【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第22位【アラフォーマーズ】 (1000)

・京太郎主人公

・安価スレ

・某掲示板ネタ

・本編の数年後。京太郎はプロになってる

・基本ギャグ仕立て時々しんみりシリアス

・でも腹パンとか川落ちとか関係ない

・京太郎は麻雀ガチ勢(ランキング13位)

・でもドラマに出たり(松実宥とゲスト同士共演)、料理番組を持ってたり

・異名は「オカルトスレイヤー」。堅実な技術を持つオールラウンダー。闘牌時は非常に獰猛

・でも上位のオカルト持ちと打つと、ミンチより酷い状態になる

・高校生の頃の恋人は高鴨穏乃。少なくとも玄は知らない

・進学などの関係により、破局している

・大学時代、晴絵に息抜きとして連れていかれた先で鷺森灼と出会い、そして恋仲になる。

・なお、関係は切れている。灼が京太郎をフッた(身を退いた)

・弘世菫、小走やえと同じチーム

・同じ大学(T大)なのは、江崎仁美・辻垣内智葉・弘世菫・小瀬川白望(2年上級生)
 鹿倉胡桃(浪人)・臼沢塞(浪人)・荒川憩(1年上級生)、原村和・新子憧(同級生)

・カリス……ではなく、一とは高校時代に一緒にゲーセン行ったり、夏祭り行ったり、バッセン行く程度の仲

・脚力がヤバイ。女子サッカー日本代表にPK対決で勝利

・オカルトスレイヤーの愛称は、出演ドラマから
 超能力ヒーロー学園ものドラマ。超能力者に対抗する、唯一の魔法使い(物理)

・戦闘スタイルは完全にシャコさん

・大学2年時に、オカルトを暴走させた夢乃マホと対局し、敗北

・男友達はちゃんといるよ

・ムエタイの達人。パルクール(フリーラン)を習得

・バイク大好き。愛車には話しかけたりする

・ちょい熱い高校生→陰りのある大学生→三枚目の社会人、へと進化

・カピバラとは死別。死因はウィルス性の消化器潰瘍。ピロリ菌


   須賀 京太郎 日本

  2X歳 ♂ 高い 標準
 『麻雀ランキング』13位
  M.O.手術 〝昆虫型″
    ━リオック━


※有志の方のありがたいまとめwiki

http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/1.html


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385036684

※前スレ
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.2
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.4【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.5【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.6【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.7【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.8【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.9【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.10【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.10【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378828682/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.11【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.12【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第13位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第14位【アラフォーマーズ】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380299491/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第15位【アラフォーマーズ】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380710309/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第16位【アラフォーマーズ】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381164915/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第17位【アラフォーマーズ】

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第18位【アラフォーマーズ】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382191356/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第19位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第19位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383139434/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第20位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第20位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383752033/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第21位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第21位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384350934/)

・安価を出して、安価先の内容を基に、
 そういう「そういう事があった」「そういうトピックのスレッドが立ってる」としてそれに絡めた話を書きます
 例えば安価先が【小鍛治健夜結婚】なら


引用元:【リアルババ抜き】 小鍛治健夜、結婚 【ターンエンド】

1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ソースはブログ。すこやんが男の手料理を食べたとかなんとか

2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんみたいな干物が手料理をごちそうになる……これは結婚ですなぁ

3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっとすこやんにも春が来たんだね……遅すぎるとしても

4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
釣りかと思ったらマジだった

5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】ついに人柱がささげられる

6 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
勇者ありがとう。お似合いだよ……どんな人かはしらんけど

7 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おめでとうすこやん!これで俺も安心できる

8 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんだこれは……たまげたなぁ

9 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
しつぼうしました。うえのさんのふぁんになります

10 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ん、でもこれさ……この背景……スッガが出てる料理番組じゃないか……?

11 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
糸冬 了

12 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱりそんな都合がいい話がすこやんにあるはずがなかった


・と言う感じで、これならその番組ですこやんで絡んだシーンとか

・開始時の人間関係はフラットです。安価で人間関係が決まります

・安価についても、明示された部分以外にはキュゥべえ理論展開されたり

・いちゃいちゃとかルートとかコンマで闘牌とか今のところ予定はない。今のところ

安価でお題を3つくらい募集
お題については以下

①いつもの掲示板形式
②掲示板によらない京太郎のオフの日の話
③高校・大学時代の話とか、作中で触れられたけどキンクリされた話(淡ラキスケ、やえタッグ)とか


一応のルールとか

【見出し系】
・基本、恋愛&マイナス結果確定系はNG
 状況なら確定系は可。
 例えば、『須賀プロ、○○プロと路上で口論』。
 但し、『須賀プロ、○○プロと路上で口論。その後、暴行』はNG
 同様に『○○プロ、須賀プロと共演。須賀プロを激怒させる』

・状況確定系でも恋愛関係確定はNG
 『恋人の○○と~』は駄目。
 『恋人と噂される○○と~』はギリOK
 あんまり恋人と噂が多いとなんか悪いこと起こるかもね

・順位確定系もアウト
 『須賀京太郎、M.A.R.S.ランキング2位に』みたいのは駄目

・暴行&下衆&鬱&エログロネタはNG
 AVデビューとかいじめ、強姦被害とか自殺とか薬物中毒とか元風俗嬢など。
 不良に絡まれたとかならまあよし

【ファンスレッド系】
・「○○プロ応援スレ」など
・一般人についてはNG

【質問、目撃スレ】
・「スッガと話したけど質問ある?」のような
・恋愛関係確定系はNG(彼女・元彼女など)


これ+同一IDの連続取得については最安価とします
なお、ズレて取得になった場合もこれにカウント

好感度

★8
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。結構可愛い

★6
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました!
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない

★4
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……からかうのヤメテ!
小走やえ:やえさん、やえさん! あのさ! やえさん、俺さ……! ねえ、やえさん! あのですね……! わん!
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい

★3
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、お互いフリーなら結婚したい
松実玄:男として見られてないけど正直結婚したい
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
片岡優希:いい女になったな
東横桃子:消えても追える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ
原村和:初恋……だったんだ
対木もこ:小動物可愛い
姉帯豊音:大きな小動物可愛い
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは
鶴田姫子:頭おかしいんじゃないですか、あんた
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
竹井久
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
(鷺森灼)

13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80

★麻雀スキル
・『情報(0)』
・『分析(0)』
・『対策(0)』
・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


☆スキル
>『爽やかな笑顔』
>女性キャラと(ゲーム的には初登場)遭遇時の判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『プロ並のシュートセンス』
>スポーツや運動関連の判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『愚行権』
>彼は本当の意味での凡人だ
>運があろうが実力があろうが、とにかく分かりやすい華はない
>因縁めいた偶然なんて存在しない
>物語の補正なんてのは、ない
>だからこそ、普通と違う誰かには、もの珍しく映ったり……
>【……思考が常識離れしている相手の好感度に影響】

>『反響定位』
>舌打ち音の反響により、無視界でも通常通りの活動が可能
>音感関連の判定や『反響定位』が活用可能な判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『マッハ!!!!!』
>大学時代限度ギリギリまで打ち込んだ古式ムエタイの成果
>立っている人間の肩を足場に走れる、肘でヘルメットを割れる等々……
>タイってスゲー。仏像や象さんに手を出すのはやめよう
>格闘やアクション判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『舌使いが上手い』
>種を残して食べたサクランボを舌で結べる程度には舌の使い方が上手く、繊細で精密
>味覚を用いた判定や舌を使用する判定について
>内容や判定への正の補正が加わります


?位 「???」 宮永 照
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:30+?/60 防御力:30+?/60 速度:30+?/60
技術:45/60 幸運:30+?/60 気力:60/60

・『照魔鏡(0)』
・『黄金回転の連続和了(0)』
・『黄金回転の連続和了Act.2(10)』
・『連続和了Act.3(10)』
・『連続和了Act.4(10)』
・『神砂嵐(20)』


3位 「赤き腕を持つ帝王」 荒川 憩
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:50/60 防御力:60/60 速度:35/60 
技術:45/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(35+45)/2+50=90 コンマ10以上にて聴牌
※50×(50+45/2)=3650 これをコンマ一桁倍

・『赤き腕を持つ帝王(0)』
・『赤き腕を持つ帝王(10)』


?位「???」 宮永 咲
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:?/60 防御力:?/60 速度:?/60
技術:?/60 幸運:?/60 気力:60/60

・『???』
・『???』
・『???』
・『???』


7位「退くことなき双剣の騎士」 小走 やえ
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:45/60 防御力:45/60 速度:35/60
技術:55/60 幸運:35/60 気力:60/60
※(35+55)/2+35=80 コンマ20以上で聴牌
※45×(35+55/2)=2835 これをコンマ一桁倍

・『退くことなき双剣の騎士(0)』
・『退くことなき双剣の騎士(10)』


9位 「悪魔の天敵」 辻垣内 智葉
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:40/60 防御力:40/60 速度:60/60
技術:50/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(60+50)/2+40=95 コンマ5以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『悪魔の天敵(15)』
・『神速(0)』


12位「天上の荒武者」 弘世 菫
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:30/50 防御力:40/50 速度:40/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(40+50)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※30×(40+50/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『天上の荒武者(0)』
・『シャープシュート Mk.Ⅱ改 トランジスタ・スライダーICBM(5)』


13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80
※(40+60)/2+10=60 コンマ40以上にて聴牌
※40×(10+60/2)=1600 これをコンマ一桁倍

・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


44位「蒼い血の死神」 大星淡
ベーススタイル:『オカルト』
攻撃力:20/60 防御力:20/60 速度:30/60
技術:20/60 幸運:60/60 気力:60/60
※(30+20)/2+60=85 コンマ15以上にて聴牌
※20×(60+20/2)=1400 これをコンマ一桁倍

・『蒼い血の死神(0)』
・『蒼い血の死神(5)』

③やなー
ついにまた、他のランカーが登場かー


……で

・昔の照、咲、京太郎の日々

コメディか、しんみりしますね
(シリアスにはならない。多分。決して重くはならない)

お題ストック
・智葉憩照相手に13位の意地を見せつける  ←今これ★

・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・大阪でセーラと漫がやってるローカル火力麻雀番組に京ちゃんとにわか先輩ゲスト出演して
負けたタッグには罰ゲーム有りで勝負

   ↑次★

・南の島に漂流

・須賀プロ、ボウリング大会で優勝
(天江衣、宮永咲、宮永照、姉帯豊音、愛宕洋榎、花田煌)

・松実旅館で若手プロの交流会(実際はただの飲み会)

・京太郎怒りの日本原産大雀蜂

・【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

・そうだ、龍門渕、行こう。(メイドフラグ回収)

・椿野美幸と神戸を巡る旅番組で共演

・【果たして】スッガ、逃走中に出演【捕まえられるのか】

・ドッキリ~須賀復讐編~

・昔の照、咲、京太郎の日々


一度も神戸に行ったことがないというのが、実は一番大変かもしれない



 【VS宮永照・荒川憩・辻垣内智葉(試合編)】


憩「あ、京くんやん」


 試合会場に向かう廊下。

 ゆったりと歩いていた女性はブーツの音を聞きつけ立ち止まり、振り返って笑いかける。

 にこにこと、こちらの心まで和らげる笑み。

 病は気からという言葉を聞くが、この人と一緒に居たらきっと病なんてのとは無縁だろう――。

 そんな、朗らかな笑みの女性――荒川憩。


憩「最近、目の調子はどうなんー?」

京太郎「バッチリっすよ、お陰様で」

憩「そらよかったけど、無理したらあかんよーぅ」

京太郎「ええ。眼精疲労っても、舐めたらヤバいってよーく判りました」

憩「ストレスもあるから、無理せんといてなー?」


 などと笑いながら、顔を近く寄せられる。

 患者――という呼び方はあまりに仰々しいが――の状態を確かめようと、言うのか。

 別段意識していないからか、それとも接触にはストレスの軽減やリラックス効果があるからか、

 ――歯医者のやたら触ってくる助手なんかは特にそれだ――、荒川憩のスキンシップはやけに近い。

 なお、柔和な笑みを浮かべた彼女も、柔道の有段者であるので、

 奥襟をとられやしないかと、違う意味で心臓に悪い。


憩「嫌なことがあったら、ちゃーんと相談すること」

憩「おねーさんが、溜まってるものを楽にして上げるからなー」

京太郎「大丈夫っすよ、いい大人なんで」

憩「そーぉ? 京くん、鬱病になりやすい典型なんやって、思えてなぁ……」

京太郎「……確かにまあ、軽そうに見えるけど生真面目だなんだ言われますけど」

京太郎「流石に、何でもないのに鬱々なんてしませんよ」


 実際、今は、高揚感に包まれているのだから。

 ひりつく緊張感は、半ば焦燥感めいている。だが、それが寧ろ心地よい。

 対する相手は全てが格上。

 極端な片寄りに依存しない、上位も上位のランカーたち。

 これに、気が昂らないのが無理というもの。頬がひくつき、自然と口角が吊り上がる。


憩「あ、ほら……またそんな怖い顔して」

憩「駄目やよーぅ。ほら、笑顔、笑顔」

京太郎「……無茶言わんで下さいよ」


 やれやれ、と息を漏らす。

 彼女は笑顔である。

 ほんわか可愛い先輩で、大学時代は技の調整に付き合って貰った恩もある。

 実に、愛らしい人だ。癒されると言おうか。

 小走やえを、その実力がゆえに安心感を覚える相棒とするなら――。

 この、荒川憩はその抱擁力や穏やかな雰囲気から、安心感を与える存在であった。


憩「……って、ごめんな?」

憩「これから試合なのに、ついつい京くんやーって思ってしもーて」

憩「緊張感、崩しちゃったら……それこそ大人失格やねー」


 だが今は、敵だ。

 闘わなければならない――いや、むしろ、純粋に戦ってみたい相手。倒すべきではなく、倒したい敵。

 抱き締めたくなる。

 この感覚は正に、愛というそれに近いであろう。

 正面から組み合って、力比べをしてみたい――この手でその鎧を剥がして組伏せたい。

 などと、冷静なる頭脳とは別の部分が騒ぎ出すのだ。


 勿論、そんな風に正面から戦うのは無謀の極みであり、それは到底京太郎のスタイルからはあり得ない。

 そんな自殺志願者でもなければ、況してや自分の正当なる全力を発揮しない愚行は、他ならぬ京太郎自身が許容できない。

 だが、楽しい。

 実に愉快に――昂るのだ。この心が。

 きっとすぐにそれは、苦しさや辛さという感情に上塗りされる。膨大な情報量に追いやられる。

 だけれども、楽しい。

 こうして強敵と。実に困難極まりない相手と戦うこととなるのは――楽しい。

 プロというもの以外、他に賭けるものがない決闘めいた勝負であるからこそ、純粋に麻雀の楽しさに触れられる。

 ああ、麻雀というのは――楽しい。

 胸が踊るのだ。恐怖もあり、痛苦もあり、屈辱もあり、勝ち負けがあるとしても――楽しすぎる。




 元はと言えば、単純に勝負事が――麻雀が好きであったのだ。

 勿論、それだけでなく色々と思っていることもある。誓っていることがある。

 その全てが本気の真実であり、どれもが紛れもない本物だ。

 だが、全てを取り払ってしまったら――。

 取り払える場に着けたのなら――。

 取り払ってよいのだとしたら――。

 最後に残り、何より勝るのはこの感覚である。この、戦いへの怖気を伴った高揚感だ。

 近頃は忘れがちであったが……。

 あの、麻雀教室などを通じて実に色々とあった。お陰で多少なりとも吹っ切れた。


憩「楽しそうやね、京くん」

京太郎「……判ります?」

憩「それは、もうしっかりくっきり分かってまうよーぅ?」

憩「京くんのそんな顔、久しぶりやねー」


 きっと、全て相手が格上で、そもそもが絶望的であるから。

 だから、好き勝手に打てる。自分のやりたいように、全ての力を叩きつけることができる。

 だからこうも、楽しいのだろう。


京太郎(……なーんて、大人しく玉砕なんて思わないけどな)

京太郎(『楽しみつつ勝ちを目指す』――大事なのはそこだから、俺は諦めないぜ)

京太郎(やるだけ全部、全力で、死力を振り絞って戦ってやる)

京太郎(大星にもああ言われたし、一さんもハギヨシさんも弘世先輩も――いるならファンも応援してくれてる)

京太郎(だから、自棄っぱちでも手放し運転でもない)


 きっと、いざ打ち始めたら辛く悩ましいものになるのだ。スタイルからしてもそうであるから、仕方ない。

 だけど、今は――。

 純粋なこの、病み付きになりそうな真剣のひりつく感覚に浸っていたい。


智葉「……来たか」

照「ボディ」

智葉「は?」

照「……なんでもない」

智葉「……? ……そうか」


 そのあとは、互いに無言で会場を目指した。

 一歩一歩会場に近付くに連れて、余計な――日常生活でのしがらみが、削ぎ落とされていく。

 地球の重力圏を脱するように、京太郎の身体からも勝負以外が刮げ落ちた。

 それは、既に卓についていた二人とて同一である。


京太郎「お待たせしました」

憩「ほんなら、やろうかー」

智葉「遅すぎるんだよ、お前ら」

照「……」


 ここは今、地球ではない。

 ただ、皆が皆、戦いに挑む修羅の星。軍神の惑星。束縛から離れた赤い土地。

 仮にこの場に立ち、寄るものがいたのなら或いは幻視したであろう。


 全ての気配を体感し、全生物中で最速を発揮する網を持たぬ蜘蛛――。

 あらゆる打撃を防ぎ殺し、両爪で万物を両断にかかる蟹――。

 全てを打ち砕く暴風と雷電を両腕に纏う人型――。

 そして、数多の生物の利点を装具として武装する飛蝗――。


久『さーて、いよいよ上位ランカー同士の対局のスタート』

良子『これは実にグレートな戦いになります』


 恐竜がごとき力を発揮する雀士が居たとしよう。

 或いは、紅蓮の腕を振り回す巨人めいた力を持つ雀士が居たとしよう。

 例えば、奇怪な力を振りかざす蝦蟇じみた力を放つ雀士が居たとしよう。


 ――だが貴様らは、ただそれだけだ。


 恐竜なんてのはただの蜥蜴で、巨人なのは風変わりな人間で、蝦蟇はちっぽけな蛙に過ぎない。

 同じ規格で比べたなら、貴様らごときじゃ話にならない。

 そうとまで言い切れるほどの圧力を発する、四人の雀士。これが、ただの人間と最高峰であるプロとの差。

 勿論その中でも、強い弱いの差はあった。だけれども、こと麻雀の技量という意味では誰もが別格。

 違いは、それが人の身で至れる普遍的な“技術”であるか。個々に明らかにことなる“特性”かどうかだ。


 そしてついに、軍神の名を関するホールで――真剣勝負の火蓋が今、落とされた。

という訳で、すまんが寝ますねい
具体的な闘牌については明日でー

掲示板方式をやりたいのは山々だけど、ガチより闘牌と平行しては気力的に不可能やねん

おやすみー


智葉「それにしてもこの面子、同窓会みたいだな」

憩「そうやねー。あの頃みたいで楽しいなぁ」

京太郎「いや……あの」

照「……」

照「……私は気にしないで、続けて」

京太郎「はあ……」

智葉「懐かしいな、こうして喋りながら打つのは」

憩「でも……辻垣内さんも、部長さんも打ってる最中は喋らへんから」

智葉「本番で癖が出たら困るからな」

京太郎「でも、指導とか余興のときはわりと喋ってますよね」

京太郎「胡桃さんとシロさんと、和ぐらいじゃないですか? あんまり喋らない人って」

憩「和ちゃんは、打ってるときの集中が凄いもんなぁー」

智葉「シロはあれ、面倒臭がってるだけだろ」

京太郎「ははは」

照「……」

照「……ツモ。1300・2600」


憩「囲みながらお喋りするってゆーたら、新年会やねー」

智葉「ああ、闇鍋からの麻雀大会で初詣か。懐かしいな」

京太郎「メロンパンと雪見大福は禁止ですよね。いくら『食べれるもの』って言っても」

憩「あれはなぁー」

智葉「あの、ベースの味噌味があそこまで甘口にされるとは思わなかったな」


照「……」

照「……ツモ。1600・3200」

憩「はい。……それにしても、和ちゃん生き生きしとったねー」

京太郎「はい。……和は、そういうのに憧れてるところがありましたからね」

智葉「はい。……ああ、いかにも大学生――みたいな生活だったもんな」

京太郎「そうなんですよ。だから、なんだかんだ飲み会に乗り気なのは和なんですよね」

憩「飲みすぎたらあかんよーぅ、ってゆーたら……こっちにお説教やもん」

智葉「『そもそも飲みすぎというのは定義が曖昧なんです』だったか? 迷言が飛び出したな」

照「……」

照「……ツモ。2000・4000」

憩「はい。……で、なんで京くんは3年目に居らんかったの?」

京太郎「はい。……いや、憧とちょっとツーリングで日の出でも見に行こうって話になって」

智葉「はい。……私が居なくなってから、そんなことがあったのか」

憩「憧ちゃんと京くん、ずっと一緒におってねー」

京太郎「なんだかんだ、和が出なくなったから必然的って感じっすね」

智葉「……憧も苦労するな」


照「……」

照「……もう私の敗けでいい。帰る」

憩「ネットと違って、途中でやめるなんてないよーぅ?」

智葉「そんなワガママが許されるわけないだろ」

京太郎「ちゃんと、最後まで麻雀を楽しみましょうよ」

照「……」

照「……もうやだ」


こうもうしたか

お待たせやねん

お酒入ってて、ちょい遅めやけど寝落ちする始めますわ


 ――東一局目。ドラ⑨筒。

 親、宮永照。



京太郎(さーて、それじゃあ一丁行きますか)


 下家、宮永照。上家、荒川憩。対面、辻垣内智葉。

 不穏に漂う気配。

 そのどれもが一級品の、殺意。一切の害意なき、純粋極まりない闘志の応酬。

 あるいは感受性が高いものならば――静かに構えを取る最速を関する悪魔を殺傷せしめる蜘蛛や、赤き両腕を持つ甲殻の帝王の姿を感じていたであろう。

 生憎と京太郎には、そんな能力はない。

 これがあるいは純粋なら格闘ならば、相手の戦闘の気配を感じられただろうが……。

 こと闘牌において、それは難しい。相手がプロともなれば特に。


京太郎(……どうなるか)


 二三四八萬 ②⑦⑨⑨筒 14668索


京太郎(俺はまあ、無茶だな……こっから進めるってのは)

京太郎(いまさら驚いたものでもねーけどさ)

京太郎(⑨筒が対子、1索が浮いてる……タンヤオに行くなら邪魔)

京太郎(面子が一つできてるのはありがてーが、それ以外ははっきり行ってどうしようもない)

京太郎(八萬に8索……七萬や7索引きじゃなきゃ、三色が確定できるが)

京太郎(こっから三色なんてのは夢物語すぎるし、一気通貫なんてのは完全に不可能)

京太郎(できてリーのみ。運がよければ平和も付くってとこかな)

京太郎(最初も最初だしドラも乗ってるから、景気よく和了しときたいところだけどよ……)

京太郎(……無理だな)

京太郎(あんまりにも手が重過ぎる。慣れっこって言えば、慣れっこだけど)

京太郎(魔物相手に“それしかできないから”リーチをかけるってのは、ただの無謀にしかならない……この間、痛感した)

京太郎(ましてや、上位ランカー。無謀でもなくて、自殺にしかならねー)


 この間、二秒弱。

 そして須賀京太郎は、己の手牌を鑑みた上で――場に並ぶ相手を見やる。




 下家。鏡面がごとき瞳を持った宮永照。

 親番一発目。これが或いはインターハイなどの、初見同士の戦いであるのならば、彼女はみすみすこの親番を捨てることになる。

 だが、それはない。

 既に彼女はこの卓の面子すべての“特性(のうりょく)”を把握済み――。

 つまり、その暴風と雷雲は容赦なく効果を発揮する。


京太郎(……救われるのは)

京太郎(この場にいるのは全員、固有の型というのを持たないって事だな)

京太郎(精々が、憩さんが……その防御力を生かしての、ドデカイ和了をするタイプってことだ)

京太郎(俺と先輩は、場の動きによって対応を変える)

京太郎(だから、照さんが見たところで対策らしい対策なんてものはない)

京太郎(……つっても)

京太郎(俺の手牌読みを回避するために順番をごっちゃにするのもできるが……それはある意味こっちにありがたいから、『ない』)

