ほむら「Ten years after」 QB「十年後」(124)

※崩壊型ほむQ


喫茶店 キャンデロロ


カランカラン

まどか「こんばんわー」

マミ「いらっしゃい、鹿目さん」

杏子「いらっしゃいな」

まどか「時間間に合ってよかったー」

マミ「まだだれも来てないから大丈夫よ」


杏子「あいつら時間にルーズだよな」

杏子「注文はなんにする?」

まどか「まだみんな来てないからなぁ……」

まどか「マミさんの紅茶を久しぶりに飲みたいです」

杏子「だってさ」

マミ「わかったわ」

マミ「それじゃあ、昔と同じ紅茶で……」カチャカチャ…


マミ「はい、おまたせ」カチャ

まどか「わぁ、懐かしい香り……」

杏子「それじゃ、追加があったら呼んでくれ」

まどか「うん」

まどか「でも、みんな遅いなぁ……」

マミ「みんな仕事とかで忙しいんじゃないかしら」

まどか「今日も、結構ギリギリで集まれたんですよね」


カランカラン

マミ「あら、いらっしゃい」

さやか「ごめーん!ちょっと遅れっちゃった」

まどか「さやかちゃんひさしぶりー!」

さやか「おおまどか!相変わらずかわいいなぁ!」

さやか「どぉれ、今からでもあたしの嫁にしてやろうかぁ?」

まどか「うぇひひ……上条君に言いつけちゃうよ?」


杏子「ほらほら、店で暴れんな」

さやか「杏子久しぶり!元気してた?」

杏子「まぁな」

杏子「相変わらずマミの店で働いてるよ」

まどか「教会立て直すお金を稼ぐためにがんばってるんだね」

さやか「昔のアンタとは大違いだわ」

杏子「よせやい……」


まどか「マミさんが喫茶店をやるって聞いた時は驚いちゃいました」

さやか「そぉ?あたしは『ああ、やっぱりなー』って感じだったけど」

マミ「昔からの夢だったのよ」

マミ「お菓子屋さんとか、こういうお店を持つのが」

まどか「そうだったんですか」

杏子「まぁ、昔からケーキとか好きだしな」

杏子「暇があれば紅茶飲んで、ケーキを作ってたりしてたし」

さやか「それでその細い体格を維持できるのが羨ましい……」


カランカラン


マミ「いらっしゃい」

さやか「遅いぞほむらー!」

ほむら「遅れてごめんなさい」

QB「久しぶりだね、みんな」

まどか「ほむらちゃん、ひさしぶり」

ほむら「こんばんは、まどか」


マミ「キュゥベえも暁美さんも、しばらくぶりね」

QB「最後にあったのはいつ振りだろう?」

ほむら「こうやって全員であったのは、魔法少女同窓会以来かしら?」

杏子「なんか飲み会みたいな名前になってんな」

さやか「本当はただのお茶会だけどさ」

ほむら「なんにせよ、久しぶりに集まれてうれしいわ」

まどか「なんだか懐かしいな」


マミ「全員そろったことだし、パーティ始めましょうか?」

さやか「よっしゃあ!久しぶりに張り切っちゃいますよ!」

まどか「まぁまぁさやかちゃん、ちょっと落ち着いて……」

マミ「今日は貸し切りだから気にしないでいいわよ」

マミ「それじゃ、私は奥から料理取ってくるわね」

マミ「佐倉さん、お手伝いお願いしていいかしら?」

杏子「ん、わかった」





マミ「はい、おまたせ」カチャカチャ

杏子「ちょいとテーブル開けてくれ」カチャカチャ

さやか「おお、すごいメニューだ」

まどか「どれもおいしそうだなぁ……」

QB「うちじゃ想像できないメニューだね」

ほむら「余計なことを言わないでちょうだい」


杏子「飲み物注ぐぞー」

トクトクトク…


杏子「これで全部か」

マミ「それじゃ、私たちもいただきましょう」

さやか「それじゃ、さやかちゃんが初めのシメをさせてもらいます!」

ほむら「さやか、日本語がおかしいわよ」

さやか「まーまー気にしない。それじゃグラス持って……」


「「「「「かんぱーい!」」」」」


ワイワイ

さやか「わっ、このお肉おいしー!」

マミ「それ、佐倉さんが作ったのよ」

さやか「マジか。あんたやるねぇ」

杏子「マミのみてたら覚えただけだよ」

ほむら「まどか、そこの醤油とってもらっていいかしら?」

まどか「あ、これ?はい」

ほむら「ありがとう。キュゥベえもほら、醤油つけなさい」

QB「すまないね、ほむら」

ガヤガヤ






