禁書「とうまは?」打ち止め「あの人は?」滝壺「はまづらは?」(341)

寝付けないから書く



-第七学区・とある路地裏-


滝壺「…………」テクテク

DQN1「ねえねえそこのキミぃ?」

滝壺「……?」フイ

DQN2「うはっ、ムチャクチャかわいいじゃん!」

DQN1「俺たちとどっか遊びに行かない?」

DQN3「楽しませてあげるからさー? ぎゃはっ」

滝壺「…………」



DQN4「あー、帰りは安心しろ。俺たちが送ってやっからよ?」

DQN2「でも帰れんのは明日の朝ぐらいになるかもなァ?」

DQN5「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!」

滝壺「…………」

DQN3「……オイ、テメェ無視してんじゃねェぞ!!」

DQN1「何か言ってみろやコラッ!!」

滝壺「……北北西から」

DQN5「……あん!?」



滝壺「北北西から信号が来てる……」

DQN2「何言ってんだコイツ?」

DQN3「まさかあれか? 電波系ってヤツか?」

DQN4「そんなヤツ本当に存在するとは思わなんだ」

滝壺「…………」

DQN1「……ま、別にイイだろ。性格なんざ関係ねえだろ」

DQN5「そーだな! あひゃっ」

DQN2「つーわけで一緒に来て――」


「あー、こんなところに居たのかー!」

なんだ禁書厨か











支援



DQN4「ああん?」


「滝壺ー。勝手に離れちゃだめだろー」


滝壺「…………?」


「スンマセーン、連れがお世話になりましたー、ほら行くぞ」グイ


滝壺「…………誰?」


「え゛っ!? ちょ、滝壺さん!? そりゃないでしょッ!?」アセ

どっせい



滝壺「?」

上条「上条ですよ! 上条当麻!」

滝壺「……誰だっけ?」

上条「そんなぁ!!」


DQN1「……オイ兄ちゃん?」

上条「ギクッ!? はい、何でせうか……?」

DQN5「何舐めたことしてくれんですかァ? あァん!?」

DQN3「何か文句でもあんのかテメェ?」

DQN2「ふざけてんじゃねェよ小僧ッ!!」

DQN4「人様の恋路邪魔してんじゃねェぞゴルァ!?」



上条「あーもうめんどくせー、つーか何だよ恋路って!? こんな大勢で一人の女の子囲んで恋もクソもあるかコラァ!!」


DQN4「テメー、あんま舐めた口利きやがると壁のシミにすんぞ、あァん!?」

DQN3「調子にノんのもいい加減にしろよー?」

DQN1「俺たちを本気で怒らせない方が良いぜェ!?」

DQN5「大体テメェ一人で何ができんだよ?」

上条「……たしかに俺一人じゃキツイかもしれねえな……だけど――」

DQN2「あ?」


上条「――あっ! そこのアンチスキルさん!! 助けてくださーい!!」



DQN4「なっ!? アンチスキルだとォ!?」

DQN2「マジかよ!? 何でこんなところに都合良くアンチスキルが!?」

DQN1「……つーか、アンチスキルなんていなくね?」

DQN4「……ホントだな。アンチスキルどころか人っ子一人居ねえ」

DQN5「ついでに言うと、さっきまでそこに居た女とふざけたクソ野郎も居ねえんだけど……」

DQN3「…………」

DQN2「どこに行きやがったアイツらァ!?」

DQN1「オイ! あそこだッ!!」



上条「あははははっ!! 騙されてんじゃねえよバーカ!!」


DQN2「テンメェ!? ブッコロス!!」

DQN5「待ちやがれウニ頭ァ!! 絶対ェコロス!!」

DQN1「オォァアアアアアアアアアアアアアアッ!! ブチコロスッ!!」

DQN3「コロスコロスコロスコロス」

DQN4「コォロォスゥうううう!!」


上条「みんな揃って殺すって、どんだけボキャブラリー貧弱なんだよ!?」



滝壺「……ところであなたは誰?」

上条「さっきから上条って言ってるでしょうが! 本当に忘れちゃったんですかぁ!?」

滝壺「…………」

上条「それよりとっととここから逃げるぞ!」

滝壺「何で?」

上条「面倒事には巻き込まれたくねえんだよォおおおおおおッ!!」


―――
――





――
―――


-第七学区・地下街-


一方通行「…………」カツンカツン

一方通行「……あァ、しかし暇だなァ」

一方通行「黄泉川のヤツがスーパーのチラシに印を付けだしやがって」

一方通行「イヤな予感がすっから家を出たのはイイが……」

一方通行「外に出たところで何にもする事がねェ」

一方通行「やっぱり、俺みてェなヤツが日常なンかに慣れるなンて無理なのかねェ……」

一方通行「…………」



一方通行「そろそろ家に帰ってもイイだろォ」

一方通行「どォせ番外個体辺りが買いモン押しつけられてンだろォから、もう俺に火の粉が掛かるなンて事はねェだろ」

一方通行「……つーか、何で俺はこンなところまで来ちまったンだァ?」

一方通行「地下街なンてこれっぽっちも興味のねェ場所に無意識に来ちまうなンて、どォかしてる」

一方通行「別に買いモン逃れるだけなら、そこら辺のコンビニに行くだけで十分なのによォ」

一方通行「…………」

一方通行「……とりあえず帰るか」カツンカツン


ガン


「あう!」


一方通行「あン?」



一方通行「…………」

禁書「……ううー」

一方通行「こンなところで寝転ンで何やってンだオマエ?」

禁書「……おな……」

一方通行「おな?」

禁書「……おなかへった……」

一方通行「ハァ?」

禁書「……おなかがへったんだよ……」

一方通行「…………」



禁書「おなか――」

一方通行「さァて、帰りにコンビニでも寄るかなァと」カツンカツン

禁書「待って!」ガシ

一方通行「……オイ離せコラ。何で俺の杖ェ掴ンでンだ、俺が歩けねェじゃねェか」

禁書「おなかがへったんだよ!」

一方通行「理由になってねェぞ。俺の杖を掴むのとオマエの空腹に関係性がねェだろ」

禁書「おなかがへったから何か食べたいんだよ!」

一方通行「とりあえず杖から手を離せ。話はそれからだ」

禁書「わかったんだよ」スッ



一方通行「よォし、じゃあ精々乞食活動頑張ってくださァい」カツンカツン

禁書「待つんだよ!」

一方通行「……だから何で俺の杖掴むンだよ? いい加減にしねェとミンチにすンぞコラ」

禁書「おなかがへったんだよ!」

一方通行「オマエはこの短時間の会話で何回空腹宣言してンだよ? どンだけ食に執着心あンだよ?」

禁書「おなかがへったから何かごちそうして欲しいんだよ!」

一方通行「……ハァ。何で俺がそンなことしなきゃいけねェンだよ?」

禁書「前はごちそうしてくれたよね?」

一方通行「……気紛れだ」



禁書「お願い! 迷える子羊を助けてあげて!」

一方通行「それはオマエの仕事だろォが暴食シスター」

禁書「せめてこの子だけでも……!」

スフィンクス「にゃー」

一方通行「動物使って保護欲を煽るつもりなンだろォが俺には無駄だ」

禁書「おなかへったんだよ」

一方通行「俺ァ早く家に帰りてェンだけど」

禁書「おなかへったんだよ」

一方通行「さっきから同じよォなセリフ何度も吐いてンじゃねェ! オマエはアレか? 壊れたラジオか?」

禁書「おなかへったんだよ」

一方通行「…………」

禁書「おな――」



一方通行「……わかったよクソッたれがァ! 食いモン奢りゃあイインだろ奢りゃあ!?」

禁書「ホント!? ありがとうなんだよ! ああ神よ。まだ神は私をお見捨てになさってなかったのですね」

一方通行「うるせェよ、わかったからさっさと杖から手ェ離せ」

禁書「……もう勝手に歩いて行かない?」

一方通行「行かねェよ」

禁書「もし嘘ついたら神罰があなたに下るんだよ?」

一方通行「つかねェよ、つーかこンなくだらねェことにカミサマ介入させてンじゃねェ」

禁書「わかった。じゃあ離すんだよ!」スッ

一方通行「チッ、くっだらねェ」

禁書「おな」

俺「にー」

禁書「///」



一方通行「……で、何が食いてェンだ? 面倒臭せェからファミレスでイイな。じゃあファミレスにレッツゴー」カツンカツン

禁書「あれ? 何で質問されたのに選択肢がないの? ねえ?」テクテク

一方通行「奢ってもらう立場なンだから文句言ってンじゃねェ」

禁書「別に文句はないんだよ。食べられるモノなら何でもいいし……」

一方通行「ならそこら辺に落ちてる砂とかでも食ってろよ」

禁書「おいしいモノなら何でもいいんだよ!」

一方通行「食ってみればイイだろ。もしかしたうめェかもしンねェぞ?」

禁書「食べたことあるけどおいしくなかったんだよ!」

一方通行「食ったことあンのかよ……」


―――
――




-第七学区・とある路地裏-


浜面「……ぜぇ……ぜぇ……はぁ。何で俺がこんな目に……?」

浜面「……見たところここは路地裏か?」

浜面「がむしゃらに逃げ回ったから、全然場所の把握とかしてなかったな……」

浜面「……ああ、疲れた」ゴロン

浜面「…………」

浜面「……そもそも何でこんなことになったんだ?」


―――
――





――
―――


~回想~


浜面『ああー、しかし暇ですることがねーなー』

浜面『こういう日に限ってアイテムの召集とかがねえんだよなー』

浜面『しかしホントすることねーなー』

浜面『暇だしゲーセンにでも行こうかなー』

浜面『行ったところで金はあんまりないんだけどな……』

浜面『そうだ! 思い切って滝壺をデートにでも誘ってみようか!』

浜面『……いや、さっき金がないって言ったばっかじゃねえか』

浜面『…………』



浜面『……暇だなー』

浜面『……ん? あれは麦野?』

浜面『あんなところでキョロキョロして何やってんだ?』

浜面『人でも捜してんのか? 珍しい』

浜面『うーん……』

浜面『どうせ暇だし話しかけてみっか』

これはどのくらいの時の話なんだ?
新約前?



