QB「やあ、僕はきれいなキュゥべえ」(285)

ほむら「くっ……ちょこまかと」

QB「だって逃げないと襲われるじゃないか」

ほむら「いくらでもスペアがいるなら、少しは殴られなさいよ!」

QB「ゴルフクラブで叩かれたら痛いだろう!?」

ほむら「こうなったら……! あっ、鹿目まどか!」

QB「えっ、どこどこ、今すぐ僕と契約を!」

ほむら「もらった……ッ!! 私はほむら、プロゴルファーほむら!!」

シュッ カァァーーーーッッン

QB「おうぎゃああああ」

ほむら「しまった、飛ばしすぎた」

チャポン

ほむら「公園の噴水にホールインワンね……」

シャララララ

ほむら「な、なに……噴水が輝いてる……これは、ソウルジェムが反応してる!!」

女神「あなたが落としたのは、金のキュゥべえですか? それとも銀のキュゥべえですか?」

ほむら(誰だこれーーーーー……!!!)

女神「私は噴水の女神、噴水に投げられた一円玉が具現化した女神です」

ほむら(しょうもねぇぇぇーーーーー……!!!)

一円の女神「あなたが落としたのは、金のキュゥべえですか? それとも銀のキュゥべえですか?」

ほむら「わ、私が落としたのは、薄汚くて小憎たらしくてイライラして性根の腐ったインキュベーターよ!」

一円の女神「あなたは毒舌ですね」

ほむら「……」

一円の女神「あなたはとても正直者ですね、こちらのきれいなキュゥべえをあげましょう」

ほむら「え……いいから、いらないから、そのまま引き取ってほしいのだ、けど……」

QB「やあ! 僕の名前はきれいなキュゥべえ!」

一円の女神「それではお気をつけて旅の方」

QB「やあ暁美ほむら」

ほむら「くッ……」ベシベシ

QB「い、痛いじゃないか」

ほむら「痛いのは私の心よ! 変なギャグで誤魔化されたせいで台無しよっ!!」

ほむホーム

ほむら「どうしてついてくるのよ」

QB「だから言ってるだろう? 僕はきれいになったんだ、これからは魔法少女と親睦を深めたいと思っている」

ほむら「結構よ、巴マミのところへ戻りなさい」

QB「それは難しいね、彼女は魔法少女の中でも精神的に弱い、真実を受け入れられるとは思えない」

ほむら「……何が言いたいのよ」

QB「きれいになった僕はこう思っている
   僕達の過ちで犠牲になってしまった魔法少女達を、少しでも救ってあげたい」

ほむら「……くだらない芝居ね」

QB「すぐに君の信用が得られるとは思っていない
   信用されたいとも思っていない」

QB「僕はただ、彼女たちにせめてもの救いを与えたいんだ」

ほむら「……なら、鹿目まどかは契約するのはやめてもらえるかしら」

QB「もちろんさ」

ほむら「!!」

QB「彼女の力は絶大だ、けれどこれ以上悲しみは増やしたくないし……暁美ほむら、君が報われないだろう?」

ほむら「ど、どうせ嘘でしょう?」

QB「僕達は嘘がつけない、君もわかっているじゃないか」

ほむら「……今更救いたいだなんて……勝手すぎるわ」

QB「それは僕も思う、けど僕は彼女たちの為にもそうすべきだと思考した
   君だって出来ることならソウルジェムを元のあり方に戻したいと思うだろう?」

ほむら「……できるの?」

QB「残念ながらそれは出来ない、一度生成されたソウルジェムは肉体に戻ることはない」

ほむら「結局、出来ないんじゃない!」

QB「けど暮らしやすくすることは出来る」

ほむら「馬鹿を言わないで、あなたのせいでどれだけ人生を奪われてると思っているのよ」

QB「せめてもの救いさ」

ほむら「……何がしたいのよ」

QB「魔法少女になってしまったものは仕方がない
   これからも魔女を倒して生きて行かないといけない」

QB「君は魔女が誕生する仕組みもわかっているのだろう?
   なら、君たちが平和に暮らすにはどうすればいいか、それもわかっているはずだ」

ほむら「空のグリーフシードを無限に作るとでも言うの? 馬鹿げてるわ」

QB「いいや、その通りさ、君はなんでも知っていて助かるよ」

ほむら「今出して見なさい、それが出来るなら信用するか考えるわ」

QB「それは出来ない、僕は願いを叶える力しかないからね」

ほむら「……ほら、出来ないじゃない」

QB「方法があるのさ」

ほむら「どうせ魔女を狩れだの言うのでしょう?」

QB「察しがいいね
   けど違う……僕が狩ってほしいのは、ワルプルギスの夜さ」

ほむら「同じ事じゃない!
     何がきれいなキュゥべえよ! あなたはまるで同じよ!」

QB「話を聞いてくれ暁美ほむら
   ワルプルギスの夜は巨大な憎悪の塊だ
   あれほどの憎悪を浄化できれば、そこからグリーフシードを作り出すことが出来るんだ」

QB「もともと、このソウルジェムとグリーフシードの概念を作り出したのは僕達なんだ
   そこに手を加えて、君たちの心の穢れを……一つの巨大なグリーフシードに集まるように制御する」

ほむら「……馬鹿馬鹿しい芝居ね
     そうやってワルプルギスの夜に敗北させてエネルギーを集めるのが目的でしょう?
     もう数は揃ったから、あとは回収を残すのみという魂胆ね……見え透いてるわよ」

ほむら「それに、その話を私にする意味がわからないわ
     私が協力するとでも思っているの?」

QB「……僕にはどうしても君の協力が必要なんだ」

ほむら「そう、契約を邪魔する私を排除したいということね」

QB「やっぱり、そう聞こえてしまうのかい?」

ほむら「当たり前よ……! あなたの狙いはすべて知っている!」

QB「僕に感情があれば、君に共感することで理解を得られたのに
   皮肉なものだよ」

ほむら「ふざけないで……私の気持ちは……私の苦しみは、誰にもわからないわよ……っ!」

QB「……」

ほむら「……消えて」

QB「また来るよ」

ほむら「消えなさい」

巴部屋

マミ「あらキュゥべえ、これから魔女を探しに行くところなの、ついてくる?」

QB「マミ、その必要はないんだ」

マミ「え、まさか新手の魔法少女が現れたの?」

QB「初めに今まで黙っていたことを謝るよ
   僕ははじめから魔女の詳細な位置がわかっていたんだ」

マミ「そ、そうなの?
   まぁ不思議な話ではないけど……どうしてそんなことを言うの?」

QB「この辺りには魔女も、使い魔もいない
   マミは安心して休んでほしいんだ」

マミ「そう? 変なキュゥべえ」

マミ「あーあ、残念。 これから鹿目さんたちに格好良いところを見せようと思っていたのに」

QB「そのことなんだけど、あの二人とは普通の関係になった方がいいと思うよ」

マミ「それってあの子たちは魔法少女にふさわしくないって意味かしら」

QB「……いや、二人共素質はある、特に鹿目まどかは膨大な素質を秘めている
   でも二人共願いがないだろう?」

マミ「そうね、美樹さんは何か候補があるようだけど、鹿目さんは漠然としていて困っているみたいだったし」

QB「マミに契約を迫った僕が言える立場ではないけど、魔法少女は簡単になるものではないからね」

マミ「……もう、何を言ってるの
   私はあなたに助けてもらったのよ、そんなこと言わないで」ギュ

QB(ごめんよ……マミ)

マミ「わかった、キュゥべえが言うなら、あの二人を付き合わせる真似はやめるわ」

QB「それがいい、マミも大変だからね」

マミ「うん……ふふ、もしかしたら仲間ができるかもって、期待していたのよね」

QB「……」

QB(マミ、君は仲間が欲しいのかい……?)

病院

QB「反応がある……」

さやか「え?」

QB「二人共、すぐにマミと連絡はとれるかい?」

まどか「え? どうしたの?」

QB「グリーフシードの鼓動が聞こえるんだ……早くマミを呼ばないと!」

さやか「ええっ! まどか、マミさんの連絡先聞いてる?」

まどか「し、しらないよ」

QB(マミ! マミ聞こえるかい!)

