赤沢「現象に対抗するために筋トレをしましょう」杉浦「」(178)

恒一「東京から来ました、榊原恒一です。よろしくお願いします」

パチパチ

久保寺「はい、ではみんな仲良くするように。榊原くんはあの席に」

恒一「はい」

キャーイケメーン トカイノヒトッテカッコイー カッコイー カンコーヒーナンテニセモノ
トナリガヨカッタナー フェアナカオダネ

恒一(それにしても・・・)

望月「僕は望月。よろしく」ムキムキ

金木「よろしく」ムキムキ

和久井「僕は和久井だよぉ」ムキムキ

恒一(このクラスは体育系の進学コースか何かなのかな・・・)

放課後

綾野「ねーねーこういっちゃんって呼んでいい?」

恒一「うん」

勅使河原「じゃあ俺はサカキな」ムキムキ

恒一「う、うん」

有田「引いてるじゃん」ムキムキ

勅使河原「なにぃ!?」ムキムキ

王子「まあまあ」ムキムキ

恒一(暑苦しいなあ)

恒一(どうやらムキムキな人とそこそこの人がいるらしい)

恒一(綾野さんは見た目は普通だけど腕の筋肉が割とあるし)

恒一(僕がいていいんだろうか)

赤沢「ちょっといいかしら」ムキムキ

風見「ごめんね」ムキムキ

恒一「あ、うん」

恒一(せっかくの美人なのに勿体ないなあ)

恒一「それで、話って」

赤沢「このクラスのことよ」

恒一「!」

赤沢「このクラスはね、呪われたクラスなの」

恒一「呪い・・・?まさか」

風見「うん」

赤沢「そうよ。この三年三組は毎月誰かが死ぬの」

恒一「・・・・・・え?」

赤沢「?」

恒一(ムキムキになる呪いじゃないのか)

風見「それで、僕らはある対策をしたんだ」

恒一「対策?」

赤沢「ええ」

恒一(呪いに効くのかな・・・?)

赤沢「現象に対抗するために、強靭な肉体を手に入れるの。そしたら呪いなんて屁でもないわ」ムキムキ

風見「うん」ムキムキ

恒一「それでか」

恒一(そういうことかー)

恒一(だから最近怜子さんが毎日ベンチプレスしてたのか)

赤沢「以上よ。質問はないわね?」ムキムキリッ

恒一(なんというか、残念な子に見える・・・)

赤沢「ちなみに恒一くんも筋トレしてもらうから」

恒一「えっ」

赤沢「毎日、腕立て腹筋背筋各1000回、ロードワーク5Km、土日は8時間ジムトレよ」

恒一「」

恒一「ぼ、僕は病み上がりだから」

赤沢「ダメ。死にたいの?」

恒一「こんなトレーニングの方が体に悪いよ!」

赤沢「はいはい。私も手伝うから」

恒一「うぐぅ・・・」

桜木「・・・っ」ガタッ

タッタッタッ

風見「どうしたのかな」ムキムキ

赤沢「ええ」ムキムキ

恒一「離して!誰か!助けて!」

桜木「・・・っ」ドスドス

桜木「お母さん・・・」ドスドス

鳴「・・・」ムキムキムキムキッ

桜木「!?」

桜木(な、なんて見事な大胸筋・・・服の上からでもわかるなんて)

ツルッ

桜木「あっ」

桜木(足が滑って・・・)

ギラッ

桜木(か、傘が!?)

桜木(このままだと・・・)

桜木「!」

桜木「オラァッ!!!!」ボゴォン!!!

ナンダイマノオトハ! カイダンカラダ オンナノコノセイフクヲキタオオオトコガ!!

桜木「・・・ふう」

桜木(壁に穴を空けてなんとか落下を防げた・・・)

桜木(これも対策のおかげね)ムキムキ

赤沢「どう?」ムキムキ

恒一「うん・・・」

赤沢「このクラスの呪いと、対策の成果は」

恒一「・・・一応は信じます」

赤沢「よし」

鳴「・・・」テクテク

恒一(なんだろうあの子・・・ムキムキに眼帯って・・・。裏家業なのかな)

恒一(どうやらあの子は見崎鳴と言うらしい)

恒一(なぜかあの子はクラスのみんなに無視されている)

恒一(・・・)

恒一(まあ、しょうがない気もする)

