みゆき「みんなで恋バナウルトラハッピー!」(146)

あかね「みゆき、なんやいきなりそないなこと……恋バナて」

みゆき「だって、せっかく休みの日にみんなで秘密基地に集まれたのにー!ずーっとトランプじゃつまんないよー!はっぷっぷー!」

なお「うーん、だからってなんで恋バナなの?」

みゆき「よく分からないけど、華の女子中学生が集まった時にすることって言ったら、恋バナなのかなー、って!」

あかね「……ノリでなんでもかんでもゆうんちゃうで、もう」

やよい「そ、そうだよみゆきちゃん……それに、私たちにはまだ、早いというか」

れいか「そうですね……私、そういったことはよく存じませんし」

あかね「男子にモテモテのれいかが、なんかゆうとるで」

れいか「も、モテモテって、あかねさん。それを言うなら、なおの方が凄いんじゃない?」

なお「わ、私!?そりゃぁ応援してくれる子はたくさんいるけどさぁ……」

みゆき「うんうん、そういうのだよー!どんどんいこー!」

あかね「……自分、さっきから大貧民抜け出せなくて、トランプやめたいだけちゃうんか」

みゆき「ギクッ!な、なんのことっかなー?」

キャンディ「みゆきは、いい札が来た時はスマイルになるから、わかりやすいクルー」

やよい「キャンディ強いよね、さっきルール覚えたばっかりなのに」

あかね「耳でカード持つの怖いからやめぇや、とは思うけどな」

みゆき「うぅー、キャンディがお金の亡者になっちゃったよぉー」

キャンディ「キャンディはそんなんじゃないクルー!妖精さんクルーーーー!!」

あかね「まぁなんや、みゆきがアホなこといいよるのも、そろそろ腹へったからなんちゃう?」

れいか「あぁ、そうですね。もう正午近くになっているんでした」

なお「ここにいると外のことが分からないから、時間が経つのを忘れちゃうよ」

みゆき「うーん、そういうわけじゃないけど、おなかは減ったねー」

あかね「せやろ、せやろ。よっしゃ、お好み焼きでも焼いたろかー!材料はぎょーさん準備しとるさかいな。なお、れいか、手伝ってんか」

やよい「わー!あかねちゃんのお好み焼きが食べられるなんて!」

みゆき「ウルトラハッピーだね!やよいちゃぁん!」

キャンディ「キャンディも手伝うクルー」

あかね「せやな、自分、意外に力ありよるし」

みゆき「あ!それじゃぁわた」

なお「みゆきちゃんとやよいちゃんは、机を片付けておいてくれるかな?」

れいか「私達は調理で手一杯ですから、お願いできますか?お二人にしか、出来ない仕事です」

やよい「私達に、しか?……任せて!」

みゆき「あ、あれ?そう?うーん、料理もしたかったけどそれならこっちを頑張るよ私!」

幼女「ぴかぴかぴかりんじゃんけんぽん、」

おっさん「可愛いいかけ声ですね」

奥様「娘が好きなアニメなんです」

おっさん「そうですか^^」

幼女「ぴかぴかぴかりんじゃんけんぽん!」

おっさん「ぴかぴかぴかりんじゃんけんぽんぴかぴかぴかりんキュアピース
あっ!アー!」

あかね「……ナイスフォローや二人とも」

れいか「やよいさんは、料理が出来ない、というわけではく、むしろ上手な方なのですが……」

なお「なんだかお好み焼きに関しては、独創的すぎるアイディアを出したがるんだよね」

あかね「みゆきはいわずもがなや。っさ、二人が掃除に飽いてまう前に、うちらだけで終わらせんでー」

キャンディ「クル~!」

あかね「ほんなら、最初は鉄板に油引きで油をまんべんなく広げましてー、っと」

キャンディ「そうクル~、このフサフサで、ってキャンディはハケじゃないクルーーー!!!」

みゆき「うーん、そんなに散らかってたわけじゃないから、すぐに終わっちゃったねー」

やよい「そうだね。あとは三人が準備終わるまで、待ってようか」

みゆき「うん。あ、やよいちゃん!絵、描いてよ!久しぶりにやよいちゃんの描いた絵が見たいな」

やよい「いいよ。何を描こうかな……」


あかね「なおは手際えぇなぁ。でも、えぇか?キャベツはもやしよりは細く、かいわれよりは太く、や!ここんとこ大事やで、テストにも出んでーほんま!」

なお「わかんないよそのこだわり……いやテストには出ないでしょ」

れいか「家庭科なのでしょうか?それとも生物……」

なお「れいか、間に受けなくていいから。ところでキャンディ、耳どうなってるのそれ?」

キャンディ「包丁なんか使う必要ないクル~」


やよい「……」カキカキ

みゆき「あ、三人を描くの?どっちも完成が待ち遠しくてウズウズハッピーだよ!」

やよい「みゆきちゃん、さっきのことなんだけど、ね?」カキカキ

みゆき「キミと イェイ イェイ イェイ イェイ 笑って~♪ あ、うん?さっきって?」

やよい「えーっと、こ、恋バナがー、ってこと」カキカキ

みゆき「あー、あれね!えへへ、ごめんね、気にしないで。あかねちゃんの言うとおりだったから」

やよい「そ、そうなんだ……ちょっと意外だったから、びっくりしちゃった」

みゆき「うん、私に似合わない話題なら気を逸らせるかなー、って」

やよい「でも、ちょこっとだけ……み、みんなでそういう話も、してみたかったかな、なーんて」

みゆき「えっ!ほんと!?あ、ってことは!!やよいちゃんもしかして!!恋!恋しちゃってるの!?!?」

やよい「は、はわわわわ声!声大きいよみゆきちゃん!しーっ!しーっっ!!」

みゆき「ご、ごめぇん……そうなんだぁ、やよいちゃんがぁ!」

やよい「な、なんでみゆきちゃんがそんなに、嬉しそうなの?」

みゆき「嬉しいよー!人が人を好きになるのってウルトラハッピーだもん!」

やよい「そっか……さっきは、あぁ言ったんだけど。やっぱり私……みゆきちゃんになら、話、したいかも」

みゆき「ほんと?どーんと任せてよ!私、やよいちゃんのためならどんどん応援しちゃうよ!」

やよい「ほ、ほんとう?やっぱりみゆきちゃんは、頼りになるね……スーパーヒーローみたい」

みゆき「えへへ、ありがとう!それで、えっと、相手は誰なのかー、とか!聞いていい?」

やよい「うん……あの、あの、ね?」

みゆき「うん!」

やよい「……その」カキカキ

みゆき「うんうん!」





やよい「……あかねちゃんって、どう思う?」

みゆき「………………うん?」

みゆき「……えっと、そのあかねちゃんて、いうのは」

やよい「日野あかねちゃん、だよ。うん」カキカキ

みゆき「で、ですよねぇ……えぇっと?うん?あれ?今、やよいちゃんの、好きな人のお話をしてるんだよね?」

やよい「うん……あかねちゃん、って……み、みゆきちゃんから見て、どうなのかな」

みゆき「え、えぇ?あー、そうだね。一生懸命で、とっても明るくて、私も転校してきた時に助けてもらってすっごく嬉しかったなぁー」

やよい「うん、うん。それにとっても面白くって、元気で、誰とでも仲良くしてくれて……」

みゆき「うん、そうだね」

やよい「私はちょこっとだけ、ツッコミされて泣いちゃったけど。でも、あれね?あんまりクラスに馴染めてなかった時に、あかねちゃんに声かけられて、嬉しかったからなんだ」カキカキ

みゆき「そうだったんだ……えぇっと、やよいちゃん?あかねちゃんの良いところは分かって、ウルトラハッピーなんだ、けど。あの、さっきのね?話と、どう関係があるのか……私、いまいちその……」

やよい「あー……あのね。こういう、ことです」スッ

みゆき「あ、絵出来たんだ!ありがとう!え?こういうって、どういう…………」

『あかね「好っきゃで、やよい。うち、あんたとずっとお好み焼きを焼いてたいんや」やよい「あかねちゃん……」キュルルン』

みゆき「………………マジで」

やよい「うん」

みゆき「……えっと」

やよい「応援してくれるんだよね!みゆきちゃん!」グッ

みゆき「え、あの、それはもちろん、あの、そのつもりではあったんだけど」

やよい「本当はね!ずっとずっと誰かに言いたかったの!でも引かれちゃうかな!って!怖くって!」

みゆき「そ、そうだろうね」

やよい「みゆきちゃんがいてくれて良かった!私、みゆきちゃんに応援してもらえるならこの恋、きっと頑張れちゃう!」

みゆき「……あの」

やよい「協力してね!みゆきちゃん!」

みゆき「……」


みゆき「ま、任せてよ!決めた!!やよいちゃんとあかねちゃんが、ウルトラハッピーになれるように、頑張るね、私!!!!」

みゆき「(……とは、言ったものの)」

やよい「美味しい~~~!やっぱりあかねちゃんのお好み焼きは、おうちで作るのとは一味もふた味も違うね!」

みゆき「(どうしたらいいんだろう……)

