安価で女装ギャルゲー風SS part14 (1000)

私立SS女学院。それは名誉あるらしいどっかのお嬢様学校。

主人公の貴方は女装してこの学院に転入する事になりました。

そして貴方はこの学院で暮らしていかなければなりません。

女学院と言うからには通う生徒は全て女子、それも上から下から右から左の十人十色千差万別。

この学院で誰と出会い誰とどのような関係を持つのか。どのような生活を送るのか。どのような運命を辿るのか。

全てはプレイヤーである貴方たちの選択次第。

貴方は一生徒として学生生活を無事送れるのか、それとも誰かと……?


このスレは安価と時々コンマを使用したギャルゲー風安価スレです。
安価を使用する都合上恐ろしく進行が遅れる場合があります。

【警告!】このスレはオリジナルキャラクターを使用して進行します。
【警告!】また地の分があるので、それらが苦手な人は注意してください。

前スレ 安価で女装ギャルゲー風SS part13 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363704834/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365772566

プレイヤーの皆さま、はじめまして。

私、このゲームを進行させて頂きます、進行システムプログラムです。
気軽にシステムさんとお呼びください。

このゲームは、簡単に言うと、ヒロインと主人公の感情値を上げてクリアしよう、そんなゲームです。
期限はゲーム時間でだいたい40週間。その間に、特定のキャラクターといい感じな関係になってください。


【!】システムさんが作ったQ&A。

Q、やっちゃいけない事ってなに?
A、スレを荒らす事と他のプレイヤーの迷惑になる事とシステムさんにえっちな質問をする事。

Q、安価が無効になる事ってあるの?
A、安価先のレス内容が選択肢、進行状況と一致しない場合、無効になる事もあります。
  その場合、安価の下、または上のレス、状況によっては再安価で進行させて頂きます。

Q、性格って何?
A、主人公の性格です。性格によって、発生する選択肢が変化します。自由行動が制限される事もあるので、頭に入れておいてください。

Q、システムさんってなに?
A、設定上15歳の女性型進行システムプログラムです。ドジっ娘と言うかバカ娘です。好きな食べ物は甘いものだそうです。

【!】システムさんでもよく分かる! 簡単な登場人物紹介。

・主人公:貴方 性格:温和・怠惰 誕生日:8月13日 特殊設定:『超能力・心』『異形の子』
このスレの主人公。名前は伏せられているため「貴方」「——」と表示される。分かり易く言うと二代目。
心を読む超能力『読心』の持ち主にして『アザーティ』の子供。人間として平和に生きる為、学院にやってきたようだ。
虚弱(後述)を「日常の象徴」とし、自分の平和の維持する目的にしている節がある。
自分の正体を明かす事によって仲直りに成功する。逆に、以前を越える信頼を得た気がしなくもない。

・ヒロイン:虚弱 【よく貧血で倒れる虚弱な生徒】 誕生日:7月24日
貴方のクラスメイト。いつも貧血に苦しんでいる。保健室にいる事が多いようだ。背がでかい。
主人公が異形の子であり超能力を持ち、更に男だと告白された唯一のヒロイン。流石メインヒロインは格が違う。
自分が吸血鬼である事を主人公に告白し、それによって信用を再び得ようとし、獲得。
ただ、主人公が男だと言う事をそれなりに意識しているらしい。夜な夜な外を出歩き、散歩をする事が多い。

・ヒロイン:鉢巻 【頭に鉢巻きを巻いた少女】
三年生。いつも頭に鉢巻きを巻いている。名前だけ知った。情報なし。

・ヒロイン:愛 【愛を唱える異様な少女】 誕生日:10月17日
二年生。本人曰く愛を求めている。主人公の相談役として一役買っている。温泉に行きたい今日この頃。

・ヒロイン:男装【転入生にして男装の麗人】
二年生。何故か男装をしている。最近取り巻きがまた戻ってきた為、接触が難しい。

・ヒロイン:銀鎖 【狭義では厨二病に属される変な生徒】
一年生。銀色のチェーンを腰にぶら下げている。黒魔術研究所に所属している。
その実態は得体の知れない怪物「闇」を退治する闇祓い。夜になるとパトロールを開始する。
主人公が『アザーティハーフ』であると知る数少ない人間である。

・その他:先輩 【儚げな雰囲気の美人】
三年生。主人公同様女装した男性。女装生活で困った時や聞きたい事がある時はこの人に頼ろう。

2、一緒に食堂に行く


貴方「そのつもりでした。一緒に行きます?」

虚弱「行く……」

虚弱は頷き、部屋の鍵を閉めて、貴方に寄りかかる。

虚弱「……行こーう」

貴方「はいはい。ちゃんと歩いてくださいね」

虚弱「頑張る……」

まあ、虚弱も貴方に寄りかかっているだけで、ちゃんと自分の足で立っている。
貴方に寄りかかるのは万が一を考えて、そして、ただ甘えているだけ。
なんとなく、今までこんな事ができる相手がいなかっただけに、嬉しいのだろう。たぶん。

もし、こんな事をする相手が貴方でなければ……貴方以外の誰かであっても、嫉妬した事だろう。

貴方「雨は嫌ですね」

虚弱「うー……」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「海と山ではどっちが好きか」


貴方「虚弱さんは、海と山ではどちらが好きですか?」

虚弱「海と山? ……うーん」

虚弱「……雰囲気は、海が好きだけど……私、泳げないから……」

ああ、そう言えば虚弱は泳げないのだった。本人の口から聞いたのだから、間違いないだろう。

その理由は、これまた吸血鬼だからか?
吸血鬼には、流れる水の上を渡れないと言う意味不明な特性がある。
それが転じて、カナヅチになったのだと思われる。ひどいこじつけだ。

虚弱「楽しむんだったら……山かなぁ」

貴方「山ですか……高低差がキツイと思いますが、大丈夫なんですか?」

虚弱「だいじょうぶじゃない。だから、行かない……」

貴方「そうですよねえ……」

つまり、虚弱は海も山も駄目なのである。行くとしたら、近い方か、楽しい方か。

まあ、泳げないだけで水が嫌いなわけではないだろう。
たとえば浮輪などの補助の道具があれば、海やプールなどを楽しめるはずだ。

山は、自分の足で登山下山をしなければ、虚弱でも楽しめるはず。
それら無くして山を楽しめるかどうかは、貴方は山男でないので分からない。

虚弱「……——さんは、どっちが好き?」

貴方は、海と山のどちらが好きだろう?

1、海
2、山
3、どっちもそんなに
4、自由行動

↓2

1、海


貴方「私は海が好きですね。山登りは大変ですから」

虚弱「……そこなんだ」

貴方「大切ですよ? 無策に山に突撃して、碌に楽しめずへとへとになって帰ってくると言うのはよく聞く話です」

面倒臭がり屋な貴方にとって、そここそが一番大切なのである。
海と山、どちらが大変かを考えた時、山の方が大変なような気がしたのだ。

貴方「まあ、へとへとになって帰ってくるのは海も変わりませんが……」

貴方「楽しむだけならば、海の方が準備の手間が少ないと思いますよ。万が一の事故も少ないでしょうし」

貴方「……海も、まあ、事故が少ないとは言いませんけれど」

虚弱「……どっちもどっちって事だね」

貴方「身も蓋もない……」

しかし、貴方と虚弱の話を総括すると、そうなる。
貴方も虚弱も、自ら進んでそう言った場所に行く事は無いだろう。
誘われた場合に、誘ってきた側の都合に合わせて動くに違いない。

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

外は変わらず、雨が降ったまま。もう、外出するのは諦めた。

まあ、どうしても行きたいと言うのなら、外出してもいいが……。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、外出する
3、他の人の部屋に行く
4、寝る
5、自由行動

↓2

5、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。特にする事もないし、それが妥当だろう。

貴方はいつものノートと筆入れを取り出し、机の上に置く。
椅子に座り、一度深呼吸してから、貴方はシャーペンを取った。
スケッチの対象は……まあ、適当でいいだろう。

貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ絵が上手くなった……気がする?



絵の練習もほどほどにし、部屋で過ごしていた貴方は、いつの間にやら夕食の時間になっている事に気付く。

食堂に向かってもいいし、部屋で過ごしてもいい。
このまま、絵の練習を続けてもいいだろう。一応、机の上にはそのまま放置してある。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寝る
5、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く


貴方は他の人の部屋に行く事にした。

さて誰の部屋に行こう?

1、虚弱
2、愛
3、男装
4、銀鎖
5、先輩

↓2

1、虚弱


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————,□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「はい……あ、——さん」

貴方「こんばんは、虚弱さん」

虚弱「うん。どうしたの?」

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由は無い

↓2

1、自由行動「一緒に食堂に行きませんか」


貴方「これから一緒に、食堂に行きませんか?」

虚弱「これから? うん、いいよ」

虚弱は快諾し、部屋から出て鍵をかける。
朝とは違い、特に体に不調は無い為、貴方に寄りかかってくる事は無い。

虚弱の部屋に行ってから一緒に食堂に行く、の流れが貴方の中で出来上がっているからか。
その間に抱きついて来る過程が無い事にちょっとした違和感を覚えたのは秘密だ。

虚弱「珍しいねえ、夕食も一緒に食べようなんて」

貴方「はい。今日は、なんとなく」

虚弱「じゃあ、行こ」

抱き着いては来ないが……貴方と手を繋ぐ、と言う事はするらしい。
本当に、貴方の事を男だと意識しているのだろうか? 手は繋いでもいいが、部屋には入れない。
その境界線、やはり見えず。

ナチュラルにこんな事をして。いつの日か貴方が誤解しても、知らないんだから。

なんて、こんな格好をしているとついつい精神が女々しくなる気がする。

若干、悪女の片鱗が見え隠れする虚弱と一緒に、貴方は食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由は無い

↓2

1、自由行動「兄弟姉妹どれが欲しかったですか?」


貴方「虚弱さん、兄弟とか姉妹っていましたっけ?」

虚弱「ううん、一人っ子だよ?」

貴方「ふむ。なら、お兄さん、弟、お姉さん、妹、いたとしたらどれが欲しかったですか?」

虚弱「いらなーい」

貴方「なるほど……え?」

あまりにあっけなく即答したので、我が耳を疑ったが……間違いなく虚弱は不要と即答したのだ。

貴方「い、いらないって……もう少し真面目に考えても良くないですか……?」

虚弱「別に、てきとーに答えてるんじゃないよ?」

虚弱は、夕飯のおかずの梅干しを一口食べて、きゅうと目と閉じて酸っぱさを堪える。

虚弱「酸っぱー……! ……私に、兄弟姉妹がいたら、その人たちも私と同じだから」

虚弱「私みたいに、苦しむかもしれない……パパとママに、二重の苦悩を与えるだろう」

虚弱「だから、一人でいい」

虚弱「それに、一人っ子だといっぱいいっぱい愛して貰えるから」

貴方「……無粋、だったでしょうか」

虚弱「ううん、べつに。気にしてないからいいよ?」

……もしも兄弟がいれば。もしも姉妹がいれば。
それは、もう一人の自分。移し鏡になるだろう。

その一人は……どうなっていただろう。

貴方は虚弱と一緒に、夕食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/16・火)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/17・水)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/18・木)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/15・月)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

新しいスレを立てる時はいつも緊張します。なんかミスしていないか、ちゃんと必要な事は記入しているか。
まあ、システムさんは今まで間違いだらけの失敗だらけなので、今更そこでびくついても仕方ないですけどね。

次の再開は一日空けての4月14日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

ああ、そう言えば銀鎖と男装の誕生日なんてありましたね……前にも言われたのに何故修正しないのだ、私。
今にも自らへの怒りと恥ずかしさで発狂しそうな気持ちを抑えましょう。一応、今ここに書いておきます。

男装 誕生日:12月3日

銀鎖 誕生日:6月6日

主人公の家族構成は両親以外は不明のままですね。親が親ですから、難しい話ではあります。
システムさんはそれと同時に、主人公の父親はどのアザーティなのかが気になっています。三種類くらいいるらしいじゃないですか、あれ。
まあ、決まったところでなんのこっちゃって話でしょうけれど。
こんばんは、システムさんです。

さっそく直後のレスで天気判定

少し遅れましたがゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/16・火)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/17・水)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/18・木)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

5番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

5番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 8/21(日)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。宿題を考えなければ、貴方は自由に行動する事ができる。

貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、外に出る事もできる。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————,□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「…………——さん」

貴方「おはようございます」

虚弱「ん……おはよ……」

今日の虚弱は、良くも悪くもなく、と言う感じ。いつも通りだ。

虚弱「……ご飯?」

虚弱はいつも通り、食堂に行くかどうかを貴方に尋ねる。

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、一緒に食堂に行く
3、特に理由は無い

↓2

2、一緒に食堂に行く


貴方「はい。一緒に行こうと思っていました。行けます?」

虚弱は黙って頷き、部屋を出て、貴方にしがみ付く。

まるでこの動作を当然のようにするのだから、貴方は本当に信用されていると思う。

同時に、これは虚弱の謝罪なのではないか、と思ってしまう。
信じる、と言う事は難しい。貴方は虚弱に許され、虚弱は貴方に許された。あの夜、そうなったはず。
だけど、互いの心など分かろうはずもない。それが人間、普通なのだから。
ちょっとした不安を抱けば、相手から信用されているかどうかなど、疑わしいものなのだ。

虚弱は貴方に信用される為、こう言った真似をする。
そうする事で自分の信用を証明し、それを受け入れられる事で貴方から信用されていると錯覚したい……。
とか。そう言う事を考えている時点で、貴方だって虚弱を信用しちゃいない。

これが当然なのだ。相手が何を考えているか分からない、不安で仕方がない。
そんな時、もうかったるいから人間は「信じる」と言う行為で心を誤魔化してきた。
そう言う意味では、貴方と虚弱は今、とても人間らしくて対等である。

で、虚弱がしがみ付いて来ると言う行為について、それに話が戻るわけだが。
それとこれとは話が別で、貴方の煩悩がうんぬんで、正直やめてもらいたい。
一応、虚弱の為である事は認識しているし、こうされる事で貴方の心を安心させる意味も持つ。
だからと言って恥ずかしげも無くこう言う事をされると……いつ、貴方がおかしくなるか。

虚弱「……どしたの?」

貴方「なんと言うか、青春です」

虚弱「…………なんのこっちゃ」

貴方「まったくもって」

貴方は一人悶々としつつ、虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「小説とかは読みます?」


貴方「虚弱さんは、小説の類は読むんですか?」

虚弱「うーん……そんなに……読まない、かな」

貴方「と言う事は、大体年に二冊か三冊くらい?」

虚弱「うん……そんくらい……」

虚弱は、あまり小説は読まないそうだ。頻度からいって、好きなジャンルは何か、と尋ねても答えられそうにない。
ただ、読むスピードは人並み程だろう。単純に、小説に興味が無いのだと思われる。
それでも時々惹かれる作品とめぐり合うから、柄にも無く入手してしまう……そんな感じか?

貴方「やっぱり、あまり本は読まないんですね……」

虚弱「まあ、ね……。別に、読まなきゃいけないわけじゃあ、無いし……義務じゃないし……」

貴方「途端に理由が怠けて聞こえるのでもう止めてください」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

今朝からあまり動いていない貴方は、そんなにお腹が空いていない。
今後の予定を考えても、昼食を食べる必要はあまり無さそうではある。
……人としてちょっと駄目なのかもしれないが。

貴方は部屋で過ごしてもいいし、気分転換に寮の外に出てもいい。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、寮の外に出る
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

5、寝る


貴方は昼寝をする事にした。どうせする事もないのだ。
何もせずに過ごすのもいいが、たまには睡眠に時間を与えてもいい。

と言う事で、貴方は制服のままベッドに寝転がり、眠りに誘われるのを待った。
いい感じに眠気が来たところで、「このままでは制服がよれてしまう」と思ったが、もう面倒だったので諦めて寝た。



昼寝から覚醒した後、ちょっとした空腹感に頭と体を悩ませつつ、貴方は部屋で過ごしていた。
ようやく夕食の時間になった時、貴方は時計を見ながら考える。

貴方は食堂に向かってもいいし、部屋で過ごしてもいい。
外に散歩に出かけるのも、中々良いものだろうか。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く


貴方は他の人の部屋に行く事にした。

さて誰の部屋に行こう?

1、虚弱
2、愛
3、男装
4、銀鎖
5、先輩
6、自由行動

↓2

5、先輩


貴方は先輩の部屋に行く事にした。

□—————————,□
|三年生学生寮内・4階|
□,—————————□

先輩の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、先輩が姿を現した。

先輩「はい……ああ、——さん。こんばんは」

部屋から出てきた先輩は、どこか慌てた様子だ。もしかしたら、何らかの作業中だったのだろうか?
どうにも、よろしくないタイミングで尋ねてしまったらしい。

貴方「こんばんは、先輩さん」

先輩「ええ。こんな時間に、どうしたのですか?」

忙しいのであれば、仕方が無い。手短に済むようでなければ、今日は諦めた方が良さそうだ。

貴方は先輩に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由は無い

↓2

1、自由行動「先生2と話し終わった後暗い表情だったり、体育祭ですごく速かった3年B組の鉢巻の生徒について聞いてみる」


貴方「先輩さんは、鉢巻さんと言う三年生の生徒を知っていますか?」

先輩「鉢巻さん……?」

ぴくりと、慌てた様子の先輩の表情が、無情なものに変化した。
先輩は鉢巻の事を知っているようだ。その関係は、どうだろう、まだ判断はできない。

貴方「頭に鉢巻を巻いて、とても足が速くて、体育祭でも活躍していたあの方」

貴方「先輩さんなら、知っているかと思ったのです」

先輩「……はい、知っています。何故、それを?」

条件を引き出す事に成功。これで、貴方は用件を不自然無く伝える事ができる。

貴方「陸上部の顧問だと言う先生と話し終わった後、とても暗い表情をしていた事を思い出して」

貴方「少し、気になったのです。先生に聞いても、答えてくれ無かった……」

そこまで言って、貴方は先輩の表情に気付く。

冷たい。自ら以外の物を全て見下さんばかりの、酷く冷めた眼差しに表情。
先ほどまでとは、温かく紳士的な眼差しとは違う。貴方を汚物として見る、軽蔑の眼差し。
与えられたマスクを冷徹なものに変える、まるで支配者の風格のような気配が、貴方にそう思わせて仕方が無い。

先輩に、これと言って異質な物は感じ取れない。貴方は、そう言う事に関して敏感な方だ。だからこそ恐ろしい。
人間として、最も狂った場所に位置している。つまりは、そう言っているのだ。

問題無く、問題。そんな感じ。それがこの人。
貴方は、怒らせてはいけない人を怒らせてしまった。そんな気がした。

貴方「ので……」

先輩「それは私に聞くより、本人に直接聞いたら良いと思いますよ。彼女なら、きっと答えてくれるでしょう」

先輩「私に彼女のプライベートを侵す権利はありませんから、部屋の番号は言えませんが」

先輩「もし、本当に、彼女に興味があると言うのなら、私から一言言っておきますよ」

先輩「そうですね、明後日の昼過ぎくらいに、もう一度ここに来てください」

先輩「彼女が良いと返事をすれば、会わせてあげます」

返答に、特に問題は無い。相手の情報を守りつつ、貴方にチャンスまで与えた。
だと言うのに、全てが嫌に冷えて聞こえるのは……未だ先輩の顔が冷たいのは、貴方の気のせいなのだろうか。

貴方「あ、ありがとうございます……」

先輩「どういたしまして。用は、それで終わりですか?」

貴方「あ、はい」

先輩「でしたら、もう帰りなさい。やはり夜と言うのは、何かと危険ですから」

先輩はにこりと、貴方に微笑む。その顔は既に、貴方が冷たいと感じたそれでは無かった。
まったく以て、問題が無かったように、変わった事すら気付かない。
そもそも、冷たいと感じたあれですら、貴方の勘違いだったと思ってしまうくらいに。

貴方「わ、分かりました。失礼します」

先輩「はい」

貴方は先輩に見送られながら、その場を後にした。

よく分からない、よく分からないが……あの人は、間違いなく怒らせてはならない。
そんな気がして、ならない。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

逃げるようにして部屋に戻った貴方は、ふらふらとベッドに倒れ込んだ。

緊張が解れていくのを感じつつ、そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

深夜。貴方は、またもや目を覚ます。時間を見ずとも外の様子で分かる、日が回って少し経った暗いだろう。
今日は、妙に覚醒している。先ほどの一件が、余程貴方の脳を刺激したらしい。

だってあれ、本当に恐かったんだから。
曲がりなりにも怪物の貴方が、あわや存在を消されるのではないかと思ってしまうほどだったんだから。
先輩は貴方のように怪物ではない。それは、間違いないだろう。
でも、怪物以上の怪物。もしくはそれを秘めた人間。

何にせよ、恐い。

貴方は頭を振って、恐怖を思考から追い出す。

このまま寝直すのもいい。と言うか、そうしたいものだ。
外に出たって、どうせ何も良い事無いだろうし……。

頭が覚醒しても、引き籠り気質は変わらない貴方は

1、寝直す
2、外に出る
3、自由行動

↓2

2、外に出る


貴方は外に出る事にした。

……その前に、寝巻きから制服に着替える。制服は何着もあるが、寝巻きは一つしかないのだ。
たとえば万が一、闇的なものと会っちゃった時、寝巻きが駄目になったら嫌である。
それに、寝巻きだと動き辛い。私服が一番なのだが、こんな夜更けにどこに行くつもりだと。

制服で行動するのが、結局一番自然なのである。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

とりあえず外に出てきたが、当然ながら人の気配など無い。
深夜に出歩く人間を貴方は二人ばかし知っているが、方やいるかいないんだか、方や気配を消しているだろう。
そのどちらかを探してもいいが、片方はほぼ確実に面倒事になるだろう。

貴方は

1、あっちに行く
2、こっちに行く
3、部屋に戻る
4、自由行動

↓2

4、自由行動「虚弱を探す」


貴方は虚弱を探す事にした。虚弱は、深夜に散歩に出かける事が非常に多い。
探していれば、その内会えるだろう。会えなかった時は、時間が噛み合わなかったか運が悪かったと考える。
まあ、貴方は適当な時間に勝手に目覚めただけだ。会えたならばラッキー程度に考えよう。

貴方は散歩も視野に入れつつ、虚弱を探す事にした。

直後のレスのコンマで判定
奇数で成功。偶数で失敗

虚弱指定すると、そのキャラに会える確率は低めだけど、銀鎖・帽子・闇に会わずに済むのか。

コンマ「2」


□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

結構探してみたが……貴方は虚弱を発見する事はできなかった。

まあ、今日は運が悪かったのだろう。
貴方は定まった時間に起きるわけではないし、虚弱が散歩を始める時間が分かっているわけでもない。
分かったところで、貴方が深夜に行動する理由と言えば、たまたま目が覚めたからである。
まず、会おうと言う気概すら窺えない。

今日は残念であるが、夜風に当たって良い気分転換になった。
正直かったるい事を視野に入れなければ、やはり夜の散歩と言うのも良い物である。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

大人しく部屋に戻った貴方は、制服からもう一度寝巻に着替えて、いそいそとベッドにもぐる。

そうして、再び眠りに落ちるのを待った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/16・火)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/17・水)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/18・木)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

忘れていました。この主人公結構な事運が悪いんでした。コンマ任せはやっぱダメですね。

>>71
そうですね。運ゲが嫌い、別に他キャラと遭遇しても良いと言う人は普通の選択肢でもいいでしょう。
あと闇は会うものではありません。会う頃には銀鎖によってミンチです。

次の再開は4月21日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

そらあれですわ、あのー、そのー……ミスです。
システムさんね、昨日も20日だと勘違いしてたんですよ。スレの中だと20日だったから。アホですよ、アホ。

次の再開は4月15日の21:00を予定しています。15日です、15日。

IDが同じな内に応答をもらっておきましょうか。今更恋敵など出してどうしろと。
存在のヒエラルキー的に主人公の方が上ですから、出したところで大した活躍も出来ずに消えるのがオチですよ?
それにサキュバスは扱いが難しいんですよねえ……エロゲー風ならまだしも。どうやってもエロが絡んじゃうから……。
搾精しないと死んじゃうし、かと言ってさせるわけにはいかないし……。

それならアレですよ、男子校に紛れさせて秘密の花園築かせた方がエロくていいですよ。
で、何が目的ですか、それ?

いえ、別に余計な事ではないんですよ。そう言う事は言ってもらえた方が、システムさんにも刺激になりますし。
みなさまも「どうしてこうしないんだろう?」みたいな感じに思う事もあると思うので、それに回答する意味でも。
まあ、昨夜はシステムさんはエロをやるのは苦手だって再三言っているのにサキュバスとかのたまうもんですから、ちょっと辛く当りましたけど……。

サキュバスはねえ……本当に難しいんですよね。昨夜も言いましたが、常にえっちなのが絡んでしまうから。
寝取られならいいんですけど、だいたいそういうのって奇襲だからこそ心にクる物であって、前情報があったらダメージが半減ですよ。
しかも主人公が誘惑されるとか、なんのダメージもないじゃないですか。却下ですよ、却下!

あともう一つ。キャラが増えると管理が大変なんです。これはシステムさんの都合で我が儘ですが。
その上ヒロインを誘惑して寝取り、ならまだしも主人公を誘惑じゃあ……やる気の欠片もおきなくてげふんげふん。

そんなわけで、サキュバスと言うキャラは殆どないような物と思ってください。申し訳ありません。
でもほらサキュバスって人気者ですから、他のスレとかでめちゃくちゃお呼びがかかるじゃないですか。そっちの方が良いですよ、きっと。

長々と済みませんでした。こんばんは、システムさんです。
直後のレスで天気判定

>>80 多分現状が完全に作業化(虚弱と話して感情値上げる作業状態)しかけてるから、
そういう意見だした感じだよね。

眼鏡はかなりテンポよく進んだ+確か付き合う前(感情値は40以下だった)でも一緒に外で遊べたから、
会話以外にも外でデートしたり、しりとり、将棋などの選択肢があった。

虚弱は男バレする前、つまり女の子同士の大親友状態でも外に誘えなかったので、
今こちらが男と意識されてる状態で2人っきりで外出できるか怪しい(試したことはないから、やってみてもいいかも)。
絵は……今いけるのか(前はもうちょっと上手になれみたいな感じだった)? チェスはできない。
ということで、虚弱に対してとれる有効な行動が少ない(自分が見逃しているだけ?)。


一応、このスレ一週目含めると何度もガミジン(ソロモン72柱の魔神の1柱)が、
なんの脈絡もなく、確か再安価無しで普通に登場したので、自由行動で
「○○(恋敵の種族)が急に後ろから抱きついてきた」とか「○○に喧嘩を売った銀鎖が調教されている」
等を書き込めば、一発で出るはず(適当)


別に恋敵を出さなくても、もうそろそろ感情値的に告白可能になって、
デートとかおさわりとかできるようになって盛り上がると思うよ(願望)。

>>83 「エロをやるのは苦手」好きだけど得意じゃないのか。

>>85
エロ描写が得意だと自慢げに言う人の方が少ないと思いますけどね。
それを抜きにしても、システムさんのは公にできるレベルではないと判断しています。

それにしても「作業化」。その一言は、どえらい辛い一言です。
そうなんですよねー……どう考えても終わりの見えない単純作業。飽きます。
最近それに気付いて、どうにかできないかとはシステムさんも考えているんですけどね。

まあ、無理はいけません。無理はいけないのですが……。
自分が男であると相手に「意識させる」事ができたなら、何かしら変化はおきるでしょう。
なんだかんだやってきても、「異性」と言う感じは薄いですからね。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/17・水)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/18・木)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

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また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

1のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

1番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 8/22(月)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。宿題を考えなければ、貴方は自由に行動する事ができる。

貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、外に出る事もできる。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————,□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん。おはよ……」

貴方「はい。おはようございます、虚弱さん」

虚弱「うん……」

虚弱はこくりと頷いてから、大きなあくびをする。
ここ最近の虚弱は、本当に眠たげだ。ちゃんと夜に寝ているのだろうか?
それとも、日が昇っている分だけ、吸血鬼にとっては居辛い世界だから?
本来なら眠っているべき時間に起きているのだから、眠いのは当然だろう。

貴方「ちゃんと寝ていますか? 夜更かしは禁物ですよ」

虚弱「……分かってる……」

生返事のような虚弱の言葉に、貴方は溜め息を吐く。
まあ、あまり強くは言えない。彼女がどちら側に生きたいのかを考えれば、尚更。

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、一緒に食堂に行く
3、特に理由は無い

今更になって安価を忘れると言う。

このレスから↓2でお願いします。

2、一緒に食堂に行く


貴方「そうそう。良ければ、これから一緒に食堂に行きませんか?

虚弱「……行く」

即答であった。即答と言うには微妙な間があったが、虚弱である事を考えると瑣末な差である。
それにしても、すっかり普段の行動と化しているとは言え、悩む素振りさえ見せないとは。

虚弱も虚弱で、これらの流れに慣れてきた、と言う事でもあるのだろうか。

なんて考えている内に、虚弱は扉の鍵をかけて、貴方の手を取って繋ぐ。

虚弱「……行こ」

貴方「繋ぐだけでいいんですか?」

虚弱「…………やなの?」

貴方「いいえ、気になったので」

普段は貴方にさえ何も言わず腕にしがみ付いて来る癖に、今日は手を繋ぐだけだったから。
疑問に思うのは仕方ないと思うし、それを尋ねてしまうのも仕方が無いと思う。
まるで貴方が抱き着いてほしい、みたいになっている事に気付くのは、今だった。だからもうそれは考えない。

虚弱「……気分次第だから」

貴方「そうでしたか。では、行きましょう」

正直に言うと残念だが、仕方が無い。
別に貴方は虚弱に抱きつかれる事を目的にここにきているわけではないのだ。
本音を言うと、ちょっとだけ期待しているけれど。

貴方は虚弱と手を繋いで、一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「虚弱を見つめてみる」


貴方はじっと、虚弱を見つめてみた。

虚弱はそれに気付かず、苦手な物や嫌いな物を除けながらもくもくと朝食を食べている。

こうして見ると、虚弱は本当に外国人のような顔立ちだ。
血の濃さから言って、外国人のように見える事は不思議な話ではない。
よく見ると、日本人らしい所も、あったりなかったり。

虚弱「……ん?」

なんて考えている内に、虚弱は貴方に気付く。

貴方が自分を見つめていると言う行為に、疑問を抱いたらしい。
虚弱は首を傾げて、貴方を見つめ返し、尋ねる。

虚弱「……どしたの……?」

しかし貴方、意外にもこれに答えない。何故なら、見つめるだけだから。
こうして、ひたすら見つめ続ける事で、虚弱がどんなリアクションを起こすのかを見てみたかったのである。

こう言う事を嫌がる人もいるが、その時は誠心誠意謝れば良い。
やってみなければ分からない事だってあるし、あと虚弱はこんな事では怒らない人だ。

虚弱「む…………」

……いつの間にか、貴方と虚弱の睨めっこに発展している事に気付く。
貴方はどちらかと言えばこう言う事は得意な方だが、虚弱が相手だと、どうだろう。

虚弱は何も言わず、貴方を見つめ返す。その純粋にして疑問のみを映す瞳が、貴方の心を深く侵食する。
応答しなければいけない、まるでそんな気分にさせるのだ。

その気持ちを抑え、ポーカーフェイスを努め、虚弱と見つめ合う事数秒。

貴方「……いえ、こうしたらどんな反応をするかなと思って……」

貴方はぽっきり折れた。勝てるわけが無い。

虚弱「……………………」

貴方「……あの、虚弱さん?」

虚弱「……………………」

虚弱は何も言わない。ただ、貴方を見つめるだけ。

なるほど、そう言う事らしい。見事、やり返された。
そして同時に知る。虚弱はこう言った地味な耐久が、結構得意だ。

貴方は虚弱に見つめられながら、一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、昼食の時間になった事に気付く。

貴方は部屋で過ごしてもいいし、寮の外に散歩に出かけてもいいだろう。
必要と思うなら、食堂に行ってもいいが……。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、寮の外に出る
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

6、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。今日は気分的に、絵具を使いたい。
準備と後片付けが手間であるが、慣れてしまえばそうでもないだろう。
慣れるまでが面倒なのは、それは何をやっても同じ事だと考えて自分を騙す。

貴方は絵具やら筆やらを用意し、スケッチブックの未使用のページを開く。
筆は……傷んでいる様子はない。大丈夫そうだ。

今日は練習。とにかく絵具の使い方、色の使い方について学ぶつもりでいこう。
だからと言って気張らず、のんびりやっていけばいい。

貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵が上手になった……気がする?



絵の練習もそこそこに、片付けも済ませ、部屋で過ごしていた貴方。
そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
外に出て、夜風に当たりつつ散歩と言うのも良いかもしれない。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、寮の外に出る
4、寝る
5、自由行動

↓2

4、寝る


貴方は、少し早いがもう寝る事にした。

絵の練習に集中し過ぎた所為か、ちょっとばかり頭が疲れた。今日はもう、休みたい。

貴方は制服から寝巻に着替えて、部屋の明かりを消し、ベッドに潜り込む。

そのまま目を瞑り、今日一日を振り返った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

深夜。貴方は、ふと、目を覚ます。外を見て、状況を把握する。
また、変に目覚めてしまったらしい。生活的に、あまりよろしくない傾向だ。

せっかく起きたのだから、外に散歩に出かけても良いが……。
まだ、疲れが撮れていないかもしれない。寝惚けているし、このまま睡眠を続行したい物である。

貴方は

1、寝る
2、外に出る
3、自由行動

↓2

3、自由行動「虚弱を探す」


貴方は虚弱を探す事にした。

先ずは彼女の現在の居場所を推察する所から始まるが、自室か外かの二択と決め付けて問題無いだろう。
次のそのどちらかであるが、可能性としては外にいる方が高い。
また、自室にいる場合は、睡眠を取っている可能性の方が遥かに高い。

以上を考えると、外に探しに出る方が良いだろう。
外にいなかったら笑いの種にもならないが、だからと言ってどうしろというのだろう。

貴方は一応制服に着替えて、部屋を出た。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

直後のレスのコンマで判定
偶数で発見。奇数で失敗。

コンマ「7」


暫く探してみたが、貴方は虚弱を発見できなかった。

どうやら、今日もまた貴方の運は悪かったらしい。
このまま歩き回っても良いが……それで会える保証は無い。
残念であるが、諦めるしかないだろう。

貴方は大人しく部屋に戻った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、制服から寝巻に着替えてから、ベッドに潜り込む。

そのまま目を閉じ、もう一度眠りに落ちるのを待った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/17・水)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/18・木)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

↓2

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(五分経過まで)

↓2 続行or続行しない

□—————□
|貴方の部屋| 8/23(火)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。宿題を考えなければ、貴方は自由に行動する事ができる。

そう言えば、貴方は今日のお昼に先輩の部屋に来るように言われている。
一昨日のあの一件が、ちょっとしたトラウマになっているが……行かないわけにはいくまい。

貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、外に出る事もできる。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、自由行動

↓2

3、他の人に部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————,□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「…………——、さん」

言うまでもない、今日の虚弱は具合が悪い。
虚弱はもう、アレの時期なのだろうか? 貴方は、あと二日ほど先だ。
虚弱も大体それくらいだったはずだから、少し早い。

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱は項垂れるように頷くだけで返答する。相当である事が分かる。

貴方「大丈夫……じゃあ無さそうですね」

虚弱「……うん……。部屋で……休む……」

どうやら虚弱は、今日一日は部屋で休むらしい。
夜にでもなれば具合も良くなるのだろうが……とにかく今は、連れ出す事はできないだろう。

貴方は

1、自由行動
2、やめておこう

↓2

1、自由行動「軽食とか飲み物とか持ってこようか?」


貴方「何か軽い食べ物とか、飲み物とか持って来ましょうか?」

虚弱「…………ううん、いい……」

貴方「本当に……? 遠慮しなくても、良いですから」

虚弱「……だいじょぶ……じゃないけど。…………ほんとに、いいから」

虚弱は、へにゃりと情けない笑顔を浮かべる。
貴方に心配かけまいと、無理をしているのだ。

嬉しいけど、悔しい。貴方は何もできないと、言われているようなものだから。
でも、虚弱が不要と言うのだから、仕方が無い。

貴方「分かりました……ちゃんと、休んでくださいね?」

虚弱「ん……——さん……」

貴方「はい、なんですか?」

ちょっと被り気味に、貴方は応答する。どれだけ期待しているのかが自分でも分かって、嫌。
虚弱はそんな貴方を見てか、噴き出すように微笑んで……そうしてから、貴方に正面から抱きつく。

貴方「あうっ……! 虚弱、さんっ……・」

何が起きたのか、確認している余裕さえ無い。とにかく、虚弱は貴方に抱きついてきたのだ。

虚弱「……嬉しいから…………心配しないで……」

だけど、その言葉だけは、ちゃんと聞いた。ちゃんと聞いて、貴方は、ようやく安心した。

貴方「……はい」

虚弱「ありがとね……」

貴方「どういたしまして」

言いたい事を全て言ったのか、虚弱は一際強く貴方を抱きしめてから、貴方から離れる。

虚弱「……じゃあ……」

貴方「はい。ゆっくりしてください」

貴方は虚弱が部屋に戻るのを確認した後、ドキドキして仕方が無い心臓に一度悪態を吐いてから、食堂に向かった。
まったく、心臓に悪い。嬉しすぎて、いつ顔が綻ぶか分かったものではない。

虚弱の前では真面目でいられただけ、良しとしよう……。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

もう少ししてから、先輩の部屋に行くべきだろうか。
念の為、時間が来るまでは部屋で過ごしていた方が良いか。
昼食は食べられないが、朝食は食べたので大丈夫だとは思う。

貴方は

1、先輩の部屋に行く
2、食堂に行く
3、部屋で過ごす
4、他の人の部屋に行く
5、寮の外に出る
6、学生寮受付に行く
7、寝る
8、自由行動

↓2

1、先輩の部屋に行く


貴方は先輩の部屋に行く事にした。

思い出してみれば先輩に一方的に押し付けられたようなものだが、空気的に貴方が悪かったようなものだし……。
相手の事を何も知らない貴方が悪いと言われるのは癪であるが、地雷を踏んだのは確かだし……。
まあ、約束は約束。破ってしまった後の方が恐ろしいので、約束通りにする方が良いだろう。

とりあえず、時間が来るまで部屋で待ってから行く事にする。

□—————————,□
|三年生学生寮内・4階|
□,—————————□

約束の時間である、だいたい昼過ぎ。貴方は、先輩の部屋の前にいた。
一度深呼吸してから、先輩の部屋の扉をノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、先輩が姿を現した。

先輩「はい……ああ、——さん。こんにちは」

貴方「はい、こんにちは」

先輩「約束通りですね。どうぞ、入ってください」

先輩は扉を更に開き、貴方を招く。と言う事は、鉢巻は部屋にいるらしい。
逃げ場は、無くなったわけだ。貴方は腹を括り、先輩の部屋にお邪魔した。

□—————□
|先輩の部屋|
□—————□

鉢巻「む、むむ……むうう……」

眼鏡「それ、もう、詰んでいるけど……」

鉢巻「も、もう少しだけ、考えさせて……ここをこうしてこれをこうして……」

部屋に入った貴方を待ち受けているのは……将棋をしている生徒二人。
片方は鉢巻きを頭に巻いている事から、鉢巻に間違いないだろう。
もう片方は……あの顔と掛けているメガネには見覚えがある。そう、彼女こそ先輩の恋人と言う眼鏡。

二年生である貴方一人に対して三年生三人。なんと言う暴力。
しかも内一人は部外者ではないか。何故呼んだのだ。ああ恋人だからか。
確かに自分の彼氏が他の女の人と二人でいると言うのは、聞き捨てならない状況だ。なら仕方が無いだろう。

先輩「鉢巻さん。来ましたよ」

鉢巻「うん? あ、ホントだ。じゃ、じゃあ眼鏡さん、今回はノーカウントと言う事で……」

眼鏡「いいから、挨拶してあげなさいよ」

鉢巻「そーだね。はじめまして、あたし、鉢巻……って、先生からもう聞いてるんだっけ?」

貴方「は、はい。はじめまして、——と言います……」

鉢巻「うはは。まあ、三年生三人の中に一人ぼっちじゃ、そら緊張するか」

鉢巻は貴方の肩をポンポンと叩いて、笑って見せる。
快活な人だ。明るくて、きっと人気者でもあるだろう。
どことなく強引な感じは、貴方とは相容れないが……でも、良い人だろう。

鉢巻「ああ、それで、あたしに用があるんだって? なになに?」

そして、その勢いのまま、貴方に尋ねる。

まるで順序と言うのを気にしない人だ。話が早くて助かる半面、もう少し準備が欲しい。

先輩「用じゃなくて、会いたいだけだそうです」

鉢巻「あれ? そうだっけ? まあ、会いたいって事はなんか用があるって事だと思うよ、うん」

先輩「とりあえず、座ってください。落ち着いて話をしましょう」

先輩のその一言で、貴方と鉢巻は向かいあって椅子に座る。
先輩と眼鏡は、隣り合ってベッドに腰掛け、貴方と鉢巻の様子を見る。

なんと言う、地獄のような空間だろう。

貴方は

1、自由行動
2、実は本当に用は無い

↓2

1、自由行動「正直に言えば、あなたがどんな人間なのかとても気になったから会いたかった。以下略」


貴方は今にも狂いそうな頭で言葉を練り、乾いた口からどうにか吐き出す。

貴方「よ、用は、本当は無くて……」

貴方「ただ、正直に言うと、鉢巻さんがどんな人間なのか、とても気になったので……会いたかったんです」

嘘ではない。会いたかったと言うのは、真実だ。
そこに他の意図や裏は無く、運悪くそれに付随してしまっただけである。
根元まで辿れば、単純に貴方は鉢巻に会いたかったと言う事になるのだ。

この状況でそれを見つけ出せただけ、貴方は結構やる人間なのかもしれない。

鉢巻「あたしに? なんで?」

貴方「最初は、クールで落ち着いた感じの人なのかと思っていたのですが」

貴方「以前に校舎の食堂で見かけた時には、とても楽しそうに御友人と食事をされていたので」

貴方「あの人は……鉢巻さんはどんな人なのかなと、気になったのです」

言い終えて、貴方は鉢巻を見る。

鉢巻「ひ、ひひ……あ、あたしがクール……!」

鉢巻は腹を抱えて笑いを堪えていた。

鉢巻「だーっはっは! クールだって、先輩さん、クール! このあたしが……うひひ」

眼鏡「笑い事じゃあないでしょうに」

鉢巻「はー、おっかしい。そだね、うん。ねえ、——さん」

貴方「は、はい」

鉢巻「あたし、ぜんっぜんクールじゃないから。むしろクールから結構遠いよ、人として」

鉢巻「暑苦しいって、言われた事もあるんだから。ねえ、眼鏡さん?」

眼鏡「事実よ」

鉢巻「つめたー。——さん、ああ言う人をクールって言うんだよ。気をつけなよ?」

眼鏡「こら」

先輩「失礼な。眼鏡さんはこう見えて……おっと、これ以上は言えません」

隣から発せられる「黙れ」オーラに気圧されたか、先輩は焦りながら口を閉ざす。
あの人でも、勝てない物はあるらしい。

鉢巻「まあ、たぶんね、その時のあたしは本当に不機嫌だったんだと思うよ、たぶん。よく憶えてないけど」

鉢巻「これがあたし、鉢巻です、どーぞよろしく」

そう言って、鉢巻は貴方に片手を差し出す。握手を、要求しているらしい。

言われなくても、この行為で分かった。彼女がどんな人間か。
それだけに、あの時の表情が気になって仕方が無い。だが、今は、それを聞いている場合ではない。

貴方は急いで、その手を取る。

貴方「よ、よろしくお願いします……」

この日、貴方は初めて、鉢巻と言う人と知り合いになった。

悪い人ではないが、行動的な所は、貴方とは噛み合わないだろう。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

あの後、暫く先輩の部屋で三人に混じって遊んでいた貴方。
学年が一人違うと言う事で居心地はそれほど良くなかったが、楽しい一時であった事は間違いない。

そうして、地獄地域とも言える部屋から帰還した貴方は、ばったりとベッドに倒れて、部屋で過ごしていた。
その内、夕食の時間になった事に気付く。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
気分転換に、寮の外に散歩に出かけても良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、寝る
6、自由行動

↓2

6、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。
疲労した貴方の心を癒してくれるのは、絵を描くか寝るかのんびりするかのどれかだろう。
せっかくなので、絵の練習を選択する。最近、気分が乗ってきてとても良い。

昨日は絵具を使ったので、今日は普通に絵の練習をしよう。

と言う事で、貴方はいつものノートと筆入れを取り出し、机に置く。
その後椅子に座ってから、ノートをぱらぱらとめくる。

こうして見ると、結構描いたものだ。信じられないだろうがこれは元数学のノートである。
あまりに落書きが過ぎたので、新しく数学のノートを用意した。これはもう絵の練習用のノートとして扱う。
回を重ねる毎に、貴方の腕が上達していくのが分かる。少し前の絵の方が上手いような気もするが、それは錯覚だと信じたい。

昔の自分個展もそこそこにして、貴方はシャーペンを取って絵の練習を始めた。

少しだけ、絵が上手くなった……気がする?