さやか「ふぅ、お腹満腹!」

まどか「ごちそうさまでした」

QB「きゅぷい!」

ほむら「我ながらよく食べたわ……」


マミ「それじゃ、片付けてきましょ」

杏子「あいよ」


さやか「食べた後は、雑談タイムにしゃれ込むとしますか」

マミ「何か欲しいものがあったら言ってね」

マミ「今日はうんとサービスするわ」

ほむら「あ、それじゃあ巴マミ……」



ほむら「ほろよく酔えるウォッカでもお願いするわ」

マミ「あのねぇ暁美さん、ここは一応喫茶店なのだけど……」コトッ

杏子「そういいながら用意してるマミもマミだよな」


さやか「ええ?ウォッカなんて飲むの!?」

杏子「コイツよくうちに来るんだけどさ、大半はアルコールだよ」

さやか「でもウォッカの類ってアルコール結構高いんじゃ……」

マミ「モノによってはね」

まどか「ほむらちゃんって意外にお酒強いの―――」


ほむら「ん~?」ゴクゴク

さやか「ラッパ飲み!?」


ほむら「マミぃ……また弱いのを注いだわね」

マミ「またそういう飲み方をすると思ったからよ」

マミ「だいたいそういう飲み方じゃないの。体を壊すわ」

ほむら「むぅ……お酒くらい好きに飲んでいいじゃない」

QB「それにだよ、君は自分がいかにアルコールに弱い体質かを理解してないだろう?」

ほむら「なによ、あなたまで……」

QB「全く……」


さやか「こりゃ酒豪というのかな……?」

QB「僕からしたらただの飲んだくれだよ」

ほむら「なによ、いいじゃない……」ホムゥ

QB「やれやれ……」


さやか「まぁほむらも本調子(?)になったことだし」

さやか「話に花を咲かせようか!」

まどか「わー」パチパチ


さやか「そういや、久しぶりに先生にあったんだ」

まどか「え?早乙女先生?」

さやか「うん。このまえ道端でばったり」

杏子「だれだ?」

ほむら「私たちが中三の時の担任よ……」グビグビ

まどか「ほむらちゃん、二年生のときだよ……」

QB「早くも酔い始めたようだね」


さやか「驚いたのがさ、横に男の人がいたんだ」

まどか「わぁ……」

ほむら「まぁ、流石に身を固めているでしょう」

さやか「そうと思うでしょ?」




さやか「まだお付き合いの段階だって」

ほむら「あえて年齢は聞かないでおくわ」

まどか「ひぃ、ふぅ、みぃ……」


ほむら「そういえばあなたは上条恭介と結婚しているのよね」

さやか「うん、まぁね」

マミ「アシスタントをしているんですってね?」

杏子「へぇ、そんなことやってんのか」

まどか「なんだか大変そう」

さやか「んー、まぁ大変な時もあるけどさ」

さやか「あたしはこれが転職だと思ってるよ」

ほむら「……良かったわね、さやか」ヒック

転職→天職


さやか「そういえば仁美からの手紙貰った?」

ほむら「結婚式上るんっですってね」チビチビ

まどか「ドレス姿の仁美ちゃんかぁ……」


まどか「……気付いたら周りのみんながどんどん結婚していってるよ」

まどか「私もはやく身を固めた方がいいのかな……?」

杏子「まぁ焦る気持ちもわかるけどさ、安易に決めるもんじゃないぜ」

マミ「後で後悔できるものじゃないわ」


ほむら「心配しないでも大丈夫よ、まどか」

ほむら「いずれあなたにも、最高の相手が見つかるはずだから」

まどか「そうだったらいいけど……」


さやか「して、お二人の恋愛事情はどんなものですかな?」

杏子「残念だけど、あたしは聖職者だからな」

杏子「シスターになるつもりだから、結婚をするつもりもないよ」

さやか「お堅いなぁー」


さやか「マミさんはどうですか?」

マミ「わ…わたし!?」

マミ「わたしはそんな人いないわよ……」

杏子「へぇ……」

杏子「最近常連の人と仲良いようだけどさ―――」



マミ「佐倉さん?それ以上言ったら給料引くわよ?」ニッコリ

杏子「すまん。勘弁してくれ」

まどか「わぁ……」マドマド…


さやか「しかしまぁ、恋愛がらみで驚いたのが」

さやか「そこの二人だよねぇ……」



QB「きゅぷい!」

ほむら「……なによ」グビグビ

さやか「おおう、酒癖がさらに悪化していらっしゃる」

QB「ほむら、その変でやめておいた方が……」

ほむら「まだまだよ……」グビッ!