QB「この近くにはいないみたいだ」

まどか「ど、どうしよう……! そのなんとかシードって、魔女になるんだよね」

QB「そうさ、こんなに人が多いところだと、被害者が出てしまうかも知れない」

さやか「……」

回想

上条『さやかも聞く?』

さやか『え、いいの?』

上条『本当ならスピーカーで聞かせたいんだけど』

さやか『ん……///』

回想終


さやか「キュゥべえ、願いって……自分の為じゃなくていいんだよね」

まどか「さやかちゃん……?」

さやか「誰かを助ける為でも、いいんだよね」

QB「……もちろんさ」

さやか「なら!」

ほむら「やめなさい!」

さやか「あんた……!」

まどか「ほむらちゃ……?」

ほむら「本性を表したわね……」

ほむら「……」

まどか「そ、そっか、ほむらちゃんも魔法少女……なんだよね?」

ほむら「ええ、ここの魔女は私が対処するから、あなた達はここで誰かが迷い込まないか見張ってて」

QB「……暁美ほむら」

ほむら「残念ね、少しは期待していたのよ」

QB「……そんなに僕が憎いかい?」

ほむら「ええ、最高に」

QB「今は、感情がなくてよかったと思うよ」

ほむら「……ふん」


さやか「おい! これはあたし達が見つけたんだ、だからこれはマミさんの敵だ」

ほむら「……」

さやか「知ってるんだからな! 魔法少女の中には魔女を奪い合う奴もいるって!」

QB「さやか、それは」

さやか「あんたに横取りなんかさせない!!」

ドクン ドクン

QB「いけない! 結界が!」

ほむら「しまった……!」

モファァ

まどか「ひっ……」

ほむら「……」

さやか「転校生、ここから先は一歩も行かせない」

ほむら「馬鹿、取り合いなんてするつもりはないわ
     グリーフシードも必要なら巴マミにあげる」

まどか「ふ、ふたりとも……っ」

QB「さやか、聞くんだ」

さやか「……何よ!」

QB「奥から強い力を感じるんだ
   ここの魔女はおそらく今までのより強い」

さやか「それ……マミさんじゃ倒せないって言いたいの!?」

QB「違う、一人じゃリスクがあると言いたいのさ
   そうだろう、暁美ほむら」

ほむら「……何を企んでいるの」

魔女結界

まどか「み、みんなギスギスするのやめようよぉ……」

ほむら「美樹さやか、あなたは魔法少女ではない」

さやか「……だから何!」

ほむら「私達に口出ししないで、これは魔法少女の問題よ」

さやか「なら……」

さやか「キュゥべえ! 私の願いを叶えて!!」

ほむら「ばか、やめなさい!」パシッ

さやか「放せ!」ブンブン

ほむら「くっ……」

QB「残念だけど、君の願いは叶えない」

さやか「え……なん、で」

ほむら「……」

QB「質問されるだろうから、先に言っておくと
   叶えられないんじゃない、僕は願いを叶えないんだ」

QB(マミ、聞こえるかい?)

QB(……反応もしない、近くにはいないようだね)

QB「僕には黙っていたことがあるんだ」

ほむら「……」

QB「君たちは魔女が何から」

マミ「はぁ、はぁっ……おまたせ!」

まどか「マミさんっ」

QB「……マミ」

マミ「もう、急かさないでよ……はぁ」

QB(よかった、聞かれてはいないようだ)

マミ「それで、これはどうなってるのかしら」

QB「ちょっとしたすれ違いさ」

さやか「マミさん、願いが叶えられないって」

マミ「はいはいストップ、みんなこの状況をよく見て?」

マミ「キュゥべえに急かされて来てみたら、こんなところでお喋りしてるんだもの」

マミ「あなたが原因なのかしら、暁美さん」

ほむら「……」

QB「どうして、僕の声に答えなかったんだい?」

マミ「走ってたからなの、ごめんね」

QB(走っててもできるんじゃ……)


マミ「いい? もうここは結界の中なの
   仲良くお喋りできる場所じゃないの、わかるわね?」

マミ「あなたがついててこれだもの、情けないわね?」

ほむら「…………巴マミ、ここの魔女は格が上よ」

マミ「ふぅん、手を引けと?」

QB「二人共やめるんだ
   暁美ほむらの言う通りここの魔女は反応が強い
   僕は協力して戦うべきだと思うけどね」

マミ「協力、ねぇ……できるのかしら?」

ほむら「出来る限りのことはするわ」

さやか「マミさん! こんな奴信用できませんよ!」

マミ「……それもそうね」

QB「いいや、信用するんだ」

ほむら「えっ……」

QB「暁美ほむらは僕が保証するよ、敵意はない」

さやか「あんた、こいつの味方なのかよ!」

QB「敵は魔女、僕たちは仲間のはずだろう?」

さやか「なっ……」

マミ「キュゥべえに言われたらしょうがないわよね」

ほむら「……巴マミ、必ず守るわ」

まどか「うぅ……帰ってもいい?」

幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

道中

マミ「へえ、時間の魔法ね……」

ほむら「これで信用してもらえるかしら」

マミ「どうしたら、キュゥべえは騙せても私は騙されないかもしれないわよ?」

ほむら「……」

マミ「だってそうでしょう? あなたの話なら、テレポーテーションの力でも同じ事ができるもの」

ほむら「それは……」

マミ「結局、信用なんて時間をかけないとだめなのよ
   同じ学校だもの、そのうち信じてあげられると思うけど、ふふ」

まどか「うぅぅ……ギスギスしてるよぉ」

QB「口を挟みにくいな」

まどか「キュゥべえ、魔女より二人が怖いよぉ」

さやか「ぐるるる……」ギリギリギリギリ

まどか「さやかちゃんも怖いよぉ……」

はい我ながら貫禄のタイポミスであったーーー!!

マミ「どうしたら」
     ↓
マミ「どうかしら」

1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
8. アイドルマスターブレイク高木裕太郎
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

マミ「お喋りはここまでね」

ほむら「……」

最奥

エーエーエーーーエーエーエーエーーーー

マミ「暁美さんは好きに動いていいわよ、一人でも十分だもの!」

さやか「マミさんやっちまえー!」

マミ「悪いけど、今日こそ速攻でやらせてもらうわよ!!」

ほむら(装填よし、いつでもいける)

マミ(何が強い反応よ、キュゥべえもあの転校生もあてにならないわね)

