ミカサ「アニ、あなたには死んでもらう」(39)

アニ「くっ……」

ミカサ「…」

ミカサは超硬質ブレードの刃先をアニに向けていた

ミカサ「やはりあなたは巨人だった」

ミカサ「悪いが巨人なんてこの世には必要ない」

ミカサ「死ね」ブォ
          
アニ「ま、待って!」

ミカサ「何?命乞いくらいなら聞いてあげる」

アニ「そのブレードを振りかざしても私を殺せないよ」

アニ「実はそのブレードには安全装置が付いてるんだ」

ミカサ「え?どうしよう…」

アニ「そのスイッチを押せば解除されるよ」

ミカサ「どれ?」

アニ「それだよそれ」スタスタ

アニ「これこれこれ!」バッ

ミカサ「あ!」

アニ「ふふ…引っ掛かったね」チャキ

ミカサ「し、しまった…」

ミカサ「私が機械などは苦手なのを知って…卑怯な…」

アニ「バカだね安全装置なんて元からないのさ」

アニ「死ぬのはあんただよ!」ブォ

ミカサ「待って!」

アニ「?」ピタ

ミカサ「本当に私を殺せるの?」

これは期待

アニ「何を今更…」

ミカサ「私を殺したら殺人になるのよ?」

アニ「…」

ミカサ「自分の仲間を斬り殺したなんて故郷のお父さんが知ったらどうなるか」

アニ「……」

ミカサ「きっと一生後ろ指を指され続けて生きていくのだろう…」

アニ「……」

ミカサ「ほら…あなたのお父さんの声がする…」

アニ「え!?」

ミカサ「こらあにぃ~おまえなんばしよっとか~」

ミカサ「そんなあぶなかもんこっちわたしんしゃい」

ミカサ「こっちわたしんしゃい!!」

アニ「お父さんごめんなさい!!」バッ

ミカサ「引っ掛かってくれた」チャキン

アニ「し、しまった!」

ミカサ「だいたいあなた壁外出身でしょ?」

アニ「くそ!卑怯者!」

ミカサ「やはり死ぬのはあなたね」

ミカサ「死ね!!」ブォォ

アニ「お、おぉいミカサ!」

ミカサ「!?」

アニ「早くそのバトンを渡すんだ!」

アニ「私たちのこの陸上にかけた3年間はなんだったの!?」

アニ「あの厳しかった練習は何だったの!?」

ミカサ「え、えっと…あうぅ」

アニ「今ならまだ間に合う!」

アニ「早く!早くバトンを!!!」

ミカサ「任せたよキャプテン!」スッ

アニ「引っ掛かったな!」チャキン

ミカサ「しまった…」

アニ「だいたいここで立ち話してて勝てるかバカ」

アニ「やっぱり…死ぬのはあんただね!」

ミカサ「くっ…」

アニ「死ね!」ブォォ

あ、この子たちおばかだ…

ミカサ「待て!」

ミカサ「待て…落ち着くんだ」

アニ「?」

ミカサ「私は長年医者をやっていたけどこんな病気は見たことがない…」

ミカサ「けれどこの患者は私たちしか頼れるものがないの!」

ミカサ「必ず助けよう!メス!!」

アニ「頑張って!先生!」スッ

ミカサ「引っ掛かったなァ!!」

アニ「しまたーー!!」

ミカサ「フッフッフッフ…」

アニ「な、なんて正義感溢れる医者!」

アニ「つい昔やったお医者さんごっこを思い出してしまった…」

ミカサ「フフフ…惚れないでね」

アニ「誰が惚れるか!」

ミカサ「くたばれ!」ブォォ

アニ「う、ウウウウウウゥ…」

アニ「わん!」

ミカサ「!?」

アニ「わん!はっはっはっ!」ペタペタ

アニ「きゃんきゃん!」ペロペロ

ミカサ「お、おお///」ナデナデ

アニ「わんわん!きゃん!」ペロペロ

ミカサ「ふふ…くすぐったい」ナデナデ

アニ「わん!わん!」

ミカサ「いい子いい子」ナデナデ

ミカサ「さぁ、この匂いを覚えて」

アニ「わん!」クンクン

ミカサ「とってこーい!」ポーイ

アニ「きゃんきゃん!」ペタペタ

アニ「引っ掛かったなぁ!!」チャキ

ミカサ「しまった!」

ミカサ「あまりにもかわいかったからつい投げてしまった!」

アニ「やっぱバカだね」

ミカサ「かわいさのあまりリボンをつけそうになってしまった」

アニ「死ぬのはあんただよ!」

アニ「死ね!!」ブオ

ミカサ「うううう…わんわ」

アニ「それはさっき私がやったやつだ!」

ミカサ「…………ゴロゴロにゃあ」

アニ「似たようなもんだろそれ!捻ったつもりか!」

