金本「俺が選手兼監督に……?」(110)

オーナー「和田監督が海外へ留学することになった」

金本「シーズン途中にそんな…」

オーナー「そこで、虎のエース金本くんに代理監督を任せたい」

金本「でも、俺は選手ですし」

オーナー「頼む…!虎のエースで兄貴の金本くんにしか出来ないことなんだ!」

金本(ここまで頭下げられたら断る訳にもいかんしな…)

金本「分かりました、引き受けさせてもらいますわ」

今日のスポーツ新聞の一面は

金本のことが大きく取り上げられていた

「虎の新監督誕生か!?」

「鉄人兄貴監督こなしながらでも試合でまっせ~!」

新井「…」

鳥谷「金本さんが監督に…」

関本「オーナーはなに考えてんだか」

柴田「金本さんやっぱり試合も出るんですかね?」

新井(なにを企んでるんですか…兄貴…)

金本「おっす」

記者「監督の件についてなにか一言!」

記者B「オーダーも変更すると聞いたんですが本当ですか!?」

金本「全部ほんまや」

金本「これが金本タイガースの新オーダーや」

ピラッ

1番 柴田
2番 平野
3番 鳥谷
4番 金本
5番 ブラゼル
6番 マートン
7番 城島
8番 大和

記者「…!?」

金本「重量打線やろ?他球団も裸足で逃げ出すオーダーや」

記者「ポジションの方は?」

金本「俺の負担を減らすために、ジョーにレフトいってもらうで」

記者「え!?」

金本「俺はファーストや」

記者B「か、金本さんがファースト…」

金本「チームがより効率的に勝つために考えたオーダーや」

記者「投手陣の方はどうなんですか?」

金本「岩田を中継ぎに転向させて、球児を先発で試してみたい」

記者「え!?」

わーわー

カキーーーン!!

藤川「嘘やろ」

実況「あーー!藤川球児また打たれました!」

実況「ベイスターズ追撃の3点!」

阪神0点 横浜7点

実況「それもそのはず、虎の絶対的守護神藤川が先発なのですから!」

金本「おかしい…なんでまだ序盤やのにこんなに失点してるんや…」

金本「球児、お前やっぱりメジャー行き考えた方が身のためや」

実況「さぁ!一度内野手陣がマウンドに駆け寄ります!」

ブラゼル「打たれスギ」

鳥谷「急な登板だったしな…」

新井「兄貴が起用法を変えるからこんなことになったんだ」

鳥谷「おい、金本さんの悪口はやめろ」

金本「新井…これもチームが勝つための作戦や」

新井「作戦!?笑わせないでくださいよ!」

ドスッ(突き飛ばす)