ノートが二ページほど埋まった当たりで、貴方は絵の練習を止める事にした。
色々描いたが、どれも一般人レベルだろう。まだまだ、極致には程遠い。
努力無くして昇り詰める事はできないが、貴方はその次元に到達できるのだろうか……?

そんな、センチメンタルな事を考えてしまう。駄目な傾向かもしれない。
貴方は頭を振って、ノートと筆入れを片付ける。

そうしてから、ベッドに向かい、倒れるように横たわる。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/18・木)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

↓2

3番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

やっぱり鉢巻ちゃんはヒロインです。キャラとして書きやすい!
代償として、ついつい筆が乗ってしまい、結果的に時間がかかると言う駄目スパイラルが発生しまうのはご愛嬌。

さて次の再開ですが、4月16日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

一晩考えたサキュバスことバス子はこんな感じでした。

バス子「あら、おはようございます〜。今日も良いお天気ですねー」…朝に接触
バス子「ぎゃあ! な、なにをするのら! ヒトの角に勝手に触るなんてしつれーなのら!」…角に触るアクション其の一
バス子「これでも淫魔なのら……おのこを堕とすじゅちゅはじゅくちしてるのら」…誘惑時
主に先生2と絡む事が多い。他には男装、銀鎖など。勝手に追加設定:角を撫でられると落ち着く

扱いが難しいだけで、やはりサキュバス等の淫魔の類はオイシイと言えばオイシイんですよね。
特に何も考えなくても勝手にキャラができると言うか、エロで色々誤魔化せると言うか。
だから一応考えてみたんですけどねえ……って言うか、上記だとまるでヒロインのような扱い。
語尾に「のら」は人を選ぶので無くしても良いかも。でもこのスレ自体人を選んでるから今更と言う気もゲフンゲフン。

こんばんは、システムさんです。お久しぶりです。
二日連続で接続できないなんて事、あるんですね。焦りました。
特にシステムさんは上のレスのような物を晒してそのままですから、恥ずかしいってもんじゃありませんでした。
さっさと電子の海にまぎれて消えると思っていたから晒したと言うのに、想定外の事態です。

それとは別に直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

3番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

3番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 8/24(水)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、寮の外に出る事もできるが……この天気では、そうする理由もない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————,□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん。おはよ……」

貴方「はい、おはようございます」

今日の虚弱は、昨日と違って調子はそこそこのようだ。
一日で取り戻した事にほっとしつつ、貴方は笑いかける。

虚弱「うん……食堂、行くの?」

一緒に食堂に行くかどうかを、尋ねているらしい。

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、一緒に食堂に行く
3、特に理由は無い

↓2

2、一緒に食堂に行く


貴方「はい、そうしようと思っていましたけど……今日は大丈夫なんですか?」

念の為、貴方は虚弱に尋ねる。一見大丈夫そうに見えても、実際は本人にしか分からないのだ。

虚弱「大丈夫。もう、治った……」

言いながら、虚弱は部屋から出て、扉の鍵をかける。

貴方「では、行きましょう」

虚弱「うん……」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか・

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「もしよければ虚弱さんが大丈夫な日は毎日一緒に行きませんか?」


貴方「そうだ。前から思っていたのですが、最近はいつも一緒に朝食を食べに行っているじゃないですか」

虚弱「うん……そうだねえ」

貴方「これからは、もし良ければ、虚弱さんが大丈夫だと言う日は毎日一緒に行きませんか?」

虚弱「……それって、今がそうでしょ……?」

ああ、確かに言われてみればそうだ。要するにそれは現在の状況と同じだ。
貴方は一体、何を言っているのだろう。まだ、寝惚けていたらしい。

貴方「ああ、そうでしたね……あはは」

虚弱「……まあ、良いよ。朝ご飯は、私、いつも食べる派だから……」

貴方「そう言えば、そうですね。虚弱さん、大体朝ご飯はしっかり食べていますよね」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

これからは遠慮せず、虚弱が元気な時には一緒に食堂に行く事ができる。
その場合、逆に他の行動をするのは難しくなるだろうが、そんな事はあるのだろうか?

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、いつの間にやら昼食の時間になっていた事に気付く。

外では変わらず、雨が降っている。夏の雨と言うのは、じめじめしていて本当に嫌だ。
季節柄仕方のない事だというのは分かっているが、納得はできない。

朝食を食べて以来全く動いていない貴方のお腹は、そんなに食べ物を欲していない。
必要ならば食べても良いが、そんなに必要無さそうだ。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、学生寮受付に行く
4、寝る
5、自由行動

↓2

5、自由行動「気合いを入れて絵の練習」


貴方は気合いを入れて絵の練習をする事にした。

と言っても、やる事はいつもと変わらない。ただ今日だけはちょっとだけ頑張っても良いか、というスタンスだ。
それで何らかの成果が見込めるのであればよし、何にもなくても練習をしたと云う事実は残る。

と言う事で、貴方はしまっておいたいつものノートと筆入れを取り出し、机に置く。
それに向かうようにして椅子に座り、貴方は集中力を高め、気合いを充填する。

程良く両者溜まったところで、貴方はシャーペンを手に取り、絵の練習を始めた。

結構絵が上手くになった……気がする?



絵の練習をしていた貴方は、いつの間にやら夕食の時間になっている事に気付く。

絵の練習に熱中し過ぎたらしい。かなり体が疲れているのを感じる。
この調子では、今の貴方は大した事はできないだろう。

意識すると、お腹が空いているのがよく分かる。
体がエネルギーの補給と腹を満たす食料を要求している。

それを無視して、絵の練習をするのも良いが、集中力が持つだろうか……。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寝る
4、自由行動

↓2

1、食堂に行く


貴方は食堂に行く事にした。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

夏休みもそろそろ終わりだからか、夜の食堂は夏休み前と変わらない活気を取り戻していた。
ただ、騒がしい上に人が多く、動き回るのが難しくなってしまっている。
しかし、寂しい食堂よりかはマシである。やはり、人は少ないよりも多い方が何かと良いのだ。

そんな事を考えながら、夕食を受け取った貴方は

直後のレスのコンマで判定
13…虚弱 78…愛 4…男装 25690…誰とも会わなかった

コンマ「0」


貴方は、誰とも会わなかった。まあ、そんな時もある。
今日は更に、貴方はさっさと席を見つけて座ってしまった。だって疲れていたのだから。

貴方は一人で夕食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/19・金)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

↓2

4番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

二日ぶりですし緩やかに行きましょう。なんか知りませんが最後何故か反応が遅かった事も考えて。
というかそうさせてくださいお願いします。

次の再開は3月19日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

こんばんは、システムさんです。何故か昨夜、3月とか言ってました。入力ミスだと信じたいです。

それはそれとして直後のレスで天気判定

ああそれ知りたいんですね……。

読めば分かる通り、「気合を入れて」絵の練習をした結果疲れて効率が落ちただけです。
慣れない事をすれば人なんて疲れて当然ですからね。まして頑張ったら怠け者は楽したがるもんです。
つまりは、仕様上の都合です。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

4番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

4番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 8/25(木)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、外に出る事もできる。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、自由行動

↓2

すみません。正しくは以下の通りでした。


今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

そう言えば、そろそろ貴方はアレである設定だ。
女性である事を演じている以上、欠かすわけにはいかない。
まあ、貴方は常にテンションが低い。いつも通りに加えて、少々気だるそうにしていれば問題ないだろう。

今の内であれば、貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、外に出る事くらいならしても良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、自由行動

安価は変わりませんが、念の為↓2でもう一度お願いします。

6、自由行動「虚弱を誘って朝ご飯を食べに行く」


貴方は食堂に行く事にした。そのついでに、いつも通り虚弱を誘ってしまおう。

□—————————,□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「あい……あ、——さん……」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

貴方は普段通り、ただちょっと気だるそうに、虚弱に挨拶する。

虚弱「うん……——さん、調子悪い……?」

貴方「ええ、まあ……あまり、大きな声では言えない事ですが……」

貴方は虚弱に顔を寄せて、こそっと囁く。

貴方「一応、今は女の子の日と言う事なので、そんなつもりなんです」

虚弱「あー……? あー、なるほど……そっか、そうだったね。男の子だったね……」

貴方「……そんなに、違和感無いんですか……?」

虚弱「うん」

妙にきっぱりと、虚弱は頷いて肯定した。男として、少しショックではある。
そうでなければ女学院に潜入及び生活などできないから、どっこいどっこいか。そう考えよう。

貴方「はあ……。そうそう、今から一緒に、食堂に行きませんか? 虚弱さんが良ければ……」

虚弱「……うん、行く」

虚弱は部屋から出て、扉の鍵を閉める。
そうしてから、貴方に近付き、少し悩んでから、貴方の手を取った。

虚弱「……具合が悪いなら、これくらい」

貴方「ああ……そうですね。そっちの方が、自然です」

貴方は虚弱と手を繋いで、一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「頬をぷにぷにしてみる」


ふと、貴方は虚弱を見る。

眠たげで退屈そうなその横顔を見てみれば、咀嚼される食べ物を溜めこむ頬袋が、小さく膨らんでいた。
いつも口に入れる量は少ないが、それでも頬袋を作るには十分な量らしい。それって、結構頬張っているのでは?
とにかく、頬袋がもこもこと動いているのだ。今、溜めこんでいた物が呑みこまれた。頬袋、無くなった。

それでも、虚弱の頬は僅かに膨らんでいるように見えなくもない。

貴方の中の邪念が、珍しく膨らんで暴走するのは、仕方のない事だと言えなくもない。

何を思ったのだろう貴方の右手は、怠け者である存在を一時的に忘れて、虚弱の頬を軽くつついた。

虚弱「んむ」

そんな事をされれば奇声の一つでもあげるのが常。
予想だにしない行為に、虚弱は……特に怯んだ様子もなく、ちらりと貴方を見た。

虚弱「……なに?」

貴方「いえ、なんとなく……」

言いながら、貴方の手は虚弱の頬をぷにぷにとつつく。
虚弱はそんな貴方を、目を細めてじっと見つめる。なんだか、悪い事をしている気分だ。

虚弱「——さん、好きだよね。こう言うの……」

貴方「そうでしょうか?」

虚弱「……あんまり、ぐいぐいしないでね」

それだけ言って、虚弱は食事を再開した。なんとマイペースな事だろう。
まあ、貴方にとっては嬉しい話である。虚弱の許可が出たも同義であるのだから。

貴方は暫く虚弱の頬をつつき、その内このままでは朝食が食べられない事に気付いて、やめた。

そんな事をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

朝食を食べた貴方は、そんなにお腹が空いていない。
アレである設定を含めると、あまり動かない方が良い事を考えて、食堂に行くべきではないだろうか。

貴方は部屋で過ごしても良いし、ちょっとだけ出歩くだけならば外に出ても良いだろう。
危険性のみを考えるならば、外に出るのはやめておいた方が良い。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、寮の外に出る
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

「沼」とは何?

↓2

6、自由行動「「沼」と言う名の虚弱の心の攻略に行く」


貴方は虚弱の心を攻略する事にした。言っている事がめちゃくちゃである。

貴方は、確信する。貴方は虚弱が欲しい。平和の象徴に仕立て上げるだけでは物足らない。彼女そのものが欲しい。
自分の中にこれだけの貪欲にして自分勝手な欲望があったとは思わなかった。
いや、見なかっただけだ。貴方は「理性」ある生き物を演じてきたから。

そんな事はどうでもいい。どうしたら虚弱を手に入れられる?
貴方が閃いたのは、先に言った心の攻略。心を理解し、それを掌握せずして人を得る事など叶わない。
まあ、それが難しいのである。それがなんとなくできちゃうのだから、人と言うのは単純にして恐ろしい生物だとも思う。

さて、人の心と言うのは、かくも複雑で怪奇な代物であるのは言うに及ばず。
下手をすれば捻じ曲げてしまうばかりか、触れた側すら呑みこまれてしまう。
人の心とは、例えるならば底なし沼。足を踏み入れるのは躊躇われる、魔窟とも言える。
それに手出しするのだから、相当の覚悟以外にそれなりの策略と言うものが必要となるだろう。

そろそろ話が脱線しそうなので、四の五の言わず虚弱の元に向かう事にした。
念の為、昼食の時間が終わってから行く事にする。

□—————————,□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、飽くまで普段通りを意識して、扉をノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「はーい……。ん、——さん……?」

今朝に続き再び部屋を訪れた貴方を、虚弱は不思議そうに見つめる。

貴方「こんにちは。少し、時間を貰ってもいいですか?」

虚弱「ああ、うん……いいけど……」

虚弱の許可を得たところで、貴方は一つ深呼吸をする。

さて、如何様にして虚弱の心を攻略したものだろうか?

一応言っておくと、チェスを誘うのは無しだ。道具を持ってきていないし、断られるだろうから。
これは貴方の直感でもあるが、前回からの経験でもある。

1、自由行動
2、やっぱりやめておこう

↓2

2、やっぱりやめておこう


しかし、いざ、この状況になってみると、途端に頭が真っ白になってしまう。
何をしたらいいのか、分からなくなってしまう。
アザーティハーフである事と真っ白なだけに盲目白痴、と言うのは意味不明だし身を削り過ぎのギャグか。

貴方「あのー、その……ごめんなさい、出直して来ます……」

虚弱「あ、うん……よく分かんないけど、頑張ってね……?」

その応援、嫌に心に沁みてしまう。貴方は笑って誤魔化す事すらできない。

貴方「努力します。すみませんでした……」

貴方は虚弱と別れ、部屋に戻った後、ヘタレな自身を責め続けた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

時間も時間で、貴方のお腹も空いている。食事くらいは食べに行っても大丈夫だろう。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、寝る
6、自由行動

↓2

5、寝る


少し早いが、貴方はもう寝る事にした。

昼間のあの時間に、尋常でないほど神経を使ったようで、中々に疲労を感じている。
虚弱を攻略、とか言って、妙に張り切ったばかりか、人との付き合いをまるでゲームのように言って。
慣れない事をする物ではない。今日、改めて悟ったような気分だ。

そんな事を考える内に、貴方は制服から寝巻に着替える。

部屋の電気を消して、ベッドに潜り込み、眠気がやってくるのを待つ。

そうしながら、貴方は今日一日を事を振り返った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

深夜。貴方は、ふと、目を覚ました。

外を見ると……かなり夜遅く。変な時間に目覚めてしまった。
眠気はまだまだ残っているので、逃さない内にもう一度睡眠を試みたい所である。
貴方としてはこうして夜中に目が覚めるのは、嫌なのだ……。

貴方は

1、寝る
2、外に出る
3、自由行動

↓2

3、自由行動「虚弱を探す」


まあ、世の中では嫌よ嫌よも好きの内と言うらしい。
貴方にとっては腸煮え繰り返るくらい腹立たしい言葉であるが、今はそれで自分を納得させる。

納得させて何をするかと言うと、貴方は虚弱を探す事にした。
今までに二度試みた結果、ものの見事に虚弱と遭遇する事は叶わなかった。
共に運が悪かったと考えるのは良いが、だとしたら今日もそうしたところで会えないのが関の山ではないのだろうか?
そっちは、考えない方針で行こう、うん。

とりあえず貴方は、念の為寝巻きから制服に着替えて、外に出た。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

寮の外に出てきた貴方は、周囲を見渡して様子を窺う。
当然ながら、誰の気配もない。無いのが普通だし、あって欲しくないという気持ちもある。

吹き抜ける夜風が耳元を掠める。少し、肌寒くなってきた気がする。

長いは無用、貴方は虚弱を探し始めた。

直後のレスのコンマで判定。
奇数で成功。偶数で失敗

コンマ「1」


暫く徘徊していた貴方は、遠くに虚弱の後ろ姿を発見した。
変わらず、ゆったりとした歩く速さで、夜の散歩を楽しんでいる様子。

目的の人物に会えたのは良いが……今の虚弱に、話しかけて良いものか。
貴方が虚弱のこの時間に割り込んで、本当にそうしても良いのか?
言わば虚弱の少ない安らぎの時間を、破壊するような真似を……?

なんと言う思考のデフレスパイラル。貴方の悪い癖であると同時に、良心でもあるから中々捨てられない。

せっかく虚弱を見つけたが……一つ、足を踏み出せない。

貴方は

1、話しかける
2、やめておく
3、自由行動

↓2

1、話しかける


貴方は、話しかける事にした。

貴方「虚弱さん」

ゆったりと歩く虚弱に追い付くのは、難しい事ではなかった。
あっと言う間に追い付き、後ろから呼びかける。

虚弱はぴくりと反応し、慌てた様子で振り向く。
夜中に話しかけられる事に慣れていないのだろう。警戒に満ちたその表情は、貴方を確認するや、すぐに消えて失せた。

虚弱「なんだ、——さん。驚かさないでよ、もう」

貴方「ご、ごめんなさい……」

虚弱「……生理なのに、外に出てきて良いの?」

貴方「あう……。よ、夜ですし、人がとは限らないので……」

虚弱「私がいるのに」

貴方「……ぐうの音も出ません」

虚弱「よく今まで生活できたね」

じわじわと、虚弱は貴方を追い詰める。至って普通の顔で言う事から、悪気があるわけではない。
単純に思った事を、すらすらと口に出しているだけだ。それだけ貴方が浅い事も教えている。

夜に人がいるはずが無い。その考えを崩してくれるのは、虚弱と銀鎖の二人。
その二人は特例であるが、例外ではない。貴方と同様、なんとなく外に出る生徒がいないとも限らない。
もう少し、自分の立場を考えて行動するべきだった。

虚弱「……まあ、大丈夫だと思うよ。今日は」

虚弱はぽんと、貴方の肩に手を置く。

虚弱「これから気を付けよう」

貴方「……善処します」

虚弱「じゃあ、一緒に、散歩する?」

貴方「ご一緒します」

虚弱「うん」

貴方は虚弱と一緒に、散歩する事にした。

□—————□
|学院敷地内|
□—————□

夜と言うのは、存外に恐ろしい。

たとえ『暗闇側を歩く者』であっても、感じる恐怖は一般人同様にして一律。
夜に好まれ、闇に愛されても、寵愛を受ける事は滅多にない。
生きる者は、属する側の支配者にとっては道化に過ぎない。

ふと空を見上げれば、輝く夏の星。灯りの明るさに紛れて、見えない星は多いだろう。
あの中のどこに、貴方の祖父に当たる怪物はいるのだろう。
あの中のどこに、貴方の同類は漂っているのだろう。

虚弱「——さんは」

黙って歩いていた貴方と虚弱。何を話す事もなく、夜の静寂をその身に感じていた。
それを破るのは、貴方にそうさせた虚弱に他ならない。

虚弱は後ろを歩く貴方の方を見ようともせず、貴方の名を呼ぶ。
夜と言う事で背筋はぴんとし、身長180に迫らん細く長い肉体は、存在感に溢れて仕方が無い。
貴方の方が下の生き物だと、無言にて示さんばかりである。ただそれは貴方の想像に過ぎないのは言うまでもない。

貴方「はい」

貴方の声は、夜に染み込んで消える。
その声は虚弱の耳に届いたらしく、虚弱は言葉の続きを口にする。

虚弱「——さんは、夜は好き?」

何かと言えば、そんな質問。

貴方は

1、好き
2、嫌い
3、どっちでもない
4、なんとも言えない
5、「どうしてそんな事を?」
6、自由行動

↓2

6、自由行動「怖いと感じる時もあるけど、ロマンチックな感じがして好きだよ」


貴方「……怖い、と感じる時もあるけれど、ロマンチックな感じがして好きだよ」

虚弱「そっかー」

虚弱は、やはり貴方の方なんて向かず、まるで興味無いような生返事をする。
そう聞こえるだけだ、虚弱はそう言う喋り方をする人。
それが癖となり、そうならざるを得なかった人。ちゃんと虚弱は聞いている。

虚弱「ロマンチック、だって。男の子っぽくなーい」

貴方「そう言われても、僕はそう感じたんだ……」

虚弱「うん……ロマンチック、か。羨ましい」

虚弱は急に足を止めて、かと思えば空を仰ぐ。
貴方も合わせて足を止めるが、空を見上げはしない。そうする虚弱を見つめ、共に言葉を待つ。

虚弱「そう思えるなら……生きていけるんだろうね」

貴方「どこで、生きていけると」

虚弱「世界」

ぽつりと呟き、虚弱はまた、歩き始めた。

虚弱「愛するからこそ、愛してもらえるんだって」

貴方「そんな話、僕は嫌いだよ……」

虚弱「仕方が無いよ、そうできてるんだもん」

貴方「……そう、かな」

虚弱「私が思うだけ。たぶん、違うよね」

虚弱「世界って、思ったより優しいんだよねー」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に夜を散歩した。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

暫く散歩をしていた貴方と虚弱は、寮の前に戻ってきた事を理由に、それぞれ部屋に戻る事にした。

虚弱「じゃあ、ばいばい」

貴方「はい、おやすみなさい」

互いに手を振って、互いを見送る。
そうして別れ、部屋に戻ろうとした時、虚弱は何かを思い出したのか、はっとした顔をする。

虚弱「待って、——さん」

貴方「うん、なんですか?」

虚弱「おでこ」

その要求、久々であった。あまりに久々で、一瞬何を言っているのか分からず、思わず尋ねる所であった。
思えば……夏休みに入る前から、御無沙汰である。まあ、こうするタイミングが、色々と無かった事も原因か。
元々虚弱の気分次第であった事もあって、貴方はすっかり忘れていた。

貴方「や、やるんですか……」

虚弱「嫌なら、やめる」

貴方「あっ、別に嫌じゃないです」

言いながら、貴方は慌てて髪をかき上げて額を晒す。
それを見た虚弱は、なんとも言えないしたり顔を浮かべて、貴方に迫る。上手く乗せられた。
とは言え、ここに来て拒否などできない。貴方はそのまま、虚弱の唇が触れるのを待つ。

虚弱は、少し背伸びをして……貴方の額に、軽くキスをした。

虚弱「……じゃあ、今度こそおやすみ」

離れた虚弱は、妙に満足げな笑みを浮かべていた。

貴方「……はい。また明日」

対して貴方どんな顔をしていたのだろう。たぶん、困ったような顔をしていたと思う。

虚弱が自分の部屋に帰っていくのを見送った貴方は、額を一度なぞってから、部屋に帰った。

今の行為は……虚弱にとって、なんて事無い。親しい相手に行う、挨拶のようなものだ。
だから、無差別に意識してはならない。ちょっと、落ち着こう、貴方。

……今夜、眠れるだろうか。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/20・土)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(五分経過まで)

↓2 続行or続行しない

□—————□
|貴方の部屋| 8/26(金)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

今、貴方はアレと言う設定である。無理な行動、元気に見える行動、それに準じるなんか行動は、控えるべきだろう。

とは言え、貴方は食堂に向かう事くらいならできるだろうし、もちろん部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、外に出る事くらいならしても良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、自由行動

↓2

6、自由行動「虚弱と朝ご飯を食べに行く」


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べる事にした。
その為には先ず、虚弱の部屋に行く事にする。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「…………——、さん」

一目見て分かる。これは元気ではない。大丈夫ではない日だ。

貴方「おはようございます……大丈夫ですか?」

一応、貴方は尋ねてみる。貴方の予想通り、虚弱は首を横に振って答えた。
そう言えば、そろそろ虚弱も貴方と同じくアレの時期。前例から考えて、これから一週間ほどはこの調子だろう。
虚弱が大丈夫でないなら……その間、朝食を食べるのは無理だろうか。

貴方「ご飯、食べます……?」

虚弱「……食べる……」

貴方「えっ……聞いておいて何ですが、大丈夫なんですか?」

虚弱「…………行く……」

貴方「分かりました……では、一緒に行きましょう。ほら、掴まってください」

虚弱「あうー……」

貴方は虚弱の手を取り、支えながら一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
もっとも、今の虚弱の様子では止めておいた方が良さそうであるが……。

貴方は

1、自由行動
2、やめておく

↓2

1、自由行動「食事した後の帰りは、虚弱の部屋まで虚弱をおんぶして行く」


食事すら辛そうな虚弱を見ていると、どうにか助けに慣れないものかと考えてしまう。
たとえば、食事が終わった後に帰りは、貴方が虚弱をおんぶして送っていく、みたいな……。

普段ならば、躊躇わずやっただろう、できただろう。
しかし、今の貴方にはそれができない。だって、貴方も生理と言う扱いだから。

生理の人間がヒステリー以外でハッスルしていたら、周囲の人間はどう思う?
「——さんって軽いのね」。それで済むと考えるのは、あまりにも楽観的、愚か、馬鹿。
それが貴方の考える限りである事は言うまでもなく、そうなるとは限らない。
しかし、そうなる可能性が万に一つでもある場合……回避しなければならない。

たとえ友人を助けたくとも、言ってしまえば「する必要のない事」だから。

……だけど、貴方は、それでも

1、やる
2、やめておこう
3、自由行動

↓2

3、自由行動「肩を貸すだけにする」


……肩を貸すくらいなら、大丈夫、かな?

とりあえず、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。



食事を終えた貴方と虚弱。貴方は早速、虚弱に提案する事にした。

貴方「虚弱さん。肩、貸します……」

虚弱「ん……」

虚弱は特に何も言わず、躊躇う素振りすら無く、貴方の肩に腕を回す。
貴方は、この学院では一応優しい人間で通っている。自己犠牲も止む無し、と言う扱いだ。
だから、この程度ならば、まだ自己犠牲の内。日頃の貴方の行動からすれば、まだ許容範囲内。

*1「——さん、元気だねー」

*2「無茶は駄目だよ? 一応、——さんも病人なんだからー……」

*3「大丈夫? 私もついて行こうか?」

周囲から、そんな心配をされつつ貴方は虚弱と一緒に食堂を後にした。
普段の貴方、非常にグッジョブ。

まあ、暫くはこの手を使うのはやめておくべきか。
そう何度もやっていると、流石に怪しまれてしまうだろう。
そのビジョンがいまいち描けないのは、貴方の想像力が貧困だからか、危機感が足りていないのか。

とにかく、貴方は虚弱を支えながら、虚弱を部屋まで運んだ。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

朝食を食べてからあまり動いていない貴方。そんなにお腹は空いていない。
ただ、今朝、ちょっとばかり無理を通した事を考えて、今の間はあまり動き回らない方が良いだろう。

それを踏まえて行動するとなると……食堂に行く以外は、部屋で過ごすしか無くなる。

とりあえず、貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、寝る
4、自由行動

↓2

4、自由行動「絵の練習」


まあ、外に出た場合は何もできないだけで、部屋に閉じ籠るのならば何をしても大丈夫である。
誰かに見られていると不味いのならば、裏を返せば誰にも見られていなければ良いのだ。

と言う事で、貴方は部屋に籠って絵の練習をする事にした。

来客があった場合の事を考えて、すぐに隠して誤魔化せるように普通に絵の練習をする。
貴方はしまっておいたいつものノートと筆入れを取り出し、机に置く。
それに向かいあうようにして座り、シャーペンの芯の残量を確認する。残り少なかったので補充。

そうしてから、貴方は絵の練習を始めた。

少し絵を描くのが上手になった……気がする?



そうして部屋で過ごしていた貴方は、夕食の時間になる事に気付く。

とりあえずシャーペンを置き、貴方はこれからどうするかを考える。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
あまり動き回らなければ、寮の外に出るのも良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、寝る
6、自由行動

↓2

2、部屋で過ごす


貴方は部屋で過ごす事にした。腹が空いているのも我慢すればどうとでもなる。
もしかしたら、貴方の部屋を訪ねる誰かがいるかもしれないし……なんて、期待とも予測ともつかない観測。
部屋でのんびりする良い口実である。最近、何かと神経を使う事が多かった気もするし。

と言う事で、貴方は部屋でのんびり過ごした。



そうしている内に、いつの間にやら夜も遅くなってきていた。
と言っても、10:30付近。それを遅いと取るかまだまだと取るかは人次第だが、そんな事は知った事ではない。
貴方は今、眠いのだ。それだけで、遅いと判断するには十分。

貴方はふらふらとベッドに向かい、そのまま倒れる。まだ寝ない。これから歯を磨いて、寝巻きに着替えて……。

そんな事を考えながら、貴方は目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/21・日)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

ぐっ……こいつ抗ってきやがった……機械ののくせにっ……! そんな感じだったと思います、うろ覚えです。
沼は知ってるんですが、だからって本当にパチやらせるわけにはいきませんからね。面白い代替案が来る事も期待して確認しました。

部屋に誰も来ない時。それは感情値が足りていないか、キャラクターがそう言う人ばかりだからか、主人公が外をうろうろする事が多いかのどれかです。
現状、一つ目と二つ目が原因ですね、完璧に。とはいえ、タイミングが悪いだけ、と言う可能性もあるので、悪い事ではありません。

さて次の再開ですが、4月20日の21:00を予定しています。

それではみなさま、おやすみなさいませ。

虚弱が180近くだと言うのは、結構前にも言っていますね。
もやしっ子と言うのをやってみたかったんですよ。身体が弱いけど背は高いっていう。
ちなみに設定上では177と結構でかいですが、ンなもんただの指標に過ぎません。
本当は170かもしれませんし、165かもしれません。女性の中では長身と言うのは変わらないですが。
じゃあ180に迫らんとか言うなっていう。今、ちょっと後悔しています。

ところで、主人公って身長どんなもんなんでしょうね? システムさんの中ではだいたい170ほどなのですけれどね。
曖昧なまま進めてちょっと表現に矛盾があったり雑だったりするのは、気になりますよね。

こんばんは、システムさんです。
吸血鬼キャラの身長はどうあるべきか。これはしこたま悩んだんですよね。
知り得る吸血鬼キャラの事を考えて、結果的にはのっぽにしたんですけど。
仮に背が低かったなら、多分虚弱は虚弱体質で無くなってたと思います。

なんでそんな話してるんでしょうね。早速直後のレスで天気判定

大丈夫ですよ。かつてそうやってガミジンも出して今やすっかり馴染みましたからね。
その後それを余計な物と見なされ、一時の泡沫と化すかどうかは……安価次第と言ったところでしょう。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

始める3:始めない0:思い出の部屋0

前回の続きから再開します。

1番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

1番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 8/27(土)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

今、貴方はアレと言う設定である。無理な行動、元気に見える行動、それに準じるなんか行動は、控えるべきだろう。

とは言え、貴方は食堂に向かう事くらいならできるだろうし、もちろん部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、寮の外に出る事もできるが……この天気では、そうする理由もない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、自由行動

↓2

5、自由行動「虚弱と一緒に朝ごはん」


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べる事にした。
その為には先ず、虚弱の部屋に向かわなければならない。

と言う事で、貴方は虚弱の部屋に向かった。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「…………あー……」

出てくるや否や、虚弱は貴方を見て不気味な呻き声を上げる。
すわ吸血鬼の本能に目覚め血を求めたのかと思う……わけもなく、ちゃんと虚弱の様子を窺う。
なんて事は無い、辛いだけだ。喋るのも辛いようだ。

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「うー……」

かっくんと項垂れるように虚弱は頷き、それを返事とする。どうにも、しんどいらしい。

貴方「一緒に食堂に行こうと思っていたのですが……行けます?」

尋ねるまでもなく、この様子を見れば判断できる。
とても食堂には行けそうにないが、だからって決め付けるのは早計だ。

さて虚弱は、何も言わず部屋を出て、鍵をかける。
そうしてから、貴方の手を取り、これまた無言を返事とした。

貴方「分かりました。辛かったら、言ってくださいね?」

虚弱「あうー」

おそらく、了承の返事だろう。そう言う体で進める。

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
もっとも、今の虚弱に話しかけるのは酷と言うものだろう。
貴方もアレである設定だという事も考えると……。

1、自由行動
2、やめておく

↓2

食堂の中にセミが出現して阿鼻叫喚状態。捕まえて外に逃がす。

虫を触れる男らしいところをアピール。

1、自由行動「背中をさすってみる」


貴方は、虚弱の背中をさすってみた。
これが生理になんの効果を齎すだろう。原因を考えれば、まるで無駄な行為。
しかしこうすれば、なんとなく気分が楽になる。

虚弱「…………ありがと」

ぽつり、虚弱は言った。今にも死にそうな声で、しかし確かに虚弱は言った。
まあ、感謝の言葉さえ言えないほど辛いのならば、それってもう死にかけと言う事。何より一大事。

貴方「どういたしまして」

こんな事をしても、何の助けにもならない。

でも、貴方は虚弱に感謝されている。
貴方は嬉しいけど、虚弱は嬉しくて、なら貴方も嬉しい。
……なんて、幼稚園児の思考回路以下か。

貴方「あーほら、ちゃんとトマト食べて……」

虚弱「やー……」

貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、昼食の時間になった事に気付く。

アレである事、雨が降っている事を考えて……貴方は部屋で過ごすくらいしかできない。
まあ、無理に何かをする必要はない。する事が無い、と言うのは貴方にとって至高の喜びだ。

まあ、昼食を食べに行く事くらいはやっても大丈夫だろう。
問題は、貴方のお腹はそんなに空いていない事。外に出るのは論外だ。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、学生寮受付に行く
4、寝る
5、自由行動

↓2

5、自由行動「絵の練習」


貴方は、絵の練習をする事にした。どうせする事もないのだ、ならば貴方の血肉を磨く事に時間を注ごう。
絵を描くのが好きな貴方、こればかりは努力と言ってもちょっとしか嫌じゃない。

貴方はいつものノートと筆入れを取り出し、机に置く。
それらに向かいあうようにして椅子に座り、一つ深呼吸して集中力を高める。

そうしてから、貴方は絵の練習を始めた。

少しだけ絵が上手くなった……気がする?



絵の練習もそこそこにして終わらせ、貴方は部屋でのんびり過ごしていた。
そうしている内に、いつの間にやら夕食の時間になっている事に気付く。

貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
いくらアレと言っても、食事をするくらいなら大丈夫だろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寝る
5、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。
そうして虚弱が出てくるまでの間に、貴方は「飽くまで病人を装う」事を念頭に置いておく。

そうしている間に、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……あ、——さん」

貴方「こんばんは、虚弱さん」

流石に夜にもなれば、虚弱の調子も戻ってくる。想定通りだ。
逆に、この時間になっても虚弱の具合が悪そうなら、それは相当だと言う事。
便利なような、不便なような、何にしたって可哀想。

って、憐れんでいる場合ではないのだ。

貴方「こんばんは、虚弱さん」

虚弱「……どうしたの? ちょっと、アレだから、おもてなしとかできないけど……」

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由は無い

↓2

1、自由行動「一緒に食堂へ行きませんか」


貴方「いえ……良ければ、一緒に食堂に行きませんか?」

虚弱「ああ、そう言う事……うん、行く」

虚弱は特に悩む事も無く、頷いた。部屋から出て、鍵をかけて、貴方の手に掴まる。

虚弱「……行こ……」

貴方「はい」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
もっとも、具合はある程度良くなったように見えて、しかし虚弱は未だアレ。
食事する姿はどこか辛そうである。話しかけるのは、止めておくべきか。

貴方は

1、自由行動
2、やめておこう

↓2

1、自由行動「どんな人がタイプか」


思えば……虚弱はどんな人がタイプなのだろう。
平たく言えば、どんな人が好きなのだろう。気になる。頗る気になる。

好奇心で触れて良いものか、どうか。そう言う事を、気にしてしまう。

貴方「……あ、あの、虚弱さん」

虚弱「……うん……?」

貴方「虚弱さんは、どんな人がタイプなんですか?」

ああ、言っちゃった。いや、貴方は深く気にし過ぎているだけだ。
好みを尋ねているだけ、フランクな話題だ。年頃の女子の間では盛んに行われる会話内容の一つに過ぎない。
貴方は今、その年頃の娘……なんて、吐き気のする言い訳だ。

虚弱「……知りたいの……?」

虚弱は、じっと、貴方を見つめる。虚弱の癖なのだろう、こうされると少したじろいでしまう。
邪な事を見透かされてしまう気がして、その上考えていた場合、恐いのだ。

貴方「し、知りたいと言えば知りたくて、嫌なら……その」

はっきりしない言い方だ。仕方が無い、貴方は「他人」と言うものに非常に弱い。
押し通す事に、抵抗を覚えてしまう、そんな人間なのだ。

虚弱「…………私を、守ってくれる人」

貴方「えう?」

虚弱「……物理的に……」

貴方「物理的にっ?」

虚弱「……いろいろ敵が多いからねえ……」

よく分からなかったが、虚弱は「自分を守ってくれる人」がタイプなのだそうだ。
物理的に、という言葉から考えると……強い人が好き、と言う事なのだろうか?