ミカサ「………」

エレン <〇> <〇>

ミカサ「……ちゃららららん♪」ハンカチバサ

ミカサ「ちゃらららららん♪ららん♪」←手品する時の曲

パサ

アニ「?」

ミカサ「ちゃらららららん♪ららん♪ららん♪ららん♪ららん♪ららん♪」

アニ「ブレードにハンカチを被せて何をする気?」

ミカサ「どぅるるるるるるるるるる…」

ミカサ「じゃじゃーん!!」ブワ

アニ「な!?ブレードが消えた!!」

ミカサ「アニもバカだ」チャキ

アニ「い、いつの間に…」

ミカサ「こんなバレバレの手品に引っ掛かるなんてあなたとコニーぐらい」

アニ「仕組みがさっぱり分からん…」

ミカサ「もういい、しね!」

アニ「お、遅れてごめんなさいミカサ!」

アニ「今日もお父さんに言われちゃったんだー」

ミカサ「?」

アニ「いつ結婚するんだ?って」

アニ「んふふふ!ぶっふぉほほほほ!げはははは!」

アニ「んっふぉほ!んっふぉほ!んっふぉほ!」

アニ「あ……そのごめんなさい突然笑って…」

アニ「わ、私は別に結婚をせがんでるつもりじゃないのよ!」

アニ「本当に一緒にいるだけで幸せなんだから!」

アニ「お願い嫌いにならないで遠くいかないでええええ!!」

ミカサ「目を閉じて…」

アニ「え?どうして…」

ミカサ「いいから…」

アニ「うん…」グッ

ミカサ「……」チュ

アニ「んっ……///」

ミカサ「アニ……」グイグイ

アニ「なに…?」

ミカサ「結婚しよ」

アニ「引っ掛かったな!」バッ

ミカサ「し、しまった…つい超硬質ブレードを結婚指輪と思って渡してしまった…」

アニ「ふふ…実は自分をかわいくみせるために髪をほどいてたんだよ!!」

ミカサ「どおりでかわいい訳だ…」

アニ「そろそろ終わりにしよう…しね!」ブォ

ミカサ「はい…はいはいはいもういいからやめて、やめて?やめて?」

アニ「?」

ミカサ「ゴホン…あのね…発表会まで後一週間もないの」

ミカサ「わかる?わかるわよね」

ミカサ「練習でできない子が本番で出来る訳がないのよ!!」

ミカサ「あんたに言ってんのよレオンハートさん!」

アニ「ひっ…」ビク

アンジャッシュのあれか。かわいいな

ミカサ「いい?ダンスは情熱。もっと先生にパッションください」

ミカサ「ほら!構えなさい!」

アニ「はいッ!」

ミカサ「始めるわよ?はいワン・ツー・スリーもっとそらして!」

アニ「はい!」フラフラ

ミカサ「ワン・ツー・スリーもっと腰振って!」

アニ「はいッ!」ブンブン

ミカサ「ワン・ツー・スリーいい感じいい感じ!」

ミカサ「ワン・ツー・スリー笑顔!」

ミカサ「ワン・ツー・スリー笑顔!」

アニ「」ニコニコ

ミカサ「ワン・ツー・スリー笑顔!ふぃにーっしゅ!」

アニ「………」チャキ

ミカサ「しまった…ダンスに夢中でブレードを奪うのを忘れてしまった…」

ミカサ「くそ…どうすればいいんだ…」

アニ「先生落ち込まないでください!これで涙を拭いてください!」スッ

ミカサ「ありがとう……引っ掛かったな!」チャキン

アニ「しまったああああ!!」

ミカサ「やはりあなたの方がバカだ!しね!」ジャギン

アニ「ぐああああ!!」

ミカサ「ふふふ…これで終わりだ」

アニ「ウウウウウ…わんわんわん!!」

ミカサ「なぜ!?」

アニ「はっはっはっ!」ペロペロペロ

ミカサ「んんんんん////だめぇええ///」






エレン「あいつら何遊んでんだ?」

アルミン「さぁ?」

おわり

乙 面白かったわwwwww ぜひ続編かいてください

仲良しすぎるw


テンポがよくておもしろかった

素晴らしい
二人ともとてもかわいかった
これは何か元ネタがあるの?

王道のコントをみてるみたいだ。乙。

息もピッタリだなwww
素晴らしい乙乙!

続編希望。乙。

このSSまとめへのコメント

1 :  ナギ   2015年03月11日 (水) 16:26:50   ID: cuBWhafM

かわいい。とってもかわいい。

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