多々良「榊原恒一君かぁ…」(330)

ID:3DrKLtQ70

※書き溜めあり、エロ無し

中島「おはよう恵ちゃん」

多々良「…あっ幸子、おはよう」

中島「今日はギリギリなんて珍しいね」

多々良「ちょっと朝から調子よくなくて…」

中島「そうなの?無理しちゃダメだよ?」

多々良「うん、ありがと」

有田「おはよう二人共」

多々良「おはよう松子」

中島「おはよう松子ちゃん」

有田「そうそう!今日転校生が来るんだよー」

中島「たしかそうみたいだね」

多々良「そうなの?」

有田「なんでもすごいイケメンだとか!」

多々良「んーあんま期待しないほうがいいんじゃない?」

有田「そうだけど…気になるじゃん?」

中島「そうだねー」

キーンコーンカーンコーン

有田「じゃあそろそろ戻るね」

中島「うん、また後でね」

多々良「…転校生かぁ」

多々良「どんな人なんだろ…」

ガラッ

久保寺「はい今日は転校生を紹介します」

恒一「榊原恒一です、どうぞよろしく」

久保寺「1時間目は軽く自己紹介してもらいますね」

――休み時間

ザワザワ

有田「榊原くんだっけ?その回りに人いっぱいだね」

中島「転校生だからね、しょうがないよ」

多々良「……」

有田「恵?どうしたの?」

多々良「…ん?なに?」

中島「まだ調子悪いの?」

多々良「ううん、ごめんね?ちょっとぼーっとしてた」

有田「それにしてもホントにイケメンだね」

中島「たしかにかっこいいかも」

多々良「…そうね」

有田「私達も質問してみたいなあ」

中島「けどあれは無理じゃないかなあ?」

有田「無理そうね…」

キーンコーンカーンコーン

――お昼休み

有田「一緒に食べよー」

中島「うん、いいよ」

多々良「……うん」

中島「恵ちゃん、やっぱり体調悪いでしょ!?」

有田「無理しないで保健室行くといいよ?」

多々良「…そうね…行ってくるわ」ガタッ

中島「一人で大丈夫?」

多々良「うん、大丈夫だよ。ありがとう」ガラッ

多々良「…はぁ…ちょっと…きつい…かも」

多々良「学校休めばよかった…」ハァハァ

どんっ

多々良「きゃっ…」

恒一「あ、ごめんなさい、大丈夫?」

多々良「…ええ、大丈夫です」フラフラ

恒一「大丈夫じゃなさそうだね。保健室に行こうとしてた?」

多々良「そうですけど…」フラフラ

恒一「キツそうだから僕も一緒に行くよ」ギュ

多々良「ぁっ…」ギュ

――保健室

ガラッ

恒一「先生いますか?」

恒一「あれ?いないのか…」

恒一「とりあえずベットに横になったほうがいいよ?」

多々良「はい…ありがとう…ございます」ギシッ

恒一「んーどうすればいいんだ…」オロオロ

恒一「ちょっとおでこ失礼するね?」ピトッ

多々良「…え?……あっ…」

恒一「熱っ…」

恒一「とりあえず…あった、はいこれ体温計ね」ピッ

多々良「ありがとう…」スッ

恒一「んー冷えピタとかないのかな…」ガサゴソ

恒一「先生呼んできたほうが早いか…」

多々良「あの…どうしてここまで?」

恒一「病気の女の子を放っておくほど薄情じゃないよ」

多々良「ありがとうございます…」

恒一「いいよいいよ、僕もぶつかっちゃったしね」

恒一「そのお詫びってことにしといて」

多々良「うん…」ピピピ

多々良「…はい」ゴソ

恒一「38度…高いなあ、先生呼ばなくちゃな…」

恒一「君は同じクラスだよね?たしか…」

多々良さん

多々良「多々良…多々良恵…」

恒一「多々良さんね…あんま長居しちゃ悪いから先生呼んでくるね?」

多々良「……うん、ありがとう」

恒一「久保寺先生の方には僕から言っておくから」

多々良「……うん」

恒一「ちょんと休んでるんだよー」

ガラッ

多々良「多々良…多々良恵…」

恒一「多々良さんね…あんま長居しちゃ悪いから先生呼んでくるね?」

多々良「……うん、ありがとう」

恒一「久保寺先生の方には僕から言っておくから」

多々良「……うん」

恒一「ちょんと休んでるんだよー」

ガラッ

――翌々日

ガラッ
多々良「おはよう二人共」

有田「あっ恵!心配したよ~」

中島「もう大丈夫?」

多々良「うん、心配掛けてごめんなさい」

中島「もう無理しちゃだめだよ?」

多々良「うん。ありがとう」

ガラッ

多々良「あちょっと…ごめんね?」タッタッラッ

恒一「あっ多々良さんもう大丈夫?」

多々良「はいっおかげでよくなりました。」

恒一「そっか、よかったよかった」

多々良「…ホントにありがとうございます」

恒一「お礼はあの時いっぱい聞いたからいいのに」

多々良「いえ…そういうわけには…何かお礼をしたいと…」

恒一「気にしなくていいって」

多々良「できることなら何でもしますから…」

恒一「ん?何でも?」

恒一「は、はい!」

×恒一「は、はい!」

○多々良「は、はい!」

恒一「それじゃあ…その敬語やめて?」

多々良「え??」

恒一「同い年なんだからさ!敬語はなしにしようね?」

恒一「他の友達と同じように話してくれると嬉しいかな」

多々良「そんなことでいいんですか?」

恒一「ほら敬語使わないの」

多々良「うん!わかr…わかった!」

恒一「うん、それでいいよ」

多々良「…ホントにありがとね」

恒一「どういたしまして」

――お昼休み

有田「ねぇー恵ー、朝のってどういうことなの?」モグモグ

中島「たしかに気になるー」モグモグ

多々良「あれは…そのぉ…」

有田「なによー言いなさいよ」

多々良「う、うん…」

多々良「一昨日、お昼休み保健室に行ったじゃない?」

多々良「あの時にね…」

――

多々良「って事があってね、そのお礼を言ってただけだよ」

有田「へぇ…榊原くんって中身もかっこいいんだねー」

中島「紳士って感じだね」

多々良「うん、そうだね…」

有田「あっ幸子の唐揚げもーらい」パクッ

中島「あああああ!?」

多々良「榊原恒一君かあ…」