マミ「いくわよ、ティロ・フィナーレ!!」

シャル「きゃふん」 モゲェェ

ズイッ

マミ「えっ……」

ほむら「まずい」

静止時間

ほむら「ダメ、間に合わない……なら」ブォン

ドグシッ

ほむら「動け」

マミ「ぎゃふっ!」

さやか「ええっ!?」

マミ(暁美さん、私を蹴ったわね……っ!) ←蹴り飛ばされてマミられてない

まどか「なにっ? どうなってるのっ?」

ほむら「あなたの相手は私、来なさい……」

シャル「……もげー」

ほむら「食べるしか脳のないデカブツね」

静止時間

ほむら「悪食にはC4で十分よ」ヒョイ

ほむら「……動け」

ドゴォォン

まどか「ぜ、ぜんぜん見えないよ」

さやか「あの野郎、やっぱり裏切ってんじゃないか!」

QB「いや、暁美ほむらはマミを助けたんだ」

さやか「で、でもいきなり現れて蹴ったんだよ!?」

QB「あそこで飛ばされてなかったら、マミはあいつに食べられてしまっただろうね」

さやか「うぐ……」

QB「美樹さやか、暁美ほむらは敵じゃない、わかってほしいんだ」


マミ「くっ……おかげでいい位置につけたわ、暁美さん!!」

ほむら「……」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

ほむら「巴マミの射線がずれてる……なるほど、そこに投げ込めと言いたいのね」

静止時間

ほむら「……」 ドンッ ドンッ

ほむら「く……スラグ弾はさすがに反動が……動け!」

ドゴーン

マミ「ふう……」

QB「二人共無事かい?」

さやか「マミさんっ」

マミ「ふふ、大丈夫よ、ちょっとおなかが痛いけど」

ほむら「……あれしか方法が思いつかなかったわ」

マミ「ううん、助けてもらっちゃったわね」

まどか「ふぇ……何がなんだか」


さやか「おい転校生」

ほむら「なに」

さやか「……あんた、本当にマミさんからグリーフシードを奪おうってんじゃないんだな?」

マミ「こら、美樹さん」

ほむら「……そう思われても無理はないわ
     私はあなた達を守りたかった、それだけよ」

さやか「…………そっか、ごめん」

ほむら「……いいわよ、ちゃんと伝えなかった私も悪いもの」

ほむホーム

QB「やあ」

ほむら「……あなた、契約を拒んだわね」

QB「言っただろう? これ以上悲しみは増やさない」

ほむら「そう、あれが私に対するデモンストレーションだった可能性についてどう考えるのかしら」

ほむら「あなたが言うエネルギー回収ならまどか一人で十分、だから美樹さやかの契約は蹴った
     そうとは考えられない?」

QB「君は僕よりもインキュベーターに相応しい気がするよ」

ほむら「冗談はやめて」

QB「……ごめんよ」

ほむら「……あなたが変わったことは信じるわ
     二人に魔女の秘密を明かそうとしていたし」

ほむら「けど協力はしない
     私がワルプルギスの夜を倒すのはまどかの為……あなたの為じゃない」

QB「ありがとう、それだけで十分だ」

ほむら「……で、どうしてここにいるの」

QB「マミに追い出されてしまった」

ほむら「……そう」

QB「君の味方をしたと怒られてしまったよ
   あのときはあれしか被害を抑える方法がなかったっていうのに、人間の感情は難しいよ」

ほむら「あなた、寝床なんて概念はないじゃない」

QB「忘れたかい? 僕は君と親睦を深めたい」

ほむら「言ったはずよ、結構と」

QB「ひどいな……取り付く島もないよ」

ほむら「……勝手にすればいいわ
     どうせあなたに感情はない、ぬいぐるみとでも思って眠ることにする」

QB「それはそれでひどいな……」

ほむら「何よ、あれほど人間を馬鹿にしていたくせに、人間として扱われたいとでも思っているのかしら」

QB「僕は心がきれいになって、もしかしたら感情も獲得できるんじゃないかと思っていたんだ……」

ほむら「……」

QB「君たちのように、自分の思いもよらない衝動にかられることは、僕達には魅力的なんだ」

ほむら「どこの本で拾った言葉かしらね……芝居がかって余計に茶番よ」

QB「僕は僕が思考した言葉を話しているだけさ
   もし人類の書物のなかに似たような言葉があるなら、僕と同じことを考えた人がいるんだろうね」

ほむら「……哲学にでもハマったの?」

QB「僕には感情がない、僕の言葉は定義上では哲学だからね」

ほむら「……私が読んだ本には、感情のないロボットがいたの
     それは精巧に作られた思考AIで、注意して見なければAIだとはわからないほど人間らしかったわ」

QB「人類はロボットの友に憧れていたからね」

ほむら「それは言ったわ、人格……個性や魂といったものが欲しいと」

QB「人工知能が人間と暮らして学ぶ中で、その思考は必然として芽生えるとは思うけどね」

ほむら「……そうね、SFに出てくるロボットは誰しも感情を求めるものよ
     けどその大半は人間と敵対する」

QB「人間の非道や、その矛盾に気付いてしまうからだね」

ほむら「さっきからうるさい」

QB「ごめん」

ほむら「国外では人間の敵とされる事が多いけど、日本では自己犠牲に目覚めるロボットも多いわ」

QB「……君の事かい?」

ほむら「…………今の話はあなたに合わせて語っていたのよ
     同情がほしくて言ったつもりはない」

QB「君は鹿目まどかの為に何度もこの世界を繰り返している
   僕はそれを救いたいんだ」

ほむら「……そう」

QB「だから」

ほむら「それは無理ね、私はもう……まどかへの思いがないと、希望を持てない」

QB(そんな君だから、僕は救いたいんだ……)


ほむら「……寝るわ」

QB「わかった、僕も君が起きるまで待つことにするよ」

ほむら「気味が悪いから、そういうこと言わないで」

QB「ごめん……」

まどか部屋

まどか「あ……キュゥべえ」

QB「やあ」

まどか「昨日はすごかった……」

QB「まどかは魔法少女の共闘を見るのは初めてだろう?
   異なる力があると、ああやって綺麗な連携をすることもある」

まどか「うん、すごかった
     けどマミさんにね、危ないから魔法少女体験会はやめましょうって言われちゃった」

QB「マミが正しいよ、君たちがやっていたことは、武器を持たずに戦場に行くようなものだからね
   そのぶんマミの負担も増えていただろう」

まどか「うん……」


まどか「あのねキュゥべえ、私……願いがわかったかも知れないんだ」

QB「それは、どんな願いだい?」

まどか「私、ドジだしおっちょこちょいだし……何も出来ないから
     せめて、魔法少女になってみんなを助けられたらって、思うんだ……」

QB「君も自己犠牲なんだね」

まどか「え……」

QB「鹿目まどか、君の願いはエントロピーを凌駕した
   だけど叶えない」

まどか「えへへ、まだ魔法少女になるって決めてないよ」

QB「……それでも、どんな覚悟があっても、その願いは叶えない」

まどか「え、どうして?」

QB「僕はもう、誰も魔法少女にはしないんだ」

まどか「え……そ、そういえばさやかちゃんのときも」

QB「……まどか、これからする話は、魔法少女には……
   とくにマミには絶対に話さないって約束してくれるかい」

まどか「う……うん」

まどか「でも、どうして? 魔法少女に話せなくて、私には話せることって……なに?」

QB「彼女たちを不安にさせるからさ」

QB「魔女達が落とすグリーフシード、あれはなんだと思う?」

まどか「魔女の卵、なんだよね……?」

QB「……あれはソウルジェムなんだ」

まどか「ソウルジェムって……マミさんが持ってる」

QB「魔女は、元は魔法少女なんだ」

まどか「それ……」

QB「ソウルジェムが穢れきってしまうと、グリーフシードになってしまうんだ
   そしてそのグリーフシードを求めて新たな魔法少女が現れる」

QB「僕達はこのサイクルを利用して、人間の怒りや悲しみのような感情エネルギーを収集していたんだ」

まどか「へ……う、嘘だよね」

QB「本当さ、君たちが生み出す感情の波はとても大きい、だから大人じゃなく君たち子供を狙っていた」

まどか「う、うそだよ……」

まどか「だって、嘘じゃなかったらその話を人にしたりしないもの……」

QB「……まどか、僕はほむらにホールインワンされて、目覚めたんだ」

QB「こんなやり方は間違っている
   君たち人間が持つ感情とは素晴らしいものだ、宇宙の原理を解き明かす一つの解答にすらなるかも知れない」

QB「それを消費する形で使ってはいけないと理解したんだ」

まどか「だから願いを叶えないの……?」

まどか「でも、それじゃ……もう契約した人はどうなるの?」

QB「その為に、僕と暁美ほむらはワルプルギスの夜を倒すんだ
   あれには魔法少女が魔女にならなくする手段と可能性がある」

まどか「なに……その、ワルプルギスの夜って」

QB「最強の魔女さ……あいつは魔法少女が魔女になったんじゃない
   この星の憎悪が輪廻するときに現れる、行き場のない感情の塊さ」

まどか「この星って……そんなのに勝てるの……?」

QB「わからない……けど彼女たちを救う方法がこれしか思いつかなかったんだ」


まどか「その、なんとかギスを倒せば……マミさんたちを救えるの?」

QB「……鹿目まどか、僕はもう叶えない」

まどか「……でも、それで救われるなら」

QB「自己犠牲の願いは破滅しかない……そんなものは願っちゃいけないんだ」

通学路

まどか(キュゥべえ……)

まどか(そんなこと言われたって、わかんないよぉ……私は魔法少女じゃないもん)

さやか「おっはよー」

まどか「あ、おはよう」

さやか「みてみて、じゃーん」

まどか「あーまた上条くんに頼まれてたCD?」

さやか「そうそうっ♪ 昨日中古屋回ってたらさ~見つけちゃってね~」

まどか(さやかちゃんの願いって……)


教室

まどか(キュゥべえは言ってたけど……やっぱり願いを叶えたい人はいるよ)

まどか(それで誰かを助けられるなら、それはきっと……)

ほむら「おはよう」

まどか「あ、ほむらちゃん」

さやか「むぅ……」プイ

まどか(そういえば、ほむらちゃんの願いってなんだろう……)