貴方には、よく分からない。

変な疑問を抱きつつ、貴方は虚弱と一緒に夕食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/22・月)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

↓2

2 続行する

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

ちなみに>>300のように記入されても続行しませんからね。なんでもかんでも省略すりゃあ良いってもんじゃないんです。

あと、>>279のように自由行動記入した場合も、セミが闖入するところまではやります。阿鼻叫喚になるまでもやります。
ただし、生きて飛び回るセミを手掴み、その上捕獲もできる人間が主人公だけとは限らない! 憶えておきましょう。

次の再開ですが、一日空けての4月22日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした あと続行したかったみんな本当にごめん。


>>165で虚弱と毎朝朝ごはん食べに行く約束したのに行動が固定化されていないから、
「毎日一緒に行きませんか?」って言ったのに、他のヒロインの部屋にいったり、他の人と一緒に食事できちゃう。
つまり朝「虚弱の部屋に行く」以外の行動はとれるけど、とったら前言ったことが嘘になる(確か嘘ついたら感情値下がるんだよね)。
虚弱の感情値下げたくないなら朝の行動は決まっているのと同じだから、自由行動で省略してる。
朝の行動が固定化してないのは何故?固定化という機能そのものが排除されたの?

>>305
ああ……それはまあシステムさんも色々考えたんですけどね。なんか、嫌みたいですね、現状。
「一日の行動権が三回しかないのに特に用が無くても一回ぶっ潰していいの?」とか。
「約束なんて、忘れちまったらないようなもんっすよ」とか。「自分の意思でやってこそ約束だろう」とか。
でも正直行動なんて今まで腐るほど無為にしてきたわけですし、約束したならオートでやれよって話ですよねー……。
みなさまが朝の時間を「毎朝虚弱の部屋に行く」とし、オート進行しても良いと言うのなら、システムさんはその通りにします、はい。

あと固定化。面倒ですし考えてみたら邪魔だろうって事で無くしました。言ったと思ったんですけどね、言ってなかったみたいですね。
こんばんは、システムさんです。

久々の30分前直後のレスで天気判定

まあ、その辺もシステムさん側は色々考えているんですけどね。
ちゃんとデータ通りにやっても「これでいいの?」と言われてしまうのはシステムさんの今までの失敗が原因ですかね。
因果応報、あるヒロインのテーマになってるんですけど今やただの皮肉ですね。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/27・土)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

2番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

2番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 8/28(日)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

今日で貴方のアレと言う設定も終了する。四日ほど演じていれば大丈夫……らしいが、本当なのだろうか。
疑問に思っても貴方は信じるしかないし、それで良いのなら今日一日も気を抜かずに過ごすだけの話。

今の内であれば、貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、外に出る事くらいならしても良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「あー…………——、さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「ん……うー」

虚弱は頷き、それからなんか唸る。
それが「おはよう」の言い損ないだと気付くのに時間はかからず、その時、貴方も虚弱に慣れてきたんだなあと妙に実感してしまった。

貴方「大丈夫ですか? ご飯、食べられます?」

虚弱「……いく……」

どう見ても朝食を食べられるほどの余裕はなさそうであるが、虚弱は一秒の間を置いてそう答えた。
つまり、具合が悪い事は悪いが、いつも通りなので大丈夫だという事だろう。
もはや大丈夫と言う言葉が何だったのかを忘れてしまいそうになるが、それはとりあえず措いといて。

貴方「じゃ、掴まってください」

虚弱「あい……」

虚弱は、差し出された貴方の手を取り、部屋から出る。
のろのろとした動きで部屋の鍵をかけてから、ふらっとよろけて貴方にぶつかる。

虚弱「おっと……ごめん……」

貴方「いーえ。さ、行きましょう」

貴方は虚弱と一緒に、食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
もっとも、今の虚弱に話しかけるのは酷と言うものか。
貴方がアレである事も考えると、黙って食べるのが無難か……?

1、自由行動
2、やめておく

↓2

1、自由行動「頭を撫でる」


貴方は、ふと、虚弱の頭を撫でてみた。

虚弱「……あ……?」

一拍遅れて、虚弱は反応し、貴方を気だるそうな眼差しで見つめる。
無言で「何事か」と尋ねているような気がする。

貴方「あ、ごめんなさい。嫌でしたか……?」

虚弱「……べつに……」

答えながら、虚弱は片手をゆったりと自分の頭の上へと持って行き、貴方の手に触れる。
頭の上の見えない貴方の手を見上げるように虚弱は上を見て、うーんと唸って数秒。

虚弱「……まあ、いいよ」

ぼそっと言って、再び朝食を食べ始めた。

言い方からしてあきらかに嫌そうなのが気になるが、それはきっと具合が悪いからだろう。
虚弱からの許可も得たし、貴方は遠慮なく……ちょっとだけ遠慮して、虚弱の頭を撫でた。

貴方はそうしながら、虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、昼食の時間になった事に気付く。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
ちょっとだけならば、寮の外に出て散歩しても良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、寝る
7、自由行動

↓2

7、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

貴方はいつものように例のノートと筆入れを取り出し、机の上に放る。
それに向かいあって座り、一つ呼吸をして、貴方はシャーペンを手に取る。

最近、絵を描いても手応えがない。自分は本当に、上達しているのだろうか。
そんな不安が、無駄に付き纏う。

考えても仕方が無い。やらなければ上達などしない。
やれば、いつの日か成果が表れる。それを信じて続けるか、諦めるか。
貴方はどっちでもいいが、絵を描く事は苦ではない。なら、続けてしまおう。

貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵が上手くなった……気がする?



絵の練習はそこそこにして終わらせて、貴方は部屋でのんびり過ごしていた。
そうしている内に、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、寝る
6、自由行動

↓2

5、寝る


少し早いが、貴方はもう寝る事にした。

どうせ今日が終わるまで、貴方は碌な行動ができないのだ。
さっさと寝てしまっても、問題は無いだろう。

貴方は制服から寝巻に着替え、部屋の電気を消して、ベッドに潜り込む。

そうして目を瞑り、今日一日を振り返った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

深夜。貴方は、何と無く目を覚ました。

起き上がり、外を確認してから、猛烈な空腹を感じる。
……お腹が空いた。恐らく、その所為で目覚めてしまったのだろう。

貴方にしては珍しいが、まあ、そんな時もある。生き物は、食べる事前提で生きている。

なんて、薬にもならない哲学的な事を考えている場合ではない。
このまま寝直すのも良いが……せっかくなので、外に出るのも良いだろう。
もちろん、貴方は寝直したい。外に出るのは嫌だからだ!

貴方は

1、外に出る
2、寝る
3、自由行動

↓2

2、寝る


貴方は、大人しく寝直す事にした。

下手に外に出歩いて、厄介な事に巻き込まれるなんて冗談じゃない。

貴方は布団を被り、再び眠気が訪れるのを待った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/27・土)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/23・火)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

↓2

3番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(五分経過まで)

↓2 続行or続行しない

あー、そうそう。とりあえず、今回の進行から朝はオートで虚弱の部屋に行く事にします。
今まではアレの所為で積極的に行動できなかった、と言う理由もあったのですが、それも終わったので。
一応、お試しです。

□—————□
|貴方の部屋| 8/29(月)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

ようやく、貴方はアレの束縛から解放される。
と言っても、大して貴方の行動に支障は無かったような気がする。
まあ、面倒で億劫なのには変わりない。解放された事には変わりない。

とりあえず、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん……」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「…………終わったんだ、アレ」

今までと違い、妙にぴんぴんした貴方の様子を見て、虚弱は気付いたらしい。
それだけ貴方の事を見ている、と言うのが分かったような、ただの気のせいのような。

貴方「ああ、はい。まあ」

虚弱「…………うらやましー」

普段通り気だるそうながら、まるで感情の伴っていない声で、如何にもな棒読みで、言った。
まあ、男の貴方が生理だ何だと言っても、片腹痛いと云う話しか。
特にそれで辛い思いをしている虚弱にとっては、白い目で見る対象以外の何物でもない。

貴方「あ、あはは……」

虚弱「……ごはん?」

貴方「あ、ああ、そうです。はい。一緒に行きませんか?」

虚弱「……行く」

虚弱はふらふらと部屋を出て、部屋の鍵を閉める。
そうして、振り返ったと思えば、貴方にタックルするように寄りかかった。

貴方「わ」

虚弱「…………もう、いいんでしょ?」

……もしかして、結構恨まれている?

貴方「……はい」

虚弱「行こう」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
もっとも、今の虚弱に話しかけるのは酷というものか。

1、自由行動
2、やめておく

↓2

1、自由行動「おんぶするか虚弱に聞く」


貴方「大丈夫ですか虚弱さん。戻る時、おんぶしましょうか?」

虚弱「…………いらない」

虚弱は首を振り、きっぱり断った。断られてしまった。

貴方は純粋に虚弱の事を心配して言ったのだが……虚弱からすれば、もしかしたらセクハラだったのかもしれない。
貴方が女の子だと思っていた時期は、貴方におんぶされても何も思わなかっただろうに……。
細かい所での虚弱の意識の変化に、ちょっとした寂しさを覚えてしまう。

貴方はちょっとだけしょんぼりしつつ、虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

貴方は部屋で過ごしても良いし、寮の外に出て散歩するのも良い。
朝食を食べて以来あまり動いていないおかげでそんなにお腹は空いていないが、食堂に行っても良いだろう。

貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、寮の外に出る
4、学生寮受付に行く
5、寝る
6、自由行動

↓2

2、他の人の部屋に行く


貴方は他の人の部屋に行く事にした。

さて誰の部屋に行こう?

1、虚弱
2、愛
3、男装
4、銀鎖
5、先輩
6、自由行動

↓2

5、先輩


貴方は先輩の部屋に行く事にした。
念の為、昼食の時間が終わってから行く事にする。

□—————————'□
|三年生学生寮内・4階|
□,—————————□

先輩の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、先輩が姿を現した。

先輩「はい。ああ、——さん。こんにちは」

貴方「こんにちは、先輩さん」

先輩「はい。どうかしたのですか?」

貴方は先輩に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由は無い

↓2

1、自由行動「好きな人に男だとばらした後、男だと意識されて今までみたいにいかなくなったのですが略」


貴方「……相談が、あって」

普段と異なり、真剣な様子の貴方を見て、先輩は何を思うだろう。
目を細め、貴方の眼越しに貴方の考えを見透かすような真似をする。
そんな事をしても人の心など読めやしない。それは貴方がよく知っている事だと言うのに、ちょっとだけ不安になる。

先輩「聞きましょう」

貴方「……好きな人が、いるんです」

恥を忍んで、貴方は零した。言った瞬間、貴方の顔がわあっと紅潮するのを、しっかと感じ取った。

先輩「……ぷっ、ふふ」

一方先輩、きょとんとした表情をしたと思えば、その顔は柔らかく崩れ、笑った。
失笑。正にこれ以上無いほど、それだ。

貴方「し、真剣なんですっ」

先輩「ごめんなさい……ふふ。だから、言ったじゃないですか。あなたはこの学院で恋人を作るでしょう、って」

先輩「そう言う話なら、ここではできませんね。入ってください」

先輩は頬笑みを崩さず、横にどいて貴方が部屋に入れるようにする。
どうやら、今日は客人はいないらしい。

貴方「はい、失礼します」

貴方は、先輩の部屋にお邪魔する事にした。

□—————□
|先輩の部屋|
□—————□

先輩の部屋に入った貴方は、とりあえず椅子に腰かける。
そうしている間に、先輩はインスタントパックで紅茶を淹れて、貴方に差し出す。

先輩「大した物ではないけれど、どうぞ」

貴方「はい、頂きます……」

先輩「それで……好きな人ができた、と言う話でしたね」

貴方「……その人に、男だと、言ったんです」

先輩「……ぷふっ」

貴方「先輩さんっ!」

先輩「んンッ! ……続けてください」

貴方「咳払いしても、誤魔化せていませんよ……もう」

貴方「……そうしたら男だと意識されてしまったみたいで、今までみたいに接する事ができなくなってしまって……」

貴方「単刀直入に聞きます。……先輩さんは、どのようにして眼鏡さんと恋仲になったのですかっ?」

先輩は、貴方をじっと見て、ふうと溜め息を吐いたと思えば、紅茶を一口啜る。
そうして、カップの紅茶をじっと見つめて、何やら微笑む。
また貴方の事を笑ったのかと思ったが、どうやら違う。何か懐かしむような、そんな微笑み。

先輩「……人に話せる話ではありません。それに、私の力では、無いのです」

先輩「私は、何をすればいいのか、それすらも知らない生まれたての子供のようなものでした」

先輩「そんな私を、全部あの人が……導いてくれました。どうしたらいいのか、何をすればいいのか」

先輩「まあ、あの頃から私は、眼鏡さんの手の上で踊らされていた、と言う事ですかね」

先輩「どれだけ私が、彼女に嫌な思いをさせても……」

先輩「どれだけ私が、彼女を泣かせてしまっても……」

先輩「眼鏡さんは、私を、見捨てる事はありませんでした」

先輩「私は眼鏡さんを選んだつもり。だけど実際は、私が眼鏡さんに選ばれたのだと、思う事があります」

先輩「眼鏡さんのおかげで、私は、私を得る事ができた……そんな事が、あったんです」

先輩「……でもね、私だって、何もしなかったわけじゃあないんですよ?」

長い惚気の果てに、ようやく先輩は、貴方が求めるアンサーを言ってくれるような気がした。
語る姿があまりにも幸せそうだったから、思わずツッコミを入れられなかったが……。

先輩「ただね、これをしちゃったから、怒られてしまったんですよ。今だって、本気で後悔しています」

貴方「そ、その心は……」

先輩はじろりと、貴方を睨みつけるような視線を送る。痺れるような感覚が貴方の体を這い、妙に緊張させる。
口に溜まった生唾を呑みこみ、先輩の言葉を待つ。それを頃合いと見たか、先輩は、あくどい顔で口を開いた。

先輩「……無理矢理、既成事実を作る」

貴方「……それ、私には無理です」

先輩「知っています。私の場合はキスをしたのですが、本気で嫌がられました。怒られました」

先輩「ちなみに、私は泣きかけました。正直言って、推奨はしません」

先輩「でも、本当に……それがきっかけで、私は眼鏡さんに認められたんですよ、本当に」

二度も重ねて「本当に」と言うのだから、本当なのだろう。
大人しそうな顔をして、やる事やっちゃってる。

先輩「もしそれが駄目と言うのなら…………」

先輩は一口紅茶を啜り、味わい、そうしていると、何かを閃いたような顔をする。

先輩「ああ、そう! スキンシップを図ってみましょう。受け入れてくれるのなら、きっと大丈夫です」

貴方「な、なるほど……!」

その後、貴方は先輩からの「女学院で彼女を作るまで」の指導を受けた。
中々勉強になったようで、応用性が無さ過ぎる事柄であるが、今の貴方にはこれ以上無いほど欲しい物である事には変わりないのだ。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

先輩の部屋を後にし、自分の部屋で過ごしていた貴方は、夕食の時間になった事に気付く。

今の貴方は、頗るお腹が空いている。
最近は一食しか食べない日も多く、エネルギーが不足している。
今日の夕食は、食べておきたい所ではあるが……。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、夜風に当たると言うのも中々良い物ではないだろうか。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、寝る
6、自由行動

↓2

1、食堂に行く


貴方は食堂に行く事にした。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

夏休みもそろそろ終わりだからか、夜の食堂は夏休み前と変わらない活気を取り戻していた。
人が少ない頃の食堂に慣れてしまうと、少し騒がしく思ってしまう。
それでも、寂しい食堂よりかはマシである。やはり、人は少ないよりも多い方が何かと良いのだ。

そんな事を考えながら、夕食を受け取った貴方は

直後のレスのコンマで判定
47…虚弱 158…愛 239…男装 60…誰とも会わなかった

コンマ「0」


貴方は誰とも会わなかった。まあ、そんな時もある。
貴方は一人で夕食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/27・土)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/28・日)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/24・水)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

↓2

4番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

「スキンシップとれ」ってアドバイスもらったけど、朝飯の時おんぶ拒否られたよね。
頭撫でたり、頬をつつくのは通ったけど。
「守ってくれる人」が好みらしいから、吸血鬼ハンターとかの「敵」を出してやっつけてみる?
幸いにもこの主人公が戦闘で負けることはほぼないし。

お疲れさまでした。

0っ……! 圧倒的0っ……! 驚異的な運の無さ……!
前回も0引きましたし、この主人公本当に呪われてるんじゃないでしょうか。

>>350-353の間の出来事は、このスレらしいっちゃこのスレらしい現象ですね。
待ってる側としてはやきもきしますが、後から見たら微笑ましくもあります。一種の清涼剤でしょう。

さて次の再開ですが、4月23日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

おっと失礼しました。コマンド確認「ステータス」

□—《ステータス画面》————————————

| 名前:—— ——(貴方) / 現在:8/29(月)

| 性格:温和・怠惰 / 誕生日:8月13日

│    肉 体 …[■|■|■|■|  |  ]
│    知 識 …[■|■|■|■|■|  ]
│    技 術 …[■|□|□|  |  |  ]
│   第六感 …[■|■|■|■|■|  ]

│ 特殊設定:『超能力・心』『異形の子』


│ [虚  弱]…感情【50/50】【好き】[Birth: 7/24]

│ [  愛  ]…感情【20/50】【友好】[Birth:10/17]

│ [鉢  巻]…感情【7/50】【知り合い】

│ [ close! ]…感情【???】【???】

│ [銀  鎖]…感情【14/50】【友好】[Birth: 6/ 6]

│ [男  装]…感情【14/50】【友好】[Birth:12/ 3]

□────────────———──——─‐

所持特殊アイテム
「Sperior travel set」…自分で購入した持ち運び可能なチェスセット。結構値が張る。
「水彩絵具24色」…水彩絵具驚異の24色。虚弱からの誕生日プレゼント。
「スケッチブック」…一般的なスケッチブック。虚弱からの誕生日プレゼント

見ての通り、虚弱に対する感情値がカンストいたしました。おめでとうございます。
こうしてみると、一番チョロいのは主人公のような気がしますね。まあ、男なんてみんなこうですよ。

>>371
本当はですね……いたんですよ、吸血鬼ハンター。イベントで。
7月17日〜7月23日……虚弱の誕生日前日までの間、深夜行動で虚弱と接触すると、発生しました。
事と次第によっちゃガミジンに跨った銀鎖も敵になったり、負けたら虚弱が死んだりと波乱間違い無し、だったんですけどね。
ぎっちょんその頃には深夜行動なんか見る影もなく、みなさまもすっかり忘れちゃったみたいで見事にスルーされちゃいました。
まあ、用意しているイベントなんてスルーされてなんぼっすよ。初見プレイじゃ見逃すイベントが多いって言うのがギャルゲの基本ですし。

乙でした 日またいでID変わっちゃったよ

「システムさんデータ通りに動いてないだろ」ってことを疑ったのではなく、
システムさんが朝の行動を固定化しなかった意図を知りたいから質問したつもりだよ。

当初の予想に反して2学期まで行っちゃうね。
自由行動で「転校生(吸血鬼狩り)がこの学院に吸血鬼がいると聞いてやってきた」
とかやりたいけど、やったら虚弱がビビッて転校しそうなんだよね。
>>1この世界の吸血鬼は輸血パック使えないの?ネット上のssとかだと、結構使ってる作品あるけど

輸血パック、ね……まあ、それについてはおいおい話しても良いですよ。おまけとかで。
どうせ本編じゃ語らない裏設定みたいなもんですから、システムさん話したくて仕方ないですし。

まあ、質問に答えるだけならば、使う必要は無いし、使ってもそんなに得は無いし、使ったら何かとやばいんです。

昨夜、うかつにイベントの事を話すんじゃ無かったと今になって後悔しています。こんばんは、システムさんです。

別にヒロインたちの敵対存在を召喚しても構いませんが、とんだマッチポンプだと言う事をお忘れなく。
それと、出したら出したで、ちゃんと後片付けしてくださいよ? むっころすなり始末するなり口説くなりコロ助ナリ。

そんな事言ってないで、直後のレスで天気判定

そないな事ダイレクトに聞かれましても……。

一つ。相手が喜ぶ事をしましょう。
二つ。相手にいいとこ見せましょう。
三つ。目当ての相手と多く接触しましょう。
四つ。主人公が得た感情に沿った行動を心掛けましょう。
五つ。四の五の言わずとにかく色々やれ。

キャラクターによっては通じない事もありますが、基本的にはこんなもんでしょうか。
何事もやってみなければ分かりませんからね。案ずるより産むが易しとも言えましょう。

>>377「マッチポンプ」100%ばれないし、主人公が召喚するわけじゃない(召喚したのはプレイヤー)から大丈夫。
ただ後片付けは面倒だから、虫とか闇にしておく。あと、虚弱に輸血パックがぶ飲みさせると、やばい事になるのか。

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/27・土)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/28・日)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

始める

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

4番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

4番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 8/30(火)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今は夏休みだ。貴方は自由に行動する事ができる。

ようやく、貴方はアレの束縛から解放される。
と言っても、大して貴方の行動に支障は無かったような気がする。
まあ、面倒で億劫なのには変わりない。解放された事には変わりない。

とりあえず、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「あ、ああ……——さん……。おはよ……」

虚弱は普段通り、アレにやられて今にも倒れそうな声で、貴方に挨拶する。
しかしこうなっても中々倒れないのだから、意外と虚弱は、芯の部分では体が頑強なのかもしれない。

貴方「おはようございます、虚弱さん。食堂、行けますか?」

そんな事を思いながら、貴方は慣れた流れで虚弱に尋ねる。

虚弱「……ごめん、無理……」

そう言われて、貴方は一瞬どきりとした。虚弱に避けられていたあの日々を、思い出す。
もちろん、今はそう言う意味で言ったのではないのは分かっている。
ただ、貴方の中である種のトラウマになっているだけの話だ。

そんな事より、虚弱だ。一見、普段と変わりないように見える。
しかし、虚弱は自分の中の変化を感じ取ったのだろう。貴方にもよくある事だ。

貴方「そ、そうですか。では、朝食は食べないと……?」

虚弱「…………しにそ」

貴方「分かりました。でしたら、私はこのまま食堂に行きますけれど、ちゃんと休んでくださいね?」

虚弱「あい……」

虚弱の返事は力無く、と言っても虚弱に力強さを求めるのは残酷と言うもの。
虚弱が部屋に引っ込むのを見届けた貴方は、一人で食堂に向かい、朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、散歩をするのも良いだろう。

朝食は食べたが、少しばかり物足りない気がする。必要と思うのなら、昼食を食べても良いだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、寝る
7、自由行動

↓2

7、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

つい一昨日まではなんやかんや理由を付けて絵具を使った練習ができなかったので、今日は絵具を使う事にする。

貴方は早速、しまっておいた絵具を用意して、スケッチブックの適当なページを開く。
以前に描いた絵はすっかり乾燥し、それは一つの作品として見えなくもない。
このスケッチブックがいっぱいに埋まる頃には、大分上達しているだろうか……。

そんな、センチメンタルな事をふと考えてしまう。すぐに振り払い、筆先に神経を集中させる。

貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?



そうして過ごしている内に、いつの間にか夕食の時間になっている事に気付く。
楽しい事をしていると時間の流れが早くなるとか、集中しすぎとか、そんなちゃちなモノじゃあ……。
なんて、変な事を言っていないで、貴方は絵具等の道具を片付けながらこれからどうするかを考える。

妙に集中してしまったらしく、頭を多く使ったから、お腹が空いた。
大人しく食堂に行くのが、妥当だろうか。

それとも、絵の練習を続けるか? 片付けるとは言ったが、まだ筆を洗った水を流しただけ。
まだ続けられると言えばそうだ。もしかしたら、意外な成果が見込めるかもしれない。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしてもいい。
寮の外に出て、夜風に当たりながらの散歩をするのも良いかもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、寝る
6、自由行動

↓2

6、自由行動「絵の練習続行」


貴方は絵の練習を続行する事にした。

今は気分が乗っている。そんな状態だ。世の中では、これを覚醒状態と呼ぶとか呼ばないとか。
或いはこの状態であれば、上達のきっかけになり得る何らかの糸を掴めるかもしれない。

そうと決まれば、話は早い。貴方は筆を洗うための水を取り換え、絵の練習を続行した。
先ほどまでに描いていた絵は、千切って別の場所で乾燥させておこう。スケッチブックだから問題無いのだ。

貴方は絵の練習をして過ごした。不思議と、集中できた気がする。

結構、絵を描くのが上手くなった……気がする?



貴方がスケッチブック一枚にいっぱいの絵を描いた頃、時間はほぼ深夜だった。

時間に気付いた途端、体を襲う疲労と眠気。貴方はこんな両極端な生き物だっただろうか。
今にもベッドに倒れ込みたい衝動を抑え、貴方は使用した絵具等の絵を描く道具を片付ける。
スケッチブックは窓際に置き、絵具が乾くのを待つ。明日にでもなればパッサパサ。

片づけを終えた貴方は、ベッドに倒れる。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/27・土)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/28・日)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/25・木)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(五分経過まで)

↓2 続行or続行しない

続行する

□—————□
|貴方の部屋| 8/31(水)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今日で、夏休みが終了する。長かったようで、短かった休息であった。
この夏休み、色々あった。

宿題は……中盤に入るまでに、全てを終わらせた。さすが貴方、微妙だ。

遠くに外出は……残念ながら、する事は無かった。まあ、元々興味も無かった。特に問題はない。
夏休みの思い出、と言う考え方であれば少し勿体ない気もするが、過ぎた事は仕方が無い。

虚弱と仲直りする事にも成功した。と言ってもあれは喧嘩とは言い難い何かだったので、仲直りと言うのも変な話か。
同時に、貴方の恥ずかしい姿も見せてしまったのは……今でも、ちょっとだけ恥ずかしい。

思い返せば、あんまり無かった。まあ、貴方の休日なんて部屋で過ごして終了する。
如何にのんびり過ごすか、大事なのはそれなのだ!

とりあえず、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。夏休み最終日だろうが、これは欠かさない。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「…………——さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん。今日の調子はどうですか?」

虚弱「……わるい、けど、ふつう」

貴方「微妙ですね……」

アレによって具合は悪いが、それのアベレージで言うなら可も不可も無く、と言う事だろう。
まあ、つまり、悪い事は悪いって事なのだけれど、大丈夫な範疇でもあるという事。

貴方「では、朝ご飯は食べられると?」

虚弱「……いく……」

ぼそっと呟き、虚弱は部屋から出て、貴方にしがみ付く。
本当に、貴方の事を男だと意識しているのだろうか? 毎回毎回、思ってしまう。

虚弱「……おねがいします」

貴方「任されました」

貴方は虚弱を支えながら、一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
と言っても、今の虚弱に話しかけるのは酷というものか。

1、自由行動
2、やめておく

↓2

1 いよいよ二学期が来るよね

1、自由行動「部屋に遊びに行ってもいいですか」


そろそろ、虚弱の部屋に遊びに行きたい。しかし、虚弱はそれを断ってしまう。
何故か! 貴方が男だから。なんて至極真っ当な理由だろう。おかげで付け入る隙も無い。
と言うわけで、貴方の願いは口にする前から木端微塵になってしまうのだ。

それを抜きにしても、虚弱は今、アレである。そんな彼女の部屋に行っても、迷惑にしかならないだろう。
こんな時だからこそ部屋でゆっくり休み、心も穏やかに保つべきだと云うのに、貴方の所為で一瞬の内に警戒一色。
虚弱の事だからそこまで露骨な反応はしないだろうが、虚弱にとっては良くない話だ。

でも、それでも、虚弱の部屋に行きたいと言うのなら。
夜ならば、もしかしたら、大丈夫かも……しれない?
いや、やっぱり無い。うん。そんな気がする。

それでも貴方は

1、言う
2、言わない
3、自由行動

↓2

>>404

3、自由行動「代わりに>>404=いよいよ二学期が来るよね」


貴方は頭を振って、そんな願いを頭から取り除く。
少なくとも、虚弱がアレである今の内は無理だ。せめて元気な時であれば、或いはと言ったところ。
それでも、たぶん、可能性は低いのだろう。我ながら、泣けてくる。

代わりに、貴方は適当な話の種を放ってみた。

貴方「明日で、いよいよ二学期が来ますよね」

虚弱「……そだね……」

貴方「虚弱さんは、二学期に向けて何らかの抱負とかあります?」

虚弱「…………健康……」

ああ、変な事を言うべきでなかった。「健康」の二文字が途端に悲壮感が溢れてくるのだから、なんて不思議な魔法。

貴方「あー……立派な事だと思います。確かに、健康は大事ですからね」

虚弱「ん……」

貴方「二学期、楽しみですか?」

虚弱「…………ふつう」

貴方「楽しみかと言われて「普通」と返されても困るのですが……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、昼食の時間になる事に気付く。

朝食を食べてから全く動いていない貴方。普段ならば、そんなに昼食は必要としない。
しかし、昨日は長い間絵の練習をした。その所為か、妙にお腹が空くのだ。
やはり消費したエネルギー分はちゃんと摂取しなければいけないようだ……。
そこを普通の人間だと喜ぶべきか、怪物らしくあれよと残念に思うべきか。考えるまでも無いか。

貴方は食堂に向かっても良いし、部屋で過ごしても良い。
気分転換に寮の外に出て散歩をするのも良いかもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、学生寮受付に行く
6、寝る
7、自由行動

↓2

7、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

絵具を使うのは昨日しこたまやったので、今日は普通に模写だの写生だのをする事にしよう。
こう言う事は積み重ねが大事なのは承知しているが、それで飽きちゃったら元も子もない。
腕が錆び付かないように管理するのは大事だが、錆び付く理由を作らないようにするのも管理の一環なのだ。

なんて、言い訳しながら貴方はいつものノートと筆入れを取り出し、机に上に置く。
それに向かいあうように椅子に座り、ふうと一息吐いてからシャーペンを手に取る。

貴方は、絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵が上手くなった……気がする?



絵の練習もそこそこにして終わらせ、部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、夜風に当たりながらの散歩をするのも良いかもしれない。
今日は夏休み最終日。もしかしたら何かあるかもしれないし、特に何も無いかもしれない。
まあ、期待に値するような事は起こらないだろう。食堂に行くか部屋で過ごすのが妥当だ。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋で過ごす
3、他の人の部屋に行く
4、寮の外に出る
5、寝る
6、自由行動

↓2

5、寝る


貴方は寝る事にした。夏休みが最終日だからって、変に惜しむ必要はない。
だって貴方、無駄にしてきたと言えばいくらでも一日を無駄にしてきた。
それが貴方、何もせずに一日を過ごす事こそが目標でもあるのだから。

まあ、明日は始業式。寝坊などしたら堪ったものではない。
そう言う事を考えて、早めに眠るのも、悪い事ではないのだ。

と言う事で、貴方は制服から寝巻に着替え、部屋の電気を消し、いそいそとベッドに潜り込む。

そうして目を瞑り、今日一日を振り返った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

深夜。貴方は、締めつけられるような腹の痛みで目を覚ました。
何かと思い腹をさすってみると……なんて事はない、お腹が空いただけだ。
そう言えば、今日は朝食しか食べていなかった。そりゃあ、腹が減って夜中に目覚める事もある。

最近はそればっかりなような気もする。いつか、体を壊してしまいそうだ。壊れないけど。

とは言え、今の時間は食堂も開いていない。それどころか、誰かが起きているとも限らない。
外を見れば見事な深夜。散歩をしても、特に良い事は無さそうだ。
大人しく眠って、朝が来るのを待つのが良いだろう。

貴方は

1、外に出る
2、寝る
3、自由行動

↓2

虚弱を探しに行く

2、寝る


貴方は寝る事にした。

明日は始業式。余計な真似はせず、大人しく眠るのが良い。

貴方は布団を被り、もう一度眠気が来るのを待った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/26・金)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/27・土)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/28・日)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/30・火)

↓2

1

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(10分経過まで)

↓3 続行or続行しない

続行する

□—————□
|貴方の部屋| 9/ 1(木)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今日は始業式。いよいよ二学期が始まる。

……ああ、面倒臭い。もうずっと夏休みでいたい。休みという泥濘に浸かって腐りたい。
だいたいなんで学校に行かなければならないのだ。貴方は既に義務教育の枠から外れているのだから云々……。

さて、気が済むまで理不尽に愚痴ったところで、気分を切り替えて真面目に行動する。
鞄の中に必要な物は詰めた。忘れ物は無い。
と言っても、今日は始業式をして、教室で少し話を聞いて、それで終了。午後には暇だ。
それでも、貴方にとっては面倒極まりない。

とりあえず、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

暫くして、部屋の扉が開き、ぐったりした様子の虚弱が姿を現した。

虚弱「…………——さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「……ん、おはよ……」

貴方「これから一緒に食堂に行きませんか? と言うか、大丈夫ですか……?」

虚弱「……だいじょぶ、じゃないけど…………食べる」

いつものようにぐったりした様子ではあるが、朝食を食べるほどの余裕はあるようだ。
傍目からは無茶しているようにしか見えないだけに、心配だ。貴方だって、そう見える。

はらはらする貴方の前で、虚弱は部屋から出て、鍵をかけて、そうしてから貴方に飛びかかるようにしがみ付く。

貴方「よっ……と」

こうして虚弱を受け止めるのも、慣れた物である。何か、間違っている気がしないでも無い。

虚弱「……行こ」

貴方「はい。足下、気を付けてくださいね」

貴方は虚弱を支えながら、一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

今日は始業式。朝の食堂は、久々に騒がしくあった。
始業式の日ともなれば、流石に朝っぱらから眠りこけているわけにはいかないようだ。
ただ、そんなだらけた生活に慣れた生徒たちは、眠たげに大きな欠伸をする。

その光景が、季節が変わったのだと貴方に自覚させる。

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
と言っても、今の虚弱に話しかけるのは酷というものだろう。

1、自由行動
2、やめておく

↓2

2、やめておく


まあ、やめておくべきか。

貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持って虚弱の部屋に向かった。

一ヶ月以上の休み越しとは言え、忘れてはいない。貴方は虚弱と一緒に登校する権利を所有しているのだ。
もっとも、あの時の虚弱は貴方が女の子だと思っていた。今は、どうだろう。
……考え始めたら猛烈な不安が貴方の心に沸き上がってきた。変な事を考えない内に部屋を出る。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、一度深呼吸してから部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、再びぐったりした様子の虚弱が姿を現す。

虚弱「……あ……?」

貴方を見るなり、虚弱は不思議そうな顔をし、間抜けな声を上げて、そのまま固まる。

貴方「む、迎えに来ました」

一応、貴方からの補足をする。聞いているのか聞いていないか、虚弱はぼーっとした目で貴方見て、かと思えばはっとした表情をする。

虚弱「あ、あー……そっか……」

どうやら、思い出したらしい。虚弱はゆったりした動きで、何度も頷いて納得を示す。

貴方「一緒に行きませんか、校舎まで……」

虚弱「……うん。いいよ……」

貴方の緊張など露知らず、虚弱はあっさりと承諾して、一度部屋に引っ込む。鞄を取りに行くのだろう。
……もしかして、貴方が無駄に意識しすぎているのだろうか。虚弱が女の子である事に。
虚弱が「——さんは男の子だから」と言ったあの日以来……逆に、貴方が意識したのでは?

虚弱「……お待たせ」

鞄を持って部屋から出てきた虚弱を見て、貴方は思う。うん、気のせいだ。
設けられたラインを、見誤ってはいけない。ここは、良いラインと言うだけの話だ。

貴方「はい。では、行きましょう」

虚弱「ん……」

鳴くように答えた虚弱は……片腕を伸ばし、貴方の腕に掴まるかと思えば、それをスルー。
腕の、手の行く先は、ぐいぐいと上に伸びて行って、そこは貴方の頭。

虚弱「出迎えごくろー……。えらい、えらい」

そう言って、虚弱は貴方の頭を撫でる。

貴方は思う。ずるい。

貴方は虚弱と一緒に、校舎に向かう事にした。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

虚弱「……あっぢいー……!」

寮から出るなり、虚弱は突如、喚いた。ただし、小声で。

ああ、確かに今日は日差しが強い。今の虚弱にとっては、泣きっ面に蜂の手痛いダメージだろう。

虚弱「——さーん………」

今にも泣きそうな声を漏らしながら、虚弱は貴方の腕にしがみ付く。

貴方「はいはい。ちゃんと支えていますから、歩いてくださいね」

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?
もっとも……。

虚弱「ひーん……」

今の虚弱に話しかけるのは、いささか酷と言うものかもしれない。

1、自由行動
2、黙って支えている

↓2

1、自由行動「日傘が使えればいいんですけどね」


貴方「日傘が使えればいいのですけれどね」

虚弱「うー……ひにくかぁ……。傘を持つ筋力さえ足りていない私への……」

貴方「い、いえ、そう言うわけでは……」

軽く流してしまったが、傘を持つ筋力さえ無いと言った。敢えて口には出さないが、嘘吐け。
梅雨の時期や雨の日は、普通に持っていたじゃないか。

まあ、アレと日差しのダブルパンチで、その体力を奪われた、と言う事なのだろう。そう言う事にしておこう。

虚弱「あうー……」

貴方「ほら、はしゃぐから……ちゃんとしてください」

これ以上話しかけるのはやめておこう。虚弱も辛そうだし、貴方が下手な事を言う前に。
まあ、少しくらいは、気分を誤魔化せたかもしれない。却ってダメージを与えてしまったかもしれない。

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かった。

□—————————□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□—————————□

校舎に着いた貴方と虚弱は、真っ直ぐ保健室に向かう。こうするのも、久しぶりだ。

保健室に着いた貴方は、虚弱をベッドへと運んだ。どうやら保健の先生はいないらしい。

それなら仕方ないとして、貴方は空いているベッドの一つに虚弱を寝かせてやる。

貴方「よ……と。虚弱さん、始業式には出ないんですか?」

虚弱「かまわーん……」

構うか構わないかは虚弱が決める事ではないと思うのだが……まあ、出ない、と言う事なのだろう。
確かに、始業式なんぞに出席したら、いつぶっ倒れるか分かったものではない。
それならば、保健室にいた方が良い、と言う事なのだろう。

貴方「分かりました。では、私は教室に行きます」

虚弱「うん……ありがと」

貴方「……ふふ、どういたしまして」

貴方は虚弱に見送られながら、保健室を後にした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

始業式をさっくりと終えて、貴方たちは一度教室に戻る。大事な事だと言うのに、本当に語る事が無いのが悲しい。
まあ、始業「式」なんて言っても、どうせする事は夏休み中の報告と顔合わせが目的だ。
特に何も無いのが当然で、語る事が無い方が良いのである、何事も。

先生3「みんな、久しぶりい」

こうして教卓に立つ先生の声を聞くのも、久しぶりである。
のんびりとした喋り方は相変わらずで、物腰柔らかに聞こえる声も相変わらず。
変わった事と言えば、肌が日に焼けている事くらいか。

先生3「こうしてみんなの顔をもう一度見られて、先生嬉しいわぁ」

先生3「夏休みを楽しんだ子も多いみたいで、大変結構」

先生が言う「楽しんだ」と言うのは、生徒たちの肌が先生同様焼けている事を言っているだろう。
海なり山なり、日が照る場所に出向いて、はしゃぎ回った証拠だ。
一方貴方の肌はどちらかと言えば白いまま。良いのだ、貴方はインドア派だから。

先生3「でも、明日からは普通に学校です。夏休み気分じゃいけません!」

先生3「夏休みの宿題はちゃんとやってきた? 夏休みの宿題は、それぞれの教科の先生に提出してくださいね」

先生3「やってこなかった子は……罰として、終わらせるまで学校に居残ってもらいますからね?」

先生3「あと、二学期は楽しい事がたっくさんあるわ。修学旅行とか、学院祭とか、クリスマスパーティーとか」

先生3「だけど、はしゃぎ過ぎないように。他の人の迷惑にならないよう、節度ある生活を送りましょう」

先生3「分かった?」

そんな言い方をされては、頷くしかできない。
まあ、問題を起こさないと言う事には同意だ。貴方は周囲の生徒に混じって「はーい」と返事をする。

先生3「よろしい!」

その後、貴方たちは先生から軽い注意と夏休み中の出来事の報告、小話などをされ、時間を潰していたった。

……修学旅行、と言うとんでもない単語をスルーしていた事に気付くのは、後の事である。

先生の話も終了したところで、先生は一枚の紙を、生徒全員に配る。
紙には、恐らく名前を記入する枠と、恐らく修学旅行の予定日だろう「9/23〜9/25」の数字。
その下に「出席・欠席 どちらかを○で囲ってください」と書かれている。

先生3「修学旅行に行くかどうか、その紙に書いてくーださい。書いたらこの箱に入れてね?」

先生3「一週間後の9月8日まで。それまでに返事を出さなかったら、欠席あつかいですからねー」

……修学旅行。修学旅行。……なにか大切な事があるような気がするが、まあ、良いか。

これで本当に先生の話は終了し、今日の所はこれで解散である。

明日からは普通に授業がある事を考えると、かなり気持ちが鬱になってしまうが……切り替えていくしかない。
時間はまだ10:00過ぎ。始業式と、先生とのおしゃべりだけで終わるのだから楽な物である。……いつだったか似たような事を言ったような。

貴方はこれから寮に帰っても良いし、校舎に残って何かをしても良いだろう。
校舎に残っても、特にする事が無いのが問題か。知り合いに挨拶するのも良いかもしれない。
もしかしたら、夏休み中の話を聞けるかもしれないし。

周囲では、修学旅行に行くかどうかの話で持ちきりだ。さっそく、紙に記入している生徒もいる。
貴方も、さっさと記入して提出するべきだろうか。別に、後でも良いだろうけれど。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、世界「愛」クラブに行く
4、屋上に行く
5、男装の所に行く
6、鉢巻の所に行く
7、修学旅行出欠席の記入をする
8、自由行動

↓2

2 8日までに虚弱をなんとかしないと、一緒に修学旅行いけない?