京太郎(人間、やりなれないことをやると……どうしてもそれが表に出るからさ。却って俺の的になる)


 ツモ切りと捨て牌を見れば、何が結びついて何が結びつかないかが判る。

 相手の切り出し位置を睨めば、手の内に何の種類がどの程度置いてあるのかが判る。

 相手のツモ動作と目線の移動、押し込んだ場所を読めば、引いてきた牌とその周辺が判る。

 心拍数や瞳孔の変化で相手の攻撃への速度を読み、点数の状況からさらに手役を察せられる。

 後はその牌譜から打ち筋の傾向を読み取り、場合による相手の嗜好を読み解き、手役を想像。

 これを三人に対して行い――情報を統合して、それぞれへの読みを確たるものへと変える。

 それを最後に彩るのが、相手の持つ“特性(のうりょく)”である。


 これこそが、須賀京太郎が化け物と戦うための武器。

 しかしながら、プロ相手にそれを常に十全には行えず、また、集中力も持続しきらない。

 また、如何に回避技術に優れているとしてもこれは喧嘩ではない。

 相手の攻撃をすべて躱せば、消耗して終わりになる格闘とは異なり――機会が来るたびに相手は攻め立ててくる。

 躱していれば死にはしないなどというほど、生易しい世界ではないのだ。


京太郎(さて――ここでネックになるのが、憩さん)

京太郎(相手の有効牌を握りつぶすなんてのは当たり前。巧みに攻撃を食らわずに進んでくる)

京太郎(で、そうやって進んできて……本人はドデカイのを出せるからタチが悪い)

京太郎(そしてその“特性(のうりょく)”が故に、『彼女からの直取りは不可能に近い』)

京太郎(ドンドンと稼ぐくせに、こっち側の攻撃は受け付けないっつー鉄壁)

京太郎(……それは、二人もよく判ってるはずだ)


 荒川憩は、他人の和了後に運が高まる――というような特性を持つ。

 それを磨いて形にしたのが、現在のスタイル。

 彼女は不運が高まれば差し引きで幸運があがるという、簡単に言ってしまうのなら――なんとも馬鹿らしいが――そんな人間。

 であるが故に、直撃という憂き目を見てしまった彼女の運は低下し……。

 そしてそれを取り戻そうと、振り返しを見せる。


 “そもそも攻撃が通じにくく”、“打点が高く”、“直取りが不可能”――。


 そんな、装甲戦車が荒川憩。

 彼女を殺す方法はたった一つ。一撃で、再生が不可能なレベルの打撃を叩き込むこと。

 そして宮永照は、そんな手段を所持している。

 あらゆるものを手中に掌握し、そして破砕する神憑り的な砂嵐がごとき大技を。


 だが――。


京太郎(辻垣内先輩がそれを見逃しはしない)


京太郎(あの人の神速は、他人の和了を叩き潰す)

京太郎(自分でやるか、或いは誰かを使って……)

京太郎(そんな中で、相手を一撃で叩き潰せるほどに打点を高めるってのは自殺行為だ)

京太郎(もちろん、引き次第じゃ打点も高く速度も速い――なんてのもあるかも知れないが)

京太郎(打点が高くなれば、役が限られて、手が読まれる可能性は格段に上昇する)

京太郎(辻垣内先輩に手を読まれたら――余計な事に気を割かないで言い分だけ、彼女はより一層速くなる)

京太郎(攻めようとしてるときってのは、防御が難しくなる)

京太郎(手が限られちまえば、それもそうなるってのは当たり前だ)


 例外をあげるとしたら、大星淡の配牌五向聴か。

 あれを行えば、少なくとも辻垣内智葉の手を最低でも五つ遅らせることができるが――。

 問題はその後。

 そこから、平常であるはずの大星淡に追いつき追い越せること。

 一歩目から最速。それが、辻垣内智葉。


 さて、では整理しよう。

 この場での目下の懸念材料は荒川憩。

 速度を無視できるほどの重さを持つ致死級の一撃を備え、さらに、彼女の作った間合いの差を用意に我が物にはできない。

 叩き潰せる可能性を持つのは宮永照。

 だけれども彼女のそれは、何の下準備もなしに打つのは難しすぎるが故に、ある程度流れを乗せる必要がある。

 そこで障害になるのが辻垣内智葉。

 平常でも高速。万全なら最速の女。彼女を追い越せるのは、流れに乗った15位ぐらいか。


 ……と、なれば。

 この場にいる皆が、誰を対象にするかということ。

 誰か一人から、奪えるだけ奪って闘いを終了させる。ほかの二名が優位を作らない状況で。

 つまりは――。


京太郎(俺が、狙われる……ってことだよ)


 一番弱っているものから――弱いものから叩く。

 それが三つ巴以上の戦いにおける、セオリーである。



京太郎(格上全員からの攻撃を躱しつつ……)

京太郎(照さんの和了を上回り、憩さんに和了させることなく……)

京太郎(辻垣内先輩よりも速く――或いは邪魔をされずに和了する)

京太郎(俺に必要なのは、それだ)


 最終的に稼ぎ勝てばいいというのが、麻雀という競技である。

 だから、常に最速である必要はない。常に高打点である必要はない。常に和了する必要はない。

 しかるべきときに、しかるべき打点で、しかるべき速度で和了すればいい。

 後は、不用意な失点を避ければいいのだ。すべてで彼女たちに競り勝つ必要などどこにもない。


 たとえ一撃を受けたとしても――。

 そこで足が止まらなければ。膝を屈しなければ。立ち上がることをやめなければ。心が折れなければ。

 勝つ可能性が残されているのが麻雀。

 すべての始まりから勝利が決定付けられているわけではないのが麻雀。

 そこが戦闘とは違う。喧嘩とは違う。試合とは違う。

 だから、諦観に満ち溢れているわけではない――とは言っても。


京太郎(それが、許されるかどうか……って話だ)

京太郎(しかるべきときに勝つことができりゃあ負けないなんてのは、当然だよな)

京太郎(問題は、そうはならないってのがまた麻雀だってことだ)


 唯一生きる道があるとしたら、とにかく躱し続けること。

 須賀京太郎を沈めて終わらせられないというなら、彼女たちは戦法を変えてくる。

 当てにならない必勝法を捨てて、自分自身が信じる行動をとってくる。

 そこまで、粘る。粘って粘って、粘りきる。


 京太郎がより厄介であるとか――。

 京太郎を狙い続けるのは不利益がでるとか――。


 そう思わせることしか、この場で定まりきった運命を破壊する方法はない。

 いつだってそうであるが……。

 切り札であるのは自分だけ。有用性を証明し続けることが、この場での延命につながり、延いては勝筋に繋がる。

 実に、たった一つのシンプルなことだ。


京太郎(……ま)

京太郎(舞台が俺中心に回ってるっつーのは――悪い気がしないな)


寝ますゆえ

要するに、カラカル・夜行ブラック・伽羅さんに囲まれてるようなモンってことですね

服買うのってなんで時間かかるんだろうね
大体、2~3時間後ぐらいに再開します


ところで、書店でテラフォの公式ポスターを見かけたんだけど

ミッシェル兄貴が「爆ぜる報仇の女王」、館長が「信念を貫く撃針」でしたんで
まあ、テラフォが進むよか先に該当キャラに闘牌の出番が来たらこれを採用しますわ

あと、8位と10位をこっちで決めてもよかですかね

すまない。1900まで待ってほしい
予定が延びちゃったねん

おまたせやでー

途中で少しだけ抜ける(10分くらい)始めようかー


 宮永照の打牌は9索。手出し。

 平常通り打つと決めたのだろうか。

 まあ、どちらにしても恐らくは真っ直ぐ進めるほかはないだろうが。


 以前にも論じたと思うがれれ須賀京太郎の知る、宮永照の技は4つ。

 次局に、前局以上の点数を和了するという条件の元、速度を保証する『連続和了』。

 前局以下の順目で和了するという条件の元、打点を保証する『連続和了』。

 前局と同じ待ちを作成するという条件の元、和了を保証する『連続和了』。

 そして――溜めれば溜めるだけ打点が上昇する『神砂嵐』だ。


 さらにあれ――番組内で松実館を訪れた――以降知った、もうひとつの大技。超絶の魔技。

 一体如何なる論理の上に成り立つのかは知らないが、筒子で出和了することで相手の“不運”を確定させる『連続和了』。

 すなわち、『無限の振込み地獄』だ。

 理論はまるでわからない。なぜそんな条件でそれが成り立つのかは不明である。

 ただ、筒子で出和了したときに――宮永照がそのつもりであったのならば、『無限の振込み地獄』が開始される。

 ②筒なら二局。③筒なら3局。⑨筒なら九局。そして、①筒ならばまさしく“無限”だ。

 永久に、点数が消えてなくなるまで宮永照に振り込み続ける。この運命からは逃れられなくなるのだ。

 再び宮永照が、筒子で相手から直撃を奪わない限り、それは続く。


京太郎(つまりは、まあ……)

京太郎(この人の前では、余剰牌や不要牌の筒子を切り出しづらい――ってことになる)

京太郎(詳しい発動条件とか、わからねーけどな)

× 以前にも論じたと思うがれれ須賀京太郎の知る、宮永照の技は4つ。
○ 以前にも論じたと思うが――須賀京太郎の知る、宮永照の技は4つ。


 さて、宮永照がこの場で行う可能性がもっとも低い和了は『Act.2』だ。

 打点が上昇していくのは、対荒川憩に向いているであろうが、この場には辻垣内智葉がいる。

 ある程度自分自身のツキを高めた結果であればともかく、いきなり『Act.2』では智葉に速度で競り負けてしまう。

 ゆえに、初手が『Act.2』というのは考えにくい。


 並んで起こりえないのが『Act.3』。

 同じ待ちの形を作ってしまえば和了できるというこれは、形さえできてしまえば他の者は相手にならない。

 平常ならば、彼女とてそれを作りうるであろうが、この場にいるすべての人間が上位ランカー。

 別の誰かを避けようとした結果か、あるいは攻めている場合でない限りは、照の能力を知りながらもやすやすとそんな待ちに振り込まないであろう。

 そして、全局と同じ待ちを作るというのが、同じく智葉相手ではいささか厳しすぎるのだ。


 『Act.4』についてもこれは――辻垣内智葉が、幾度となく叩き潰した実績を持つ。

 その異常な運の流れをしるのか、それとも強者が持つ第六感というものなのかは知らないが、智葉は照の技の兆候を見破る。

 そして、その和了を叩き潰してきているのだ。技が出るよりも先に。


 すべての行動のキーとなるのは、つまり京太郎にとっても益となる要は辻垣内智葉。

 宮永照の動きを封じられる――。

 であるがゆえに辻垣内智葉の異名は『悪魔の天敵』なのである。


京太郎(さて……とにかく、筒子は危険だ。そのはずだ)

京太郎(だが、あえて打つ)


 打――⑨筒。

ちょい、中断します。15分ほど

我ながら思うけどこれ一体どういう原理なんだろうね>『無限の振込み地獄』

お待たせやでー

そう言えばリアルで三連続一発ツモでチップ巻き上げられたときに「ツイてる」か「なんかイカサマしたのか」を疑ったな
そこらを『能力』と考えてしまうあたり、咲世界はヤバイ

まあ、普通に雀卓にカメラがあるから公式戦でイカサマはほぼありえないし
京太郎の場合はイカサマ完全看破スキルがついてるからイカサマと見做すことはないんだけど


照「……」


 果たして結果は、振りはしなかった。

 ある程度の算段をつけていたとはいえ、これはあまりに心臓に悪かった。

 食らってしまえば、その後九回は嬲られ続けることとなるのだから。

 算段としては一つ。

 彼女の能力を全て生かすための基点には運があり、そして、それに由来する速度がある。

 神砂嵐を放つにしても、『Act.2』や『Act.3』を決めきるためにも、何よりも速度に直結する引きが必要となっていた。

 特に、辻垣内智葉が存在するこの場では。

 であるが故に、まずはその速度につながる運を高める――というのが宮永照の方法。


 そのために彼女が『Act.1』を最初に使用する可能性が、この場ではもっとも高い。

 ⑨筒――ドラで打ち込んでしまうこの場面。考えられる形は以下。

 ⑦⑧筒両面待ち、あるいは⑨筒単騎か、⑨⑨筒シャボ待ち。

 ⑨筒単騎、⑨⑨筒シャボ待ちで宮永照が和了した場合、和了に必要な1役とドラを鑑みればそれぞれ最低3役と4役。

 ⑨筒単騎の場合なら、出和了で最低40符。親の40符3役は7700点。

 『Act.1』で和了する場合で、これはあまりにも致命的なほどの打点だ。その後の打点上昇が極めて困難な道となる。

 ⑨⑨筒のシャボ待ちならば、親満確定。12000点。こちらも、その後を考えると不安。


 もっとも今回で危険性が高かったのは⑦⑧筒の両面待ちであるが――。

 そんなドラ絡みを果たして宮永照が、待つかという話である。

 後々不要牌となったときのことを――そのときに相手の手が進んでしまっていることを――考えての、打⑨筒というのはあり得るだろう。

 しかし、辻垣内智葉がいる。

 彼女の平均聴牌速度を前にして、そんな初心者じみた打牌をするものはいない。


 また、荒川憩の平均打点。

 彼女は手を練るのも上手ければ、ドラを絡めることもある。とにかく打点が高い。

 現時点で彼女がどのような手の進ませ方をしているのかは定かではない。

 京太郎にとっても勿論であり、それは宮永照であっても同じ。

 彼女の手の内にドラが飼われているかもしれない――というのであれば、辻垣内智葉と競り合わなければならぬ以上、

 そんな、引きにくいところの牌で待つことは有り得難い。

 それは智葉にとっても同様。宮永照と張り合わなければならない場面で、本来ならば出難いところを待ちにはしまい。


京太郎(アンタは、皆の強さを把握してる……それを元に戦術を組み立ててる)

京太郎(そんなの俺だって同じだけど――ここは敢えて、その実力を信じた上ではずさせて貰った)

京太郎(馬鹿馬鹿しくて、危険度が高くて、分が悪い賭けだと思うか?)

京太郎(俺もそう思う。馬鹿な賭けだって)


 たった一巡で、待ちにするとかしないとか、そんなのは馬鹿げた話であろう。

 少なくとも、普通はそう思う。

 ――だがこの場は平常にあらず。

 ここはただの雀士が闊歩する平常の地球とは異なる軍神マルスの名を関する舞台であり、

 京太郎と卓を囲むのは常軌を逸し、人間どころか魔物すらも凌駕する頂上にして超常の打ち手。


京太郎(でもな……あいにくと……)

京太郎(性悪の師匠の影響で――悪い賭けってのは、嫌いじゃないんだよ)


 ここでのドラ打ちに含まれた意味はいくつか。

 まず、宮永照のスタンスが『Act.1』である可能性の方が高いという証左。

 そして次に、ドラの位置を知らせることである。


京太郎(あなたたちも、見ている側の人間だよな)

京太郎(つまりは――)


 二三四八萬 ②⑦⑨⑨筒 14668索


 ここからの、打⑨筒。ツモは2索。そして二順目京太郎は、九をツモり1索を打った。

 切られた⑨筒は、向かって左側のものである。

 つまりは――


 ■■■■ ■■↑★ ■↓■■■  切り出された(↑)のは⑨筒

 ■■■■↓ ■■★ ↑■■■■  切り出された(↑)のは1索


 この形であり、これが綺麗に理牌されているとするのならば、★は⑨筒か1索であることを意味する。

 そこにきて残りの三人は、京太郎の手牌にもう一枚ドラがある可能性が存在することを知るのだ。

 勿論、繋がらないから⑨筒を切った――つまり⑨筒は対子ではないとも考えられるだろう。

 ならば、★が1索であることを意味し、今度は京太郎は1索の対子から1枚落とした事となる。


 対子であるドラを落とすことは不可解だ。

 同時に、対子である1索を落とすことも不可解である。

 あるいは刻子からの、頭を確定させるために打ったことがあげられるだろうが。

 生憎と須賀京太郎が、これほどまでに早い段階で聴牌できるとは――打った事がある人間なら、知っている。

 となれば、後は理牌は相手を混乱させる並べ方をしているというところであるが……。


京太郎(どうする……俺を信じるか、それとも信じないか)

京太郎(宮永照という、止めなければならない相手がいる状況で……辻垣内智葉という最速がいるというこの状況で)

京太郎(俺が無謀にも、ドラを落として勝負に行くと――思ってくれるか?)


 あるいは、強力なプレイヤーに攻撃されてしまう。

 攻めに向かっているときの京太郎ならばそれも有り得るだろう。

 無理にでも攻めねばならぬ場合、京太郎はしばしば無茶をする。

 だけれども、東一局目の最初も最初である。

 宮永照の親番を速やかに流し、連続和了を止めなければならない理由があるとしても――辻垣内智葉がいるこの場面では。

 それは、京太郎がする必要のないことである。


 ならば、何ゆえに京太郎はそれを行ったのか――。

 それは……。


智葉「――ツモ」

智葉「700・1300だ」


 宮永照の和了を潰すために、他の誰かを走らせるため――他家の利用。


 ドラの位置を明らかにすることで他家の打点を多少なりとも絞り込ませ――。

 京太郎自身が攻められはしない重い手であるということを知らせ――。

 宮永照がどのようなスタンスで東一局にいるかを知らせるため。

 つまりは、援護のためである。


 実に4順目。

 辻垣内智葉が、まさにその名に相応しい速度の一撃を持って、宮永照の親番を蹴散らした。


久「辻垣内選手、流石の最速に相応しいスタートね」

良子「今のは、実にグレートなタッグプレイでしたね」

久「タッグって言うと……通しとか、そういう?」

良子「ノーウェイ、ノーウェイ。そんなイカサマじゃ、ありませんよ」

久「えーっと、どういうことなのかしら?」

良子「速度という面では、ある種の均衡を保っていた――つまりどちらがファーストアタックを取るかというのが今の局のポイントですが」

良子「須賀プロのアシストがあった為に、他の懸念材料が減った辻垣内プロが競り勝ったわけですね」

良子「そのアシストというのは――」

久「へぇ」


久(まあ、十中八九須賀くんが手を貸した形になっているってのは……あの打牌を見れば想像がつくけど)

久(一応、聞いとかなきゃいけないのがお仕事ってもんよねー)

久(今のは、美穂子から習ったってのと……あとは辻垣内プロから教わったののの、併せ技ってとこ)

久(自分自身の技能じゃなくて、他人に美穂子の“読み”の一部でも使わせるってのは……)

久(順目が早いから、他の人たちにもそれをし易かったってのがあるけど……)

久(卓のレベルが高かったことが、成功の一番の理由かしら)

久(……)

久(……逆に言うなら)

久(あなたは、そんなレベルの卓で戦わなきゃいけないってこと……)

久(炭鉱のカナリヤの真似をして走らせたのは結構だけど――)

久(檻に囚われているカナリヤは、逃げ出すこともできずに他人の都合で使われるだけってのを……)

久(ちゃんと、理解はしているわよね……須賀くん?)


 宮永照を潰す――封じ込める。

 須賀京太郎は、そのために自身の技能を総動員して、戦闘に臨んだ。

 京太郎の狙いは実に単純であった。

 まずは宮永照を封じ込めて、和了をさせずに運を上昇させない。

 そして、走らせることで辻垣内智葉を疲弊させる。

 その分智葉がリードをすることとなるが――彼女は、照に対抗するために、少しでもその速度を持続させるために、

 打点を下げて、僅かでも速度を高めた。


 しかし、この場で警戒すべきはもう一人いた。

 その特性をわかりやすく能力という形として使用しているが――。


憩「ツモ、やね」

憩「6000・12000」

智葉「――ッ」


 そもそもの実力からして超一級である、荒川憩という存在が。

 ただの一撃で天秤を振り出しに戻す――どころか。

 圧倒的な、差を生み出すものがいることを。


 そもそも、オカルトというものは変わらない。

 本質的にはなんら変化せず、新たに生まれることというのは有り得ない。

 ありうるのは、原石を――大本をいかなる形に加工するか。


 たとえば宮永照は『流れ』や『偏り』を司る能力である。

 他人の持つ『偏り』を把握する照魔鏡。

 己なりの理論の元に、『流れ』を引き寄せて『偏り』を大きくする連続和了。

 自身の『偏り』を振り分ける神砂嵐。

 『流れ』や『偏り』というのは要するに『運』のことであり――彼女は、大きく分けるのならば『運を把握する程度の能力』の持ち主だ。

 ある種、運を正確に把握できる。その点については間違いない。

 確信を持って、宮永照は運気を高めるために連続和了を実行する。

 ただし、常にその場で刻一刻と変化するそれを映し出す鏡ではない。

 故に彼女は亜空間殺法のごとき力は使用しない。使用できないと言ってもいい。

 あくまでも、局単位であるのだ。宮永照の把握は。

 井上純のような即座の対応は難しい代わりに、彼女とは異なり『運』への明確なる信頼を持っている。

 あとは、分析したそれを如何に効率よく振り分けるか。そんな技術を磨いた。


 宮永咲や天江衣、大星淡がごときある形を自在に使いこなすという存在は……。

 その形で和了するために、副次的にいくつかの能力を会得している。

 たとえば危険牌の察知であったり、配牌五向聴以下を決定付ける『絶対安全圏』であったり――。

 要するに、自分の和了の邪魔となる形を削って収斂させていくための特性である。


 プラマイゼロを調節するというのは、宮永咲が自分自身の能力をベースに技術を磨いた形。

 嶺上開花を自在に使用できれば――つまり槓子を自在に使用できるのであれば、

 他家にドラを乗せたり、あるいは自分自身の符をコントロールして、点数の調整を容易とさせる。

 だからそれは、自分自身の“特性(のうりょく)”――『オカルト』を技術で補填した、スタイルである。


 さて――大本であるオカルトは変化しないと言った。

 どんな形に削り出すのか。原石を如何に仕立て上げるのか。

 それこそが、雀士として彼女たちが発揮する“特性(のうりょく)”である。

 あくまでも大元や本質は変化しない。

 ペンギンが空を飛ぶことがないように、根本のルールは変化しないのだ。


 で、あるが故に。


憩「ちまちまやるのもええけど……」

憩「そんなのじゃ、いつまでたっても勝負がつかないよーぅ」


 荒川憩は、技術で加工する以前のそれを用いた。

 “他家が和了するほど自分自身の運が高まる”――そんな能力を。

 宮永照の攻撃を潰させるために、辻垣内智葉が和了を繰り返すということは……。

 荒川憩への、遠まわしなアシストとなってしまっていた。


京太郎(――っ)

京太郎(これが――3位)


 まずったと、内心で舌打ちをする。

 荒川憩はその特性が故に、彼女から直取りができないという問題があった。

 そこにきて、高打点の和了である。

 彼女からトップの座を奪い取るには、点棒をかき集める必要が出てくる。

 彼女以外の存在から。


 さて――そうなったのなら。


京太郎(さっきまでと、バランスが変わった)

京太郎(今度は、照さんと辻垣内さんの目的は完全に一致した)

京太郎(オーラスまでで、如何に稼ぐか――そしてその相手は俺だ。完全に俺になった)

京太郎(彼女たちが食い合うことになるのは必然だけどよ……)

京太郎(今度は、明確に敵対関係が生まれてしまった)

京太郎(俺のアシストで、動いてくれるわけがない……!)

