恒一「性質が逆転する現象だって……?」(215)

見崎「そう」ボヨン

恒一「……」

見崎「気をつけて。もう始まってるかもしれない」ボヨン

恒一「そうだね」

恒一「……」

見崎「♪」ボヨン

貧乳→巨乳

恒一「どうしてこういう現象が起きるようになったの?」

見崎「26年前に、この夜見山北中学の3年3組で非常に天邪鬼な生徒がいたの」ボヨン

見崎「そんな彼をクラスメイト達は嫌い無視をした」ボヨヨン

見崎「そして次第に彼の心は病み始め、ついには友達が『いない』のに『いる』ような行動をとりはじめたの」ボヨン

見崎「以来3組ではその内容を問わず物事が次々と逆転していく現象がおこりはじめた」ボヨーン

見崎「それが性質が逆転する現象」ボヨン

恒一(しかし……でかいな)

恒一「って、内容問わずって?」

見崎「そう、例えばほら」ボヨン

望月「うわああああ!」

恒一「!?」

望月「ふえー」

恒一「も、望月が女の子になってる……」

男→女

恒一「か、かわいい……///」

望月「恥ずかしいから、そ、そんなじっくり見ないでよぉ」

恒一「///」

見崎「むっ」ボヨン

ガッ

恒一「いた! 何で僕の足を踏むのさ!」

見崎「……別に」ボヨーン

望月「こんな姿じゃ家に帰れないよぉ」

見崎「気をつけて榊原くん。この様子じゃもう始まってる」ボヨン

見崎「♪」ポヨヨ

恒一「う、うん」

恒一(なんだか見崎が凄い嬉しそうだけど、場合によっては厄介な事になりそうだなぁ)

赤沢「くっ、まさか見崎鳴がゆかりもびっくりおっぱいお化けになるなんて……」

赤沢「でもいいわ、昔からみんなに無能無能と馬鹿にされてきたけれど」

赤沢「現象さんがきっと私を有能にしてくれると決まっているはず!」

赤沢「今に見てなさい! 見崎鳴!!」

望月「ななな、なんだか赤沢さんが一人で変な事言ってるよぅ」

高林「ハハハハ! 実にフェアでいいことじゃないかい」

高林「そんな事より望月!」

高林「今夜僕と一緒に野球観戦にでもいかないかい? ついでに洒落たディナーでも一緒に」キリ

望月「え、えっと、ごめん。今日は榊原くんと予約があって……」

高林「」

高林「そうかそうか!」

高林「でも僕は何度振られても君の心を奪ってみせる」キリリ

望月「高林くん……」

高林(なんだろう。今日の僕はどこか男らしいぞ。まるで強心臓だ!!)

弱弱しい心臓→強心臓

川掘「おい中尾、一緒にラーメン食いにいかねえか?」

中尾「」ゾク

中尾「て、てめえ! 性懲りもなくまた俺のケツ穴を狙ってやがんのか?」

川掘「あ? 何言ってんだ、まるでホモみてえじゃねえか」

中尾「!?」

中尾(まさかこいつ現象でノンケに……?)

川掘「どうすんだ、行くのか行かねえのかハッキリしろって」

中尾「……お、おうそうだよな。わかったわかった付き合ってやるよ!」

川掘「おう!」

川掘(この現象、外見的な部分の逆転は見れるが内面的部分の逆転は見れない。すなわちあくまで自己申告であって……)

川掘「」

川掘「」ジュルリ

中尾「」ゾク

中尾「な、何か寒気が……?」

川掘「置いてくぞー」タッタッタ

中尾「あ、待てって!」タッタッタ

柿沼「……」

柿沼「はー、ホモとかないわー」

柿沼「時代は百合だろ、普通に考えて」

柿沼「男の何がいいんだか」ハア

BL厨→百合厨

柿沼「……」チラッ

柿沼(やっぱ生涯安心金木松井の百合カップル、はと)