麦野『…………』キョロキョロ

浜面『おーい麦野ー!』

麦野『……! 浜面?』

浜面『こんなところでなに――』

麦野『…………』ニヤァ

浜面『……何でしょうかその不気味な笑顔は?』ダラ

麦野『はーまづらー』

浜面『はい!?』


麦野『見ーつけたァ!』ニヤァ


浜面『』


―――
――


>>39
新訳2巻後のつもりです


――
―――


浜面「……そう。悪夢はここから始まったんだよな」

浜面「麦野怖すぎだろあの笑顔」

浜面「あの笑顔のまま迫って来たらアンチスキルも裸足で逃げ出すわ」

浜面「……まあここまではまだいい。……いやよくねえけど」

浜面「まだまだ悪夢は始まったばかりだったんだ……」


―――
――




――
―――

~再び回想~


浜面『……ぜぇ……ぜぇ……何とかまいたか……』

浜面『しかし何で麦野のヤツいきなり追って来やがったんだ?』

浜面『追われるようなことした覚え何かねえぞ?』


『……浜面?』


浜面『…………その声はまさか絹旗か?』タラ

絹旗『こんなところで何やってんですか?』

浜面『いや、ちょっと恐怖から逃げ惑っててな』

絹旗『?』

浜面『まあいいや。絹旗はこんなところで何やってんだ?』

絹旗『ああ私ですか? 私は……』

超絹旗ちゃんきたあああああああああああ




絹旗『浜面を超捜してたところなんですよ』ニヤァ



浜面『……やっぱりお前もかァああああああああッ!!』ダッ

絹旗『超逃がしませんよ浜面! 大人しく私に超捕まってください!!』タッタッタ

浜面『何で俺が追われなきゃいけねーんだよォおおおおおおッ!!』ダッダッダ

絹旗『あんまり逃げると車とか超投げつけますよ?』タッタッタ

浜面『どちらにしろどうせ俺は痛い目に遭うんだろうが、クソッたれがァあああああああああああッ!!』ダダダダッ

絹旗『なっ!? なんて超スピード!? しかし超逃がすわけにはいきませんよ!』タッタッタ

浜面『逃がしてくれェえええええええええええええええええええッ!!』ダダダダダダッ


―――
――





――
―――


浜面「そして絹旗までもが追ってくるとは……」

浜面「車とかベンチとか掃除ロボとかめっちゃ投げてきやがった。すっげえ怖かった」

浜面「まあ、そこは元スキルアウトリーダー浜面様の逃走テクニックで何とか逃げ切ったわけだが……」

浜面「……一番の問題はここからなんだよな」

浜面「ある意味最悪の悪夢だな……」


―――
――





――
―――


~またまた回想~


浜面『……ぜぇ……ぜぇ……おぇ、死ぬ……』

浜面『……何で俺が追われなきゃなんねえんだよ?』

浜面『俺が何やったってんだよチクショウ』

浜面『…………』

浜面『……麦野……絹旗、こう来たら、あんまり考えたくはねえけど……』



『……はまづら?』



浜面『ですよねー滝壺さん』



滝壺『どうしたの? すごい汗』テクテク

浜面『ストップ滝壺』

滝壺『?』

浜面『まさかお前も俺を捜してたとか言うんじゃねえだろうな?』

滝壺『……何で?』

浜面『いや、さっきまで麦野や絹旗に追われてたんだけどよ』

滝壺『……そうなんだ。もう二人とは会ったんだ』

浜面『えっ? もう?』

滝壺『はまづら。まだ二人には触られてないんだね?』

浜面『あ、ああ。そうだけど……』



滝壺『そう……』ニコ

浜面『……滝壺さん。何で笑顔でこっちに来るんですか?』タラ

滝壺『安心してはまづら。はまづらは私が守るから』

浜面『……嘘だ! これは罠だ!』

滝壺『えっ?』

浜面『どうせお前もグルだろチクショウ!』ダッ

滝壺『はまづら? 待って――』

浜面『もう誰も信じられない!!』ダッダッダ

滝壺『はまづら……』


―――
――





――
―――


浜面「やっちまったァあああああああああああああああああッ!!」

浜面「もしかしたら滝壺は、本当に俺を守ってくれるつもりで声をかけてきたのかもしれねえのに!!」

浜面「何勝手に疑心暗鬼になってんだ俺はァ!!」

浜面「…………はぁ」

浜面「滝壺に何て言おうか……」


「そうだねー、やっぱりそこは素直に『ごめんなさい』した方がいいよ! ってミサカはミサカは頭を抱えるあなたに助言をしてみる」


浜面「そうだよな。やっぱり素直に謝った方がいいよな」



「うん! そうすればきっとその子もわかってくれるよ! ってミサカはミサカは希望的観測をしてみたり!」

浜面「そうだ! きっとわかってくれるよな!? ……って、あれ?」

「どうしたの? ってミサカはミサカはまじまじとこっちを見てくるあなたに恐怖感を覚えたり」

浜面「……お前……いつからここにいた?」

「うーんとねえ……『何で俺がこんな目に……?』辺りからだよ、ってミサカはミサカは思い出してみる」

浜面「最初からじゃねえか! 何で子供がこんなところに居るんだよ!?」



「ミサカは迷子を捜してるんだよ! ってミサカはミサカはあなたの質問に答えてみる」

浜面「……迷子ってまさか一方通行のことか?」

「そうだよ! よくわかったねぇ、ってミサカはミサカは思ったより勘の鋭いあなたに驚いてみたり!」

浜面「多分だけど、迷子になってんのはお前じゃねえか? たしか打ち止めって言ったっけ?」

打ち止め「えっ? それはないよー、勝手にウチからにいなくなったのはあの人だもん! ってミサカはミサカは笑いながら経緯を説明してみる」アハハ



浜面「それって勝手に出て行った一方通行を捜してるってことか?」

打ち止め「うんそうだよ!」

浜面「じゃあそれ迷子って言わなくね?」

打ち止め「えっ?」

浜面「元々一緒に家を出たわけじゃないんだろ?」

打ち止め「うん」

浜面「だったら迷子でも何でもねえじゃねえか」



打ち止め「うーんそう言われてみればそうかも、ってミサカはミサカは腕を組んで考え込んでみたり」

