やよい「ちっ……如月か」(113)

千早「……」

千早「え!?」

千早「た、高槻さん?今なんて……?」

春香「おはようございまーす」ガチャ

やよい「あっ、春香さんおはようございますー!」

千早「え……高槻さん?」

やよい「千早さんどうかしましたかー?」ニコニコ

千早「い、いいえ……」

春香「ん?何のお話してたの?」

やよい「わたし達も今来た所ですよー、ね、千早さん」

千早「え、ええ、そうなの
(私の聞き違いかしら…きっとそうよね……)」

春香「そうなんだ。
あっ千早ちゃん、もう現場に向かわないといけない時間じゃない?」

千早「……そうね、それじゃあ行ってくるわね」スクッ

やよい「ちっ、さっさと行けよ」

千早「!?」

千早「た、高槻さん?今なんて……」

やよい「う?」キョトン

春香「どうしたの千早ちゃん」

千早「春香も聞いたでしょう?今高槻さんが……」

春香「やよい何か言った?わたしは聞こえなかったけど……」

やよい「なにも言ってませんよー?」

千早「そ、そんな……確かに……」

春香「千早ちゃん、いそがないと遅刻しちゃうよ」

千早「……行ってくるわ」ガチャ

千早(……聞き違いじゃないわよね…高槻さん、どうして…)スタスタ



スタッフ「それじゃ今日はここまでにします、如月さん、お疲れ様でした」

千早「お疲れ様です、ありがとうございました」ペコ

千早(はぁ、朝の事が気になって全然集中できなかった……
最悪の出来だわ)テクテク

千早(もう一度高槻さんに確認してみよう、
高槻さん今事務所にいるかしら)テクテク

千早「お疲れ様です」ガチャ

やよい「……」チラ

やよい「はぁ……」プイ

千早「ね、ねえ高槻さん、私何か
高槻さんを怒らせる様な事してしまったかしら」

やよい「……別に」

千早「怒ってるなら謝りたいから教えて貰えない?」

やよい「だから怒ってないって、しつこいな」

千早「そう……(ま、まあぞんざいな口を聞かれる位、気にしないけれど…)」

やよい「如月さぁ」

千早「……え、ええ、何かしら」

やよい「お茶入れてきてくんない?」

千早「わ、私が?」

やよい「ちっ、さっきから湯呑みからなの気づいてっしょ?
ったく、気が利かないな」

千早「ご、ごめんなさい、気づかなくて」スクッ

千早「高槻さん、淹れてきたわよ、どうぞ」コト

やよい「お」

雪歩「おはようございますぅ」ガチャ

やよい「ちっ、萩原おせぇよ」

雪歩「……」

雪歩「え!?」

千早「……」

雪歩「や、やよいちゃん?」

やよい「は?」

雪歩「わ、わたし何か怒らせちゃったかなぁ」

やよい「は?」

雪歩「……穴を掘って……」ボソ

やよい「聞こえない」

雪歩「……埋めちゃいますぅ……」ボソ

やよい「ちゃんとしゃべれよ萩原」

雪歩「うわぁぁぁぁ!」ガシッ

千早「ゆ、雪歩落ち着いて」ガタッ

やよい「ち、千早さん、助けてくださいー!」

千早「雪歩!」ガシ

雪歩「千早ちゃん放して!悪い子は埋めてあげなきゃ!」ジタバタ

千早「雪歩落ち着いてってば!向こうで少し話ましょう」ズルズル

やよい「怖かったですー」フゥ

雪歩「ふぅー…ふぅー…」

千早「雪歩、落ち着いた?」

雪歩「……殺してやる……ころしてやる…」ブツブツ

千早「雪歩…(雪歩の様子もおかしい……
こんな事言う子じゃないのに)」

雪歩「うぉわぁぁぁぁ!」ガリガリ

千早「雪歩!」ガシ

千早(一体何が……)

千早「雪歩、お茶淹れたからこれ飲んで落ち着いて」コト

雪歩「……ありがとう」ズズ

はいさーい

千早(我那覇さんね……また高槻さんとトラブルになるかも…)

千早「雪歩、ここにいてね」

雪歩「……」コク

千早「……」タタッ

千早「我那覇さん!」

響「はいさい、千早!どうしたの、慌てて?」

千早「あら、高槻さんは?」

響「やよいかー?自分が来た時にはいなかったぞ」

千早(トイレにでも行ったのかしら)

響「やよいがどうかしたのかー?」

千早(……話しておいた方がいいわよね)

