友『朝起きたら俺、女になっててさぁ』 男「ははっ、嘘乙」 (19)

友『てか声で分かんない?めっちゃ声高いんだけど』

男「そりゃ、電波が悪いからだろ。てか、女体化って奴?」

男「ありえないってんなもん。科学的根拠もなしに朝起きたらとか…マジでお伽話すぎる」

友『お前って、マジ夢ないよな』

男「そうか?んな事ねえよ。で、待ち合わせ場所に来たんだけどさ」

「おーいっ!!」

男「え?」

美少女「よっ、待たせがって!」

男「え…えぇっと……?」

美少女「えぇっとじゃねえよ、俺だよ、俺」

男「え……?」

美少女「だから俺だって!!ほら、女になってたって言ったじゃん!」

男「…………」

男「君、いくらで雇われたの?」

美少女「だから本人だって!!」

男「まぁ、仮に君の話を信じるとして」

美少女「信じるとして、なんだよ」

男「俺は悪い夢を見ているのかもしれない」

美少女「夢じゃねえよ、現実だよ」

男「友が女体化で美少女?ねえよ」

美少女「え?俺、今美少女なの?失礼な事言ってる気もするが許す」

男「本当に夢じゃないのか?」

美少女「だからそう言ってるだろ」

男「ちょっと確かめてくる」

美少女「は……?」

 目の前で、俺の友人は赤信号を渡り車に撥ねられて死んだ。
俺はただ、それを見ているしかなかった。道路は、血で赤く染まっていった。


おしまい

男「そ~んなことないわけで」

美少女「何言ってんだお前」

男「んまあなんでもねえよ」

男「とりあえず映画みにいこうぜ、もたついてると上映時間に間に合わねえぞ」

美少女「ん、それもそうだな」

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