【安価】貴方「仮面ライダーの世界で生きる」その2 (1000)

ようこそ、仮面ライダーの世界へ!


このスレッドは「貴方」が仮面ライダーの世界を生き抜くことを目的としています

怪人を殴り飛ばす人間、正義の味方をする怪人、敵に情報を売る裏切り者――

すべては安価とコンマのままに


前スレ↓
【安価】貴方「仮面ライダーの世界で生きる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381813858/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385035618

現在の貴方

LIVE
「仮面ライダーフォーゼ」

名前
「五里武蔵」

立場
「天の川高校の教師」


来歴
「教え子のためなら身体を張れる優しいタフガイ。
 生徒たちには『ゴリラ』のあだ名で呼ばれ親しまれていた。

 騙されやすく利用もされやすい性格」

現在
「スイッチの恐ろしさを知り、校長たちと敵対。
 現在休職中。仮面ライダー部の手伝いをしたいが、方法に悩む。

 噂に聞く『仮面ライダー』の目撃証言も多い風都へ向かい、助けを求めようとする」

能力

頭脳:9
「とてつもない判断力。基本的な判断、推理などに補正がかかる」

体力:3
「一般的な女性並の力。腕力を振るうことが苦手な模様」


「スイッチ所持者」
シータス(くじら座)のスイッチを持っている。
生徒時代に『拾った』もののためか、ラストワンには達していない。
白いのっぺりとした怪人体がメインで、能力使用時は顔が裂け、紅い瞳が中心から現れる。

紅の瞳:見つめたものの恐怖心を増幅させることができる。相手の攻撃力/防御力/速力のどれかを下げることができる

実力:6
「上級と言える程度の力。ライダーのノーマルフォームとほぼ互角」

武蔵「ここが風都か……」


 駅に立った武蔵が呟く。
 風の都、風都。さわやかな風が彼の頬を撫でる。

 『仮面ライダー』の情報を求めてやってきたが、心当たりは――


↓1コンマ
1~4:あるわけがない
5~7:知り合いがいる
8~9:心当たりがある
0:???

 心当たりなら、あった。

 彼の情報によると――


↓1コンマ
1~3:クイーン&エリザベス
4~6:ウォッチャマン&サンタちゃん
7~9:鳴海探偵事務所
0:俺に質問するな

≪2連続で判定に補正を付け忘れるミス。結果に変更はありません≫


 この街には『情報屋』がいるという。
 様々な手を尽くして調べた結果が、これだった。

 一見、ボサボサ頭の不審者。
 季節外れのサンタクロース。

 しかしその実態は街の全てを握っているといっても過言ではない凄腕。


武蔵「………なんですか?」

ウォッチャマン「いやぁ、そんなこと聞かれても……ねぇ? 企業秘密よ、企業秘密」

武蔵「ハハハ……」


 その相手と、武蔵は「風麺」でラーメンをすすっていた。

ウォッチャマン「いや、信頼が命だからね」

武蔵「それはわかっています。それでも……」

ウォッチャマン「「それでも仮面ライダーのことが知りたいって? そう言われてもなぁ……」

武蔵「お願いします! この通りです!」

ウォッチャマン「わわわ、やめてよ。そうだなぁ、心当たりは――」


↓1コンマ
1~3:やっぱり、言えない
4~6:風都タワーでの一件の話
7~9:戦ってきた数々の話
0:???

ウォッチャマン「そうだなぁ、仮面ライダーのことは3年ぐらい前から少しだけ証言があるんだけど……」

武蔵「3年、ですか」

ウォッチャマン「うん。『仮面ライダー』って名付けられたのはだいたい2年前だけどね」

武蔵「………」

ウォッチャマン「ラジオで謎のヒーローの活躍が取り上げられて、それ以来定着した感じかな」

武蔵「2年……正体などに心当たりはないんですか?」

ウォッチャマン「どうだろうねぇ。いろいろ助けてもらったし、お礼は言いたいんだけど……」

武蔵「お礼……頼みがあるんですが、流石に厚かましいですかね」

ウォッチャマン「仮面ライダーはこの街の希望だよ。だから、この街の外でっていうのは難しいかなぁ……」

武蔵「……そうですか」

ウォッチャマン「ただ、ここ1年近く……昔からいる仮面ライダーを見てなかったんだ」

武蔵「1年も?」

ウォッチャマン「うん。赤い仮面ライダーはよく見たんだけど、二色のはね」

武蔵「なるほど……」

ウォッチャマン「帰ってきたけどね、いやぁよかったよかった」


↓1コンマ
1~3:収穫なし
4~6:ヒントはもらえる
7~9:困ったら、探偵を頼るといいよ?
0:???

ウォッチャマン「ここで教えられるのは、ここまでかな」

武蔵「ありがとうございました」

ウォッチャマン「いいのいいの。そんじゃあ――あぁ、そうだ」

武蔵「?」

ウォッチャマン「困ったことがあったら、探偵に頼んでみるのも悪くないんじゃないかな?」

武蔵「探偵……?」

ウォッチャマン「そう。おすすめは『鳴海探偵事務所』っていうんだ」

武蔵「なるみ……たんてい……?」

――――

――

武蔵「ここか……?」

武蔵「どうやら、2階か……えぇっと……」


↓1コンマ
1~3:留守
4~6:スリッパを持った女
7~9:帽子をかぶった男
0:???

 ドアを開いて出てきたのは、帽子をかぶった男だった。
 どこか動作一つ一つが洗練されているようで、そう見えるように努めているのが見て取れた。


翔太郎「……お客さんか?」

武蔵「あぁ、はい。調べてほしいことがあるんですが……」

翔太郎「へぇ。いったいどうした? 嫁さんの浮気調査や、ペットの猫が逃げたとかじゃあないよな」


 ビシッ、と決めつつ男が言う。
 どこか期待の込められた言葉に武蔵は応える。

武蔵「――」


↓2 依頼内容はどうしますか?
1.「仮面ライダーについて調べてほしい」
2.「生徒を助ける手段がほしい」
3.「不思議なスイッチについて、調べてほしい」
4.その他(自由安価)

武蔵「仮面ライダーについて、調べてほしいんです」

翔太郎「……仮面ライダー?」


 その言葉に、翔太郎がぴくりと反応する。
 しかしすぐに冷静な表情になると、今度は少し大げさに笑い出した。


翔太郎「ハハハ、なるほど。夢を追うってのは男のロマンだもんな」

武蔵「冗談で言ってるわけでは、ありません」

翔太郎「冗談じゃない、って言われてもなぁ……あくまで仮面ライダーは都市伝説。オカルトは探偵にとっては専門外だ」

武蔵「ここなら信頼できると思っています。教師として、いろんな生徒を見てきました」

武蔵「仮面ライダーの名前を出したとき、少しだけ反応しましたよね」

翔太郎「……まぁ、聞いたことぐらいはこの街の人間なら誰だってあるはずだからな」

武蔵「俺は……仮面ライダーの助けが欲しいんです」

翔太郎「なんでだ? 助けがほしいだけなら警察にでも駆け込みゃいい」

武蔵「それじゃあ足りません」

翔太郎「……足りない?」

武蔵「人間が人間じゃなくなる手段があるのは知ってますか?」

翔太郎「…………あぁ、心当たりがないわけじゃあないな」

武蔵「なら、これは」

 カチャリと音を立てて武蔵がスイッチを取り出す。
 それを見た翔太郎の顔色が変わった。

翔太郎「メモリ……じゃねぇ!?」

武蔵「メモリ?」

 

↓1コンマ
1~3:所長「翔太郎くん、何やってるの!?」
4~6:??「なるほど、興味深い物体だ」
7~9:??「それはゾディアーツスイッチのようだね」
0:―――

≪本日はここまで。ありがとうございました≫

フィリップはスイッチを初めて見た模様

本日はお休みします
前スレ>>1000……コンマと展開によりますとも、はい

「――なるほど、興味深い物体だ」


 どこからか若い声が聞こえてくる。
 声の聞こえる方向へと武蔵が顔を向けると、どこか中性的な印象も受ける青年が立っていた。
 彼はまるでおもちゃを買ってもらったばかりの少年のように無垢でイタズラな笑みを浮かべている。

翔太郎「おいフィリップ、なんで出てきた」

フィリップ「そんな細かいことはどうでもいいだろう? 彼の持つその『スイッチ』……まったく見たことのないものだ。メモリとは別種の力を感じる!」

翔太郎「……メモリとは別の力、か」

 フィリップのセリフを受け、改めて武蔵に向き直る。
 先ほどまでのどこか演技がかった態度は消えていた。

翔太郎「……それは、なんなんだ?」

武蔵「何と言われても……ゾディアーツスイッチと呼ばれているものとしか……」

  武蔵が答えると同時に、フィリップの目の輝きが一層増す。
  いつの間にやら距離を縮め、興味津々と言った様子で眺めている。

フィリップ「ゾディアーツスイッチ……ゾクゾクするねぇ……!」

翔太郎「おいフィリップ、今真面目な話してんだよ!」

フィリップ「あぁ、わかっている。だけどこれが理由だというなら詳しく知るべきだ。違うかい?」

翔太郎「変なところで理屈っぽくなりやがって、ったく……」

武蔵「はぁ……あの、こちらは?」

翔太郎「こっちはフィリップ。俺の相棒………なんだが」

フィリップ「これをいったいどこで? どういった効果があるのか……よければ観察もさせてほしいけれど――」

 矢継ぎ早に言葉を繰り出すフィリップに、武蔵も思わずタジタジになる。
 翔太郎は大きくため息をついた。

翔太郎「それで、いったいなんだって仮面ライダーに依頼を?」

武蔵「このスイッチは……押すと怪人へと変身します」

翔太郎「怪人だと?」

 翔太郎が反応する。
 フィリップはその言葉も聞こえていないのか、一旦預かったスイッチを様々な角度から眺めていた。

武蔵「えぇ。うちの学校の生徒に……なんらかの意図があって配られているようなんです」

翔太郎「そいつは……どこの学校だ?」

武蔵「……この街ではないんですが、天ノ川学園高校といって……」

翔太郎「……なるほどな。フィリップ、検索できるか?」

フィリップ「うん? あぁ、そうだね……やってみよう」

武蔵「検索……?」

 言葉の意味を測り兼ねて武蔵が聞く。
 フィリップは目を閉じ、両腕を広げて何かを呟き始めた。

翔太郎「ちょっと、な。あんたの話をもう少し聞かせてもらうがいいか?」

武蔵「え、えぇ……なんですか?」

翔太郎「まずはこのスイッチについて知ってることを」

武蔵「ゾディアーツスイッチと呼ばれていて、押すと怪人に。それから――」

 聞き出したキーワードを翔太郎が拾い、フィリップが検索にかける。
 その結果わかったのは――

↓1コンマ
1~3:「ダメだ。まったくわからない……ロックされているらしい」
4~6:「天ノ川学園高校……仮面ライダー部? 興味深い」
7~9:「これは……コズミックエナジー……? 新しい発見だ」
0:………

フィリップ「なんだ、これは……?」

翔太郎「おい、どうしたフィリップ?」

フィリップ「……これは………コズミックエナジー。スイッチ、仮面ライダー部……」

 ブツブツと何かを呟きながら、フィリップが隠し扉で下へと降りる。
 手に入れた情報を整理するためか、次々とホワイトボードをペンで埋めていった。

翔太郎「………なんだよ、これ」

 思わず翔太郎も驚愕の声をあげる。
 そこに並べられた事実は――


↓1コンマ
1~3:スイッチの副作用からホロスコープスの存在まで
4~6:↑+それぞれの正体まで
7~9:黒幕は理事長。プレゼンターが――
0:???

フィリップ「見ての通りだ。ガイアメモリが地球の記憶なら、スイッチは星の記憶――地球以外の場所からもたらされたものだろう」

 フィリップが情報を整理しおえるとくるりと振り返った。
 並べられた事実を説明していく。

 スイッチが宇宙から導かれたコズミックエナジーによる影響のひとつだということ。
 そのエナジーへの適合者、スイッチャーが最輝星の輝きを持ち、さらなる先の進化を起こすこと。
 進化したゾディアーツはホロスコープスと呼ばれ、黄道十二星座の名を冠すること。

 現在地球上に存在するホロスコープスは5体。

 蠍座――スコーピオンゾディアーツ、園田紗理奈。
 天秤座――リブラゾディアーツ、速水公平。
 乙女座――ヴァルゴゾディアーツ、江本州輝。
 獅子座――レオゾディアーツ、立神吼。

 射手座――サジタリウスゾディアーツ――我望光明。

武蔵「そんな……理事長まで……!?」

 驚愕に武蔵が崩れ落ちる。
 フィリップも自身が並べた情報をひとつひとつ噛みしめつつ、つぶやいた。

フィリップ「これは……学校をひとつ丸ごと実験場にしているようなものだ……」

翔太郎「………」

フィリップ「だが、専門外ではある。この学校には『仮面ライダー部』があるようだし……」

翔太郎「仮面ライダー部?」

武蔵「あぁ、そうなんです。この街に来たのは、うちの学校の仮面ライダー部……その元になった、都市伝説」

武蔵「『仮面ライダー』に、助けを求めたかったからなんです」

翔太郎「……仮面ライダーに、か」

武蔵「まさかここまで大きい陰謀が働いていたとは思わず……校長が、スイッチを配っていることは知っていたんですが」

フィリップ「どうする、翔太郎? ここまで大きな話だ――僕らがいくと、話がこじれる可能性もある」

翔太郎「だからって黙ってるのが正しいのか? 俺たちは――」



↓1コンマ
1~3:??「翔太郎くん、フィリップくん? 街をほおっておく気なの!?」
4~6:翔太郎「……すまねぇ、直接乗り込むのは無理だがサポートはさせてもらう」
7~9:翔太郎「いくしかないだろ、相棒?」
0:???

翔太郎「俺たちは……そうだな」

 翔太郎が懐へ手を入れると名刺を取り出す。

翔太郎「武蔵さん、だったか……俺たちに調べられる情報はここまでらしい。アンタの教え子たちのことは――」

 そこまで言うと、翔太郎は口を閉じる。

フィリップ「彼らも、『仮面ライダー』だ。教師として信じ、支えるのは貴方の役割だろう?」

武蔵「……はい。戦うべき相手がわかっただけでも感謝します」

翔太郎「すまねぇ。連絡をくれればいつでも駆けつけるが――この街を長く離れるわけにもいかないんだ」

武蔵「いえ。助かりました」

 武蔵は礼を言うと、事務所を後にする。
 仮面ライダー部のメンバーたちのことを思い、戦うべき相手の強大さをかみしめながら。 

武蔵「……探偵さんの連絡先はもらったか」

武蔵「さて、これからどうするべきだろうか……」


↓2
1.もうこの街に用はない。帰る
2.仮面ライダーに会ってみたい。しばらく探す
3.その他(自由安価)

武蔵「仮面ライダー……会えるだろうか?」

 当てもなく武蔵は歩き出す。
 探偵のおかげで戦うべき相手はわかった。
 ならば、次は戦う術をもっと磨きたい。

 武蔵は武術の担当教師だ。
 単純な腕力ならば相当のものであるが、それ以上に臆病であったのだ。

 彼の戦闘力が高いとはいえないのはそこに原因がある。
 スイッチを使った時の効果も同じくそこに起因するのでは、と思っていた。

 そして――

↓1コンマ
1~3:収穫なし
4~6:人間の犯罪者
7~8:メモリ犯罪者
9:「重い……」
0:???

 街をひととおりみて回ったが、実に穏やかなものだった。

武蔵「本当にいい風の吹く街だ……」

 与えられた情報を噛み砕き自分の中で消化させるのには十分な時間であったらしく、武蔵はどこか落ち着いた心地でいた。
 新設されなおした風都タワーは、見事な街の景観を見せつける。

武蔵「さて、と……」

 半ば観光と化した見回りを追えると武蔵は――

↓2
1.もう用事はない。帰ろう
2.その他(自由安価)

武蔵「そうだ、お土産を買っていこう」

 ――風の都、風都。
 悩みの一部だけでも飛ばしてくれるようなさわやかさに武蔵はお土産を買っていくことを決める。

武蔵「さて、誰にどんなものを買うかな……?」


↓3 買っていく相手を選択(複数可)
1.賢吾
2.紗理奈
3.大杉
4.校長
5.理事長
6.その他(自由指定)

武蔵「そうだな……流石に、ゾディアーツだったと知ってしまった相手に買うのは……」

 武蔵が買うものを選びつつ、ふと突きつけられた事実を思い出す。
 親しい同僚といえば、あとは――

武蔵「……大杉先生か。それに心配をかけているかもしれない……賢吾の分も買おう」

 いくらか見たあと、ふうとくんのせんべいやキーホルダーなどを見つくろい買った。

武蔵(気に入ってもらえるだろうか?)

 少しばかり現実逃避も入りつつ、武蔵は街をあとにするのだった。

≪本日はここまで。ありがとうございました≫

今日はお休みします
明日は少し遅めの再開の予定

武蔵(さて、買い物はこれぐらいでいいか……)

 土産を買い終わった武蔵は街を後にすることに決める。
 しかし学校が大規模な実験場のようなものだと判明した以上どうするべきなのか。
 それにまったく見当がつかない――


↓2 どうする?
1.学校に戻る。死中に活を求める
2.仮面ライダー部に接触。協力を申し込む
3.その他(自由安価)

武蔵「……学校に戻ろう」

 このまま逃げ続けても、どうにもならないだろう。
 ならば、愛する生徒を守るために――死中に活を。

 覚悟を決めた武蔵は、その足で学校へと向かった。


武蔵(校長……理事長……園田先生……敵は多い)

武蔵(仮面ライダー部は、しょせん部活だ……子供たちを、危険にはさらせない……!)

↓1コンマ 学校に戻った結果――

1~2:理事長「どうだね、この学園を共に盛り上げていこうじゃあないか」
3~5:校長「……実に軽い。君の考えは甘く軽すぎる」
6~9:大杉「んもぉ~! どこいってたんですか武蔵先生!」
0:???

 学校に戻った武蔵は、久しぶりに会う生徒たちと他愛のない会話をする。
 生徒たちも、久しぶりに見た彼のことを心配してくれていた。

 そんなやり取りが彼を『先生』として奮い立たせる。
 子供たちを丸ごとオモチャのように扱う学校自体への嫌悪感が募る。

武蔵(校長にはバレている……ならば、乗り込むしか……)

 戦う方法を考えて――後ろからの気配に気づかなかった。


我望「やぁ、五里先生?」

武蔵「っ……!?」

武蔵「……我望、理事長。お久しぶりです」

我望「いや、そんなにかしこまらなくてもいい。君に話がしたいんだが……構わないかな?」

 あくまで伺いを立てる形を崩さず、しかし実質的に命令をするような語調。
 穏やかな笑みの裏に獰猛な牙を隠しているようだった。

 いきなり襲い掛かってくるようなことはないだろうが――生徒たちの前で、危険なことはできない。

武蔵「……えぇ、問題ありません」

我望「そうかね。では、ついてきてもらおう」

 誘導されるがままに武蔵は歩く。
 その先は理事長室だった。

↓1コンマ 理事長室に
1~2:クルミを持った男
3~5:校長
6~7:誰もいない
8~9:『乙女座』のホロスコープス
0:???

 部屋の中には、校長――速水もいた。
 思わず武蔵もかまえるが、その肩へと我望が手を置いて諌める。

武蔵「……!」

我望「まぁまぁ、落ち着きたまえ……今は話し合いの時間だ。違うかね?」

 速水は何も言わずに引き下がる。
 その圧力に武蔵も動けないままでいた。

 2人が静かになったところで我望は満足気に頷くと――

我望「さて、キミは……配ったスイッチとは別のスイッチを持っているらしいね?」

 世間話でもするかのように、話を切りだした。

武蔵「……えぇ、持っています」

我望「どんなスイッチだったか……」

 恐怖心を煽るスイッチ。
 使用回数に制限があるはずのゾディアーツスイッチにもかかわらず、武蔵のスイッチはラストワンに変化していない。

 その特異性に、我望は興味があるということだった。

速水「………」

 憎々しげに速水が睨む。
 対照的に我望は楽しそうに話を続けていく。


我望「さて、武蔵先生?」

>>112『五里先生』。誤字です≫


 ふ、と我望の顔から笑顔が消える。

我望「どうかね、君さえかまわないのならば――」

 ゆらりゆらりと手が揺れる。
 遠い星を掴もうとする子供のように、目の前のものを持つかのように。

 何かを握りしめるような動作をすると、武蔵に『提案』を持ちかける。


我望「――どうだね、この学園を共に盛り上げていこうじゃあないか」


 悪魔のささやき。
 この状況から、助かりたいのならば飲むしかないと、本能が告げている。

 武蔵は――


↓3
1.……お受けします
2.お断り、します

武蔵「……お受けします」

我望「そうか。喜ばしいことだ……そうは思わないかね?」

速水「えぇ……そうですね……君も同士だ」

 憎々しげに速水が言いつつ、手を差し出す。
 武蔵はただ握り返すことしかできなかった。

 2人の手の上に我望が手をのせて笑う。

我望「さて、君にしてもらいたいことがあるのだが――」


↓1コンマ
1~3:園田先生と共に、見張りになってもらおう
4~6:『仮面ライダー』というものを知っているかね?
7~9:君はまだ……目覚められるものがあるだろう?
0:―――

我望「君はまだスイッチの使い方を理解しきっていないきらいがあるようだ」

 人がよさそうな笑みを崩さず我望が言う。
 速水の方を見ると、依頼をひとつした。

我望「彼のスイッチの使い方を……教えてあげたまえ」

速水「かしこまりました……ついてきてもらおうか」

武蔵「………ええ、わかりました」

 スイッチの使い方を教えられることになった武蔵は――

↓1コンマ
1~2:崩壊。ラストワンに到達するも校長に――
3~5:変化せず。ラストワンにすら到達しない
6~8:スイッチの使い方がわかる。能力アップ
9:おめでとう。『13番目』よ……
0:???

 これまで、使用回数の多くなかったスイッチを武蔵が何度も使用する。
 ゾディアーツとしての力が、コズミックエナジーが漲っていく。

 何度目かの使用後、スイッチへと異常が起きた。

 まるで血管が這うかのごとく、赤い筋が何重にも現れる。
 スイッチの位置も中央から逸れ、禍々しいエネルギーに飲まれた。

 武蔵は『訓練』の中で失いかけた意識の中、≪ラストワン≫の音声と共にスイッチを押した。

武蔵「ぁ―――」

 身体が繭にくるまれ、破棄される。
 どこか冷めた頭でそれをシータスゾディアーツは見つめていた。

リブラ「――軽い」

 呆然と立つシータスの後ろから、リブラが現れる。
 振り返ろうとしたシータスゾディアーツは自身の腹を貫く衝撃が何なのか理解できなかった。


リブラ「キミに最輝星の望みはない」

シータス「……!」


 必死に、反撃をするべく『瞳』を開く。
 しかし捕らえるのはただ偶像のみ。


リブラ「……ただのスイッチを、押すのをためらっていただけの臆病者め」

リブラ「軽い――あまりに、軽いのだ――」


 力が抜けていく感覚に、シータスゾディアーツは還る身体もなく消滅した。



DEAD END

≪本日はここまで。ありがとうございました≫


コンティニューしますか?

する場合は、その個所を指定してください

↓3

ディケイドの○○世界とかって指定できたりするのだろうか

それはともかく次回のキャラ作成時は性格や行動指針決める前に能力を判定した方が良いと思うな
裏で糸を張り自分は戦わない頭脳派、ただしモモタロス並の頭脳 とかになったら洒落にならないし

              ...  -──‐- ..
           . : ´.:.:>-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``
          /:.:.//:.:.>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.          .':.://.:.: /..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ
.          /.:/.:.:.: /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.
        /.:/.:.:/.:.:/.:.:.:/⌒).:.:.:.:.:.:ノ.:.:.:.:八.:.:.:.:.:.
.       /{.:. //.: /.:.:.:/  /.:.:.:.:./.:.:.:. /.:.:!:.:.:. }:.:.      >>156
      /.:.У.:.:.{.:.:.{.{.:./ ∠___彡イ.:.:.:.:.:.:/,,}.:.|:.:.:.:.}.:.:.      可能ですっ。『ショウタロウ』さんや『エイジ』さんの作成も考えてみましょうか♪
      {.:.:{.:.:/{:.:.:{:{/       ,}/}/⌒}.:.|:.:.:.:.}.:.:}      また、今回から貴方作成時の質問の順番を変更させていただきますね
      八.:.Y.:.:ノ{.:.:.N x==ミ        }.:.|:.:.:.:.}:.リ      ご意見ありがとうございます♪
...    {:.:.:V{イレ{.:.:.{ 〃〃       ,x=ミ、从|.:.:.:ノ.:.{
     从.:.乂.:.:.:{:.:.:{            〃〃 八.:.:.{.:.从
      {.:\.:.\八.:{        ’   /}.:.:./⌒ヾ
      八:.:.:.\.:.Y.:.圦   { ̄ `ヽ   /   }: /        今回より、キャラ作成時の運用をスムーズにする意味で『私』がアナウンスする形式を考えています
     {\:.:.: ヽ}.:.:. 心、 ゝ-- ′ /   }/         SS自体はこれまで通り、台本+地の文形式ですがよろしいでしょうか?