京太郎(いや、むしろ……)

京太郎(アシストを逆手にとって、俺を殺しに来る。もう俺は、用済みになったんだ)


 対・宮永照の路線は崩れた。

 未だに、智葉が照を上回らなければならず、照が智葉を上回らなければならないのは変わりない。

 ただ、そこには“使えるならばその案に乗ろう”という要素が存在しなくなった、真剣勝負の奪い合い。

 今まで放銃をしてこそいないものの……京太郎もまた、トップになるためには和了が必要。

 これまでのようにアシストをしていては、勝てない。

 勝つためには――。この点差をどうにかするためには――。


京太郎(俺自身が、真っ向から打ち合わなきゃなんねーってことだ)

京太郎(この二人を……相手に……)


 当初の予定としては、極力序盤は温存して、後半から取り返すというものであった。

 だからこそ耐えた。

 目を活用し、神経をすり減らしてまでも後のためだと雌伏に徹した。

 だけれどもこれからは、荒川憩との点数差を詰めるために――必要な打点を確保して、攻撃をし続けなければならない。

ライダーを見ていると思ったらガンダムを見ていた
な、何を言っているかわからないと思うが俺も何を(ry

パワードイクサー枠のスイカさんは今後使われることがあるのか


さて、じゃあ闘牌を終わらせようかー


照「――ロン」

照「3900点」

京太郎「……はい」


 辻垣内智葉の連荘。

 そこでの荒川憩の和了によって、親は荒川憩に移行。

 次は、宮永照の和了。京太郎からの出和了。

 攻めの姿勢となった状況で、辻垣内智葉と宮永照の攻撃を躱し続けるのは、京太郎とて不可能であった。



良子「一気に場が傾きましたね」

久「そうなの? まだ東場のラストだけど……」

良子「ええ」

良子「まず、辻垣内プロが先行……得点はこんな形ですね」


 宮永照:    25000 -1300 -1300 -1400 - 6200 +3900 = 18700

 辻垣内智葉: 25000 +2700 +3900 +4200 -12200    0 = 23600

 荒川憩:    25000 - 700 -1300 -1400 +24600     0 = 46200

 須賀京太郎: 25000 - 700 -1300 -1400 - 6200 -3900 = 11500


良子「ここから、連荘を勘定しないでマイナスした場合の残り局数は5局」

良子「須賀プロは、トップと34700点。宮永プロが27500点。辻垣内プロが22600点」

良子「そして、荒川プロに直撃を加えられない――状況では」

良子「須賀プロは今後の局全てで5200、あるいは5800点を和了しなければトップに追いつけない」

良子「5800×2+5200×3+2000×2+1300×2+2600=35400というシンプリィな計算ですね」

良子「親なら30符3役、子なら30符4役が全局での最低限のラインになるわけで……」

良子「まあ、実際にはこれよりも高い局もあれば低い局もあるでしょうし」

良子「オフコース、そもそも全局和了できるとは限らない」

良子「となると、実際のミッションでは全て満貫手を狙っていく必要があります」

良子「宮永プロ、辻垣内プロにもそれぞれボーダーが存在しますが……実にシンプルでわかりやすい答えがあります」

久「何かしら?」

良子「これから先、一局でも自分が和了できなければ……インポータントなボーダーが変わりますんで」

良子「荒川プロを除く全員が全員、いっぺんたりとも和了の機会をあきらめちゃならないということです」




良子「つまり、今までのようにアシストを考えたり……重い手だからなるべく防御よりで進むのはハードなんですが」

良子「それでいて、攻めながらも直撃を受けてはならない……!」

良子「また、必要な点数が変わりますからね」

良子「荒川プロを除く皆が、足を止めてのラッシュの打ち合いって形です」

良子「まだ点数に余裕がある辻垣内プロは、多少なりとも避ける事ができますが……」

良子「宮永プロや須賀プロとしたら、アクチュアリィに無理ってもんです」

良子「あと2回親番が残っている須賀プロはともかくとして、あと1度しかない宮永プロはその点特に必死でしょう」

久「なるほど……」


久(須賀くん……私からしたら、あなたは相当な実力者)

久(正直、インターハイに放り込んでも地獄絵図を引き起こすとしか思えないレベルの技術の持ち主)

久(そんなあなたでも、流石にこれはちょっと無理かしら?)

久(予想以上の化け物のひしめき合い……これが、麻雀プロ――M.A.R.S.ランキングの世界)


久「ところで、戒能プロ」

良子「わっと?」

久「その、ルー語みたいのどうにかならないかしら?」

久「だからあなた、裏じゃ残念美人なんて呼ばれることになってるんだけど……」

良子「……」

良子「あ、あく……実際、その、癖でこうなっちゃうんだから……」

良子「ド、ドントマ……あの、気にしないでほしいです」

良子「……」

良子「……わざわざ、放送中にそんなことを言わないでもいいじゃないですか」

久「あらそう? ごめんなさいね、私ってば正直者で」

久「どうしても気になっちゃってるのよねー。戦いの趨勢以上に」

良子「そこまで!?」


久(……とは言っても)

久(ここでやられっぱなしで終わるほど、あなたは弱くないって――)

久(私は、信じてるわよ? 須賀くん)




 東四局。ドラ4索。

 親、須賀京太郎。


京太郎(ボーダーね。わかってる)

京太郎(ま、こっちに解説の声は届きはしねーけど……たぶん今頃俺が何点取らなきゃいけないとか)

京太郎(そういう話になってるんだろうな)

京太郎(……で)


 二三【五】七八萬 ②②③ 23 発白東 ツモ②


京太郎(この形か)


 第一打は自分。

 場を見たところで、何が見えるわけでもない。早々に理牌を済ませた三者が、京太郎の打牌を待ち望んでいるだけ。

 静かながらその、刺すような視線に京太郎は頬を吊り上げた。

 そして――牌を打つ。


 打、2索。


久「えーっと、今のは?」

良子「ソーリ……いえ、ごめんなさい」

良子「今のはエニグマティッ……不可解な行動ですね」

久「はい」

久「まあ、見ればわかりますけど……」

良子「確かに、この場面では両面待ちよりも、役牌の方が有効枚数が多いというのがあります」

久「どういうことかしら?」

良子「東・發・白はあとどこかを1枚ドロ……引けば、鳴いて使えますよね?」

良子「となれば、そういう意味での有効牌は9枚」

良子「ジ・アザー・サイ……いえ、その、もう一方では」

良子「両面待ちは有効牌が8枚。そういう意味では、3枚ある役牌を残しておいたほうが懸命といえます」


久(まあ、昔そう教えたから知ってるわ)

久(でも……打点が必要なこの場面で)

久(役牌を見切っていれば最終形はこうなる――)


  二三四六七八萬 ②②②③④ 234


久(ま、一番高かったらって話だけど……これは結構お得よね)

久(タンヤオ・平和・三色・ドラ1――12000点で、もしもツモやリーチが入れば18000)

久(2索は、ドラの4索の受けであり……三色のキー牌)

久(どうして、それを見切ったのかしら?)

久(他のプロの手牌を見るに――4索が2枚、荒川プロの手の内にある)

久(それを見切ったとしても……それでも、これはあまりに不可解よ)

久(須賀くん……あなたは何を考えているの?)

久(まさかその手牌から、混一色一気通貫を目指すほど……馬鹿ではないはず)

久(……)

久(ま、何かしらの考えがあってのことなんでしょうね)

久(見せてもらうわよ――13位の、人間の意地ってものを)


久「……ところで」

良子「ワッ……いえ、なんでしょうか」

久「いつまでその不自然な喋り方を続けるの? 気になって戦いに集中できないんだけど……」

良子「えっ」

良子「だ、だってあなたが……」

久「嫌ねぇ……年上で麻雀プロなんだから、そんなアナウンサーの言葉に怯えなくてもいいのに」

久「“Care will kill a cat”って言うでしょ?」

良子「……」

良子「Damn ! you shit are fuckin' maggot... You bitch want me stomp your guts out, don't you?」

久「何か言った?」

良子「いえ、なにも……」


※わかりやすいメガン・ダヴァン先生の英語訳


メガン「えー、今ノハ……」

メガン「“この腐れ蛆虫が! そんなに内臓を抉り出して欲しいのか?”」

メガン「という感じですカネ」

メガン「“You Fucker”や“You maggot”など、相手を指す言葉の直後によくない印象の言葉を混ぜるノハ」

メガン「相手を罵倒するのにちょうどいいので、覚えておきまショウ」

ちょっとお昼ご飯食べてくるから、20分くらい待ってなー


“ふざけんな、糞のお前はクソッタレの蛆虫だ。”
“この売女が、てめーは私に踏んづけられて内臓ブチ撒けられたいってことなんだよな? ええ?”

大体直訳するとこうやねん

お待たせですわ

ちょっと知り合いにグルメ界まで連れて行かれてた


良子「……私は、どっちで話したらいいんですか?」

久「別にどっちでもいいんじゃないかしら。視聴者に滞りなく状況が伝わるんなら」

良子「……はい」

良子(オーケー。つまりは、馴染みのないような英語は避けて日本語で喋れ、ということですか)

良子(なるほど……)

良子(確かに、私からしたら普通で……ある程度なら理解される程度の英語だとは自認していますが)

良子(コレクトリィ。ある程度であって、すべての人ではない)

良子(このアナウンサーは、そこまで見込んで……)

久「~♪」

良子(見込んで……いるんですかね?)



京太郎『――ロン』

京太郎『50符3役は、9600点』


 二三四【五】六七八萬 [②②②②筒]  副露:東[東]東


久「――っ」

久「須賀プロが直撃させた!? 出和了したの!?」

良子「ええ。そうです」

良子「バット、その相手というのが……」


 モニターに移るのは、驚愕の表情を浮かべる三者。

 宮永照、辻垣内智葉、荒川憩――誰もが京太郎の和了に、意外と言う顔をしていた。

 取り分けてその色が強かったのは、直撃を受けたもの――ではなく、それ以外の二人。


智葉『……!?』

照『……』


 すなわち、須賀京太郎は――変則的な頭待ちで。


憩『はい』


 荒川憩を、撃ったのだ。


 二人の驚愕の表情も、その筈であろう。

 荒川憩に対して、その特性が故に彼女を攻撃するものはいない。

 それだけで、憩の和了をひとつ決定付けてしまうこととなるのだから。

 しかし、須賀京太郎は撃ったのだ。荒川憩を。


久「……なんのつもりなの?」

良子「あなたでも、わかりませんか?」

久「……何のこと?」

良子「須賀京太郎を麻雀部に呼び込み、そして、彼のスタート――最初の基礎を作った」

良子「学生時代はインターハイでかなり名を鳴らして、『悪待ち』といえば一時は代名詞ともなった」

良子「そんな、あなたが」

久「……昔のことよ」

久「まあ、今でもこれじゃあアマチュアでも名が通っているほうだけど――」


 宮永照:    18700    0 = 18700

 辻垣内智葉: 23600    0 = 23600

 荒川憩:    46200 -9600 = 36600

 須賀京太郎: 11500 +9600 = 21100


久「――あの悪待ちは不可解よ」

良子「そうですか……」

久「そもそもが配牌からして、もっと高打点を目指せるものであったはず」

久「なのに、どうしてあんなおかしな形に持っていったのか」

久「今のだって……その気になれば、一気通貫もつけられた筈よ?」

久「辻垣内プロはやや失速気味……宮永プロも、今回に限ってはあまり速度が出ていない」

久「そんな状況で、もっと進めることはできたはず」


久「……まあ、私はあくまで基礎を作っただけだからね」

久「……」

久「っていうか、何で私が解説してるのよ」

良子「そ、ソーリー」

良子「須賀プロが多面待ちに構えて、和了をしやすくしたというのは分かります」

良子「これは実際すごいです」

良子「これは同じく彼の師匠でもある――弘世プロの狙い撃ちの技能と通じるものがある」

久「ああ、あの須賀プロのチームメイトで……魔法少女の弘世プロ」

良子「……それはやめてあげてください。プリーズ」

良子「もっとも、彼女のそれはさらに複雑なものと化していますが……基本的には同じ」

良子「張り替えても変幻自在に襲い来るそれは、まさに“魔弾”と呼んでもリアルに差し支えがないでしょう」

久「……戒能プロ。話逸れてってるわよ」

良子「そ、ソーリー」


良子「とにかく、その弘世プロは辻垣内プロと大学時代コンビを組んでいました」

良子「今の彼女はともかくとして――古い方のシャープシュートで、辻垣内プロをスナイプできるとは思えない」

良子「宮永プロは、須賀プロの不可解な打牌に若干懐を深くしていた」

良子「だから、状況的に荒川プロを撃つというのは不自然ではないですが……」

久「判断としては、おかしい」

良子「Exactly...!」

良子「その通りです」

良子「須賀プロほどの研究を重ねた人間なら、荒川プロの特徴を知っているはずなのですが……」

久「……」

久「まあ、当人にしか分からないわね」

良子「イエスです、ハイ」


久「……ま、これだけは言えるわ」

良子「ワッツファック?」


久「須賀京太郎が――」

久「オカルトスレイヤーが――」

久「『なんの勝算もなく、あんなにおかしなことはしない』ってことよ」


良子「……なるほど」

良子「バット、時々迂闊に相手から攻撃を受けてしまう場面も散見されますが」

良子「これについては?」

久「うっ」

久「……に、人間っていうのは日々成長しているのよ!」

久「私たちの知っている昨日までの須賀プロは、どこにもいないのよ!」

良子「……」

良子「アイ・シー。確かにあなたの言うとおりです」

久「でしょ? でしょ?」

良子「ただ、そんな奇麗事が通用するほどプロはイージーな環境ではないというのと……」

良子「あの、『天邪鬼』の竹井アナが弟子のことになると……こうも素直になるという、実にエクセレントな場面が見れたのは収穫です」

久「うっ」

良子「とてもキュートでクールなお弟子さんですからねぇ」

久「ぐっ」

良子「一緒に仕事をしたい麻雀プロ第1位のトップですし……」

良子「高校時代は、男子インターハイ2位の貫禄ですから……ふむふむ、アイ・ノウ。アイ・ノウ」

久「……」

久「アイノウプロにでも、名前を変えてみたらいかがですか?」

良子「そんな苗字の、素敵なパートナーが見つかったら考えますよ」


 そして、続く東四局二本場――。


京太郎『――ロン』

京太郎『3900は4200!』

憩『はい』


 再び、須賀京太郎は荒川憩からの和了を決める。

 この時点で――皆が確信した。

 須賀京太郎は、ある理論を元に何かをたくらんでいる……と。それが、自明の理であると。


久「また、荒川プロから直撃」

良子「今回は、打牌事態はストレートなものでしたね」


 宮永照:    18700    0 = 18700

 辻垣内智葉: 23600    0 = 23600

 荒川憩:    36600 -4200 = 32400

 須賀京太郎: 21100 +4200 = 25300


良子「これで少なくとも、狙えるから狙っているというシンプルな訳ではない」

良子「それが十分分かりました」

久「ええ」

久「須賀プロなりの算段が、明確に存在しているわ……それが何かまでは私には分からないけど」

良子「そうですか?」

良子「少なくとも、今の和了については私もアンダースタンドですよ」

久「結局ルー語でいくのね。……理由は?」

良子「シークレット、秘密です」

久「……」

久「実は分かってないから、あとでしたり顔で解説とかするつもりじゃないんですか?」

良子「ノーウェイ、ノーウェイ」


 続く東四局二本場。


京太郎「――ツモ!」

京太郎「1000オールは、1200オール!」


 須賀京太郎は、役牌にドラを絡めたもので速攻。

 あるいは今の彼に、流れが来ているというものもいるだろう。

 しかしそれは、絶たれた。


照「……ツモ」

照「1300・2600は1600・2900」


 宮永照の静かな和了。

 ここまでは、不本意ながらも先行を許してしまったが……。

 これ以上、進む前にその流れを止めると言わんばかりの和了であった。

 そして南入した次局。


照「ツモ」

照「500オール」


 宮永照は和了を決めた。待ちは、前回――つまり東四局三本場と同じ形。

 『Act.3』を利用して、速攻でその形を作ってしまった後に邪魔されずに和了する。

 あとは、可能な限り『Act.3』を利用して、『Act.1』の速度を補強して運を高める――という算段である。



 宮永照:    18700 -1200 +6100 +1500 = 25100

 辻垣内智葉: 23600 -1200 -1600 - 500 = 20300

 荒川憩:    32400 -1200 -1600 - 500 = 29100

 須賀京太郎: 25300 +3600 -2900 - 500 = 25500


 しかし――。


憩『――ロン』

憩『3900は、4200やね』


 加速態勢に入った宮永照の攻撃は、叩き潰された。

 潰したのは、不敵に微笑む第3位と――。


京太郎『はい』


 当然とばかりに点棒を差し出す、須賀京太郎。

 そのまま静かに、崩した手牌を自動卓へと押し込んでいく。

 取り立てられるというのは必然であろう。それが、荒川憩の“特性(のうりょく)”なのだから。

 だが――これは。


良子「二度目の直撃については、今の通りですね」

良子「そろそろスタミナが切れたのか……それとも温存しているのかは知りませんが」

良子「辻垣内選手は、走れない」

良子「まあ、走らせようとしたのなら――アクチュアリィ、その隙を突かれるだけでしょうが」

久「なるほど……だから、須賀プロは利用したって訳か」

良子「ええ。荒川プロの打牌を鑑みて、今度は荒川プロに宮永プロの連荘を止めさせるように仕向けた」

良子「……自分の貴重な和了のチャンスを潰すことにはなりますが」

良子「宮永プロに連荘をさせないことをとったのでしょう」

久「ふぅん」


良子「……コレクトリィ。竹井プロの言うとおり、須賀プロは変わりました」

良子「読みの正確さも去ることながら、その大胆さ――彼が今の場を、静かに支配している」

良子「今までの須賀プロとは、違っている。ヴァージョンアップです」

久「でしょう?」

良子「ただ……やはり彼の親番、最初の和了はマジにミステリスです」

久「……」

久「……ま、今は静かに楽しみましょう?」

良子「楽しむのはやまやまです……ただ、クワイエットを保たないでちゃんとアナウンサーとして働いてください」

久「……。……バレた?」


 迎えた、南二局。

 最初の和了から沈黙を保っていた蜘蛛が、動き出した。


智葉『――リーチ』


 大星淡のお株を奪うような、ダブルリーチ。

 それから直後――。


智葉『――ツモ!』

智葉『4000オールだ』


 一二二三三四萬 ④⑤⑥⑦筒子 789索  ツモ:⑦筒


 ダブルリーチ、一発ツモ。

 これこそが最速。これこそが辻垣内智葉。

 彼女は、他家を使用してその和了を叩き潰すことが多い。更には、自分自身が跳ねることで他家のお株を奪うこともある。

 だがその本質は、速さ。

 大星淡のダブルリーチに後発で5順目にリーチをかけ、彼女から一発で直撃を奪い取る。

 そんな芸当が可能なのは、辻垣内智葉のほかにはいない。


久「えーっと、辻垣内プロの平均聴牌速度は……」

良子「いわばスタミナ……という問題があるので、平均速度はおよそ8~9巡ほどとなっていますが」

良子「速いときの彼女は、平均聴牌速度が1~3巡目です」

久「……何それ」

良子「以前、副露が得意な選手がいたのですが……それがフルに副露をしても、辻垣内智葉には上回られる」

良子「それこそが辻垣内智葉――『悪魔の天敵』です」


 ――これが、9位。



 宮永照:    25100    0 - 4000 = 21100 

 辻垣内智葉: 20300    0 +12000 = 32300 

 荒川憩:    29100 +4200 - 4000 = 29300

 須賀京太郎: 25500 -4200 - 4000 = 17300


 そして、続く南二局でも辻垣内智葉が和了する。

 その温存していた“特性(のうりょく)”か、彼女は止まらない。


智葉『――ツモだな』

智葉『2600オールは、2700オール』


 五六七萬 ②②⑤⑥⑦筒 56索 ツモ:7索


久「……今のは、リーチをかけていても良かったんじゃないの?」

良子「ノーですね」

良子「リーチをしたら手に蓋をすることになりますし、場の空気を読み行動する彼女のスタイルにはあまり合わない」

良子「打点を上昇させることより、この場で下手にパンチされて失点するリスキーな選択を嫌がったのでしょう」

良子「宮永プロという、スピードで並ぶ相手もいますから」

久「そういえば、牌符を見るに彼女は割と慎重なタイプだったっけ」

良子「イグザクトリィ」


 そして、同時に竹井久は計算した。

 今の和了で、辻垣内智葉の点数は8100点が上乗せされて、40400点。

 一方の荒川憩は、26600点。

 ここに須賀京太郎からの9600点を取り返すとしても――合計で36200点。

 つまり、荒川憩がその“特性(のうりょく)”を発動させたとしても、トップにはなれないのだ。

 下手に満貫12000点――3900点を深追いをして痛い目を見るよりも、堅実な手法をとったということだ。


久(……さて)

久(また、結構な点差がついて更には9600点の手形を抱えている……)

久(どうするの、須賀くん?)



 南二局一本場・結果

 宮永照:    21100 -2700 = 18400 
 辻垣内智葉: 32300 +8100 = 40400  
 荒川憩:    29300 -2700 = 26600

 須賀京太郎: 17300 -2700 = 14600 
 


京太郎(……そろそろか)

京太郎(ほとんど後のアレは――賭けだな。ある程度、勝算はあるけど)

京太郎(連荘大歓迎だぜ? その分、俺が手牌を開けるチャンスも増える)

京太郎(だから――まあ、こんなのも来たりする)


 三三七七七萬 【⑤】【⑤】⑦⑦⑨筒 3索 北 ツモ:【5】索


京太郎(……で、だ)

京太郎(その速度も多分……そろそろ抑えられるだろう)

京太郎(辻垣内先輩の親番を除けば、あと最短で二局)

京太郎(内一回は憩さんが和了する。親番で和了、連荘って形だ)

京太郎(ただでさえ引きが恐ろしいあの人……しかも、あんまり和了したら東場の繰り返し)

京太郎(その連荘を潰すためにも、あなたは体力を温存する必要が出てくる)

京太郎(そろそろ、だからその神速も限界だ)

京太郎(あと、ヤバさを知った憩さんが――俺か照さんを走らせにくる)

京太郎(残りの局数から言って、照さんはそろそろ速い手を作りづらいだろう)

京太郎(ってことは多分、後々回収可能な俺を使う)


 段々と頬が釣り上がってくる。

 おおよそのアウトラインに沿って、これまで行動していた。

 ある程度の確信やあたりこそあっても、すべてが完璧に理論で補強されている訳ではない。

 だが、だからこそ――


京太郎(麻雀って楽しいよな)

京太郎(自分が思い描いた通りにことが進まない。運の勝負だっつっても、やっぱ実力はある)

京太郎(でも――)

京太郎(ここまで、ワクワクした気持ちになるのはやっぱ、すげーよ)

京太郎(本当にこんなに強い人たちと打てて、まだ噛み付いていられるってのが……楽しい)

京太郎(今なら、胸を張って言うよ)

京太郎(俺――麻雀のことが、大好きだ)


京太郎「チー」

京太郎「それで――」


 三三七七七萬 【⑤】【⑤】⑤⑦⑦筒  副露:3[4]5索


京太郎「ツモ」

京太郎「3000・6000は、3200・6200」



 南二局二本場・結果

 宮永照:    18400 - 3200 = 15200 
 辻垣内智葉: 40400 - 6200 = 34200 
 荒川憩:    26600 - 3200 = 23400

 須賀京太郎: 14600 +12600 = 27200 


 そして、南三局目。


憩『――ロン』

憩『9600点やねー』

京太郎『……はい』


 五六六六萬 ③③③⑧⑧⑧筒 777索  ロン:四萬


久「……やっぱり、そうなるわね」

良子「あるいは彼女の力をストップさせる手立てでもあるのか――と思いましたが」

良子「それもナッシングでしたね」

久「ええ。確かに、そう」

久「結果としてみたら……須賀プロは必然の上に落っこちただけ」


良子「でも……でしょう?」

久「ええ。分かるかしら?」

良子「須賀プロの目はまだ、デッドマンには程遠い」

久「むしろ今のを、喜んでいるのかもしれないわね」

良子「喜ぶ? ワッツファック?」

久「……勘よ。ただの、勘」

良子「アイ・シー」

久「まあ、こんなのはプロでもないアナウンサーの戯言だと思って聞き逃してくれてもいいけど」

良子「いや、覚えておきますよ」

久「そう? ならもうひとつ覚えておいてほしいことがあるんだけど――」

良子「ワット? 何でしょうか?」

久「あなた、さっきから放送禁止用語を言いすぎよ!」

良子「それ!?」



 そして、南三局一本場においては辻垣内智葉が2300点のツモ和了を決める。

 舞台は、オーラスへと突入した。



 南三局~南三局結果一本場・結果

 宮永照:    15200 -   0 - 600 = 14600
 辻垣内智葉: 34200 -   0 +2300 = 36500 
 荒川憩:    23400 +9600 -1100 = 31900

 須賀京太郎: 27200 -9600 - 600 = 17000

  

× 南三局~南三局結果一本場・結果
○  南三局~南三局一本場・結果

結果がダブルなんてどういうことやねん


京太郎(さて――俺の勝利条件は親っ跳をツモる)

京太郎(もしくは、親満のあとに、3900――4200点の和了だ)

京太郎(手牌は……)


 三三三七七萬 ②②⑦ 24568索  ツモ:六萬  ドラ表示:六萬


京太郎(速さって意味じゃ、悪くない)

京太郎(ああ、速さって意味じゃあな……これだけじゃ、打点が僅かに足らない)

京太郎(だけど――これで構わないんだ。むしろ、いい)


 須賀京太郎は、その性質を称して雲と呼ばれる。

 人為的に作り上げた雲であり、それが結果的に何を呼び起こすかは知れない。

 だけれども、彼は雲だ。なるべくして雲になったのではなく、雲になろうとしてなったもの。


 打――⑦筒。

 三三三六七七萬 ②② 24568索


京太郎(9600点というあの点数……アレが実現するのは、親の50符3役に限る)

京太郎(変則的だけどよく見るのは、七対子での25符4役ぐらい)

京太郎(他にありえるのは、100符2役――そんなレアケース、咲でもなきゃ起こせない)

京太郎(子で、一番近い点数は8000点か12000点)

京太郎(親で他に近いのは……7700点か11600点)

京太郎(今のところ――直撃した以上にあなたが稼ぐってのは見たことがないから、12000点と11600点ってのはほぼ除外)

京太郎(なぜ俺が親の12000点じゃなく、9600点で和了したのか)

京太郎(それは――あなたの、親番での手を決定させるためだ)


 12000点では、子の跳満と同じ。

 それでは、荒川憩に――彼女が子のときに、跳満を和了するチャンスを与えてしまう。

 そうなれば先ほどのように京太郎に頼ることなく場を流せるだろうし……。

 また、親番では本来の容赦のない打点での攻撃が行われていた。

 9600点という、親でしか生み出せない数字で――京太郎は憩の和了を限定させた。


京太郎「――ポン!」


  三三三六七七萬 4568索 副露:②②② 打:2


京太郎(あなたが見切りをつけて、9600を8000点として和了したならこうはならなかっただろう)

京太郎(だけどそれは、この場では難しい)

京太郎(宮永照と辻垣内智葉を目の前にして、その打点の差分ってのは結構に致命的だ)

京太郎(故に、あなたは親番で9600点を和了する)


 時には、空を包む雲めいた飛蝗の大群――すべてを食い荒らす群生相となる。

 あるいはにわか雨も呼べなければ、たた方々に散ってしまうこともありうる。

 しかし、その雲は星を隠し、太陽を多い、月を穢す。

 それこそが須賀京太郎。

 その身に秘めたる思いと、13という不吉を表す数字が意味する“鬼札”。


京太郎(そんで、50符なんて変な数字は――相当に暗刻や槓子をためなきゃできねえ)

京太郎(あなたが和了して、次に局を挟む)

京太郎(そこで和了されたら、俺の計算は狂うが……一応、自分自身で対策もしておいた)

京太郎(曰く、自動卓ってのは結構偏るらしいな)

京太郎(対子場が続けば、洗牌のときに偏りを生む)

京太郎(これは――あの日の咲が証明した。淡と戦ったときの、咲が)


  三三三六七七七萬 456索 副露:②②② 打:8索


京太郎(そんで――今だ。今、分かった。俺の手牌を見て分かった)

京太郎(やっぱり、場は対子に傾いているって)


 そして今須賀京太郎は、その身に電気を溜め込んでいた。

 必然なる雷。

 決して折れないという心が、感情が唸りを上げる雷雲。

 神憑り的な運を持つもの以外を、即死させるという電撃の鞭。


京太郎「――カン!」


  三三三六[七七七七]萬 456索 副露:②②②


  ドラ表示――六萬。


京太郎(ドラが、そいつなら――また、そこも偏ってる)

京太郎(だから俺は……そいつを、ツモれる――!)