あかね「なんせ、うちの愛情たっぷりやさかいな!」

やよい「あ、あいじょうあっつぃ!うー、まださめてないところ食べちゃったよぉ……」

みゆき「(……まさか、あのドジっぷりが、あかねちゃんに構われたいがための演技だったとは。聞いた時は驚きハッピーだったよ……)」

なお「ちょっとぉ?今日は私達も手伝ったんだけどなぁ?」

あかね「あぁ、せやなせやなぁ。なお番長のど根性も、とっておきの隠し味やで!」

なお「番長じゃないったら!あと、れいかの一工夫もね。今度家の料理でも参考にするよ」

れいか「美味しくできて良かったわ。キャンディもお疲れ様」

キャンディ「キャンディの耳に斬れないものはないクル!」

あかね「美味しくできれば細かいことはえぇねや、なぁみゆき?」

みゆき「えっ、あ、うん!おいしくってウルトラハッピーだよあかねちゃん!」

あかね「そか、そか。さってと、やよいがようやっと食べ終わったみたいやし、洗い物やな。みゆき、手伝ってくれへん?」

やよい「あ、そ、それなら私も!」

あかね「やよいに任しとったら皿が何枚おしゃかになるかわからへんやろー」

やよい「そ、そんなことないもん!今週はおうちでも、二枚しか割ってないよ!」

あかね「それが問題やーゆうとるんじゃーい」ペシッ

やよい「あっ、え、えへへ」

みゆき「(嬉しそうな顔……)」

なお「それじゃぁ、片付けは任せちゃおうかな。れいか、軽く食後の運動しない?サッカーボール、持ってきたから」

れいか「そうね、でも、本気をだすのは無しよ?やよいさんもどうですか?」

やよい「え、う、うん!今日は追いつくよ!」

キャンディ「キャンディもやるクルー!」

みゆき「(あかねちゃんと同じくらいスポーツが出来るようになりたいから、とか言ってたっけ……)」

みゆき「(形はどうあれ、けなげだよね、うん。応援しよう、よし!)」

あかね「みーゆーき、ボヤーっとしとらんと運んでやー」

みゆき「あ、ごっめんごめん!パパッと片付けてキラキラ輝かせなきゃね!」

みゆき「(あかねちゃんに、それとなく聞いちゃおう!やよいちゃんをどう思ってるか!)」

あかね「鉄板は焼き終わったら、綺麗にしとかなあかんからな。これはホットプレートやから、汚れ落とすだけで油までは引かんでえぇけど」

みゆき「さっすがお好み焼きや『あかね』の看板娘!」

あかね「やめやめー、照れるやろー」

みゆき「あかねちゃんと付き合う子は、その、美味しいお好み焼きがたっくさん食べられるから、ウルトラハッピーだねー!」

あかね「なんやなんやー、まぁださっきの話題ひきずっとるんか……子てなんや子て」

みゆき「あ、あっははー、言葉のあやです」

あかね「そか?ま、みゆきの唐突さは今に始まったことやあらへんけど、さっきのは急すぎやで自分」

みゆき「め、面目ない……私自信が一番今それを止めたく思ってるよ」

あかね「そないな落ち込まんども……そうやなぁ、すこーしだけ、のっかったろか?」

みゆき「のっかる?」

あかね「せーやーかーらー。こ、恋バナ、っちゅうの?なんやよう、わからへんけど!」

みゆき「え?……え!?じゃ、じゃぁあかねちゃん、気になる人がいちゃうの!?」

あかね「声が大きいやめーや!!!み、みゆきやからこないなこと話すんやで!?

