玄「お姉ちゃんの愛が重いのです」 (57)

宥「玄ちゃん、あったかーい」ギュー

玄「お、お姉ちゃん…。そろそろ学校いかなきゃ遅れるよ〜」

宥「うーん、あと5分だけ」

玄「うう〜」

玄「(朝起きたら、何故かお姉ちゃんに抱きつかれててこんな状況に…)」

玄「(まだ着替えもしてないし、朝食も摂ってないのにぃ〜)」

宥「あったかーい」ギュー

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玄「———ってな事が、ここ最近続いてて…」

玄「流石にまいってるのです」ウーン…

憧「あっそ」

玄「あっそ、って…!それだけなのー!?」

憧「だって玄が宥ねえとイチャコラしてんのはいつもの事だし」

憧「そんな事今更ここでノロケられてもねぇ…」

穏乃「ははっ、宥さんらしいなー」

玄「もー別にノロケてる訳じゃないんだよ!」

玄「私は本気で困ってるんだよ〜」

玄「最近のお姉ちゃんのスキンシップは過剰すぎるのです!」

玄「お風呂は毎日一緒に入ろうとするし」

玄「ご飯食べてる時も、あーんで食べさせて〜とか甘えてくるし」

玄「それに…」

憧「ん?」

玄「最近だと部屋にいる時も、何処からかお姉ちゃんの視線を感じるようになって」

玄「何をやっても集中できなくて…うぅ」

憧「ふむ…どうやらマジに悩んでるみたいね」

穏乃「ちょっと可哀想かも」

憧「あ、そうだ」

憧「じゃあ、私と玄が付き合ってるって事にしちゃおうよ!」

玄・穏乃「はぁぁ!!???」

穏乃「あ…憧ぉっ!?な゛、何言ってっえ゛ぇ、ゲホッ、ゲッホ!!」

憧「いやフリだよ、フリ」

憧「宥ねえが妹離れできない訳だからさ、私らが付き合ってるフリしてさー」

憧「二人の邪魔しちゃいけないな〜って思わせれば」

憧「宥ねえも一人立ちできるって寸法よ。てかシズ、動揺しすぎ」

穏乃「馬鹿!いくらフリでもその後どうするんだよ!」

穏乃「ずっと付き合ってるフリし続ける訳にもいかないだろ」

憧「適当な頃合を見計らって、別れたって言えばいいんじゃない?」

穏乃「てきとーすぎだよ!」

穏乃「そ、それに仮にとはいえ、憧が玄さんと付き合ったという事実は消えないんだぞ!」

憧「べーつにいいっしょ〜、そんくらい」

憧「まあ玄がイヤだってんなら無理強いはしないけど」

玄「憧ちゃんと…。私は構わないけど、いいの?」

憧「いいっていいって。普段から二人には世話になってるし」

穏乃「うぅ…、憧のビッチ〜!!」ダッ

穏乃「ビッ…!?て、どこいくのよシズゥ〜!!」

・・・・・・・・・・・・

憧「行っちゃった…。なんなのよ、一体」

玄「(ごめんねシズちゃん…

   ちょっとの間だけ、憧ちゃん借りるから)」

こうして、憧×玄ラブラブ作戦は始まった。

憧「玄〜、弁当のおかずの分け合いっこしよ♪」

玄「いいですとも!」

憧「じゃあ私はこのチーズ入りアスパラベーコン巻を…」

憧「はい、あ〜ん」

玄「ふぁっ!?////」

憧「(ちょっと何動揺してんのよ!ちゃんと合わせなさい)」

玄「(う、うん////)」

玄「あ、あ〜ん」

憧「どう?おいしい?」

玄「なにこれえぇぇーッ ンマイよおおお! 」ブチュゥーッ

憧「ちょ、玄!チーズとび出てる!」

・・・・・・・・・・・・

灼「…憧と玄って、あんなに仲よかったっけ?」

穏乃「………」

穏乃「何か二人とも付き合い始めたらしいですよ」

宥「!?」ガタッ

穏乃「あっヤバ、宥さんに聞かれちゃったかー」

>「付き合ってることにしよう」

アカン(震え声) 返り血で「あったかーい」なんてことになっても知らんぞwww 

灼「玄と憧が…、意外な組み合わせ」

宥「………」ブルブル

穏乃「何でも玄さんの方から告白したらしいですよ」

宥「!?」

灼「玄がね…。まあ、そこは友人として祝福してあげよう」

穏乃「…そうですね」

宥「嘘言わないでッ!!」バンッ!!!!

