【安価とコンマで】幻想に走り給うⅦ【幻想入り】 (1000)

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      /    ‘,     / / i //  / // /  才     !        ! }   イ7
      i  __ ヽ __///: : i/    // \´ / xr、|     /           / ノイ /
       ‘,   !   __  /:./:.:.:.:.:.:.| / / |  イ示ヽ\ ,イ リ//   /       __/// / ̄ ヽ___
        .   ', r≠ ゝ':.:.:.:.:.:.:.:\リ/ l /.弋ソ     `´/   / ̄ ̄/¨/圭圭{ {   /圭圭圭圭圭
        ヽ    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \ ゝヘ   ,--- ' 人―‐―――― {ニ圭圭i    i圭圭圭圭圭圭
      ,x≦ニ{__rゝ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:r  ̄ ̄ ̄`ヽ\> 、 , イ             ¨¨',     }圭圭圭圭圭
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              「――いざ、推して参るッ!!」

このスレは幻想郷を舞台に色々やろうっていう安価コンマスレです。
筆者が甘いので色々とご迷惑をお掛けすると思いますがご了承ください。
独自解釈、キャラ崩壊多いと思われます。
更新は基本不定期です。ごめんなさい。
主は遅筆です。
以上で大丈夫だ、付き合ってやるって人がいるならば、よろしくお願いします。

コンマは基本的に>>1の采配で行っています。
補正とか色々で+-が付いたりします。
自由安価時にお下劣な内容などこれはダメだなーと判断した際は安価↓にすることもあります。あしからず


以下、過去スレ

第一幕
主人公:安藤(妖怪・細胞生物)
(始まり~)
【安価とコンマで】幻想に走り給う【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357661533/)
(~第一幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365604576/)
第二幕
主人公:鎌足 零(妖怪・鬼)
(始まり~序章終了)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368284855/)
(第二章)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373446161/)
(二章~終章 第二幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅤ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375801188/)
第三幕
主人公:夢路 現(幽霊・怨霊?)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅥ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383315512/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385033465



新スレですぜ、旦那。

現さんの物語も中盤に差し掛かっています。

うまくいけば終盤も間近でしょう。

というわけで、建てたけど再開は21:00から

夕方に再開出来なかったのは、ごめんなさい


※再開しますぜーい

―幻想郷(夕方)―

 小野塚から明瞭し難い非難を受けた後、結局彼女は帰って来なかった。

 ので、夕暮れ空へと舞い上がり適当に彷徨う。

 少々冷たいが、この風も季節のものか。

 さて、これからどうするかな。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

1

※前スレ>>1000 了解。 夜時間に追加でイベント突っ込みます

>>7 選択:2

―白玉楼・庭(夕方)―

 白玉楼に戻り、真っ先に向かったのは庭だ。

 確か、布都が昨日ちゃんと伝えていれば大丈夫な筈だが。

妖夢「あ……。師匠、おかえりなさい!!」

現「今戻った。すまんな、昨日は。急に外泊することになってしまって」

妖夢「神霊廟の方から、お聞きしてしました。どうやら、お楽しみだったようで」

 妙な怒気を、妖夢から感じた。

現「おい、何を怒っているんだ」

妖夢「いいえ、怒ってませんよ?だって、師匠はここの『居候』ですし」

 距離感を感じる言い方で、妖夢は唇を尖らせる。

現「……いや、本当にすまん。俺も勝手だとは思ったのだがな」

妖夢「……冗談ですよ。ふふ、珍しい姿を見れて良かった」

現「妖夢……。ああ、これは一本取られたか」

 怒った振りなどされれば、この状況で狼狽えないわけがない。

 妖夢はしてやったりと微笑むと、両手を後ろで組んでこちらを見やる。

現「……はあ。妖夢、稽古を付けてやる」

妖夢「い、いきなりですね」

現「会話では一本取られたが、果たしてこちらで俺に一本取れるかな?」

 口角を釣り上げて、手刀を見せる。

妖夢「……ッ!今日こそは、一本取ってみせます!!」

 その意気や良し。ならば、相手願おうか。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1

判定直後

ほい

>>13 コンマ:3+2=5 そこそこ実りがあった

妖夢「はっ、せいっ!とぁああああ!!」

現「間合いが、甘いッ!!」

 二刀の木刀による連撃を右手の木刀で捌き、その隙を突いた左手の掌で妖夢の腹を押す。

 彼女の体は小さく浮かぶと、後方へと軽く飛んだ。

 妖夢は上手く着地するが、膝を地面に付く。

現「ふむ、意外と出来るものだな」

妖夢「も、もう少しだと思ったのに……」

現「焦るな、焦るな。……とはいえ、今のはもう少し懐に入らねばな」

 二刀流は確かに手数が多いと言えるが、それは裏を返せば軽くなるということである。

 故に、連携が拙かったり、膂力が足りなければ今の様に弾かれ、体を晒す事になる。

現「とは言え、真剣ではないからな。お前の土俵は、そこだろう?」

妖夢「ですが、修練で発揮出来なければ、本番でも出来ません。そこは、弁えています」

現「土壇場での火事場の馬鹿力、というのもあるにはあるが。……まあ、それは頼る所ではないよな」

 しっかりと地を固めてこその、修練である。

妖夢「……中々、上手くいかないものです」

現「言ったろう。焦るな、今はまだ、道の途中ぞ」

 嘆息を吐く妖夢に、俺は慰めの言葉を掛ける。

 そう、稽古していて、彼女は日に日にその技術や力量が上げている。

 目に見えて、成長しているのだ。

 何を引き金としているのかわからないが、このまま順調に行けば俺を越すのもすぐかもしれない。

※妖夢の腕が上がった
※妖夢の好感度が上がった


―白玉楼(夜)―

 夕餉の際に、幽々子と顔を合わせてから直ぐ俺は頭を下げた。

 居候させてもらっている身ながら、自ら外泊の旨を伝えなかった。

 その事を言ったのだが、幽々子は全く気にしていなかったようだ。

 その後、何時も通りの食卓を囲んで、何時も通りの自由な時間を得る。

 眠るまで何か、出来るだろう。

 まだ時間はあるのだ、どうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2


>>21 選択:2

―白玉楼・書斎(夜)―

 暇を持て余し、適当に活字でも眺めようと書斎で過ごす。

 ふと、入口を開きっ放しにしていたと思い出し移動すれば、

幽々子「……あら、現さん。こんな所に居たのね?」

現「ん?どうかしたか、幽々子」

 幽々子と鉢合わせすることとなった。

 言動から察するに、俺を探していた様だが。

現「何か用かな?」

幽々子「いいえ、少しお話したいかなー、なんて思ってただけよ」

現「それは喜んで。こちらからお願いしたいくらいだ」

幽々子「ふふ、私と話すのは、そんなに楽しいかしら?」

現「でなければ、断る所だよ。……妖夢もそうだがな」

 そもそも、嫌い、嫌われている様ならば直ぐにここから発っている。

 幽々子や妖夢の事を気に入っているからこそ、俺はここに住まわせて頂いているのだ。

 まあ、布都や太子、小野塚もそうだが。

 今のところ、虫のいい話だがここには長居させてもらおうと思っている。

現「茶を用意して来ようか?」

幽々子「あら、それじゃあ晩酌の方が良い、と思わない?」

現「了解した。お付き合い致そう」

 そういうわけで、台所まで瓶子と盃を取りに行く。

 それまでに何か話題でも考えておくかな。

※話題安価(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢の好きな食べ物について

※諸用で抜けてました、すいません

>>26

現「そう言えば、妖夢は何か好きな食べ物はあるのか?」

 酒で満たされた杯を片手に、俺は幽々子に尋ねてみる。

 この白玉楼の料理の担当は妖夢であるが、そんな彼女の好みを俺は知らない。

幽々子「妖夢の?……さあ、何でも食べるから、特にこれっていうものは無いんじゃないかしら?」

現「それは、まあ幽々子もそうだろうが」

幽々子「現さんだってそうじゃない。私と同じで、妖夢の料理を美味しく頂いてるでしょ」

 いや、幽々子はなんていうか、俺よりも食に通じているから何とも言えないと思うんだが。

 まあ、そんなことはどうでもいい。

現「……何か、お返ししてやりたくてな」

幽々子「あら、そんなこと気にする必要ないと思うわよ?」

現「だがなぁ……。俺はここに住まわせてもらっているし、飯を食わせてもらっている身だし」

 そういう意味では、幽々子にも何時か恩返しを出来ればと思うが。

幽々子「……だったら、もっと妖夢の修行を見てあげてくださらない?」

現「それは元より、見てやるつもりだが」

幽々子「違うわ。もっと、長く。流石に一日中は無理でしょうけど、妖夢もせっかく強くなれる機会なのだから」

 食べ物の話の筈だったんだが、何故か方向を変えられる。

現「出来れば、それ以外を、と思っていたんだがな……」

幽々子「あの子が強くなるということは、ここの守りも固くなるということ。それに、妖夢は食べ物にこだわるような子じゃないから……」

 ああ、確かに。そうだろうな、とは思う。

幽々子「だから、それが貴方の出来る恩返し。私にとっても、妖夢が強くなるのは大歓迎なのよ」

現「それは、どういうことかな?」

幽々子「……色々と、あるのよ。私『達』には」

 最後の達、という言葉が気になるが。

 果てさて、やはり修行を見てやるのが一番という答えと相成ってしまった。

 ……俺には、それくらいしか取り柄がない、と思うしそれで良い、とも思うが。

 少しだけ、腑に落ちないものがあった。

※幽々子の好感度があがりました
※妖夢の修行を長時間見れるようになりました




 随分と、長々と幽々子との会話を続けて、酔いも丁度良いくらいになった頃。

 幽々子が唐突に、こちらへ背中を預けて来た。

現「幽々子……?」

幽々子「少し、飲みすぎたかしら。……ふふ、良い気分」

 予想だにしていなかった事に驚きを隠せないが、どうやら丁度良い背もたれとして使われているらしい。

幽々子「……こんな時に、言うのもおかしいのだけれど」

現「どうした」

幽々子「貴方がここに来てくれて、良かった」

 それは、どういう意味で言っているのだろうか?

幽々子「貴方は、なんていうか、少し懐かしい感じがするのよ」

現「懐かしい、か」

 小さく、呟く言葉。

現「……夢の中で、見た景色がある」

幽々子「……」

現「満開の西行妖と、『妖忌』と呼ばれる人物が、そこに居た」

幽々子「……ッ!?」

現「俺は、ここに縁のある者、だったのかもしれない。妖忌とは、妖夢の祖父の事だろう?」

幽々子「私はその名前を、先代の庭師である彼しか知らないわ」

 ならば、やはりそういう事だろう。

現「……俺がここに来たのは、運命だったのかもしれないな」

 目覚めた時、俺は何も思い出せなかった。

 流れに身を任せる様に見繕った人間にとり憑き、そしてその人間はこの幻想郷に辿り着くと同時に息絶えた。

 それから、俺はここに来た。

 最初に素晴らしいと、感想を漏らしたのはそういう要因があったからなのかもしれない。

現「なあ、幽々子よ」

幽々子「なに、かしら。……現さん」

 歯切れの悪く、答える幽々子。

※選択
1:お前も、そう思ってくれるか?
2:俺は、ならば俺は記憶をやはり、取り戻すべきなのだろうか
3:……この話は、まだ妖夢にはしていないのだ
4:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3

>>32

現「実はな」

幽々子「……」

 少しだけ、溜めを作って言葉を紡ぐ。

現「……この話は、まだ妖夢にはしていないのだ」

幽々子「……へ?」

現「切り出す機会が無くてな。この話をするのは、お前が初めてだよ」

 素っ頓狂な声を上げて、俺の方へと顔を上げる幽々子。

 拍子抜けした様な表情の彼女に向けて、俺は笑みを浮かべながらそう紡ぐ。

幽々子「……現さん。私、今凄い裏切られた気分なんだけれど」

現「クカカ、重要な話ではあるが、少しからかいが過ぎたか。すまぬ、すまぬ」

幽々子「もう、現さん!?」

 喉をからからと鳴らしながら言えば、幽々子は顔を赤くして声を荒げる。

 そういう表情は初めて見るな。ああ、良き哉。酒が美味い。

現「何にせよ。……記憶が少しずつ、朧気ながら戻りつつあるようだ」

幽々子「……そして、貴方はここに訪れた事があった」

現「そう。それが、重要なんだ」

 もしも、ここが俺の居るべき場所であるならば。

 俺には、もっと出来る事が有る筈なのだ。

 妖夢に対する修行も、その一環なのかもしれない。

 妖忌という人物と知り合いだったのならば、その孫を、弟子を鍛えるのも我が使命だと思えるから。

幽々子「……現さん。さっき、恩返しがしたいと言っていたわよね?」

現「ああ。お前に対しても、そうしたいと思っている」

幽々子「だったら、一つだけ。今じゃなくて良いの。私のお願いを、何も言わずに承諾して頂戴」

 ……それは、どういうことだ?

幽々子「何時か、お願いすることがあると思うから。その時は、お願い」

現「……了解した」

 真剣な、そして真っ直ぐな瞳で俺を見る幽々子の言葉に、有無を言わさないような迫力を感じた。

 だから、俺はそれを首を縦に振って答える。

 ……選択。その時、四季が言っていた言葉が脳裏を過ぎったのは、恐らく気のせいではなかっただろう。

 この答えは、何時、出てくるのだろうか。

 俺はこの時、何も知らなかった。

※幽々子の好感度がグッと上がりました
※幽々子は何かを現にお願いするようです

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……


※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

n


>>40 コンマ:3 ※失敗

十日目

―白玉楼・自室(朝)―

 目を覚ます。

 昨日の夜は、確か……。

現「ああ、そういえば幽々子と別れて部屋に戻ったんだったか」

 瓶子と盃を台所に戻して、それから床に就いた。

 やはり、ここは落ち着く。

 神霊廟は違った意味でいい場所だが、俺はこっちの方がいいのだろうか。

 まあ、少しでも長く過ごしているのはここだからだろうが。

 しかし、幽々子の願い事とは、一体どういうものなのだろうか。

 ……あまり、無茶を言ってくれなければ良いんだが。

現「何にせよ、承諾したからには」

 お願いされれば、それを聞くのが漢としての性か。

 さて、そんな事をうだうだと考えるのも不毛か。

 そろそろ、何か始めよう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

>>43 選択:2 ※幽々子ルート入りたいん?

―白玉楼(朝)―

 ――とは言いつつも、朝にやることなど直ぐに思いつくこともない。

 ので、適当に散歩していれば幽々子の姿を見つけた。

現「おはよう、幽々子」

幽々子「あら、おはよう、現さん。最近、冷えるわねー」

現「ここに来てから、特に今日は寒いな。布団が恋しくなる」

 息を吐けば、白い。

 手を摩りたくなる。

幽々子「うふふ、もうすぐ冬ねー。こういう日は、落ち葉で焚き火をしながら焼き芋でも食べたいわー」

現「焼き芋……。ああ、良いな。熱いお茶を飲みながらでも」

幽々子「妖夢にでも頼んでみようかしら」

 そんな、微笑ましい会話をしながら俺達は笑い合う。

 さて、もう少し話せそうだ。

 何か話題でもあっただろうか?

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢の修行について

>>51

現「妖夢の修行についてなんだが」

幽々子「どうかしたの?」

現「いや、少し長くすると、夕餉の時間がズレるかもしれん」

幽々子「あら、あらあら。……それはちょっと困るけど、仕方ないわよねー」

 眉を八の字に曲げて、嘆息を吐きながら幽々子はそういう。

 修行を長引かせるということは、そういう弊害を生むであろう。

現「……家事もまあ、俺もその時手伝うつもりだ。出来るだけだが」

幽々子「妖夢のことだから、無理するでしょうね……」

現「幽々子からも、言ってくれると助かる」

幽々子「ええ、そうさせてもらうわ。……昨日も言ったけど、強くなってくれるのは嬉しいことだから」

 そう言って、幽々子は小さく笑った。

 主からの言葉も有れば、妖夢も俺との修行に集中出来るだろう。

 負担は、まあ師匠である俺が背負ってやればいい。

 そんな会話をしていれば、妖夢の声が屋敷に響いた。

 朝餉の時間だ。

※幽々子の好感度があがりました


―白玉楼(昼)―

 朝餉の際、幽々子と俺で妖夢を説得した。

 難色を示す妖夢だったが、彼女も強くなりたいと思っており、渋々と承諾することとなった。

 修行している合間に、俺も彼女の手伝いをすることにもなった。

 それで、良い。この形が、まあ完璧ではないが十分なものだろう。

 ……しかし、この白玉楼の剣と成れ、と俺は彼女に言ったが。

 未だにその真意を理解出来ていないようだ。

 修行を通じて、教えられれば良いが。

現「さて」

 とりあえず、そんな感じで今は昼だ。

 これからどうするかな。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

6

>>54 選択:6

 ―旧地獄・旧都(昼)―

 今日は、少し奥にまで行くことにした。

 未だ、この前に感じた妙な気配に対して自分の中に疑問を覚えているらしい。

 ……とは言え、進んでみれば意外と賑やかな場所だな。

 無法者や怨霊の居る場所、聞いていたが。

 とは言え、柄の悪い者も多く見受けられる。

 何も問題を起こさないようにしよう。

※判定
4以上で誰かと遭遇

判定直後


>>60 コンマ:9 ※成功

※再安価

※誰が来た?(地霊殿に居そうなキャラで)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

ゆうぎ

>>68 選択:勇儀 ※姐さん、続投

「ん?なーんで怨霊がこんな所彷徨いてんだ」

 ――と、思っていた矢先に声を掛けられた。

「……いや、違うねあんた。実体を持つほど強い怨霊はここには居なかった筈さね」

現「その通り。俺は外から来た者だが」

「へえ、外からの客、ねえ。あんた、何者だい?」

 他人の往来する道のど真ん中、額に一本の角を生やした強気な女は、そう尋ねてくる。

 手には盃が一つ。

 見るに、鬼か。しかも酔っ払い。

 ここは一つ、乗るだけ乗って適当にあしらうのが吉か。

現「俺は夢路 現。……お前の言う通り、怨霊だ」

勇儀「わたしゃあ、星熊 勇儀ってもんだ」

現「何も用が無いなら、お暇させてもらっても良いかな。俺も暇ではないんだ」

勇儀「探し物かい?」

 出来れば、見つけたくない探し物の最中である。

※好感度判定
1程興味なし 9程好感 0・ゾロ目で……?

判定直後

n

>>70 コンマ:3 ※興味はあるが、今はどうでもいい

※星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい を取得しました

現「ああ、少しな」

勇儀「それなら、時間取らせて悪かったね」

現「では、失礼仕る」

 そう言って、俺はその場を去る。

※判定
6以上で呼び止められる

判定直後

a


>>72 コンマ:7 成功

※おっ……

勇儀「ちょっと待ちな」

 去ろうとした所で、背中を掴まれて呼び止められる。

現「なんだ?」

勇儀「まさか、とは思うんだが。……あんた、歪んじゃいないよね?」

 意図の分からない、質問を投げつけられる。

 歪んでいる?

 確かに、俺は怨霊の身でありながら神霊になれると言われているが。

現「意味がわからないんだが」

勇儀「そうかい。なら、良いんだ。……少し、知り合いに雰囲気が似ていてな」

現「そいつは歪んでいるのか?」

勇儀「『歪んでいた』、って言った方が正解さね。……すまんね、呼び止めちまって。探し物、見つかると良いね」

 それだけ言って、星熊はこの場から去って行く。

 俺は疑問に眉を顰ませながら、その場に立ち尽くしその背中を見送った。

現「見つかると良い、か」

 俺は、見つからない方が良いと思っているのだがね。

※歪んでいた誰かが、この幻想郷に居るようです


―旧地獄・旧都(昼2)―

 さて、色々と歩き回ってみたがやはりと言うべきか、あの気配はここから遠くに感じられる。

 ここではなく、向こう側――。

 遠目に見える土の壁の向こう側、と考えておいた方が良いか。

現「……でなくば、ここもこう賑やかではあるまいな」

 あんなものの気配がここに有れば、それはもう一大事と言った話ではない。

 それこそ、阿鼻叫喚であろう。

 あんなもの、俺も出来れば二度と見たくはない。

 それでも探してしまうのは、どうしてだろうか。

 意思とは裏腹に、惹かれているのか。

 それとも、確認してどうにかしたいと思っているのか。

現「カカ、柄でもない」

 好奇心で行動するのは良いが、それが自分にとって楽しくなくば意味がない。

 なら、これは宝探しとでも俺は思っているのだろうか。

 阿呆らしい。実に阿呆らしい。

 さて、旧都、と呼ばれているここの見物も終わりにしよう。

 これからどうするかな。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄に残る
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

8

>>78 選択:8

 ―白玉楼・自室(昼2)―

 旧地獄から帰宅し、自室に戻って一息吐く。

 今頃、妖夢は修行か家事をしているか。

 そう言えば、幽々子は普段何をしているのだろう。

 幽霊の管理が仕事、とは言っていたがその実務がどうなっているのかを俺は知らない。

 ……まあ、知った所で何が出来るという話ではあるけれど。

現「しかし、暇だな」

 暇を持て余してしまった。

 とりあえず、思い付いたことでもするか。

※自由安価(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

昼寝


>>82

※夢判定

7以上で現は夢を見る

判定直後

n

>>86 コンマ:8

※ここで成功させにくるのか、コンマ神……

※再判定

1~:目覚め
0・ゾロ目:天眼は見通す

判定直後

こいっ

>>88 コンマ:9 ※目覚め

※妖怪一足りないけど、良かった。本当に良かった

―日本某所・樹海(現代)―

 最初に感じたのは、地響きだった。

 何処か遠くで、何かが揺れ、何かが迫って来ている。

 護らねば、守らねば。

 そういう思いに駆られて、俺は目を覚ました。

 そこは、祠の様な場所だった。

 地脈に繋がる、注連縄の繋がれた祠だった。

 何も思い出せない。

 俺が何者だったのか、自分がどうして此処に居るのか。

 ――己の名を、忘れたか。

 何処からか聞こえる、誰かの声。

 ――己(おれ)の名を、教えて欲しいか。

 頭の中に響く、誰かの声。

 ――己(おれ)の名は、夢路 現。

 夢路、現……。

 ――今はただ、気ままに楽しく過ごす事だけを、考えろ。

 気ままに、楽しく……。

 ――十二分に、お前は眠った。ならば、今のお前に赦されるだろう。

 待て、待て。

 ――行けよ。お主は、微かな間で良い。俺から、離れるべきなのだ。

 意味が、わからない。

 ――俺の事を忘れて、行け。……そして、見つけよ。本物の――

 消えて行く。俺の中から、その存在が消えて行く。

 ――せめて、良き選択をしてくれ。我が――

 最後まで言わずに、その存在は、俺の中から完全に抜けきって行った。

 外へと出てみれば、そこは樹海だった。

 そして俺は、全てを忘れた状態で見つけた人間にとり憑いて……。

 


 ―白玉楼・自室(夕方)―

現「とり憑いて、俺はこの地に流れ着いた……」

 思い出した。ああ、思い出した。

 俺が何なのか、そして、俺は誰なのか。

 あの祠は、そういう場所だった。

 俺は、長く眠っていたのだ。

 成程、そうか。俺が神霊の性質を持っているのに、怨霊というのもこれで合点がいく。

現「血を与えられ続け、怨念と悲鳴を啜り喰らい、肉を断ち続けてきたのだから」

 そして俺の体には、『アレ』がある。

 この骨身の一部は、あの方の物だった。

 ならば、護る。ああ、その意味もよくわかる。

現「首塚。ああ、そこから発せられた力が、俺を目覚めさせたのだろうな」

 東の国の守護神。そして、大怨霊。

 そんな方の骨が俺の中に有れば、そんな性質にもなろう。

現「……夢の中で見た景色は、確かに俺が見ていた景色なれど」

 視点が違ったのは、そういう事だろう。

 俺は、低い点から見通していた。

 ……今ならば、できるかな。

現「形、成せ――」

 そうして、自室の中で呼び出す我が『本体』。

 妖刀。血塗られ、封され、忘れ去られた罰当たりの顕現。

現「――是、夢路斬現之剣」

 我が手に現れたのは、紅い刀。刃は黒く、そして濡れている。

 ……存外、拍子抜けだったものだ。

 ああ、記憶を取り戻しても俺は俺のままで居られる。

 今のまま、居られるのだ。

※現の記憶が戻りました


※特殊設定:記憶喪失を失いました

※以下のモノから特殊設定をお選びください

 【付喪神】
 貴方は何かの道具から転じて生まれた存在だ。
 その道具の化身であるが故に、その道具の扱い方を誰よりも知っている。
 そう、例えそれが何であろうとも。
 効果:化身である道具を扱う、もしくはそれに準ずるものを扱う際の判定に補正+1

 【聖遺物】
 貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
 その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
 効果:様々な判定で補正+1

※選択

1:付喪神
2:聖遺物

※アンケート

↓9までで多いモノを選択

※時間も遅くなってきました。そろそろ寝ます。

※多数決です。意外と早く記憶が戻って、更に終盤へと向かって行ってます。

※何だかんだで、これくらいの話の速さのが個人的には良いかな、なんて思います。一人が長すぎると人も限られちゃいますし

※まあ、長いほうが愛着湧きますけどね。

※では、お疲れ様でした


※誰が師匠としか思われて居ないと言った?好感度2位の妖夢がそんなわけないだろう。

※あ、ちなみに一位は幽々子様です。はい。

20:30頃に再開します


※しまった、買ってきた艦これのアンソロジー読んでたらこんな時間に!?

※再開しますー。

※あ、あと追加される特殊設定は2の聖遺物となりました。


 ―白玉楼・自室(夕方)―

 記憶を取り戻し、全てを思い出したとは言え、やることは変わらない。

 気ままに楽しく過ごし、妖夢の修行を見てやれば良い。

 神霊になるかどうかは、未だどうするか迷う所であるが。

 ……妖忌。お前の孫、俺が強くして見せようぞ。

 この話は、夕餉にでも皆に伝えるかな。

 その内、神霊廟にも報告しておこう。

 とりあえず、これからどうするかな。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄に向かう
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2


※わーい、ゾロ目だー(白目)

>>116 選択:2 コンマ:ゾロ目 ※メインイベント開始

―白玉楼・庭(夕方)―

 夕暮れに染まる、白玉楼の庭。

 その中で、刀を振るう少女が一人。

 魂魄 妖夢。妖忌の孫にして、弟子。

 今は俺が師匠をしている。

 そんな彼女に、ゆっくりと歩み寄る。

現「いつもいつも、精が出るな」

妖夢「……し、しょう?」

 声を掛けてみれば、戸惑う様な声で妖夢は呟く。

 妖夢はその後頭を二・三回振って、改めて俺を見据える。

現「どうかしたのか?」

妖夢「い、いえ。……ただ、今朝と雰囲気が違う様に思えて」

 微妙に、察せられているな、と心の中で呟く。

現「そうか。その違和感は、正しい」

妖夢「な、何かあったんですか?」

現「ああ。……だが、その答えは夕餉の時にでも話そう。今は、こちらの方が優先だ」

 そう言って、俺は移動し、庭と縁側の段差に掛けられていた木刀を手に取って戻る。

妖夢「修行ですね。ええ、お待ちしておりました」

現「これは、俺の為に?」

妖夢「何時でも出来るよう、多めに拵えておいて良かった」

 何とも、準備の良い事で。

 まあ、期待されているのか、それともさせてしまっているのか。

現「では」

妖夢「往きます!!」

 構え合い、修行を始める。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
聖遺物:+1

判定直後

えいっ

>>125 コンマ:4+3=7

 目まぐるしく、庭を駆け巡る一閃。

 妖夢はその身軽さから、俺を翻弄するつもりなのだろう。

 何処から来る……。

 集中、集中して……。

現「そこかっ!」

 一瞬見え、捉えた気配に向けて木刀を振るう。

 だが、それは妖夢の半霊であり俺の攻撃は擦り抜け――。

妖夢「その隙、逃しませんッ!!」

 懐に、屈んだ妖夢の姿をその後確認した。

 なるほど、半人半霊ならではの、囮か。

 後方に跳躍、は間に合わない。

 木刀で防御、も間に合わない。

 体術で受け流す、ことは体勢的に無理か。

 しかし――。

現「この程度で――」

妖夢「肉を切らせて――」

現「俺から一本取ろうなどと!」

妖夢「――骨を、断つッ!!」

 膝を立て、妖夢に向けて振り上げる。

 妖夢はそれを待って居たかの様に左手で受け止めようとするが。

現「ッ!!」

 そのまま体重を乗せた蹴りで、俺は妖夢を弾き飛ばす。

妖夢「そんな……」

現「……今のは悪くない、が」

 嘆息を吐き、落胆する妖夢に向けて木刀で自分の肩を叩きながら口を動かす。

現「詰めが甘かったな」

妖夢「うう、師匠の守りが硬すぎるんですよー」

現「そうでもないぞ」

 そう言って、俺は上着を少したくし上げる。

現「脇腹にな、かすった」

 右の脇腹に、うっすらと浮かぶ筋を指差しながら言う。

 さっきから、鈍痛が走ると思っていたが……。

妖夢「私の、攻撃が……」

現「この調子で励めよ。……本当に近いうちに、一本取られるかもな」

 俺の言葉に、喜ぶ妖夢。

 掠らせるつもりもなかったんだが、目まぐるしく進化し続けているな、妖夢は。


 それから、夕餉の準備をする時間の寸前まで稽古を付けてやった。

 そうして、少し体を休める為に縁側に座って話していると。

妖夢「そう言えば、師匠はこの先どうするおつもりなんですか?」

現「これから?」

妖夢「あ、いえ。……もしも私の修行を終える時が来て、記憶をその時取り戻していたら、どうするんだろう、なんて思いまして」

 随分と、直球で言葉を投げ掛けて来るものだ。

 頬をかきながら、おかしいですよね、と小さく笑う妖夢。

妖夢「まだまだ先の話、だとは思うんですけど。……私は、ずっとここに居て欲しいかな、と思います」

現「……」

妖夢「はは、変ですよね。すいません、お忘れください」

 選ぶ言葉が見当たらず、黙って聞いていればそう言って妖夢は少し寂しそうにする。

現「俺は――」

※選択
1:俺は、ここに居たいと願おう
2:俺は、その願いを叶えられるかはわからない
3:俺には、そんな事を考える余裕などない
4:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>130 選択:1 

現「俺は、ここに居たいと願おう」

妖夢「……へ?」

現「……俺も、ここを、この場所を護りたいと思う」

 それは、偽りのない本心。

 俺が選び、俺が願う心からの思い。

現「お前が俺を越えても、俺はお前の行き着く先を見ていきたい」

妖夢「私の、行き着く先、ですか?」

現「そうだ。剣の道は、果てなど無い様に見えてな。頂きというのはちゃんと有る。それは、個人が辿り付く場所だ」

 己の思う極地に立てば、それこそが完成と言える。

 かつての彼が、そうして虚しさを覚えた様だが。

 この少女はどういう答えを導くのかを、俺は知りたい。

妖夢「それまで、一緒に……」

現「居続けよう。幽々子が許す限りではあるがな」

妖夢「はい。……はい!!」

 これでもか、というほど良い表情で妖夢は言う。

 ……そう。それまでに、俺は俺の極地をお前に授けよう。

 それが俺の出来る、恩返しなのだ。

※妖夢の腕が上がった
※妖夢の好感度がぐっと上がった


―白玉楼・居間(夜)―

 夕餉を終えて、全てを話す。

 妖夢が驚き、幽々子はそうなの、という風だった。

 記憶が戻って、何かが変わっているわけじゃない。

 ならば、何時も通りで良いのだと幽々子は言う。

 俺はそう、思っていた。

 俺はそう、願っていた。

現「……こうして、何時までも居られるのならば」

 それで良い。それが一番だ。

 しかし、そう思う故に不安があるのもまた、事実。

現「なあ、幽々子」

幽々子「ふふ、呆然としているなんて珍しいじゃない」

現「考えごとだよ。……これから、どうするべきかをな」

 あの邪悪な何かの事もあるが、それ以前に俺はまだ『選択』していない筈だ。

 四季が言った。太子が言った。そして今、俺は幽々子と二人きり。

幽々子「……察しの良い現さんの事だから、何か感付いていることでしょうけど」

現「その為に、俺は出来る事があるだろう?」

幽々子「……なら、私から選択肢を与えてあげる」

 そう言って、幽々子は俺の隣に座る。


幽々子「其の壱。妖夢を鍛える事に集中すること。これが一番、手短じゃないかしら?」

 言って、人差し指を立てる。

幽々子「其の弐。貴方が神霊廟で、誘われている事をやり切ること」

現「……そんなことまで、耳に入っているのか」

 俺の言葉に答えず、幽々子は継いで中指を立てる。

幽々子「其の参。……私のお願いを聞くこと」

 最後に、薬指を立てて見せてから、幽々子はその手を降ろす。

幽々子「其の参は、ちょっと早いかなー、とは思うけど。出来るなら、其の壱をやってくれると嬉しいわね」

現「妖夢を集中的に鍛える、か」

幽々子「その後に私の願いを聞いてくれても良いし、神霊廟に行くのも構わない。ただ、其の参を選べば貴方は後戻り出来なくなる」

 ……それは暗に、他の事をしてから幽々子の願いを聞け、ということなのか。

幽々子「さあ、私は提示したわ。今すぐ選んでも良いし、選ばなくても良い。目標があった方が、やりやすいでしょ?」

現「……」

 彼女の言葉に、俺は黙りこくる。

 選ぶこと。今、俺がするべき事を選ぶ。

 これが、四季の言っていたことなのだろうか。

 ならば俺は――。

※選択

1:妖夢を鍛える事を選ぶ
2:神霊廟に行く事を選ぶ
3:幽々子の願いを聞くことを選ぶ
4:敢えて今は、何も選ばない

↓10までで一番多い番号を採用


※アンケート選択:1が多いため

※選択:1を採用

現「……ならば、俺はまず妖夢を鍛えよう」

幽々子「そう。そうね、それが良いわ」

 一応、何だかんだで気には掛けていた。

 そして今回、その切っ掛けが作られた。

 俺は選択した。

 妖夢を鍛える事を。

幽々子「……貴方に、この言葉を贈るわ」

現「ん?」
   アマンテース・アーメンテース=オムニア・ウィンキト・アモール
幽々子「『すべての想いに巡り来る祝福を』」

※昼の行動が妖夢の修行で固定されました

 


※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい


―白玉楼・自室(朝)―

 ……朝が来た。

 俺の出来る事を、それをやることにしたのは昨日の夜の事だ。

 今日から、それを基本として動くことになる。

 俺が楽しめる様なやり方で、妖夢を鍛えに鍛え抜く。

現「……さて、それはそうとして」

 朝は、どうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用


>>159 選択:1

 ―白玉楼(朝)―

 先に体を動かしておこうと思い立って屋敷内を散歩をしていれば、妖夢と鉢合う事となった。

 その手には、洗濯物だろうか。

現「おはよう」

妖夢「あ、おはようございます。師匠」

現「朝餉の準備は良いのか?」

妖夢「はい、もう下準備はもう済ませましたので」

 それで今、洗濯物か。

現「忙しないな」

妖夢「それが私の仕事ですから」

現「では、その手伝いをしようか」

 その言葉に、妖夢は鳩が豆鉄砲を喰らった様な顔をする。

 そんな彼女を尻目に、洗濯物の一部を攫って持っていく。

妖夢「え、えっと……」

現「これから、更に忙しくなるからな」

妖夢「それは、どういう意味で?」

 それは、これからわかることだろう。

 さて、洗濯物をさっさと終わらせて何か話そうか。

 何か話題はあったかな?