金本「…いたっ」

実況「おやぁ?どうやら金本と新井が口論になっているようですね」

新井「これは負けるための野球ですよ!!」

鳥谷「新井さん落ち着いて…」

金本「…すまん」

ブラゼル「まだ、試合は始まったばかり」

鳥谷「ブラゼル…」

ブラゼル「阪神タイガースはツヨイ」

ブラゼル「コツコツ繋いでいく、スモールベースボールを見せ付けてヤロウ」

藤川「そうや…俺の真っ直ぐはまだ死んでへん…」

金本「いけるか?」

藤川「はい、任せてください」

実況「おーっと!マウンド上で内野手陣達が円陣を組みました!」

ビシュッ

ズバンッ

実況「三振ーーー!!ゲーームセット!ベイスターズが阪神を大差で下しました!」

中畑「中盤から打者全員利き腕と逆の打席に立たせたけど勝っちゃったなぁ」


金本「…」

新井「18点も取られましたね」

金本「…すまん」

鳥谷「投手も全部使って、最終的に野手がピッチャーする羽目になりましたよ」

柴田「金本さんはもう少し采配を考えるべきです」

―ミーティング―

平野「お願いします、次の試合に出してください」

金本「…」

新井「まずはオーダーとポジションも変えるべきです」

金本「……」

鳥谷「投手陣も見直した方が良くないか?」

関本「そうやな」

城島「俺だってレフト守るのはもう嫌ですよ」

柴田「でも、城島さんタッチアップ2回ぐらい刺してましたよね」

平野「柴田は打撃が向上している気がする」

柴田「なんか最近調子いいんすよね~」

金本「…いい加減にしろ!!!お前等!!!!!」

指揮官が声を張り上げた

それまで、騒がしかった選手達も凍りつく

新井「…ゴクリ」

金本「俺だってチームのこと考えて編成したつもりや」

金本「…今日の試合の責任は俺だけじゃないはず」

ブラゼル「エッ」

鳥谷「か、金本さん…冗談ですよね?」

金本「いや、本気や」

金本「まず新井に責任がある」

新井「え?」

金本「今日の試合完封負けしたんはお前の打撃の所為でもある」

新井「…確かに今日併殺打3回も打ちましたけど…虎の打点王ですよ俺は?」

金本「その併殺打が迷惑なんや」

新井「…っ」

金本「鳥谷、ここ最近エラー多いんちゃうか?」

鳥谷「そんな…」

金本「飛びつけば捕球出来る球には飛びつかへん」

金本「中継にも全く入る気配もない」

鳥谷「中継は…城島さんなら中継無しで刺せると思ってたんで」

金本「城島の肩に負担がかかるだけや」

金本「俺と同じようにはなってほしくないからな」

城島「金本さん…」

城島の好感度が上がった

金本「明日から東京に乗り込んで巨人との3連戦や」

金本「相手も調子は良くないからこそ3戦全て落としたくない」

新井「…」

金本「ほな、俺は先に失礼する」

金本「お前等は残って今日の試合のビデオ見とくんやで」

バタンッ

ざわざわ

マートン「チャンネルどこ?」

ブラゼル「ワカラナイ」

ざわざわ

新井「なんだよ…自分だけ先に帰って俺達にビデオ見せやがって…」

鳥谷「俺もちょっと金本さんの采配には疑問が残りますよ」

平野「このままじゃ優勝どころか、最下位も考えられますね」

マートン「これ巻き戻しじゃない?」

ブラゼル「え、再生のボタンじゃないノ?」

―ネットカフェ―

店員「こちらへどうぞ」

金本「どうも」

金本(勝つための戦略を練らんとあかん…)

カタカタッ

金本「まずは、ネットで聞いてみるか」

「阪神のオーダーを皆さんで考えてみてください」

金本「おじいちゃんの知恵袋ならすぐ回答が返ってくるはずやな」

・・・・・10分後

金本「おっ、もう回答が1件ついたで」

カチャカチャッ

「まずオーダーとかの前に監督を変えるべきだと思います」

金本「…」ぷるぷるっ

金本「な、なんやこのクソ回答!!」

金本「俺だって監督したくてしてる訳ちゃうぞ!!」

ピッ

金本「また、回答か」

金本「頼む…今度は真面目な回答を…」

カチャカチャッ

「金本さんを主力としたオーダーを考えてみました!」

金本「おぉ!ベストアンサーはコイツで決まりやな!」

1番 マートン
2番 平野
3番 鳥谷
4番 新井
5番 ブラゼル
6番 柴田
7番 大和
8番 藤井

「こんな感じで作ってみました!ベストアンサーよろです」

金本「お…俺がオーダーに入ってへん……」

金本「なにがベストアンサーや…!クソッ!!!」

金本「あ~やっぱりネットの奴なんかアテにならへんわ」

金本「せやけど、俺の采配力が低いって訳でもないんやしなぁ…」

―次の日―

オーナー「金本くん、トレードをさせてもらった」

金本「トレード…ですか」

オーナー「伊藤隼と巨人のスラッガー小笠原との世紀のトレードさ」

金本「お、小笠原!?」

オーナー「若い選手を放出するのは勿体無いと思ったが」

オーナー「やはりベテランの強打者が必要だと思ってトレードさせてもらった」

金本(確かに小笠原が打線に加われば超重量打線になるかもしれへん…)