金木「……私達別れたほうがいいと思うの」

松井「!?」

柿沼「!?」

松井「どどどどうして……」

金木「私達の関係一旦冷ましたほうがいいと思うの」

松井「」

金木「……ごめんね、別に亜紀の事が嫌いになったわけじゃないの」

金木「でも、あなたの姿を見てると私が本当に釣り会うのか自信がなくて……ごめんなさい!」ダッ

松井「」

柿沼「」

松井「」

通常の一般人的体型→八頭身超モデル的体型

恒一(うわあ、たった一日見ない間に随分とクラスの様子が変わってしまったぞ)

水野「やっぱり三島由紀夫の文学性は非常にウェットに富んでるよな。たとえば仮面の告白を読んでみても――」

アウトドア系→インドア系

久保寺「ハァー、なんで私のお母さんは私のお母さんなんでしょうか? むしろ私のお母さんであっても――」

超ロリ専門→超熟女専門

辻井「見える! 見えるぞ! 僕にも眼鏡なしで見える! まるでハイビジョンじゃないか――」

厚底眼鏡の低視力→マサイ族もびっくり超人的視力

恒一(みんな大なり小なり変わっている……昨日までは普通だったのに)

見崎「榊原くん」ボヨン

恒一「おはようおっぱい」

見崎「え?」ボヨン

恒一「? どうしたの見崎?」

見崎「いや、多分私の聞き間違い」

恒一「それにしても今日も見崎の見崎は元気だね。僕の恒一も見習ってほしいよ」ハハハ

見崎(!? 榊原くんがナチュラルにセクハラ発言を)

見崎「これも……現象か」

恒一「しかし皆変だよ、自分に違和感がないのかな? 普通あそこまで変わったら赤沢さんですら違和感を覚えるレベルなのにね」

本音を隠すタイプ→オープンな本音

恒一「さっきから手で胸を押さえてどうしたの? せっかくボヨンボヨン揺れてたのに」

見崎「……何でもない///」

見崎(まさか恒一くんがこんなセクハラまがいな事を考えていたなんて///)

見崎「現象には個人差があるみたい。自身が変わった事に気づく人間もいれば全く気づかない人間もいる」

見崎「辻井くんは気づいているけど久保寺先生は気づいていないように」

恒一「ふうん」

恒一(しかし元の久保寺先生ってロリコンだったのか)

恒一「いい年して気持ち悪いというか、鼻で笑っちゃうよね」

見崎(辛辣……)

赤沢「……恒一くん」

見崎「……」スッ

見崎「……何かよう?」ボヨン

恒一(あ、胸を開放した)

恒一「やあ、赤沢さん、今日もキレイだね」

赤沢「……」

パアン

恒一「……!?」

見崎「……??」ボヨヨン

赤沢「……」チッ

見崎(な、赤沢さんが急に榊原くんを平手打ち……?)ボヨン

ザワザワ

杉浦「い、泉美? どうしたの……」

小椋「ちょ、何やってんのよ」

綾野「ハア、こんないい天気だと気が滅入っちゃうよね。……死にたい……」

ポジティブ→ネガティブ

赤沢「……」スタスタ

恒一「ちょっ! 赤沢さん、待って」ガシ

赤沢「……!」

ガン

恒一「うう、呼び止めただけなのに、……頭突きしなくても」

赤沢「……気持ち悪いです、触らないでください、喋らないでください、こっちを見ないでください」ペッ

恒一「そんな……。そんな素敵な顔をしたレディーに話しかけるなというほうが無理だよ……」

小椋(榊原くんも何かおかしいぞ……)