……………………

千早「と、言うわけなの」

響「えー?やよいが?信じられないぞ」

千早「でも、本当なのよ」

響「うーん……でも雪歩も大人げないな、その程度の事で……」

やよい「お、誰かと思えば沖縄土人か」テクテク

響「あがぁぁぁぁ!殺してやるさぁぁぁぁ!」ガバッ

伊織「お疲れー」ガチャ

響「うぉぉぉぉ!千早!放せ!」ジタバタ

千早「我那覇さん!駄目!」ギュウ

伊織「な、何事!?」ビクッ

やよい「伊織ちゃーん!いじめるよー!」テテテッ

伊織「やよい……大丈夫よ」ダキッ ナデナデ

伊織「ちょっとあんた達どういうつもりよ!
やよいをいじめるなんて……許さないわよ!」

響「こいつ……うがぁぁぁぁぁ!」ジタバタ

千早「ちょっ、我那覇さん!伊織、高槻さんを連れて外に行って!」

伊織「なんなのよ……行きましょう、やよい」キュッ

やよい「えーん怖かったよー」アッカンベー

ガチャ

響「千早!離して!」

千早「わかったわ」パッ

響「やよいのやつ……千早も見たでしょ、最後のあの顔!」ギリギリ

千早「ええ…どうしたのかしら、高槻さん……」

響「あいつちょっとかわいいからって調子に乗ってるんだ!」ドスン

千早「高槻さんはそんな子じゃないわよ……
でも我那覇さん、あなたもちょっと普通じゃないわよ」

響「自分が悪いって言うの!?」

千早「そうじゃないけど……あなたはこの程度でそんなに怒る子じゃないでしょう」

響「うーん……そう言われると……なんでか急に凄く腹がたって……」

雪歩「千早ちゃん」テクテク

千早「雪歩、落ち着いた?」

雪歩「うん…ごめんね千早ちゃん、さっきのわたし変だったよね…」

千早「何か…何か原因があるのかしら、絶対おかしいわよ」

真美「おっはよ→」ガチャ

真美「ん?なんだねこの空気は?暗いぞ諸君!」

千早「……真美」

真美「……ほんとになにかあったの?千早お姉ちゃん」

千早「……真美に話してもいいかしら、二人共?」

響「自分は別にかまわないぞ」

雪歩「わたしもいいよ……」

真美「なになに→?」

電池なくなっちゃうから終わります
ご拝読ありがとうございました

真美「頭は子供!頭脳は子供!せくち→美少女探偵双海真美が、ズバッと事件を解決しちゃうよ→ん!」

雪歩「わー……」パチパチ

千早「……」

真美「おっほん!まずは事件をふりかえってみよう!」

真美「最初にやよいっちが悪い子になっちゃって
千早お姉ちゃんの悪口をいっぱい言った!」

千早「一杯という事はないわよ、悪口って程でもないし……」

真美「でも大人な千早お姉ちゃんはグッとこらえて我慢!」

雪歩「……」

真美「次にやよいっちはゆきぴょんとひびきんに暴言連発!」

響「ま、まあそうだな……」

真美「凶暴なゆきぴょんとひびきんはむかっぱらをたてて
やよいっちに襲いかかるも、千早お姉ちゃんがこれを阻止!」

響「むむ……」

雪歩「うう……」

真美「やよいっちはいおりんに連れられ、あっかんべーをして逃走と」

千早「ま、まあ大体そんな所ね……」

真美「ふむふむ…これらの事からみちびかれる真美の推理は!」

雪歩「ごくり……」

真美「やよいっちは反抗期!」

千早「……」

雪歩「……」

響「……」

千早「か、仮にそうだとして、おとなしい萩原さんがあんなに怒ったのは何故かしら」

響「……自分は?」

真美「んー……あの日とか?」

響「なっ!自分違うぞ!」

雪歩「わ、わたしも違うよぉ///」

真美「むぅ……事件は迷宮入りか……」

亜美「あきらめるのはまだ早いよ、真美警部!」ガチャ

真美「おやっさん!」

亜美「話は聞かせてもらった、ともに事件を解決しようではないか!」

真美「はい!」

亜美「どんな事件も!」

真美「ササッと解決!」

亜美真美「宇宙超美少女双子超探偵!亜美&真美!」ジャーン

千早「探偵と警部、どっちなのよ……」

電車の中で超睨まれた怖い

くだらない話なので保守していただかなくて結構です

「うぅー…落ちてないー…」ガリガリ

亜美「まずは捜査の基本!ききこみDA!」

真美「DA!」

亜美「っていうか亜美さっきの真美の話を途中から
聞いただけだから千早お姉ちゃんちゃんと教えて」

千早「……仕方ないわね」



千早「……と、こんな所かしら」

亜美「なるほど、大体わかった!」

亜美「今の千早お姉ちゃんの話には、ふきんな点がふたつある!」

真美「な、なんだってー!」

千早「……不審な点って言いたいの?」

亜美「まずひとつは朝の事だけど、
はるるんがやよいっちの発言をスルーしたのはなぜか?」

亜美「ただ聞こえなかったのか、