       \.:.:..:.:.}.:.:.:}   >-  r  ´              問題がなさそうなら、今回の『あなた』の作成にうつらせていただきます
     /⌒\.:.:⌒ソ_    {\___/⌒\
..   /................|\.:.:}ノニ)\__人 \..\ ィハ

    |................ | 《三≧≦てイ///「 ̄}....../ / 小
    |.......,,..... └ノ三ニノ⌒ヽ乂//   }.. / '   l| !
.     V........`ヾ..^⌒\.:.:.:.:.:. }\/}  八{     l| !
    ∨........... \.........\{\{..... \∧...{     l| ト、
.      ∨................「ちひろ丁........./..../\  i| |..∧
.     ∨.....\ └‐─‐‐┴‐<../.......... \,ノ j....∧

      ∨........\....................... /............... /ヽ/..... ∧

.       ∨...........>ー-....__/............... /|\/............∧
        ∨.........../...... /............... /......∨..................∧
.         ∨........{........................ /..............∨....................}
.           \........................../......................}....................ノ

昭和ライダーとかライスピ時空ってありですか?今まで誰も出してないから自分くらいしか需要無いと思うけど

>>169
シンさんやJとかもありなのか それが問題だ

平成ライダーの劇場番の世界はありかな?
パラダイスロストとか

                     . . -‐‥……‥‐- . .
                . . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : .
             /. . : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .
          /...:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .

            ..:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
           .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: -‐/.:.|.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.八.:.‐-ト.:.:.: .
         |.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:./.:.: |.:.:|.:.:.:.:./.: /  \.: |.:.:.:.|.:.:.
         |.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:. /: /|.:.:|.:.:.:.//     )人.:.:.|.:.:.\       >>169
         |:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.://冖|ノjノイ     了冖¬八.:.|.:.Y⌒       >>1の知識量に問題があるため、多分に偏ったことになるかと思われます
         |.:.:.:.: 八.:.:/l  |[    j     |[    j:りノ.:八        記憶にあるのはV3、X、かなりあやふやなスーパーワン。そこにライスピ単行本分程度になってしまいます
         У.:.:{ У  乂 ー‐‐ノ    乂ー‐‐人.:.:.:.:/         ご満足いただけない結果になるのは、こちらとしても心苦しいのですが……
           {.:.:.:.:.\___  ⊂⊃   ____   ⊂⊃:.:.:/
           \.:.:.:.:.人\        \___ノ    ノ|.:./        >>170
         {.:.`:.:.:.:.:.:} >‐-       -‐<  |/          シンさん・J・ZOは一度ゆるく通したっきりのため、今回は見送らせていただきます
             \:.:.:.:.:ノ} /  く\/⌒Y^ヽ\              近いうちに見返して設定を把握しなおした場合は選択肢に追加させていただきますね?
             八.:.:.:.ノ}\    /ー /\/  ]
            辷=ーイ  }\   /V/ `¬            >>172
               )ノ)ノj  ノ [チッヒ]  [   八             可能です
                /         ]      \            その場合はオリジナル要素が色濃く出る場合があります、ご了承ください
                \          [     /
                     [>-     __ノヘ -<]
                     ̄¨冖=-ニ二ニ-=¬⌒
                    |::::::: | |::::::::j
                     乂::ノ 乂::ノ

          { : : /: : : : : : : : : : : : : : :}  V: : : : : : : : :\ : :}
         /: :./: : : : :| : : : i}: : : : : : }   ∨:. : : : : : : : :.\}
.        〈: :}: : : : : :.j|:. : :.,j|: : : : ---- ミ∨: : : : : : :乂: : \
          ∨:. : :. : :斗: : 7 |: : : } :/     }:. : : : : : : : : :.丁
        /:.:{: : : :′| : / |: : /}/ _   :| : : : : : __: : {: :'     それでは、参りましょうか♪
         {: :.{: : :.i| ノイ_ノ/   x≠ミ ノイ: ://´ィァY:∨
          乂:{: : :.i| x≠ミ         ノイ/ 〉-'/\',     おうかがいします―――
            〉, : :小       ,              イ/
        /: :':.:.:.|圦                    {‐く、       あなたが生きている「仮面ライダーの世界」は
          \:.': :| : :::.     r  ァ       {             どんな世界ですか?
            }:.Ν: : :个            イ  {ァ、  
.           八: : :ヽ ソ:〈   >    <   。si〔/∧          ↓3さん、お願いします♪
.            \ ⌒ヽノ   /{   。si〔    /∧

            _______
        ,, -‐'´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.`ヽ、

       /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.\
      //:. :. _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄ー-‐'⌒`ヽ、k
     /:. :. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :\
   /:. :. :. :./:. :. :/ :. :. :. :. :. :. :._,,. : :. :. :. ;; :. :. :. :.\

    |:. |. :. :/, :. :./:. :. :./:. :. :/:. :. :. :. :.| :. |k :. 、:. :. ハ
   〈:. |:. ://:. :./:. :./:. :. :./:. :. :. :. :. :.ri:. :.| ハ:. :|: 、:. : k
   |:. :V/:. :. /:. :/. :. :_./:. :. :. :. :. :. :./|:. / ハ:. :|:. | 、:. ヽ、

.   |:./ノ:|. :. |:. /:. :_ナ-..,,__ :./:. :. /ノ:./   ハ: |:. |:. ヽ_: \
    X ゝt:. :|:./:..//:. : _,,.-‐^ー、_ -' /:/ __ノ  リ:. |:. :.ハ `ーヽ
   /: ( _ |:. |/:./ λー┬--=ニ_´_` /ノニ    |:. /:. :. : }      『仮面ライダー555』の世界!
  〈:. :.゙h |:. :./ ムハ |     Tヽ/´イ ̄ ̄'|~7 |:./:. :. :. :.|
   |:. : :.ヽ_V   :::::::ヽtっ__.ノ/::::::::::ik_っ ノ/ /:./:. :. :. :. |      ふふふ、とっても面白い世界ですねぇ……
   ハ:. :. :. :. ハ_   ::::::::ー-‐´::::::::::::::::-`ニ:::::〈ノ|:. :. :. :../       ラッキークローバー入りしちゃったりする悪役プレイもありですよ?
    \:. :. :. :. ~゙`ヽ、        '      |:. :|:. :. :./
   (て\:. :. :. :. :.ー、ヽ、 \          Λ:.|:../          ではお聞きします    
    ` ノ>ー--、:. :.k :.ヽ.  \_,,.-''´   _ノ  )/|:./             あなたは『男性』でしょうか、それとも『女性』でしょうか?
    /       ヽ-.:. :. 入_  __,,..-‐へヽ、_ !'        
                                           ↓2さん、よろしくお願いします♪

.   /       、 ハ:.ヽ:〈  | ̄ヽヽ k     |   
   /.        ヽ |:. :. :) `/ぇ、ヽ. ||  | / |  
.            ヽ hへん'´ー< ヽ| || |/  |
.              \らとk  |  /  || |  |
.               k:.ヽ:.ゝ-'、 /  } } ヽ /i
                〉:. :))  V  //  〉 ヽ

                ― ―- 、

                , ´            \
          /        -       \
         / /  /

           / /   /  / }           丶
        .,{  // .,  '_ ∠_人   i!     }
        { ∨  { //´ {/ ` ) )_ 八
         /   / _从}., 斧ミ、   /ィ/ヽ } l ! .}  
       i \/ ( !:| { {イ:ノ     x=ミ、 |/|/./
       |   ∨ |ノ!  "     {'_ノ .i} /\(     『男性』ですね?  
       人   丶 八       丶   ´ / / `    本編の誰かの良き友人になれるといいんですけれど……
      ((´(、  Yヽ    ,⌒ヽ    /|. /    
      ` 〉\ }  ) \` - '  . イ/.|/     ……真理ちゃんや草加くんに関わると様々なフラグが動いていきそうですね。どうかお気をつけて

         _(人 \ /    T  ´__ _   
      ./   || \ }r‐ 、_ノ_\ヾ  .__ヽ    
      ′  || r‐t/:::rt}/ }  }  /!| |、ri、     さて、次は性格――ではなく、能力の判定にうつらせていただきます
        ヾ ̄}>:::」X\ Y\ ! r/ ' l | } |.|

     |    \{_r'   \`}__ }/ !i     i |     まずは『頭脳』から判定させていただきますね――
              _||ヾ从}ノ_}/   !     | |、
      ヽ     |ちひろ|  ̄{  /\  八 | }
       \     ̄ヾ ̄  ./ \ 〉/\/ ∧
         \    >-/      K   /  }
↓1コンマ


  1:モモタロス級。押してダメならもっと押せ!基本判定にマイナスレベル
2~3:判断力は低い。咄嗟にベストの選択ができないレベル
4~5:常識的な範疇。判定に支障は出ないレベル
6~7:ひらめき持ち。いざというときにはプラス補正がかかる
8~9:だいたいわかった。基本判定にプラス補正
  0:貴方、実は地球の本棚にアクセスできるんじゃないですか?

          .-: ――‐: -、

        /: : : : : : : : : : : : : : \
       /: : : ,ィ´¨: : : : : `¨: :`丶、':、
      ./: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ
     /: : :: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : ',

     ,': : : /: : /: : : : : : : : : : |\: : ',: : : ',
     i: : : i: : : i: /i: : : ハ: : : :|  ∨: i: : : i     頭脳判定は『5』!
     |: : : |: : : !/ !: / |: :i: :/   !: : i: : : |     常識的な範疇で、一般人ですね?
     i: : : : : :/ん圷′ !/!/灯か|: : i: : :i:!
     ヽ: : ィ、.:| マ_ツ      込ツ |: : !ヾ:ヽ      2回続けて天才型でしたし、今回は小休止といったところですね!
     ,r': :~: !:j ,,        ,,  !: /: : {"`      まだまだわかりませんよ、頑張ってください!
     {: : : : :\   r゚  ̄ y  /!/、: : !     
     i{ミ、: :i; : :}≧、`ー-―' イy¨゙iーヾ/、
    /`ヾ: :`、: j、/ {!  ̄  ̄ 丿 i li   \       さて、続いて『体力』の判定にうつります!
     |   \: : :_\ \____/  i l |   |
    {  | l`¨/⌒ヽ,/{⌒}\  | l |     }        あなたの『体力』は――       
    !   ヾ ∨¨ゞミ、}--{  \! //    !
    }  /,r'"~⌒ヽ;ヾ:. i!,ィ'"¨゙゚‐.`:、  i
    /  | {  ニ二}:_:ミ /f二ニ   }  |  ':

↓1コンマ 生身
  1:貧弱。まともに殴り合えば子供に負けるかもしれない
2~3:弱い。一般的な女性とほぼ互角なレベル
4~5:普通。一般的な男性としての水準は満たしている
6~7:強い。人間の犯罪者ぐらいならかるくノせる
8~9:達人。怪人相手でも気を引いて足止めも可能
  0:貴方、実は鬼なんじゃないですか?

                        __     }
                   . : : : : : : : : : : :ミメ._

                    //: : : : : : : : : : : : : : ヽ
                 // : : : : \ : : /: : : }: : : :.
                    ′7 : /:. :./}:X: : : : :./}: : : : :.
                {: : : :/7/::::::∠ 彡7/:丁}: : i '`

                     ∧{: /: :/ \___ ::::::::::}.'}: : }:.}
                 八 :{/ |: {    -   \___:/}: /}/    鬼が出たぞー!!!!!!
                ( (\} |: {  /   ヽ ヽ  ハ:}/
.         /{        _〃:.jI斗/ \     V  ノ/
       {:乂 Yi:i:Yヽ/.....ミ´/..'{′\.〕ト  ≦ : /
.        〉 : : }i:i:i{:/ ..........}.......∧  / Vト、 }/ァ
.       `¨⌒¨¨ ′..........}..{......∧'〈 ⌒〉|ム⌒ヽ
             ノ{___ .............\...∧ 〉i〈. |..∧.....′
.            }...⌒........./.......〈.....∧  } ,....ノ',.....}

                    _
                , -―'":.:.:.:.`ミー-、
            /⌒/:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.\:.丶、

           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.\:.:.ヽ
          , ' :.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.ー-、:i:\:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.,
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.|、:.:.:.:.:.:..: |:.:.゙ト-l\:.:.:.、:.:.:.:.:.,         失礼、取り乱しました……
        /イ:.:.:.:.:.:i、:.|_,\:.:.:.:.:.|\|  |/ ヽ:.:.Ⅵ:.:. l         貴方は生身でそこらへんの怪人をノせるらしいです
            |:.:.i:.:.斗'´   `  .,|ィ竓ミ、  i‘.:.:i .!:.:l
            |:.:.'.:.:.:l ,ィ竓       `゚ l:.:Ⅵ /:./        鬼みたいな人とコンマですね……くすん……
            |:.:.:.'.:.:l:'.゚   `       o .l:.:.:} /:.∧
            |:.:.:.∧|:.}o   r~-、     l:.: 爪:.:.:ノ            次は、あなたの「特徴」をお伺いしますね?
            |/   八   }   }   。 ,l:.∧/:く
             /⌒Y^l  ̄`′ u イ}l/:.:.:.:.:.:.ヽ

            r' - 二l'、   ,, / 〉`<:.:/⌒!               ↓5まで、あなたの特徴を教えてください……

            ,′  _」、〕 ´ /  /::::::::i:::`ー--へ
             i    ┬.ノ .廴/   /:::::_L:::::::::::::::::::::\         }\
              _j     {イ  厂\  rく/7 /  ̄ヽ:::::::::::::::::\ r~レ^>7:.:.:ヽ

                     ___
                   . : ´     ``  、
              / /          \
                /  /       }        ,
                -‐/}:  ノ} ハ}  }    ′
.            j{   :{ {/,ノ/ノイ } ノ}j: }:  }
            八   ,j从爪_}    爪ハ从ノ   }    ふむふむ……
             {八 \八 Vツ     Vツ 八   八
            {  \从       ’   ノイ /      『基本的に無口』『柔道三段』『誰にでも優しい』
              \  人     __    人(        『パンサーオルフェノク』『人間側』
              {\ 个o。. ____ . : ´
              八 \ / } ノへ、            ですか……
           {  \ノ{___ノ¨\__/ `ヽ、

             爻爻}/..イ[二] ノ............‘,         ……555にいなかったおやっさんポジションにもなれそうな貴方ですね
              乂乂j__[/__]/....../.......|         今回は特徴に『オルフェノク』が入っているため、一度判定を挟ませていただきます
           /|          ̄「..........|
              /...l    _______|........./          ↓1のコンマが6以上の場合、貴方は『オルフェノク』です
           {/⌒ア´............................`ヽ/

          ,......-=-:-ミ、
         //..::::::::::::::::::::`,
       〃.:/.::/..:::::::::::::::::::::’,
        /.::〃:/.:::::::::::::::|::::::::::::::‘,
     ..::;’::/.::::/:/|::::::|、:::::::::::: :,

     ‘;: |:::::::;:イ::/ |:!::/`\:::::::::::|       判定は『5』……貴方は人間のままのようです

       Ⅵ::::::リ'芹ノ乂 芹ミⅣ::::/}       実際問題、この数値が戦闘力になる予定でした
      /:::Ⅵ从 以´ , 以 .从:::{丿
      }ヽ\Ⅸ:        /}从}       このレベルの貴方だと、「変身しないほうが強い」問題がでる可能性がありますね
      `〉::ミ:}:/\ ´ ` .ィ.〈/          このあたり、見直しておきます
      .〉ミr≠ミ}:`  ´{`ト、ー.、
     ./  l|z=‐〈\_/ |:::∨.`ー.、
     ∨⌒ヾ}_\:トく__}¨` | ;’   :|        続いて、あなたの立場をお聞きします
      ‘,  ∧ひろ/ |  / ,’   :;’        『誰』と親しいか、どういった職業なのかなどを↓5までお伺いします
                              矛盾する場合は、先に書かれた方を採用し安価を下にずらしますのでご了承ください

              ...  -──‐- ..
           . : ´.:.:>-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``
          /:.:.//:.:.>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.          .':.://.:.: /..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ
.          /.:/.:.:.: /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.        矛盾する組み合わせががいくつかできましたので、お伺いします
        /.:/.:.:/.:.:/.:.:.:/⌒).:.:.:.:.:.:ノ.:.:.:.:八.:.:.:.:.:.
.       /{.:. //.: /.:.:.:/  /.:.:.:.:./.:.:.:. /.:.:!:.:.:. }:.:.      1.
      /.:.У.:.:.{.:.:.{.{.:./ ∠___彡イ.:.:.:.:.:.:/,,}.:.|:.:.:.:.}.:.:.       貴方は『元流星塾生』のようです
      {.:.:{.:.:/{:.:.:{:{/       ,}/}/⌒}.:.|:.:.:.:.}.:.:}       その中でも『草加雅人』さんと特に深くかかわっていたようですね
      八.:.Y.:.:ノ{.:.:.N x==ミ        }.:.|:.:.:.:.}:.リ
...    {:.:.:V{イレ{.:.:.{ 〃〃       ,x=ミ、从|.:.:.:ノ.:.{     2.
     从.:.乂.:.:.:{:.:.:{            〃〃 八.:.:.{.:.从      貴方は『海堂直也』さんの旧友です
      {.:\.:.\八.:{        ’   /}.:.:./⌒ヾ      さらに、『菊地啓太郎』さんの先輩のようです
      八:.:.:.\.:.Y.:.圦   { ̄ `ヽ   /   }: /
     {\:.:.: ヽ}.:.:. 心、 ゝ-- ′ /   }/

       \.:.:..:.:.}.:.:.:}   >-  r  ´
     /⌒\.:.:⌒ソ_    {\___/⌒\         どちらの立場でしょうか?
..   /................|\.:.:}ノニ)\__人 \..\ ィハ          ↓2さん、選択してください♪

          .-: ――‐: -、

        /: : : : : : : : : : : : : : \
       /: : : ,ィ´¨: : : : : `¨: :`丶、':、
      ./: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ
     /: : :: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : ',

     ,': : : /: : /: : : : : : : : : : |\: : ',: : : ',       貴方は『海堂直也』さんの旧友
     i: : : i: : : i: /i: : : ハ: : : :|  ∨: i: : : i        さらに、『菊地啓太郎』さんの先輩のようですね!
     |: : : |: : : !/ !: / |: :i: :/   !: : i: : : |
     i: : : : : :/ん圷′ !/!/灯か|: : i: : :i:!      複雑な人間関係が見えてきた気がします
     ヽ: : ィ、.:| マ_ツ      込ツ |: : !ヾ:ヽ
     ,r': :~: !:j ,,        ,,  !: /: : {"`        そして、もうひとつだけ選択していただきたいのですが――
     {: : : : :\   r゚  ̄ y  /!/、: : !
     i{ミ、: :i; : :}≧、`ー-―' イy¨゙iーヾ/、          1.
    /`ヾ: :`、: j、/ {!  ̄  ̄ 丿 i li   \           貴方は高校の柔術師範です
     |   \: : :_\ \____/  i l |    |            教師として、お仕事を頑張っているようですね
    {  | l`¨/⌒ヽ,/{⌒}\  | l |     } 
    !   ヾ ∨¨ゞミ、}--{  \! //    !           2.
    }  /,r'"~⌒ヽ;ヾ:. i!,ィ'"¨゙゚‐.`:、  i             貴方はバイク屋です
    /  | {  ニ二}:_:ミ /f二ニ   }  |  ':               世にも珍しい自立バイク! いじってみたいものですね
    |    !  二ニ! 、!/ ヒニニ   j  j  |       
    }  /i i  , ' ∠ '´ ヽ、  ヾ 、    !          どちらでしょうか?↓2さん、選択してください!
                                    

            _______
        ,, -‐'´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.`ヽ、

       /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.\
      //:. :. _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄ー-‐'⌒`ヽ、k
     /:. :. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :\
   /:. :. :. :./:. :. :/ :. :. :. :. :. :. :._,,. : :. :. :. ;; :. :. :. :.\           ふふふ……貴方は『バイク屋』のようですね?

    |:. |. :. :/, :. :./:. :. :./:. :. :/:. :. :. :. :.| :. |k :. 、:. :. ハ            口数少ない職人気質な人なのでしょうか
   〈:. |:. ://:. :./:. :./:. :. :./:. :. :. :. :. :.ri:. :.| ハ:. :|: 、:. : k
   |:. :V/:. :. /:. :/. :. :_./:. :. :. :. :. :. :./|:. / ハ:. :|:. | 、:. ヽ、

.   |:./ノ:|. :. |:. /:. :_ナ-..,,__ :./:. :. /ノ:./   ハ: |:. |:. ヽ_: \       本編開始前にお伺いしておかなければならないことがもうひとつ!
    X ゝt:. :|:./:..//:. : _,,.-‐^ー、_ -' /:/ __ノ  リ:. |:. :.ハ `ーヽ
   /: ( _ |:. |/:./ λー┬--=ニ_´_` /ノニ    |:. /:. :. : }
  〈:. :.゙h |:. :./ ムハ |     Tヽ/´イ ̄ ̄'|~7 |:./:. :. :. :.|       貴方の生きる『仮面ライダー555』の世界――
   |:. : :.ヽ_V   :::::::ヽtっ__.ノ/::::::::::ik_っ ノ/ /:./:. :. :. :. |
   ハ:. :. :. :. ハ_   ::::::::ー-‐´::::::::::::::::-`ニ:::::〈ノ|:. :. :. :../
    \:. :. :. :. ~゙`ヽ、        '      |:. :|:. :. :./           ――時系列は、『何時』ですか?
   (て\:. :. :. :. :.ー、ヽ、 \          Λ:.|:../
    ` ノ>ー--、:. :.k :.ヽ.  \_,,.-''´   _ノ  )/|:./                これ如何では、関われる範囲も変わってきます
    /       ヽ-.:. :. 入_  __,,..-‐へヽ、_ !'                     ↓3さん、お願いしますね……?
.   /       、 ハ:.ヽ:〈  | ̄ヽヽ k     |   
   /.        ヽ |:. :. :) `/ぇ、ヽ. ||  | / | 

                    . : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
                    . : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              /:.:./.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\

                /./.:.// .:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:l.:l.:.:.:.:.:.:.:.
.                /://:/.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:. /.:.:..:.:.|.:l:.:. |:.:.:.:.|
.            j://.:i/.:.:.:/i:/.:./.:.:./.:.:. /:∧l.:.. |.:.:.:.:|    ふむふむ……11話前後、といったところでしょうか?

.               j:V:.:.:|.:.:.:/ /.:./.:.:./.: /|/  l.::/|:.:.:.l:|        カイザのベルト。草加雅人なら大丈夫~♪ とはいきませんよ?
            |:.|.:.:.:l.:.:/ //|/|/  一-|/i |.:.:.:l:|

            |.:|:.:.::l /イ丈夕     ノ丈夕 |:.:.:.l:|     どうです、いっときますか? 変身一発……なんてね♪
            l八.::.j/Y^⌒    ,  ⌒^` 人.:.八
.               {.:.:\:八           彳: Y⌒`
.            ∩   f\.:.:ヽ.:`ヽ  「   ア fYYVl.:.:..|
            l |‐r‐l |{:\..:.:.:.: lト  __  f | | | |八:..|
            | lLlLj | \.:丶.:..ノj__     _」_!_!_!_L_ ``      それでは本編の投下を開始します
          ∧ [三三]アヘ.:.: ノ⌒}   「,_,_,_,_,_,_,L__         少々お待ちください………
.        {_∧/.........∧ {⌒Y  ⌒}  L,,_,_,_,_,_,」  ``
          ∨_,|......変.... | {__人_ノ⌒!ヘ {      }   │
            }∨|......身....l    V乂乂乂/{      }    |
.          j>≧===≦   V∧二|//{     }    !