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

もしも俺がいなくなっても忘れないでいてくれるか?


>>162

―白玉楼・厨房(朝)―

 洗濯物を干し並べた後、朝餉の準備の為に厨房に入る妖夢。

 それに連れたって俺も厨房に入り、朝餉を作る彼女の姿を眺める。

 手際良く調理していく様は何とも、流れるようで素晴らしい。

現「なあ、妖夢」

 そんな風景が、掛け替えないの無いモノのように思えて。

妖夢「なんですか?師匠」

 こんな他愛もないやり取りが、素晴らしいモノのように思えて。

現「もしも俺が居なくなる事があったとしても」

 そんな、有り得るとも思えない事を妖夢に尋ねてしまう。

現「忘れないで……いてくれるか?」

 言い終えた途端、妖夢の包丁がダンッ!という大きな音を立てた。

妖夢「……当たり前、ですよ」

現「そうか」

 震える様な声で彼女は紡ぎ、俺は淡々とそう返す。

 今が、永遠に続けば良いと俺は思う。

 時よ止まれ、とは言わない。

 ただ、この時間が。

 この今が、これからも続いて欲しい。

 そう思わずには、居られなかった。

※妖夢の好感度が上がりました


※修行が本格化する前ですが、今日はここまで。

※明日は夜11:30頃に再開出来ればと思います。

※お疲れ様でした

そんなことをやるとややこしくなって、結局元に戻るのがオチ


※判定方針は変える予定はないです、はい。>>168の方の仰る通りになりかねないので

※まあ、目押しするほど真剣にこのスレで安価狙ってる方がいるなら、嬉しい話ですが。ああ、こっちの都合ですけど。

※さて、再開します。


―白玉楼・庭(昼)―

 さて、朝餉の時、妖夢にこれから少なくとも昼間には必ず修行をすることを伝えた。

 修行の本格化。幽々子からの口添えも有り、妖夢は快く承る。

 何時も唐突だった修行も、これからは暫く予定として彼女と俺の時間に刻まれた。

 まあ、日がなずっと続けるかは俺が判断するわけだが。

 まだやれると思えば、続ける。

 今日はもうダメだな、と思えばやめる。

 この判断基準は、俺の身勝手な独断と偏見で行う。

 それくらいは、許して欲しいものだ。

 お互いが楽しくやれなければ、意味がないと思うから。

妖夢「よろしくお願いします!」

 そんな事を考えていれば、正面に立つ二刀の木刀を持った妖夢が礼をしてくる。

 もう準備が整ったのか。

現「最初に言っておく。……楽しんでやること。これが最優先事項だ」

妖夢「楽しんで、ですか」

現「そうだ。苦痛や苦悩、迷いを持ちながらやる事になんて、俺は興味がない。……真剣に、純粋に。打ち込め。俺との修行に」

 俺はそう言って、肩に当てていた木刀を構える。

妖夢「はい!」

現「いい返事だ。それじゃあ、始めようか」

 快い返事に俺は少しだけ口角を上げながら、修行の開始を始める。

 鍛錬はしない。ただ、打ち合う。無我夢中に、せめぎ合う。そんな修行。

 妖夢が背を屈めて、地を蹴り出す。

※判定

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
聖遺物:+1

判定直後

 

むん

>>172 コンマ:9+3=12(0) ※擬似クリティカル

 一撃をいなし、二連を受け、三撃目を弾く。

 ほう、ほう。

現(動きが乗っているな)

 本格化した初日の始めだと言うのに、全力全開とはこれ如何に。

現「あまり飛ばしすぎると、保たんぞ」

 妖夢が仕切り直す様に見に回って構え直した所で、俺は言う。

妖夢「師匠が楽しんでやれ、と言ったからですよ。……なら、全力で行かないと楽しめないじゃないですか!!」

 叫び、弾かれた鉄の欠片の如く、妖夢がまた移動を始める。

 ふむ、確かに俺はそう言った。

 それでお前が楽しめているのなら、確かにそれで良いのかもしれない。

現「呵呵、ならばそれに応えるのも我が務めかな」

 精神を研ぎ澄まし、木刀を持つ右腕を斜に上げ、その丸い刃の先に左手を当てる。

 翻弄しようと忙しなく移動する妖夢を捉える為に、気配を全ての方角へと向ける。

妖夢「人符――」

現「――そこかッ!!」

妖夢「――現世斬ッ!!」

 
 
 




現「いや、またすまなんだ。こちらも全力を引き出させられるとは」

妖夢「……師匠が修行を中断させて、どうするんですか」

現「だから謝っておるだろうに」

 妖夢の技を、真っ向から受けた俺だったが、その時に思わず剣気を木刀に乗せてしまったらしい。

 彼女が持っていた木刀は真っ二つに分断され、そのまま俺は妖夢から体当たりを喰らう事となった。

 いやはや、まさかああまでもされるとは。

現「今後は真剣にて行うか?」

妖夢「……やめてください、死んでしまいます」

 元より半分死人の様なものだろう、と思うが俺達には実体がある。

 なら、斬られたら勿論軽い怪我などでは済まないのだが、今の妖夢なら良い打ち合いが出来ると思うんだがね。

現「しっかし、本格化した初日に一本取られてしまうとは……。俺も不甲斐ないなぁ」

妖夢「え、一本、取ってたんですか、私」

現「見事な体当たりだっただろう」

 ああ、それはもう、俺が押し倒されるとは思わなんだ。

妖夢「……師匠」

 そう言って自分に向けて嘆息を吐いていれば、妖夢から不満の視線を向けられる。

妖夢「納得いきません」

現「いやいや、俺とて体術も使う。だから、これがお前が俺から取った初めての一本ぞ」

妖夢「い、嫌ですよそんなの!私は、剣士です!剣で、貴方から勝ちを貰いたいと思っているのに!!」

現「そう言われてもな……」

妖夢「私は、断固、認めません!!」

 強く、溜めてから三段構えに言い寄られて抗議される。

 むう。確かに、俺は剣術を専門にしているわけでは無いのだからそういう観点から下しているわけだが。

妖夢「ぐぬぬぬぬ……!!」

現「……まあ、お前がそう言うなら無効かな。せっかく今までで一番の動きだったと言うのに」

妖夢「やっぱり、納得いかなーい!!」

 何処に向けて、誰に叫んでいるのだろうか。

 妖夢の声は空へと溶けて行き、虚しく響いた。

※妖夢の好感度が上がりました
※妖夢の腕が一段階上がりました。最終まで後二段階です


※選択

※修行を続けますか?

はい/いいえ

↓5までで多い方を選択


※はいしかねえ

選択:はい ※続行

―白玉楼・庭(昼2)―

 その後、中断を機に家事を幽霊達と共に終わらせ、妖夢とまた庭にて立ち会う。

 代えの木刀を持った妖夢の気迫は、先の出来事のせいか十分以上だ。

現「そんなに納得いかなかったのか?」

妖夢「はい。……私は、この白玉楼を護る剣となりたい。なら、この剣で、私は強くなりたい」

 ひと振りの鋼。前に俺が言った事を、今も妖夢は思い続けているのか。

現「……ふふ、それだけが全てではないのだがな」

妖夢「強く、誰よりも鋭く。……師匠の動きを超えられる様に、私は頑張ります!」

 そうか、そうか。

 どうやら、俺の声は聞こえなかったらしい。

 まあ、この修行の内にわかって貰えれば良いだろう。

 俺が教えられること。その全てを、見て盗み、我が物として欲しいものだ。

妖夢「今度こそ、この刃を貴方に!!」

現「そう易々とはいかぬよ、妖夢!」

 修行が、再開される。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
聖遺物:+1

判定直後

ほい


>>184 コンマ:2+3=5 ※妖夢、失速

 正午の時にした修行。

 その時の動きを、今回妖夢は再現しようとしている様に見えた。

 ……褒めたのが仇になったか?

 そう思ってしまうほど、彼女の動きは鈍くなっていた。

現「……納得いかなかったのはわかるが」

妖夢「ッ!」

 木刀を受け流しつつ、今度は俺が妖夢を翻弄する。

 刃の部分で受けては力を流し、その繰り返しが彼女の体勢を崩させる。

 何とか一本を取らせないようにしているみたいだが、ふむ。

現「雑念がこうも混じっていてはな」

妖夢「くっ……!」

 そうして、最後には足で掛けて転ばさせ、木刀の切っ先を彼女の面前に突き立てた。

現「最初に言っただろう。楽しんでやれ、と。もう忘れたのか?」

妖夢「むぅ……。中々、楽しむというのも難しいのかもしれませんね」

 難しい顔をして腕を組みながら、妖夢は唇を尖らせる。

現「先の動きをなぞろうとしてただろう」

妖夢「はい。師匠が褒めてくださいましたし……」

現「それがいかんのだ。……そも、俺に同じ動きが通ずると思うか?」

妖夢「……うっ」

 まあ、新しい動きの型を作るのも良いことなのかもしれないが。

 今さっきの動き。まだ荒いし、付け焼刃と言っても良い。

現「反復するのは、またで良いだろう。……せめて、俺が居る時は俺に集中してくれ」

妖夢「……ふぇ?」

現「なんだ、素っ頓狂な声を出して……」

妖夢「い、いえ、何でもありません!何でもないです!」

 急に顔を真っ赤にして否定する妖夢。

 ……まあ、今日の所はこれで良いだろう。

現「今日の修行はここまでにするか」

妖夢「……良いんですか?」

現「ああ。……まあ、十分だろう。今日のあの時の感覚、忘れずにな。そして、糧としてくれ」

妖夢「はい……。わかりました」

 何処か、不満そうに承諾する妖夢。

 そんなに俺から木刀で一本取れなかったのが悔しかったのか。

 ……まあ、それもまた乗り越えるべき壁だろう。

※妖夢の好感度が上がった
※妖夢の腕が上がった


―白玉楼(夕方)―

 手伝いの幽霊を連れて、妖夢は厨房へと向かっていく。

 その背中を見送り、俺は縁側に腰を下ろして一息吐いた。

 誰かに何かを教える、ということがこんなに難しいことだったとは。

 俺の動きの元は、俺を扱っていた彼の動きである。

 その経験は全て、戦場で培われたものだ。

 つまり、俺の動きは殺人術に他ならないわけだが。

現「……妖夢が果たして、それをどう活かせるかどうか」

 剣術は、扱う者によってその在り方を変えると俺は思う。

 俺の教えを、妖夢がちゃんと活かしてくれれば良いと願うばかりだ。

 さて、夕方だ。少し散歩にでも出るか、それともこのまま白玉楼に残るか。

※選択
1:白玉楼に残る
2:×
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>188 選択:1



 そのまま白玉楼に残り、厨房で茶をもらって縁側から夕暮れを眺める。

 何とも、まあ落ち着いた空気だ。

 思わず深く息を吐く。

現「ふぅ……」

 体を動かした後の番茶が、五臓六腑に染み渡る様だ。

 そうやって、ゆらゆらと白い湯気を立てる茶を飲んでいれば――。

※判定
4以上で誰かと遭遇

判定直後

m

>>194 コンマ:8 ※成功

※再判定

※誰が来た?

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢

>>201 選択:妖夢

※幽々子押しの中で颯爽とコンマを攫っていく妖夢

妖夢「師匠っ!」

現「ん?妖夢か。今日はお疲れ様」

 勢い良く呼ばれたので振り向いてみれば、そこには急須と湯呑を盆に乗せた妖夢の姿があった。

 ……振り向かずとも、誰だかはわかるが。

 俺を師匠と呼ぶのは、妖夢だけだ。ならば、それ以外の選択肢はない。

妖夢「はい、お疲れ様です!」

現「……夕餉の支度は良いのか?」

妖夢「はい。後は番の幽霊達に任せてきました。……私も、ご一緒しても良いですか?」

 それは、勿論。

 断る理由など、俺は持ち合わせていない。

 俺は妖夢に座れ、と傍らを手で軽く叩く。

 彼女はそこへ静かに座ると、急須から湯呑に茶を注ぐ。

 ついでに、俺の分も淹れてもらった。

妖夢「……体に染み渡りますね」

現「茶は良い。心を落ち着かせてくれるからな……」

 二人して、深く息を吐く。

 さて、せっかくだ。妖夢と何を話そうか。

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

昔語り

>>208

現「こうして落ち着いていると茶を飲んでいると、昔を思い出す……」

妖夢「昔、ですか?」

現「ああ。……俺がまだ、ひと振りの刀でしかなかった時の話だ」

 茶を啜り飲み、緩慢とした時間に身を委ね続けた男が居た。

 時に何もせず、時に刀を振るい、時にまた茫然とする。

 そんな繰り返しの中、俺はその男の傍らに置かれ続けていた。

 うららかな春の日も、日差しの眩しい夏の日も、色鮮やかな秋の日も、白く染まる冬の日も。

 その中で、戦場を駆け巡った時もあった。

現「血。血。血。……俺は血を啜り、肉を断ち、魂を喰らい続けた」

妖夢「……」

 意識が生まれ始めたのは、いつの頃かは分からない。

 もしかすると最初からそうだったのかもしれないし、戦場で目覚めたのかもしれない。

 しかし、それでも。

現「だからこそ、俺は今の様な時間を大切にしたいのだ」

 激動の時代であった。

 人斬りが誉れの時代であった。

 元より、あの男は戦場以外では冴えない男であったが。

 そんな思想が、俺に反映されているのだろう。

妖夢「……師匠は、その方の刃だったのですね」

現「そう。文字通り、言葉通りのな」

 ひと振りの鋼。あの男の為の剣だった。俺は、その男の最後の言葉を思い出す。

現「思うままに楽しく過ごせと。俺に言ったのはその人だ」

 その言葉が俺の中に深く刻まれている。

 かつての主だった男の言葉だからこそ、俺の中に有り続けている。

現「お前や幽々子が居るから、俺はその言葉を実践し続けている」

妖夢「っ!?」

 妖夢の頭を、軽く撫でる。

現「ここに来て、本当に良かった」

 そう呟いて、俺は夕餉の出来る時間まで顔を紅くする妖夢の頭を撫で続けた。

※妖夢の好感度が上がりました


※今日はここまでで。明日も同じくらいの時間に再開出来ればと思います

※妖夢の好感度が同列一位に並んだぞ。妖夢ルートを望むなら、そのまま頑張れ。

※ちなみに、布都も小町もまだ間に合う。

※では、お疲れ様です


スマホから。

今日の再開ですが、諸用により出来なくなりました。

明日出来ればとは思いますが、ちょっとわからないです。

頼みにしていた方がおりましたら、申し訳ありませぬ


※0:00時頃に再開します


※再開します

―白玉楼(夜)―

 基本的に、この白玉楼の家事は本来ここに居る幽霊の仕事だと、夕餉の際に妖夢から聞かされた。

 だが、妖夢の料理を幽々子が気に入り、そうして炊事をやっていくうちにいつの間にか家事全般を任される事になったらしい。

 その中で、己の修行もちゃんとやっている辺り妖夢の生真面目さが伺える。

 ……修行で共にいるときくらいは、手伝ってやろうと。

 改めて思った。

 さて、もう夜だ。

 眠る前に何かするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

>>241 選択:3

 ―白玉楼・庭(夜)―

 以前の様に、厨房から瓶子と徳利を持ち出して庭にて月を愛でる。

 ちなみにだが、酒の事は幽々子からちゃんと許可を得ている。

 曰く、飲みすぎさえしなければ良いとのことだ。

 徳利に酒を満たし、少しずつ飲んでは唇を濡らす。

現「うん、美味い……」

 小さく呟きながら、冷たい風を感じつつ月見酒を続ける。

※遭遇判定
5以上で誰かが来る

判定直後

n

※安価先ミスった

>>245 コンマ:3 ※誰も来ず


現「……んんっ」

 そうして飲んでいる内に、火照った体と外気の差が開いたせいか小さくくしゃみをした。

 酒も十分飲んだことだし、体を冷やして体調を崩していては面目がつかないとそろそろ眠る事にした。

 厨房に半分になった酒の瓶子と使った徳利を戻して部屋へと戻る。

 もう、冬か。雪が降ると色々と面倒だな。

 そんな事を考えながら、俺は床に就いた。



 

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい


十二日目

―白玉楼・自室(朝)―

 昨日、体を冷やしたと思っていたのだがどうやら体調は崩れていない様だ。

 酒もちゃんと抜けている様で、目覚めは良い。

 今日も昼には妖夢との修行がある。

 今頃、彼女は朝餉の準備をしている頃か、と思いながら布団を畳む。

 さて、朝餉の時間までまだ有るな。

 それまでどうするか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>253 選択:1

※幽々子の流れからの妖夢

―白玉楼(朝)―

 何時も通り屋敷の中を散歩する。

 最早、この白玉楼のどこに何があるのかを完全に把握した。

 もう、迷う事もない。

 いや、迷った事などないけれど。

現「ん?」

妖夢「あ、師匠。おはようございます。相変わらず、お早いですね」

 そんなどうでもいい事を思っていれば、後ろからやってきた妖夢が挨拶をしてくる。

 早い、というか最早習慣だ。体がそうなっているというか、どうも決まった時間に必ず目を覚ます。

現「まあ、普段通りだな」

妖夢「たまには、もっと遅く起きても良いと思いますけど。師匠はここの客人なのに」

現「客人だからこそ、だらけない様にしているのかもな」

 そも、妖夢を鍛える役割を幽々子から貰っている時点で俺は果たしてただの客人なのだろうか。

 どちらかと言えば、剣客だと思う。

 ならば、やはり気を緩めて生活の習慣を壊すわけにはいかぬだろう。

現「それを言うならば、妖夢こそどうなのだ。休みを貰った事、ないのであろう?」

妖夢「私は、これも修行だと思っていますから。一日休めば、道は三日遠のきます」

現「……そうか」

 何処までも、生真面目な奴だな、と思う。

 さて、朝餉の準備の方はと尋ねれば後は後は幽霊達の仕事だそうだ。

 ならば、少し話すかと提案する。

 妖夢は喜んで、と快く受けてくれた。

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢には夢や、やりたいことはあるか?


>>257

現「……妖夢には夢や、やりたいことはあるか?」

妖夢「随分と唐突ですね」

現「いや、まだ先のある者のそういう話を聞きたくなってな」

妖夢「いきなり老け込んだ老人みたいな事を仰らないでください!」

 いやいや、これでももう千年以上は生きているのだ。

 そういう考えが頭を過ぎっても良いだろう。

 とはいえ、その内の半分位は封印されていたわけだが。

妖夢「まあ、良いです。……当面の夢は、師匠を超えることですね。やりたい事と言えば、やはり修行でしょうか」

現「……お前も大概じゃないか」

妖夢「私は、それくらいしか取り柄がありませんから」

 そう言って、自嘲する様にしながら目を逸らす妖夢。

現「そんなことはないだろう。家事全般も出来るし、気立ても良いじゃないか」

妖夢「それは、やるべきことをこなしているだけです。与えられた仕事をこなす、尊敬する御仁を敬う。当たり前のことです」

 当たり前の事、ね。

 生真面目なのは美徳であるが、固いな。

現「……もう少し柔らかくなれば、良い嫁になると思うんだがな」 

妖夢「よ、嫁ッ!?」

現「強く、家事も全てこなせて、気立てが良い。三拍子揃っているじゃないか」

妖夢「そ、そんな!私の様な未熟者が嫁などと、そんな事を考えている暇もありません!!」

 顔を真っ赤にして、何故か必死に否定する妖夢。

妖夢「……それに、私よりも弱い方とお付き合いはちょっと」

現「意外と理想が高いな」

妖夢「祖父がずっと、そう言ってましたし……」

 妖忌……。

 孫煩悩だったのか、あやつは。

妖夢「で、ですから、もしもお付き合いするなら――」

現「……妖夢よりも強い者、か。これは厳しいな」

妖夢「……」

現「妖夢を超える気概を持っていなければ、無理か。……根性のある男子が居ればいいのだが」

妖夢「……」

現「で、どうかしたのか?」

 何か言いたげに、妖夢は笑顔で俺を見据えて来る。

妖夢「私、朝餉の配膳をしてきますね。師匠は幽々子様に朝餉の準備が整ったとお伝えください」

現「あ、ああ。わかった。それでは、後でな」

妖夢「はい」

 小さく礼をして、にこやかな表情のまま去って行く妖夢。

 ……良い表情だったな、何か嫌なことでも俺は言っていたのか。

 腕を組み、考えながら幽々子の部屋へと俺は向かうのだった。

※妖夢の好感度が上がりました
※妖夢は付き合うならば強い者が良い様です


―白玉楼・庭(昼)―

 今朝のあの会話からずっと、妖夢は笑顔のまま俺を見ていた。

 朝餉の時、幽々子から何かしたのかと問われれば、俺に原因があるらしいと耳打ちした。

 すると、彼女は目を細めて難しそうにしながら話を変えた。

 つまり、逃げたのだ。

 俺がどうにかしろ、ということだろう。

妖夢「では、今日もよろしくお願いします」

 笑顔のまま、妖夢が木刀を構える。

 にこにことしている筈なのに、どこか鬼気迫る様な圧力があった。

 本来笑顔とは、攻撃的な意味合いがあると何処かで聞いた覚えがある。

 歯を見せる、その行為が元なのだろう。

 まあ、気にしていても仕方ない。

現「今日も、楽しくいこう」

 俺もそう言ってから木刀を構えた。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
聖遺物:+1

判定直後

n

>>262 コンマ:6+3=9 ※妖夢、絶好調

 昨日の事もあり、少し心配していたのだがそれは杞憂だったらしい。

妖夢「ハッ!!」

現「良い動きだ」

 正面からの突撃から、すかさず跳躍してからの背面への振り下ろし。

 縦に回転する妖夢から放たれた勢いのある一撃を、両手で掴み背中に回した木刀で凌ぐ。

 全力全開、力みのある荒いが俺の本気を引き出した昨日とは違い、適度に緩急の付いた動きで俺を翻弄する妖夢。

 自然体でありながら、俺へと迫る彼女の刃。

妖夢「もらいましたッ!!」

 連撃に見舞われ、防御が間に合わなく成り始めた頃、そこで俺は妖夢の攻撃を受け流し損ねる。

 下へと強制的に降ろされた右腕。

 体勢を崩され、彼女は一本を確信しただろうその時。

現「慢心は――」

妖夢「ッ!!?」

現「――感心しないぞ」

 左の手で木刀の側面を押し、軌道をズラす。

 それで今度は体勢を崩したのは妖夢だ。

妖夢「そんなッ!?……ですがッ!!」

現「……ッ」

 そうして、回し蹴りをしようとした時、押された勢いのまま妖夢は回転する。

 俺の足は妖夢の側頭部の寸前で止まり、同時に妖夢の木刀が俺の胴の間際で止まる。

 そうして、お互い黙ったままその場で体勢を立て直す。

現「カハハハハハハッ!……良い判断だ。良くぞ、利用した」

妖夢「……入った。入りましたよ、師匠!!」

 笑い、賞賛の言葉を贈る俺を余所に、俺への攻撃が成功したと喜ぶ妖夢。

 ああ、確かにお前のこの一閃は確実に俺へと届くだろう。

 だが――。

現「水を差すようで悪いが、それでも痛み分けだな」

妖夢「うっ……」

 俺の言葉に、喜びが引っ込んだのか妖夢は表情を苦くする。

妖夢「でも、私の方が少し早かったと思います!!」

現「それでも、寸止めをした時点でこの結果だ」

 俺は元よりそのつもりであったが、妖夢までそうするとは思わなんだ。

 もしもあのまま妖夢へと蹴りを敢行していれば、彼女の頭蓋を割かねなかったからだ。

 既に、彼女は俺の動きをほぼ習得しているのかも知れない。

 俺が全力を出すしかない、という現状がその考えを過ぎらせる。

現「悔しければ、俺へと完全な一本を当ててみせろ」

妖夢「……わかりました。師匠、後悔しても知りませんよ!」

 後悔など、せぬよ。俺を超えさせる為に、この訓練をしているのだからな。

※妖夢の腕がグッと上がりました。
※妖夢の腕が一段階上がりました。最終まで後一段階です


※修行を終えた所で、今日はここまで

※一段階上がったので、連続修行はなしにします。そんな早く終えても、ねえ。まあもう一段階で終わっちゃいますが。

※次回は明日。もしかしたら昼から出没するかもしれません。

※では、お疲れ様でした


なんかフラグっぽい夢があるけどその判定もしばらくしないの?


>>265

※記憶戻ったので、しばらくはやらないです

※20:30頃に再開します



再開の時だ。その刹那(コンマ)に、全てを賭けよう


―白玉楼(昼2)―

 それから暫く打ち合ってみたが、どうも『俺』の方の調子が悪いらしい。

 妖夢の相手をするくらいは出来るが、万全の状態ではないので修行を切り上げる事にした。

 そんな状態で、楽しくやれるわけもない。

 さて、そういうわけで予定を開けてしまった。

 何かするか、何処かへ行こう。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2


※おおう、消し忘れてたァッ!!

※こちらのミスなんで、採用しますorz


>>276 選択:2

 ―白玉楼・庭(昼2)―

 考えながら屋敷を歩いていれば、庭から妖夢の声が聞こえてきた。

 乾いた音が鳴り響く。

 あれからも一人で修行を続けていた様だ。

現「……あまり根を詰め過ぎると仕事に響くぞ」

妖夢「あれ、師匠。お休みしていた筈では……」

現「体の調子が悪いわけではないからな。打ち合いは止めておくが、口出しくらいはするぞ」

妖夢「あ、その……。わかりました。お願いします」

 体に直接俺の動きや技術を叩き込むのも良いが、時には指示を出すだけでもありか。

 こういうことは初めてだが、俺の感じた違和感や思い付いた事を口に出せば良いのだろうか?

 戦いは常に戦場だったから、修行の指示の仕方というのは、いまいち掴めんが。

 さて、暫く見ながら適当に意見を出すとしようか。

※判定
1程ダメダメでした 9程妖夢の動きが良くなった 0・ゾロ目で……?

頭脳【9】:+1
聖遺物:+1

判定直後

ほい

>>280 コンマ:2+2=4



妖夢「……師匠って、意外と口下手なんですか?」

現「いや、そんなつもりは無いんだがな」

妖夢「言わんとしている事はわかるんですが、こう……」

 指示を出す、というのは意外と難しいものだ。

 的確な言葉選びや、分かりやすく噛み砕いた内容を相手に伝えなければならない。

 知識は有るにはあるんだが、どうも妖夢に上手く伝えられなかったようだ。

現「やはり、体に直接教え込んだ方が良いのかもしれんな……」

妖夢「……何だかその表現、師匠以外が使えば卑しい意味に思えそうですね」

現「どういう意味だ?」

妖夢「そういう方に、師匠が見えないということです」

 よくわからないことだった。

※妖夢の腕が上がりました


―白玉楼(夕方)―

 区切りの良い所で、妖夢がそろそろ家事をこなさなければと去って行った。

 日も暮れ始めているし、確かにあのまま続けるのも他の事に支障が出る時間だ。

 屋敷の屋上にひと跳びで登り、地平線を眺める。

 さて、これから支度を始めるならば夕餉まで時間が有る筈だ。

 暇の潰し方でも考えよう。

※選択
1:白玉楼に残る
2:×
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす(内容再安価)
9:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

ゆゆ様とまったりする

>>284 選択:9 幽々子とまったり

 屋根の上で云々と考えごとをしていれば、

幽々子「あら、そんな所で何を黄昏ているの?」

 屋根の下の縁側から出た所から、幽々子の声が聞こえてきた。

 彼女はふわりと浮かび上がると、俺の隣に腰をゆっくりと降ろす。

現「幽々子か。いや、黄昏ていたわけではないのだ。どう暇を潰そうか思っていてな」

幽々子「あらあら、それなら妖夢の修行を見ていたら良いのに」

現「……その、だな。少しばかり調子が出なくてな。今日はもう、切り上げたのだ」

 そういう選択をしておきながら、そんな理由で休みを挟む自分に自嘲を含ませながら言う。

幽々子「そうなの?だったら、お夕飯は沢山食べないと~」

現「体調が悪いわけではないんだ。……まあ、そんなわけで暇だったんだが」

 間延びした語尾で柔かに笑う幽々子にそう言いつつ、言葉を続ける。

現「少し、一緒に居てくれないか?」

幽々子「お話でもしましょうか?」

現「そうだな。……そうしよう」

 察してくれたのか、提案してくれる幽々子に俺は微笑む。

 さて、では何を話そうかな。

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢の修行の指示の仕方について話してみる
人に何か指示をする時のコツってあるのかなあ?