マミ「まぁ、そうよね……」

杏子「犬猿の仲だった二人がよぉ……」



さやか「まさか結婚するほどの仲にまで進むとは……」

ほむら「まぎらわしーいいかたしないでくれないかしら?」

QB「………」

さやか「前は否定してなかった気がするんだけど?」

ほむら「今否定してるじゃないの……」グビグビ


まどか「最初聞いた時、びっくりしちゃったよ」

さやか「一緒に暮らす時点で驚いてるのにさ」

さやか「まさかそういう関係になるとは……」

杏子「今じゃキュゥベえもすっかりほむらに馴染んでるしよぉ……」


ほむら「ふん……」グビグビ

マミ「ちょっと暁美さん、ピッチ早くない?」

ほむら「これくらい朝飯前よ……」


ほむら「……まぁ、仲が良くなったというのは認めるわ」

ほむら「でも、どうして結婚という話になるのよ」

杏子「おめーが自分で言ってたんだろうが」

ほむら「んなの覚えてないわ……」チビチビ

QB「今の彼女はところどころ記憶が飛んでいる」

QB「酔いがさめてからじゃないと無意味だと思うよ」

マミ「飲み過ぎよ、暁美さん」

ほむら「……巴マミ、もう一本持ってきなさい」


QB「彼女は酔うと適当なことを言い出すからね」

QB「あまりあてにしない方がいいよ」キュップイ

さやか「ちぇっ、すこし時間が遅すぎたか……」

マミ「あら、聞き出す相手なら目の前にいるじゃない」

QB「……きゅぷい?」

さやか「ああそうか、キュゥベえは酔っていないし」

さやか「それにたしか、嘘憑けなかったんだよね」ワキワキ

QB「さやか、その卑猥な動きをする手を収めてほしいな」


まどか「キュゥベえ、ほむらちゃんの事教えて!」

QB「白状することは何もないんだけどな……」

QB「もっとも、それが君の願いとして魔法少女になってくれるなら別だけど」


ほむら「させないわよ」ガシッ!

QB「やめてくれよほむら」ギリギリギリ

QB「もうこの年になって契約しないなんて、わかりきった事だろう?」

ほむら「……ふん」ポイ

QB「やれやれ……」


さやか「それじゃ、白状してもらおうか」

QB「そうだね……白状というわけじゃないけど、誤解は解いておこうか」

QB「僕と暁美ほむらは、この星における結婚という行為は行っていない」

QB「それだけさ」

まどか「なぁーんだ、びっくりしちゃった」

さやか「つまんないなぁ」

QB「そもそもぼくらインキュベーターと地球人ができるわけないだろう?」

マミ「それもそうよね……」


杏子「だったらよぉ、なんでほむらはそんなこと言ったんだ?」

ほむら「………」グビグビ

QB「……さてね」

QB「大方、酔っているときに吐いた妄言の類なんじゃないかい?」


さやか「妄言……ねぇ……」

まどか「……うぇひひ」

マミ「ふふふ」

杏子「へぇ……」

QB「なんだい?みんなそろって……」


ほむら「……ふぅ」

ほむら「巴マミ、お水を貰えないかしら……」ウプ

マミ「ほら、いわんこっちゃないでしょう?」スッ

ほむら「ん……」チビチビ…


ほむら「……アルコールが足りないわ」トクトクトク

マミ「また飲むの……?」

QB「やれやれ、まだ飲み足りないのかい」

まどか「ほむらちゃん、飲み過ぎは体に毒だよ?」

ほむら「いざとなったら魔力でどうにかするわ」グビッ


さやか「ところでほむらさん」

ほむら「なによ」

さやか「キュゥベえさんと仲がいいのは認めるわけですね?」

ほむら「……ええ、そこは認めてあげるわ」グビグビ

さやか「昔はあんなにケンカしてたのに?」

ほむら「ケンカ?生ぬるいわね」

ほむら「視界に入ろうものならすぐに撃ち殺そうとでも思ってたほどよ」グビッ!