みゆき「あ、あっぷぷ、ごめんね!?」

あかね「他のみんながおらんで良かったわ……こっから見えよるけど、窓の外」


なお「れいかー、いくよーー!」

れいか「やよいさん、ボールから目を離さないでくださいね!」

やよい「ふ、二人ともそれキャンディ!!!ボールじゃなくてキャンディだよぉ二人こそボールちゃんと見てぇぇええ!」

あかね「……元気やなぁ」

みゆき「そ、そうだね……それで、あかねちゃん?」

あかね「ん?なんや?」

みゆき「だ、誰なのかなー、って、聞いていいの、かな?」

あかね「あぁ……聞いて、くれるか?うち、実はもう辛くてかなわんねん、これ」

みゆき「あかねちゃん……うん!もちろんだよ!お友達が悩んでるのに、ほうっておけないよ!!!」

みゆき「(やよいちゃんには、悪いけど……あかねちゃんの気持ちも、きちんと知ってあげて話せば、分かってくれるよね)」

あかね「あん、な……?」

みゆき「うん!」

あかね「実は、な?」

みゆき「うん、うん!」


あかね「……なおのこと、みゆきはどう思う?」

みゆき「………………うん?」

あかね「明るいし、正義感強いし、面倒見えぇし……」

みゆき「あ、あの、あかねちゃん?あかねちゃんさん?」

あかね「それでいて可愛いもの好きなとこやとか、虫が苦手なとことか……正直、たまらんわ」

みゆき「たま、たまらん?えっと、それは、あの?」

あかね「……最近まで、この感情がなんやったのか、うち、よぉ分からんかってん」

みゆき「あ、そ、そうなんだ。じゃぁまだ、そっちじゃない可能性も」

あかね「でも、気づいたんや。なおとお好み焼き作っとった、こないだのことで」

みゆき「あー……気づいちゃったかぁ」

あかね「なおとな?れいかが息の合うとこ見てると、なんやこの、このへんが、モヤモヤして」

みゆき「……食べすぎじゃない?」

あかね「茶化しなや。それにな?なおが手際よく調理しとんのを見て……あぁ、なおとならお店もずーっと続けられそやなー、とか、考えてん」

みゆき「そ、それはそれは……コアなお客さんがたくさん入りそう、だね」

あかね「……もう、ゆうてまうとな?うち……うち、な?なおが、好っきゃねん」

みゆき「…………ほんま?」

あかね「ほんまや」

みゆき「……どうしよう。はっぷっぷー、だよ」


なお「ふー、良い汗かいたー!あれ?みゆきちゃんは?」

あかね「なんや、片付け終わったら、テラスでたそがれとるわ」

みゆき「(というよりは、困り果ててるんだよ)」

れいか「キャンディの耳が絡まって、ほどけなくなってしまいました」

キャンディ「変な感じクルー!おしゃれじゃないクルー!!」

やよい「あんなに転がりまわるから……どうやってほどけばいいんだろう。あ、あかねちゃーん!手伝ってぇー!」

あかね「お?まっかせときー!コテとかつこうてみたらどうやろー!? なおは、みゆきの相手してたってくれへん?」

なお「うん、私もそうしようと思ってたからね。あぁいうのは得意じゃないよ」

あかね「そか、ほな……任せたで」

みゆき「(目線で、しっかりなおから聞いとってな、って言われた)」

なお「みゆきちゃん?大丈夫?何かあったの?」

みゆき「あ、なおちゃん……ううん、私はいつでもハッピーだよ」

なお「そう?ならいいけどさ。何かあったなら、相談してよね?友達なんだから」

みゆき「うん……(その危機に直面してるからこんなに悩んでるんだけど、ね)」

なお「あ、そうそう」

みゆき「うん?」

なお「私、れいかが好きなんだけどさ」

みゆき「!?!?はやいよなおちゃん!?!?前置きとかそういうの一切ないの!?!?」

なお「直球勝負!」

みゆき「えぇ…………」

みゆき「好きっていうのは、その……友達としての?」

なお「ううん、ばっちり恋愛感情として。そりゃもう、小さいときからね」

みゆき「えぇ……」

なお「しっかりもので、だけど天然で、やさしくて、可愛くて、可愛くて、可愛くて。れいかってとっても可愛いんだよ?みゆきちゃん知ってる?」

みゆき「あー、それはもう……」

なお「そういうわけで、協力して欲しいんだ。ね!」

みゆき「……あー、あのー、あー…………」

なお「……どっち!?はっきりしてよ!筋が通ってないよ、筋が!」

みゆき「わ、分かった!分かったよ!私応援する!なおちゃんのウルトラハッピーのためだもん!が、頑張るね!」

なお「うん、みゆきちゃんなら、そう言ってくれるって信じてたよ」

みゆき「ま、任せてよ!!(どうしよう、どうしよう……)」

みゆき「うーん……」


れいか「みゆきさん?お紅茶はどうですか?」コトッ