有田「え?なに?もしかして恵、狙ってたりする?」

多々良「へ?そういうんじゃないけど…」

中島「でも気になるんでしょ?」

多々良「…そんな事ないわ」

有田「あっ!だからか~」

中島「え?なになに?」

多々良「何が?」

有田「今日授業中やたら私の方向いてたのは榊原くん見るためだったのね~」

多々良「~~~っ!///」

中島「恵ちゃんって意外と奥手だもんねえ…」

多々良「やっぱりそうなのかなぁ」

有田「決定でしょ」

多々良「うぅ…恥ずかしい…」

有田「でもどうやって近づく?」

有田「ライバルは多くなりそうだよ?」

中島「赤沢さんと見崎さんは確実だよね」

有田「あとは彩とか?」

中島「もっと増えそうだね~」

有田「私もその一人よ!」

多々良「ふぇぇ!?勝ち目ないじゃない…」

有田「嘘に決まってるじゃない…私は恵を応援するわ」

中島「私も」

多々良「ま、まだ好きだなんて言ってないよ?」

有田「バレバレよー」

中島「バレバレー」

有田「とりあえずもっと仲良くならなきゃダメよね」

中島「そうだね」

有田「朝と帰りは必ず挨拶しなさいよ?」

中島「挨拶は基本だからね」

多々良「う、うん!頑張る!」

中島「でも朝は普通に話してたからこれは大丈夫かも」

多々良「……意識しちゃって上手く話せないかも…」

有田「今日の帰りから試さないとね!」

多々良「うん…頑張る!」

――放課後

キーンコーンカーンコーン

久保寺「はい皆さん気をつけて帰るように」

多々良「よしっ」ガタッ

多々良「さ、榊原君!」

恒一「ん?どうしたの多々良さん」

多々良「さ…しゃよなら!!…っ…バイバイ!」

有田(噛んだわよね)

中島(言い直した…可愛いなあ)

恒一「うん、ばいばい多々良さん」スタスタ

ガラッ

多々良「…ふぅ」

有田「いやぁ…噛みましたねえ」

中島「噛んじゃったね」

多々良「…変な子だと思われちゃう」

中島「そんな事ないよ?むしろプラスだったんじゃないかな」

多々良「ホント!?」

中島「可愛いと思ったよ!」

多々良「そっかぁよかったぁ!」

有田「明日も挨拶はしっかりね!」

中島「休み時間は積極的に会話してみたら?」

多々良「…頑張ってみる」

――翌日

多々良「おはよう榊原君!」

恒一「おはよう多々良さん」

恒一「今日も早いんだね」

多々良「朝は結構強いのよ」

恒一「へー羨ましいなあ、僕朝弱いからさ」

多々良「ふふふ///」

恒一「それじゃあね」

多々良「はいっ」
――

多々良「どう?朝こんな感じだったの」

中島「会話したんだね~」

有田「はぁ~…どうしてそうなっちゃうのよ…」

多々良「…え?」

有田「会話したのはいいわよ?そこから広げていかなくちゃダメじゃない!」

有田「例えばさっきの会話ね?」

有田「僕朝弱いからさって言ってるのよ?どうして恵がそこで」

有田「私が毎日起こしてあげる!」

有田「とか言えないかなあ…」

多々良「えぇっ!?そそそそんな事言える訳ないじゃないの!」カァァ…

有田「そんなんだと他の女子に取られちゃうよ?」

多々良「それは嫌だよ…」

有田「なら頑張らないとね!」

中島「でもそれはいきなり過ぎだからお昼誘ったりすればいいんじゃない?」

有田「誘える?」

多々良「が、頑張る!」

多々良「で、でもでもいきなり二人で食べるのは恥ずかしいから二人も来て!!」

有田「はいはいそのつもりだよー」

中島「いいよ~」

――お昼休み

有田「ほらっ早く早く!」

多々良「うん…さ、榊原君お昼一緒にどうかな?」

見崎赤沢「!?」

恒一「うーん僕で良ければいいよ」

有田「私たちもいい?」

中島「私もいますー」

恒一「うん構わないよ!どこで食べる?」

多々良「んー…屋上でもいい?」

恒一「うん、いいよ」

――屋上

恒一「ふぅ…お腹すいたね」

多々良「そっそうだね!」

有田「じゃあ食べよ?」

中島「頂きます」

恒一「いただきます」

多々良「い、いただきます」

多々良「……」モグモグ

多々良「……」モグモグ

有田「何か喋りなさいよばか!」ボソッ

多々良「うん…」

多々良「さっ榊原君のお弁当は自分で作ってるの?」

恒一「うん、そうだよ、前は料理研究部にいてね」

多々良「へぇすごいね、すごい美味しそう」

恒一「多々良さんのもすごく美味しそうだけど自分で作ってるの?」

多々良「う、うん、んん!?んー!」モゴモゴ

有田「恵はちょっと料理が苦手なのよ」ギュー

中島「そ、そうなのよねぇ…」

多々良「!?」

恒一「そうなの?」

有田「ええそれは悲惨なくらい…」

多々良「ぷはぁ~何するのよもう…」

有田「だから榊原君、恵に料理教えてあげてよ!」

中島「それはいい考えだわー」

多々良「……え?」

恒一「んー教えられるほど僕出来ないよ?」

有田「そんなの気にしない気にしない!」

恒一「僕でよかったら全然構わないよ」

多々良「ホントに!?」

恒一「うんいいよ」

有田「良かったじゃない」

恒一「いつにする?」

中島「できたらでいいんだけどさ」

恒一「ん?」

中島「定期的に教えてあげられる?」

恒一「んーそうだねえ…毎日とはいかないけど…」

恒一「予定が合えばいつでも教えられるよ」

有田「じゃあ明日から教えてもらいなさい恵!」

多々良「…ん?…二人は来ないの?」

有田「当たり前じゃない」

中島「何言ってるのよ恵ちゃん…」

多々良「ってことはふふふたっ二人っきりってことじゃない」ボソッ

有田「そういう作戦なんだけど…」

恒一「明日でもいいんだけど、僕の家でやる?」

多々良「は、はい!」

有田「交互に家変えればいいよ」ボソッ

多々良「あっその次は私の家で教えてくださいね?」

恒一「うんいいよ、怜…三神先生にも伝えとかないと」

多々良「あっそうだね」

多々良(もしかして彼女とか思われちゃうかな?キャー///)

