男「俺はあるアニメキャラが大好きで愛している」 (5)

居酒屋

友「うん」

男「現実におらんかね」

友「いねーよ。いたら誰も苦労しねぇよ」

男「はぁ……。俺は今、胸を締め付けられている気分なんだ。心なしか体も怠い」

友「飲み過ぎなんじゃないか?」

男「これは恋煩いだ。そうに違いない」

男「恋煩いの特効薬はただひとつ。それは恋を成就させることだ」

友「うん」

男「しかし、俺の恋路の先にいる女性は次元の壁を隔てた二次の世界にいる」

友「うん」

男「恋を成就させるなど不可能ではないか!!!」ドン

友「そうだなぁ」

男「……死ぬかも知れないな。俺……」

友「いや、待てよ。さすがに気になる女性の一人や二人、すぐ見つかるだろう」

男「ふん、俺も安く見られたものだ」

男「いいか?俺は一途なんだ。そう簡単に想い人は変えられん」

男「それこそ、死ぬまでだ」

友「そうか。しかし、長い人生において妥協ってのは一度は必ずするもんだろ?」

友「何もかもが思い通りになることなんてないわけだし」

男「俺にこの恋を諦めろって言いたいのか!!!」ドン

友「諦めろとかじゃなくて、ある程度原型を残して他の道を探れってことだよ」

男「どういう意味だ?全く理解できん。意味不明だ」

友「そのアニメキャラに似ている女性を探せって言いたかったんだ」

男「……。」

友「まぁ、地球全体の総人口は70億人にのぼるわけだし?そりゃぁドッペルゲンガーも見つかるでしょ」

男「……。」

友(……怒らせたか?いや、さっきから機嫌は悪いが)

男「ありかもしれないな」ボソッ

友「は?」

男「いや、十分にありだ!!」ドン

男「だが、難しいなぁ。そう簡単には見つからんだろうドッペルゲンガー」

友「まぁな。神社に行って縁結びを祈願したらどうだ。こういうのは神頼みだろう」

男「よし、今月末は寺巡りだ!」

友「俺も付きあおう。」

友「ところでさぁ、お前の好きなアニメキャラってどんな子?詳しく聞かせてくれよ」

男「断る。お前に好かれたら向こうも迷惑だ」

友「まぁそう言うなよ。画像でも見せてくれたら似ている子を見かけたらお前に教えれるだろう?」

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