みゆき「あ!れ、れいかちゃん!ありがとう!みんなは?」

れいか「なおとあかねさんは、解けたキャンディの耳を二人で結ってあげてます。やよいさんはその画を書いてるみたい」

みゆき「そ、そうなんだ……愛憎うずまいてるなぁ」

れいか「?」

みゆき「あ、こ、こっちの話……れいかちゃんの淹れた紅茶は、美味しいね!ウルトラハッピーだよ!」

れいか「ふふっ、ありがとうございます。私も、悩みがある時はこうやって、お紅茶で一息いれるんです」

みゆき「へー……あ、え!?や、あのー、私別に、悩みなんて……」

れいか「それならそれでいいんです。では、私の独り言ということで」

みゆき「れいかちゃん……」

れいか「私も……やよいさんの事を想うあまり眠れないときは、こうやって」

みゆき「…………やっぱり」

れいか「あっ!い、いえ、その、今のは……」

みゆき「あー、うん。大丈夫だよれいかちゃん、誰にも言わないから……言えないけど、ね」

れいか「……おかしい、と、思いますよね?」

みゆき「……数十分前までは」

れいか「?」

みゆき「こっちの話。えっとね、私はそういうのが変だとか、思ったりしないよ、うん」

れいか「ありがとう……みゆきさんは、優しいのね」

みゆき「巻き込まれ体質なだけかもね、うん」

れいか「私、あかねさんには先ほどモテモテだ、なんていわれましたけど……こういったことには、本当に疎くって」

みゆき「こういう、っていうのは……恋愛的なこと?」

れいか「はい。それで、やよいさんの可愛さ、健気さ、でも時に見せる芯の強さ、それに気がついたとき……誰に相談すればいいのか、分からなかったんです」

みゆき「えーっと、なおちゃんは?れいかちゃんとなおちゃんは、幼馴染なんだよね?だから……」

れいか「なおは……昔から一緒にいすぎて、姉妹のように思えてしまって。そういう話をするのは、恥ずかしくって」

みゆき「……(どんまい、なおちゃん)」

れいか「みゆきさんなら、なんだか話せそうな気がします。相談……乗ってくださるかしら」

みゆき「……れいかちゃんは、今。そのことですっごく、悩んでるんだよね?」

れいか「はい……実を言えば、弓道での的中率が、深刻な下がり具合を見せるほどで」

みゆき「……」

れいか「弓は、心を映します……このままでは、私」

みゆき「任せてよ!れいかちゃん!」


みゆき「みんなのウルトラハッピーのために!私、頑張っちゃうんだから!!!」

数時間後 みゆき宅

みゆき「えーっと、まずはちょっと整理しようかなぁ」

やよいちゃん→あかねちゃん→なおちゃん→れいかちゃん→やよいちゃん

みゆき「……こういうこと、だよね?」

みゆき「……不毛だ」

みゆき「うーん、でも、四人だったのがまだラッキー!だったのかな?」

みゆき「ようは、うん!この中で二人を両想いにさせることが出来れば、ウルトラハッピーなんだよ!」

みゆき「……って、言ってもなぁ~」

みゆき「話しを聞いた限りじゃ、皆自分が誰かから、っていう発想は全然無いみたい、だし」

みゆき「うーん……」

キャンディ「みゆきぃ~?さっきから何してるクル~?宿題なんてみゆきらしくないクル~」

みゆき「わ、私だってたまーには机に向かうよぉ!はっぷっぷーー!……あ、っちょ、キャンディ見ちゃだめ……!」

キャンディ「クル?これなぁにクル?名前が書かれてるクル」

みゆき「あ、こ、これはねー!えっと、そう!あのね、当番を、決めないとなーって!」

キャンディ「当番クル?」

みゆき「そ、そう!皆で行けないときにもその、不思議図書館で待機する人をー、みたいな!日替わりで、って!」

キャンディ「?キャンディよくわかんないけど、頑張ってほしいクル~」

みゆき「ほっ」

キャンディ「……あ!みゆき!!こりダメくる!!」

みゆき「えっ!?!?な、なにがっ!?!?」



キャンディ「なんでみゆきの名前が無いクル!?!?おかしいクル!!当番なら、みんな平等のはずクル!!」

みゆき「…………」

キャンディ「ズルはダメクル~!さっ、みゆきもここに名前をスマイルチャージ……」

みゆき「ごめん、キャンディ、私もう寝るね」

キャンディ「クル?こんなに早く寝ちゃうクル?」

みゆき「うん、出来ればもう起きたくないレベルのふて寝なはっぷっぷー、だよ」

キャンディ「クルっっ!?!?」

バッドエンド王国

狼「ウルルル~、俺様ウルフルン~~♪」

魔女「うーん、難しいだわさぁ」カキカキ

狼「あぁん?マジョリーナ、お前なにしてんだ……んだよこの紙ッきれの山は」