キーンコーンカーンコーン

有田「あっ早く食べないと時間がぁ!」

――放課後

多々良「榊原君、また明日ね」

恒一「うん、ばいばい多々良さん」

多々良「ふぅ…」

多々良「だいぶ慣れたと思わない?」

有田「そうだね」

中島「もう一人でいけそうね」

多々良「松子、幸子、今日はありがとう」

有田「何言ってるのよ」

中島「そうそう」

有田「ここまでしたんだから榊原君をゲットしなきゃ許さないわよー」

多々良「頑張るわ!」

中島「もう私達の手は借りちゃダメよ?」

多々良「ダメなの!?」

有田「後は恵の力だけでやりなさい!」

多々良「もう少しだけっていうのは…?」

有田「ないわよ?」

多々良「うぅ……でも頑張るわ!」

中島「頑張ってね」

多々良「じゃあ私部活行ってくるわ。二人共バイバイ」タッタッラ

有田「…恋は人を変えるのねえ」

中島「…ねえ松子ちゃん?」

中島「松子ちゃんは榊原君の事好きだよね?」

有田「…何を言ってるのよ」

中島「自分で言ってたじゃない」

有田「そうだったかな…でも私は無理よ」

有田「同じくらい恵も好きだもん、悲しむとこ見たくないし」

中島「それは恵ちゃんにも言えることだよ?」

有田「でもいいの。私は恵を応援するって決めたもの」

中島「ふふっそうだったね、松子ちゃんのそういうとこ大好き」

有田「何を言い出すのよまったく」

――翌日

多々良「おはよ榊原君」

恒一「おはよう多々良さん」

多々良「今日もお昼一緒に食べよ?」

恒一「うん、いいよ」

多々良「ありがとう、それじゃあね」

有田「……」

中島「……」

多々良「あっ二人共おはよう」

有田「おはよう。もう大丈夫そうじゃない」

中島「随分と慣れたんだね」

多々良「頑張るって決めたものね!」

有田「じゃあお昼は2人で平気よね」

多々良「た、多分…」

中島「携帯電話の番号も聞いてみたら?」

多々良「…頑張ってみる」

有田「じゃあ私たちはもう出番はないわ」

中島「頑張ってね!恵ちゃん」

――お昼休み

恒一「多々良さん、今日も屋上でいいのかな?」

多々良「うん、いいよ」

恒一「じゃあいこっか」

恒一「あれ?今日は有田さんたちは来ないの?」

多々良「う、うん…二人じゃダメ?…かな」

恒一「そんな事はないよ」

見崎赤沢「ぐぬぬ…

ガチャ

恒一「今日は風が少し強いね」

多々良「そうだね…きゃっ…」サッ

恒一「!!」

多々良「…見た?」

恒一「み、見てないよ!!白い下着なんか見てないから!!」

多々良「ふぇぇ…」

恒一「ご、ごめん!そうだ早く食べよう!ね!」

多々良「…うん」

多々良「……」モグモグ

恒一「……」モグモグ

恒一「…まだ気にしてる?」

多々良「…そんなことない」

恒一「ごめん…」

恒一「そうだ!多々良さん電話番号教えてよ!」

多々良「へ?な、なんで?」

恒一「だって料理教えるときに連絡取れないと色々面倒じゃない?」

多々良「そうだよね!」パァ

恒一「うん、何かあったらこの番号に掛けてね」

多々良「うわぁありがと!」

恒一「そういえば多々良さんは吹奏楽部なんだっけ?」モグモグ

多々良「そうだよ、フルート吹いてるの」モグモグ

恒一「へえそりゃすごいや」

多々良「ふふっありがと」

多々良「榊原君は部活に入ったりしないの?」

恒一「んー僕は入らないかな」

多々良「なら吹奏楽部にはいらない?」

恒一「ええ?それは無理だよ」

恒一「それにほら僕体弱いから…」

多々良「あっ…そうだったね…ごめんなさい」

恒一「多々良さんが気にすることないよ」

多々良「…うん」

恒一「あっそうだ今日どうする?部活あるんだよね?」

多々良「ううん、今日はお休みだよ」

恒一「そっか。じゃあ今日は一緒に帰らないとね」

多々良「……えぇっ!?」

恒一「だって僕の家わからないでしょ?」

恒一「それに何作るかも決めてないからね」

恒一「帰りに買い物でもしないとさ」

多々良「うん…そうだね」

多々良(これってもしかして…デっデートよね!?)

キーンコーンカーンコーン

恒一「それじゃあもどろっか」

多々良「うんっ!」

多々良「ふぅ…」

有田「どうしたのー?ため息なんてしちゃって」

多々良「実は今日一緒に帰る約束したの」

中島「へぇ頑張ったじゃない!」

多々良「でもすごく緊張してきちゃって」

有田「何言ってんのよ、もう二人でお昼食べるくらいなんだし平気よ」

多々良「そんな事言ったってぇ…緊張はするもん…」

中島「良い感じに進展してるじゃない」

有田「榊原君も少なからず好意は寄せてるはずだよ?」

多々良「…ほんと?」

有田「じゃなかったらそんな約束しないでしょー」

中島「もうちょっとよ!頑張って!」

多々良「うん!」

――放課後

久保寺「はい皆さんさようなら」

ガタッ ガタッ

恒一「あっ多々良さん帰ろっか」

多々良「うん!」

見崎赤沢「!?!?!?!?」

恒一「三神先生もOKだって」スタスタ

多々良「ほんと!?よかったぁ」スタスタ

恒一「今日は何作ろっか」

多々良「うーん…簡単なのがいいかなぁ」

恒一「あっ包丁は使える…よね?」

多々良「うん、大丈夫だよ」

恒一「じゃあ肉じゃがなんてどうかな?」

多々良「肉じゃがかぁ」

恒一「ほら肉じゃがってお嫁さんの基本ってよく言うじゃない?」

多々良「おっおよ、お嫁さん!?」

恒一「うん、だからそれぐらいは…ってどうしたの?」

多々良「///」

多々良「だっ大丈夫だよ、肉じゃがで」

多々良(榊原君のお嫁さんになる想像したなんて言えないっ)