赤沢「やめてください。セクハラです」

恒一「例え、僕は殴られ続けられたって、君に愛の言葉をささやき続けるのをやめないよ!」

赤沢「……」イラッ

恒一「いたいいたい! そのツインテールみたいなもので殴らないで」ガスガス

見崎「……」ボヨン

見崎(現象は今完全に私の味方!)ボヨン

恒一「ちょ! ツインテールみたいな鞭で叩かないで!」パチンパチン

赤沢「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」パチンパチン

恒一きゅん大々々々々々々好きぃ!→中尾以下

恒一「まったく酷い目にあったぞ」フーフー

見崎「これに懲りたら今後あの女の近くにはいかないほうがいいかもね」クス ボイーン

恒一「そういうわけにはいかないよ!」

恒一「もしあれが彼女なりの愛情表現だとしたら僕にはそれを受け止める義務がある!」

恒一「僕は彼女を愛することを止めないさ!」

見崎「……」ボヨン

恒一「それはもちろん見崎のおっぱいもね!」キリ

見崎「///」キュン ボイーン

佐藤「ふええ、お花にお水をあげましょうっと」チロチロ

三神「あら、佐藤さん関心ね。誰も見ていないところでもお花を大切にするなんて」

佐藤「ふええ、当然ぼ事ですぅ」

計算高い腹黒さ→純粋無垢な心

和久井「最近喘息が出ないんだ、なんでだろ?」

前島「さー、体質でも変わったんじゃねえの?」

和久井「うーん」

喘息持ち→風邪すらひかない健康的な体

中尾「うーっす」

勅使河原「おう、中尾……ってお前中尾か!?」

中尾「? 俺は俺だろ?」

勅使河原「お、おう……」

高林「へえ、彼もなかなかフェアな顔になったじゃないか」

望月「……///」ドキッ

中尾「?? どうしたんだお前ら?」

ブサイク→イケメン

望月「///」チョンチョン

中尾「? どうしたんだよ望月」

中尾「……手紙?」

勅使河原「おー、もしかしてラブレターじゃねえか?」

望月「うん」コクコク

中尾「ハハ、ありがたいけど、ゴメンな望月。俺もう彼氏がいるし、今のお前は女だしよ」テレ

望月「ガーン」

勅使河原「……うん? それって」

中尾「ああ、そういう事さ」

川掘「よお、今日も放課後、ラーメン食いにいくぞ!」

中尾「まったく……、お前が欲しいのはラーメンじゃなくて――」グイ

川掘「!」

中尾「俺のが欲しくてたまんねえんだろ?」

川掘「///」

勅使河原「」

望月「うう……」

高林「仲良きことは実にフェアだ」ウンウン

中尾「ククク」

守備範囲は女→守備範囲は男

川掘「///」

掘る側→掘られる側

多々良(どうしよう。風邪で休んで久しぶりに学校にきたら、皆が変わってる)

多々良(まさかこれが噂の)

多々良「中学デビュー……?」

恒一「やあ、多々良さん」

多々良(よかった、恒一くんはいつも通りみたい///)

恒一「今日も美しい黒髪だね。いつかは僕の白濁液で汚して見せるよ」

多々良「」

多々良(いいいいいまのって、下ネタなのかな?///)

多々良(っどどどどどおしよう、ここはノリよく”今から汚してみる?”っていってみようかな。でももし恒一くんなりのジョークでムッツリなんて思われたりしたら///)

多々良(でもスルーしたらこの女カマトトぶりやがってなんて嫌われちゃうかも!)

多々良(嫌われるのは嫌! でも恒一くんが下ネタを言ってくるなんて///)

多々良「あわわわわわわ」ガタガタガタ

恒一「何だか分からないけど多々良さんがフリーズしてしまったからそっとしておくか」

有田「あ、恒一くん」

恒一「やあ有田さん。今日も色っぽい顔だね。いつかその顔に僕の白濁液をかけてみせるよ」

有田「い」

恒一「い?」

有田「いやああああああああああああああ!!!!!」

恒一「!?」

赤沢「!……」ダダダダダ

赤沢「恒一くん! 松子に一体何をしたぁ! 言えぇ! 言えぇ!!」グサ

恒一「いたっ! ちょっとそのツインテールみたいなの刺さってる! 刺さってるよ!」グサグサ

赤沢「刺してるのよ!!」グサグサ

恒一「でも大丈夫、たとえツインテールみたいなもので刺されてもそれが君の愛情表現だと思って黙って受け止めるよ!!」グサグサ

有田「や、やめて泉美! 恒一くんが死んじゃう!」

赤沢「これで死ぬならとっくに殺してるわよ!」グサグサ

恒一(しかし血がひどくなってきたな……)