                        __     }
                   . : : : : : : : : : : :ミメ._

                    //: : : : : : : : : : : : : : ヽ
                 // : : : : \ : : /: : : }: : : :.
                    ′7 : /:. :./}:X: : : : :./}: : : : :.
                {: : : :/7/::::::∠ 彡7/:丁}: : i '`

                     ∧{: /: :/ \___ ::::::::::}.'}: : }:.}    って、お名前をうかがっていないじゃありませんかー!!
                 八 :{/ |: {    -   \___:/}: /}/
                ( (\} |: {  /   ヽ ヽ  ハ:}/             申し訳ありませんでした……
.         /{        _〃:.jI斗/ \     V  ノ/
       {:乂 Yi:i:Yヽ/.....ミ´/..'{′\.〕ト  ≦ : /
.        〉 : : }i:i:i{:/ ..........}.......∧  / Vト、 }/ァ
.       `¨⌒¨¨ ′..........}..{......∧'〈 ⌒〉|ム⌒ヽ           最後に、『貴方』のお名前を教えてください
             ノ{___ .............\...∧ 〉i〈. |..∧.....′               ↓3さん、よろしくお願いします……
.            }...⌒........./.......〈.....∧  } ,....ノ',.....}

           ⌒>=ニ{ ̄     <⌒
       (_/ ⌒ソ⌒       : : く____ノ
        /   /: . : : : : \ : .     : : <⌒
    、_ノ   . : |: .  |: : : : : : ゚。: :   ゚。: : : .
.      /  . : : : |: . . 八: : : : : : ゚。: :   :、: :.
     /. : : |: :|: :八: : : : \ : : : : ゚。: : .  }: \ハ
.    /: : : : |: :|人: : : : : .  \ : : :.ハ: : : |: :乂ソ    えっと……『タチバナ』さん?

     : : : : 人 : . \ \: : .`ニ⌒ソ |: : : :ト、:.〈
    ノ: : : : : : \{`二ニ \{ 斗セ尤犲: : /リ) 八:.        これは……苗字でしょうか
.    . :/|、: :人 ,斗セ尤     /ハ / |: :仏イ: : :.         流石に『J』さんのようなあだ名というのは苦しいですよね
.   (:〈  | \: :(\ / ハ          |.:/:/.:.| : : 丿
.       |: : :.\辻    `       尤|/: 丿:Υ      働いている(運営している)バイク屋の名前として使用させていただきますね
      乂: : : :.)公,、J ーァ___ノ   ノ: : 人:.:.|        安価は↓にずれて『矢島勇気』さんを採用させていただきます……
.       `Y´:八/ : ≧    ィ   ,,,,「 ̄). 乂
       八/: /: : /: : :/ :/ }    ¨¨)ー-<⌒ヽ

                         .. -‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:‐- ..
                   ∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`` 、
                  / ̄.:.:...:.:.:.:/.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:\
                 ,:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..:l.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.
              .:'.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.l: l.:.:.:.:. | :.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

                 /.:./.:.:.:.:.:.l.:.: 八|:.|:.:.:.:l\.:.: l.:.:. |::.:.:.:.:.:.
             /iイ.:.:.:.:l:.:.:. l.:./ノ |八.:.:.|  \|\l|.:.: l.:.:.:\
              |:.:.:.:.:|l:. /|/-‐   \|  ‐‐- ∧.:.l.:|l⌒^    それでは改めまして――
              |.:.:.:.:.|lV斗==ミ     ィ==ミ、[∧:l:.|!          
              |.:.:.l.:.|仆 〃〃〃   〃〃〃|.:∧.:|        『矢島勇気』さん

              |.:.:l|:八]        ’       l.:..[У        ようこそ、仮面ライダー555の世界へ!
              |/|ハ八     ______   八:.[⌒\
                  ]:.:.ト、   V   ノ  /|.:.:八   ))        どうかこの世界が、あなたにとって良き世界でありますように―― 
                  ].:.:|__〕ト       ィ〔:.:.:|.:/.:.:.}
                  ]:リ「人¬=- -=¬ニア人.:.:ノ}
                     入   ` ‐---‐ /    \.:}
                     ///\ `  ¬‐- / /    八
              ///////{`ヽ、   / /   /j//\

あっ…名前も入れた方がよかったか…
すんません…とうべえさんを意識したんですが…

――――

――


 目覚まし時計のアラームが鳴り響く。
 勇気はゆっくりと体を起こすと、時刻を確認した。

勇気「……」

 当然、アラームをセットした時刻にズレはない。
 軽くストレッチをしつつ、眠った頭を起こしていく。

 今日の予定は――

↓2
1.バイク修理。仕事をするつもりだった
2.知り合いと久々に出会ったので、話をするつもりだった
3.その他(自由安価)

>>267 説明不足でしたね、申し訳ありません。次回からわかりやすく聞かせていただきます≫

 知り合いと久しぶりに会ったのもあり、話をするつもりだったのだ。
 その相手は――


↓2
1.後輩、啓太郎
2.旧友、海堂

 旧友、海堂直也。
 クラッシックギターの天才と呼ばれ、素晴らしい才能を持っていた彼。

 だからといって鼻にかけるでもなく、どこまでも人間臭く人に愛されていた男だ。
 そんな彼に、久しぶりに出会えた幸運に勇気は感謝した。

勇気「……」

 しかし、どこか陰がある雰囲気についても気にかかっていた。
 明るく、自分のような相手でも気軽に誘ってくれた相手にしては、どうも――

 そこまで考えて、頭を振る。
 眠気と、よくわからない不安感を吹き飛ばすように顔を洗って家を出た。

↓1コンマ 海堂の精神状態
1~3:「役立たずのオルフェノクは殺す。それが仕事だ」
4~6:ボコボコにされて心が折れている。宙ぶらりん
7~9:恋だ! 恋だ! 恋に生きるのだ!
0:???

  ――どうやら、心配は杞憂に終わったらしい。
  待ち合わせ場所にいくと海堂がどこか惚けたようなテンションで待っていた。

  勇気のことに気が付くと、手を振りつつ声をかける。


海堂「よぉ、矢島!」

勇気「……久しぶりだな、海堂」

海堂「そうだな、元気か? 俺はこの通りピンピンしてっけどよ!」


 ニコニコと楽しげに海堂が話を始める。
 つい先日までとは雰囲気も大きく変わっているようだった。

勇気「……いいことでもあったのか?」

海堂「おぉ、まぁな! 聞きてぇのか?」

 『聞いて欲しい』と顔に書いてあるように、海堂が食いつく。
 よほどいいことでもあったのかと、勇気は相手をすることを決めた。

海堂「そうかそうか、まぁ俺もよ。いろいろあったわけだ」

 ケラケラと笑いながら海堂が話をしていく。
 何やら衝撃的な出会いがあったらしいこと。
 それに伴っていいことや悪いことが重なって起こり続けていること。

 『運命』を感じる女と出会えたこと。

勇気「……運命、ね」

海堂「おう! 俺は恋に生きるッ! ……恋だ、恋だ、恋なのだ! 世界は恋で回ってる。違うか!?」

勇気「違うんじゃないか?」

海堂「おろっ」

海堂「ふん、まぁお前はさびしーヤツだからな。恋のトキメキを知らんのだろう」

 海堂はわざとらしく怒ると、腕を組んで不機嫌なフリを始めた。
 わかりやすく自己主張をするその性格に、勇気は友人として好意を持っている。

勇気「そうだな、寂しいかもな」

海堂「だろ? ああ、じゃあ仕方ないな。俺みたいな愛の伝道師とは違うってわけだ」

 コロコロと話が切り替わるが、時間は不思議と穏やかに過ぎる。
 旧友との再会は勇気の心を癒した。

―――――

――


海堂「おっと、もうこんな時間か!」

 それほど時間がたっているわけでもないが、海堂がそういうと立ち上がる。
 何やら用事でもあるかのように、いそいそと支度を始めた。

海堂「そんじゃあ、俺はちょっとヤボ用があるから帰るわ! またな、矢島」

 小銭を適当にぶちまけると海堂は店を後にしようとする。

 勇気は――

↓3
1.もう少し話もしたい。ヤボ用について聞きつつついていく
2.あわただしいやつだ。料金を払って家に帰る
3.その他(自由安価)

勇気「……おい、足りないぞ」

海堂「あ? ツケとけ」

勇気「………」

 よく見れば、海堂の出した小銭はまるで足りていない。
 ため息をひとつすると、勇気は海堂に続いて店を出た。

海堂「ん、なんだよ?」

勇気「いや……500円」

海堂「だからツケとけって。な?」

 思わずもうひとつでかけたため息を飲み込んで勇気は話を続けた。

勇気「ヤボ用って?」

海堂「ヤボ用はヤボ用だよ。お前もヤボな奴だなぁ」

勇気「………」

海堂「ちゅーかお前、本気でついてくる気なのか?」


 海堂がいう。

 ヤボ用とやらはおそらく『恋』というやつが理由だろう。
 あまりにいつも通り――いや、それ以上にラフかもしれない恰好にピンと来ていなかった。

 本当にデートだというのなら、邪魔になってしまうだろう。


↓3
1.邪魔はしない。連絡手段だけ交換して帰る
2.会計を押し付けられた恨み。冷やかしについていく
3.どうも気になる。帰ったふりをしてつける
4.その他(自由安価)

勇気「――わかった。じゃあ、帰るよ」

海堂「おう! まぁ恋に悩んだら俺に相談しに来いよな」


 楽しそうに笑う海堂と勇気は別れた――フリを、した。

 好奇心を抑えられないのもあり、勇気は海堂をつける。
 そして――

↓1コンマ
1~4:儚げな美少女を引っ張りまわす海堂
5~7:少し丸顔の少女に粘着する海堂
8~9:丸顔の少女にひっぱたかれる海堂
0:???

海堂「な? いいだろ? たぁのぉむ~! な? 奢るからさ?」

 海堂がスクーターに乗った少女の行く手を阻んで、かれこれ何分が立っただろうか。
 明らかに拒絶されているのにも関わらず、しつこく食い下がっている。

 見ていられないと勇気が止めに入ろうとして――


「……あぁもう、しつこいなぁ!」

海堂「あうちっ!」

 デコに一発、強烈なデコピンを海堂が受けた。
 

「ハイ、気を付けぇっ! 右向け右!」

海堂「ハイッ!」

「全速前進! 駆け足!」

海堂「ハイッ!!」

 少女の指示に海堂はただ従う。
 まるで犬のようだな、と勇気は思った。

勇気(……いや、見てるだけでいいのか? アイツ……)

 海堂は楽しそうにダッシュを始めている。
 絡まれていたほうの少女はすぐにでも出るために準備をしていた。

 ここは――


↓3
1.海堂のほうへ。からかう
2.少女を追いかけてみる
3.少女に声をかけて止めてみる
4.その他(自由安価)

                      / ,  ,         `ヽ、
                    /   /   .′  l       Y
                     / /.′  l    jハl |  |   l
                 У jl  /|   /¬l l  j  |
                     / { ノイ -‐|/l/  ル| l八 |
                 { 八| ィ==     ==ミ | l  \     本日はここまです。ありがとうございました
                   У 从 ニニ ,   ニニ jlノ|l  厂`        
                     j  八         _ノ| /       この先、死亡した場合にコンマ判定で復帰する可能性もありますよ♪
                 {  / 込、  (  ア   ´八/
                     八 / У      イ
                    У / }___ノ〕i爪  乂____
                 {   /__// 八___/..V`ヽ
                     八 У..... /イ j j } /........∠.......
                      乢乢]... { j   j/.......く............j
                      j乢ハ∠L{  人.. ∠.............j
                     |..|   }_____V∠二〈/...............j
                     |..j/У二二V...........∨/......../

                    _
                , -―'":.:.:.:.`ミー-、
            /⌒/:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.\:.丶、

           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.\:.:.ヽ
          , ' :.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.ー-、:i:\:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.,
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.|、:.:.:.:.:.:..: |:.:.゙ト-l\:.:.:.、:.:.:.:.:.,        
        /イ:.:.:.:.:.:i、:.|_,\:.:.:.:.:.|\|  |/ ヽ:.:.Ⅵ:.:. l       
            |:.:.i:.:.斗'´   `  .,|ィ竓ミ、  i‘.:.:i .!:.:l
            |:.:.'.:.:.:l ,ィ竓       `゚ l:.:Ⅵ /:./      はわわ、PCの調子がおかしくなっちゃいました  
            |:.:.:.'.:.:l:'.゚   `       o .l:.:.:} /:.∧       少しおやすみさせていただきます……
            |:.:.:.∧|:.}o   r~-、     l:.: 爪:.:.:ノ       
            |/   八   }   }   。 ,l:.∧/:く
             /⌒Y^l  ̄`′ u イ}l/:.:.:.:.:.:.ヽ

            r' - 二l'、   ,, / 〉`<:.:/⌒!         
            ,′  _」、〕 ´ /  /::::::::i:::`ー--へ
             i    ┬.ノ .廴/   /:::::_L:::::::::::::::::::::\         }\
              _j     {イ  厂\  rく/7 /  ̄ヽ:::::::::::::::::\ r~レ^>7:.:.:ヽ

把握!
かなり暇なときに、小ネタでいいからもし進藤さんがアギトやギルスやクウガだった場合のステが知りたいです……G3-Xが凄かったので少し気になりました。

      ./.:/.:/..:/..:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::..\
     /.:〈::/:::/:/.:/:/ 〉::::::::/.:::::::|::::::::::‘,

     ,′l }:://. /.:/:/ /.:::::::/|::::::::;l:::l|:::::l∧
      ト、人//:|:l|:/:/_/..::::::/ /:/::/:|:::l|:::::|l::|
      |l::{:::|/:/〉:lⅣ´ ̄ ̄´ 乂/イ l:Ⅵ::::l::::|       大変お待たせしました……
      |Ⅵ:/.::| |:||と)===ミ      \{/,.’:::;:::;’
      |::ヾ|l:∧|:||         ミ、  /.::::/:::{         本日20時より更新を再開させていただきます
   ...人::::Ⅵ::|l从        ヽ `〉_/.::::/\乂          どうぞお手柔らかにお願いします……  
   ::{ {:\::::::Ⅵ::{::.         〈__|:::::/    ̄`
    乂\:.\::Ⅶハ.\< )   .イ:::|l:/
      .人`ヽ〉Ⅷリ:  ‐=≦_ ; .乂            >>337
     〈 _\::::::Y_   | \\\ー.、             開始前に投下させていただきますね?
   ../.}::| |:r\/ __〉\人_〉: \\∧

   :|::::::}::l└/\Y\>ヘ_:人 |  <<:∧

≪開始前のおまけ。初代「貴方」こと進藤さんが「ただの人間」ではなかった場合≫


「アギトの因子」を持っていた場合

アギト(進藤徹也)
HP:250
AP:160
DP:160
SP:150


「ギルスの因子」を持っていた場合

ギルス(進藤徹也)
HP:300
AP:180
DP:120
SP:150

                     ___
                   . : ´     ``  、
              / /          \
                /  /       }        ,
                -‐/}:  ノ} ハ}  }    ′
.            j{   :{ {/,ノ/ノイ } ノ}j: }:  }
            八   ,j从爪_}    爪ハ从ノ   }  ちなみに、進藤さんは進化はできないでしょう。ギルスより強くエクシードより弱く
             {八 \八 Vツ     Vツ 八   八  トリニティより強く、シャイニングより弱く
            {  \从       ’   ノイ /
              \  人     __    人(     バーニングはどちらかといえばギルスよりのステ……と考えてはいましたが未定です
              {\ 个o。. ____ . : ´
              八 \ / } ノへ、        過去ログをあさってみれば、まだまだ至らぬことばかり
           {  \ノ{___ノ¨\__/ `ヽ、     因子判定でギルスも混ぜておけばよかったですね……そのほうがおもし、げふんげふん

             爻爻}/..イ[二] ノ............‘,
              乂乂j__[/__]/....../.......|    それでは再開します♪
           /|          ̄「..........|
              /...l    _______|........./

勇気「……キミ、少しいい?」

「え?」

 海堂に粘着されていた少女に勇気が声をかける。

 海堂は単純な奴ではあるが、あれだけ熱心に声をかけていた相手だ。
 きっと魅力的な女性なのだろう――もしくは、とてつもなく強烈な個性のある子なのか。

 そのまま勇気は話をしようとして――

↓1コンマ
1~3:「まさか、アレの知り合い……?」
4~6:海堂カムバック
7~9:普通に会話成立

海堂「ハッ!? しまった、俺様としたことが!」

「ゲッ」

勇気「……あ」

海堂「アァ……?」


 走り去りかけていた海堂が自身の失態に気が付き振り向く。
 そこに立っていたのは愛しい女と――ヤボな友人。

 海堂は自身の中にあるモヤモヤを髪を掻き毟って表現した


海堂「……っちゅーか、お前帰ったんじゃねぇのかよ!?」

勇気「……いや、偶然な」

「え、知り合い? なんなの私の周り……」


 海堂の知り合いということで、勇気も女性に警戒されてしまう。
 さてと困った勇気は――

―――――――――――――――

何か話したい話題はありますか?
↓3まで

―――――――――――――――

勇気「……とりあえず、自己紹介でもしようか」

海堂「あァん? んなもんしなくても……」

勇気「お前はいいから……俺は矢島勇気。こいつとは……」


 そこで言葉が切れる。
 友人ではある。友人ではあるが―― どうも、そう単純な仲ではないというのを言うべきか……

 勇気が悩んでいると何かを察したように丸顔の少女は話を始める。


「………真理。園田真理」

勇気「え?」

真理「同じタイプかと思ったら、違うみたいだし」

海堂「……俺はァ……愛の……伝道師ィ……」

勇気「……あぁ、うん」

 真理が「自己紹介」をしたのを見て、海堂は改めて恰好をつけて自己紹介する方法を考え始める。
 オペラ調に歌ってみたかと思えば、思いっきりシブくキメ……ているつもりなのか、真面目な表情になってみせた。

 コロコロ変わる表情と演技に、勇気と真理が少し離れて小声で会話を始めた。


勇気「……それで、アイツ……なにか、やらかしたのかな」

真理「……まぁ、いろいろ」

勇気「そうか………」


 そこで、無言。
 勇気は話を振るのはもともと得意ではないタチということもありそこで話題が途切れてしまう。

真理「……聞かないの?」

勇気「いや………ごめん」


 途切れた会話に真理が質問をする。
 どうしたものかわからず勇気は思わず謝罪した。


真理「………巧とは別の意味でコミュニケーションとりずらいなぁ」


 ボソリと真理が呟いた言葉は、愛のミュージカル第3章を歌い始めた海堂はもちろん、
 近くにいる勇気にも聞こえることはなかった。

>>355「とりづらい」です。誤字……≫


勇気「……何かやらかしたりとかしたのか?」

真理「まぁ……ちょっと……」


 ふと思い出したように勇気が呟く。
 真理は少し言いづらそうに肯定した。

勇気「………ごめん」

真理「謝られることじゃないし、いいけど……あれはね……」


この海堂、どこまでやらかした?
↓1コンマ
1~3:ガチストーカー
4~6:何度かやった
7~9:今回が初犯
0:――

真理「……配達途中に邪魔されると本当困るから今度からはさせないよう言っといてよね」

勇気「あぁ、うん……」

真理「っていうか、あぁっ!? 配達……ああもうどうすんのよっ!」


 配達を邪魔されたことを思い出した真理がスクーターに乗り込む。
 愛の歌を歌い続ける海堂を無視してそのまま出発した。

真理「あと任せたから!」

 そう、いわれはしたが――勇気が横を見ればそこにはさらに高らかに愛を歌う友人の姿。

海堂「おぉぉ~♪」

勇気「………」

 少し、友人関係を考え直そうと決意した勇気だった。


勇気「……海堂」

海堂「おぉぉ~~~♪ おるぇぇゎはああ……あ? なんだよ今いいとこなんだよ」

勇気「お前の好きな相手って、あの子か?」


 既に聞かせたい相手はいないのに気づかず歌い続ける海堂を勇気が止める。
 わかりきったことではあるが、確認のために聞いてみると――


海堂「おう! 俺は愛に生きるからな!」


 とてもさわやかな笑顔で迷いなくそう返された。

勇気「……よかったな」

海堂「ああ! さて……ありゃ? 俺の女神は?」

勇気「……あー」


 少々、いろいろな意味で心配な友人に勇気はどう伝えるか悩んでから答えた。
 その内容は――


↓2
1.正直に、必要な情報だけ伝える
2.忙しくて出発したが、残念がっていたと伝える
3.迷惑がっていたと伝え、止める
4.その他(自由安価)

勇気「……配達があるらしい」

海堂「はいたつぅ?」

勇気「仕事だったんだろう。確か……」

 そこで勇気ははたと気がつく。
 『クリーニング』に『きくち』……どこかで聞き覚えのある名前だ。

海堂「おい、なんだって?」

勇気「いや、なんでもない。だからもう帰ったよ」

海堂「そうか、帰っちまったのか……まぁしかたねぇ! 今度はちゃんと時間があるときに聞かせてやるぜぇっ!!」


 どこまでもポジティブな友人に、勇気はどうにか

勇気「……まぁ、頑張れ」

 とだけ伝えると、別れた。

          .-: ――‐: -、

        /: : : : : : : : : : : : : : \
       /: : : ,ィ´¨: : : : : `¨: :`丶、':、
      ./: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ
     /: : :: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : ',

     ,': : : /: : /: : : : : : : : : : |\: : ',: : : ',
     i: : : i: : : i: /i: : : ハ: : : :|  ∨: i: : : i
     |: : : |: : : !/ !: / |: :i: :/   !: : i: : : |
     i: : : : : :/ん圷′ !/!/灯か|: : i: : :i:!       今日はここまでですっ!
     ヽ: : ィ、.:| マ_ツ      込ツ |: : !ヾ:ヽ        
     ,r': :~: !:j ,,        ,,  !: /: : {"`        また更新を開始しますのでどうぞよろしくお願いします!
     {: : : : :\   r゚  ̄ y  /!/、: : !
     i{ミ、: :i; : :}≧、`ー-―' イy¨゙iーヾ/、
    /`ヾ: :`、: j、/ {!  ̄  ̄ 丿 i li   \
     |   \: : :_\ \____/  i l |    |
    {  | l`¨/⌒ヽ,/{⌒}\  | l |     }
    !   ヾ ∨¨ゞミ、}--{  \! //    !
    }  /,r'"~⌒ヽ;ヾ:. i!,ィ'"¨゙゚‐.`:、  i

      ./.:/.:/..:/..:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::..\
     /.:〈::/:::/:/.:/:/ 〉::::::::/.:::::::|::::::::::‘,

     ,′l }:://. /.:/:/ /.:::::::/|::::::::;l:::l|:::::l∧
      ト、人//:|:l|:/:/_/..::::::/ /:/::/:|:::l|:::::|l::|
      |l::{:::|/:/〉:lⅣ´ ̄ ̄´ 乂/イ l:Ⅵ::::l::::|    お久しぶりです。週1更新になってしまっていて申し訳ありません……
      |Ⅵ:/.::| |:||と)===ミ      \{/,.’:::;:::;’
      |::ヾ|l:∧|:||         ミ、  /.::::/:::{      本日は少し長めにできそうです。末永くよろしくお願いします……
   ...人::::Ⅵ::|l从        ヽ `〉_/.::::/\乂
   ::{ {:\::::::Ⅵ::{::.         〈__|:::::/    ̄`
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      .人`ヽ〉Ⅷリ:  ‐=≦_ ; .乂
     〈 _\::::::Y_   | \\\ー.、
   ../.}::| |:r\/ __〉\人_〉: \\∧

――――

――

 勇気がベッドの上で目を覚ます。
 昨日は久しぶりに友人に会い、変わってないことに安心した。

 そのあとは予定もなく歩いたり、趣味のものを久しぶりに買い込んだりと日常を謳歌したのだ。

 意識がしっかりとしたところでさてと確認する。今日の予定は――


↓2
1.仕事
2.休暇
3.その他(自由安価)

 仕事の予定が入っていたはずだ。
 勇気ははっきりと思い出す。

 入っているバイクの修理はどうやら――


↓1コンマ
1~3:普通のお仕事
4~6:昨日の……?
7~9:愛想の悪い男
0:???

