高垣楓「あるさむい日の朝」 (33)



バシャッ


P「うぐっ…」ブル

P「…はー…さ、寒い……冬は顔を洗うだけで一苦労だな…」ハー…

楓「ですねー」
http://i.imgur.com/PglGTZp.jpg
http://i.imgur.com/tkC41PZ.jpg

P「はい」

楓「はい」


楓「えいっ」バシャ

楓「…はぅ」フルフル…

P(かわいい)



・シリーズです


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ふきふき


楓「…」ハフー

楓「ふふ。でも、つめたい水で顔を洗うと、朝だなーって、思います」

P「そうですね」

楓「はい」ニコ



楓「それと、朝といえば納豆です…」フフ…

P「ちなみに俺はパン派です」

楓「あらー…」



ガチャ


P(…さすがに納豆はないな)

P「…納豆、買いに行きます?」

楓「プロデューサーさんはパン派…これはなっということだー…なんて…」フフフ…

P「聞いてますかー」


楓「?」

楓「…あ、いえ…。まだそこまでお腹が空いているわけではないですから……プロデューサーさんはどうですか?」

P「いつも事務所に来てから食べることの方が多いですから、そこまでは…」

P「…とりあえず、コーヒーでも淹れましょうか」

楓「あ、いいですねー」








楓「…」

P「?」

P「…考えごとですか?」コト

楓「?」

楓「あ、ありがとうございます。」

P「いえ」

楓「……」ズズ

楓「はふ、」

楓「ん…おいし……ふふ…」

P(それはよかった)


楓「…」ハフ…

楓「その、考えごとというか…」

P「はい」

楓「…?」…ハテ

P「?」

楓「…私、さっきまでなにを考えてたんでしょうか…?」

P「分かりません」

楓「あれー」

P(まだ寝惚けてるのかな…)



ポフ


楓「?」

P「まだ昨日のお酒が残ってるんじゃないでしょうね」

楓「…」

ギュ

P「?」

楓「ふふっ…」

楓「…はい。まだ少し、酔ってるのかもしれません……私」

P「…」

楓「♪」ギュー

P「…」

P「じゃあ、まあ…」

P「覚めるまで、もう少しのんびりしてましょうか」

楓「はい」








楓「…いまさらかとは思いますが、その」

楓「昨日はすみませんでした。そのまま事務所のこたつで寝てしまって…」

P「いえ。いや…こちらこそ、勝手に仮眠室まで運んだりして、すいませんでした」

楓「い、いえ…。そのときは、ふわふわして楽しかったですし…えへへ」

P(あ、そういう…)


楓「…」エヘヘ

楓「その、ここのこたつは、とっても居心地がよくて……つい気がゆるんでしまうといいますか…」

P「そう言ってもらえると、出した甲斐があります」

P「…?えっと、ここのっていうのは――」

楓「…くぅ」

P(そんなにですか?)


楓「…」Zz…

P「…目を覚ますどころか二度寝か…」…ハハ

P「…まあ…いいか。まだ早朝だし……」ナデナデ

楓「…」フニャ

楓「…♪」フフ…

P「…」ナデナデ








楓「…」スヤスヤ

P「…」

P(いまのうちに朝飯でも買って来るかなー……納豆巻きくらいなら、コンビニでも買えるだろうし)ウン

P「?」

ギュ

楓「…」

P「…」

楓「…」zz…

P「…」

P「…大人しくしてよう」ポスン

楓「♪」コクコク

P(じつは起きてるんじゃないでしょうね)

楓「すやすや」ネテマスヨー

P「…」ハァ

楓「♪」フフー







P「…」パラ

楓「…」

楓「…」…パチ

P「?」

楓「…」

P「おはようございます」

楓「……?あれ…」

楓「プロデューサーさん、どうして私の部屋に…?」

P「だ、断じて不法侵入ではないです」

楓「ど、同意の上ですか」

P「違います」

楓「??」


楓「あ…」ポン

楓「そうでした。事務所でしたね」

P「です」

楓「です」

楓「…あっ」ビビッ

P「?」

楓「お腹が空きました」グゥ

P「空きましたか」クス

楓「はい…」グーグー


P「じゃあなにか買いに行きましょうか」

楓「そうですね」



P「準備はいいですか?」

楓「ニット帽、手袋、マフラー……はい。大丈夫です」モフモフ

P(仁奈みたいだ)

楓「あ、こたつとガスの元栓、元栓…」パタパタ…

P「楓さんここ事務所なのでガスの元栓はたぶん大丈夫です」

楓「あっ」//



パタン


P「楓さんのうちにもこたつはあるんですね」ガチャ

楓「は、はい。いちおう…」ハゥ//

P(一応…)

