亜美「真美が思春期をこじらせて厨二病になった」(285)


真美「……しゅっ、しゅ……」 シュシュ

P「……」

亜美「……」

真美「……あんだよー、見てんじゃねーYO!」 シュシュシュ


P「……なあ亜美。真美は何をやってるんだ?」

亜美「シャドーボクシングだよ、兄ちゃん」

P「……なんのために?」

亜美「いつ他校のヤンキーが襲ってくるかわからないからだって……」

真美「へっ! 来るなら来いってんだよ……ふっ」 シュシュ、シュッ!

P「そっか……」

亜美「うん……」

へぇ、アンタも真美っていうんだ


P「お前たちの通う学校は、治安が悪かったりするのか?」

亜美「いや、全然……平和そのものだよ」

真美「亜美には……そう見えるかも、しんないねっ……しゅしゅ」 ブンブン、シュ!

亜美「いや実際そうっしょー? 喧嘩なんて見たことないよ」

真美「んなこと言ってっと……ふんっ! タマァ……取られるっしょ!」 シュシュ!

P「なんの漫画に影響されたんだ……」


真美「ふぅー、ちょっと喉かわいちゃっ……」

P「……」

真美「……喉かわいちまったぜ! ねぇねぇ兄ちゃ……」

亜美「……」

真美「そこの、えーっと……オッサン! ジュース買ってこいYO!」


P「ほら、買ってきたぞ」 ドサ

真美「んっふっふー! ありがと、兄ちゃ……」

真美「……」

真美「けっ、おっせーな! ノロいんだよなぁ、いつもいつもよぉ!」 プイ

P「それで、どれがいい? 亜美の分もあるからな」

亜美「さんきゅー兄ちゃん! えーっと……」

・コーヒー(ブラック)
・ミルクティー
・コーラ
・お茶

真美「これもーらいっ!」 ババッ

P「あ、それ俺が飲もうとして買ったやつなんだが……」

亜美「真美、それコーヒーだよ? しかもブラックなんて、だいじょぶ~?」

真美「は~ん? コーヒーはブラックに決まってるっしょ! むしろ甘いモンとかの方が飲めねーし!」

亜美「そっか……じゃあ、亜美は素直にミルクティーにするよ」

真美「ミルクティーとかマジお子様すぎーっ!」


ぷしゅ……ごくごく

真美「ぶふぉーー!!!!!!」

亜美「あーあー、言わんこっちゃない」

真美「にがぃ~……何これ、ニンゲンが飲むもんじゃないよ……」


P「ちなみに、盛大に俺にかかったんだが……」 ポタポタ…

亜美「兄ちゃん真っ黒ー! 社長さんみたいだNE!」

真美「ご、ごめんね兄ちゃ……」

真美「……」

真美「コーヒーくっせぇな! さっさとシャワー浴びてこいYO!」

P「へいへい……すっかり真美は不良になっちまったなぁ……」

真美「……」

P「前の真美の方がかわいかったのになぁ」

真美「ぁう……」


P「ふぅ……さっぱりした」 フキフキ

亜美「よっ! お湯もぽたぽたイイ男ーっ!」 ワッショイ

P「水もしたたる、な。ところで真美は?」

亜美「ん、あそこ」


真美「……~♪」

P「音楽を聴いてるのか? しかし、やたらでかいヘッドフォンだな」

亜美「お小遣い溜めて、最近買ったんだってさ。お気に入りみたい」

P「真美の小さい頭には似合わないごつさだな……」

真美「……~♪」

P(さて、どんな曲を聴いてるんだか……まぁ大方、洋楽とかだろ)


そろりそろり……

P「まーみちゃん」 カポ

真美「うっひゃぁっ!? びびびっくりした~……」

P「何聴いてるんだ? グリーンデイ? エミネム?」

真美「なにそれ? 真美、そーいうの知らないよ」

P(おや、違うのか……洋楽路線じゃないとなると、これは……) カポ


守るべきものがあればリトルブレイバ~♪


P「バンプか……」

真美「やっぱバンプは初期の頃が一番だね! 最近はメジャーになったせーで……」 クドクド

P(それは否定しないし、バンプは確かに素晴らしいバンドだと思う……だが)

真美「なんつーかさ~、インディーズの頃みたいな……こう、真美たちとの距離感? みたいなのがさ」 クドクド

P「バンプの結成は1994年だぞ……真美、生まれてないだろ」

読みたいけど眠いから保守頼む

本物の闇を経験した俺からしたらおままごとにしか思えん
こういうのは俺らみたいな闇系に任せてのほほん日常書いとけばいいと思う
圧倒的に暗い経験がたりない ガソリンの味とか知らんだろ?

>>14
わかったわかった


P「ところで、不良っ子はもうやめたのか?」

真美「ななななにそれ、不良? 知らない」

真美(だって、兄ちゃんが……不良じゃないほうがか、かわいいって……) ゴニョゴニョ

P「なんだって?」

真美「いーの!」 プンプン

P「何怒ってるんだよ……」

亜美「んっふっふ~。兄ちゃんも罰な男だね~」

P「罪な男、な。音楽といえば、真美は洋楽は聴かないのか?」

真美「……」

亜美「あー、最初はツターヤでそーいうのも借りてたんだけどね。歌詞カードが読めなくて」

真美「わー! わー!」

P(一生懸命に辞書引いて頑張ってる姿が目に浮かぶな)

真美「ふ、ふんっ……歌詞が良くないと、音楽って言えないっしょ! 最近の楽曲は大量生産されたあーでこーで~……」

P(素直じゃないのもかわいい)