>>291

現「……今日、初めて修行の指示、というものをやってみたんだが」

 昼間の事を思い出し、言いつつ顎に手を当てる。

現「どうも、言葉だけで動きをよくさせるというのは難しいな」

幽々子「あら、勤勉な現さんのことだから、そういうのも得意だと思ったのに」

現「自分でして見せるのと、教えるのでは全然違う。……幽々子は、どう思う?」

幽々子「そうね……」

 俺の問いに、今度は幽々子が首を傾げて答えに悩む。

 教え方、というよりも今回は指示の出し方について聞いているという意味合いが強い。

 誰かの上に立っているならば、そういう場面も幾らか経験している筈だ。

幽々子「……私だったら、もう全部その人に投げちゃうわね」

現「……は?」

 予想もしていなかった言葉に、素っ頓狂な声を出してしまう。

幽々子「うふふ。ほら、私ってこういう性格だから。それに、妖夢なら勝手に上手くやってくれるし」

現「いや、その妖夢へのだなぁ……」

 くすくすと笑う幽々子に、肩を落としながら呟く俺。

 妖夢への絶対の信頼があるのか、それとも放任しているのか。

 いや、後者の方は多分無いとは思うけれど。

幽々子「あの子は、斬り開くのが得意な子だから。現さんが思う様にしていけば良いと、私は思うわ」

 それで今日、失敗したんだけどな。

 などとは、口には出さずとしよう。

 彼女は、多分そのまま続けていけば良い、と言っているのだ。

現「そうだな。……ああ、そうするとしよう」

幽々子「頑張れば、頑張るだけご飯は美味しいわよー」

 違いない。そう俺は笑いながら、幽々子と夕餉の時間までのんびりと過ごした。

※幽々子の好感度が上がりました



―白玉楼(夜)―

 夕餉の際、今朝のことをふと思い出したが、妖夢の様子も普段通りに戻っていた。

 まあ、修行を見ている時も最初こそずっとそうだったが途中から元に戻っていたしそういうことだろう。

 そういえば最近、布都達と会っていないな。

 元気にしているだろうか。

 さて、夜だ。

 何時も通り、何かしてから眠るとしよう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

※サブイベントじゃない。メインイベントだ

>>299 選択:2 コンマ:末尾0 ※そしてメインイベント発動だ

 昨日は酒を飲んでいる内に、彼女が同伴する形になった。

 なら、今日は最初からその目的で誘いに行こうと思い、厨房から二つの徳利と一本の瓶子を持ち出す。

 その際に、昨日飲んだ半分空いた瓶子がないことに気付く。

 ……もしかして、もう飲んでいるのか?

 いや、それにしても徳利の数は合っていたはずなんだが。

 そう思いながら、部屋にいるだろう幽々子の元へと向かう。

 部屋の灯りは点いている、ということは居るのだろうか。

 考えつつ、歩みを進めると、

幽々子「それで、唐突ね。こんな夜分に」

 幽々子の、誰かに向けた言葉が襖越しに聞こえてきた。

 誰か来客でも、あったのだろうか?

※選択

※誰が居た?

1:紫
2:藍
3:映姫
4:神子

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3

※神子、なし

>>305 選択:3

映姫「少し急用だったもので」

幽々子「そう。……それで、襖の向こう側に居るのは現さんかしら?」

 見透かされた様に、幽々子が言い当てて来る。

幽々子「入ってらっしゃいな。……良いでしょう?閻魔様」

 閻魔様。

 ということは、来客は四季か。

映姫「ええ、構いません。拒む理由もない。……寧ろ、歓迎と言った所でしょうか」

幽々子「そうね。今ならば、耳も目も無いのだから」

 襖越しに聞こえてくる、何やら意味深な会話。

 俺は小さく断りを入れてから、幽々子の部屋の中へと足を踏み入れる。

現「酒を飲もうと誘いに来ただけなのだがな……」

幽々子「あらあら、そうだったの?でも、残念。もう飲んでいたり」

 幽々子と四季の前には、それぞれ盃が置かれていた。

 その盃には見覚えがない。

 ということは、四季が持参したものだろう。

 部屋の後方には、昨日飲んでいた酒の瓶子とは別に、もう一本置かれていた。

映姫「お久しぶりですね」

現「とは言え、まだ一週間も経っているかいないかだがな」

映姫「そういえば。……時間の流れとは早いものです」

幽々子「それで、現さん。何時まで立っているのかしら?」

 挨拶を交わして居る内に、幽々子が座れと催促してくる。

 俺は二人を挟んだ所の右、三角形が出来る様に座り、瓶子を中央に置いた。

 さて、こんな場面であるが、どんな話でも切り出そうか。

 せっかく四季も居るのだ。そして、耳も目もないと幽々子が言っていた事にも意味が有るはずだ。

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

『幻想に走り給う者』について聞いてみる

>>308

 ならば、聞く事は唯一つである。

現「二人に聞きたいんだが……」

 声を出してから、ひと呼吸置く。

現「『幻想に走り給う者』。その事について、そろそろ話してくれても良いんじゃないか?」

 核心への、一歩を踏み出す。

 そのつもりで俺は、この問を投げ掛けた。

幽々子「……現さんには」

現「関係ない、とはどうも思えない。お前の様子。四季の言動。そのどちらを取っても、考えつくことがある」

 それに、太子も言っていたことがある。

 俺には何かあるのだ。

 この記憶とは別の、何かが。

映姫「……座を、貴方は確認していますよね」

幽々子「映姫様?」

現「座、というと?」

 四季の言葉に、俺は問い返す。

映姫「貴方は感じた筈です。あの曼荼羅のことを」

現「……何処でそんな事を聞いたのかは知らないが、ああ。それなら、『見た』」

 以前、部屋で瞑想している時に俺はそれを感じ見た。

 あの輝かしく、温かな光を放つ曼荼羅を。

幽々子「……そこまで、たどり着いてしまっていたのね」

 小さく声を漏らす幽々子。

 それを尻目に、四季は言葉を紡ぐ。

映姫「あの曼荼羅は、かつての『幻想を走り給う者』が生きた証です」

現「生きた証。……まるで、今はもう居ない様な口振りだ」

映姫「居ないわけではありませんよ。ただ、その因子はそこに刻まれ、座が埋まる」

 つまり、あの蓮の座席に座っていたあの二人の男は幻想に走り給う者だった、というわけか。

映姫「……幽々子さん。ここから先は、貴方が言うべきです」

 そう言って、四季は幽々子を見据えた。

 幽々子は顔を逸らし、口を閉ざしていたがやがて小さく呟き始める。

幽々子「……現さん。貴方は、その素質を持っているの」

現「……つまり」

幽々子「貴方は、幻想に走り給う者」

 ストン、と。

 幽々子の言葉が俺の胸の中へと落ちる。

 凹みに嵌る凸の様に。欠けた部品を再び付けた様に。

 俺の中で、漸く納得の行く答えが聞けた気がした。


現「ずっと、思っていた。そう、感じていた」

幽々子「……」

現「自分で答えは出していたんだがな。……その合わせが欲しかったのだ」

 彼女達のその言動が、様子が、あまりにも不自然だったから、というのもある。

 八雲 紫はそれを否定していたようだが、それは今確認しようがない。

現「それで、その幻想を走り給う者というのは何をすれば良いのだ?」

映姫「……特に、何か課せられているわけではないですよ」

幽々子「貴方が思い、貴方が考え、貴方が行動する。……それが言わば、幻想に走り給う者なの」

 二人の答えに、右目を閉じて唇を尖らせる。

現「真意は俺自身で掴む物だと、解釈すればいいのか?」

映姫「察しが良く、助かります」

 どうやら、俺の考えは当たっていたようだ。

 俺がしたいことをし続ければ良い。

 それで良いのなら、今と何ら変わり無いじゃないか。

幽々子「……貴方は」

現「ん?」

幽々子「現さん。貴方は、それで良いの?」

 それで良い、とは?

現「今と変わらないものなれば、良いも悪いも無し。なれば、今まで通り過ごしていくだけぞ」

幽々子「そうじゃないの。……貴方は、その終わりに確実に出会う。その先へも、確実に干渉することになる。貴方は、それでも」

 幻想に走り給う者がどういう存在なのか、未だわからないが。

 未来永劫、縛られる様なものなのだろうか?

 終わりに出会い、その先へも関わる。

 その言葉に俺は返す。

※選択
1:俺は、皆と楽しく気ままに過ごせれば、それで良い
2:なれば、その果てまで付き合うまでさ
3:知らぬよ、存ぜぬ。未来の事など、現ではなく夢路に見ていれば良いのだ

↓7までで多い数字を選択(一つが過半数を超えればそれで〆切)

多数決の結果 選択:2

現「なれば、その果てまで付き合うまでさ」

 言ってから、瓶子から酒を徳利へと注ぎ、煽り飲む。

現「それが例え那由多の数であっても、それを受けるべきならば受けようぞ」

 中身のなくなった徳利を手に、続けて俺は言葉を放った。

 そう。彼女達が居るのであれば、それでも構わないと俺は思う。

 楽しいのだ。今が、ではなく。

 彼女達と過ごすのが。この幻想郷という土地に居るのが。

幽々子「そんな、簡単な話じゃ――」

現「野暮な事は聞いてくれるな。……俺は、気に入っているのだ。この場所を、お前を、妖夢を、皆を」

 そんな場所に居られるのならば、何だってしよう。

 無理難題でも、やりきって見せよう。

 それが俺の、思いならば尚更だ。

幽々子「……辛い事もあるかもしれない」

現「おう」

幽々子「……悲しい事もあるかもしれない」

現「おう」

幽々子「……酷い事もあるかもしれない」

現「おう」

幽々子「それでも、良いの?」

現「然り。……そもそも、俺は自分の思いに正直者なのだ。嘘など吐かぬし、吐けないさ」

 楽しく、思うままに過ごしたい。

 その要因は、皆とあらねばできぬことだ。

 一人は寂しく、そして辛い。

 なれば、皆と在れるならば。

 それで良いのだ。それが良いのだ。


映姫「ふふ、心配損でしたね」

幽々子「……強いのね。現さんは」

現「ククク、伊達に妖夢の師匠をやってはおらぬさ」

 身に持った強さ。それは、誰かを護れる強さで有りたい。

 その力を、妖夢も持って欲しい。

映姫「では、改めて飲み直しましょうか。……せっかく現さんも居ることですし」

幽々子「そうね。せっかく、彼も居るのだから」

現「……何がせっかくなのか、わからぬぞ」

 何処か、嫌な予感が二人の笑顔から感じられた。

 夜の白玉楼に、静かな宴が始まる。

 楽しい日常に、また新しい思い出が刻まれる。

 俺が幻想に走り給う者だと言うなれば。

 俺は、俺の思いのままに過ごしていこう。

 そう、強く思った。

※幽々子の好感度がぐっと上がった
※映姫の好感度があがった
※自分が幻想に走り給う者だと、現は知りました

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい


十三日目

―白玉楼・自室(朝)―

 映姫が帰ったのは、結局夜更けだった。

 あれだけ飲んで顔色一つ変えないとは、流石は閻魔である。

 かくいう俺だが、今日も酒がちゃんと抜けている様で何時もの時間に目を覚ました。

 幻想に走り給う者であれ、今やるべきことは変わりなし。

 され、朝餉の時間まで何かをして暇を潰そう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記・数字のみの場合再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

※軒並み大低空してんなー……

>>330 選択:1

―白玉楼・居間(朝)―

妖夢「本当、唐突ですね……」

現「良いだろう?たまには」

 というわけで、妖夢と話す為にやってきたのは白玉楼の居間。

 つまり、普段食事を摂る場所だ。

 朝餉の準備を幽霊に任せた妖夢を捕まえ、ここで先に話そうと連れ出して来て今に至る。

現「昨日の事も謝りたかったからな」

妖夢「え、えっと……?」

現「上手く指示を出せず、申し訳なかった」

妖夢「あ、そっちですか」

 何がだ、と思う。

妖夢「気にしないでください」

 そして心を読まれた。

 読心術とは、恐れ入る。

現「今後、そういう方面も精進させてもらう。……が、やはり打ち合いが基本だろう」

妖夢「ふふ、私もその方が身が入るので、助かります」

 情けない、とは思うが自分で理解するのは得意だが、誰かに理解させるのは苦手だと知った。

 だから、従来のやり方を基本に沿えてしまう。

 性にあっているから、と加えても良いだろう。

 まあ、妖夢もああ言っているわけだから、気にしない様にするかな。

妖夢「……それだけ、ですか?」

現「あいや、そうだな。このまま何か話すか」

 朝餉の準備は幽霊達がやっている。

 なれば、妖夢とまだ何か話せる筈だ。

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢は恋をしたことがあるのか?

>>337

 そんな事を云々と考えていれば、妖夢が小さく吹き出す。

 何事かと思って顔を上げれば、彼女はくすくすと笑っていた。

妖夢「考えてみれば、基本的に師匠からお話を振られてばかりですね」

現「……そうか?」

妖夢「はい。……私も、本当は師匠ともっとお話したい」

 ならば、そうすれば良いじゃないか。

 幽々子辺りになら、俺はそう言うかもしれないが今目の前に居るのは妖夢である。

 彼女は、この屋敷の家事全般を幽霊達と共にこなしている。

 そして、空いた時間を修行に回している。

 昼間の俺との修行によって多少話す時間は増えたが、それでも本題は彼女を鍛えることだ。

現「……俺だってそう思っているさ」

妖夢「師匠……」

現「好きなんだ」

妖夢「……ふぇ?」

現「……この場所が。この空気が」

妖夢「ああ、そういうことですか」

 別に、何か可笑しな事を言った覚えはないというのに、妖夢から呆れられた様な声色でそう言われる。

 一瞬紅潮して変な声を出したと思えば、この切り替えだ。

 少し面白い。

現「妖夢は面白いな」

妖夢「面白いって、なんでですか?」

 さあ、何でだろうな。

 そう心の中で思いながら、俺は笑顔を浮かべた。

 その後は朝餉の時間まで妖夢と他愛の無い会話を続けたのだった。

※妖夢の好感度が上がりました


※眠いので、今日はここまで

※幽々子が好感度を抜いたと思ったら、妖夢が追いつきました

※明日はPM11:30頃に再開する予定です

※では、お疲れ様でした



※人居れば再開します


※居ますよォッ!?

※あと、話題安価の際にという意見がありましたが、まあそこはこちらから強くは言いませぬ。だって安価だし。

※ただ、ちょっとーって思っている人も居るんだぜ、的な感じで善性に訴えかけてから、個人の判断に任せます。

※まあ、ここは安価とコンマのスレ。ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられんという事です。

※さて、再開しましょうか


―白玉楼・庭(昼)―

 昨日は長く相手を出来なかったので、今日はいつも以上に気合を入れて妖夢と打ち合う事にした。

 そうでなくても、俺の本気を出させるくらいまで妖夢は成長している。

 少し気を抜けば、一本を取られる事となるだろう。

 故に、目の前に立ち、何故か嬉しそうに鼻歌を唄う少女の事を俺は油断しない。

妖夢「しゅっぎょう、しゅっぎょう、師匠としゅっぎょうー♪」

現「……随分と上機嫌だな」

妖夢「いえいえ。ただ、師匠と修行出来るのが嬉しいだけです」

 柔和で自然な笑みを浮かべ、妖夢は言うが何がそこまで嬉しいのか俺にはわからない。

 強くなる事が嬉しいのならば、先の鼻歌の内容に疑問を覚えるし。

 よもや、俺と居るのが嬉しいなどとは言わないよな?

現「……そうか、ああ良い。楽しんでくれるなら、それで」

 別に悪い気はしない。

 ので、深く追求せずにそういうものなんだなと納得することにした。

現「では、今日もお相手仕る」

妖夢「はい!よろしくお願いします!!」

 互いに礼を取ってから、木刀を構え見据え合う。

 いざ、尋常に勝負しようか。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
聖遺物:+1

判定直後

1


>>351 コンマ:2+3=5



 妖夢の動きに合わせ、俺が動き木刀を叩き合わせる。

 そして妖夢は俺の動きに合わせ、また木刀で受け流す。

 軽く流してから本格的に動こうと思っていたのだが、どうにも妖夢が動きに喰らい付いてくる。

 舞踏している様に、お互いがどういう動きで来るのかを最初からわかっている様に。

 この時間の打ち合いは、どうもしっかりとしすぎる物となった。

現「……最初の頃なら、妖夢もここまで俺の動きに付いて来られなかっただろうな」

妖夢「師匠との打ち合い。全力で記憶し、全力で反芻しております故。……ふふ、今が楽しくて仕方ないです」

 鍔迫り合いをしながらの会話。

 それならば、良し。強くなっているのは目に見えているし、楽しんで居るならば重畳。

 それから一向に決着の付く様子もなく、しばらく打ち合ってから一度妖夢の家事をする時間になったので一度切り上げる事にした。

※妖夢の腕が上がりました

※選択

※修行を続けますか?

はい/いいえ

↓5までで多い方を選択


 多数決 選択:いいえ

―白玉楼(昼2)―

 一度、先の動きを思い返してみると妙な違和感を感じた。

 それで少しばかり時間が欲しいと妖夢に申し出て、今日の修行の続きは一旦見送りとなった。

 妖夢の動きは、確かに良くなっている。

 それも目覚しく、たった数日で俺の動きへもちゃんと対応出来る様になっている程だ。

 元々長く剣術の修行を行っていたのだから、弱い筈がない。

 だが、その動き自体に俺は違和感を覚えた。

現「……思い浮かばんな」

 白玉楼の屋根上で胡座をかきながら考えてみたものの、どうもその要因がわからない。

 ……もう一度妖夢と打ち合ってみるか?

 それとも一度、白玉楼から出るか?

 修行か、気分転換。どちらにしようか。

※選択

1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす(内容再安価)
9:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

自分の指導について思案


>>364 選択:9 自分の指導について思案

 そのままの体勢で、腕を組みながらこれまでの事をもう一度思い返してみる。

 違和感の原因。

 もしかすると、俺の指導が悪いせいなのだろうか?

現「……いや、そもそもだ」

 俺が直接指導したのは、昨日の一件、それのみである。

 その他は全て打ち合いをしていただけだ。

 なれば、どうして違和感を覚えた?

 深く、深く思案して考え出せ。

※判定
7以上で原因究明 0・ゾロ目で……?

頭脳【9】:+1

判定直後

ふるわ

>>367 コンマ:3+1=4 ※失敗

 駄目だ。どうも頭の巡りが悪い。

 原因について考えたものの、結局はその答えにたどり着けず。

現「もう、夕暮れか……」

 無為に時間を過ごす結果となった。

 ……おかしい。

 この違和感の大元を俺は知っている筈なのに、思い付かない。

 何故だ?

 そんな疑問を覚えながら、茜色に染まった空を俺は眺め続けた。


―白玉楼(夕方)―

 原因の究明は失敗。

 これは、敢えて考えない方が良いのだろうか?

 修行をしている内にわかるかもしれないし、どうだろうか。

 それは兎も角、もう夕方か。

 夕餉の時間まで何をして過ごそうか。

※選択

1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす(内容再安価)
9:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

7


>>371 選択:7

 今日の所は、気分転換としよう。

 妖夢にも言ったが、根を詰めすぎても仕方がないことだ。

 このまま考えて居ても仕方ない。

 そう思ったからこそ、風に身を任せて幻想郷を彷徨う事にする。

※判定
5以上で何処かに流れ着く

判定直後

マヨヒガ

>>376 コンマ:8 成功

※場所の名前は再安価だすまで待ってェッ!

※再安価(場所指定)

※どこに辿り付いた?

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

香霖堂


>>379 選択:香霖堂 コンマ:0 ※メインイベント開始

―香霖堂(夕方)―

 そうしていると、森の入口らしき場所に一軒の店を見つけた。

 こんな辺鄙な場所に店?

 そんな疑問を覚えながら降り立ち、掲げられた看板を見る。

 『香霖堂』。

 それがこの店の名前らしい。

現「しかし……」

 店というには、随分と雑多なものだ。

 何に使うのかわからない物も多いし、誰の得になるのだという物も見受けられる。

 まるで物置の様だ。そう思わず居られない。

 そんな風に店を外から眺めていると。

現「ん?」

 誰かが外へと出てきた。

 白髪で眼鏡を掛けた青い服装の男と、もう一人。

※選択

※霖之助と一緒に店から出てきたのは?(香霖堂に来そうなキャラでお願いします)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

ゆかり

>>390 選択:紫

 あれは、あの時の――。

現「八雲 紫だったか」

 そうだ。幽々子の友人だったか?

「ん?お客さんかな?」

紫「あら、貴方は確か幽々子の所の……」

現「少し振り、だな。あの時はどうも」

 八雲に頭を小さく下げて、礼をしながら挨拶をする。

 彼女は扇子を開いて口元を隠すようにすると、これはご丁寧にと返してくる。

「知り合いかな?」

紫「顔見知り程度ですわ。……彼は森近 霖之助。この香霖堂の店主」

霖之助「勝手に紹介しないでくれ」

現「俺は夢路 現。白玉楼に住まわせてもらっている、剣客だ」

 八雲の勝手な行動に不満を漏らす森近。

 そんな彼を尻目に、俺も勝手に自己紹介をする。

紫「……貴方、少し変わったかしら?」

現「さあ。ただ、失っていたものを取り戻しただけのことだ」

 目を少しだけ細めて、観察する様に俺を見ながら八雲は言う。

 その問いに対し、俺はそう返す。

 この女に、俺は自身の事を詳しく話していない。

 ただ、剣客とだけ告げていた。身の上の事など話した所で、詮無き事だが。

紫「……幽々子は、どういうつもりなのかしら?」

 疑問を強く顕わにして、八雲は呟いていた。

 そういえば、この女は俺の事を幻想に走り給う者ではないと言っていた。

 しかし、幽々子達は俺の事をその存在だと言う。

現「何か?」

紫「いいえ。……そう、そうなのね。夢路の。幽々子にこう伝えておいて。暫くは、様子見にするって」

 それだけ言って、彼女は去っていく。

 以前の様に空間に裂け目を作って、そこへと入って行き消えていく。

霖之助「忙しないなぁ。……夢路と言ったかな?」

現「ああ」 

霖之助「彼女の気に障る様な事でもしたのかい?」

 俺を心配する様に、嘆息を吐きながら森近は尋ねてくる。

 さあ、知らぬ存ぜぬ。元々、ただの顔見知り。

現「何かする、と言ってもあやつも言っていただろう。そんな間柄でもない」

霖之助「そうかい?……一応忠告しておくけど、彼女は怒らせない方が良いよ。ただでさえ、冬眠の時期なのにしていないから、苛立っているみたいだし」

 幻想郷の賢者。大妖怪、八雲 紫。

 少しばかり彼から彼女の事を説明される。

 ……成程。

 しかし、そんな大きな力を持っていながら何故、幻想を走り給う者という存在を求めているのか?

 はたはた疑問に思う。


霖之助「こほん。……まあ、彼女の話は置いておいて」

 仕切り直す様に、わざとらしく咳払いをしてから俺を改めて見据える森近は、

霖之助「ここは香霖堂。所謂、万事屋だ。人間から妖怪、誰にも彼にも商売出来る様に品を揃えているよ」

 ここに来て、漸く商人らしい言葉を言う。

 万事屋、ね。ただのがらくた置き場にしか見えないのだが。

霖之助「探して、何か欲しいものがあれば言ってくれ。あ、一応非売品も多いから気をつけてね」

 ……非売品は、店に置くものなのか?

 素直にそう思いつつ、店内へと案内された。

※判定
5以上で何かを見つける 見つけた場合、再安価

メインイベント:+1
頭脳【9】:+1

判定直後


※再安価

※何を見つけた?

↓5までで募集

最高級砥石


>>397-401

※選択

1:最高級砥石
2:封印のリボン
3:古風な鞘
4:天叢雲
5:ちいさな八卦炉

※どれを選ぶ?

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>405 選択:5

 見つけたのは、小さな八卦紋様の刻まれた底に立て掛け用の足の付いた八角形の箱だった。

現「これは……。ヒヒイロノカネか?」

霖之助「材質はそうだね。……というか、良く知っているね」

 伝説上の金属だが、俺が刀だった時代にはまだ現存していた。

 だから、俺はそれを知っている。

 そう説明してから、俺は手にあるソレを眺める。

霖之助「それは、試作品の一つなんだ。名前は八卦炉。知り合いの子の為に作った物なんだけど」

現「……ふむ」

霖之助「こんな所に紛れ込んでいたなんて。……やっぱりかたさないと駄目だなぁ」

 ほうほう、八卦炉、か。

 それから森近にこの八卦炉とやらが何を出来るのかを説明してもらう。

現「ふむ。色々と便利よな」

霖之助「飽く迄も試作だから、粗悪品だけどね。追加で何かを付けたりも出来ないし」

現「これは幾らだ?」

霖之助「……良いよ、それはタダで譲ろう」

 良いのか?

 と首を傾げながら尋ねる。

霖之助「僕は試作品って言った。……なら、試供してみるのもありだと思ってね」

 ほうほう。

 ならば、ありがたく貰っておこう。

※八卦炉(試作)を手に入れました

※好感判定
森近 霖之助
1程客としか見ていない 9程友人としての好感 0・ゾロ目で……?

メインイベント:+1

判定直後


ゾロ目(白目)


>>410 コンマ:ゾロ目

※森近 霖之助:貴方とは今後、良い関係が築けそうだ を取得しました

※何で好感度判定の時に限ってゾロ目やら0やら出るんですかねえ、コンマ神……

―白玉楼(夜)―

 夕餉の後、八雲から授かった言伝を幽々子に伝えれば彼女はそう、とその一言だけ呟いて部屋へと戻って行った。

 その際、表情がよく見えなかったが、何処か悲しげだったと、俺は思う。

 八雲と幽々子。二人に何かあるのだろうか?

 そう思うが、俺には知る由も権利もない。

 ……さて、夜だ。

 眠るまで何かしよう。何時もの通りだ。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用


>>421 選択:4

 ―白玉楼・自室(夜)―

 やることも思いつかず、誰と会うこともなかったので自室に戻る事にした。

 昼間の妖夢の違和感の正体も未だわかっていないし、幽々子と八雲の間に何があるのかも気になる。

 記憶を取り戻し、自分の正体に悩まなくなってからも疑問は増え続けている。

 何ともならんものだ。

 そんな自分の性分に、少し自嘲してみる。

現「さて」

 布団を敷いたは良いが、これからどうするか。

※自由安価(内容明記)

↓2

八卦路をいじって(使って)みる


>>423

 せっかくなので、今日森近から貰った八卦炉を弄ってみることにした。

 材質はヒヒイロノカネ。永遠に錆びず朽ちずな伝説の金属。

 耳に聞いた事はあるが、目にするのは初めてだった。

 そんな金属で作られたこれは、存外軽い。

 小さい、という要因もあるが。

現「ふむ?しかし、この凸部分はなんだろうか」

 三つの突起があるのを見つけ、それを順々に押していく事にする。

 そうしている内にわかったことは、火が出る。これは調節出来る様だ。下手をすれば、この部屋が吹き飛ぶかもしれない。

 風が出る。夏場には丁度良いかもしれない。ただ、この季節には不要な物だろう。

 そして最後に――。

※自由安価(内容明記)

※八卦炉(試作)に付いていた最後の機能は?(内容次第では安価↓)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

自 爆 機 能


>>426

 ふと、この八卦炉の説明書代わりに貰った用紙の事を思い出す。

 そこには俺が確認した機能が簡単に説明書きされており――。

現「自爆装置って……」

 最後の一箇所。そこだけ紅く塗られていたから最後に回していたのだが、それで正解だったらしい。

 押してから十秒程で、爆発四散する機能だと書かれていた。

 ……どういうつもりでこの機能を付けたのかその意図が汲めないと思っていたが。

 そう言えば、試作の粗悪品と言っていたか。

現「……いざというとき」

 唯一、一回のみになるが使えるかもしれない。

 その範囲や威力まではわからないが、投げ道具の代わりにはなるだろう。

 ……使う場面が来ないことを、切に願う俺だった。

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

持ち物
八卦炉(試作):火を起こしたり、風を吹かせることが出来る便利道具。ただし、自爆装置が付いている。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい
『英雄伝』
森近 霖之助:貴方とは今後、良い関係が築けそうだ


※今日はここまで

※明日は夜勤なので次回は明後日の夜になるかな?

※自爆装置は手榴弾になりました。それでイイよね?

※では、お疲れ様です


※そういえば、東方安価スレに自爆装置付きっていう設定の『あなた』が居たのを思い出した

※21:00くらいには再開したいと思っています


※ご飯もっきゅもっきゅしながら再開します。ローソンのカフェモカうめえ

※誰ぞおらぬかー?

※おお、今日も踏ん張ってがんばりましょーう

十四日目

―白玉楼・自室(朝)―

 ここに来てから、二週間が経った。

 何とも早いと言うべきか。それとも、まだ二週間と言うべきか。

 濃密な毎日を送っているせいか、そう思う自分が居る。

 さて、何時も通り朝餉の時間まで何かしていよう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記・数字のみの場合再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

ラジオ体操第二


>>448 選択:5 ラジオ体操第二

※現さんがどんどんジジくさくなる

―白玉楼・庭(朝)―

 そういえば、白玉楼の物置に『らじおかせっと』なる物があると、以前いつかの食事の際に話題で出た事があった。

 確か、音声で動きを指示され、その通りに動く外の世界の準備運動の一環だとか。

 少しばかり興味が有るので、物置からそれらしい物を取り出し、庭でやってみる事にする。

ラジオ『ラジオ体操第二ー!』

 俺の知らない楽器の軽快な音楽に乗せて、声がその道具から発せられる。

 面妖な……。

 そして第二ということは、第一もあるのか。

 そう思いながら、声の通り動いてみる。

 そうしていると……。

※遭遇判定

奇数で妖夢
偶数で幽々子
0・ゾロ目で二人共

判定直後


>>454 コンマ:奇数 妖夢登場

妖夢「何やら騒がしいと思えば……。師匠、何をやってるんですか」

ラジオ『次は片あしとびとかけ足あしぶみの運動ー』

 声の指示に紛れて、妖夢の声が庭の入り口である縁側から聞こえて来る。

 俺は一旦『らじおかせっと』を止めて……。

 止め……。

ラジオ『次は――』

現「すまぬ、妖夢。止め方が分からぬのだが」

妖夢「……わかりました、お任せください」

 助けを求めて、妖夢に声を止めてもらう。

 ふむ、あの四角の掘られた場所を押せば止まるのか……。

 やはり、面妖だ。

妖夢「ふふ、師匠でも機械は苦手なんですね」

現「絡繰を触る機会など、なかったからな」

 そも、それが外の世界の物ならば尚更である。

妖夢「……一緒にやりましょうか。師匠の動き、見ていて少しばかり違いましたし」

現「良いのか?」

妖夢「朝餉も、何時も通りですから」

 そう言って、妖夢は機械のまた別の場所を押す。

 そうしてから俺が最初押した所を押すと、時間を巻き戻した様に始まりから声が流れ始めた。

妖夢「さ、始めましょうか」

現「う、うむ」

 外の世界の技術。

 まさに恐るべしと思いながら、妖夢と共に準備運動を行った。

※妖夢の好感度が上がりました


―白玉楼・庭(昼)―

 物置に絡繰を片付け、朝餉を食べた後、一息入れてから妖夢を連れてまた庭に戻る。

 今日も今日とて、修行である。

 昨日感じた違和感の正体、果たして見極められるかわからないが。

妖夢「昨日は中途半端に終わってしまいましたが、今日もよろしくお願いします」

現「おう、すまんだと思っている。……さて、始めるか」

 兎に角、妖夢との打ち合いに集中しようか。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
聖遺物:+1

判定直後


>>457 コンマ:4+3=7



 ――違和感の正体。

 喉まで出かかっている、というのにどうもその先まで出すことが出来ない。

 これは、小骨だ。

 魚の小骨が喉に刺さり、取るに取れずむず痒く思う。

妖夢「せいっ!はぁぁああっ!!」

現(何処かで見たことがある、筈なんだ。この動き、この挙動)

 哮る妖夢の攻撃を、防ぎ、流しながら俺は考える。

 この感覚、この違和感。

現「――そこだっ!」

妖夢「ッ!!」

 そうして、甘い隙を見つけて下段から木刀を振り上げれば妖夢の手から木刀が宙を舞う。

 手が痺れたのか妖夢は引き吊った顔をして、深く項垂れた。

妖夢「うう、勝てない……。私、駄目なのかなぁ……」

現「そう自分を卑下するな。俺も、本気を出さざるを得ない所も多くなったのだ」

 駄目なわけがない。

 まだ確かに甘い所も見受けられるが、俺と対等に渡り合えている時点で、彼女の腕は成長しているのだ。

 ……とはいえ、それは俺を基準にした所であるが。

※妖夢の腕が上がりました。

※このまま修行を続けますか?