有田「ご、ごめんね恒一くん。急に叫んだりして」

恒一「うん、ホントびっくりしたよ」ドクドク

恒一「でも有田さんが赤沢さんを制してくれなかったら今頃地面に倒れていたかもね。ありがとう」

有田「う、ううん/// 私が悪いから」

恒一「このお礼はいつかベッドの中でじっくりさせてもらうよ」

有田「い」

恒一「い?」

有田「いやああああああああああああああ!!!!!」

恒一「!」

赤沢「……」ダダダダダ

恒一「おのれ、現象め」

有田「ご、ごめんなさい/// で、でも、エッチなのは大人になってからだよ?」ウワメヅカイ

変態→純情

恒一「すでに僕のズボンの中で大人の恒一が暴れているけどね」ハハ

有田「い」

桜木「ねえ、風見くん」

風見「ん、どうしたの桜木さん」

桜木「風見くんの事傘で思いっきり突いてみてもいいですか?」

風見「!?」

桜木「こうすることで何かを掴める気がするんです」

風見「……」

風見「少し……だけならいいよ」

桜木「ありがとう風見くん」

ブス

風見「うっ!」

桜木「……」

ブス

桜木「……」

ブス

風見「くぅ」

ブス

桜木「……」

ブス

風見「ああっ!」

ブス

桜木「……」ハアハア

風見「さ、桜木さん……! もう」

ブス

風見「ああっ!」

桜木「……」フーフー

ブス

桜木「こ、これは……」

桜木(心のそこからくる高揚感! 幸福感! 一本満足! これが私の生きる道!)

ブス

ブス

ブス

風見「くううぅ……あっ!」

ブス

桜木「これが、私?」

傘にさされる側→傘をさす側

風見「もう、やめっ! ひっ!」

ブス

風見「お願いします!! やめてください!」

桜木「……」

桜木「ニコ」

風見「!」

ブス

風見「うっ……あっ、はあ…」

ブス

風見「ふぅ、ふぅ……」

ブス

風見「……」

ブス

風見「んん、くぅっ……ぅ、うぅ……あっ」

ブス

風見「ふぅーっ、フーッ……」

ブス

風見「あっ、ふぁ、あぁっ、あっ///」

ブス

風見「も、もっとぉ///」

桜木「ニコォ」ハアハア

ブス

風見「うぁっ、ぐぅっ、つぅう、はっぁ///」フーッフーッ

殺される前にヤル側→殺されても良いからヤラれる側

桜木「これから私達、仲良くできそうですね、風見くん///」ニヤァ

風見「そ、そうだね。桜木さん///」ハアハア

王子「僕らは別に変な所はないよね」

猿田「ぞなぁ」

王子「きちんと吹奏学も続けてるし」

猿田「ぞなぁ」

猿田(ワシは知っている。王子も現象に遭遇した事に)

猿田(王子は最近急にパンクに目覚めたぞな)

猿田(それもファイアースタントをつかったパフォーマンス付でよく深夜のイノヤで演奏しているぞな)

猿田(特殊なメイクをしてバレないと思ったぞなか、王子。親友の目はごまかせないぞなよ)

王子「あれ、そういえば猿田も最近変わったよね」

猿田「ぞな!?」

王子「最近ロックとかジャズだけじゃなくてパンクの円盤もショップで探してるよね」

猿田(それはお前がパンクに目覚めたから、お前受け入れるために勉強してるためぞな)

王子「僕もなんだか最近パンクに目覚めたんだ。よかったら詳しく教えてあげるよ」

王子「やっぱり僕ら親友だね!」

猿田(……)