 いつも通りの、普通の仕事だった。

 勇気は話をするのが得意なほうではない。
 好きなことに夢中になり、周りに目もふらず一つのことに打ち込む。
 そうすることが彼にとっての癒しでもあった。

 そんな勇気には親しい友人も少なかったが――


勇気「……本当、変わってなかったな」


 まるでこちらの意図など無視して振舞う海堂には、彼も心を開いていた。
 鬱陶しいという気持ち以上に、憧れを抱いていた。

親父「どうした?」

勇気「……いや。なんでもないです」


 修理の手が止まっていた勇気を見て親父が話を振る。
 気がついた勇気は手再び動かし始めた。

 どこまでも自由で、明るく……いい友人だった海堂が事故にあったと知った時。
 勇気はそれを信じることができなかった。

 見舞いにもいった。腕がもう絶望的だということも聞いた。

 ――それでも海堂は笑っていた。

――

海堂『まぁ、なんとかなんだろ? ああー、ツいてねぇなぁ! ここから復帰したら伝説もんだぜ!』

 ケラケラと笑う海堂に勇気はカッとなり掴みかかってしまった。

 どうしてそんな風に笑えるのか理解できなかったから。
 自分の夢を諦めるような態度に、どうしようもなく腹が立ったから。

 しかし、海堂は何のリアクションもしなかった。
 抵抗もせず、ただ殴られるのを待っているようにも見えた。

 それでようやく勇気にもわかったのだ。
 『諦めたフリをしている』だけじゃないか、と。

 どうして笑えるのかと、勇気が聞いた。
 海堂は笑ったまま、「どうにもならないから」とだけ答えた。

 勇気はそれ以上、彼を責めることも慰めることもできなかった。
 自分の口下手さと気の利かなさに嫌気がさした。


 ――結局、自分は友人からも逃げたのではないか。


 そんな気持ちが、自分の中で渦巻いているのを知ってもどうするべきかはわからなかった。

 だから、昨日の話し合いは彼にとって救いになったのだ。

勇気(こんな風に……人の身体もなおるなら楽なのにな……)

 ガタのきている部分を取り換えていく。
 新車同然――とまではいかないが、生まれ変わったように音も変化した。


 ――バイクの修理は語りあいだ。


 仕事を始めるとき、店主の親父――おやっさんから、そういわれたことを勇気が思い出す。

 直っているはずのエンジン音がどこか空っぽに聞こえた。

勇気「……」

 勇気がポン、とバイクを叩く。
 これなら明日には返しても問題ないだろう。

 乗っている相手の人物像も見えて来る――きっと、大事にされていたのだろうな、という感覚に勇気は喜びを覚えた。

 接客は得意ではないが、人を見るのは嫌いではない。
 他にも入っている仕事にも気を配りつつ勇気はバイクたちと共に時間を過ごした。

――――

――

 仕事があがり、勇気はいつも通りの帰路に就く。

 懐かしい友人との再会に弾んだ心は、少しばかりらしくない感情を思い出していた。


勇気「帰るか……」


 いつもの帰り道。
 勇気は――


↓1コンマ
1~3:オルフェノク遭遇
4~6:何もない
7~9:啓太郎……?

男「………」

 少しばかり様子のおかしい男が近づいて来る。
 勇気は、何の気なしにすれ違おうとして――違和感に飛びのいた。


勇気「……!?」


 一瞬前まで勇気がいた個所へと白い針が突き刺さっていた。


??「……チッ………なんで避けるんだよ……」


 ボソボソとした声。
 とても聞きづらい音が――目の前の怪物から聞こえてきた。

 大量の針が生えた、白い怪人。
 それが、自分を狙っている。

 勇気はどうにか、今起こっている事態を把握しようとする。
 まったくもって理解はできないが、何もしなければ死んでしまうということだけはどうにかわかった。

 この場をどうするべきか、勇気は考え――


↓2
1.逃走する
2.立ち向かう
3.その他(自由安価)

 腕をあげ、構えた。
 逃げようとしたところへもう一度針が飛んで来ればただでは済まないだろう。

 ならば、立ち向かう。

 何が起きているのか、目の前のものがなんなのか。
 理解できないから、抗うと。


オルフェノク「……なんだよ、ビビらねぇのかよ………チッ……」


 つまらなそうにつぶやく白い怪人に、勇気は飛びかかった――

――――

↓1コンマ
1~3:誰も来ない
4~6:海堂
7~9:たたたたっくん!


――

判定:5
誰も来ないため、ターン制限なし
逃走もしくは撃破まで戦闘継続――


矢島勇気
HP 200/200
AP 100
DP 100
SP 100


オルフェノク
HP:300/300
AP:100
DP:100
SP:100

≪判定は3です。何を勘違いしたのでしょう……?≫



 飛びかかった勇気は――


↓1
1:攻撃(AP/10+末尾補正で攻撃)
2:防御(DP/10+末尾補正で防御。成功した場合次回の攻撃力に補正)
3:撤退(SP/10+末尾補正で逃走)

判定:2

1~3:低補正。+1
4~6:中補正。+3
7~9:大補正。+5
0:特殊補正

により、補正値1

(100/10)+1=11

11 - 10 =1



 針のないところへと拳と叩き込む。
 どこに触っても、危険な針が刺さりそうで思い切った一撃はできなかった。

 浅く突き刺さった拳は、ほんの少し怪物をひるませるだけだった。


オルフェノク「チッ……めんどくさい……なんだよお前……!」


 凶暴性を露わにした怪人に――



↓1コンマ
1,2:つうこんのいちげき!
3~6:ヒット
7,8:かわす
9:カウンター
0:???

判定:6

通常ヒット
×1.2

100×1.2=120

120-100=20

200 - 20 =180



 勇気は躱しきれず、凶暴な針の雨に襲われる。
 全身に傷が刻まれ、血が流れていく。

 ――理不尽だと思った。
 ただの日常であるはずなのに、どういうことだと、愚痴りたくなった。

 しかし、目の前の理不尽から目を離せば自身の命も危ない。
 それをわかっているから、勇気はどうにもできなかった。

 生きるためにどうするのか勇気は考え、そして――
 

↓1
1:攻撃(AP/10+末尾補正で攻撃)
2:防御(DP/10+末尾補正で防御。成功した場合次回の攻撃力に補正)
3:撤退(SP/10+末尾補正で逃走)

1~3:低補正。+1
4~6:中補正。+3
7~9:大補正。+5
0:特殊補正

判定:0


特殊補正
↓1コンマ
1~3:大補正。+5
4~6:特大補正。+8
7~9:極大補正。12
0:???

判定:3

補正値+5

(100/10)+5=15

15-10=5


 一旦離れ、手ごろな武器になりそうなものを探す。
 直接触れることなく怪人へと打撃をあたえるためだ。

 手ごろな木の棒を拾うと思い切って振りかぶり、叩きつける。

 棒がグシャグシャに砕けたが、怪人は少しひるむだけだった。


オルフェノク「………おとなしく死んでおけばいいのに………めんどくせぇ……」

 追撃を、もしくは逃走を―― 一瞬迷った隙をついて怪人が反撃を試みる。
 結果は――

↓1コンマ
1,2:つうこんのいちげき!
3~6:ヒット
7,8:かわす
9:カウンター
0:???

           ⌒>=ニ{ ̄     <⌒
       (_/ ⌒ソ⌒       : : く____ノ
        /   /: . : : : : \ : .     : : <⌒
    、_ノ   . : |: .  |: : : : : : ゚。: :   ゚。: : : .
.      /  . : : : |: . . 八: : : : : : ゚。: :   :、: :.
     /. : : |: :|: :八: : : : \ : : : : ゚。: : .  }: \ハ
.    /: : : : |: :|人: : : : : .  \ : : :.ハ: : : |: :乂ソ    判定:8で回避――なのですけれど

     : : : : 人 : . \ \: : .`ニ⌒ソ |: : : :ト、:.〈
    ノ: : : : : : \{`二ニ \{ 斗セ尤犲: : /リ) 八:         すみません、とても眠いです……
.    . :/|、: :人 ,斗セ尤     /ハ / |: :仏イ: : :.
.   (:〈  | \: :(\ / ハ          |.:/:/.:.| : : 丿   明日、同じ時間に再開しますので、今日は眠らせていただきます……
.       |: : :.\辻    `       u尤|/: 丿:Υ
      乂: : : :.)公,、J ーァ___ノ   ノ: : 人:.:.|
.       `Y´:八/ : ≧u   ィ   ,,,,「 ̄). 乂
       八/: /: : /: : :/ :/ }    ¨¨)ー-<⌒ヽ
         )V: : /: :/ : :/ 丿  厂 ̄ヽ . : : : ハ
.        (: :|: : 「 Y {: 厂 ̄ ̄(: . . : : :)⌒¨⌒ヽ

オツ!オツ!オツ!
死んだらオルフェノク判定をして失敗したらコンティニュー安価かな?
あとディケイドでリ・イマジライダーの貴方を選べるって言ったけど
まず生きる世界でディケイドを選んで特徴で
「オーズの世界の仮面ライダー」
ってやればいいのかな?

>>1に質問です
このスレだとコンマや安価で対人関係って大幅に変わりますか?
よく似たようなスレだとある人物と恋人とかになったりしますが、仮面ライダーの世界でも可能なのですか?

              ...  -──‐- ..
           . : ´.:.:>-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``
          /:.:.//:.:.>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.          .':.://.:.: /..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ
.          /.:/.:.:.: /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.
        /.:/.:.:/.:.:/.:.:.:/⌒).:.:.:.:.:.:ノ.:.:.:.:八.:.:.:.:.:.
.       /{.:. //.: /.:.:.:/  /.:.:.:.:./.:.:.:. /.:.:!:.:.:. }:.:.    おはようございますっ♪
      /.:.У.:.:.{.:.:.{.{.:./ ∠___彡イ.:.:.:.:.:.:/,,}.:.|:.:.:.:.}.:.:.
      {.:.:{.:.:/{:.:.:{:{/       ,}/}/⌒}.:.|:.:.:.:.}.:.:}    再開――の前に、少しだけお返事をさせていただきますね?
      八.:.Y.:.:ノ{.:.:.N x==ミ        }.:.|:.:.:.:.}:.リ
...    {:.:.:V{イレ{.:.:.{ 〃〃       ,x=ミ、从|.:.:.:ノ.:.{
     从.:.乂.:.:.:{:.:.:{            〃〃 八.:.:.{.:.从
      {.:\.:.\八.:{        ’   /}.:.:./⌒ヾ    >>417
      八:.:.:.\.:.Y.:.圦   { ̄ `ヽ   /   }: /         その通りです。死亡時の復活判定はおよそ3割+「鬼の身体」での補正値となります♪
     {\:.:.: ヽ}.:.:. 心、 ゝ-- ′ /   }/           リ・イマジの仮面ライダーを希望される場合はその手順で結構ですよ!

       \.:.:..:.:.}.:.:.:}   >-  r  ´                
     /⌒\.:.:⌒ソ_    {\___/⌒\            その場合は自動で特徴に「仮面ライダー」が追加されます。変身後の能力は――
..   /................|\.:.:}ノニ)\__人 \..\ ィハ             
    |................ | 《三≧≦てイ///「 ̄}....../ / 小
    |.......,,..... └ノ三ニノ⌒ヽ乂//   }.. / '   l| !                  ふふっ、秘密です♪
.     V........`ヾ..^⌒\.:.:.:.:.:. }\/}  八{     l| !
    ∨........... \.........\{\{..... \∧...{     l| ト、

              /           \  \

              У                 ヽ
            /    ,    i   、            、
             , '   /∧    i!   {\
              / ,  //   、  {ヽ _ヽ \ |  、     !
          ,  /  {/  __. \_Y \_\ )ハ ト ニ=- |   >>418
          | /   |/  _     r ‐_ 、   )ハ     /    偉い人はいいました
          |ハ   | |  , -、   :::  ´ {.o } ヾ! .{/⌒ 、 ,      「この世にはライブ感というものがある」と
             ! |   ! ! / {.o:} :::::::.  ゞ ′ ノ ⌒l } /
              \ ,ヽミ= ー ::::::::::::   ¨   b〉 ノ〈      コンマ・安価如何では原作キャラと友人になったり対立もできます
            ソ  Y  ¨  ′        r‐ ´!  }      単純に敵対し、主人公に負ける――だけではなく
            人   !     r ― -     ノ{ y | /
             (   \ 八   ∨_.ノ    / ∨/!/             恋愛模様に発展し、ドロドロの愛憎劇を――
              ハ   、       /   }
                 {  \./   ー -:::::::     /\――y ´  ̄ ヽ          なーんて、ね?
                 乂   、   }  }"   /  ./ )、 ./   ,     \             それでは再開します♪
              (  \  ヾ ノ、./   /  ,./ // }_  /´       }

 怪人が三度針を飛ばしてくる。
 勇気は折れて使い物にならなくなった棒を投げつけると同時に姿勢を低くしてどうにか躱すことに成功した。


勇気(本当に、なんなんだ……)


 いつも通り、仕事をして。
 いつも通り、家に帰るだけだったのに。

 怪人はまた、ブツブツと何かを呟きながら勇気に相対する。

 ――人間の言葉を話している。
 人間に限りなく近いカタチでありながら、決して人には相容れないような白い異形。

 おぞましさにひざが折れそうになりながらも、勇気は目をそらすことはしない。


↓1
1:攻撃(AP/10+末尾補正で攻撃)
2:防御(DP/10+末尾補正で防御。成功した場合次回の攻撃力に補正)
3:撤退(SP/10+末尾補正で逃走)

1~3:低補正。+1
4~6:中補正。+3
7~9:大補正。+5
0:特殊補正

判定:6

補正値 +3

(100/10) + 3 =13

13 - 10 = 3

240 - 30 = 210


 

オルフェノク「………」

 怪人が、また針を飛ばそうとしている。
 それに気づいた勇気はあえてタックルでその懐へと飛び込んだ。

 バランスを崩した怪人に追い打ちとして拳をぶつけようとするが、飛ばしかけていた針が危険で飛びのく。

 思ったように攻められず、一瞬も気の抜けない状態に焦りが募っていく。

オルフェノク「………いてぇ……なんだよ………」


 ゆらり、と幽鬼がごとく怪人が立ち上がる。
 これまでよりも大きなタメに、勇気は全身の毛が逆立つような感覚に襲われた。


オルフェノク「……死ねよ、いい加減さぁ……!」

 怪人の身体の針たちが、一斉に逆立つ。

 ――これはマズい。

 そう直感が告げている。避ける方法など――

↓1コンマ
1,2:つうこんのいちげき!
3~6:ヒット
7,8:かわす
9:カウンター
0:???

判定:2


 ――ない。

 真っ白な針が視界を埋め尽くす。
 生きる方法すらわからない。

 もはや壁と呼べるほどの量の針が勇気の全身を抉り、命を奪い去る。


 いつも通りを奪う理不尽に襲われ、勇気は意識を手放した――



痛恨
×2
必殺技
×1.5

100 × 2 × 1.5 =300

300 - 100 = 200

180 - 200 = -20


DEAD END……?

↓1コンマ

1~6:………
7~9:いき、てる?
0:???

補正値: 鬼の身体 +1

1 + 1 = 2


オルフェノク「……なんだったんだよ、めんどくせぇやつ」

 灰となってサラサラと溶ける勇気を怪人が踏みにじる。
 どうにか形だけは残っていたソレは、もはや人間だったということすらわからないほどに粉々になってしまった。


オルフェノク「……あぁ、気分転換にもう少し……狩りするか………めんどくせぇ……」


 ボソボソと誰に向けたものでもない独り言をつぶやきつつ、怪人は夕日の落ちる街へと足を向けるのだった。

――――――――――――――

コンティニューしますか?


する場合は、その個所を指定してください


↓3

――――――――――――――

≪コンティニューします――≫
≪補正値 +1≫





オルフェノク「……死ねよ、いい加減さぁ……!」

 怪人の身体の針たちが、一斉に逆立つ。

 ――これはマズい。

 そう直感が告げている。避ける方法など――

↓1コンマ
1,2:つうこんのいちげき!
3~6:ヒット
7,8:かわす
9:カウンター
0:???

判定:9


 ――ない。
 放たれれば、避けられるはずがない。




 だから――――



オルフェノク「……は?」


 思い切り踏み込み、距離をゼロに。
 針の山の中で、唯一無防備な顔面へ――拳を。

カウンター
×1.5
必殺技
×1.5

(100/10) × 1.5 × 1.5 =23 (切り上げ)

230 - 100 = 130

210 - 130 = 80



オルフェノク「っぐっ、あっ!?」

 ほんの一瞬でも遅れていれば逆に被害が増していたかもしれない。
 だが間に合った。命をギリギリで拾い、勝ち取った。


 怪人は大きく体勢を崩している。
 今なら無防備だ。ならば――


↓1
1:攻撃(AP/10+末尾補正で攻撃)
2:防御(DP/10+末尾補正で防御。成功した場合次回の攻撃力に補正)
3:撤退(SP/10+末尾補正で逃走)

選択:1

判定:8
+5

必殺技後
×1.2

{ (100/10) + 5 } × 1.2 =16

160 - 100 = 60

80 - 60 = 20



 フラフラとしている怪人の腹を勇気が蹴り飛ばす。
 怪人はゴロゴロと転がってから動きを止めた。

勇気(……嫌な感触だ)

 中身の詰まった、砂袋のような……生き物のようでありながら、どこか非人間的な感触。
 それでも赤い血がクツにべっとりとついたことに、勇気は顔をしかめた。

オルフェノク「ゲホッ……ちく、しょ……うぜぇ、うぜぇ、うぜぇっ……!」

 折れた針を無理やり立たせ、怪人が殴りかかる。
 飛ばすだけの余力が残っていないのか、しかし凶暴性は失われていない――


↓1コンマ
1:当たり所が悪い
2~5:当たる
6~7:あたるはずがない
8~9:トドメのカウンター
0:???

 だから、避けた。

 当たらなかったはずだった。


勇気「……血、が………?」


 逆側。
 針の生えた腕ではなく……折れて、曲がった腕。
 それが、勇気の頭にたたきつけられた。

 歪む視界に、意識が飛びかけた。

痛恨
×2

100 × 2 =200

200 - 100 = 100

180 - 100 = 80



 この場で意識を手放せば、二度と目覚めることはできない。
 それがわかっていたから勇気はどうにかしがみつき続けた。

 グルグルと回る世界にこみ上げる吐き気を飲み込み、もう少しだけ、と拳を握る。


 ――死にたくない。
 それだけを思ってがむしゃらに振るった拳は――


↓1コンマ
1~2:まさかのカウンター
3~9:どうにか撃破
0:??

 嫌な感触が拳に伝わる。
 怪物だというのに、ひどく人間的で……気色の悪い感触。


 それがまた、動く。
 殺されなくないから、殴る。

 動く。殴る。動く。殴る。動く。殴る。殴る。殴る。殴る――


 砂袋は、いつの間にやら袋が破れたかのようにサラサラとした砂の感触だけを返していた。


勇気「ハッ……ハァッ……!」


 怪物がいたはずの場所には、山のような砂――もっと細かい、灰だけが残っている。
 なぜかそれがあの怪人の亡骸だと、勇気は理解できてしまった。

勇気「あ………」

 目の前の、灰の山。
 一つの命が終わった証が、風に乗って消えていく。


 ――殺した?


 無我夢中に抗って――自身を殺そうとした怪人を、逆に殺した。
 グラグラ歪む世界が、勇気の意識を飲み込もうとしている。


勇気「………」


 一際大きくゆがんだ世界に、勇気は――


↓1 コンマ
1:1人で気絶
2~4:海堂「っちゅーかお前、マジで何やってんだ!?」
5~7:??「大丈夫ですか……って、先輩!?」
8~9:丸顔の少女「昨日の……ってヒドいケガ!」
0:???

 一際大きくゆがんだ世界に、勇気は飲み込まれた。

 立ち上がることすら困難で、何もできない。
 呼吸が浅くなる。寒さに飲み込まれそうになる――

 対抗する方法もわからないまま、勇気は意識を手放した。

――――――――――――――

↓1 コンマ
1:まさかのDEAD END
2~5:病院で目を覚ます
6~9:誰かの家で目を覚ます
0:???

――――――――――――――

 誰にも見つかることなく、そのまま勇気の身体からは熱が失われていく。

 ひどく冷たい世界の中、勇気の命は完全に潰えた――



↓1 コンマ
1~7:DEAD END
8~9:………?
0:―――

――――――――――――――
DEAD END...


コンティニューしますか?

する場合は、その個所を指定してください
↓3

――――――――――――――

≪コンティニューします――≫
≪この判定での補正値 +1≫


 グラグラ歪む世界が、勇気の意識を飲み込もうとしている。


勇気「………」


 一際大きくゆがんだ世界に、勇気は――


↓1 コンマ +1
1:1人で気絶
2~4:海堂「っちゅーかお前、マジで何やってんだ!?」
5~7:??「大丈夫ですか……って、先輩!?」
8~9:丸顔の少女「昨日の……ってヒドいケガ!」
0:???


 勇気は暖かな感触に抱き留められた。

 かすむ視界に映るのは、少女のシルエット。


真理「ちょ、ちょっと、しっかりして! どうしたの!?」



 その声になぜか安心できたような気がして、勇気は意識を手放す。
 遠くで、知り合いの声も聞こえたような気がした――

                  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '
              /: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '

              __彡′:. :. :. :./i|i: : : : : :./i{: : : : : : : : : : : : : }
                  .: :. :. :. :.:/i:i:|i: : : : :./ {:. : : : : : : : : : : : :.}
                  {: : : :|ハ/i:i:i:Ⅳ:. : : ′ マ: : : : : : : : : : : : {      本日はここまで、です。
                  {ハ: 从i:i:i:i:i:i{i∨:./≠ミメV: :/: : : :. : :. : :.乂__,
              从 }i:i:○i:i八i:}:/  抖㍉ ∨:. :. :. :. :. : :/`¨¨   DEAD END……連続で来るとは思いませんでした
               |:.|i:i:i:i:i:ir― '   乂rソ } : /: : : : : /           ……バランス調整を間違えましたか……
               |人i:i:i:i:i{         } /´): : : :/
               |: :i|\i:i{        ノイイ: : : : :7       「鬼」判定でも人間な以上攻撃力には制限をと思いましたが……
               人 il.  \` -     。o/:ノ: : :乂(_ノ         さて、どうしましょう? 火力制限はナシのほうがテンポはよさそうです
                /.../介==≦  ..イ: : : :_ イ

               //... ′ } 7ィー/: :/彡': :}....}.....〕ト
              ′‘,j{ /込{ /:. :.:´: :. : :.ノ....}...............ヽ
                  {...;.....}.j{j{____...イ′:.:jI斗匕......./.....................,

              ...  -──‐- ..
           . : ´.:.:>-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``
          /:.:.//:.:.>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.          .':.://.:.: /..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ
.          /.:/.:.:.: /.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.
        /.:/.:.:/.:.:/.:.:.:/⌒).:.:.:.:.:.:ノ.:.:.:.:八.:.:.:.:.:.
.       /{.:. //.: /.:.:.:/  /.:.:.:.:./.:.:.:. /.:.:!:.:.:. }:.:.
      /.:.У.:.:.{.:.:.{.{.:./ ∠___彡イ.:.:.:.:.:.:/,,}.:.|:.:.:.:.}.:.:.
      {.:.:{.:.:/{:.:.:{:{/       ,}/}/⌒}.:.|:.:.:.:.}.:.:}    大変お待たせしました
      八.:.Y.:.:ノ{.:.:.N x==ミ        }.:.|:.:.:.:.}:.リ     本日21時より再開予定ですっ♪
...    {:.:.:V{イレ{.:.:.{ 〃〃       ,x=ミ、从|.:.:.:ノ.:.{
     从.:.乂.:.:.:{:.:.:{            〃〃 八.:.:.{.:.从
      {.:\.:.\八.:{        ’   /}.:.:./⌒ヾ
      八:.:.:.\.:.Y.:.圦   { ̄ `ヽ   /   }: /
     {\:.:.: ヽ}.:.:. 心、 ゝ-- ′ /   }/

       \.:.:..:.:.}.:.:.:}   >-  r  ´
     /⌒\.:.:⌒ソ_    {\___/⌒\
..   /................|\.:.:}ノニ)\__人 \..\ ィハ

    |................ | 《三≧≦てイ///「 ̄}....../ / 小
    |.......,,..... └ノ三ニノ⌒ヽ乂//   }.. / '   l| !

 ゆっくりと勇気が目を開ける。
 見覚えのない天井に一瞬混乱し、起き上がろうとするが痛みで力が抜けた。

 つい今まで自分が眠っていたベッドに再び沈んだ勇気は、状況を確認しようとする。
 
勇気(………そうだ、確か。俺は化け物に襲われて、無我夢中で――)

勇気「つぅっ………」

 思考が落ち着き始めると、痛みも強く認識してしまう。
 どうするべきか考えていると、ドアが開く。そこには――

↓1コンマ
1~3:親切そうな大学生風の男
4~6:大学の元後輩
7~9:不愛想な男

啓太郎「先輩、起きてたんですか?」

勇気「………啓太郎?」

啓太郎「はいっ!」


 ――相変わらずやかましいな。

 それが勇気が最初に思ったことだった。
 少しばかり不器用で、まっすぐで空気が読めず、きれいごとばかり並べる。

 そんな「うまく生きる」ことのできないタイプの啓太郎のことを勇気が気にかけていたのは、ちょっとした縁からだった。

――――

 いつも通りの大学の風景。
 サークルでの飲み会などの人付きあいが苦手だったのもあり勇気は時間を持て余していた。

 フラフラと歩いていた彼のところへ転がってきた小銭。
 何気なく拾うと、追いかけてきた青年と目が合う。


啓太郎「あぁ、ありがとうございますっ! 助かりました!」

勇気「……ああ」

 転がってきたからただ拾っただけなのにやたらと感謝してみせる後輩に足早に立ち去ろうとするが、回り込まれてしまう。

啓太郎「よかったらご飯いっしょにいきませんか? 奢りますから!」

勇気「……はぁ?」

 明らかに割に合わない。
 いぶかしむ暇もなく勇気は手を引かれて、食事に付き合わされた。

啓太郎「それでですね、夢があるんです! 親が夢をかなえるって言ってるから、子供はもっと大きな夢を抱かなきゃって!」

勇気「………」


 特に聞いてもいない『夢』の話を楽しそうにする後輩。
 キラキラした瞳で熱く何やら語っている。

 勇気には理解できなかった。だが――


勇気(面白いやつだな。アイツとは少しタイプは違うけど)


 ――馬鹿らしくも、楽しい相手に友人のことを思いだして少しだけ笑った。

 それからも何度か話す機会があった。
 たいていは面倒を押し付けられてニコニコしている啓太郎に「不器用な奴」と思いつつ、どこか勇気は親近感を覚える。


勇気「………お前、バカだな」

啓太郎「えぇっ!? ひどいですよ先輩!」

勇気「だけど、悪くない。もうちょっと考えてから行動しろよ」

啓太郎「そんなこと言われても……」


 そんな『バカ』とあうのはいつぶりだったか。
 とにかく、ケガをしているのを見つけて助けるなんて相変わらずらしいと勇気は察した。

――――

啓太郎「先輩……?」

勇気「……ああ、どうした?」


 心配そうに声をかけられて、勇気はハッと気を取り直す。
 どうあれこの後輩に助けられた……らしい。

啓太郎「あの……なにがあったんですか? 先輩、すごいケガでしたけど」

勇気「何が、か……そうだな……」


 そこまで口に出してから勇気は逡巡する。
 いくら「バカ」な後輩とはいえ、化け物に襲われたなんて話を信じるだろうか……?