 しかし、忘れてはならない。

 雷雲が出来上がるそのときには、ファーストガストと呼ばれる吹き降ろす風が起きるのだから。

 ある歌人は、こんな唄を残した。



京太郎(嶺上を――!)


 ――吹くからに秋の草木のしをるれば。


京太郎(山を――!)


 ――むべ山風を嵐といふらむ。



 


 山に吹き、草花を吹き散らす風を――。



照「――ロン」


 1199索 東東東 南南南 西西西


照「24000点」



 ――人はそれを、嵐と呼んだ。

というわけで、一旦中断


京太郎「……はい」

京太郎「……」

京太郎「王牌を、確認しても……?」

照「……私は構わない」

智葉「……いいんじゃないか?」

憩「ええよーぅ」


 もう一度カンをした場合、捲られる表示牌。

 嶺上牌と、ドラ表示牌を挟んだ反対側。

 それは――六萬であった。


京太郎(ああ――クソ)

京太郎(ネットにぶつかったボールは、そっち側だったのか)


 対子場であると――自分で、言った。

 ならば、気付いてもよかった筈なのだ。ここまでで、風牌が殆ど表れていないことの不自然さに。

 宮永照は恐らく、狙っていた。

 智葉が疲弊して、動けなくなることを。


京太郎(……あるいは俺はツモった牌を切り替えるべきだったのかもしれない)

京太郎(だけど、あれを手の内に抱えてしまったら俺は和了できなくなる)

京太郎(タンヤオにドラを乗せた手……ヤオチュウが入ったらどうにもならない)

京太郎(トイトイに手を変えようにも……)

京太郎(この人たち相手じゃあ、それは遅いんだ)


京太郎「……ありがとうございました」

照「ありがとうございました」

智葉「ありがとうございました」

憩「ありがとうございました」


 頭を下げて、席を立つ。

 最後の嶺上牌、あれをツモってしまったときに、もしも打たなければどうなっていたか。

 多分、負けていた。

 ここで、あれを抱えても勝てる――と思えない以上は、負けるのだろう。

 その為の紙一重。故の、ネットに弾かれたボールの行方だ。



-------------------
  結果
-------------------

 宮永照:    14600 +24000 = 38600
 辻垣内智葉: 36500 -   0  = 36500 
 荒川憩:    31900 -  0 = 31900
 須賀京太郎: 17000 -24000 = -7000


 ◇ ◆ ◇


淡「きょ……須、賀――」


 控え室近くの廊下で待っていた淡は、俯く須賀京太郎の姿を視界に納め、声をかけようとし――。

 結局は、やめた。

 いかなる慰めも、効果はない。

 雀士である以上は淡も心得ていた。敗北したものにかける言葉など、全てが上滑りをする。

 須賀京太郎は強い。

 こと、闘牌においてその精神性は人間を超えた――超人である。

 先程、覗き込んだときに気付いた。彼に何かがあって、また彼は強くなったと。

 だから、その強さを信じる。

 人間の強さではなく――須賀京太郎の強さを。


淡(……ま)

淡(お疲れさま、須賀京太郎)



 ◇ ◆ ◇


菫「……」


 静かに、目を閉じる。

 須賀京太郎の闘いを。その意地をしっかりと脳裏に焼き付ける。

 あれが自分の後輩で、チームメイトで、弟子の――オカルトスレイヤー。

 あの卓の上位ランカーを相手に一歩も引かなかった。それどころか、紙一重の差こそあれ――あと一歩まで追い詰めた。

 結果としてはトビ終了であるが、その打ち筋はその一言で終わらせられるものではない。


菫(……須賀)

菫(ランカーに、無駄死にはない。お前の闘いは立派だった)

菫(おかげで見えたものもある――お前のおかげで)

菫(……よく頑張ったな、京太郎)


 ◇ ◆ ◇


一「……」

ハギヨシ「……」


 テレビから放映されたそれを見て、二人は静かに息を漏らした。

 最後の最後で、須賀京太郎は競り負けたのだ。

 対局後に王牌を捲っていたが、彼の当り牌は逆側に埋まっている気がした。

 そうであって欲しいという願望ではなく、きっとそうであるというある種の確信めいた感覚である。


ハギヨシ「……なんて、声をかけたらいいのか」


 こういうとき、見ていることしかできない自分が辛い。

 萩原は、尋常ならざる卓について知っている。かつては幾度は、天江衣のために。

 つい先日は、須賀京太郎とともに魔物級と卓を囲んだ。

 であるから――彼がどれほど頭脳を酷使したのか、精神を消耗させたのかは理解できる。

 そして、今回の卓の相手はあのときの魔物よりも上を行く打ち手。

 あのプロたちでなければ、最後に須賀京太郎は勝っていたであろう。

 それほどの実力を持つ相手にあそこまで喰らいついた彼が誇らしくもあり、悲しくもあった。

 彼の力が一歩届かなかったこともそうだし、また、結果だけで全てを語る者が少なからずいることに。


一「まあ、いいんじゃないの? 言わせたい奴には言わせとけば」

ハギヨシ「ですが……」

一「アナウンサーはあの人だし、ちゃんとフォロー入れるよ」


 あっけらかんと笑う一に、萩原は呆然とした。


ハギヨシ「京太郎くんのことが、心配では……?」

一「いや、全然?」


 などと言いながら、携帯電話を取り出す一。

 やはり、ケアをするつもりなのではないか。


一「ま、似たようなものかも知れないけど……ちょっと違うかな」

ハギヨシ「どういうことですか?」

一「ボクたちの知ってる須賀京太郎は、強いってことだよ」

ハギヨシ「……」

一「そりゃあ、人間だからたまーに鬱っぽくなるときもあるし……」

一「昔、あんな状態にもなって……それに付き合ってた、萩原さんの心配も判るけど――」



一「人間は――先に進めるんだよ」



一「だから、京太郎くんもいつまでも同じ轍は踏まないよ」

ハギヨシ「……そうですね」

一「あとはボクたちが、彼の格好つけに付き合ってあげればオッケー」

一「変に避けなくても、不自然に構わなくてもいいんだよ」

ハギヨシ「……ええ」

ハギヨシ「あの日の彼も、立ち上がった。彼はいつだってそうだ」

ハギヨシ「たとえ挫けそうになったとしても、また笑って前を向いて歩き出せる」

ハギヨシ「それが――須賀京太郎でしたね」


 だから、と国広一は笑った。

 このメールが相応しいんじゃないかなと、画面を差し出してきた。

 それを見て、萩原も小さく笑いを零す。


ハギヨシ「ああ、確かにぴったりですね」

一「だよねー」


京太郎「ああ――くそ」


 控え室に戻って、大の字に転げる。畳とに挟まれた金髪が、音を立てた。

 緩慢に身を起こして、目薬を刺し、ゲル状の冷却シートを頭に貼る。

 ケアは、いつも通り欠かせない。欠かさない。

 例えば運動の前後に柔軟を行うように、須賀京太郎にとって、それらの作業は必要不可欠であるのだ。


京太郎「また――勝てなかったか」

京太郎「ごめんな……」


 応援してくれているであろう人たちへと、謝罪を口にする。

 確かに自分はあの場で最後まで喰らいついたし、勝てる算段もあったけれど――。

 結果として見れば、二度も放銃した。最後までトップに立つこともなければ、おまけにトビ終了だ。

 口では惜しかったと言えるかもしれないが……。

 牌符や結果を見れば、逆転を狙っていた3位が最後に直撃を受けて吹き飛ばされた形となる。

 プロフェッショナルである以上、その結果には責任を伴う。

 それこそが、プロである。誰がなんと言ってもプロとなったことへの対価だ。

 これについての批判や罵倒は、受け入れねばなるまい。


京太郎(ああ……)

京太郎(悔しい……悔しいよな)


 そんな対価云々にしても、京太郎はあれを“負け”だと理解している。

 最後の最後で、勝ちを掴み損ねた。

 宮永照が上手だった。そしてきっと、辻垣内智葉と荒川憩も。

 逃げていたら――宮永照が四暗刻をツモ和了したか、残る二人から和了を受け敗北しただろう。

 そこが、自分と彼女たちの壁。

 人間の意地だなんだと言っても、結局はその壁を超えることが叶わなかったのだ。

 ただ……。


京太郎(だから……)

京太郎(次は――次は、負けねえ……!)

京太郎(今度は、読み勝って決めてやる! 運の女神を、こっちに振り向かせるくらいに!)


 決して、腐りはしまい。

 結果として見れば、自分は敗北である。相手との差を思い知らされるものとなった。

 だが、過程が無駄になった訳ではない。

 今こそは届かなかったが、この意志を持って進む限り、また同じような場面に出会すだろう。

 そこで、今度こそは勝利するのだ。本日の教訓を活かして、経験を胸に。


 壁が超えられないというのなら、蹴り砕いてしまえばいい。

 道がないなら、邪魔なものを退かせて作ればいい。

 諦めなければ――勝利に向かおうとし続ける黄金の意志があれば、不可能ではない。



京太郎(……っと、メール?)

京太郎(発信は……一さんだな。なんだろう)

京太郎(――)

京太郎(はは、あの人らしい)


 タンヤオ嶺上開花ドラ8と、混一色混老頭対々和ダブ南三暗刻の――差。

 それは、須賀京太郎には正確には判らない。

 自分は完璧に積み上げたつもりだったが……まだ、足りなかった部分があった。

 そうは思う。特に、不穏な静寂を保っていた宮永照に関してもう少し注意を払うべきだっただろう。

 甘い部分があった。

 だから今回、積み上げきった上で――運で敗北したなどとは言うまい。


京太郎(ああ……腹減ったな)

京太郎(糖分補給も兼ねて――なんか、食いに行くか)


 しかし、祈らずにはいられない。誓わずにはいられない。

 次こそは――。

 ネットに弾かれたボールがどちらに落ちるか、そこを『祈り』、最後に清らかな心で『納得』できる闘いに。

 そうなりたいものだし、そうしたいものだ――と。



 『
  From:国広一

  件名:ドジだな、京太郎くんは

  内容:京太郎くん……

      ショータイムって言うの、忘れてたでしょ?
                                     』



   



【宮永照の好感度が上昇しました!】

【辻垣内智葉の好感度が上昇しました!】

【荒川憩の好感度が上昇しました!】

【大星淡の好感度が上昇しました!】

【弘世菫の好感度が上昇しました!】

【ハギヨシの好感度が上昇しました!】

【国広一の好感度が上昇しました!】


【竹井久の好感度が上昇しました!】

【戒能良子の好感度が上昇しました!】

好感度

★9
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。親友ですよね?
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。あれ、可愛い……?

★7
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! わりとお茶目なお人
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……!

★5
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! やっぱり姐さん流石です!

★4
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在
小走やえ:やえさん、やえさん! あのさ! やえさん、俺さ……! ねえ、やえさん! あのですね……! わん!
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。一本取られた

★3
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号
松実玄:男として見られてないけど正直結婚したい
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
片岡優希:いい女になったな
東横桃子:消えても追える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ
原村和:初恋……だったんだ
対木もこ:小動物可愛い
姉帯豊音:大きな小動物可愛い
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは
鶴田姫子:頭おかしいんじゃないですか、あんた
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
(鷺森灼)
荒川憩
戒能良子




いやあ、いい最終回でしたね

いや、冗談よ
普段あれな三枚目が二枚目になるとなんか最終回っぽいよね。ぽんこつな先輩がヒロインになったり


というわけでイケメン分&精神的にタフ分

M.A.R.S.ランカーのヤバさと、13位の意地を上手く書けたかどうか心配なところ
これが3位感を出すには、点数は25000じゃ足りなかったんだ


あと……

上位陣と戦闘前イベント→戦闘後もイベントいるよな?→ハギヨシさんいたら一ちゃんも……→落ちを持ってくヒロイン

ってなった。戦闘が絡むと一ちゃんがマジ強すぎるんや

ちょっとガチにやり過ぎたというか、書き始めた時点でまるでオチ考えてなかったから苦戦した
ライダーが……ごめんね憧ちゃん……

やっぱり、闘牌についてはプロットちゃんと作っとかんとね


それじゃあ、今日はちょっと早いですがここまでにします
照のステータスを修正して、落ちます。流石にデータにすると強すぎた

?位 「???」 宮永 照
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:30+?/60 防御力:30+?/60 速度:30+?/60
技術:45/60 幸運:30+?/60 気力:60/60
※(30+45)/2+30=68 コンマ32以上にて聴牌
※30×(30+45/2)=1590 これをコンマ一桁倍

・『照魔鏡(0)』
 初対局の相手との東一局を見に使用し、和了不可能。
 防御+25。
 放銃判定にて、聴牌判定時のコンマを更に加算して割合を算出する。
 一部相手のスキル内容を変更する。オカルトである以上、このテキストに対抗不可能。

・『黄金回転の連続和了(0)』
 速度+25。
 最初の打点判定に置いては、コンマを1とし、以後は通常の判定を行う。
 この能力使用中の打点判定が前局を下回った場合、再度聴牌判定を行う。
 能力使用中の前局の聴牌判定時のコンマとの差分値/5を、速度と運に加算する。
 この差分値は、和了を終えるまで累積され、この値は潜在値を上回る。
 運については、自身が放銃するまで持ち越される。

・『黄金回転の連続和了Act.2(10)』
 速度+25。
 聴牌判定が前局を上回った場合、和了を確定し、攻撃と運にその差分値/5を加える。
 この差分値は、和了を終えるまで累積され、この値は潜在値を上回る。
 運については、自身が放銃するまで持ち越される。

 ※上記二つの基礎値:(55+45)/2+30=80 コンマ20以上にて聴牌

・『連続和了Act.3(10)』
 攻撃+25。
 コンマ値が前局と15以内の場合、和了を確定する。

※上記判定:55×(30+45/2)=2915 これをコンマ一桁倍

・『連続和了Act.4(10)』
 自身及び他家の聴牌判定または自身のロン和了の判定がゾロ目時に発動。
 その後数局の、和了を宮永照に。放銃をその対象に決定する。
 ゾロ目の数字の局数(77なら7局)、これは継続するが、
 00・11の場合、再び宮永照がこの能力条件を満たして和了するまで、止まらない。

・『神砂嵐(20)』
 速度に上乗せされていた回転の力(補正)または運を、任意の範囲で差し引きし、その分を攻撃に上乗せする。
 なお、この際の攻撃は潜在値を上回ったものとなる。

ここまで進んだ、シリアスギャグほのぼのしみじみぽんこつラブコメ闘牌のごった煮安価スレに、
追い付いてくれた人がいることに歓喜しつつ、寝ます

基本、京太郎の読みは現実+ファンタジー(ゲームでオカスレ程度の精度)ですが、
>>146なんかは実際に技術ですので
まるで習得してなくても、混一色とかを見切るのに使えますね

まあ、詳しくはキャップとかやえさんとのときにか、次の闘牌ででも詳しく説明します


それじゃあ、改めておやすみー

……と、ゲームと言えば京太郎の無駄ヅモ能力は、18ツモの1回なら一切発揮されない確率の約2.2倍、2回なら約2倍、3回なら約1.2倍なので
覚えておくと使いやすい……かも

おまたせー

ちょっと明日は職務上のチェックが入るので早めに終わるかもしれんけどすまんち

そういや判定やってなかったけど


江口セーラ
1~20:対局する程度
21~40:ランカー繋がりで
41~70:以前、ドラマにて競演
71~99:高校時代に出会っていたりいなかったり(京セラの……)
ゾロ目:あのときの……

↓7


インターハイ個人戦(セーラは多分個人戦出てる)
 ↓
京太郎とセーラ出会う
 ↓
たかみー「ホモは至高。私は人類の夜明けを見た。ニュー♂タイプは♂と♂を繋ぐんだ」
 ↓
被害者:みはるん、ともえさん、ともきー(尚元々腐女子というかオタ)


把握やねん


引用元:セーラと漫のハイパーボムアクセル


54 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
今日は須賀プロと小走プロがゲストじゃのぅ

55 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
先週ゆーとった、特別ゲストはこれか

56 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
大阪の局の電波も入ってよかったぁ……

57 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
来たか……大阪まで来た意味があった

58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
来たか

59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
京セラのネタが来た

60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
ホモ大歓喜!

61 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
何も来てないわよ!
っていうかその為に大阪まで来るってなに考えてんの!?

62 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大明神

63 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
っていうか須賀も、なんで大阪まで来てんの?
仕事入れすぎ。バカなの?死ぬの?

64 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
その通り。
日本各地には宮永照プロと行けるからそちらを優先するべき




待て、たんま、今のなし

腐女子のインパクト強すぎて漫ちゃんの判定忘れてたわ
おのれ腐女子……!


上重漫
1~20:初対面。巨乳に縁なんてないよ
21~40:ランカー繋がりで対局程度は。殆ど会話ねーよ
41~70:番組競演したり
71~99:ランキング戦後、反省会する程度には
ゾロ目:あのときの……

↓7


京太郎(都合のいいことを考えていた……)

京太郎(低身長巨乳は知り合いにいる……だから、上重漫は特別な扱われ方をするんじゃないかと)

京太郎「――ちったあ、空気を読みやがれッ!」


うん、残当

んで、まあ、続き行きますわ
>>325からやね


セーラ「そんじゃあ、まあ――早速ゲストの照会行こうかー」

漫「ど、どうぞー」


 何となく用意された椅子。

 適当に並べられたお茶菓子。

 番組のコンセプトというのがよく判らないが、基本駄弁りながら卓を囲むものらしい。

 その癖、時々真面目に火力の伸ばしかたについて触れているので馬鹿にならない。


京太郎「どうも、お呼ばれした須賀京太郎です」

やえ「あ、え……えーっと、小走やえです。その、コンゴトモヨロシク」

京太郎「悪魔のつもりっすか……? それは、辻垣内プロに負けたいとか」

やえ「んなわけないでしょ!」



67 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
あれ?小走プロ、ちょっと様子がおかしい?

68 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
確かに……そんな風に

69 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
せやなー。返しも甘いわ

70 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ほぼ初対面相手だから、緊張してるんだと思……

71 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あー、なんか事前にシミュレートするタイプとか

72 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
ガッチガチなのよー

73 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
(須賀プロのここ)ガッチガチ?

74 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
これは……

75 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
京セラ……

76 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
いや、今どこにもそんな要素ありませんよね!?



セーラ「あー、確かにランキング戦とかくらいやもんなー」

漫「あんまり、緊張はせんで……」

やえ「わ、判ってるわよ……判ってます」

京太郎(やえさん、俺がフォローしますから……俺にいつも通りで行けば大丈夫っす)

やえ(……うぐ)

やえ(あんたの馬鹿に付き合わされるのはごめんだけど……ま、まあ、今は頼りにしてるから)

京太郎(相棒として、おまかせあれ!)

やえ(なんかその台詞、凄いムカっ腹だから……やっぱあんたのフォローいらない)

京太郎(ナンデ!? ヤエ=サン、ナンデ!?)



98 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
それにしても須賀プロ、少しやけど、何時もより嬉しそうに見えますけど……

99 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
巨乳さんに会うてるからやないかなー

100 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
スーツ姿やから判らん感じになっとりますけど、江口プロはあれで中々ありますからね

101 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
上重プロは言わずもがな、なのよー

102 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
なんや、やっぱスッガも男やなー

103 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
巨乳好き……

104 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
そうだよね!やっぱりそうだよね!

105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
別に私はあるからいいけど、やっぱなんか少ーしムカつくから東京帰ろっかな

106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
どんだけ他地方から来てはるん!?

107 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
喜んで見えるのはセーラと会えたから

108 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
♂雄嫁♂だから仕方ないよね

109 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
さあ、もっとネタを……!

110 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
だから、そういう話はやめなさいよ!絶対有り得ないし!
万が一そうなら、剃髪でもなんでもしてやるわよ!

111 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
ちょっと、やっぱりそういうネタはやめてほしいかなー……って



セーラ「それじゃあ、四人いるし早速打とうか?」

漫「相手、上位ランカーなんやけど……」

セーラ「ま、やるしかないねんけどなー」




すまんち

寝ますわ

淡がラジオにお便りを寄せるか、淡がラジオをやってる【ミュージック・アワー】というのを思い付いた
まあ、もうこれ以上某星さんは出なくてもいいよね


正直、15位については悩んでるんや
名前繋がり&本編からの描写にするのか、それとも……という具合に

あ、軽くトレーニングとかしてくるんで2000あたりに開始で

おまたせあれ
オカスレ程度まではやってないんで本当に軽くしかやってないよシズと走りたい

さて、じゃあ行きますかねー

大人は嘘つきではないのです……ただ、間違いを犯してしまうだけなのです……


京太郎「それじゃあ、よろしくっす」

セーラ「おう、よろしく!」

漫「よろしくお願いしますー」

やえ「よ、よろしく……」


京太郎「さて……」

京太郎(この二人は、番組の主旨からも判るように高火力型だ)

京太郎(俺はお世辞にも高火力とは言えないな……コンスタントに出せはしねー)

京太郎(手を練るのが得意だから、その点に関しちゃ普通以上って自信はあるが)

京太郎(流石に常時、高打点を産み出せたら苦労しない)

京太郎(大体、俺の平均打点が6800点……副露で6200ちょい、リーチで7800ちょいあたりだからな)

京太郎(そういう意味じゃあ……やべーな)

京太郎(小走先輩は俺よりも打点がちょい高いけど、速度は俺とトントンぐらい)

京太郎(引きじゃあ俺よりいいものを持ってるけど……この人は“特性(のうりょく)”のせいであまり速度が出ない)

京太郎(つまりは、まあ……)

京太郎(この高火力組には普通に聴牌速度で並ばれるんだよな……引きしだいじゃ)

京太郎(が……)

京太郎(愛しの相棒がいる以上、俺も負ける気はしないぜ……!)


