桐乃「俺妹アニメ2期製作けってーい!」京介「お、おう…」(127)


桐乃「やっば!マジやっば!これは見るしかないっしょー!」

京介「テンション高いな…」

桐乃「馬鹿じゃん?これでテンション上がらないとかあんたマジキモいっての」

京介「はあ…」

桐乃「2期も決定したし!原作10巻も発売したし!ポータブル続も発売するし!もうこれは全部買うしかないでしょ!」

京介「そ、そうだな…」


桐乃「つーかあんたこそ何でそんなテンション低いわけ?」

京介「いや…そんなことな…」

桐乃「ある!…ふーん。あたしが活躍するのがそんなに気に入らないんだ?」

京介「違う!!!そんなの嬉しいに決まってるだろ!!!」

桐乃「じゃ、じゃあ…何でよ…?」

京介「いや…その…」


桐乃「言いたいことははっきり言ってくんない?」

京介「だから…ほら…アニメ2期って…俺と黒猫の恋愛編だろ…?」

桐乃「」

京介「お前…それでテンション上がるのか?」

桐乃「あ…」

京介「…」

桐乃「ああああああああああああああああああああああ!!!」


桐乃「忘れてたああああああああああああああああああ」


京介「言わんこっちゃない…」
桐乃「ああ…思い出したらムカついてきた…あの黒いののせいであたしは…」

京介「なんでムカつくんだよ…」


桐乃「うっさい!ああもうムカつく!ムカつく!ムカつく!」


京介「あのな…俺が黒猫と別れたのはお前のせいなんだぞ?ムカつきたいのはこっちなんだよ」

桐乃「ああうっさい!大体あんたがあたしを置いて黒いのとなんか付き合うから…」


黒猫「呼んだかしら」


桐乃京介「「うわああああああああああああああああああああああああああ!?」」


黒猫「なによ…人をゴキブリみたいに呼ばないで頂戴」

桐乃「あんた…いつからそこにいたわけ?」

黒猫「『俺妹アニメ2期製作けってーい!』…のところかしら」

京介「最初からじゃねえか!」

桐乃「てか人の声真似すんな!」


京介(しかし…やっぱりコイツ声真似うまいな…)