書いてるうちに、厨二病がなんたるかわからんくなってきたぜ
でも続けるね、ちょっと休憩する


真美「か、返してよヘッドフォン!」

P「わかったわかった。……ん? 真美、手が少し赤く腫れてるな」

真美「あ、こ、これは……」

亜美「兄ちゃん兄ちゃん、これじゃない~?」 スッ

P「なんだこれ? 新聞紙を細く丸めて、セロハンテープでぐるぐるに……」

真美「か~え~し~て~!」 ジタバタ

亜美「真美が言うには、これはメリケンなんだってさ」

P「さっきのシャドーボクシングの時も、これを付けてたのか」

真美「モノホンのメリケン持ってっと、ポリに怒られちまうからなー!」

P(また中途半端にキャラが戻ってる。しかし新聞紙メリケンか、なんか昔の漫画でこういうのあったなぁ)

P「ほら、大事なメリケンもヘッドフォンも返してやる。だけど、あんまり大音量で聴くなよ?」

真美「なにそれー、真美の勝手じゃん!」

P「俺は真美の体を心配してるんだよ。耳が悪くなっちゃうからな」

真美「……」

真美「……よ、余計なお世話っしょ~」


真美「……~♪」 ズンチャカズンチャカ

P「ほら、真美」 スッ

真美「ん、何?」 カポ

P「ちょっと手に血が滲んでたからさ、この絆創膏貼っとけ」

真美「……あんがと」

P「お前の体に傷を残すわけにはいかないしな」

真美「う……も、もうレッスン行ってくる!」 タタタ

亜美「亜美も→」 タタタ

P「行ってらっしゃーい」


真美(やっぱ兄ちゃん、優しい……)

P(何を考えてこんなキャラにしたのか知らんが、きっとすぐ飽きて明日からは元通りだろう)

亜美(んっふっふ~。それはどうかな、兄ちゃん?)

P(コイツ、脳内に直接……!?)


真美(今日みたいなキャラ続けてれば、もっと構ってくれるよね? んっふっふ~……)


翌日、765プロ


ガチャ!

亜美「兄ちゃーん! おはおは→!」 タタタ

P「ああ、おはよう亜美。今日は一人で来たのか?」

亜美「いーや、真美もいるんだけどね。たぶん、もうすぐ来るよ」

P「そうなのか? せっかくなら一緒に来れば……」


ガチャ…

真美「ああ、我が半身、我が可愛い妹、亜美よ……そのように走るものではありません」

P「……」

可愛い


真美「ふふ……ですが、このように戯れたくなる気持ちもわかります。久々の現世ですから……」

亜美「なんでも、月の牢獄に囚われてた亜美たちは、やっとの思いで魂だけ地上に復活することができたらしいよ」

P「えっ」

亜美「ちなみに、真美がこの星の古国の第一おーじょで、亜美が第二おーじょなんだって」

P「……えっと、なんだって? 魂?」

亜美「うん。亜美もよくわかんないんだけどさ、ちょうどいい具合に双子のバイカイがあったからこうして……」

真美「亜美。あまり、私たちの正体を人に明かすものではありませんよ」

亜美「あ、そーだったの?」

真美「ええ。私たちが現世に蘇ったと知られれば、いつどこから、かの国の追っ手がくるかわかりません……」

P「……」

真美「……ふふ」

P「な、なんですか?」

真美「しかしこの者になら、全てを話してもよさそうですね。見るに、この方は……かつて私たちの国で……」

P(巻き込まれてしまった)


貴音「月の気配を感じて」 ヌッ

亜美「あ、お姫ちん! おはー!」

真美「あなたは……」

貴音「お早う御座います、亜美、真美、あなた様……ところで先ほど真美が口にしていた事は、まことですか?」

亜美「あ、んっとねー、それは真美が……」

真美「亜美」 リンッ

亜美「どーしたの真美……なんか凛としてるね」

真美「……」

貴音「……」


真美「……どうやら、言葉は不要のようです」

貴音「そのようですね……事情はともあれ、今はお互いとっぷあいどるを目指す身。過去のことは不問としましょう……」

真美「ふふ……」

貴音「ふふふ……」

P(どうしよう、収拾つかなくなってきた)

あれ、貴音って亜美たちのことフルネーム呼びだっけ?
まあいいか


P「やれやれ……真美、背中を向けろ」

真美「ふふ……この背、お兄様になら預けられましょう……」 クルリ

P(お兄様か、これはいいな……あ、いや違くて)

P「か、肩を揉んでやる!」 モミモミ

真美「ひゃんっ! な、ななななにっ、いきなり!?」

P「慣れない言葉遣いで疲れただろ、もっといつもの真美でいいんだよ」 モミモミ

真美「な、なな慣れてございますですっ! やめてぇ~……くすぐったい~……」

P「……」 トントン…

真美「あ、そのトントンってのは……きもちー……」 ポー

P「……あんまり、無理にキャラを変えようとしなくてもいいんだぞ?」 トントントン…

真美「んー……そ、ん、な、こ、と……し、て、な、い、よー……あ~そこそこ……」


貴音「はて……きゃらを変える、とは何のことでしょう?」

亜美(まさかお姫ちん……さっきの月のくだり……え、うそ)

アピールでなければ厨二じゃないよ
中二くらいの時期特有の痛いアピールが厨二であってマジモンは厨二じゃないんだよ

>>43
マジモンは電波、メンヘラ、お花畑あたりだな


P「……」 トントン

真美「んっふっふ~……」 ニンマリ

P「はい、終了」

真美「ぁ……」

P「真美。昨日から、どうして急に性格を変えたりしたんだ?」

真美「う……それは……そんなこと、してないもん」 プイ

亜美「兄ちゃん、正確には先週くらいから頑張ってたんだよ?」

P「そうか、全然気付かなかった……」

亜美「しょーじき変えきれてなかったからね→!」

P「それで、どうして? 今までの真美のまんまで、十分いいじゃないか」

真美「それは~……」


真美(兄ちゃんにもっと構ってもらいたかったから、なんて言えない!)