浜面「……つーかもう家に帰ってんじゃねえの?」

打ち止め「それはないよ! ってミサカはミサカは即答してみる」

浜面「何で?」

打ち止め「あの人からの電波が街の中から来てるから、ってミサカはミサカはアホ毛を動かしながら言ってみる」

浜面「へー、そんなことできんだなー」

打ち止め「……あっ! 電波が途切れた!」

浜面「地下にでも入ったんじゃね? 携帯電話さえ圏外になるからな」



打ち止め「よーしじゃあ地下街にレッツゴーだね! ってミサカはミサカはあなたの腕を掴んで歩きだしてみる」グイグイ

浜面「えっ!? 俺も行くの!?」

打ち止め「どうせあなたもタキツボって人を捜さなきゃいけないんでしょ?」

浜面「うっ、まあそうだけどよぉ……」

打ち止め「だったら二人の方が見つけやすいんじゃないかな? ってミサカはミサカはもっともなことを言ってみる」

浜面(それはそれでいろいろとマズイと思うが……)タラ

打ち止め「?」

浜面「わ、わかったよ。とっととお互いの捜し人を見つけるとしようぜ」

打ち止め「了解! ってミサカはミサカは敬礼してみる!」ビシ


―――
――




-第七学区・街頭-


上条「……ぜぇ……ぜぇ。やっと振りきれたか」

滝壺「……はぁ……はぁ……」

上条「大丈夫か滝壺? そういやお前病人だったっけな?」

滝壺「大丈夫。普通に生活するぐらいには回復してるから」

上条「そっか、それならいいけど……」

滝壺「ところで」

上条「ん?」

滝壺「あなたは誰?」



上条「ガクッ!? お前さっきから何で同じ質問ばっかしてきてんだよ!?」

滝壺「全然あなたの事覚えてないの。ごめんなさい」ペコ

上条「べ、別に謝る事じゃねえけど」

滝壺「あなたと私はいつ会ったの?」

上条「ええーと、たしか俺の部屋で一方通行や浜面と居た時だったな」

滝壺「……ああ。そういえば居た気がする」

上条「お前なぁ……」

滝壺「あの時はちょっと気が動転してたから」



上条「だろうな。今とは比べ物にならねえほど目がくわっ、て見開いてたからな」

滝壺「そういえばあの部屋はあなたの部屋だったの?」

上条「そうだけど、それがどうかしたか?」

滝壺「ドアノブ壊しちゃってごめんなさい」ペコ

上条「あー、そういや壊れてたなー、いいよ別にあれくらい」

滝壺「ちゃんと弁償はします」

上条「いいっていいってホント。そんなことよりあんな路地裏でなにやってたんだ?」

滝壺「はまづらを捜してた」

上条「浜面? 何でまた?」



滝壺「むぎのたちとちょっとしたゲームをしてたの」

上条「ゲーム?」

滝壺「うん。一番最初にはまづらにタッチした人の言うことを、はまづらは今日だけ何でも聞かなければならない、って感じのゲーム」

上条「……それを浜面は了承したのか?」

滝壺「してない」

上条「少しは浜面の意思を尊重してやれよ……」

滝壺「というか多分はまづらはこのこと自体知らない」

上条「ってことは浜面は何も知らずに麦野たちに追われてるってことか……」

滝壺「そう。麦野たちがよっぽど怖かったらしく、私まではまづらに避けられたの」

上条「それは災難だったな」



滝壺「だからはまづらを取られないためにも、私がはまづらを見つけなきゃいけない」

上条「ふーん、で、浜面が隠れてそうな路地裏を捜してたってことか?」

滝壺「間違ってない」

上条「……よし、じゃあ俺も捜すの手伝うぜ!」

滝壺「いいよ、あなたに迷惑」

上条「そんなことねえって。それに俺が居た方が浜面を説得しやすいかもしれねえだろ?」

滝壺「……いいの?」

上条「いいってどうせ暇だし」



滝壺「……わかった。じゃあお願いします」ペコ

上条「おう、任せとけ」

滝壺「じゃあ急いで捜そう。むぎのたちからはまづらを守らないと」

上条「守る? 麦野たちはそんなロクでもない命令をするつもりなのか?」

滝壺「わからない。でも、きっとロクでもないと思う」

上条「そ、そうか……で、お前は何を命令するつもりなんだ?」

滝壺「私? 私は……秘密」

上条「……まあいいけど。それじゃあ、浜面について何か手がかりとかねえのか?」

滝壺「手がかり……私は信号が来た方向をたどってる」

上条「信号?」



滝壺「こうびびっ、と」

上条「びびっ?」

滝壺「そう」

上条「…………」

滝壺「…………?」

上条「もしかしてお前ってさあ?」

滝壺「何?」

上条「お前って電波ちゃん?」

滝壺「電波ちゃん?」

上条「そう電波ちゃん」



滝壺「私は理后だけど……」

上条「いや、そうじゃなくって……」

滝壺「私は滝壺・デンパ・理后でもないよ?」

上条「いやいやミドルネームとかそうでもなくって……」

滝壺「じゃあ何?」

上条「お前って普段から周りのヤツらに電波系とか言われね?」

滝壺「…………」

上条「…………」

滝壺「…………さあ?」

上条「何ださっきの間は……?」



上条「……まあいいや。で、その信号は今来てるのか?」

滝壺「ちょっと待って……」

上条「おう……」

滝壺「…………」

上条「…………」

滝壺「…………!!」クワァ

上条「うおっ!? びっくりしたッ!? どうした?」



滝壺「はまづらが……」

上条「浜面がどうした?」

滝壺「はまづらがまた違う女といちゃいちゃしてる気がする!!」クワァ

上条「……そういう信号が来たのか?」

滝壺「うん。南南東から来た」

上条「あ、そう」

滝壺「じゃあ行こうかみじょう」

上条「つーか南南東ってどっちだ?」

滝壺「こっち」テクテク



上条「こっちって……地下街の入り口があるところか」

滝壺「一刻も早くはまづらを捕まえなきゃ……」ブツブツ

上条(み、見た目に反して浜面の彼女怖えぞ!?)

滝壺「どうしたの?」

上条「いや、何でもねえ!」アセ

滝壺「?」

上条(浜面……あんま彼女怒らせんなよ……)