さやか「わぉ……」


さやか「どうしてこんな風になったか気にならない?」

まどか「ほんとだ。どうして急に仲良くなったんだろう?」

杏子「不思議だよな」

マミ「気になるわね」


ほむら「………」チビチビ

ほむら「そんなに気になるなら、別に話てもいいけど……」


さやか(計画通り!)


ほむら「……ワルプルギスの夜を倒した後の事ね」


~~~~~~~~

さやか「スクワタトーレ!」

杏子「ロッソ・ファンタズマ!」

ほむら「ハープーン発射!サルボー!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ワルプル「キャッハハハハハ……」

バシュウ!


▼ワルプルギスのよる を たおした !


ほむら「おわった……」ペタン

まどか「ほむらちゃん……お疲れ様……」

杏子「やったな」

マミ「お疲れ様、暁美さん」

さやか「やったね、ほむら!」

QB「やれやれ、本当に倒してしまうとは……」

QB「魔法少女は、やはり侮れない存在だ」

ほむら「………」


ほむほーむ

どんちゃんどんちゃん

さやか「一番美樹さやか!一発芸行きます!」

さやか「しゃちほこのポーズ!」ビシッ!

まどか「うぇひひ……」

杏子「あっははは!全然似てねー!」

さやか「んなっ!?」

ほむら「魔女化してから出直してきなさい」クスッ

さやか「ひどいいわれようだー!」

マミ「あらあら……」






杏子「ぐぉー……」

マミ「すぅ、すぅ……」

まどか「むにゃむにゃ……」


ほむら「暴れたら暴れたで放置で、勝手に泊まって勝手に寝るんだから……」

ほむら「まぁ、今回だけは勘弁してあげましょう」

QB「……君は寝ないのかい?」


ほむら「……いたの」

QB「僕がいちゃいけないのかい?」

ほむら「あなたにとって、今日の出来事はゲームに負けたようなものでしょう?」

QB「たしかに、僕がまどかを魔法少女にする戦略――」

QB「ワルプルギスの夜で君たちを追い込み、契約させることはできなかったよ」

QB「だけど君達みたいに、悔しいということを感じないからね」

QB「隙あらばと狙っているだけさ」

ほむら「無駄な努力ね」


QB「なにはともあれ、君たちはワルプルギスの夜を乗り越えた」

QB「そのことは、素直に褒めさせてもらおう」

ほむら「……ふん」


QB「とりわけ君は、よくがんばったとおもうよ」

ほむら「……?」

QB「数多の並行世界を横断し、やっと手に入れた未来だ」

QB「おめでとう、ほむら」

ほむら「……あなたに祝われても、嬉しくないわ」

QB「やれやれ、せっかくお祝いの言葉をかけてあげたというのに……」


~~~~~~~~~

ほむら(……あの時から、私はなにか変わった気がしたのね)

ほむら(キュゥベえを見る目とでもいうのかしら?)

ほむら(とにかく、何かが変わった)

さやか「おーいほむら、一人で思いふけってるんじゃないぞー!」

ほむら「……悪かったわ」グビッ

マミ「それで、それで?」

杏子「なんかマミが生き生きしてんな……」


~~~~~~~~~

QB「やぁ」

ほむら「……また来たの」

QB「特に仕事もないからね、暇なのさ」

ほむら「あなたの仕事は少女の勧誘でしょう?」

QB「それもそうだけどね」

QB「ここら辺の魔法少女の勧誘ノルマは達成したから、別に新たにする必要もないのさ」

ほむら「なら、まどかの勧誘をやめてとっとと母星に帰ることね」

QB「それはできない相談だよ」


ほむら「だいたい、ここにきても暇なのには変わりないと思うのだけど」

QB「それもそうなんだよね」

QB「だが、今の時間はどこに行っても暇なんだ」

QB「そのなかで、君の家に白羽の矢が立ったんだよ」

ほむら「人の家に弓を射る宇宙人は始末しなければいけないわね」ジャコ

QB「全く、君はいつもそうだ。少しは我慢というのを覚えた方がいい」

ほむら「あなたが私の前に姿を現さなければいい話なのよ」