まどか「ねえほむらちゃん」トテトテ

さやか「むー」グイグイ

まどか「さ、さやかちゃん、引っ張らないで」

さやか「むぅー……」ムス

まどか(相変わらずだなぁ……)

ほむら「美樹さん、おはよう」

さやか「ん? んん……おはよう」


屋上

さやか「んーっ! いやぁ解放されますなぁ」

まどか「さやかちゃんオヤジっぽい……」

QB「やあ」

さやか「うわ! びっくりした!」

まどか「あはは、キュゥべえもお昼なの?」

QB「そんなところかな」

まどか「マミさんと喧嘩しちゃったんだ」

QB「どうやら僕の行いが気に入らなかったらしい」

さやか「まったくー乙女心がわからんと嫌われるよー」

まどか「あ……あの、キュゥべえ、さやかちゃんには……」

QB「……いや」

さやか「へ? なんの話?」

まどか「あのね、その、魔法少女の話……」

QB「僕から言うよ」

まどか「う、うん」

さやか「あっ! それなんだけど……あたし願いが見つかったんだ」

まどか「んぅ……」シュン

さやか「どうしても助けたい人がいるの
     あたしはその人の夢を叶えてあげたいんだ」

QB「願いを叶える願いかい?」

まどか「それ、やっぱり……」

さやか「叶えられるんでしょ?」

さやか「あいつの腕を治して、夢を叶えてやりたい」

QB「美樹さやか、僕はもう誰とも契約をしない」

さやか「あ、やっぱ自分の為じゃなきゃダメ?」

QB「この前も話したじゃないか
   どんな願いも僕は叶えない」

さやか「それ、あたしの願いは叶えないってこと!?
     散々どんな願いも叶えられるって煽っといて!?」

まどか「うわ、さやかちゃ、ちょっと」

さやか「あたし、あたしやっと……あいつのこと……真剣に考えて」

さやか「人生を捧げてもいいって、決心したのに……なのに叶えないってなんだよ!!」

まどか「落ち着いてっ、キュゥべえの話を聞いてよっ」

ほむら「ちゃんと相応の訳があるのよ」

QB「……暁美ほむら」

さやか「あたし戻る」

ほむら「聞かなくていいの? 巴マミも知らない、魔法少女の真実……」

さやか「……」

さやか「あんたがいるから戻るっつってんの」

ほむら「そう……自分の願いは叶えろとせがんで、でも真実は知る必要はないと言うのね」

さやか「なんだよ……その言い方」

ほむら「事実を述べたのよ」

まどか「ふ、二人共……っ」

さやか「わかったよ、聞くよ
     そのかわりあたしの質問にも答えてもらうからね!」

ほむら「……ええ」


まどか「って、あれっ? ほむらちゃんは……」

QB「彼女は初めからすべてを知っていたんだ」

ほむら「……いいから、キュゥべえ」

QB「うん、説明するよ、美樹さやか」

QB(インキュベーターからキュゥべえに格上げか……悪くないね)

QB「その前に暁美ほむら、巴マミは近くにはいないかい?」

ほむら「……今見てきたわ、購買部にいたから聞かれる心配はないはずよ」

QB「……よし」

QB「結論から言うよ、僕は君たちにとって侵略者なんだ」

さやか「は……?」

QB「僕の目的は願いを叶えることじゃない
   君たち人間の感情エネルギーを収集することなんだ」

さやか「な、なにそれ、そんなのどうやって集めてんのさ」

QB「……グリーフシードを使ってね」

ほむら「……こうやるのよ」ヒョイ

QB「ぱく」

ほむら「穢れを吸い込んだグリーフシードを使ってエネルギーを収集しているのよ」

さやか「それって魔女の卵で……魔力を回復してくれるやつなんじゃ……」

QB「……嘘にはなってないけど、その認識は間違ってる」

QB「穢れを溜めすぎた魔法少女は魔女になる、ソウルジェムはそのときグリーフシードになる」

さやか「……ごめん、もう一回」

ほむら「だから、魔法を使うと穢れがたまる、浄化するのに魔女を狩る
     でもその魔女はもともと魔法少女だった、それだけよ」

さやか「は……な、なによそれ」

さやか「それじゃ……マミさんたちは、死ぬために魔法少女に……」

さやか「魔法少女って願いを叶えて人助けするって……マミさんが……」

ほむら「残念だけど、巴マミも騙されているの」

さやか「まどかっ!」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「違う、そんなの違う、まどかもそいつらに騙されてるんだ」

QB「嘘じゃないさ、なら君にこの話をするメリットが僕にあるのかい?」

さやか「知らない、そんなの知らない……!! マミさん!!」タッタッタ

ほむら「行かせない、タイムストップ……」ササッ

さやか「おま、放せ!」

ほむら「冷静になりなさい、その話を聞いた巴マミはどうなると思っているの
     当事者でないあなたが聞いてもショックを受けたのに
     魔法少女の彼女が聞いてしまったら……あなたはその責任がとれるの?」

さやか「ぅぐっ……」

まどか「……うぅ、こんなのあんまりだよ……」

ほむら「……」

QB「悪いのは僕さ」

ほむら「そうね、あなたのせいよ」

まどか(そっか、ほむらちゃんも騙されてたんだね……)

まどか「でもねさやかちゃん、キュゥべえはこんなやり方間違ってるって気付いたの
     それでね、マミさんたちが魔女にならない方法を見つけたんだよ」

まどか「ほむらちゃんが協力してその方法を頑張ってるんだよ
     マミさんを救える方法があるかも知れないって」

ほむら「……そうね」

さやか「うぅぅぅぅぅ……」

まどか「ほむらちゃん、放してあげて」

ほむら「わかった」スルリ

まどか「さやかちゃん……」ギュ

さやか「うぅっ……まどかぁ」

まどか「どうしても叶えたい願いってあるよね……
     でも、キュゥべえはそれでも命を犠牲にするのは良くないよって言ってるんだよ」

さやか「……うん」グス

まどか「上条くんを助けたいんだよね」

さやか「うん……っ」

まどか「さやかちゃん、いっぱい考えて答えを出したんだよね……」

さやか「何が言いたいのよぉ……」

まどか「……奇跡も、魔法もなくても
     上条くんには、さやかちゃんにしかあげられないものがあるって……そう思うんだ」

さやか「……あいつの手は」

まどか「きっと上条くんは新しい音楽の奏で方を見つけるよ
     さやかちゃんは、それを側で見守ってあげなきゃだよ……ね?」

さやか「……うぅぅ」ギュ

ほむら「……」

まどか「だから、さやかちゃんは強くならなきゃ
     悲しんでる上条くんを笑顔にできるくらい、強くならなきゃ」

まどか「ママが言ってたんだ
     神様はね、乗り越えられない試練は与えないんだよ」

まどか「上条くんはきっと乗り越える
     でも一人じゃ寂しいから、さやかちゃんがついててあげて……
     好きなんでしょ?」

さやか「…………うん」

まどか「うん……いいこ」ナデナデ


QB「……」

ほむら「何よその顔、感情なんてない癖に」

QB「僕に感情はないよ」

ほむら「……あるように見えたわ」

QB「それはきっと、君の思い込みさ」

ほむホーム

QB「はぐはぐはぐ」

ほむら「それ、賞味期限切れてるわよ」

QB「十分さ、僕は食べるという行為を真似してるだけだ」

ほむら(……人の真似、あのロボットもそんな事をしてたわね)