黒猫「細かいことはどうでもいいわ。あなた…俺妹のアニメ2期が決定したというのにまさか不満があるとでも言うのかしら?」

桐乃「ぐぬぬ…」

黒猫「ああ…そういえば2期は私と先輩の『恋愛』編だったわね。ごめんなさい。気がつかなかったわ(暗黒微笑」

桐乃「ふ、ふん!アニメでどうなろうと現時点で京介はもうあんたと別れてるんだから別にどーでもいいし」

黒猫「ふーん。ならいいわ(暗黒微笑」


京介「というか黒猫…お前アニメ始まるまでに身長小さくなるのか?」

黒猫「」


桐乃「ああ…そういえばあんた原作では160cmだっけ?アニメでその設定完全に無かったことになってんじゃん」

黒猫「くっ…そこは触れてはいけない禁断の暗黒聖域よ…」

京介「原作では麻奈美と同じ身長なんだよな…考えられん」

桐乃「顔と身長つり合ってないっての」


黒猫「そ、そういうあなたこそ…アニメでは先輩に対しての態度が厳しすぎだと思うわ」

京介「それは俺も同感だ」

桐乃「ぐっ…」

黒猫「ゴミ箱が血を吹いたティッシュで一杯になるまで殴るなんて…そのうち先輩死んでしまうわよ?」

京介「お前は一発が強すぎるんだよ」


黒猫「知ってるかしら?あなたネット上では腹パンしたいキャラの上位にランクインしてるのよ?」

桐乃「し、仕方ないじゃん!あたしの意思じゃないんだから!勝手にそういうシナリオにされただけだっての!」

黒猫「言いたいことはそれだけ?」

桐乃「…ごめん。京介」

京介「!?」


桐乃「あたしそんなつもりじゃ…」

京介「い、いや、別にいいって…」

黒猫「…随分と素直ね」

京介「コイツは元々素直なんだよ。ただ意地っ張りだから本音が言えないだけなんだ」

黒猫「いまどきツンデレなんて流行らないわよ」

桐乃「ツンデレ言うな!」


京介「ゲームとかSSとか同人誌ではちゃんと桐乃を可愛く書いてるのがほとんどだろ?」

黒猫「それは作者の趣味じゃ…」

京介「とにかくコイツは可愛いんだよ。でも可愛く書いたら『俺の妹がこんなに可愛いわけがない!』って大前提に反しちまうから可愛く書けないだけなんだ」

桐乃「…///」

黒猫「はあ…作者の都合というわけね…それにしてもあなたはとんだシスコンだわ」

京介「はは…まあな…」



黒猫「じゃあ私は妹の世話があるからもう行くわ」

京介「おお…悪いな。話に付き合わせちまって」

桐乃「罰として今度あたしと妹達で1日デート…」

黒猫「お断りよ。それじゃ」

桐乃「ちっ」

京介「おう。またな」


桐乃「別にいいじゃん。減るもんじゃないんだし」

京介「まあ…あいつも忙しいんだからそっとしといてやれって…」

桐乃「せっかく妹攻略の練習してきたのに…」

京介(ダメだコイツはやくなんとかしないと…)


沙織「…あら?」

京介「げっ!」


加奈子「あん?」

桐乃「げっ!」


沙織「これはこれは…誰かと思えば京介さんではありませんか」

加奈子「おー。桐乃と京介じゃねーか。何やってんだこんなとこで」


京介「加奈子と…沙織…眼鏡外しverか…。沙織はもうそのキャラでいくのか…」

桐乃「あ…あんた達こそ何やってんの?」

京介(というかなんで犬猿の仲のコイツらが一緒にいるんだよ…)


加奈子「なんかよー。俺妹2期決定したんだべ?だから京介んとこ行こうとしたらさー」

沙織「京介さん。2期決定おめでとうございます!」ギュッ


桐乃加奈子「」


京介「!?…お、おう」


加奈子「うるせーブス!加奈子が喋ってんだよ!引っ込んでろ!」

京介(ああ…10巻の悪夢がまた…)


桐乃「つーか何あんたさりげなく京介に抱きついてるわけ?」

沙織「おやおやぁ?京介さんに抱きつくのにきりりん氏の許可がいるのですかぁ?」

京介「バジーナさんが混じってカオスなことになってやがる…」

桐乃「そういうことじゃないっての!」

加奈子「おいコラ加奈子を無視してんじゃねーよ!」


沙織「加奈子さんは少し大人しくしていて下さいな」

加奈子「なにお~?」


京介「ストップ!ストーップ!お前ら少し落ちつけ!あと沙織は離れろ!」

桐乃「ちっ」

加奈子「これくらいでキレんなよ」

沙織「そんな~」


京介「とにかく今はアニメ2期の話だ。お前らなんか言いたいことあるか?」

沙織「わたくしが活躍しますわね」

京介「そういえばお前はついに眼鏡を外すよな」

沙織「ええ。ちゃんと美しいキャラデザにして頂けるか心配ですけれど」

桐乃「俺妹は作画だけはまあまあだし心配ないでしょ」


京介「だな…加奈子は?」

加奈子「別にぃ~どうせ加奈子はモブキャラだからヨ」

京介「拗ねんなよ…」

桐乃「あんた最近一番活躍したのって10巻だしね…」


沙織「…あとはメルルもどきの回くらいかしら」

加奈子「だっ、誰がメルルもどきだコラ!」


京介「そういや加奈子の性格はアニメだと随分おとなしくなってるよな」

桐乃「言われてみれば…」

沙織「原作では不良気取りの口悪い我が儘DQNですのに…」

加奈子「てめ~っ!さっきから聞いてりゃ好き放題いいやがって…」


京介「落ちつけ加奈子!」

加奈子「だってよ~…京介ぇ~…」


京介「沙織もバジーナさんだった頃の温かさはどこにいっちまったんだ…」

沙織「ふふふ…わたくしは今も昔も変わりませんわよ…?」

京介(駄目だ…10巻のフリーザ様が頭を離れない…)