一同「!!?」ビビクン

宥「玄ちゃんが憧ちゃんなんかに告白する訳ないでしょ!!」

宥「玄ちゃんはね、憧ちゃんなんかよりも私といる時間の方が長いのよ!」

宥「いわば一心同体の存在なの!!わかる!?」

宥「その玄ちゃんが、私を見捨てて他の女とくっつくなんてありえない!!!」


一同「………(唖然)」

宥「ハァ…ハァ…」

憧「こりゃ〜確かに重症だわ…、玄が悩んでたのも頷けるわね」

玄「お姉ちゃん…」

憧「ちょっと宥ねえ、ひとつ言わせて貰うけどね」

憧「姉妹仲良いのはいい事だけど、いきすぎなのよ宥ねえは!」

宥「…は?」

憧「そりゃ〜私だって、お姉ちゃんと仲良い方だからわかるよ」

憧「姉妹でお風呂はいったり、一緒のベッドでキスしながら寝たり」

憧「お互いの名前を呼びながら胸を揉んだり、それくらいはするよ」

灼「お、おう?」

憧「でもご飯をあ〜んで食べさせるのは流石にやりすぎ!」

憧「恋人にやる行為じゃん!そんなんじゃ玄もさすがに滅入っちゃうよ」

こりゃビッチと言われても仕方ない

あれ、憧もさりげに重症?

玄「えーっと…」

宥「うるさいうるさいうるさい!!」ブンブンブン

玄「ひゃわ!?」ビクッ

宥「あなたに何がわかるの!玄ちゃんの何が!!」

宥「私は玄ちゃんの事なら何でも知ってるのよ!!」

宥「玄ちゃんが普段お部屋で何してるのかとか!」

宥「玄ちゃんがお風呂でどこを最初に洗うかとか!!」

宥「玄ちゃんがトイレに入って、大きい方の場合

平均何分くらいで出てくるかストップウォッチで毎日計ったり!!」

玄「お、お姉ちゃん!!?いやあぁぁ!!」

憧「11分36秒」

宥「………!!!」

憧「恋人なんだから、知らない訳ないでしょ?」


玄「」

灼「これはひどい」

穏乃「あ…あこぉ…」ドンビキ

憧「そういうわけだから、玄はもう私の恋人なんで」

憧「あんまり二人の時は邪魔しないでね、宥ねえ」

宥「………」ギリィ


宥「(こんなの嘘…)」

宥「(絶対に何かの間違い…玄ちゃんが私を裏切るはずが…)」

宥「ブツブツ…」


玄「お、お姉ちゃん…」

憧「今はそっとしといてあげましょ」

憧「あれだけ玄に依存してたんだし、そう簡単に踏ん切りつかないわよ」

その日から、宥は笑わなくなった

部活の最中もどこか心あらずといった感じで、虚空を見つめているばかり


だがそんな状況とは裏腹に、麻雀の腕だけは格段に強くなった。

なにか凄まじい妄執のようなものが、宥の原動力となり

そのまま麻雀の実力に反映しているかのようにみえた


憧はこれを『いい前兆』だと思った。

宥は宥なりに前向きに考えて、そうなっているんだろうと判断したのだ。

いま思えばそれが全ての間違いだった…

玄「………」

玄「ウーン…」

玄「……? ここは…」


玄人がいつものように布団に入って眠り、朝に目を覚ますと

なぜかあたりは見慣れぬ薄暗い一室だった


玄「どこなの…?ここ…」

玄「やだ…!?なに、これ…」


手足は鎖で繋がれており、身動きがとれない状況だった

(アカン)