はい/いいえ

↓5までで多い方を選択

多数決 選択:いいえ

―白玉楼(昼2)―

 妖夢には悪いが、どうも最近身が入らない。

 違和感の正体が何か関係しているのか、それとも、単に俺の調子が悪いだけなのか?

 そういうわけで、今日も早めに切り上げて暇を持て余す。

 ……いかんな。

現「最近、腑抜けて来ている気がする」

 特に意識していたわけではないが、少し楽を覚えすぎたか。

 そんな事では、修行を任せられている身として恥ずかしい。

 もっと気を張ってやらねば。

 そう思っても、最近気になる事がどうも多くて困る。

 ……ああ、どうするか。

 とりあえず、何かをしよう。何もしないのが、一番いけないことだ。

※選択

1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす(内容再安価)
9:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

あれ、続行しないを選んだのに妖夢と修行選択肢にあるのか



>>469 ※出来る様にしました。今回のキーの一つで、現さんも気に掛けていることなんで。と思ったけど多数決の意味が……。いや、うん。修行続行は補正が付く様にしますし、そうじゃなければ付きませんし……。ちょっと今後も考えてみます……

>>464 選択:2

―白玉楼・庭(昼2)―

 修行を切り上げたわけだが、それでも気になって庭へと戻る。

 そうすれば、妖夢がまだ一人で修行を続けている所だった。

現「……妖夢」

妖夢「師匠?」

 何も言わずに、木刀を構えて見せる。

 違和感の正体。

 掴まないと、これから先に進めない気がする。

現「来い、妖夢」

妖夢「師匠……?」

現「切り上げておいて勝手だとは思うが」

 それでも、しなければならないと思ったから。

 妖夢との修行を、今はすることを決めたのだ。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
聖遺物:+1

判定直後

>>471 コンマ:7+3=0 ※擬似クリティカル



 ――強くなりたいと、思った事などなかった。

現「まだまだァッ!!」

妖夢「ッ!!?」

 ――気付けばこの体は、そういうモノだったから。

妖夢「師匠!そこです!!」

現「甘いッ!!」

 ――戦場で敵を斬り裂く為だけに生まれた俺は。

妖夢「この、一閃を!!」

現「ッ……!!」

 ――幾数の魂を貪り、喰らう存在だったのだから。

 そうして俺という個体に染み付いたのは、凡ゆる知識と技術。

 剣よりも弓と言われていた時代で、生き残ってきた我が持ち主だった存在の技。

妖夢「受けて頂きます!!」

現(……そうか)

 その全てを、俺は妖夢に見せてきた。

 そして妖夢は、その全てを驚くべき速さで吸収していった。

 ならば、そうだ。

 この違和感の正体は――。

現「俺の、剣。か……」

 妖夢の閃光の様な横なぎが、俺の胴へと吸い込まれていく。

 俺の剣撃を擦り抜け、俺の体術を躱し、突き抜ける風の如く。

 そうして、鈍い音がこの白玉楼の庭へと、鳴り響いた。


 暫くの沈黙が、この庭に舞い降りる。

 静かに俺は膝を付き、妖夢が肩で息をする音が聞こえて来る。

 ああ、とうとうわかった。わかってしまった。

 妖夢は俺と並んだのだ。

 俺と同じ、技術を体得したのだ。

 それが、どうも、虚しかった。

現「一本。見事、也」

妖夢「師匠……。私、漸く……」

現「ああ、まさしく一本。早いものだ」

 喜びと、寂しさと、複雑な思いが心を満たしていく。

妖夢「やった、やった!!ししょおおおおおおおおおおお!!」

現「うぉっ!?」

妖夢「私、やっと貴方に追いつけたんですね!!」

 振り向けば、嬉し涙を流す妖夢に抱きつかれる。

 痛い、痛い。今お前からもらった一撃の痕が凄く痛い。

現「……簡単に泣くな、馬鹿者が」

妖夢「だって、だって……!」

 まあ、それを今の目標に沿えていたのだから、その気持ちもわからなくもないが。

 しかし、それで嬉し泣きされても、此方は困るというものだ。

現「……良いか、妖夢」

妖夢「はい!なんですか、師匠!!」

現「今のお前の剣は、俺と似たモノだ」

 頭を撫でながら、落ち着かせる様に、そして諭す様に俺は言葉を紡ぐ。

現「ずっと、違和感を覚えていた。……そして、今回漸くわかった」

妖夢「し、師匠……?」

現「……お前との修行は、今日で終わりにする」

妖夢「え……?」

現「俺の教えでは、お前をこれ以上強くすることは出来ないから」

 そう。俺は、強くなる事など望んだ事などなかったから。

 俺の望みは、楽しく思うままに過ごすこと。

 この技術も、この知識も、『与えられた』ものに過ぎぬから。

 ああ、だから教える事が苦手だったのか。

 俺は一度も、自分自身の修行などしたことがなかったのだ。

妖夢「そ、そんな!それじゃあ、私は……!」

現「俺が与えた俺の技。その先を、お前がその身で斬り拓け。そうしてお前は、本当の意味で俺を越えていける」

 その先へ、進み出すことが出来る。

妖夢「私の身で、斬り拓く……」

現「お前は剣為れば、この白玉楼の刃為れば、出来る筈だ。……これが、俺の出す最初で最後の課題だ」

 そうして、手を引いて妖夢から体を離す。

妖夢「私は、そんな……」

現「……少し、用があるのでな。失礼させてもらう」

 妖夢に与えた課題。

 恐らく、今の彼女ならば短い間に成す事が叶うであろう。

 そう俺は思ったのだから、俺は彼女を信じよう。

※妖夢の腕が限界値に達成しました。
※妖夢の好感度が上がりました
※シナリオイベントが発生します


―白玉楼・幽々子の部屋(夕方)―

 妖夢との修行の終わりを言い渡し、別れてから気づいたがもう夕暮れだったのか。

 そう考えながら、俺は幽々子の部屋へと向かっていく。

 もう、教えられる事など何もない。

 そう思ったから、彼女のところへと俺は赴いた。

現「幽々子、居るか」

幽々子「あら?どうかしたのかしら、現さん」

現「妖夢の修行、終わりを迎えたのでな」

 その言葉から、暫しの沈黙が降り、

幽々子「そう。なら、入りなさいな」

 落ち着いた声色の答えが返って来た。

 俺は襖を開き部屋へと入ると、奥の方で正座をしながら此方を見ている幽々子の姿を確認した。

 何も言わず、俺は襖を閉めてから彼女の対面へと腰を降ろし正座をする。

幽々子「……お疲れ様、と言うべきかしら」

現「俺はやるべきと選択した事をしたまでだ。……・これから苦労するのは、妖夢だよ」

幽々子「そういう事でも言ったのかしら?」

 ああ、言い渡した。

 そう伝えて、俺は深く息を吐く。

現「はぁ……。幽々子。俺は、これからの事を選択しに、此処へと来た」

幽々子「そう、良いわ。……貴方には、二つ選択肢を提示することが出来る。以前に言った、その残り」

 神霊と成るか。幽々子の願いを聞き入れるか。

幽々子「貴方の選択は、どれかしら?」

 答えを、問われる。

※選択

1:神霊廟に行く事を選ぶ
2:幽々子の願いを聞くことを選ぶ

↓9までで一番多い番号を採用

多数決 過半数を超えたので 選択:2

 神霊に成る事。

 太子の誘いを無碍にするのも気が引けるが、その行為に必要を感じなかった。

 ならば、俺は幽々子の願いを聞こう。

現「……お前の願いを、聞かせてくれ」

幽々子「良いの?」

現「ああ。それが、例え後戻りの出来ないことであっても」

 その選択を今、することを俺はしよう。

 以前、彼女がそう言っていた。

幽々子「……そう。じゃあ、付いて来て頂戴」

 そう言って、幽々子は立ち上がる。

幽々子「まず貴方に、私達の『秘密』を教えて上げる」

現「秘密……?」

幽々子「それから、私は問い、お願いするわ。……今は何も言わずに、付いて来て」

 俺はそれに、黙して頭を縦に振った。

 そうして、妖夢に一言出掛けてくると幽々子が添えてから白玉楼を立つ。

 その行き先を、彼女は告げる事はなかった。


―???(夕方)―

 それから俺達が着いた先は、見覚えの無い寺の裏側だった。

 そこからは地下に続く坑道が続いており、幽々子が先に立って俺がそれに続く。

 やがて見えたのは――。

現「城……?いや、塔、か?」

 一見、小屋の様に見えるがそれは立派な建造物であった。

 何故そういう感想を呟いた理由は俺にもわからなかったが。

幽々子「良くわかったわね。……入りなさい」

 それで正解だったらしい。

 俺は促されるままに幽々子と共にその場所に入って行く。

 そこには円を描く様に幾つもの石碑が立っており、その内の二つだけが他のモノと違っていた。

 一つは、ひび割れた灰色の石碑。

 もう一つは、鬼面が両側に装飾された石碑。

幽々子「ここには本来、私達の許可がなければ入れない場所……。貴方は、その資格を持っていると私は判断した」

現「……」

幽々子「行くわよ」

 そのまま、幽々子は更に地下へと続く階段へと案内してくる。

幽々子「地下に向けて建てられた逆さの塔。……似た様な城があるみたいだけど、ここは私達が建てた特異点」

現「……」

幽々子「知っているんじゃない?貴方はこの場所を、感じた事があるはずよ」

 言われて、確かにずっと感じた事があると俺は思う。

 瞑想していたあの時、俺はこの場所を幻視した。

 つまりは、そういう事なのか?

 ここが、そうだと言うのか?

 それから階段は、ずっと地下の階層へと螺旋を描いて『登っていく』。

 その間に幾つか扉があった様にも見えたが、どうやら今は関係ないらしい。

 そして――。

幽々子「ここよ」

 最下層と言う名の最上階。

 幽々子の目的地は、ここらしい。


 幽々子は黙して、その扉を開く。

 そこは、見る限り何の変哲もない部屋だった。

 しかし、その中へと入ってみれば――。

現「なに……?」

 風景が一変した。

 見える景色が、全て変わった。

 そこは、以前俺が見たその場所そのものだ。

 頭上には、紋様に埋め尽くされた曼荼羅。

 幾つもの空席になっている蓮の座を埋めているのは、二人の青年。

幽々子「彼らこそが、幻想に走り給う者。永遠の時を刻まれた、因子達」

現「彼らが、そうだったのか」

幽々子「そして、彼らが抑えているのがこの足元の奥底に眠る者」

 幽々子がそう言うと、地下から何かに覗かれている様な感覚を覚える。

 全身が消し飛びそうだ。何もかもを忘れろと、そう言われている様な錯覚がする。

 恐怖?それとも畏怖?

 根源的に、ここから消え去れと、そう告がれている気がしてしまう。

 ここに居たらダメだと。ここに居れば忘れてしまうと。

 そう、本能が伝えてくる。

幽々子「わかるかしら、この存在のことが」

現「お前は、平気なのか……?」

幽々子「わかるかしら、この異形のことが」

 何を、言っている?

幽々子「この幻想郷に迫った『異常』。その為に、私たちが作ったこの曼荼羅」

現「幽々子……?」

幽々子「あの存在を抑え付ける為に、その可能性を持った因子達を私達は探し、刻んできた」

 俺の声が聞こえていないのか、幽々子の様子が少しばかりおかしい。

幽々子「それでも私が望んた事は、飽く迄私達の力でこの存在をどうにかしたかった。紫だってそうだった筈なの。だから、私は貴方にお願いするわ」

現「ここで、か?」

幽々子「……私を、斬りなさい。そして、異変を起こすの。それが私の、お願い」

 その言葉に、俺は言葉を失った。




 


―白玉楼・自室(夜)―

 それから、あの場所から直ぐに去って俺達は白玉楼へと戻ってきた。

 ――異変。それは、この幻想郷における法則のある事件。

 人間でも解決出来ることを前提に、俺がその異変とやらを起こせと幽々子はお願いしてきた。

 そして、その発端として、彼女は自身を斬れと、そう言ったのだ。

 理解出来ない。意味がわからない。

 だが。

 あんなものがこの幻想郷に、確かに居て。

 その為に、俺が出来る事があるのだと幽々子は言っているのではないか?

 俺は、護りたい。

 この白玉楼を。この幻想郷を。

 その為に、出来る事がある。そう、出来る事があるのだ。

 俺にしか出来ない事が、きっと有るのだ。

 ……期限は、一週間と彼女は言っていた。

 その間に、答えを出すべき、なのだろう。

 ……さて、夜だ。

 何かするか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>493 選択:1

 ―白玉楼(夜)―

 適当に白玉楼の屋敷を歩き回って気分転換をしていれば、妖夢と会うこととなった。

 それから、厨房から番茶を用意して縁側でゆっくりとすることになる。

 しかし、暫く茶を啜る音が鳴るだけで全くしゃべる事がなかった。

 沈黙が俺たちを包み、静寂が世界を支配する。

 昼間に修行の終了を告げて、何か思うところでもあるのだろうか。

現「なあ、妖夢よ」

 だから、俺から声をようやく掛けてみた。

※話題安価

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用
 


現「……お前にだけは、伝えておこう」

 悩んでいる。迷っている。

 だが、以前約束した以上、その願いを俺は受け入れなければいけない。

 だから、こそ。

 全てぼかしてだが、妖夢にだけは、伝えておくことにした。

現「……俺は、これからとある『仕事』をすることを、幽々子から言い伝えられた」

妖夢「仕事、ですか?」

現「ああ。一週間後に、俺はここを一旦発つ事となるだろう」

 それが異変の始まりと成る。

妖夢「何処へ、行かれるのですか……?」

現「さあな。そこまでは聞かされておらぬ」

 それは、これから考えることだからだ。

妖夢「そう、ですか」

 見て取れる程に元気を失くし、妖夢は項垂れる。

現「いやいや、戻って来ないわけではないのだ。……そうされると、俺も元気がなくなってしまう」

 そんな保証などないけれど……。

 ……口から出任せであるけれど。

 そう言わずには居られなかったのは、きっと、俺が迷っているせいなのだろう。

妖夢「……ふふ、良い機会なのかもしれませんね」

現「良い機会?」

妖夢「貴方から、独り立ちするという意味で、です」

現「……そうか」

妖夢「ずっと、貴方に頼ってばかりだと。最近、気付いて。修行の終わりを言い渡された時、私は駄目だと思いました」

 番茶の入った湯呑を片手に、妖夢は夜空を見上げながら語る。

妖夢「でも、それだとまた師匠の迷惑になってしまう。……私は、貴方のお荷物になんて成りたくはない」

 瞳を閉じて、落ち着きを払いながら彼女は言う。

 そんな事を考えていたなんて、と俺は思う。

 荷物だなんて思った事ない。ただ、そう感じさせてしまったのかと。

 申し訳なく、思う。


現「妖夢……」

妖夢「私は貴方の隣を歩きたいと、願います。……ここまで言えば、わかりますよね?」

 その表情を、俺は見蕩れて眺める事しか出来なかった。

 たったの二週間。されど、二週間。

 少女とは、こうも早く成長するものなのかと、俺は思う。

 ……その答えを、俺は出す術を持っていない。

 幽々子の事もある。これから俺が起こすだろう事もある。

 きっと、俺は彼女を失望させることだろう。

 ……だから。

現「妖夢。俺の気持ちは、俺を斬って知るが良い」

妖夢「そ、そんな事……」

現「一週間後。立ち会おう。……そこが、俺とお前の、平等な立場としての、御前試合だ」

 ……希望があるわけじゃない。

 きっと、その先へと進めるわけじゃない。

 俺は……。

 俺は、屑だ。

※妖夢の好感度が上がりました

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

持ち物
八卦炉(試作):火を起こしたり、風を吹かせることが出来る便利道具。ただし、自爆装置が付いている。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい


※今日の更新はここまで。

※これから、物語は終わりまで傾く一方です。

※ヒロインレースでありますが、もう幽々子か妖夢しか選べません。

※全てが終わってから、その先があれば、告白イベントがあります。

※次回の更新で、異変まで日にちを飛ばすかどうか、アンケートしておきましょうか。

※では、お疲れ様です

※アンケート

異変を起こす日まで飛ばしますか?

YES or NO

↓11までで多い方を選択


※異変まで飛ばさないんですね。了解しました

※さて、では今日も今日とて始めましょうか。

※残り一週間。現さんはどう過ごすのかは皆様次第。

※朝の出来事を書きながらでも人待ちますかねー


※あ、その前に夢判定復活です

※夢(?)判定

0・ゾロ目で現は夢(?)を見る

判定直後

ほい

>>522 コンマ:7 ※失敗

十五日目

―白玉楼・自室(朝)―

 昨日の事が、未だに俺の中で引きづられている。

 幽々子を斬る。

 そのお願いを俺は、何も言わずに引き受けなければならない。

 そして、それを引き金に異変を起こす。

 ――その異変こそが、妖夢との御前試合の会場と為る。

現「……出来ることならば」

 知らないで、何時までもこのまま平穏に過ごしていきたかった。

 その願いは、最早許されない。

 ああ、陰鬱なものだ。

 気分転換しよう。

 ならば、その時まで俺は思うまま楽しく過ごす事に集中しよう。

 終わりの時まで。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記・数字のみの場合再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用


>>525 選択:2

―白玉楼(朝)―

幽々子「それでね、現さん。その時の妖夢の顔と言ったら、今思い出しても笑えるくらいだったのよー」

現「……そうか」

 朝餉までの時間を潰そうと、屋敷の中を何時も通り歩いていれば幽々子と会うこととなった。

 それから自然とその場で挨拶から話すまで繋がり、幽々子は今、笑っている。

 その事が、俺にとっては不思議でならなかった。

幽々子「もう、現さん?お話ちゃんと聴いてるの?」

現「……聞いてはいるが」

 頬を膨らませて怒りを露わにして見せる幽々子。

 ……お前は。

現「お前は、不安に思わないのか?」

幽々子「不安なんてないわよー。だって、私がそうして欲しいって言ったことだし、ちゃんと意味はあるから」

現「……意味、か」

幽々子「それに、現さんなら上手くやってくれるって、信じてるから」

 穏やかな表情で、幽々子はそう言って俺を見つめる。

 俺はそれで、鳩が豆鉄砲を喰らった様な顔を浮かべていた事だろう。

現「は、ははは……。そうか、信じてくれるのか」

幽々子「そうよ。私は、現さんを信じてる」

 可笑しな話だ。

 何とも、可笑しな話だ。

 迷っているのは、俺だけじゃないか。

 悩んでいるのは、俺だけじゃないか。

 斬られる事に意味がある。

 ……俺は、その真意を悟る。

※選択

1:なら、最後まで俺を信じてくれよ
2:では、その後は俺に任せてもらおうぞ
3:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1


>>534 選択:1

現「なら、最後まで俺を信じてくれよ」

幽々子「ええ、そのつもりよ。……私は貴方に、全てを委ねる」

 優しく微笑む幽々子の表情を、俺はジッと見つめる。

 この日常の終わりは、もう告げられた。

 俺は彼女の願いを、叶える。

 その時まで、どうか共に。

 彼女達と共に、楽しく過ごそう。

 例え、誰から恨まれても、誰から疎まれようとも構わない。

 あらゆる罪も、あらゆる裁きも、俺が背負おう。

 そう。

 その覚悟を持って、俺はこの先へと歩み出るのだ。

※幽々子の好感度が上がりました


―白玉楼(昼)―

 食卓を囲むこの風景も、残り数日だ。

 ……異変を起こす覚悟を決めた。

 幽々子を斬る決心も付いた。

 武士として、この覚悟はもう揺るがない。

 さて、昼だ。

 屋敷の屋根上で風を感じるのもまた、悪くはないがこれからどうするか。

※選択

1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3


>>540

―仙界・神霊廟(昼)―

 行き着いた先は、神霊廟の屋敷。

 神霊に成る事をやめたこと、そしてこの先俺がやるべきこと。

 それを伝える事を、俺はしようと思った。

 後者の方は妖夢と同じくぼかすつもりだが、それを伝える相手は居るだろうか。

 ……限界先にある、呼び鈴を鳴らす。

 誰か居ると良いのだが。

※遭遇判定

5以上で選択再安価

判定直後

っ!

>>545 コンマ:6 成功

※選択

1:神子
2:布都
3:屠自古

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>551 選択:1

 そうして、暫く待ってみると家屋の中から誰かが現れた。

神子「……現さん、でしたか」

現「太子か?丁度良かった――と思ったのだが、顔色が悪いぞ。どうかしたのか?」

神子「少し、有りまして。……玄関で話すのも、なんです。道場の方へどうぞ。そこなら、誰も来ませんから」

 誰も来ない。

 その言葉に少し疑問を覚えながら、先を歩く太子の後を行く。


―神霊廟・道場(昼)―

 道場の奥、壁に近い場所に太子が座り、その対面に俺が正座する。

 彼女は少しの間瞑想すると言って、俺はその終わりを待って居た。

 すると、淡い光が太子の体を包みみるみる内に顔色が回復していく。

神子「……すいません、お見苦しい所を見せてしまった様で」

現「いや、構わん。……今のは、神気を取り込んだのか?」

神子「ええ。……少し、力を使いすぎてしまったので」

 語る太子は、静かに瞼を閉じる。

 彼女がそうする様な出来事など、有ったのだろうか?

神子「……それで、現さん。今日はどの様なご用件で?」

現「あ、ああ。……すまない、太子よ。神霊に成る事を、俺は選ばなかった」

神子「そうですか。……残念ですが、それもまた良しでしょう。今日はそれを伝える為に?」

 淡々と、太子はそう言って目を伏せる。

現「それと、六日後に俺は、とある仕事をすることを幽々子から授けられた。……お前なら、この意味が理解出来るだろう」

神子「はい。……私も、彼女の事に賛同を示した身ですから」

現「迷惑を掛ける事となるやもしれん」

神子「とうとうその日が来た、と私は言いましょう。それもまた、致し方ない。……その役目を、本当なら私が引き受けたかった」

 その口振りに、幽々子の願いは前もって彼女達の間で決められていたのかと俺は思う。

 そして、その役目を彼女は引き受けたかったと言った。

現「俺に斬られたかった、と?」

 冗談めかして、言う。

神子「そうすることで、『彼女』に対する引き金になって欲しかった。そう思っただけですよ。……ふふ、貴方には多分、わからない話ですが」

 彼女――確かに、その言葉が誰を指すのか俺には理解出来なかった。

 だが、それと同じことを幽々子が考えているのだとすれば、置き換えると自ずと見えてくる答えがある。

現「……それが果たして、良い事なのか悪い事なのか」

神子「それだけ貴方は『特別』なんです。……幻想を走り給う者の中でも」

 そうか。そうなんだろうな、きっと。

 さて、話すことは話したがまだ何か話題を振れそうだ。

 何か話題は有ったかな?

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

なぜ誰も来ないのか


※安価来ないようなので、今日はここまでで。

※明日はちょっと出来るかわかりません。

※次回更新する際、このイベントの続きからになります。

※では、お疲れ様です。このレスは安価に含みませんので、↑に加えて↓2まで


※23;00頃に再開します


※では、再開の時間です。これからやっていきます。

※再開場所は、>>554の内容から


現「そういえば気になって居たのだが、ここなら誰も来ない、とは?」

 先の、この神霊廟の道場なら誰も来ませんから、と太子が言っていたのを思い出して尋ねてみる。

 思った疑問をそのまま言っただけなのだが、彼女はキョトンとした表情を浮かばて、

神子「私、そんな事を言いましたっけ?」

 首を傾げながら質問を返してくる。

現「ああ、言っていたぞ」

神子「……あー、そうでしたか。それなんですが、言葉のあや、と言うべきでしょうか」

 頬を掻きながら、太子は目線を宙に泳がせつつ歯切れ悪く呟く。

 何か深い事情でもあるのかと思ったのだが、どうやらそうでもないらしい。

神子「正確には、今は神霊廟の皆が出払っているので、ということです。……私も神気を整えたかったものですから」

現「成程、そういうことか」

 誰も来ない、というよりも誰もいないから道場でゆっくり話そう。

 そういう意味合いで、太子は言っていたらしい。

 言葉足らず、と言うべきかもしれんが、彼女もその時は調子を悪くしていた。

 なら、兎や角言う必要もなかろう。

現「そうか、察すこともできず、すまなんだ」

神子「いえ、こちらこそ何か深読みをさせてしまったようで。申し訳ない」

 互いに小さく頭を下げ、そして最後には可笑しくなって二人して頬を緩める。

 それから暫く、太子と共に他愛もない雑談をして過ごした。

※神子の好感度があがりました


―仙界・神霊廟(昼2)―

 話込むと時間などあっという間に過ぎていくもので、真上近くにあった筈の太陽も沈む方へ傾き初めていた。

 茶や菓子まで用意されるとは、太子には少し申し訳なく思うが、楽しかったので良しとさせてもらおう。

 こうして過ごす時間は、もう残り少ない。

 ならば、多少の我儘くらい、許されても良いと、俺は勝手に思う。

 ……さて、これからどうするかな。


※選択

1:白玉楼に戻る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に残る
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

 

2


>>566 選択:2

―三途の川(昼2)―

 神霊廟から幻想郷に戻り、その足で三途の川へと向かう。

 目的は無いが、取り敢えず落ち着ける場所として選んだのがここだ。

 川の流れを茫然と眺め、適当にそこらの石を拾っては手の中で転がす。

現「……ここも」

 随分と、気に入っているのだな、と俺は心の中で継ぐ。

 幻想郷に来てから、何かとここへと来る事も多かった。

 そうしていると――。

※遭遇判定

5以上で選択再安価

判定直後

1

>>572 コンマ:0 ※成功

※選択

1:映姫
2:小町
3:その他(キャラ名明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>578 選択:1 映姫

映姫「お隣、よろしいですか?」

 いつの間にか来ていたのか、四季に声を掛けられた。

 まったく気配を感じなかったのだが、ここに居る事自体不思議ではない、か?

現「良いが、どうした。……まさか、また小野塚に説教でもしてきたのか?」

映姫「ふふ、私が年柄誰かに説教している様に見えますか?」

 ……いや、閻魔大王ならばそうだろう。

 常に裁き続け、公平に平等に誰もを振り分ける存在であるのが、四季映姫・ヤマザナドゥではないのだろうか。

映姫「……そう見えるんですね?」

現「お前には悪いが、そう思っている」

映姫「素直でよろしいことで」

 言いつつ、四季は薄く笑うと俺の隣へと腰を降ろす。

 膝を抱える様にする彼女は、三途の川を眺めつつ言葉を紡ぐ。

映姫「選択、なされたそうですね」

現「耳聡いことだ」

映姫「閻魔ですから」

 くすくすと、普段から考えられない笑みを四季は浮かべる。

 地獄耳、とでも言いたいのだろうか。

映姫「……貴方はその選択に対し、真摯に向かい合う必要があります」

現「ああ、その覚悟はもうとっくに終えている。後悔もしない、後戻りもしない、振り返らない、省みない」

映姫「ならば、それで良い。……もしも成仏なされたら、私の副官にでも抜粋して差し上げますよ」

 ……それは、冗談か?

映姫「ふふ、どうでしょう」

 見透かされていた。

 さて、そんなこんなでまだまだ四季と話すことができそうだ。

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

映姫は迷ったことがあるかどうか

※またコンマ神は遊んでるのか

>>582

現「……四季は、迷った事はあるのか?」

映姫「迷ったこと、ですか?さあ、どうでしょうか」

 曖昧な答えをされた。

映姫「私は閻魔ですから、罪を裁くことに迷ったことはないかもしれません。……ただ、私個人でと言えば、それもわからない」

現「そうか。……俺は、ついこの前まで悩み、迷っていた」

 その事について、決心を付けられるまで時間はそう掛からなかったかもしれないが。

映姫「実は今も、とは言いませんよね?」

現「言ったであろう」

 覚悟は既に、終えているのだ。

 ならば、道を見失う様な事があってはならない。

 ならば、道を外す事などあってはならない。

映姫「ええ、そうでしたね。……失言でした。お許しを」

現「……何時も思うのだが」

映姫「なんですか?」

現「閻魔が、そう易々と頭を下げていいものなのか?」

映姫「さあ、ここに居るのは飽く迄ただの四季映姫・ヤマザナドゥですから」

 つまり、閻魔大王としてではなく、個人として俺と接している。

 そう言いたいのだろう。

 ……呵々、本当に喰えない奴だ。

※映姫の好感度があがりました


―三途の川(夕方)―

 四季と別れた頃には、日暮れ時になっていた。

 川の水面が茜色に照らされ、反射して輝いている。

 一日の流れが、こうも早いと満喫する暇もないと思ってしまう。

 余韻というものを感じる暇もない。

 それだけ、彼女達との語らいやこの地で過ごすことを楽しむ為に全力を注いでいるのだろうか。

 ……その分のしっぺ返しを喰らわなければ良いのだが。

 今は、今を俺の思うまま楽しく過ごしていこう。

※選択

1:白玉楼に戻る
2:三途の川に残る
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1



>>589

―白玉楼(夕方)―

 もうそろそろ、余裕を持って屋敷に戻っておこう。

 夕餉に余裕を持つには、この時間に戻るのが一番だろう。

 俺はそう思いながら白玉楼の玄関口へと降り立ち、入って行く。

 今の時間、妖夢は修行をしているのだろうか。

 幽々子は、部屋で何かしている事だろう。

 ……俺は俺で、何かするか?

 そう思いながら、屋敷の中を散歩していると――。

※遭遇判定

5以上で選択再安価

判定直後

えい

>>593 コンマ:ゾロ目 ※成功

※選択

1:幽々子
2:妖夢
3:紫
4:藍

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

4

>>596 選択:4

※だ、ダブルオーも出る可能性だってちゃんとあるから(震え声)

「ん?」

現「む?」

 幽々子の部屋がある方角から、九尾を持つ美しい女が歩いてきて自然と目を合わせる事となった。

 互いに訝しげに視線を交差させ、会話するに適した距離へと歩み寄る。

「貴方が、夢路 現殿で?」

現「相違ない。……して、君は?」

藍「申し遅れた。私は八雲 藍。紫様に仕える、式神です」

 そう言って、彼女――八雲の式は頭を下げる。

 あの女、白面金剛九尾まで従えているのか。

現「……その声。ああ、あの時の客人とは君か」

藍「客人……?」

 ああ、そう言えばあの時俺は幽々子の部屋に押し入れられていたんだった。

 聞き覚えのある声にそう言ってしまったが、俺達は顔を見合わせていない。

現「ああ、すまなんだ。こちらが一方的に知っているだけの話だ」

藍「は、はぁ……」

 引かれているのか、その口振りは微妙なものだった。

※好感判定

1程微妙 9程好感 0・ゾロ目で……?

判定直後

1

>>602 コンマ:5

※八雲 藍:幽々子様のお気に入りらしいですね を取得しました

藍「……変わったお人ですね」

現「そう言ったのは、君が初めてだ」

 未だ訝しげにしているが、若干その警戒度が下がっているのを察する。

 少しだけ、表情が緩んだ様に見えたのだ。

 これが勘違いだったら笑い話である。

藍「幽々子様のお気に入り、と聞いていましたが」

現「誰だ、そんな事を申した者は」

藍「ご本人がそう仰ってました」

 幽々子……。

 そう思ってくれるのは素直に嬉しいが、少しばかり恥ずかしいから止めてくれ。

藍「……少しだけ、不躾な質問をさせて頂きますが」

現「なんだ?」

藍「以前、何処かで私は貴方とお会いした事、ありましたか?」

 ……真っ直ぐに、疑問をぶつけられる。

 会った事があるかないか。

 その答えは、勿論無い、だ。

 顔を合わせたのは今日が初めてであるし、一方的に俺が彼女の声を知っていて、覚えていたからああ言っただけ。

現「いや、無い」

藍「そうですか。……申し訳ない、私の勘違いだったようです」

 それは別に構わないのだが。

 少しだけ、違和感を覚えたのは何故だろうか。

 それから彼女は八雲の屋敷に帰るらしく、この白玉楼を去って行く。

 その背中を見送りながら、俺は首を傾げるのだった。


※そろそろ良い時間だし、キリも良いのでここまで

※明日から土曜まで夜勤続きになるんで、ちょっと更新出来るかわかりません。

※するとしたら、夜勤帰りの朝か昼に少しだけ、となると思います。基本突発になるかと。

※では、お疲れ様です


亀過ぎてアレだが>>579の「四季映姫・ヤマザナドゥですから」の所、ヤマザナドゥ無かった方がいいのでは?
ヤマザナドゥは閻魔としての役職名だそうな。


>>606

確かに、そうですね。もっと考慮して書かねば……。

20:00頃に再開予定です


弱王はなんですぐ腰を振るん?