魔女「踏むんじゃないだわさ!人間界の文字って奴を研究してるんだわさ!」

狼「ど、怒鳴んじゃねぇよ悪かったっての……文字だぁ?んなもんどうしてぇんだよ?っつか、何書いて絵やがる……?」


『麻所 莉那』


狼「……なんだ、これは」

魔女「ふん!あの人間風情が、書類に名前がかけないと困るとか言うんだわさ!あいつめ!マジョとリーナで別けおってだわさ!人間のくせに!」カキカキ

狼「……そんで、考えてやってんのか」

魔女「誤解すんじゃないだわさ!別にあの人間のためなんかじゃないんだわさぁ!」カキカキ

狼「悪の三幹部の名前がなくぞ」

魔女「勝手に泣かせておくといいだわさ。それに、プリキュアに負けっぱなしなあんたに言われたくないだわさ」

狼「あぁん!?それはてめぇだって一緒だろーが!」

魔女「ふんっ!私はこのあいだ、チイサクナールであと一歩のところまで追い込んだ、それに比べてあんたはなんだい?」

狼「う、うっせぇ!この前は腹が減って本調子じゃなかったんだよ!」

魔女「プリキュアに飯まで貰っておいて、よく言うだわさ」

狼「うるせぇってんだろうが!くそ!コケにしやがって!みてろよー!」

魔女「待つんだわさ。一緒に取り寄せた人間界の資料に、こんなもんがあっただわさ」

狼「あぁん!?それがどーしたってんだ!?」

魔女「何やら物凄く人間が集まるもののことが書いてあるらしいだわさ。そこで事に及べば」

狼「大量のバッドエナジーが得られる、ってか?おもしれぇ……えっと?」

狼「ビックサイト?うん?同性……オンリー……?まったく意味はわからねぇが、場所はなんとなーく分かったぜ!」

鬼「うん?ウルフルン、お前、今日の例のイベントに行くオニ?」

狼「あぁ?お前何か知ってるのかよ、アカオーニ」

鬼「詳しくは知らんオニ。だけど今日、そのビックなんとかでものすごく大きなイベントがある、って、羽鳥アナが言ってたオニ」

狼「まぁた、そのわけのわからねぇ箱見てたのか」

鬼「いや、俺様は赤江アナ目的で見てるだけオニ、赤でお揃いオニー」

狼「どっちにしろだバカ、どいつもこいつも人間なんかになびきやがって」

魔女「誰が誰にだわさ!わたしゃ別にあんな人間のことなんか!!」

狼「吐き気するからやめろババァ」

みゆき「ふて寝から目覚めた私は、色々とみんなのために考えてみました」

みゆき「ですがどうしても、みんな自身が誰か他の女の子に想われてる、という発想にならない事にはどうにもなりません」

みゆき「……そういった旨を、やよいちゃんと話し合いました」

みゆき「……その結果」



やよい「スマイルプリキュア!in東狂ビッ○サイトだよね!」

みゆき「どうしてこんなことに……」

あかね「なぁー、なんやよーわからへんままつれてこられてんけどー」

なお「ここで何があるの?れいかの書道展で一回付き添ったことはあるよね?」

れいか「なんだか、周りの方からの目線が……気のせいでしょうか」

やよい「チャンスだよ、みゆきちゃん!」

みゆき「えぇ……私には絶賛わけわからんハッピー警報鳴りまくりだけど」

やよい「今日はね!なんと!同性愛オンリーイベントの日なの!」

みゆき「それってアウトじゃないのかな」

やよい「何があるのか知らない感じのまま!それとなーくそのブースの方に移動しちゃおうよ!任せて!そういうのは得意だよ……ピピー?あれなにかなあかねちゃん、漫画が売られてるみたいー」

あかね「おぉ?なんやなんや、よーわからへんけど行ってみよか?なぁみんな?」

なお「え、うん。漫画かぁ、弟達に買って行ったら喜ぶかもね」

れいか「やよいさん、前を向いて歩かないとこけてしまいますよ?」

みゆき「……(やよいちゃん、あなたをこんなにも頼もしく思ったのは初めてです)」

キャンディ「キャンディも、見たいクr」

みゆき「ダメッ!」

キャンディ「もがっ!な、なんで、ックルー!!!」

みゆき「いや、その、メルヘンランドの妖精さんなキャンディに、ああいうのを見せたらどうなるのか……分かったもんじゃないから」

キャンディ「クルー?」

みゆき「こ、こっちの話。人目も多いし、とにかくキャンディは鞄の中で大人しくしててっ!」

やよい「わぁー!」

あかね「お……おう?」

なお「あー……な、なんか思ってたのと、ちょっと違う、感じかな?はは……」

れいか「そう、ね……一冊一冊が、随分薄いみたい。それに、そ、その……」


「ひび×かなが正義よ!」「いいえかな×ひびよ!!!」
 「せつながーーー!ラブがーーーーー!!」「いや寧ろイースがーーー!」
「初代に勝る百合っぷりはーー!」「こんな時にしかSSの二人はーーー!!」