真美(765プロのみんなは、全員漏れなく個性的だから! かぶらないようなキャラ作りしてたなんて言えない!)

?「個性が強ければじぶ響ちゃんも相手してもらえるのか!?」
??「べべ別にわた春香さんは個性的だし問題ないですね!」


真美「そ、そういう路線のアイドル目指すのもアリかなーっと思って……」

P「ふむ……新しい自分で売り込んでいこうとしたってことか?」

真美「ほ、ほら。今のまんまだと、亜美とキャラかぶってるじゃん! だから、ね!」


真美(いけるかな……?)

P(正直そんなことはないと思うが……)

亜美(てかてか、いつもだったら亜美とキャラかぶってるなんて言ったら怒るのに→)

P(だよなぁ。それにお前たちふたりは最近、違う方向に成長してきてることを、ちゃんと俺は知ってるぞ)

亜美(んっふっふ~! じゃあじゃあ、亜美はどんな子なのー?)

P(それはだな……って、あれ? おかしいな、今亜美と心の中で会話していたような……気のせいか?)

亜美(ンッフッフ-……)


P「きゃ、キャラを変えて売り方を変えるというなら、俺にも話を通してもらわないと!」

真美「兄ちゃんに?」

P「ああ、俺は真美のプロデューサーなんだからな!」

飯いてくる

>>53
俺がお前の胃に直接送り込んでやるから気にせず書け


P「いいか、真美。昨日今日とやってきた真美の行動は、一部の世界では“厨二病”と呼ばれるものなんだ」

真美「ちゅーに病? に、兄ちゃん! 真美はビョーキなの!?」

P「いや、病と名は付いてるが決して病気などではない……ある意味では病気と言えるかもしれないが」

真美「どゆこと?」

P「ま、あまり知らなくていいことだ……とにかく!」

P「思春期特有の思い込みの強さ、アピールしたいという気持ち……それが稀に、あのような行動を引き起こすんだ」

真美「それっていけないことなの?」

P「いけなくはないさ、迷惑をかけない範囲ならな」

亜美「だが真美君! それは時として、周りを巻き込むほど大きくなってしまうこともあるのだよ……」

P「よく知ってるじゃないか。そう、厨二病はひとりで抱え込むと大変なことになるんだ」

真美「大変なこと……な、なんだかこわいね」

P「将来、枕抱きながらバタバタしたくなければ……そういう方向でのキャラ変更はしないほうがいいってことさ」

亜美「あれは悲しい事件だったね……千早おね

P「やめろ!!!!」


P(厨二病とはまた違うかもしれない。だが、今でこそ過去のトラウマを乗り切り、明るさを取り戻した千早ではあるが……)

P(時々最初の頃の、私には歌しかありません! を思い出してはぷるぷるしているのを、俺は知っている)


真美「千早お姉ちゃんに72が……」

P「ま、まあそれは置いといてだ! あまり深く考えてはいけない」

真美「……ちなみに兄ちゃん、あまりこういうの聞きづらいんだけどさ……」

P「なんだ?」

真美「……お姫ちんは?」


亜美「お姫ちんお姫ちん! 空を見上げてどしたのー?」

貴音「ふふ……双海真美が言っていたことの真偽を、確かめていたのですよ」 ミョンミョン


P「あれはおそらく、白だ」

真美「作ってるわけじゃないってこと? 天然?」

P「ああ。限りなく白に近い……だが……」

真美「……ひょっとしたら将来、枕バタバタになるという可能性も、ビリューシレベルで存在してるんだね」


P「まぁ、どうしても真美がキャラを変えて売り込みたいというなら、考えなくもないぞ」

真美「うーん……それは……」


真美(しょーじきこんな話になると思ってなかったからなぁ……でも)

真美(それで……兄ちゃんに構ってもらえるなら!)


真美「変えたい! 今のまんまの真美じゃやだよー!」

P「そうか、わかった! それなら俺も一緒に考えよう!」

亜美「んっふっふ……なんかおもしろそーなことが始まる気配……」

貴音「きゃらとは一体……」


真美「……」

P「そうだなぁ……」

P(亜美とは違う方向にするのが大前提だな。となると……)

真美「……なんも思いつかない?」

P「……」

P「……!」 ティン

P「こういうのはどうだろう!」

真美「なになに→?」



P「甘えん坊キャラだ」



P(もはや厨二病とかいい。かわいい真美が見たい。その気持ちだけで、俺はこんな提案をしてしまったのである)

厨二病編終わり 後半へ続く…かもしれない
そろそろ出かけなきゃいかん、4時くらいに戻ってくる
残ってたら、そのときは

                                            \ヽ__ノノ
                             なんくるないから!       >-──:::(⌒ヽ
      γ⌒)))_,,_ /^l       なんくるないから!     . /::::::::::::::::::::::⊂_ ヽ
     / ⊃  ⌒  ⌒ヾノ   ∩⌒)            (⌒ヽ∩ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::(⌒ヽ
  〃/ / シ "( ●)  (● )ミ〃/ ノ                 ヽ  ノ| ヾノ\ヽVノノ/ヽ:::::::⊂ `、
   γ⌒) = ⌒(__人__)⌒=ヽ/ / ))             \ \ i ●   ● |ノ) /> ) ))
  ./ _ノ 彡          ;ミ( ⌒)                 (( (⌒ )、 ヽ _ ワ__  , ノ / /:|
  (  < ヾ           ン/ /                \ \ /         /:::::::i
  ( \ ヽ          ""                      ヽ_ ノ       (レレレ'

ほしゅすまぬ
遅くなってごめんね 今からやる!