宥「玄ちゃん…」

玄「おねえ、ちゃん?」

宥「おはよう」


宥がいた。

いつものように優しい微笑みを浮かべて。

しかしその目はブラックホールよりもドス黒い暗黒色に濁っていた

玄「お姉ちゃん?お姉ちゃんなの、こんな事したの…」

玄「なにかの冗談だよね?はやく鎖をはずして!」

宥「玄ちゃん、私わかったんだよ」

玄「わかった!?一体何が!?」

宥「玄ちゃんが憧ちゃんと付き合ってるっていうこと」

宥「あれは嘘なんだよね?」

玄「!!(バ…バレちゃった!?)」

宥「玄ちゃんが、私の気を惹きたくてやった事なんだよね」

玄「え?」

宥「ダメだよ…玄ちゃん、そんな嘘ついちゃ」

宥「玄ちゃんが私の事大好きなのは知ってるけど」

宥「はじめは本当に付き合ってるのかな?って疑っちゃった」

宥「ごめんね、玄ちゃんの真意に気付いてあげられなくて」

玄「」ゾクッ

宥「でもね、玄ちゃんも悪いんだよ?」

宥「お姉ちゃん、玄ちゃんが憧ちゃんとイチャイチャしてる間寂しかったんだから」

宥「本当に…切なくて」

宥「切なくて」

宥「切なくて…」

宥「辛いよおおおぉぉぉぉぉおおぉぉぉぉ!!!!!!!」

宥「私のことを」

宥「からかったの」

宥「あんなに好きと言ったのに」

玄「(言ってないんだけど)」

宥「奴のどこを」

宥「気に入ったの」

宥「私はもういらない?」


宥の魂の唄は延々と続くかと思われたが、二番の歌詞がうろ覚えで

ぐだぐだになったので途中で打ち切った

宥「…だからね、玄ちゃんをちゃんと教育しようと思って」

玄「えっ…き、教育?」

宥「うん。お姉ちゃんに心配掛けさせた悪い玄ちゃんを」

宥「素直ないい玄ちゃんにする為に、きれいきれいしなくちゃ」

玄「お、お姉ちゃん何言ってるの…?」

玄「たちの悪い冗談はやめてよ…」

宥「大丈夫、安心して」

宥「玄ちゃんを以前の優しい玄ちゃんに」

宥「戻してあげるから」

そういって、宥は針を一本取り出した

宥「ごめんね、あまり痛くないようにやるから」

玄「なにを!?なにをするのお姉ちゃん!!」ガチャガチャ


宥「一時期、フリとはいえ憧ちゃんと付き合うなんて馬鹿な真似したからね」

宥「玄ちゃんが余計なこと考えないように」

宥「もう私以外のものを見る必要がないように」

宥「おめめをね。黒い瞳の部分をつぷっと刺してあげるの」

玄「!?」

実の姉だしそこまで酷い事はされないだろうと結構呑気してた玄も

流石にこの発言にはビビッた!

玄「いやああああああああ!!!」ガチャガチャガチャ


半狂乱になりながら鎖を外そうともがく玄

しかし宥は容赦なく玄に迫り、顔面をガッチリホールドした


宥「あまり暴れないで、余計なとこ刺しちゃう」

宥「どうせおめめを刺すまで続けるんだから、無意味なことはやめよ」ググッ

玄「ウッグ…ヒッグ…、お姉ちゃん…やめてぇ…!」

玄「これからはお姉ちゃんの言う事だけを聞くからぁ…」

玄「何でも言うとおりにするからぁ…!お願い、許してぇぇ!!」

宥「………」

玄「うあぁぁぁん…!!」ポロポロ

宥「ごめんね、玄ちゃん…」


宥の手が玄の頭を優しく撫でる

玄「ふぁ…」

宥「冗談だよ、玄ちゃんにそんな酷いことしない」

宥「今のは玄ちゃんに反省してもらう為にやっただけ」

宥「私だって痛がってる玄ちゃんは見たくないよ…大切な妹だもん」

その手の温もりは、さっきまでの冷たく鋭い刃のような姉の空気とは違い

全てを赦すかのような母性に満ち溢れていた

もはや玄にはそれに抗う意思はなかった

心まで完全に姉に屈服し、忠誠を誓ってしまったのだ

玄は宥の事が愛おしくて仕方がなかった

姉の言う事なら何でも聞く事ができる、心からそう思った

宥「玄ちゃん…」スルスル

宥がおもむろに衣服を脱ぎだした。


宥「ここに、私の恋人であるという誓いのキスをして」

宥は自らの尻穴を広げて見せながらそう言った

玄「いやー、キツイっす(素)」

ファ!?

宥「おう、あくしろよ」

玄「ケツとかは勘弁して下さい(棒)」

宥「そんなんじゃ甘いよ(棒)」

宥「何でもするって言ったよね?」

玄「やだ!小生やだ!」ガチャガチャ

宥「ふざけんな!!(声だけ迫真)」

玄を棒で叩く宥。キンッ!と金属音が鳴り響く

宥「お姉ちゃんを怒らせちゃったねえ!」

宥「もう許せるぞオイ!もう許さねぇからな〜(豹変)」

玄「(ま…まずいですのだ!)」

玄「(お姉ちゃんはプッツンすると…)」

宥の怒りが頂点に達した時、宥の五体に流れる血液が沸騰し

マグマを超えるほどの温度にまで達したッ!


宥「ふふ…玄ちゃん」

玄「ひぃぃ!!!」

宥「今からこのマフラーを解くわ」スルスル

玄「(裸になってもマフラーだけは外さなかったお姉ちゃんが…!)」

そう、賢明な皆様ならこのマフラーが宥の高すぎる体温を

抑え込む為の拘束具である事は百も承知であろう。

マフラーを解いた宥の身体からは蒸気が噴き出し、凄まじい熱気が迸る!