猿田「ぞな!」ニッ

王子「ニッ」

クラシック→パンク

松井「まって! 杏子!!」

金木「こないで!!」

松井「……!」

柿沼「」ハラハラ

金木「あなたにはもっと他にいい人がいる」

松井「そんな事ないって! 私には杏子しかいないよ!」

金木「……私、決めたの」

松井「……!?」

金木「私、男に走る!」

松井「」ドキッ

松井(何、今の気持ち。嫌なハズなのに一瞬えっちな気持ちになった)

松井「……?」

純愛→寝取られ

金木「……」

柿沼「」

綾野「はあ、死にたい」

恒一「やあ綾野さん。今日もうつむいてるけど、それじゃ猫背のせいでおっぱいがよく見えないよ」

綾野「いいんだよこういっちゃん。私のなんて多佳子や泉美、見崎さんにすら勝ててないし。勝ってるのなんて由美ぐらいだよ」ハア

見崎「……」フフン ボヨヨヨン

小椋「」

恒一「そうかな、綾野さんのも充分意義のあるおっぱだと思うけど……?」

綾野「なぐさめはいいから。ほっといてよ……」

恒一「こんな笑顔がよく似合う顔なのに、笑わないなんてもったいないなぁ」

綾野「笑うなんて……私にできっこないよ」

恒一「素敵なおっぱいしてるんだ。皆に自慢するようにすればいいのに」

綾野「……まあお世辞でも嬉しいよ。今だけだけど」

恒一「別に僕は本心しか言わないけどなぁ」

綾野「はあ……、じゃあ私と付き合ってくれる?」

恒一「うん、いいよ」ニコ

見崎「」ガタプルン

多々良「」ガタ

有田「」ガタ

望月「」ガタ

赤沢「……」ペッ

綾野「どうせ、ここでOKだして影で私を馬鹿にするんでしょ……」

綾野「わかってるわよ、全部。こういっちゃんモテるもんね」

綾野「ぬか喜びさせて陰口を叩く、知らないと思ってるの……?」

綾野「きっと私なんか眼中にないからノータイムで返事ができたんだよ」

綾野「そう、きっと、そう、きっとそう、きっと」ブツブツ

恒一「なんだか綾野さんがヤンデレになりそうだから一先ず退散するか」

見崎「ホッ」ブルン

多々良「ホッ」

有田「ホッ」

望月「ホッ」

赤沢「何彩をいじめてんよぉぉぉぉ!!!!」ダダダダダ

恒一「う、うわああああああ! ツインテールみたいなのはやめて! ツインテールみたいなものはー!!」

見崎「綾野さんがネガティブ思考だったから良かったものの」ブルン

見崎「さっきのは危なかった。実に危なかった」ブルン

見崎「今の恒一くんは軟派なイタリア男状態」ブルン

見崎「来る者拒まず去る者追わず」ブルン

見崎「元々そういう思考だったみたいだけど……」ブルン

見崎「早急に対策せねば!」ブルルン

高林「さあ望月! 僕の恋人になれ!!」

望月「ご、ごめん高林くん。今日は勅使河原くんと予定が」

高林「そうか、ならまた明日迫らせてもらうのがフェアだというものだね!」

望月「ごめん、明日は明日で金木さんと用事があるんだ……」

高林「ふふ、なら明後日があるじゃないか!!」

藤巻(こいつ、なんて打たれ強いの……)

金木(男に入るって凄んじゃったけど……いきなりは無理)

金木(とりあえず望月でリハビリして、と。私の好みは小さな女の子だし)

望月「やあ、ごめんね金木さん。お待たせ」

金木「ううん、別に待ってないよ……」

松井(嘘、もう30分近く待たされてたじゃない、杏子!)