オーナー「オーダーのことなんかは全て君に任せておくよ」

金本「は、はい!」

鳥谷「まさか小笠原さんが…」

柴田「新井さんとのレギュラー争いが楽しみですね」

関本「上の連中はなにを考えてやがんだ」

鳥谷「けど、今は調子悪いけどいずれは全盛期の小笠原さんの状態に戻ってくれる…はず」

柴田「そうなれば優勝も近づきますね!」

スタスタ

小笠原「うっす」

柴田「…!」

小笠原「金本さんは?」

鳥谷「まだ、来てませんけど……」

柴田「城島さん!いきますよー!」

シュッ

城島「おい…どこ投げてんだ…!」

柴田の投げた球はベンチ前に立っていた小笠原に

鳥谷「…!危ない!!」

小笠原は慌てることなく

手に持っていたバットを構えボールを迎え打とうとする

小笠原「レフトスタンド」

鳥谷「え…」

スパァーーーーンッ!

飛んできたボールを打ち返し見事レフトスタンドまで運んだ

小笠原「全盛期の力の…2割弱ってところか…」

鳥谷「…!」

金本「おー、来てたか」

鳥谷「金本さん!」

小笠原「ペコッ」

金本「今日の巨人戦は小笠原スタメンやから」

新井「わ、私は?」

金本「お前はベンチで声出しや」

新井「…」ぷるぷるっ

柴田「小笠原さんのスイング速すぎて見えませんでしたよ…」

金本「ようやく全盛期の力を取り戻してきたんやな」

小笠原「2割弱ですけどね」

金本「という訳で1番小笠原や」

鳥谷(昨日の試合でなに一つ学べてないな…)

―東京ドーム―

原「4番、村田」

村田「ニヤリ」


実況「さぁ、間もなくプレイボールです」

実況「今日は阪神と巨人の伝統の一戦!解説には亀梨さんにきてもらっています!」

亀梨「よろしくお願いします~」

実況「亀梨さん!今日の試合楽しみですねぇ」

亀梨「もう巨人と阪神って聞くだけでヨダレが出てしまいますよ」

実況「ははは」

金本「先発は能見や」

能見「はい」

鳥谷(良かった…)

金本「まずは1番小笠原から繋いでいこうや!」

一同(新井除く)「オォォーーーーッ!!」

新井(なんで…なんで俺がベンチなんや…)

審判「プレイボール!」

実況「さぁ、巨人の先発は去年の最多勝投手内海です!」

亀梨「楽しみッス」

内海(小笠原さんならアンパイだな)

ピシュッ

小笠原「…」ピクッ

審判「ストライクーーー!」

実況「初球小笠原振ってきませんでした!」

亀梨「内海選手、素晴らしい球でしたよねぇ」

阿部(今のコースを振ってこないならいつも通りの小笠原さんだ)

阿部(同じコースにもう1球)

実況「キャッチャー阿部のサインを確認します内海!」

内海「コクリ」

小笠原「タイム」

実況「おーっと!ここで小笠原がタイムを取りました!」

亀梨「どうしたんですかね…」

実況「1回…そしてもう1回素振りし再び打席に戻ります」

審判「プレイ!」

内海(いちいち素振りなんてしても俺の球は打てないさ)

小笠原(内海の右肩が10mm動いた…あれはあいつが同じコースに投げる時の癖だな…)

内海「ふんっ!」

ピシュッ

実況「あーーーっと同じコースだぁ!!」

小笠原「ふしっ…!」

カキーーーーンッ!!