2、保健室に行く


貴方は鞄を持って、保健室に向かった。

□—————————□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□—————————□

保健室に着いた貴方は、保健の先生に軽く用件を伝える。
その後、聞いてもいないのに虚弱の様子を教えてくれた。ありがたい事である。

どうやら、虚弱は今、眠っているらしい。知らない間にベッドが使われているから確認したら、虚弱が手を組んで眠っていたとか。
姿勢が姿勢だから、一瞬死人かと思った、と言うのは聞かなかった事にした。

どうやら、虚弱は今、睡眠を取っているらしい。起こすのは、可哀想だろう。
起きるまで待っても良いが、いつになったら目を覚ますのやら。

とりあえず、貴方は

1、寮に帰る
2、虚弱が起きるのを待つ
3、自由行動

↓2

2、虚弱が起きるのを待つ


貴方は虚弱が起きるのを待つ事にした。

どうせする事も無いし、ここで時間を潰すのも良い。
貴方は保健の先生に許可を取り、保健室で過ごす事にした。



虚弱が使っているベッドをちらりと見て、視線を窓の外に戻して、それを何度繰り返しただろう。
貴方が窓の外を見ている時、カーテンレールのランナーが動く音が聞こえる。
その音に、思わず振り向くと……寝惚けた顔の虚弱が、開かれたカーテンの影から姿を現した。

虚弱「あふ……」

貴方に気付いていないらしい虚弱は、片手で隠しながら欠伸をする。が、位置の関係で貴方には丸見えである。
そうして、傍らに置いてあった鞄を持ってベッドから立ち上がり、ふらふらと歩いて周囲を見て、貴方を発見し。

虚弱「…………あ、——さん」

特に恥ずかしがる様子も無く、貴方に近付いてきた。

貴方「おはようございます。気分はどうですか?」

虚弱「ん……まあまあ……」

と言いながら、声に気力は感じられない。
しかし、虚弱がまあまあと言うのだから、そうなのだろう。

虚弱「……なに、してたの?」

貴方「何って、待っていたんですよ。虚弱さんが起きるのを」

時間を見ると、そろそろ昼食の時間。ちょうど良い頃合いだ。
まさか虚弱、腹の時計で目を覚ましたのではあるまいか?

虚弱「……なんで?」

虚弱は寝惚けた眼差しで貴方を見つめて、寝惚けた声で貴方に尋ねる。
その疑問に、特に深い意味はないだろう。ただ、気になったから聞いただけ。

貴方は

1、自由行動
2、虚弱と一緒に帰りたかったから
3、ちょうど良いから食堂に行ってご飯食べよう
4、なんとなく

↓2

誘うのが早すぎる気がするけど大丈夫かな?

1、自由行動「9/23〜9/25に修学旅行があるらしいんですけど、虚弱さんは行けそうですか?」


貴方「何故、と聞かれましても……」

貴方「ああ、そうでした。修学旅行について聞こうと思っていたんです」

虚弱「……しゅーがくりょこー……?」

貴方「はい。23日から25日の間、修学旅行があるじゃないですか」

貴方「虚弱さんは行けるのかな、と思って……それを聞こうと思っていたんです」

そして、それの返答次第では、貴方も行かないつもりだ。
修学旅行の参加が生徒の任意であるならば、面倒な事は回避するに限る。
貴方は思い出より、それを面倒として部屋に籠る方を選んじゃう人間なのだ。

ただし。虚弱が参加するのならば、話は別である。
何より、放っておけない。心配だから、付いて行く。そこに理由など、深くても浅くても必要ない。
なんて、貴方が言ってもストーカーの妄言にしか聞こえないか。

虚弱「うーん…………行きたくないけど、行きたいよーなー……」

虚弱は首を捻り、眉間に皺を寄せて目を瞑り、深く悩む仕草をする。
珍しく、こう言う事に関して考えているようだ。虚弱は外に出るのを嫌がる性質の人のはず。
それは、誰かに迷惑をかけるのが嫌だから。自分がふと倒れてしまう事で、誰かに迷惑が掛かるから。

しかし修学旅行の場合は、保健の先生も付いて来るだろう。
虚弱が突然倒れてしまっても、他人に掛かる迷惑は極めて少なくなる。
また、その後、虚弱に対する心配による心労も少なくなる。

あと、これはかつて読み取った虚弱の思考からの、貴方の推測であるが……。
虚弱はきっと、みんなと騒ぎたいのだ。楽しみたいのだ。外に出たいのだ。
こんな体でなければ……虚弱は、きっと。

だから、虚弱は今、悩んでいるのだろう。

虚弱「…………行かない、かな」

しかし、虚弱が出した結論は、それ。勝ったのは、自分に対する恨みだった。

貴方「い、行かないんですか……?」

虚弱「うん、まあ……」

貴方「どうして……?」

虚弱「…………楽しそうだったから」

そう言って、虚弱は寂しそうに笑った。

どうして、そこで笑う。どうして、そこで笑ってしまう。
まるで、諦めているみたいではないか。

貴方には、どうする事もできないみたいじゃないか。

無力感。貴方は今、勝手にそれに苛まれている。
惚れた女一人、連れ出す事が出来ない。そうできるだけの心が、ない。

虚弱の笑顔を見るのが痛々しくて、顔を伏せて、今にも流れ落ちそうな涙を堪える。

虚弱「……帰ろう?」

そんな貴方の手に自分の手を重ねて、虚弱は囁くように言う。

貴方は顔を上げて、虚弱を見る。虚弱は、何も思っていないような、普段と変わらない気だるそうな顔をしていた。
その表情は、貴方の何かを察してか、それが虚弱の本心か。

貴方「……そう、ですね。帰りましょう」

虚弱「ん……」

貴方は虚弱と一緒に、寮に帰った。

>>148
久しぶりに来ました、ありがとう本当にありがとうございます。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、鞄をぽいと放り、ベッドの上に倒れ込む。

近くにあった枕を引き寄せて、うつ伏せになった自分の頭の上に乗せる。

貴方は、どうするべき? 虚弱を説得するのか? そうしたい。
以前、できなかったじゃないか! 彼女の心まで読んで、なのに諦めたじゃないか!
自分に一体、何ができると言うのだ……。

そうして、暫く、じっと過ごしていた。

やがて心が回復してきた頃には、昼食の時間は終わり、時計は13:30過ぎを指していた。
随分と長い間……貴方はへこたれていたらしい。

……貴方は

1、部屋で過ごす
2、他の人の部屋に行く
3、外に出る
4、学生寮受付に行く
5、修学旅行の出欠を記入する
6、寝る
7、自由行動

↓2

5 欠席

>>453 8日までに虚弱と恋人になれれば、連れ出せるはずです。もうしばらくお時間を……

6、寝る


貴方は、このまままどろみに飲まれる事にした。

もう、今日一日、何のやる気も起こらない。ずっと、寝て過ごしてやる。
もはや貴方は、いじけていると言ってもよかった。もう、それでいい。

貴方は目を瞑り、今日一日を振り返りながら眠りに落ちるのを待った。
そんなに、難しい話ではなかった。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

深夜。貴方は、ふと、目を覚ました。

外を見ると、見事に真っ暗。ただ、街の灯りと敷地内の灯りのおかげで、少しだけ外が見える。

寝惚けた頭で「また夕食を抜いてしまったっけか」と思う。しかし、夕食はちゃんと食べた。
とすれば……よもや、深夜に起きるのが習慣付いてしまったか。困るなあ、それ。

とは言え、起きてしまったものは仕方が無い。どうするかを考えよう。

せっかくだから外に出ても良いのだが、貴方としては非常に眠りたい気分。
どうせ外に出ても良い事はないのだ、眠っていた方が得策である。

貴方は

1、外に出る
2、寝る
3、自由行動

↓2

3、自由行動「虚弱を探す」


貴方は虚弱を探す事にした。

と言っても、今の彼女はアレ。今の時間にはもう治まっているかもしれないが、なんか警戒して部屋で大人しくしているかもしれない。
その場合、虚弱と会うなら部屋に行くしかないのだが、それってすっごい迷惑。

なんとなく、今日は外にいないような気がする。貴方の直感が、久々に唸りを上げている。
まあ、会えるか会えないか、なんていつも運頼り。会えなかった時は外にいないのと同義だ。
ちょっとした散歩ついでに、発見したらラッキーと考えよう。

貴方は寝巻きから制服に着替えて、部屋を出た。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

外に出た貴方の頬を撫でる、生温い夜風。珍しく、気温が高い。

まあ、だからと言って、ここまで来てしまったのなら今更引っ込むなんてできない。

貴方は虚弱を探し始めた。

直後のレスのコンマで判定。
37…発見。12456890…失敗

コンマ「6」


……暫く探してみたが、遂に発見する事はできなかった。

まあ、そんなもんである。特に、今の虚弱はアレ。外を歩いているかどうかすら甚だ疑問だ。
今日は言うなれば、タイミングをものすごく間違っていたのだろう。

このまま探し回っても会える気がしない。貴方は大人しく、部屋に戻った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、制服から寝巻に着替えて、ベッドの中に潜り込む。

そのまま、眠気が再び訪れるのを待った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/27・土)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/28・日)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/30・火)

↓2

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

やっとこさ二学期ですか。言い方変えればしぶといですねー、虚弱。最初はあっさり陥落かと思ったのに。システムさんも思ったのに。
あまり大きな声では言えませんが、正直……ウザいタイプのヒロインですね……人気が出ない感じの……。

げふんげふん。毎日、こんな風にさくさく進行出来たらいいのに。そう思います。

さて次の再開ですが4月25日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした。

攻略難度が高くても、人気のヒロイン(ときメモの藤崎とか八重)はいるんだけど……まったくデートとかに誘えないときついかも。
2学期には楽しいことがたくさんあっても、さすがに修学旅行くらいで終わらせたい気もする。
三週目は2学期からにしよう……。

>>451
一週間後、また来てください。本物のサキュバス子を見せてやりますよ。
嘘です無理です。まあそんなわけで、このスレにサキュバス的な物を求めるのは止めておいた方が良いですよ。
どーせ魅力もエロスもクソもない変な女が出来上がるってのが関の山ですよ……冗談抜きで。

って言うか、あれから一週間も経ったんですね。
安価スレの分際で一週間経ってスレが300しか進まないって何なんでしょう。


そうそう、虚弱、別にデートに誘えないわけじゃないですよ。って言うか、外出できないわけじゃないです。
まあ、その話を今更したところで、どうしようもないんですけどねー……やりようはあった、って事です。

えー……こんばんは、システムさんです。
すみません、今日は再開しないと言う事でお願いします。
明日の同じ時間に、再開したいと思っています。

>>472 「まあ、その話を今更したところで、どうしようもないんですけどねー……やりようはあった、って事です。」
虚弱「一緒にチェスもしたくないし、絵も描かせないけどデートはしてあげるよ」
ってこと?女ってわからん……

虚弱が夜中活動できるんなら、夏休み中「どっかに泊まってデート」(深夜は外から寮に帰ってこれないよね)も考えたけど、
男だって意識してるのに一緒に泊まるとかありえない。っていうか
「普通のデートは駄目だけど、お泊りデートはOK」とか意味が分からん(お泊りデートなんて、彼女以外誘えない)。

↑のシステムさんの言い方が過去形だから、夏休み独自のシステムを使うだろうなとは思うんだけど、私にはわからない。
今から最も古いデータをロードしても虚弱が生理中で実行不可能なので、どうか何が正解だったかを教えていただけませんか?

いえ、別に何の事はありません。ただしつこく彼女を外出に誘うだけの簡単な話でした。
一学期中・夏休み問わず、隙有らば誘うという行動を取る事で、やがては虚弱も心を開き、ちょっとは挑戦してみようかなと言う気持ちになる……と言う。
まあ、外出できないキャラだったら、いつだったかの遊園地の話だってこっちも用意しませんよ。
あの話は、裏を返せば虚弱も一緒に外出可能なキャラである事を言っていたつもりでした。伝わるかどうかは別として。

だいたい、話をその場でどうにかしようと言う事自体が間違っているんですよ。
現在を構築するのは過去であり、過去が重なれば現在が生まれる。過去無くして現在はあり得ない。
並びに努力を積み重ねれば実力が身に付くが如く、即ちは積み重ねが大事だ、と言うただそれだけのお話です。
って言う話を今更したって、遅かった……と言う意味で言ったのでした。あと説教臭くてウザいから言うのやめました。

あとですねー……一度の失敗で、諦める事が多いと思うのです。いえ、「そんなにあったか?」と言われるとちょっと自信無いんですけど。
これは駄目みたいだから、ああじゃあもうこれはやらない方が良いな、とか。そう考えるのは、あまり推奨しないと言うか……。
まあそれで嫌われちゃったらただのアホですけど、その辺を見極めるのも攻略の一環と言えますよね。

嫌よ嫌よも好きの内とも言いますし、たとえマジで嫌な事だったとしても、一つの勉強と交遊の一種ですよ。
相手の事を知らずに攻略、なんて……甚だしい、馬鹿馬鹿しい、おこがましい、そんな風には思えませんか?
思わないなら思わないでそれでいいですし、正直システムさんもそれは重いと感じているんですけどね。
このスレの指向をライトにするべきか、それともシステムさんがやりたいようにするべきか、悩むばかりです。

言い損ねてました、こんばんは、システムさんです。長々と申し訳ありませんでした。
あと昨日、休んじゃって済みませんでした。

謝罪まみれの開幕でも気にしない、直後のレスで天気判定

なんかサーバーエラーになったと思ったらいつの間にか復活してましたけど、誰かいますかね?

とりあえず、ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/28・日)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/30・火)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

2番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

2番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 9/ 2(金)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

普段の行動をしたところで、貴方は虚弱の部屋に向かった。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「はい……あ、——さん。おはよー……」

相変わらず眠たげだが、今までとは違い調子は良さそう。貴方が見る限り、どうやらアレが収まったらしい。
アレは人によるが、長くても一週間ほどだと言うから、妥当な感覚か。
たった一週間、されど一週間、なんか、恐ろしく長かったような気がする。

貴方「おはようございます、虚弱さん。今日は、大丈夫そうですね」

虚弱「うん……食堂に行く?」

貴方「はい、そうしようと思っていました」

虚弱「よし、じゃあ、行こーう」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「しりとりでも」


貴方「もしもし虚弱さん、しりとりでもしませんか?」

虚弱「……しりとり?」

貴方「しりとり」

虚弱「……じゃあ、しりとり」

しれっと先手を取られてしまったが、まあ、逆に後手の方が有利ではある。
そもそもしりとりで先手後手とはなんぞや、と言う話は、またそれ。

貴方は虚弱としりとりをしながら一緒に朝食を食べた。
……途中で飽きてしまったが。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、再び部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

虚弱「……やっぱ、くるんだ」

貴方を見るなり、虚弱はそんな事を言う。

貴方「だ、駄目でしたか?」

昨日は大丈夫だったのに、今日は駄目なのか。
そう心配する貴方を見てか、虚弱は首を横に振って答える。

虚弱「いや……なんとなく?」

貴方「や、やめてくださいよ、心臓に悪い……」

虚弱「……じゃあ、行こう」

貴方は虚弱と一緒に登校する事にした。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「新しい季節の始まりだね」


貴方「夏休み、終わりましたね」

虚弱「んー……」

貴方「新しい季節の始まりですね」

虚弱「……そうかな。まだ暑いし……日差し強いし……暑いし……暑いし……」

貴方「ごめんなさい、別の話をしましょう」

話のチョイスを間違えただろうか……いや、そんな事はない。
たまたま、タイミングがあわなかっただけに違いない。
季節の話と日差しの話が繋がるにはかなりの話の転換が必要なのだから。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

1、自由行動「下敷きで虚弱を扇ぐ」


貴方は鞄から下敷きを取り出し、それで虚弱を扇いでやった。

虚弱「……ん……?」

唐突に送られてくる風を不思議に思った虚弱はその方を見て、そこにいる貴方を見る。

そしてそのまま、じっと貴方を見つめた。

貴方「な、なんですか?」

虚弱「……べつに」

そして、ふいと貴方から視線を外し、再び正面を見つめる。
どこか不満そうであるが……許可は得られた、と言う事だろうか。

以前にもやった事があるから、特に問題はないだろうと思ったのだが……?

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

ちゃんと投下できてますかね? 念の為もう一度


1、自由行動「下敷きで虚弱を扇ぐ」


貴方は鞄から下敷きを取り出し、それで虚弱を扇いでやった。

虚弱「……ん……?」

唐突に送られてくる風を不思議に思った虚弱はその方を見て、そこにいる貴方を見る。

そしてそのまま、じっと貴方を見つめた。

貴方「な、なんですか?」

虚弱「……べつに」

そして、ふいと貴方から視線を外し、再び正面を見つめる。
どこか不満そうであるが……許可は得られた、と言う事だろうか。

以前にもやった事があるから、特に問題はないだろうと思ったのだが……?

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

なんか今日は変に重いですね。>>493とかレスしたのにスレ一覧に表示されていませんでした。

無理に続けるのもアレですし、今日は中断しましょうか。
とりあえず次の安価までは適当に書いておきますので、次の再開までに安価先にレスください。
一応、再開は4月26日の21:00を予定しています。

1、自由行動「まだまだ暑いけど、購買でアイスとか買うの?」


貴方「そう言えば、まだまだ暑いですけど、購買でアイスとか、そう言う冷たいのは買うんですか?」

貴方は下敷きで虚弱を仰ぎながら、そう尋ねてみる。
今回は、季節感溢れた状況で季節に沿った事を話の種としているから、大丈夫なはず……。

虚弱「……たまに、買うかな」

たまに、と言う発言からして、然程アイスの類を食べると言う事はないようだ。
暑さを堪えるには冷たい食べ物、たとえばアイスとか、と言う事で尋ねてみたのだが、大外れ。
まあ、虚弱は暑さが苦手と言っても、そのベクトルが通常の人とは異なる。

彼女が苦手とするのは日差しと、それによる暑さ。その状態は、言うなれば生物の弱点。
アイスクリームを食べた程度では解決にはならないのだろう。きっと。

貴方「へえ。たとえば、どんな?」

虚弱「どんな……。どんなー……?」

それはそれとして、貴方は続けて尋ねてみる。虚弱は首を捻り、考える仕草をする。
その様子を見る限り、どうやら虚弱は、アイスを買うに当たってこだわりと言うものはないらしい。
その日の気分で、適当に選んだ一本を。そんな感じだろうか。

虚弱「むー……ん。……わかんない。特にないかな……」

貴方「まあ、どんな、っていきなり聞かれても困りますよね」

その後、貴方は自分の好きなアイスの種類を伝えるなどをして、虚弱と話しながら登校した。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

今日の虚弱は比較的調子が良いらしく、教室で過ごすらしい。
曰く、もしかしたらぶっ倒れるかもしれないけどその時はよろしく、だそうだ。
言われてしまっては仕方が無いので、貴方は虚弱と一緒に教室に向かう。

貴方と虚弱が教室に着いた時、教室には殆どの生徒たちが登校してきていた。
時間が時間だからであって、別にクラスメイト達が珍しく早めに登校したわけではないだろう。

貴方は虚弱を支えながら、それぞれの席に座り、そのままホームルームが始まるのを待った。虚弱は机に突っ伏した。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方はこれからどうするかを考える。
夏休み終了から二日だと言うのに、早速平常運転。貴方としては、少し手厳しい運びだ。
二学期の始まり、もうちょっとマイルドと言うか、優しくしてほしい……なんて思うのは、全国で貴方だけだろう。

愚痴っても仕方ないので大人しく授業は受けるし、これからもそうするけれど。

ちなみに虚弱は、教室にいるだけで授業を受けているのかどうか、さっぱり分からない。
なんたって、たまに顔を上げて黒板を確認するだけで、後は机に寝そべっているのだ。
眠ってはいないようだが、そんなに辛いのなら保健室に行けば良いのに、と思う。貴方の心の安寧の為にも。

とりあえず、今の虚弱は特に問題無さそうだ。貴方が何か行動を起こす必要はないだろう。

貴方は

1、自由行動
2、のんびりすごす

↓2

1、自由行動「虚弱に「恋愛映画が好きって言ってたけど、どんな恋愛が虚弱さんにとって理想なの?」と質問」


貴方はちょっとした質問を虚弱にしてみる事にした。

貴方「虚弱さん、起きてます?」

虚弱「……うー」

虚弱は片腕を上げて、自分の覚醒を証明する。ただ、人の中には寝相で返事をする輩もいるので、ちょっと信用ならない。
だからって何度も尋ねるのもしつこいので、起きている前提で話を進める。

貴方「虚弱さん、前に恋愛映画が好きだって言っていましたよね?」

虚弱「あー……まあ、言った……」

机に突っ伏したまま返答を重ねるが、その姿勢で返事をするくらいなら起き上がればいいのに。
そう思う傍らで、その姿勢が虚弱にとって一番楽なのだろうとも思う。

貴方「思ったのですが、たとえばどんな恋愛が虚弱さんにとっては理想なの?」

その質問は、貴方でもタブーだと思う。だってまるでそれは、自分はあなたを意識していますよと言わんばかり。
正直言って、その目的もある事は否定できない。それと加えて、興味本位だ。

恋愛映画を好む人と言うのは、恋愛自体に憧れを抱いている事が多い。
まして年頃の娘ともなれば、そう言った事には多感な時期と呼ばれ、そしてその通り該当する。
虚弱は正しくそれ。となれば、当て嵌まるのであれば、虚弱は何らかの恋愛事に憧れを抱いている、と見た。
なんて言っても、何の根拠も無い適当だ。よって、興味本位であると言うのが相応しい。

さて貴方がそう考えている一方虚弱、貴方の方を向き、貴方が何を企んでいるかを見透かすように見つめる。
何も言わず、ただじーっと。または、貴方を「疑っている」のかもしれない。そんな眼差しだったから。
一応思い返してみるが、疑われるような憶えは無い。うん。

虚弱「……ないしょ」

そして長らくの沈黙の末、虚弱が出した答えはコレ。

貴方「……どうしても?」

虚弱「……まあ、どうしても」

虚弱の気だるそうな顔と声と眼差しに、頑なな意思のようなものはまるで見受けられない。
ただ、追及しても教えてくれないと言う事は確かだろう。
貴方は諦めて、虚弱と適当に喋って過ごした。

やはり、貴方が男だと知っているから、だろうか……?
正直であるのは、良い事ばかりではない。そう言われている気分だ。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

お昼休み。生徒たちは昼食を求めて食堂に向かったり、飯なんて気にせず外に遊びに出かけたりする。
そう言えば、今日は金曜日。夏休みが終わってすぐだが、「週替わり定食」は販売しているのだろうか?
まあ、食堂に行く人は多いだろう。購入するのは難しそうだ。

虚弱はのそのそと蠢き、鞄の中から弁当箱を取り出して、食事を始める。

今の貴方に、これと言って予定はない。食堂に向かっても良いし、自由に過ごしても良い。
強いて言うなら修学旅行の出欠席を決める用紙を提出するくらいか。
そう言えば、今日も生徒の何人かが、箱に入れているのを見た。

貴方は

1、食堂に行く
2、虚弱と話す
3、世界「愛」クラブ
4、鉢巻を探す
5、修学旅行の出欠を記入する
5、自由行動

↓2

2、虚弱と話す


貴方は虚弱と話す事にした。

さて何を話せばよいものやら。

1、自由行動
2、やっぱりやめる

↓2

1、自由行動「料理はいつごろから作れるようになった?」


貴方「虚弱さん、いつもお弁当ですよね」

虚弱「……そうだねえ。食堂のは、合わない事が多いから……」

貴方「朝、自分で作っているんですか?」

虚弱「あはは……そんな元気、無いよ。……寝てるし」

貴方「だったら、それは誰が……?」

虚弱「「希望する生徒には、昼食のお弁当を用意する」……だっけ? 知らない?」

ああ、そう言えば、この学院にはそんな物があった。
量の食堂で毎日生徒たちに食事を作ってくれる人たちが、また別にお弁当を用意してくれるのだ。
それは、アレルギーのある生徒、食べられる物に制限がある生徒、などなど普通の食事が食べられない生徒用の物である。

貴方「ああ、あれ……」

虚弱「だから、これ、私が作ったものじゃないんだ……」

虚弱「……誤解しないでほしいんだけど、私は料理できるからね?」

虚弱「ただ、朝起きられなくて……食堂のも、量が多いから辛くて……」

虚弱「……だから、これなの」

と、虚弱は妙に必死に自分を弁護する。別に、虚弱は料理ができない、なんて一言も言っていないのに。

貴方「と言う事は、料理自体はできると」

虚弱「……まあ、ちょっとだけ」

貴方「いつ頃から?」

虚弱「うーん…………最近、かな。ママが、教えてくれた……」

貴方「なるほど……」

最近、と言うのがどれほどの物かは分からなかったが、とにかく、料理はできるらしい。
そんな事を言う人に限って、実際は料理なんてできなかったりするのは、言わない方が良いか。

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に過ごした。

□————————□
|学院校舎外 ・ 校庭|
□————————□

六時限目。食後の生徒の腹を破壊しにかかっているとしか思えない、体育の授業。
実際に、生徒の中にはちょっとばかり苦しそうな顔をしている生徒がいたりする。
話を聞く限り「週替わり定食」が原因らしく、問題なのはその量であったとか……。

それはさておき、久々の体育の授業。夏休みが終わっても夏が終わるわけではない。
空には太陽が輝きまくり、生徒たちの焼けた肌を更に焦がす。ついでに貴方の肌を焼く。

先生2「……焼けたなあ、お前ら」

授業開始時、生徒を見るなり先生はそんな事を言う。
呆れるような視線にどこか温もりが混じっているのは、気のせいだろうか。

ちなみに、そんな事を言う先生の肌も焼けている。
元々陸上部顧問と言う事で、日の下にいる事は多かった先生の肌はどちらかと言えば黒い方だった。
ただ、夏休みを越えて、その色は更に濃くなり、しかしそれでも健康的な様である事は間違いない。
よく言えば凛々しい表情と外見も相まって、とても受けが良さそうな見た目に仕上がっている。

これで口調さえもう少し柔らかければ……なんて、余計なお世話だろうか。

先生2「今日は暑いからな、辛くなったら言えよ」

と、開幕かららしからぬ優しさを見せるのも、また貴方の度肝を抜いたのは別の話。

今日は2-Bとの合同授業。そのクラスは言わずもがな、男装の授業である。
こんな真夏の太陽の下でもいつもの笑顔を浮かべていられるのは……もう、褒める言葉も無いか。

ちなみに虚弱は、授業開始前から日陰でこちらを見つめている。
貴方を発見すると、手を振ってくれた。もちろん、貴方も手を振り返す。

先生監督の下であるが、目を盗んで少しくらいなら抜け出せるかも?

貴方は

1、真面目に授業を受ける
2、男装と話す
3、虚弱の所に行く
4、自由行動

↓2

1、真面目に授業を受ける


貴方は真面目に授業を受けた。目を盗んで抜け出したとして、その後ばれてしまったらただの阿呆だ。
それに、ちらっと思っただけで、貴方はそんな事をしようだなんて考えもしない。
考えもしない。

先生2「うん? なんだ——、珍しく真面目だな」

……そんな事を言われてしまった。貴方、不真面目だったのは一度しかないと言うのに。

先生2「このままやってくれたなら、お前の体育の成績を下げずに済むよ」

そんな事も言われてしまった。ちなみに、貴方の一学期の体育の成績は十段階評価で8であった。何が悪いのか。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活に向かったり、各々の目的に沿って自由に過ごしている。

帰る準備をしていた貴方に、さっそく帰り支度を済ませた虚弱が話しかけてきた。

虚弱「ねえ、——さん……一緒に帰らない?」

珍しく、虚弱が誘ってきた。日はまだ照っている為、本調子と言うにはまだ遠そうだ。

今の貴方にこれと言った予定はない。虚弱と一緒に帰っても大丈夫だろう。

貴方は

1、一緒に帰る
2、やめておく
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「はい、いいですよ。少し待っていてください」

貴方は急いで帰る準備を終わらせる。と言っても、そんなに手間はかからない。

貴方「お待たせしました」

虚弱「ん。帰ろう」

貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 入口|
□————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「仮に世界中どこにでも行けるとしたら、どこに行ってみたい?」


貴方「ねえ、虚弱さん」

虚弱「なあに?」

貴方「もし、もしですよ?」

虚弱「うん」

貴方「仮に世界中どこにでも行けるとしたら、どこに行ってみたい?」

虚弱「えー……どこに行ってみたい……?」

虚弱は首を傾げて、考える仕草をする。

似たような質問を、貴方は以前した事がある。
あの時はイギリス、曾お祖父さんの家に行きたい、と言っていた。
その理由は未だ分からずじまいだが、ここで考える所を見ると、その時とは別の答えがありそうだ。

虚弱「んー…………いやー、どうしよう」

虚弱「……うーん、やっぱり、イギリスかなあ」

貴方「ああ、やはりそうなんですね……」

だったらあの悩んでいた時間は何だったのだろう。別の候補地があったのだろうか?

虚弱「あ、憶えてたんだ。うん、まあ、そんなにどこかに行きたいとも思わないし……」

貴方「無欲と言うか、出不精ですか……」

虚弱「外に出ない生活に慣れちゃうとちょっとね……」

虚弱は照れるように笑って誤魔化すが、要するにそれって引き籠りの片鱗って事ではないか。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

漫画とかは読んだりします?

10分経過したのでシステムさん判断で>>523で進行します。

1、自由行動「漫画とかは読んだりします?」


貴方「そう言えば、虚弱さん、漫画とかは読んだりします?」

虚弱「いや……そんなに読まないなあ。本自体、そんなに読まないから」

貴方「ああ、そう言えば、そうでしたね」

とすれば、この話は失敗か。虚弱も興味を無くしたように見えるし、早々に別の話に切り替えなければならないか。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

1、自由行動「好きな果物とか」


貴方「じゃあ、好きな果物は?」

虚弱「それで「じゃあ」って転換するのは、難しいよ……」

貴方「あ、はは……ですよね」

虚弱「うーん……それならメロンかな。あ、でも、いちごもいいし、ぶどうもいいし……」

珍しく悩まずに即答したかと思えば、まさかの優柔不断。

虚弱「どれが好きって言うのは、難しい……」

貴方「珍しいですね。そんなに?」

虚弱「果物だけなら吐くまで食べられる」

貴方「それ、結構好きって事ですよね。あと、程度が分かりかねます」

虚弱「だから、どれって言うのを、敢えて言うのは難しいなー」

虚弱「……あ、でも、マンゴーはやだ」

貴方「マンゴーだけ? 何故?」

虚弱「風味が」

どうやら虚弱は、マンゴーを除き大体の果物は好きらしい。
この話に限り妙に生き生きしている所を見ても、それが良く分かる。

虚弱「なら、——さんが好きな果物ってなに?」

貴方はどんな果物が好きだろうか?

1、自由行動(理由もあったらうれしいな)
2、これと言ってない
3、嫌い

↓2

1、自由行動「スイカ」


貴方「それなら、スイカ一択ですね」

虚弱「……スイカって、野菜じゃん」

貴方「そう言う屁理屈を言う人は好きじゃありません」

虚弱「うん、ごめん。言ってみたかった」

貴方「気持ちは分かりますけどね……」

虚弱「それで、なんでスイカ?」

貴方「ええ、まあ、これと言って大きな理由は無いんですけれどね」

貴方「暑い日に冷やしたスイカを、被りつくように食べるとこれがまあ最高でして……」

そう思うと、貴方は今夏、スイカを食べなかった。今更だが、それが心残りと言えば心残り。

虚弱「ほうほう、なるほど……」

そう言って、虚弱は貴方の顔をじっと見る。

虚弱「プフッ!」

そして、噴き出した。

貴方「……人の顔を見るなり笑うって、失礼だと思います」

虚弱「いや、うへへ……なんか、スイカに被り尽く——さんを想像したらさ……笑っちゃった」

貴方「何を想像しているんですか」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に寮に帰った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と分かれ、部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/28・日)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/30・火)

↓2

3
夕食ぐらい食べろよww食生活の乱れた学生だな

3番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

もしかして夜の行動が出来ない?

お疲れさまでした。

二日に跨ぎましたね、なんか。あるんですね、こんな事。
今日もなんか重いんですけど、まあシステムさんのとこだけですよね、多分。

さて、次の再開は一日空けての4月28日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした

PCはみんな重いんじゃない?
こういうスレをやってる>>1の一番好きな女装ゲームorエロゲって何?

>>536
このスレ、平日はいつもこんなもんですよ。部屋に戻って、ベッドに倒れて、セーブ画面に以降する名目で目を閉じさせてるだけです。
それとも夏休み中の事を言っているのでしょうか? それなら、システムさんも常々思っている事でした。

>>538
今日はできませんでしたね。虚弱が誘ってきちゃったので。断って、寮に帰って、寝て、と言う工程を経たなら可能です。
まあ、次の進行からは休日ですし、その時になら可能ですから。
ちなみに、放課後の行動できる数が一個足りないような気がするのは、それはシステム面の都合です。その内、言うと思います。

>>540
以前もいつだったか言いましたが、システムさんってこういうスレやってる癖に恋愛SLGの類をやった事ないんですよ。
じゃあなんでこのスレ始めたって言う。今でも疑問ですね。まあ始めたのはシステムさんじゃ無くてゲームマスターですけど。
それでもあえて言うなら、鉄板中の鉄板で「おとぼく」って言っておきます。いいなあって前々から思っていたので。はいにわかー。
元祖先輩だって、モデルは宮小路瑞穂なんですよ。って言うか、丸パクリです、色々。
ちなみにシステムさんの家兼ゲームマスターの自宅PCのデスクトップ背景は千早です。どうでもいいですね、そんな事。

>>510で初めて触れましたが、お弁当を持ってきている生徒が自炊しているとは限らない!
なんで今まで言わなかったかと言うと、言う必要が無いと判断したからです。だって、触られないと思っていたので……。

今更ですが、言います。ここにある通り、希望する生徒は寮が用意したお弁当を校舎に持っていく事ができます。
それを持っていく生徒の大半がワケアリだったり、特になんでもなかったり。一種の判断材料となれるでしょう。
あと、たまに本当に自分でお弁当作って持ってくる生徒もいます。だからなんだって話ですけど。

専ブラ入れないテメーが鯖を重くしてんだよ

乙です。質問なんですけど
修学旅行に行くことになったら風呂はどうするんですか

>>543
えー……専用ブラウザ使わないと鯖重くなっちゃうんですか?
以前試みたのですが、よく分からなかったので使うの諦めましたからね……。
じゃあ、せめてこれからは文句言わないようにします。

>>544-545
良い質問ですね。それに答えてくれる人に、システムさん以外に心当たりがあるんじゃないでしょうか?
もし入るとしたら、それなりの対策を考えないといけませんね。あ、個室のお風呂はありません。
まあ、体育の授業やる前に着替えますけど、それでばれないなら身体にタオルでも巻けば大丈夫ですよ。たぶん。

思い出の部屋を使って眼鏡と先輩(一週目)に泣きつく時が来た。

専用ブラウザ分からない?↓のサイトにいって、
http://ex14.vip2ch.com/monazilla/
既に何かの専用ブラウザをインストールしてあるなら、右の「この板の追加方法」の欄にある自分のインストールしたやつを選んで、
書いてある通りにやれば大丈夫だと思う。

まだインストールしてないなら、「2ちゃんねうブラ〜方法」って書いてある部分の下にある、オレンジの画像をクリックして、
飛んだ先のサイトで好きなやつをインストールしてから、同じように「この板の追加方法」の欄にある中から、
自分のインストールしたやつを選んで、書いてある通りにやってみて。

http://www8.plala.or.jp/uro/live2ch/help/setup.htm (直リンして大丈夫かわからなかったから、最後の「l」を抜かしました)
こことかすごく分かりやすく解説してると思う。

>>547
これまたわざわざありがとうございます。
とりあえず読んでみましたが、なにがなにやら……いえ、分かりやすいのはよく分かるんですけど。システムさんが、ほら……。
とりあえず、後でやってみます。システムさんは、今のままが慣れてて一番良いんですけどね……。

直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/30・火)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

3番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

3番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 9/3(土)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

……雨が降っている。道理で貴方の髪の気分が悪いわけだ。

貴方は歯を磨き、髪を梳かし、制服に着替えて、ベッドを整える。

今日は休日だ。貴方は自由に行動する事ができる。
どうせ今日が休みなら、いっそ夏休みを明日までに伸ばしてくれれば良かったのにと、思ったり思わなかったり。

とりあえず、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……あ、——さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「うん……じゃ、行こうか」

一緒に朝食を食べに行く、と言うのが習慣化した虚弱は、貴方に確認もせず部屋から出て、鍵をかける。
いつもの事だし、約束した事だとは言え、せっかちなものだとちょっとだけ思ってしまう。

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「仮に行けるとしたら、水族館とか行ってみたい?」


貴方「ねえ、虚弱さん」

虚弱「……んむ?」

ちょうど口に物を入れていた時に話しかけてしまったものだから、虚弱の反応はちょっと間抜け。
虚弱は特に何も思っていないようだが、仮にも年頃の女の子。ちょっと申し訳ない事をしてしまったかもしれない。

貴方「……仮に行けるとしたら、水族館とか、そう言う場所に行ってみたいですか?」

虚弱は黙って……いや、口をもごもごと動かしながら、貴方の話を聞き、貴方を見つめる。
咀嚼をやめ、飲み下し、虚弱はまだまだ貴方を見つめながら、うーんと唸る。

虚弱「……まあ、行けるなら行きたいかな……」

珍しく、虚弱が興味を示す。と言うほど、大きな反応ではないのだが……。

虚弱「なに、その、質問……」

貴方「えっ、いえ、そのー……」

虚弱「……水族館、行きたいの?」

虚弱は畳みかけるように、今度は貴方に尋ねる。意外と虚弱、積極的な人だ。

貴方は、どうだろう? 水族館に行きたいだろうか。

1、自由行動
2、行きたい
3、いやそんなに……

↓2

2、行きたい


貴方「行きたい、と言えば行きたいですね……」

虚弱「へー……」

虚弱は何度も頷き、満足したのか、再び朝食を小さくとって口に運んだ。

貴方「……あれ、話終わりですか?」

虚弱「んー……」

虚弱は鳴き声のような肯定の声を出す。どうやら、今ので話は終わりらしい。
貴方が虚弱に尋ねたから、虚弱も貴方に尋ねた、だけだろうか?