第二部


亜美「真美が思春期をこじらせて甘えん坊になった」


ハジマル


そのまた翌日、765プロ


ガチャ!

亜美「兄ちゃーん! おはおは→!」 タタタ

P「ああ、おはよう亜美。待っていたぞ! 例のあれの準備は……」

亜美「もっちろん抜かりないぜ! 今日は新しい真美デビューの日だからね!」

P「ふふ……いやぁ、楽しみだ。ところで真美は……」


ガチャ…

真美「……う、うぅ」 オズオズ

P「来たか……!」

ハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨ
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~ 回想 ~


P『甘えん坊キャラだ』

真美『……え』

P『ああ、これはいいな! うん、さっそく明日からトライしてみよう!』

真美『……え、え』

P『今夜、真美なりにどういうのが甘えん坊なのか考えてくるんだ』

P『結果次第で、これから先の真美のアイドルとしての売り方を変えていこう』

亜美『兄ちゃん兄ちゃん! ところで真美は、誰に甘えるのー?』

P『そんなもん、俺に決まってんだろうが!! 俺が……俺たちがプロデューサーだ!!!』

亜美『だよね→!!』

真美『えぇええええええ!!!?』


~ 回想おわり ~

って思ったらきてたー!


真美(ど、どどどどーしよー! 全然考えられなかった!)

真美(昨日、あのあとのお仕事もみーんな上の空になっちゃったし!)

真美(兄ちゃんに甘える、って……あわわわ!)

真美(その状況ソーゾーするだけでもうムリー! しんぞーが破裂するっしょー!!!)


P「真美?」

真美「ひゃ、ひゃい!」

P「まぁ、そう硬くなるな……無理そうだったら、そこで言ってくれればいいさ」 ナデナデ

真美「ふわ……」

亜美(わかっててやってんのかな→?)

ハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨハヨ
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真美(……甘える、ってどーやるんだろ? ミキミキみたいにすればいいのかな?)


真美「……じゃ、じゃあしつれーして」

P「ああ、ドンと来い」

真美「……」 ギュー…

P「oh……It’s hug」

真美「はぐらかさないでよ! これでもCHO→恥ずかしいんだから!」

P(こうしてくっつかれてみるとわかるが……真美って意外と背丈あるんだよな。体の線は細いけど)

真美(はずかしい……いつもみたいにノリでくっつくのとは、わけが違うよ) ドキドキ

P(俺のちょうど顎の下くらいに、真美のつむじが……いい匂い) スンスン


亜美(さて、亜美は……っと。これこれ) ガサゴソ

貴音「お早う御座います」 ヌッ

亜美「うわっお姫ちん!? びっくりしたー……どこから出てきたのさ」

貴音「ふふ……何やら面妖な雰囲気を感じたので。ところで、それは一体……」

亜美「んっふっふ~。お姫ちん、これはね……ビデオカメラだよ」

外野がうるさすぎて書き手の心に寄り添うことができねーじゃねえかよ死ね糞外野


P「……」

真美「……も、もう終わりっ!」 バッ

P「お、そうか? これで全部終了?」

真美「だって……どーしたらいいか、わかんないんだもん」

亜美「はやすぎっしょ→! まだなんも良い絵が撮れてないYO!」

真美「そんなこと言ったって……」 モジモジ


貴音「双海真美。今までの自分を脱却しようとするには、いささかちゃれんじ精神が足りませんね」

真美「お姫ちんまで……じゃあどうしたらいいのさ」

貴音「ふふ、ではひんとを差し上げましょう。ぐー辞書によると、甘えるとはこのような意味があるようです」


あま・える【甘える】

  1 かわいがってもらおうとして、まとわりついたり物をねだったりする。甘ったれる。
  2 相手の好意に遠慮なくよりかかる。また、なれ親しんでわがままに振る舞う。甘ったれる。
  3 甘ったるい感じや香りがする。
  4 恥ずかしがる。はにかむ。


真美「な、なるほど……たぶんこの場合真美がしなきゃいけないのは、1なんだね」

飯いてくる!


    __     l

   /凵∞!\    l               お
    ,の | | | 食朝 l               .は
   ( ヮ レ゙し べご l        ∞´ ̄`∞   よ
     / ヽ  よは.l       /凵凵凵 !ヽ  う
   _/   l ヽ うん l       ||の の| | |
   しl   i i  を l       ノ( ワ レ゙し 今
     l   ート   l       / l    ヽ   日
 ̄ ̄¨¨~~ ‐‐‐---─|      / /l   丶 .l  も
      ___    |      / / l    } l  い
 /ニュ トーイ    l    /ユ¨‐‐- 、_  l !  い
 ヽ廿'  .`廿'    l _ /   ` ヽ__  `-{し| 天
   n  .____  l /         `ヽ }/気
  三三ニ--‐‐'  l          / //  だ

 ̄ ̄ ¨¨¨ー─‐‐--- ,,, __ ____/ /_/

      ,, _    |         ̄¨¨` ー──---
モパ  /      \ |
グク ∞      ∞)| モパ   ∞´ ̄`∞  モパ
モパ/ 凵凵凵凵凵.| | グク   /凵凵凵! ヽ  グク

グク| | の  の | || モパ   | |の の| | |  モパ
  ノ ( u ワ u レ| グク  __/=テ ワ ,レ゙し グク
   ̄ >u ──Uィ  l    /キ' ~ __,,-、 ヽ
   /  0    u ヽ |    l  ヘ  ゝ__ノ-' ヽ
.  /   u    0 ヽ|    ~ l   ヽ-┬ '