―――
――




-第七学区・とあるファミレス(地下)-


禁書「はぐはぐ」ガツガツモグモグムシャムシャ

一方通行「で、オマエは何であンなところに倒れてたンだ?」

禁書「ん!」ゴクン

禁書「話せば長くなるんだよ」

一方通行「構わねェ。話せ」

禁書「ええーとね。とうまが今日は昼までに帰るからって言って、お昼を用意せずに学校に行ったんだよ」

一方通行「それで?」

禁書「でもお昼がきても全然帰ってこないんだよ」

一方通行「……で、オマエは上条を捜しに行って空腹で行き倒れたっつゥことか?」

禁書「そうだよ。よくわかったね」



一方通行「以前会った時と全然状況変わってねェじゃねェか。それに全然話長くねかったし。三十秒も必要ねェよ」

禁書「あれー? 長くなるはずだったんだけどなー」

一方通行「知らねェよ」

禁書「ところであなたは何やってたの? またあのケータイデンワーの子を捜してたの?」

一方通行「あァ? 違げェよ。俺は散歩だ」

禁書「……ってことはあなたは暇なの?」

一方通行「生憎と大忙しだ」

禁書「散歩してるのに?」

一方通行「散歩で忙しい」

禁書「散歩って普通暇な時にやるものじゃないの?」

一方通行「俺ァ暇じゃねェ」



禁書「……何でそんな頑なに忙しいアピールをするのかな?」

一方通行「忙しいからだろ」

禁書「嘘だよね?」

一方通行「何でそう思う?」

禁書「あなたに蹴られる前に『暇だなァ』って言ってたから」

一方通行「……チッ、抜かったか」

禁書「つまりあなたは暇なんだよね?」

一方通行「俺に何をさせるつもりだ暴食シスター?」

禁書「暴食シスターじゃないんだよ! 私はインデックスって言うんだよ!」

一方通行「いや、知ってるけど」



禁書「じゃあ何であなたは知っててなお、暴食シスターって呼んでくるのかな?」

一方通行「……アレだろ。あだ名みてェなモンだろ」

禁書「そんな不名誉なあだ名いらないんだよ!」

一方通行「だろォな。俺もいらねェ」

禁書「そういえばあなたの名前もあだ名だよね?」

一方通行「あだ名っつゥか通り名だけどな」

禁書「本名は何て言うの?」

一方通行「……教えねェ」

禁書「何で?」

一方通行「オマエに教える必要性がねェ」

禁書「どうしたらその必要性を見出してくれるのかな?」



一方通行「そォだな。これから俺を帰宅させてくれたら教えてやらねェこともねェ」

禁書「うーん、それは迷うんだよ」ウーン

一方通行「何でそこで迷うンだよ。これから俺に何をさせるつもりなンだよ一体?」

禁書「一緒にとうまを捜して欲しいんだよ!」

一方通行「……何でそンな面倒臭せェこと俺がしなきゃいけねェンだよ?」

禁書「あなた暇なんでしょ?」

一方通行「俺が暇だからって、人捜しを手伝わせる理由にはなンねェだろォが」

禁書「ここで会ったが何かの縁、って言うし」

一方通行「そンなくだらねェ縁今すぐここで断ち切ってやりてェわ」

禁書「そんなこと言わずに手伝って欲しいんだよ!」



一方通行「つーか、電話使えばイインじゃねェのか?」

禁書「でんわ? ああ、ケータイデンワーのことだね?」

一方通行「そォだ。それで連絡取って合流するよォに言やァ何の問題もねェだろ」

禁書「それもそうだね」

一方通行「つーことで、俺が居る必要はねェよな」ガタッ

禁書「ま、待って!」ガタッ

一方通行「あァ? ああ安心しろ。支払いは済ませといてやるよ」

禁書「そうじゃなくて……」

一方通行「何だよ?」

禁書「せめてとうまと連絡が付くまで一緒に居て!」



一方通行「……ハァ。ならさっさと連絡しろよ」ガタン

禁書「う、うん、わかったんだよ!」ガタン

禁書「えーと、ケータイデンワーはたしかこの辺に……」ゴソゴソ

一方通行「…………」

禁書「……あったんだよ! ケータイデンワー!」スッ

一方通行「さっさと連絡しろ」

禁書「わかったんだよ!」カチャ

一方通行「…………」

禁書「…………」カチカチ

禁書「……あれ?」カチカチ

一方通行「どォした?」



禁書「なぜか動かないんだよ!」

一方通行「……貸せ」

禁書「はい」スッ

一方通行「……オマエ、ちゃンとコレ充電してンのか?」

禁書「じゅうでん? 何それ?」キョトン

一方通行「クソが、論外じゃねェか」

禁書「どうなの? 動くの?」

一方通行「動かねェよ。どっかで充電器でも買やァ動くンだろォがな」

禁書「じゅうでんきって高いの?」

一方通行「さァな、単品で買ったことねェから知らねェ」



禁書「うー、困ったんだよ……」

一方通行「じゃあ諦めて俺をとっとと解放するンだな」

禁書「……! そうだ!」

一方通行「あン?」

禁書「あなたのケータイデンワーを貸して欲しいかも!」

一方通行「何で?」

禁書「あなたのを使えばデンワできるんだよ!」

一方通行「……そォだな。そォすれば俺は解放されるっつゥことだな」

禁書「それなら早く貸して欲しいんだよ」



一方通行「チッ、しょうがねェなァ……ほら」スッ

禁書「ありがとうなんだよ!」スッ

一方通行「壊すンじゃねェぞ」

禁書「そこまで私も馬鹿じゃないんだよ!」カパッ

一方通行「充電っつゥ言葉を知らねェ時点で馬鹿以前の問題だろ」

禁書「…………ふふっ」

一方通行「……何だ?」

禁書「ホントあなたとこの子は仲が良いんだね」

一方通行「……は? 何でそンな言葉が今出てくるのか俺にはさっぱり理解できねェンだけど?」

5分置きじゃないと猿さん食らうの?1分じゃだめなの?



禁書「ほら、このケータイデンワーの画面」スッ

一方通行「あァ?」ジロ


『一方通行と打ち止めのツーショット』


一方通行「な、何じゃこりゃあッ!? 何で俺の携帯の待ち受けがこンなフザケタ写真に変わってンですかァ!?」

禁書「いやー、そんなこと言って隠さなくてもいいんだよ? あなたがやったんでしょ?」

一方通行「俺ァやってねェよ! つーかクソガキか!? いや、番外個体の方か!? クソッたれが……」

禁書「ところで、どうすれば電話をかけられるのかな?」

一方通行「ハァ? 普通に上条の番号にかければイイだろォが」

禁書「番号? それって何番?」

>>100
すまん書き溜めてないんだ……


一方通行「……ああそォか。アドレス帳から直接掛けてっからオマエは覚えてねェのか」

禁書「そもそもこっちから掛けたこと自体ないんだよ。それに一回でもかけたら私が忘れるはずないんだよ!」

一方通行「何だよそれ? ふざけてンのか?」

禁書「で、とうまの番号は何番?」

一方通行「あァ? えェと何番だったっけなァ……つーかアドレス帳から直接掛けろよ」

禁書「あどれすちょう? それって何番?」

一方通行「ああァうっとォしい! 貸せ」ガシ

禁書「あっ」

一方通行「…………」ピッピッピッ

禁書「…………」



一方通行「面倒臭せェからそのまま掛けンぞ?」ピッピッピッ

禁書「う、うん」

一方通行「…………」


『プープープープープープー』


一方通行「……あァ? 圏外だァ?」

禁書「どうしたの?」

一方通行「チッ、ここが地下っつゥことを忘れてた」

禁書「地下だったらダメなの?」



一方通行「そォだな。ったく、学園都市の技術があっても未だに圏外とかいう概念があるとか、技術者のヤツらは遊ンでやがンのかァ?」

禁書「……よくわかんないけど、ここじゃケータイデンワーは使えないってことかな?」

一方通行「そォいうことだな」

禁書「じゃあ一旦上に上がってから使わなきゃなんだね?」

一方通行「つーことで、そろそろ出るぞ」ガタッ

禁書「うんわかったんだよ! ごちそうさま!」ガタッ

一方通行「……面倒臭せェ」


―――
――




-第七学区・地下街-


浜面「――と言うわけで地下街に辿り着きましたー」

打ち止め「わー! ってミサカはミサカは両手を叩いてパチパチと音を鳴らしてみたり」パチパチ

浜面「で、その電波とやらはどこから来てんだ? 地下街っつっても結構広いから、それだけしか頼りねえんだよ」

打ち止め「うーん、ちょっと待ってねー、ってミサカはミサカは電波を受信するために集中してみる」ジー

浜面「……さて、俺も滝壺を捜すかなーと」キョロキョロ

浜面(つっても地下街に居るとは限らねえんだけどな)

浜面(人が多いから滝壺は多分ここには来ねえとは思うけど)

