あずさ「やっぱり若い子がいいんですね…」(117)

代行

代行三都主アレサンドロ

あずさ「やっぱり…若い子がいいんですね…ふふ」

P「え…」

人がいないバーでぽつりと呟くあずささん。薄く笑っていたがその表情は寂しげに見えた。

P「あずささん、今なんて…」

あずさ「えと…」

あずさ「それより飲みましょう」

P「はぁ…」

話は逸らされたが確かに聞こえた。若い子が云々…。
P「あずささんも」

あずさ「ありがとうございます」

P「最近、どうです?仕事のほうは」

あずさ「そうですね、順調っちゃ順調だと思います」

あずさ「さ…ぐいっと」

P「あぁ…どうも」

あずさ「プロデューサーさん、けっこう強いんですね」

P「仕事柄、飲む席も多いんで」

あずさ「どうでしょう?私が注いだお酒は」

P「すごい美味しいです」

マスター「お客様、そろそろラストオーダーなの…」

P「あぁ、じゃあ…」

あずさ「…」

P「僕が払っておきますから」

あずさ「もう閉店なんですね、あっという間…」

P「まぁ、けっこうたくさん話せましたね」

あずさ「(もっといたかったけど…)」

あずさ「うぇっ…うっ…」

P「だ…大丈夫ですか?」

あずさ「は…はっ…」

P「水を飲んで…」

あずさ「す…すいません」ゴキュゴキュ

P「(けっこう飲んだもんな…)」

あずさ「プロデューサーさん…私、一人で帰れますから」

P「いえ、送ります」

あずさ「そんな…」

タクシー中

P「…」

あずさ「…」

あずさ「プロデューサー…さん、重くないですか?」

P「いえ、全然」

P「(柔らかいなぁ)」

あずさ「…すごく落ち着きます」

P「それはよかったです」

あずさ「男の人に膝枕なんて初めてで…こんなにいいものなんですね」

あずさ「ありがとうございました…本当にすいません」

P「いや、じゃあまた」

あずさ「…帰っちゃうんですか」

P「へ」

あずさ「プロデューサーさん」

あずさ「お詫びにお茶でも飲んでいってください」

P「いや、しかし」

あずさ「…む」ジッ

P「いただきましょう」

P「(断れないな…こんなに見つめられたら)」

バナナスカァイ…

立てた俺が来ましたよっと
ちゃんと完結させてくれよ

おいおい
俺の期待は何処へ

すまぬ
書く

待った甲斐あった

あずさ「あ、ここです」

P「じゃあゆっくり休んでください」

あずさ「…」

あずさ「(嫌…帰っちゃうのは嫌…)」

ムギュギュ
パルプルルン…

P「あずささん…?」

あずさ「はっ…あ…これはそのっ」

あずさ「(無意識に抱き着いてしまったわ…///)」

P「…まだ気分が悪いですか?」

あずさ「プロデューサーさんに介抱してもらいます」

P「え」

あずさ「さぁ、上がってください。狭いところですが…」グイグイ

P「え…ちょっと」

P「(いいのか、アイドルの家に)」

あずさ「(強引過ぎかしら…ううん、いいの)」

あずさ「(今日は…)」

あずさ「そこのソファにかけてください」

P「はい」ドキドキ

P「(緊張する)」

あずさ「ふふ、そんな緊張なさらないで…自分の家に帰ってきたと思ってください」

P「は、はい」

あずさ「今、お茶をお持ちしますから」

あずさ「(って…私も緊張してるみたい)」

あずさ「お待たせしました~」

P「すいません」

あずさ「…あの」

あずさ「隣…よろしいですか?」

P「ああ、あずささんの家じゃないですか」

あずさ「そ、そうでした…じゃあ」

ポスッ

P「……」

あずさ「……」

P「(沈黙…)」

あずさ「(な…何か話題を)」

あずさ「プロデューサーさん」

P「はい」

あずさ「私、介抱してもらって…まだお返しができてません」

P「…いや、このお茶で大丈夫ですよ」

あずさ「いや…ということで」

ポンポン

あずさ「プロデューサーさんがしてくれたように…膝枕をしてあげたくて…」

P「(なん…だと…)」

あずさ「(私のキャラが崩壊していく…)」

あずさ「リラックスしてくださいね」

P「…はい」