……もしかしたら、誘えば、虚弱と一緒に行く、なんて事ができたのだろうか。
でも虚弱は外に出たがらない性質。そう簡単には行かないか。

もし水族館に行ったら、どうしよう。とりあえず、深海生物コーナーにでも行こうか。
女性受けは……極めて悪そうだけれど。

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ昼食の時間になる事に気付く。

今日は雨。外に出る事はできない。まあ、貴方には関係の無い話か。

貴方は食堂に向かう事もできるし、部屋で過ごす事もできる。
どちらもせずに、寮の外に出る事もできるが……この天気では、そうする理由もない。
暇な今の内に、修学旅行の出欠でも決めてしまうか。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋にいよう
3、他の人の部屋に行く
4、学生寮受付に行く
5、修学旅行の出欠を記入
6、寝る
7、自由行動

↓2

7、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

今日は気分で絵具を使う事にする。
別に、外で雨が降っていてじとじとした雰囲気が似ている、とかそう言う理由ではない。

思い立ったなら即行動、貴方は絵具やら何やら、色々な準備をテキパキと済ませる。慣れたものだ。

一度深呼吸してから、筆を取り、水に溶かした絵具を筆先に絡め、スケッチブックに走らせる。

貴方は絵の練習をして過ごした。

少しだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?



絵の練習もそこそこにして終わらせ、部屋で過ごしていた貴方。
そうしていると、いつの間にか夕食の時間になっている事に気付く。

絵の練習に集中し過ぎた所為か、お腹が空いた。
時間もちょうど良いし、食堂に行きたい物である。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋にいよう
3、他の人の部屋に行く
4、修学旅行の出欠を記入
5、寝る
6、自由行動

↓2

1、食堂に行く


貴方は食堂に行く事にした。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

休日と言えども、夕食の時間ともなれば流石に来る生徒は多いらしい。

生徒の中をくぐりながら、夕食を受け取った貴方は

直後のレスのコンマで判定
567…虚弱 139…愛 248…男装 0…誰とも会わなかった

コンマ「8」


貴方は、取り巻きに囲まれながら共に食事をしている男装を発見した。
彼女のハーレムは元の姿を取り戻したばかりか、よく見れば二人ほど増えているような気がする。

この調子じゃあ、話しかけられそうにない……貴方は諦めて、一人で夕食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/29・月)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/30・火)

↓2

4番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(5分経過まで)

↓2 続行or続行しない

□—————□
|貴方の部屋| 9/4(日)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

今日は休日だ。貴方は自由に行動する事ができる。

とりあえず、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん。……おはよ」

貴方「はい、おはようございます。ご飯、食べられますか?」

今日の虚弱の様子は、良くも悪くも無く、いつも通り。
普段の晴れの日から考えれば大丈夫な様子だが、念の為尋ねる。

虚弱「ん……食べる」

貴方「じゃあ、行きましょう」

貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2

10分経過したのでシステムさん判断で>>579で進行します。

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋で過ごしていた貴方は、いつの間にか昼食の時間になっている事に気付く。

朝食を食べてからあまり動いていない貴方、そんなにお腹は空いていない。
これならば昼食を食べる必要は無さそうだが、夜に何らかの、どうしてもやりたい用があるなら、食堂に行っても良いかもしれない。

貴方は部屋で過ごしても良いし、気分転換に外に出て散歩をするのも良い。
それとも暇な今の内に、修学旅行の出欠でも決めてしまうか。

貴方は

1、部屋にいよう
2、他の人の部屋に行く
3、学生寮受付に行く
4、修学旅行の出欠を記入
5、寝る
6、自由行動

↓2

5、寝る


貴方は、昼寝をする事にした。なんとなく、眠いのだ。

貴方はベッドに寝転がり、そのまま目を閉じ、眠気に支配されるのを待った。
とは言え貴方、根っこは怠け者。眠りこける事など、造作も無いのであった。



貴方が昼寝から目覚めた時、昼下がりから少し過ぎた当たりの時間だった。
結構長い間寝てしまったらしいが、問題はない。
それからずっと部屋で過ごしていた貴方は、そろそろ夕食の時間になる事に気付く。

なんとなく、お腹が空いた。眠ると言う行為は、意外とエネルギーを消費するのだ。
明日は平日だと言う事を考えて、ちゃんと夕食を食べておきたいものだ。

貴方は食堂に行っても良いし、部屋で過ごしても良い。
寮の外に出て、夜風に当たりながらの散歩をするのも良いかもしれない。

貴方は

1、食堂に行く
2、部屋にいよう
3、他の人の部屋に行く
4、修学旅行の出欠を記入
5、自由行動

↓2

3、他の人の部屋に行く「虚弱」


貴方は虚弱の部屋に行く事にした。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉が開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「はい……あ、——さん」

貴方「こんばんは、虚弱さん」

虚弱「うん、どうしたの? 何か、用?」

貴方は虚弱に、何か用があっただろうか?

1、自由行動
2、特に理由はない

↓2

1、自由行動「一緒に食堂に行きませんか?」


貴方「いえ。良ければ、一緒に食堂に行きませんか?」

虚弱「なんだ、そう言う事。うん、良いよ」

虚弱はなんら躊躇わず、二つ返事で了承し、部屋から出る。
こうやって、一緒に食堂に行くのは許される。部屋に入るのは許されない。
なんだかなあ、もどかしいと言うか、なんと言うか。

虚弱「じゃあ、行こ」

貴方「はい」

余計な事は考えるべきでないか。貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「水族館、虚弱さんと一緒に行きたいです」


貴方「昨日、水族館の話をしたじゃないですか」

虚弱「うん。した」

貴方「虚弱さんと一緒に行きたいです」

虚弱「……えー……」

貴方「そんな心底嫌そうな顔をしなくったって良いじゃないですか……」

虚弱「だって……外でないと行けないじゃん……」

貴方「そりゃあ、外に出ないとどこにも行けませんよ」

虚弱「……そうだけど……」

貴方「行きたいです」

虚弱「…………それってさあ、デート?」

虚弱は声を潜めて、貴方だけに聞こえるように、喧騒に掻き消されない程度にぼそっと言う。

言われて、貴方は「うっ」と呻き声を上げる。確かに、それは事実上のデートに近い。
貴方にその目的があったわけではない、とは言い切れない。

虚弱「初めて一緒に外に出るのに、それは、ちょっと……」

貴方「……ですよね……」

虚弱「い、嫌じゃないんだよ、だけど、ほら……。分かってよ……」

貴方「分かりかねますが……気分じゃない、と言うのは受け取ります」

虚弱「うん……ごめんね」

やはり、虚弱と一緒に外出するのは、無理があったか……。
まして貴方と虚弱、今まで一度だって一緒に外出した事が無い。貴方も誘わなかったし、虚弱にその気が無かったから。
それが、今になって、そんな事を言われてみたまえ。とても、困る。

しかし、そんな理由で断られてしまうなんて、正直言って思っていなかった。
虚弱の中では、貴方は思ったより大きな存在ではなかったのかもしれない……。

貴方は虚弱と一緒に夕食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

深夜。貴方は、ふと目を覚ました。

起き上がり、外を見て、夜である事を確認する。時計を見て、深夜である事を確認する。

昼寝をしたのが原因だろうか。それ以外に特に理由が思い付かないから、そうだろう。
それならば、寝直せば良いだけの話だ。このまま布団を被って、もう一度夢の世界に旅立ちたい。

外に出るのも良いが、正直に言って面倒臭い。
ちょっと散歩して、眠気を取り戻すと言う名目であれば、まあ……。

明日は平日。良く考えて行動するべきだろう。

貴方は

1、外に出る
2、寝る
3、自由行動

↓2

3、自由行動「虚弱を探す」


貴方は虚弱を探す事にした。この時間ならば、外にいる事が多いだろう。
と言っても、その程度は散歩の域を出ない。遭遇できるかどうかは五分五分か、それ以下。
前向きに考えよう。会えるか会えないかで、二分の一だ。

とりあえず、貴方は寝巻きから制服に着替えて、部屋を出た。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

寮から出てきた貴方を迎える、いつまでも暗い世界。
学院の風景は、捉え方によってはロマンチックとも言えなくもない。
貴方からすれば、文明の片鱗だらけでロマンとは程遠く見える。

何がいるかも分からない世界に長居は無用だ、貴方はさっさと虚弱を探す事にした。

直後のレスのコンマで判定
奇数で成功。偶数で失敗

判定の確立どうにかならんかな

コンマ「4」


□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

暫く探し回って見たが、虚弱を発見する事はできなかった。

……出発する前に、二分の一がどうとか余計な事を考えた所為だろうか。狭義に言うフラグ。
出発する際には、余計な事は考えない方が良いらしい。

このまま探しても見つかる保証はないし、貴方は大人しく部屋に戻る事にした。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻ってきた貴方は、制服から寝巻に着替えて、のそのそとベッドに潜り込む。

そのまま目を閉じ、再び眠りが訪れるのを待った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/30・火)

↓2

5番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

……これは、アレですね。修学旅行、無しですね。
だって先輩をスルーするばかりか虚弱を説得する素振りすらない!
まあ、虚弱を攻略するなら必要無いイベントなので、スルー安定でしょうね。

次の再開は4月29日の、ちょっと遅れて21:30を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

>>600
まぎれもない二分の一で、その情報も前以って提示していると言うのに、これ以上どうしろと。
システムさんとしては、むしろ選択肢による遭遇が涙目なので、もっと確率を落とすべきだとさえ思っているくらいです。
例えば三分の一ほどにするとか……と言うか、この要素を話すべきでなかったのかもしれませんねー。

じゃあ、試しに。色々な補正を含めた数値でやってみますか? ステータスは現主人公の物で。マイナス要素抜いて。

直後のレスのコンマで判定。第六感レベル補正「+1」、【好き】感情補正「+1」。
1235790…成功。468…失敗

なんか反応無かったんでやめますか。どうせ当たる時は当たりますし外れる時は外れますし。
ほぼハズレである男装に何度も連続でヒットしている主人公に、補正なんか……って言う。

だいたい時間通りですね、こんばんはシステムさんです。

時間無いので直後のレスで天気判定よいしょ

ちょっと遅れましたがゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

5番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

5番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 9/ 5(月)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「おはよ……」

挨拶を中断し、何をするかと思えば欠伸。珍しく、恥じらうように手を当てて口を隠している。
恥じらうくらいなら、と思うが、堪え切れなかったのだろう。
欠伸を堪える、と言う事自体を慣れていないのだと思われる。

貴方が見届ける中、ようやくそれも終わり、虚弱は申し訳なさそうに、それと恥ずかしそうに、口を開く。欠伸ではない。

虚弱「……ごめん」

貴方「いえ、別にいいのですが……夜更かししたんですか?」

虚弱「…………ちょっと、だけ」

貴方「具体的には」

虚弱「……二時まで」

貴方「……ちゃんと寝ましょうよ」

虚弱「つい……」

貴方「つい、じゃありません」

貴方もつい、語気が強くなってしまった。大して虚弱、「えへへ」と呑気に笑う。
貴方は溜め息を吐きながら、これならば食堂にも行けそうだと判断する。

貴方「まったく。ご飯、食べる余裕はありますか?」

虚弱「ある……」

貴方「じゃ、行きましょう」

虚弱「ん、行こ」

貴方は虚弱と一緒に、食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

料理を習ったと聞きましたが、どんな料理ができますか?

1、自由行動「料理を習ったと聞きましたが、どんな料理ができますか?」


貴方「そう言えば、料理をお母さんから習った、と聞きましたが、たとえばどんな料理ができますか?」

虚弱「どんな、料理……うーん、難しい」

料理をかつて習ったはずなのに、難しいとはどう言う事だ。

虚弱「……シチュー?」

貴方「おお」

虚弱「……いや、カレー……?」

貴方「似たようなものですよね……?」

虚弱「……卵焼き……?」

貴方「グレードが大幅に下がりましたよ、大丈夫なんですか?」

虚弱「……たぶん、今言ったのは全部できる」

全部できるのなら途中の「いや」と言う否定は何だったのだろう。実は、自身が無かったのだろうか。

虚弱「どれ、って言われても、ちょっと答え辛いよね……」

貴方「ああ、確かに……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持って虚弱の部屋に向かった。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、再び部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

虚弱「……待ってました」

貴方「お待たせしました。行きましょう」

虚弱「ん……」

貴方は虚弱と一緒に校舎に行く事にした。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「虚弱さんは虫って大丈夫ですか?」


貴方「虚弱さんは、虫って大丈夫ですか?」

虚弱「……苦手って程じゃないけど、嫌いかな……」

貴方「それ、大丈夫じゃないって事ですよね……」

虚弱「まあ、そうとも、言うかな……なんで?」

貴方「いえ、なんでも」

どうやら虚弱は、苦手と言うほどではないが、好きではないときっぱり言えるほど苦手らしい。
どの程度かと言うと、遠くで見る分には良いが、突然近付いて来るとびっくりする、と言う感じか。

貴方は他に、虚弱と何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

1、自由行動「わたし、コオロギの声を楽しむのが好きなんです」


貴方「私、コオロギの鳴き声を楽しむのが好きなんです」

虚弱「ほー、コオロギ。中々、良いセンスをお持ちのよーで……」

貴方「なんですか? その変な言い方」

唐突にテンプレートな古臭い人間のような物言いをする虚弱に、ついつい笑ってしまう。
どうにもそれが虚弱の狙い通りだったようで、自慢げな得意顔をされてしまった。

虚弱「……でも、良いよね。コオロギ……」

貴方「はい、落ち着きます……今年の秋は、鳴きますかね」

虚弱「鳴くよ。去年も……りんごろりんごろ、その辺でいっぱい……」

貴方「そう言うと、騒音みたいですね……」

虚弱「まあまあ……」

貴方「あと、りんごろ、って事は鈴虫も?」

虚弱「……あー……そっか、鈴虫はりーん、りーんだっけ……」

貴方「区別、付いていないんですか……?」

虚弱「……だって、見た目がグロテスクだから……」

貴方「あー……」

虚弱「ゴキブリみたいで……」

貴方「それはあんまりですよ」

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もう虫の話は良いか

↓2

2、もう虫の話は良いか


もう、虫の話は良いか。と言うか、あまり苦手とは言わないが好きではない人間の前で、虫の話を連呼するのはどうなのだろう。

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かった。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

今日の虚弱は比較的調子が良いらしく、教室で過ごすらしい。

貴方と虚弱が教室に着いた時、時間が時間だからか、殆どの生徒が登校してきていた。
時間が時間だから、今教室にいない生徒は……南無。
この時間だと、どこかに出歩く事もでき無さそうだ。もっぱらする気も無いが。

貴方は虚弱と一緒に、それぞれの席に向かい、座る。
そうしてから、鞄を机の引っ掛けに提げ、そのままホームルームが始まるのを待った。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。教室で過ごしていた貴方は、次の授業の準備をしつつ、これからどうしようかを考える。
と言っても、休み時間なんて短い物である。ちょっとした暇潰しくらいの事しかできないだろう。

虚弱の方をちらりと見ると、組んだ腕を枕にしてそれに顔を埋めるようにして机に突っ伏している。
こんな姿勢を取るのは珍しい。普段は腕をぶらーんとだらしなく垂らして寝ているのだが。
あの姿勢、耳が痛くないのだろうかと日々心配していただけに、ちょっとだけ安心。

そう言えば、修学旅行の出欠、どうするべきだろう。一生涯に一度の記念、行きたい気持ちは山々である。
一応、期限内に出欠希望を提出しなかった生徒は欠席扱いとなるらしい。
ウジウジ悩む前に、決めてしまおうか。

貴方は

1、自由行動
2、修学旅行の出欠を記入
3、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「虚弱と世間話」


貴方は虚弱と世間話でもする事にした。

貴方「ねえ、虚弱さん」

とりあえず、虚弱を呼びかけてみるが、返事はない。普段なら、無言であっても何らかの仕草で返事をするのに。

貴方「虚弱さん?」

不審に思った貴方は、もう一度呼んでみる。

それでも返事はなく、念の為もう一度しようとしたところで、貴方はやっとこさ気付く。
なんと虚弱、返事をしないかと思えば眠っているではないか。

先ほどから規則的に穏やかに体が揺れるのは、単に寝息を掻いていただけと。
ああそう言えば、さっきの授業の途中からずっと顔を伏せっぱなしであった。あの時からか。
顔が見えないので判断ができなかったとは言え、何故気付かなかった貴方。

そう言えば虚弱、今朝方に貴方の前でも躊躇わず欠伸をしていた。
聞けば夜更かしをしたと言うから、つまりはその不足した睡眠を今、補っていると。
なるほど、納得できるか。

虚弱にも自身にも、呆れて物が言えない。

とりあえず、貴方は

1、起こす
2、ほっとく
3、自由行動

↓2

2、ほっとく


まあ、眠たいなら放っておこう。夜の方が真の舞台なのだ、言わば仕方のない事。
人間の世界で行きたいのならばその通りの生活をすべきだろう。
しかし、そればかりではストレスが溜まってしまう。たまには、息抜きだってしたいはずだ。

余程意志が強い人間でなければ、自分の本能なんて完全に抑圧できる物ではない。

とかなんとか言って、虚弱を甘やかしているだけと言うのは言わないお約束。
だって貴方、別に虚弱の親じゃないし。いや、御両親の事を考えたなら起こすべきかもしれないけれど……。

一度起こさないと決めた癖に、妙に葛藤しながら、貴方は休み時間を潰した。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

お昼休み。生徒たちは昼食を求めて食堂に向かう。
そうでない生徒も多く、その大半は広場や校庭や体育館に向かう。その目的は、遊ぶ事。
まったくもって元気な物である。なんて、歳に似合わず中年みたいな事を考えてしまう。

虚弱はと言うと、お昼前の授業の中盤に目を覚ましていた。
いそいそと授業の準備を初めて、真面目に授業を受けるのかと思いきや机に突っ伏した時は、どうしたものかと頭を悩ませたのは過去の話。
今は鞄からお弁当箱を取り出し、昼食を始めている。

今の貴方に、これと言って予定はない。自由に過ごしても良いだろう。
強いて言うなら修学旅行の出欠席を決める用紙を提出するくらいか。
もう殆どの生徒はそれを提出してしまったらしく、先週と違い今日は箱にそれを入れる生徒の姿を見ない。

貴方は

1、食堂に行く
2、虚弱と話す
3、屋上に行く
4、修学旅行の出欠を記入する
5、自由行動

↓2

5、自由行動「虚弱に修学旅行にはどうしても行きたく無いのかとたずねる」


そろそろ聞いてみるべきだろうか。気付けば、もう時間も無い。

虚弱は修学旅行に行かない、と言っていた。
あの時は、不甲斐ない過去の自分を思い出し、勝手に無力感に苛まれていた。
そんな気だるい状態も二日の休日で回復し、貴方も挑戦するだけの気力を取り戻した。

今なら、たぶん、聞ける。

貴方「あの、虚弱さん」

虚弱「むぐ……うん?」

貴方「修学旅行、どうしても、行きたくないんですか?」

虚弱は、答えてくれるだろうか。あの時、「楽しそうだから」と言った。
どう考えたって、そのアンサーははぐらかされたもの。虚弱の真意であるが、また別の真意が存在する。
存在すると、信じたい。虚弱は修学旅行に行きたい。

虚弱「……どうしても、って程じゃあ、ないよ?」

虚弱「行きたい気持ちもあるし、行きたくない気持ちもあるし……」

虚弱「……どちらかと言えば、行きたくない気持ちの方が上だったから……」

虚弱「……それだけだよ?」

虚弱は何でもないように、あっけらかんと、そう言った。
勝手な話だが、貴方の目には、そうするのが当然であると言わんばかりのように映った。

虚弱「……だめなの?」

それでは駄目なのか。貴方は納得できないのか、そう尋ねているのだろうか。

貴方は

1、自由行動
2、「だめ」
3、「駄目じゃない」
4、黙っている

↓2

私はあなたと行きたい

こういう流れになっちゃうと苦しい……。

1、自由行動「私はあなたと行きたい」


貴方は、飲み込む。
思わずその質問に、イエスかノーかの二択で答えてしまいそうになる心を、捻り潰す。

そんな調子では、説得など不可能だ。そもそも、説得などそんな方法では成り立たない。
第三以上の選択肢、或いは自分の言葉を以ってして、初めて説得として成り立つ。

そしてこの場所、この場合、貴方が取るべき選択肢は一つ。

貴方「私はあなたと行きたい」

引き出すのは、自分の言葉。虚弱を説得する目的だけの為に吐き出された、それ以外の目的を持たない言葉。
その実態は、ただの我が儘だ。貴方は虚弱と一緒に修学旅行に行きたい。
できたのなら、虚弱は修学旅行を楽しんでもらいたい。

貴方の言葉に心底驚いたらしい虚弱は、目を丸くし、何度も瞬きを繰り返す。
それから、自分の頭の中で何かを纏めているらしく、一つ結論が出たようで、手に持ったお弁当箱とお箸を机の上に置く。
貴方と向かい合って、虚弱が言った一言がこちら。

虚弱「……——さん、修学旅行、行くの?」

貴方「……い、行きますよ」

虚弱「えっ、行くの?」

自分から尋ねた癖に、その返答が来る事を想定していなかったような反応をする。
虚弱を誘っているのだから、行くに決まっているだろうに、何がおかしいのか。

虚弱は複雑そうな、ちょっとだけ貴方を憐れむような目をして、唸る。
一つ息を吐き、貴方に顔を寄せて、周囲には聞こえないように囁く。

虚弱「……お風呂とか、どうするの?」

貴方「お風呂って、それは……」

言われて、言って、貴方は気付く。貴方は、どうするつもりだったのだろう。

貴方「おふ、ろ……」

虚弱「……考えて、なかったの?」

貴方は、少しばかり愕然としてから、黙って頷いた。
なんと言う事だ。虚弱を説得するのは大いに結構な話だ。いつの貴方だって、称賛を贈る。
しかし、自分の事を蔑ろにして他人を説得しようと言う心意気は、いつの貴方だって罵倒する。
今の貴方は、人生最大に間抜けだ。

虚弱「……私、行かないと思ってたから、行かないって言ってたのに……」

貴方「え……?」

虚弱「そう言う理由で、——さんも行かないと思ってたから……行かないつもりだったのに」

虚弱「なんか、説得するから……大丈夫なのかなあ、って思ったら……はあ」

溜め息を吐いて、虚弱はがっくりと項垂れる。その溜め息の中に、貴方に対する「呆れ」が混ざっているのは言うまでも無い。
その行為でちょっとダメージを受けたが、今の貴方にはちょっとしか気にならなかった。

貴方「そ、それじゃあ、行ってくれるんですか?」

虚弱の発言からして、しかしつまりそう言う事。
貴方が修学旅行に行くならば、虚弱は修学旅行に来てくれる。そう言う事、ではないのだろうか?

虚弱「……いや、それとこれとは話が別だよ」

どうやら、そう言う事ではないらしい。

虚弱「……だって、——さんと、一緒にお風呂に入る事になるじゃん……」

貴方「…………あう」

確かに。それは、避けられない事である。
お風呂の時間は、大体夜である。修学旅行の予定も、そのように組まれているに違いない。
その時間は、虚弱は元気である為、お風呂には入る。入るから、貴方との接触は避けられない。
と言うか、虚弱がどうという話以前に、貴方はどうすればいいのだろう。

虚弱「……恥ずかしいから、いやだよ……」

貴方「です、よね……」

前途多難にして、お先真っ暗。しかし、先がある事だけは分かった。
虚弱は、修学旅行に行く。その未来がある事だけは、分かった。
そこに進む方法を探す。期限は実質あと二日。貴方に、できるだろうか。

貴方「……策を講じてみます」

虚弱「あ、諦めないんだ……」

貴方「一応、考えてみます。だって、虚弱さんと一緒に修学旅行に行きたい気持ちは、変わりません」

虚弱「……じゃあ、頑張って……」

貴方の一言は、明らかなセクハラ宣言である事は、言った後で気づいた。
しかし虚弱は、存外に嫌なわけではなかったらしい。
眠たげな眼で貴方を見つめて、ただ、それだけを言った。

□————————□
|学院校舎内 ・ 廊下|
□————————□

休み時間。特別教室で授業が行われ、終了したその帰り。

他の生徒に混ざり、教室に向かっていた貴方は、廊下の向こうに見覚えのある姿を二つ発見する。
一つは髪の毛の塊。遠くから見ても、あの一瞬だけ人間とは思えないシルエットから人物を想定するのは容易い。
一つは、腰から銀色のチェーンを提げ、右腕に包帯を巻いた、例の彼女。

またあの二人は、「仲良く」しているようだ。若干、銀鎖が押されているように見える。
今の銀鎖に、怪我をしている様子はない。たまたま遭遇し、捕獲されただけのようだ。

彼女らに話しかけても良いが……貴方には関係の無い事か。

貴方は

1、二人に話しかける
2、虚弱と一緒に教室に帰る
3、自由行動

↓2

1、二人に話しかける


貴方は二人に話しかける事にした。二人と世間話をして、教室に戻るだけの時間の余裕はあるだろう。

二人に接近するにつれて話の流れが分かるものと思っていたが、さっぱりだ。
ただ、銀鎖が迷惑がっている、としか読み取れない。
相手である愛の顔が見えないから、彼女から話の流れを読む事ができないのだ。

銀鎖「————だから、あなたには関係ない事だと何度も言っているでしょう」

愛「————関係無いのやいので行動していたら、人と人は繋がれません」

貴方「こんにちは、愛さん、銀鎖さん」

接近を果たし、挨拶する貴方に、方や髪の毛先がひょこっと跳ねて、方や心底鬱陶しそうな顔をした。

愛「おや、その声は——さん。はい、こんにちは」

銀鎖「げえ、あなたですか……」

貴方「一体、何の話を?」

愛「いえ、話と言うより、私が一方的に話しかけただけなのですけれどね」

貴方「愛さんが? 珍しい」

愛の、何らかのセンサーに銀鎖が引っかかったのだろう。
貴方が知る限り、愛は、誰かがアプローチをしかけてこなければ普通の人に話しかけるような事をしない。
今の銀鎖に、特に困った様子は見受けられない。強いて言うなら、たった今、困っている。
事実、それを聞いた銀鎖は、実に「運が悪い」と言いたげな顔をしていた。

愛「はい。なんと言いましょうか……銀鎖さんが、辛そうだったのです」

貴方「辛そう……」

貴方には思い当たる節がある。ありまくりだ。

銀鎖は、一人孤独な戦いを夜な夜な繰り広げている。
誰にも見られてはならない。誰にも知られてはならない。そんな戦いを、いつも。
誰が考えても、その状況は辛い。もし、貴方であれば……恐らく耐えられない。

愛「ですから、何か助けになれないものかと思って」

銀鎖「だから、余計な御世話だと、何度も言っているのです」

銀鎖は、苛立った声で、しかしそれを抑えて、愛に吐いた。

銀鎖「必要ないとも言っているのです。なのに、さっきからあなたはしつこいですね」

愛「しつこさなら、天下一品だって気取れます。愛を求めるなら、いくらだって」

……この二人、どうにも相性が悪いらしい。
どうにも、銀鎖が誰かと話している所に突っ込むと、貴方は板挟みになりがちだ。

銀鎖「言ってやってくださいよ、あなたからも。あなたも、大層迷惑なんじゃありませんか、こんな」

貴方は

1、「愛さん、やめておきましょう」
2、「たまには、人の親切を素直に受け取ったらどうですか?」
3、黙っていよう
4、自由行動

↓2

2、「たまには、人の親切を素直に受け取ったらどうですか?」


貴方は溜め息を吐き、銀鎖へと向き直る。

貴方「たまには、人の親切を素直に受け取ったらどうですか?」

銀鎖のつっけんどんな態度には、思う事が多くあった。言いたい事が多くあった。
彼女のその態度は、孤独さから理解できないわけではない。
ただ、あまりに過ぎると、ただ気取っているだけのようにも見える。

銀鎖の深い事情など知らないし、正直言って厄介極まりないだろうから知りたくもない。
ただ、彼女に優しくしてくれる人がいて、その優しさを拒むと言うのなら……。

貴方は、優しくしてくれる人の方を援護する。

銀鎖「……あなたまで」

銀鎖は眉間に皺を寄せ、険しい表情で、貴方を睨みつける。

銀鎖「所詮、泥濘に浸かれば分かりませんか。期待した私が、阿呆だったようですね」

銀鎖は、怒り、憎しみ、呆れ、様々な負の感情を言葉に乗せて、貴方と愛にそれぞれ吐きかける。
愛は……銀鎖の顔は見えずとも、その言葉で察しただろう。それに対し何も言わない。

愛から反応が帰ってこないと知るや、銀鎖は鼻を鳴らし、貴方の隣を通る。

銀鎖「親切で人が救えるなら、見てみたい物じゃないですか。ねえ?」

その時、貴方に、そして愛に聞こえるような声で、挑発した。

貴方「銀鎖さんっ……」

愛「銀鎖さん」

貴方が呼ぶのと同時に被さり、嫌に凜と響く声が、貴方の心を鷲掴みにした。
そして、銀鎖の心も掴み、引きとめた。

銀鎖「……なんですか?」

愛「私、世界「愛」クラブと言う部をやっているのです。気が向いたら、来てくださいな」

しかし、説得するかと思えば、言う事はそれ。普通なら「勧誘かよ」と、呆れる所である。
愛に限っては、そうはならない。きっと愛は、まだ銀鎖を「救う」つもりだ。
「愛」を求める限り、愛は折れない。「愛」が伝わる限り、愛はやめない。
ああ、そう言う人らしい。

銀鎖「考えておきますよ。それでは」

銀鎖は、きっとその部室を訪ねない。

愛「はい。お待ちしています」

だけど愛は、ずっと待ち続ける。

貴方「……良いんですか?」

愛「急ぐ必要はありませんよー」

愛はいつもの、のんびりした声で、そう言った。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部室に向かったり。各々自分の青春を自由に謳歌している。

帰る準備をしていた貴方に、さっそく帰り支度を済ませた虚弱が話しかけてきた。

虚弱「——さん。一緒に帰ろう」

虚弱はそう言った。疑問形でなかったのが、非常に引っかかった。
まるで、前以て決定されているような言葉だった。そう思っただけで、虚弱は特に意識したわけではないだろう。

今の貴方にこれと言って予定はない。虚弱と一緒に帰っても大丈夫だろう。

貴方は

1、一緒に帰る
2、やめておく
3、自由行動

↓2

2、やめておく


貴方「あー……残念ですが、やめておきます」

虚弱「えー……じゃあ、しょうがないなあ」

虚弱はつまらないような顔をして、手の甲で貴方の頬に触れる。

虚弱「先に帰るね。じゃあ、ばいばい」

貴方「はい、さようなら」

貴方は虚弱を見送り、これからどうしようかを考える。

貴方は

1、寮に帰る
2、世界「愛」クラブに行く
3、黒魔術研究所に行く
4、自由行動

↓2

4、自由行動「先輩の部屋に行く」


貴方は先輩の部屋に行く事にした。
それには先ず学生寮に向かわなければいけないのだが、それだったら一緒に虚弱と帰っても良かった気がしないでも無い。
それに、今の時間ならば、どちらかと言えば教室に行った方が会えそうな気がする。

……まあ、良いか。とりあえず、貴方は三年生の学生寮に向かった。

□—————————'□
|三年生学生寮内・4階|
□,—————————□

先輩の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

……しかし、反応は無い。念の為、もう一度ノックしてみるが、やはり反応はない。

どうやら、貴方はやってしまったらしい。今、先輩はどこにいるだろう。
まだ教室? それとも眼鏡の部屋? それ以外の場所ならばお手上げだ。
ああ、そう言えば先輩は、自分で部活を設立しているんだった。なんと言う部だったか、たしか……。

とにかく、ここにいても意味は無さそうだ。先輩が戻ってくるのを待つのも良いが、不確定すぎる。

貴方は大人しく、自分の部屋に戻った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (8/31・水)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

レトロゲーム部は空気のまま終わりましたからねー……まあ、仕方ないっちゃ仕方ない事でした。

今の主人公はレトロゲーム部の場所、知ってますよ。二週目開始のスレの>707を見て頂ければ書いてあります。
ただ、部活動をしている日時は知らなかったはずですよ。たぶん。すみません自信ありません。

次の再開は4月30日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした 

先生3「一週間後の9月8日まで。それまでに返事を出さなかったら、欠席あつかいですからねー」
>>672 8日中に提出すればよくて(>>1的には違った?)、あと6日と7日があるから明日聞ければなんとかなるかも。

こんばんは、システムさんです。
そしてごめんなさい、色々見誤って今日は再開できません。最近また多くなってきて、本当にすみません。
明日の同じ時間に再開したいと思っています。

>>673
合っています。もっと言うと、8日放課後までに提出すれば大丈夫、と言う事です。

こんばんは、システムさんです。
一応、今やってますね。専ブラ。とりあえず、一週間ほどこのままやってみたいと思っています。
しかしまあ、新しいものに挑戦する時の常である事は分かっているんですが、なんか使い辛いですね……。

それはそれとして、直後のレスで天気判定

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

1番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

1番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 9/ 6(火)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた貴方は、虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん。おはよう……」

貴方「はい。おはようございます、虚弱さん」

今日の虚弱は、ちょっと調子が悪めに見える。
普段通りの行動は可能だが、今日は保健室に行く事になるだろう。

貴方「朝ご飯、食べられますか?」

虚弱「……うん、食べる」

虚弱は項垂れるように頷き、のろのろと部屋から出て、扉を閉めて鍵をかける。
そうしてから、貴方の方へとふらふらと歩み寄り、と思いきやよろけるように寄りかかってきた。

虚弱「わ……」

貴方「おっと」

もちろん、貴方は真正面からそれを受け止める。
直前に僅かな悲鳴を上げた事から、予期せぬ事故だった事が分かる。

貴方「大丈夫ですか?」

虚弱「ん……ごめん」

貴方「いいえ。じゃあ、行きましょう」

貴方は虚弱を支えながら、一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

2、特にない


貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持って虚弱の部屋に向かった。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、再び部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました」

虚弱「うん……行こう」

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かう事にした。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「虚弱さんは機械って扱える方?」


貴方「虚弱さんは、機械は扱える方ですか?」

虚弱「……扱えるって、どのくらい?」

貴方「うーん……まあ、並みくらい。まともに扱える程度と考えてもらえれば」

虚弱「それなら……大丈夫かな。たぶん……」

言いながら、自信が無いのかだんだんと語尾が小さくなっていく。

虚弱「……あまり触らないから、よく分かんないかな……」

ついにはそのフォローをしてしまった。これは完全に、機械を扱えない人間の言葉だ。
ただ単に自信がないだけかもしれないが、虚弱には機械を任せない方が無難か。

そもそも不器用過ぎて機械なんぞ触れる事すら許されない貴方が、言えた話ではないか。

貴方は他に、虚弱と何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

好きな海の生物とかいますか?

水族館行きたいって言ってたから、いると思うんだけど。

1、自由行動「好きな海の生物とかいますか?」


貴方「虚弱さんは、好きな海の生き物っていますか?」

虚弱「……好きな海の、生き物……?」

虚弱は首を傾げ、考える仕草をする。歩きながら遠くを見るように、ぼーっとして数秒。

虚弱「……カニ」

貴方「カニ?」

また、渋い所を選択した。カニを好く女の子など、聞いた事が無い。
クリオネやカクレクマノミのような小さい魚、イロモノでクラゲやナマコやら等はよく聞くが……。
カニと言うのは、女の子受けする見た目ではない。食べるのであれば、二重の意味で話は変わってくる。

虚弱「……美味しい」

貴方「ああ、やはりそう言う理由でしたか……」

虚弱「それ以外で蟹を好きになる理由が無い……」

貴方「蟹の存在意義を固定するのはやめてあげてください……」

とにかく、虚弱はカニが好きらしい。もっぱら食べる意味で。
そう言うからには、蟹は食べられるのだろう。これで「吐く」とか言ったら貴方はずっこける自信がある。

虚弱「……——さんは、深海生物が好きなんだよね?」

貴方「ええ、まあ」

虚弱「……たとえば?」

貴方「……深海生物限定ですか?」

虚弱「うーん……じゃあ、海の生き物」

貴方はどんな海の生物が好きだろうか?

1、自由行動
2、これと言っていない

↓2

1、自由行動「シャチ」


貴方「それだったら、シャチですね」

虚弱「……深海生物?」

貴方「いえ、比較的海面近くで生活する事が多い海の哺乳類です」

虚弱「……なんでしんかいせーぶつじゃないの?」

貴方「何故と言われても、好きな物は好きなんだから仕方ありません」

虚弱「……納得いかん」

貴方「まあ、それはそれ、これはこれと言うやつです」

虚弱「むー……じゃあ、なんで好きなの?」

貴方「そりゃあもちろん、食べる為……嘘です、嘘。ドン引きしないでください」

貴方「まあ、敢えて言うなら、カッコ良くて可愛いからですかね」

貴方「あんな見た目して肉食ですからね。人を襲う事は少ないらしいですが」

貴方「あと、イルカの仲間と言うだけあってその能力もかなり高いんですって」

貴方「たとえば、同じ水生哺乳類であるクジラで有名なエコーロケーション」

貴方「シャチの場合、二本の糸があって、その二つが数ミリしか離れていなくても、分けて感知する事ができる種類もいるそうです!」

貴方「その他、返ってくる音響の違いから物質の性質の差まで理解できると言う話もあって」

貴方「地球上に生息する生き物の中でも、これほど高い能力を有する生物はすくな……」

貴方「……シャチが、好きなんです」

虚弱「聞いてあげるから、語って良いよ……」

貴方「そんな微笑ましい物を見る目を送るのはやめてくださいっ」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に登校した。

□—————————□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□—————————□

校舎に着いた貴方と虚弱は、虚弱の体調に従って真っ直ぐ保健室に向かった。

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に事情を説明する。
長期休み明けであっても、保健の先生の対応は変わらない。貴方と虚弱を見るなり、ベッドの使用を許可した。
先生として、その対応はどうなのだろう。良いのか、悪いのか。

とりあえず、貴方は虚弱をベッドまで運び、そこに寝かせてやる。

虚弱「……ありがと」

貴方「どういたしまして。では、私は教室に行きます」

虚弱「ん……いってらっしゃい」

貴方「はい。では……」

貴方は名残惜しみながらもカーテンを閉め、先生と一言二言交わしてから、保健室を後にした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。次の授業の準備をしていた貴方は、何をして時間を潰すかを考えていた。

まあ、これと言ってするべき事はない。
いつも通り、のんびり過ごすのが良いだろう。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

僅かな時間すら理由して、絵の練習をする。貴方、真面目!

馬鹿な事言っていないで、鞄の中からいつものノートと筆入れを取り出し、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

お昼休み。腹を空かせた生徒たちは食堂に向かう。そうでない生徒もいるがそれらは知らん。

虚弱は、今も保健室で過ごしているだろう。
今の時間ならば、既にお弁当をつついているだろうか。

今の貴方にこれと言って用事はない。貴方は自由に過ごす事ができる。

貴方は

1、食堂に行く
2、保健室に行く
3、世界「愛」クラブに行く
4、自由行動

↓2

修学旅行のお風呂の時にどうすればいいか教えてもらうため、先輩を探す

4、自由行動「修学旅行のお風呂の時にどうすればいいか教えてもらうため、先輩を探す」


貴方は先輩を探す事にした。

目的はただ一つ。修学旅行のお風呂に対する対策、それのみだ。
貴方のチンケなおミソでは、それを閃く事は叶わないだろう。やる前から諦めているだけであるが。
経験者だろう先輩に聞けば、何か役に立つ事が聞けるはずだ、そうでなければ困る。

さて、先輩の居場所であるが、大体二つの候補地がある。
一つ、教室。一つ、食堂。

今の時間ならば、食堂にいる可能性の方が高いだろう。と言うか、教室にいる気がしない。
教室に行って確認、その後食堂に行く、と言うのも良いが、発見する効率が落ちるかもしれない。

こんな事を考えている時間が惜しい。

貴方はどこに行くべきだろう?