セーラ「あ、忘れとった」

漫「あ、あれか」

やえ「あれ?」

京太郎「あー」

セーラ「お、須賀プロは判っとるんか?」

京太郎「まあ、多少は」

やえ「な、何よ……?」

漫「そこに、サイコロありますよね? どデカイ12面のが」

セーラ「それ振って、罰ゲームを決めとくんや。負けたときの奴を」

やえ「……へ?」

漫「まあ、基本は可愛い内容やから……あんま気にせんで下さい。お遊びなんで」

セーラ「ひとつ紛れとるけど、よっぽどじゃない限り出ないからな。今まででたことないし」

京太郎「じゃ、俺が振っちゃいますね」

セーラ「おー」

やえ「……。……!?」

やえ「ちょ、あんたが振ったら――」


135 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
やっぱ、お笑いの才能あるわ

136 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
知ってました

137 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ほんっと、ツイてないなー

138 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
見えとった

139 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
が、がんばって……!



漫「えーっと、内容は……」

セーラ「なんでそれ、出すんや……?」

京太郎「たはは……」

やえ「……あー」

漫「罰ゲームの内容は……」

セーラ「『負けた方は何でも言うことを聞く』――か」



163 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
ん?

164 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
今……

165 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
なんでもするって……

166 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
言ったよね……?(愉悦)

167 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
だからそんな話題やないから!

168 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
そんな話題って、どんな話題ですか?

169 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
そ、それは……

170 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
まあ、番組である以上変なことにはならないと思うのよー

171 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
恋人繋ぎしてデートしたい

172 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
そう言うご自分はどうしたんですかね?

173 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
え、いやなんで……くぁせfjこ

174 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
約束されし勝利のちくわ大明神


やえ(……まあ、罰ゲームとかどーでもいいけどさ)

やえ(麻雀勝負である以上、負けるつもりはないし……負けたくないのよね)

やえ(……)

やえ(あと、こいつの運のなさをフォローしてやるのもさ)

やえ(相棒として、ま、私がやるべきことだから――仕方ないか)


京太郎「やえさん……」

やえ「ん、どした?」

やえ「ああ……ま、あんたの運のなさは知ってるからさ」

やえ「ちゃんと私がフォローしてやるから、心配しなさんなってーのよ」

京太郎「……運のなさ?」

やえ「……ん?」

京太郎「え、何言ってんすか……やえさん」

やえ「……へっ?」

京太郎「これはチャンスっすよ! 俺たちのチームワークを見せる大チャンスっす」

やえ「え、あ……ああ」

やえ「……」

やえ「……ま、確かに私とあんたのコンビネーション披露にはなるか」

やえ「た、確かにそういう意味じゃあ……チャンスかもしれないわね」

京太郎「そうっすよ」


京太郎「それに……」

やえ「“それに”?」

京太郎「あんっ、なッ! おもちをお持ちの人になんでもしていいとか!」

京太郎「これはもう、是非とも勝つしかないですよね!」

やえ「……まずはあんたをブッ飛ばしてやろうか」

京太郎「やえさんと俺なら勝てますよね!」

やえ「……うん、あんたの顔見たら勝つ気微塵もなくなった」



205 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
小走さんと、何を話してるのかな

206 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
きっと作戦とか話しあってるんじゃないの?

207 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
須賀プロはがんばり屋さんだね~

208 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
流石なのよー

209 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
今回ばかりは応援しませんけど……そこら辺は評価してます

210 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
なんか、麻雀指南書とか出してくれへんかなー

211 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
教えるのは好きだろうから、本人も乗り気になると思うけど……
流石に自分の技術に対策されちゃうようなことは、しないんじゃないかな?

212 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大車輪

213 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
ところでこいつら、どんな奴ら?

214 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
長くなるけど……

須賀プロは言わずと知れたオールラウンダー対応型
素の技術力が高い上に推理・分析・対応ができるから、基本的に誰と当たってもやれるタイプ
所謂オカ持ち相手にしても、その偏りを差し引くぐらいに相手のオカから場を読める実力の持ち主
生半可なオカは餌になるくらいの強さ……やけど特化部分がないから、どんな場面でも一方的な展開は不可能

誰とやっても勝てる可能性はあるし、負ける可能性があるタイプですね。技術の差は出ますけど
そういう意味だと、状況次第なんで制圧力は上の下か中の上

215 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
上重プロは、火力の特化型
相手が強けりゃ強いほど、燃え上がるのも凄いタイプな確変系
本人の技術もそこそこやから、まあプロとして勝負にはなるんですけど……逆に中くらいの相手とは相性悪い

あと、対応型やないから特上相手は厳しいですね
乗れば乗るんやけど、それ込みに引き強くて読んできて潰してくるタイプ――辻垣内智葉みたいんとは相性悪い

216 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
江口プロも、高火力型

常にコンスタントに出る高打点と、引きと勘が理由か手がメンゼン攻撃型なのに相手に先に行かれてもあんま振込みませんね
相手にツモで削られたんを、ドデカイ火力で取り返してくタイプですわ

ただ、そのスタイルのせいか……速度で押すタイプには和了率では負けますね
スタイルにこだわらなければいいんですけど……
バカみたいに速くないけど、メンゼン型の平均からしたら十分早くてしかも火力が伴います

割りと要するに花山薫みたいなもんです

217 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
あらかわけー、は?

218 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
ある程度の対応もできる火力型

再生能力がある花山薫です



219 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
いや、再生能力があってビスケットオリバと混ざってサンボと柔道も覚えた花山薫

220 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
いやそれ原型とどめてな……

221 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
スペックVS花山薫はバキのベストバウト

222 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
いやいや、独歩VSドリアン忘れんで下さいよ

223 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ジャックが好きやなー

224 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
独歩ちゃん好きなのよー

225 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
克巳が好きやったから、あのオチは本当に……

226 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
克巳と烈海王(意味深)
あ、克巳のナチュラル攻めと烈のツンデレ受けで

227 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
バキ×ジャックのバキ鬼畜攻めからのジャック憤然攻めってリバで

228 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
なんの話か全く判らんから、取り合えず陸奥九十九挙げとくで!

229 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
雷で。

330 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
んーと……アパチャイで!

331 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
アパチャイで

332 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あ、アパチャイというか……こっちもムエタイ使えるし兼一で

333 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
葉隠散

334 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
もう話完全に明後日ですよね!?バキですらあらへんって!

335 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
小走やえは?

336 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
性格的には逆鬼至緒みたいなもんです

337 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
例えすらバキじゃなくなった!?

しまった、レス番号間違えた

なんもかんも薄汚いオルフェノクの乾巧とディケイドが悪い


219 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
いや、再生能力があってビスケットオリバと混ざってサンボと柔道も覚えた花山薫

220 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
いやそれ原型とどめてな……

221 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
スペックVS花山薫はバキのベストバウト

222 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
いやいや、独歩VSドリアン忘れんで下さいよ

223 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ジャックが好きやなー

224 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
独歩ちゃん好きなのよー

225 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
克巳が好きやったから、あのオチは本当に……

226 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
克巳と烈海王(意味深)
あ、克巳のナチュラル攻めと烈のツンデレ受けで

227 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
バキ×ジャックのバキ鬼畜攻めからのジャック憤然攻めってリバで

228 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
なんの話か全く判らんから、取り合えず陸奥九十九挙げとくで!

229 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
雷で。

230 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
んーと……アパチャイで!

231 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
アパチャイで

232 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あ、アパチャイというか……こっちもムエタイ使えるし兼一で

233 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
葉隠散

234 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
もう話完全に明後日ですよね!?バキですらあらへんって!

235 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
で、小走やえは?

236 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
性格的には逆鬼至緒みたいなもんです

237 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
例えすらバキじゃなくなった!?

238 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
ちなみに弟子に対する対応としては……
弘世菫が逆鬼至緒
辻垣内智葉が岬越寺秋雨
竹井久が馬剣星
荒川憩はアパチャイです

239 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
どんな豆知識!?

240 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
なんや今日はよーツッコミしてくれる人がおるなぁ


241 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
ちなみに私はエクソシスト俵が好きです

242 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
自分もバキ以外のネタやないかい!

243 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
心臓壊されたら、暖かくなれる……?

244 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
その前に死んじゃうよっ!?

245 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
えーっと、始まるで……?



京太郎(さて……上重プロがどんな状態なのか――)

京太郎(こればっかは、実際の闘牌を見なきゃ判らないな。ああ)

京太郎(そこら辺、オカ持ちでもないのに、“兆候”を見破れる辻垣内先輩は流石だ)

京太郎(そういう察知能力欲しいんだけど……絶対に正確じゃねーと、任せる気になれないよな)

京太郎(……で、さ)

京太郎(オカ持ち以外で相手の兆候を感覚的に見破れるのは、辻垣内先輩しかいない)

京太郎(あとは、相手がよっぽどヤバいタイプだと能力者以外にも通じる――ってとこだけど)

京太郎(生憎、俺にはさっぱりなんだよな)

京太郎(どんな化け物とやりあっても、オカ持ちプレイヤー同士が感じる類いの怖気を覚えたことは一度もない)

京太郎(……)

京太郎(で、そんな俺が上重プロの兆候――状態を察知するのは、実際に何か起きてから)

京太郎(ただ、何か起きてからじゃ遅いんだが……)

京太郎(まあ、なんとかなるだろ)


やえ「……」


京太郎(この人が――この人の特性と経験があるかぎりは、な)

京太郎(……ま)

京太郎(相棒として、やえさん一人に任せはしないけど)





セーラ「……?」


セーラ(なんや、この違和感……)

セーラ(上手くは言えんけど……なんだか、変な感じや)

セーラ(漫の方も……そんな風に見えるな)

セーラ(これが、まさか――)


やえ「……」


セーラ(……ま、ええわ)

セーラ(別にツモ自体が悪くなってる訳やない)

セーラ(天江衣の一向聴地獄ともちゃうな)

セーラ(入ったし、ここは――)


セーラ「リーチや!」


 二二三三四四【五】六六七七八八萬



漫「……っと」

漫(張ってもーたけど、あっちの待ちは……)


 一萬 四萬 3索 九萬 中 西
 七萬


漫(萬子が安いし、一見したら筒子の混一色風にも見える……四萬の後に九萬を引っ張ってるのも気になる)

漫(ただ、ここまであからさま過ぎるのと最後の打七萬が妙)

漫(……)

漫(お互い、どっちにしても火力がバカ高い)

漫(仮に振り込んでも、どっちかのトップが確定するから……んー)

漫(下手に潰す方が、勿体ないか)

漫(やったら、裏期待とかもうちょっと稼ぎに行ける方が?)

漫(だから、こっちも――)


漫「リーチ!」


 七八九萬 ①⑦⑧⑨筒 778899索

寝オチしてました

決め台詞→ベース&ランキング発表まで行きたかったんやけどな


京太郎(二人リーチ……しかも高火力か)

京太郎(振り込むのは勿論、ツモられるのもごめんだな……こっちが親を持ってる以上は)

京太郎(江口プロは……セーラさんは典型的なメンゼン型だが)

京太郎(その中でも速攻とそうでないものを使い分けられる)

京太郎(速攻っつーか、なんつーか)

京太郎(真っ直ぐに高く進むのと、遠回し……つまり自分のツモに期待した、役の決め打ちをやってくる)

京太郎(俺なんかは、打点十分。速さ十分って見切るとこでも……)

京太郎(この人は“敢えて”そっから伸ばしてくる)

京太郎(普通なら切らないところ、或いは残さないところを残しても――この人は引ける)

京太郎(そんで、どっちも速さがあまり変わらないから厄介以上の何者でもない)

京太郎(今回はリーチしてくれたから、判りやすいけどな)

京太郎(まだ遠いと思ったら射程距離だったりして……唐突に見えない一撃が襲いかかるのもある)

京太郎(さて……)


やえ「……須賀」

京太郎「なんすか?」

やえ「不安だったりする?」

京太郎「いいや、大丈夫っすよ」

京太郎「こっちには――」


 晩成高校出身、小走やえ――。


京太郎「“幸運の数字(ラッキーセブン)”がついてますから」


 M.A.R.S.ランキング――7位。

 ベーススタイル――『技術昇華+運+不運』。


やえ「……そういうこと!」

悲恋系とか見守ってる系の歌を聞くと京憧が書きたくなって
夏系の歌を聞くと京穏が書きたくなって
ポルノグラフィティを聞くと京淡が書きたくなる現象に誰か名前つけて下さい

あと足フェチ全開の奴とか、前の宥姉との非の打ち所のない純愛系統のを書きたくなるわ


2030あたりから始めます

最近闘牌しかしてないけどこのスレなんのスレだっけと思ったけど、テラフォスレだからバトルは当然やったな

君たちどんだけ京淡望んでるの……?
44位なんやで……?

じゃあ、行こうかー

ちなみに、私はHard Days, Holy Nightが好きです

みゅーじっく・あわあわーは書きたくもある


京太郎(7順目リーチに……それほど驚いてる自分がいないあたり)

京太郎(改めて、慣れって怖いな)


 下家(東):江口セーラ捨て牌

 一萬 四萬 3索 九萬 中 西
 [七萬]


 対面(南):上重漫捨て牌

 ②筒 西 九萬 6索 四萬 ⑤筒
 [⑦筒]

 ※[リーチ](ツモ切り)<鳴き>


京太郎(……んで、俺の手牌がこれか)


 一一二萬 ①②③④ ⑧⑨筒 234索 中


 自家(北):捨て牌
 南 西 東 (南) (西) 北


京太郎(確か配られた時が……)

京太郎(『一二萬 ①③⑧⑨筒 34索 東南西北中』)

京太郎(こんなんで、第一ツモが一萬だったか)

京太郎(8種9牌か。国士無双目指してもよかったかもなー)

京太郎(ハハハ……)

 
 


京太郎(普通に、駄目元国士無双の混老頭七対子やチャンタ役牌で良かったんだろうけどな)

京太郎(調子のいいときの上重プロに、789が集まるっつーと……即断が際どかった)

京太郎(んで、結果がこれか。まだまだ判断甘いな……俺は)

京太郎(ま、常識で考えたらオリだよな……東一局だし)

京太郎(誰だってそーする。俺だってそーする)

京太郎(ただ、親が高打点の人間で……追っかけも高打点の人間)

京太郎(親で被ったとしても、すぐに取り返せるタイプだ)

京太郎(どうしたもんか……)


357 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
江口プロの手の進め方、どうなっとった?

358 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
ちょっと待っとって下さい

359 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ごめんな

360 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
一二三三四四四七七七九萬 3索 西

 ツモ六萬↓打一萬

二三三四四四六七七七九萬 3索 西

 ツモ八萬↓打四萬

二三三四四六七七七八九萬 3索 西

 ツモ中↓打3索

二三三四四六七七七八九萬 西 中

 ツモ八萬↓打九萬

二三三四四六七七七八八萬 西 中

 ツモ二萬↓打中

二二三三四四六七七七八八萬 西

 ツモ六萬↓打西

二二三三四四六六七七七八八萬

 ツモ【五】萬↓打七萬

二二三三四四【五】六六七七八八

ってとこです

361 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
プロの引きって恐ろしいのよー

362 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
なにこの引きは……(驚愕)

363 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
でも、余計なことしないでストレートに行ってたら
五巡目で、一二三三四四四 六七七八八九萬 に二萬を一発ツモってたわよね?
リーチメンチン一発ツモ(平和)の8~9役で十分だと思うけど……

364 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
まあ、一発ツモは結果論ですから……
リーチ時点じゃ跳満確定で、二・五ロンかツモれば倍満

今のは……
安くてリーチメンチンタンピンイーペーコードラ1の11役、高いとリーチメンチンタンピンリャンペーコードラ1の13役
相手によっちゃ上手く行けば萬子に引っ掛かるやからも出てきてくれるでしょうし……

365 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
小手調べと、ロマンだよねっ

366 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
仰有る通り、小走・須賀プロにこれが通用するのか……ってお試しの意味と、お楽しみが大きいんやないかと

367 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
お試しとかお楽しみで安くて三倍満、高目親の数え役満って……

368 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
ふえぇぇぇえ……

369 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
京太郎の雄膣中におっきくて暖かい(牌。萬子)を注ぎたかったんだからしかたないね

370 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
あったかぁ~い……?


京太郎(やえさんは――)

やえ「……」


 打、三萬。


京太郎「……!」

京太郎(これは――つまり)

京太郎「チー!」


 一萬 ①②③④ ⑧⑨筒 234索 中 副露:一二[三]萬子

 打、④筒。


セーラ「……ん?」

セーラ(こっから、流しに行くっちゅーわけか?)

セーラ(いや……)

セーラ(なんやろな……なんとなーく、違和感があったんやけど)

セーラ「一発は……ならずか」

京太郎「いや、どのみち俺が副露してますからね?」

セーラ「知っとるわ」


 次順、小走やえは今度は打六萬。

 筋を頼りに――というタイプには思えないが……。

 セーラから見て、場に四萬は枯れた。三萬は三枚出て、一萬は二枚。

 二萬は須賀京太郎の手牌に一枚。自分の所に二枚。

 残り一枚の二萬はほぼ浮いている。誰かしらが掴んだなら、抱えて落ちることは確定的。

 やえの打三萬が――一二三三の形なら、二萬は殺されてしまっている。

 或いは漫の手の内に一二三の形で存在して、やえにとって三萬は浮いていたか。

 残りは、五萬が三枚と八萬が二枚。あまり面白い形ではなくなった。


セーラ(……また、打六萬? 対子落としか?)


京太郎(……そろそろか?)

京太郎(俺の手牌は変化なし……あいも変わらずこの形だ)

京太郎(なんつーか俺、流石だよな)


 一萬 ①②③④ ⑧⑨筒 234索 中 副露:一二[三]萬子

 ツモ、1索。


京太郎(……)

京太郎(じゃあ、こいつで――)


 打、中。


やえ「ポン!」


 ■■■■■■■■■■ 副露:中中[中]


 叩かれた中。それまで静かに沈黙していた小走やえが、動き出していた。

 代わりに河に出されたのは――六萬。


セーラ「……は?」

セーラ(暗刻を、わざわざ落としたんか?)

セーラ(安牌ならそれこそ、中があるやないか)

セーラ(……いや)

セーラ(副露じゃ進めない手やから、中を残して六萬を見切った)

セーラ(ちゅーことは……他に役がない。多分、一二三を持ってるのはこっちやな)

セーラ(山に埋まってるゆー可能性もあるにはあるけど……)

セーラ(俺が仕掛けたとは言っても……まさか“7位”があの捨て牌で萬子は平気なんて思うとは思えへん)

セーラ(あの打三萬は……自分のとこで一二三三になってから――やと思いたいわ)


京太郎(じゃあ、ああ……)

京太郎(どっちだ、っつーと……こっちだよな。不要なのは)


 一萬 ①②③ ⑧⑨筒 1234索  副露:一二[三]萬子

 ここにツモ4索をした、須賀京太郎の打牌は――⑧筒。



458 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
……え?

459 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
……は?

460 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
……えっと、なんで?

461 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
……なにやってんの?

462 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
ガン掘り希望っすか?オッスオッス!(錯乱)

463 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
え……いやだってそれは……え……?

464 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
お、雄膣いてワームホールを探すんだ

465 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
待ちは悪いけど、一萬残しても……!

466 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
小走プロの手牌が、全然撮されてないから……だから



セーラ(流石に、全員が聴牌らへんか)

セーラ(っと、ツモらへんなー)

セーラ(配牌悪くなかったし、試してみたかったから“遠当て”選んだけど……)

セーラ(これは、失敗やったかー?)


 引いた牌を、そのまま河に流す。

 ひょっとしたら、須賀京太郎に当たるかもしれないとは思っていたが――。



やえ「――ロン」


 一二三五五五萬 ⑦ 発発発 副露:中中[中]


やえ「40符2役は2600点」


セーラ「……はい」

セーラ「ったー、やられてもーたかぁ」

やえ「まあ、こっちも危ないところだったけどさ」

京太郎「主に、俺がっすけどね! 高打点によるミンチ的な意味で!」

漫「ははは……」


セーラ(……こっちの待ちを殺されてたか。それも、殆ど)

セーラ(流石は7位……ってとこやけど、待ちを殺すのは3位も一緒。しかもあっちの打点は容赦ない)

セーラ(まさかそんな、3位の下位互換みたいな能力で生き残れるほど……ランカーは優しくない)

セーラ(……なんなんやろ)

セーラ(⑦単騎待ちやったけど……手の内に發があったから、これやとおかしい)

セーラ(……いや、わざとおかしな捨て牌した俺が言うことやないけど)

セーラ(六萬の暗刻落としがどうにも引っ掛かるんのが困りもんやな……)

セーラ(単純に、五萬引いて六萬と張り替えたっちゅー線もありえるけど)

セーラ(それならそんときには發が暗刻になるから……須賀プロから中を鳴く必要がなくなる)

セーラ(まさか、このギリで打点を増やしたいからなんて欲張りでもないやろーしな)


518 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
今の、須賀プロがそのまま行ってたら取れてたよね?

519 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
セーラに直撃(意味深)だったね

520 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
セーラがさらけ出した筒にむしゃぶりついてたよね(恍惚)

521 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
今更ながらにホモって怖い(陶酔)

522 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
小走プロの頭ハネでどのみち小走プロの和了になると思……



やえ(……ふう)

やえ(やっぱり、あんた以外には私の相棒は勤まらない)

やえ(あんたは前に、『どうして自分を』って言ってたけど……単純よ)

やえ(私のこの運というかスタイルは――援護もそれなりにできるけどさ)

やえ(それ以上に、マイナスが大きい)


 倒した牌を雀卓に押し込み、代わりに競り上がってきた山を切り崩し、静かに手を並べる。
 

 二三四萬 ②④⑥⑥筒 245566索


 悪くない配牌だ。ここだけ見るなら、だが。

 果たして、ツモってきた牌を眺めてやえは嘆息した。

 ⑧筒。――どうやら、上重漫は再度、燃焼して加速するらしい

 やはり、上手くはいかないものだ。相手が速いタイプなら、尚更そうなる。

 だけれども――自棄にはならない。


 やえは元々、優秀なタイプの人間だった。

 ただ、これと言って情熱を向かわせる先はなかったのが問題だ。

 そのまま育っていれば――五歳で神童、十五で秀才、二十歳過ぎればただの人――。

 いや、なまじ優秀な分……性質が悪い、努力ができない人間になっていただろう。

 だけど、そうはならなかった。


 小走やえは麻雀に出会った。

 小走やえは子供の多分に漏れず、勝負事に熱中する程度には健全だった。

 麻雀の役を覚えるのに苦労をし、点数計算に眉を顰める。

 読みというのは安定せず、効率を考えるのは非常に手間だ。

 自宅の麻雀マットの上で繰り広げる麻雀は、手積みの大変さを覚えるのに十分。

 いささか普通とは異なる形かもしれないが少女は、目標に向かう努力の大切さと何かに熱中する楽しさを覚えた。

 或いは元々、実は凝り性の嫌いがあったのか。

 とにかく、麻雀というのは楽しくて仕方なかった。勝てば、尚更楽しい。だから自然と足は強さを目指した。



 勉強もちゃんとやった。

 自分にとっては一大事だが、両親にとっては麻雀等はお遊びの一種であるのだ。

 一緒にやろうと言ったら嬉しそうに過去の武勇伝を片手に賽を転がすが、遊戯の一種なので勉強を見逃してはくれない。

 そういうものにとやかく邪魔を受けたくないので――成績には気を配った。

 それともやっぱり、根は真面目だったのか。

 変に捻くれたり気負ったりせず、強くなるための麻雀を楽しく打った。それ以外のこともきちんとこなした。


 それから、近所では麻雀をするならここという中学校に通い、進学校で実績もある高校に通い――。

 先輩に玩具にされたり、同級生に手を焼いたり、後輩に格好つけたりなんやかんやと色々あって――。

 今、ここで卓を囲んでいる。

 麻雀のプロとして、ここにいる。須賀京太郎の相棒として。


やえ(あんたを見初めたのは、あんたが不運ってもんを知ってるから)

やえ(その技術が――多分誰よりも冴え渡っているから。……私のに対応できるのはあんたぐらい)

やえ(理論と努力と覚悟)

やえ(あんた以外に――須賀京太郎以外に、私の相棒なんていないのよ)


やえ(……っと)

やえ(こっちを引いた――こっちが私の手の中で使えるようになったってことは)

やえ(相手も、ここのところは埋まったってこと)

やえ(……で、傾向と大体の捨て牌から察するに――これはあっちの“有効牌”)

やえ(……ふむ。その手出しは、この牌に繋がるわね)

やえ(ってことは――うん。そこを見切って手を張り替え直したのか)


 小走やえは、強い。ツモも良ければ技術もあり、打点も早さも悪くない。

 実際に奈良県ではトップであったし、数十年とインターハイに足を進める母校ではエースであった。

 それぐらいの努力は積んだ――のだから当然だ。

 でも、勝てなかった。

 何故だか、肝心なところで負けてしまうのだ。舞台が大きくなれば、なるほど。


セーラ「リーチ!」


 実力でも、引きでも負けている――という気はしなかった。

 なのに、何故……。


漫「リーチ!」


 理由は暫しのち、判った。

 それまでは運がいいと言うのに、自分は局所的に運が悪かった。

 自分がリーチ――聴牌したその後に、相手の当たり牌を引っ付かんでしまうのだ。

 当たり牌を掴むというのは、相手も自分に張り合うほど速いことの証左だ。

 時には、自分より速い。追っかけても、競り負ける。

 肝心な舞台になり、敵が強くなれば――本来の範疇を超えて、自分には不利に働いた。


京太郎「……」

やえ(……大丈夫だって。私は、あんたの相棒でしょ?)