鳥谷「!?」

金本「よっしゃ…!ドンピシャや!」

実況「内海の球を捉えたァァ!!打球はグングン伸びてそのままライトスタンドへ突き刺さったァ!!」

内海「バカな……」

阿部「全盛期の小笠原さんの打ち方だ…しっかり腰でタメを作ってた…」

亀梨「すごーいスイングでしたねぇ!」

実況「ええ!今ゆっくりとダイヤモンド回っています!」

小笠原「…ッ」

実況「おや?小笠原、3塁ベース前でしゃがみ込みました!!」

亀梨「怪我…?」

金本「なんや…なんや」

タッタッタッ

実況「阪神ナインが小笠原の下へ駆け寄ります」

小笠原「…はぁ…はぁ」

鳥谷「どうしたんですか!?」

小笠原「さっきの打球を捉えた時に親指を突き指した…」ぷるぷるっ

鳥谷「つ…突き指……」

金本「これは重傷やな…」

鳥谷「いや、突き指ですよ!?」

実況「あーっと、タンカでどうやら運ばれるようですね」

亀梨「残念ですね…」


小笠原「お願いします、俺はまだいけます」

金本「ダメだ」

小笠原「…お願いします…!こんな所で下がりたくないんです…!」

金本「これ以上出続けて悪化したらどうするんや?」

小笠原「このぐらい我慢出来ます…っ…ぅ」

金本「…ハッキリ言ってな、今のお前が試合に出てもチームとして迷惑なんや!!」

鳥谷(…)

小笠原「……っ」

金本「お前はまだ生きろ、そしてまたグラウンドに戻ってこい」

小笠原「…うああああああああああああ!!!!!!!」

―1ヶ月前―

小笠原「クソッ…どうして打てないんだ…」

村田「ふふっ、調子悪いみたいっすね」

小笠原「村田氏…」

村田「4番俺の方が合ってるみたいですよ」

小笠原「巨人の4番は俺にしか務まらん」

村田「もう全盛期の力は出ませんよ…大人しく俺に明け渡したらどうですか?」

小笠原「ふざけるな!!」

村田「今の自分の成績を見てくださいよ」ニヤッ

小笠原「クッ…」

村田「差は歴然としていますよ、俺が4番にふさわしい」

小笠原(クソッ…村田なんかに4番の座を取られてたまるか…)

しかし、村田は5月後半の時点で本塁打17本

打率は3割を超えようとしていた

小笠原「…」

原「小笠原、すまんが阪神のトレードでお前を出す事にした」

小笠原「はい」

スタスタ

村田「ニヤニヤ…トレードらしいですね」

小笠原「ああ、巨人の4番はお前に任せた…」

村田「グラウンドで待ってますよ…小笠原さん」

小笠原(悔しい…悔しい…!!)

その日から小笠原は常識を遥かに超えた練習をすることになった

マネージャー「いいんですか…小笠原さん」

小笠原「ああ、頼む」

小笠原がスランプを脱するために考え出したトレーニング

マネージャー「いきますよ…」

ズガンッ!

パァーーーンッ

小笠原「…み、見えない…」

小笠原の作り出した練習とはマウンドから拳銃を撃ってもらい

その銃弾を打ち返すという究極のトレーニングであった

マネージャー「やっぱりこんな練習止めましょうよ…!」

小笠原「いや…ここで逃げてたまるか……」

今日までその特訓を続けていた小笠原

そして……あの柴田の送球ミスを打ち返した2時間前に…

マネージャー「…いきます」

小笠原「来い」

ズガンッ!

小笠原「ふしっ…!」

スパァーーーーンッ!!!!

マネージャー「!?」

銃弾が真っ二つに割れていた

小笠原「はぁ…はぁ……」

小笠原は銃弾より速いバットスピードを見につけたのであった

小笠原「あとは…任せます…」バタッ

柴田「金本さん!小笠原選手の代走を!」

金本「審判」

審判「はい」

金本「代走、俺」

鳥谷「おい…」

実況「あーーーっと!小笠原の代わりに金本がダイヤモンドを一周します!」

金本「…ふっ」

亀梨「観客の声援にも応えてますね」

実況「まるで自分がホームランを打ったかのようにかもし出してくれます!!」

新井「…」

柴田「新井さん、やっぱりスパイク履かなくていいですよ」

新井「準備してたのに…」

阪神1点 巨人0点

実況「その後、凡退のタイガース」

実況「1回の裏の巨人の攻撃は1番坂本からです」

亀梨「能見投手も上手いんでそう簡単に点は取れないと思うんですよねぇ~」

坂本「…」

能見「しゃぁ」

ピシュッ

コンッ

実況「ああ!!初球セーフティバント坂本!」

能見「クソッ!」

城島「無理だ間に合わん!投げるな!」

実況「1塁に到達!ノーアウトランナー1塁です!」

金本「おいおい…」

能見「クソッ」

実況「2番はセカンド松本です!」

亀梨「楽しみーですねぇ!」

松本「…」

原「松本のファール攻撃で能見くんには地獄を見てもらおうか」

・・・・10分後

能見「はぁ…はぁ…」

実況「なんとファールで松本に粘られ次で13球目です!」

城島(コイツ、なんてバットコントロールしてやがるんだ…)