1、先輩の教室
2、食堂
3、やっぱりやめよう
4、自由行動

↓2

2、食堂


貴方は食堂に探しに行く事にした。

先輩を発見し、話をするのが第一の目標であるが、発見できなかった場合はそのまま昼食を食べられる。
失敗した場合のフォローもできる、なんと言う完璧なプラン。

……先輩から話を聞く事ができなければ、全てがパアである事は、念頭に置いておく。

とりあえず、貴方は食堂に向かった。

□————————□
|学院校舎内 ・ 食堂|
□————————□

昼食を食堂で食べない生徒、そもそも昼食を食べない生徒の数は、そこそこ多かったりする。
だと言うのに、食堂は生徒でいっぱいだった。時々、先生の姿を見つけたりする。
見る限りどうやら、生徒に誘われて一緒に昼食、と言う事らしい。

生徒と付き合っていくのも大変だ、なんて思いながら、貴方は先輩の姿を探す。

たとえば目印になる人と一緒ならば、発見も楽なのだろうが……。

直後のレスのコンマで判定
2345789…成功 160…失敗

コンマ「4」


貴方は、先輩及びその人と一緒に食事をしている眼鏡と鉢巻を発見した。

と言っても、貴方が最初に見つけたのは鉢巻。
その後、よく見てみたら先輩もいるではないか。と言う事の次第。
まあ、発見は発見。貴方はこれ幸いと、先輩に話しかけた。

貴方「先輩さん、こんにちは」

先輩「ああ、——さん。はい、こんにちは」

鉢巻「あ、——ひゃんらん。もがもごあ」

眼鏡「口の中の物を飲みこんでから喋りなさい。もう……」

先輩「そうですよ。はしたないです」

貴方が話しかけたタイミングが悪かったのだろうか。
鉢巻は口いっぱいにサンドイッチを詰め込みながら、尚も喋ろうとしていた。
それを慣れた様子で窘める二人を見て、これがこの三人の日常なのだと理解する。

鉢巻「もぐ……ごめん、つい癖で」

先輩「ごめんなさい、——さん。どうです? 一緒に食べませんか?」

貴方「いえ、それは遠慮しておきます。先輩さん、少し、来てもらって良いですか?」

貴方の一言で、先輩の優しげな表情が、一瞬鋭い物へと変化した。
何かを察したのか、貴方を見つめ、一瞬に一度だけ、眼鏡を一瞥する。

それで何を理解したのだろう。眼鏡はその視線を受け取り、溜め息を吐く。

眼鏡「行ってらっしゃい。こっちは私が面倒見るから」

鉢巻「あー、またあたしを子供扱いしてー」

眼鏡「子供よ、私からすれば」

そんな風に鉢巻を軽くあしらい、眼鏡は手招きして先輩を呼ぶ。先輩が顔を寄せると、何か耳打ちをする。
それが理由かは分からないが、先輩は驚いた顔をしたかと思えば、噴き出して軽く笑う。

先輩「分かりました。お待たせしました、行きましょう——さん」

貴方「はい」

貴方は先輩と一緒に食堂を離れた。人の多い場所では、話せない事なのだ。

貴方「ところで、今、何を?」

先輩「うん? ああ、「浮気しちゃダメよ」って」

そう言う先輩の顔は、困ったような、それ以上に幸せそうであった。

□————————□
|学院校舎内 ・トイレ|
□————————□

貴方「……だからって、トイレってどうなんですか」

先輩「この時間、このトイレに人が来る事は少ないんです。我慢です」

貴方は先輩と同じトイレの個室に入っていた。
先輩曰くそうなのだが、果たして信じられるものか。貴方の直感は、大丈夫だと告げているが……。

先輩「それで、話とは?」

貴方「はい。修学旅行について……」

「修学旅行」。その単語を言った瞬間、先輩は顔に手を当てて天井を仰いだ。

先輩「あー……続けてください」

その声は、まるで生気を引っこ抜かれたかのように掠れていた。
貴方が想像するに堪えない、とても嫌な思い出があるのだろうか。

貴方「は、はい。修学旅行に行きたいと思っているんです」

先輩「無謀ですね、止めておきなさい」

貴方「そうでしょうけれど、行かなければならないんです」

先輩「……どうしても?」

貴方「……そこまで、ではないですが、できるのなら」

先輩「……なら、続けてください」

尚、この問答の間先輩は顔に手を当てて天井を仰いだまま。とても辛い思いをしたらしい。

貴方「お風呂を、どうしようかと思ったのです。先輩さんから、何かアドバイスを貰えないかと思って」

先輩「ありません」

先輩は変わらずその姿勢のまま、きっぱりと言った。

貴方「……先輩さん、修学旅行行きました?」

先輩「行きました」

貴方「どうしました?」

先輩「……言わなければ、駄目ですか?」

貴方は

1、是非
2、そこまで言うなら
3、自由行動

↓2

1、是非


貴方「是非」

先輩「……鬼、ですね、見た目によらず……」

うらめしやと言わんばかりの声音で、先輩は呟く。
そんな事を言ったら、先輩だって鬼か蛇かと見紛う気迫を背負っているではないか。

まあ、確かに明らかに言いたくなさそうな様子の人に無理に聞くのは、鬼と言われても仕方が無い。
しかし、貴方の方だって貴方の恋路と相手の一生が掛かっていると言っても過言ではない。
そのどちらかを取るか、天秤にかけたら、先輩はどうしても負けてしまうのだ。
……申し訳ないが、許してもらいたい。

先輩「……分かりました、言います」

先輩は覚悟を決めたのか、顔を覆っていた手を離し、貴方へと向き直る。
よく見るとその顔は、恥じらいによってか赤くなっていた。

先輩「……お風呂の時、私は、眼鏡さんに助けてもらいました」

貴方「眼鏡さんに?」

先輩「修学旅行時点で、既に私と眼鏡さんは付き合っていました」

先輩「それがあったからこその、苦肉の策でした」

先輩「……お風呂に入る時、眼鏡さんは、全力で私を周囲の人から隠しました。そりゃもう、全力で」

先輩「私は体をタオルで覆い、局部は隠しつつ、体を洗って、その間も、眼鏡さんが防壁の役割を果たしていました」

先輩「その時の眼鏡さん……自分のプライドも恥じらいも捨てて」

眼鏡『先輩さんは私の物だ! 勝手に見るんじゃない!』

先輩「……って……」

貴方「……大胆な、告白ですね」

先輩「他の生徒はみんな引きまくっていましたよ。おかげで、私をまじまじと見る人はいなかったのですが」

先輩「眼鏡さんのおかげで、私は二日間のお風呂の時間を乗り切る事ができました」

先輩「その代わり、眼鏡さんに恥ずかしい所を山ほど見られましたけどね……」

「ははは」と渇いた笑いを以って、先輩の話は終了した。
色々な事は後で考えるとして、先輩の話から貴方にとって大事な所を抽出し、要約すると……。

貴方「……その作戦、私、使えませんよね」

先輩「だから諦めなさいと言ったのです……」

貴方「……なんか、ごめんなさい」

先輩「……私こそ、先輩面をしておきながらお役に立てず、ごめんなさい」

貴方は先輩から、修学旅行の話を聞いた。
結果、貴方が得たのは先輩の古傷。そして、修学旅行に対する諦観。
……貴方は虚弱と一緒に、修学旅行に行けるのだろうか。

□————————□
|学院校舎内 ・ 廊下|
□————————□

なんとなく、ぼんやりと廊下を歩いていた貴方。
教室に籠っていても、修学旅行に対する何かが閃けるとは思えなかったのだ。
かと言って、ふらふら歩いていても、何かを閃けるとは思えないが……。

そうして、何も閃かぬまま廊下を歩いていた貴方は

直後のレスのコンマで判定
3478…いつの間にか保健室にいた 1259…銀鎖を発見した 60…教室に戻ってきていた

コンマ「1」


貴方は、銀鎖を発見した。

いつかのように、窓からその外を睨みつけている。まさか、いるのだろうか。
いなかった時もああしている事もあったから、ただ外を監視しているだけかもしれない。

貴方と銀鎖は、以前気まずい別れ方をしてしまった。しかしアレは、貴方に非があるとは思えない。
かと言って、銀鎖が悪いとは言わない。銀鎖自身は、愛の優しさを振り解いただけで、そもそも悪い事は何もしていないのだ。
簡単に言うなら、よくある思想の衝突。和解はちょっと難しい。

……なんて、彼女に構っている場合ではない。
貴方は今、とても大切な局面に立たされているのだ。真面目に考えなければならない……。

もしかしたら、銀鎖が何かを教えてくれるかもしれない。
そう考えるのは、楽観視し過ぎか。大体、貴方が男だと知らない銀鎖に、一体何を教えて貰えと言うのだ。

貴方は

1、自由行動
2、その場を離れる

↓2

1、前回のことを謝罪した後、
銀鎖が修学旅行に行くとき、その腕の模様(闇封印しているやつ)はどうする?
行かないと旅行先で「闇」が出てきたとき誰も対処できないし、隠さないでタトゥーだと思われたら大変でしょ。


修学旅行って2年専用イベント?

>>718
二年限定イベントにしようと思っているんですけどね。どっちでもいいんですよね、ぶっちゃけ。
ただ、こちらの想定では学院全員で行くとおっそろしい人数になっちゃうので、常識的に考えて二年だけという事に、今の間はしているんです。
下の質問、やります? 一応やる体で進めるつもりですけれど。

お願いします。

行先が1年と2年で違うって設定にすれば、人数は何とかなる?

1、自由行動「前回のことを謝罪した後、略」


とりあえず、貴方はその時の事を謝罪する事にした。

貴方「銀鎖さん」

貴方に呼ばれ、銀鎖は貴方を一瞥する。そして、すぐに窓の外に視線を戻す。

銀鎖「ああ、あなたですか。何か、用ですか?」

窓の外を睨みながら、銀鎖は貴方に尋ねる。プロ根性か、貴方の事など蔑ろか。
しかし銀鎖の行動は、彼女の立場からすればとても正しいのだから、不思議だ。

貴方「昨日は、ごめんなさい」

言いながら、貴方は頭を下げる。

銀鎖「……また、ですか」

銀鎖は呆れるように、溜め息を吐いた。思わず、貴方は顔を上げる。
銀鎖の顔は、貴方ではない遠くを見つめている。貴方など、まるでいないような顔をしている。

銀鎖「自分が一方的に罪悪感を感じているだけのくせに、謝るんですね」

銀鎖「馬鹿馬鹿しい。私は貴方に謝罪されるような憶えは無い、許す覚えも無い」

銀鎖「謝れば済むと、思っているんですね」

貴方「そんな事は……」

無いと、言い切れるか。

銀鎖「話が終わりなら、もう行ってください。邪魔です」

銀鎖の言葉は、どうしてこうも排他的なのだろう。これでは敵を作るばかりだ。
自分を慕う人間を無くす事で、闇との戦いに巻き込まないようにする?
そんな事を考えられる人間に、見えるか?

貴方「……もう一つだけ」

銀鎖「しつこいですね、何ですか?」

貴方「銀鎖さんの、その腕の模様」

銀鎖「これが、何か?」

貴方「来年、銀鎖さんは修学旅行ですが、それをどう誤魔化すつもりですか?」

こちらは、純粋な興味だ。貴方の今の気分を誤魔化す為の、清涼剤のつもりで聞くつもりだった。
今はそんな役割など到底果たせそうにないが、一応聞いておくのだ。

銀鎖「……はあ」

銀鎖は溜め息を吐き、腕に巻いた包帯をするすると解いていく。
すぐに露わになる、過度な装飾を施した短剣のような円形の模様。

それは貴方の目の前で、肌に溶け込むように、消えて行った。

銀鎖「御覧の通り、消せます。その程度の対処法、無いと思っていたのなら「脳」無しですよ」

貴方「……余計な心配だったようですね」

銀鎖「ええ、とても」

話を終えた貴方は銀鎖と別れ、大人しく教室に戻った。

今、自分と言う人間が、とても矮小で嫌な生き物のように思える。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活動に励んだり、放課後を自由に過ごしている。

さて貴方はと言うと、帰る準備をしながらこれからどうしようかを考えていた。

今の貴方にこれと言って予定はない。
強いて言うなら、修学旅行の出欠を記入した用紙を提出するくらいだ。
気付けば、期限まであと二日。早い内に出さなければ、貴方は修学旅行に行けなくなってしまう。
しかし、対策無しに乗り込めば、貴方は……。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、屋上に行く
4、男装の所に行く
5、修学旅行の出欠を記入する
6、自由行動

↓2

2、保健室に行く


貴方は保健室に行く事にした。

□—————————□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□—————————□

保健室に着いた貴方は、保健の先生に用件を簡単に伝えて、虚弱を探す。

虚弱は、自分の鞄を傍らにベッドに腰掛けていた。
貴方を発見するなり、嬉しそうな笑顔を浮かべて、足をぶらぶらとさせる。

見た事も無いような子供染みた姿に、微笑ましさを感じつつ、ちょっとした不甲斐なさを覚えつつ、虚弱に歩み寄る。

貴方「元気そうですね」

虚弱「まあ、ずっと休んでたから……」

貴方「でも、珍しいです」

虚弱「そうかも」

貴方は

1、一緒に帰ろうと虚弱を誘う
2、自由行動

↓2

1、一緒に帰ろうと虚弱を誘う


貴方「一緒に帰りませんか?」

虚弱「うん、良いよ」

虚弱は鞄を掴み、立ち上がる。まだまだ日が照っているからか、その背筋はちょっと猫背気味。

虚弱「じゃあ、帰ろう」

貴方「はい」

虚弱「先生、またあしたー」

*「はい、気を付けてね」

貴方は保健室を後にし、虚弱と一緒に帰る事にした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 入口|
□————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、別のクラスに在籍していた従姉妹(ウトゥルス=フルエフル)が
「私が眼鏡さんみたいに守ってあげようか?」と、自分と虚弱の間に割って入ってきた。


こういう強引なやり方はしたくなかったけど

ホント強引ですね……。こちらもこちらで、学院情報そのものに触れるような安価は認めたくないものですけれどね。
って言うか、従姉妹がいたなら今までの葛藤とか茶番になっちゃうし……ええまあ安価だからやりますけどね。

↓1〜3で別のクラスに在籍していた従姉妹(ウトゥルス=フルエフル)のスペック 例:「ぼんきゅっぼん」「健気で元気」「大財閥の令嬢」

1、自由行動「別のクラスに在籍していた従姉妹(ウトゥルス=フルエフル)が略」


???「やっほー、——!」

突如、貴方は後ろから呼ばれる。その声に、聞き覚えがあった。

全身の毛孔から冷や汗が飛び出す。歩みを止め、恐る恐る振り返れば、そこにいたのは……。

貴方「お、おまえはっ……!」

周囲の事など、虚弱の事さえも忘れて、貴方は貴方に戻る。
彼女の前では、ついそうしてしまう。何故なら彼女は、とても信用ならない女であるから。

???「まったく、いるなら居るって良いなよ! 夏休み中に伯父さんから聞いて初めて知ったんだから」

女は能天気な様子で、貴方に一歩一歩近づく。

虚弱「……誰?」

???「あん? うわ、女侍らせてる。きったねーやろーだなー、相変わらず」

貴方「こ、この人は……私の従姉妹の……」

???「アザトースが曾孫、「闇」の孫娘にして「シュブ=ニグラス」の娘、ウトゥルス=フルエフル」

うつ子「呼びにくいみたいだから、うつ子って呼んでよ」

うつ子は自分が邪神の繋がりである事も、その直系である事も隠さず、隠そうとすらせず、堂々と言った。
能天気を通り越しアホな彼女は、いつだってそうだ。

虚弱「はあ……うつ子さん……」

オウム返しのように虚弱はうつ子の名を呼び、うつ子はにこりと笑う。
かと思えば、貴方の方を向き直り、それに貴方が怯んでいる間に貴方にしがみ付いて来るのだ。
まるで、自分の体を押しつけるように。

うつ子「そーれよりさ、聞いたよ?」

虚弱「あ……」

貴方「は、離せ……!」

うつ子「修学旅行、行きたいんだ」

貴方「どこでそれを!」

うつ子「便所」

貴方「どこの……!」

言いかけて、貴方は思い出す。先輩と一緒に同じ個室トイレに籠ったあの時。
もし、音も無く誰かがトイレに侵入し、貴方と先輩の話を聞いていたとしたら。

うつ子「私が、眼鏡さんみたいに守ってあげようか?」

貴方「……なんでそうなる」

うつ子「四の五の言える立場ぁ?」

確かに、今の貴方は選り好みをできるような立場にはいない。
だからと言って、この女に頼る事だけは、絶対に嫌だ。

だってこの女、恥もクソも無い、とんでもない女なのだ。
温厚な貴方がここまで貶すのだから、相当である。

……しかし、彼女の協力が得られたならば風呂の問題は解決する……?

貴方は

1、お断り
2、背に腹は代えられん
3、考えさせろ
4、自由行動

↓2

4、自由行動「自分はそれでもいいが、虚弱さんは自分と一緒に風呂に入ることを恥ずかしがっている。略」


貴方「わ、私はそれでも良い」

うつ子「あっはは、「私」とか言ってるよ。きもちわりー」

貴方「茶化さないで! ……でも、虚弱さんは自分と一緒に風呂に入る事を恥ずかしがっている」

貴方「そのあたりは、どうしたらいい?」

うつ子「虚弱って誰?」

ああ、そう言えば、虚弱の事を紹介していなかった。
元より紹介するつもりなど無かったと言えばそうなのだが、話を円滑にする為には、紹介せざるを得ない。

貴方「こちらが、その虚弱さ……」

言いながら振り返り、虚弱を見てみれば……。
貴方を、とても汚い物を見るような目で見つめていた。

虚弱「……別に、私、行かないから関係ないし」

うつ子「だって」

貴方「黙って! 虚弱さん……ど、どう言う事ですか……?」

虚弱「行かない、って言った。前から、言ってるじゃん」

虚弱「——さんは、その人と仲良く一緒に修学旅行行けばいいじゃん。知らない!」

虚弱は珍しく語気を荒げ、捲し立てた。
貴方がその剣幕に圧倒されている内に、言葉を吐き捨てて、虚弱は先に行ってしまった。

貴方「あ、ま、待って……待ってください、虚弱さん……。離せ、邪魔だなあ!」

虚弱を追おうとしても、貴方にしがみ付くうつ子が重い。虚弱がどんどん離れて行く。
貴方が怒り、うつ子をどうにか振り解いた時には、既に虚弱の姿は無かった。

そして気付く、貴方とうつ子を囲う、生徒の数。

うつ子「うわー、ひっどい。ほら皆さん見てよ、これがこの人の正体」

うつ子「優しい顔して、本当は相手の事を罵倒したくて侮辱したくて、冒涜したくて堪らない」

うつ子「最低な生き物なんだよ、この人。傑作だよね!」

貴方「こ、この……」

怒りに支配されそうになる心を、どうにか静める。
落ち着こう、こんな事で怒るなんて、ただのバカじゃないか。
冷静に、先ずはうつ子から対処すればそれで良い。

貴方「……人の事をおちょくるのもいい加減にしてください」

うつ子「あ、クールダウンした。つまんないなあ、昔はすぐ怒ったのに」

厭らしい笑みを浮かべて、貴方を侮辱する。これは彼女の挑発だ、慣れっこだ。

うつ子「それで、どうすんの? 問題の虚弱さんは修学旅行、行かないって。もう、大丈夫じゃない?」

貴方は

1、「虚弱がいない修学旅行に価値はない」
2、虚弱を追う
3、「仕方が無い、よろしく頼む」
4、自由行動

↓2

2、虚弱を追う


そうだ、こんな事をしている場合ではない。修学旅行とか、そんな事を言っている場合ではないのだ。

貴方「虚弱さん……行かなきゃ」

うつ子「行ってどうするの?」

貴方「行って……」

どうする。なんと言う? 何を伝える? 何をすればいい?

うつ子「——って、駄目だよね、昔から。なんか、色々と」

うつ子「そんなんでよくも、世界で生きて行こうと思えたよねー」

うつ子の言葉が、嫌に透き通って聞こえる。喧騒の中を通り、貴方の耳に入ってくる。
遮断したくても、体がさせてくれない。まるで、認めてしまうみたいだ。

貴方「……行かなければ、やらなきゃ駄目かどうかも、分からない……」

絞り出した言葉は、情けない強がり。だけど、それに縋るしかない。

うつ子「……じゃあ、頑張ってよ。気が向いたら、助けてあげるからさ、頼っても良いんだよ?」

貴方「頼りにならない」

うつ子「手厳しい! そんなんじゃ人に好かれ……」

うつ子の言葉を聞く前に、貴方は走り出していた。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方。
残暑が漂う中を走った貴方は、全身から噴き出した汗によって制服を濡らしていた。
張り付く服の感触が、気色悪い。額から流れる汗を拭い、息を整える。

ここまで来たのは良いが、なんと言えば良いのだろう。何をすればいいのだろう。
貴方はどうすれば、この状況をどうにかできる。

怯む心を抑え込み、貴方は部屋の扉を軽くノックして、離れる。

……しかし、反応はない。暫く待ってみるが、反応はない。
もう一度、ノックしてみる。やはり、その扉が開く事も、その向こうから声が聞こえる事も無い。

部屋に、いないのだろうか。いや、虚弱には、部屋しか居場所が無いはずだ。
しかし、貴方が来る可能性がある部屋に閉じこもるか?
虚弱はどこに……貴方はどうすれば……虚弱になんと言えば……。

混乱する、崩れていく貴方の心。今にも泣きそうな感情を抑えて、判断を下す。

貴方は

1、ここで待つ
2、部屋に帰る
3、もう一度ノックして見る
4、自由行動

↓2

1、ここで待つ


貴方は、この場で待ってみる事にした。

今の貴方には、待つ事しかできない。貴方には、どうする事もできない。
たとえば気まぐれで、虚弱がこの扉を開けてくれるのを、祈る事しかできない。

無力。貴方が得た力は、人を越えた物ばかり。
貴方は人の心を読む事ができる。それで、虚弱の何の役に立った。
貴方はアザーティの子供。それで、虚弱の何の役に立った。

貴方は、力を持った無力な生き物だ。



何時間も、廊下に立ち、待っていた。虚弱が姿を現すのを、ずっと。

しかし、いくら待っても、どれだけ待っても、虚弱は姿を現さなかった。

夕食の時間になっても。それを越えた、夜になっても。

……そろそろ、日付も変わる。深夜は、虚弱が唯一楽しみとする散歩の時間だ。
今の貴方に、それを侵略する権利はない。邪魔をするわけには、行かない。

貴方は大人しく、部屋に戻る事にした。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は、鞄を机の上に放り、椅子に腰掛ける。

電気を付けていない部屋には、月明かりと外の灯りが差し込んでいた。意外と、明るいものだ。

……修学旅行の出欠提出期限まで、明日と明後日のあと二日。
もう、無理だ。

貴方は目を閉じ、僅かな安らぎに体と心を委ねた。
今日一日の事を思い返す内に、いつの間にか、眠ってしまっていた。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 1・木)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日)

↓2

2

>>745 真面目に攻略しようとしていたそちらには本気で悪かったと思ってる。
>>1が↓のようなことを書いたくせに、「実は先輩に話しても駄目でした」っていう裏切りに対して、何かやり返さなきゃ気が済まなかった。
修学旅行に行く+一発やってやったつもりだったけど……
正直、もう一回>>1側からこういう形でやり返してくるっていことは想定できなかった。こっちの浅慮だった、本当にごめん。


544 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2013/04/27(土) 18:13:53.77 ID:mQqirySp0
乙です。質問なんですけど
修学旅行に行くことになったら風呂はどうするんですか

545 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします sage 2013/04/27(土) 19:46:33.22 ID:KUkTlEdL0
個室の風呂に入るしかないけど、言い訳どうしよう

>>544-545
良い質問ですね。それに答えてくれる人に、システムさん以外に心当たりがあるんじゃないでしょうか


606 ◆EEWQeQ.ZIg saga 2013/04/28(日) 23:32:01.40 ID:5WxveJbD0
お疲れさまでした。

……これは、アレですね。修学旅行、無しですね。
だって先輩をスルーするばかりか虚弱を説得する素振りすらない!

2

システムさん判断で安価下の>>754で進行します。

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

このスレを作ったのは誰だあ! ……なんか、とんでもない事になっちゃいましたね。
って言うか、システムさんって>>753みたいに思われてるんですか? 仕方ないとは言え、少しショックですね……。
まあ、それについては後で言い訳しておきます。

あと、予想以上に専ブラ使いやすいですね。読み込みも快適です。
それでもシステムさんの進行がドンガメなのには変わりませんでした。ごめんなさい。

次の再開は5月2日の21:00を予定しています。

それでは皆様、お休みなさいませ。

別に先輩の件に関しては裏切っちゃいませんし、うつ子にしてもやり返したつもりはなかったんです。
「このキャラクターだったらこう言う風に動くな」「このキャラクターが来るならこいつはこう動くな」。
つまりはこちらが用意したキャラクターが、その通りに動いているだけなんです。
「眼鏡だったらこんな風にして前主人公を庇うだろうな」。
「こんなキャラのウトゥルス=フルエフルが追加されたら、こう言う風に動いて、今の虚弱はこう言う反応をするだろうな」。
って……。でも、システムさんの匙加減である事には変わりないので、やっぱり、そう言う事なんでしょうか……。

あと先輩の件については、ちょっとした仕掛けがあったんですよ……。
時間差で起動するようにしたらこう言われちゃうとか、泣けますよね。

大体、クトゥルフは駄目ってあれほど言ったのに追加して、しかもその邪神の情報少なすぎじゃないですか。
見ましたか伝家の宝刀Wikipedia、形無しですよ、全然情報ないんですもん。
他の所もちょいちょい見てみましたが、大体ウィキペディアの流用で、分かりやすい事が書いてないし……。
じゃあ採用すんなボケって言われたら、ぐうの音も出ないんです。

採用するかどうかだって、悩んだんですよ、結構。
でもほら、妹(故人)に始まりガミジンに使用人男女、怠けと、結構いるじゃないですか。
後ろ三人はともかく、妹(故人)とガミジンはプレイヤーの安価で決定した存在で、特にガミジンなんかもはや馴染んじゃってますよね。
なのに、>>732を駄目って言ったら、なんで?ってなりますよね。システムさんは思ったんです。
だから、例え厄介な事になると分かっていても、やらないわけにはいかなかったんです。
その結果、別の問題を、それも更に厄介な問題を作っちゃったわけなんですけど……。

言わせてもらうなら、システムさんはこのスレ、本当に楽しんでいるんですよ。
そりゃあ、安価に対して「いい加減にしろよ」と文句の一つも言いたくなる事だってありますけれどね。
喉元過ぎれば熱さも何とやら。結果、楽しい事ばかりです。

まして、プレイヤーを引っ掛けたり困惑させたりする目的があって予め用意するならまだしも!
裏切りや、やり返すなんて事をしようと思った事なんて、一度だってありません。
まあ、初見殺しとか、めちゃくちゃ仕込んでるんですけど……でも、裏切ろうと思った事は本当に、一度も。

>>722
遅れてすみません。そうですね、一ヶ所に纏めるから大所帯になるんですよね。馬鹿か私は。
しかし、イベント数と旅行地の関係で、それもそれでちょっと難しいんですよねー……。
いえ、皆さまが三学年全部で修学旅行に行きたい、って言うなら、もちろん作りますよ。

あと忘れてました。念の為、うつ子の誕生日を設定してください。
うつ子とウトゥ子、どっちが良いですかね? 文字数の関係で前者にしてみたんですけど。

↓2でうつ子の誕生日、念の為ください。

情報ないのでダメですでいいじゃんポンコツ
断るべき所で断れないお前が悪い

と言う事で消去候補第一位のうつ子の誕生日は6月6日に決定しました。どっかで見た事ありますね。

>>764
断るべき所ではないと判断したから進行したまでですけどね。伝わりませんでしたか、そうでしたか。
情報が無いのやいのにしたって、今までだってそれでやって来たんだから今更です。
それでポンコツ呼ばわりされるのは甚だ心外ですね。ですから敢えて、うっせータコ介と言い返させてもらいます。

と言う事でこんばんは、システムさんです。
昨夜、変に「裏切り」と言う単語に反応せず、今日にデビルマンに乗せれば良かったと今思いました。

さてと、直後のレスで天気判定

昨日は>>1の意図を理解せず「裏切り」などと罵倒し、
更にほかのプレイヤーの皆さんに迷惑をかけて、本当に申し訳ありませんでした

予定した時間になりました。

ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 6・火)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日)

データがセーブされています。

最後にセーブしたデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

瞬間ジェットストリームアタック。

始める0:始めない3:思い出の部屋0

セーブデータを読み込みます。

再開するデータを選択してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 6・火)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日)

↓2

5番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

このデータは【朝】【昼】【夜】の希望する場面から再開する事ができます。

シーンのショートカットを行いますか?
【注意!】その場合、それまでの行動はやり直す前と全く同じとなります。

1、【朝】から >>578
2、【昼】から >>582
3、【夜】から >>585
4、やり直さない

↓2

すみません、間違えました。正しくは以下の通りです。

1、【朝】から >>618
2、【昼】から >>641
3、【放課後】【夜】から >>656

↓2

5番のデータの【朝】から再開します。

データの書き換えを行っています……。

書き換えが終了しました。

5番のデータから再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 9/ 5(月)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「おはよ……」

挨拶を中断し、何をするかと思えば欠伸。珍しく、恥じらうように手を当てて口を隠している。
恥じらうくらいなら、と思うが、堪え切れなかったのだろう。
欠伸を堪える、と言う事自体を慣れていないのだと思われる。

貴方が見届ける中、ようやくそれも終わり、虚弱は申し訳なさそうに、それと恥ずかしそうに、口を開く。欠伸ではない。

虚弱「……ごめん」

貴方「いえ、別にいいのですが……夜更かししたんですか?」

虚弱「…………ちょっと、だけ」

貴方「具体的には」

虚弱「……二時まで」

貴方「……ちゃんと寝ましょうよ」

虚弱「つい……」

貴方「つい、じゃありません」

貴方もつい、語気が強くなってしまった。大して虚弱、「えへへ」と呑気に笑う。
貴方は溜め息を吐きながら、これならば食堂にも行けそうだと判断する。

貴方「まったく。ご飯、食べる余裕はありますか?」

虚弱「ある……」

貴方「じゃ、行きましょう」

虚弱「ん、行こ」

貴方は虚弱と一緒に、食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「>>621=料理を習ったと聞きましたが、どんな料理ができますか?」


貴方「そう言えば、料理をお母さんから習った、と聞きましたが、たとえばどんな料理ができますか?」

虚弱「どんな、料理……うーん、難しい」

料理をかつて習ったはずなのに、難しいとはどう言う事だ。

虚弱「……シチュー?」

貴方「おお」

虚弱「……いや、カレー……?」

貴方「似たようなものですよね……?」

虚弱「……卵焼き……?」

貴方「グレードが大幅に下がりましたよ、大丈夫なんですか?」

虚弱「……たぶん、今言ったのは全部できる」

全部できるのなら途中の「いや」と言う否定は何だったのだろう。実は、自身が無かったのだろうか。

虚弱「どれ、って言われても、ちょっと答え辛いよね……」

貴方「ああ、確かに……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持って虚弱の部屋に向かった。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、再び部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

虚弱「……待ってました」

貴方「お待たせしました。行きましょう」

虚弱「ん……」

貴方は虚弱と一緒に校舎に行く事にした。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「修学旅行が楽しくなるといいね」


貴方「修学旅行、楽しくなると良いですね」

虚弱「……そうだね」

浮かれる貴方に、虚弱は素っ気なく答える。

そこで、貴方は思い出す。そう言えば、虚弱は修学旅行に行かないと言っていた。
だと言うのに、貴方は浮かれて、そんな事を言って。今の貴方は無神経と言う他ない。

虚弱「……お土産、よろしく」

ああ、遂には「絶対に行かない」宣言までされてしまったではないか。
どこか寂しげな虚弱の隣で、貴方は自らの迂闊さを呪う。

何か、フォローすべきだろうか。しかし、今の貴方が言ったところで焼け石に水か?

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、やめておこう

↓2

1、自由行動「>>646=私はあなたと行きたい」


貴方「わ、私は貴方と行きたいですっ」

焦りながらも、貴方は言った。言うべきではなかったのかもしれない、しかし言わずにはいられなかった。
思わず言ってしまったその一言は、その実態は、ただの我が儘。
だけど、きっと優しさが紛れている。できたのなら、虚弱は修学旅行を楽しんでもらいたい。

虚弱「……え?」

貴方の言葉に心底驚いたらしい虚弱は、貴方を見上げる。
眠たげな目を丸くし、重そうな瞼で何度も瞬きを繰り返す。

貴方「な、何ですか?」

虚弱「……——さん、修学旅行、行くの?」

貴方「……行きますよ」

虚弱「えっ…………行くの?」

自分から尋ねた癖に、その返答が来る事を想定していなかったような反応をする。
虚弱を誘っているのだから、行くに決まっているだろうに、何がおかしいのか。

虚弱は複雑そうな、ちょっとだけ貴方を憐れむような目をして、唸る。
一つ息を吐き、珍しく曲げた背中をぴんと伸ばし、貴方に高さを合わせる。
何事かと貴方が驚いている傍で、虚弱は貴方に顔を寄せて、その耳元で言う。

虚弱「……お風呂とか、どうするの?」

貴方「お風呂って、それは……」

言われて、言って、貴方は気付く。貴方は、どうするつもりだったのだろう。
お風呂。他の生徒も入浴するお風呂。そこではみんな素っ裸。貴方も漏れなく真っ裸。
「付いて」いる事が判明し、大騒ぎ、よって貴方は吊るしあげられ、一気に犯罪者に昇り詰める。

貴方「おふ、ろ……」

虚弱「……考えて、なかったの?」

貴方は、少しばかり愕然としてから、黙って頷いた。
なんと言う事だ。虚弱を説得するのに夢中で、そんな単純な事にさえ気づかなかったなんて。
いつの間にか貴方は足を止め、茫然としていた。今の貴方は、人生最大に間抜けだ。

虚弱「……私、行かないと思ってたから、行かないって言ってたのに……」

貴方「え……?」

虚弱「そう言う理由で、——さんも行かないと思ってたから……行かないつもりだったのに」

虚弱「なんか、あんな事言うから……大丈夫なのかなあ、って思ったら……はあ」

溜め息を吐いて、虚弱はがっくりと項垂れる。その溜め息の中に、貴方に対する「呆れ」が混ざっているのは言うまでも無い。
その行為でちょっとダメージを受けたが、今の貴方にはちょっとしか気にならなかった。

貴方「そ、それじゃあ、行ってくれるんですか?」

虚弱の発言からして、しかしつまりそう言う事。
貴方が修学旅行に行くならば、虚弱は修学旅行に来てくれる。そう言う事、ではないのだろうか?

虚弱「……いや、それとこれとは話が別だよ」

どうやら、そう言う事ではないらしい。

虚弱「……だって、——さんと、一緒にお風呂に入る事になるじゃん……」

貴方「…………あう」

確かに。それは、避けられない事である。
お風呂の時間は、大体夜である。修学旅行の予定も、そのように組まれているに違いない。
その時間は、虚弱は元気である為、お風呂には入る。入るから、貴方との接触は避けられない。
と言うか、虚弱がどうという話以前に、貴方はどうすればいいのだろう。

虚弱「……恥ずかしいから、いやだよ……」

貴方「です、よね……」

前途多難にして、お先真っ暗。しかし、先がある事だけは分かった。
虚弱は、修学旅行に行く。その未来がある事だけは、分かった。
そこに進む方法を探す。期限は今日を含めて三日。貴方に、できるだろうか。

虚弱「……なんで、私と一緒に行きたいの?」

虚弱は首を傾げて、貴方を見つめた。その瞳の奥にあるのは、純粋な疑問と、期待と不安。
疑問と不安はともかく、期待は貴方の気のせいに違いない。

貴方はどうして、虚弱と一緒に修学旅行に行きたいのだろう?

1、自由行動
2、「自分でも分からない」
3、「虚弱さんに楽しんでもらいたい」
4、「一緒にいたいから」
5、黙っている

↓2

1、自由行動「虚弱さんと一緒に楽しみたい」


貴方は、自分の心理の奥底を自分なりに推理する。
そうして、見つけた答えは約一つ。

貴方「虚弱さんと一緒に、楽しみたいからです」

やっぱり、優しさに託けたただの我が儘だった。
それを見つけた時、貴方は自分が滑稽に見えた。やはり貴方は、我が儘なんだ。
でも、それで虚弱を説得できるのなら、この場限り、貴方は我が儘になりたい。

虚弱は、貴方を見つめたまま。眠たげな眼、重たげな瞼、気だるそうな顔。
その内虚弱は目を閉じ、細い溜め息を吐く。そして、目を開く。

虚弱「……困るなあ、そう言う事、言われちゃうと」

貴方にも聞こえるくらいの声で、虚弱はぼやく。

虚弱「……つら」

続いてぼそっと呟くと、背中を丸めて猫背に戻した。
どうやら、朝の時間は背筋を伸ばして立つのが辛いらしい。初めて知った。

虚弱「……お風呂の問題が解決できたなら、良いよ……」

非常に不本意そうな、不機嫌な声音で、虚弱は言った。
本当に怒っているのか、本当に不本意なのか、貴方には分からない。
ただ、言葉のみが真実だ。それを信じ、それに心を動かすしかない。

貴方「本当、ですか?」

虚弱「……二言、無し」

男らしい宣言を以って、虚弱はそれを了承した。

虚弱は、修学旅行に行くと言った。条件は、お風呂の問題を解決する事。
第一に、貴方がお風呂に入れる事。第二に、虚弱が恥ずかしくならないようにする事。
後者は、虚弱の意識が変わらない限りは無理なので、先ずは前者の解決に意識を注ぐべきだろう。

光明が、見えた。

貴方「本当ですからね、約束ですからね、本当ですよ?」

虚弱「あいあい……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に校舎に向かった。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

今日の虚弱は比較的調子が良いらしく、教室で過ごすらしい。

貴方と虚弱が教室に着いた時、時間が時間だからか、殆どの生徒が登校してきていた。
時間が時間だから、今教室にいない生徒は……南無。
この時間だと、どこかに出歩く事もでき無さそうだ。もっぱらする気も無いが。

貴方は虚弱と一緒に、それぞれの席に向かい、座る。
そうしてから、鞄を机の引っ掛けに提げ、そのままホームルームが始まるのを待った。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。教室で過ごしていた貴方は、次の授業の準備をしつつ、これからどうしようかを考える。
と言っても、休み時間なんて短い物である。ちょっとした暇潰しくらいの事しかできないだろう。

虚弱の方をちらりと見ると、組んだ腕を枕にしてそれに顔を埋めるようにして机に突っ伏している。
こんな姿勢を取るのは珍しい。普段は腕をぶらーんとだらしなく垂らして寝ているのだが。
あの姿勢、耳が痛くないのだろうかと日々心配していただけに、ちょっとだけ安心。

そう言えば、修学旅行の問題をどう解決するべきだろう。
一応、期限内に出欠希望を提出しなかった生徒は欠席扱いとなるらしい。
時間は、割と少ない。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

1、自由行動「虚弱の分の出席届も出してやる」


貴方は、修学旅行の出欠の用紙を提出する事にした。
せっかくならば、虚弱の分も提出してやろう。

……と思ったが、そんな事をすれば貴方は破滅だ。
お風呂の問題が解決していない。その状態で前以て提出するなど、自殺行為だ。
まだ、虚弱が行くとは限らない。勝手に出したら虚弱に怒られる。と言うか、非常識だ。

そうする事で自分を追い詰め、局地的な閃きに賭けるのも最終手段としては良いだろう。
しかし、今はその時ではないし、それで閃かなかったら本当に終わりだ。

それでも、貴方は

1、二人分出す
2、自分の分だけ出す
3、出さない
4、自由行動

↓2

3、出さない


貴方は、出さない事にした。何をトチ狂っているのだろう、貴方は。
気が狂うには、まだ早い。できる事が無くなってからが、本番だ。

貴方は隣にいる虚弱を、ちらりと見る。

彼女を、日向へ招待してやるために、諦めるわけにはいかない。

貴方は変に昂った気分を鎮めて、休み時間を潰した。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

お昼休み。生徒たちは昼食を求めて食堂に向かう。
そうでない生徒も多く、その大半は広場や校庭や体育館に向かう。その目的は、遊ぶ事。
まったくもって元気な物である。なんて、歳に似合わず中年みたいな事を考えてしまう。

虚弱は鞄からお弁当箱を取り出し、昼食を食べ始めている。
どうやら先ほどまで寝ていたらしい。まったく、気が付かなかった。

今の貴方に、これと言って予定はない。自由に過ごしても良いだろう。
強いて言うなら修学旅行のお風呂の問題を解決するくらいか。
予定ではない代わりに、現在遂行するべき最優先事項である。
その問題が解決しない限り、修学旅行の出欠を決定するわけにはいかないだろう。

貴方は

1、食堂に行く
2、虚弱と話す
3、屋上に行く
4、自由行動

↓2

4、自由行動「>>702=修学旅行のお風呂の時にどうすればいいか教えてもらうため、先輩を探す」


貴方は先輩を探す事にした。そうだ、あの人がいた。

先輩は去年からこの学院にいた。ならば、修学旅行に行っているかもしれない。
貴方とは違い、大変頼りになる「ある人」もいたらしい。その口ぶりから、あらゆる問題が解決されてきたのだろう。
もしかしたら、修学旅行のお風呂の問題も、解決できたのかもしれない。
他力本願であるが、頼れる物には何でも頼ってやろう。先輩だって、頼ってくれと言ったのだから。

さて、そうと決まれば先輩の居場所であるが、大体二つの候補地がある。
一つ、教室。一つ、食堂。

今の時間ならば、食堂にいる可能性の方が高いだろう。と言うか、教室にいる気がしない。
教室に行って確認、その後食堂に行く、と言うのも良いが、発見する効率が落ちるかもしれない。

こんな事を考えている時間が惜しい。

貴方はどこに行くべきだろう?