浜面(ま、どっちかと言ったら麦野とかとエンカウントしそうだな、怖えェ)ブル



打ち止め「……うわー!! ダメだー!! ってミサカはミサカはイライラが絶頂に達して大声を上げてみたり」ワー

浜面「ちょ、おまっ!? あんまり大声出すんじゃねえよ!」


ザワザワガヤガヤヒソヒソ


浜面「ほらー、何か俺たち目立っちまってんじゃねえかー」

打ち止め「ううー、このままじゃああの人を見つけることができない、ってミサカはミサカは絶体絶命の状況に絶望してみたり」

浜面「ど、どうしたんだよ? 後半何か重い言葉ばっか聞こえた気がしたけど」

打ち止め「ここにはミサカの邪魔をする機械がいっぱいあって、まともに電波を捜すことができないの、ってミサカはミサカは今の状況を説明してみる」

浜面「妨害? テレビとかか?」



打ち止め「他にも携帯電話とかあのよくわからない電波を発信してる機械とか! ってミサカはミサカはあの機械どもにやつあたりキックをお見舞いしたい気分になってみたり」

浜面「……でもお前が言った機械は外にも結構あるぜ? 何でいきなりそんな……」

打ち止め「ここは密度が違うんだよ! 携帯電話とかが密集してて電波を探りにくくなってるの、ってミサカはミサカは大まかな説明をしてみる」

浜面「あー、たしかにここの人口密度は外に比べたらすげーからな」

打ち止め「とにかくノーヒントであの人を捜すしかない! ってミサカはミサカは握り拳を作って覚悟を決めてみる」グッ

浜面「げっ、マジかよ……」

打ち止め「しょうがないよ。どうしてもって言うならここにある電波を発する機械全部壊してきてよ、ってミサカはミサカは無理難題を突き付けてみる」

浜面「ホント無理難題だな」



打ち止め「うーん、どうしようかー、ってミサカはミサカは首をひねってみる」

浜面「一方通行の好きな物とかねえのか? 例えばゲーセンとかでゲームするのが好きとか?」

打ち止め「そういうのは知らないかな? あっ、でもあの人は缶コーヒーとかが好きだよ! ってミサカはミサカはあの人の情報を提供してみる」

浜面「缶コーヒー? そういやあの時はすごい量の缶コーヒー買って来てたな」

打ち止め「あの時? そういえばあなたってあの人と知り合いだったの? ってミサカはミサカは少し驚いてみたり」

浜面「まあな。つーかあの時居ただろ俺?」

打ち止め「あの時ってどの時? ってミサカはミサカは曖昧な質問に頭ノ中を『?』にしてみたり」



浜面「えーとなあ、上条の家で説明会みてえなのしてた時」

打ち止め「ヒーローさんのおウチで説明会?」

浜面「おう。それの休憩中にお前とお前の姉みてえなヤツが乱入して来たんだっけな?」

打ち止め「あれは姉じゃないよ! ミサカの方がお姉さんだよ! ってミサカはミサカは訂正を求めてみる」

浜面「は、はい?」

打ち止め「だーかーらー! ミサカの方がお姉さんなのー! ってミサカはミサカはあなたに訴えかけてみる!」

浜面「嘘だー! 明らかに体格が違うじゃねえか。向こうは見た目大学生のお姉さんだったぞ?」

打ち止め「それでもミサカの方が生まれたのは早いんだよー! ってミサカはミサカは地団太を踏んでみたり」ガシガシ



浜面「マジかよ……ってことはお前はあれか? 見た目は幼女、頭脳は大人。その名は名探偵打ち止め! とか言い出す気か?」

打ち止め「ミサカは探偵でもないし、大人でもないよ? ってミサカはミサカは否定してみる」

浜面「? もうわけがわからん。低学歴の俺の頭脳じゃあ辿り着けない領域の話をしてんじゃねえのかお前?」

打ち止め「そうでもないよ、ミサカがお姉さんで番外個体は妹、ってミサカはミサカは単純明快な答えを言ってみたり」

浜面「そんな答えが出る時点で俺には一生辿り着けねえ領域じゃねえか」

打ち止め「もー何でこんな簡単な事がわからないのかなー? 小学生のテストで百点取るよりは簡単だと思うよ? ってミサカはミサカは例えを挙げて言ってみる」

浜面「……ヤバイ。今小学生のテストを受けたら百点どころか半分以上取れるかどうかも怪しいんだけど……」

打ち止め「……あなたってもしかして馬鹿なの? ってミサカはミサカは恐る恐る聞いてみる」

浜面「もしかしなくても馬鹿だよチクショウ!」



浜面「とにかく話を戻そう」

打ち止め「何の話をしてたんだっけ? ってミサカはミサカは度忘れしちゃって少し困ってみる」

浜面「一方通行を捜すんだろ?」

打ち止め「おおっそうか! すっかり忘れてたよ、ってミサカはミサカは思い出してみる」

浜面「元々はお前が言い出した事じゃねえか」

打ち止め「とにかくあの人はコーヒーが好きだよ! ってミサカはミサカは再度あなたにあの人のことを伝えてみたり」

浜面「うーんそうだなあ……コーヒーか……」

打ち止め「…………」



浜面「コーヒーだったら……地下街には一軒コーヒー屋があったな?」

打ち止め「そうなの? ってミサカはミサカは小首を傾げてみたり」

浜面「コーヒーの専門店だぜ。俺は行ったことねえけどな」

打ち止め「そこのコーヒーって美味しいの? ってミサカはミサカは尋ねてみる」

浜面「だから行ったことねえって言っただろ? 知らねえけどうまいんじゃね?」

打ち止め「うーん、とりあえずそこに行こうかな? ってミサカはミサカは目的地を定めてみる」

浜面「そーだな。じゃ、行くか」

打ち止め「おおー! ってミサカはミサカは掛け声を上げてみたり」


―――
――


今になって眠気が……寝るわ
残ってたら続き書きます


       ,、、、----‐‐‐‐‐-、
     /            :ヽ

    /               :\
   ./            ,,,,;;::''''' ヽ
  /    ,,,,;;:::::::::::::::          ヽ
  |   .  __       '<'●,   |
  |.   '"-ゞ,●> .::            |
  |           ::: :⌒ 、      |
  ヽ.      ;ゝ( ,-、 ,:‐、)     |  ごめんもっかい言って
   l..            |  |      |
   |        __,-'ニ|  |ヽ_     |
    ヽ:        ヾニ|  |ン"    /__
    .ヽ:        |  l, へ      ::::ヽ,
     l.:`.         / /  , \  /ヽ  ::\
     `、:::::       |    ̄ ̄\/ ノ    :::ヽ
      |::::::      |      ー‐/ /      ::::\


おはようございます
続き書きます



-第七学区・地下街-


上条「地下街か……結構久しぶりに感じるな……」

滝壺「…………」

上条「どうした? そんなところで立ち止まって」

滝壺「……大丈夫。この中から信号が来てると思う」

上条「……じゃあ浜面はこの中に居るってことか」

滝壺「多分そう」

上条「ほんじゃあ捜しますかー!」

滝壺「具体的にはどう捜すの?」



上条「具体的っつっても片っ端から捜すしかねえんじゃねえの? まあそれはお前の能力にもよるんだろうけど」

滝壺「残念ながら細かいところまでは分からない」

上条「だろうな。方向しかわかってねえようだし……」

上条「それに詳しいことが分かんなら一々捜すなんてまどろっこしいことしなくてもいいからな」

滝壺「本来はその詳しいこと調べることができたんだけどね」

上条「そうなのか?」

滝壺「でもそれは体に負担がかかるから使わないようにしてる」

上条「そりゃあまあそうだ。能力のためなんかに体を傷つけてちゃダメだろうしな」

滝壺「…………」



上条「じゃ、さっさと浜面を見つけようぜ!」

滝壺「うん」

上条「で、どっちの方向に居るんだ?」

滝壺「こっち」テクテク

上条「はいはい」テクテク

滝壺「…………」

上条「……しかしさすが地下街。食べ物のおいしそうな匂いが俺の空腹を襲うぜ」

滝壺「……お腹空いてるの?」



上条「まあ、下校中だったからな。昼メシなんて食ってね――あっ!!」

滝壺「どうしたの?」

上条「インデックスの昼飯……どうしよう……」

滝壺「いんでっくす? 犬か猫でも飼ってるの?」

上条「犬か猫ならどれだけ幸せだっただろうか……」

滝壺「ゾウでも飼ってるの?」

上条「そんなもん普通の学生寮で飼えるか!」



滝壺「じゃあ何を飼ってるの?」

上条「飼ってるって言うか住んでる?」

滝壺「ルームメイトさん?」

上条「いや、居候さん」

滝壺「居候さんなんているの?」

上条「お前は知らねえかなー。一応あの時居たんだぜ」

滝壺「どんな人?」

上条「白い修道服を着たシスターさん」



滝壺「……かみじょう女の人部屋に連れ込んでるの?」ジトー

上条「い、いや! そういうやましいことは考えてないのですのことよ!?」

滝壺「じゃあ何で住んでるの?」

上条「いやー、気付いたら居たというか……」

滝壺「何それ?」

上条「何でしょうか?」

滝壺「……変なの」

上条「ホントだよなー」

滝壺「で、そのシスターさんのお昼を用意してなかったの?」

上条「本当は昼前に帰って作ってやるつもりだったんだけどなぁ……」



滝壺「……ごめんなさい」ペコ

上条「いや、滝壺は悪くねえよ! 悪いのは勝手に手伝ってる俺だし」

滝壺「そう。それならせめてお昼でも奢らせて?」

上条「そんないいって! そんな見返りなんて求めてねえし」

滝壺「でもあなたがお腹が空いたままなんじゃ……」

上条「いいっていいって」

滝壺「……だったらちょっとここで待ってて」タッタッタ

上条「えっ? どこに行く気だよ?」

滝壺「すぐに戻る」タッタッタ

上条「?」


―――
――





――
―――


<ありがとうございましたー!