高林「駄目だ。やっぱりフェアはじゃない」ガタッ

恒一「高林くん?」

高林「プロテインなんてフェアじゃないよ」ムキムキ

恒一「・・・」

恒一(高林くんに聞いた話によると)

恒一(見崎を無視するのはもう一つの対策らしい)

恒一(あと、筋トレのおかげで持病を克服したとか)

恒一(イカは低脂肪高タンパクだとか)

恒一(・・・)

恒一「どうでもいい・・・」

レーチャン「ドーシテ ドーシテ」ムキムキ

後日、学校

水野姉『あ、ホラー少年?』

恒一「どうしたんですか?」

水野姉『いやー、海外からいいストレッチメニューを取り入れたから教えようと』

恒一「結構です」

水野姉『そ・・・ガガッ・・・卵・・・ザザッ』

恒一「?」

水野姉『ち・・・電波・・・ガガッ』

恒一「大丈夫ですか?」

ガタンッ

水野姉『あれ、エレベーター止まった』

恒一「え」

水野姉『ちょっと待っててね』

恒一「だ、大丈夫なんですか」

水野姉『ふんっ!』

メギメギメギ

恒一「・・・なんの音ですか」

水野姉『え?ドアを自力で開ける音だけど』

恒一「」

恒一「・・・天井に普通出入口がありませんかね」

水野姉『え?女の身長じゃ届くわけないじゃない』

恒一「・・・開けからはどうするんですか」

水野姉『壁キックしてエレベーターのケーブルに掴まるわ』

恒一「」

水野姉『ふんっふんっ』

ダッ ガインッ ガシッ

水野姉『よし、成功。また後でかけるわ』

恒一「もういいです」

恒一(結局沙苗さんは自力で脱出したらしい)

恒一(・・・)

恒一(なんでナースやってるんだろう)



赤沢「先生。介護は大丈夫ですか」ムキムキ

久保寺「ああ。体を鍛えてるから僕も母も元気さ」ムキムキ

赤沢「それはよかった」ムキムキ

久保寺「赤沢さんのおかげですね」ムキムキ

赤沢「もうっ///」ムキムキ

恒一(そして、下半身の強化を目指して海へ遠征に行った)

恒一(メンバーは僕、勅使河原、赤沢さん、杉浦さん、怜子さん、望月、中尾くん)

恒一(・・・)

赤沢「どうしたの、恒一くん」

恒一「・・・あの」

赤沢「?」

恒一「車の中でV字腹筋するのやめてくれないかな」

赤沢「??」

恒一「もういいです」

赤沢「???」

赤沢「はい、次!」ピィッ

タタタッ

恒一「ひぃひぃ」タッタッタッ

赤沢「遅いわよ、恒一くん」

恒一「ご、ごめ」ゼエゼエ

勅使河原「サカキ。ちょっと休んでこいよ」ムキムキ

望月「うん」ムキムキ

恒一「そうします・・・ちょっと飲み物買ってくる」

赤沢「わかったわ」

怜子「むにゃ・・・」ZZZ…

恒一「はあ・・・」

恒一「朝から砂浜ダッシュなんて・・・」

恒一「勅使河原や望月はなぜかオイルでテカテカだし」

恒一「・・・ん?あれは」



鳴「・・・」

恒一(見崎・・・?)

鳴「・・・」

恒一(波打際で仁王立ち・・・なにしてるんだろ)

鳴「・・・」ザッ

恒一(! あれは・・・正拳突き?)

鳴「セイッ!!!」

恒一「!?」

ドッパァン!!!!

恒一「海が・・・割れた!?」

恒一「な、なんて拳風・・・!」

恒一「あんなの喰らったら・・・」

鳴「喰らったら?」

恒一「!?」クルッ

鳴「隙だらけね」

恒一(いつの間に・・・)

鳴「そう。トレーニングなの」モグモグ

恒一「う、うん」

鳴「鍛えるのはいいことね。感心だわ」モグモグ

恒一(なんで石を食べてるのこの子)

鳴「私の妹も鍛えたおかげで回復したから」モグモグ

恒一「そ、そうなんだ」

鳴「気をつけて。もう始まってるかもしれない」

恒一「え」

鳴「筋肉の劣化は」ムキムキリッ

恒一「あ、はい・・・」

恒一(結局見崎もついてきた・・・)