楓「でも、お布団で過ごす方が、長いです。こたつは事務所で入られるので…」

P「…?まあ、それはそうですけど…」

P(なんだか…微妙に噛み合ってないような)

楓「?」

P(まあいいか)








ハー…


P「寒いですね」

楓「本当ですねー」

P「楓さん、防寒はばっちりですね」

楓「はい。ばっちりです」フンス

P「マフラーで膨らんでる髪の毛も、なんだか暖かそうで」

楓「ふふ、仁奈ちゃんにも負けてませんよー?」もふもふ

P(たしかに)



仁奈「仁奈も負けてねーですよ!」モフンッ

P「うお」ビクッ

楓「あら」


仁奈「ご覧くだせーこのもふもふ。もふもふ。今日はとくに冷えますのでいつもより増モフしてごぜーます」モフモフモフモ

P「セールストークか。ちょ、ま、飲み込まれ、おち、落ち着け仁奈」モフモフモフモフモフモフ

楓「おはよう、仁奈ちゃん」

仁奈「おはよーごぜーます!」モフニパー

P「もがもが」



たっ


柚「おー楓サンとPサンだぁ。へへっおはよっ」

比奈「今日も寒いっスねー」

楓「わあ。柚ちゃん、比奈ちゃん。ふふ、おはよう」

柚「うんっ」

比奈「うス」

P「もがもが(お前たち、ちょうど事務所に来るところだったのか)」

比奈「や、なに言ってるか分かんないっス」

仁奈「もふもふが足りてねーですよ!」モフー

P「もががが(供給過多だ)」

柚「そのマフラーいいねー」モフモフ

楓「ありがとう。柚ちゃんのパーカーも、暖かそうだね」ニコニコ


楓「これから朝ご飯を買いに行くところだったんだけど…」

柚「お供しますっ」ハイッ

比奈「ふふ。はいはい」ポフ <フニッ

比奈「えと、私らもちょうど、コンビニに寄ろうかなってところだったんで」

楓「そっか」

仁奈「Pも行きやがるです?」モフモフ

P「もご(逝きやがりそうです)」モフゴホ


柚「じゃーみんなでれっつごー♪それでこたつでっのんびり朝ご飯だねっ」

比奈「いいっスねぇ」

仁奈「仁奈は肉まんが食べてーです」パタパタ

楓「……大丈夫ですか?」

P「な、なんとか…」モフー

楓「お似合いですよ?」フフ

P「恐縮です」モフモフ


楓「…ふふ」

P「…?」

楓「…あ」

楓「いえ、その…」ポフポフ

楓「も、もふもふだと、暖かそうで。いいですね」

P「…」モフモフ

P「…はは。ええ。たしかに、暖かいです」

楓「はい」クス


楓「もう寒いですから、暖かくしないと」

P「……」モフモフ

P「まあ…そうですね」

楓「…」ニコ



楓「えと、えっと……それに私、冬……寒いのはきらいでもなくて」

P「そうなんですか?」

楓「はい。…だって、」

楓「寒いと暖かいですから」ニコ

P「…………」

P「…なるほど」

楓「はい」


楓「それに…」

P「それに?」



柚「おーい。楓サーン、Pサーン」

比奈「なにやってるっスかー。置いてっちゃいますよー」

仁奈「ですよー」



P「いま行くよー」

楓「…、それに、」

楓「みんなと一緒だと、もっと暖かくて…暑いくらいで。とってもいいと思います」

P「そうですね」

楓「はい」


楓「ふふっ。なのでまあ」ピト

P「?むぐ」

楓「一人占めはやめておきますね。あ、いや…たまに、にしておきます」

楓「その方が――…きっといいかなって、思います」

P「…?」

P「な、なんの話ですか?」

楓「冬の暖の取り方のお話です」

P「??」

楓「ふふっ」


楓「ほら。早く行きましょう、プロデューサーさん。みんなが待ってますよ」

P「あ、はい。了解です」

楓「はい。ふふ」



楓「あ…」

楓「あと、最後にもう一つ」

P「?」

楓「こたつは、だれかと入るから、暖かいんですよ?」

P「…」

楓「…」ニコ

P「…」

P「……そう、ですね」

楓「はい♪」


P「じゃあまたあとで、」

P「…今度はみんなで、こたつで、のんびりしましょうか」

楓「そうしましょう。えへへ」

これでおわりですー

深夜の投下でしたが。ありがとうございました

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