滝壺「……お待たせ」タッタッタ

上条「何買って来たんだ?」

滝壺「いろいろ」

上条「いろいろって……」

滝壺「はい」スッ

上条「何だこりゃ?」

滝壺「アメリカンドッグ。知らない?」

上条「いや、知ってるけど……」



滝壺「食べて」

上条「えっ、いやホントいいって」

滝壺「別にあなたに奢ってあげるわけじゃない。私一人じゃ食べきれないからあげる」

上条「……わかった。ありがとな滝壺」

滝壺「他にも肉まんとかフライドチキンとかあるけど」

上条「えっ?」

滝壺「おでんもあるよ?」

上条「……どんだけ買ってんだよ」



上条「……しかし見つからねえなー浜面。信号の方はどうですかい?」モグモグ

滝壺「うーん。ちょっとここは人が多くて信号が来ない」モグモグ

上条「人の多さとか関係あんのか?」

滝壺「多分ある」

上条「多分って……」

滝壺「来ないものはしょうがない」

上条「まあそうだけどよ……ん?」

滝壺「どうしたの? はまづら居た?」

上条「いや、まさか、おいまさか……」


「やーやーカミやーん二、三時間ぶりやなー!」


「ところでその隣に居る女の子はどこのどなたさんだにゃー?」

上条「ああっ、浜面の締まり最高だ!」パンパン

浜面「んほおぉぉ!先輩のおちんぽ最高ですううううううううううううう!」

こんなオチになると信じて



上条「……不幸だ……」

滝壺「誰?」

上条「……土御門と青髪ピアス」

滝壺「お友達?」

上条「今もっとも会いたくない知り合いトップ10に入る悪友だ」

土御門「酷い言われようだにゃー、俺たちはカミやんのマブダチだぜい」

上条「会って早々死語振りかざしてんじゃねえよ! 久しぶりに聞いたわそれ!」



青ピ「ホンマどしたんその女の子? まさかついにカミやんがお相手を固定にしたんか?」

滝壺「こんにちは。滝壺理后です」ペコ

青ピ「あ、これはどうもご丁寧に」ペコ

上条「滝壺。こんなロクでなしどもに挨拶する必要なんかねえぞ」

土御門「そんなーツレないなーカミやーん。彼女ができたんなら言ってくれよー」

青ピ「そうやでー。そしたら爆発するのを手伝ってあげるのにー」

上条「うるせえ! 滝壺はそんなんじゃねえよ! それにこいつは彼氏持ちだ!」



青ピ「何やつまらんなー、やっとカミやんが爆発する時が来たと思ったのに」

上条「何だよ爆発って!? 訳がわかんねえよ!」

滝壺「かみじょうは発火能力者なの?」

上条「そんな能力上条さんは持ってません!」

土御門「じゃあその娘は誰なんですたい? いつも通りの人助けかにゃー?」

上条「まあそんなとこだ。こいつの彼氏を一緒に捜してんだ」

青ピ「さすがカミやん! リア充にも救いの手を差し伸べるとかホンマ余裕やねー」

土御門「そうだな。これが強者の余裕ってことかにゃー?」



上条「何訳わかんねえこと言ってんじゃねえよ!! つーか俺たちは急いでんだから早くどっか行けよ!!」

土御門「にゃー! カミやんが怒ったー!!」

青ピ「怖いわー! お邪魔虫は退散したほうがええなーこれは!」

滝壺「かみじょう? もしかしてカルシウムが足りてない? 牛乳があるから飲んだら?」

上条「滝壺さーん、別にカルシウムとか関係ないですから! って何でそんなに用意周到なんでせうか? 吹寄みてーだなおい!」

滝壺「私が飲みたかったから買った」

上条「そうですか、じゃあどうぞご自分でお飲みになってください! カルシウムは足りてますから多分!」

土御門「それじゃーカミやーん頑張ってなー!」ノシ

青ピ「NTR! NTR!」ノシ

上条「テメェら本気でぶん殴るぞコラ!!」



滝壺「NTRって何?」

上条「……滝壺さんは一生知らなくても幸せに生きていける、いや知らない方が幸せに生きていける言葉だから知らなくていいですよ」

滝壺「そう言われると知りたくなるのが人間の性」

上条「お前が人間の性に逆らえないと思ってんなら、まずはその幻想をぶち殺す!」

滝壺「……何? その決め台詞みたいなの?」

上条「……いざ聞き返されると恥ずかしくなるんで聞かないでくれないでせうか?」

滝壺「かみじょうってもしかして厨二病?」

上条「がァああああああッ!! それを言わないでくれェえええええええええええええッ!!」

滝壺「大丈夫だよ。そんな厨二病なかみじょうを私は応援してるから」

上条「応援しなくていいからァあああああああああああああッ!!」

すまんさっきまで猿食らってた


滝壺「……あっ!」クワァ

上条「……どうかしたか滝壺?」

滝壺「はまづらがまた他の女のいちゃいちゃしてる予感ッ!?」クワァ

上条「浜面どんだけ女性と縁があんだよチクショウ!!」

滝壺「…………」

上条「……何だ?」

滝壺「何でもない。それより先を急ごう」テクテク

上条「そ、そうだな!」タッタッタ


―――
――




-第七学区・地下街出口-


一方通行「…………」


『電波の届かない場所におられるか、電源が入っていない為お繋ぎすることができません』


一方通行「チッ、繋がらねェか」カチャ

禁書「どうだったの?」

一方通行「駄目だ。人がせっかく電波三本立ってるとこまで移動したっつゥのに、向こうが圏外に居やがるか電源を切ってやがる」

禁書「よくわかんないけど、デンワが繋がらないってことはわかったんだよ」

一方通行「それだけわかりゃあ十分だ」

禁書「じゃあとうまを捜しに行く作業に戻ろうよ!」

一方通行「戻ろうっつゥかまだ始まってもねェけどな。つーかまだ一緒に捜すとは言ってねェ」



禁書「よし! じゃあ頑張って行こうなんだよ!」グイグイ

一方通行「ちょ、オマエッ、俺の電極引っ張ってンじゃねェ! ブチ殺すぞゴルァ!!」

禁書「あっ、ごめんなさい。服の裾と間違えたんだよ」

一方通行「何をどォ間違えたら電極を引っ張ることになンだよ?」

禁書「いやー、ちょうど手の届く良い位置にあったんだよ」

一方通行「俺ァこれが生命線なンだよ。下手してぶっ壊されたら困ンだよ」

禁書「本当にごめんなさいなんだよ!」ペコ

一方通行「……いや、別にそンな大したことじゃあねェけどよォ」



禁書「よし! じゃあ本格的に捜しに行こう!」

一方通行「オイテメェ! ふざけンじゃねェぞ! お詫びにもう家に帰ってもイイですとか言えねェのか?」

禁書「あなたが帰られるとこっちが困るんだよ」

一方通行「今さらだけどオマエって自己中だろ?」

禁書「ジコチュー? 何それおいしいの?」

一方通行「そのテンプレリアルで使うヤツ初めて見たわ」

禁書「そんなこと言われても困るんだよ」



一方通行「……まあイイや。俺ァ帰る」カツンカツン

禁書「あっ、待って!」ガシ

一方通行「オイイイイイッ!! だから電極引っ張ンじゃねェええええええッ!!」

禁書「ごめんなさい! じゃあこっちで」グイ

一方通行「そこはチョーカー部分だろォがッ!! 犬猫の首輪とは違うンだぞクソシスターがァ!!」

禁書「うー、じゃあ私はどこを掴めばいいの?」

一方通行「まずは掴むっつゥ発想を跡形もなく消せッ!!」

禁書「じゃあ手伝ってくれる?」



一方通行「あァ、わかったわかったから離せッ! そろそろ首が閉まって息が……」クラ

禁書「わああッ!! 大丈夫あくせられーた!!」

一方通行「……死ぬかと思った。正直天井の銃弾食らった時より死ぬかと思った」

禁書「あまい? 何が甘いの?」

一方通行「そンなボケにツッコむ気力もねェよクソッたれが……」

禁書「……まあとりあえずとうまを捜すんだよ!」

一方通行「鬼かオマエは?」

禁書「鬼じゃないんだよ! シスターなんだよ!」



一方通行「シスターならこンな人をゴミのよォに人ォ働かせねェだろォが」

禁書「ごみなんて思ってないんだよ!」

一方通行「それはそれでオマエが恐ろしいわ」

禁書「?」

一方通行「……ったく。面倒臭せェからとっとと見つけるぞ」

禁書「おおっ!! なんだよ!」