ほむら「あなた、まどかにどこまで話したの」

QB「僕が言える範囲はすべてさ、君のことまでは話してないけど」

ほむら「よかった、それは私の口から言うと決めていたもの」

QB「もし僕が話していたらどうしたんだい?」

ほむら「そうね、ドブにでも落としてやろうかしら」

QB「君は水没させるのが好きなのかい?」


ほむら「……巴マミとはまだ喧嘩しているの?」

QB「いや、もう仲直りしたさ」

ほむら「帰りなさい」

QB「言ったろう? 僕は君と親睦を深めたい」

ほむら「はぁ……見てくれだけは可愛いのに」

QB「女の子に気に入られるように作られているからね」

ほむら「……」ナデナデ

QB「にゃぁー」

ほむら「キモッ」

QB「……猫の真似をしてほしかったんじゃないのかい?」

ほむら「どこをどう考えたらそうなるのよ!」

QB「君は一人暮らしだ、寂しさを紛らわす為にペットを飼育するのは人間にとって自然な感情さ」

ほむら「ど、どうしてあなたが猫になるのよ!」

QB「そう思ったから撫でたんじゃないのかい?」

ほむら「ち、違うわよ!」

QB「ならどうして撫でたんだい?」

ほむら「……毛並み、気になって」

QB「それだけの為かい?」

ほむら「……そうよ」

ほむら「……あなたに感情が芽生えたら考えるわ」

QB「それは無理な契約だね、僕には感情がない」

ほむら「そうね」

QB「契約不成立だ、僕が感情を持つ可能性は期待できない」

ほむら「そう」


魔女結界

マミ「キュゥべえ、何かわかる?」

QB「ここには使い魔しかいないね……人通りが多いから退治した方が良さそうだ」

マミ「そうねぇ……グリーフシードはまだ残っているし、魔法を使っても問題なさそうね」

QB「……マミ、ソウルジェムの反応がある」

マミ「え、他の魔法少女!?」

QB「マミ避けて!」

シュギィィィン

杏子「へえー、うまく避けたじゃん、まぁ当てるつもりもなかったけど」

マミ「相変わらずご挨拶ね……佐倉さん」

杏子「なんだ白いのもいんのか」

マミ「ここは見滝原よ、何しに来たのかしら」

杏子「なんだよ……槍投げて悪かったよ、そんな怖い顔すんなって」

マミ「投げ槍な友達なんか知りません」プィ

杏子「あーもー悪かったって、たけのこの里やるからさ」

マミ「私はキノコが好きです」

杏子「んじゃトッポ! ほら最後までチョコぎっしりだ」

マミ「コアラのマーチが好きなんです」

杏子「ああもーー! マミがとっといたレアコアラ食べたの、まだ根に持ってんのかよぉ」

マミ「それで? ここに来たのは魔女が枯渇したから?」

杏子「ああ、いや……マミの気配がしたからよ、顔見たかったってゆーか」

マミ「じゃ攻撃しなくてもいいじゃないっ」

杏子「いやだからごめんって、マミならあんなの攻撃にならないってわかってたからさ」

マミ「……ぷいっ」

QB(……佐倉杏子、彼女の力も必要だ)

QB「やあ佐倉杏子、久しぶりだね」

杏子「おうキュゥべえ、マミのとこでうまいもん食ってるか?」

マミ「いま、別居してるのよっ」

杏子「べ、別居て……」

QB「僕がマミを怒らせてしまったんだ」

杏子「ふーん、おおかた盗み食いでもしたんだろ」

マミ「キュゥべえはそんなことしません」

杏子「ぐぐ……」


マミ「ん……元気にしてた?」

杏子「それなりにな、根なし草も悪くない」

マミ「何かあったら相談するのよ」

杏子「情けかけんなよ……喧嘩して別れたっつーのに」

杏子「あーあ調子狂う、魔女もいねーみたいだし帰る」

マミ「ふふ、顔が見れてよかったわ、またね」

教会跡

杏子「グリーフシードを集めてグリーフシードプールにするって思ってたけど
    よく考えたら刺さって痛そうだよな……」

QB「やあ!」

杏子「おぅわ! キュゥべえてめぇ! 今の聞いてたのか!?」

QB「何のことだい?」

杏子「ま、まぁいいや……何の用だよ」

QB「実は君にお願いがあってきたんだ」

杏子「お願いって……まさか、よそ者の差金か? ここから手を引けってか?」

QB「違う、僕は君にワルプルギスの夜と戦ってほしいんだ」

杏子「それって天災みたいな奴のことだろ? 大体いつどこに現れるかもわかんねぇんじゃ戦いようがないぜ」

QB「いいや、それが僕にはわかるんだ
   場所は見滝原、時間は僕が近くにいればすぐにわかる」

杏子「なんだよ、初めの頃は魔女のことなんてわかんねぇわかんねぇって言ってたのによ」

QB(佐倉杏子、こんなにも絶望の中にいる君を、また僕の都合で振り回してしまう
   どうか許してくれ……)

杏子「ふーん、んじゃマミ達と共闘すりゃいいんだな?」

QB「そうだよ、お願いだ!」

杏子「嫌だねぇ、アタシの取り分がない」

QB「佐倉杏子、どうしても君の力が必要なんだ」

杏子「悪いがテメェの口車にゃ乗らねえ
    アタシは知ってんだよ、この魔法少女っつー奴にはまだ知らない仕組みがある」

QB「……」

杏子「あんたが手の内を明かすまでは信用出来ないね」


ほむホーム

QB「暁美ほむら、佐倉杏子の協力は得られそうにないよ」

ほむら「あなた、アレに話したの?」

QB「ワルプルギスの夜のことだけね」

ほむら「……佐倉杏子も真実を知るには荷が重いわ
     それに、ワルプルギスの夜は私一人で狩れる……」

QB「そうやっていつも繰り返してきたんだろう?」

ほむら「……」

ほむら「他の誰かを巻き込むわけにはいかない……」

QB「君はそれでいいかも知れない、今回も無理だったらまた繰り返すだけだ
   けど僕にとってはこの世界線がすべてなんだ」

QB「なるべく多くの協力がほしいんだ」

ほむら「あなた、きれいになって営業力も落ちたんじゃない?」

QB「……そうかも知れないね」

ほむら「…………巴マミを動かせば、佐倉杏子も釣られるかもしれないわ」

QB「マミを騙すのかい?」

ほむら「……聞かれないようにすればいい、あなたがやってきたことでしょう?」

QB「……」

ほむら(こいつ、罪悪感でもあるのかしら……そんなわけないわね)


巴部屋

QB「マミ……」

マミ「何よ、暁美さんのところが良かったんじゃないの……?」

QB「実は、君にお願いがあってきたんだ」

マミ「そう……ついにワルプルギスの夜が現れるのね
   最近魔女の数が多いから、そんな予感はしていたの」

QB「それで少しでも力が必要なんだ」

マミ「ええ、この町を守る為ですもの、私は戦うわ」

QB「ありがとうマミぃ!」

QB「それで、マミさえよければ佐倉杏子にも力を貸すよう言ってほしいんだ」

マミ「あら、それはキュゥべえが言えばいいでしょう?」

QB「僕は佐倉杏子に信用されてないからね、戦友であるマミに説得してほしいんだ!」

マミ「もー、キュゥべえったら調子いいんだから」

マミ「わかったわ、私から促してみるけど、保証はしないわよ」

QB「それで十分さ、ありがとうマミ!」

魔女結界

杏子「ん? マミじゃん、ここは見滝原じゃないぜ」

マミ「ええ、私も顔が見たくなったの」

杏子「ははっ、そいつは嬉しいね、けどここの魔女はやらないぜ」

マミ「もちろん奪いに来たわけじゃないわ
   今日はキュゥべえに代わってお願いしに来たの」

杏子「ああ? あー……一緒にワルプルギスの夜を倒そうよー、って奴だろ?
    悪いけどパス、マミの頼みでも聞けねぇ」

マミ「相手はとても強大なの、あなたの力がどうしても必要なのよ」

杏子「だったら避難すりゃーいいじゃねえか
    魔法少女なら絶対に戦わなきゃならないなんてルールもないんだぜ」

マミ「そ、そうだけど……ううん、それじゃダメなのよ!」

杏子「へっ……またお得意の正義ごっこかよ」

マミ「ごっこじゃない! 私は、命を守るの! これ以上私みたいな……不幸な人を作らない為に!!」

杏子「……自分だけ不幸気取ってんじゃねえよ
    そういうとこ、嫌いなんだよ!」

マミ「気取ってないっ……! 私は……!」

力士、巴真実さん(15)。

  ,'.:       〃 ,:1  ,  __/  // /         } ,     ',
__彡ァ       乂_ノ :!  ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ     ,'∧      '
.. /            /i::, {  彳ア:::抃<     ( (、__,/'  i     }
 ,'/リ.,   ,イ  ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_         >、_`ヽ、」     ,'
_彡'厶イ./iヽ,′   |:::∧ {?Y//             ア:::抃、 |    /
       / i|:::{:     `(( .?Y .))       ‘     弋匕Zっ    /
     /  ∨:、     }}_口_{{     ,_-‐- 、      / //
.    i.|   ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、    .辷´五ニ=一、
.    ヾ、   \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ.     `~    /          \
-‐…‐-'_ヾ   / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉

  /¨,-‐… 7 . 八圦 `‐-‐' ,' 厂`Y   /        `ヾ´/////

. /  {    /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/               ∨―‐- 、
. !   ',     /  !:::::::::`¨ニ¨´::::::|// `ヽ/                 ∨   .〉
. | >'´`ヽ:. /.i⌒i:::::::::::::::::::::::::::::::|/⌒) (  , -―-         j   ./

\! .Уヽ   (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::!  / ∧/ , -‐-、. \        〈‐‐-、 j
. /   ヾ .〈  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/    \ \       ∨_)'
――――「お菓子が脂肪を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!!」

テレビアニメ「脂肪少女まみか☆デブガ」の登場人物で、力士。愛称は「デミ」。(「マブ」のタイプミスとの説も)。
デブという設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事な肢体のパンパン張りと肉の垂れ下がり、直ぐに発砲する高血圧特有の気性の荒さ、そして腹の太さに痛々しいまでの厨二病っぷり、肥満のヲタクファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は三食のケーキ。特技は三食ケーキ。三食ケーキ。すりーけーく。ティロ☆フィナーレ。

杏子「失せな」

マミ「そんな……」

杏子「失せろ、たたっ斬るぞ」

マミ「……ごめんなさい」サッ

杏子「…………ばかやろう」


巴部屋

マミ「……ぐすっ」

QB「マミ」

マミ「今は……一人にして」

QB「わかった……また来るよ」

QB(あの様子じゃうまくいかなかったようだ……)

QB(ワルプルギスの夜の核に潜り込むには、周りの使い魔を倒せるだけの戦力が必要だ)

QB(二人でかなう相手じゃない……)

屋上

まどか「んーっ、きもちいいなぁ」

さやか「いやぁ授業から解放されますなぁ」

まどか「さやかちゃんオヤジっぽいよ?」

ほむら「ど、どうも」

さやか「あれ、ほむらは弁当じゃないの?」

ほむら「購買でパンを買ってきたから」

さやか「ははーん? さてはまどかの弁当を狙うつもりだなー?
     そうはいかん! まどかの弁当はあたしが食べるのだ~~!」

まどか「さ、さやかちゃんは自分のあるでしょっ」

さやか「ええ~! まどパパのごはんすっげー美味しいのに」

まどか「変な略し方しないでよぅ」

まどか「はいキュゥべえ」

QB「はむ」

さやか「あーずるい! 地球だけでなくまどかの弁当まで侵略するつもりかー!」

ほむら(……うっさい)

まどか「さやかちゃん、元気すぎ……」

さやか「ふっふっふ! 恭介がさぁ、あたしの為に曲を作りたいなんて言い出しちゃってさぁ
     そしたら仁美の奴が、でしたら私が弾きますわっ、なんて言っちゃっても~~~!」バシバシ

まどか「さやかちゃん痛いって」

まどか(でも、みんな元気になれてよかった……前向きが一番だよね)

マミ「ごめんなさい、遅れちゃった」

さやか「おっ、マミさん遅いですよ~~っ
     ファンクラブの男子に捕まっちゃってたんですかぁ~?」

マミ「もう、ないわよそんなの」

ほむら「隣、どうぞ」

マミ「ふふ、失礼するわね」

マミ「あら、暁美さんは購買パンなの? なら私のつまんで」

ほむら「いいの?」

マミ「ええ、ちょっと作りすぎてしまったから」

さやか「ああ! あたしも~!」

まどか(さやかちゃん落ち着こうよ……)

マミ「ん……それで、暁美さんも戦ってくれるのね」

QB「暁美ほむらは僕と一緒にあいつの中枢を攻撃するんだ」

マミ「私はその援護、というわけね」

ほむら「そんな簡単にいかないわよ、一度動き出したら止められない……」

QB「そうだね、戦力は多い方がいい」

マミ「……やっぱり、魔法少女を増やした方がいいんじゃ」

さやか「それなんですけど」

まどか「えい」ドスッ

さやか「あいたーーー!!!」

マミ「な、なに? どうしたの?」

まどか「あ、蚊がいたんですっ」

マミ「そ、そう? 鈍い音がしたけど……」

まどか(マミさんには秘密でしょ!)コソコソ

さやか(すいやせん……)コソコソ

ほむら(危なっかしい……)

QB「今から契約したところで戦力にはならない、無駄死させてしまうだけさ」

ほむら「そうね、たとえ能力が強くてもベテランでなければ死に損よ」

マミ「けど、もっと戦力が必要なんでしょ?」

QB「僕が知ってるワルプルギスの夜なら、援護と迎撃、そして突撃の三班で事足りるはずなんだ」

さやか「その、ホトトギスの夜ってそんなにヤバイの?」

QB「ああ、最強の魔女だ、この世の最悪をすべて集めたような力を持っている」

まどか「……」

ほむら「やるしかないのよ、やらなければ……町は破壊されるだけ」

ほむら(魔法少女を救うことも、まどかを助けることも出来ない……)

さやか「あの……魔法少女じゃないあたしが言うのもあれかもだけど
     絶対に無事に帰ってきてくださいね」

マミ「当たり前よ、私達ベテランよ?」

ほむら「ええ」

まどか(ほむらちゃん……つらそうな顔してる)

鹿目部屋

まどか「ねぇキュゥべえ」

QB「なんだい?」

まどか「……やっぱり、願いは叶えてくれないのかな」

QB「……言ったはずだよ、僕は誰の願いも叶えない」

まどか「命に変えても……守りたいものがあったら」

QB「それでもダメだ
   そう思うなら君は余計に生きなくてはいけない」

QB「人々の指導者になれるのは、その高い志を持った人間だけだ
   命を粗末にさせる願いを、僕は叶えない」

まどか「でも……私なんかが魔法少女になるだけで、もしかしたらみんなを救えるかも知れないんだよ?」

QB「鹿目まどか、君は”なんか”じゃない
   君は知らないだろうけど、君の命はもっと重くて、価値のあるものなんだ」

まどか「そんなこと言われても……」

QB「君がそんなことを言えば、泣いてしまう人がいるんだ」

まどか「……マミさんは、自分の命を助けるために魔法少女になったんだよね」

QB「マミから聞いたのかい?」

まどか「うん……魔法少女になるって言ったら、教えてくれたの」

まどか「ほむらちゃんは、どうして魔法少女になったのかな」

QB「……それは本人から聞くしかない、僕は口止めをされているからね」

まどか「キュゥべえは知ってるんだ」

QB「……彼女の願いを叶えるときに、こうなってしまうと予測できていたんだ」

QB「なのに叶えてしまった
   これは僕の罪滅ぼしなのさ」

まどか「キュゥべえって、本当は良い人なんだね……」

QB「僕にそういった概念はない、感情がないからね」

まどか「そんなことないよ
     ほむらちゃんのこと、大切に思ってるじゃない」

まどか「それが感情だよ……」ナデナデ

QB「……そう、思うかい?」

まどか「うん……」

ほむホーム

QB(暁美ほむらの話の通りなら、その世界線の僕は彼女がこうなるのを予測出来ていたはずだ)

QB(鹿目まどかの因果を結びつけるところまで計算していたとしたら)

QB(僕の罪は世界に対する反逆とも言える)