1、先輩の教室
2、食堂
3、やっぱりやめよう
4、自由行動

↓2

2、食堂


貴方は食堂に探しに行く事にした。

先輩を発見し、話をするのが第一の目標であるが、発見できなかった場合はそのまま昼食を食べられる。
失敗した場合のフォローもできる、なんと言う完璧なプラン。

……先輩から話を聞く事ができなければ、全てがパアである事は、念頭に置いておく。

とりあえず、貴方は食堂に向かった。

□————————□
|学院校舎内 ・ 食堂|
□————————□

昼食を食堂で食べない生徒、そもそも昼食を食べない生徒の数は、そこそこ多かったりする。
だと言うのに、食堂は生徒でいっぱいだった。時々、先生の姿を見つけたりする。
見る限りどうやら、生徒に誘われて一緒に昼食、と言う事らしい。

生徒と付き合っていくのも大変だ、なんて思いながら、貴方は先輩の姿を探す。

たとえば目印になる人と一緒ならば、発見も楽なのだろうが……。

直後のレスのコンマで判定
1356789…成功 240…失敗

コンマ「7」


貴方は、先輩及びその人と一緒に食事をしている眼鏡と鉢巻を発見した。

と言っても、貴方が最初に見つけたのは鉢巻。
その後、よく見てみたら先輩もいるではないか。と言う事の次第。
まあ、発見は発見。貴方はこれ幸いと、先輩に話しかけた。

貴方「先輩さん、こんにちは」

先輩「ああ、——さん。はい、こんにちは」

鉢巻「あ、——ひゃんらん。もがもごあ」

眼鏡「口の中の物を飲みこんでから喋りなさい。もう……」

先輩「そうですよ。はしたないです」

貴方が話しかけたタイミングが悪かったのだろうか。
鉢巻は口いっぱいに肉野菜炒めとご飯を詰め込みながら、尚も喋ろうとしていた。
それを慣れた様子で窘める二人を見て、これがこの三人の日常なのだと理解する。

鉢巻「もぐ……ごめん、つい癖で」

先輩「ごめんなさい、——さん。どうです? 一緒に食べませんか?」

貴方「いえ、それは遠慮しておきます。先輩さん、少し、来てもらって良いですか?」

貴方の一言で、先輩の優しげな表情が、一瞬鋭い物へと変化した。
何かを察したのか、貴方を見つめ、一瞬に一度だけ、眼鏡を一瞥する。

それで何を理解したのだろう。眼鏡はその視線を受け取り、溜め息を吐く。

眼鏡「行ってらっしゃい。こっちは私が面倒見るから」

鉢巻「あー、またあたしを子供扱いしてー」

眼鏡「子供よ、私からすれば」

そんな風に鉢巻を軽くあしらい、眼鏡は手招きして先輩を呼ぶ。先輩が顔を寄せると、何か耳打ちをする。
それが理由かは分からないが、先輩は驚いた顔をしたかと思えば、噴き出して軽く笑う。

先輩「分かりました。お待たせしました、行きましょう——さん」

貴方「はい」

貴方は先輩と一緒に食堂を離れた。人の多い場所では、話せない事なのだ。

貴方「ところで、今、何を?」

先輩「うん? ああ、「浮気しちゃダメよ」って」

そう言う先輩の顔は、困ったような、それ以上に幸せそうであった。

□————————□
|学院校舎内 ・トイレ|
□————————□

貴方「……だからって、トイレってどうなんですか」

先輩「この時間、このトイレに人が来る事は少ないんです。我慢です」

貴方は先輩と同じトイレの個室に入っていた。
先輩曰くそうなのだが、果たして信じられるものか。貴方の直感は、大丈夫だと告げているが……。

先輩「それで、話とは?」

貴方「はい。修学旅行について……」

「修学旅行」。その単語を言った瞬間、先輩は顔に手を当てて天井を仰いだ。

先輩「あー……続けてください」

その声は、まるで生気を引っこ抜かれたかのように掠れていた。
貴方が想像するに堪えない、とても嫌な思い出があるのだろうか。

貴方「は、はい。修学旅行に行きたいと思っているんです」

先輩「無謀ですね、止めておきなさい」

貴方「分かっています、でも行かなければならないんです」

先輩「……どうしても?」

貴方「……私の、我が儘なんです」

先輩「……なら、続けてください」

尚、この問答の間先輩は顔に手を当てて天井を仰いだまま。とても辛い思いをしたらしい。

貴方「お風呂を、どうしようかと思ったのです。先輩さんから、何かアドバイスを貰えないかと思って」

先輩「ありません」

先輩は変わらずその姿勢のまま、きっぱりと言った。

貴方「……先輩さん、去年に修学旅行って、行きました?」

先輩「行きました」

貴方「どうしました?」

先輩「……言わなければ、駄目ですか?」

貴方は

1、是非
2、そこまで言うなら
3、自由行動

↓2

1、是非


貴方「是非」

先輩「……鬼、ですね、見た目によらず……」

うらめしやと言わんばかりの声音で、先輩は呟く。
そんな事を言ったら、先輩だって鬼か蛇かと見紛う気迫を背負っているではないか。

まあ、確かに明らかに言いたくなさそうな様子の人に無理に聞くのは、鬼と言われても仕方が無い。
しかし、貴方の方だって貴方の恋路と相手の一生が掛かっていると言っても過言ではない。
そのどちらかを取るか、天秤にかけたら、先輩はどうしても負けてしまうのだ。
……申し訳ないが、許してもらいたい。

先輩「……分かりました、言います」

先輩は覚悟を決めたのか、顔を覆っていた手を離し、貴方へと向き直る。
よく見るとその顔は、恥じらいによってか赤くなっていた。

先輩「……お風呂の時、私は、眼鏡さんに助けてもらいました」

貴方「眼鏡さんに?」

先輩「修学旅行時点で、既に私と眼鏡さんは付き合っていました」

先輩「それがあったからこその、苦肉の策でした」

先輩「……お風呂に入る時、眼鏡さんは、全力で私を周囲の人から隠しました。そりゃもう、全力で」

先輩「私は体をタオルで隠しつつ、体を洗う時も上手く隠して、その間も、眼鏡さんが防壁の役割を果たしていました」

先輩「その時の眼鏡さん……自分のプライドも恥じらいも捨てて」

眼鏡『先輩さんは私の物だ! 勝手に見るんじゃない!』

先輩「……って……」

貴方「……大胆な、告白ですね」

先輩「他の生徒はみんな引きまくっていましたよ。その甲斐あって、私をまじまじと見る人はいなかったのです」

先輩「眼鏡さんのおかげで、私は二日間のお風呂の時間を乗り切る事ができました」

先輩「その代わり、眼鏡さんには恥ずかしい所を山ほど見られましたけどね……」

「ははは」と渇いた笑いを以って、先輩の話は終了した。
色々な事は後で考えるとして、先輩の話から貴方にとって大事な所を抽出し、要約すると……。

貴方「……その作戦、私、使えませんよね」

先輩「だから諦めなさいと言ったのです……」

貴方「……なんか、ごめんなさい」

先輩「……私こそ、先輩面をしておきながらお役に立てず、ごめんなさい」

貴方は先輩から、修学旅行の話を聞いた。
結果、貴方が得たのは先輩の古傷。そして、修学旅行に対する諦観。
諦めないと言った手前、こう言うのもなんだが……貴方は虚弱と一緒に、修学旅行に行けるのだろうか。

□————————□
|学院校舎内 ・ 廊下|
□————————□

休み時間。特別教室で授業が行われ、終了したその帰り。

修学旅行の対策を考えつつ、教室に向かっていた貴方は、廊下の向こうに見覚えのある姿を二つ発見する。
一つは髪の毛の塊。遠くから見ても、あの一瞬だけ人間とは思えないシルエットから人物を想定するのは容易い。
一つは、腰から銀色のチェーンを提げ、右腕に包帯を巻いた、例の彼女。

またあの二人は、「仲良く」しているらしい。若干、銀鎖が押されているように見える。
今の銀鎖に、怪我をしている様子はない。たまたま遭遇し、捕獲されただけのようだ。

彼女らに話しかけても良いが……貴方には関係の無い事か。

貴方は

1、二人に話しかける
2、虚弱と一緒に教室に帰る
3、自由行動

↓2

2、虚弱と一緒に教室に帰る


それはそれとして、貴方は虚弱の姿を発見する。
どうせ行く道も同じなのだから、一緒に教室に帰る事にした。

貴方「虚弱さん」

虚弱「ああ、——さん……」

まだまだ本調子には程遠い物の、虚弱の背筋はやや曲がっている程度。
まるで一種の日時計のようだと、うっかり思ってしまった。

虚弱「……今、なんか、変な事考えたよね」

貴方「いえ、別に」

虚弱「……人の事を、物に譬えた、顔をしていた……」

貴方「……エスパーですか」

虚弱「あ、やっぱり」

貴方「本当に、何でもないんですって!」

虚弱「……まあ、信じてやろう」

そんな事を言いあいながら、貴方は虚弱と一緒に教室に戻った。
少しだけ、心に余裕ができたような気がした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部室に向かったり。各々自分の青春を自由に謳歌している。

帰る準備をしていた貴方に、さっそく帰り支度を済ませた虚弱が話しかけてきた。

虚弱「——さん。一緒に帰ろう」

虚弱はそう言った。疑問形でなかったのが、非常に引っかかった。
まるで、前以て決定されているような言葉だった。そう思っただけで、虚弱は特に意識したわけではないだろう。

今の貴方にこれと言って予定はない。虚弱と一緒に帰っても大丈夫だろう。

貴方は

1、一緒に帰る
2、やめておく
3、自由行動

↓2

1、一緒に帰る


貴方「はい、いいですよ。少し待っていてください」

虚弱「ん」

貴方は急いで、帰る準備を終わらせる。と言っても、そんなに鞄の中に物を出したり入れたりしていない。
帰る準備もすぐに終わり、貴方は鞄を手に提げて虚弱と向き直る。

貴方「お待たせしました。帰りましょうか」

虚弱「うん」

貴方は虚弱と一緒に帰る事にした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 入口|
□————————□

虚弱「……さむっ」

校舎から出ると、貴方と虚弱に吹き付ける風。
それが季節に合わず、存外に冷たい物だった。

虚弱は身を震わせて、貴方へとひっつく。

虚弱「急に寒くなった……」

貴方「そうですね、風邪、引かないようにしないと」

まあ、急激な気温の変化などよくある話だ。
どうせ明日には、また残暑が厳しいとかなんとか言って妙に暑い日々に戻るのだろう。

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「修学旅行行けないかもしれません」


先ほどから、ずっと考えていた。修学旅行の事を、ずっと。
そして、貴方の中で一つの結論が出てしまった。

貴方「虚弱さん、修学旅行の、事なんですが……」

虚弱「うん、なに?」

虚弱はまるで、日常会話のように答える。今朝の事など、無かったかのように。
虚弱だけ見れば、神妙な貴方が逆に変であるようにすら見える。

貴方「修学旅行に、行けないかもしれません」

貴方は、苦々しく口にした。貴方の中で、その事を認めたようなものだから。
悔しいが、もうどうしようもない。認めたくないが、貴方にはどうする事もできない。

虚弱「まあ、仕方ないよ。できる事とできない事は、あるんだ……」

虚弱はまたもや、何でも無いように答える。

貴方は驚いた。どうして虚弱は、普通に受け答えができる。
簡単な話だ。諦めているのだ、最初から。貴方にだって、出来やしないと、期待していなかったのだ。

虚弱「……——さんだけでも、行ってくればいいよ」

それでは、意味が無いのだ。貴方だけが、虚弱を置いて行っても。

奥歯を噛み合わせ、悔しさを鳴らす。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓2

1、自由行動「>>691=好きな海の生物とかいますか?」


貴方「……好きな海の生物とか、いますか?」

貴方は空気を変えようと、別の話題を振ってみた。しかし、ヘタクソである。

虚弱「急だねえ。うーん、好きな海のせーぶつ……」

虚弱は首を傾げ、考える仕草をする。歩きながら遠くを見るように、ぼーっとして数秒。

虚弱「……カニ」

貴方「カニ?」

また、渋い所を選択した。カニを好く女の子など、聞いた事が無い。
クリオネやカクレクマノミのような小さい魚、イロモノでクラゲやナマコやら等はよく聞くが……。
カニと言うのは、女の子受けする見た目ではない。食べるのであれば、二重の意味で話は変わってくる。

虚弱「……美味しい」

貴方「ああ、やっぱりそう言う理由でしたか……」

虚弱「それ以外で蟹を好きになる理由が無い……」

貴方「カニの存在意義を固定するのはやめてあげてください……」

とにかく、虚弱はカニが好きらしい。もっぱら食べる意味で。
そう言うからには、蟹は食べられるのだろう。これで「吐く」とか言ったら貴方はずっこける自信がある。

虚弱「……——さんは、深海生物が好きなんだよね?」

貴方「ええ、まあ」

虚弱「……たとえば?」

貴方「……深海生物限定ですか?」

虚弱「うーん……じゃあ、海の生き物」

貴方はどんな海の生物が好きだろうか?

1、自由行動
2、これと言っていない

↓2

1、自由行動「シャチ」


貴方「それだったら、シャチですね」

虚弱「……深海生物?」

貴方「いえ、比較的海面近くで生活する事が多い海の哺乳類です」

虚弱「……なんでしんかいせーぶつじゃないの?」

貴方「何故と言われても、好きな物は好きなんだから仕方ありません」

虚弱「……納得いかん」

貴方「まあ、それはそれ、これはこれと言うやつです」

虚弱「むー……じゃあ、なんで好きなの?」

貴方「それはもちろん、食べる為……嘘です、嘘。ドン引きしないでください」

貴方「まあ……敢えて言うなら、カッコ良くて可愛いからですかね」

貴方「イルカの仲間と言うだけあってその能力もかなり高いらしいですし」

貴方「でも、やっぱり何より可愛いですよね」

虚弱「うん、確かに。蟹よりずっと可愛い」

貴方「……虚弱さんがカニを好きな理由って、食用じゃないですか」

虚弱「なにか問題でも?」

貴方「いえ……なんか、シャチも同じく食用で見ているのかな、と思って……」

虚弱「失礼な事を言うな、——さんは」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に寮に帰った。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 6・火)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日)

↓2

2番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

殆どコピペなのに時間が掛かるってどう言う事なんですかね……自分の事ながら謎です。
そしてさようならうつ子。あなたの事は忘れません、たぶん。

って言うか、他のデータから再開する時、ちょっと紛らわしいですね。なんか、色々。
何かしらの対策、考えておきます。

さて、次の再開は5月3日の21:00を予定しています。

それではみなさま、お休みなさいませ。



和風美人タイプ(雅楽乃みたいなの)がいないのは>>1が苦手だから?

>>767
ちょっと、やめてくださいよそう言うの。
このスレにおいて謝罪と言い訳とヒステリーはシステムさんの専売特許なんですから!
このスレで責任を背負えるのは、システムさんただ一人! 他の誰にもさせませんよ、割と真面目に。

>>856
単純に難しいからですね! 好みですけれど、それを可愛くできるだけの技量がシステムさんに無さそうなのです。
限定条件下である人が和服美人的なバッタもんになるんですけどね。おそらく、片腹大激痛必至。

そういえば妨害行為や嵐について。
いろいろ考えたのですが、進行に問題が無ければ採用しようかと思います。

大体、安価スレって自由じゃないですか。基本的に。それをどう捌くかが、そのスレの>1の腕の見せ所と言うか。
別にシステムさんは、システムさんの腕を見せびらかしたいわけじゃないんですけど、そう思います。

まあ、余程酷いのが来たなら、見送りも検討しますけどね。
例えば「宇宙から恐怖の大王がおっこってきて地球を滅亡させる」とか、死亡確定回避不可な安価とか。
こちとら「自由」行動を謳ってるんですから、安価だけは基本的に自由にやらせたいんですよ。それが続くかどうかはみなさま次第と言う事で。

あと、言い訳させてもらえるのなら、今まで無茶安価とかいっぱいあり過ぎて、昨日のアレとか屁の河童。
平たく言うとシステムさんの感覚が麻痺っていて、正常な区別が付いていないかもしれません。

……って言うのじゃだめですかね、やっぱり。
要約すると「進行に難ありとシステムさんが判断した場合のみ安価を無効にする」と言う事なんですが。
いかんせんそのフィルターがイカレ気味なので、不安要素は残ります。

忘れていました、こんばんはシステムさんです。
開幕長話とか死んじゃえばいいのに。でも、これでも色々と言いたい事カットしたんですよ……。
言いたい事も言えない世の中って、世知辛いですね。

そんな戯言はさておき、直後のレスで天気判定

少し遅れましたが、ゲームを再開します。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月:終了)古い方
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月:終了)新しい方
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日:終了)

データがセーブされています。

最後にセーブした2番のデータの続きから始めますか?

また、思い出の部屋に行く事ができます。

思い出の部屋に行きますか?

↓1〜3まで多数決 始めるor始めないor思い出の部屋 その他を除き同数の場合↓3を優先

多数決なので決定しました。

前回の続きから再開します。

2番のデータを読み込んでいます。

読み込みが完了しました。

2番のデータを再開します。

□—————□
|貴方の部屋| 9/ 6(火)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん。おはよう……」

貴方「はい。おはようございます、虚弱さん」

今日の虚弱は、ちょっと調子が悪めに見える。
普段通りの行動は可能だが、今日は保健室に行く事になるだろう。

貴方「朝ご飯、食べられますか?」

虚弱「……うん、食べる」

虚弱は項垂れるように頷き、のろのろと部屋から出て、扉を閉めて鍵をかける。
そうしてから、貴方の方へとふらふらと歩み寄り、と思いきやよろけるように寄りかかってきた。

虚弱「わ……」

貴方「おっと」

もちろん、貴方は真正面からそれを受け止める。
直前に僅かな悲鳴を上げた事から、予期せぬ事故だった事が分かる。

貴方「大丈夫ですか?」

虚弱「ん……ごめん」

貴方「いいえ。じゃあ、行きましょう」

貴方は虚弱を支えながら、一緒に食堂に向かった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「好きな野菜とかある?」


貴方「虚弱さんは、好きな野菜ってありますか?」

虚弱「……ない」

妙にきっぱり、言い捨てた。ここまではっきりしていると、野菜に憐れみさえ覚えてしまう。

虚弱「……野菜が好きな人は、味覚がおかしい……」

貴方「そこまで言わなくたっていいじゃないですか……嫌いなんですか?」

虚弱「嫌いじゃ、ないけど……好きとは言わない」

口ぶりからして、食べられないわけではないが、敢えて食べようとは思わない、と言う感じか。
虚弱は朝食の野菜やお弁当の野菜物は、貴方が知る限りあまり残さない。
残すパターンと言えば、虚弱が苦手とする変な味付けをされている時くらいか。

貴方「でも、野菜ケーキが好きなんですよね?」

虚弱「甘くなっちゃえばこっちの物よ……」

まるで悪巧みでもするような、変な笑みを浮かべて虚弱は言う。

貴方「……じゃあ、選ぶとしたらどれです?」

虚弱「えー……なら、ピーマンかな」

貴方「ピーマン! むしろ、嫌いな方かと思っていました」

虚弱「……ピーマンの苦味は、渋くてよろしい」

虚弱、意外と嗜好がニッチである。一周回って正常でもあるかもしれない。

虚弱「……じゃあ、——さんは好きな野菜ってある?」

貴方は好きな野菜があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない
3、野菜なんて嫌いだ

↓2

1、自由行動「トマト」


貴方「私はトマトですね」

虚弱「トマト……なかなか、よい趣味をお持ちのよーで……」

貴方「あ、分かります? 嫌われがちですが、美味しいトマトと言うのは本当に美味しいんですよね」

虚弱「たしかに……トマトは、野菜の中で上位に入るくらい美味しい……」

貴方「でも、ピーマンの方が好き?」

虚弱「……とーぜん」

その後、貴方は虚弱と野菜談義をしながら一緒に朝食を食べた。

貴方「野菜の話ばかりしていると、野菜を食べたくなりますよね」

虚弱「ねー……」

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持って虚弱の部屋に向かった。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、再び部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました」

虚弱「うん……行こう」

貴方は虚弱と一緒に校舎に向かう事にした。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

えー……すみません、ちょっとトラブルがありました。なんと言いますか、システムさんが死にかけたと言いますか……。
続行できないわけではないと思うのですが、本格的に死にたかないので、今日はちょっと中断させてください。
明日の21:00に続きから再開したいと思っています。

あと喧嘩しないでください、次から↓3でやりますから。
それと安価はできる限り分かり易くしてくれると、無駄な混乱を生まずに済むのでお願いします。

乙でした

>>881 ↓3にすると今度は↓1だけが埋まった状態(残り2レス)で安価の内容が思いついていたとしても、
自分が↓2に質問を投下した後(残り1レス)、↓3で妨害安価されるのが怖くて↓2の安価がとれなくなるから何の解決にもなってないのではありませんか?
まぁ、このスレは連投が禁止されてないから、↓2をとった後に自分で連投して↓3をとるというのも手だけど。

「喧嘩」ということに対してシステムさんがトラウマを持っているのかは分からないけど、
>>880は提案・お願いのつもりだし、他の人たちのも「苦言を呈する」程度で、喧嘩をふっかけてるわけではないと思うよ。
システムさんにとっては、相手の安価に「その安価は状況に合ってないから良くない」という内容の意見を言うことも喧嘩に含まれるの?

1、自由行動「君と暫く会えないのが残念だ」


貴方「虚弱さんと暫く会えないのが残念です……」

虚弱「……なんで?」

貴方「「なんで?」って、それは……」

言われて、貴方は考えて、気付く。

果たして、何故なんだろう?

貴方「……なんなんでしょう?」

虚弱「…………なに言ってんの? 頭、大丈夫? 風邪でも引いた……?」

唐突に意味不明な事を口走った貴方を、虚弱はやけに心配する。
嬉しい半面、貴方の奇怪な行動に対する心配なので、ちょっとばかり沁みるように痛い。

貴方「いえ、今は、正常な判断ができています……」

もしかしたら、修学旅行に行きたい気持ちだけが先走ったのかもしれない。
貴方だって一人の生徒で、一介の子供。そう言った行事に、興奮する事もある。
ただ、面倒かどうかを見極めて、面倒だと思えば参加しないだけで、それがやたら多いだけで。

虚弱「……もし、問題が解決できるようになったら、一人で行っても良いからね……?」

そんな貴方の思考を感じ取ったのか、不意に虚弱はそんな事を言う。
やはりその表情は、いつも通りの何でもない感じ。そう言うのが当然と言わんばかり。
貴方にはどうする事もできないと言うような態度が、無性に腹立つ。

しかし、先ほどの貴方の言葉からして、貴方自身も、心の奥底ではそれを認めてしまっている。
貴方は虚弱を、修学旅行に連れていけない。

貴方は言葉を返す事が、できなかった。

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、もういいや

↓3

2

10分経過したのでシステムさん判断で……どうしましょう。この事態を想定していませんでした。
とりあえず余計な事をしない方が良いと判断したので>>885で進行します。

やっぱりこのスレで↓3は駄目ですね。なんだかんだで↓2が適切でしょう。

2、もういいや


貴方は虚弱と一緒に校舎に向かった。

□—————————□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□—————————□

校舎に着いた貴方と虚弱は、虚弱の体調に従って真っ直ぐ保健室に向かった。

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に事情を説明する。
長期休み明けであっても、保健の先生の対応は変わらない。貴方と虚弱を見るなり、ベッドの使用を許可した。
先生として、その対応はどうなのだろう。良いのか、悪いのか。

とりあえず、貴方は虚弱をベッドまで運び、そこに寝かせてやる。

虚弱「……ありがと」

貴方「どういたしまして。では、私は教室に行きます」

虚弱「ん……いってらっしゃい」

貴方「はい。では……」

貴方は名残惜しみながらもカーテンを閉め、先生と一言二言交わしてから、保健室を後にした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。次の授業の準備をしていた貴方は、何をして時間を潰すかを考えていた。

まあ、これと言ってするべき事はない。
いつも通り、のんびり過ごすのが良いだろう。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

愛の教室に行って、愛と雑談

「余計な事」扱いされた>>886はやってはいけない質問だったのか!危ない危ない……

>>889
いえ、どの質問が良いとか悪いとか、それをシステムさんの口から言う事は滅多にありません。
この場合は、ただ単に順番で優先しただけです。念の為、言っておきます。

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。

僅かな時間すら理由して、絵の練習をする。貴方、真面目!

馬鹿な事言っていないで、鞄の中からいつものノートと筆入れを取り出し、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

お昼休み。腹を空かせた生徒たちは食堂に向かう。そうでない生徒もいるがそれらは知らん。

これからどうしようかと考えていた貴方を、何やらいきなり先輩が訪ねてきた。

先輩「こんにちは、——さん。少し、時間を貰えますか?」

何やら貴方と先輩にただならぬ接点があると見た教室に残っている生徒たちは、黄色い声を小さくあげて、近くの者とひそひそと話をする。
この人、こう言う事ばかりしているから変な噂を立てられてしまうのだろう。
たとえば恋人持ちとか、同性愛者だとか。

先輩が誰も連れてきていない事を見ると、どうやら「男」に関する話のようだ。
口調からしても、一緒に昼食を食べようと言う誘いには聞こえない。

今の貴方に、これと言って予定はない。先輩について行っても大丈夫だろう。
逆に、今先輩から得られる情報以上に有益な物などそうそう無い。

貴方は

1、行く
2、行かない
3、自由行動

↓2

1、行く


貴方「はい、大丈夫です」

先輩「よかったです。急な事でしたから、——さんに用事があったら大変だと思ったのですが」

そう言って、先輩は爽やかに微笑む。男装に近しい物を感じるが、また別の物であるとはっきり分かる。
男装のは自然にできた物のように見えて、作られた笑顔だ。
対して先輩のは、自然にできた物のように見せようと作った笑顔。
完成度の程は男装の方が高く、またそれに対する意識もはっきりと異なって見える。

申し分無いが、少しばかり不出来に思えるその笑顔。
無理に作ったようなそれは、先輩がまるでそうしようと努めているようだった。
何故そう思うのか、貴方にもよく分からなかったが……。

意図せず下級生をときめかせるには、十分である事は追記しておこう。

先輩「では、来てください」

ピンク色に満ちた空気の事など気付いていない様子で、先輩は貴方を誘う。
また、どこかに連れ出されるらしい。人前で話せる話ではないのだろう事は分かっているが、どうにも慣れない。

□——————————————□
|学院校舎内 ・レトロゲーム部部室|
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そして貴方が連れてこられたのは、懐かしのレトロゲーム部部室。
ここに来ると、あまり良い感覚ではいられない。先輩に「男の子ですよね?」と言われたあの瞬間を思い出してしまう。
良い事より悪い事ばかり思い出してしまうのは、脆弱な人間のサガだろう。

ところで、どうしてこの部室には枕があるのだろう。以前来た時に、こんな物があっただろうか。

先輩「さて、——さん」

部室の扉を閉め、鍵をかけながら、先輩は話を切りだす。

貴方「はい」

先輩「修学旅行の件……何か、解決できましたか?」

貴方「……いいえ」

貴方の言葉は、自分が思う以上に苦々しく、悔しそうだった。

先輩「だと思います。そう簡単な話ではありませんから」

先輩「……私の恩人であるとある人は、この学院に在学していた人でした」

先輩「その人は、修学旅行ですら、単独で、問題無くこなしたと聞きます。まあ、昨日その人に相談して初めて知ったのですけれど」

貴方「えっ、だ、大丈夫なんですか?」

先輩「はい。むしろこの状況を解決するのに、その人以上に相応しい人を、私は知りません」

先輩「話が逸れましたね。私は眼鏡さんの協力を得てお風呂の問題を解決しました」

先輩「では……その人は、どうしたのでしょう。どうだと、思います?」

急に、先輩はそんな事を聞いてくる。そんな事、貴方が分かっていればそれで遂行しようとしている。
よって、貴方は首を横に振った。先輩は想定通りの返事に、柔らかく笑う。

先輩「これを、使ったそうですよ」

そう言って、先輩が取り出し、長机の上に置いたのは、人の肌によく似た色をしているテープ。
……どこかで見た事があるが、これはあの、例の特殊テープではないだろうか?

先輩「御想像の通り、プールの時に使ったテープと同じです」

先輩「ただしこれは……それよりも更に、隠す事に特化した性能を持つ超特殊テープ、だそうです」

先輩「その効果の程は、私は使っていないので分からないのですが……あの人、自慢げに言っていたので、たぶん大丈夫でしょう」

本当に大丈夫なのだろうか。まあ、先輩がここまで言うのだから、きっと大丈夫なのだろう。
貴方はテープを手に取り、まじまじと見つめる。こんな物で誤魔化せるとは、到底思えないのだが……。

先輩「念の為、今日、帰ったらすぐにそれで確かめてみてください。問題が無ければ、行けるはずです」

先輩「これ、説明書です」

次に先輩が貴方に差し出したのは、一枚の紙。
丁寧な手書きの文字で、大雑把な説明が書かれている。これを渡した人の性格が分かるようだ。

貴方「分かりました……ところで、いつ、これを? 私が相談したのは、昨日なのに……」

先輩「今朝、届いていました」

貴方「……相談したのは?」

先輩「昨日の放課後です」

貴方「早く、ないですか?」

先輩「『色々と交友があると、いざという時便利ですね』」

その言葉の裏に、触れてはいけない物を察したので、これ以上考え無い事にした。

とりあえず、貴方は『超特殊テープ』を入手した。信憑性はいまいち薄いが……縋るしかないだろう。
とりあえず、今日は真っ直ぐ寮に帰って、早速試してみよう。まさか、安全かどうかも確かめないで実行など、できる物か。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方はこれからどうして時間を潰そうかと考えていた。

先輩から貰ったテープは、見た目こそちゃっちい。
ガムテープより一回り小さいこれで、本当にお風呂に入って大丈夫なのか?
まあ、縋るしかないのは、何より分かっているのだが……。

それはそれで後で考えるとして、貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす

↓2

2、のんびり過ごす


貴方はのんびり過ごした。今は、放課後に向けての気力を惜しむ。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、部活動に励んだり。
教室に居残って友人とおしゃべりしたり、運道化の部活が使用していて校庭が使えないから広場で遊んだり。
生徒たちは自由に、青春を謳歌している。その姿は眩しい限りだ。

なんて、憧れを抱いている場合ではない。帰る準備をしながら、貴方はこれからどうするかを考える。

変なのに捕まる前に、寮に帰ってテープが安全かどうかを確認しなければならない。
もちろん、チェックするのは貴方。貴方の感覚の正しさが問われる時が来たのかもしれない。
今はこれを、最優先事項と考えるべきだろう。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、黒魔術研究会に行く
4、世界「愛」クラブに行く
5、自由行動

↓2

1、寮に帰る


貴方は寮に帰る事にした。

変に寄り道をせず、真っ直ぐ帰るのが良いだろう。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに腰掛けた。

貴方は

1、超特殊テープのチェック
2、部屋で過ごす
3、外に出る
4、学生寮受付に行く
5、自由行動

↓2

1、超特殊テープのチェック


貴方は予定通り、超特殊テープのチェックをする事にした。

先輩から貰ったテープと、付随した説明書を鞄から取り出す。

説明書『超特殊テープ「人肌くん」の使い方!』

……並々ならぬ不安が貴方を襲ってくる。本当に、大丈夫なのか、コレ。

しかし、信用しないわけにはいかない。今は、縋れるものには縋るしかないのだ。
貴方は説明書に従い、超特殊テープを股間に張り付けていった。それにしてもこの説明書、随所がふざけている。

そうして悪戦苦闘しつつ完成した貴方の姿は……なんと言うか、女性と言うより、性器が無い人のように見える。
姿見で確認しているのだが、どうにも、変だ。しかし、色合い的に違和感が無いと言えば無い。

見た目的には、特に問題無いと言えるだろう。

説明書『実際にお風呂に入る時は、体を隠しながらやりましょう』

説明書『その時、体が貧相である事を突っ込まれても、恥じらいを以って対応すると効果的です』

説明書『なるべく体を、タオルか何かで隠すのが良いでしょう』

説明書『股間部を洗う時は、周囲を警戒しつつ、一度剥がしてください』

説明書『このテープは粘着性が高く被れにくい優れ物、乙女の柔肌にも優しい超テープ!』

説明書『尚、修学旅行前には陰毛の処理をしておく事!』

説明書『それと、お風呂では周囲を気にせず、堂々と振る舞う事!』

説明書『ここまで無事生活できたのなら、難しい事ではないと思います』

説明書『P・S。無理だと判断した時、危険だと判断できる時、修学旅行は諦めなさい』

説明書『必ずしも、押し通す事ばかりが良いとは限らないのですから』

説明書『先輩のセンパイからの、助言でした』

……変な、釘まで刺されてしまった。こんな事を書かれては、気にしてしまうではないか。
貴方は、本当に、修学旅行に行くべきなのだろうか。
それが虚弱の為になるとも……限らないと言うのに?

……とりあえず、裸のままでは寒い。貴方はテープを剥がし、急いで服を着た。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月:終了)古い方
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月:終了)新しい方
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日:終了)

↓2

1番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

ゲームを続行しますか?

続行するのならば、安価先のレスで天気判定を行います。(5分経過まで)

↓2 続行or続行しない

□—————□
|貴方の部屋| 9/ 7(水)
□—————□

貴方は目覚まし時計の喧しいベルで目を覚ます。
貴方は目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出す。

そして窓に近寄り、天気を確認する。

うん、いい天気だ。

貴方は歯を磨き、制服に着替えて、ベッドを整える。

いつもの行動を終えた、貴方は虚弱の部屋に行く事にした。
貴方は虚弱と一緒に食堂に行く約束をしている。まあ、虚弱が大丈夫である事が前提なのだが。
虚弱が大丈夫でない場合は、一人で食堂に行く事になるだろう。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

虚弱の部屋の前に着いた貴方は、部屋の扉を軽くノックして反応を待つ。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、虚弱が姿を現した。

虚弱「……——さん」

貴方「おはようございます、虚弱さん」

虚弱「うん……遅かったね……」

貴方「そうですか? いつも通りだと思ったのですけど」

確かに、今日は少し行動が遅かったかもしれない。
貴方は自分の中で流れる時間には無頓着な傾向がある。一人でいると、時間の流れを無視してしまうのだ。
時間通りに動いているつもりでも、実際は結構時間が経過しているものだ。

だとしても、やはりいつもとあまり変わらない時間に部屋を出たはずだが……はて。

貴方が一人考えている傍で、虚弱は部屋から出て、部屋の鍵をかける。
そうしてから、ふらふらと貴方の方へと歩み寄る。
昨日の事があっただけに倒れてくるかと思ったが、そんな事も無く。

虚弱は普通に貴方に接近し、貴方の腕をきゅっと掴んだ。そして、そのまま固まってしまった。
完全にタイミングを失ってしまった貴方、動いて良いのかどうか、判断しかねる。

しかし、このままこうするわけにもいくまい。ほら貴方が動かないから、虚弱もどこか気まずそうに俯いている。
虚弱も虚弱で、こうしたは良いが、どうするかを考えていなかった様子だ。

貴方「……動いていいんですよね?」

虚弱「……うん」

堪らず、貴方は尋ねる。虚弱は俯いたまま頷いた。

貴方「じゃあ……動きますよ……?」

虚弱「ん……」

どこかぎこちなく、気まずい空気のまま、貴方は虚弱と一緒に食堂に向かった。
その間、虚弱は貴方から手を離す事は無かったが、それはいつも通りだったので気にしなかった。

□——————————'□
|二年生学生寮内 ・ 食堂|
□,——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「お風呂どうするか目途もついたし一緒に修学旅行行きませんか?」


貴方「あ、そうそう、虚弱さん。お風呂の、事なのですが……」

会話の内容が内容なので、貴方は声を潜めて虚弱だけに聞こえるように喋る。
ただ、周囲もそれなりにうるさいので、この声量では虚弱に聞こえるかどうか、不安ではある。

虚弱「うん……なにか、閃いた?」

貴方「はい。目途が付いたので、一緒に修学旅行、行きませんか?」

虚弱「……本当に……?」

貴方「誓って」

虚弱「……——さんと一緒に入っても……私が、恥ずかしくない?」

貴方「それは……」

忘れていた。貴方の問題は解決しても、そちらは解決できていない。
貴方がお風呂に入る事ができても、虚弱が一緒に修学旅行に行かないのでは何の意味も無い。

虚弱「……まだ、なんだ」

貴方は、答えられなかった。下唇を噛み不甲斐なく思うだけ。

虚弱「……ぎりぎりまで、待つから……」

その言葉は、貴方にとっては連れていってほしいと言うお願いにすら聞こえる。
きっとそれは、貴方がそう思いたいだけなのだろう。

この問題は……虚弱の意識が変わらない限り、どうにもできない。
どうやって、虚弱の意識を変えれば良い? どのようにすれば、どう変わる?

貴方には、それが、分からない。

貴方は虚弱と一緒に朝食を食べた。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

虚弱と別れ、一度部屋に戻った貴方は、鞄を持ってもう一度虚弱の部屋に向かった。

□—————————'□
|二年生学生寮内・5階|
□,—————————□

再び虚弱の部屋の前に到着した貴方は、部屋の扉を軽くノックする。

少しして、部屋の扉がのんびりと開き、鞄を持った虚弱が姿を現す。

貴方「お待たせしました。行きましょう」

虚弱「うん……」

貴方は虚弱と一緒に、校舎に向かう事にした。

□——————————□
|学院敷地内 ・ 学生寮前|
□——————————□

貴方は虚弱と、何か話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「もし明日死ぬとしたらどうします?」


貴方「虚弱さん、虚弱さん」

虚弱「はいはい……なんですかー……」

貴方「もし明日死んでしまうとしたらどうします?」

虚弱「……え、なにそれこわい……」

貴方「あ、ごめんなさい……少し、無神経でした」

虚弱「いや……べつに、良いんだけど……。えー、どうしようかな……」

虚弱「…………とりあえず、後悔しないように、やりたい事を手近な物からやっていくかなあ……」

虚弱「そう言う話、難しいよね……日頃、考えないし……」

虚弱「あ、じゃあ、——さんは……?」

貴方は、もし明日死ぬとしたらどうするだろう?