―――
――





――
―――


-第七学区・地下街-


禁書「……で、何でデンパの届かない地下にまた戻ってきたのかな?」

一方通行「あァ? 何でだと思う?」

禁書「……お間抜けさん?」

一方通行「俺がマヌケならオマエは何なンだよ?」

禁書「むー、じゃあ何で戻ってきたのかな?」

一方通行「さっき電話かけた時に電波の届かないとか電源が切れてるとかなンとか言ってただろ?」

禁書「そうなの?」



一方通行「……チッ、言ってたンだよ」

禁書「それがどうかしたの?」

一方通行「とりあえず電源が切れてる方はどォしよォもねェからほっとく」

禁書「ほっとくんだ……」

一方通行「そンなモン考えてたら日が暮れちまうだろ」

禁書「じゃあもう一つのデンパが届かないってのは?」

一方通行「まあそれをヒントにして捜すしかねェよな」

禁書「どういうこと?」



一方通行「おそらくアイツの主な活動範囲は第七学区内だろ」

一方通行「それ以外を入れると面倒臭せェからそこの中に絞る」

禁書「もしそれ以外の場所に居たら?」

一方通行「そン時は俺ァ帰る」

禁書「それは困るんだよ!」

一方通行「つーか思ったンだが、オマエの目的は達成したンだろ? 昼メシを食うっつゥ目的は?」

禁書「うーんそうだね。ごちそうさまなんだよ!」

一方通行「じゃあ上条捜す意味ねェよな?」



禁書「…………」

一方通行「…………」

禁書「……で、何でここに戻ってきたの?」

一方通行「オイ質問に答えろ、無視して同じ質問繰り返してンじゃねェ」

禁書「だってここまで来たら見つけないと気が済まないんだよ!」

一方通行「ハイハイそォですか。じゃあ話ィ続けンぞ」

禁書「う、うん」

一方通行「第七学区内で電波が届かねェ場所っつったら、この地下街とその他だけだ」

禁書「その他って何?」

一方通行「電波を通さねェよォにしてる研究施設とかだよ」

禁書「そんな建物があるんだ……」



一方通行「これぐれェ学園都市の常識だぞ」

禁書「しょ、しょうがないんだよ! 私はもともとここの人間じゃないし」

一方通行「まあそンな話はどォでもイインだ」

禁書「どうでもいいんだ」

一方通行「電波が届かねェってンなら、必然的にこの地下街を歩いてるっつゥ考えになンだろ?」

禁書「うーん、言われてみればそうだね」

一方通行「つーことでこの中を捜しまァす」

禁書「了解なんだよ!」


「あれ? シスターちゃんじゃないですか?」


禁書「ん? あっ! こもえにあいさ!」

一方通行「あン?」



小萌「こんなところで何やってるんですか?」

禁書「とうまを捜してるんだよ!」

姫神「上条君を?」

禁書「そうだよ! ここまで来たら絶対に見つけるんだよ!」

姫神「そう。 ……ところで」

一方通行「あァ?」

姫神「彼はどなた?」

小萌「あー! たしかあなたは黄泉川先生の居候の……えーと」

禁書「あくせられーただよ!」

小萌「そうそう一方通行ちゃん!」



姫神「アクセラレータ? 変な名前」

一方通行「何ですか何なンですかァ? 何で初対面のババァに変な名前とか言われなきゃいけねェンですかァ?」

姫神「なっ。ババァって何? 私はまだ高一!」

一方通行「よかったじゃねェか、十分ババァだな」

姫神「こ。このモヤシ野郎……!」

小萌「わー駄目ですよ姫神ちゃん!」

禁書「そうだよ! それにあくせられーた! あなたも悪いかも!」

一方通行「あァ? 例えばァオマエ、犬に犬って言うのは悪りィことなのか?」

禁書「えっ? うーん、別に悪くはないんだよ」



一方通行「それと同じだ。ババァにババァっつって何が悪りィンだァ?」ニヤァ

姫神「こ。ろ。す」バチバチ

小萌「姫神ちゃん! そのスタンガンをしまうのですよー!」

姫神「スタンガンじゃない。魔法のステッキ」バチバチ

小萌「じゃあ魔法のステッキをしまってくださいですー!」

一方通行「あはっぎゃはっ!! 魔法ってババァの上に厨二病かよ、これはヒドイ!」

姫神「小萌先生。そこをどいて。彼を殺せない」バチバチ

小萌「駄目ですよー、殺しちゃ駄目ですー!」



禁書「あくせられーた! いい加減にするんだよ!」

一方通行「あァ? そもそも喧嘩吹っ掛けて来たのはソッチだろォが」

禁書「うう。たしかにそうだけど」

小萌「姫神ちゃん! たしかにババァ呼ばわりは酷いですが、ここは耐えてさっきのことを謝るですよー!」

姫神「さっきのこと?」

小萌「変な名前って言ったことです!」

姫神「私は。事実を言ったまで」

小萌「それでもですー!」

禁書「あいさ!」



姫神「……わかった。二人ともが。そこまで言うのなら」スッ

姫神「一方通行君」

一方通行「あァ?」

姫神「変な名前って言って。ごめんなさい」ペコ

一方通行「…………」

姫神「だから。私をババァ呼ばわりは。やめて欲しい」

一方通行「……チッ、くっだらねェ」

禁書「あくせられーた!」



一方通行「ハイハイワカリマシター。スンマセンねー姫神さーン」

姫神「……何か腑に落ちない謝り方だけど。許す」

小萌「ふー、何とかこの場が収まってよかったのですー」

禁書「あくせられーた、これからは女の子に無暗にババァとか言っちゃ駄目なんだよ!」

一方通行「チッ、言われなくても分かってンだよ」

小萌「それじゃあ私たちはそろそろ行くのですよー」

禁書「そういえば二人は何してたの?」

姫神「買い出しに行ってた」



禁書「買い出し? こんな地下まで?」

小萌「ふふふ。こんな地下まで来るのには意味があるのですよー」

姫神「小萌? まさかあれを見せるつもり?」

禁書「何々ー? 何が入ってるのその袋?」

小萌「じゃーん! 奮発して買った国産和牛ですよー!!」ジャーン

禁書「おおおっー!! お肉ー!!」

姫神「……終わった。全部」



小萌「今夜ウチでこれを使って焼肉パーティーをするのですよー!」

禁書「いいなー!」

小萌「シスターちゃんもよかったら上条ちゃんと一緒に来てくださいね?」

禁書「行くー!! お肉ー!!」

姫神「……上条君が来るなら。まあいっか」

小萌「じゃあまた後で会いましょうー!」ノシ

禁書「またねー!」



一方通行「…………」

禁書「いやー楽しみだねーお肉!」

一方通行「つーか絶対ェ足りねェだろあの肉。オマエのせいで焼肉パーティーがベジタリアンパーティーになるな絶対ェ」

禁書「えー? そんなことはないんだよ! 私はシスターだからね」エッヘン

一方通行「シスターはシスターでも暴食シスターだけどな」

禁書「そんなことより早くとうまを捜して焼肉パーティーなんだよ!」

一方通行「ハイハイ俺も早くヤツを捜し出してお昼寝パーティーとしますかなァと」


―――
――




-第七学区・某コーヒー屋-


打ち止め「うえっマズっ」オェ

浜面「ちょ、おまっ!? 店内で堂々と不味い発言してんじゃねえ!」

打ち止め「だってミサカには苦すぎるよこれ! ってミサカはミサカは口に不快感を残しながら文句を言ってみる」

浜面「お前が砂糖とミルク無しで飲むからだろ?」

打ち止め「そもそも砂糖とミルクはどこにあるの? ってミサカはミサカはキョロキョロしながら探してみる」

浜面「ああ、あそこのカウンターの近くに銀色の筒が置いてんだろ? あの中に置いてあるぞ」

打ち止め「うえっ遠いなー、ってミサカはミサカは素直な感想を呟いてみたり」ボソ

浜面「……はぁ。わかったよ俺が取りに行けばいいんだろ」ガタッ

打ち止め「わーありがとうハマヅラ! ってミサカはミサカはお礼を言える良い子!」

浜面「あーはいはいそうですねー良い子ですねー」テクテク



浜面(……しかし、アイテム連中との集まりの時のドリンクバー往復といい、今の状況といい……)

浜面(もしかして俺はあれか? パシリの才能でもあんじゃねえのか?)

浜面(うわっ、自分で言って悲しくなりそうだな……)