 テ==tニト      | / て'-、─----‐‐─ヽ
/ ̄) ̄        ト'    ト= -'   <ニ>


★食事代行始めました★  1時間\1200~ 24時間営業 年中無休!
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   /凵∞!\    l              お
    ,の | | | 食  l               .腹
   ( ヮ レ゙し 事代 l        ∞´ ̄`∞   が
     / ヽ  行初.l       /凵凵凵 !ヽ  す
   _/   l ヽ めた l       ||の の| | |
   しl   i i  よ l       ノ( ワ レ゙し い
     l   ート   l       / l    ヽ   た
 ̄ ̄¨¨~~ ‐‐‐---─|      / /l   丶 .l  ご
      ___    |      / / l    } l  飯
 /ニュ トーイ    l    /ユ¨‐‐- 、_  l !  食
 ヽ廿'  .`廿'    l _ /   ` ヽ__  `-{し| べ
   n  .____  l /         `ヽ }/よ
  三三ニ--‐‐'  l          / //  う

 ̄ ̄ ¨¨¨ー─‐‐--- ,,, __ ____/ /_/

      ,, _    |         ̄¨¨` ー──---
モパ  /      \ |
グク ∞      ∞)| モパ   ∞´ ̄`∞  モパ
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 テ==tニト      | / て'-、─----‐‐─ヽ
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真美「ね、ねぇ兄ちゃーん……その、もっかい頭撫でてよー」

P「ああ、いいぞ!」 ナデナデ

真美「……! ふへへ……」

P(かわいい。それに昨日や一昨日に比べたら、随分と扱いやすい真美だな。しかし……)

真美(撫でられてる……気持ちいー……あーもう、これだけでいいかなーもう) ニマニマ


亜美「……お姫ちん」

貴音「はい、なんでしょう?」

亜美「今みたいにお願いするのって、甘えるって言うのかなー?」

貴音「そうですね……まだ双海真美には、少々の羞恥心があるようです」

亜美「甘えん坊ってのはさ、もっとこう……べたべたーっとするもんだよNE

貴音「……」

貴音「……いいことを思いつきました!」 ティン

亜美「なになに→?」


貴音「双海亜美。あなたも行くのです」


亜美「兄ちゃん兄ちゃーん!」 タタタ ダキッ

真美「!?」

P「うぉ、なんだ亜美!? お前まで……」

亜美「んっふっふ……兄ちゃんはイイ匂いがしまんがな」 スンスン

P「や、やめろって……そんな、首を……あひん」

真美(ちょちょちょどーいうこと!?)


貴音「ふふ……元来、あの双子は二人でひとつのあいどるであったと聞きました」

貴音「つまり、双海真美そろではなく、そこに双海亜美が加わることによって……このようになるのです」


真美「ま、真美も→!」 ギュー

亜美「お、兄ちゃん両手に花ですな~」 ギュー スンスン

P「はは……身動きがとれない。あ、そこは、だめっ」

真美(亜美には負けないんだからっ!) スンスン


P「……お、俺もう外行って来るな! 営業営業!」

亜美「えー、もう行っちゃうのーん?」

真美「そんなー、まだ始まったばっかじゅあ~ん」

P「ほら一応な、俺だってプロデューサーだし、仕事しなきゃ! それじゃ!」 タタタ

亜美「あーん」

真美「まだかわいがってもらってなーいー」

P(いかんいかん、あのふたりが案外発育がいいんだ。サンドイッチなんかされてたら理性が……)



真美「……」

亜美「んっふっふ~……」

真美「……ん、ふ、ふふふ……」

亜美「真美ちゅあん?」

真美「な、なんだい亜美君? そんな顔して」

亜美「すんすんしてたね!」

真美「ひぃいいいいいいいい」


小鳥「ふぅ……」

真美「あれ、ピヨちゃんいたの?」

小鳥「最初からいたわよ? うふふ……真美ちゃんの甘えん坊姿、この目でばっちり見させてもらいました」

真美「……」

小鳥「でも、まだまだね! いーい? お姉さんが甘えるとはどんなことなのか……教えてあ・げ・る」

真美「い、いいよ、エンリョしとく!」

小鳥「いいからいいから~♪」


貴音「小鳥嬢はどうやら、異性へ甘えることに関して熟知しているようですね。さすがは、にじゅうきゅ

亜美「わーわー! あ、あれはたぶん、マンガの知識だYO!」


小鳥「……ごにょごにょ……」

真美「うえっ!? そんなことまで……な、なるほど……」


小鳥「……あ、新刊出てる……チェックチェック……」 カタカタカタ…

亜美「~♪」 パタパタ

貴音「ずるずる……もぐもぐ」

真美「……」


真美(兄ちゃんが外に行ってしばらくすると、この事務所は一種の部室状態になっちった)

真美(みんな思い思いの過ごし方をしてるNE)

真美(ピヨちゃんは事務のお仕事。亜美はソファで寝転がってマンガ。お姫ちんはカップラーメン(3杯目)……)

真美(そして真美は……亜美と一緒にソファの上で……)


真美「……」 モンモン

真美「……うひゃー! む、むりっしょー! そんな、そんな甘え方なんてっ!」 ジタバタ

亜美「ぐへっ! ま、真美、暴れないでよ~」


真美(真美はきっと、兄ちゃんのことがダイスキ……)

真美(どんなにイタズラしても笑ってくれる、一緒に遊んでくれる)

真美(真美のこと、ちゃんと……ひとりの女の子として、大事に扱ってくれる……)

真美(優しい優しい、兄ちゃん……)