松井(でもなんでだろう。二人を見てるとつらいはずなのに気持ちが興奮してくる……)

柿沼(この子、物陰から隠れてみて……なんと不憫な)

望月「今日はどうしたの? 何か言いにくそうだったけど」

金木「……じ、実は」

望月「僕でよかったら相談にのるよ?」

金木「!」

金木(やっぱりダメ、今は女の子だって頭ではわかってるのにどうしても体が拒否してしまう)

金木「う、うわーん!」ダダダダ

望月「」

望月「ど、どうしたんだ一体?」

松井「てめええ! なに私の杏子泣かしてんだよぉぉ!」ゴゴゴ

柿沼「そこは普通引き止めるだろ百合的に考えなくても」ゴゴゴ

望月「!? な、何が起こってるんだ?」

金木「うわーん」タタタタタ

ドン

金木「きゃっ!」

三神「うわっ、と、大丈夫金木さん?」

金木「……」ボーッ

三神「金木さん?」

金木「え、あわわ、は、はい!」

三神「そうよかった。でも今度からは廊下は走っちゃダメよ」ニコッ

金木「……///」

金木「は、はい! お姉様!!」

低め打ち→ハイボールヒッター

三神「お、お姉様?」

松井「ううう、杏子が寝取られちゃったよぉぉぉぉ」グスグス

松井「でもすっごい興奮するんだよぉぉぉぉ」グスグス

柿沼「女生徒×女教師! イケナイ関係! ”お姉様、そこはダメ。汚い穴よ!”、”いいじゃない、あなたの体は全て私のものよ。ほらいやらしく私に見せてみなさい……!”、ふぉぉぉ! インスピレーション沸いてきたわぁあああ!」

小椋「あーあ、あたしも泉美や多佳子みたいにでっかくなればいいのになぁ」

小椋「恒一くんの口ぶりじゃあおっきいおっぱいが好きみたいだし」

小椋「見崎さんみたいに胸に影響がでないかなぁ……」

敦志「なんだしけた面しやがって。おかえりの一言も言えないってのか」

小椋「おかえりー(棒)」

敦志「ったく、せっかく人が汗水たらして働いて帰ってきたっていうのに辛気臭い!」

引きこもり→社会人

小椋「へーへー。あたしもう、寝るから」

敦志「はやっ!?」

小椋「寝る子は育つっていうしー!」

小椋(おっぱいだってきっと……!)

小椋「あーあ、また通学路で恒一くんに会えなかったな」

小椋「胸も変化ないし」

小椋「待ち合わせとかしてないんだけど、会えたらいいのになー!」

恒一「あ」

小椋「! こうい……榊原くん! おはよう!!」

恒一「やあ、小椋さ……んん?」

小椋「?」

恒一(小椋さんが大人の女性になっている。おっぱい以外)

小椋「???」

女子中学生→大人の女性

恒一(制服がピッチピッチだぞ。胸は余裕そうだけど、でもこれは正直)

恒一「たまらん」

小椋「!?」

恒一(どうやら本人には違和感のないタイプみたいだな。不安を煽ってもいけないし普通に接するか)

恒一「ぐっへっへっへ、お姉ちゃんいい体してんな。ちょっと僕に触らせてみなよ」

小椋「」

小椋(おさわりを求められている!)

小椋「……」

恒一「……」

小椋「ちょ、ちょっとだけなら///」

恒一「!!」

恒一「なら遠慮なく」サワ

小椋(! 胸じゃなくてお尻なの!?)

恒一「うん、やっぱり細身だけどしっかりした肉付き。たまんないよ」サワサワ

小椋「う、ううぅ///」

恒一「うん、太もももいい感じだ」サワサワ

恒一「早起きしてよかったよ。朝からいいもんだね」サワサワ

小椋「///」

恒一「!」ピキーン

恒一「まずいこの気配は……」

赤沢「……」ダダダダダダ

小椋(泉美が猛スピードでこっちに向かってくる……!)