ちょっと遅れましたが、再開します


―白玉楼(夜)―

 月明かりも穏やかな夜。

 澄んだ空気は星々の輝きを遮ることなく、この幻想郷へと届けてくれる。

 今日もまた、楽しく満足のいく夕餉であった。

 番茶を片した後、何か寝る前にしておこうと思い立つ。

 まあ、何時もの事である。

※選択

1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用
 

2


>>615 選択:2

 そうしていると、縁側近くで幽々子と顔を合わせた。

現「ああ、幽々子。こんなところで、どうした?」

幽々子「それはこっちの台詞よ、現さん。……眠れないの?」

 眠れないのか、と言われても少し眠るのには早く、勿体無いと思ったからこうして散歩しているわけだが。

 ……いや、それよりも眠りたくない、と言った方が正しいか。

現「一日を大切にしたくてな」

幽々子「それで次の日に響いたら世話ないわよ」

 うふふ、と笑う幽々子はそう言った。

 大丈夫だ、問題ない。俺はどうも早起きの習慣があるからな。

現「それじゃあ、何時も通り顔を合わせたのだ」

幽々子「今日もお話、しましょうか」

 言い合わせて、互いに可笑しくて笑った。

 さて、幽々子と何か話すことはあっただろうか?

※話題安価

↓3
 

ときには昔の話をしようか

>>619

>>620 指定先:>>619

―白玉楼・庭(夜)―


現「そう言えば、以前にこの場に居た記憶があったと言ったな」

 ふと、落ち着いて話せる場所として選んだ庭で西行妖を見たとき、その事を思い出して口にする。

 枯れた葉がまだ少しだけ残っている、桜の大樹。

 あの満開を、もう二度と見る事は出来ないらしいが。

幽々子「そんなこと、言ってたわねー」

現「少しだけ、その頃の話でもしようか」

 そんな風に言って、語り始めるのは昔話。

 妖夢の祖父、魂魄 妖忌と俺の主だった男は友であった。

 剣よりも弓という時代に、源氏と平家の争いに加わって戦場を駆け抜けた事もあった。

 その頃には俺も意識を獲得し、故に今でも思い出せる風景がある。

現「主だった男は、変わったお方だった。戦う事にしか才の無い、剣の鬼と言うべきか」

幽々子「そうなの?」

現「……俺という刀に、惚れ込んでいた様にも見えたな。事ある毎に、よく色々と語られたよ」

 勝ち戦の時に味わった美酒。負け戦で啜った泥の味。勝者の光景、そして敗者の末路。

 風の中をゆったりと過ごした事もあった。

 林の静かなさざめきに聞き入り、無碍な時間をよく過ごした。

現「特に、この西行妖の満開はよく覚えている」

 目を瞑れば、鮮やかにその光景が浮かび上がる。

 俺を腰に佩いて、妖忌と共に酒を飲む男と――。

現「……ん?」

幽々子「どうかしたの?私の顔に、何か付いてる?」

 思い出した光景の中に、二人ともう一人、少女が居たのを思い出す。

 ……その少女はまだ年端もいかない程の幼さだったが。

幽々子「そ、そんなに見つめられると、恥ずかしいのだけど……」

現「ああ、いや。すまない」

 頬を紅潮させる幽々子に、謝ってから首を傾げる。

 幽々子に似ている気がした。朧げながら、面影も見えた。

 ……幽々子を俺は、見たことがあったのか?

 しかし、彼女は西行妖の満開を見たことがないという。

 ならば、人違いか?

 ……いや、もしかすると。


現「……今は、良いか」

 誰ともなく、呟く。

 そんな事を考えていても、仕方ない。

 あの少女が幽々子であっても、今の幽々子と共に居られるのだ。

 それも、もう制限時間が付いてしまったが。

 それから、満開の西行妖の美しさを俺は語って聞かせた。

※幽々子の好感度が上がりました


※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

持ち物
八卦炉(試作):火を起こしたり、風を吹かせることが出来る便利道具。ただし、自爆装置が付いている。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
八雲 藍:幽々子様のお気に入りらしいですね
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい


※夢(?)判定

0・ゾロ目で現は夢(?)を見る

判定直後

ho


>>625 コンマ:8

十六日目(期日まで、残り五日)

 ―白玉楼・自室(朝)―

 始まりの朝が来た。

 今日も今日とて、一日が始まる。

 この平穏を、味わい続けよう。

 終わりの時が決められているのだから、後悔をしないように。

 さて、朝餉の時間までどう過ごしてくれようか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記・数字のみの場合再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用


>>631 選択:2

※この幽々子ラッシュである

―白玉楼(朝)―

 昨日に引き続き、幽々子とばったり会ったので話す事になった。

 朝餉までまだ掛かるだろうし、丁度良い。

幽々子「現さん。昨日は面白いお話、ありがとう」

現「いやいや、ただの昔話――それも、自分語りだったのだがな。そう言ってくれるのは、助かる」

 個人的に、どうでも良い話だと思ったのだがな。

 ただ語りたくなったから語り、感傷に浸った。それだけの事なんだがね。

幽々子「ふふ。私は亡霊に成る前を知らないから、その前の事を知れて良かったわ」

現「……そうか。それならば、またその内に、色々と語ろうか」

 こんな過去の事など、幾らでも話そう。

 さて、まだ何か話せそうだ。

※話題安価

↓3

幽々子が自分のことをお気に入りと評したことについて


>>634

現「なあ、幽々子。……お前、八雲の式に、俺の事を『お気に入り』と評したそうだが」

幽々子「あら、聞いていたの?嫌ねえ、恥ずかしいわー」

現「恥ずかしいのは、こちらの方だ。そんな事を言われる様な事を俺はしていない」

 特に、この白玉楼に益を齎(もたら)した覚えはない。

 妖夢の修行をしたはしたが、それで幽々子に直接何かしたわけでもない。

幽々子「あら、そう?私は貴方の事、かなり好きなのだけど……」

現「そういう事を、飄々と言われても困る」

 主に反応がしづらい。

幽々子「ふふ、貴方は人柄も良いから。……最初から、妖夢にも私にも良くしてくれたじゃない」

現「それは、そうかもしれないが……」

 自分にとって、そうするべきだと思った行動をしただけに過ぎない。

 それが、たまたま彼女達にそう思ってくれるのならそれも良しだが。

現「……兎に角、恥ずかしいから止めてくれ」

幽々子「うふふ、現さんもそういう事を気にするのね」

現「誰でも気にするだろう」

幽々子「わかったわ。でも、覚えておいて。私は貴方の味方で、信頼してるし、好きだってことを」

 それは、友人として、だろう。

現「……御意。俺は、その思いに応えられるかはわからんがな」

 お前を斬る事を約束し、異変を起こす事を確約した俺である。

 そんな思いを知っても、俺はどうすることも出来ない。

 ……それは、きっと。

 人を斬る為に生まれ、幾多もの魂と生き血を啜り、怨霊として顕れた俺の業なのだろう。

現「……俺も、お前たちが好きだよ」

 だが、罰当たりであると知っていながら、そんな思いを言葉にする。

 その言葉を聞いて、幽々子はにっこりと優しく微笑むのだった。

※幽々子の好感度があがりました


―白玉楼(昼)―

 朝餉を終えて、番茶を啜って落ち着いた後の事だ。

 また、手を持て余してしまった。

 最近まで妖夢の修行をしていたからか、余計暇に感じるのだろう。

 平和なのはいいことだが、この時間も限りがある。

 ……何処かに行くか、それともここで過ごしながら暇つぶしを探すか。

※選択

1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

5


>>641 選択:5

※判定

5以上で何処かへと流れ着く

※レスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

判定直後 


>>645 コンマ:9 ※成功

※どこへ着いた?

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

ゆかりんち


>>651 選択:八雲家

―八雲家(昼)―

 気が付けば山奥まで来ていた様だ。

 その中に一つ、家屋を見つけたので玄関先へと降りてみる。

現「こんな辺鄙な場所に一軒家……?」

 何処の誰が住んでいるのか知らないが、物好きなものだ。

 妖怪か、それともその類か、まさかあやつ等よりも強い者が住んでいるのだろうか。

 そんなどうでもいい考察をしていると――。

※誰が来た?

1:橙
2:藍
3:紫
4:その他(キャラ名明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3


>>655 選択:3

紫「あら。この場所を教えてないのに、珍しいお客様ね」

 背中からあの女の声が聞こえてきた。

 八雲 紫。彼女がここに居るということは、ここはこいつの住処か。

紫「幽々子からの使いかしら?」

現「……いや。彷徨っていたらたまたま、この場所を見つけたものでな」

紫「へぇ。……特に用はないのね。なら、立ち去りなさい」

 随分な言葉だと思うが、どうやら虫の居所が悪いらしい。

 表情は何を考えているのかわからないが、言葉に刺を感じた。

 ……いや、ここで立ち去って良いのだろうか。

 この女に、聞くべきことはあったか?

 少し、考えてみる。

※選択

1:待て。……何故、お前の様な大妖怪が『幻想に走り給う者』と呼ばれる者を探し求めている
2:……何やら不穏だな、何を考えている
3:その場を立ち去る
4:その他(内容再安価)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>659 選択:1

現「待て」

紫「何かしら?」

 家屋へと入ろうとする八雲を呼び止めると、片眉を顰めた状態で彼女は振り返る。

 本当に、機嫌が悪い様だ。

 だが、その程度で俺は引き下がらない。

現「……何故、お前の様な大妖怪が『幻想に走り給う者』と呼ばれている者を、探し求めている」

紫「……何故?何故、と貴方が問うのね」

 小さく、歪に笑ってこの女は妖しく唇を動かす。

紫「貴方は座を見て、あの存在を感知しておきながらそんな事を言うのね」

現「……あれらに関係しているのか」

紫「そうよ。……幽々子は貴方をそうだと言っているけど、私はそう思わない」

現「……そうか」

 その存在が、どういう定義で判断されているのかを俺は知らない。

 だから、別にそう言われた所で俺は何も思わないのだが。

紫「……嫌に落ち着き払っているのね」

現「実際、自覚も何もないからな。知らぬ、存ぜぬだよ」

 そう言って、俺は肩を竦めた。

紫「……答えは、あの存在をどうにかする為よ。ただそれだけ。その為に、私は探し、求める」

 その言葉にひどく執着地味た感情を、俺は感じた。

紫「ただ、それだけよ。……悪いけど、私もあまり暇ではないの。それじゃあね」

 そそくさと、口早にそう言って八雲はこの場を立ち去っていく。

 彼の存在――この幻想郷に居る、あの負の塊の様なアレ。

 それを、何とか出来るのが幻想に走り給う者、なのだろうか。

 ……やはり、わからない。

 俺には、そんな力を持っていると思えない。

 幻想に走り給う者、か。

現「俺は、やはり自分をそうだとは、思えんな」

※紫の好感度が上がりました


※疲れが抜けないので、早いですが今日はここまでで

※明日は夜勤なので、出来ません。もしかしたら昼間にやるかも?

※では、お疲れ様です


 ※スマホから失敬。

 ※言い忘れていましたが、再開した毎朝の夢判定に成功すると異変まで日にち飛びます。

 ※23:30頃に本編再開しますー



※再開しますー。最近人が少ないようなんで、安価範囲縮小しようかと思ってます

※他の東方安価スレが面白くてぱるぱるぱる……


※まさかのダブクリでしたからね……


 ―幻想郷(昼2)―

 八雲の家から離れ、空をただ浮遊する。

 あの存在をどうにかする為に、幻想に走り給う者は集められていると言うならば。

 俺に、その資格があると言うのだろうか?

 俺はこの地が好きだ。

 俺は白玉楼が好きだ。

 俺は、妖夢と幽々子を護りたい。

現「その夢を路として現に出来るというのなら――」

 その存在であって欲しいとも、思うのだがな……。

 さて、とりあえず何かしよう。

 時間を無駄にする様な暇を、俺は今持っていないのだから。

※選択

1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓3

2

>>677 選択:2

 ―三途の川(昼2)―

 この世とあの世の堺目、魂の渡し舟が行き来する三途の川。

 流れは穏やかに、その和流は耳に優しい。

 この場には、決まって何かがあった後に来ている気がする。

 まるで、悪戯を怒られた子供が一人で隠れている様だな、などと自嘲してみた。

 虚しくなった。

現「悪戯、か」

 この先に、それでは済まない話が待っているのだ。

 笑えない事を、俺は仕出かそうとしているのだ。

現「迷いはない。後悔もない。……かつての、我が主の様に」

 ただ、刀を振るえば良い。それだけで、良い。

 そんな事を思いながら川の流れを呆然と見ていると――。

※判定

5以上で誰かが来る

判定直後


※暫くは安価は↓3 判定は何時も通り直下で採用しますー。人口がまた増加したら以前に戻す予定。

>>679 コンマ:6 成功

※再選択

1:小町
2:映姫
3:その他(内容明記)

↓3

2


>>686 選択:2

映姫「あれ、現さん。またこんな所に来たんですか」

現「これは四季様。またこんな所に来てしまいました」

 川沿いに歩いて来た四季にそう言われたので、茶化しを入れて返してみた。

映姫「……そんな性格ではないでしょう、貴方は」

現「たまには、そうしてみたくなるものだよ」

 頭の硬い老人でも、融通の効かない生真面目な存在でもない。

現「……呵呵、そう怪訝な顔をしてくれるな。俺が悪かった」

映姫「何か悩みでもあるんですか?……まさか」

現「選択に後悔などしておらぬよ。していないから、その分楽しく過ごそうとしているだけさ」

映姫「そう、ですか。殊勝なことで」

 それがこれまでの当たり前だから、終わりまでそうしていこうと思っているだけだ。

 そう口にしようと思ったが、口を閉ざすことにした。

 そんな事を四季に言っても、詮無き事だ。

 だから、別の話題を振る事にした。

※話題安価(内容明記)

↓3


>>690

映姫「小町の様子、ですか?」

現「最近は顔を合わせていないからな。……まあ、その程度の事だよ」

 振った話題は、小野塚の事だった。

 先にも言ったが、最近彼女と会っていない。

 ここに来て、一人で過ごすか四季と会う事がここ近日多かった。

 だから、以前のあの一件から、俺は彼女と話していない。

映姫「何時も通りですよ。……怠慢を働く事も、渡し舟の船頭をするのも含めて、まさに何時も通り行って過ごしています」

現「そうか。ならば、今度会った時によろしく言っておいて欲しい」

映姫「そんな事、私に頼むまでもないんじゃないんですか」

 さぁ、そんな事を言われても中々会えないのだから仕方ないだろう。

映姫「それに、頼まれる義理を私が持っているとでも?」

現「俺は閻魔の四季映姫・ヤマザナドゥに頼んでいるのではない。この場に居る、四季映姫に頼んでいるのだ」

映姫「……その言い方は少し、狡いとは思いませんか?」

現「さて、知らぬ、存ぜぬ事だな」

 個人への、純粋なお願いだ。別に伝えられなくても良いし、忘れてくれたって構わない。

 そんな俺に対して、四季は眉を八の字に曲げて此方を見てくる。

現「そんな顔をしてくれるな。俺はただ、頼んだだけじゃないか」

映姫「貴方に対する印象を、改める必要がありそうですね」

現「ほう?どんな風にだ」

映姫「狡賢しい、喰えない人です」

 心外だ、と俺は思った。

※映姫の好感度が上がりました


―三途の川(夕方)―

 四季とはあの後、少しの雑談をしてから別れた。

 いつの間にか夕暮れとなって居て、西の空が燃え上がる様な茜色に染まっている。

 今日も、もう終わっていく。

 太陽が沈めば、夜が訪れる。

 さて、完全に日が暮れる前に何処かへ行くか、帰るか。

※選択

1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓3


>>695 選択:6

 ―白玉楼・自室(夕方)―

 白玉楼に帰り、向かった先は自室。

 今日は少し、疲れているのか体が心なしか怠く感じる。

 今までそんな事などなかった筈なんだが、どうしてだろうか。

 と、まあそんなことは頭の片隅にでも置いておくとして。

 夕餉の時間まで、少しある。

 どうやって時間を潰そうか。

※自由安価

↓3

柔軟体操


>>699

現「体を動かしておくか……」

 考えてみれば、妖夢の修行を終えてから俺自身の体を動かす事もなくなった。

 運動をしていなければ、体も鈍る一方だ。

 この倦怠感も、きっとそのせいで感じているのだろうと俺は考える。

 そうして、まず始めたのは柔軟体操と呼ばれるものだ。

 体の筋が伸びるのを感じながら、着々と各部位の柔軟をしていく。

 そうしていると――。

※判定

5以上で誰かが来る。

判定直後

n


>>701 コンマ:5

※選択

1:妖夢
2:幽々子
3:二人共

↓3

2


>>706 選択:2

 襖越しに誰かの気配を感じた。

 俺は両足を開き、前屈する姿勢を止めるとそっちの方へと顔を向ける。

幽々子「現さん、今暇かしらー?」

現「ああ、大丈夫だ。何かあるなら、入ってきてくれ」

幽々子「あらあら、それじゃあお邪魔して……」

 その気配の正体は幽々子だった。

 彼女は襖を開くと俺の部屋の中へと足を踏み入れる。

幽々子「うっすらと汗、かいてるけど何かしていたの?」

現「少しばかり、柔軟体操をな。最近、体を動かしていなかったからと思っての事だ」

 幽々子の問いに、服の袖で額を拭きながら返す。

幽々子「もしかして、お邪魔だったかしら……」

現「いや、別に気にする様なことでもない。……それで、何か用でも?」

幽々子「いいえ、私が暇だったから、何時もみたいにお話をしようと思ってたのだけれど……」

 ああ、成程。ならば、問題は無い。

現「ならば、しようではないか」

幽々子「良いの?……それだけじゃ悪いから、柔軟のお手伝いをしながらでもしましょうか」

 どうしてそうなる。

現「あいや、それだと幽々子に悪い気がするのだが……」

幽々子「良いの良いの。私がしたいと思った事なんだから、遠慮しないで頂戴」

 そう言って、彼女は俺の背中に回ってくる。

 そのまま密着する様な体勢で俺の背中を押す幽々子。

現「……別に、そうする必要など無いと思うのだが?」

幽々子「良いの良いの、気にしないで♪」

 何故か上機嫌の幽々子。

 その後、終始そんな様子のまま、柔軟体操をしながらだが雑談を交わしつつ夕餉の時間まで俺は幽々子と過ごした。

※幽々子の好感度が上がった

 


―白玉楼(夜)―

 良い汗をかいた後の飯は、いつも以上に美味い。

 こう、救われる気持ちになる。

 それが食の本質なんじゃないか、と思う程。

 今日の夕餉を、より一層噛み締めながら過ごした。

現「今日も一日、良い時間だった……」

 風呂を終えて、番茶を啜って一服した後で空を眺める俺は呟く。

 雲行きが、段々と濃くなって来ている気がする。

 もしかすると、近日中に雪が降るかもしれない。

現「雪見酒も、乙かもな」

 そんな事を考え、独り笑う。

 さて、眠るまで何かしようか。

※選択

1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓3

2


※幽々子推しの凄いこと

>>711 選択:2

幽々子「現さん、さっきはお疲れ様」

現「ああ、幽々子か。お疲れ様」

 そうしながら、普段通り屋敷の中を歩いていればまた、幽々子と顔を合わせた。

 夕方の事を互いに労いながら、俺達は会話の花を咲かせる。

現「やはり、体を動かした後に食べる食事は良いものだな。妖夢の料理は、元より最上であるが」

幽々子「ふふ、そう言ってくれるなら妖夢もきっと喜ぶわねー」

現「呵呵、今度また改めて礼を言わねばなるまいて」

 毎日毎日、当番の霊たちも含め、妖夢には世話になりっ放しだ。

 感謝しても、しきれないと俺は思う。

幽々子「それにしても、現さん、まったく動揺してくれないんだもの。傷つくわ……」

現「ん?何の話だ?」

幽々子「現さんが知らなくて良い事よー」

 唐突に、訳のわからない話をされても困る。

 まあ、良い。

 会話が途切れてしまった。

 ここで、何か新しい会話の種でも蒔いてみようか。

※話題安価(内容明記)

↓3

この間買った八卦炉を見せてみる

>>714

 そうだ、とふと思い出したのは、袖に入れて持ち歩いている八卦炉だ。

 この前、香霖堂で購入したヒヒイロノカネ製の道具。

現「こんな物を森近――香霖堂という店の主から貰ったのだが」

幽々子「あら、八卦炉?珍しい物を貰ったものねー」

 どうやら、幽々子はこれを知っているらしい。

 その事を尋ねてみると、

幽々子「前に、私が異変を起こしたのを話したとは思うのだけど。その時、解決しに来た魔法使いがこの道具を使っていたのよ」

 そう言って、懐かしそうにしながら彼女は口を動かした。

幽々子「凄い火力が出るから、扱いには気を付けないと駄目よ?」

現「心得ている。……しかし、幽々子にしてそう言わしめるのか、これは」

幽々子「山一つくらいなら、焼き払えるんじゃないかしら」

 恐ろしい事を聞いた気がした。

 これの最大火力は、それくらい凄まじい一撃を生み出せるものらしい。

 ……自爆機能については、黙っている事にした。

※幽々子の好感度が上がりました


※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

持ち物
八卦炉(試作):火を起こしたり、風を吹かせることが出来る便利道具。ただし、自爆装置が付いている。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
八雲 藍:幽々子様のお気に入りらしいですね
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:四季映姫・ヤマザナドゥ:狡賢しい、喰えない人だと思います
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい


※夢判定をして、今日はここまでで。

※明日は少なくとも夜には再開する予定。

※では、お疲れ様です

※夢判定

※夢(?)判定

0・ゾロ目で現は夢(?)を見る

期日まで残り四日:+1

判定直後

3

>>711がゾロ目だけど何もないの?


※……やっちまったぁぁぁぁぁぁああ!!>>721の指摘で今気がついたァァァ!!

※えー、次回幽々子コミュの際にサブイベ確定させます、はい。

※昼間ですが、人が居れば再開しようと思います。

(昼に人はいないよー)


>>723 (脳内に直接話しかけてきただと!?)

※さて、では再開します

>>719 コンマ:8+1=9 失敗

十七日目(期日まで、残り四日)

 ―白玉楼・自室(朝)―

 清々しい程、寒い朝が訪れる。

 布団から這いずる様に出ると、体を震わせる。

 元より体温は低いのだが、この寒さだと更に低くなってしまいそうだ。

 恋しく思う布団を畳んだ後、箪笥から用意されていた服を普段よりも着込む。

 ……着ないよりも良い、程度だが温かく感じた。

 さて、朝餉の時間までまだある。何かしよう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記・数字のみの場合再安価)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓3

2


※寝落ちしてたとか……

>>728 選択:2 ※サブイベ

 ―白玉楼・庭(朝)―

 口から吐く息が白く、肌寒さが身を震わせる。

 怨霊であるが実体を持つ俺。かつて、刀だった頃は何も感じなかったものだ。

 体を持つとは、意外と不便なものだなと思いながら庭に出る。

 そして目に入るのは、西行妖。

 枯葉も全て落ちた様で、丸裸のこの桜の樹も寒そうだな、などと考えてみる。

現「……呵呵、そんな事を思うはずもない、か」

 植物の感情など、もしも有ったとしても俺にはわからない事だ。

幽々子「あら、西行妖がどうかしたのかしら」

 そんな風にしながら過ごしていれば、幽々子が現れ問われた。

現「おはよう、幽々子」

幽々子「ええ、おはよう、現さん。……それで」

現「いや、何。詮無き事を考えていただけだ。……西行妖も寒いのだろうか、などとな」

 鼻で小さく笑いながら、袖の中で腕を組みつつ答える。

 子供の様な事を考えてしまった、等と自嘲したくなった。

幽々子「……どうでしょうね。意外と、寒がっていたりして」

現「厳しい気温になって来たしな。……そういう感情をこの樹が持ち合わせていれば、そう思うのかもしれないな」

 かつて無機物でありながら意思を持っていた俺が言うのもなんだが、口を持たない存在の思いなど誰にも届きはしない。

 だから、この会話は西行妖にとって、どうでも良い勝手な考察なのかもしれない。

 これも仮に、というべき話だ。

 そう言えば、彼女と何か話す事があった気がする。

 それは、なんだっただろうか?

※選択

1:そう言えば、八雲との仲はどうだ
2:そう言えば、八雲の式は何の為にこの前ここに来ていたのだ?
3:しかし、こう寒いと人肌が恋しくなるな
4:その他(内容明記)

↓3


>>733 選択:3

現「しかし、こう寒いと人肌が恋しくなるな」

 何か、聞く事があった気がするがそれよりも先に出てきた言葉がそれだった。

 寒さで思考が鈍っているのだろうか、思い出せないのでまあ良いか。

幽々子「あら、なら温まる良い方法があるじゃない」

現「ん?」

 そう言うと、幽々子は俺の隣に寄り添い腕を組み始める。

 いきなり何をするんだ、と言いかけたが上目で見てくる彼女の表情があまりに華憐だった。

 だから、俺は言葉を失った。

幽々子「ほら、こうすれば温かい」

現「体温が低い者同士、寄り添ってもな……」

幽々子「あら、そんな意地悪を言うのはどの口かしら?」

 煩い。我に返ったら途端に恥ずかしくなったんだ。

 こういう事を、言いたくもなる。

現「……あまり、こうされるのもな。慣れていないのだ」

幽々子「私だってそうよー。……でも、こうするのも悪くないと私は思うわ」

 悪くない。ああ、決して悪いことではない。

 だが、恥ずかしい。こんな事をされていながら、何も言えない自分が情けない。

 そして、目を、逸らしたくなる。後ろめたく思う。こんな事を、されているという状況を。

現「……幽々子」

幽々子「何かしら?」

現「いや……。何でもない」

 言い掛けたのは、どんな言葉だっただろうか。

 それは、迷いの顕れだったのか。

 それは、心の底に置いてある感情だったのか。

 切り捨てられない、情けなさなのか。

 ……今ではもう、思い出せない。

 それから、腕を組んだまま俺達は朝餉の時間まで庭で過ごした。

 その温かさが、妙に胸を締め付けたのは、きっと気のせいではないだろう。

※幽々子の好感度がぐっと上がりました

※判定

5以下で妖夢は目撃している

同居人:-2

判定直後


>>735 コンマ:0 特殊判定

※妖夢が席を譲る体勢を取り始めました

―白玉楼(昼)―

 朝餉を終えて、今朝の寒さも少しばかりましになってきた昼頃。

 幽々子の行動を思い出すと、違う意味で顔が熱くなる。

 まったく、年頃の娘――いや、長い月日を過ごしているのだからそう言うのもアレだが、見た目はそうだと言うのにああいう事をするのはどうかと思う。

 昨日とて、そうだ。

 人の気も知らないで、とは良く言ったものだ。

現「……それだけ、信頼されている、というのか」

 だとすれば、何とも重いものだ。

 背負う側の身にも、なって欲しい。

 ……さて、これからどうするか。

 何時も通りを、心掛けていこう。

※選択

1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓3


 


 ―三途の川(昼)―

 と、言いつつもやって来たのは三途の川だ。

 何故ここに来てしまったのか、という理由は自分でも見当が付かない。

 ……何と言うか、落ち着きたかったのだろうか?

 とりあえず、水切り遊びでもしよう。

現「セァッ!」

 丁度良い丸石を見つけては、掛け声を付けて横に回転させながら放る。

 回数は今回、数えていない。

 ただ、何となく投げ続けている。

 それだけの事。

 そんな事をしていると――。

※判定

5以上で誰かが来る

判定直後


>>742 コンマ:7 ※成功

※選択 誰が来た?

1:映姫
2:小町
3:その他(キャラ名明記)

↓3

2

>>746 選択:2 

※実に、前スレの最後ぶりの登場である


 かつ、という砂利を蹴る音が聞こえた。

 誰かと思って振り返ると、そこには――。

小町「や、やっほ。久々ー、って感じだね。夢の字」

現「小野塚か、久しいな。……なんだ、その余所余所しい感じは」

小町「いや、なんつーか、ほら。この前、あんな事があったからさ」

 あんなこと……。

 ああ、俺がからかい過ぎた時か。

現「あー、あの事は謝ろう。少し、からかいが過ぎた」

小町「あ、頭を上げておくれよ!わ、私もなんてーか、いきなり仕事に戻っちまったし……」

現「いや、そこまで気が回らなかった俺が悪いのだ。本当にすまなかった」

小町「だ、だからあれは私が!」

 俺が、私が、と。

 俺達は、少しの間譲らず引き下がらず、謝る事とそれを止めろと言い続けた。

 傍から見れば、とても馬鹿らしい様に見えるだろう。

 しかし、どうも区切りが見えなかった。

現「……それじゃあ、元凶は小野塚にあるとして」

小町「あんたも調子に乗っていた、と」

 と、言う訳で最終的に妥協点を探ることになった。

 何とも、変な感じである。

小町「……馬鹿みたいだねぇ。こうやって妥協点を互いに出し合うなんて」

現「お前が譲らず、俺も引かず、だからな。……ああ、確かに馬鹿らしい」

 互いに謝り合った後、俺達は笑いながら言葉を交わす。

 そんな馬鹿らしさを、俺は好ましいと思う。

 楽しければ、俺はそれで良いのだから、馬鹿らしい事というのは大いに歓迎だ。

 ……そう、あの日が来るまで俺は毎日を謳歌しようと思っている。

現「それで、サボっていても良いのか?」

小町「今はその時間だって、決めたから良いよ。四季様にゃあ内緒にしておくれよ?」

現「どうしようかな……」

小町「そこは何も言わずに首を縦に振るのが男ってもんじゃないかい!?」

 この時間を、大切に味わおう。

 さて、小野塚に何か話題を振ろうか。

 サボりに付き合うのだ、俺の暇つぶしにも付き合ってもらうのは当然だろう。

※話題安価(内容明記)

↓3

小野塚ははじめから死神だったのか?