啓太郎「先輩?」

勇気「………なぁ、啓太郎」

 考え抜いた末、勇気が口を開く。

 その内容は――


↓2
1.化け物に襲われたっていったら、信じるか?
2.最近は町中にクマが出るんだな
3.実は当て逃げにあって……
4.その他(自由安価)

勇気「……最近は町中にクマが出るんだな」

啓太郎「クマ!? クマなんているんですかっ!?」


 ――流石に、信じられないだろう。
 そう思って半ば冗談めかしたセリフに、啓太郎が大仰に驚いてみせる。


勇気「そうだ。俺も危ないところだった」

啓太郎「ひぇぇ……そんなのまでいるなんて、怖いなぁ……動物園から逃げたんですかね?」

 からかっているというよりも、本気で信じている様子の啓太郎に勇気は思わず苦笑いしてしまう。
 あの『怪人』についてのことは何一つわかっていない。危険だと思うからこそ、この『バカ』には話すことなどできない。

啓太郎「でも、よく無事でしたね! ……あ、無事じゃないんですけど」

勇気「まぁ、殴ったらどうにかなったな」

啓太郎「ほぇー………」

 ――あながち、嘘も言っていない。
 ただ違うのは、動物に襲われるよりもずっと明確に「殺意」を向けられたのだという一点だけ。

 追い帰すためにしたわけではない。殺されたくないから――

勇気「っ………」

啓太郎「先輩?」

 そこまで考えて、勇気はようやく思い出す。
 自分があの『怪人』をこの手で殺したことを。

↓1コンマ 精神状態
1~2:殺した……なんてことを……
3~4:化け物を倒しただけだ
5~7:どうにか冷静
8~9:人を殺そうとする化け物、危険だな……
0:???

 ――殺した。


勇気「っぐ………」

啓太郎「先輩?」


 ――殺した。殺した。殺した。殺した。


勇気「………わる、い。1人にしてくれ」

啓太郎「は、はい……あの、おかゆ作りますね」

勇気「……いいから……っ! ぅっ……」


 こみあげる吐き気をどうにかこらえつつ啓太郎に席を外すように勇気が頼む。
 心配されているのがわかっているが、それすら煩わしく乱暴に振り払おうとして痛みに小さくうめいた。

 ――殺した。

勇気(違う……俺は、そんなつもりはなかった……)

 ――殺した。

勇気(そうしなければ、俺が死んでた……死んで、たんだ……)

 ――嫌な感触だった。『アレ』は生きてた。

勇気(なら俺が死んでたらよかったのか? あのバケモノは、俺以外も殺そうとしてたかもしれないのに)

 ――話しかけてきた。日本語をしゃべっていた。

勇気(違う……違う……! 俺は………!)

 ――あのバケモノは、本当にただの『バケモノ』だったのか?

 ひどい頭痛に襲われて、ベッドの中で頭を抱えてうずくまる。

 思考が嫌な方向にむかっている。
 『殺した』ことがひどく重くのしかかってきている。

 啓太郎は心配してくれていた。
 だから、きっとどうにか食べられるものを用意しようとするだろう。

勇気「くそ……くそっ………」

 わけがわからない。
 いつも通りすごしていて、化け物に襲われて、返り討ちにして。

 まるでヒーローのでるお話みたいなのに、その化け物を倒すのに自分はひどいケガをして。
 倒した化け物の影が頭にちらついてへばりついてくる。

勇気「俺は――」


↓2
1.耐え切れず外へ出る
2.考えるのを放棄して眠る
3.その他(自由安価)

勇気「俺はっ……クソッ………」

 勇気が痛む身体を引きずるように部屋を出る。
 何か目的があるわけではない。ただ、そのまま眠ってしまったらひどい悪夢を見そうだったからだ。

 啓太郎のやさしさが怖い。
 化け物を殺したと話をして、信じてもらえないのが怖い。
 殺したという話を信じて、おびえられるのが怖い。


勇気「ハッ……ハァッ………」

 どうにか気取られずに外に出ることができたが、それでも勇気の足は止まらない。
 あてどもなく、フラフラと何かから逃げ続ける。


↓1コンマ
1~2:また『化け物』
3~4:誰にも会わない
5~7:丸顔の少女
8~9:海堂
0:???

勇気「………」

 フラフラした足取りで、人のいない方向へ。
 ふと、声が聞こえた気がしてその方向へと歩いていく。

 そこで見たのは――

男「ぁ………」

 灰になり、空に溶けていく男と。

オルフェノク「…………」

 白いシルエットの『化け物』だった。

↓1コンマ この『化け物』は――
1~3:鶴
4~6:無関係
7~9:馬
0:???

オルフェノク「あれ……?」


 ずんぐりとした体格に、長くはない手足。
 穢れのない純白もあいまって、少しだけ可愛らしい雰囲気を纏った『化け物』が勇気のほうを向く。

 威圧されているわけでもないのに、足が震えてしまう。
 その光景をみながら化け物――『ベアオルフェノク』は面倒そうに頭を掻いた。

ベア「……めんどくさいなぁ。ねえ、見なかったことにしてくれない?」

 少女のような声で、化け物が勇気へ話しかける。
 どうにか正気を取り戻した勇気は、自分と会話をしようとしていることをようやく理解した。

勇気(見なかった、ことに? 今、確かに人が……)

 目の前で、灰になった。
 あの『化け物』と同じように。

ベア「……あー。まあ別にどっちでもいいんだけどさ……めんどくさいの、嫌いなんだよね……」

 心底だるそうにベアオルフェノクが言葉を話す。
 可愛らしい声で、愛くるしい見た目で、血に汚れた爪を隠そうともせず突きつけながら。

ベア「どうするの?」

 つきつけられた選択肢に、勇気は応える――


↓3
1.『みなかった』ことにすると答える
2.ひたすらに逃げる
3.がむしゃらに対抗する
4.その他(自由安価)

勇気「………んでだ」

ベア「なに? 聞こえないんだけど……もうちょっと大きな声で言ってよ」

勇気「っ……なんで、こんな簡単に人が殺せる! お前ら、言葉がわかるんだろう!?」


 震える声で出たのは、疑問だった。
 自身を襲った棘に覆われた『化け物』も、目の前の可愛らしい『化け物』も、こちらの理解できる言葉を話していた。

 ――なのに、殺そうとしている。
 それも、ためらいもなく。目の前の化け物はそれを「どっちでもいい」とまでいってのけた。

 まったく理解ができなかった。
 殴ったときの感触が、ひどく気色悪くてこびりついて取れなかった。

 だから、叫ぶように勇気は聞く。
 ベアオルフェノクは――


↓1コンマ
1~3:答えない。襲い掛かってくる
4~6:「そうしないといけないからだよ」
7~9:「これはただのせーとーぼーえーだからさ」
0:???

ベア「そんなこと言われてもさぁ……これはただのせーとーぼーえーだし」

勇気「は……?」

 ――正当防衛?

 言っている意味がわからず、勇気が思わず聞き返す。
 ベアオルフェノクは言葉を続ける――


↓1コンマ
1~3:「そうだよ。人とは別の種族が、人に排斥されないための戦い――正当防衛、でしょ?」
4~6:「ロリコンは犯罪だよね。こうしなかったら、危ないかもって思ってさ」
7~9:「私、死ぬところだったんだよ? まったく、私じゃなかったら死んでたよ」
0:???

ベア「さっきのやつに誘拐されてさ。しかも死姦趣味のネクロフィリアってやつ? 救えないよねー」

 ケラケラと『化け物』が笑う。
 言っていることの意味をどうにか拾おうとするも、勇気の理解が追い付く前に次のセリフが続いていく。

ベア「ナイフでお腹かっさばこうとするんだよ? あぶなかったー。死ぬかと思ったよ。いや、まぁ一回死んでるんだけどね」

 世間話でもするかのようにそのまま言葉は続く。


 ――あの殺された男が、化け物を誘拐して殺そうとしていたとでもいうのか。


 勇気には事態が飲み込めていない。


ベア「……あれ? 信じられない?」

勇気「あ………」

 きょとんと『化け物』がこちらを見つめる。
 勇気は――


↓3 この話を――
1.信じる
2.信じない

勇気「……本当、なのか?」

ベア「嘘なんかつかないよ。そんなのめんどくさいじゃん」

 『化け物』は迷わずそう答えた。

 子供のような声。しぐさ。まるで、人のようで――


勇気「………信じる」

ベア「え?」

勇気「何もわからないんだよ……だから、信じてやる」

ベア「へぇ……お兄さん、いい人だね」


 勇気は、その『化け物』のことを信じられるような気がした。

勇気「いい人か……もう、わからない……俺は……」

ベア「じゃあ、お礼してあげるね」


 勇気の身体が思い出したかのように痛みを伝えはじめる。
 だるさに襲われながらも、立ち去ろうとする勇気にベアオルフェノクは声をかけた。

勇気「お礼……?」

ベア「そう、お礼――」


↓1コンマ
1~2:DEAD END
3~5:「本当の姿、見せてあげるよ……」
6~9:「私の面倒をみる権利をやろうっ!」
0:???

  がつん。

  何かが強くぶつかったような感触が腹に伝わった。


ベア「――これがお礼」

勇気「ァ――――」


 ひゅうひゅうと息がもれる音だけがする。
 下を見る。ずんぐりとした腕が自分の腹に埋まっている。


ベア「ごめんね……人に信じてもらうのは、怖いんだ」


 遠くで『化け物』の声がする。
 どこか、泣きそうなトーンのような気がした――


DEAD END……?
↓1 コンマ
1~7:………
8~9:………?
0:―――

――――――――――――――

DEAD END


コンティニューしますか?

する場合は、その個所を指定してください

↓3

――――――――――――――

≪コンティニューします≫
≪補正値 +1≫


ベア「じゃあ、お礼してあげるね」

 勇気の身体が思い出したかのように痛みを伝えはじめる。
 だるさに襲われながらも、立ち去ろうとする勇気にベアオルフェノクは声をかけた。

勇気「お礼……?」

ベア「そう、お礼――」


↓1コンマ
1~2:DEAD END
3~5:「本当の姿、見せてあげるよ……」
6~9:「私の面倒をみる権利をやろうっ!」
0:???

ベア「な、なんと! 私の面倒をみる権利をあげちゃうのだ! ドヤッ☆」

勇気「…………は?」

 いよいよもって、意味が分からない。
 ひどく愛くるしい『化け物』は、勇気の行く手を塞ぐとそんなことを言い出した。

 彼ら――彼女らにも、彼女らなりのコミュニティがあるのではないか?
 そんな疑問が勇気の中に浮かぶ。

ベア「……あ、そっか。このままじゃダメかな」

 ぱちん、とベアオルフェノクが手を叩く。
 その白い影はゆらめいて、消え――


少女「………」

勇気「女の、子……?」

 代わりに、そこには少女が立っていた。

          { : : /: : : : : : : : : : : : : : :}  V: : : : : : : : :\ : :}
         /: :./: : : : :| : : : i}: : : : : : }   ∨:. : : : : : : : :.\}
.        〈: :}: : : : : :.j|:. : :.,j|: : : : ---- ミ∨: : : : : : :乂: : \
          ∨:. : :. : :斗: : 7 |: : : } :/     }:. : : : : : : : : :.丁
        /:.:{: : : :′| : / |: : /}/ _   :| : : : : : __: : {: :'
         {: :.{: : :.i| ノイ_ノ/   x≠ミ ノイ: ://´ィァY:∨
          乂:{: : :.i| x≠ミ         ノイ/ 〉-'/\',
            〉, : :小       ,              イ/
        /: :':.:.:.|圦                    {‐く、
          \:.': :| : :::.     r  ァ       {
            }:.Ν: : :个            イ  {ァ、
.           八: : :ヽ ソ:〈   >    <   。si〔/∧
.            \ ⌒ヽノ   /{   。si〔    /∧

                      / ,  ,         `ヽ、
                    /   /   .′  l       Y
                     / /.′  l    jハl |  |   l
                 У jl  /|   /¬l l  j  |
                     / { ノイ -‐|/l/  ル| l八 |    えへへ、誤爆しちゃいました……
                 { 八| ィ==     ==ミ | l  \      本日はここまで、です♪
                   У 从 ニニ ,   ニニ jlノ|l  厂`
                     j  八         _ノ| /
                 {  / 込、  (  ア   ´八/      勇気さん、すごいですねぇ……不死身ですね。死んでますけれど
                     八 / У      イ
                    У / }___ノ〕i爪  乂____        この女の子、>>1の中では元ネタに当たる少女はいますが
                 {   /__// 八___/..V`ヽ        はてさて、どうしましょう? キャラメイク、しますか?
                     八 У..... /イ j j } /........∠.......          それとも名前のみ決定しましょうか?
                      乢乢]... { j   j/.......く............j
                      j乢ハ∠L{  人.. ∠.............j
                     |..|   }_____V∠二〈/...............j
                     |..j/У二二V...........∨/......../
                     |//............./∨..........∨/.../
                      j.. /........... /... ∨........ У./
                      {................./..../..∨.........../...{
                  \____/..../..... ∨..../.....{
                  /...............{..o..o...................{

                   /.................入...........................\
                     〈...............∠二\.....................∠〉

                     ___
                   . : ´     ``  、
              / /          \
                /  /       }        ,
                -‐/}:  ノ} ハ}  }    ′   うぅむ、割れましたね……
.            j{   :{ {/,ノ/ノイ } ノ}j: }:  }    「ベアオルフェノク」は>>1がクロスSSでその女の子におっかぶせようとしていたキャラなのです
            八   ,j从爪_}    爪ハ从ノ   }
             {八 \八 Vツ     Vツ 八   八  ナマケモノ……スロウスでもよかったのですが、同窓会でたっくんにボコられてたのがソレなので没になりました
            {  \从       ’   ノイ /
              \  人     __    人(         それではこのスレらしく安価で決めましょう――
              {\ 个o。. ____ . : ´
              八 \ / } ノへ、
           {  \ノ{___ノ¨\__/ `ヽ、        日付変更後、↓5まで

             爻爻}/..イ[二] ノ............‘,        1.キャラの名前のみ決定する(境遇・能力値は>>1の独断)
              乂乂j__[/__]/....../.......|        2.キャラの能力まで決定する(境遇は>>1の独断)
           /|          ̄「..........|        3.キャラの全てを決定する(境遇・能力まで含めて安価で決定する)
              /...l    _______|........./       4.その他案などあれば

          { : : /: : : : : : : : : : : : : : :}  V: : : : : : : : :\ : :}
         /: :./: : : : :| : : : i}: : : : : : }   ∨:. : : : : : : : :.\}
.        〈: :}: : : : : :.j|:. : :.,j|: : : : ---- ミ∨: : : : : : :乂: : \   選択は「2.能力値までを安価で決定」に決まりました
          ∨:. : :. : :斗: : 7 |: : : } :/     }:. : : : : : : : : :.丁
        /:.:{: : : :′| : / |: : /}/ _   :| : : : : : __: : {: :'     今更ながら大変語弊のある言い方ですが
         {: :.{: : :.i| ノイ_ノ/   x≠ミ ノイ: ://´ィァY:∨       この「少女」については、>>1の中にビジュアルイメージがあるというだけです
          乂:{: : :.i| x≠ミ         ノイ/ 〉-'/\',
            〉, : :小       ,              イ/         何か別作品の知識を求められることなどはございません。失礼しました……
        /: :':.:.:.|圦                    {‐く、
          \:.': :| : :::.     r  ァ       {          本編キャラAA等の関係から「貴方」たちにはビジュアルのイメージ(AA)はつけていませんでしたが
            }:.Ν: : :个            イ  {ァ、          次回から考えてみますか? それとも、その部分は作成時に文章として決めてしまいましょうか?
.           八: : :ヽ ソ:〈   >    <   。si〔/∧
.            \ ⌒ヽノ   /{   。si〔    /∧
   :|::::::}::l└/\Y\>ヘ_:人 |  <<:∧
   :|    \Y /}|::::..\ ∨∧〉   | / ∧
    ,:::::::  `ト:||::::::::/ト、: \/  /∧  人

                    _
                , -―'":.:.:.:.`ミー-、
            /⌒/:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.\:.丶、

           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.\:.:.ヽ
          , ' :.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.ー-、:i:\:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.,
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.|、:.:.:.:.:.:..: |:.:.゙ト-l\:.:.:.、:.:.:.:.:.,
        /イ:.:.:.:.:.:i、:.|_,\:.:.:.:.:.|\|  |/ ヽ:.:.Ⅵ:.:. l       あわわわまた別AAの切れ端が………
            |:.:.i:.:.斗'´   `  .,|ィ竓ミ、  i‘.:.:i .!:.:l        失礼しましたぁ……
            |:.:.'.:.:.:l ,ィ竓       `゚ l:.:Ⅵ /:./
            |:.:.:.'.:.:l:'.゚   `       o .l:.:.:} /:.∧
            |:.:.:.∧|:.}o   r~-、     l:.: 爪:.:.:ノ        少し時間がありますので、この「少女」のキャラメイクだけ開始してしまおうと思います
            |/   八   }   }   。 ,l:.∧/:く            境遇等はオリジナルですが、555「らしい」キャラとなるよう尽力させていただきますね……
             /⌒Y^l  ̄`′ u イ}l/:.:.:.:.:.:.ヽ

            r' - 二l'、   ,, / 〉`<:.:/⌒!

            ,′  _」、〕 ´ /  /::::::::i:::`ー--へ
             i    ┬.ノ .廴/   /:::::_L:::::::::::::::::::::\         }\
              _j     {イ  厂\  rく/7 /  ̄ヽ:::::::::::::::::\ r~レ^>7:.:.:ヽ
          _「<    ,ノ:::l ./   ヽl i i  i .「^! .l::::::::::::::::::::::i`Ⅵ:i:r'":.:.:.:./_,
          ./\ `''<_」::: l、∧    ∧_l_.L.ノ― ' ∧::::::::::::::::::::L:.」:i:i:`丶_二ン
        /::::::::`ー―┴〉:l  厂 ̄\廴_ノ  /:::::ヽ:::`ー--::::Y L_」`┘

ok

              /           \  \

              У                 ヽ
            /    ,    i   、            、       ――気を取り直して。
             , '   /∧    i!   {\                   
              / ,  //   、  {ヽ _ヽ \ |  、     !
          ,  /  {/  __. \_Y \_\ )ハ ト ニ=- |      ビジュアルイメージは「なし」の方向でいきましょう♪
          | /   |/  _     r ‐_ 、   )ハ     /       ふふふ、さてこの「ベアオルフェノク」の少女ですが――
          |ハ   | |  , -、   :::  ´ {.o } ヾ! .{/⌒ 、 ,          いったいどれほどの力を秘めているのでしょう?
             ! |   ! ! / {.o:} :::::::.  ゞ ′ ノ ⌒l } /
              \ ,ヽミ= ー ::::::::::::   ¨   b〉 ノ〈
            ソ  Y  ¨  ′        r‐ ´!  }
            人   !     r ― -     ノ{ y | /             ↓1コンマ
             (   \ 八   ∨_.ノ    / ∨/!/              1~2:弱い。使徒再生で生まれた上に近代兵装には負けるレベル
              ハ   、       /   }                 3~5:強くはない。使徒再生で生まれた一般的なオルフェノクレベル(海堂級)
                 {  \./   ー -:::::::     /\――y ´  ̄ ヽ      6~7:強い。オリジナルであり、ライダーと戦っても互角である(初期木場級)
                 乂   、   }  }"   /  ./ )、 ./   ,     \   . 8~9:とても強い。ラッキークローバー入りも見込めるクラス。感情の高ぶりで――?(長田並びに後期木場級)
              (  \  ヾ ノ、./   /  ,./ // }_  /´       }    0:『化け物』
              ゝ、  ヽ  / } ] /A  // // / |            |
             <  r― 、 Y r―.、 / } / ' '  / !          .|
             /ヾ >゙、〉-'::::::</   /    /!. ! ,/          !
               / i| ヾ::::::ハ:::<:_:::::〈   /    /  |/′      、|
            /   |! ノレ'  ー`  ̄} /__.    /  .ノ!       ,  )
          /  / ( i:从 i / ̄ ̄  \\ノ   / } 、     //{

se

昨日からすんません…

                    . : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              /:.:./.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\

                /./.:.// .:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:l.:l.:.:.:.:.:.:.:.
.                /://:/.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:. /.:.:..:.:.|.:l:.:. |:.:.:.:.|
.            j://.:i/.:.:.:/i:/.:./.:.:./.:.:. /:∧l.:.. |.:.:.:.:|

.               j:V:.:.:|.:.:.:/ /.:./.:.:./.: /|/  l.::/|:.:.:.l:|   あらあら……ずいぶんと貧弱な子だったようですねぇ
            |:.|.:.:.:l.:.:/ //|/|/  一-|/i |.:.:.:l:|     「使徒再生」で生まれたらしいので、あの場で死んだというわけでもないようです

            |.:|:.:.::l /イ丈夕     ノ丈夕 |:.:.:.l:|
            l八.::.j/Y^⌒    ,  ⌒^` 人.:.八    一本、いっときます? なーんて………
.               {.:.:\:八           彳: Y⌒`
.            ∩   f\.:.:ヽ.:`ヽ  「   ア fYYVl.:.:..| 
            l |‐r‐l |{:\..:.:.:.: lト  __  f | | | |八:..|
            | lLlLj | \.:丶.:..ノj__     _」_!_!_!_L_ ``        さて、続いて少女のビジュアル並びに身体能力です。
          ∧ [三三]アヘ.:.: ノ⌒}   「,_,_,_,_,_,_,L__          「少女」という一点のみが現在公開されていますが――
.        {_∧/.........∧ {⌒Y  ⌒}  L,,_,_,_,_,_,」  ``             どうしましょうか?
          ∨_,|....変.... | {__人_ノ⌒!ヘ {      }   │   ↓1~3
            }∨|....身.....l    V乂乂乂/{      }    |    1.ビジュアルや年齢等についてもここで細かく設定する
.          j>≧===≦   V∧二|//{     }    !    2.ある程度は>>1が決め、必要に応じて安価で明かしていく

          .-: ――‐: -、

        /: : : : : : : : : : : : : : \
       /: : : ,ィ´¨: : : : : `¨: :`丶、':、
      ./: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ
     /: : :: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : ',

     ,': : : /: : /: : : : : : : : : : |\: : ',: : : ',
     i: : : i: : : i: /i: : : ハ: : : :|  ∨: i: : : i     謎多き少女! 嫌いじゃないわっ!
     |: : : |: : : !/ !: / |: :i: :/   !: : i: : : |      マスクデータとして>>1がある程度のデータを抱えておきます!
     i: : : : : :/ん圷′ !/!/灯か|: : i: : :i:!
     ヽ: : ィ、.:| マ_ツ      込ツ |: : !ヾ:ヽ       勇気さんに聞かれたら答えると思いますので、質問してあげてくださいね?
     ,r': :~: !:j ,,        ,,  !: /: : {"`
     {: : : : :\   r゚  ̄ y  /!/、: : !         それではこの「少女」について決めることは――
     i{ミ、: :i; : :}≧、`ー-―' イy¨゙iーヾ/、         
    /`ヾ: :`、: j、/ {!  ̄  ̄ 丿 i li   \
     |   \: : :_\ \____/  i l |    |
    {  | l`¨/⌒ヽ,/{⌒}\  | l |     }
    !   ヾ ∨¨ゞミ、}--{  \! //    !
    }  /,r'"~⌒ヽ;ヾ:. i!,ィ'"¨゙゚‐.`:、  i
    /  | {  ニ二}:_:ミ /f二ニ   }  |  ':

            _______
        ,, -‐'´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.`ヽ、

       /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.\
      //:. :. _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄ー-‐'⌒`ヽ、
     /:. :. :. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :\
   /:. :. :. :./:. :. :/ :. :. :. :. :. :. :._,,. : :. :. :. ;; :. :. :. :.\

    |:. |. :. :/, :. :./:. :. :./:. :. :/:. :. :. :. :.| :. |k :. 、:. :. ハ
   〈:. |:. ://:. :./:. :./:. :. :./:. :. :. :. :. :.ri:. :.| ハ:. :|: 、:. : k
   |:. :V/:. :. /:. :/. :. :_./:. :. :. :. :. :. :./|:. / ハ:. :|:. | 、:. ヽ、

.   |:./ノ:|. :. |:. /:. :_ナ-..,,__ :./:. :. /ノ:./   ハ: |:. |:. ヽ_: \
    X ゝt:. :|:./:..//:. : _,,.-‐^ー、_ -' /:/ __ノ  リ:. |:. :.ハ `ーヽ  ――ああ、ありますねぇ
   /: ( _ |:. |/:./ λー┬--=ニ_´_` /ノニ    |:. /:. :. : }
  〈:. :.゙h |:. :./ ムハ |     Tヽ/´イ ̄ ̄'|~7 |:./:. :. :. :.|       とぉっても大切な「名前」が……
   |:. : :.ヽ_V   :::::::ヽtっ__.ノ/::::::::::ik_っ ノ/ /:./:. :. :. :. |
   ハ:. :. :. :. ハ_   ::::::::ー-‐´::::::::::::::::-`ニ:::::〈ノ|:. :. :. :../           それではお聞きします
    \:. :. :. :. ~゙`ヽ、        '      |:. :|:. :. :./
   (て\:. :. :. :. :.ー、ヽ、 \          Λ:.|:../        この「少女」のお名前をお聞かせください――
    ` ノ>ー--、:. :.k :.ヽ.  \_,,.-''´   _ノ  )/|:./
    /       ヽ-.:. :. 入_  __,,..-‐へヽ、_ !'
.   /       、 ハ:.ヽ:〈  | ̄ヽヽ k     |           ↓3さん?
   /.        ヽ |:. :. :) `/ぇ、ヽ. ||  | / | 
.            ヽ hへん'´ー< ヽ| || |/  |

美久美 鮮花(みくみ あざか)

じゃあ「佐久間 みゆき」か

                         -=====-ミ
                       . : ´⌒^.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``.:.、
                 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
                    /:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
                //.:.:.:.:.: /..:.:.:.: l.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
                 //:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:. |.:.:.:.|.:.|:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
             //:.:.:.:.:.:/|.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.|.:.l\.:.: |.:.:. |.:.:.:.:.:.:.