恒一「それじゃあ買い物いこっか」

多々良「はいっ」

――ダイエー

恒一「ここのダイエー随分でかいね」

多々良「そうだね」

恒一「はい、ここで質問!」

多々良「えっ?何?」

恒一「肉じゃがに必要な材料は?」

多々良(えーと…わからないふりした方がいいのかな…)

多々良「…ジャガイモっ!!」

恒一「うん、一番重要だよね」

恒一「他は?」

多々良「豚肉とか玉ねぎとか人参とか…かなぁ?」

恒一「うんそうだね、さすがにこのくらいは分かるよね」

多々良(嘘つかなくてよかったあ…)

恒一「調味料とかはうちにあるからいいとして」

恒一「材料だけさっさと買っちゃおうか」

多々良「うんっ」

多々良「……」ジー

多々良「……」ジー

恒一「随分とジャガイモとにらめっこしてるね」

多々良「え?い、いやなんでもないよ?」

恒一「そう」

多々良「あは…あはは…」

恒一「こんなものかな」

多々良「そうだね」

恒一「あっそれ重いでしょ?僕持つよ」

多々良「そんなことないよ?」

恒一「…でも」

多々良「それに私がお世話になるからこれくらいしないと」

恒一「それでも女の子に持たせるのは悪いからほら」グイッ

多々良「ぁっ…」

多々良(手が触れちゃった…)