ほむら「無表情で見つめられるのは気味が悪いわ」

QB「君は知っているんだろう?
   ワルプルギスの夜が来るときが」

ほむら「何周もしているもの」

QB「僕も気配がわかってきた、もう数日中には実体を持ってもおかしくない」

ほむら「だから、こうして兵器をかき集めているんじゃない」

QB「……君が頼もしいよ」

屋上

まどか「あ、ほむらちゃん」

ほむら「今日は一人なの?」

まどか「うん、さやかちゃんと仁美ちゃんは、上条くんをビックリさせるんだーって作戦会議するんだって」

ほむら「巴マミは珍しく休んでるそうよ」

まどか「そっか、へへ、二人だね」

ほむら「そう、ね……///」


まどか「ほむらちゃん……聞きたいことがあるんだ、いいかな」

ほむら「なにかしら」

まどか「あのね、ほむらちゃんの願いって……なにかなって」

ほむら「……」

まどか「ごめんね……キュゥべえに聞いちゃったの
     ほむらちゃんが、とっても苦しい思いをしてるんだって」

ほむら「あいつ……」

まどか「よかったらでいいんだ、教えてほしいな……」

ほむら「……私の願いは、まどか……あなたとの出会いをやり直すこと」

まどか「わたし……?」

ほむら「そうよ、私はもう何度もこの一ヶ月を繰り返してきた」

まどか「そ、それって……時間を遡ってる、って……こと?」

ほむら「そうなるわ」

まどか「でも、どうして私なの?」

ほむら「……」

まどか「あっ、言い難かったらそこだけナイショでも」

ほむら「あなたが大切な友達だから」

まどか「え……」

ほむら「……初めのあなたは魔法少女だったの
     私よりも強くて、頼りになる人だった」

ほむら「だから私もそうなりたいって……そうなって、今度はあなたを守る人になって
     この一ヶ月をやり直せたらって……」

まどか「ほむらちゃん……そんな」

ほむら「そうして繰り返す中で、魔法少女になることが間違いだって気付いたの
     だからあなたが魔法少女にならないように……ずっと繰り返してきた」

まどか「泣いてしまう人って、ほむらちゃんだったんだ……」

ほむら「……」

まどか「キュゥべえが言ってたの
     私が魔法少女になったら、泣いちゃう人がいるって」

まどか「ほむらちゃんだったんだね……」

ほむら「まどかぁ……」

ほむら「私、キュゥべえが味方になって、あなたを救えるかも知れない世界なんて初めてよ……
     絶対勝つから……ワルプルギスの夜を倒して、もうこんな酷いルールはなくすから……!」

まどか「ごめんね……私がばかだから、ずっとほむらちゃんに頑張らせてたんだね」

ほむら「謝らないで……私は、私は……っ」

まどか「ほむらちゃん……」ギュ

ほむら「まどか……あなたは、一番の友達よ……っ」

まどか「……ありがとう」

まどか「何もできないままの私だけど、それでもよかったら……これからも友達でいてください」

ほむら「そんなことないわ
     美樹さんに言ってたでしょ……?」

ほむら「側にいてあげてって」

ほむら「だから……私の側にいて、まどかは笑っていて……」

まどか「……うん、どんなときでもほむらちゃんの支えになる……」



運命の時

ほむら「そろそろ時間ね」

マミ「結局、私達のペアか」

QB「仕方ないさ……みんな自分の町を守っているからね
   僕はまだ諦めていない、出来る限りのことをしよう」

マミ「といっても、具体的な話をまだ聞かせてもらってないわよ」

ほむら「……」

QB「そうだね、説明するよ」

QB「奴が出現する場所はここだ、マミはこのタワーから奴の使い魔を攻撃してほしいんだ」

マミ「……ワルプルギスの夜を囲むようにビルが立っているわね
   これなら思う存分避けられそうね」

QB「攻撃するのは使い魔だけで構わない、本体を攻撃すればマミが狙われてしまう
   そうなったらこの作戦は終わりなんだ」

マミ「どうして? 囮になった方が良いんじゃないかしら」

QB「奴に接近出来るのは、奴が攻撃していないときだけなんだ
   マミが狙われるとこっちまで危険になってしまう
   マミの役目はあくまで使い魔を落として、奴を遊ばせることだ」

マミ「そういうことね、わかったわ」

QB「そして暁美ほむら、君は僕を乗せて奴に接近するんだ」

ほむら「……それだけ?」

QB「それから先は僕も出たとこ勝負なんだ
   だけどこれは接近しないことには始まらない」

ほむら「そう……使い魔だけを攻撃して接近すればいいのね」

QB「そういうことだね」

マミ「さてと……どうやら作戦会議もさせてもらえないみたいよ」

QB「くるよ……!」



詢子「ばか、窓の方は危ないぞ」
まどか「……私の大切な人が頑張ってるかも知れないの」
詢子「……へっ」



さやか「マミさん……」



マミ「ちゃっちゃとやらせてもらうわよ
   待っててね、未来の後輩達……!」



QB「これで、僕の懺悔も終わる……」



ほむら「このイレギュラーな世界に賭けるわ……」


QB「現れた!」
マミ「あれが……」
ほむら「ワルプルギスの夜……!」

QB「マミ……」

マミ「任せて、これでもあの子達の先輩なんだから!」

ほむら「こっちも行くわよ、掴まりなさい」

QB「行こう、作戦通り高高度からの降下しか中に入る道はない」

ほむら「……この嵐よ、振り落とされないようにしなさい」

マミ「いつでもいいわ、行きなさい!」


マミ「行ったわね」

マミ「さあ、こっちも盛大に行くわよ」

マミ「実際の兵器は好きじゃないけど……暁美さんが用意してくれたんだもの」

マミ「嵐の中を踊るスティンガーっていうのも、なかなか面白そうね!!」


QB「マミの砲撃が始まった」

ほむら「くっ……もう使い魔が!」

ヒュッ ダァァン

ほむら(今のは銃弾……! ふふ、嬉しい援護じゃない、巴マミ!)

QB「ほむら! 早く! 奴がマミに気付いた!!」

ほむら「風向きが悪いわ……あと少し……」

マミ「くぅっ! リボンで跳弾させるなんて、私ったら馬鹿じゃないのかしら……集中力がもたない!」

ほむら「あれだけの弾幕を一人で……」

QB「追い風だ、ほむら今しかない!!」

ほむら「掴まりなさい!」

ほむら「起爆……っ」

ドゴォォン

ほむら「ああぁぁぁッ!!!」

QB「き、君は……爆風で飛ぶなんて!」

ほむら「く、ぁッ……悪かったわね、私は飛べないのよ……」

ほむら(追い風を利用している以上、時間は止められない……)

QB「ほむら! 右だ!!」

ほむら「使い魔……ッ」

ヒュッ ドビシュッ

マミ「危ない危ない、さあどんどん行くわよ!」

QB「マミ……」

ほむら「使い魔が、どんどん沈んでいく……」

ほむら「まるで道が開けるように……!」

QB「あそこだ、あの歯車に乗るんだ!」

ほむら「っ……」

ほむら「だめ、使い魔が多すぎる!」

ほむら(やられる……っ)

シュッ ギイイィィィ!!

ほむら「これは、槍……!」

杏子「わりぃわりぃ、遅れちまった! おりゃあああ!!!」

QB「佐倉杏子! やっぱり来てくれたんだね!」

杏子「一人でも多い方がいいんだろッ? 仲間が少ないと寂しいもんな!!」

ほむら「見えたッ」

ほむら「んぅっ……」ドサッ

杏子「へへ、いいダイビングじゃねえかイレギュラー」

杏子「おおっとここから先は通行禁止だ、お引取り願おうか!!」

ほむら「佐倉杏子……この世界ではたいして接点はなかったのに」

QB「あの中心部だ! あそこまで走るんだ!」

ほむら「わかったわ……タイムストップ」

ほむら(ありったけの弾丸を浴びなさい!)

QB「これが、君の力……」

ほむら「……動け」

ズガガガガガガガガガガガガ

QB「あんなにいた使い魔が……」

ほむら「さあ中心部よ、どうすればいいのか教えなさい」

QB「その穴に僕を投げ込むんだ、僕の個体を安定させることでワルプルギスの夜のグリーフシードを浄化する!」

QB「君たちは僕が浄化する間、ワルプルギスの夜を攻撃して被害を抑えてほしい!
   これだけの量だ、時間がかかる」

ほむら「わかったわ……任せたわよ!」

QB「最後まで君にホールインワンされるなんてね……さあ、はじめよう! エネルギー収集だ!」

ほむら(二人共、第一段階成功よ、あとはキュゥべえがなんとかするまでこいつを攻撃して!)

マミ(さっきからやってるわよ!!)

杏子(いいぜ、そんかわり後で報酬はたっぷりもらうぜ!!)