                 У.:.:.:.:.:.:| |.:.:.:.:.:.:.:./|.:.:.:.|.:.|  \|.:.:. |.:.:.:.:|l:.:
                l.:.:.:.:.:.:.:.:| |.:.:-‐‐/ lト.:.:八|  ‐-ト.:. |.:.:.:.:|l.::!   ――佐久間 ゆきちゃん♪
                |.:.:|.:.:.:.:.l| |.:.:.:.: /¬|.:./     ¬リノj|.:.:.:.:|l.:.!     とっても可愛い名前ですね。素敵です♪
                |.:.:|.:.:.:.:.l| |:.:.:. 勹Y |/    勹Y  |.:.:.:.八乂_
                |.:人.:.:.:八|イ Vり        Vり  l|.:. /.:个'⌒
                |.:.:.:..\.:.:.乂__¬冖  ,  冖¬ 八/.:.:. |
                 乂.:.:.:.:{匸Y⌒ww        wwノイ l|.:.:. |    それでは――
              `Y⌒.:.:丁八      ー ‐‐    广 人.:. |
                 八.:.j.:.:.:{.:{:.丶           /    ヽ|
               У:.:.:.:.У.:j.:.:.:〕ト     ィi〔
                  {:.:.:.:..:.{.:./:.:.:.:}|       |
              八:.:.:.:.:.У.:.:.:.:.八       厂二[ ̄....\__

                        __     }
                   . : : : : : : : : : : :ミメ._

                    //: : : : : : : : : : : : : : ヽ
                 // : : : : \ : : /: : : }: : : :.
                    ′7 : /:. :./}:X: : : : :./}: : : : :.
                {: : : :/7/::::::∠ 彡7/:丁}: : i '`

                     ∧{: /: :/ \___ ::::::::::}.'}: : }:.}    ってみゆきちゃんじゃないですかーっ!
                 八 :{/ |: {    -   \___:/}: /}/
                ( (\} |: {  /   ヽ ヽ  ハ:}/          失礼しましたーっ!
.         /{        _〃:.jI斗/ \     V  ノ/
       {:乂 Yi:i:Yヽ/.....ミ´/..'{′\.〕ト  ≦ : /
.        〉 : : }i:i:i{:/ ..........}.......∧  / Vト、 }/ァ          「佐久間 みゆき」ちゃんですね、かしこまりました
.       `¨⌒¨¨ ′..........}..{......∧'〈 ⌒〉|ム⌒ヽ             途中で用事があるため短時間ではありますが開始します――
             ノ{___ .............\...∧ 〉i〈. |..∧.....′
.            }...⌒........./.......〈.....∧  } ,....ノ',.....}

おk

 まるで小学生のような小さな身体。
 乱雑にまとめて後ろに束ねた、腰まであるような長い髪。

 顔立ちはかわいらしいが、束ねきれていない前髪がそれを認識させづらくさせていた。
 サイズのあっていない大きな服をぶかぶかと余らせながら、可憐な少女は口を開く。


みゆき「んーっ、はぁ。これならいいかな?」


 ひとつ伸びをして、少女が勇気に改めて聞く。
 事態を飲み込みきれていない勇気は、ただ固まっていた。

みゆき「……あれ? どうしたの?」

勇気「どうって……お前こそ、なんなんだよ」

みゆき「なにって……みゆきはみゆきだよ?」


 目の前で化け物から少女へと『変身』してみせたモノは、とても可愛らしくそう答える。
 その様子を見て勇気は――


↓1コンマ
1~2:恐怖に襲われる。逃走
3~5:理解が追い付かない。固まる
6~9:「本当に、『人間』だったのか……?」
0:だいたいわかる

勇気「――まさか」

みゆき「うん?」

勇気「人間、なのか?」

みゆき「うーん……まぁ、みゆきは人間……だった、かな?」

 自分の中で出かけていた結論。
 それに対して、少女――みゆきは肯定を返した。

 言葉の意味を理解するまでに、数秒。
 腑に落ちた感覚に――勇気は、その場に崩れ落ちた。


勇気「は、はは……ははは………」

みゆき「ちょっと、お兄さん? だいじょーぶ?」

 ――当たり前のことだった。

勇気(あの『化け物』は……人間だった)

 ――殴ったら、嫌な感触がした。

勇気(人を殴ってるんだ、いい感覚があるわけなかった)

 ――その『化け物』を、殺した。

勇気(俺は、人を――)


 こみあげる吐き気を抑えられず、勇気はうずくまる。
 みゆきは一瞬驚いたしぐさを見せたが、その背中をさすってやった。

みゆき「………大丈夫?」

勇気「……俺は………俺はっ…………」


 ひとしきり吐いた後も、勇気は動けないでいた。
 自分が殺した化け物が、人間だったと知ってしまったから。

みゆき「……はぁ………」

 めんどくさそうに、ため息をひとつ。
 ポリポリと頭を掻きながら、みゆきが勇気に声をかける。

みゆき「ねぇ、お兄さん。なんだか面倒なこと考えてない?」

勇気「面倒……?」

みゆき「そう、面倒! 何があったのか知らないけどさー、みゆきお腹すいちゃったよ。ご飯食べさせてよー」

 勇気のつぶやきを拾ってみゆきが言う。
 まるで何もなかったかのように軽いトーンだった。


↓3 みゆきの発言に対して――
1.怒る
2.素直に従う
3.疑問を投げかける
4.その他(自由安価)

勇気「……そう、だな」

みゆき「うんうん。面倒なことは考えないのが一番だよ」

 先ほどまでのさするような強さではなく、気合いを入れるようにパシン、と勇気の背中を叩く。
 なぜだか楽になったような気がして、勇気は立ち上がれた。

勇気「………」

みゆき「みゆきはねー、ハンバーグとか食べたいかなー。奢ってくれない? だめ?」

 可愛らしいしぐさでみゆきが「おねだり」をしているのを見て、勇気は一旦考えることをやめた。
 身体は痛むが、それ以上に腹がすいていることに気がついたのだ。

勇気「……そうだな。飯か………」

みゆき「おぉ、ふとっぱらだね。たすかるなぁ」

 えへへ、とはにかむように笑いながらみゆきが抱きつく。
 勇気は奢られる気満々なことに突っ込む気力もなくため息をついた。


 思考を完全に放棄しかけたところで――今更に、違和感を抱く。


勇気(……人間、『だった』?)

勇気「……………なぁ」

みゆき「なになに? ハンバーグじゃなくってカレーがいい? しょうがないなぁ、そっちでもいいよ?」

 マイペースにみゆきが話を続ける。
 ぐぅ、と可愛らしく腹の虫まで主張をし始めた。


勇気「それはいい……お前、人間『だった』って……どういう意味だ?」

みゆき「…・…ぁー」

 しまった、と言いたげな。
 面倒なことになったな、と思っているような。

 そんな仕草でみゆきが自分の頭をかく。

 少しだけ間が開き、口を開くと――


↓1コンマ
1~3:「やっぱりヒミツ~♪」
4~6:「説明がめんどくさいけど、普通の人だったってだけ。今は違うかもね?」
7~9:「みゆきは死んだんだよ。だから今は自由なの」
0:???

うぬぅ…

みゆき「まぁまぁ、いいじゃん♪」

 ぎゅう、と改めて強く抱きついて来るみゆきを勇気は受け止める。

 「サービスしちゃった」と笑うが、その目はどこか寂しそうにも見えた。
 それは『聞くな』と言外に主張しているようで、勇気はそれ以上何も言えなくなる。


勇気「……ラーメンでいいか」

みゆき「えー、急がないといけなくてめんどくさーい」

 結局、それ以上追及はせずに2人は夕食を共にすることになった。


≪いったん休憩します≫
≪再開時刻は遅めですー≫

≪再開します――≫


みゆき「うん、なかなかだったね」

 満足気に自分の腹をポン、と叩いてみゆきが言う。
 どうみても子供そのものな笑顔は、ついさっきあった出来事が夢だったような気すら起こさせた。

勇気(……アレが、正当防衛だとしても。いろいろ聞きたいことはある)

 血に濡れた爪。
 勝手な言い分。
 言葉一つで、自分を見逃す甘さ。

 何よりも――


勇気「…………いつまでついてくる気だ?」

みゆき「え? おうちまでだよ?」


 どこまでもついて来るみゆきに、勇気が言う。
 みゆきは当たり前のことのように答えた。 

お、再開していたか

勇気「………本気か?」

みゆき「さっき言ったでしょ? 私の面倒をみる権利をあげるって、ね?」

 わざとらしいほどに可愛らしく。
 みゆきが小首を傾げて頬に指をあてる。

勇気「……冗談じゃない」

みゆき「そう、冗談じゃないんだよ。じゃないとみゆき、死んじゃうよー。面倒みてよー」

 ベタベタとくっつきながらみゆきが言う。
 あまりにもわざとらしく、あざとく。
 庇護欲を掻き立てるようなしぐさで。

勇気「………」

 勇気はしばらく考えたあと――


↓3
1.断る
2.何も聞かず、了承する
3.何か条件をつけてみる
4.その他(自由安価)

3+そもそもお前、帰る家はないのか?

勇気「――なぁ」

みゆき「なーに?」


 何も聞かないのがやさしさなのだろうと、勇気はわかっている。
 それでも、優しいからこそ――


勇気「お前、帰る家はないのか?」


 ――聞いた。
 触れてほしくないと、思っているだろうから。

みゆき「………どうして、そんなこと聞くの?」

勇気「別に……こんな子供が1人でフラフラしてたら親だって心配するだろ?」

みゆき「親………心配…………ね。ふぅん……」

 一瞬、みゆきの顔が歪む。
 それは――


↓1コンマ
1~2:怒りの表情だった
3~6:とても悲しそうな表情だった
7~9:なぜか少しだけ、嬉しそうだった
0:???

よっしゃぁぁぁぁぁ!コンマ1~2の地獄を抜けたぁぁぁぁ!!

おめでとう、しかし0を出すまで戦いは終わらんぞ!

>>700
貴方が0じゃねぇっすかw

 ――なぜか少しだけ、嬉しそうだった。

みゆき「優しいんだね、お兄さん」

勇気「優しいって、普通のことを言っただけで――」


 言いかけたところで、口をつぐむ。
 表情の消えた顔で真剣に、見つめられているのがわかったから。


勇気「…………」

みゆき「……聞きたい? みゆきの家族のこと」

 先ほどまでの、わざとらしさもなく。
 みゆきがただ質問をする。

 勇気は――

↓3
1.聞く
2.聞かない

勇気「………ああ」

みゆき「そっか。じゃあ教えてあげるね……みゆきのお母さんと、お父さんのお話♪」

 消えていた表情が再び戻り、ニコニコと笑いながら話を始める。
 しかし、その顔は先ほどまでのかわいらしさよりもどこか強がっているような痛々しさを感じさせた。

 こほん、と咳払いをしてからみゆきが話を始める――


みゆき「それから、みゆきのことを子ども扱いはやめてよね? これでも17歳なんだから……ごーほーだよ、ごーほー」

勇気「は?」

え?

 ――思わず勇気がツッコミを入れかけて、しかし「嘘ではない」と訴える目に動けなくなる。
 満足気にふふん、と鼻を鳴らすと改めて話が始まった。

――――


 みゆきの かぞくは、とってもなかよしさんだったよ。
 しょうらいの ゆめは およめさんで、すてきな おともだちも たくさん いたの。

 だけど あるひ、おかあさんが びょーきに かかっちゃうの!
 とっても とっても たいへんで、だけど はやく なおって ほしいから みゆきは おりがみを おるの。

 うれしいよ っていってくれると みゆきも うれしくなって。
 よくなると いいなって、 いっぱい いっぱい おりがみをおったの。


 だけどね、 おかあさんは げんきに ならなかったの。

ひらがなになった途端この鬱っぷりである…

 おとうさんは ないてた。

 みゆきは なかなかった。 しょーがくせー だったから。
 おこさまだから しんじられなかったの。

 だけど おとうさんは おこったよ。

「死んじゃった人は二度と帰ってこないんだ」

 ってさ。 それで ようやく わかった。
 おかあさんに もうあえないって。

 いっぱいいっぱい ないて。
 おとうさんが なぐさめて くれて。

 ふたりになっても、ううん。ふたりになったから、もっとがんばらなきゃっておもった。

 ――だけど。

 だけどね、おとうさんはちょっとヘンになっちゃったみたいだった。


 お父さんは、お母さんのことがすきだったからかな。


 みゆきはね、お父さんのことがだいすきだったよ。
 お父さんはいうの。「まだみゆきはこどもなんだな」って。

 むかしみたいに、笑いながらじゃなくって。

 すっごくこわい目で、ざんねんそうにいうの。


 みゆきはね、大人になるのがこわくなっちゃった。

うあぁ…

 みゆきはこどもだったから。

 フクザツなにんげんかんけーがわからなくなってきちゃったのかもしれない。

 学校も、めんどくさくなってきちゃった。
 すてきなおともだちは、別の友達のわるぐちを言ってわらってた。


 お父さんは、みゆきに優しかった。

 だけど、なんだかこわくって。みゆきはお父さんに甘えなくなった。



 外が怖くなった。

 家が怖くなった。


 みんながこわくなったから。
 みゆきはいえでをしようとしたの。

 だけどこどものみゆきのせかいはせまくって。

   大人のお父さんはあっという間にみゆきを見つけてしまった。

 さがしにきてくれたやさしいおとうさんはそこにはいなくって。

   怖い顔をした、男が私の手を強く握った。

 もういちどにげようとしたら、ほっぺをたたかれていたかった。

   男は泣きながら私の首を絞めて。


 しろいかいぶつに、なかよしおやこはさされてしんだの。

うわぁぁぁぁ

 しろいかいぶつは、たすけてくれたわけじゃなかったから。

   怪物の目に偶然止まっただけだった。

 おとうさんがみゆきに、なにをしようとしてたのかもわかってたみたいだけど。

   何か難しいことを言った後、機嫌が悪そうにどこかにいっちゃった。

 しばらくしてからめがさめて。

   ――みゆきは白い怪物になれるようになった。



 そこからは、いっしょーけんめいにいきています。
 みゆきのゆめはおよめさんだから!

 いっぱいいいことしたら、しあわせになれるっておかあさんがいってたから

 からだはあのときのままだけど。
 だから、みゆきは17さいだよ?

――

みゆき「ね?」

勇気「…………」


 おとぎばなしでも読むように、明るいトーンで話を締めくくったみゆきが笑う。

 あまりに突拍子もない話に、勇気は考え込んだ。


みゆき「面白かった? みゆきの考えた素敵な家族のお話♪」

 クルクルと回ってからポーズをつけてみゆきが言う。


勇気「………考えた?」

みゆき「そうそう、本当みたいだった? 面白かった? だったら面倒みてよー、おうちないの。ねっ?」

 またわざとらしいぐらいに可愛らしく、みゆきがおねだりをする。
 勇気はしばらく黙った後――

勇気「…………条件がある」

 とだけ答えた。

――――――――――――――――――――――――

みゆきの「面倒をみる」にあたっての条件を決めてください
「ルール」や「してほしいこと」、「聞きたいこと」などでも構いません

↓5まで

――――――――――――――――――――――――

勇気「俺の言うことは聞け」

みゆき「はーい、我がままいいませーん」

 手をあげてみゆきが笑う。
 わざとらしさが消えていないそのしぐさに、頭へと手を置いて勇気が続ける。


勇気「なら……まず、子供は子供らしくしろ」

みゆき「むっ、みゆきは子供じゃないもーんだ。はぁ、ひどいんだー。傷ついちゃった。ぐすんぐすん、優しくしてもらえないと泣いちゃうぞ」

 みゆきは目を合わせようとせず、ウソ泣きのしぐさを始める。
 勇気は腰を落として視線を合わせると、ゆっくり頭を撫でながらさらに話を続けていく。


勇気「……人を殺すな」

みゆき「………それって、みゆきのこと信じてないってこと?」

勇気「いや。お前が本当だっていうなら信じてやる………だけど、殺すな。アレは――」


 『殺人現場』を見つかったときの、ひどく冷静な様子。
 それが勇気の頭の中で少しだけフラッシュバックした。

勇気「……いや。話したくないことは話さなくてもいい。だから嘘だけはつくな」

みゆき「はぁ……めんどくさーい………」

勇気「面倒でいい。だから、子供は子供らしく、だ」

 お説教めいた言葉にみゆきが大きくため息を吐く。
 それでも勇気は撫でる手を止めず、視線を合わせたままでいる。


みゆき「……でもさ。正当防衛はどうするの? みゆき、死にかけたよ?」

勇気「俺がそんなことさせない。だから困ったのなら頼れ……できる範囲でなら、助けてやるから」

 少し強めに頭を叩くと、勇気が立ち上がる。
 みゆきも叩かれたあたりを一撫でしてから、遅れて立ち上がった。

勇気「……それでいいなら、ついてこい」

みゆき「………本当、優しいね。お兄さん」

 小さくみゆきが呟く。

 背を向け歩き始めていた勇気が立ち止まると振り返り、ひとつ付け足した。


勇気「――勇気」

みゆき「え?」

勇気「矢島勇気、だ。好きに呼んでいい」

みゆき「そっか……じゃあ、お兄ちゃん♪」

勇気「!?」


 ――いつの間にか薄れた傷の痛みに気付かず。
 勇気はみゆきと共に帰路へとついた。

              ...  -──‐- ..
           . : ´.:.:>-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``
          /:.:.//:.:.>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
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.       /{.:. //.: /.:.:.:/  /.:.:.:.:./.:.:.:. /.:.:!:.:.:. }:.:.
      /.:.У.:.:.{.:.:.{.{.:./ ∠___彡イ.:.:.:.:.:.:/,,}.:.|:.:.:.:.}.:.:.
      {.:.:{.:.:/{:.:.:{:{/       ,}/}/⌒}.:.|:.:.:.:.}.:.:}      本日はここまで、です♪
      八.:.Y.:.:ノ{.:.:.N x==ミ        }.:.|:.:.:.:.}:.リ
...    {:.:.:V{イレ{.:.:.{ 〃〃       ,x=ミ、从|.:.:.:ノ.:.{        この世界でのゴールは
     从.:.乂.:.:.:{:.:.:{            〃〃 八.:.:.{.:.从        1.勇気さん死亡での「あきらめる」
      {.:\.:.\八.:{        ’   /}.:.:./⌒ヾ      .  2.海堂さんの恋を成就させる
      八:.:.:.\.:.Y.:.圦   { ̄ `ヽ   /   }: /            3.みゆきちゃんをしあわせにする
     {\:.:.: ヽ}.:.:. 心、 ゝ-- ′ /   }/            4.「オルフェノク」を理解し結論を出す

       \.:.:..:.:.}.:.:.:}   >-  r  ´
     /⌒\.:.:⌒ソ_    {\___/⌒\           のいずれかになりそうですね
..   /................|\.:.:}ノニ)\__人 \..\ ィハ

    |................ | 《三≧≦てイ///「 ̄}....../ / 小        私は海堂さんの恋を応援しています♪
    |.......,,..... └ノ三ニノ⌒ヽ乂//   }.. / '   l| !
.     V........`ヾ..^⌒\.:.:.:.:.:. }\/}  八{     l| !
    ∨........... \.........\{\{..... \∧...{     l| ト、

ヤンデレか……なるほどありだ
見た目は某働かない子でいいのかな

                     . . -‐‥……‥‐- . .
                . . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : .
             /. . : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .
          /...:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .

            ..:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
           .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: -‐/.:.|.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.八.:.‐-ト.:.:.: .
         |.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:./.:.: |.:.:|.:.:.:.:./.: /  \.: |.:.:.:.|.:.:.
         |.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:. /: /|.:.:|.:.:.:.//     )人.:.:.|.:.:.\   初期案での「元ネタ」は>>744さんのものであっていますが
         |:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.://冖|ノjノイ     了冖¬八.:.|.:.Y⌒   みゆきちゃんは性格やビジュアルもだいぶ変化していますよ♪
         |.:.:.:.: 八.:.:/l  |[    j     |[    j:りノ.:八
         У.:.:{ У  乂 ー‐‐ノ    乂ー‐‐人.:.:.:.:/
           {.:.:.:.:.\___  ⊂⊃   ____   ⊂⊃:.:.:/   この2人のお話がハッピーエンドで終わるのなら――
           \.:.:.:.:.人\        \___ノ    ノ|.:./     たてるたてると言い続けていた、その子が主役のライダークロスも立てようと思います♪
         {.:.`:.:.:.:.:.:} >‐-       -‐<  |/
             \:.:.:.:.:ノ} /  く\/⌒Y^ヽ\          ……年明けごろになるとは思いますけれど
             八.:.:.:.ノ}\    /ー /\/  ]
            辷=ーイ  }\   /V/ `¬         勇気さんは葦原さんに負けないレベルに不幸を背負っていますが
               )ノ)ノj  ノ [チッヒ]  [   八           これはきっと運を溜めているって、私信じてます!
                /         ]      \
                \          [     /             40分ごろに開始予定です――
                     [>-     __ノヘ -<]
                     ̄¨冖=-ニ二ニ-=¬⌒
                    |::::::: | |::::::::j
                     乂::ノ 乂::ノ

 みゆきを連れて勇気が帰宅する。
 男の1人暮らし。決して広くはないアパートだ。

みゆき「わー、ボロいね」

勇気「…………文句があるなら帰ってもいいぞ」

みゆき「うそうそ、冗談だってば。すてきだよね、趣があって……あって?」


 なぜか疑問形になりつつもみゆきが慌てて取り繕う。
 それがなんだかおかしくて、勇気は少しだけ笑った。

勇気「………はぁ」

 勢いに任せて「面倒をみる」とは言ったものの。
 ないものだらけの家の中を見回して勇気がため息をついた。

みゆき「どうしたの?」

勇気「いや…………どうするかな………」

 眠るための暖はギリギリ確保できるかもしれないが、客用の布団などというものは勇気の家にはない。
 正直なところ、今日はいろいろとありすぎてとても疲れているのもあり、さっさと眠ってしまいたいぐらいだ。

 しかし――

みゆき「しかし男の人ーって感じの部屋だねー。思ったよりは汚くないけど。うむ、過ごしやすそうでけっこー♪」

 少なくとも見た目は小学生そのものな少女を硬い床で眠らせるのはどうなのか。
 感が抜いた末に勇気が出した結論は――


↓2
1.限界。ベッドは自分が使ってもう眠る
2.踏みとどまってベッドは譲る
3.その他(自由安価)

勇気「………ベッドは使っていいぞ」

みゆき「本当? やったー………む、このマットかたいよー。気が利かないなぁ」

勇気「…………」

 コロコロと表情を変えながらみゆきがはしゃぐ。
 ベッドの上で転がった後、はたと思い出したように真剣な表情になると振り返った。


みゆき「……そうだ」

勇気「…………どうした?」


 みゆきは大きく息を吸った後、眼を少しうるませて唇に手をやる。
 まるきり演技とわかるような大げさなテンションで声を出す。


みゆき「やさしく………して、にゃっ!? いったーい! 暴力はんたい!」

勇気「バカなこと言うな。子供に欲情する趣味はないんだよ……はぁ」


 精一杯の「色っぽさ」アピールに勇気が思わずため息をつく。
 とにかく、疲れた。布団はゆずると決めたがさっさと眠りたい。

みゆき「デコピンなんかして、みゆきの身体をキズモノにしちゃう気? ひっどーい」

勇気「なんとでもいえ……風呂はそっち。トイレはそこ。勝手に使え……俺はもう、寝る………」

みゆき「寝ちゃうの? いいの、みゆきがお金もって外に出た上に『この家の人に襲われかけたんですっ!』って言うかもしれないよ?」

勇気「…………お前の面倒をみる奴がいなくなるんじゃないのか」

みゆき「そうだけど………本当に寝ちゃうの? ねぇ………」


 演技がかった声から、少しずつトーンが落ちていく。
 とても寂しそうに、悲しそうに。

 しかし身体はズキズキと痛んでいて、休息を欲しているのは明らかだ。



↓3 どうする?
1.無理して起きる。みゆきの相手をする
2.流石に無理。もう眠る
3.その他(自由安価)

勇気「………ったく。なんだよ」

みゆき「……起きるの?」

勇気「お前が言ったんだろ…………」

みゆき「えへへ、そうだけどね。優しいなぁ、やっぱり」

 ぱぁ、とみゆきの顔が明るくなる。
 身体は痛むが、気分は悪くないなと勇気は思う。

勇気「……で、なんだ」

みゆき「なにって……うーん…………」

勇気「…………やっぱ寝るか」

みゆき「わわ、待ってよ。トランプとかやろうよ、ない?」

勇気「ない」

みゆき「もー、心に潤いがないよー」

勇気「………」


 ――しばらくの沈黙。
 そわそわとしていたみゆきが、真剣な表情に戻った。

 頭をポリポリとかいて、咳払いをひとつ。
 勇気の目を見て、話を始める。


みゆき「………ねぇ、お兄さんは聞かないの?」

勇気「何をだ?」

みゆき「いろいろ。気にならないのかなーって」

勇気「話したくないことは話さなくてもいい、って言っただろ………」


 眠りかけの頭を起こして勇気が答える。
 みゆきは「ふぅん」と、納得いかない様子に相槌を打った。

みゆき「じゃあ、みゆきとおしゃべりしよう?」

勇気「………おしゃべり?」

みゆき「そっ、おしゃべり! 何がいいかなー。話題考えるのめんどくさいなー」

勇気「……………」


 ――わざとらしいな、と勇気は思った。
 何かを聞かれたがっているようで、踏み込まれたくもないと主張しているようでもある。



↓3  どうする?
1.みゆきに何か質問をしてみる
2.話題を変える。何か別のことをする
3.その他(自由安価)

勇気「………じゃあ、話さなければいい」

みゆき「でもヒマじゃないの?」

勇気「別に…………もともと独り暮らしだ」

みゆき「寂しくないの?」

勇気「……………慣れた」

みゆき「ふぅん………」


 つまらなさそうにみゆきが言う。
 勇気は少し考えたあと、口を開いた。


勇気「……俺もひとつ、話をしてやろうか」

みゆき「え?」

勇気「幸せな家族の話、だったか……聞かせてくれただろ」

 みゆきの話した「素敵な家族のお話」を思い出して、勇気が言う。

 人と話をするのは得意ではない。
 それでも、聞いただけでいるのは嫌だと思ったから――


勇気「……人との付き合いは、めんどくさいからな」

みゆき「そうだね、めんどくさいねぇ……よくわかってるじゃん」

勇気「俺のも作り話だが――」


↓1コンマ 勇気の家庭環境
1~2:劣悪
3~6:普通
7~9:家族には恵まれていた
0:???

0を出してしまってもかまわんのだろう?

――――

「別に、面白い話じゃないが」

 そう前置きをしてから話をする。
 みゆきのいう「素敵な家族」のお話は、確かに幸せな時間もあったのだろうな、と俺は思う。


 そもそも、俺には家族がいない。
 家族の記憶だって、ありはしない。

 小さなころに、両親はバスの事故に巻き込まれた。
 もちろん、俺自身もだ。

 両親は必死に俺をかばってくれた――らしい。


 だから。運が良かったから助かった。
 だけど。運が悪かったから生き残った。

 可愛げのない子だったと、昔からよく言われた。
 人のことを思って親切にしようとしても空回りして怖がられたり、嫌がられたりした。

 だけどあいにくと俺は頑丈で。
 多少嫌がられても平気だった。


 人付き合いがうまくなかった。
 いじめられたりはしなかった。されてたのかもしれないが、気にならなかった。


 甘やかされることがわからなかった。
 甘やかされたいと思っていた。

 俺は、それ以外は「普通」に暮らしてた。

 ……俺はどうも、ダメ人間らしい。

 人と話すよりバイクをいじっているほうが楽だ。
 うまく察してどうこうしてやることはできない。


「――困ったことがあるなら素直に話せ。失敗するかもしれないけどな」


 面倒をみるっていうのは、たぶんそういうことなんだろう。

 俺の家族ごっこが合ってるかは知らないけどな。


 そう言って、話を終える。
 ――やはり、うまく話せない。

 みゆきは話すのがうまいんだな、とどこか冷静に考えていた。

――――

みゆき「……あはっ、本当にヘタクソだねー。最初は作り話だって言ってたのに途中から『俺』って言っちゃってるじゃん」

勇気「ほっとけ………今日はいろいろあって、疲れたんだよ」

みゆき「ふぅん……そういえば『お前ら』って言ってたっけ。みゆきの他にも見たの?」

勇気「………それは」

みゆき「?」

 無邪気にみゆきが笑う。
 純粋に疑問に思ったのだろう、その質問に勇気の傷が痛んだ。


 話すべきか、それとも……少しだけ悩んでから、勇気は――

↓2 今日あったことを
1.話す
2.話さない

勇気「……ああ」

みゆき「そうだったんだ……大丈夫? 生きてる?」

勇気「一応な…………死にかけたが」

みゆき「運がよかったね。殺すときは容赦ないから逃げれただけでも――」

勇気「殺したんだ」

みゆき「え?」

勇気「……殺されかけた。だから、殺した」

みゆき「………は?」

みゆき「……なに、お兄さん銃でも持ってるの?」

勇気「いや……言っただろ。身体は頑丈だって」

みゆき「頑丈にもほどがあるでしょ………実はみゆきとおんなじだったりしない?」

勇気「しない……俺は俺だ」

みゆき「へぇ…………それで、あんなに………」


 そこまで言いかけて、みゆきが言葉を切る。
 少し間をおいてから、言葉を続けた。

みゆき「ねぇ。聞いたよね……『なんで人が殺せるのか』って。教えてあげようか?」

勇気「………ああ」

↓1コンマ みゆきの精神状態および殺人来歴
1~2:破綻寸前
3~6:生きるためのことと割り切っている
7~9:殺すことを恐れてはいる
0:???

 みゆきが話を始める。
 芝居がかったトーンもなく、ただ淡々と。


みゆき「――白い化け物は、オルフェノクって名前なんだ」

勇気「オルフェノク……?」

みゆき「そう。かっこいい名前だよね……それで、化け物に殺された人は、化け物になることがあるの。みゆきみたいに」


 自分の胸へと手をあててみゆきが言う。
 ブカブカの服は、彼女のものというよりも誰かに「借りた」もののようだった。

みゆき「オルフェノクになると、声が聞こえるんだ………ずっと、ずっと、ずっと。『殺せ』って声が」

みゆき「……めんどくさいから、みゆきは聞こえないふりをしてるけど。でも、1人になるともっとうるさくなるの」

みゆき「みゆきはね、17歳だけどこんな見た目だから……1人じゃ生きていられなかった」


 長い髪をいじりながらみゆきが言う。
 小さな体は震えてるようにみえた。

みゆき「みゆきのことを助けてくれる人もいたよ。だけど、長くはいられなかった」

みゆき「だって、みゆきは自分のことが怖かったから。嫌だったの」


 そこまでいってから、ひとつ注釈をつけるように続ける。

みゆき「……だいたいは、ヘンタイだったね。今日みたいなのは珍しいけど」

みゆき「みゆきは清い交際がしたいから、お断りしてたけどね」

みゆき「…………生きるために、逃げるために、『正当防衛』してたってことだけどさ」

みゆき「ヘタクソな作り話のお礼だよ」

 そういうと、みゆきは腰かけていたベッドから立ち上がりその場で一回転した。
 作り物ではない笑顔を浮かべると勇気に向かって問いかける。


みゆき「………みゆきは、人を殺してる」

みゆき「逃げるために、生きるために、たくさんじゃなくっても殺してる」

みゆき「それは仕方なかったと思ってる。そうじゃなかったら、みゆきはみゆきじゃいられなくなるところだったから」


 一瞬、泣きそうな表情を浮かべるが無理にゆがめて笑顔に戻す。
 


みゆき「ねぇ、こわい?」

みゆき「………殺されたくないなら、追い出して」

みゆき「お兄さんが面倒を見てくれるって言っても、そのうち勝手にでていくけどね」

みゆき「しばらくおいといてくれたら、嬉しいな」


 無理な笑顔のまま、みゆきが言う。


みゆき「……そうそう。殺されそうになったなら本気で殺す気だったはずだよ」

みゆき「オルフェノクは人間じゃない。だから、反撃して……結果的に殺しちゃっても正当防衛だよ」

みゆき「クマに襲われて、銃殺しても罪にはならないんだよ? そういうこと」

みゆき「あー、長い話したら疲れちゃった」

みゆき「殺したとか殺されたとか、やっぱりめんどくさい話は疲れるね」

みゆき「……あ、追い出すにしても今日は泊めて? 外寒いから出たくないや」

 ケロっと、今までのトーンに戻ったみゆきが言う。
 最後まで話を聞いた勇気は――


↓3
1.みゆきを受け入れる
2.みゆきを追い出す
3.その他(自由安価) 

勇気「………」

みゆき「………お兄さん?」


 勇気は何も言わず、立ち上がった。
 近づいて来るその姿に、みゆきは2,3歩後ずさりする。

みゆき「ま、まさかロリコンっ……! やめろ、みゆきはおよめさんになるために清い身体でいるんだからっ!」


 冗談めかしたセリフに、勇気はやはり答えない。
 笑っていたみゆきの顔から表情が消え、少しだけおびえが浮かぶ。

みゆき「………やっぱり、ダメかぁ。ラーメン、美味しかったよ」


 何かを察したようにみゆきが勇気の横をすり抜けて玄関へ向かおうとする。
 その身体を、勇気が後ろから抱き留めた。

みゆき「えっ………」

勇気「……ここに、いろ。面倒見てやるって言っただろ」


 勇気の絞り出すような声。
 何が起きているのか理解できていないみゆきがあわあわと顔を赤くする。

みゆき「あ、あはは。お兄さんってば話を聞いてなかったね? みゆきは人を殺したんだよ?」

勇気「………俺も、殺した。何なのかわからないまま」

みゆき「………それは正当防衛だもん」

勇気「お前も、そうだったんだろ?」

みゆき「……キベンって知らないの? お兄さん、おばかなんだね」


 みゆきの返事に涙声が交じり、小さな身体が震える。
 しばらくそのまま、勇気はみゆきのことを抱きしめつづけた。


みゆき「しかも、ロリコンだ。えっち」

勇気「………何とでも言え、ガキめ」

みゆき「みゆきは…………化け物、だよ? お兄さんを殺そうとしたのといっしょの、化け物」

勇気「ああ、聞いた」

 ――落ち着いたみゆきが、静かに聞く。
 勇気はそれに当たり前のことのように答えた。


みゆき「………殺せって声が聞こえるって言ったのは嘘じゃないよ?」

勇気「………暴れたら、ひっぱたいてやる」

 冗談めかして、勇気がみゆきの頭へと手をやると撫でてやる。
 ビクっと一瞬身体が震えたが、しばらくするとそのまま身体を預けた。


みゆき「……本当、お兄さんはバカだよ。みゆきは素直だから、信じちゃうよ?」

勇気「………嘘はつかないほうだからな。勝手に信じろ」

みゆき「あはっ………ありがと……」


 振り向いたみゆきが勇気に抱きつく。
 勇気はただ、その背中を優しく撫でてやった。

みゆき「ねぇお兄さん、本当に大丈夫?」

勇気「………ベッドは使っていいって言っただろ。俺はもう眠いんだ」


 ひとしきり撫でて、お互いに落ち着いて。
 2人はそれぞれ寝床へ入る。

 硬い床に、熱を逃がさないためのクッションやタオルをかけて勇気が横になる。
 ベッドに横になったみゆきが心配そうに声をかけた。


みゆき「……いっしょに寝る?」

勇気「……いらん。寝ろ」

みゆき「ふーん…………ふふ、おやすみ」

勇気「…………ああ。おやすみ」


 なんでもないやり取りに、みゆきがクスクスと笑う声。
 静かな部屋の中では、それがやけに大きく聞こえた――

                         .. -‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:‐- ..
                   ∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`` 、
                  / ̄.:.:...:.:.:.:/.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:\
                 ,:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..:l.:.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.
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                 /.:./.:.:.:.:.:.l.:.: 八|:.|:.:.:.:l\.:.: l.:.:. |::.:.:.:.:.:.
             /iイ.:.:.:.:l:.:.:. l.:./ノ |八.:.:.|  \|\l|.:.: l.:.:.:\
              |:.:.:.:.:|l:. /|/-‐   \|  ‐‐- ∧.:.l.:|l⌒^   本日はここまで、です
              |.:.:.:.:.|lV斗==ミ     ィ==ミ、[∧:l:.|!
              |.:.:.l.:.|仆 〃〃〃   〃〃〃|.:∧.:|  みゆきちゃんを「しあわせ」にするにはまだ問題はありますけれど

              |.:.:l|:八]        ’       l.:..[У
              |/|ハ八     ______   八:.[⌒\   今日はゆっくり、おやすみなさい――
                  ]:.:.ト、   V   ノ  /|.:.:八   ))
                  ].:.:|__〕ト       ィ〔:.:.:|.:/.:.:.}
                  ]:リ「人¬=- -=¬ニア人.:.:ノ}       明日は更新できません。ご了承ください
                     入   ` ‐---‐ /    \.:}
                     ///\ `  ¬‐- / /    八
              ///////{`ヽ、   / /   /j//\
             /////, ///∧二>-{      / //// /,
             //////, //////////了冖ー ´  //// ///,

                      / ,  ,         `ヽ、
                    /   /   .′  l       Y
                     / /.′  l    jハl |  |   l
                 У jl  /|   /¬l l  j  |
                     / { ノイ -‐|/l/  ル| l八 |        それでは、再開します♪
                 { 八| ィ==     ==ミ | l  \      
                   У 从 ニニ ,   ニニ jlノ|l  厂`       
                     j  八         _ノ| /     ここだけの話なのですが……
                 {  / 込、  (  ア   ´八/        
                     八 / У      イ         >>771さんが0を出しているため、この先の死亡時および
                    У / }___ノ〕i爪  乂____          「???」時の判定が強化されちゃいます
                 {   /__// 八___/..V`ヽ 
                     八 У..... /イ j j } /........∠.......          「しあわせ」な結末を目指して頑張ってくださいね♪
                      乢乢]... { j   j/.......く............j
                      j乢ハ∠L{  人.. ∠.............j
                     |..|   }_____V∠二〈/...............j
                     |..j/У二二V...........∨/......../

――

↓1コンマ 翌朝――
1~3:流石に起き上がれない
4~6:体調最悪
7~9:もう平気

鬼の身体 +3
硬い床 -1
無理して起きてた -1

 まとなベッドではなく、クッションを申し訳程度にひいた床で勇気が目を覚ます。
 体中がギシギシと痛み、前日のケガの痛みも残っているが――

勇気(……まぁ、これぐらいなら平気だろ)

 体調は悪くない。そう判断した勇気がゆっくりと起き上がる。
 
 みゆきはベッドの中で丸くなり、見た目相応な寝顔で静かに眠っていた。

みゆき「…・……ん…………すぅ……」

勇気「………オルフェノク……………か………」

 昨日、みゆきにされた話を自分の中で噛み砕いて勇気は呟いた。
 とんでもないことに巻き込まれたらしいが、その『とんでもないこと』の当事者になったみゆきの心情は察して余りある、と彼は思った。

勇気(……殺した時の、冷静さ。『そういう』ことか…………)

 昨日みゆきがした話。
 『人を殺してきた』と告白した姿は悲しそうで、しかしあきらめも混ざっているようだった。

勇気(きっと、ろくでもないことにも巻き込まれてきたんだろう………殺されかけたり、それこそ……)


 こんな子供のような見た目なのに。
 ――いや、だからこそ狙われたと思うと心がざわめき立った。


勇気(………どうするか、だな)

 今日は仕事だ。
 いかなければならいが、放っておくのも少々気が引ける。


↓2
1.仕事へいく
2.みゆきを起こす
3.みゆきが起きるまで待つ
4.その他(自由安価) 

勇気(……多少遅れていってもいいか)

 緊急の用件は入っていなかったはずだ、と勇気は予定を思い返す。
 今はこの寝顔を見守って……そばにいてやりたい、と彼は思った。

 長い髪をひと撫でしてしっかり眠っていることを確認すると、ベッドから離れる。
 まともな食事もとっているのかも怪しい身体だ。せめて朝食をとらせようと冷蔵庫をひっくり返した。


↓1コンマ 朝ごはん
1~3:そんなものはない
4~6:一応、できあいのものぐらいなら
7~9:ちゃんとしたものを食べさせられそう
0:……食うか?

勇気(どうにか、食べさせてやるぐらいはできるか)

 卵が2つに八つ切りのトースト。
 焼いて乗せるぐらいはできるだろうと勇気は思った。

勇気(………いろいろしないといけないこともあるな)


 1人暮らしの男がいきなり少女を家に連れ込んだ――

 とても犯罪チックで、よろしくない響きだ。
 さらに言えば、その少女は(少なくとも見た目は)小学生。

 思わず出たため息に勇気は小さくかぶりを振った。

勇気(……冷めたらまずいが、起こすのも心苦しいしな)

 食材の確認を終えた勇気がベッドのそばへと戻って腰かける。
 何をするわけでもなく、その寝顔を見てぼぉっと待っていた。


みゆき「………んんっ………」

勇気「っと………起きて…………ないか………」

 束ねていた髪はほどけて、顔にもかぶっている。
 小さな体に、明らかにサイズのあっていない服を着て――


勇気(……服も買ってやらないとダメか)

 やらなければいけないことを整理していくと頭痛がする。
 それでも勇気は、みゆきを「追い出す」気にはなれなかった。

勇気(………せめて掛布団ぐらいは買わないとな。あぁ、財布の中身………どうだっけか……)


 そのまま、他愛のないことばかり考えてしばらく――
 ゆっくりとでも時間は流れて、みゆきが目を覚ました。


みゆき「…………ん、んー…………?」

勇気「……よう。朝飯、パンしかないけど今焼くから待ってろ」

みゆき「ぇ………あっ、お、おはよーお兄さん。そっか、ベッドで寝るの久々だからぼーっとしちゃったよ」


 しばらく頭が働かない様子でぼーっとしていたみゆきも、声をかけられてはっとする。
 少しばかりの言い訳を言った後ベッドから起き上がった。

勇気「……パン焼いておくからシャワー浴びてこい」

みゆき「え、臭うかな?」

勇気「いいから。服はまぁ……俺のでもそう変わらないだろ。適当に持って行っていいから着ろ」

みゆき「はーい………あっ」

勇気「なんだ?」

みゆき「覗いちゃい、ぃだっ!? ひどーい! ぶったぁ!」

勇気「大人をからかうな、ガキ」

みゆき「みゆきは17歳だから大人ですー!」

勇気「………酒も飲めないくせになに言ってるんだ」

みゆき「なんだとぉ! がんばれば飲めるもん!」

――


 ガヤガヤと朝の一件を終えて、一息。
 時刻はすでに10時を回っていた。

みゆき「パンは超熟だよねー。わかってるね、お兄さん♪」

勇気「別に………さて、この後だけどな」

みゆき「あ。お留守番してたほうがいいの?」


 一息ついてから勇気がみゆきに話を始める。
 「このあと」のことだ。勇気は――


↓3 どうする?
1.今日は仕事を休む。必要なものを買い出しに
2.今からでも仕事へ。みゆきは留守番
3.みゆきを放っておけない。いっしょに仕事へ
4.その他(自由安価)

           ⌒>=ニ{ ̄     <⌒
       (_/ ⌒ソ⌒       : : く____ノ
        /   /: . : : : : \ : .     : : <⌒
    、_ノ   . : |: .  |: : : : : : ゚。: :   ゚。: : : .
.      /  . : : : |: . . 八: : : : : : ゚。: :   :、: :.
     /. : : |: :|: :八: : : : \ : : : : ゚。: : .  }: \ハ
.    /: : : : |: :|人: : : : : .  \ : : :.ハ: : : |: :乂ソ

     : : : : 人 : . \ \: : .`ニ⌒ソ |: : : :ト、:.〈      選択は2.仕事へいってみゆきちゃんはお留守番――ですが
    ノ: : : : : : \{`二ニ \{ 斗セ尤犲: : /リ) 八:.       すみません、とても眠いので本日はここまでです……
.    . :/|、: :人 ,斗セ尤     /ハ / |: :仏イ: : :.
.   (:〈  | \: :(\ / ハ          |.:/:/.:.| : : 丿    日常パートを書いていると安価が少なくなってしまって申し訳ないです
.       |: : :.\辻    `       u尤|/: 丿:Υ        一応このパートには意味を持たせてありますのでご容赦を……
      乂: : : :.)公,、J ーァ___ノ   ノ: : 人:.:.|
.       `Y´:八/ : ≧u   ィ   ,,,,「 ̄). 乂
       八/: /: : /: : :/ :/ }    ¨¨)ー-<⌒ヽ
         )V: : /: :/ : :/ 丿  厂 ̄ヽ . : : : ハ
.        (: :|: : 「 Y {: 厂 ̄ ̄(: . . : : :)⌒¨⌒ヽ
         乂ノ 人 V: : . :/: : :ー┬'’  /
           /∠二 \\: :/: : : : :丿 {:../        〉
         /  ―‐-- ⊃       <Ⅳ /   /}
.        / ≧=--‐‐          〈/
       /   ―‐-- ⊃           Ⅴ      /
         丁\〉 〈ノ^ー----     Ⅶ     〈

   -――――--:.:.
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:,ィ.:.:.:.:.:.:.:.:|   \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
.:.:.:.:.:ハ.:.:.:/i.:/ -‐‐ Yヽ.:.:.:.:.:.:ゝ

.:.:.:.├‐}.:./ |/     j: Y.:.:.:i.:':      えへ……「しあわせ」のためにはまだ少し障害がありますねぇ
.:.:.:.:.|  j/     ≠=ミ|.:.:.:.|.:.:\     私は応援していますよ……もちろん……♪
.:.l\! _         Иヾ!:.┌=‐ 
.:.:ゝ,ィ"⌒ヽ  、      |.:.:.:.:ヽ          それでは、再開します――  
.:.:.:.:\     --一¬  ,'.:.:.:,ヘ|    
.:.:.:.:.:.:.:> 〈     ノ /.:.,イ     
.:.:.:.:```ゝ、 ` ー一' ,イ‐K_       
\.:.:.:.:.:V.:.:≧ュァ―一'  i} \     
 ゝ、_:.:_.:ゝ、.:〈ハ      /   l ̄ヾ≫-
  〔.:.:.:.:.:Y.:.:.:〉\   ∧   !   \\ 
   ≫,,.:.:.:>.:| /^ヽ / ∧  |    // 

勇気「……仕事いってくる」

みゆき「そっか、みゆきはお留守番だね?」

勇気「菓子でもなんでも………適当に食べていいからな」

みゆき「わぁい! やったー!」

勇気「……夕飯が食えなくならないようにはしとけ」

みゆき「あいあいさー! ポテチー、飴だまー♪」

勇気(……調子のいいやつ。………おやっさんにどやされるかな………)

 みゆきに留守を任せて勇気が仕事場へ向かう。
 ――完全に遅刻だが、仕方がない。


勇気(言い訳か何か、考えておこうか………まぁ、うまく言えないだろうが……)


 いつも通りの通勤も、何か違って見えた――



↓1コンマ おやっさんの機嫌
1:………?
2~4:怒ってる
5~7:普段通り
8~9:なぜか機嫌よさげ
0:――――

 ――バイク店『タチバナ』の前へ着くと、勇気は中へと踏み込む。


勇気「おやっさん、すいません………」

 謝罪の言葉をいいつつ店内へ。
 怒鳴られるか、それともいつものように迎えられるか――そう身構えていたが、何の返事もない。


勇気「………おやっさん?」


 妙だと思った勇気がさらに奥へ歩いていく。

 そこには――


↓1コンマ
1~3:??「私の贈ったワイン………最後の晩餐、楽しんでもらえたかしら?」
4~6:オルフェノクに襲われているおやっさん
7~9:灰化しかけのおやっさん
0:???