やえ(それより、巻き込まれんじゃないわよ?)


 人には、性質があった。

 オカルトと呼ばれるそれほどではないが、ある程度存在している傾向。

 速攻が向いているとか、面前が向いているとか、気配を読むのが上手いとか、土壇場の引きが強いとか――。

 そんな傾向が、やえにもあったのだ。

 ここ一番ほど、運が悪い方向に働く……という。


やえ(さて……ようやく、回り回ってできたか)

やえ(最後までどういうところが使われてたのかは、大体判る)

やえ(さて、行くわよ……)


 だが、やえは引かなかった。

 結果、技術を磨いて普段の能力が増せば増すほど、その傾向は強くなる。

 ついには、無駄ヅモ――向聴数が変化しない、或いは手牌に組み込めば向聴数が上がってしまうツモ――にて、

 相手の有効牌をひっ掴んでしまうようになった。

 そのまま握り潰せれば幸いであるが、単純に全員が一向聴だとして、有効牌の数は絞られても多い。


 向聴数が小さくなれば、有効牌は減る。向聴数が大きくなれば、有効牌は増える。

 一番、有効牌が少ない聴牌の状態としても――両面待ちなら有効牌は最大八枚。これが三人で二十四枚。

 容易く、手札が破産する。


 ならば――やえはどうしたのか。




 河を見て、点数や傾向を見て、どの有効牌が誰のそれにあたるのか推測する。

 最早これは論理化するまでもなく、膨大な経験がある種の“勘”を形成する。

 何となく、“その後ろにあるものが見える”のだ。だから京太郎のように妙に頭は使わない。

 反面、コンスタントに利用はできても、細部まで論理的でない分――限定的な正確さでは彼に劣る。

 こんな、これまでの“経験”がスタイルのベースであり、7位の所以。


 容易に叩きにくい手牌を持つ相手の有効牌を場に枯らすことで、順子形成に切れ目を入れて“切断する”。

 そうして、相手に回り道を余儀なくさせて――その間に自分が走る。

 或いは、特定の誰かに有効牌を流して渡すことで、そいつの手助けをする。

 そして、自分の代わりに和了を潰させにかかるのだ。

 或いは、そいつを囮として利用するのである。

  


 やえの持つ弱点は三つ。


 一つは、先発をすると後発の相手に追い付かれてしまう危険があること。

 だからやえは先攻はしない。

 ――否。

 正確に言うなら、先攻して手を一度組み立て上げた後にそれを分解して再度聴牌するのだ。

 だから、純然たる速度という面では回り道をしてしまう分だけ遅くなる。

 とは言っても回り道をしていても十分、ランカーの平均的な速度を上回るし、

 常にそんな作業を行っているという特性上、重圧となる能力が通用し難い。

 あたかも、強力な外骨格と無比の筋力を持つ甲虫が如く。


 二つ目。

 有効牌を掴んでしまうということは、他家の聴牌速度や手役に影響を与えるということ。

 これは一人では強力な鎧となる反面、タッグなどでは味方の足を引っ張ることになる。

 自身の利点が、仲間の不利益になってしまうのだ。

 ――本来なら。

 同じく不運や不条理とは見知った顔の須賀京太郎は、その程度をものともしない。

 それどころかやえの“特性(のうりょく)”を逆手にとって、やえのアシストを行うのだ。

 東一局、須賀京太郎がやってみせた。

 敢えて中を残して自身の有効牌とすることで、自分よりも引く力が強いやえの手元に中を送り込んだ。


 7位であるやえがタッグの主体を握るのではなく、あくまで対等に振る舞う。

 まさに正しき意味でのコンビネーション。

 それを可能にする力があるのは――対応するオールラウンダーという特性を持つ、京太郎だけ。


 だからやえは常々、


やえ(私の相棒は、須賀京太郎――あんただけよ)


 そう思って、憚らない。

 口に出すと調子に乗りそうなので、あくまでも心の内に留まっている。



 そして最後。

 やえの持つ不運の特性は――無駄ヅモ、つまりそのツモを内に入れても向聴数が変化しなかったり大きくなったりする。

 そんな形となって発揮される。

 だから、相手の有効牌を元に手作りを行うというのは、(対子や刻子、順子の張り替え以上には)難しい。

 完全にその性質には支配されている訳ではないが、本来の引きと打ち消しあったり、影響があったりするのはまた事実。

 取り合えず――確実に、こんな形となっては現れる。


 “聴牌状態で相手と待ちが被っている場合、自分の有効牌としてそれを引けない”=“待ちが被った際のツモ和了は不可能”。

 無駄ヅモと有効牌は真逆。

 相手の有効牌を無駄ヅモとして引く特性であるが故に、相手の有効牌を自分の有効牌とした場合には、

 確実に競り負けてしまう。

 だからこそ須賀京太郎は、東一局の最後の場面で――自身の聴牌を崩したのだ。

 上重漫・江口セーラと小走やえの捲り合いを邪魔しない為に。


 その対策として、小走やえはこんな形を使用する。


やえ「――ツモ!」


 三萬 七七萬【⑤】【⑤】⑥⑥⑧⑧筒 5566索 ツモ:三萬


やえ「3000・6000よ!」


 相手の有効牌をなるべく行かしやすく、張り替えが容易で、いざという時には向聴数が上がろうと対々和に向かえる。

 例え相手と待ちが被って破壊されても、すぐに次の刃を作り出せる。

 その役の特性が故に、聴牌しているのか否かという気配が判りづらく、遠間から襲いかかる――。


       チ  ー  ト  イ  ツ 
 ――“途絶えることのない大顎の刃”。



やえ「お見せしよう!」

やえ「これが、M.A.R.S.ランキング7位の打ち筋だ!」




7位「退くことなき双剣の騎士」 小走 やえ
ベーススタイル:『技術昇華+運+不運』

攻撃力:45/60 防御力:45/60 速度:35/60
技術:55/60 幸運:35/60 気力:60/60
※(35+55)/2+35=80 コンマ20以上で聴牌
※45×(35+55/2)=2835 これをコンマ一桁倍

・『退くことなき双剣の騎士(0)』
 局地的な不運か、聴牌後に他家の当り牌を掴むという特性を有していた――それを昇華した。
 他家の有効牌を無駄ヅモとして引く特性及び、その特性と技術の連動。
 自身の聴牌判定値の下一桁と同じ数字を下一桁に持つ相手の和了を封じる。
 ±1の範囲にある者の、コンマを+10、或いは-10する。

・『退くことなき双剣の騎士(10)』
 特性故に対子を作る能力に特化し、また、容易に手を張り替える能力。
 聴牌判定に失敗した場合、自身のみを更に判定する。
 尚、その際和了した場合の打点は七対子のそれと同じとする(打点判定が2なら1600(2400)、3なら3200(4800)、4なら6400(9600)など)。
 何度振り直しても、この特性使用時のコンマの下一桁は、データとして累積される。
 つまり、振り直しの際毎に『退くことなき双剣の騎士(0)』の効果は発生する。

という訳で、寝ます

セーラと初登場の漫ちゃんの出番は犠牲になったのだ……
麻雀描写に絡んだ味方はヒロイン渡合が増すという法則の犠牲にな……

①マシンガントーク
②ハネウマライダー
③ミュージック・アワー

一応、参考までに聞いときたい
あ、2150から開始します

①8
②1
③10

やね。了解

ここまで仲良くなってて、裏切りってドクター憩とキャットファイトとかスゲーな

オレンジは確かにそうやった。というかあれSMAPだったんか

まあ、時系列的に★10になったら恋心自覚してもいいのかもしれないね。ミュージック・アワーで
ハギヨシさんは……うん


さて、終わらせて次に移りたい所存


654 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
うちしゅじ来た!これでかつる!

655 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
これが――7位

656 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
7位だかなんだか知らないけど、私の敵じゃない!

657 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
いや、相手はプロですよ……?

658 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
しかも、M.A.R.S.ランキング上位って……

659 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
麻雀じゃなくて、スタイル勝負とか……?

660 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
スタイルが良かったら、今すぐゴールインしてるから……

661 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
仕方ないよね

662 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
おもちがないから駄目だよね

663 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
おもち……ねぇ……

664 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
そうしたらきっと、須賀プロはデレデレなのよー

665 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
あってもなくても、須賀プロなら多分気にしないわよ

666 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
まあ、実際に須賀プロが「D」の発言したソースはありませんからね

667 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
麻雀の話はどうしたんですか!?プロが麻雀打っとるんですよ!?


セーラ「これが……」

漫「7位……!」


 相手の攻撃に、果敢にも切り込んでいく鋭さ。

 それこそが、“退くことなき双剣の騎士”。

 これこそが――7位。


やえ「……ま」

やえ「一応とは言え、相棒の前だから――格好くらいは付けさせて貰うから」

やえ「こいつの不運……足りない分の運まで、フォローするって言った以上はさ」

京太郎「――」


 小走やえの戦法は、単純であるが実に多彩だ。

 彼女の特性は、相手が強いほど有利に働く。

 例えば――以下。


 A:ニ三四萬 ②③③④④筒 23466索

 B:ニ三四萬 ②③③④④筒 23456索


 Aなら、有効牌となるのは②筒と⑤筒。計7枚。

 Bなら、有効牌となるのは①筒、②筒、③筒、④筒、⑤筒、1索、2索、3索、4索、5索、6索、7索。

 計するのも馬鹿らしくなるほど増える。

 だから、相手が早く聴牌に向かえば向かうほど、小走やえが引き込む無駄ヅモ――相手有効牌は限られて、

 故に、対子や刻子として潰すことも容易くなっていくのだ。


 このような膨大な数が、他にも二つ。

 相手が遅れれば遅れるだけ――やえが引ける牌というのは拡散して行ってしまう。

 それが無駄ヅモとしてしか引けないのなら――やえの手牌の内に、Bでの牌が被っている場合は……。

 彼女自身の手というのは、まるで進まない。

 だが……。


 三萬 ②②⑤⑤⑥⑥筒 123468索


 このような手牌の内で、相手の有効牌の六萬を引いてきた場合。

 三萬と変えても、向聴数は動かない無駄ヅモである。

 或いは、そこに更に六萬を引いたとしても今度は②筒を落とせば、やはり、向聴数は変わらない。

 だが、確実に相手の有効牌を二つ潰している。

 また、この手牌は――。


 A:②②④⑤⑤⑥⑥筒 234678索


 という最も近い、最終聴牌形から見たら、ニ向聴である。

 六萬を引き、打三萬。更に六萬を掴んできたとして――。


 六六萬 ②②⑤⑤⑥⑥筒 23468索


 こんな形になったとき、自身にとっての有効牌が削れてしまうものの、

 やはりニ向聴は動かず、七対子という観点からしてもニ向聴。


 更にここに六萬が重なって、打3索と進めたとしよう。

 そうすると――


 六六六萬 ②②⑤⑤⑥⑥筒 2468索


 この形。

 Aからしたら、向聴数に変化はない。というより、敢えて向聴数を変化させない為の打3索。

 打8索では、一向聴となってしまうからだ。そうなると特性は使用出来なくなる。

 一見したら、特性の為に余計に自分の手を縛られてしまった風に思えるかもしれないが……。

 仮に、


 B:六六萬 ②②⑤⑤⑥⑥筒 22448索


 こんな最終形を見込んでしまえば、やえにとっては向聴数は変わらずにニ向聴だ。

 例え無駄ヅモしても向聴数を増やさずに、相手の有効牌を使い潰せる。

 或いはここで、②筒と⑤筒が誰かの有効牌であり、それを引いてしまったとしよう。


 六六六萬 ②②⑤⑤⑤⑥⑥筒 2468索


 その場合、Bを目指した場合のやえにとっては、七対子に向かうには最終的には邪魔となるものとなるが――。


 C:六六六萬 ②②②⑤⑤⑤⑥⑥⑥筒 6索 


 こんな形を最終形に見込めば、やえにとって②筒或いは⑤筒引きというのは明確なマイナスではない。

 打2索・4索・6索・8索――。

 いずれにしても、自身にとっての有効牌の数に変化はあっても、向聴数は動かない。

 ただ、相手の有効牌を握り潰すことに繋がる。


 また、対子から刻子と違い、刻子から槓子にはある点が存在する。

 それは、“刻子から槓子となっても、向聴数はまるで変わらないこと”。

 ツモが一度無駄になってしまうが、代わりに相手の和了牌を囲い殺すことができる。



 長くはなったが――。

 彼女の特性を、簡潔に言い表すとしたら……。

 自身の有効牌を削れば向聴数は動かずに、相手の有効牌を使い潰すことができる。

 同時に、自身の打点はおおよその場合(縦に重なるため)上昇する。

 つまりは――“速度と引き換えに”“打点を上昇させて”“相手の有効牌を潰して阻害する”能力だ。


 いくらか色がついているものの――基本的にそれは麻雀では常識的なことであって、実に“地味”である。

 それを7位としてまで上り詰めさせたのは、ひとえに小走やえ本人の技術に由来する。


 的確な手の張り替え。打点の選択。手役の確保。

 複数人に通じる有効牌を理解することで、切り込み、順子を崩して手の形成を阻害。或いは無力化。

 自身の有効牌を削り相手の有効牌を潰すか、自身の有効牌をそのままに進むか。それの見極め。

 相手が手を組み換えたことを素早く察知し、それに対応する力。

 相手の手の進み具合を見抜き、敢えて有効牌を流して走らせる統制力。


 それら全てが――彼女自身の持つ、経験に由来するのだ。

 故の、7位。

 特性が強力なのではなく――


やえ「――ポン。カン。カン」

やえ「そんで、ツモよ」

漫「……ッ」

セーラ「……ッ」

京太郎「はは……」

やえ「――6000オール」


 ――小走やえが、強いのだ。



 [六六六六]萬 [⑤【⑤】【⑤】⑤]⑥⑥筒 22索 ツモ:2索 副露:②②[②]




京太郎(……やっぱり、この人はヤバいな。尊敬する)


 麻雀は基本的に内に向かっていく。

 だから、小走やえの手牌は……そのスタイルを存分に発揮すれば、タンヤオ傾向に寄る。

 対子が重なる、刻子が重なるから打点も上がる。

 今回、上重漫は先に789を自分自身で揃えていたが故に、その辺りは既に出来上がっているものとして、

 相手の有効牌としてカウントされなかったのだろう。

 だからヤオチュウ牌は、やえの手牌に来なかった。

 漫の特性を知るが故に、セーラがチャンタ系に寄せようとしない(ヤオチュウ牌がセーラの有効牌にならない)のも理由だろう。


京太郎(変な特性があっても、それに左右されずに普通に自分自身で引く)

京太郎(単純に巧いから、特性に頼る必要もない)

京太郎(かと思えば、自分の特性を十分に使って相手の手を殺したり……)

京太郎(或いは、その事に気付いた相手には手の張り替え――回り道を余儀なくさせる)

京太郎(また、そうと見せかけて相手を踊らせるただのブラフ。自分は普通ってのもある)

京太郎(引きを生かして次々に張り替えてくる相手に、同じく面子を組み替える七対子で巧みに捌く――)

京太郎(流石は、7位だ)


 勿論、いざ彼女と戦わなければならない――なんて言われたら。

 その時はそんな悠長なことは言ってられないが。

 ……まあ、コンビである以上、彼女の力は把握している。

 そうでなくては、適切なアシストができないから。


京太郎(俺が小走先輩とやり合うとしたら……)


 加速――特に副露は彼女と相性が悪い。

 聴牌に素早く近付くというのは、自然と有効牌を絞ってしまうということで、

 それを小走やえに握り潰されるのが、速くなるだけ。

 そして、短くした手牌でやえとやり合わなくてはならないというのは、致命的。


京太郎(だから――)




やえ「――ロン」


 ①⑨⑨筒 東東 西西 白白 発発 中中


京太郎「――」


京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」


京太郎「……オレェ?」


やえ「……よし、終わったわね」


 混一色、混老頭、七対子。

 リーチか、ツモ……或いはドラが絡むのならば倍満であっただろうそれ。

 そんな大振りの刃が、突き立てられていた。

 背後から斬り付けられたに等しいほどの衝撃が京太郎を襲う。緊急事態。


 裏切った。裏切られたか。

 自分が、何かをしてしまったのか。

 どんな意図があって、こんなことを。


 などと、思考が混乱するよりも先に――。


京太郎(ああ、そういうことか)


 戸惑いより先に、京太郎は納得していた。実に不思議だろうが、事実その通りだった。



江口セーラ: 25000 -3600 - 4000 - 6000     0 = 12400

上重漫:    25000 -1000 - 7000 - 6000     0 = 11000
小走やえ:  25000 +4600 +14000 +18000 +18300 = 79900
須賀京太郎:25000     0 - 3000 - 6000  -18300 = -2300

お待たせや

お題終わるし、安価入るんでなー


やえ「さて、これで終わったわけだけど……」

やえ「結果は……1位と4位、2位と3位がいるから、タッグとしては引き分けよね?」


 なんて、したり顔で言い出した。

 京太郎は沈黙。セーラと漫は顔を見合わせた。


セーラ「いや、点数で見たら78600点と23400点でそっちの圧勝やないか」

やえ「でもほら、ウマオカ加えたら……」

漫「ウマオカありなら、1・3だとしても……須賀プロが-62、小走りプロが+100」

漫「こっちが-8と-29で……+38と-37でやっぱりそっちの圧勝」

セーラ「というか、差額が55200点から75000点に増えるだけやな。オカの分」

やえ「……」

やえ「ウマオカなしの原点返しなら……」

漫「須賀プロが-32、小走プロが+50。うちらが、-19と-18で……+18と-37やね」

セーラ「どっちみち、変わらへんな」


 気まずそうな、申し訳なさそうな瞳でやえに一瞥される。

 この人なりに考えて、どういう結果に導こうとしているか――は決まっていたのだろうが、

 その道程、論理の導きかたが上手くいっていないのだろうと推し量る。

 スピーチやコメントに関しても、何度も練習している風景を見ているので察しがつく。

 麻雀と違って、リアルでのアドリブ――ほぼ初対面相手――は苦手なのだ。小走やえは。

 なので、ここは須賀京太郎の出番だろう。


京太郎「まあ、つまりはこーいうことっすよ」

京太郎「『この戦い、勝利条件が明白じゃあない』」

京太郎「『ルールの整備が甘いから、ひょっとしたら後から結果が変わるかもしれない』」

京太郎「『曖昧なルールの賭け事は成り立たないんじゃないか』」

京太郎「……ですよね、小走プロ?」

やえ「……そーいうことよ」


 まあ、相棒だから。

 プロになった――スカウトされたというのも、

 小走やえからチームに「こいつがコンビとして欲しい」と声をかけたそうであるというし、

 この程度、相棒の考えていることが読めなくてどうするというのがある。



755 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
流石は女房役やな

756 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
実際そうなったら、公私ともに最強の夫婦やないですかね

757 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
むっ

758 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
お、おもち……

759 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大明神

760 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
須賀プロは、誰と組んでも上手く合わせられるからなー

761 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
せやな

762 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
No.1よりNo.2を地でいくタイプだから……

763 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
エースやないけど、司令塔みたいな?

764 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
でも、指揮官っていうか……参謀兼だから指揮者?もできるのよね。タイプ的に

765 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
そら、オカルトスレイヤーとして戦ってられる以上、オカルトや特性の把握は十分でしょうからね
倒せる、戦いになる程度に……攻略できるほどに把握してるっちゅーんなら、そのフォローや指揮は数段楽ですわ

766 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
やっと麻雀プロスレらしい話題に……

767 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
京やえあるで

768 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
京やえと見せかけた、セーラに嫉妬させようとしている高度な京セラ

769 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
須賀プロ挑発小悪魔S攻めからの誘い受け?(難聴)

770 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
なってへんやないか!!


セーラ「いや、そうは言われてもなー」

漫「実際のところどうかって言われると……」


 確かにそうだろう。

 あれほど一方的に小走やえの和了を見せつけられ、稼ぎ和了られれば、印象としてはそうなる。

 特に高火力の二人にとっては、稼ぐというのは唯一絶対の論理であるから。


京太郎「いやー、でも」

京太郎「順位で見たらトントンな訳じゃないですか」

セーラ「そら……」

漫「そうやけど……でも」

京太郎「それに……コンビだってーのに、一人だけハコになってるっとのも」

京太郎「そーいう意味じゃあ、しまりが悪いっすよね」

漫「そう言われてもなぁ……」


 あとは、どこまで押すか。そして丁度よく見切りをつけて引くか。


 腕の見せどころである。


京太郎「今までこの番組を観るに……タッグやコンビっつーのはなかったスよね?」

京太郎「大体、罰ゲームはビリだったり2位や3位だったり……」

京太郎「だからこんな形になっちゃうと、辛いかなーって」


 そしてこれは、テレビ番組だ。

 100の正しさよりも、1のエンターテイメント。それが何よりも優先される。

 この手の問答をして、正しさの末に結論の撤回を図ったとしよう。

 視聴者にとっては、番組にとってはなにそれということになる。

 番組を持つ二人にも、ゲストを捌ききれなかった看板という印象を与えてしまう。

 であるので――


京太郎「つーか、まあ……」

京太郎「コンビ戦だってのに相棒に焼き鳥ハコテンになる一撃喰らっちゃって悔しいんで」

京太郎「もう一度やってほしいなー、的な」


漫「んー……」

セーラ「確かに、悔しいしなぁ……」

京太郎「ですよね。わりと、お互いに遠慮していつもみたいな火力出せてませんでしたし」

漫「やり直すのも、アリなんかも……」

京太郎「じゃ、じゃあ……」


 “ベネ(よし)”。

 この流れ、実にグッドだ。

 恐らく小走やえは、自分達のコンビとしての強さを示しつつ――罰ゲーム命令権を掴まないようにしようとしていた。

 故の引き分けやゲーム成立を駄目にする論調だ。

 というのは、あの人――小走やえがアドリブを苦手としているから。

 うっかり自分が何を命令するのか判らない、何かその場の流れでとんでもないことを言いやしないかという懸念ゆえ。

 ……。

 ……断じて、須賀京太郎がやり過ぎな命令をするのを防ぐ為ではないはずだ。断じて。


京太郎(この流れなら、実にグッドだ)

京太郎(『やえさんをフォローする』、『番組としてもある程度オチ』をつける)

京太郎(両方やらなきゃいけないのが、相棒の辛いところだぜ)

京太郎(覚悟はいいか? ……俺は出来てる)

京太郎(さあ、ショータイムだ!)