マミ「でえいっ!! 使い魔がここまで来てる……っ!
   ショットガンは趣味じゃないんだけど、この距離じゃ仕方ないわねッ!」

杏子「くそ、空中戦じゃ分が悪いぜ……」

ほむら「……今度はこっちが援護する番よ」

ほむら「唯一背負ってきたRPGよ、受け取りなさい」

シュゴォォ ズキャァァン

杏子「のわあっ!? ロケットだとお!?」

マミ「そこは私の間合い……! バインド!!」

マミ「ティロ・フィナーレッ!!」

マミ「使い魔なのに、この耐久力……魔力がいくらあっても足りないわよ」

杏子「へへ、後衛組が頑張ってんじゃ、アタシも負けてられねえ! 串刺しだッ!!」

ほむら「な、なに! 歯車が動いた……!」

杏子「おい、なんだよこの光……ッ!」

ほむら「いけないッ 避けて!!」

『黒の衝撃』

杏子「マミッ!!」

マミ「え……あああ゛あぁぁ゛あ゛あ゛あぁッッ!!!」

杏子「ちくしょう! てめえええ!!」

アハハハ  ウフフフ

マミ「ぐ……まだ、よ
   これで終わったら、最終回みたいじゃない……ふふ」

マミ「スティンガーミサイルを撃つなんて思わなかった……」

マミ「行けェッ!!」

シュッ ドゴォォォォ!!!

マミ「ふふ……薬は飲むに限るわよ、ワルプルギス……」

ほむら「くっ! ワルプルギスの夜が揺れる……!」

杏子「掴まれイレギュラー! そんなとこにいたんじゃ死んじまうぞ! いったん退け!」

ほむら「だめっ……まだキュゥべえが残ってる!」

杏子「んだと!! 敵の懐で篭城でもしようってのか! おい!」

ほむら「あいつを置いてはいけない!」

杏子「ったくもー! どいつもこいつもお人好しだな……アタシの背中は任せる!」

ほむら「……任せて!」シュッ

杏子「てりゃッ! そうするに、時間稼ぎなんだろッ? おりゃああッ!!」

ほむら「そうよ!」

ほむら「くっ、数が増える一方……タイムストップ!」

ほむら「クレイモアで少しでもッ」

ほむら「動け!」

ズズズババババババババハバ

杏子「すげぇ、外の奴らが吹っ飛んだ! お前は爆弾の魔法少女なのかっ?」

ほむら「そんな願いを叶えた覚えは、ないわッ!」シュッ

杏子「おっと! へへ、だが後ろには目がついてないみたいだな」

ほむら「ありがとう……いい援護ね」

杏子「マミの一発が効いてるみたいだぞ、こいつら動きが鈍い!」

ほむら(キュゥべえまだなの!!)

QB(もう少し、もう少しなんだ……!)

杏子「とりゃあ! マミの分だ、喰らええェェェッ!!!」

アハハハ  ウフ……フ……?

QB(まずい! ワルプルギスの夜が戦闘形態をとる!)

ほむら「この感じ……」

杏子「またあの光だ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

ほむら「あ……歯車の中心が塞がる!」

ほむら「キュゥべえ!!」

QB「僕はいいから! 早く逃げるんだ!」

杏子「仕方ねえだろ! アタシらまでやられちまう! イレギュラー!!」

『黒の衝撃』

杏子「うああ゛あぁぁ゛ぁあ゛ぁぁ゛ぁぁッッ!!!」

幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「杏子ぉ!!!!」

杏子「……んな、声……出すなよ……かっこわりぃぜ……」

ほむら「……キュゥべぇ!」

QB(おかしい、グリーフシードは確かに浄化したのに活動が止まらないんだ
   ワルプルギスの夜の本体に、ソウルジェムのようなものは見当たらないかい!)

ほむら「そんなのわかるわけ……あ……
     前の世界で……あいつの額、紫色の……宝石が」

QB(それだ! それを破壊すればワルプルギスの魔力の根源はなくなる!)

ほむら「ぐ……わかったわ!」

杏子「なんだか面白そうな相談してるじゃんか……
    いいぜ、そこまで飛ばしてやる」

ほむら「あなた、身体が……っ」

杏子「知らねぇな……これはアタシが好きがやるんだ、口出しはさせねぇ
    飛ぶぞイレギュラー!!」

ほむら「……お願いっ」ギュ

杏子「うおおおおお……ッ!!!」

杏子「邪魔だ邪魔だ!! 串刺しにして食っちまうぞ!!」

ほむら「使い魔が多すぎる!」

杏子「ぐぁッ……ばかやろう、こんなんで倒れちゃ、マミの奴に笑われちまう」

ほむら「もう、もういいわ、ここで!」

杏子「ふざけんじゃねえ、終点まで離すもんかよぉぉ!!!」

ほむら「た、弾が……!」カチッカチッ

杏子「くそ! 取り逃がした! バックにつかれる!」

『ティロ・フィナーレ』

ドゴォォォォ!!!

杏子「なッ! マミのやろう……」

マミ「ビルの上から……ティロ・フィナーレってね……」バタッ コロン

杏子「終点だイレギュラー! ぶん投げるぞおおお!!」ブォォォン

ほむら「っっっ!!」

ほむら「タイムストップ……っ」

ほむら「うそ……もう、砂が……」

ほむら「ここまで来て……ここまで来たのに!!」

ほむら「まどかあああああ……!!!」

ほむら「……諦めない、こんな最高ふざけた世界、私の願いを賭けるに相応しいじゃない!」

ほむら(銃は弾切れ、C4もない、あとは……)

ほむら「あ……これは、私が一番最初に作った爆弾……」

ほむら「ふふふ……皮肉、皮肉ね」

ほむら「遠距離起爆もできない爆弾なんて大事にもってて……私は馬鹿ね……」

ほむら「でも……これで十分よ!!」

アハハハ ウフフフ

ほむら「トドメだあああああ!!!」

カンッ

ドゴォォォォォ!!!

ほむら(これで 私の長い夢も終わる)

ほむら(本当ならあのときに終わっていた)

ほむら(まどか……ううん、鹿目さん いまそっちへ)

『ほむらっ』

『暁美さん……』

『おいイレギュラー』

『……ほむらちゃん』



ほむら「ん……んん」

杏子「へへ、やっとか」

さやか「ほむらっ、ほむらぁぁっ」ムギュゥ

マミ「ふふ、気分はいかが?」

ほむら「……ワルプルギスの夜は」

杏子「消えちまったぜ……見ろよ、いい青空だ」

ほむら「……空って、こんなに青かったのね」

まどか「ほむらちゃん……おかえり」ナデナデ

ほむら「うん……ただいま、まどか」

ほむら「……ソウルジェムが」

杏子「うお、ほんとだ、アタシ真っ黒だったのに」

マミ「こんなに透き通ったソウルジェム、初めて見るわ……」

ほむら「約束通り……やってくれたのね」


ほむら「あ……キュゥべえは?」

マミ「……」

杏子「まだ、見てない」

ほむら「え……」

杏子「あん中にいたんだろ……きっと」

マミ「…………ぐすっ」

まどか「ほむらちゃん、どういうこと? キュゥべえは……?」

ほむら「……ワルプルギスの中に飛び込んで…………」

まどか「……あんなに、命を粗末にするなって……言っといて」

ほむら「キュゥべえ、あなたは立派に感情を獲得していたわ……
     それも優しくて、誰よりも強い心……
     でもあなたらしくないわ……自己犠牲なんて」

QB「やあ、なんとか上手くいったね
   僕もどうなるかヒヤヒヤしてたけど、グリーフシードを正しく還元出来てよかったよ
   ふぅ、久々に大仕事をしたから疲れた、マミ、ケーキ食べ、ぐふうっ!!!」

ほむら「い、いるならいるって言いなさいよ!! 泣いて損したわっ///」

マミ「ふふ、暁美さんの貴重な泣き顔ね」

杏子「おいお前、その身体で動くなって、いつつつっ」

マミ「ああ、あなたもボロボロなんだから」

QB「うわあ! 僕は悪いことしてないだろう!? どうしてまたゴルフクラブで襲われなきゃいけないんだ!」

ほむら「私はほむら! プロゴルファーほむらあああ!!」

QB「へぶううう!!」


まどか「こうして、私達の魔法少女戦争は終わりました
     でも、新しく魔獣っていうものが出てきてしまって、まだまだほむらちゃん達は忙しそう
     ソウルジェムが穢れる事もなくなって
     魔法少女は本当の意味で、正義の味方になりました」

まどか「え? 私とほむらちゃんはって? えへ……それは、秘密だよっ」

グッドエンド? 「たった一円の奇跡」
ゲームクリアおめでとう! さすがだね!

EX出現  謎の白い液体の正体とは!!

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