吸血鬼娘「安価で目指すは神魔妖獣の頂点よ!」 (65)

従者「……」

吸血鬼「どうした従者、黙っちゃって」

従者「……いえ、あんまりくだらないこと考えんじゃねえよと思いまして」

吸血鬼「私のこの偉大な野望がくだらないだと!?」

従者「そんな野望、食ったところで下剤にもなりやしませんよ」

吸血鬼「……? 下剤と一緒にするな!」

従者「……。で、吸血鬼様は一体全体何がしたいんですか?」

吸血鬼「安価で出た妖怪やら怪物やらを片っ端から倒してって、『吸血鬼最強説』を世に知らしめるのよ!」

従者(くだらねえ……)

従者「じゃあさっさと相手決めて下さいよ。知らないですからねヤバいやつが来ても」

吸血鬼「余裕余裕! じゃあ戦う相手は>>4にする!」

またかい


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○

       O 
          __,.....--‐――――--..、  
       ,/    l      ヽ      \ 
      /      /            ヽ  
     l       l              ! 
     ヽ     /   ◦       。 |   
     ! ヽ     l           ヽノ   と思うわんわんであった
      ,!   \ │           _ヽ
      ,!     `´           (:::::::)l
    |         `---、       ̄ l
    !               `ー 、.._./⌒iノ 
    !              ヽ 

さきゅばす

>>1キモいなあ

吸血鬼「戦う相手はサキュバスにする!」

従者「よりによってなんで淫魔なんですか」

吸血鬼「だって弱そうじゃん! 淫魔とか(笑)」

従者「最強目指す吸血鬼様が弱そうだからサキュバスにするって矛盾してません?」

吸血鬼「え? そうなのか?」

従者「バカだこいつ」

吸血鬼「バカって言うな!」

従者「……それに、淫魔だからってバカに出来ないですよ?」

吸血鬼「え、そうなの?」

従者「サキュバス……別名『スクブス』。中世ヨーロッパにおける道徳的な欠陥と不浄を司る悪魔です」

吸血鬼「それがどうか……きゃあっ!」ビクビクッ!

サキュバス「えへへー、可愛い子みぃっけた」ペローン

従者「……どうなっても(吸血鬼様が悶え乱れても)知りませんよってことです」

吸血鬼「あっ、これは、ちょっ、やっば。気持ちいいぃい!」ビクンビクン!

サキュバス「んー、女の子じゃ精液取れないじゃーん」チロチロチロ

吸血鬼「ちょっと、うあ、やめ、そんな……パンツの上から、ひあっ!」ビクビク

従者「本来は男の夢の中に現れる悪魔なんですけど、登場したのは諸々の都合があってのことでしょう」

吸血鬼「それにしてもなんでいきなり……んあっ、私の股の間から出てくるんだよ! ひぐぅっ!」ビクッビクッ!