真美「……はやく、帰ってこないかなぁ……」

亜美「……んふふ」



ガチャ

P「ただいま戻りましたー」

真美「!」 ピコン


真美「にいちゃーん!」 タタタ

P「おお、どうした真美。さっきの続きか?」

真美「うん……あのね、その……」

P「どうした?」



小鳥『いい? 甘えるってのは本当は、キャラ作ってするものじゃないの。それだと、ただのぶりっ子になっちゃうから』

小鳥『真美ちゃん自身が、プロデューサーさんにどうしたいか、そしてどうして欲しいかってことが大事なのよ』

小鳥『ま、アイドルとしてのキャラを変えたいってことが本気なら、またハナシは別だけど……』

小鳥『あんなの、その場でついつい出ちゃった嘘でしょ? ふふふ』



真美「おかえり、なさい……ずっと待ってた。兄ちゃんの顔、見たかった……」

P「!?」

        ___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l

        /rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
        ',i ,-三三三三三、   _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
        ',、、ヾ三三'" ̄ ̄   `ー‐"    ヾ-'"  .〉′
        ヽ ヽヾ三,'    :::..,. -‐- 、     _,,..-‐、、,'
         `ー',ミミ     ::.弋ラ''ー、   i'"ィ'之フ l
         /:l lミミ     ::::.. 二フ´   l ヽ、.ノ ,'     
      ,.-‐フ:::::| |,ミ             l      /       
     /r‐'":::::::::| |ヾ        /__.   l    /      
 _,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \        ⌒ヽ、,ノ   /ヽ,_             
"    l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \   _,_,.、〃  /l |    ___,. -、

     ',\\:::::::::::::::ヽ\  \  、. ̄⌒" ̄/:::::| |    ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
     \\\;::::::::::::\\  `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l |    `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
       ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ    ̄フフ::::::::::::::ノ ./   ,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
          `ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ   / _,. く  / ゝ_/ ̄|
               ̄`ー─--─‐''" ̄      / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
                              /  /  .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_

                              /  /  /   ̄   )  ノ__'-ノ
                             /      /    ゝニ--‐、‐   |
                            /           /‐<_   ヽ  |ヽ


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     /   ヽ..._/二二二ト、 r‐ュ        /_,, `´ .: r=`、` '' ‐r―--==〈
    / r┴┴‐┼──‐弋三三マヽ     / トュミy   `~´  ,ノ::::::::::::::::::::ノ
  j   ̄>──┴─ 、:.:.:.|─‐9|<7|l    ,' ``ラ, ,ィエ二丶、^ヾミ:::::::::::::ィヘ
  f'  7´ ´¨`ヽ`ヽヽ:::::::__ヽ|}}─ j|^:|Yl     !  ,.. / .: 'ヾヒi≧ァミ ,}::::::::::ノクノ
 j  、l::;′   Y:::::l:::l::::{ ヾ!|!ュ:.:.:l|:::V     ゙l,/ (;' ,rぅ、、     ,':::::r'"(.イ
 l  l:::|     ||:::::|:::|::ハ  \_:.:.:ト、::ト__,,.ィ'l ヘ`ニ"´ ヽ  _,. ,':::ク>-ヘ-ゝ、、
 l  `ヽヽ __ノ/.::/::/:::::/ヽ    ̄ヽr‐'´ /l'! lトミ三=ァィ` ,:" , ,ルイ /:.:.:.::/ リ ``t、ー-
  '  / マ=∠∠∠∠ -'"        ∨   {i,ヽ丶-‐ '"ノ ,/,/:::://:.:.:.:.:/ /    ヽ:::
  '     ハ::::「 -r 、               ∨  ヾ.丶.,__,, -‐'"  /ノ:.:._//     }::
   }   ハ::::∨  ヽ           ヽ、  ゝミミ三ニ=≦,,ムニ彡'"      ノ::
  /    ヽ:::ヽ  ヽ           \'"::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::丶、__,,r ''":::::::


P「そ、そっか。ありがとな、そう言ってくれると嬉しいよ」

真美「兄ちゃんが嬉しいなら、真美も嬉しいよ……えへへ」

P(なんだ? なにが起きている……)


真美「兄ちゃん! お、お腹空いてない!?」

P「あ、ああ、そうだな。いい時間だし、ちょっとばかし小腹が……」

真美「よかった……おとといジュースおごってもらったお礼にさ、実は今日……」 ガサゴソ

真美「じゃーん! お菓子作ってきたの! 食べて食べてー!」

P「おお、わざわざすまんな。それじゃあ、遠慮なくいただくよ……これは、ドーナッツか!」

真美「スウィートドーナッツだよ! んふふ……お口に合えばいいんだけど」


貴音「双海真美、わたくしも……もがもが」

亜美「お姫ちん! 今だけはだめっ!」

小鳥「まだよ……まだ慌てるような時間じゃないわ」


P「うん、これはなかなか……」 モグモグ

真美「ど、どうかな? あんまり、お菓子作りとか慣れてないから……」

P「……美味しいよ! 最高に決まってるじゃないか!」

真美「ホント!? で、でも……やっぱはるるんとかが作ったやつのほーが、いいよね」

P「そんなことないさ、決して負けてやいない」


P(真美の作ってくれたお菓子は、確かにうまかった。多少甘すぎる感はあったが、それでもだ)

P(そりゃ、正直に言ってしまえば……春香の作った物のほうが、見栄えや味はいい)

P(だが……俺のためだけに一生懸命に作ってくれている、真美のそんな姿を想像すると……)

P(それだけで、俺の心はいっぱいになってしまうのであった)