1、自由行動
2、分からない

↓2

1、自由行動「いつもと同じ事を」


貴方「私は特に。いつもと同じ事を、しようと思います」

貴方「虚弱さんの言う通り、日頃から真面目に考える事で無いから、と言うのもあっての事ですが」

貴方「やはり、普通に過ごしていたいですね。周囲に、変に察知されたりすると、嫌ですから……」

虚弱「ああ……そっか……」

貴方「まあ、その時になってみないと、そう言う事って分からないですからね」

貴方「私だってこう言う事言ってますけど、その時になったら発狂するかも分かりません」

そうならない確固たる自信があると言うのも、また事実ではあるが。
そもそもこの話自体、あり得る話ではないのだ。そんな事を自慢しても何にもならない。

虚弱「えー……想像できない」

貴方「内なる本性が現れて、なんて」

貴方は他に、虚弱と話したい事があっただろうか?

1、自由行動
2、特にない

↓2

1、自由行動「仮に資格とか関係なしにどんなアルバイトもできるとしたら、何をしてみたい?」


貴方「じゃあ、仮に資格など関係無く、どんなアルバイトでもできるとしたら、何をしてみたいですか?」

虚弱「……なに、その話……」

貴方「興味本位です」

虚弱「あるばいと……? あうーん……むずかしい」

途中、妙な声を上げた気をしたが、たぶん気のせいだろう。虚弱は首を傾げて、大分悩んでいる。

虚弱「……無いかなあ、特に」

貴方「本当に? 何でもできるのに?」

虚弱「……資格が必要なくても、私自身に、体力が無いから……」

なるほど、そう言う問題を考慮すると、できるアルバイトは少ない。
その中でやりたい物と言うのが、恐らくないのだろう。

体力の無さに引き摺られ、できない事が多かったのだろう。
虚弱は何を考えるにしても、自分の体力の無さを前提に考える事が多い気がする。
あまり、よろしくない傾向だ。

虚弱「——さんは……? なにか、ある?」

貴方は、何かやりたいアルバイトはあっただろうか?

1、自由行動
2、これと言って無い

↓2

1、自由行動「なんか重機に乗れるようなアルバイト」


貴方「私はですね……あうーん、そうですね」

貴方「なにか、重機に乗れるようなアルバイトをしてみたいです」

虚弱「じゅーき……ショベルカーとか、タンクローリーとか……?」

貴方「はい。かっこいいですよね」

虚弱「いや……分かんない……。あれだよ、——さん、アッチだから……」

アッチとはつまり、男の子だから、と言う事だろう。
男の子は大体、そう言うものに憧れを抱いたりする物である。貴方も、例外ではなかった。

貴方「えー……分かりませんか? なんと言うか、その、存在感と言うか、安心感と言うか……」

虚弱「……ごめんね」

貴方「むう。まあ、仕方ないですね。私も、なんとなくそう思うだけですし」

貴方「大体、重機を扱うアルバイトって、何なのでしょうね?」

虚弱「……知らないのに、言ったの?」

貴方「ぱっと思い浮かんだのが、それだったんです」

虚弱「……あと、さっき、私の真似、したでしょ」

貴方「あ、分かりました?」

虚弱「そう言うの、いくない……」

貴方「ごめんなさい……」

そんな話をしながら、貴方は虚弱と一緒に校舎に向かった。

□—————————□
|学院校舎内 ・ 保健室|
□—————————□

校舎に着いた貴方と虚弱は、真っ直ぐ保健室に向かった。

保健室に着いた貴方は、保健の先生に簡単に事情を説明する……までも無く、ベッドの使用を許可された。
そんな調子で良いのだろうか。まあ、やっているのだから良いのだろう、たぶん。

貴方は虚弱をベッドまで連れていき、そっと、そこに寝かせてやる。

虚弱「……ありがと」

貴方「どういたしまして。じゃあ、ちゃんと休んでくださいね」

虚弱「うん……頑張ってね」

貴方「はい」

貴方は虚弱に見送られながら、保健室を後にした。

貴方が教室に着いた時、既にホームルームは始まっていたのだが、今更大した問題ではないのだ。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。次の授業の準備をしながら、貴方はこれからどうしようかを考える。

修学旅行の件は……どうしよう。もう、無理、なんじゃなかろうか。
虚弱の口ぶりからして、付け入る隙を作っているのだろう事は分かる。と言うか、そうであってほしいと言う願望。
しかし、それが分かれば苦労など、するものか。

……考えても、分からない物は分からない。
こう言う時は、のんびり過ごすのが一番だ。

貴方は

1、自由行動
2、のんびり過ごす
3、修学旅行の出欠を提出する

↓2

1、自由行動「絵の練習」


貴方は絵の練習をする事にした。
こう言う時は、何か気分転換になるような事をするに限る。
貴方にとってそれとは、まあ、絵を描く事が当たるだろう。それで気分転換になるかどうかは別として。

鞄からいつものノートと筆入れを取り出し、絵の練習をして過ごした。

ちょっとだけ、絵を描くのが上手くなった……気がする?

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

お昼休み。生徒たちは昼食を求めて食堂に向かう。
そうでない生徒も多く、広場に行ったり図書室に行ったり校庭に行ったり他色々行ったりしている。

今の貴方に、これと言って用は無い。自由に行動しても良いだろう。
強いて言うなら、修学旅行の出欠を提出するくらいか。でも、まだ、気が早い……?

貴方は

1、食堂に行く
2、保健室に行く
3、自由行動

↓2

愛に、
「恥ずかしがり屋のクラスメイトが、修学旅行のお風呂の時に絶対に自分に裸を見られるのが嫌で、
欠席しようとまでしているのですが、どうやって彼女を説得しようか悩んでいる」
みたいな感じで相談。


本当は同じような内容の事に男装に相談したかったけど、昼休みは取り巻きが邪魔だと思われるので

1、食堂に行く


貴方は食堂に行く事にした。

□————————□
|学院校舎内 ・ 食堂|
□————————□

お昼休みの食堂は、流石に人が多い。貴方が座れる席を、発見できるだろうか。
まあ、大体こう言う事態を想定して、食堂の席と言うのは多く作られている。
たぶん、座れるだろう、たぶん。

とりあえず、席を探した貴方は

直後のレスのコンマで判定
248…銀鎖 13567…鉢巻と先輩と眼鏡 90…無事に席を発見した

こんな時に限って男装も愛もいねぇーっ!
今こそ食堂のコンマ判定で散々出てきた男装の出番だろ!女性をエスコートするプロフェッショナルであるこいつなら何か知っているはず

コンマ「3」


貴方は、鉢巻と先輩と眼鏡が一緒に昼食を食べているのを発見した。
中には、貴方も見知らぬ生徒も二人ほどいる。どう見ても、貴方が割って入る隙間は無さそうだ。

残念だが、話しかけるのは諦めるしかないだろう。
もし先輩や鉢巻ともっと仲良くなれて、その内あの二人も紹介してもらえたなら、堂々と入る事ができるのだろう。

貴方はその場を離れ、その後空いている席を発見し、一人で昼食を食べた。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

休み時間。教室で過ごしていた貴方は、何かをするべきかどうか、考える。
と言っても、こんな小さな休みでは大した事などできるまい。

まあ、一応、考えてみるだけ考えてみよう。

貴方は

1、自由行動
2、普通に過ごす
3、修学旅行の出欠の提出

↓2

男装に「恥ずかしがり屋のクラスメイトが、修学旅行のお風呂の時に絶対に自分に裸を見られるのが嫌で、
欠席しようとまでしているのですが、男装さんだったらどうやって説得します?」
みたいな感じで相談しにいく。

取り巻きが怖いけど

1、自由行動「男装に「恥ずかしがり屋のクラスメイトが、修学旅行のお風呂の時に絶対に自分に裸を見られるのが嫌で、略」


貴方は男装に、虚弱の事を相談しに行く事にした。

女性を扱う事に関して、男装には一目置くだけの技術と価値がある。
こう言う時ばかり頼りにするのは、なんだか気が引けてしまうが……。

虚弱の事は隠しながら、しかし大事な所はちゃんと話す事を心がける。
その時、多少の脚色が入って、話を間違えてしまうかもしれないが……仕方が無いか。

今の時間ならば、教室にいるだろう。

貴方は男装の教室に向かった。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-B|
□————————□

貴方が男装の教室に着いた時、男装は変わらず、取り巻きに囲まれていた。
あまりにも表現し難い光景ではあるが、接近しないわけにはいかない。

貴方は男装の席に向かい、話しかける。

貴方「男装さん、こんにちは」

男装「ん? ああ、——さん。はい、こんにちは。僕に、何か御用ですか?」

取り巻きたちからの痛い視線を受けつつ、貴方は予定通り、男装に相談する。

貴方「実は、相談したい事があって……」

男装「相談? ……でしたら、ここは少し似合わないですね。場所を移しましょう」

男装「君たちは、ここで待っていてもらえるかな? 僕が何より大切にするのは、分かっているだろう?」

男装は取り巻きに尋ね、取り巻きは即答で了承。
茶番と言う単語が思い浮かぶ応答であったが、これで邪魔が入る事はない。それだけは、良しとしよう。

男装「では、行きましょうか」

□——————————□
|学院校舎内 ・ 空き教室|
□——————————□

男装に導かれ、貴方が着いたのは普段使用されていない空き教室。
授業などで使う場合もあるが、次の時間では使用されないらしく、人の姿は無い。

男装「ここならば、ちょうど良いでしょう。それで、相談とはなんですか?」

貴方「はい……そろそろ、修学旅行があるじゃないですか」

男装「ああ、そうですね。——さんは、行くつもりですか?」

貴方「私は……はい」

貴方の、何か重い空気を察したのか、男装は普段の飄々とした雰囲気を消し、真面目に対する。
こんな事も、やろうと思えばできるらしい。これがあるからこそ人気を獲得したのかもしれないが、少し見直した。

貴方「でも、私の友達が、行きたくないと言っているんです」

男装「友達が……?」

貴方「その人は恥ずかしがり屋な人で、自分の裸が見られるのを、嫌がっていて……」

貴方「修学旅行を欠席しようとしているんです。でも、私はその人と一緒に行きたい」

貴方「男装さんだったら、どう説得しますか?」

男装は、貴方の話を黙って聞いていた。時々、頷いたり唸ったりして相槌を打つ程度で。
貴方の話が終わった事を確認すると、腕を組んで悩むような仕草をする。
組んだ腕の位置がアレで、何やら豊満な胸を強調するような格好になっているのは、言わない方が良いだろう。

男装「……僕は、説得をしようとは思いません。たとえ、親友と呼べる人だったとしても」

男装「嫌な事の基準と言うのは、人によって変わります。他の人には些細な事でも、当人にはとても重要な事……と言うのは、よくある話です」

男装「その人は、本当に嫌だから、修学旅行に行かないと言っているのでしょう」

男装「……それでも、強制するのかい? ——さんに、その権利はあるのかい?」

男装「はっきり言います。僕は、誰も持ち得ないと思います。決めるのは、その人だから」

男装「——さんは説得と言う言い方をして、無理強いを正当化しようと……していませんか?」

貴方「そんな事は」

無いと、言い切れるだろうか。

男装「僕は、あなたを責めるつもりは毛頭ありません。だた、注意はしておきます。あなたが、嫌な人になって欲しくないから」

男装「……ただ、もし、するとしたなら」

男装「……いえ、この先は敢えて言いません。あなたは、僕ではない。——さんの言葉と、意識があるのですから」

男装「……戻りましょう。次の授業が、始まってしまいますよ」

貴方「……はい」

貴方は男装と一緒に、それぞれの教室に戻った。

貴方は……どうするべきなのだろう。貴方の言葉と心を伝えても、無駄だったと言うのに。

□————————□
|学院校舎内 ・ 2-C|
□————————□

放課後。生徒たちは寮に帰ったり、自分が所属する部活動に向かったり、自由に放課後を過ごしている。
外からは、運動系の部活が活動をしている声が聞こえる。

帰る準備をしながら、貴方はこれからどうしようかを考える。

今の貴方に、これと言って用事はない。自由に過ごしても大丈夫だろう。
強いて言うなら修学旅行の出欠を提出するくらいだが……決めかねる。
あと一日、ある。明日、提出する時間がある。まだ、早い……のだろうか。

貴方は

1、寮に帰る
2、保健室に行く
3、男装の所に行く
4、鉢巻を探す
5、自由行動

↓2

5、ここまで来たら愛にも相談

ぶっちゃけ虚弱の心の問題だから相談したところで何も変わらんだろ

システムさんに質問
修学旅行での入浴の取り決めは、
「決まった時刻に全員で入りなさい」というものですか?
それとも、「何時から何時までの間に好きに入りなさい」というものですか?

5、自由行動「ここまで来たら愛にも相談」


ここまで来たなら、愛にも相談するしかない。頼れる筋は、もうこれで終了と言っても良い。
先生たちに頼る事もできるが……それは、どうなのだろう。情けない気がする。あと、約一名が役に立たない気がする。

なんて、そんな事を考えている場合ではない。
愛は恐らく、世界「愛」クラブの部室にいるだろう。放課後ならば、ほぼ間違いない。

貴方は鞄を持って、世界「愛」クラブの部室に向かった。

□——————————————□
|学院校舎内・世界「愛」クラブ部室|
□——————————————□

世界「愛」クラブの部室に着いた貴方は、部室の電気が点いている事を確認してから、扉を軽くノックする。

愛「はーい。どーうぞー」

愛の間延びした返事が聞こえたところで、貴方は扉を開けて、部室に入る。

貴方「お邪魔します、愛さん」

愛「おや、——さんでしたか。よくいらっしゃいました、どうぞ座ってくださいな」

愛は嬉しそうな声を上げて、向かいの椅子に座るよう貴方を促す。
貴方は言われた通り、愛と向かい合うようにして座り、鞄を床に置く。

愛「ちょっと待ってくださいね、今お茶を淹れますー」

貴方「はい、ありがとうございます」

貴方も随分図々しくなった物である。もはや遠慮の世辞すら言わなくなったとは。
慣れと言うのは、下に恐ろしい物であると、意味も無く悟る。

なんて考えている内に、愛はお茶を注いだ湯呑を、貴方に差し出す。

愛「はい、どーぞ」

貴方「頂きます」

貴方はお茶を一口飲み、ほっと息を吐く。熱い感覚が喉を通り、胸元を過ぎ、胃に沁みるのを感じる。

愛「……ところで、何か用だったのではないですか?」

そうして一息吐いたところを見計らってか、愛はタイミング良く、貴方に尋ねる。
普段と同じ事を言っているとは言え、合っている事は合っているだけに、ちょっとどきりとする。

貴方は

1、自由行動
2、……特に理由は無い

↓2

>>956まったくもってその通りなんだけど、虚弱が「ぎりぎりまで、待つから」って言ってくれた以上あがきたかった。
でも、「1」で寮に帰った方が、相談するよりいい方法があったのかもしれない。そうだとしたらごめん。

1、自由行動「虚弱の事をボかして相談」


貴方は虚弱の事を、ぼかして相談する事にした。

貴方「はい……また、相談があって」

愛「お役に立てるなら、どうぞ」

愛は穏やかな口調で貴方を促す。愛が与えるこの異常な安心感は何なのだろう。
また、彼女なら答えてくれると言う、この絶対に近い信頼感は何なのだろう。
もしこれが「愛」の為せる技と言うのなら、素晴らしきは愛、か。

貴方「修学旅行の事で、お話があるんです」

愛「ほう、修学旅行。いいですね、楽しみですねー」

貴方「そうですね……でも、友人の一人が、その、行きたくないと……言っていまして」

愛「それは……勿体ない事ですね」

貴方「恥ずかしがり屋な人で、自分の裸を見られるのが、嫌なのだそうです。特に、私に見られるのが」

貴方「それは、なんと言いますか親愛の裏返しとして喜ばしい事ではあるのですが、その所為で……」

愛「修学旅行に行こうと言っても、良いと言ってくれないと」

貴方「はい……どうしたら、良いと思いますか?」

愛「そうですねえ。——さん、それ、誰かに相談しましたね?」

貴方「……え?」

愛「いえ、妙に言い慣れていて、淀みなくて、ちょっと諦めが混じっていたので」

愛「以前に誰かに相談して、良くない返事を貰ったのかと思って。ごめんなさい、勘ぐってしまいました」

……愛は、本当にエスパーか何かなのではないだろうか。
貴方は、これと言って何か変な事は一つだってしなかった。いつも通り振る舞ったと思う。
愛は僅かな変化を見抜き、ならず聞き抜き、しかもズバリ言い当てた。
どこかで見ていたのだろうか。そうとしか、思えない程、正しかった。

愛「まあ、それはそれとして。本人が嫌がっているのならば、無理に誘うのは良くないですねー」

ああ、それ、さっきも男装に言われた。やはりそうなのかと、貴方はへこむ。

愛「ですが……閉じこもるばかりでは、何も拓けないですからね。私は、——さんが正しいと思いますよ」

愛「ただ、どうしたら良いか、と言う話ですが、私はなんとも言えません。当事者ではないので」

愛「捨てる神あれば拾う神あり、ただし拾った神様が良い神様とは限りません」

愛「私の言葉が正しいとは限らないのに、それを信じて——さんがその通りやって、その人が本当に行かなくなったら悲惨です」

愛「まあ、取捨選択くらいはしてくれると、信じていますよ」

愛「……——さんは、その人と修学旅行に行きたいんですね?」

愛「本当に、行きたいんですね?」

愛は、珍しく真面目な声で、貴方に重ねて尋ねる。

貴方は

1、行きたい
2、……分からない
3、自由行動

↓2

1

あえてsageた?

1、行きたい


貴方「行きたいです」

貴方は毅然とした態度で答える。だってこれは、間違いなく貴方が思う事だから。
劣情もあるだろう、欲情もあるだろう、下賤な感情だって掘れば出てくるだろう。全部認められるだろう。
だけど、その他にも、貴方の中にはちゃんと、虚弱に修学旅行に行ってもらいたいと言う思いがある。

その先で、楽しんでもらって、日向の心地良さを、もう一度知ってもらえたら。

愛「でも、相手は行きたくないそうですよ」

その気持ちを蹴落とす、呑気にして穏やかな、しかし冷酷なその一言。

愛「失礼ですが、私には——さんが一人で張り切って、一人で頑張っているようにしか見えません」

愛「相手の事を、考えているようには見えません」

愛「ええ、考えていると言いたいのでしょう、よく分かります」

愛「……ですが、それは——さんが見たその人、に過ぎないのでは?」

愛「そこのどこに、一体何に、そうする事が正しいと確証が持てると言うのですか?」

愛「人の心が、分かるわけでもないでしょうに」

分かる。貴方には、人の心が読める————



————だけ、じゃないのか?

貴方のその力は、人との付き合いを、まるで紙の上に書かれた話のようにしてしまう。
貴方は、人の心が読めるだけで、他人の心は分からないのではないか?
人の心を読んで、分かったつもりになっている、だけ、なのではないか?

貴方「わたし、は……」

足下が崩れて行く感覚が、貴方の体を這って登っていくようだった。
貴方の存在を根底から揺るがさんばかりの、衝撃だった。

大した話ではない。だいたい貴方は、その力を、滅多に使わないのだから。
しかし、貴方はその力を使って一度、虚弱の心を見た。
そのくせに、貴方は、虚弱を分かっていなかったのではないか。
そう、思ってしまう。途端に、自分が、愚かな生き物に思えてくる。

何も見ていない、何も考えていない、盲目白痴の、肉の塊。

愛「……他人の心なんて、どれだけ頑張ったって解りっこありません」

愛「そんなもんです。だから、そもそも、他人の心を考えるなんて事が、間違っているのです」

愛「でも、止められない。だってそうしたら、他の人の心を考えたら、他の人も自分の心を考えてくれるから」

愛「自分が、認められるような、気がしてくるから…………つまりですね」

愛「私にも、よく分からない話なんですよ、それ」

貴方「…………え?」

その一言で、貴方は現実に戻された気分だ。

アレだけ偉そうな事を言って、アレだけ理不尽な事を言って、自分だって分からない?
愛の意図が、よく、分からない。

愛「私にも、どうしたらいいのか、全く分かりませーん。本当に、残念ながら……」

愛「だから私ならきっと、その人にお願いします」

愛「私はあなたと一緒に修学旅行に行きたい。だからお願いです、一緒に来てください、と」

愛「頼まれてしまっては、相手の気持ちを考える人なら、無碍にはできませんよ」

愛「そこでもう一押し。まあ、それで駄目ならたぶん駄目なのでしょうけれど」

愛「虚弱さんは、優しい人ですから、大丈夫ですよ」

貴方「……そう、ですか?」

愛「自信は、ありませんけれどね」

そう言う割には、愛の髪の毛の先は、ぴょこっと跳ねた。

貴方「…………愛さん、意外と、厳しい人ですよね」

愛「愛とは、時に厳しく、時に優しく、甘くて辛くてしょっぱい物なのですー」

強く吹いた鼻息で、髪の毛の一部が揺れる。それについ、笑ってしまう。

貴方「って言うか、何故、虚弱さんだと?」

愛「——さんが相談してくる事と言えばぜーんぶ、虚弱さんの事でしたからね」

愛「もしやと思いきや、人物像も若干似ていたので、確信しました」

ああ、そう言えば、確かに、貴方は愛に相談する時、虚弱の事ばかりだ。
虚弱の事で問題が起きる度、愛に助けを求めている。その度に愛は貴方に道を開示してくれる。
それが正しいのかどうかは分からないが、今の所、順風である。

貴方「……いつも、ありがとうございます」

愛「お代はラブで結構!」

そう言って、愛はお茶を一口啜った。

貴方「……では、私はそろそろ失礼します」

愛「そうですか。また、いつでも来てくださいね?」

愛は変わらぬ調子で、貴方にそう言う。冷たくも、暖かく。
求める「愛」の姿をしたような、そんな人。

貴方「……次は、普通に遊びに来ます」

愛「相談事でも構いませんよ、私は」

貴方「頼りっぱなしで、頼りないと思われたくありませんから」

愛「まあ、意地っ張りですね」

貴方「お茶、美味しかったです。御馳走さまでした」

愛「はい、お粗末様でした。さようなら、——さん」

貴方「はい、さようなら」

貴方は世界「愛」クラブを後にして、寮に帰った。

複雑な心境ながらも、どこか晴れやかな気分だったのは、愛のおかげだろうか。
……途中の言葉は、ちょっと心にキたけれど。

□—————□
|貴方の部屋|
□—————□

部屋に戻った貴方は鞄を置き、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

一日を終了します。

これまでの行動を記録します。

データをセーブする位置を決定してください。

1.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 6・火:終了)
2.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 5・月:終了)
3.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 2・金:終了)
4.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 3・土:終了)
5.貴方     温和・怠惰 [Birth: 8/13] (9/ 4・日:終了)

↓2

3

3番に貴方のデータをセーブしています。

セーブが完了しました。

これまでの行動をシステムにセーブしています。

セーブが完了しました。

お疲れさまでした。

夜遅くまで進行できる、長期休みの長所ですね。
まあ、付き合わされる方は堪ったものではないと思います。

あと、お代はラヴで結構でしたね。なんか違和感あると思ったらそれでした。
途中でsageてたのはアレです、ちょっとした事故です。

次の再開は5月5日の21:00を予定しています。
GWを全部つぎ込むこの廃人っぷり。予定はねーのかYO、とか言わないで。

それではみなさま、お休みなさいませ。

乙でした

>>972 結局のところ>>957はどうなの?
私のところの修学旅行は、「何時から何時までの間に好きに入りなさい」とか「班ごとに入浴時間が決まっている」だった
女学院の修学旅行先の風呂って、1クラス全員入れるくらいでかいの?

>>883
進行に挟むのはどうなのだろうと思って後回しにしていました。すみません。
まあ今回を見てもらえたなら分かる通りこのスレだとなにやってもこのザマです。
システムさん側でどうにかしようとしたんですがね、結局は参加者側のモラルの話ですからね。

喧嘩についてですが、システムさんの目には思いっきり喧嘩腰に見えましたね。
実際に発展する事は無いのでしょうが、嫌じゃないですか。見ていて。
まあ、これで喧嘩じゃないと言い張るのでしたら、やっても構いませんけどね。
ますます無法地帯化していきますね、このスレ。システムさんは、どうするつもりなんでしょう。

>>957
特に考えていませんでしたが、前者のつもりでした。
と言うか、後者だったらこんなややこしい事にならないですし、そもそも知りませんでした。
そう言うルールの学校ってあるんですね……そう言う風にすれば良かったと思いました。
一つのクラスが決められた時間毎に入浴、と言う事になっています。その他の細かい事は各自補完しておいてください。


そう言えば、スレが微妙に余っちゃったんですけど、このあまりを使ってオマケをするのと普通に進行、どっちが良いですかね?
埋めるには惜しいくらいに余っちゃったので、判断しかねます。とりあえず、新しいスレは次の再開の時に立てるとしてです。

あ、オマケが良いと言う人は「オマケ」的なレスをしてください。
普通に進行してほしい人は無視してください。
大体二つか三つくらい「オマケ」的レスあったら程良く埋まっちゃうので。

オマケ

>>974 3週目の序盤で、プレイヤーのお気に入りのヒロインが分かれたら無法地帯になるかもね。
今はこのスレの治安はいい方だと思うよ。お互いに足引っ剥たりしてないし。

ちょっと早いですがこんにちは、システムさんです。
とりあえずスレ立ててきました、こちらです。
安価で女装ギャルゲー風SS part15 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367743679/)

で、「オマケ」的なレスが二つあったので、そっちやりましょうか。
大体5〜10レス程で終わらせたいと思ってるんですけどね。じゃあ何をやるかって言うのを考えていなかったんですよね。
まずは、当たり障りないのだけ選択肢として提示しておきます。

1、もしも前主人公が女の子で眼鏡が男だったら
2、裏設定:この世界の吸血鬼について(>>375での話題ついで)
3、こういうのやれよって言うのください

↓2

と言う事で、今日は予定を変更して特別番組「この世界の吸血鬼について」を放送します。はい、冗談です。一息吐くまでsage進行で行きます。


吸血鬼とは通常、まともな生き物ではありません。実際の伝承では屍、ゾンビの亜種だそうです。死んでますね。
マイナーなのだとぶよぶよの塊か、チュパカブラみたいな気持ち悪い獣です。そちらを元とする説もあるようです。
どっちにしたって死んでるか意思の疎通がそもそも出来ないかの二択です。詳しくはWikipediaでもどうぞ。

ではこの世界ではなんなのか。死骸です。一番メジャーな屍が、この世界の吸血鬼です。
そして、かつて実在した異形の怪物として全世界で認識されていました。それも昔の話で、今は都市伝説に成り下がっています。
能力は吸血能力の他に、血を吸って殺した者の眷属化、霧化、変身、魅了、怪力、驚異的な能力神経。などなど。
弱点は太陽の光、聖水、ニンニク、香草、銀、招かれないと人の部屋に行けない、他。魔蝕虫よろしく弱点まみれです。

吸血鬼たちには生殖能力がありますが、同じく吸血鬼と子を生す事は本能によって回避されています。
これは、自分たちを上回る吸血鬼、或いは真祖に近しい支配者の誕生を忌避しての事だとされています。
吸血鬼と生殖可能な生物は人間のみですが、所詮は餌なので性行為を行う事自体が滅多にありません。

・吸血鬼の子供
吸血鬼の子供は、死骸ではなく普通の生き物として誕生します。見た目は普通の人です。人間社会に紛れて生きる者が多数です。
吸血鬼の種、もしくは卵子で産まれた子供は、当然吸血鬼の因子を受け継ぎます。能力も、弱点も。
特に弱点は、人間社会で生き抜くには致命的なモノもあり、人間社会で生きる血族はそれの回避・対策を優先します。

これらは人の血肉との交配によって、劣化・中和される事が確認されています。失われる特性もある様子。
世代を重ねる毎にそれぞれは鳴りを潜めますが、適量の人の血を吸えば一時的ではあるものの吸血鬼としての能力を取り戻せる、とか。
それでも、前述の失われた特性が戻る事はないようですが、確証はないとか。

逆に、稀に吸血鬼の因子が過度に覚醒し、初代と同等の能力を獲得するクオーター以下もいるとか。尚、これも一時的とされます。
また、強い吸血鬼の因子を継ぐ血族は、先祖の吸血鬼の記憶がフラッシュバックする事もあるそうです。

・吸血鬼ハンター
吸血鬼同様、それを狩る吸血鬼ハンターも、かつて存在したとされています。
現在も属する人間はいるそうですが、認識はされていません。吸血鬼もいないとされているのだから当然ですね。
世界のどこかには、吸血鬼ハンターの協会が存在して、独自のネットワークを持つとか持たないとか。

今でも、人に紛れて生きている吸血鬼が、何年間で1人ほど抹殺される事もあるそうです。
殺された吸血鬼の血族は、人間としての戸籍を獲得しているならば、人の法の下で扱われます。
つまり、戸籍持ってる吸血鬼を殺したら普通に罪に問われます。吸血鬼ハンターは吸血鬼を葬る場合、ばれちゃいけません。

しかし、吸血鬼ハンターになると言う事は、吸血鬼に並々ならぬ因縁があると言う事でもあります。
たとえ法律によって裁かれる可能性があっても、そうなっても、吸血鬼を抹殺しようと言う覚悟の保持者ばかりです。
そもそも人の姿をした生き物を殺すってわけですから、常識が通じるわけありませんね。

・輸血パックって結局どうなん?
と言う事で、吸血鬼は人の世界で生きるため、吸血鬼である事を隠して生きる必要があります。ばれたら殺されちゃいます。
あばれはっちゃくしようもんなら一日と経たずに始末されてしまうので、大人しく生きなければなりません。
輸血パックなんか獲得したら、闇取引だろうと嗅ぎつけた吸血鬼ハンターによってぬっ殺されます。殺されました。
まあ、人間の血肉のおかげで人の血を必要としない血族ばかりしか残っていないので、輸血パックを必要とする人自体少ないです。

関連項目【ダンピール・ネイブル】
関連項目【吸血鬼ドラとその妻マリア】
関連項目【考察:何故、吸血鬼の血族がいるのか?】

関連項目を見ますか?

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いけねっ、何か忘れていると思ったらこれを忘れていました。
あと数字じゃなくて項目の名前を記入してください。

関連項目【ダンピール・ネイブル】
関連項目【吸血鬼ドラとその妻マリア】
関連項目【考察:何故、吸血鬼の血族がいるのか?】

関連項目を見ますか? 「また、何か質問はありますか?」

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むう、だから確認しろとあれほど。関連項目【ダンピール・ネイブル】を開きます。

【ダンピール・ネイブル】

吸血鬼ハンターにさえ恐れられた吸血鬼は数多く、中でもジャン・ネイブルの名は忘れられないと言う吸血鬼ハンターは多いそうです。
その男はダンピール。吸血鬼ドラと、吸血鬼ハンターであるマリアとの間に生まれた、と本人は名乗ったそうですが、定かではありません。
吸血鬼の力を持ちながら、吸血鬼の弱点に対する抵抗を僅かに持ち、次々と、吸血鬼ハンターを襲ったとされています。

被害にあった吸血鬼ハンターは二〇〇人超。その全てを、喉元を食いちぎると言う方法で殺害。
吸血鬼ハンターは協力関係を蒸結び、教会を設立。ダンピール・ネイブルの抹殺に四半世紀程の時間を注いだとされています。
ただ、ダンピール・ネイブルを追い詰めたは良い物の、その命を奪う事は叶わず、寸での所で逃げられました。

その後、ダンピール・ネイブルの行方は知れず。一説では、海を渡り別の国に移ったとされていますが、定かではありません。
教会は、吸血鬼と人間の子に対して、吸血鬼以上の警戒を抱いたと言われています。
吸血鬼ハンターの中にダンピールが存在しないと言われる理由も、それに起因するとか。

恐れられたダンピール・ネイブル。その男は、吸血鬼ハンター殺し、ノスフェラトゥハンターキラーと、今も呼ばれています。

ネイブルは教会との戦争姿勢を構える際、こう言い放ったと言われています。

「父ドラの血と母マリアの誓いにおいて、貴様らを滅ぼす! この穢れたダンピール、ジャン・ネイブルが!」

ダンピールとは伝承によれば、吸血鬼を殺す存在とされています。
この「穢れたダンピール」と言う表現は、人間の血を引きながら人間を殺す自らの矛盾に苦しんだ果ての、自虐と言われています。
ただ、彼の父、吸血鬼ドラは吸血鬼ハンターによって滅ぼされました。
その恨み、憎しみを持って生まれたダンピール・ネイブルの意志が、吸血鬼ハンターを震わせたと言うのは、有名な話。

これは与太話とされていますが、ジャン・ネイブルは一人として、普通の人間を襲わなかったとか。
しかし、彼によって殺された吸血鬼ハンターの家族が、吸血鬼ハンターになり、その人を殺し、またその知人がハンターになり。
それの連鎖が発生した事は、否めないでしょう。

関連項目【吸血鬼ドラとその妻マリア】
関連項目【考察:何故、吸血鬼の血族がいるのか?】
関連項目【吸血鬼との共存】

関連項目を見ますか? また、何か質問はありますか?

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関連項目【吸血鬼との共存】

吸血鬼ハンターには、吸血鬼との共存を提唱、試みる者も居たそうです。
吸血鬼は、奇しくも見た目自体は普通の人間に近しい事から、ほだされる人間もいます。
そんな事を言っちゃう輩は、漏れなく異端分子として排除されたらしいです。

提唱された条件は大体似通い、大別して二つに分けられます。一つは、ほぼ降伏。一つは、理想的共存。

吸血鬼に「食われ」命を落とす人と同じくらいに、吸血鬼との戦いで命を落とす吸血鬼ハンターは多かったそうです。
やはり、上回る力を持つ生き物に抵抗する際、犠牲は付きものです。その数が、あまりにも多いと判断する人も、それはいます。
また、人の姿をした生き物を殺すと言うのにも、抵抗を覚えます。慣れちゃえば話は簡単だったのですが。

そんな人は、吸血鬼に対して年何人かの「生贄」を保証する事で、結果的な犠牲人数を減らす事を提案しました。

言うまでも無く人間側の降伏と同義ですから、認められるわけがありません。
第一、吸血鬼側がそれを承認するとは、当時の吸血鬼ハンターたちには考えられなかったのです。
吸血鬼は支配者側である事から、支配するのは構わないとして「管理」されるのは許せない「だろう」。

よって、この提案は否決されました。とうぜんですね。

また別に、技術が発展したある時。輸血パックなる物ができた時、ある吸血鬼ハンターが提案しました。

輸血パックによって、吸血鬼による人の被害を減らす事ができる。
人も死なず、吸血鬼も殺さず、血が流れず、灰は生まれない、と。
多分に漏れずそんな事を言った人は粛清されちゃったらしいです。

吸血鬼ハンター、及びその協会が掲げる目標は「吸血鬼の全滅」。それ以外の目的は、存在し得ないのです。
まあ、その目標を掲げるのも、前述のような事を言う輩があまりにも多い為であるのは、また秘密の話。
ただ、本来吸血鬼ハンターと言うのは、吸血鬼が「嫌い」だからそれになります。憧れとかで成るのとは話が別です。

その存在が、吸血鬼との共存を図るなど、前提からしてあり得ないのだとか。

この一件以来、吸血鬼ハンターの間で、吸血鬼との共存は絶望的、と言うのが通説となりました。
人間から見ても、吸血鬼から見ても、共に生きる事は不可能であると、結論が出たのでした。

関連項目【考察:何故、吸血鬼の血族がいるのか?】
関連項目【吸血鬼ハンターの武装】

関連項目を見ますか? また、何か質問はありますか?

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関連項目【考察:何故、吸血鬼の血族がいるのか?】

時折、人間と吸血鬼の間の子が発見されます。吸血鬼の特徴を持つ人間も、中々多く発見されます。
吸血鬼にとって人間とは食料でしかないはずなので、吸血鬼ハンターとその教会は大層疑問に思います。

もっと不思議なのは、吸血鬼の血を引く人間、吸血鬼の血族の多くは、吸血鬼ではなく人間として生きようとしている事だったそうです。
血の渇きに耐え、肌を焼く日差しを堪え、体力を奪われながらも、それでも人の社会で生きようと努力しているそうです。
だとしても、吸血鬼ハンターは問答無用で殺します。吸血鬼である事には変わりないからです。

ただ、疑問を解決せずにはいられません、吸血鬼の血族を尋問し、それら残らず、片親が吸血鬼である事が判明しています。
前述の通り吸血鬼にとって人間とは食料でしかないはずなのに、何故、その人間との子を為すのか?

考えられる理由はいくらでもあっても、そのどれにも、吸血鬼らしい正統性がありませんでした。

たとえば種の存続。死骸に種の存続とかあるのか、とか、そもそも死骸なのに生殖活動が可能ってどう言う事なの、とかは別にして。
自分より劣る能力を持つ生き物を、餌と交配する事によって生み出す。そこに、何か、価値がある?
……ようには、どう見方を変えても感じる事はできませんでした。

続いて、吸血鬼の血族同士の交配によって、真祖の復活を目論む。これには、納得できる要因は僅かにありました。
吸血鬼ハンターによって滅ぼされ続け、いつか種が根絶やしになるより、血を残して未来を見る。

しかし、これにもまた疑問が生まれます。
吸血鬼の共通の性格として、支配者の本能がありましたとさ。
裏を返せば、自分が支配できない世界に興味は無い、と言うのも共通であったそうです。
よって、未来に託す、と言う事も、考えられなくはないが可能性とは低い、と言う事になりました。

続いて、戯れで子を作る。可能性はかなり高く、現時点では協会内ではこれが結論として終了しています。
人間として生きようとする事も、人間側の親が、そう教え込んだのでしょう。
忌み嫌われた吸血鬼の子供を産み、生かして育てた事も、肉親の情がなんとやら、と言う事で納得できます。

続いて、人間側の吸血鬼に対する理解が間違っていて、前提から異なっている。

もしかしたら種の存続を図ったのかもしれない。
もしかしたら、真祖の復活に賭け、再び地上を征服しようとしているのかもしれない。
そもそも、吸血鬼はどう言う存在であるのか……。

これは、吸血鬼ハンターたちが認めたくなかったので即座に否定されました。
奴らは抹殺対象で、自分たちはそれを狩る側。その関係を崩したくなかったのです。

結論としては、戯れで人間との子を作った、と言う事で話は終了しました。
終了しただけで、真実は、未だ不明であるそうです。

関連項目【吸血鬼ハンターの武装】
関連項目【吸血鬼の誕生】
関連項目【本編で語らない設定を何故ここまで作り込んだのか】

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あとついでに直後のレスで天気判定

関連項目【吸血鬼の誕生】

吸血鬼が生み出されるには、特殊な条件があったり無かったり。詳しくはWikipediaを見てもらった方が良いかもしれません。

・元となる存在の誕生は以下の通り。

不浄なる死を遂げた人間の死体が吸血鬼として復活する。自殺、処刑された重罪人など。

死体に悪霊が取り付き、何らかの因果関係が発生して吸血鬼なる。要するに不思議パワー。

吸血鬼同士の交配により誕生。その場合、より濃い力を持つ、言わば「真祖」が誕生すると吸血鬼間では言われている。
今の所、「真祖」の誕生は確認されていない。吸血鬼側により忌避されている物と推測できる。

・眷族的な存在の誕生は以下の通り。

吸血鬼に噛まれ、その時に特殊な「何か」を送り込まれると、噛まれた側は吸血鬼になる。またもや不思議パワー。

吸血鬼の血を受け取る(飲む・輸血する)と、吸血鬼になる。
こちらは血の契約と呼ばれ、吸血鬼は気に入った人間に積極的に行ったとされています。
そうして吸血鬼にされた人間が血の飢えに堪え切れず、元同胞の人間を襲う様を見て楽しんだそうです。

このように、吸血鬼と言うだけあってその存在や誕生には不可解な力が作用しています。
その為、吸血鬼の存在を「神の遣い」「裁き」「新たな生命」と敬った人も、過去には居たそうです。
科学的に検証すれば、それも判明したのでしょう。

しかし、何故か、世紀を跨いだある日から、吸血鬼は自然に発生しなくなったと言われています。
吸血鬼と言う存在は、開始から終幕まで、全てが謎に包まれたままであるそうです。

一説によると、吸血鬼は人間の死体から生まれている事から、人が————————



データが破損し、これ以上を読み取る事はできない。

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