>>749


>>751 指定先:>>749

現「一つ、落ち着いた所で不躾な質問をしても良いか?」

小町「何だい、そりゃあ。まあ、良いけどあんまり変な質問をしないでおくれよ?」

 変な質問、とはどういうものを指しているのか知らんが、元よりそんな事を聞くつもりはない。

現「小野塚は、はじめから死神だったのか?」

小町「はじめから?そりゃあまた、違う意味で変な質問をするもんだね」

現「あいや、特に深い意味はないんだ。……ただ、死神というのはどうなって成るものなのか気になったものでな」

 俺は元々、ひと振りの刀でだった。

 多くの血と魂を啜り、恐らくこの身に宿っているあのお方の骨の欠片のせいもあるのだろう。

 いつの頃からか、意思を得た。

 付喪神に近いのだろうが、この身を顕せる様になってみれば、怨霊だと言われた。

 成り損ない、とでも言うべきだろう。俺の生まれは、そういう経緯から為っている。

現「死神、というのは職業なのか?」

小町「あー、厳密に言えば、そういう種族だね。職業ってのも、間違っちゃあいない」

現「と、言うと?」

小町「閻魔様――私の場合は四季様だねえ。そういう人たちに仕えて、地獄の運営をしているのが死神ってやつなのさ」

 ふむ、中々興味深い話だ。

小町「事務、渡し舟の船頭、魂の刈り取りその他諸々。意外と、働き者が多くてやんなっちゃうよ。あ、ちなみに船頭は人気ないんだ」

現「人気がないなら、人員不足で大変なんじゃないか?」

小町「いや、ほら。ここって幽霊の管理を西行寺のお嬢様がやってるじゃないか。だから、定期が遅れても融通が利くんだよ」

現「……幽々子を困らせるのは、いただけないな」

小町「待った待った。幽霊側にだって問題があるんだよ。白玉楼が居心地良いからって、定住狙ってるもんも多いんだ」

 ……成程。そういえば、目に見えて霊魂が多い時があったりする。

現「……妖夢に斬らせるか?」

小町「そういうことの天秤が大事なのを、考えておくれよ」

 別に害があるわけではないので、本当にやらせるつもりなどないのだが。

 しかし、そういう問題もあるのか、あそこは。居心地の良すぎる場所、というのも考えものである。

 それから、暫く俺は小野塚の愚痴を延々と聞かされた。

 溜まっているものを吐き出されるのは別に構わないが、四季に聞こえていない事を祈る事にしよう。

 閻魔の耳は、地獄耳なのだから。

※小町の好感度が上がりました


―三途の川(昼2)―

 それから、小野塚がそろそろ仕事に戻らないとまたどやされる、と慌てて仕事に戻っていった後。

 その後ろ姿があまりに可笑しく思えて、俺は見送りながら野次を飛ばしたりしていた。

 まったく、説教をされるのが嫌ならばちゃんと働けば良いものを。

 そんな事を思うが、真面目に働く小野塚の姿を想像してみれば、

現「……違うよな」

 あまりに違和感があったので、直ぐにその想像図を振り払った。

 小野塚の性格は、あのままで良い気がする。

 気持ちの良い奴だから、勝手な考えだがこのままで居てくれよ、なんて思ってみる。

 さて、小野塚も居なくなったしそろそろ移動するか、それとももう少しこの場に居ようか、どうするかな。

※選択

1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓3

4


>>756 選択:4

―旧地獄・旧都―

 地獄の云々を聞いた後で、旧地獄へとやって来た。

 特に来た意味はないが、ここの市場には地上で見れないものが多々置いてあったりする。

 適当にその辺りを歩き回っていると――。

※遭遇判定

5以上で誰かと出会う

判定直後

b


>>758 コンマ:6 ※成功

※誰が来た?

1:勇儀
2:その他(内容明記)

↓3

ヤマメ


>>761 選択:ヤマメ

※口調に違和感が凄くなる警報

「そこのお兄さん、ちょいと良いかな」

 突然、背後から声を掛けられて振り返る。

 そこには、金色の髪を団子の様に纏め、茶色基調の服を着た少女が居た。

「この前、鬼の者と話してたわよね。知り合いなのかしら?」

現「いや、知り合いではないよ。……そも、この地底世界に来る事も気が向いた時くらいだ」

ヤマメ「へえ……。あ、私は黒谷 ヤマメっていう者よ。貴方は?」

現「夢路 現だ。とある屋敷の剣客を……」

 随分と、明るい奴だな、と思いながらこのヤマメという少女に自己紹介を返している途中。

 彼女の見た目から、とある特徴を見出した。

現「お前、蜘蛛か」

ヤマメ「へえ、よくわかったわね。直ぐにわかってもらえたの、最近だと巫女くらいだったのだけれど」

 丸く広がり膨らんだ裾は腹、胸の丸い装飾は眼、四本の紐は足。

 ……ふむ、よく考えられた服装だな。

※好感判定
1程警戒 9程好感 0・ゾロ目で……?

判定直後

ほし


…………はい。0ですね。はい。


>>764 コンマ:0

※黒谷 ヤマメ:へえ、凄い。私の正体を簡単に見抜くなんて を取得しました

ヤマメ「そう、私は土蜘蛛。夢路さんは、凄いわね」

現「ほう、土蜘蛛か。話には聞いたことはあるが……」

 ふむ、聞いていた事と随分と印象が違うな。

 もっと野蛮な存在なのだと思っていたが。

現「そうか。得てして、歴史とは見れぬものだ。現実で見るとは違うか」

ヤマメ「地上の者にしては、良い事言うじゃないか」

現「……まあ、この地に来てからまだ二週と経ったばかりだがな」

 目覚めてから、と言っても良い。記憶が戻ってから、そこまで経っていない。

 知識や蓄積された記憶はあるのだが、何分、見聞がないに等しい。

 そういう意味で、今回の出会いも嬉しいものだったと言えるだろう。

ヤマメ「そうなのかい。だったら、何時でもここに来なよ。私は歓迎してあげるからさ」

現「……ああ、そうだな。また気が向いたら、ここに来よう」

ヤマメ「そうしなさいな。……おっと、立ち話も過ぎちまったね。用があるから、そろそろ行かせてもらうよ」

現「おお、気をつけてな」

ヤマメ「お互いにね」

 それは、この地がやはり無法の場所であることを示しているのだろうか。

 黒谷が去って行く背中を見送りながら、俺はそんな事を思う。

 ……ふふ、後数日で俺は異変を起こす身となるというのに、また新しい出会いを作ってしまった。

 ああ、ままならん。ままならん事だな、日常というものは。

※黒谷 ヤマメは現の事を気に入った様です 


 ―旧地獄・旧都(夕方)―

 少し、気温が下がってきた。もしかすると、外はもう夕方なのかもしれない。

 市場の方も粗方見て回ったことだし、そろそろ別の場所に向かうか、帰っておこう。

 何も買わないでいたから、そろそろ押し売りでもされてしまいそうだ。

 まあ、暴力沙汰になっても滅多に負けるということはないと思うが。

 俺の技は飽く迄対人用。多対一は、得意としていない。

 さて、どうするかな。

※選択

1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟に向かう
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす(内容再安価)
7:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓3

コピペミスには目を瞑って1


>>774 選択:1

※楽しようとするからこういうことになるんだよぉッ!

 ―白玉楼(夕方)―

 旧都から坑道を抜け、外に出ればやはり夕暮れだった。

 今日も、何時も通り白玉楼へと戻る事にして空を飛びながら雲を切る。

 俺の足から、尾を引くように伸びていく白い塊。

 少しだけ、面白かった。

現「おっと」

 こんな事をしている場合じゃない。

 夕餉の時間までには戻らねばならん。

 そうして、急いで冥界の屋敷へと戻ると調理の最中なのか良い香りが鼻腔を突く。

 ふむ、どうやら余裕を持って戻って来れたらしい。

現「只今戻ったぞ」

 そう言いながら、玄関に入る。

※判定

5以上で再安価

判定直後


 どうやら、今日は来客もなく幽々子は部屋に籠り、妖夢も家事に集中しているらしい。

 俺は二人の邪魔にならないよう、庭で番茶を啜りながら夕餉を待つことにする。

 こんな日も、また好し。

 夕餉まで体を冷やさぬように茶で温まりながら、この時間をゆっくりと味わうのだった。


―白玉楼(夜)―

 夕餉を終えて茶で一服した後、腹拵えのついでに屋敷の中を散歩する。

 夜の帳が空を覆い、穿たれた小さな白と月明かりが優しく世界を照らしている。

 さて、まだ眠るには惜しい夜だが、どうして過ごそうか。

※選択

1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(内容再安価)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓3

3


>>781 選択:3

 ―白玉楼・庭(夜)―

 台所から酒の詰まった一升瓶と徳利を拝借し、庭の縁側に座る。

 一人、月を眺めながらの晩酌。

現「……美味い」

 一口、少しずつ飲みながら漏らす感想。

 ああ、良いものだ。この優しい時間を噛み締めながら、深く息を吐く。

 そうしていると――。

※判定

5以上で再安価

判定直後

h


>>784 コンマ:3 誰も来ず

 いつの間にか、瓶が半分以上減っていた。

現「しまったな……」

 どうやら、気付かずに飲み過ぎてしまった様だ。

 そろそろ、片して布団に入ろう。

 明日も、良い日であるよう願う。



 

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

持ち物
八卦炉(試作):火を起こしたり、風を吹かせることが出来る便利道具。ただし、自爆装置が付いている。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

聖遺物
貴方は聖遺物、もしくはその所持者だ。
その力は比類なく、そしてその願いでもって次々と姿を変えていくだろう。
効果:様々な判定で補正+1

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図

『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:私は、師匠を越えられるのでしょうか……
『八雲家』
八雲 紫:違うなら、どうでもいいわ
八雲 藍:幽々子様のお気に入りらしいですね
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬしは不思議じゃ。話していると、楽しいぞ!
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:なんなんだい、本当に、本当に……!!
四季映姫・ヤマザナドゥ:狡賢しい、喰えない人だと思います
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……
『地霊殿』
星熊 勇儀:へえ、そうか。そうなのかい
黒谷 ヤマメ:へえ、凄い。私の正体を簡単に見抜くなんて


※夢(?)判定

0・ゾロ目で現は夢(?)を見る

期日まで残り四日:+1

判定直後


※間違えた

※本物はこっち

※夢(?)判定

0・ゾロ目で現は夢(?)を見る

期日まで残り三日:+2

判定直後


>>790 コンマ:ゾロ目 ※成功

 ―???―

 ――まず知った世界の色は、赤。初めて知った真理は、人間を斬るということ。

 ――斬る為に産まれ、血に塗れて音を鳴らし、肉を喰らい骨を断つ。

 ――怨嗟を浴び、叫喚を聞き、幾多もの魂を啜り呑み干す。

 ――夢の路に、俺は現れる。そうして、世界は夢となる。そうして、世界は現となる。

 斬り伏せ、集まり出来た新たな怨念は、魂となって俺を作った。

 ならば、俺が目覚めた原因は何だろうか?

 俺に体を与えたのは、誰だろう?

 そう思った瞬間、ここが現実なのか夢なのかわからなくなる。

 刹那――。

 ――居なくなれ、居なくなれ。誰も彼もが居なくなれ。ここが忘却の彼方であるならば、ここが忘却された者の楽園ならば、忘れ溶けて消えて無くなれ。

現「――ッ!!」

 卍に浮き彫りにされた、紋様が現れる。

 それは、曼荼羅。無限の象徴を、唯我で刻んだ巨大なる輝き。

現「貴様は……!!」

 身構え、歯を軋ませ、目を見開き、精神を研ぎ澄ませる。

 そうしていないと、忘れてしまう。

 そうしていないと、揺らいでしまう。

 俺という存在が、全て消えて失くなってしまう。
                                     オ レ
 ――何処に居る、隠れている。掻き毟っても、もがいても、己にへばりつくこれが消えない、無くならない!!

 それは、怒っていた。

 それは、狂っていた。

 それは、白痴の様に見えた。

 俺が、見えていないのか……?


 


 ――何も知らぬ、何も要らぬ、己は唯、独りになりたい。だから忘れろ、忘れてくれ、この地に居る者共皆、滅び消えて忘れてくれ。

現「貴様――ッ!!」

 あの女――八雲 紫の言っていたことは、そういうことか。

 この様な存在、この様な輩、確かに知っていて見過ごせる様なものじゃない。

 いや、見ているだけで不快だ、吐き気がする。

 俺は漠然と、嫌な存在だとしか認識していなかった。

 だが、これはそういう問題ではない。そういう言葉すらも烏滸がましい、黒。そう、こいつは、黒だ。

 何もかもが混ぜ合わされ、何で出来ているのかもわからないヘドロの様な、黒。そんな感想を、俺は覚える。

 ――誰だ、俺を縛っているのは。誰だ、俺を抑え付けているのは。……そうかよ、そうか!!は、ははははそうかよそうか!!

 突然、狂った様に笑い叫ぶ黒。

 ――おい、お前。そこのお前だ、糞の山で走り回ってる奴。

 それは、恐らく俺に向けて言った言葉ではなかったのだと思う。

 虚空に向けて、誰も居ない筈の場所に黒は呟く。

 ――面白い事するな。ああ、まったく、糞が糞をかき集めて糞を作りやがった。

 白痴の黒は、誰に言うでもなく独り言を続ける。

 その『糞』とは何なのか、その作ったものとはなんだったのか。

 俺はもう、いつの間にか声を上げる体力すら残っていなかった。

 あの様なモノを前にしたのだ。

 魂をガリガリと削られる様な、この身が穿たれる様な威圧感に、ずっと身を晒し続けてきたのだ。

 ……ここは、仕方ない。

 精神の波長を、どうにか合わせろ。そうすれば、幾分かはマシに――。


 ――それが、いけなかった。

現「ッ……!!」

 ――それが、間違いだった。

現「……」

 少しの同調ですら、俺の精神を蝕むのは唯我の理。

 ああ、誰も要らぬ。誰も知らぬ。

 そうすることこそが史上なのだと、そうなる事が至高なのだと頭の中を過ぎり去る。

 ここが夢なのか現なのか、わからなくなる。

 そうして、薄れゆく意識の中で聞いたのは、未だ虚空に向けて話す白痴の言葉だった。




                                         オレ ノコリカス
                                  『――なぁ、己の 糞 はうまかったか?』


十八日目

 ―白玉楼―

 手に持った刀は、誰のものでもない、俺の物だ。

 こうしなければいけない。

 こうしなければならない。

 あんなものが居るならば、誰も彼もが眠らねばならない。

 あんなものが居るならば、誰も彼もが夢の中に行かなければならない。

 あの様な現実は、認めてはならない。

 あの様な現実を、起こしてはならない。

 だから皆、夢の中にて生きるのだ。

 その為の路は俺が開こう。

 そこを貴様らの現と、俺が言おう。

 何も聞くな。

 何も問うな。

幽々子「……答えが、出たのね」

現「……」

幽々子「ふふ、そうすることが貴方の業なら、私が初めに貴方を許す。だから、私を斬りなさい」
カタナ
 己を振り上げ、幽々子の顔をジッと見つめる。

幽々子「そうして、始まるのは、きっと――」

 その表情は、希望に満ち溢れたものだった。

 未来に向けて、解き放たれる様な、そんな笑顔を俺に見せてくれた。

 それと同時に、俺は幽々子の体を袈裟斬りにする。

 大量の返り血が俺へと降りかかり、力を失った彼女の体が倒れてくる。

   アマンテース・アーメンテース=オムニア・ウィンキト・アモール
  ――『すべての想いに巡り来る祝福を』

 最後に、息も絶え絶えに呟いた幽々子が呟いたのは、そんな祝詞だった。

現「――夢路にて 狂い咲くのは 桜の樹 現と知らず 君よ眠らん」

 西行妖よ、幽々子の御身をここに置いていく。

 ……さあ、罪は我が身に集まるが良い。

 これより起こすは、災い也や。

 なれえば眠れ、皆ここに眠れ。

 この幻想の地で、夢路の中の現へと、落ちろ。




 ――幽々子様が斬られてから、早三日。

 犯人の行方も、師匠の行方もわからぬまま、この幻想郷を襲ったのはとある異変。

 夢から覚めぬ者が続出し、運良く覚めた者は皆、こう口にする。

 平家紋を持つ鎧武者姿の怨霊が現れ、斬り伏せられそうになったのだと。

 被害にあった者の多くは人里の人間だったが、弱い妖怪達にも影響が出始めている。

 ――そして、その犯人はまるで誘い込まんと言うように、日に日にそのメッセージ性を強くさせていた。

 その場所へと、私は駆けている。

 あんなに、優しくしていたのに。

 あんなに、仲良くしていたのに。

 共にありたいと、護りたいと言っていたのに。

妖夢「何がどうあって狂ってしまったのですか、師匠!!」 

 夢の中で、私も斬られ掛けた。

 その時の鎧武者の姿が、師匠に酷似していたのだ。

 その鎧武者は、斬られなかった者にこう言い残す。

 寺、坑道、地下。夢路にこそ、現、有れ。

 私は駆ける。誰よりも、早くそこへ辿り着くために。

 私は駆ける。そして全てを問い詰める。

 こんなのって、無いですよ。

 こんなのって、絶対おかしいですよ。

 だから、私が。

妖夢「白玉楼の刀である私が、どうにかしなければ、いけないんです!!きっと!!!」

 この異変を、私が解決することに意味があるのだと。

 そう、強く感じた。


―神霊廟・跡地―

 あの場所以外にも、こんな空洞があったとは幸いだった。

 ここには、神気が残っている。

 恐らく、そういう場所だったのだろう。

 ……強い者は、俺の手で降さねばならない。

 俺には、遠くの者を祟る技術など持っていないから。

 だから俺は、夢から覚めた者がここに来る様に仕向けた。

 そろそろ、誰か来るはずだ。

 ならば、罪という罪を、俺は更に重ねなければならない。

 例え誰に恨まれようと、例え誰に糾されようと、俺は俺が負けるまでそうしなければならない。

 ……そう。それが、怨霊である俺の業であり。

 幻想に走り給う者としての使命だと、あの夢を見た後、確信したのだ。

 俺に負ける様なものなど、眠ってしまえ。

 俺に勝てぬ者など、夢を見ていた方が良い。

 あんなものを知らず、下手に勝って絶望を知るより。

 俺に負けて、俺に怨嗟を向けてくれた方が、良い。

 故に、だから。

 俺は、祝詞を紡いで今日も罪を集める。


      あなはち みぞうめ ひなはち しきまき くしさし いきはぎ さかはぎ くそへ
       畔放   溝埋    樋放   頻播   串刺   生剥   逆剥   屎戸

        そこはのつみとのっとりわけて いきはだたち しにはだたち
              許多ノ罪ト法リ別ケテ 生膚断 死膚断

                しらひとこくみとはくにつつみ
                  白人胡久美トハ国津罪

          おのがははおかせるつみ おのがこおかすつみ
             己ガ母犯セル罪     己ガ子犯ス罪

         ははとこおかせるつみ ことははおかせるつみ
           母ト子犯セル罪    子ト母犯セル罪

   けものおかせるつみ はふむしのわざわい たかつのかみのわざわい
       畜犯セル罪     昆フ虫ノ災        高津神ノ災

      たかつのとりのわざわい たおし まじものせしつみ
         高津鳥ノ災      蓄仆シ  蠱物セシ罪

くさぐさのつみごとはあまつつみ くにつつみ
種種ノ罪事ハ天津罪 国津罪

ここたふつのみいでむ かくいでば
許許太久ノ罪出デム 此ク出デバ

――そうぞう
――創造

かくさすらひうしなひて――つみといふつみはあらじ
此久佐須良比失比氏――罪登云布罪波在良自




 ――来たれ、罪を裁く者。己よりも強き者。

 ――忘却を乗り越え、黒を斬り裂く者よ。

 ――それすら出来ぬ者は、此処に眠れ。

 ――この現こそが夢路ではなく。

 ――この夢路こそが現であると証明して見せろ。

 ――我が名は、夢路 現。

 ――この幻想郷の、守護者と成る者也。

                ―夢路異変―

                   開幕


※というわけで、次回から現さんが『負ける為』の異変を開始します。

※ですが、更新は土曜日になると思います。ちょっと予定入っているので。

※では、お疲れ様です。

※途中の詠唱、編集中に送っちゃったのは内緒の話


※寝なきゃいけないのに、眠れない日もある。

※寝てみたら一時間で目が覚めてスッキリしてしまった。

※今日は、そんな日の様です。おはようございます。

※人居れば、十一時頃に再開しようかと思います。はい


※朝ごはんを買いに行ってました。居るみたいなんで、ぼちぼち再開します

―神霊廟・跡地―

 この日が来る事を、俺は忌避していた。

 終わりが来たのだ。遂に、平穏は消え去った。

 俺が起こした異変は、この幻想郷に住まう者達を『夢路』へと引き込む事。

 用意したのは、俺の見た目で平家紋を持つ鎧武者。

 武者達が斬った者は、俺が倒れるその時まで『現』へと戻る事が出来なくなる。

 永遠の夢。死ぬ事も、生きる事もないその中は、まさしく『夢路の中の現』。

 この事に言葉を当てはめるならば、丁度良いものがある。

 『胡蝶の夢』、だ。

現「果たして、現実とはどちらであるか」

 その夢路への水先案内人は俺である。

 現へと引き返す為には、その俺を倒す者が現れなければならない。

現「……来たか」

 異変を起こしてから、三日と経ったが漸く一人目か。

※誰が来た?

1:小町
2:布都
3:妖夢
4:霊夢
5:フランドール
6:ヤマメ

↓2

5

>>814 選択:5

※いきなり地雷を踏みに行くのか……

 この場所へ、最初に踏み入れたのは宝石の翼を持つ少女だった。

 特徴的な帽子、黄金の髪、その瞳は紅玉の様に深紅。

「あなたね、お姉さまが言ってた異変の主って」

現「……如何にも。我が名は、夢路 現」

フラン「私はフランドール・スカーレット」

 刹那、異様な危険を俺は察知する。

 身を急速に翻し、彼女の視界外へと跳躍すれば俺の居た場所が抉り取られる様に爆発した。

フラン「……凄い、凄い!あの一瞬で避けるなんて、驚いたなぁ」

 目を一瞬だけ見開き、面白そうに声を上げる少女。

 どういう手品かは知らないが、ふらんどーると名乗った彼女が拳を握る動作をした瞬間、その場が爆ぜた。

 成程、そういう能力の持ち主か。

現「……その牙、成程。吸血鬼と呼ばれる化外か」

フラン「正解!……おじさん、遊ぼ?久々のお外だし、おじさん強そうだもの」

現「遊ぼう、か。……ふふ、君がそうしたい、というのならば」

 見た目に反し、彼女は確実な強者である。

 ならば、俺が斬り伏せるも必須。

 この場に来た時点で、その行為は決定されている。

 迷いなど、幽々子を斬る時から捨て去っているのだから。

現「この現から、夢路へと斬り落としてくれようぞ!!」

フラン「コンテニューなんて、させないのさ!!」



 


※判定

コンマ偶数で現先行 奇数でフラン先行

判定直後

ほい


>>817 コンマ:偶数 ※現先攻

※例によって例の如く三回撃墜で勝利になります

現「形、成せ――」

 ふらんどーるの視界に入らぬ様、この空洞の中を縦横無尽に駆け巡りながら呟いたのは、その祝詞。

現「――是、夢路斬現之剣ッ!!」

 そして発した声と同時に、俺の手の中に収まるのは真紅に彩られ、刃が黒く濡れた刀。

現「いざ、参るッ!!」

 瞬歩、と呼ばれる移動法で少女を斬れる間合いへと一瞬で肉薄する。

フラン「ッ!?」

※判定

1 ファンブル(カウンター)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0 クリティカル(撃墜)

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後


>>820 コンマ:0 ※撃墜

現「まずは、一太刀浴びせ申す!!」

 振り抜く刀の刃が、少女の体を斬りつける。

 が、手応えは浅い。衝撃で吹き飛ばせはしたが、これでは夢路には落とせない。

フラン「――あ、あはッ」

 瞬間、感じたのは多大な殺気。

 この空間を埋め尽くし、俺を圧し潰さんばかりに放たれ始める。

フラン「アハハハハハハハッ!!びっくりしタ、びっくりシタヨ、もう!!」

現「……治りが早いな」

フラン「凄イね、オジさン!そんナに強いなんテ、思ってなかった!!」

 狂った様に笑い、喜ぶ吸血鬼。

 成程、一撃を入れたがそれで呼び起こしてはならないモノを目覚めさせてしまったか。

現「……だが、その程度ではな」

 俺は揺るがない。俺は戸惑わない。

フラン「今度ハ、こっちから、イックヨーッ!!」

 そうして、彼女の手に現れるのは漆黒の杖。

フラン「禁忌「レーヴァテイン」ッ!!」

 その宣言がされると同時に、黒杖は焔の剣へと姿を変えた。


※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0 クリティカル(現のカウンター)

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
禁忌「レーヴァテイン」:+2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+1

判定直後
 

レーヴァテインの補正は逆かな

>>822 コンマ:2 ※フラン有利

※やっべ、表記は-が正しいです。初歩的なミスです

現「クッ……!」

フラン「ほら、ほらホらほらホラ!もっと楽シもうヨ、ネェッ!!」

 振るわれる度に焔剣から飛び散る火の粉が火矢の如く、降り注ぐ。

 厄介だ。払うのは楽だが、これではまともに近づくことも出来ない。

現「煩わしいな……ッ!」

 呟いた瞬間、気づかぬ間に眼前までふらんどーるが突進してきていた。

 迂闊ッ――!

現「チィッ!!」

フラン「ちぇー、惜しイッ!!」

 焔剣を刀で防ぐが弾き飛ばされ、地面に激突しかけるが何とか受身を取り大事は間逃れる。

 子供よろしく、不貞腐れてつまらなさそうにぼやく少女。

現「やってくれる」

 仕切り直し、という風に丁度良い間合いが開いた。

 俺は刀を構え直すと、深く息を吐き精神を集中させる。

現「……演武、壱之式。『蜃気楼』」

 そして、俺はかつて我が主だった男の技術を行使する。

 それは、分身術によって相手をかく乱させる戦技。

フラン「お、オオ。私の『フォーオブアカインド』みたい。だったら、正解を引キ当てなきゃ、ネ!!」

 焔の剣を持った少女は、歪に楽しそうに、笑って言った。

※判定

1 ファンブル(フランがカウンター)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0 クリティカル(フランが撃墜)

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
禁忌「レーヴァテイン」:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
演武壱之式『蜃気楼』:+2

判定直後
 

ほい


>>824 コンマ:0 ※撃墜

※現さん、負ける気がしない

フラン「まタ、外れ!?」

 火矢の中を掻い潜り、分身を残像の様に置いてかく乱しながら、距離を詰める。

 殺気は十二分だが、その分大雑把になって来ているな。

 この程度なら――。

現「見極めてしまえば、どうという事はない」

フラン「後ロッ!?」

現「眠りに、落ちろッ!!」

フラン「ッ!!」

 縦一閃。振り降ろす刃を彼女は焔剣で受け止めるが、そのまま地表に向けて叩き落とす。

 勢い良く少女は地面に激突し、もくもくと土煙が立ち始めた。

 普通ならば、気絶。

 打ち所が悪ければ、死亡するくらいの勢いで叩き付けられた筈だが、それは人間ならばの話。

現「殺気が治まっていないな」

 まだ、足りない様だ。

 意地の悪いことだ。躾が悪い。

 刹那、閃光が俺に向けて放たれる。

 少女の双眸が紅く煌めいている様に錯覚する。

フラン「アハ、良イ。凄く、楽しイよ、おじさん」

 この状況を、遊び感覚に捉えているのだろうか。

 ……呵呵、純真だ。まさに『子供らしい』ことだ。

※判定

6以上で――?

絆持ち:+1
『座』に近い場所:+1

判定直後


 その男が顕れたのは、そんな感想を思ったその時だった。

 土煙が霧散したその後、ふらんどーるの隣に並び立つ様にしているその男。

 見たことがある。記憶に刻まれている。

安藤「――ダメだよフラン。それじゃあ、駄目だ。ただ闇雲にしてたって、彼には勝てない」

フラン「あん……どう?安藤!!?」

 彼の姿を見た途端、ふらんどーるから殺気と狂気が消え失せる。

 あの男、彼の『座』に刻まれていた者か!

現「幻想に走り給う者よ。邪魔はしてもらいたくないものだな」

安藤「……此度の幕劇は、少しばかりイレギュラーが過ぎるのでな。なあ、今代の主役よ」

現「……知っているのか」

安藤「ああ、知っているぞ。私は全て知っている。知っているが故に、私が来た。知っているが故に、私と彼女の力を示しに来た」

 その意味とは。

 そう思う様な事を、小奇麗な外套を羽織り、蝙蝠の翼を羽ばたかせる青年は、穏やかな笑顔で俺に語る。

安藤「良いかい、フラン。私はまた、暫く居なくなる。……まだ少しの間、我慢出来るかい?」

フラン「安藤……?うん、我慢するよ。だって、私は貴方に立派なレディになるって、約束したから」

安藤「それでこそ、我が最愛の汝だ。……さあ、手を合わせて」

 何をするつもりなのか、わからない。

 だが、彼がふらんどーると俺に向けて手を合わせた瞬間、目が眩む程の輝きがこの場を包み込んだ。



                フラン・安藤「――アクセス、我がシン」

                 フラン「来たれ、異形。我らが配下」

             安藤「悪なる者。埋め尽くし嫌われた悪魔の下僕」

      フラン・安藤「このバアル・ゼブルの名において命ずる。恐怖の嵐を巻き起こせ」

    安藤「――ゾット・ペウラット・ソテナイ・メエット・アドナイ・ヴェハドヴェリーム・ラア・アル・ナフシーッ!」

          フラン「安藤「アッピン・オブ・スカーレット・グリモワール」ッ!!」

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0 クリティカル(現のカウンター)

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
安藤「アッピン・オブ・スカーレット・グリモワール」:-3
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+1
演武壱之式『蜃気楼』:+2

判定直後
 

>>832 コンマ:4+1=5 ※接戦

 輝きと共に詠唱らしきものが終わった瞬間、この空洞に姿を現したのは無数の『害悪』だった。

 蜘蛛、蛾、蛙、その他多数。

 羽ばたき、這いずり、彼女を『主』としている様にそれらは犇めき、蠢いている。

 何かを握り締める様にして俯いているふらんどーるの隣には、あの男の姿はもう無かった。

現「なんだ、これはッ!!?」

フラン「……そうだよね。安藤。貴方は駆け抜けたの。だから、貴方が紡いだ物語を――絆を、あのおじさんに、見せつけてあげないとね!!」

 ふらんどーるが意気揚々と叫んだ瞬間、それらが一斉に動き始める。

フラン「いっけぇ!!」

現「この、程度で!!」

 蛾の群れが飛翔し、鱗粉を撒き散らしながら襲い来る。

 俺はそれを刀で切り払いながら宙を駆け、彼女へと近寄ろうと試みるが――。

フラン「糸に巻かれて、落ちるんだよぉっ!!」

 無数の蜘蛛の糸が俺を束縛しようと放たれる。

 だが、蜃気楼が俺の変わりにそれを受け、霧散する。

現「ままならんな……!」

 しかし、身代わりにするために俺は後退をしてしまった。

 余裕が無い、というわけではないが、中々近寄る事も出来ない。

フラン「安藤がくれたこの思いを、この絆を、味わって!おじさん!!」

 それが、彼の男の持っていた技なのか。

 幻想に走り給う者として、駆け抜けた先達の思いの込められた力なのか。

 確かに、力強く思う。あの『座』に刻まれ、あの存在を抑え付ける『絆』を持つ事はある。

現「だが、ここで負けるわけにはいかないのだ。俺は、ここで倒れるわけにはいかないのだ!!」

 その理由がある。その為に、幽々子を斬ったのだ。

 この行為そのものが、俺は正しいと心から信じている以上。

 これまでも行いも、これからの行動も全て『正義』なのだ。

現「だから、こそ!!」

 退くわけには、いかない!!

 心の中で叫び、俺は推して参る。

※判定

1 ファンブル(フランがカウンター)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(フランが撃墜)

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
安藤「アッピン・オブ・スカーレット・グリモワール」:-3
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
演武壱之式『蜃気楼』:+2

判定直後
 

to


>>834 コンマ:5 ※接戦継続

フラン「おじさんは、何でこの異変を起こしたの?」

 それは、唐突な問いだった。

 迫り来る『害悪』達を切り払い、押し退け、何度も突破を試みている最中の問い掛けだった。

現「君に言っても、仕方のない事だ!」

フラン「……そう」

 そう、そんなしょぼくれた顔をしてもこれは言う必要の無いことなのだから、俺は語らない。

 これは、理解されなくてはならない。

 言葉ではなく、戦いの中で理解されなくてはならないことなのだ。

 そしてその条件を、彼女はあと少しの所だが満たしていない。

 だから、俺は答えない。

現「先達の思い、強く伝わった。だが、俺にも意地がある」

 その絆できっと、彼は駆け抜ける事が出来たのだ。

 だから、彼は『座』に刻まれている。

 しかし、今の『幻想に走り給う者』は俺なのだ。

 その俺がしていること、しようとしている事、したい事を邪魔される筋合いなど――。

現「推しとおおおおおおおおおる!!」

 ――ない!!