恒一「それじゃあ行こっか」

多々良「…ぅん」

――榊原家

多々良「ここが榊原君のお家?」ドキドキ

恒一「うんそうだよ」

恒一「上がって上がって」ガラッ

多々良「おじゃまします…」ドキドキ

祖母「あら恒一ちゃんおかえりぃ」

恒一「ただいまおばあちゃん」

祖母「そちらの方は?」

恒一「同じクラスの多々良恵さんだよ」

多々良「お邪魔します」

祖母「あらあらまあまあ」

祖母「綺麗な彼女さんねえ」

恒一「ちょっおばあちゃん!」

多々良「///」

祖母「ゆっくりしていってねぇ」

祖母「クッキーとかアイスでも食べるかい?」

多々良「いえ、おかまいなく」

恒一「ふぅ…コレでよし」

恒一「とりあえず食材は冷蔵庫に入れといたしなにしようっか」

多々良「え?」

恒一「まだ作るような時間でもないしね」

多々良「そう…だね」

恒一「とりあえず僕の部屋に案内するよ」

多々良「あっうん……え?」

恒一「はい。ここが僕の部屋ね」

多々良「……」

恒一「入らないの?」

多々良「おっ男の子の部屋って初めてで///」

恒一「そんな大層な部屋でもないよ」

多々良「お、おじゃまします…」

恒一「じゃあ僕飲み物取ってくるね」スー

多々良「……」ドキドキ

多々良「……」ドキドキ

多々良「さっき彼女って言われちゃった…」

多々良「そう見えたってことよね?ふふっ」

多々良「どうしよう…」

多々良「心臓が爆発しちゃいそうだよぉ…」

多々良「榊原君の部屋…」

多々良「んー物が全然ない」キョロキョロ

多々良「あっふとんが敷きっぱなしだ」

多々良「……」

多々良「……いい…よね?」

多々良「だっだめよ恵、ここは抑えなきゃ…」

多々良「でっでもでも少しくらい…」

多々良「いやっ…やっぱりダメっ」

多々良「……何やってんだろ私」

恒一「持ってきたよー」

多々良「ひゃいっ!?」

恒一「あっごめんふとん敷きっぱなしで」

多々良「う、ううん、全然平気」

恒一「ご飯までどうしよっか」

多々良「そうね…」

恒一「っていってもここには何もないしね…」

恒一「んーあっそうだそうだ」スゥ

多々良「ん?」

恒一「モーラーだよ!」

レーチャン ドーシテ ゲンキダシテ

多々良「うわぁ可愛い」

恒一「九官鳥のレーちゃん」

多々良「可愛いっ喋ってる」

恒一「っていっても今はそれしか喋らないからね」

多々良「言葉ってすぐ覚えるの?」

恒一「個体差があるからね、なんとも言えないかな」

多々良「へぇそうなんだ」

――なんやかんあって

恒一「そろそろご飯作ろっか」

多々良「うん」

恒一「はい、これエプロン」

多々良「あっありがと!」ギュ

恒一「随分と様になってるね」

多々良「え?そう?えへへ///」

恒一「じゃあ手洗って始めようか」

多々良「お願いします」

恒一「じゃあジャガイモを洗って皮剥いてね」

多々良「はいっ」

恒一「怪我しないようにね?」

多々良「気をつけます」ジャー

多々良「あのっピーラーはどこに…」

恒一「え?あっゴメンゴメン、はい」

多々良「……」ス-…スー…

多々良「……」ザシュッ※芽取ってます

恒一「…ねえ多々良さん?」

多々良「ん?なに?」

恒一「本当に料理苦手なの?」

多々良「……」

多々良「じゃ、ジャガイモの皮むきだけが得意なの!」

恒一「そう…なんだ」

恒一「とりあえず一口大に切っちゃって」

多々良「…わかった」

恒一「じゃあ玉ねぎいってみよう、まず皮向いて」

恒一「くし切りって分かる?」

多々良「ん~…ちょっとわからないかな…」

恒一「まず両端を切って…そう…それで縦半分に…」

多々良「うん…」ポロポロ

恒一「うっ…」

多々良「どうしたの?」ポロポロ

恒一「いや、なんか僕が泣かしてるみたいに思っちゃって」

多々良「そう、ふふっ」

恒一「じゃあ人参も皮剥いてんー…一口大に切っちゃって」

多々良「うんっ」

祖母「あらあら二人で料理かい?」

恒一「うん、教えてるんだ」

祖母「まるで新婚さんみたいねぇ」

多々良「!?…っ」ピッ

恒一「あっ!?多々良さん大丈夫?」

恒一「血を水で流しといて!絆創膏持ってくるから」

多々良「うん、ごめんなさい」ジャー

恒一「はい絆創膏」

多々良「ありがと」

恒一「まあ苦手らしいしよくあることだよ」

多々良「…うん」

――なんやかんあって

恒一「とりあえず何品か完成だね」

多々良「よかったぁ」

恒一「苦手だとは思えない手さばきだったね」

多々良「…そうかなぁ?」

\ただいまー/

恒一「あっ怜子さんもちょうどいい時に帰ってきたね」

恒一「みんなで食べよっか」

多々良「うん!」

怜子「あら多々良さんいらっしゃい」

多々良「おじゃましてます」

怜子「んー…いい匂い」

怜子「二人での共同作業はどうだったー?んん?」

多々良「楽しかったです///」

怜子「そっ、まあ頑張りなさいよ、あの子ああ見えて奥手で鈍感だから」

多々良「はいっ」(ああ見えて…?)

\いただきます/

怜子「ん~おいしいじゃない」モグモグ

恒一「ホントだ、コレ僕のより美味しいよ」モグモグ

多々良「えへへ…照れるなぁ///」

恒一「これじゃあ僕教える必要ないくらいだよ」

多々良「えっ…」

怜子「だめよー恒一君、ちゃんと次は多々良さんの家で教えなきゃ」

恒一「そうだね…ってなんで怜子さんがその事知ってるんですか!?」

怜子「ふっふーん、教師の情報網を甘く見ちゃダメよ?」

恒一「はぁ…」

…レーチャンの唐揚げ


怜子「多々良さん家に嫁に来なさい」

多々良「えぇっ!?///」

恒一「ちょっ怜子さんまた酔ってるんですか?」

恒一「はぁ…多々良さん気にしないでね?」

多々良「うん…大丈夫」

怜子「またって何よまたって、それじゃいつも酔ってるみたいじゃない」

恒一「もう…怜子さん落ち着いて」

多々良「ふふっ」

多々良(慌ててる榊原君かわいい…)

\ごちそうさまでした/

恒一「ふぅ…美味しかったよ多々良さん」

多々良「ありがと」

恒一「洗い物は僕がやるから」

恒一「ってもうこんな時間だね、送ってくよ」

多々良「うんっ」

怜子「あら?泊まっていけばいいじゃない」

恒一「」

多々良「そっそれは///」

恒一「教師としてどうなんですか?その発言」

怜子「あらぁ?恒一君、なにかイケないことでもするつもりなのかしら?」

多々良「///」

恒一「はぁ…多々良さん送ってきますね」

恒一「いこ多々良さん」

多々良「あ…うん」

恒一「はぁほんとごめんね?」スタスタ

多々良「ううん、すごく楽しかった」スタスタ

恒一「怜子さんいつもあんなんじゃないんだけどなぁ」

多々良「学校と全然違ってビックリした」

多々良「あっここまででいいよ」

恒一「そう?気をつけて帰ってね」

多々良「うん、今日はありがと、バイバイ」

恒一「こちらこそありがとう。また明日ね」

多々良「うんっばいばーい」
――

多々良「って事が昨日あったことだよ」

見崎赤沢綾野「」

有田「なにそれ…ただの惚気話じゃない」

中島「聞いてるこっちが恥ずかしくなるわ」

有田「なんで付き合ってないのか謎だわ」

中島「ほんとにねぇ」

多々良「そう言われても…」

有田「ねえ、恵は告白する方とされる方どっちがいい?」

多々良「えぇ…うーんされる方かなあ?」

有田「そ、じゃあもう少しの辛抱ね」

中島「次はいつ料理するの?」

多々良「えっ?今日だけど」

有田「」

中島「」

有田「まいったわホント」

中島「いくらなんでも早くない?」

多々良「今朝榊原君と話してたんだけどね?」

多々良「今日おうちの人いないんだって」

多々良「三神先生も遅くなるとか何とかで」

多々良「そしたら榊原君が今日にしようって…」

有田「ふーん…それは恵の家?」

多々良「うんそうだけど?」

有田「はぁ…なんでそうなるかな…」

多々良「ん?」

有田「まあいいわ、頑張りなさい」

中島「頑張って!」

多々良「うんっ!」

多々良(今日榊原君が家に来る…)

多々良(部屋に入れるのかな…)

多々良(どどどどうしよう…もっと掃除しておけばよかったぁ…)