みゆき「……(濃い)」

やよい「は、はわわわ、なんだか変わった本を扱ってるところ、みたいだね!あかねちゃん、こういうの知ってる!?」

あかね「や、うちはあんま……で、でもまぁ……興味は、ないことも、とゆうか」

やよい「!ほんと!じゃぁ、ね!ちょっと……すいませーん、試し読みいいですかー?」

みゆき「……(慣れてる)」

やよい「……あ、あかねちゃん、どう?」

あかね「ど、どうて……やー、こういうのもあるんやなー、って。世間は広いもんやで、な、なー!なお!」

なお「え、えぇ!?そ、そうだね……私、漫画をあんまり読まないから何にしろ新鮮なんだけど、お、女の子が可愛い、かな!ね、れいか!?」

れいか「そうですね……やよいさん?こういったものは、その、一般的なのでしょうか……?」

やよい「ううん、なんだか今日はそういう人たちがたまたま集まっただけ、みたいだけど……でもこんなにたくさんいるんだもん!きっと別に特殊なことじゃないんだよ!」

あかね・なお・れいか「「「……そうなんだ」」」

みゆき「……若干上手く行ってるのが怖い」

狼「ウーーールッフフフフフフ!」

狼「おぉー、本当に人間どもがわんさかいやがるぜぃ」

狼「それに、どいつもこいつもなんだか黒い服ばっかりじゃねーか!」

狼「お誂えむきだぜ!お前たちのバッド記念日にはなー!」


狼「世界よ!最悪の結末!バッドエンドに染まれ!!」

狼「白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!!!」


みゆき「!これって!?」

れいか「空が暗く……まさか」

やよい「あ、あぁ!回りの人たちが!!」

「本当はNLが書きたい……」
 「恋愛がしたい」「リア充がにくい」

あかね「な、なんやよーわからんことぼやいとるけど!」

なお「……あ!あそこ!」

キャンディ「クル!?ウルフルンクル~~!」

狼「あぁん!?またお前らか、プリキュア!どこでも現れやがるな、お前たちはよぉ!」

みゆき「狼さん!!」

あかね「それはこっちの台詞やアホー!なんであんたはうちらの行く先々に現れんねん!」

やよい「そうだよー!今日は大事な作戦の日なのにぃーー!!」

なお「筋が通ってないよ、筋が!うん?やよいちゃん、作戦って?」

れいか「細かいことは後にしましょう、なお。このままでは皆さんが」

みゆき「……形はどうあれ、ここにいる人たちは!今日のために一生懸命描いてきたはずなのに!そんなハッピー、邪魔するなんて許せない!」

キャンディ「みんな!変身クルーー!!」



プリキュア!スマイルチャージ!!!

ハッピー「キラキラ輝く、未来の光!キュアハップィー!」

サニー「太陽サンサン、熱血ポワゥアー!キュアサニェー!」

ピース「ピカピカぴかりん☆じゃん、けん、ぽんっ!キュアピース!」

マーチ「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチッッ!!」

ビューティ「深々と降り積もる、清き心。キュアビューティ!」

五つの光が導く未来!

輝け!スマイルプリキュア!!!

狼「出やがったな……いでよ!アカンベェ!!」

同人誌『』ギュワン!


アカンベェ「アッーーー!カンベェーーーーー!!!」

サニー「きよったnうぉわ!?!?なんや、あの、あの青いつなぎきたオッサンは!?!?!?