従者「『スクブス』という名にはラテン語で『下に横たわる』という意味があります」

吸血鬼「それがどうしたっああんっ///」プシャッ

サキュバス「登場するのは決まって下からって、コ・ト」チロチロチロ

従者「淫魔の性的技の数々はそれに特化した悪魔である証明だと言わんばかりのチートテクですからね」

吸血鬼「やめ、てぇ……おしっこ漏れちゃうよぉ」プシャアァァ

サキュバス「えっへへー、ビンカンな吸血鬼ちゃんだなぁー」

従者「その技は吸血鬼にも有効だっつーわけですねー」

吸血鬼「のわあああああああ! このままじゃ殺られる……ヤラれるうううううう!!!」

吸血鬼は皆の憧れ 絶対

従者「ちなみにインキュバス(男夢魔)はサキュバスとは反対に『上に乗る者』という意味です」

吸血鬼「そんな……あっ、豆知識は、んやぁ/// いらねえよおおおおおおお!!!」ガクッ

従者「あ、腰砕けた」

吸血鬼「……へ、へ、もう、らめ」チョロチョロチョロチョロ

サキュバス「んもー、吸血鬼ちゃんったらだらしなくおしっこ漏らしちゃってー」ズイッ

吸血鬼「ちょ、待って、待って、ダメダメダメええええ!」

サキュバス「お楽しみはこれからダゾ☆」

従者「大見得切ってサキュバス弱っちそうとか言ったの吸血鬼様なんですからさっさと倒して下さいよー」

吸血鬼「ら、らって……そんなこと言われへも……」へろへろ

サキュバス「パンツぬぎぬぎしましょうねー」

吸血鬼「ひああ……」ぬぎぬぎ

従者「吸血鬼様の濡れ場なんて誰も得しないんですからー」

吸血鬼「ちょ、ちょっと、さ、サキュバスしゃん……待って、話を……聞いて」

サキュバス「んー? なにかなー?」

女相手ならインキュバスという選択あったな

従者「……」

サキュバス「なーに、なーに」わくわく

吸血鬼「……」ハアハアハア

従者「……」

サキュバス「ねえねえ話ってなあにー? 吸血鬼ちゃんのヤリたいプレイとか?」わくわく

吸血鬼「……はあ、はあ。……ふぅ、ちょっと落ち着いた」

サキュバス「ねえねえ何? 話って! アナル舐めて欲しいの? 言われなくてもやってあげ」

吸血鬼「キスだ」はあはあ

従者「……」

サキュバス「……キ、ス?」ぽかーん

吸血鬼「そうだキス! 私はエッチする時はキスをすると心に誓ってるんだ!」

従者(なにエラそうなこと言ってんだこの処女吸血鬼)

サキュバスとインキュバスは同一人物じゃないの

サキュバス「キスしたいの?」

吸血鬼「うん、キスして欲しいの」

従者「……」

サキュバス「んもー吸血鬼ちゃん可愛いなー」

吸血鬼「お願あい、ちゅうしてぇ」ふりふり

サキュバス「そんなにしたいならしたげるよっ!」

吸血鬼「目、閉じて欲しいなー」ふりふり

サキュバス「もう吸血鬼ちゃんったら恥ずかしがり屋なんだからー、いいよ!」閉眼

従者(……吸血鬼様ェ)

吸血鬼「……じゃあ、顔、近付けるよ///」

サキュバス「うんっ! 『ブッチュゥゥ!』っと来い!」

吸血鬼「はいっ! 『ブッチュゥゥ!』っと行きます!」

ガブッ!!!

サキュバス「……へ?」

ジュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!

ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク!!!!!

サキュバス「……え、嘘。な、なにこれぇ」ビクンビクンッ!

従者「……まさか不意打ちで『吸血』するとは」

ゴクゴクゴクゴクゴク……。

サキュバス「……あ、へぇ、あへぇ」ビクンッビクンッ

吸血鬼「っぷっはあああああああああああ!!! エナジードレイン完了おおおおおお!!!」

従者「それでもあんた誇り高き吸血鬼一族の一人かよ!」

吸血鬼「知らねえよ誇りも一族もよォ! こちとらさっきこの淫魔にションベン漏らされた時からんな金にもならん尊厳捨ててんじゃボケェ!!!」

従者(うわー、最低だ。吸血鬼史上最低な吸血鬼だ)

サキュバス「……ち、力が、でにゃい」ビクンビクンッ

吸血鬼「思い知ったか淫魔! 私の望むプレイに応対したてめえのサービス精神が運の尽きだったなァ! がっはっはっはっは!」

サキュバス「……ま、まいりまひたぁ」へろへろへろ

吸血鬼「というわけでVSサキュバス……吸血鬼こと私の勝利ぃぃぃぃぃ!!!」

従者「いろいろとシコリの残る戦いでしたね」

吸血鬼「何言ってんだよ従者! 完全無欠のパーフェクト私の圧勝でしょ!」

従者(従者じゃなかったらぶっ飛ばしてー)

吸血鬼「それにしてもさっきのサキュバス、間違いなく『吸血』したんだけどなー……」

従者「? どうしたんですか、何か疑問でも?」

吸血鬼「全然血の味がしなかったんだよ……なんていうか苦くてしょっぱくて……」

従者「まあそりゃ淫魔ですからねー」

吸血鬼「……それがどうしたの?」

従者「彼女たちの生命の源は、『男の精液』ですから」

吸血鬼「……え、ってことは」ゾクッ

従者「そういうことです」

吸血鬼「うぎゃああああああああ!!! 飲んじゃった、私、の、のん、ひあああああああ!!!」

従者「ということでさっさと次の相手行きましょー」

吸血鬼「おえええええええ!!! 次の相手は>>19!!!」

インキュバス

フランドール・スカーレット

バアル

ハーピー

相変わらず人気のスレだ(^▽^)

>>20
くさい

吸血鬼「次の相手はハーピー!!!」オロロロロロロ

従者「またなかなかマニアックな所いきますね」

吸血鬼「へ、へっへっへ……吸血鬼ともあろう奴がハーピーくらい知らんでどうする」ガクガクブルブルチョロチョロチョロチョロ

従者(バアルにならないで良かったなって思ってるな……絶対)