恒一「じゃあ、小椋さん。また学校で会おう。朝から赤沢さんのスキンシップはちょっと食傷気味でね」タタタタ

小椋「」

高林「今日もいい天気だね!」

勅使河原「ほんとだよな」

高林「それにしてもまさかそんな制服の着方があるなんて初めてしったよ」

望月「勅使河原くんはハイセンスだからね」

勅使河原「おしゃれさんは制服すら簡単に着こなせるんだぜ?」

おしゃれさん(センス無)→おしゃれさん(センス有)

恒一「やあおはよう勅使河原に高林くん、それと望月は今日もかわいいね! じゃあ学校で!!」タタタタタタ

赤沢「……」タタタタタタ

勅使河原「あいつらホント仲いいよなー」

望月「そうは見えないけどなー」

杉浦「最近私格闘技を始めたのよ」

江藤「へえ、でもなんで私に言うの?」

杉浦「だってそんな屈強な体してたら肉体作りのテクニックの一つぐらいしってるんでしょ?」

江藤「え……?」

小さな体→まるでボディービルダー

中島「最近あんまりいいことないなー」

渡辺「ほうほう例えば?」

中島「印象の無い人ってどうひっくり返しても印象の無い人だよね」

渡辺「0に何をかけても0みたいな?」

中島「いっそのことアフロにしてみようかなぁ」

渡辺「今なら現象のせいにできるもんね。私も思い切ってノーパンノーブラで登校してるけど案外気にならないよ」

米村「」ガタ

前島「剣道なんてもうヤメだ!!」

前島「これからの時代は」

前島「フェンシングだ!!」

桜木「アハハハハ」ハアハア

風見「ウフフフフ」ハアハア

ブスブスブス

前島「……」

前島「やっぱり剣道の方が健全だぜ!」

藤巻「おっはよー!」

ザワザワ

恒一「やあ藤巻さん。どうしたんだい? いつものギャル風メイクやコギャルの格好はどうしたんだい? それにしてもいい唇だね食べちゃいたいよ」

藤巻「? いつもこんな感じだけど」

ギャル風→清楚風

前島「健全だ!!」

高林「フェアだね!! でも僕は望月くん一本だよ!!」

中尾「俺にはお前しかいねえよ」

川掘「こいつぅ///」

佐藤「ふええ、お花にお水をあげましょう~」

佐藤「あ、ちょうちょさんだ!」

佐藤「おなかすいたな~」

佐藤「ふええ」

佐藤「あ、シマリスちゃん」

見崎「何を見てるの恒一くん?」ブルン

恒一「いやあ、”『キャベツ畑』や『コウノトリ』を信じている可愛い女の子に無修正のポルノをつきつける時を想像するような下卑た快感さ』”なんてよく言ったものだななんてね」