赤沢「遅いわよ恒一くん」

恒一「あ、ごめ・・・・・・なにしてるの、それ」

勅使河原「何言ってんだよサカキ?」

杉浦「ええ。ビーチバレーよ」

恒一「じゃなくてさ。なんでボールがボウリングの球なの?」

望月「?」

杉浦「??」

赤沢「???」

恒一「・・・」

恒一「普通のボールにしようよ!ボールあるから!」

勅使河原「膨らませてねーじゃんか」

恒一「すぐに膨らむよ。ふうーふうー」

フーフー

杉浦「」イライラ

中尾「」イライラ

赤沢「もういい。私がやるわ」パシッ

恒一「あっ」

赤沢「フッ」

プクー

恒一(一吹きで・・・)

赤沢(間接キスしちゃった///)ムキムキムキムキムキムキムキムキ

恒一「はい行くよ!」ポンッ

赤沢「トスするわ!」

勅使河原「任せた!」

赤沢「えいっ」

ヒューーーーーン…

恒一「えっ」

杉浦「あら」

勅使河原「どこ飛ばしてんだよ」

赤沢「ごめんなさいね」

恒一(なんでただのトスで沖合まで飛んだんだ・・・無風だぞ)

中尾「まかせろー」

赤沢「頼んだわ」

タッタッタッ

杉浦「ちょっと休憩ね」

望月「うん」

恒一(なんで水の上を走ってるのにスルーしてるんだ・・・)

赤沢「あら見崎さん。今日もいい後背筋ね」

鳴「あなたも、美しい上腕三等筋だわ」

恒一(僕がおかしいのかな・・・)

勅使河原「おい!あれ!」

恒一「!!」

鳴「ボートが」

望月「中尾くんのほうに!」

恒一「た、大変だ!!」

勅使河原「おい!!早く逃げろ!!」

恒一「逃げるんだ!!中尾く」

勅使河原「ボートの人!!!早く中尾から逃げろ!!!」

恒一「えっ」

中尾「・・・ついに現象が来たか」

ザバザバザバ

中尾「新技を試すにはもってこいだ」

ザバザバザバ

中尾「・・・鍛え抜かれた肉体が放つ手刀は」

ザバザバザバ

中尾「剣すら凌ぐ」

ザバザバザバ

中尾「奥義!!!」スッ…

ザバザバザバ

中尾「燕十路!!!」

ズバッ

ボートの人「うわぁぁぁぁ!?ボートが斬られた!!」

恒一「」

恒一「」

赤沢「なにやってんのよあのバカ」

杉浦「ふふっ」

勅使河原「修理代がかかりそうだなー」

恒一「」

鳴「私なら、小指で止められる」

望月「すごいなあ」

恒一(帰りたい)

恒一(結局あのあと夜11時までトレーニングをした)

恒一(バーベキューのあとにダッシュとか拷問すぎる・・・)

恒一(はあ・・・)

恒一(トレーニングしたくないなぁ)

怜子「こら恒一くん。ちゃんと抑えないと腹筋できないじゃない」

恒一「ご、ごめんなさい」

怜子「ふんっふんっ」

恒一「・・・」

恒一(トレーニングがしたくない僕は)

恒一(現象を止める方法を探すことにした。勅使河原と望月も一緒だ)

恒一(二人とも「トレーニングがあるから」と言って露骨に嫌な顔をしたが)

恒一(今度ウチで流しイカそうめんをすると提案したら喜んで協力してくれた)

勅使河原「早く行こうぜ」

恒一「あ、うん」

綾野「あれ?こういっちゃん?」

小椋「どうしたの?」

勅使河原「よお」

恒一「こ、こんにちは」

綾野「どったの?自主トレ?」

勅使河原「ま、まあな」

綾野「頑張るねー。私も由美も頑張ってるのに全然見た目に出なくてさー」

由美「うんうん」

恒一(いや、出なくていい。君らまでなったら学校行かないよ僕)

綾野「んじゃ」

小椋「ばいばい」

テクテク

勅使河原「ふう」

恒一(彼女たちがムキムキになる前に早くしないと)

綾野「・・・私、転校しようかなあ」

小椋「えっ」

綾野「だって成果が出ないし・・・」

小椋「彩・・・」

綾野「はあ・・・」

小椋「・・・大丈夫だよ彩。私は筋トレしない」

綾野「え!!でも、そしたら」

小椋「彩だけひどい目に遭わせて自分が助かるわけにいかないし」

綾野「由美・・・」ジーン

小椋(まあ筋トレがキツいってのもあるけどね)