吸血鬼「ふはははははは! ハーピーなぞ所詮は妖鳥の類! 吸血鬼の敵ではないわぁ!」

従者「まーた調子乗ってる」

吸血鬼「がっはっはっはっは! 倒したら焼き鳥にしてくれるわ!」

従者「そうやって調子乗るのも良いですけど、濡れたパンツ着替えてからにしてください」

吸血鬼「うん、わかった」ぬぎぬぎ

従者「はい、新しいパンツです」

吸血鬼「ありがと」

従者「あとでこれもオークションに出すか(前のパンツも高く落札されたし)」

―ギリシャ・クレタ島―

従者「まさかハーピー倒しにわざわざ日本からギリシャまで来るとは思わなかった……」ゲッソリ

吸血鬼「うわーい! 観光だ観光だー! パルテノン神殿にクノッソスー! アテネのアクロポリスにも行きたいなー!」キャッキャッキャ

従者「目的が完全にすり替わってやがる」

吸血鬼「従者はどこ行きたいー?」

従者「地獄第七圏第二の環・『自殺者の森』にでも吸血鬼様を連れて行きたいですよ」

吸血鬼「なんだそりゃどういう意味だ!?」

従者「さっさとハーピーと戦いなさいって意味ですよ!」

吸血鬼「あーわかったわかった。でもその前にさー、ねえねえお風呂入ろうよ!」

従者「……なんでギリシャまで来てお風呂なんですか(う、うぜー)」

吸血鬼「この前ね阿部さんがやってたテルマエロマエ見たんだよ! やっぱギリシャ来たら風呂っしょー!」

従者(ぶっ飛ばしてえ……)