ピース「!?!?!?!?アッー!なのに阿部さん!?!?」

ハッピー「ごめんピースそれよくわかんない!」

マーチ「!くるよ!!」

アカンベェ「ところで俺の赤い鼻をみてくれ、こいつをどう思う?」

ビューティ「す、すごく大ききゃぁあ!」

マーチ「!ビューティ!」

サニー「くっ!あないなとこからミサイルだしよるなんて!!下衆いでこらぁああ!!」

狼「……いや俺も引くわ実際」

サニー「したらもっと選ばんかいボケェーー!!!」

狼「なぁんでこんなキワモノになっちまったんだ?ピエーロ様への報告書になんて書けばいいってんだ……」

サニー「いらんとこキチッとしなや!なんや、一々出撃のたんびに報告書書くんかいバッドエンド王国!」

マーチ「ビューティ、平気!?」

ビューティ「えぇ、それより、今は、敵から目を離さないで!」

アカンベェ「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」ヌギッ

ピース「!?つなぎを脱いだよ!?」

ハッピー「わぁああ!?あ、よかった、その下はなんだかよくわからない人形みたいなのだ、よかった、規制対象にはならないねウルトラハッピー!」

サニー「ゆうとる場合か!そのつなぎで……っ!!大風起こしてきよった!器用なやっちゃでもーーー!!」

狼「どういうこったぁ?俺は、あの本自体がアカンベェになるようにしたつもりだが……」

狼「うぉ!?んだちくしょう、顔になにか……邪魔だ!あぁ?これは、アカンベェにしたような本と同じもん、か?どれどれ……」

狼「……な、中々に人間どもも、バッドな嗜好をしてやがるじゃねぇか」

狼「これは女と女の、か?んじゃぁアカンベェになったのは……ははぁん?」

狼「このイベントってぇのに集まったのは、雌が雌同士、雄が雄同士で恋愛をするのを好む、っつぅ、ヘンテコな奴らってこったなぁ?」

ピース「っ!い、今なんて!?へ、ヘンテコなんかじゃ、ないもん!」

サニー「マーチの風で相殺したな、流石やでマーチ……そ、そーや!なにがおかしいねんこらぁ!」

マーチ「ビューティ、立てる?……そうだよ!なにがおかしいのか、言ってみなよ!」

ビューティ「平気です、ありがとうマーチ……ここにある本の、何が変なのでしょうか」

ハッピー「……あー、あの、ね?」

狼「あぁー?お前ら全員とち狂ってんのか?」

狼「こいつは、お前ら普通の人間にとっちゃ気持ち悪くて意味嫌われるもんのはず、だろうがぁ?」

ピース・サニー・マーチ・ビューティ「!?!?!?!?」

ハッピー「……(まさか狼さんに諭されるなんて)」

狼「可愛いとか持て囃される雌でもよぉ、こんなこと考えてるって知られりゃ、回りからどん引きだろうなぁ」

ピース「か、可愛い、って……」

狼「根暗で、卑屈な奴だろうよ、こんなもんを好むのは」

サニー「ね、根暗……」

狼「大手を振って堂々と、世間さまには面向けできねぇだろうなぁ」

マーチ「……」

狼「道を外れた嗜好なんてのは、俺様たち向けのさいっていなもんだからよぉ、否定はしねーがなぁ」

ビューティ「み、ち……を……?」

ハッピー「……みんな?みんな!?」

ドサッ、ドサドサッドサッ

狼「……はぁ?」

キャンディ「!?ど、どういうことクル!?なんでみんな、バッドエナジーに囚われちゃったクルーーー!?!?」

ピース「……あかねちゃんに、知られたら。わたしの気持ち。気持ち悪いって、思われる、の……?」

サニー「うち……なおに、なおにそないな思われて、もーたら」

マーチ「私は、それでも、それでもれいかを……でも、そしたら、弟たちまで、妹まで、周りから……?」

ビューティ「私の、やよいさんを想う気持ちは……人の道から、外れてしまって……?」

ハッピー「みんな!しっかりして!!ダメだよ!!狼さんの言葉を、聞いちゃダメ!!」

狼「……」

狼「そうか、そういうことか。ふっは、ふっははははははは!!!うーーーーるっふふふはははははは!!!」

狼「プリキュアぁ、お前ら全員、ここにいる奴らとおんなじみてぇだなぁ!!!……ん?したら、なんでそこのピンク頭は平気なんだ?」

ハッピー「……」

狼「……なんでちょっと泣きそうなんだよお前、お前はお前でなんか出してんなバッドな気配……まぁ、いい」

狼「こりゃぁおかしいぜぇ!正義の味方、みんなのヒーローなはずのプリキュアがよぉ!」

ピース「うぅ……」

狼「まさかよぉ!てめぇらどうしで乳繰り合う仲だったなんてなぁ!!」

サニー「そ、そないな……そないな、こと」

狼「おんなじなんだよ、考えてるだけでもよぉ!むしろそっちのがよっぽど気持ちわりーぜ!隠してコソコソとむっつりってかぁ!?」

マーチ「そんな、そんな……直球、直球、勝負」

狼「ど外道どもよぉ、お前らに俺様たちを退治る資格なんてあんのかぁ?あぁ?」

ビューティ「外道……あぁ、わたし、私、は」

狼「そうだ、お前らは外道どもだ」

狼「普通じゃねぇ、正常じゃねぇ、間違った感情を持った、異質なイキモンだ」

狼「俺様たち、バッドエンド王国の住人と、同じくらいのよぉおおおおお!!」


ハッピー「やめてっ!!!!!!!!」

狼「……んだよ、すっこんでろどピンク。俺様は今、バッドエンド王国講義で忙しいんだ」

ハッピー「私、私は!サニーの!あかねちゃんの良いところをたくさん知ってる!」

ハッピー「何度ダメでも諦めない、あかねちゃんの強さを!キラキラ輝いてる姿を!」

ハッピー「私は……ピースの、やよいちゃんの!良いところ!たくさん知ってる!」

ハッピー「少し泣いちゃうこともあるけど!一生懸命なキラキラ輝くところを!」

ハッピー「マーチの、なおちゃんの良いところだってたくさんたくさーん知ってる!」

ハッピー「家族をすっごく大事にしてて!やさしくて!キラキラした眼で優しく見守ってるところを!!」

ハッピー「ビューティの、れいかちゃんの良いところ、言い出したらキリがないよ!」

ハッピー「優しくって、頼りになって!!水の妖精さんみたいに、キラキラしてるもん!」

ハッピー「だから!!……だから!!!」


狼「……何がいいてぇんだよ」

ハッピー「私だって、皆、大好き!!」

ハッピー「大好きだから、友達になったんだもん!大好きだから!みんな一緒にいれるんだもん!一緒に、プリキュアになれたんだもん!!」

ハッピー「この気持ちを、間違ってるなんて言わせない!!!」

ハッピー「人が、人を好きになる気持ちを!!!」

ハッピ「ウルトラハッピーなこの想いを!!!!!」

ハッピー「間違いだなんて!!絶対に、言わせないんだからぁ!!!!!」

カッ!!!!