なにか糸があって聞こえないふりをしたのか……」

真美「亜美、そのボケ聞いてる人には伝わらないよ」

亜美「まあこれははるるんいないからおいといて二つ目はー!」

真美「二つ目はー!?」

響「意外にまともな推理なのかな?」ヒソヒソ

雪歩「亜美ちゃんすごいよ…」ヒソヒソ

真美「あっ、ゆきぴょん真美もほめてよー!」

亜美「おっほん!成熟に!」

千早「静粛に、ね」

亜美「こういう時に必ず首をつっこんできそうな人物が一言も発していない!」

小鳥「……」コソー

亜美「真美警部、かくほー!」

真美「ブ・ラジャー!」タタタッ



小鳥「ひーん、亜美ちゃんほどいてー!」ガタガタ

真美「全部はいて楽になっちまえよ」

亜美「田舎のおふくろさんが泣いてるぜ」

小鳥「し、仕事をしてて気付かなかったのよー」

亜美「はあ、仕方ない……真美警部、やっちまいな!」

真美「んっふっふ~」コチョコチョ

小鳥「あひゃひゃひゃ、や、やめて!言う!言いますから!」ジタバタ

小鳥「ぜー…ぜー…」グッタリ

亜美「で?」

小鳥「ず、ずっと居眠りしてました……」

亜美「……真美」

真美「…ぴよちゃんごめんね」コチョコチョ

小鳥「きゃはははは!本当!本当なのよー!」ジタバタ

小鳥「」ヒクヒク

亜美「むむむ、進展なし、か……」

千早「音無さん……」

響「ぴよこ……」

雪歩「…じゃあ、やっぱり春香ちゃんがあやしいのかな?」

千早「うーん……春香を疑いたくはないけれど、
今の所手がかりはそれ位かしら…」

真美「じゃあはるるん戻ってくるまで待つしかないねー」

雪歩「春香ちゃん今日は戻らないんじゃない?」

響「あー、現場が家に近いから直帰していいって昨日言われてた様な」

真美「打つ手なし、か……」

千早「あとで私春香に電話してみるわ」

亜美「今日はここまでだねー」

――どこか――

伊織「やよい、大丈夫?」

やよい「うん、ありがとう伊織ちゃん!」

伊織「まったく、響があんなやつだとは思わなかったわ!
私いつでもやよいの味方だからね!」

やよい「でも、響さんもなにか理由があったんだよー、悪く言わないであげて」

伊織「やよい……あんたって子は…」ホッコリ

やよい「伊織ちゃん、それよりわたし、のどがかわいちゃったなー…」

伊織「ちょ、ちょっと待っててね、何か飲み物買ってくる!」タタタッ

やよい「……」

やよい「……」テテテッ



伊織「はぁはぁ…オレンジジュースでよかったかしら?
……やよい?…やよいー?」キョロキョロ

やよい「……」テテテッ

――夜――

prrrrrr

春香「もしもし、千早ちゃん?」

千早「こんばんは、春香」

春香「こんばんは、そろそろ電話してくる頃だと思ったよ、
やよいの事でしょう?」

千早「え、ええ、やっぱり気付いてたのね、春香」

春香「うん……迷ったけど、千早ちゃんには話すね」

千早「……」

春香「やよいね、前からわたしと二人きりの時に、
あんな風に毒づく事があったの」

春香「しばらくほっとくと元に戻るんだけど、
相手をするとどんどんエスカレートするから、
今朝は聞こえないフリをしたんだ、ごめんね千早ちゃん」

千早「そんな事が……どうして言ってくれなかったの、春香?」

春香「正直、どうしていいかわからなくて……
わたしに対してだけだと思ってたし……」

千早「……話してくれてありがとう、春香。
明日にでもまた皆で対策を話し合いましょう」

春香「……うん、そうだね」

千早「それじゃ、また明日。おやすみなさい」

春香「うん、おやすみ、千早ちゃん」

ピッ

千早(高槻さん……)

千早(……でも、春香の話を信じるとしても、
萩原さんと我那覇さんの錯乱の説明がつかない……)

千早(春香はまだ何かを隠している?……そんな……)

千早(はあ、考えても仕方ないわね、寝ましょう)

パチッ

――翌日、某カフェ――

亜美「よくぞ集まってくれたね、諸君!」

真美「それではこれより第二回毒舌やよいっち対策会議を始めようと思う!」

春香「どうしてわざわざ外で?」

千早「それは……事務所だと高槻さんがいつ来るかもしれないし、
プロデューサーにもまだ伏せておきたいもの」

亜美「ゆきぴょんとひびきんは欠席、か」

真美「たるんどるNE!」

千早「仕方ないわよ、二人共仕事だもの」

亜美「まあいい、それよりはるるん、
昨日千早お姉ちゃんに電話で話した事は、誓って真実かね?」

千早「……ごめんなさい春香、考える上で情報は共有した方がいいと思って、
亜美達にも教えておいたの」

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