日本に吸血鬼がいるならハーピーも日本で良かったんじゃ

日本の吸血鬼というかそういう妖怪いたよな

吸血鬼「あー温泉気持ち良かった! やっぱ本場は違うねー!」

従者「女子か。っていうか温泉に本場もクソもないでしょう……ちなみに私は草津が好きですけどね」

吸血鬼「良い買い物もしちゃったしねー」るんるん

従者「……買い物? そういえば吸血鬼様、その手に持ってる物……何買ったんですか?」

吸血鬼「ギリシャの石鹸! これでおうちでもギリシャのお風呂気分味わうんだー!」るんるん

従者「女子かあんたは!」

吸血鬼「なんだよ女子だよ! 事故で野郎のザーメン飲んだけどこれでもうら若き乙女の吸血鬼だよぉ!」

従者「所構わずおしっこ漏らす女のどこが乙女ですか!」

吸血鬼「しょ、しょうがないじゃん気持ちよかったんだから! っていうか忘れろよサキュバス戦のことは!」

従者「……はあ、こんなんでハーピーとまともに戦えるんですかねぇ」

吸血鬼「当たり前だろ! 余裕でぶっ潰してくれるわ!」

『……先ほどから人間とは別の臭い匂いを感じると思ったら、我々を潰すだと?』

吸血鬼「……え?」チョロッ

従者「……お出ましみたいですね」

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

吸血鬼「な、なんだなんだ!? 急にハーピーたちが湧いてきやがった!」

従者「そりゃそうですよ、え、もしかして吸血鬼様、ハーピーが一匹だとでも思ってたんですか?」

吸血鬼「……」

従者「思ってたんですね」

吸血鬼「思ってちゃ悪いか!」

ハーピー「なんだ貴様ら……我らに歯向かおうとしているのか? 我らギリシアの神話の頃より生きるハーピー族に」

吸血鬼「な、なんであそこにいる巨乳の姉ちゃん(下半身鳥)だけ喋れるんだよ」

従者「恐らくはギリシャ神話の有翼の英雄カライスとゼーテース兄弟のハーピー退治物語の生き残り……」

ハーピー「……くっくっく」

従者「兄弟から逃げ去ったこの土地で繁殖し、ウェルギリウスの『アエネーイス』に登場するハーピーの首領」

吸血鬼「え……首領? マジかよ、ドンってこと?」ガクガクブルブル

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

従者「ケライノー《黒い雲》ってところでしょう」

ケライノー「ふふふ、いかにも私がこのハーピーの群れを束ねる長、黒い雲と呼ばれるケライノーだ!」

吸血鬼「《黒い雲》!? なんだそのカッコイイ二つ名は!? いいないいな私も二つ名欲しいな!」

従者「そんな安いもんじゃありませんよ。奴……ケライノー《黒い雲》とはそのまま彼女の存在を表します」

吸血鬼「……!? ? ?」

従者「ギリシャ神話ではそのまま黒雲が神格化した者だということです」

吸血鬼「それって」

従者「曲がりなりにも神様ってことですよ。見た感じ今は落ちぶれて一小説のキャラクターになってるみたいですけど」

吸血鬼「ハーピーが神様なんて聞いてないよおおおおおお!!!」ジョボボボボ

ケライノー「して小娘ども……今一度問おう。貴様らは何しにここへ来た?」

従者「ここにいる吸血鬼があなたたちをぶっ殺すらしいです」

吸血鬼「ちょ、やめてええええええええええええ従者あああああああああああああ!!!」

ケライノー「くっくっく、はっはっはははは!!! そこにいる小娘吸血鬼が我らにか!?」

吸血鬼「くそーすげえバカにされてるみてえ」

従者「馬鹿にされてるんですよ」

ケライノー「吸血鬼なぞしょせんは最近生まれた新参の魔物。我らに歯向うなど愚かなことよ!」

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

吸血鬼ちゃん、きゃわや

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

ケライノー「ハーピーども八つ裂きにして食い散らかせ!」

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

吸血鬼「うわあああ飛んで来たああああああああああ!!!」

従者「よっし私は隠れとこっと」ササッ

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

ザクザクザクザクザク!!

吸血鬼「ちょ、痛い! 引っ掻くな鳥どもが!」

従者「頑張れー吸血鬼様頑張れー」

吸血鬼「ぐっそお!」

ケライノー「どうしたどうした、先ほどの威勢とは裏腹にやられるばかりではないか!?」

従者「どうしたんですか吸血鬼様。ちょっとばっかし動き鈍くありません? いつもの吸血鬼様ならそんな鳥女ども片っ端から引き千切るくらいは出来るでしょうに」

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

吸血鬼「いやそりゃ出来るかも知れないけど! なんかコイツらすげえ臭いんだよ! とんでもなくくっせえんだよ!」

従者「あー……まあ、ハーピーってこの上なく不潔で下品な怪物って設定ですからね※Wiki参照(顔が老婆じゃなくて萌え系の可愛い顔ってのは今の世俗の需要の現れなんでしょうけど)」

吸血鬼「ぐわあああああ喰われるううううう!!!」

ガブッ、ブチィッ! ガリボリボリ!

従者「……ちょっとちょっといくら臭くていつもの動きが出来ないにしても食べられるのは不味いですよ」

ケライノー「はっはっはっはっは! いくら再生力の塊の吸血鬼であろうとハーピーたちに啄ばまれれば一たまりもあるまい!」

吸血鬼「……やべ、これマジでや、ば」

シュゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!

ケライノー「!?」

従者「……あれ?」

吸血鬼「うっがああああああああああああ!!!」再生、再生ッ、再生ィィィィ!!!

ケライノー「何ィ!? ハーピーに喰われ無に帰すはずの奴が、『存在』ごと再生しただとォ!?」

吸血鬼「くそがあああああああ!!!」

従者「……そうか、『子種』か!」

ケライノー「子種!?」

従者「吸血鬼とは本来『人一人分の生命の源=血液』を吸血し永遠の命を有する者!」

吸血鬼「ちくしょうハーピーくせええええええええええええええ!!!」

支援

従者「それが以前、『サキュバスの生命の源=精液(数億の命を内包する液体)を血として吸血することによって……」

従者「吸血鬼様の中にその『数億人分の命の可能性』が宿ったということかァ!!!」

ケライノー「な、何ィ!?」

吸血鬼「わけわかんねえけどピンチには変わりねえよおおおおおおお!!!」再生!

従者「まあぶっちゃけ再生力がとんでもない境地に達したってだけなんですけどねー」

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

……ぶりっ。

吸血鬼「……ぶりっ?(……ぶりっ?)」

ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ!!!

吸血鬼「ぎゃああああああああああああコイツら今度はう○こしやがったあああああああ!!!」

従者「ああ、食料を意地汚く貪り食ったら残飯や『汚物』を撒き散らして去って行くって設定ですからね(不潔で下品っていうのもここから由来)」

吸血鬼「サキュバスとレズセックスの次はハーピーとスカトロプレイかよ私そんな汚れキャラやりたくないよおおおおおおお!!!」

従者「ほんっと知れば知るほどハーピー=汚い奴らってイメージですからねー(ハーピーに幻想持ってる人はあまり詮索しないで下さい)」

……プッツン。

従者「お、何かがブチ切れる音が聞こえたぞ?」

よいせ

ギャアギャアギャアギャアギャアギャア!!!