真美「えへへ……う、嘘でも嬉しいよ」

P「はは、真美が嬉しいなら俺も嬉しい。それに、もちろん嘘なんかじゃないよ。ありがとな……」 ナデナデ

真美「……~!」


真美「そう言ってもらえるなら……作ってきたかいがあったかなぁ~……」 ニコニコ

P「かわいいやつめ……」

真美「んふふ! 兄ちゃんも、真美がかわいいってことにようやく気付きましたな~」

P「前から気付いてたさ、真美はかわいい」

真美「……」

P「真美はかわ

真美「何度も言わないで~……」



亜美「ねね、ピヨちゃん! 同じ顔の亜美もか・わ・い・い?」

小鳥「うんうん、とってもかわいいわ。でもちょっと待ってね、今いいところだから」 ●REC

亜美「あーん、いけず~」

貴音「ふふ……双海亜美、あなたも大層可愛らしいですよ」 ナデナデ

亜美「んっふっふ……」


P「……」 ナデナデ

真美「あ、また……」

真美(……これって、かわいがってくれてる、ってことだよね……)


P「はは、嫌だったか?」

真美「イヤなわけないじゃん……」

真美(てことは、甘えることに成功してるんだよね……)


P「さて、そろそろ休憩も終わりかな……俺も溜まった書類仕事、片付けないと」

真美「ぁ……」

真美(でも、甘えん坊、なのかな、これ?)


真美「じゃ、じゃあ最後にもっかい! もっかいだけ撫でて!」

P「ああ、いいぞ……」 ナデナデ

パーフェクトコミュニケーション

P(……ん? なんだ? 謎のメッセージが頭に……これは……?)


P「……」 ナデナデ

真美「えへへ……」

パーフェクトコミュニケーション

P(まただ……)



P「……」 ナデナデナデ

真美「んっふっふ~……」

パーフェクトコミュニケーション

パーフェクトコミュニケーション

P(な、なんだこれ?)



P「……」 ピタ

真美「あ……もう終わりかぁ……」 シュン

バッドコミュニケーション

P「!?」


P「ま、真美! まだまだだぞーこいつめー!」 ワシャワシャ

真美「あーん! そんなぶっきらぼうな撫で方やだYO!」

パーフェクトコミュニケーション

P「そ、そんなこと言って、喜んでるのはどこのどいつだーい?」 ワッシャワシャ

真美「うぅ……いじわる……」


P「……」 ナデナデ

真美(あ、優しい撫で方……やっぱこっちの方が、スキ、かなぁ……)

真美「……」 プルプル

真美(……あ、だめだ……これ、なんかそろそろまずい気がする……)

P「……ん? どうした、真美?」

真美「べ、べべ別に? なんでもないよ? も、もういいよ、満足だから……」 プルプル

P「……顔は、そんなこと言ってないようだが」 ナデナデ

真美「ふわ……あ、あ、あ~……」


ぷちん


真美「……」 シュル パサ…

P「ど、どうした真美? 急に髪ほどいて……」

真美「ふふ……兄ちゃんが、悪いんだYO~?」



その時、真美の中で何かが切れた……!!!


P「ウッ……」


真美が髪を伸ばし始めたのは、最初は亜美とごっちゃにされてしまうことから逃れるためだった……!!


真美「……ふ、ふ……」


すべての羞恥心が捨て去られた今
その髪をまとめていたゴムは外され、真美は本当の意味で真美自身となる
そして……今までずっと封印され、秘められていた、
兄ちゃんにあんなことこんなことしたいなーという願望が……真美の心で輝きはじめた……!!


覚醒真美「 ん っ ふ っ ふ ~ ♪ 」


真美「んっふっふー!」 ギュー

P「お、おいおい、急にくっつくなよ」

真美「EじゃんEじゃん! 減るもんじゃないし~♪」

P「はは……」

P(真美の様子がおかしい)


P「ほ、ほら俺もそろそろ仕事しなきゃ! な、だから離してくれよ」

真美「そ~なの~? んふふ……わかったぁ~……」 スリスリ

P「わかった? ほんとに?」

真美「わかってばぁ……うっさいなぁ♪」 スンスン

P「……」

真美「兄ちゃんの匂い、だいしゅき~……」


P「……すまん、真美!」 ダダダ

真美「あ~ん、待ってぇ~」 トテトテ


prrrr!

小鳥「はい、765プロダクションです……はい、……はい。かしこまりました、少々お待ちください」

小鳥「プロデューサーさん、お電話です」

P「あ、はい」 ピッ

P「はい、お電話代わりました……はい、お世話になっております! ええ……あの件で……」

真美「ふぅ~」

P「ひょわっ! あ、いえ、申し訳ありません……はい、はい……かしこまりました、高木の方にもこちらから……ええ」

真美「んふふ! ひょわ、だって! かわいい~!」 ギュギュギュー

P「……はい、では失礼します……」 ガチャ


真美「にぃちゃんにぃちゃん~」

P「な、なんだね真美ちゃん」

真美「呼んでみただけぇ~♪」 スリスリ

P「はは……あ、あんまり僕のお仕事の邪魔をしちゃ、めっ! だぞ~」

真美「はぁい♪」

俺はどこへ向かおうとしているんだろう…

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄
  バン    はよ
バン(∩`・д・) バン  はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/   
 ̄ ̄\/___/
    ドゴォォォォン!!
        ; '     ;
     \,,(' ⌒`;;)
   !!,' (;; (´・:;⌒)/
  ∧_∧(;. (´⌒` ,;) ) ’
Σ(* ・ω・)((´:,(’ ,; ;'),`
 ⊂ヽ ⊂ ) / ̄ ̄ ̄/
   ̄ ̄ ̄\/___/ ̄ ̄ ̄