キーンコーンカーンコーン

――多々良家

恒一「今日はカレーだから荷物が多いや」

多々良「ごめんね全部持たせちゃって」

恒一「いいよいいよ、コレが男の役目だから」

恒一「それでここが多々良さんのお家?」デデーン

多々良「うんそうだよ」

恒一「うーん思った通りというかなんというかでかい家だね」

多々良「思った通りって?」

恒一「多々良さんって清楚なお嬢様っぽい雰囲気あるじゃない?」

多々良「ええ!?そんな事ないよ!」

多々良「さあ上がって上がって」

多々良「ただいま」

恒一「おじゃまします」

多々良母「あらおかえり…そちらはもしかして…」

恒一「えっと…榊原恒一です」

多々良母「あらあら良く娘から話し聞いてるわ~」

多々良「ちょっとお母さん!///」

多々良母「この娘ったらいっつも榊原君榊原君言っててねぇ」

多々良母「どんな子なのか気になってたのよ。それがこんなイケメンなんてねぇ」

多々良「さ、榊原君!部屋に案内するね!」ギュ

恒一「へっ、あ…うん」ギュー

多々良母「あらあらうふふ」

恒一「ね、ねぇ多々良さん?」

多々良「…なに?」カァァ

恒一「僕が部屋に入っちゃっていいの?」

多々良「…いい…けど5分くらい部屋の前で待っててくれる?」

恒一「うん、いいけど…」

多々良「いいって言うまで絶対入ってきちゃダメだからね?」

恒一「う、うん…分かった」

ガサゴソ ガサゴソ ガサゴソ

多々良「榊原君入っていいよ」

恒一「うん、じゃあ失礼するね」ガチャ

多々良「……」

恒一「……」

恒一「……女の子の部屋初めて入るんだけど…」

恒一「なんだか緊張するね」

多々良「そういうこと言うと私まで緊張しちゃうじゃない!」

恒一「…ごめん」

多々良「それじゃあ私材料置いてくるね」

恒一「あっうん、分かった」

多々良「…物色しないでね?」

恒一「しないよ!!」

ガチャ

恒一「……ふぅ…」※抜いてません

恒一「……」

恒一「いいのかなあこれ」

恒一「いいのかなあこれ」

恒一「パンツがタンスからはみでてるけど」

恒一「なんだか心臓がヤバイ…」ドキドキ

恒一「気胸が再発しそうだ…」ドキドキ

恒一「……なんだかいい匂いがするなあ」

恒一「多々良さんはベットなんだ」

恒一「……」

恒一「ダメだぞ恒一KOOLになるんだ」チラッ

恒一「……タンスから色々はみ出てるんだけど…」

>>187
恒一「ちゃんと畳んで戻しておこう」悪意ナシ

俺すげええええwwwww記念に多々良さんと結婚するわw

ガチャ

恒一「!!!」

多々良「おまたせ…何もしてないよね?」

恒一「何もしてないよ!!」

多々良「…そう」

恒一「……」

多々良「……」

恒一「…どうしよっか」

多々良「そうだね」

恒一「なんだか緊張しちゃって上手く話せないや」

多々良「……どうして緊張するの?」

恒一「うーんさっきも言ったけど」

恒一「女の子の部屋に上がるのなんて初めてだからね」

多々良「…それだけ?」

恒一「…たぶん」

多々良「…そう」

多々良「今日はカレーだからもう作っちゃいましょ」

恒一「うん、そうしよっか」

ガチャ

多々良母「あら、今日はお赤飯にしようと思うのだけれどどう?」

多々良「今日は私達が作るって言ったでしょもう」

多々良母「そういえばそうだったわね」

多々良「…もう」

多々良母「じゃあ私はお邪魔ね、出かけてくるわね?」

多々良「…えっ?ご飯は食べないの?」

多々良(二人っきりってこと!?)