勇気「………!」

親父「……ぐっ………」

オルフェノク「…………」


 白いバケモノ――オルフェノクがおやっさんの首を掴み、持ち上げていた。
 その姿はまるで何かの儀式の前のようで、祈りをささげるような――


勇気(……そんなことを考えている場合じゃない!)

 まだオルフェノクは勇気に気付いていない。
 『アレ』は危険だ。それは昨日聞いた――ためらいなく人を殺すだろう、と。


↓3 勇気は――
1.オルフェノクにとびかかる
2.逃げて助けを呼ぶ
3.その他(自由安価)

 ――だから、どうした。
 口下手で、不器用で、人付き合いも苦手な自分を助けてくれた人が目の前で殺されそうになっている。

 そんなこと、耐えられるわけがない。

勇気「このっ………!」

オルフェノク「――!?」


 後ろから飛びかかっての一撃。
 オルフェノクは派手な音を立てて転がり、修理中のバイクにぶつかった。

親父「矢島、おめぇ………」

勇気「おやっさん! 大丈夫か!?」


↓2 どうする?
1.おやっさんを連れて逃げる
2.立ち向かう。おやっさんに誰かを呼んでもらう
3.その他(自由安価)

勇気「……おやっさん、誰か呼んでくれ!」

親父「お、おう……お前は!」

勇気「いいから早く!」

 ゆっくりとオルフェノクが起き上がる。
 勇気は焦る気持ちで、どうにかおやっさんを逃げさせた。

勇気(……殺されてたまるか。俺は――!)


↓1コンマ
1~3:近くに誰も――
4~6:啓太郎「すみませーん、配達用の……っ!?」
7~9:??「うちのポンコツは……オイ、なんだよこれ」
0:???

―――

↓1コンマ
1~3:実はおやっさんが……
4~6:海堂&木場
7~9:当たり所がよかった……?
0:……

 起き上がるオルフェノクの胸へと白い槍が深く突き刺さる。
 立ち上がりかけていたオルフェノクは、青い炎に包まれて燃え尽きた。

 サラサラと灰になって崩れ落ちる『オルフェノクだったもの』を見つめる勇気の後ろに別のオルフェノクが現れる。

 フサフサとした尻尾に鋭い目。
 その影がゆっくりと見知ったものへと変化して……

親父「………」

勇気「おやっさん………も、オルフェノク……?」

親父「まさか、お前に見られちまうとはな………」

 ――どうやら、勇気を逃がそうとしたのは全力で戦うためだったようだ。
 しかし、見てしまった以上黙ってはいられない。

親父「………化け物の店だって言いふらしたきゃ、言いふらせ。俺もヤキが回ったらしい」

 おやっさんが煙草を吸いつつ、そういう。
 なぜそうなったのか。さっきのオルフェノクはたまたまなのか、いろいろな疑問が浮かんだ。

勇気(……気の利いたセリフのひとつぐらい、言えないのか俺は……) 


↓1~3 おやっさんに言いたいことはありますか?

勇気「………おやっさん」

親父「なんだ」

勇気「あー……仕事、遅れてすいません」

親父「あ? あぁ……なんで遅れた。女か?」

勇気「……女というか………まぁ………」

親父「…………お前、やっっと相手ができたのか?」

 確かに、女だ。性別は女には間違いないが――

 ――小学生にしか見えない17歳だ。とは流石に言えない。
 勇気は苦笑いでそれに答えた。


親父「そうか……先に言え。緊急の件でも入ってたらどうすんだ」

勇気「すんません………」

親父「……いや、そうじゃねぇだろ。なんかないのか」

勇気「………助けてくれてありがとうございます」

親父「殺されかけてんのを見てるなんて目覚めが悪くならぁ」

勇気「それでも。助かりました」

親父「そうか………」

勇気「………」

親父「……」

勇気「……」

親父「いや、そうじゃねぇ」

親父「あるだろ、ほら。アレがなんだったのかとか俺がなんなのかとか」

勇気「いや……まあ、よくあることだし、気にしないです」

親父「あってたまるか」

 ペシ、とおやっさんが勇気の頭をはたく。
 勇気は何も言わずにそのままおやっさんのほうを見ていた。


親父「……本気で言ってんのか?」

勇気「昨日も2回ほど会ったんで」

親父「お前、なんか憑いてるんじゃねぇか………」

 くわえていたタバコを思わず落として、おやっさんがいう。

 勇気としても、とてもじゃないが信じられない。
 ここ2日は長い長い夢だと言われたら信じてしまいそうだ。

親父「……まぁ、なんだ。俺もアレと同じようなもんだ」

勇気「でも、人間だ。俺を助けてくれた……二度も」

親父「ハッ。バイクのことが好きな奴に悪いやつはいねぇよ」

 ポン、と近場にあったバイクをおやっさんが軽くたたく。
 その目はいつもの、仕事に打ち込む職人の目で――


勇気「……さっきのが襲ってきた理由を聞いてもいいですか」

親父「ああ、あれは――」


↓1コンマ
1~3:『警告』
4~6:勧誘
7~9:偶然
0:……

親父「……警告だとよ」

勇気「警告……?」

親父「ああ。アレは………オルフェノクは、人を殺す。それは知ってるか?」

勇気「………えぇ、まぁ」


 新しいタバコに火をつけたおやっさんがゆっくりと口を開く。
 勇気は相槌を打ちながら、その話を聞いていた。


親父「その殺す理由は知ってるか?」

勇気「……殺せって声が聞こえる、と」

親父「まぁ、それもある………殺せば殺すほどでかくなる、らしいけどな」

勇気「………それ以外にも何か?」

親父「ああ……」

親父「管理してるやつらがいるんだよ……オルフェノクが人間を殺すように、と」

親父「殺さないオルフェノクはオルフェノク失格だと『処分』しようとするんだ」

勇気「………!」

親父「ハッ、やっと驚いた顔しやがったか。アレはそいつの手先……らしい。どうすっかな……」


 明かされた事実に、勇気が目を見開いて驚く。

 その様を見て少し笑った後深いため息をついておやっさんが立ち上がる。
 参った様子で頭をクシャクシャとかきむしった。


勇気「………おやっさん」

親父「お前も巻き込まれたら死ぬぞ。俺は……そうだな……いっそ夜逃げでもすっか……」

 ――殺さないオルフェノクは、『処分』される。

 つまり、おやっさんは人を殺さずにいた。
 それが不都合なことのように……


勇気「………どうするんですか?」

親父「あぁ? 今考えてるよ」


 おやっさんがゆっくりと息を吸って、吐く。
 火が根本まで進み、ほとんどが灰になって崩れたタバコを携帯灰皿に突っ込んでクシャクシャにつぶすと立ち上がった。

 出した結論は――


親父「……まぁ、どうにかなんだろ。ほれ、修理すっぞ」

勇気「あ……うっす」


 ――先送り、だった。

――――

――

 ――その日は結局、『いつも通り』に業務を終えた。
 おやっさんは普段と変わらなかったし、仕事が劇的に捗ったり増えたりもしなかった。


勇気(おやっさんのことも……アイツのことといっしょに考えてやるべきか……)


 でかけたため息を飲み込んで勇気が顔をあげる。
 とても面倒なことに巻き込まれている気もするし、何か策を考えるべきなのかもしれないが――妙案もない。


 悩む勇気の前に――


↓1コンマ
1~2:またです
3~5:海堂
6~9:啓太郎
0:どうするの

勇気「……海堂?」

海堂「お? おぉ、どうした矢島。暗いなぁ~、よくねぇ! まったくよくねぇぞ!」


 『いつもの』テンションの海堂がそこにいた。
 ばかばかしく、愛に生きるなどとうそぶいて。


勇気「……まぁ、いろいろな」

海堂「いろいろぉ? ほぉ~、お前も悩みを抱えるダンディさを手に入れたか! 結構けっこう!」

勇気「………悩みか」

海堂「ああ、俺もいろいろ背負ってる……見ろ、この背中! まさに男の哀愁が漂ってるだろ!?」

勇気「そうだな」

 なぜか上着を脱ぎ捨て、背を向けて豪快なポーズをとる海堂に勇気が冷ややかな視線を送る。
 本人としてはなぜかやたらと満足げだ。


海堂「で、なんだ? お前の悩みのひとつやふたつ、この愛の伝道師様が聞いてやってもいいぞ?」

勇気「…………」


 口調こそ適当だが、眼には真剣さがうかがえる。

 しばらく悩んでから、勇気は――


↓3 ※オルフェノク関係の部分は伏せます
1.みゆきのことを相談する
2.おやっさんのことを相談する
3.その他(自由安価)

勇気「……じゃあ、愛の伝道師様に聞きたいんだが」

海堂「おう、なんでも言え!」

 みゆきのことを話すと決めて、勇気が口を開く。
 その内容は――


↓3
1.年下の女性との接し方
2.家出している女の子を拾ったこと
3.女性の喜ぶこと
4.その他(自由安価)

勇気「……女の子を拾ったんだ」

海堂「あ? 女の子だぁ?」


 何を言っているのか理解できない、といった様子で海堂が思わず聞き返す。
 勇気も我ながら信じられないことを言っているな、と自嘲した。


勇気「ああ、いろいろ事情があって……家出してる女の子だ。面倒見ることになった」

海堂「かぁーっ………おめぇなぁ、そういうのはアレだぞ。そう言っていいように使わされるんだ! 間違いねぇ!」

勇気「……そうかもな」

海堂「んで、どうすんだよ」

勇気「どうって何がだ」

海堂「そりゃおめぇ……ああ、でもお前だもんな………」

勇気「………どういう意味だ」

海堂「おぉ、悪ぃわりぃ……許せ!」


 遠まわしにバカにされた気がして、勇気が不快感をあらわにする。
 海堂はヘラヘラと笑いながら謝罪の言葉を述べた。


海堂「ちっとはアレだ。オンナ慣れしろ……オンナに舐められたら終わりだ。ガツーンだ、ガツーン!」

勇気「ガツーン、ね……」

海堂「そうだ! 今の男はもっと野生に生きるべきなのだ……ワイルドに! そう、俺様のように!」

勇気「………帰るか」

 小芝居を始めた海堂を放置して勇気が家路につく。
 アドバイスらしいアドバイスにはならなかったが、少し心が楽になった気がした。


海堂「あぁ、俺の女神………俺の腕に抱かれてお眠り……」

勇気「……」

 ドアを開けて勇気が家の中に入る。
 布団を抱きしめ、テレビをつけてだらけ切った様子のみゆきがそこにいた。


みゆき「あれ? ……あーもう、計画台無しだー」

勇気「計画?」

みゆき「そうそう、考えてたのに……いっかい、外でて?」

勇気「ん? ………ああ」


 言われるがままに勇気が家の外に出る。
 ドアが閉まってからみゆきが開けるように合図をするまでは少しの時間もかからなかった。


勇気(……いったいなんだ?)

 疑問に思いながらドアを開けると、すぐそこにみゆきの姿。
 ニコニコと笑う姿に、やはり勇気はなんのことかわからない。

みゆき「……もー、お兄さんにぶいなぁ。そこは『ただいま』でしょ?」

勇気「……ただいま?」

みゆき「おかえりなさい♪」


 無垢な笑顔でみゆきが言う。
 
勇気(――ああ、そういうことか)

 なんでもない、『家族』のようなひとこと。
 それを求めてくれたことが嬉しくて、勇気は小さく笑った――



みゆき「アナタ、ご飯にする? お風呂にする? それとも――」

勇気「アホなこと言ってるな」

みゆき「いったぁい! またぶったー! ぎゃくたーい!」

勇気(……オルフェノクが人を殺すように管理してるやつがいる、か)

 今日聞いた話を思い出して勇気がみゆきを見つめる。
 みゆきはまた布団を丸めて抱きしめていた。


みゆき「ごはん、ごはん、ごっはーん♪」

勇気「……買い出しいくぞ。飯とか、布団とか……いろいろ必要そうだ」

みゆき「えー、みゆきおなかへったー」

勇気「はぁ………食わせてやるから」

みゆき「ほんと!? やったぁ! お兄ちゃんだーいすき♪」


 調子のいいセリフに、勇気は頭を抱える。
 こういったところは、やはり小学生にしか思えない。

 ――もしも、狙われているなら。

 『生きるために殺している』とみゆきは言っていた。
 それを踏まえて勇気は心配している。

 自分が殺すことを止めることが、彼女を危険にさらすことにつながるのなら――


勇気(どうするべき、なんだろうな)



↓3 みゆきに『オルフェノクに殺人を指示するもの達』について聞きますか?
1.聞く
2.聞かない
3.その他(話題等自由安価)

勇気「………なぁ」

みゆき「なーに?」

勇気「オルフェノクに………人を殺すよう、言うやつがいるらしい」

みゆき「―――」


 勇気がいきなり本題を切り出す。
 その言葉に対してみゆきは――

↓1コンマ
1~3:しどろもどろ
4~6:普段通り
7~9:疑問符を浮かべた
0:―――

≪本日はここまでです。ありがとうございました≫

                 , -ニニニニニニ- 、_

                  ,,ィ'lレ'_,-‐‐‐'二‐- 、`'ッゝ、
     ________, -‐‐''',イ'´ ゝ . ''"´ ̄  ``ヽフ/゙`<Tー-- 、__
    ,ri ______ト-、 〃 ,/ /        _,-リ/ゝ ヾ┬ 、    ̄'ー- 、
    ! ./───j ! 〃 / /       ,,.-彡‐゛  lソト、彡 ヽ      | !
    /二/  ̄ ̄ ̄ !| | /     , -彡‐゛ , -ニ‐‐从 !|  ̄ ̄´゙|丁||
    .!ー-!     .| ! ! |  ,,.-シ‐゛ , -彡‐'   | || |:!       | | | .|  1  2  2  4   Standing by――
   _,_∟  /  ゙゙̄.!.l .! ヽ !゙>'´  , -'ン'´     / l| .// .,.-----| |イ.|
  /r'´‐'二   ̄‐' |,ヽ ヾ |、_,ィl─‐       /// //_ /      .| |
  !..、 / / '|─  ̄''ヘ,\ ヽヽ,ゝ        _dづ イ´./       .i'´
  `'' lレ'´ヽ.V     ヽ\''ンく>‐----‐‐く, -、!lr/'゙/        |

    .||  .! .!       `'!ミ- 、_      _, -/ノ /       _________l
    .!L__,/ `丶、,       `''‐-二ニニ─‐゙テ'´  ̄  ̄ ̄ ̄     ./
    /二ニッ┐  `''-.、 _,__          \______ ,.-‐‐‐‐‐'' .|
    .!,, _-‐‐''´     .!.l   `─――――――――――‐' 、    .!
     ヘ、       .|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄. ̄ ̄゛    !
        `'‐─――'─―‐ァ―――――――――――――‐'´
           ̄. ̄─‐'─'              ` ー‐─'

                      _
;;,,                     fl  l _ ̄ヽ
☆;;,,,                    _',',_ミ,,, ミ:::::ヽ
;;;;;;;j,,ヘ                 /l', .,' ゙ ,, ミ::::::ヽ
:::;;;ノノ;;,,                 //', l.l/`ヽ ゙゙,,,ミ^ヽ'
//:;j;;:..           l/:.:.:.:.lnl:.:.:.:.:', ',  リ

/;;;:::○:;;;              l',:.:.:.:.:lul:.:.:.:.:,'. ,' ○    Merry Crimson smash!
;;;,,,;;;;::::::::::::,,,,             ',、:.:.:.l l:.:.:ノ  ,'      
;;;;;;,,;;::::;;;;/ノ;;;:           ヽ ゝ‐i`‐'- ァ'
;;;::;:;:;;;;:;:;ノノ:;;;;;,,          _/ ::ヽ-'- ´.....ヽ..
○;;;:;;:;:;//;;;;:::_,-───,=/l:::ヽ-─ニニ´─/`ヽ 、      ――開始は19時30の予定

;;:::;::;;;;/,-,‐n’' -‐ /-/__/  〉:/ ̄<   /;.;.;.;.;.;.;__ヽ、
;;::;:;/n' ' `-/゙i--l `-/  l l:::l   `  / l──' _二コ
;//(n) ノ-' /  ヽ -l ,--,´l:::l- 、   l l──'´;.;.;.;.;.;丿
/;;:;j;;::;:ミ~~彡  /;;;;〉  l l::l   `ヽ__,ヽヽ___/ヾ、
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みゆき「へ、へー。そうなんだー。こわいね」

 みゆきがあきらかに動揺を隠せない様子でリアクションをする。

 わざとらしく、大げさに行っているのではなく思わず出てしまった反応をごまかすような動き。
 ――何か、心当たりがあるらしい。


勇気「………」

みゆき「そんなことより、今日は何食べるの? デパートの中のお店かな? パフェとか食べたいなー」


 話題をそらすために、アレコレとみゆきが話題を投げかける。
 勇気は――


↓2
1.追及する
2.追求しない
3.その他(自由安価)

勇気「……なぁ」

みゆき「なぁに? みゆきがあんまりにもかわいいからスペシャルパフェ奢りたくなっちゃった? えへへー、照れるなぁ」

勇気「何か、あるのか?」

みゆき「…………」


 ――深く追求する気はない。
 それでも、隠したままでいてまずいことなら知りたい。

 勇気がみゆきへと静かに問いかけた。
 みゆきはその言葉に――


↓1コンマ
1~3:「なんでもないよっ♪」
4~6:「……言ったでしょ。殺されたくなかったら追い出してって」
7~9:「だって………聞いたんでしょ?」

 ――しばらくの沈黙。
 少し考えるようなしぐさをしたかと思うと、みゆきが真剣な表情で勇気のことを見つめた。

みゆき「……実はね――」

勇気「………」

 何があるのかと、勇気が身構える。
 ほんの少しのタメをおいてから、みゆきが勇気に抱きついた。


みゆき「なんでもないよっ♪」

勇気「お前…………」

みゆき「えへへー、驚いた? みゆきは演技派だからね……ん、真剣な顔したら疲れちゃった。おんぶして?」

勇気「………おんぶってなぁ」

みゆき「えー、うら若き乙女にごーほーてきに触れるんだよ?」

勇気「せめてまともな服ぐらい着てから言え」


 いつものテンションにもどったみゆきを見て、勇気がため息をつく。
 みゆきはニコニコと笑いながら離れようとはしなかった。


みゆき「おさがりって、ときめかない?」

勇気「………もう少しまともな女ならな」

みゆき「ひっどーい、レディーにたいしてしつれーな。やっぱり今日はパフェだね、パフェ。けってー!」

 ――みゆきの面倒をみると決めた以上、必要なものはたくさんある。
 自分の寝具も、みゆきの服も。『1人暮らしの男の家』なら必要なかったはずのもの。

 先立つものも足りていない。
 貯金を崩して、どうにか確保して――


勇気(……それでも厳しいな。はぁ……)

みゆき「お兄さん、風邪ひいちゃだめだもんね。別にみゆきは気にしないのにー」

勇気「レディーなんて名乗るなら、もうちょっと慎みなり持つんだな」

みゆき「えー……でも、それで大丈夫かな?」

勇気「……買い物か。そうだな………」


 みゆきのための服や、食事の材料。
 自分が寝るための寝具――ひととおりの必要なものは買ったはずだ。

 あとは――

↓3
1.もう十分。帰る
2.何か買いたいものが
3.ご飯を食べよう
4、その他(自由安価)

勇気「……飯でも食うか」

みゆき「ご飯? 何食べるの?」

勇気(………正直心もとないけどな。さてと……)


 デパートの中の店を見回して勇気が考える。
 今日もまた、いろいろとあった。

 ――正直、とても疲れている。

勇気「楽するだけならラーメンか……」

みゆき「えー、またラーメン? ぱふぇー、ぱふぇー」


 勇気のつぶやきをひろってみゆきがぐずってみせる。
 考えた末、夕食のメニューは

↓2
1.ラーメン
2.レストラン
3.その他(自由安価)

勇気(………なんでノったんだろうな)

 軽くため息をつきながら勇気が財布の中身を見る。
 ――軽い。あまりにも、軽い………


みゆき「おいしー♪ えへ……ありがと、お兄さん。食べてる?」

勇気「食べてるよ……なんで誇らし気なんだお前は」

みゆき「だってー。あ、ちょっと食べる? あーんしてあげよっか」

勇気「される側だろ……見た目的にもな」

みゆき「……いじわるー。いいもん、パフェたべちゃうもん」

勇気「好きにしろ」

みゆき「えっ、いいの!? わーい! お兄さん大好きー」

勇気「調子いいな……」

―――――

↓1コンマ
1~3:何もない
4~6:啓太郎「あれ、先輩……と………」
7~9:デート中の海堂

―――――

みゆき「………はぁー、まんぷく……」

勇気「………食う量は多くないんだな」

みゆき「乙女だもん。美味しかったよー」


 頼んだパフェを食べきって、満足気に自分の腹を撫でながらみゆきが言う。
 その表情をみていると、勇気も悪くない気分になれた。


勇気「まぁ、いいか……そろそろ――」

 そろそろ勘定を。
 そう思って勇気が立ち上がろうとしたとき――


海堂「おっ?」

勇気「……」


 旧友・海堂直也に出会った。

↓1コンマ デート相手
1~3:海堂「っちゅーか、何が悲しくって俺がヤロウ同士でデートしなきゃならんのだ」
4~6:海堂「まぁ、これはデートの予行練習みてーなもんだ」
7~9:海堂「やっと女神と……!」真理「いや、本当しつこくって……」
0:何が出るの

 ――海堂はとても綺麗な女性を連れていた。

海堂「おめぇ……」

勇気「…………」

みゆき「ん………んー?」

結花「………どうも……」

 お互い女性を連れた状態での遭遇。
 なんと声をかけたらいいかをしばらく考えて――


↓3
1.「……あの女の子はどうしたんだ?」
2.「……綺麗な子を連れてるんだな」
3.「こいつが、前に言った――」
4.その他(自由安価)


≪次スレを立ててきます――≫

                     . . -‐‥……‥‐- . .
                . . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : .
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         |.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:. /: /|.:.:|.:.:.:.//     )人.:.:.|.:.:.\
         |:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.://冖|ノjノイ     了冖¬八.:.|.:.Y⌒
         |.:.:.:.: 八.:.:/l  |[    j     |[    j:りノ.:八
         У.:.:{ У  乂 ー‐‐ノ    乂ー‐‐人.:.:.:.:/     【安価】貴方「仮面ライダーの世界で生きる」3本目
           {.:.:.:.:.\___  ⊂⊃   ____   ⊂⊃:.:.:/     【安価】貴方「仮面ライダーの世界で生きる」3本目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387973277/)

           \.:.:.:.:.人\        \___ノ    ノ|.:./
         {.:.`:.:.:.:.:.:} >‐-       -‐<  |/
             \:.:.:.:.:ノ} /  く\/⌒Y^ヽ\          ベルトにちなんで3本目――
             八.:.:.:.ノ}\    /ー /\/  ]           ――勇気さんのお話はオリジナル成分が強いですね。申し訳ないです
            辷=ーイ  }\   /V/ `¬            
               )ノ)ノj  ノ [チッヒ]  [   八             それでもハッピーエンドを目指してがんばりましょう♪
                /         ]      \                次スレで更新を開始します
                \          [     /
                     [>-     __ノヘ -<]
                     ̄¨冖=-ニ二ニ-=¬⌒
                    |::::::: | |::::::::j
                     乂::ノ 乂::ノ

>>1000ならギルスに覚醒

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