吸血鬼「糞がらああああああああああああああ!!!」

ギャアギャアギャアギャアギャア……ギャアアアアアアアアアア!!!

ケライノー「むぅっ! 吸血鬼に群がるハーピーの山が次々に堕ちていく!?」

従者「やっと本気出してくれますかー」

吸血鬼「うっがああああああああスカトロなんざごめんだあああああああああああ!!!」

ギャアアアアアアアアアアアア!!!

ブチッ! ドゴォッ! バキィッ! ベキボゴッ! ブチブチッ!

ケライノー「な、なんだと!? 我がハーピーの軍勢が!?」

従者「うっわすっげえ。素手で無双してるよ吸血鬼様」

吸血鬼「臭い汚い糞鳥女どもめえええええええええええええええええええ!!!」

ブチブチブチ! ドゴッ! バキィッ!

ケライノー「そ、そんな……これほどまでの力なのか、『吸血鬼』は!? 我が軍勢が一瞬で!?」

従者「さっさと本気出しとけばう○こまみれならずに済んだのにー遅すぎますよ吸血鬼様ー」

吸血鬼「……ぐすん、もうヤダ、ハーピー嫌い、ひっぐ、ふえぇ……」

てすと

ふぁ~ねむい

 

  /\/\
 \\(´・ω・`)//
 //   \\
/ (   ) \
  ノ ノ

 

ケライノー「ハーピーたちでは敵わぬか……なれば私が直接殺してやろう!」

吸血鬼「ふえぇ……臭いの、ばっちぃのー」シクシクシク

従者「来ますよ吸血鬼様! あのケライノーはさっきの雑魚ハーピーとはワケが違います!」

吸血鬼「ふえっ? ……!? どわあああああああドンが来るうううううデケええええええええええ!!!」

従者「アエロー《疾風》、オーキュペテー《速く飛ぶ者》と並ぶハーピー三姉妹が一人、黒い雲の神格ケライノーです!」

吸血鬼「ヤバいヤバいヤバい神様崩れはヤバいってえええええ!!! デカイデカイデカイケライノーでかいよおおお!!!」

ケライノー「私の神力で貴様を消滅してくれるわっ!」ガアッ!

吸血鬼「うっわうっわどうしよどうしよっ! ……ん? なんだこの良い匂いは……石鹸?」

従者「来ますって吸血鬼様! これはさすがにヤバいですって! 私は力貸しませんけどね」

吸血鬼「ああ、さっきお風呂屋さんで買った石鹸だ、私う○こまみれだけど石鹸は良い匂いだなあー」ほんわほんわ

ケライノー「私に喰われ消滅しろッ!!!」ガパッ!

従者「なにこんな時に和んでるんですか前見て前!」

吸血鬼「え? うわあああああああ近ッ! ちょ、待って、やめてえええええ!!!」

バシュゥッ!!!

従者「……え、え、え、え!? なんだ? ……ケライノーが吸血鬼様に当たる直前で、『溶けた』!?」

rom

追いついたったったった

ケライノー「ぐわああああああああああ! な、なんだ、貴様が持ってる『それ』は何だァ!」ジュゥゥゥゥ

吸血鬼「え、何って……『石鹸』?」

従者「……石鹸でケライノー、いや、『ハーピー』が溶ける?」

吸血鬼「……これに触ってお前、溶けたのか?」ピトッ

バシュゥッッッ!!!

ケライノー「ギャアアアアアアアアアア!!! やめろ! 『清潔な物』を私に近づけるなああああああ!!!」

従者「……そうか! 知れば知るほど不潔なイメージを抱いてしまう『汚い』の化身であるハーピー!」

吸血鬼「お、おう? それがどうしたの?」

従者「だからこそ『清潔な物』はそのハーピー(きったねえ鳥女)の存在意義すら脅かす程の弱点になるんだ!」

吸血鬼「……どんなに元神様だっつっても、ハーピーとなった今じゃ石鹸ですら脅威になるってことか」

従者「そういうことです!」

吸血鬼「……勿体ないけど、泡立ててこいつ洗って溶かすか」ゴシゴシゴシゴシ

ケライノー「うぎゃあああああああああああああああああああ!!!」シュウウウウウウウウウ……

従者「……完全に溶けて消滅しちゃいましたね」

吸血鬼「よっしゃあ! VSハーピーも難なく私の勝利ィィィィィィ!!!」

 