多々良母「タイミングよく帰って来るわ」

多々良母「頑張りなさいね」ボソ

多々良「…うん///」

――調理中

恒一「多々良さん?どうしたの?」

多々良「え?なにが?」

恒一「昨日より随分と手際がよくないから」

多々良「ええ!?だってほら私料理できないから」

恒一「そういえばそうだったね」

多々良「うんうん」

恒一「うーんそれでもぎこちないような…」

恒一「ほんとに大丈夫?なにか無理してない?」

多々良「大丈夫だよ!二人っきりだから緊張してるとかそういうのはないから…」

多々良「あっ…」

恒一「///」

多々良「///」

恒一「つ、作ろっか」

多々良「うんっ」

恒一「とりあえず完成したね」

多々良「うん。お母さんまだかなー」

恒一「どうしよっか」

多々良「先に食べちゃおっか。」

恒一「いいの?」

多々良「いいのいいの」

恒一「それじゃあ頂きます」モグモグ

多々良「いただきます」モグモグ

恒一「んー美味しいね」

多々良「良かった」

恒一「これならいつでもお嫁さんに行けるね」

恒一「っていっても料理だけが全てじゃないけどさ」

多々良「うん…そうだね」

恒一「ごちそうさまでした」

多々良「お粗末さまでした」

恒一「洗い物僕もするよ」

多々良「でも…」

恒一「いいからいいから」

多々良「それじゃあお願い」

恒一「うん」

多々良「このあとはどうする?」ジャー

恒一「んーあまり長居しちゃ悪いからね、帰るよ」

多々良「帰っちゃうの!?」

恒一「えっ?」

多々良「その…一人は寂しいかなあ…なんて…」

恒一「そっか、それじゃあまだここにいてもいい?」

多々良「うんっ!」

多々良「私の部屋いこっか」

恒一「えっ?いいけど…」

多々良「なに?いや?」

恒一「そんな事ないけど…やっぱりね?」

多々良「私だって色々緊張してるもんっ」

恒一「そうなんだ」

多々良「うん…」

恒一「……」

多々良「……」

多々良「あのっ」
恒一「あのさ…」

恒一「あー多々良さんかどうぞ」

多々良「いえ榊原君からどうぞ」

恒一「うん、分かった」

多々良「まっまって!やっぱ私から言うね?」

恒一「うん、いいけど…」

多々良「榊原君はさ…そのー好きな子っていたりするの?」

恒一「ええ!?」

多々良「いるの?」

恒一「……いる」

多々良「……」

多々良「それは見崎さん?泉美?」

恒一「なんでその二人が出てくるの?」

多々良「だって二人共榊原君の事好きみたいだし…」

恒一「え?そうなの?知らなかった…」

多々良「……」

多々良「それで誰なの?」

恒一「……」

恒一「少し僕の話聞いてくれる?」

多々良「…うん」

恒一「さっき言おうとした事なんだけどさ」

多々良「うん…」

恒一「僕は好きな人がいる」

恒一「それは見崎でも赤沢さんでもない」

恒一「その子とはね、ちょっとした事で仲良くなってさ」

恒一「そこからどんどん喋るようにもなってね」

恒一「一緒に買い物したり料理したり」

恒一「その子と一緒にいてすごく楽しかったんだ」

恒一「そこで気づいたんだ、ああ僕はこの子の事好きなんだって」

恒一「だから多々良さん…僕と付き合って下さい」

多々良「うんっ」

多々良「私も榊原君が好きっ」

多々良「保健室で看病してくれた時から」

多々良「ずっとずっと好きだった」

多々良「きっとこれからもずっと好き…」

恒一「僕もだよ」

多々良「えへへ///」

多々良「榊原君…良かったらでいいんだけど…」

多々良「その…恵って呼んでくれる?」

恒一「いいよ、そのかわり僕のことも名前で呼んでね?」

多々良「ええ!?それは無理だよぉ…」

恒一「それじゃあ僕も呼べないなあ」

多々良「…いじわる」

恒一「ゴメンゴメン、大好きだよ恵」

多々良「ぁっ…うん///」

多々良「私も大好き…こ、恒一君っ!」

見崎・赤沢「いやぁぁーーーーー」


恒一「……」

多々良「……」

多々良「なんだかすごく恥ずかしいね」

恒一「うん…」

恒一「有田さんたちには感謝しなきゃね」

多々良「私もだけど恒一君はどうして?」

恒一「だってあの時料理教えるように仕向けてくれたでしょ?」

恒一「出来るのに出来ないなんて言っちゃって」

多々良「あっ…やっぱり気づいてたんだ…」

多々良「さすがにあれは気づくよ」

恒一「まぁ、恵は料理上手いからね、僕が教わりたいくらいだよ」

多々良「うん…嘘ついてごめんなさい」

恒一「いい嘘と悪い嘘があるからね」

恒一「今回のは僕にとっていい嘘だから全然いいよ」

多々良「うんっ!」

多々良「それじゃあ明日はお弁当を交換しない?」

恒一「うん、いいね」

多々良「楽しみに待っててね」

恒一「うん!僕も頑張って作るよ」

恒一「あっ…もうこんな時間だね…」

多々良「あっホントだ…」

恒一「もう帰らないと」

多々良「…帰っちゃうの?」

恒一「そうだね、さすがにいきなり泊まるのはちょっと…」

多々良「そ、そうだよねっうんうん」

多々良「恒一君……んっ」

恒一(えっなにこれは、目を閉じて何かを待ってる…)

恒一「い、いいの?」

多々良「恥ずかしくて死んじゃいそうだから早くしてよぉ…///」

恒一「うん…」スッ

\ただいまー/

多々良「!?」ビクッ
恒一「!?」ビクッ

恒一「あはは…」

多々良「お母さん…」

恒一「僕そろそろ帰るよ」

多々良「えっ…してくれないのかなぁなんて…んっ…」チュッ

恒一「…これじゃあ物足りない?」

多々良「…もう一回…だけ」

多々良「んっ…ん…ハァ…」チュー

多々良「あぅ///」

多々良「お母さん…」

多々良母「あらなんでそんなに顔あかいの?」

多々良母「もしかして帰って来るタイミング間違えたかしら…」

多々良「もう…」

多々良母「もう帰っちゃうの?」

恒一「はい、お邪魔しました」

多々良母「今度は泊まりに来なさいな」

多々良母「あっ私と夫はもちろんいない時にね?」

多々良「お母さん!!」

恒一「ははは…それじゃあまた明日ね」

多々良「ばいばい」

多々良「はぁ…」ボフッ

多々良「恒一君の彼女になれた…」

多々良「すごく嬉しい…」

多々良「キスもしちゃった///」

多々良「もう一回したいなあ…」

多々良「キャー///」バタバタゴロゴロ

――翌日

有田「ええっ!?榊原君と付き合い始めた!?」

見崎赤沢綾野「!?!?!?!?」ガタッ

ザワザワ フェアジャナイネ アカザワサンハマカセロー

中島「おめでとうっ」

多々良「うんっありがと」

有田「ねえねえどっちから告ったの?」

多々良「こ、恒一君から…///」

有田「それでそれで?どこまでいったの?ちゅーとかしちゃった?」

多々良「う、うん///」

中島「うわー進展早いねー」

多々良「そうなの!?」

多々良「うわぁ…私恥ずかしいことしちゃった///」

中島「ってことは恵ちゃんが欲しがったってこと?」

多々良「…うん///」

有田「うわ大胆だねー」

佐藤「私にも話し聞かせて」

藤巻「私も聞きたい」

多々良「ふぇぇ…」
――

勅使河原「なあサカキ、さっきのは本当なのか?」

恒一「うん、本当だよ」

赤沢「こここ恒一君!さっきのは本当なの!?」

見崎「…嘘でしょ?」

綾野「こういっちゃん!!」

恒一「はぁ…」

恒一「僕は…僕は恵が好きだ!!!!」

全員「!?」

見崎「……そう」

赤沢「あばばばばば」

綾野「こういっちゃんのばかあああああ」ダッ

勅使河原「サカキ…お前が輝いてやがるぜ」

久保寺(いつ教室に入ろう…)
――

綾野ちゃんは俺が貰う

>>264
じゃあ鳴ちゃんは俺が

多々良「///」

有田「うわー榊原君すごいねえー」

中島「顔真っ赤だね恵」

藤巻「あれは誰でも真っ赤になるでしょ」

佐藤「幸せ者だねぇ~」

有田「それで?恵は言わないの?」ニヤニヤ

多々良「い、言える訳ないじゃないっ!!」

藤巻「それじゃああいつ可哀相だ」ニヤニヤ

佐藤「ほらほらぁ」ニヤニヤ

中島「頑張って!」ニヤニヤ

多々良「……わかった」

ガタッ

多々良「すーっ…はぁーっ…」

多々良「わ、私も!恒一君が大好き!」

全員「!?」

フェアダネ セイシュンダ バクハツシロ

赤沢「あばばばばば」

多々良「うぅ…恥ずかしくてもう学校来れない…」

有田「それじゃあ愛しの榊原君に会えないよ」

多々良「それはいやっ!!」

佐藤「幸せそうでいいなあ」

ガラッ

久保寺「はいはい皆席ついてください」

久保寺「はいっ欠席者なし…と」

久保寺「それと榊原君と多々良さん」

久保寺「私が言えたものではありませんが」

久保寺「節度あるお付き合いをしなさい」

久保寺「それと…結婚式には私を呼ぶように…以上」

――お昼休み(屋上)