 そして――。


京太郎(次にあなたは――)


京太郎(『だが断るで』――)


セーラ「――だが断るで」


京太郎(――と、言う)

京太郎(ふっふっふ、ま~たまたやらせていただきましたァン)


 やえが、「あちゃあ」と顔をした。

 麻雀の打ち筋と違って、この人も大概素直な人間である。

 そんな素直な人に、袖にされるというのは中々に寂しいものがあるというか……。

 きっとまるでフラグなんか立ってないで、便利だけど煩いというか喧しいただのチームメイトぐらいにしか考えられてないというか、

 いやでも頼りにはされているところはあるから、ある程度は好感を持たれているのは確実で、

 まあいい人だから決して悪くは言わないんだろうな、いやでもマジそれって寂しいよなー……なんて思いつつ――。


セーラ「んー、確かに須賀プロの言い分は尤もや」

漫「コンビのときのルールについては、要改正やね」

漫「その点、ホンマありがとうな」

京太郎「いえいえ」

セーラ「……まあ、それはそれとして」

セーラ「普通に罰ゲームしようか。いつも通りに」

京太郎「いつも通りって言うと……」

セーラ「ん、知っとるやろ?」

漫「本当なら、4位がおもろい話するとか、4位が滑らない話するとかやけど……」

漫「この場合なら、1位――小走プロが」

やえ「わ、私!?」

漫「4位――須賀プロに」

京太郎「オレェ?」


セーラ「『なんでもひとつ命令する』――ちゅー形で」


836 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
ん?

837 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
今……

838 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
なんでもするって……

839 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
言ったよね?(ゲス顔)

840 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
……


やえ「ちょ、ちょっと……!」

やえ「なんで私が……!?」

セーラ「いや、1位やん。当然やろ?」

漫「自分の手で、須賀プロを叩き落としとりましたよね?」

やえ「う……」

やえ「そ、それは……その……だって……」

京太郎「あー、なるほどなるほど」

やえ「須賀……?」

京太郎「こういう流れになると見越して、俺を4位にしたんですね……なるほど、なるほど」

セーラ「流石は7位やな」

漫「恐ろしい読みや……これが『退くことなき双剣の騎士』」

やえ「いや、違っ……」

やえ「それにその名前は恥ずかしいから……!」


京太郎「あー、あれっすよね」

京太郎「『相方のこんな攻撃も見抜けないのなら貴様はコンビ失格だ』」

京太郎「『見抜けぬなら罰ゲームを喰らうがいい、フハハハハハ』」

京太郎「『躱せぬまま、血塗れで切り刻まれろよッ! WRYYYYYYY――――!』」

京太郎「……的な」

セーラ「あー……」

漫「凄まじい……スパルタやなぁ」

セーラ「いつもこうなん?」

京太郎「そうなんすよねー」

京太郎「『鳴くときに鳴けないなら、泣いて覚えるしかないわよね……?』って」

漫「怖っ」

セーラ「鬼やな、7位……」


やえ「……っ」

やえ「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ」

京太郎(お、すげープルプルしてる)

京太郎(実に完璧な流れって奴だな)

京太郎(これで小走先輩が何を言っても、オチがつくぜ)


 黙れって言われたら、その後黙ってればいいし。

 殴られたらそれを元に弄くればいいし。

 死ね――とはまあ、言うまいが……似たようなニュアンスなら話を膨らませられる。

 何にしても問題ない。

 実にグレートですよ。こいつぁ……。


京太郎(さーて、何がくるんだ?)

京太郎(何が来ても、ものの見事にストライクゾーンに捕球するけどさ)


やえ「……んなに、言うなら」

やえ「――あんたとは、コンビ解消だかんな!」


 ――。


京太郎「――」


京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」


 えっ。

 いや、へっ。


京太郎「ファッ!?」


912 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
【悲報】スッガ、小走プロと離婚

913 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
あー、あかんやん。これは

914 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
新婚さんいらっしゃい的なんが……いつのまにやら、離婚さんお帰りくださいやな

915 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
何やってんのよ……

916 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
し、仕方ないなぁ……か、かわいそーだから拾ってあげてもいいかも

917 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
京セラNTLだとッッッ!?

918 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
やっぱり京セラがNo.1!?(錯乱)

919 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
ファッ!?

920 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
南無三

921 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
え、ちょ……ホンマ!?

922 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
これは不味いのよー

923 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
まあ、罰ゲームやから……

924 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
小走プロが初対面相手にテンパるんの、ちょっと想定以上やったんでしょうね



京太郎「お、俺との仲は遊びだったんですか!?」

やえ「人聞き悪いこと言うな」

京太郎「あんなに一緒に愛しあったのに……!」

やえ「試合ったことはあっても、愛しあったことはないから」

京太郎「俺の何が悪かったんですか……!」

やえ「胸に手ェ当てて考えてみたら?」

京太郎「……当てるのは、まあできるか」

やえ「おいこら。どこ見て言った」

京太郎「――って、別れてからも身体の関係は続けるつもりなんスか!?」

やえ「だからあんたのそういうとこが気に食わないんだってば!」




990 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
1000なら時代は京セラ……ではなく京やえ(ノンケ)でコンビ再来

991 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
1000なら時代は京セラ……ではなく京やえ(NL)でコンビ再来

992 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
1000なら時代は京セラ……ではなく京やえ(ノマカプ)でコンビ再来

993 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
1000なら小走プロはおもちが増えて二人は仲良し

994 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
1000なら須賀プロと小走プロは仲良しさんであったかい

995 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
1000ならいつもの範疇……とか

996 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
1000ならただの勢いだけの言葉

997 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
1000ならコンビ解消を取り消し

998 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
1000ならこれはただのじゃれ愛

999 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
999なら今日のおやつは焼きプリン

1000 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
ん?このスレ、やけに勢いがあるな……何があった?

1001 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
1000ならきょーたろーはちゃんと仲直りできる

さすがSSSさん見事なスナイプです


京太郎「……」

京太郎「……そーかよ。ああ、そーかよ」

京太郎「判りましたよ、じゃあ、別れましょう!」

やえ「……」

京太郎「次にあなたは『捨てないで』と――」

やえ「言わないわよ」

京太郎「ですよねー」


やえ「ま、まあ……」

やえ「その……さ」

やえ「これは別にただの罰ゲームだからそこまで真剣にならないでも――」

京太郎「――別れましょう」

やえ「へっ?」

京太郎「小走プロが、そう言うならそうってことっすよね」

やえ「……」

京太郎「だからこれは、たかが罰ゲームとは言わずに……俺たちは別れるべき」

京太郎「……そのタイミングなんだ」

やえ「……」

京太郎「次にあなたは『捨てないで』と――」

やえ「だから、言わないってば」

京太郎「ですよねー」


京太郎「……そーかよ。そーかよ」

京太郎「じゃあ、別れましょうよ。そーするべきなんだ」

やえ「……これ、何度目?」

京太郎「やえさんがそう言うなら、そーっスよね。そーなんスよ」

京太郎「男に二言はないって言うし、やえさんが口に出したらそーいうことなんだよな」

やえ「いや私、女……」

京太郎「だから俺は考えました。そして、ここにコンビを解消するって決めました」

やえ「ふーん」

京太郎「……で、またコンビ組めばいいんですよね。この場でさ」

京太郎「どうっすか、この作戦。実に完璧な作戦でしょう?」

やえ「あー、確かに完璧な作戦ね。実現不可能ってことに目を瞑れば……さ」

京太郎「へ?」

やえ「私が断れば、コンビは再結成されないでしょ?」

京太郎「あー」



京太郎「――でも、断りはしないっすよね?」

やえ「――」


やえ「……」

やえ「そりゃ……」

やえ「その……」

やえ「……。……そーだけど、さ」

京太郎「ですよね?」

やえ「……」

やえ「でも……」

京太郎「“でも”……?」


やえ「そ・の・し・た・り・顔・や・め・な・さ・い、っての」


京太郎「それ、命令っすか?」

京太郎「……って、あれ?」

京太郎「もう命令はさっきので使い切りましたよ?」

やえ「うっさい! だからあんたのそーいう調子に乗るとこが腹立つのよ!」

京太郎「ご、ごめんなさい……」

やえ「……ったく」




やえ「……」

やえ「……。この……バカ、相方」

京太郎「……。……はい!」



【小走やえの好感度が上昇しました!】

【江口セーラの好感度が上昇しました!】

【上重漫の好感度が上昇しました!】

好感度

★9
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。親友ですよね?
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。あれ、可愛い……?

★7
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! わりとお茶目なお人
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……!

★5
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! やっぱり姐さん流石です!
小走やえ:頼りになる小走先輩だけど、やっぱ相棒としてやえさんのフォローもしないと……わおぉぉん!

★4
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。一本取られた

★3
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号
松実玄:男として見られてないけど正直結婚したい
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
片岡優希:いい女になったな
東横桃子:消えても追える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ
原村和:初恋……だったんだ
対木もこ:小動物可愛い
姉帯豊音:大きな小動物可愛い
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは
鶴田姫子:頭おかしいんじゃないですか、あんた
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
(鷺森灼)
荒川憩
戒能良子
江口セーラ
上重漫

好感度ランキング

1位:長野
2位:東京
3位:東京
4位:東京
5位:東京
6位:奈良
7位:長野
8位:奈良
9位:奈良
10位:長野
11位:奈良
12位:奈良
13位:奈良
14位:東京
15位:長野


なにこれは……(驚愕)

んじゃ、次のお題を決めようかねー

纏めるから、ちょい待ち


お題
・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・南の島に漂流

・須賀プロ、ボウリング大会で優勝
(天江衣、宮永咲、宮永照、姉帯豊音、愛宕洋榎、花田煌)

・松実旅館で若手プロの交流会(実際はただの飲み会)

・京太郎怒りの日本原産大雀蜂

・【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

・そうだ、龍門渕、行こう。(メイドフラグ回収)

>>1000なら椿野美幸と神戸を巡る旅番組で共演

・【果たして】スッガ、逃走中に出演【捕まえられるのか】

・ドッキリ~須賀復讐編~

>>1000なら昔の照、咲、京太郎の日々


①京太郎「……一列に並べ、外道ども」
 VS中国班(名有りモブに無双) ~京太郎怒りの日本原産大雀蜂~

②ボウリング、行こう

③【summer/少年時代】(照過去編。シリアス要素なし)

④南の島で、逃走中(メンバーを安価)

⑤京太郎「オフだしハギヨシさんと一さんに会える!」(京太郎、マネージャーメイドを手に入れる)

⑥【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

⑦コードマーズ ―反逆の須賀京太郎― (どっきり仕返し)

⑧みゅーじっく・あわあわー(ただし好感度は上昇しない)


こんなところですかね
神戸は取材にいくか、そっちの奴と知り合うまでお待ちくださいです


①京太郎「……一列に並べ、外道ども」
 VS中国班(名有りモブに無双) ~京太郎怒りの日本原産大雀蜂~

②ボウリング、行こう

③【summer/少年時代】(照過去編。シリアス要素なし)

④南の島で、逃走中(メンバーを安価)

⑤京太郎「オフだしハギヨシさんと一さんに会える!」(京太郎、マネージャーメイドを手に入れる)

⑥【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

⑦コードマーズ ―反逆の須賀京太郎― (どっきり仕返し)

⑧みゅーじっく・あわあわー(ただし好感度は上昇しない)


↓10

反逆やねー
どこまでリミットになるのか。それなのだ、問題は

んじゃあ、おやすみー

足の靭帯をやったのはそれは私だ
そのあと普通にトランポリンで飛んだり跳ねたり捻ったりしていたのもそれは私だ
アドレナリンが切れて痛みに呻いたのもそれは私だ
職場への言い訳を必死に考えているのもそれは私だ

要するに綱渡りして調子こいて綱の上で跳ねてたら落ちそうになって、なんやかんや捻挫したよ
ついでにトランポリンで口の中も切れたよ

あ、2040あたりから開始します

走ったら治った!(暴論)

ちょっと15分ほど待っててなー

普段から柔らかくしてたから、靭帯自体に損傷はなし(きっと)
亜脱臼気味だったから、走ったら治った(多分)
捻り運動を加えなきゃ問題ない(はず)


よし、いくかー




 【前方二回半捻りとか調子こくと腹から落ちて前歯で唇切ることになるのはなんなんだろうねあれ】



※これまでの粗筋


 須賀京太郎はどこにでもいる普通の高校生。

 ……と、見るものが感じる風に、他人とは付かず離れずの関係を維持している少年だった。

 ある日、京太郎は――かつて人の手により産み出され、その封印を現代にて解き放たれた無機物の怪人に遭遇する。

 他の怪人全員から嬲られるある怪人を前に、言葉にできない思いを抱いた京太郎は、

 その怪人を助けるべく輪の中に飛び込み、彼への協力と引き換えに戦う力を手に入れた。


 須賀京太郎は、戦闘に身を投じる。


 かつて炎の中に失ってしまった何かを――。

 その身に背負わされた“呪い”を、解くために――。



※この粗筋は番組の内容に一切関わりのないフィクションです


OPテーマ:http://www.youtube.com/watch?v=4xSGFgGiumM




 ぬすまれた過去(酔った記憶)を さがしつづけて

 おれはさまよう 見知らぬ町を(ホテル街的な意味で)

 炎の匂い しみついてむせる(ラーメン屋の換気扇ってなんであんなに臭いんだろうね)

 (酔っての不祥事に)さよならはいったはずだ 別れたはずさ

 地獄を見れば 心がかわく(起き抜けに隣で女が寝てるよ……)

 たたかい(飲み比べ)は あきたのさ

 さだめとあれば 心をきめる(責任とらないと……)

 そっとしておいてくれ

 明日に ああつながる 今日ぐらい(独身生活もこれで最後の一日か……)


引用元:【まーたまた】コード・ジアース 反逆の京太郎【やらせていただきましたァン!】


78 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
粗筋なんぞw

79 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
OPが孤独じゃないグルメじゃねえかwww

80 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
淡のにおい?(難聴)

81 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
孤独じゃない方は、どんな歌詞だっけ?

82 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ちょっと待ってろ。これな

83 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
 ぬすまれた過去(PADじゃないとき)を さがしつづけて
 おれはさまよう 見知らぬ町を
 炎の匂い しみついてむせる(うぉオン、俺はまるで人間火力発電所だ)
 (贅肉に)さよならはいったはずだ 別れたはずさ

 地獄(体重計)を見れば 心がかわく
 たたかい(踏み台乗降)は あきたのさ
 さだめ(コース料理)とあれば 心をきめる
 そっとしておいてくれ
 明日に ああつながる 今日ぐらい(明日からまた仕事だ……)

84 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
相変わらず酷いw

85 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
それ、勝手に歌詞に()つけた方じゃねーか!

86 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!弘世プロはPADやないやろ!
巨乳お姉さんやろ!

87 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
でも魔法少女なんだよなぁ……

88 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
PADなんだな、これが

89 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
始まるぞ



京太郎「ふふふ……ははははは……」

ハギヨシ『……京太郎くん?』

京太郎「俺さぁ……俺はさぁ……信じてたんだぜ……」

京太郎「師匠は……俺のことを立ち直らせてくれた恩人で……」

京太郎「大星は……なんだかんだといいライバルで……」

京太郎「辻垣内先輩は……頼りになる楽しい先輩で……」

京太郎「鶴田プロは……なんかあったっけな……?」

京太郎「……ああ、タッグマッチで凌ぎを削ることになって」

京太郎「三尋木プロは……あの火力制圧型の打ち方、打点の乗せ方がスゲーと思ってた」

京太郎「ハギヨシさんは……多分恋人以上に親密な付き合いだった……」

ハギヨシ『はあ……』

京太郎「なのに……」

京太郎「なのに……!」



103 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
誰が対象だっけ、というか仕掛人だっけ?

104 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
レジェンド
あわあわ
ガイト姐さん
舞姫の性的な方
咏ちゃん
電話相手の執事さん

105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!ころたんやろ!

106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
どう考えても執事さんの方にウェイト置いてますしおすし

105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
>舞姫の性的な方
だからどっちだよ!


京太郎「騙した……騙した……」

京太郎「今まで……俺を……」

京太郎「俺を……よく……も……」

京太郎「よくも……俺を……」

京太郎「よくも俺をォ!! 騙したなァ!!」

京太郎「よくも今まで! ずっと今まで! よくも俺ォ!」

京太郎「なんであんな……あんなに……!」

京太郎「よくも騙したァァアア! 騙してくれたなァァアアアア!」

京太郎「俺を……! ずっと俺を……!」

京太郎「今まで……! 今まで……!! 今まで……!」

京太郎「今まで……」

ハギヨシ『……』



120 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガ……

121 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガが人間不審になっちゃう

122 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
人間不審になった手負いの猟犬スッガをパネキが拾うハートフルヒューマンドラマ下さい

123 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガがヒューマンじゃなくなってるんですけどそれは

124 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでやスッガ人間やろ!

125 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大明神

126 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
誰だ今の



京太郎「……」

ハギヨシ『……京太郎くん』

京太郎「フゥゥゥウ~~~~~~~~、スッキリしたぜ」

ハギヨシ『……。……京太郎くん?』

京太郎「俺は弘世先輩ややえさんに比べて、チと荒っぽい方なんで……こうして叫んで気を落ち着けるんですよ」

ハギヨシ『……は、はあ』

ハギヨシ(初耳ですので……これはやっぱり、相当混乱してますね)


 ・
 ・
 ・


京太郎『とりあえずっすけど……』

京太郎『ハギヨシさんは友人のよしみで……つまりは天江さんは友人の主人というよしみで免除したいと思います』

京太郎『それは、ハギヨシさんにとっても……望ましいですよね?』

京太郎『ね? そうっすよね?』

京太郎『だから、天江さんには手酷いお仕置きはなし……つまり早抜けさせようと思うんですが』

京太郎『どうですか?』

京太郎『大丈夫、ただハギヨシさんに少ーし協力してもらうだけですから』

京太郎『その後の奴らにやることも……ね?』

京太郎『ん、今……「なんでもする」って言いましたよね?』

京太郎『心強いなぁ……ハギヨシさんがなんでもしてくれるなんて……ハハハ』

京太郎『言ったからには……責任、とってもらいますよ? ね?』


ハギヨシ(などと仰られていましたが、一体どういうつもりなのでしょうか)

ハギヨシ(約束の通り、衣様をファミレスにお通ししましたが……)

ハギヨシ(正直不安です。俗に言うヤンデレ的な気配を感じました)

ハギヨシ(私にも彼にも、“そっち”の気は断じてありませんが……それでも)

衣「ねえ、ハギヨシ」

ハギヨシ「なんでしょうか、衣様?」

衣「海老フライを頼んでもいいかな?」

ハギヨシ「ふむ……京太郎くんからは、『時間がかかるかもしれないから好きに注文を』」

衣「やた!」



ハギヨシ「……」

ハギヨシ「……衣様は、どうしてこのような企画に?」

衣「……ん」

衣「トーカが、『目立ってなんぼ』と言っていたし」

ハギヨシ「……」

衣「スガ・キョータローと、久しぶりに遊びたいのがひとつ」

衣「あとは……キョータローに、少しでも力を抜いてほしくてな」

ハギヨシ「……力を?」

衣「キョータローがプロになったその年に、開幕のエキシビションであんなことをした衣では烏滸言かも知れないが……」

衣「キョータローは、些か必死すぎる。無聊を手慰みという話ではなく、常に根を詰めている」

衣「一分一秒を畢生必定と、長期的な目標へと幸福を切り詰めて邁進するのを罷めない」

衣「たまにはこうして、無益な行為で無聊もまた風流ということに思い至って欲しいという、老婆心だ」

ハギヨシ「……衣様」

衣「そんな戯言は置いといて……」

衣「衣もたまには、こうして誰かを驚かせてみたかったというのが本音だ!」

ハギヨシ「……。……ああ、はい」



176 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたん可愛い

177 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんクンカクンカ

178 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんペロペロ

179 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんが難しい言葉を言ってるのを見て頭撫でたい

180 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ころたんに海老フライを奢ってあげたい

181 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
全員、ヤサは押さえた


京太郎「……お待たせしました、衣さん」

衣「よく来たな、キョータロー」

衣「昨日のことはまさに……羽化登仙、夢心地だった」

衣「キョータローは覚えているか?」

京太郎「ああ……その、その事なんですけど……その、話があって……」

衣「なんだ、キョータロー?」

京太郎「その……あなたとそういうことになっちゃったのは……実に申し訳ないと思うんですが……」

京太郎「……その、本当に申し訳ないんですが」

衣「……」

衣「諄いぞ、キョータロー」

衣「まさか、乙女の純潔を散華させることよりも……緊要なことがあると?」

京太郎「ええ……というか、本当に申し訳ないとは思うけど……俺には身に覚えがない」

京太郎「むしろ、信じられない。衣さんとそんなことになるなんて、あり得ないと思っています」

衣「……」

衣「……あくまでも知らぬ存ぜぬ、女を棄てるというのか、キョータロー」

衣「それが日常茶飯で、ありふれていると」

京太郎「いや、違いますね」

衣「では――」


京太郎「――俺は同性愛者です。ゲイです。ホモです。バリタチです」


衣「ふぇ……?」

ハギヨシ「……ッ」

京太郎「お、その様子だと同性愛者がなん足るかは知ってるみたいっすね」

衣「ち、知識としては……その……」

京太郎「なら話は早いっす」

京太郎「俺はノンケを喰うことはあっても、ヘテロは無理です。女には興奮しません」

京太郎「も一度、よく思い返して下さい」

京太郎「本当に俺と何かありましたか? 本当に?」

衣「そ、それは……」


京太郎「……ま、あったとしてもそんなのは」

京太郎「他人を、女を、主人を抱いて――」

京太郎「恋人であるハギヨシさんに嫉妬させるためだけですよ。そんだけ」


衣「――」

衣「――」

衣「――」


衣「……。……………………え?」



185 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お、おま……!? 夜はパスで……

186 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
あんたって人は……

187 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
……お、おい!須賀!?

188 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
京ハギか……おめでとう

189 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
ハギ京とかいう負け犬www
まあ、なんにしても愛でたいことやな!

190 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
【速報】スッガ同性愛者であることをカムアウト

191 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
なんだろ……なんか、泣けてきた

192 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
やっぱりホモじゃないか(吐血)

193 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
やっぱりホモじゃないか(喀血)

194 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
やっぱりホモじゃないか(五体投地)

195 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
うるさい、ホモ!

196 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これは今回だけで打線が組める

197 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
別に、相手がどうだって構わないわよ


衣「……そ、そんな」

衣「ハギヨシ……嘘、だよね……?」

衣「ハギ、ヨシ……?」

ハギヨシ「いや……あの、これは……」

京太郎「ハ・ギ・ヨ・シ・さ・ん」

京太郎「“判って”……ますよね……?」

ハギヨシ「~~~~~~~~~~っ」


ハギヨシ(……確かに、正直これは許しがたいというか今すぐ全力で否定したい気持ちでいっぱいというか京太郎くん目が怖いですというか)

ハギヨシ(ですが……衣様がやったことに問題があるのは事実)

ハギヨシ(衣様と関係を持ってしまったと考えたときの京太郎くんの落ち込みようは、今の衣様に勝るとも劣らない)

ハギヨシ(そういう意味では……いい薬でしょうか)

ハギヨシ(……)

ハギヨシ(……それはともかくとして)

ハギヨシ(約一名が確実にコラ用に音声を保存するので、ちょっとやめて欲しかったです)

ハギヨシ(まあ、あとでHDDからデータを消去しますか。HDDごと、物理的に)


ハギヨシ「……申し訳、ありません」

衣「ハギ……ヨシ……?」

ハギヨシ「彼が……京太郎くんが……。いえ、京太郎様が……」

ハギヨシ「――私の夜の御主人様です」

衣「――」

衣「――」

衣「――」


衣「……。………………」

衣「…………。……………………そっか」

ハギヨシ「そうです」

衣「…………そうなのか、ハギヨシ」

ハギヨシ「そうです」

衣「………………そうだったんだな、ハギヨシ」

ハギヨシ「そうです」


京太郎「そういうことっすよ、衣さん」

京太郎「あなたが暢気に海老フライを食べているその間にも――」

京太郎「ハギヨシは、俺の海老フライからタルタルソースを啜ってたんだよぉ!」

京太郎「ふははは――おぐっ!?」

ハギヨシ(流石に衣様の前で、そのような言葉は吐かせませんので……)

京太郎(す、すみません……調子に乗りました)

ハギヨシ(……全くです)

寝落ちしとった
1300あたりからライダーを始めます
憧ちゃん子作り編です

みっちーから感じる壮絶な黒さ

ニートだよー
広域指定暴力団桜田門組に養われるニートだよー
好きなことは焼き討ちと髑髏の盃で乾杯で、嫌いなことは裏切りと金柑頭だよー


まあ、嘘ですが

たまにフェチ全開の描写をすると実に楽しいですが
以前ほど鬱々したのに書いてるこっちが耐えられなくなったのは困りものどすえ

それじゃあ、始めようかー


京太郎「さて、ではこれで……」

衣「えっ」

京太郎「言ったでしょう、俺は同性愛者だって」

京太郎「それでもまだ何かありますか?」

京太郎「……ああ。仮面夫婦とか、偽装結婚とかをお望みなら、してもいいですけど」

衣「……。………………いらない」

京太郎「……そう。なら良かったっす」

京太郎「んじゃ、俺はこれで」

衣「…………」

京太郎「ハギヨシさん、送ってあげて下さいね」

ハギヨシ「ええ」

衣「……いらない。衣を、一人にしてくれ」

ハギヨシ「……衣、様」

衣「い、いや……違うんだ、ハギヨシ! これは、その、衣にも用事があってだな!」

衣「そう、比翼恋理のハギヨシたちを付き合わせるのが悪いというだけだ!」

衣「成人した衣おねーさんはヘッチャラだから、二人で気にせず睦事に興じるといい!」

衣「衣は平気だから、その幽山渓谷の道を歩くハギヨシたちを、応援するぞ!」

衣「な!」


京太郎(やっべえ……胸が痛い)

ハギヨシ(恨みますよ、京太郎くん)

京太郎(あー……衣さんには、ネタバラししましょう)

京太郎(っと、その前に……ちょっといいですか?)