実況「ボール外れました!」

実況「フォアボールでノーアウト1、2塁!」

亀梨「次は3番の長野選手ですねぇ」

実況「見る側としては一発を期待してしまいますね」

城島「大丈夫か?」

能見「はい…すいません…ハァハァハァ」

城島(肩で息をしてる…相当スタミナが削られたか…)

能見「次の打者はどうするんですか…?」

城島「敬遠で4番の村田はアンパイだからゲッツーを狙うぞ」

能見「はぁはぁはぁ…はい……」

実況「ここでアンパイの異名を持つ村田修一を迎えます!」

亀梨「アンパイと言っても元日本代表選手ですからねぇ」

村田「ニヤニヤ」

能見(抑えれる…今の俺なら……)

村田「よろしくお願いしますよ城島さん」

城島「こちらこそ」

村田「能見くんそろそろやばそうですけどね…ニヤニヤ」

城島「笑ってる場合か?」

村田「ええ…エース投手からホームランを打てばそちら側に大ダメージを与えられますからね」

城島「口だけは4番だな…お前って奴は…」

村田「ククッ…」

城島(まずはアウトコース低めに速い球を投げてみろ)

能見「コクッ」

ピシュッ

村田「…ニヤッ」

カキーーーーンッ

ズドンッ!!

審判「ファール!!」

実況「3塁側のフェンスに直撃…しかも今の打球でフェンスが粉々に砕けました!」

村田「ヒュー…命拾いしましたね」

能見「……」

村田「あの表情だと能見くん呑まれちゃったんじゃないですか?」

城島「うるせーぞ、無能4番」

村田「……」ピクピクッ

村田「いいでしょう…ククッ…」

城島(お前の今日1番調子のいい球を低めに投げろ)

能見(コクリ)

ピシュッ

シュルルルル

城島(よし…最高のコースだ!)

村田「甘いですよ」

カキィーーーーーンッ

城島「なっ!?」

実況「打ったーーーー!!しかし打球はマウンドの能見に…!」

亀梨「危ない…!!」


能見(避ければ…センター前に……)

パシィッ!!!!

城島「!?」

実況「あーーー!センター前に抜けそうだった打球を利き手の左手で弾いたァァァ!!」

コロコロ

城島「能見!ホームだ!!投げろ!」

村田「チッ…」

実況「村田!懸命に1塁まで走ります!!」

亀梨「今の打球を弾いた所為で能見選手ボールを投げれないみたいですね…」

能見「…くぅっ……早くホームに……」

城島(左手から血が噴き出てる…!)

実況「さぁ!3塁ランナーの坂本がホームイン!」

シュッ

審判「アウトーーー!」

実況「しかし、キャッチャー城島が1塁へ向かおうとした村田を刺しました!」

亀梨「でも、1アウト2、3塁ですよねぇ」

村田「ふっ…能見くんもこれでゲームオーバーですね」

城島「テメェ……」

金本「能見!」

能見「すいません…っぁぁ」

鳥谷「こんな手じゃボールは握れない…」

城島「リリーフもまだ準備出来てないしな」

金本「……」

城島「あいつ等、大事な選手ばかり潰しやがって…」

鳥谷「故意的にしてると決めるつけるのは良くないですよ」

金本「今リリーフを出せばまた潰れるかもしれん」

金本「…あいつを使うしかない」

平野「えっ」

審判「投手交代ですか?」

金本「新井兄で」

鳥谷「ちょ、ちょっと!金本さん!!」

金本「今は仕方ないんや…新井は頑丈やからそう簡単には潰れへん…」

金本「なによりこの悪い流れを断ち切りたいんや…!」

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