~~~~~~~~~~~

ほむら「……こんな風に、何度も家に来てね」

ほむら「うざかったわ。本当にうざかった」

ほむら「こいつは私に一人の時間を与えないつもりなのか、というほどにね」

さやか「そんなに来てたの?」

QB「……ほむらの家に行ってたことは事実だけれども、そこまではなかったはずだよ」

QB「過剰表現だね」

ほむら「うるさいわねぇ……」グビッ


~~~~~~~~~

QB「………」

ほむら「………」

ほむら「よくも飽きずに来るわね」

QB「飽きないから来ているんだろう?」

ほむら「私の家は暇つぶしの家?」

QB「そうともいえるかもしれないね」


ほむら「暇つぶしハウス:ほむほーむ」

ほむら「インキュベーターの入場料は一匹につき一匹となっております」

QB「?」

QB「君が言っていることがわからないよ、暁美ほむら」

QB「『一匹につき一匹』じゃ、わけがわからない」

ほむら「鈍いのね」

ほむら「つまりはあなた一匹の命が入場料ということよ」ジャコ

QB「きゅっ…ぷい……?」


~~~~~~~~

QB「やぁ、また来たよ」

ほむら「料金は前払いよ」ジャキ

QB「……冗談だと思っていたんだけどな」

ほむら「冗談だけど」

ほむら「本当が良かった?この淫獣は」

QB「……たちが悪いね」

ほむら「あなたほどじゃないわ」


~~~~~~~~~~

ほむら「……気付いたら、こいつは毎日来るようになっていた」

ほむら「詫びれもせず、まるで自分の家の様にね」

ほむら「ずうずうしいったらありゃしなかったわ」グビグビ


まどか「あれ?でもさっき……」

QB「………」

さやか「……!」

さやか「……いやいやまさかぁ」


~~~~~~~~~~

ほむら「今日は月がきれいね」

QB「十五夜、いわゆる月見の日だね」

ほむら「今日ほど魔法少女になってよかったと思う日はないわ」

QB「やれやれ……」

QB「魔法を使って、建設現場の一番高いところで月見をするなんて」

QB「どうしてそんな無駄なことをするのかわからないよ」


ほむら「風情というものを知らないあなたには、そうとしか感じないのでしょうね」

QB「何か意味があるのかい?」

ほむら「誰にも、何にも邪魔されず月見ができるのよ」

ほむら「団子を食べるために争う必要もないし」ガサゴソ…

ほむら(……団子がない?)