フラン「だったら、それごと私達で越えてあげるんだから!!」

 その言葉と共に、『蝗』の軍勢が俺へと襲いかかってきた。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0 クリティカル(現のカウンター)

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
安藤「アッピン・オブ・スカーレット・グリモワール」:-3
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+1
演武壱之式『蜃気楼』:+2

判定直後

>>836 コンマ:9 ※現有利

※コピペで毎度ミスが目立つ>>1は私です。申し訳ない

 徐々に、徐々にだが勢いが減っている。

 少しずつだが、距離を詰められる様にもなってきた。

現「ジリ貧の様だな……!」

フラン「安藤が力を貸してくれてるのに……!」

 先達の力を味わせたのは、確かに僥倖。

 この力こそが、幻想に走り給う者の真の力なのだろう。

 ……やはり、俺はその資格はないと思う。

 だが、もう行動しているのだ。この『正義』を、やり遂げることこそが我が天命なれば。

現「そろそろ、終幕といこうではないか!」

フラン「安藤、私にもっと力を貸して!!」

 見えたのは、彼女まで辿り付く為の道筋。

 その一瞬の隙間を見逃さず、俺は、駆ける。

※判定

1 ファンブル(フランがカウンター)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(フランが撃墜)

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
安藤「アッピン・オブ・スカーレット・グリモワール」:-3
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+2
演武壱之式『蜃気楼』:+2

判定直後

>>839 コンマ:6+2=8 ※現有利。攻勢、増す

 肉薄は成功した。

 しかし、刃は彼女に届かなかった。

フラン「このっ……!」

現「逃がさん!」

 更に上へと舞い上がった少女から閃光と『害悪』が共に俺へと降り注ぐ。

 しかし、無造作が過ぎる。

 俺はすかさず高度を上げると、また攻撃の届く距離へと接近した。

現「今度こそ!!」

フラン「離れてよ、おじさん!!」

 振り被る刀。振り降ろす刃。

 それと同時に、彼女の手から収束した輝きが放たれんとし――。

※判定

7以上でフラン撃破

補正
悪魔の妹:-1
吸血鬼:-1
絆持ち:-1
安藤「アッピン・オブ・スカーレット・グリモワール」:-3
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+3
演武壱之式『蜃気楼』:+2

判定直後

7


>>842 コンマ:8+3=11(0) ※撃破

フラン「あ……」

現「これも、俺の選択だ」

 ――その直前、ふらんどーるの体を袈裟斬りにした。

 血を流しながら、彼女の体は力を無くして落ちていく。

 俺はその手を掴むとゆっくりと地面へ向かい、空洞の隅で静かに横たわらせた。

フラン「ごめん……安藤。負け、ちゃった」

 そう呟いて、ふらんどーるは永遠の夢の中へと落ちていく。

 幻想に走り給う者と絆を繋いだ者よ。

 俺の路も、その夢の様に成れた可能性もあったのだろうか?

現「……感傷か」

 幽々子や妖夢と共に絆を紡ぎ、この幻想を駆け抜ける未来が、その可能性が俺にも有ったとすれば。

 ああ、何と素晴らしき哉。

現「だが、無意味だ」

 そんな夢路に思いを馳せた所で、何の意味もない事を俺は知っている。

 だから、俺はまだ来るであろう強者を斬り伏せる。

 この思いと行動に、一片の曇り無し。

 故に、『正義』だ。

 俺はそれを、信じて疑わない。

 この罪を甘んじて受け入れる事も、必要な事なのだから。

 その為の『勇気』も『覚悟』も、とうに出来ているのだから。

現「さあ、来たれよ。俺の思いを超えられるのならば」

 その先にある『現』を越える覚悟があるのならば。

※選択

※誰が来た?

1:小町
2:布都
3:妖夢
4:霊夢
5:×

↓3

4

>>847 選択:4

※地雷は踏み抜くものなんです。ええ。

「まったく、こんな物騒な異変は久々ね」

 暫くした後、この空洞に現れた新たな客はそう言いながら入ってくる。

 紅白の巫女服を着た少女は、面倒そうにしながら周囲を見渡していた。

「神霊廟の跡地、か。こんな辺鄙な場所に、二度も来る事になるだなんて」

現「……ほう。ここが、そうだったのか」

 神霊廟の跡地、か。成程、神気が僅かだが残っていたのはそのせいか。

「あら、どうも。あんたが今回の厄介事を引き起こしてくれた犯人ね」

現「ああ、夢路 現と申す。……博麗の巫女か。随分と、厄介者が来たな」

霊夢「博麗 霊夢よ。……あんたからしてみれば、そうなのかもしれないわね」

 だが、その博麗の巫女を倒す事が出来れば、後の者達も揺らぐ事だろう。

霊夢「吸血鬼の妹様、よね。あそこに倒れてるのって」

現「『ふらんどーる・すかーれっと』、と名乗っていたな」

霊夢「……そう。じゃあ、本気でやらないと痛い目見るのは私の方かもしれないわね」

現「そうでなくとも、俺は勝たねばならぬのだ。……おとなしく、斬られてもらうぞ」

霊夢「どこぞの庭師みたいな事を言わないで頂戴。……さて、怨霊様はさっさとお祓いされちゃいましょうね」

 さあ、『払われる』のはどちらの方かな?

 そう心の中で呟きつつ、お互いに動き始める。

※判定

コンマ偶数で現先行 奇数で霊夢先行

判定直後


>>849 コンマ:奇数 ※霊夢先攻

 まず、動いたのは博麗の巫女からだった。

 彼女は巫女服の裾から数枚の札を取り出すと、俺へと向けて投げ放つ。

霊夢「さて、彼女を倒したその実力が、まさか雑魚なわけがないわよね」

 実力を計りに来たか。

 ならば。

現「……舐めてもらっては困るぞ」

 順当に斬り払い、俺は瞬歩で距離を詰める。

 が、直ぐに引き離された。

霊夢「それはこっちの台詞。……さあて、本腰、入れますか」

 そうして、先ほどとは比にならないほどの弾幕が形成された。

※判定

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

1


>>851 コンマ:1+1=2 ※超劣勢

 成程、と俺は思う。

 さすがは博麗の巫女だ。

 こちらの動きに、もう慣れ始めている。

現「思ったよりも、やるではないか」

霊夢「思ったよりも、弱いじゃないの」

 呵呵、余裕綽綽と言った風だな。

 だが、この程度で勝ちを譲る程俺の思いは弱くない。

現「ならば、少しばかり無茶をするだけだ」

 地面を砕くほど強く蹴り出し、敢えて豪快な音を立てて俺は博麗の巫女へと向かっていく。

 掠る程度ならば、問題はない。

 この状況を、打破することが最優先だ。

※判定

1 ファンブル(霊夢がカウンター)
2~3 フラン有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(霊夢が撃墜)

※判定

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
劣勢:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

>>853 コンマ:8-1=7 ※一転、有利

霊夢「え、ちょっ!?」

 土煙を煙幕代わりに活用し、その隙を突いて斬り捨てようと画策するも、あと一歩届かない。

 ふむ、体勢を崩す事が出来たのは良いが、勘が良いな。

霊夢「……そういえば、弾幕ごっこの枠組みで言うと、あんたに適応はされそうにないわね」

現「それは女児の遊びであろう。……俺がしているのは、死合いぞ」

 永遠の夢へと落とす為の、死合。

 命まで奪うつもりはない。だが、そうなってしまえば致し方ない。

 運が悪かったのだ、と俺は言うだけだろう。

現「多少の犠牲も、厭わん」

 故に、斬られろ。そう俺は継ぐ。

霊夢「冗談。……あんたをさっさと倒して、安心しながら温かい布団でぐっすりとさせてもらうわよ!!」

現「させんよ。お前はこの冷たい地面で、永遠の夢へと落ちるのだからな」

 そうして、今度は気配を殺してからの瞬歩の連続で肉薄を狙う。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現がカウンター)

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
優勢:+1

判定直後

※そろそろお仕事の時間なので、判定して終わります。
※次回は明日。時間は未定です。
※フランに続き、霊夢にも彼の判定があります。
※では、お疲れ様でした

乙です


※21:30頃に再開します


※このままいくと、次スレまで今回の異変は食い込む可能性があるなぁ。もしくはEDは次スレか

※さて、それでは




                            __   , =-、 _
                           |::::ヽ__j::::::::::::(_ヽ_
                           ヽ:::::V_ ィ⌒ー―`ヽ}_
                           ノ_r‐<厂ヾ)辷⌒ヽ \

                           ´¨彡//j_、 ト、ヽ \⌒r‐`
                        ト、   _ニ彡(/ (ト゜`ヾーハ )`彡
               _ __      ヽ.} `Y´  `ヾ r\一/ヽハj´`ヽ、
                ト ヾヽrv――‐}  l{:..     Vーヾ´}  }!    /ヽ_
                    ヽ  ┴'‐――'ゝ::::::ヽ --_-_}  .∨.   {__, -=く ノ `¨ <
               ー'′     rー ニヘr‐´  |   ||   | ̄`¨ヽ⌒´ \`ヽ、7フー‐っ
: : : : : : : : : : : : : : : : ::/: : : : : : :j、: : l!: : } : : : : : : :ヽ ヽ ヾ ̄        、__

 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽£炎≫

       : : : : : : : :: : :://:  : : : : /: : : : l : : : : : : : : : :/: : ヽ      ヽ  ト、           `¨¨¨´
                       //    イ    l    -=彡    j三二ニ=-  }}  ノ
                       }l}  / /     ヽ       ノ  /       /__j/
                    _}! ´  /       ヽ    ´   ヽ     /´ノ
                  /'    /  i       \        \    l!  )
                   |     '    |        ヾ        ヽ ./ /
                  '    ;     ;!       ヽ :..   -===-、)'/
                  ヽ   ;   ;;;!      ,, ===-)  (´     Y
                   \__jr==ミ、__r― ''´.....................__)  厂ヾ  ノ
                           ヽ...................................../

                                ......................

                                   {lllll|///
                                     }llll|//
                                 (lll//

                                  Y/
                                 _jl|
                                 し′


                               グランギニョル
                          『今宵の恐怖劇を始めましょう』


>>856 コンマ:8+1=9 ※超有利

霊夢「この、こっちは安眠妨害で迷惑してるのよ!」

 荒ぶる声で、弾幕を展開して俺の進行を妨げる巫女。

 だが、札は所詮札。紙の束でしかないのなら、切り裂けぬ道理無し。

霊夢「これなら……!」

 次に迫るは陰陽を描いた巨大な玉。

 無規則な跳ね方をしているが、それも斬り裂く。

 遅い、甘い、鈍い。

現「幾ら勘が良かろうとなぁっ!」

 反応速度を上回ってしまえば、それまでのこと。

 ここからは、俺の距離だ。

霊夢「引き離せない……!?」

※判定

1 ファンブル(霊夢のカウンター)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(霊夢が撃墜)

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
優勢:+2

判定直後

行けー!


>>864 コンマ:7+2=9 ※後一歩

 良く避ける、良く粘る。

 勘だけではない。どうやら、こういう事に慣れている様にも見える。

 だが、それも何処まで保つか見物だ。

現「さあ、さあ!このままだと、この刃の血錆となるぞ!」

霊夢「だったら、良い加減に!!」

 煽ってみれば、苦々しい表情を浮かべる巫女。

 その程度ならば、片腹痛い。

 それがこの楽園の巫女であり、異変解決の第一人者であるのならば、やはり――。

現「眠っていろ、ここで」

霊夢「お断りよ!!」

※判定

7以上で撃墜

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
優勢:+3

判定直後


>>866 コンマ:1+4=5 ※接戦

 刀を振ろうと、隙を突こうとしたその時。

霊夢「そこよ!!」

 二枚の札が、俺に向けて放たれる。

 しかし、それも無駄な足掻き。そんな事をした所で――。

霊夢「掛かった!」

現「なんっ……!?」

 後方から、座布団の様な形をした光弾が迫ってくる。

 追尾の式か!

現「賢しい真似をしてくれる……!」

 少しばかり対処に時間が掛かる。

 その隙に距離を取られた。追撃が来る。

霊夢「このまま落ちなさい!」

 追尾を合わせた、弾幕が降り注ぐ。

※判定

1 ファンブル(霊夢のカウンター)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(霊夢が撃墜)

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後


>>869 コンマ:0 ※撃墜

現「だが」

 ああ、この弾幕にも『見飽きた』。

 そろそろ良いだろう、よく足掻いた。

 足掻いてくれた。

現「まずは、少しおとなしくなってもらおう」

霊夢「な……!」

現「一太刀で、眠るとは思わんが」

 抵抗するというのなら、それ成りの痛みを味わってもらうぞ。

 弾幕の中を掻い潜り、すれ違いざまに横一閃。

 が、やはり浅い。

 上手く体を捻って、致命傷を逃れたか。

霊夢「あんた、三味線引いてたのね……!」

現「……・知らんな」

 そんなつもりは無い、つもりだ。

霊夢「なら、私も出し惜しみは無しにさせて、もらうわよ!!」

 そして周囲に散蒔かれるは、無数の符。

霊夢「霊符「夢想封印」ッ!!」

 宣言と同時に、その札全てが光の球と化す。

 嫌な気配を感じた。その輝きに、俺は引き攣る。

 あれに当たったら、駄目だ。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現がカウンター)

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
霊符「夢想封印」:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

てや


>>871 コンマ:9-1=8 ※現有利

 だが、当たらなければどうという事はない、という言葉もある。

 そう、どれだけ強力な技であっても、直撃しなければ良い。

霊夢「当たらない……!?」

現「呵呵、どれだけ派手に着飾った所でな」

 密度が高いとはいえ、その隙間を縫えばいい。

 進む道がないのであれば、切り開いて進めばいい。

現「力が足りなければ、それまでだ」

霊夢「……ッ!!」

 そう、あの『存在』に及ぶまでの力がなければこの俺を超えさせるわけにはいかない。

現「さあ、さあ、さあ!俺を越える気概を見せてみろ!!」
                   カタナ
 叫び、眼下に巫女を見据えて己を振り被る。

※判定

1 ファンブル(霊夢のカウンター)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(霊夢が撃墜)

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
霊符「夢想封印」:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
有利:+1
精神【0】:+1

判定直後

 


>>875 コンマ:9 ※超攻勢

霊夢「ッ!!」

 その刹那に、俺と奴の間へと現れたのはあの光弾だ。

 だが、そんなもの知ったことではない。

現「ならば、諸共――」

 光弾を縦一閃に斬り捨てれば、一際輝き炸裂した衝撃が俺と巫女を襲った。

霊夢「な、なんてことするのよ、あんたは……!」

現「――斬り捨てるのみッ!!」

霊夢「く、今ので体勢が……!」

 衝撃に晒された事で、体勢を崩したのか巫女は狼狽している。

 肉を斬らせて骨を断つ。

 その心を持ってすれば、多少の傷など問題無い。

※判定

1 ファンブル(霊夢のカウンター)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(霊夢が撃墜)

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
霊符「夢想封印」:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
有利:+3
精神【0】:+1

判定直後

えい

>>877 コンマ:0 ※撃破

※判定

6以上で――

絆持ち:+1
座に近い場所:+1
前情報有:+1

判定直後


>>882 コンマ:4+3=7 ※成功

霊夢「ぐっ、は……!」

 開いた掌を、腹部へと叩き込み吹き飛ばす。

 無理矢理吐き出された息が彼女の口から漏れ、微かな声が俺の耳に入った。

 そのまま空洞に叩きつけられるだろう。

 そう思った時、何かがこの空間へと侵入し巫女の体を受け止めた。

「おいおい、ざまあないな」

 けらけらと笑い、地面に着地したその影はそう言い放つ。

 その姿は、和装に身を包んだ鬼だった。

 額に二本の短い角を持つ、鬼の青年だった。

現「……そうか。貴様までその姿を顕せてくれるのか」

 呟くのは、彼へと向けた言葉。

 幻想に走り給う者。その二人目が、ここに居る。

霊夢「うっるさいわよ、零。……あんたが出る幕、じゃあない」

零「そう思ってたんだがなぁ……。八雲から行けって言われちまってなぁ」

霊夢「紫が?……また余計な真似をしてくれるわね」

零「違いない、違いない。……最初から最後まで、今回は静観してるつもりだったんだがねぇ。なあ、そこのお前。赫子よろしく、面倒なことしてくれてるじゃあねえか」

 その中で、漸く俺に目線を送ってくる青年。

現「二人目の者よ。……貴様も俺の邪魔をしてくれるのか」

零「カカカ、そうせざるを得ない様にさせたのはお前さんだ。……全く、霊夢と二人で『今回』も静かに過ごせると思ってたのによ」

現「今回も、だと?」

零「おっと、これ以上は無しだ。……さあ、俺と霊夢を超えた先にお前の望む未来は訪れるのかもしれねえが、それを許さねえ奴が居る。お前さんには恨みはないが」

 そう言って、彼は降ろした巫女の背中に立つと両腕を開き始める。

零「俺を使いな、霊夢。……鬼神としての我が理は『救済』だ。あの『夢』を、叩き潰せ」

霊夢「言われなくとも、そうさせてもらうわよ……!」

 そうして、歪な空気の渦が彼女らを包み込んだ。



  


                                  零・霊夢「――罨――」

                            霊夢「陰にありて陽を目指し、歪み付いて捻り曲がる」

               零「人を愛し、人を助け、人を救い、人の為と成らん我が道は、闇を照らす曙光の輝き也」

                   零・霊「鎌の様に無慈悲に、足り得る思ひは誰ぞの為に。零から翔ぶ雷の如く」


                           ――オン・キリキリ・バサラバ・ウンハッタ――

                            ――オン・アラタンノウ・ウン・ソワカ――

                             ――オン・バサラ・ヤキシャ・ウン――

                          ――オン・ア・オンボッケン・パッタ・ソワカ――

                         零「金剛夜叉・戦神雷鳴・両面鬼神四腕之宿儺」

                                 霊夢「再・転・生ッ!!」

                    霊夢・零「我らが抱きし正義におひて、彼の者共を救いあげんが為に」

                             ―      太 ・ 極     ―


零「鬼神「金剛夜叉・両面宿儺之鬼」ッ!!」

 そして顕れたのは、四つの腕を持つ鬼面を被った鬼神だった。

 巫女を守る様に立ち、咆哮を上げる彼はそのまま俺を見据える。

零「俺がお前さんを倒すのは、『幕劇』的に言えば失敗だ。だから、俺は俺を霊夢に託す。上手く使えよ」

霊夢「……何、あんたそんなことも出来るの?」

零「出来るんだよ。元々、『そういう風に出来てる』からな」

 そう説明して、鬼神はその姿を鎧の様に変化させていく。

 その鎧は博麗の巫女へと装着されると、まるで意思をもつかの様に肩から二つの腕を生やして動かし始めた。

霊夢「……気持ち悪いわね」

零『おい!んな事言ってる暇があったらぶっ飛ばせ!!』

 どこからか聞こえてくる声が、巫女に向けて放たれる。

 どうやら、俺の望みはこれを乗り越えなければいけないらしい。

現「面白い。……幻想を駆け抜けた鬼神の力、見せてもらおうぞ!!」

 仕切り直し、刃を向けて懇親の力を用い博麗の巫女へと俺は跳んだ。

※判定

1 ファンブル(霊夢のカウンター)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(霊夢が撃墜)

楽園の巫女:-1
異変解決のベテラン:-1
絆持ち:-1
鬼神「金剛夜叉・両面宿儺之鬼」:-3
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後


 

どうだ?


※あ……(察し)

>>888 コンマ:ゾロ目 ※撃破

霊夢「あんたが何でこんな異変を起こしたのか、私は知らない」

零『だが、その意図はなんとなく分かるぜ。かつて、そうしようとした事のある奴を俺達は知ってるからな』

 四つ腕の猛攻が、俺へと迫り来る。

 それを体術と剣技でなんとか弾き、防ぎながら肉薄し続ける。

現「ならばッ!この路に貴様らも落としてくれよう!!」

霊夢「それを大人しく受け入れるわけにはいかないから、私がここに居るのよ!」

現「そんなもの……!」

霊夢「我儘なのは、お互い様でしょうが!!」

 そう、これは俺の我儘だ。

 俺が望み、俺が与え、俺が求める終わりはここではない。

 もしも、俺が望む終わりが来なかったとしたら。

 最後には、その罪と罰を俺が受け入れれば良いのだ。

現「だがっ!!」

 それまでの事を、俺は捨てはしない。

 この行動の全てが、俺にとっての『正義』だ。

 だから、俺はこの終わりまで突き抜ければならない。

現「陀羅尼、孔雀オオオォォォォォオオオオオッ!!」

霊夢「宿儺秘技「夜叉・黒雷閃」ッ!!」

 最後に、黒雷の一閃と全てを込めた剣撃が交差した。

 一瞬の内に、俺の全てを掛けるべきと判断した故のこの攻撃。

 静寂が、舞い降りる。


現「見事だった。……この戦、しかと記憶に刻みつけよう」

 倒れそうになるのを堪えながら、口から一筋の血を漏らしつつ俺は呟く。

 厳しかったが、なんとか競り勝つ事が出来た。

 後方から、どさりと音がなって博麗の巫女が倒れたのだと確信する。

霊夢「……零、これで、良かったの?」

零『……さあな。だが、八雲の思い通りになるのも癪だろ。賭けてみても、良いんじゃねぇかな』

霊夢「そっ。……じゃあ、先に、眠らせてもらう、わね」

 漸く、二人目の強者を眠らせる事が叶った。

 ……マズイな、ふらんどーる共々幻想に走り給う者が来たとは。

 消耗が、些か激しすぎる。

現「……しかし」

 ここで立ち止まるわけには、いかない。

 故に、弱音を吐いている暇などない。

 揺るがない、揺るがせない。

 信念を、貫くべきだと、思うのだから。

現「来い……。まだまだ、俺は倒れないぞ」

※選択

※誰が来た?

1:小町
2:布都
3:妖夢
4:×
5:×

↓3

1


>>898 選択:1 小町

※次スレの準備をしなければならない(使命感)

小町「……夢の字、元気なさそうだね」

 突如として、この空間へと現れたのは小野塚だった。

 彼女は俺の前に立つと、目を伏せる。

現「ああ、小野塚か。……お前も、目を覚ました側だったんだな。どうやってここに来た」

小町「私は距離を操る事が出来るのさ。……ぼろぼろじゃないか。そうなるまでして、やりたいことなのかい?」

現「……お前が、それを知ることはない」

 『夢路斬現之剣』――俺自身である刀を手に、俺は小野塚を見据えながらゆっくりと構えを取る。

 ああ、知っても仕方ない事だ。お前は確かに友人であるが、この舞台にはそぐわない。

小町「……これ以上なにかするようなら、私だって本気でやるよ。私の仕事じゃあないんだけどな。魂を、刈り取るのは」

 鎌を手に、身構える小野塚。

 その姿があまりにも『死神』然としていて、俺は小さく笑う。

現「呵呵、その意気を仕事に費やせれば、お前も怒られることなどないというのに」

小町「茶化すんじゃないよ、夢の字。あんたを四季様の前に連れて行く。覚悟を、決めな」

 そんな事を、されても困る。

現「小野塚、お前もここで永遠の眠りに就くが良い。……そう、俺が倒れる、その時までな」

※判定

コンマ偶数で現先攻 奇数で小町先行

判定直後

へい


>>900 コンマ:奇数 ※小町、先攻

 銭に似た弾幕が、小野塚から投げ放たれる。

 俺はそれを切り払うが、今まで居た筈の場所にあった筈の彼女の姿が消えていた。

 気配を探る。

小町「眠るのはあんただよ!一旦だけどね!!」

現「上かッ!!」

 振りかぶった鎌の刃を、刀で防ぎ弾く。

 何合か刃を打ち合わせるが、中々にやりづらい。

 鎌という特異な武器、間合いも動きも慣れないものだ。

 ……先までの傷が、響いているのもあるか。

小町「この程度かい、お前さんの実力は!!」

現「そんなこと、あるわけがなかろうさ!」

 迫る、文字通り死神の鎌。

※判定

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

三途の水先案内人:-1
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

1

>>903 コンマ:5+2=7 ※現有利

現「甘いッ!」

小町「わかってるよ、そんなこと!!」

 鎌を弾くが、蹴り上げられた砂利の混じった土を顔に放たれる。

 目潰し……!?

現「下策だぞ、小野塚」

小町「あんたに勝つには、手段を選んでちゃ駄目だからね。……幻滅したかい?」

 幻滅、か。

 ……呵呵、そんなこと、する資格など俺にはない。

 こいつは異変を止める為に俺を倒しに来た。

 ならば、それも一つの手段だ。

現「するわけが、なかろうさ。……だが、その程度で俺を止められる等と」

小町「ッ!」

現「思われても、困る!!」

 直線、瞬歩で小町に肉薄する。

※判定

1 ファンブル(小町のカウンター)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(小町が撃墜)

三途の水先案内人:-1
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+1

判定直後

あっー


>>905 コンマ:5+3=8 ※攻勢、増す

小町「さすがは、平家紋を持った怨霊様は格が違うねぇっ!」

現「皮肉かな?」

小町「減らず口って、やつさ!!」

 距離を操り、俺の刃の当たる寸前で回避を繰り返す小野塚。

 余裕は無さそうに見えるが、成程。だから減らず口か。

現「お前のそういう性格、俺は好きだったな」

小町「はは、嬉しいことを言ってくれるね」

 それは本心だ。だが、そんな事を今更言っても仕方ない。

小町「だったら、やっぱり私はお前さんを倒さなきゃならないじゃないか!!」

 背後、頭上、四角、その全てを移動しながら、小野塚は俺の隙を伺う様にし始めた。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

三途の水先案内人:-1
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+2

判定直後

>>907 コンマ:0 ※カウンター

※補正が色々突破したので小町撃墜

 その中で、餌を撒く。

 わざと甘い動きを見せ、そこに喰らい付くのを見定める。

現「さあ、どうした小野塚。そんな事では、俺を倒すのも夢のまた夢ぞ」

小町「誘ってるのかい?」

現「ああ、誘っているよ。……どうしようと、お前は俺に勝つ事など出来ぬからな」

小町「そいつは――」

 掛かった。

小町「やってみなけりゃ、わからんと思わないのかい!?」

現「お前とて、馬鹿ではないだろうが!!」

 鎌が迫り、俺の蹴りが小野塚へと振るわれる。

 俺の方が、一歩早かった様だ。

 鎌が俺に届く前に、すれ違う様にしながら小野塚の水月へと叩き込んだ。

小町「か、はぁ……!」

現「……実力の差は、歴然。まだ、やるか?」

小町「勿論だよ、夢の字。……ここで引いてちゃ、女の意地が廃るってもんさ!!」

 鎌をくるくると回し、冷や汗を流しながらがなる小野塚は構え直した後その得物を高く振り上げた。

小町「死符「死者選別の鎌」ッ!!」

 そして、刃を振り下ろし地面に突き立てると、俺の真上に巨大な光の矢が顕れた。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

三途の水先案内人:-1
蓄積した傷:-1
死符「死者選別の鎌」:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

o


>>912 コンマ:6 ※接戦

 それを瞬歩で避けつつ、小野塚に接近をしようとするがその度に距離を操られて阻害される。

 光の矢も、一回が終わる毎にまた降り始め、俺の邪魔をするばかりだ。

現「中々やるではないか」

小町「言っただろう?意地があるのさ、女にだってねぇ!」

 ああ、認めよう。

 お前も立派な強者だ。

 この傷の無い万全の状態で、相手をしたかったぞ。

現「ならばその意地、俺の意地で越えさせてもらう!」

 まだまだ、このまま小野塚の好きにさせはしない。

※判定

1 ファンブル(小町のカウンター)
2~3 霊夢有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(小町を撃墜)

三途の水先案内人:-1
蓄積した傷:-1
死符「死者選別の鎌」:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

死の前の夢


>>916 コンマ:7 ※現有利

 そろそろ、こちらも攻勢に打って出てもいいだろう。

 あの能力は確かに厄介だが、手がないわけでもない。

現「小野塚、満足したか?」

小町「お前さんを倒さない限り、満足するわけないじゃないか」

 そうか。ならば、徹底的にする他ないようだ。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 小町有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

三途の水先案内人:-1
死符「死者選別の鎌」:-2
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後


※有利補正を付け忘れた。+1です

>>918 コンマ:9+1=10(0) ※カウンター

 鎌を振り降ろす時、小野塚はその能力を発動させない。

 決まって、十分な距離を取ってからその技を使う。

 ならば、その瞬間を狙うのが定石。

 その後は、如何様にでもなる。

現「無茶は承知で、やるしかないか」

 体が幾ら悲鳴をあげようと、構わない。

 勝ち続ければ、何時か休息の時間は訪れる。

 そう、そしてあの『存在』と対峙した時に俺は――。

小町「往生際が、悪いってもんだよ!」

現「負けられないのでな、諦めるわけがない!!」

小町「はや――!?」

 そう、俺は退く事を選ばない。

※判定

7以上で小町撃墜

三途の水先案内人:-1
死符「死者選別の鎌」:-2
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
有利:+2
カウンター:+2

判定直後

 

はい


>>920 コンマ:7+4=11(0) ※撃墜

 突き刺す様な勢いで刀を振るうが、身を反らせて回避をする小野塚。

 だが、それだけで俺の攻撃が止まるわけがない。

 刀を掌で回転させ、逆手にする。

小町「ッ……!?」

現「喰らってもらうぞ!!」

 そのまま、俺は小野塚の体へと突き刺そうとした。

小町「く……ッ!」

現「浅かったか……」

 が、それも急所には至らず、小野塚は鎌を振るう。

 俺はそれを避ける為に一時離脱し、その隙に彼女はまた距離を離した。

小町「夢、の字ぃ……!」

現「眠る方が、お前にとって幸せなんだ。……だから、無駄な抵抗もそろそろ止めにしろ」

小町「そういうわけにも、いかないんだよ私だって!さあ、次だ次だ!」

 まだ、やる気らしい。

 そうか、ならば俺はその相手をして、踏み躙るだけだ。

小町「地獄「無間の狭間」ァァアッ!!」

 宣言と同時に、地面が次々と隆起して俺の動きを阻害するかの如く壁を作り出し始める。

 ……そんな力も持っているのか。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 小町有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

三途の水先案内人:-1
地獄「無間の狭間」:-2
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後


0


>>922 コンマ:4 ※接戦

 思いの外、小野塚の技は厄介だ。

 壁は斬り裂く事が出来るけれど、その度に俺の進行を妨げる新たな壁が隆起してくる。

 彼女はまだ、こちらへと攻撃を仕掛けて来てはいない。

 息を整えているのか……。

 このままだと、こちらの分が悪い。

 そのうち、雁字搦めにされてしまうだろう。

現「そうなる前に――」

 気配を探り、小野塚のいるであろう方角を感じ取る。

 曲がり続けるなど、性に合わない。

 道はこの手で、斬り拓く。

現「嗚呼ァァァァァァァアアアアアッ!!」

 咆哮を挙げ、猛りながら突き進み刀を振るう。

小町「やめなよ、夢の字。あんたが何でそこまでするのかわからないけど、そんなやり方が正しいとは到底思えない」

 そして、見つけた小野塚はそう言って鎌を振りかぶった。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 小町有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

三途の水先案内人:-1
地獄「無間の狭間」:-2
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

おりゃ


>>925 コンマ:6 ※接戦

現「やり方が間違っているとお前は、言いたいのか!」

小町「正しいか、間違ってるかなんて私にゃあわからない!ただ、こんな事をしてお前さんに得があるとは、思えないんだよ!」

現「俺の得など、最初から考えておらぬさ!そんなもの、有っても仕方ないからな!!」

小町「だったら、誰の得にもならないことなら、尚更止めなきゃならないじゃないか!!」

現「だが、お前に止められる筋合いはない!さあ、早く眠れよ小野塚!この俺が、引導を渡してくれる!!」

 刃を交えながら言葉を飛ばし、互いに一歩引く。

 すると、目の前にまた壁が隆起して来て俺の視界から小野塚の姿が消える。

 刹那――。

小町「あんたがこれ以上、罪を被る必要がどこにあるっていうんだい!」

 今までの通り距離を操り、瞬間移動の様な事をしたのだろう。

 小野塚は下方から鎌を構え、勢い良く突進してくる。

小町「あんたは怨霊だが、こんな事をする様な奴じゃなかった筈だろ!!」

現「それはお前から見た俺だ。……怨霊なら、罪を被るのもまた、業!!」

 鎌の刃と、刀の刃がぶつかり合い、鍔迫り合う。

 金属特有の甲高い音が鳴り響き、閃光と共に火花が散る。

現「この俺がしたいことを罪だと言うのなら、お前の『正義』で俺の『正義』を越えてみせろ!!」

小町「夢の字ィィィィィィィイイイイイッ!!!」

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 小町有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

三途の水先案内人:-1
地獄「無間の狭間」:-2
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

ほい


>>927 コンマ:5 ※接戦 そろそろテコ入れ

 何度も、何度も何度も何度も、鎌と刀がぶつかり合う。

 小野塚は必死な形相で、俺は開き始めた傷に堪えながら。

小町「あんたの言う正義が、こんな事をする事なのか!誰もを夢の中に閉じ込めるのが、あんたの正義なのか!!」

現「その通りだ。そして、俺の目的はその先にある。その為に、この異変を起こした!それが俺の『正義』だ!!その為なら、いとも容易くえげつない行為でも行ってみせよう!!」

 そう。

 護るために全てを斬り伏せ、自分の行動に後ろめたさを一切感じない故に、己にこそ正義があると信じ、俺は簡単にそれを行おう。

 後悔も、懺悔も、贖うこともない。この覚悟こそが俺を行動させるのなら。

現「屑だとでも、何とでも罵るが良い。その怨嗟も何もかも全て、俺が受け止めよう。しかし!だからといって俺は突き進む事をやめない!それこそが、俺の『正義』だからだ!!」

 逃げてはならない。目を背けてはならない。

 だから、俺が護るのだ。夢路に皆を眠らせてから来るその時の為に。

 それは、早いほど良い。

現「そろそろ、お前も疲れて来ただろう。……安心して、眠れ」

小町「お断りだよ!そんな言葉、私が真っ向から否定してやる!!」

 精神を研ぎ澄ませ、刀の刃が口元を隠す様に横へと構える。

 ……これで、終いとしよう。

現「演武、弐之式。……『陽炎』ッ!!」

 影を紡ぎ、己の可能性を紡ぎ実体とする分身術。

 この可能性の連鎖こそ、かつて我が主だった男の本質。

 成功の確率を引き当て現実として、失敗の確率を捨て去り夢路とする。

 その技が、この『陽炎』。

現「さあ、良い加減眠れ、小野塚!!」

※判定

1 ファンブル(小町のカウンター)
2~3 小町有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(小町が撃墜)

三途の水先案内人:-1
地獄「無間の狭間」:-2
蓄積した傷:-1
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1
演武弐之式『陽炎』:+2

判定直後

ほい


>>929 コンマ:ゾロ目 ※撃破

※テコ入れした瞬間、このゾロ目である

 鎌が振るわれ、一撃が俺を刈り取ろうとする。

 刀でそれを弾き、左手を強く握り締める。

 そして、無言で放つ。

小町「そんなこうげ――ッ!?」

 体を捻って俺の一撃を避けようとしたのであろう小町は、この『事象』に目を見開いた。

 避けた筈の拳が、下腹部へと叩き込まれたのだ。

小町「か……!」

現「おやすみの時間だ」

 引き寄せた可能性が小野塚の動きを止めさせ、その内に俺は刀を握り直す。

 この『陽炎』からは、逃げられない。

 それこそ、絶対に逃げられる様な状況か力を持たなければ。

現「お前とは、もっと語らいたかった」

 その言葉と共に、俺は小野塚の体を斬り裂く。
 
 また、新たな血を本体である刀が啜る。

 ……恨んでくれてもいい。蔑んでくれてもいい。

小町「この、うつけ者……」

 その際に聞こえた言葉は、震えていた。

 ああ、そう言ってくれても構わない。

 ……すまない。そう、呟こうとしたが俺は口にしなかった。

 小野塚の技で出来た壁が全て元通りになり、再び空間が静寂に包まれる。

 


 これで、三人目。

 まだまだ居そうではあるが、俺は止まらない。

 傷がジクジクと痛みを発し、疲労が確実に溜まっているけれど。

現「……ここで、終わるわけにはな」

 そう、俺を超えられる者が現れない限り、俺は倒れることを許さない。許せない。

 その為の覚悟と信念が俺を突き動かす。

現「さあ、次は誰が来るかな」

 もしも俺を倒す者がいるとしたら、願わくば――。

※選択

※誰が来た?