ハッピー「はぁ、はぁ……うぇ!?な、なになに!?」

キャンディ「……クルっ!?」

狼「はっ、何を言い出すかとおもえばお前も……うぉ!?な、なんだこの光はぁ!?」

ピース「みゆき、ちゃん……スーパーヒーローよりカッコイイヒロインなんて、みゆきちゃんくらい、だよ」

サニー「そうや、そうやったな……うちは、あんたの頑張る姿に、勇気付けられたんや、みゆき」

マーチ「みゆきちゃん……私たち、チーム、だもんね」

ビューティ「みゆきさん……あなたのキラキラした姿も、私達に届いてますよ」

狼「な、なんでお前ら、立てる!あんなにバッドエナジーに囚われてたくせに!それに!それになんだってんだよぉ、その格好はよおおお!」

キャンディ「み、みんな、デコルもないのにパワーアップしたクルー!?!?!?」

ハッピー「わ、なにこのティアラとマント!かっわいー!ウルトラハッピー!」

狼「ぱ、パワーアップだぁ!?んなもん関係あるかぁ!やれぇ!アカンベェ!人間どもの汚い想いから生まれたお前なら、そのくらい!!」

アカンベェ「男は度胸!何でもためしてみるのさ」

ハッピー「みんな、すっごく可愛いよ!」

サニー「あんたもな、ハッピー」

ピース「ハッピーのおかげだよ、ありがとう」

マーチ「まぁ、きっと今だけかもしれないけどね」

ビューティ「そうとなれば、ハッピー。私達の気持ち、この想いを、ぶつけてしまってください」

ハッピー「うん!よーーーし!!!気合だ、気合だ、気合だぁあああああああああああああああ!!!!」

キュアデコル「」ビカァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

キャンディ「ちょ、ちょまっ、段階すっとばしてるからキュアデコルが追いついてないクルー!?!?」

ハッピー「キャンディ!必殺技、名前は!?やっぱり変わるの!?!?」

キャンディ「えぇええ!?きゃ、キャンディよくわかんないクル……じゃ、じゃぁプリキュア・ハッピーハリケーンってことでお願いしますクル」

ハッピー「おっけー!」

ハッピー「プリキュア!」

ハッピー「ハップィーーーーー!!」

ハッピー「ハリケーーーーーーーーーン!!!!」

チュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

アカンベェ「ア――――――」

狼「浄化どころの威力じゃねぇええええ!?!?って俺様もこのままjちっくしょう!覚えてやがれチートども!!」シュバッ!

フォォン パッ

「うぅ、わ、私達は何を……?」
 「なんだかとってもキマシな気配が……」

みゆき「みんな、気がついたみたいだね」

キャンディ「あ、はい、そうです、前倒しで、はい。いえ、キャンディが進めたわけではその、え?減俸?そんないいじゃないですクル、ちょ!?ちょっとーークルーーー!!」

あかね「キャンディはなんやおかしなことゆうとるけど……勝ったったな」

やよい「うん……全部、みゆきちゃんのおかげだね!」

みゆき「えっへへ、でも、みんなの気持ちがあったから、だよ!」

れいか「そう、ですね……ここにいる、全員の」

なお「うん」


なお「みゆきちゃんが大好きで大好きでたまらない、って気持ちの、ね!」

みゆき「えへへ、ありがと………………うん?れ、ちょっと待って、なんだかニュアンスがおかし……あれ?」

なお「気づいたよ、みゆきちゃん。私の、本当の気持ち」ガシッ

みゆき「な、なおちゃん?手を握って、え?か、顔近いよ?え?気持ち?そ、それはその、友達として大好きな」

なお「ううん!そんなもんじゃない!本気も本気で!みゆきちゃんのことが大好きってことに!!」

みゆき「……え」

あかね「ちょ、なお!抜け駆けしなや!!みゆきに一番に相談しとったんは、うちなんやで!?うちのが好っきゃ!みゆき!!」

みゆき「え、あか、あかねちゃん?」

やよい「あかねちゃん全然ダメダメ!告白っていうのが分かってない!あのね、みゆきちゃん……わたし!私みゆきちゃんのことがすきゅ、あ、あは、噛んじゃった」テヘペロッ

みゆき「やよいちゃん……ごめん、わざとだと分かってるとなんか、あの」

れいか「……みゆきさん」

みゆき「れ、れいかちゃん?静かに後ろから抱きしめるのまって、っちょ、みんな落ち着こう?あの、あのね!?」

「キマシ「キm「キマシタワーーーーーーーーーーーーー!!!」

みゆき「回りからの!!!周りからの熱い視線がすごいから!!ちょっと!ね、ねぇってばぁあああ!!」

あかね「埒があかん!みゆき!あんたはどないやねん!」

みゆき「ど、どないって、そんなあかねちゃんがどないやねん」

やよい「だれが一番好きなの!?みゆきちゃん!!」

みゆき「え、えぇえ!?そんな、一番なんて……」

なお「私は絶対絶対、この中で一番みゆきちゃんのことが好きだよ!」

みゆき「あ、あのね?嬉しいんだけど、私のは、その!」

れいか「みゆきさん……答えて、くださらないんですか?」

みゆき「あ……あぁ……」

みゆき「みんな仲良くウルトラハッピー!」

あかね「そないなもんで」

やよい「納得しないんだからね!」

なお「筋を通そうよ!筋を!」

れいか「みゆきさん、真面目に」

みゆき「……おおかみさぁああああああああああああああああああんん!!!!!!!」






キャンディ「いえ、このハッピーさんの声はですね、これは敵側に情とかでなくですね、ほんっとあちらさんも意外に常識的っていうまた減俸!?監督腑行き届kうわぁあああんクルぅううううううう!!」


今度こそ 完

オチが読めたのはご愛嬌やで!
あと一昔前のハルヒssと前半かぶっとるのも、なんや見逃したってや!
みんなも日曜朝ははよぉ起き!じゃあの!



 ABC朝日放送 日曜朝八時半

 スマイルプリキュア! 
 
 大好評放送中!


 関連グッズも続々発売中!!

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