QB「きゅぷ?」モシャモシャ

ほむら「………」


ほむら「地獄に落ちなさい、インキュベーター」ポイ

QB「ひどいなあぁぁぁ……」ヒュウウウウ…

ちょっと休憩


~~~~~~~~~

ほむら「とまぁ、こんな感じよ」

さやか「いやいやいや、訳わかんないから!」

さやか「そっからが重要でしょ!?」

ほむら「とはいっても、なにもないのだけど」

マミ「キュゥベえ、どうなの?」

QB「……確かに、これといって取り上げることはないね」

杏子「どういうことだおい……」


ほむら「………」グビグビ

まどか「ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「なにかしら?」

まどか「……ほむらちゃんはさ、キュゥベえのどこが好きなの?」

さやか(だ……ダイレクトに行った!)

ほむら「ん……」


ほむら「好きなところなんて、あるわけないじゃない」

まどか「そ……そうなんだ……」

さやか(ですよねー)


まどか「じゃあ、ほむらちゃんはどうしてキュゥベえといっしょにいるの?」

まどか「さっきの話を聞いてて思ったんだ」

まどか「ほむらちゃん、途中からキュゥベえをあまり拒絶してないよね?」

まどか「なにか訳があるのかな?」

ほむら「………」チビチビ


ほむら「……まどかには敵わないわ」

ほむら「そうね、そうかもしれない」

幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

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2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
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5. ファーランド サーガ1、2
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SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって


ほむら「………」チビチビ

ほむら「……退屈じゃなかったからかしら」

杏子「あん?どーいう意味だい?」

ほむら「アイツといる時間は、なぜだか退屈しなかった」

ほむら「たぶん、私はキュゥベえといる時間を、私は気に入ってたのね」

ほむら「だから次第に拒むことも少なくなっていった……」

ほむら「……思い返すと、我ながら笑えるわね」

まどか「ほむらちゃん……」


ほむら「だって考えてみなさい」

ほむら「憎くて憎くて仕方のなかった相手に、今じゃ得体の知れない感情を抱いているのよ」

ほむら「……今ならアイツの言っていた感情の厄介さがわかるわ」



QB「………」

マミ「キュゥベえ?」

QB「……! な、なんだいマミ?」

マミ「どうしたの?さっきから黙りこんでるけど……」

QB「な…なんでもないよ!」


まどか「じゃあ、キュゥベえ」

QB「きゅぷい!?」

まどか「キュゥベえは、ほむらちゃんとどうしているの?」

まどか「私との契約を邪魔するほむらちゃんは、特に好きというわけじゃないでしょ?」

QB「………」

QB「……さぁね」

QB「それがわかれば、苦労しないさ」


QB「最初はね、なんでもなかったんだ」

QB「たまたまふらりと立ち寄った家がほむらの家だっただけ」

QB「そんなことが数回繰り返すうちに、なぜだかそれが当たり前のようになったんだ」

QB「自分の意志で行ってるはずなのに、裏で僕を操っている人間がいるような」

QB「足が引き寄せられるとでもいうかな、そんな感じでね」

QB「やがて毎日通うようになってしまった」

QB「……今考えても、わけがわからないよ」


まどか「ほむらちゃんが、その……好きなんじゃないの?」

QB「……まさか、ありえないよ」

QB「感情を持たない僕が人を好きになるなんて、ありえっこないさ」

さやか「ほむらの家に行くとき、ドキドキしたりは?」

QB「そんなこともなかったさ」

マミ「暁美さんと話していて、どんな感じがした?」

QB「これといって何も」

QB「……ただ、退屈ではなかったね」


ほむら「うぇっぷ……」

ほむら「流石に飲み過ぎたわね……」

QB「言わんこっちゃないよ、ほむら」

ほむら「うるさいわねっ……」フラフラ

マミ「トイレで吐く?」

ほむら「その必要は……ないわ……」

まどか「ほむらちゃん、落ち着いてね」


さやか「ん~、ほむらも落ちちゃったことだし」

さやか「今日はお開きにしようか?」

まどか「そうだね」

マミ「それじゃ、お片付けしなきゃ」

杏子「んじゃ、お会計するぞー」

さやか「あれ?ただじゃないの!?」

杏子「思いっきり値引きはしてやるからよ、少しは経営維持に協力してくれ」


まどか「ほむらちゃん、一人で帰れる?」

ほむら「それには及ばないわ……」フラフラ

QB「大丈夫だよまどか。いざとなったら僕がいるからさ」


まどか「うぇひひっ」

QB「……なんだい?その目は」

まどか「だってキュゥベえ、まるで女の子を支える男の子みたいなこというんだもん」

QB「……よしてくれよ」





ほむら「うぅ……」フラフラ

QB「だから言っただろう?飲み過ぎはよくないと」

ほむら「うるさいわ……」

QB「アルコールに浸るのもいいけど、浸り過ぎはよくないよ」

QB「元々君は弱い体質なんだから」

ほむら「………」


ほむら「ねぇキュゥベえ」

QB「なんだい?」

ほむら「もしここで私が倒れたら、あなたどうするの?」

QB「……他の魔法少女でも呼んで、運んでもらうさ」

ほむら「……ふふっ」

QB「なんだい?」

ほむら「いいえ、相変わらずのあなたで安心したわ」

QB「………」


ほむら「キツイわ」

ほむら「このまま倒れようかしら」

QB「……嫌な冗談はやめてほしいね」

ほむら「面白くない奴ね」

QB「君は“冗談”にかこつけて時に心配ばかりさせるね」

QB「……呆れてものが言えないよ」

ほむら「………」


ほむら「……うぇ」

QB「は……吐きそうなのかい?」

ほむら「………」コク

QB「落ち着くんだほむら。ゆっくり呼吸をするんだ」

QB「苦しかったら無理にしなくてもいいからね」

ほむら「………」スーハー…

QB「楽になるまで続けて……」


ほむら「……何とか収まったわ」

QB「そうかい、それはよかったよ」

ほむら「ありがとう、キュゥベえ」ニコッ

QB「……お礼を言うなんて、君らしくもないじゃないか」

ほむら「たまには、こういうのもいいと思ったのよ」



ほむら「嘘つきな宇宙人にお礼をするのもね」

QB「……わけがわからないよ」

おわり

きゅぷい……きゅぷい……?

うん、なんだこれ
どこかでおかしくなった

本当なら本当に結婚する勢いなほむQと
その他に追及されて互いの良さを話したりするほむQ
実はアダルティな関係だったりするほむQ
酔ったほむらに仕事の愚痴を聞かされてるキュゥベえ
やはりそこまで素直にはなれないほむら

これを書きたかったはずなのに、どうしてこうなった

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