 彡 ⌒ ミ
 (´・ω・`)
 ⊂(  )⊃
  三\/

―日本―

吸血鬼「いやあー、今回も見事な勝利だったね私!」

従者「偶然持ってた石鹸に助けられたなんとも腑に落ちないラッキー勝利でしょうが」

吸血鬼「それもこれも私が事前にテルマエ・ロマエ見てたお陰ってもんよー!」

従者「ギリシャに行くからってテンション上がって『観光の予習しとくんだー!』とか言って見てただけのくせに」

吸血鬼「まあ、阿部さんには感謝くらいはしとこうかなー? なはなは!」

従者「相変わらずうぜえ……」

吸血鬼「うざいってゆうなー!」

従者「……で、『サキュバス』、『ハーピー』ときて次は誰に迷惑かけるんですか?」

吸血鬼「んーとねー、えっとねーよし! じゃあ次は>>53にする!」

従者(『ハーピー』倒して何気にギリシャ神話勢に喧嘩売ったってことは黙っておこうかな……どうせ知ったらビビっておしっこ漏らすだろうし)

ksk

ksk

http://ネビロスの配下 イポス ナベリウス グラシャ=ラボラス

どの猿だよ

アンドロマリウス

孫悟空かな?

吸血鬼「猿にする!」

従者「……ハア?」

吸血鬼「猿のなんかない!?」

従者「ノープランかよこのゆとり吸血鬼が!」

吸血鬼「ゆとりってゆうな!」

従者「……ハア、猿ったって斉天大聖とかトート神とかいろいろいるんですよ?(まあトートに限っちゃペルソナのゲームが猿のデザインってだけだけど)」

吸血鬼「神様ばっかかよ! しかも斉天大聖とか、ちょ、さ、さすがの私でも苦戦しちゃうかも」ジョボボボボボボボボ

従者「……まあ、神様じゃなくてもいるこたいますけど」

吸血鬼「え!? マジで!?」

従者「じゃあ『そいつ』がいそうな場所にでも行ってみますか」

吸血鬼「うん!」

従者(吸血鬼様……ホントにそんなんで最強目指すつもりかよ)

スレタイで吸血姫美夕かと思った

そうだ猿!
猿だ!
猿になるのだ!

―北アルプス・黒部谷―

ヒュオオオオオオオオオオ!

従者「……寒い、さすがにこれは寒い」

吸血鬼「かっぜのなーくぅあーのーすーばるー!!!」

従者「……」イラッ

吸血鬼「すなのなくぅあーのぎーんがー!!!」

従者「……」イライライラ

吸血鬼「『建設には、60万tもの資材を運搬する、壮大な輸送作戦が必要だった』(田口トモロヲの声真似)」

従者「……」ブチッ

吸血鬼「いやー! やっぱここに来たら黒部ダムは一回見とかないと観光したことにならないよねー!」

従者「……」

吸血鬼「プロジェクトXと黒部の太陽見た後だと感動も一塩なんだろうなー!」わくわくわく

従者「だーかーらー! 観光に来たんじゃねえっつってんでしょうがこのゆとりバカ中途半端お色気担当吸血鬼がァ!!!」

吸血鬼「ひいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

従者「こちとら真冬に日本アルプス普段着で登ってるんですよ! ちょっとは大自然の脅威に面食らえよバカ!」

吸血鬼「ごめんなさいごめんなさいいい! ……だって、黒部ダム見れるかなって思ってテンション上がっちゃったんだもん」

従者「……あ゛?」

吸血鬼「なんでもないですごめんなさい。寒いです真冬に普段着登山辛いですはいごめんなさい」

従者「……はあ、これじゃ否応なく修験道の力備わっちゃうっつうレベルのことしてるっつうのに……」

吸血鬼「でさぁ従者ぁ」

従者「なんですか?」ギロッ

吸血鬼「こんな秘境の山奥に来て、まあ猿は居るのかもしれないけど私らが戦う『猿』ってのは……」

従者「ああ、やっと真面目になりましたか」

吸血鬼「あんな剣幕で怒鳴られりゃね」

従者「『猿』っていうのは……」

ヒーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!

吸血鬼「え、うわキモっ! 何このキモい笑い声」

ヒーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!

従者「……この黒部谷伝わる伝説の大猿、『狒々』ですよ」

ウキッ!

ちょっと誤字多いな
ごめん少し寝るわ。切りは悪いけど落としてくれ

きりがわるいにもほどがある

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