P「(いいのか、こんなサービスを)」

あずさ「ふふ…」

P「どうしました?」

あずさ「いえ、こんな近くにプロデューサーさんが居ることが、何だか不思議で…」

P「僕もですよ」

P「なんだかすごい…落ち着く」

あずさ「…」

ナデコナデコ

P「ふぉ…!」

あずさ「…母性本能です」

あずさ「プロデューサーさんは…」

あずさ「やっぱり若い子がいいんですか?」

P「え」

あずさ「こういう事も…若い女の子にして欲しかったのかなぁと…」

P「そんなことないですよ…」

あずさ「…」ナデコナデコ…

P「歳なんて関係ないですよ」

あずさ「…」

あずさ「よかった…」

P「あずささんに膝枕してもらえる僕は幸せ者ですよ」

P「おっとそろそろ電車が無くなる」

あずさ「いえ」

あずさ「今日は泊まっていってください」

P「ぶふっ」

あずさ「プロデューサーさんが帰ったら寂しいです…」ナデコナデコ…

P「あずささん…」

あずさ「ご、ごめんなさい…わがままばかり」

P「わかりました、今日は泊まらせていただきます」

あずさ「…ふふ」

あずさ「(笑っちゃった…)」

あずさ「あふ…」

P「…眠いですか?」

あずさ「いえっ…大丈夫ですよ」

P「睡眠はしっかり取らないと」

あずさ「はい…」

P「女性は色々あるでしょうし、化粧落としたりね」

あずさ「すぐに済ませてきます」

あずさ「プロデューサーさん…」

P「お帰りなさい」

あずさ「ふぅ…いいお湯でした」

P「(通りでいい匂いが)」

あずさ「さぁ、プロデューサーさん」

P「え、何が」

あずさ「ベッドに行きましょう」

P「」

P「(アグレッシブー!!!)」

ベッド

あずさ「添い寝…っていいですね」

あずさ「安心します…」ギュム

P「おぉん…」

P「(これじゃ…あれじゃん)」

あずさ「…」

あずさ「ありがとうございました、プロデューサーさん」

P「いえ、こちらこそ」

あずさ「ごめんなさい…お酒の力を借りてしまいました」

P「と、言うと…」

あずさ「添い寝までしてもらっちゃって」

あずさ「けど、プロデューサーさんを見てると…甘えたくなってしまって…」

P「構いません、それは…最初は戸惑いましたけど」

P「実際、あずささんみたいな美人に甘えられるなんて…夢みたいです」

あずさ「まぁ…」

P「今日はいくらでも甘えてもらって結構ですよ、あずささん」

あずさ「優しいですね…」

P「んんっ」

チュッ

あずさ「さらに甘えちゃいました…」

あずさ「愛してます、プロデューサーさん」

P「あああずずささん…」

あずさ「本当に私…今日はおかしいみたいです…」

あずさ「プロデューサーさんが愛しくて堪らない…」

あずさ「…プロデューサーさんは私の事、どう思ってますか?」

あずさ「一人の女として」
P「ぼ…僕は…」

あずさ「…」キュッ

あずさ「(言っちゃった…////)」

P「あずささん」

P「お別れみたいです」

あずさ「え…っ」

P「僕はプロデューサーを辞めます」

P「あずささんと、お付き合いする為に」

あずさ「そんな…」

P「社長には怒られそうですが…無責任かもしれない」

P「けど、僕の中では、あずささんという存在が大きくて…」

P「(おっぱいも)」

あずさ「プロデューサーさん…」ホロリ

P「僕も愛してます、あずささん」

あずさ「は…はい…うぅ…ぐすっ…」ポロポロ

あずさ「また…甘えます…っ…うぅ…えーん」ギュッ

P「(緊張の糸が切れて泣いちゃったみたいだ)」

P「よしよし」

あずさ(チョロい)

あずさ「あずさって」

P「あ…あずさ」

あずさ「ふふ…」

P「まだぎこちないですね…はは」

あずさ「これから自然に呼べるようにしましょうね」

P「頑張ります…」

あずさ「頑張って、プロデューサーさん」

P「あずさもな、練習しなきゃ」

あずさ「はっ…そ、そうでした///」

あずさ「プロデューサー」


プロデューサー(ヒモ)

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