ハギヨシ(……なんでしょうか?)

京太郎(ハギヨシさんの知り合いで、“そっち系”に詳しい人とか画像持ってる人とかいますか?)

ハギヨシ(……。…………。………………えっ)

京太郎(ちょ、無言で距離を取らないで下さい! やめて、俺、違うから!)



350 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ネタバラしで泣いちゃった衣おねーさんのキャプ画はよ

351 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
衣おねーさんが海老フライを頬張ってる画像下さい

352 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
啜り泣く衣おねーさんの画像はよ

353 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
衣おねーさんの上目使いはよ

354 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
……ふう。あとはこの『スイッチ』を押すだけ。さようなら

355 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
ロリコンとか軽蔑するぞ、本当に

356 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
さて、次のターゲットは?

357 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
来たか……!

358 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
熱いロリ枠二連発



咏「いやー、悪いねぃ。待たせちゃって」

京太郎「いやいや、将来を共にする人のことなら……当然っすよ」

咏「そ、そっすか?」

咏(あれ、てっきりもっと慌てるもんかと思ってたけど……思ったのと違うよーな)

咏(あれ? っていうか、ちょっと乗り気っぽいかね、これ)

咏(おかしーなー、事前情報だけど須賀プロは巨乳好きってことだったんだけどな)

咏(どういうことかね? いや、マジで)


京太郎「正直俺、咏さんとこんな関係になるなんて思ってもいませんでしたよ」

咏「いやー、そりゃそうだね」

咏「先のことなんて、まったく何が何だかわっかんねーからさ」

咏「意外っちゃ、ほんっと意外な感じかなー。いやはや、こーいうのは」

京太郎「ええ……本当に、判らないものっすよ。マジな話」

咏「んー、そうだね。ハハハ」

京太郎「でも俺……こうして、咏さんと一緒にいれて……!」

咏「う、ぇっ!?」

京太郎「あなたの手を取ることができて……本当に、本当に嬉しいです」

咏「ん、ああ……そっか、そっか。そっすか、そっすか」


咏(う……なんか、調子狂うな)

咏(もっと、おもしろおかしなドタバタ反応してくれるかなー……なーんて考えてたのに)

咏(こんな真面目な態度で、手までとってくれちゃったりするとか)

咏(……)

咏(……少なくとも須賀くんの中じゃ、結婚してもいいぐらいには思われてるってことかねぃ?)

咏(知らんけど)

咏(いやー、まだまだ現役ってことかね。小皺がヤバい、牌のおねーさんとかと違って)

咏(いやほんと、昔は全然スタイル変わらないことを恨んだけど……)

咏(お肌の張りもまだまだだし、色艶だって乗りに乗ってるし……却って正解かも知んないかね、こりゃ)

咏(……)

咏(……って)

咏(おいおい、これ、洒落にならないんじゃないの……?)

咏(やっべー、うたたん、マジ迂闊……的な)

咏(いや、あの人の真似しても仕方ないっちゃないけど……どうすっかね)

咏(こんな年下のいい子を騙してるってことに罪悪感っつーか……ま、今更っすけど)

咏(ネタバレしたら、どーなんだろな)

咏(今んとこ、悪くは思われてはないけど……結果次第だと、どーなることやら)

咏(折角悪くねーって思われてんのに、この番組でスカして取り逃がしちゃうことになっちったら……その)

咏(いやー、こりゃ、ほんっとに迂闊したかもねぃ)


京太郎「咏さん、何食べます?」

咏「え、いや、ああ……なんでもいいんじゃないの」

京太郎「俺、これとこれを食べたいなーなんて思ってるんスけど……」

咏「どれどれ……?」

咏「んー、どっちもうまそうだねぃ」

京太郎「そーなんですよねー。いやー、迷うなぁ」

咏「で、どうすんだい?」

京太郎「そうだ!」

京太郎「咏さんと俺で、別々のをとって……食べさせあいっこしませんか?」

咏「た、食べさせあいってのは……ちょっとキツくないかね。いや、知らんけどさ」

京太郎「……あ。食べ比べ、でした」

咏「あはは、やっぱそうなるって」

咏「いやー、流石にちょっと……この歳で食べさせあいとかは絵的に際どいもんじゃないかね。他人の目とかわっかんねーけど」

京太郎「バカップルのまんまとか、アレですよね」

咏「んー、そだねぃ」


咏「いや、そうだとは思ってたけど……須賀くんはどっか抜けてるんじゃないの」

京太郎「そうっすか?」

京太郎「自覚はないんだけど……そこまで……?」

咏「いや、全然別に気にはならんし……気にせんけどさ」

京太郎「なんすか、それ……」

咏「いや、若いっていいねってことじゃね? 知らんけど」

京太郎「もう……咏さんってば、年上の癖に適当過ぎっすよ」

咏「……須賀くん、須賀くん」

京太郎「なんですか、咏さん」

咏「乙女の前で、歳の話は禁句じゃねーのかな。いや、最近どうとか知らないんだけどさ。まったくもって」

京太郎「あー、そうかも知れないっつーか……仰る通りっす」

咏「あはは、だろ? やっぱ、いつの時代も変わらんものがあるんだよ……温故知新、なんつって」


咏(……)

咏(……やっべー)

咏(楽しいってか、可愛いっつーのかな? いや、知らんけどさ)

咏(何が楽しいのかわっかんねーけど、こうも目ェ輝かせちゃって……まるで犬だね、こりゃ)

咏(……)

咏(……やっべー)

咏(なんか、普通に楽しいんだけど。どうしよっか……いやまったく)


386 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ここまで普通にデート

387 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ここからも、普通にデートでいいんじゃないか?もうさ

388 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
いやー、あはは

389 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
ちくわ大虐殺

390 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
この程度で、男女二人で出かけるのをデートって言うならそうなんじゃないの

391 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
別にこんなの、デートに入らないでしょ

差やら 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
憎しみで、人を殺せたら

891 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
あーあ、生放送ならよかったのに……命拾いしたね☆


正しくは……


392 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
憎しみで、人を殺せたら

393 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
あーあ、生放送ならよかったのに……命拾いしたね☆


で、よろ
そろそろ寝落ちの危機


京太郎「……と、ちょっとお手洗いに行ってきますね」

咏「ん、行ってきなー」


咏「……」

咏(携帯置いてくのは、信頼の証とは言うもんだけどさ)

咏(ドッキリとは言え、不用心過ぎないかねぃ? いや、そっちがいいんならいーっすけど)

咏(……)

咏(さっきの、完全にデートの流れって奴だった? ……いや、だからどーだとかいうつもりはないけど)

咏(これ、ドッキリだよな?)

咏(だから、あっちは少なくともガチな反応ってことでさ……いや、多分アレガチだよねぃ)

咏(なんか、すっげー罪悪感的なのが来るんだけど。やばくね?)

咏(……)

咏(他の面子には、どんな反応したんだろーな)

咏(……いや、気にしてるとかそーいうのはなくてだね。こう、なんつーか――)


咏(――“他の女にも同じ対応してるんじゃ”)


咏(的な奴っすかね。実は軽薄、みたいな感じじゃねーかなぁと)

咏(んー)

咏(いや、悪いね。ちょっと携帯見させて貰ったり――)


咏「お、暗証番号かかってない」

咏「いやさ、覗いてるこっちが言うことじゃないけど……不用心じゃね? 知らんけどさ」

咏「わっかんねー」

咏「何をしたらいいのか、さっぱりわっかんねー」



咏(メール……いや、とりあえずこーいうときはタブでも開いてみっかね?)

咏(画ぞ……え゛?)

咏(え、何……えっ……?)

咏(いやマジで、同人誌って奴っすかコレ? なんだろ)

咏(……)

咏(……いやいやいや、ノーウェイノーウェイ)

咏(え? いや、これ……どーなんだろ。いやマジ、なんなんだこりゃ)

咏(……)

咏(ま、まあ……二次元と三次元は別物っつーしな。ハハハ、ハハハ)

咏(……検索フォームは)

咏(『ロリ 腋』、『ロリ ぺろぺろ』、『ロリ 結婚』、『ロリ スパンキング』、『ロリ 調教』……)

咏(『ロリ SM』、『ロリ 無理矢理』、『ロリ 体験談』『ロリ 売春』、『ロリ SM 風俗』、『ロリ 風俗』、『ロリ 犯罪 対策』……)

咏(『ロリ画像 泣き顔』、『ロリ画像 スワッピング』、『ロリ画像 腹パン』……)

咏(『青少年保護条令』、『青少年保護条令 抜け道』、『青少年保護条令 グレーゾーン』……)

咏(――)


咏(……)

咏(……)

咏(……怖っ)


咏(いや、待って。なんすかこれは……)

咏(あ、裏の顔はそうだって? 巨乳好きとか好青年は全部演技、みたいな?)

咏(……逃げよう。こりゃ、ガチだ)

咏(やっべー……いやホント、やっべーよこれ)

咏(わっかんねー。好青年の裏の顔、わっかんねー)

寝落ちしとったわ。すまんち

ネタバラし早くしないと逮捕まで有るな


咏(やっべー。やっばくね、これは)

咏(通報した方が世のためなんかな? ……って言っても、まだなんかしてるかわかんねーし)

咏(限りなく黒なんだけど、社会的にそれが表に出てるかって言うと……うーん)

咏(とりあえず、付き合いとか結婚とかは完全NGってのは確かだねぃ。何されるかわっかんねー)

咏(ドッキリって、さっさと伝えたいんだけど……ひょっとしたら、刺されるかも判らんし)

咏(どうしようか……。知らんけどさ)

咏(……あ)

咏(もう一人のこっち枠の天江ちゃんはどーしてっかね? なんかされてたら不味いし、なんか情報聞けるかも)

咏(とりあえず、メール送って……っと)

咏(げ、帰ってきた)


京太郎「いや、お待たせしました」

咏「いやいやいや、気にせんでね? 気にせんでいいんじゃね? 気にせん方向で」

京太郎「そっすか……?」

咏「そうそうそう、いや、気にせんのが一番だって! 知らんけど」

咏「年上の、売れ残り女なんだから……そーいうのなしの方向で」

咏(こーいう風に、年上を強調すれば諦めてくれるかも……)

京太郎「そんなこと、言わないで下さいよ。咏さんは、魅力的っすよ!」

咏「そ、そう……?」

咏「いやー、ハハハ。ありがとうねぃ」


咏(普段なら嬉しいのに、怖さしか感じねー)

咏(怖さってか、物理的に壊されんじゃないかね? いや、マジで)

咏(よく見たら笑顔がぎこちねーし……演技っぽくて、怖いって)

咏(無縁とは思ってたけど……やべ、怖い。初めて男が怖い)

咏(普通より、体格差あるし……これ、マジな話やっばくね?)

咏(う……こ、怖いって。やっべー、なんかわっかんねーけど怖い)

咏(こ、怖い……)

1900~1930あたりから始めるんじゃないっすかね、知らんけど

全力京太郎にたじたじラブコメで行きたかったのに、全力で涙目にする方向に向かってるのはなんでなんだろうね
わっかんねー
いや、やっぱ女の子って全力で涙目にしてなんぼなんじゃないっすかね

そいじゃあ、始めようか


京太郎「ところで咏さん……」

咏「な、何っすかね」

京太郎「手ぇ……ちっちゃくて、可愛いっすね」

咏「そ、そう? あはは、知らんけど……」


咏(もう、何言われてもそっちにしか思えないんだけど……)

咏(というかこれ、放送できんのかね? 須賀プロがガチ鬼畜のロリコンとか放送事故以外の何者でもないんじゃね?)

咏(普通にやっべーって……これマジ)

咏(いや、どーすんだろ。責任の取り方とか知らんし)

咏(というかホント、さっさとドッキリだってバラして逃げたいんだけどさ……)

咏(バラした途端に“殺(バラ)される”んじゃね? この分じゃ、さ)

咏(なんか、もー助けてくれんかね……スタッフ)

咏(帰りたい……)

咏(家に帰して……流石に怖いって)

咏(やめときゃよかった……ドッキリなんて、こんなの)


京太郎「手……」

咏「……っ」

京太郎「手……すべすべで、白くて可愛いなぁ」

咏「ぃい……」

京太郎「頬擦り……」

咏「へっ……?」

京太郎「頬擦り、してもいいですか……? すると落ち着くんですよね……頬擦り」

咏「え、ちょ……」


京太郎「ア、フゥゥウ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ゥゥウ」


咏「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ」

咏(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)

咏(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)

咏(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)

咏(う……や、も、やめ……っ)

咏(わ、悪かったから……謝るから……っ)

咏(も、しないから――誰か、助けて)

咏(誰か……!)

咏(うく、も、勘弁してくれぃ……勘弁してよぉ)

咏(ひぐっ……! ううぇ、ふぐ……っ)


449 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これはトラウマ確定ですわ

450 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
うたたんは元ネタ知らないのか

451 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
実際リアルでやられたら泣く

452 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
吉良京太郎?

453 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
咲ちゃんの、プロ雀士カードの称号が「Killer Queen」だったな……そう言えば
やっぱり京咲がナンバーワン!

454 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
は?

455 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
怖いよ……

456 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
女顔という点では、アナスイなんかも須賀プロに似合いそうだけどな

457 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
カップリング相手の露伴はどうしようか。誰がいいかな
承太郎でもいいけど

458 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
ま、ボクはジョセフが好きだけど

459 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ヤバい……須賀プロのファンになった



京太郎「宮永咲って、居ますよね? ま、中学の同級生なんですけど」

京太郎「あいつの、あの……嶺上牌を自摸るときの、あの動きを初めて見たときですね……」

京太郎「フフ……下品なんですが……その」

京太郎「『勃――」

咏「――ッ、放せって!」



460 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
咏ちゃんの熱い張り手

461 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
我々の業界では御褒美です

462 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ああ~^^涙目で蔑んでほしいんじゃ~^^

463 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
お巡りさんこっちです

464 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
そうですこれが私のおいなりさんです


京太郎「……フフ」

京太郎「ベネ(いい)! ディモールト・ベネ(すごくいい)!」

京太郎「ディモールトッ! ディモールト!」

咏「ひっ」

京太郎「んん~、この角度! 実にスナップが効いてるなぁ……!」

京太郎「やはり、思った通りだ……あなたは、本質には『芯』がある人!」

京太郎「そこがいい! そこをすっごく『気に入った』ッ!」

咏「ぅ……ぁ」

京太郎「念のため、『味』も確かめておこう……ベネッ」

京太郎「この『味』! やっぱり、俺とあなたはすごく『相性がいい』ぞッ」

咏「な、なんなんだよ……」


咏(やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ)

咏(スタッフ、止めてくれよ……誰か警察呼んでって)

咏(助けて、いや、マジ……ホント誰か頼むから)

咏(す、須賀プロがこんな奴だなんて知らなかったんだ……)

咏(これは、バチなのか? 人を騙そうとしたら、こんな目に遭うって『教訓』なのか?)

咏(神様でも誰でもいいから、助けて……!)

咏(なんで遠巻きに見てるだけなんだ? 『痴話喧嘩しやがって』みたいな目を向けてくれちゃって……)

咏(違うって! よく知らねーけど、こいつはガチめにヤバい奴なんだよ……!)


「あのー、お客さま……店内ではもう少しお静かに……」


咏(助かっ――)

京太郎「うるっせえなぁ~~~~~~~~!」

京太郎「話したいなら、このテーブルさんとかフォークさんに話しかけてろよ。地獄の方向でよォ……」

京太郎「ったく、恋人には恋人同士の話があるっつーの」

京太郎「馬に蹴られるよりは、テーブルさんやフォークさんとキスする方が随分慈悲深いよな」

京太郎「ね、咏さん?」

咏(――)

咏(え? 顔面? テーブル? 叩きつけた?)

咏(血? え? 暴力事件? え?)


京太郎「……っと、メールっすか?」

京太郎「いいですよ、出てくれて……俺、恋人の行動は束縛しませんから」

京太郎「ね?」


咏(メール着信、天江衣)

咏(そうだ、もう、こっちにも助け求めるしか――)




 『
  From:天江衣

  件名:

  内容:このメールをみて

      振り向いたとき

      おまえは
                   』






   



衣「――わっ!」

咏「っ、ひぃぅぅうぅう!?」



513 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
「ひぃぅ」いただきました

514 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
うたたんの涙声いただきました

515 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
うたたんの悲鳴頂きました

516 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NIKEnazca
ありがとう……ありがとう、須賀プロ……本当にありがとう……

517 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
悪趣味ねぇ……このドッキリ

518 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LoveTrain
まったくもう、お調子者なんだから……

519 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
ちなみに、心的外傷ストレスを与えても傷害罪になりますので

520 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
そーなったら、手錠を選んであげるかな

521 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
須賀京太郎、容赦せん!!



京太郎「いやー、加減したとは言っても大丈夫ですか……ハギヨシさん?」

ハギヨシ「流石に額からテーブルは、堪えますね」

ハギヨシ「フォークの方も、血糊とパッドがあると言っても中々の衝撃でしたし……」

京太郎「すみません……演技ってなると、つい」

ハギヨシ「いや……。まあ、よいのですが」

衣「スガ・キョータロー! 衣はどうだった?」

京太郎「ナイスタイミングっすね! いやー、実に良かったっす!」

京太郎「エキストラ、『劇団』の皆さんもありがとうございましたー!」


咏「……へ?」

京太郎「あ、俺にドッキリ仕掛けてたんですよね……三尋木プロは」

咏「……ん」

京太郎「途中で気付いたんで、逆に利用させていただきましたよ? 人を呪わば穴二つっていいますよね?」

京太郎「つまり、ドッキリ大成功ってことです! お疲れさまでした!」

咏「……そっか」

京太郎「あ、それじゃあバスの方へどうぞー」

咏「……わかった」




衣「――わっ!」

可愛い(確信)


京太郎「須賀京太郎相手なら何をしても許されると思った?」

京太郎「ドッキリって言えば笑って終わると思った?」

京太郎「好青年だから、なあなあで終わらせると思った?」

京太郎「――甘ぇよ」

京太郎「甘いな! 甘すぎるぜ!」

衣「呼んだ?」

京太郎「いや、呼んでないっす」

衣「そっか」


京太郎「復讐するは我にあり!」

京太郎「この俺の心を弄んだからには、相応の報復をしてやるぜ!」

衣「抱腹絶倒?」

京太郎「いや、違います」

衣「そっか」


京太郎「ふふふ……フハハハハハハ!」

京太郎「これからお前らを、地獄のドン底に叩き落としてやるからな!」

京太郎「勝ったのは、この俺だ!」

京太郎「もう一度言う……勝ったのは、この俺だ!」

京太郎「フハハハハハハ!」

衣「フハハハハハハ!」

京太郎「フハハハハハハ!」

衣「フハハハハ……ごほっ、ごほっ」

京太郎「大丈夫ですか? ほら、お水を……」

衣「んっ」

ハギヨシ(……駄目だこの二人、早くなんとかしないと)


京太郎「たっぷり!」

ちょっと絡まれてた

ちょいと次スレば立ててくるんでお待ちを

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第23位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第23位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385990078/)

ほい次スレー


水のなかに引きずり込まれるわ、セクハラ野郎に頭突きかまされるわ、パクりマッチョに引き留められるわ
散々やで

んじゃ、続き行こうかー


 ・
 ・
 ・


智葉「話ってのはなんだ、京太郎」

京太郎「はい……」

京太郎「言って、ただ俺が楽になりたいだけじゃないのか……」

京太郎「打ち明けたら智葉さんに嫌われるかもとか、そういうことも考えましたけど……」

智葉「……」

智葉「……言ってみろ」

京太郎「はい、実は――」


智葉(……お前なら、あとあとに禍根を残して取り繕うよりも)

智葉(ちゃんと、こちらに打ち明けてくる――って思っていたが、その通りだったみたいだな)

智葉(正直過ぎると思うけど、問題が問題だから仕方ないか……)

智葉(……)

智葉(安心したぞ、須賀)

智葉(ここで変に取り繕うようなら……ドッキリはいい薬で、『お灸を据えるべきか?』とも思うが)

智葉(この分じゃ、取り越し苦労だったようだ)

智葉(……あまりドッキリには付き合わず、こいつの心労を少しでも減らしてやろう)

智葉(番組として出演してる義理がある以上は……打ち明けられないけどな)

智葉(お前のことは、悪いようにはしない)

智葉(それぐらいしかできないが……すまん、須賀)


京太郎「――って、感じです」

京太郎「……」

京太郎「……すみません。俺、先輩のことを裏切ったり、騙したりするつもりはなかったんです」

智葉「……そうか」

京太郎「今さら、何を言っても言い訳にしか聞こえませんけど……それでも」

智葉「……いや」

智葉「よく、正直に打ち明けてくれたな……複雑な気持ちだけど、隠されるよりはずっといい」

京太郎「先輩……」

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4708764.jpg

>>945
ちょうはらぱんしたい
というか机を「バン!」したい

何かに目覚めそうだぜ……実にグレートっすね


いやはや、マジに何かリクエストをどーぞ

よし、ラブコメなんてなしだ

興奮してきた!全員涙目だ!

見てみたいネタはあるけどもこれ以上ストック増やすの悪いからリクエストはしない
あとスレ内だけにおさめたいからもう2分位たったら消しますのでご了承ください

更新してなかったから投下に被せたみたいになって本当に申し訳ありませんでした

>>967
君のその行動、僕は『敬意』を表するッ!

絵はぐう畜大喜びなのに、本人がぐう聖とは……
いや、ぐう聖大喜びの絵なんかもしれんけど


さて、こっちはあと2レス入れてあっちに行くんで、その分のスペースだけは開けといてなー


560 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
姐さん、事件です

561 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
これは色々な意味で難関

562 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
果たしてスッガは生き残ることができるのか

563 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DragonEyE
あー、大丈夫なん?この企画、色んな意味で

564 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
さて……場の把握能力に優れた辻垣内プロ相手は……

565 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
……勇気あるなぁ

566 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
大丈夫なの?

567 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
ダルいことにならなきゃいいけど……

568 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
いくらなんでも、引き際は判ってるわよね?今でも普通にアウトすれすれなのよ?

569 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
いっそ痛い目みろ。ばか

570 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
心停止までならなんとかするよーぅ

571 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SHeepD4C
いやこれ、生やないけん……もう起こっとるから

572 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
フハハハハハハ、いいぞ!天から与えられた二物を封じ込める輩に天誅を!



智葉「……他の人間はどうか知らないが」

智葉「まあ、きっちりお前が解決できるって言うんなら――私は頬を張るだけで許す」

京太郎「先輩……」

京太郎「でも……智葉さんのお父様は、そうもいかないっすよね?」

智葉「ん、ああ……」

智葉「その話なんだがな――」

京太郎「――そこで! 俺は考えました!」

智葉「……? 何をだ……?」

京太郎「いやー、手土産持ったらどうかなーなんて思って」

智葉「……手土産?」



京太郎「――手近な組潰して、シマぁ巻き上げてきました!」


んじゃあ、続きは次スレでー

1000ならKFC(京太郎ファンクラブ)結成

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