綾野「なんていい子・・・」

小椋「じゃあまた」

綾野「ばいばい」

テクテク

小椋「雨がひどいなあ・・・ん」

小椋「!?」

小椋「ウチに重機が・・・!?」

小椋「しかもあの部屋・・・」

小椋「・・・」

小椋「兄貴っ!!」ダッ

ダッダッダッ ガチャ

小椋「兄貴!!大丈・・・・・・ぶ?」

小椋兄「おお由美か」

小椋「あ、あの・・・」

小椋兄「ん?」

小椋「頭に重機のアームが乗ってるけど・・・」

小椋兄「はあ?そんなわけ・・・・・・うおっ!マジだ!!」

小椋「・・・」

小椋兄「いやー日頃から首中心に鍛えてて助かったわー」

小椋「・・・」

恒一(調査の結果、現象を止めるには死者を死に還せばいいとわかった)

恒一(小椋さんや綾野さん、江藤さん多々良さんなど)

恒一(まだまだスリムな女子のためにも頑張らないと)

赤沢「急で悪いけど今度山篭もり合宿するわ」

中尾「うぉおぉぁぉぉあ!!!」

鳴「・・・」ニタァ

有田「へへっ・・・」コキッコキッ

恒一(もうやだこのクラス)

合宿当日

勅使河原「やべえ!俺やっちまったかも!」

恒一「落ち着いて!」

勅使河原「風見が俺のスペシャルドリンクの材料を覚えてなかったから、もしやと・・・」

鳴「ぜひ教えてほしい」

恒一「あとでいいよ」

ピンポンパンポーン

杉浦『テープうんぬん』

恒一「!?」

勅使河原「!?」ムキムキ

鳴「ちょっ・・・」ムキムキ

小椋「うおおおお!!!見崎めぇぇぇぇい!!!」

恒一「お、小椋さん!?」

小椋「あんたを倒せば筋トレ地獄から解放よ!!!」ギラッ

恒一「ナイフ!?見崎!危ない!」

鳴「・・・」フゥ



鳴「止まりなさい」ゴォォッ!!!

小椋「あ・・・あ・・・」ガタガタガタガタ

バタッ

小椋「」ブクブク

鳴「刃物に頼るのは六流よ」

恒一(なんだこれ・・・)