見崎「?」ブルン

見崎「♪」プルンプルン

恒一「殴るならもっと優しく殴ってほしいんだけどな」ガッガッ

赤沢「……」ガッガッ

久保寺「ハアハア、お婆ちゃんの無修正お婆ちゃんの無修正お婆ちゃんの無修正///」

綾野「死にたい……」

辻井「へえあれが通天閣かぁ」

藤巻「あー、リップクリームきれちゃった~」

金木「お姉様どこですか!?」

松井「ああ、杏子ぉ///」ハアハア

柿沼「」ハアハア

杉浦「もうこのクラスにはほとんど現象の餌食にかかってしまった」

多々良「うん、後三神先生と一部の生徒ぐらいだね」

和久井「空気がおいしいなぁ!」

高林「望月! 結婚してくれ!!」

望月「だーめ!///」

佐藤「ふええ、ふええ」

小椋「うーん、最近なんだか制服がきついなぁ」

渡辺「難点を挙げるとすれば乳首がこすれるところとか?」

中島「アフロ失敗してチリチリになっちゃった……」

前島「健全こそ全て!!」

杉浦「一部は現象にかこつけてイメチェンをはかったりしてるみたいだけど」

多々良「うん」

江藤「好きでこんな体を望んだわけじゃないのに……」ムキムキ

中尾「///」イチャイチャ

川掘「///」イチャイチャ

猿田「やっぱりパンクより聖歌ぞな!」

クラシック→聖歌

王子「まさか猿田と音楽性の違いで争うとは思ってもみなかったよ! ぶっ殺してやる!」

水野「だから筒井康隆の断筆宣言の前とそれ以降の作品の毛並みは――」

桜木「今度はこの傘を使ってみましょう。この先が尖ったものを///」

風見「」ゾクゾク

杉浦「……」

多々良「……」

有田「エッチなのはいけないんだから!!」

勅使河原「ほら、ここの制服の着方はだな」

米村「へえ、今度真似してみるよ」

杉浦「せめて私達だけでもまともなのが救いね」

多々良「みんな受験生なのに大変だなぁ」

多々良「こういう時はボートレースでも観て落ち着くのが一番なのにね」

杉浦「え?」

多々良「え?」

競馬→競艇

杉浦「……もう誰も信じられない」

杉浦「現象の止め方も分からない」

杉浦「止めたとしても現象でおかしくなった人達が元に戻るのかも分からない」

三神「そうよねぇ」

杉浦「……」

三神「いまさら”死者”をみつけてもどうしようもないかもねえ」

杉浦「……ですよね」

三神「多分”死者”は私なんだろうけどね」

杉浦「!?」

三神「実際死んだときの記憶もあるし、第一死者がこっちに現れるのって『死者』が『生者』に変えられてなるものだしね」

死者→生者

杉浦「……じゃあ三神先生を殺したら現象は止まるですか?」

三神「多分止まらないんだよね。杉浦さんが殺したとして、人殺しとして記憶や記録にも残るだろうし」

杉浦「……っ」

三神「でも人って変わるものなんだよ?」

三神「本当は私、生き返ったら真っ先に恒一くんを襲おうとしてたの」

杉浦「……」

三神「でも現象によってその気持ち、吹き飛ばされちゃったんだ」

甥への反倫理的感情→甥への倫理的感情

三神「でも、今でもやっぱり恒一くんが好き」

杉浦「……!? なんで、現象によって逆転されたはずじゃあ?」

三神「確かに気持ちは変えられた」

三神「でも、人は常に同じ気持ちじゃいられないの」

杉浦「?」

三神「ほら見て」

赤沢「ほら! こんな事されて嬉しいんでしょ!? この変態!! みすぼらしい! くたばれ!!」ニヤニヤ

杉浦「泉美が笑ってる……? そんな現象の影響で中尾以下まで落とされたはずなのに、吐くほど毛嫌いしているはずなのに」

三神「でも人は常に変化していくの。彼女だってゆっくりだけど元に戻ろうとしている。好きだった人を本当に嫌いにはなれないように」

三神「現象によって望んでいた姿になれた者」

見崎「あー、肩がこるわー」ボヨン

三神「現象によって幸せになれた者」

中尾「ほら、こっちに来いよ!」

川堀「うん///」

三神「現象によって新しい自分を見つけられた者」

久保寺「ああ、守備範囲が広がるうううう!!」

三神「現象がマイナスに働いたけれどいずれ前に進む者」

綾野「はー、ちょっとだけ頑張ってみようかな……」

杉浦「先生、この現象って何なんですか?」

三神「呪いのようなものだし、同時に幸せの神様みたいなものなのかな」

杉浦「……」

三神「見た感じ、あなたも変わってたみたいね?」

杉浦「……はい!」

情緒不安定→情緒安定

三神「大丈夫、変わることは人間としてごく自然な事だから」

杉浦「そうですね」

恒一「やあ、杉浦さん今日もハリのあるおっぱいだね」

杉浦「そう? 触ってみる?」

恒一「そうかい、じゃあ遠慮な……」ピキーン

恒一「ごめん杉浦さん。触るのはまた次の機会にするよ」タタタタタタ

杉浦「?」

赤沢「……」タタタタタ

杉浦「なるほどー!」

三神「ほら、みんな席について! HRをはじめるわよ」

金木「はい! お姉様!!」

柿沼「」パシャパシャ

杉浦「さ、今日も一日頑張るぞっと!!」

見崎「……」

見崎「おわり」ブルン

やっと終わったぜ。さあルパンを見るぞっと

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