恒一「それじゃあ頂きます」

多々良「頂きます」

恒一「そうだ!交換するって言ってたね」

恒一「んー…はいっあーん」

多々良「ええっ!?交換てそういう意味なの?」

恒一「いいのいいの、ほらあーん」

多々良「あ、あーん///」

こんな学校性活したかったなあ

>>277
一緒につぶやこうぜ
フェアジャナイヨ

多々良「すごく美味しい///」モグモグ

恒一「よかった、恵のも食べてみたいな」

多々良「うん…あーん///」

恒一「あーん…うん!やっぱりすごく美味しいよ」モグモグ

多々良「ホント?よかったぁ…」

恒一「はい次はこれ、あーん」

多々良「あーん…美味しい///」モグモグ

恒一「それにしても朝のはビックリしたよ」

多々良「わっ私だってびっくりしたよ!!」

多々良「いきなり恒一君があんなコト言うなんて」

恒一「あれはほら、恵が言ってたじゃん?」

恒一「見崎や赤沢さんがどうのって…」

恒一「ずっと片思いさせる訳にもいかないしね」

恒一「だから僕の方からわかりやすく振ったんだよ」

多々良「そうだったんだ…」

恒一「そのあと恵も言うとは思ってなかったけどね」

多々良「あっあれは皆が…」

恒一「でも僕はすごい嬉しかったよ」

多々良「私も///」

恒一「久保寺先生のにもビックリしたね」

多々良「けけけ結婚式のやつ?」

恒一「うん、そうそう」

http://1.bp.blogspot.com/-iDgZtvuVFX0/T0YheAueMyI/AAAAAAAAIsg/SckUXl-Dtas/s1600/01.jpg

恒一「結婚かぁ…僕達にはまだ早いね」

多々良「そ、そうだね」

恒一「卒業して、職に就いたらその後に」

恒一「結婚…しよっか」

多々良「うん……ええっ!?」

恒一「嫌なの?」

多々良「嫌じゃない!!恒一君と結婚したい!!」

恒一「うん、プロポーズはまたその時にするよ」

多々良「うん…いつまでも待ってる」

恒一「大好きだよ…恵」チュー

多々良「私も大好きっ」チュー
                               おわり

おわった

                     __
                 ,,,<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:7ー.... __
.              /////|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|     ̄`ヽ
            //////,∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト ___,   '.

           //////////|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.7     ト─イl
          f。///////厂 ̄ ̄ ヽ:.:.:.:.:/      /,////
     ,. -.-... |/|///////      |_::/     /////
    /: : : :`:x|}イ/⌒ヽ//      _      ////
    ,: : : : : \j/  /Y))ー──´_二j    ////___/⌒l
   从: : : : \(  {|{   ̄` ...  ̄       |///////////////|
     `ー≧く乂__`テー _ `ーュ_       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 `ー-ー<>

――後日談的ななにか

恒一「いらっしゃい」

多々良「うんっお邪魔します」

恒一「今日は何作るの?」

多々良「ハンバーグにしようかなって」

恒一「それは楽しみだ、あがってあがって」

恒一「僕の部屋で待っててね」

多々良「うんっ」

レーチャン ドウシテ

多々良「あっレーちゃんお久しぶりだねっ」

多々良「…可愛い」

多々良「他に何か喋らないかな…」

コウイチチャン マゴ ハヨ

多々良「」

多々良「ま、ままま孫!?」

多々良「私と恒一君の子供ってこと!?///」

多々良「でもでも健全なお付き合いしなさいって…」

多々良「私達まだ……うぅ…///」

多々良「まだ私達に早いわよね?」

多々良「きっと高校入って初めて…キャー///」

多々良「それに子供なんて…まだまだ先のお話だよぉ…」

多々良「でも恒一君との子供かぁ」

多々良「欲しいなぁ…」

恒一「恵ーこっち来てー」

多々良「あっはーい」

榊原恒一と多々良恵の子供が見れるのはそれはまた別のお話…
                                          おわり


.     ′          /         ヽ ゚:.  .
    /          |: . / ./|    /  .  ト、 ゚.  :.
.   /        |: / ://! / , /.:   : ト、! ゚: :.  :.
   ′   .       |:' ///〃 // / : i:. | || ゚. !  :
   |   :       |: /l」/_儿// /: .: ハ:: |_|l  |:..|:  |
   |.  : :       l/,.ィ竓斥、 ー、/ ノ_」 リヽ.|::.|:  |
   |:  : :i     :  |ゞ r゚f::::j.}ヾ     ィ竓ミ、!イ  !
   |:  : .::l     :  | .乂辷ソ        ん::i| 〉.:  ′
   |: .: .:::|  :  :  |              夊ン '/:゙  |
   |: .:: .::::| .::  :  !           ,!    /:i:   |
   |: ::: .::::| :::  :  !               ∧|    |
   | .::: :::::: ::::  :. |!      ー‐_--    ∧::|.   :|       >>1
   | ::: .:::::::. ::::.  :. ∥          /::::l::| .  :|
   |.:::: ::::::::. :::::  : || >       イ:::::|::::i::| :  :|
   !:::: ::::::::::. ::::.  ゚. ||   > ...イ:::::|::::::|:::::::| :.  │
   ノ:::: :::::::::::. :::::.  : |:.      / ::::|::::::|::::::|:::::::| ::  │
  /.:::: ::::::::/ム::::::.  ゚. :.\__ />、::|::::::|::::::|:::::::| ::.  ||

  /.:::::_,..イi:i:i:ム::::::.   |  ス〕「i l:::|::::::|::::::|:::::::| :::. ∥
-‐ニ壬三/i:i:i:i:iム::::::. :. ゚。/:. 又l |心、::|::::::|:::::::| ::::.  |
ニニニ三/i:i:i:i:i:i:iム::::.:::.. ゚v:.:.|、:.Ⅴ\i:i≧-、__:::| :::::. 八


長いこと見てくれてthx
まだ何個か書き溜めてるけど上げるかどうかはわからんけど頑張る

ちなみになに書き溜めてるの?

渡辺さんも書いてみたけどすんごいむずいからどうなるかわからん

>>311
渡辺さんと沙苗さんと小椋さん

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月23日 (月) 05:18:35   ID: VUxaHojO

多々良さんは本当に可愛い

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