1:×
2:布都
3:妖夢
4:×
5:×

↓3

※気づけばこんな時間です。

※そろそろ、いい時間なので寝ます。

※お疲れ様です。次回の途中で多分、次スレ立てることになるかな?


※コンマ神だって、ちゃんと空気呼んでくれる筈だから(震え声)

※それと、今日明日は夜勤なので更新はなしです。すいません。

※ではまた


※報告

※【悲報】>>1氏、本日も夜勤。

※というわけで、今日も更新なしです。申し訳ない。

※色々考えた結果、この今スレは小ネタ用に使う事にしました。クリスマスも近いしね。そういう方向で

※というか、もうすぐこの安価スレ、ぐだぐだながら一周年です。それ関係のネタなんかもその内やろうかなとか思ってます。

※始まりは今は落ちてしまった日記の方の影響でしたっけか。

※明日は出来るので、その時に新スレ立てて本編の続きをやろうと思ってます。

※……まあ、小ネタの尺が長くならない様にまとめます。はい。

※ではまた、次回にて。布都に負けたら、俺も泣く。


一月の九日で一周年です。はい。
安藤の頃から、もうそんな経つと思うと、時の流れはまさに光陰矢の如しと言うべきですね。

新スレ誘導

【安価とコンマで】幻想に走り給うⅧ【幻想入り】
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅧ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387368247/)

先にも言いましたが、ここは小ネタで使うので埋めない様お願いしますー

※またコピペミスゥゥッ!!

>>8 コンマ:奇数 布都先攻

 布都が両腕を広げた瞬間、俺を襲ったのは皿だった。

 斬り払い、割れる音が響くと同時にまた皿が飛んでくる。

布都「おぬしがどれだけ強かろうと、我は倒れん!我は、おぬしを止めると決めたのじゃ!!」

現「それを言うならば、俺はそのままお前にその言葉を返そう。俺とて、倒れるわけにはいかんからな!!」

 そう、どれだけ傷付こうが、どれだけ阻害されようが、俺は進むのだ。

 この刃で、斬り拓くのだ。

 その為に夢で斬り、ここで斬っている。

 ここまで来たのだ。ここで倒れるのは、斬った者達にも申し訳が立たなくなる。

現「さあ、布都。この程度、というわけでもあるまい?」

布都「当たり前じゃ!」

 そうして、展開されたのは幾多もの皿の弾幕。

 どこにそれだけ隠していたのか、と尋ねたくなるほどの物量が俺へと降り注ぐ。

※判定

1 ファンブル(現が撃墜)
2~3 布都有利
4~6 接戦
7~9 現有利
0・ゾロ目 クリティカル(現のカウンター)

龍脈を司る風水師:-1
蓄積した傷:-2
大怨霊の欠片:+2
聖遺物:+1
精神【0】:+1

判定直後

※ミスです、無視して。お願いします。ごめんなさい……

今まで化け物ぞろいだったけど、今回の妖精君はどうなるの?

艦これとかやってる?


 ―幻想郷・酒屋―

零「……第一回」

現「幻想に走り給う者」

安藤「質問返答のコーナーを始めるぞ、君たち」

現「ふぅ、総監督(>>1)の不手際でまさかこうなるとは思いもよらなんだ。新年早々、元旦に酒屋へ呼び出されるとは」

安藤「まあ、良いではないか。この三人で集まるなど、珍しいものだしな」

零「……むさっくるしいなおい。つか、あの『なのです妖精』はどうしたよ」

現「彼は今主役を張っているからな。……寧ろ、子供を酒場に居座らせるわけにもいかぬだろう」

安藤「というわけだ。……そうそう、ここの会計は経費で落ちる。どんどん頼みたまえ」

零「なんでお前が仕切ってんだ童女趣味野郎。……でもま、好きなもん食えるならいっか。店主ー!この店で一番強い酒三つと焼き鳥の盛り合わせくれー!」

現「食が絡むと、元気になるな彼は」

安藤「もやし生活らしいからな。……霊夢さん、そんなに金欠なのか」

零「貧乏なめんなよ畜生が!!」

安藤「ふ、まあその話は置いておいて、早速質問が来ている。それに答えていこう」

現「そうだな。……ああ、ぼんじりはくれ。ささみはやろう」

零「っざけんな!なんでそんなカスッカスの肉ここに来てまでくわなけりゃいけないんだこの野郎!」

安藤「……始めようか」

総監督殿はどんなネタを考えてたの?
本編で絶望的な強さを見せた現だけど、幻想に走り給う者達の中で現状の最強は?やっぱり現?
零はちゃんと霊夢にお土産買って帰れよ


>>955

現「化物か。ああ、正しくそうだな」

安藤「私は魔王の力を持つ吸血鬼。零君は博麗神社を護る鬼神で、現さんは唯我を乗り越えた蜃気楼」

現「どれもこれも、総監督(>>1)が盛大に遊び過ぎた結果だな。とはいえ、りんがーが我らの様になるとは限らん」

安藤「全てはコンマという名の運命と、安価というなの選択が握っているからね。彼がどういう風に成れるかは、観客の皆様次第だ」

現「些か、そのこんまとやらは総監督(>>1)を弄んでは笑っている様だが。それも一つのご愛嬌、というものか」

零「ふーはよ」

安藤「口の中の物を飲み込んでから話したまえ、鬼神。行儀が悪いぞ」

零「……ゴクン。あー、わりぃわりぃ。つーかよ、それ以前にあいつは俺達に比べて見劣りする部分が多いからな。そこまで壮大にゃあ出来んだろ」

安藤「ふふ、だからこそのどんでん返しがあるのだよ」

現「だな。……これから先は総監督(>>1)の頭の中か。俺達も知らねえ事だし」

現「では、次へ行こう」


>>956

安藤「その質問に対して、総監督から言伝がある」

>>1『今はそこまでやっているわけじゃあありませんが、時々開いて時間を潰してます。未だ沖ノ鳥島でレベリングしているくらいの提督ですが。あ、あと榛名可愛いです』

現「……何も言うまい」

零「焼き鳥うめぇ」

>>958

安藤「クリスマスネタは、紅魔館でクリスマスパーティーを開いてそこに皆が集まる、という内容だったんだが」

現「如何せん、上手く纏まらない上にいちゃいちゃの内容が思い付かないという理由で何度も没されたな」

零「欲張らずに俺と霊夢の話書いてりゃ良いだろ。童女趣味野郎と、老夫婦みたいな奴らの幕なんて誰が見て喜ぶんだっつの」

安藤「……そろそろ良い加減、君は口を慎ませないといけないようだな。私はフランを愛しているだけで、ロリコンではない。フラコンだ。そこを履き違えてもらっては困る」

現「のんびりでいいではないか。幽々子との生活は悪くないぞ?料理の美味い弟子も居る。至高の生活だと思うが?」

安藤「そもそも、それを言ったら君から見て霊夢さんは幾つ年下なんだ。そして、君の周りにだってフランと背格好が似ている者も多いじゃないか」

零「萃香と天子は幼馴染だ。こいしは、まあ妹みたいなもんだぜ?……俺が言いてえのは、見た目の話だっつの」

安藤「ちなみに、私よりフランの方が随分と年上だ」

現「俺と幽々子は近い、と思う」

零「……四桁は離れているな」

安藤「やっぱり君が正真正銘のロリ――」

零「うるせえ黙ってろッ!!」

現「……回答を続けるぞ」

没展開のネタばらしお願いします


現「俺が一番強いか、と言われればそうではない。実際、やりあってみなければわからん」

安藤「ぶっちゃけた話が、それぞれ運が良ければ勝てるし、悪ければ負ける。設定だけで見ると、一番強いのは私かな?」

零「太極と真正面からぶつかり合える奴は、まあお前さんくらいだしな。……吸血鬼、魔王、執事。どんだけ特異な設定盛り込めば気が済むんだよ」

安藤「それは総監督(>>1)に言ってくれたまえ。……あと、霊夢さんに土産を忘れないようにとのことだ」

零「わかってるっつーの。あー、鱒の寿司の箱詰めでも買ってくか?」

安藤「昭和のサラリーマンの様だな」

零「誰が中年じゃこの野郎」

現(……さらりーまんとは、何だ?)

>>961

安藤「ネタばらしか。……クリスマスパーティーだと、結局は楽しくイチャついて終わりみたいなものだったな」

現「俺達がすれ違いながら、己が選んだ者と過ごす聖夜、だったか」

零「山なし意味なしオチなしだったけどな。それこそ平々凡々なものだぜ」

現「俺は幽々子と食事を済ませてから語り合い」

安藤「私はフランと共に二人きりでバルコニーで愛を深め」

零「俺は霊夢に振り回されると」

現「……見事に尻に敷かれているな」

安藤「君は重要な所でヘタレるからな。あと、惚れた弱味というやつだろう」

零「じゃかあしいっ!……俺だって言うときはガツンとだなぁ」

現「言えるのか?」

零「い、言えるさ。夢想封印されることあっけど」

安藤「……震え声では、説得力のかけらもないな」

零「ごめんなさいそれ以上あいつに関しての話は止めてください」

安藤(少し、面白いと思ってしまった)

現(鬼神も女房には形無しか)

零「……次行くぞ」


零「つーかよ、今思い出した様に総監督(>>1)が言ったんだが」

安藤「なんだ?」

零「『さげ』を外し忘れていたらしい。そりゃあ、人目に付かねえよ」

安藤「気付くのは専ブラ入れてる人か向こう見て気づいて、飛んで来た人くらいか」

現「……まあ、これから外せばいい話だ。所で、何か注文の追加はあるか?」

零「肉」

安藤「赤ワインで」

現「……鬼神よ、そんなに餓えていたのか?」

零「三食もやしだ。……つっても、俺の食費だけ削ってっから、霊夢にゃあまともなモン食わせてる。安心しろ」

安藤「ああ、娘さんか。色々物入りみたいだな」

零「そうなんだよ、だから俺の食事は基本もやしと玄米になってる」

現「……泣ける努力だな」

本編の没展開のつもりの質問でした…でも有難うございます!

現は神霊になってたら神子を斬って神子or布都ルートだったのか、神子を斬って神子、布都、妖夢、幽々子いずれかのルートだったのか

どうしたらそんなに複線が上手くはれるんですか?感覚だったりするんですか??

安価スレですけど書き溜とかしてるんですか?


>>964

安藤「ああ、どうやらこちらで勘違いしていた様だ。来ている質問もないし、答えよう」

現「俺の場合、妖夢か幽々子の二者択一だったが、もし布都の好感度が進撃してきていればまた話は変わっていたな」

零「お前さんが弟子と戦うのは前提だったみたいらしいがね」

現「うむ。布都の力で、妖夢が太極に至る可能性もあった。彼女が経津主・布都御魂剣を使う予定もあったからな」

安藤「まあ、予定だったってだけで基本は即興だ。……私の場合は、なんていうか本当にその場のノリで決まってたからな」

現「まだ設定も体系も出来上がっていなかったからな。致し方あるまい」

零「俺の時は、結構色々と考えていたみたいだがねー。それも構想だけで、結局霊夢の奴が勝っちまったけど」

安藤「そのうち、小ネタで応募されたらやったらどうだ?」

零「さぁて、総監督(>>1)がやる気になればな」

>>965

現「神霊になったとしても、幽々子を斬って異変の開始は変わらない。それはあいつが望んだ申し出であり、お願いだったからだ」

零「愛する者を斬る、か。俺だったら絶対お断りだな」

安藤「私も、出来るならばしたくはないな」

現「あの頃は、まだそんな感情など持ち合わせていなかったからな。……実際、斬る時は胸が張り裂ける様な思いだったが」

零「つか、今だから言うがよ。あの時は本当にヒヤヒヤしたんだぜ?俺とこいつに一回も撃墜されないとかよ」

安藤「実際、あの時の現さんは鬼気迫っていた。……後戻り出来ない状況だったからかな?」

現「……さあな。あの時の再現をしよう、とは思わない。無闇やたらと刀は振るうものでもない」

零「その言葉、しっかりと弟子に聞かせとけ」

現「なぜだ?」

安藤「辻斬り紛いの事を、未だやってるみたいだから」

現「……きつく、言っておく」

女主人公は想定してる?

そのうち種族が軍艦の付喪神の貴女を狙ってみよう…
っていうのは置いといてさすがに妖精の自然安価や妖怪の種族安価であんまマイナーなのとか東方関係以外の作品出典とかはどれくらいまでいいんだろか


>>966

零「これはまた、強く褒められたもんだな総監督が」

安藤「総監督曰く、感覚だそうだ」

現「伏線と言っても、拾える時にこれを使おうと思い出す程度の事らしい。やりたいこと、やらせたいことはちゃんと考えておくそうだ」

零「俺の時は、天子関連の伏線が多かったな。思い付いたのが早かったから、出す頃合を今か今かと待っていたらしいぜ」

安藤「私は、別に無かったな」

現「俺の時もそうだな。……考えてみると、話の長さも相まって鬼神の時が一番気合が入っていたのではなかろうか」

零「カカッ!そりゃあ嬉しい話だぜ」

>>967

現「書き溜めする時は、小ネタ関連と終章、後後日談だな」

零「基本は、先にも言ったがその場の即興だ。頭ん中でこういう展開になったらこう書きたい、みたいなもんはあるらしいがね」

現「筆が遅いからな。それで、待たせる事も多々ある」

安藤「待っている方々に申し訳ない話であるが、総監督(>>1)のポテンシャルが低いせいだ。生暖かい目で見てくれると嬉しい」

零「つっても、現のおっさんの場合はその場のノリで即興だったけどな」

現「もしも書き溜めだったら、この八卦炉を花火替わりに打ち上げていただろう」

零「まだ持ってんのかそれ!?」

安藤「……頼むから、ここで暴発させないでくれよ?」

現「当たり前だ」

リンガーもいずれこの集まりに加わる事になるんだよな……
想像して欲しい。この落ち着いた面子にあの子供っぽい(というか子供だけど)キャラが居る様子を
あとキャラの背景付けを見ると>>1の知識の幅が気になる

大まかなストーリーは決めてるんだろうけど大体何人くらいで終わる予定なのかな?


>>969

零「そりゃあ、してるらしいぜ。つか、男衆だけじゃあむさっくるしい」

安藤「霊夢さんに言いつけようかな?」

零「本当に勘弁してくれ!娘からも最近蔑ろな扱いされてっから本気で凹むぞ!!」

安藤(……大変だなぁ)

現「それはさておき、総監督(>>1)百合を書いた事がないから基本的に友情を前面に出すことになるだろう。それも安価次第ではあるだろうが」

零「っつーわけで、女主人公を出したけりゃあ勝ち取れ。以上」

>>970

安藤「んー、マイナーなのは総監督(>>1)が調べて扱えそうだったら採用すると思うけど、外部出典はなかなか厳しいと思う」

現「俺達の能力の事は取り敢えず置いておくとして、それでも出せそうなものだったら採用していく方針だ」

安藤「そうなの?」

零「太極とか、お前さんの技だとか、そういうのを鑑みると出せそうなら出そうぜって話だ」

現「直接的過ぎるのは流石に却下されるだろう。だが、そういう種族であるならば大丈夫だろうな」

安藤「そうか。……まあ、私たちの持っているモノは基本的に総監督(>>1)の好きな作品からの引用だし」

零「俺の『金剛夜叉・両面宿儺之鬼』は詠唱は総監督(>>1)が考えたんだっけか」

安藤「SAI☆TEN☆JO!!」

零「おい、やめろ馬鹿マジでやめろ。つーか、お前酔ってるだろ」

安藤「こっちの方が素だよ」

現(酒は飲んでも呑まれてはいけない……)


>>972

現「だいぶ遅れてしまった。少しごたついてしまってな。申し訳ない」

零「総監督(>>1)の知識だぁ?んなもん、偏って狭いもんだぜ。うんちくばっか蓄えてるけどな」

安藤「ネットであれだこれだって調べてたり、気になるものを検索したりしてる程度だ。そこまで深いわけではない」

現「深い所まで知らない事も多い。今後、随時調べていく予定らしいが、間違いも多くなるかもしれない。その時はまた、生暖かい目で見てやってくれ」


>>973

安藤「大体、七、八人くらいを予定しているみたいだ。ゲームオーバーを含まずね」

零「俺達は走り抜ける事が出来たが、これからどうなるかはわからんからな」

現「『座』にその数が刻まれれば、最後の幕を開けると言っていたな」

安藤「三人終わるのに一年掛かってるけど、つまり来年までやるってことかい?」

現「単純な計算では、そうなる。短くなる可能性もあるし、長く掛かる事もあるだろう」

零「虚無に還すつもりはないらしいから、まあそん時まで付き合ってくれや」

今までの主人公達がバットエンドだったらどんな末路をたどっていたの?


>>976

安藤「私達がバッドエンドを迎えたら、基本的には無為に帰る」

零「俺が何度か戦った謎の妖怪居るだろ?あいつらが成れの果てみたいなもんだ」

現「終わり方次第では、救いもあるかもしれん。だが、最終的には皆に忘れられて、忘れられたくない我らがアレに成る」

零「……あのすきま妖怪も趣味が悪いっつーかなんつーか、なぁ」

安藤「仕方ない。これまで何度幕劇を繰り返したかもわからないからな。私で何回目かも、もう覚えていないよ」

零「俺だってそうだ。……まあ、そのおかげで霊夢と居られるわけだが」

現「これらは全て『座』に刻まれたからわかった事だからな。……これまでの者達の為にも、あの『異常』は超えなければならない」

安藤「そういうわけだ。……観客の皆々様。これからも協力を頼む」

貴方自体は幕関係なく元々いた存在なのに忘れ去られちゃうのは悲しいよな…
コンテニューした時って貴方の記憶は引き継がれるますか?妖精なら普通にできそうだけど

シスター貴女とか作って吸血鬼や悪魔に対して発狂させたい

>>979でふと思ったがこのスレでは原作キャラが死亡もしくは後遺障害の展開はあり得ますか?
他のスレはそもそもゆるい幻想郷だったり、貴方がそんなに強くなくて貴方しか死ななかったり、そこまでガチにならなかったりしますが、
このスレは雰囲気違う感じがするのであるのかなと

中二ソウルを刺激してやまない呪文はどうやって考えてるの?


>>978

安藤「死亡からのコンテニューの場合、記憶の引継ぎはされんよ。戻った分の時間はなかったことになるからね」

零「強くてなんたら、みたいにはならないのさ。まあ、例外は存在するけれど」

現「人間なら、怪我をした時点で治るまでに一週間。妖怪は三日。幽霊は二日。妖精は一日休みを与えられる」

零「ああ、それと言っておくが俺達は元々『幻想郷』にゃあおらんぞ。幕が開いている間なら、居るかもしれないし居ないかもしれないけどな」

>>979

安藤「や め ろ ォ ッ!!」

零「落ち着けよ伯爵。まだ出る事が確約したわけじゃないんだ」

安藤「ハッ。……申し訳ない。取り乱した。それと伯爵はよしてくれ」

現「例えば、過去我らの選んだ誰かに強く危害を加えたりしたら、横槍が入る場合もある。そうなれば、俺達の誰かと戦闘だ」

零「そういうわけだ。……まあ、敢えて戦うってんなら、相手してやるぜ。俺達にも制限ってのも掛かってるがな」


>>980

現「死ぬ可能性はあるし、後遺障害に発展する場合もある。それが誰かの手で起きるかはわからないが」

安藤「そも、そういうのは基本的に人間がなるものだ。だから、人間の相手をする際は強く気をつけたまえ」

零「……総監督(>>1)的には、あまりやりたくない事らしいけどな」

安藤「なんだ、人間と聞いて霊夢さんの心配でもしたか?」

零「っせぇ。そういう時は一度確認は取るらしいから、気をつけろよ」

現「素直になればいいものを」


>>981

零「俺の以外は、結構引用が多いな」

安藤「私の『アッピン・オブ・スカーレット・グリモワール』も総監督(>>1)が考えたものだ」

現「ここでは開示しないが、調べればすぐに出てくる。……好き過ぎる故の行為なのだと、目を瞑って欲しい」

安藤「総監督(>>1)もこれから考えて色々出していくそうだが、これだけは絶対に使いたいと思っているネタもあるようだ」

零「……つくづく、厨二ってやつは不治の病らしいな。おお、怖い怖い」

現「さて、そろそろ時間なので続きはまた後日に返答しよう」

安藤「もうそんな時間か。……最後の方はやはり巻きになってしまったな」

零「まあ、とりあえず聞いておくぜ。↓6までな」



※というわけで、今日はここまでで。

※後日、ここで返答させて頂いてからこのスレは埋めとさせていただきます。

※お疲れ様でした

>>980で思ったんですけど、夢路さんの時の失恋天子さんが次以降に引き継がれたりするんですか?

三代目のコンマ神(爆笑)について。

貴方の代が変わっても設定って引き継がれるの?
例えば前回の現さんが攻略したから以降の主人公では攻略不可だったりとか

次スレ>>242の下2つについて

旧作の扱いはどうなってますか?

三代目は先代二人と比べてスムーズに事が運んだ印象だけど、>>1でテコ入れしてた?
読む方としては序盤の迷走でやきもきしなくて良かったけど

幻想郷根本から破壊したり変化させちゃうようなエンディング(バッドグッド関わらず)でも次の代の幕開始時には何とかしてくれるの?

旧作やCDキャラは……

>>986
説明不足だったスマン
正しくは前回の現さんが幽々子を攻略したから以降の主人公では攻略不可だったりとかするの?


現「総監督(>>1)が休日になった。一気に質問を消化させてもらい、最後とする」

零「ちなみに、俺達はまだ元旦で酒飲んで飯食ってる設定だ。後、↓6って言ったが似た様な質問もあっから全部答える事にしたらしいぜ」

安藤「おお、メタいメタい」

零「っせぇよ。さっさと返していくぞオラァッ!」

>>984 >>986 >>992

零「俺達が居れば、引き継がれるぜ」

現「特定の人物に会った際に、判定を出すらしい。成功すれば、俺達は居る事になる」

安藤「そういう言動、質問もすれば判定の対象だ」

零「あと、俺達が選んだ奴――俺で言えば霊夢だが、そういう者達は基本的に攻略対象には出来る」

安藤「私達が居るという事になれば、勿論攻略対象外だ。……そうでなくても、NTRは好きかい?私は嫌いだ」

現「総監督(>>1)曰く、もしも攻略した場合私達の誰かを上書きして『座』に刻まれるらしい。つまり、ふらんどーるを攻略すれば伯爵が消え、博麗の巫女を攻略すれば鬼神が消え、幽々子を攻略すれば俺が消える仕様になっている」

零「ま、それでも攻略したいっていう鬼畜な野郎が居ればしてくれても良いぜ」

安藤「これは数多の『絆』を紡ぐ物語らしいからな。そういう仕様になっていると、言っておこう。申し訳ないがな」

>>985

現「……俺も、あれほど多人数に気に入ってもらえるとは思わなんだ」

零「そういう要素があるからじゃないか?おっさん、良い感じに顔整ってるし」

安藤「そういうのが好きな少女も、外の世界にも多いらしい。ダンディズムだね。あごひげ、生やしてみれば?」

現「俺はそんなに老けて見えるか?」

零「まあ……」

安藤「ノーコメントで」

現「……戦闘では、補正も多かったからな。俺も、あの時は必死でもあった」

安藤「コンマの神も抱腹絶倒してたみたいだからね。ま、劇場的というか、現さんのラスボスとしての後押しをしてくれたんじゃないかな」

零「おかげで俺と童女趣味野郎は負けたけどな」

安藤「それは言わないお約束で」


>>987

安藤「Tips.は今書いてる最中らしい。あれは、『異常』が起こる前の出来事らしいから、時間を掛けているとの事だ」

零「所謂、前日談ってやつだな。もしくは過去編だ」

安藤「クリスマス小ネタと年越し小ネタについては、先にて答えているしこの質問回答コーナーがその代わりになっている。申し訳ないが、これで我慢して欲しい」

現「まあ、そういう言い訳にならない様に頑張る、との事だ。すまない」

>>988 >>991

安藤「持ってこれそうな方々なら、そのまま出す予定だ。というか、魅魔様はもう出ている」

零「博麗 靈夢や霧雨 魔梨沙については、別人という扱いになっている。過去にそういう者が居たんだ、という話程度だな」

現「扱いに困るが、指定された場合出来る限りの対処をしていくつもりらしい。性格や言動の差異は、相も変わらずご了承願う」

安藤「その他のキャラについても同じだ。『秘封倶楽部』の者達は、残念ながら世界観の問題で出せないと思う」

零「出られたとすれば、『まえりべりー』ぐらいだろうな」

>>989

現「まず、状況や置かれた境遇が俺の場合『良すぎた』と言うべきだろう」

安藤「開幕でW特殊判定、その後も順調に物語も進んでいった。つまりはそういう事だ」

現「迷走も安価を扱っている以上ご愛嬌という話だが、ここまで好調だったのは皆の協力のおかげだ。感謝している」

零「俺やこいつの時、それに『なのです妖精』やこれから来る奴らもそうなれば良かったんだが、それは言っても無意味なこった。何が起こるかわからないのが全てにおいて言えることだからな」

安藤「さすが、人間嫌いだった筈なのに霊夢さんを好きになった者の言うことは違うな」

零「茶化すな、止めろ!恥ずかしいからそれを言うな!!」


>>990

安藤「それは、『彼女達』の仕事だから大丈夫だろう。そも、この幕劇は繰り返しているものだ。全てが同じ、というわけではない」

現「俺達が居る場合、そういう『過程』があってからその時の主役の物語が始まっているものだと思って欲しい」

零「面白いのは、それでも俺達は『幻想郷』じゃあ知り合いじゃあ無いってことだな」

現「『座』の中で顔を合わせる事もあるが、表立って会う機会もない。特に俺はそうだろう」

安藤「そうだね。私は霊夢さんと知り合いだから、何かの拍子に会ったりする事はあるだろうけど、基本的に赤の他人だ」

零「そういうわけで、幻想郷っていう『舞台』の事は気にしなくても良いぜ。……壊す様な輩は早々居ないだろうけどな」

現「わからないぞ?ダイダラボッチとヒソウテンソクによる戦いもあるかもしれん」

安藤「まるで特撮だね。主人公はその時の主役とか?」

零「……あるかはわかんねぇけどな。一応言っとくけど」


零「はぁー、食った食った。酒も美味かったし、文句ねえな」

現「……本当に、遠慮なく食べたものだな。俺も人の事を言えないが」

安藤「良いじゃないか。お代は経費で落ちるんだから。……主人、お勘定を頼む」

零「ま、こういう企画もたまには悪くねぇ。むさっくるしいが、タダ飯食えるなら大歓迎だ」

安藤「その内、リンガー君もこの会話に混ざる事になるだろう。総監督(>>1)的には、スレの尺が余ったらやろうと思っているらしいぞ」

現「逃げ道を作っている、と思うのは邪推か」

零「本編優先だし、他にもやってること多いしな。ま、浮かんだらやってくれんじゃね?知らねーけど」

現「では、そろそろ帰るとするか。鬼神、巫女への土産は忘れないようにな」

零「……経費で落ねえ?」

安藤「あくまで、企画の為の経費だ。個人的には使えぬぞ」

零「ですよねー。……ま、一人だけ良いもん食ってちゃ女房子供に悪いか」

現「本編の再開だが、恐らく夕方か夜にする予定との事だ。あと、>>1000の要望に出来る限り応えるつもりらしい」

安藤「恒例だが、出来る限りだ。絶対ではない事を、念頭に置いてもらいたい」

零「んじゃあ、そういうわけでサヨナラだ。また何時か会おうぜ」

安藤「そうだな。此度の幕劇に、幸有らん事を」

現「そして、りんがーが絆を紡ぎ、我らの元へと刻まれん事を」

零「カカカ、幻想に走り給う者よ、お前は終わりまで来れるか楽しみにしてるぜ」

安藤・零・現「では、これにて終幕!!」

※このスレは埋めちゃってください。再開は、内容に書いてある通りに出来ればと思います。ではまた

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