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     . ∵ ./  ./|
     _, ,_゚ ∴\//
   (ノ゚Д゚)ノ   |/
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ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
ポチ     ポチポチポチポチポチポチ
ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
 _/_ミつ/ ̄/_
      /_/


P「真美、どうしてさっきから俺のデスクのまわりにいるんだ?」

真美「えー? そりゃ、ここから見える景色がステキだから~♪」

P「……」

真美「べ、別に兄ちゃんのことが好きで、それでまとわりついてるってわけじゃないんだからねっ」

P(……このままじゃ仕事にならん!) スッ


真美「? 兄ちゃんどこいくの~?」

P「いやちょっと腰が疲れちゃってな……ソファに」 スタスタ

亜美「あ、ここ使う?」 ●REC

P「ああ、ちょっとどいてくれるか、亜美」

亜美「ほーい」 ●REC

P「どっこらせ、っと……」 ボスン

真美「よっこいしょういち、っと……」 ストン

P「……どうして隣に座るんだい?」

真美「い、いわせんなよ恥ずかしい……」


P「……」 カタカタ

真美「兄ちゃんのノートパソコン、かっこEね!」

P「ん、そうか? 事務所の支給品なんだが……」

真美「あ、兄ちゃんが使ってるからかっこい~んだ~! えへへ……」

P「……」

真美「……な、なんとか言ってよ~」

P「……」

貴音(もぐもぐ……これは麺妖な雰囲気) ズルズル


真美「……」

P「……」


真美「むししないでぇ~……」 ウルウル

P「!?」


真美「お仕事、ジャマしちゃったの、ごめん~……真美のこと、キライに、ならないでぇ……」 グスグス

P「きき嫌いになんてなるわけないだろっ!? いやそんなこと全然気にしてないし、むしろ俺の方こそ……」

真美「ぐすっ……ほ、ほんと?」

P「ああ、本当だとも……だから泣き止んでくれ」 ナデナデ

真美「! えへへ……」



P(このあと真美は少しだけ静かになり、俺は自分の仕事を片付けることができた)

P(しかし、あの真美は一体なんだったんだろう? いつもの真美とは、なにもかもが違う……)

P(もしかしたらあれが、真美の本来の姿か? いやこれも一種の、思春期によって引き起こるおかしな行動だったのかも)

P(だが……)

P(正直、そんな真美も……なんだかんだでかわいいな、と思ってしまう俺がいるのだった)


P「甘えん坊キャラは……封印だな。こんな路線では売り出さない。あれは俺だけのものにしよう」 グッ


その夜、双海さんちの真美ちゃんのお部屋にて


真美「……」

真美「…………」

真美「………………」



真美「むっきゃーーーーー!!!!!」

真美「やばいやばいやばいやばいぃいいいいい」

真美「くぃどぅるるるるるるる!!!!」 バタバタ




扉の向こう…

< クィドゥルルルル!!


亜美「おうおう、吠えとる吠えとる」


コンコン

真美「はっ! だ、誰っ!?」

亜美『亜美だよー☆』

真美「だ、だめ、今入って来ないで~!」


ガチャ

亜美「まーみちゃん! あっそびーましょ~?」

真美「やだ、やめて、こんな真美を見ないでよっ」

亜美「どして?」

真美「いや、だって……恥ずかしい、真美きっと今、ヘンな顔してる」

亜美「そんなことないっしょー! いつも通りのキュートでせくち→な真美だよ!」

真美「……」

亜美「……」


亜美「……前から気付いてたさ、真美はかわいい……」

真美「やーめーてぇぇえええ!!!!」


亜美「そんなに恥ずかしいの? 真美、CHO→かわいかったよ?」

真美「そんなこと……ないもん」

亜美「んっふっふ~……て・れ・や・さん」 チョン

真美「ぁう」 プニ


亜美「まぁ、そんな真美にプレゼントがあるんだよ。これこれ」 スッ

真美「……なにこれ、ビデオカメラ?」

亜美「あ、やっぱ気付いてなかった? 兄ちゃんに夢中になりすぎっしょ」

真美「……えっと、まさか、これ……」

ピッ 再生

真美『にぃちゃんにぃちゃん~』

P『な、なんだね真美ちゃん』

真美『呼んでみただけぇ~♪』


真美「~!!!」 バタバタバタ

亜美(あ、枕に顔埋めてバタバタしてる。これか~)


真美「け、消すから! こんなん消すからねっ!」

亜美「いいよー? もうピヨちゃんのPCの中にもデータあるからNE!」

真美「!?」

亜美「んっふっふ~……それじゃーね!」 タタタ

真美「お、おわっちゃった……真美のアイドル生活、おわっちゃった」

亜美「んなことないって! それじゃ、おやすみん☆」 ガチャ



真美「……」

真美「ちょ、ちょっとだけ……再生してみよっかな……えへへ……」

ピッ

真美「……ぅわ、これ、あわわわわ」

亜美「あんまり、大きな声出したらダメだよ?」 ガチャ

真美「!?」


中二病=厨二病(ちゅうにびょう)とは……
思春期の少年少女にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を、
小児病とからめ揶揄した俗語である。

また多くの場合、厨二病により引き起こされた言動は
黒歴史(=無かったことにしたい過去)としてその人の記憶に刻まれてしまう

(一部wikipediaより抜粋)



扉の向こう…

< ……ムキャー!
< ヤバイヤバイヤバイ
< バタバタバタ!


亜美「ちょっと違うかもしんないけど……」

亜美「思春期をこじらせて、こんなんなっちゃったんだから……」

亜美「こーいうのも、一種のちゅーに病かもね!」


おわり

お、おわりです
えへへ、途中ちょっと自分を見失っちゃった☆
厨二病というテーマは俺には扱いが難しかった

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