鳴「威圧しただけで倒れるなんてね」ニマァ

恒一「やめなよその笑い方」

ガチャ

恒一「!?」

鳴「・・・」

杉浦「お手合わせ、願えるかしら」

鳴「いつでもどうぞ」

恒一「・・・」

恒一「杉浦さん!見崎は死者じゃ」

杉浦「そんなのわかってるわ」

恒一「えっ」

杉浦「単純に、戦りたかったのよ」

鳴「ふふっ・・・」ボキッボキッ

杉浦「それに、順太きゅんは強い女が好きだからね」ジリッジリッ

恒一「・・・」

杉浦「さあ!!行くわよ!!」ダッ

鳴「あ、中尾くん」

杉浦「えっ!?どこどk」

ドムッ

杉浦「ぐぅ・・・しまった・・・」

バタッ

鳴「終わり」

恒一「・・・おめでとう」



綾野「」パシャッパシャッパシャッパシャッパシャッ

恒一「それより早く死者を探そう」

鳴「まだ血が疼いてるわ」

恒一「知らないよ」

赤沢「・・・ふふっ」

恒一「あ、赤沢さん!?」

鳴「拳風!!」ビュッ

恒一「見崎!?」

赤沢「効かないわ」

鳴「へえ。少しは楽しめそう」

恒一「あの、僕先に行ってていいかな」

鳴「どうやらこの眼帯を外すときが来たようね・・・」スルッ

恒一「無視?ねえ無」

ドスンッ

恒一「」

赤沢「へえ。予想通りウエイト入りってわけね」

鳴「本気で行くわ」

赤沢「ふふっ・・・武者震いが」ジリッジリッ

恒一「綾野さーーーん!!助けてぇーーー!!」

赤沢「まだいたの?早く行きなさいよ。巻き添え喰うわよ」

恒一「そうします・・・」

鳴「榊原くん」

恒一「はい?」

鳴「死者を探すヒント」

恒一「!!!」

鳴「『死者は、いくら鍛えても筋肉がつかない』」

恒一「・・・え」

鳴「行きなさい」

恒一「おいそれなら早い段階で割と絞れたんじゃ」

鳴「・・・」

恒一「すみません消えます」

鳴「よろしい」

タッタッタッ

恒一「一体誰なんだ・・・」

恒一「小椋さん・・・は意外とカモシカみたいな足だったし」

恒一「綾野さんは腕が細マッチョ・・・」

恒一「多々良さんは来てない・・・」

恒一「うーん・・・」

恒一「!」

恒一「そういえば・・・!」

回想

怜子「じゅうーいち・・・じゅう・・・にっ・・・もう無理・・・」ゼエゼエ

恒一「まだ腹筋1セット目じゃないですか」

~~~

怜子「どう?力こぶ!触ってみ?カチカチだよ?」

恒一「・・・ぷよぷよしてますね」ツンツン

~~~

怜子「イカは切れ目をたくさん入れれば入れるほど旨味が出るんだよぉ」モグモグ

恒一「へぇ」モグモグ

~~~


恒一「まさか・・・怜子さんが死者!?」

恒一「怜子さん・・・」

ゴゴゴゴゴ…

恒一「なんだ!?地鳴り!?」



鳴「拳風波!!!」ドッパァ

赤沢「甘い!!燕流星!!!」ヒュンッ

ズパッ

鳴「チィ・・・やるわね」ペッ

赤沢「あなたもね」

ワー ギャー

勅使河原「この2人はやばい!!早く外へ逃げろ!!!」

綾野「ふえぇ・・・こわいよこういっちゃん・・・」シクシク

恒一「怜子さん!!」

怜子「うう・・・」

恒一「今木材をどかしますから・・・重っ」

怜子「・・・」

恒一「うぬぬ・・・」グググ

ヒョイッ

恒一「え」

怜子「!」

鳴「これでいいかしら」ポイッ

恒一「あ、はい」

鳴「疲れた」

恒一(返り血が・・・)

鳴「三神先生。あなたが今年の死者ね?」

恒一「ちょっ」

怜子「・・・恐らく、ね」

恒一「れ、怜子さん、気づいて・・・!?」

怜子「さすがにね・・・」

鳴「・・・お別れね」

恒一「!!」

怜子「お願いするわ」

恒一「怜子さん・・・」

鳴「私の一撃は、痛みを感じることなく」ゴゴゴゴゴ…

恒一「・・・」

鳴「原型も残さ」ゴゴゴゴゴ…

恒一「す、ストップ!ストップ!駄目駄目!」

鳴「?」

恒一「・・・僕に任せて見崎は戻って」

鳴「・・・そう」

恒一(こうして三年三組を襲った災厄は止まった)



恒一(そして・・・)

ガラッ

恒一「おはよう」

勅使河原「おーっすサカキ。相変わらず細いな」

恒一「・・・まだ筋トレしてるんだ」

勅使河原「ああ。続けないとさ・・・」チラッ



中尾「せっかくの筋肉が・・・ちょっとサボっただけで脂肪に・・・」シクシク

中島「お腹ぶよぶよだねー」ツンツン



勅使河原「ああはなりたくないからな・・・」

恒一「なるほど・・・」

恒一「でも・・・」チラッ

勅使河原「?」チラッ



綾野「どっせいバストアップ!腕立て効果!」ババーン

小椋「ぐぬぬ・・・」

多々良「私はウエストが・・・」ババーン

小椋「ぐぬぬぬぬ・・・」



恒一「違うパターンもあるみたいだね」

勅使河原「ああ」

恒一「やっぱり普通の体型がいいよね」

勅使河原「女子はな」

有田・赤沢・鳴・佐藤・杉浦・桜木「」

恒一「ようやくイカと鳥ササミ弁当からおさらばだよ」

勅使河原「だな」

綾野「こういっちゃーん!お昼食べよ!」

恒一「うん」

勅使河原「俺も行く」

綾野「えー」

勅使河原「おい」

綾野「うそうそ」

恒一「ははは」

赤沢「・・・」ジトー

鳴「・・・」ジトー

恒一「ん?2人もくる?」

鳴「え、いや別に」

赤沢「お昼食べないし」

恒一「そう?体に悪いよ?」

鳴「あは、はは・・・」

赤沢「ふふふ・・・」

コウイッチャーン オマタセー ワタシニハマダヒップトイウカノウセイガ

鳴(この筋肉がなくなるまでご飯が通りそうにない・・・)

赤沢(対策係としては有能だったのに・・・)

鳴・赤沢「・・・」



鳴・赤沢「どうしてこうなった・・・」



おわり

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