桐乃「ま、なんだかんだあんた達もアニメ楽しみなんでしょ?」

加奈子「まーな」

沙織「アニメだけではなくゲームもですけれど」

京介「そうか…なら良かった」

加奈子「うわっ!やべっ!もうこんな時間かよ…悪い京介!桐乃!撮影会始まるからまたな!」


沙織「わたくしもこれから用事があるのを忘れていましたわ…!それではお二人共。ごきげんよう」

桐乃「はいはい。またね」

京介「おう!またな!」

加奈子「てめっ!加奈子の後をついてくんじゃねーよ!」

沙織「ホッホッホッ…残念ながらわたくしもこちらが帰り道なんですわ…」


桐乃「仲がいいんだか悪いんだか…」

京介「フリーザ様…」


桐乃「…なんか今日は次から次へと知り合いに会うわね」

京介「だな…黒猫に沙織、加奈子ときたらあとは…」




あやせ「お、お兄…さん?」

京介「!!!」


あやせ「き、奇遇ですね…お一人ですか…?」ハッ

京介「お前こそなんでこんなとこに…」ハッ

桐乃「?今度は誰…?」


あやせ「!!!」



桐乃「ぁ…」

あやせ「き…桐乃…」


京介(!?マズい!!!)

桐乃「あ…あ……」

あやせ「あ…あのね…桐乃…」

桐乃「ああああああああああああああやせえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」ゴォォッッッッッッ

あやせ「ヒッ!」


京介「桐乃!!!落ちつけ!!!出てる出てる!なんか変なオーラ出ちまってるから!!!」

桐乃「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」ガッ

あやせ「ひぃっ!?」


桐乃「あんた…今更…どのツラさげて…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

あやせ「えっとその…桐乃…もしかして…怒って…る?」

桐乃「はあああああああああああああああああ!?」


京介「くっ…物凄い威圧感だ…!」

桐乃「とぼけんじゃないわよ!!!10巻のこと…分からないなんて言わせないから…」ドドドドドドドドドド

あやせ「!?」


桐乃「なぁーにが『そんなあなたのことが好きです///』よ!!!!っっざけんなああああああああああ!!!!!」

あやせ「ぁ……ぃ…い…」



桐乃「鈍くて理不尽で優しくて、いつもいつもわたしを惑わせてぇえ!?…あたしがどんな気持ちであんたに…」

あやせ「いやああああああああああああああああああああああああああ///////////」ゴォォッッッッッッ


桐乃「くっ」ダッ

あやせ「それ以上言わないでえええええええええええええええええええええ//////////」ブンブンブンブンブンブン


桐乃「いやああああああはこっちの台詞だああああああああああああああああああ」

京介「うっせええええええええええええええ!!!!!」ドンッッッッッッ


桐乃「はあはあ…」

あやせ「はぁ…はぁ…」

京介「いつからこの作品はバトル漫画になったんだ!!!とりあえず話しあえ!!!」


桐乃「わ、わかったっての…んじゃまず、あや(ry」

あやせ「そ、そんなことより…あの…お兄さん…」モジモジ

京介「ん?」

あやせ「へ、へんじ…///」

京介「返事?」

あやせ「あ…あの時の…『返事』を頂けませんか…?///」

桐乃「」
京介「」



桐乃「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

桐乃「ひとの!話を!無視して!挙げ句の!果てに!返事ぃ!?っざけんな!っざけんなぁ!!!」ガンガンガンガンガンガン

京介「こら桐乃!ゴミ箱に当たるのはやめなさい!」


あやせ「桐乃…ごめんね…桐乃がお兄さんのこと好きなのは知ってたけど…」



桐乃「!?じゃあなんで…!!!」

あやせ「でもほら…桐乃とお兄さんは兄妹だし…そういうことは『絶対無理』だと思うの!…だから…ね?///」

桐乃「」ブチッ

京介(ヤバいヤバいこれはヤバい)