宥「この状態で玄ちゃんにぎゅーってしたら」

宥「玄ちゃんは溶けてグツグツのシチューになっちゃうね」

玄「あ…ああ…!!」

>>23
ゴールデンボンバーか何か?

わかったぞ、これはギャグなんだな(小声)

宥「そうしてそのシチューになった玄ちゃんを…」

宥「略してシロちゃんを、私がぜんぶ飲み干すの」

宥「そしたらずっと一緒に居られるね」

玄「や、やめてお姉ちゃん!!」

宥「さあ、逝こうかシロちゃん…」

玄「ああああああああぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁ!!!!」


極限まで追い詰められた玄

その時、玄に流れる血潮が黄金色に輝き始めた!

玄「!?」ピカー

宥「く、玄ちゃんがピカピカしはじめた!?」


遡る事、4億年前ーーー

まだ人と竜が争いを続けていた時代。

何やかんやあって竜と人間は仲良くなって、一人の子を生んだ。

そう、それが松実家のルーツである。


玄「わかったよお姉ちゃん…私わかったんだ」

宥「何が!?何がわかったの玄ちゃん!!」

玄「私の中に眠る竜の血が目覚めたんだ…」

玄「今の私ならお姉ちゃんにも勝てるッ!!!」

宥「戯れ言を!!!」


宥は更に怒りを振り絞り、太陽の表面温度並みの熱量になっていた!

しかしそんな中、玄はどこか涼しげに佇んでいた。(ジョジョ立ちで)

>玄「お姉ちゃんの愛が重いのです」

……あんたの胸のほうが重いわ(^^)

宥「食らえ!フィンガーフレアボムズ!!」

宥の指先からメラゾーマが放たれ玄を撃ち抜いた

が、玄の皮膚を貫通する事はできなかった


宥「馬鹿な…!ありえん…!」

玄「今の私の皮膚は竜鱗で覆われてるからね、炎属性のダメージは全部カットだよ」

玄「つまりお姉ちゃんの攻撃は私に通用しないですのだ!!」


宥「こんな事が…私が負けるなど…!!」

もはや宥のキャラは原型を留めないほどに完全に崩壊していた。

玄宥と聴いて飛んできた
……メラゾーマ…だと…!?

脳内BGM:TSU・BA・SA

玄「今度は私のターンだよお姉ちゃん!!」

玄「はあぁぁぁぁぁぁ!!!!」


玄の放ったドラゴンブレスは宥を地球ごと吹き飛ばし

太陽系を跡形もなく消し飛ばし、銀河団をも消滅させ、周囲には超巨大なブラックホールが

無数に発生し全てを飲み込まんとし、宇宙に甚大な被害を与えた。

そしてそのエネルギーの余波でビッグバンとヒートデスを

500回くらい引き起こした所でようやく落ち着きをみせた。宥は無事だった。

宥「玄ちゃん…、私を倒そうと思えば倒せたのに何で手加減したの…?」

玄「だって私わかっちゃったんだもん」

宥「わかったって…、さっきも言ってたよねそれ」

宥「一体何がわかったの?玄ちゃん」

玄「うん…あのね!」


玄「わ、私もお姉ちゃんのことが…その」

玄「す、好きみたい、なのだ!///」

宥「く、玄ちゃん…!///」

緊張しすぎてハム太郎みたいな語尾になった玄の顔は真っ赤だった

玄「大切なおねえちゃんを傷つけるなんて私にはできない」

宥「そんな…私、玄ちゃんに酷い事いっぱいしちゃったのに…」

玄「そんなの、関係ないよ!」

玄「だって私はお姉ちゃんのことが好き!」

玄「その事実が全てなんだもん」

宥「玄ちゃん…!」

宥「わたし、うれしいっ…!」ポロポロ


崩壊する宇宙をバックに、二人は熱い口付けを交わした。

〜Grand Finaare〜

何だこの糞スレ!?(驚愕)

おう誰か宥玄書いてくれよ。頼むよ〜

じゃあ俺風呂入って寝るから・・・(棒)
あとは任せたぞ。お前らなら書いてくれると信じてる

どうしてこうなった…
いい悪いは別として、こういう吹っ飛んだ話も書けるスキルがほしい

ローカルルール読んでから回線切って吊ってこい

いいのか?

>>30から別人が書いたかのような展開だなww

>>51
任せた。好きに使ってくれい

>>51の玄宥に期待

>>1
途中からよく分からんかったけど面白かったよ!
乙ー!

ありがとナス!
正直病み宥ねえが書きたかっただけなので、>>30までで書いてて大体満足しちゃった

僕は満足してないです(半ギレ)

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