桐乃「なーにが『だから…ね?///』だああああああああ!!!テヘペロ///みたいな顔して言ってんじゃないわよおおおおおおおおお!!!!」

京介「いい加減にしろ桐乃」ギュッ

桐乃「ぁ…」

あやせ「なっ…なにちゃっかり妹に抱きついてるんですかああ!?」


京介「あやせ…すまん…知っての通り俺は重度のシスコン野郎だ…」

あやせ「…」

京介「そして今、俺の口から返事を告げることは…出来ない」

あやせ「なんで…ですか?」

京介「11巻が出るまで分からないからだ…」

あやせ「…」


桐乃「あやせ…あんたの言う通り、あたしが原作で京介と結ばれることはないと思う」

あやせ「どうして…?」

桐乃「作者が『近親エンドはない』って言ってるんだもん…」

あやせ「…」

桐乃「でもあたしは…」

京介「…?」

桐乃「京介が好き」

京介「!」
あやせ「!」


桐乃「京介が大好き。ずっとずっと。あやせが好きな以上に。京介を心の底から愛してる」

京介「おまっ…」

あやせ「き、りの…」

桐乃「でもあたしと京介が原作で結ばれることは絶対にない。それは分かってる。あんたに言われなくったって…痛いほどよく分かってるよ…」

あやせ「…」


桐乃「原作ではこの気持ちを抑えなくちゃいけない。いつもイライラしててつまんない顔してなきゃいけない…」

京介「…」

桐乃「それがあたし。それがあたしのキャラクター。作者に定められた絶対の法則」


あやせ「桐乃…」

桐乃「でもさ…」


桐乃「せめて…SSの中では…グスッ…そんなキャラ…保ってなくてもいいじゃん…京介に…ヒック…甘えたって…いいじゃん…」

京介「桐乃…お前…泣いて…」

桐乃「泣くよ…。そりゃあたしだって…。原作でのあたしが全てだと思ってた?アニメでのあたしが全てだと思ってた?」

京介「っ…」

桐乃「あんたはあたしのキャラクターしか見てない。シスコンとか言っておきながら妹のことなんて全く分かってない――」


京介「分かってるさ!」

桐乃「…!」

京介「自信がなかったんだ…お前を好きな感情が何なのか…」

京介「それが俺のキャラクターとしての感情なのか俺自身の感情なのか分からなかった…」

桐乃「京介ぇ…」


京介「だが今なら言える!世界中の妹の中で一番お前が可愛い!俺は桐乃を愛してるんだああああああ!!!」

桐乃「ぁ…、京…介…」

桐乃「京介…京介えええ……うわあああああん」ギュウウウ

京介「桐乃…」

あやせ「あの…これ完全に私のけものですよね…」


京介「す、すまんあやせ!」バッ

桐乃「ち、違うんだってば!これは…」

あやせ「いいんですよお兄さん。それに…桐乃には最初から叶わないって分かってましたから…」

桐乃「あやせ…」

あやせ「でも妬けちゃうなー。きっと私もこんなお兄さんが欲しかったのかもしれない…」


桐乃「ごめん。あやせ…」

あやせ「なんで桐乃が謝るの?何も悪くないでしょ…?」

桐乃「うん…ごめん」

京介「すまん…」

あやせ「もう。お兄さんまで…やめてください。それに…私。まだ諦めてませんから!」

京介桐乃「「えっ」」


あやせ「このSSでは桐乃に負けましたけど、原作ならいけるかもしれないですし!」

桐乃「あやせ…あんた…」

京介「うーむ…確かに俺ならOKしかねない…俺自身のことだからよーく分かる。ぶっちゃけあやせは俺のタイプだ」

桐乃「ちょっと!何あんた早速浮気してんの!?」


あやせ「桐乃には新しく発売する俺の妹が可愛いわけがない続ポータブルをオススメしとくね。桐乃義妹ルートなら桐乃でも楽しめるでしょ?」

桐乃「なんでゲームの話になってんの!?いやもちろん買うけど!」

京介「ああ…そういや加奈子ルートも追加されたんだっけ…俺も買ってみるか…」

桐乃「あたし以外のルートやったら許さないから」

京介「何でだよ!?分岐の意味ねーだろ!!!」

京介「なーんか1人忘れてるような…」

桐乃「気のせいでしょ」

京介「ま、何はともあれ…」

桐乃「俺妹アニメ2期」

あやせ「楽しみですね!」

桐乃「OPはもっちろんクラリスでしょ!じゃなかったら許さない」

京介「あの歌手いつまで中学生なんだろうな…」

あやせ「永遠の中学生です!」

そんな優しくしないで
どんな顔すればいいの?
積み重ねた言葉で
見えないよ君の横顔

~fin~






麻奈美「京ちゃん?もう…どこにいるんだろ…京ちゃーん!あにめ2期おめでとー!」

終わったあああああ
10巻&アニメ2期&ポータブル発売が重なって書かずにはいられなかった
とりあえずゲームは絶対に買う
そして桐乃義妹√は一番期待してる

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