浜面「……ええと、うわっ、砂糖とかミルクの種類多過ぎだろ」

浜面「誰がこんなに種類使うんだよ。全種類入れてミックスシュガーコーヒーでも作る気かよ」

浜面「……まあ適当でいっか」スッ


ペチン


浜面「(手が当たった?)あっ、すみません」

「あっ、こちらこそごめん」

浜面「…………あっ」

「……ナニ? ミサカの顔に何かついてる?」

浜面「ん? ミサカ?」



打ち止め「……よし! もう一回だけ飲んでみよ! ってミサカはミサカは再度ブラックコーヒーに挑戦してみる」ゴク

打ち止め「…………」

打ち止め「……おえっ、やっぱりマズイ」


「何お子様が背伸びなんかしちゃってブラックなんか飲んでるの? まさかあの人の真似ごと? あひゃひゃ!」


打ち止め「……えっ? 何であなたがここに居るの? ってミサカはミサカは番外個体に尋ねてみたり」

番外個体「何でって言われても、どっかの誰かさんが逃げやがったからその後始末を任されたから、その帰り道としか言いようがないね」

打ち止め「ああ、ヨミカワにおつかいを頼まれたんだね、ってミサカはミサカは番外個体の持ってる荷物を見て把握してみる」

番外個体「ま、そーいうこと。で、悪は悪らしくここで買い食いならぬ買い飲みをしてるってわけ」



打ち止め「わーズルーい! ミサカも買い食いならぬ買い飲みしてみたーい! ってミサカはミサカはお願いしてみたり」

番外個体「飲んでるじゃん。いかにも不味そうに」

打ち止め「これはあれだよ! デフォルトで砂糖とかミルクが入ってないのが駄目なんだよ! ってミサカはミサカは指摘してみる!」

番外個体「あひゃひゃひゃ! まだ早いって事だねお子様には☆ そんな不味いならコンビニでミルクコーヒーでも買ってくれば?」

浜面「おいお前ら。店内で堂々と大声で不味いという言葉を連呼しないでいただきたいのだが……」

打ち止め「あ、ハマヅラ。砂糖とミルクは持ってきてくれた? ってミサカはミサカは手を出して要求してみる」スッ

浜面「ほらよ。適当に持ってきたから何が何だかわかんねえぞ?」

打ち止め「別に甘くなれば何でもいいよ! ってミサカはミサカは蓋をあけてミルクを投下してみる!」タラー



番外個体「……そもそも何でこの組み合わせで歩いてるわけ? 珍しすぎてツチノコもビックリするよ?」

浜面「俺もそのつもりはなかったんだけどな。まあ、同じような目的を持った者同士一緒に行動してるんだよ」

打ち止め「ミサカはあの人、ハマヅラはタキツボって人を捜してるの! ってミサカはミサカは要点を説明してみる」

番外個体「ふーん、それはそれは楽しいそうだねえ司令塔様。ミサカが雑用押しつけられてるってのにねえ」

打ち止め「番外個体も一緒に来る? ってミサカはミサカはこのグループに勧誘してみる」

番外個体「やなこった。これに参加してあの人が嫌がるなら参加してもイイけど、今はこの荷物を持って帰るのが先だしね」

打ち止め「へえ、それは残念だねー、ってミサカはミサカはニヤついてみたり」ニヤニヤ

番外個体「はあ? 何そのムカつく顔? そーいうのはミサカの特権なんだけど?」



打ち止め「いやー大人の体を持ってるんだから働くのが当然だよねー、って思ってただけだよー、ってミサカはミサカは心情を吐露してみる」

番外個体「ふーん。そんな自分がお子様ボディだからってひがまなくてもイイのに? お・ね・え・さ・ま☆」

浜面「げっ!? やっぱり打ち止めの言ってた事は本当なのか!?」

番外個体「……ナニ突然驚いてるの?」

浜面「明らかにお前の方が大人だろ? 何でお姉様?」

番外個体「まあ、ミサカたちにもいろいろあるってことだよ☆」

浜面「……じゃあこっちの打ち止めがお姉さんで、こっちの見た目大学生のあなた様は妹さんってこと?」

番外個体「製造日的にはね」

浜面「……訳が分からん」



番外個体「ナニ頭抱えてんの?」

打ち止め「ハマヅラは馬鹿なんだよ、ほっといてあげた方が良いよ、ってミサカはミサカはアドバイスしてみる」

番外個体「まーそーだよねー。ミルクとガムシロップの違いも分からない低能さんにはちょっと難しいかな?」

浜面「いやそれはわかってるよ!? ガムシロップの方が甘いんだろ!?」

番外個体「……それだけ?」

浜面「……そりだけ」

番外個体「出直してきたら?」

浜面「チクショウ……」


―――
――





――
―――


-第七学区・地下街-


打ち止め「……うう。砂糖とミルクを入れてもやっぱり苦かった、ってミサカはミサカは飲んだことを激しく後悔してみる」

浜面「テメェ金払ったのは誰だと思ってやがる?」

番外個体「あひゃひゃひゃっ! やっぱりお子様にはミロ辺りがお似合いだね☆」

打ち止め「それはコーヒーじゃなくてココアだよ、ってミサカはミサカは訂正してみる」

番外個体「知ってて言ったんだよ」

浜面「……コーヒーとココアって違うのか?」

打ち止め「…………」

番外個体「…………」

浜面「……何だよ?」



打ち止め「ハマヅラ……コーヒーとココアは根本的に違うよ? 材料とか」

浜面「えっ? マジで?」

打ち止め「コーヒーはコーヒー豆、ココアはカカオ豆から作られるんだよ、ってミサカはミサカは簡単に説明してみる」

浜面「へー、知らなかったな。てっきりコーヒーの砂糖多い版がココアかと」

番外個体「それあの人の前で言わない方が良いよ? でないと愉快なオブジェにされちゃうよ☆」

浜面「…………肝に銘じときます」



番外個体「じゃあミサカはそろそろ帰るとするね」

打ち止め「もしあの人を見かけたら、ミサカに連絡してね! ってミサカはミサカはお願いしてみる」

番外個体「いいよ!」

浜面「……エラく素直だな」

番外個体「だってあの人に最終信号が捜してるって言ったら、絶対あの人嫌な顔するよ。あの人の嫌がらせがミサカの趣味だからね」

浜面「随分と暗い趣味だなーおい」

番外個体「しょうがないじゃん。そーゆー風に生まれてきちゃったんだからさ」

浜面「もっと違う事を趣味すればいいのによ。見た目綺麗なんだからオシャレとかさ」

番外個体「な、何言ってんの馬鹿みたい!! ミサカはそんなの興味無いもんね!」

浜面「あーさいですか」



番外個体「もーミサカ行くね!? 馬鹿な事言う変態がいるから!」タッタッタ

浜面「趣味を提案してやっただけで変態扱い!?」

打ち止め「じゃああの人を見かけたらよろしくねー! ってミサカはミサカは手を振ってみる」ノシ

浜面「……なあ。何で俺が変態扱いされなきゃいけねえんだ?」

打ち止め「さあ? でも番外個体から見たらあなたは変態だったんじゃない? ってミサカはミサカは何となく予想してみる」

浜面「あーマジかよーチクショウ。アイテム連中にもキモイやら変態やら言われるのはマジだったのかよ……」

打ち止め「まあ元気だしなよ? ってミサカはミサカはあなたの肩を叩こうとしたけど届かない」


―――
――




-第七学区・地下街-


上条「……あー疲れた。ちょっと休憩しようぜ?」

滝壺「わかった。ファミレスにでも行く?」

上条「いや、そこら辺のベンチでいいだろ」

滝壺「そんなのでいいの?」

上条「つーか、貧乏人の上条さんにはそんな疲れたらファミレスとか言う発想はないのですよ」

滝壺「ふーん。じゃあそこのベンチに座ろ?」

上条「ああ」



上条「……あーしかしどんだけ歩いたんだぁ? こんだけ捜しても見つからねえってどうかしてんだろ」

滝壺「そうだね。さっきから信号が来なくなったし」

上条「こりゃあ手詰まりか? 手掛かりがねえと見つけようねえし」

滝壺「ごめんね。私が浜面の信号を受信さえできれば……」

上条「いや、いいって。そうだ! 喉渇かねえ? 俺何か飲み物買ってくるよ、何がいい?」

滝壺「普通の飲み物なら何でもいいよ」

上条「わかった。じゃ、ちょっくら言って来る」タッタッタ

滝壺「いってらっしゃい」


―――
――





――
―――


-第七学区・地下街出口付近-


ガタン


上条「……はぁ。しかし浜面のヤツどこに行きやがったんだ?」

上条「滝壺の信号とやらを信用してないってわけじゃねえけど、本当に地下街に居んのか?」

上条「…………」

上条「つーか未だに昼飯を食べられず発狂してそうな、ウチの純白シスターさんは何やってんだろうなー?」

上条「一応カップ麺とかはあるけど、あいつ湯とか沸かせねえだろうなー」

上条「最悪カップ麺をそのまま食ったりとかしてそうだな」



上条「……ま、上条さんの頭蓋骨が噛み砕かれるのは確定ですね。不幸だー」アハハ

上条「おっとついついボーとしちまった。そろそろ滝壺のところに戻らなきゃな」タッタッタ

モブ男「もしもーし? お前今どこに居んの?」

上条「……あれは?」

モブ男「えっ? 南入口? お前北入口って言ってなかったっけ?」

上条「…………」

モブ男「わかった、今すぐ南行くわ。動くんじゃねえぞ。じゃあな」ピッ

上条「……これだ!」


―――
――





――
―――


-第七学区・地下街-


滝壺「…………」ボー

上条「滝壺ー!」タッタッタ

滝壺「…………」ボー

上条「待たせたな滝壺……滝壺?」

滝壺「…………」ボー

上条「おーい滝壺さーん。おーい!」フイフイ

滝壺「……かみじょう? 何してんの?」



上条「何ってお前がボーとしてたからさあ」

滝壺「そう。ごめんね」

上条「いや、謝ることでもねえし。ほら、オレンジジュースでいいか?」スッ

滝壺「いいよ。ありがとう」スッ

上条「…………」カチャゴクンゴクン

上条「ぷはー生き返るー!」

滝壺「…………」ゴクゴク



上条「そういえば滝壺さあ」

滝壺「何?」

上条「浜面を見つける良い方法を見つけたんだけどさあ?」

滝壺「そうなの?」

上条「おう! すっげえ単純なのになぜか今まで思いつかなかった方法だ」

滝壺「どんな方法?」

上条「電話して場所を聞き出すんだよ!」

滝壺「…………」

上条「……あれ? 全然驚いてらっしゃられないようで……」



滝壺「その方法はさっきから思いついてたよ」

上条「えっ、本当か?」

滝壺「うん」

上条「じゃあ何でそれをやらなかったんだ?」

滝壺「おそらくはまづらは私と麦野たちがグルだと思ってる」

上条「まあそうだろうな。じゃねえとお前から逃げる理由がねえし」

滝壺「だから電話しても出てくれないと思う」

上条「あー、そうか……」

滝壺「そう」



上条「…………」

滝壺「…………」ゴクゴク

上条「……ま、大丈夫じゃね?」

滝壺「何が?」

上条「なんなら俺の携帯使って電話すればいいし」

滝壺「はまづらの番号を知ってるの?」

上条「おう。再開した時に交換したんだ」

滝壺「それならはまづらを見つけることができるかもね」



上条「よし、そうと決まれば電話を掛けようぜ」スッ

滝壺「その前に地下街から出ないとね」

上条「えっ?」

滝壺「地下じゃあ電波は届かない」

上条「……あっ、そっか」

滝壺「だから外に出ないと」

上条「そうだな。じゃあこれ飲み終えてから行こうぜ」

滝壺「うん」


―――
――






──
───


-第七学区・地下街-


禁書「ううー、全然見当たらないんだよ……」

一方通行「そォだな……」

禁書「あくせられーたの予想が外れたんじゃないのかな?」

一方通行「あァ? まあそォだろォな。これだけ歩き回っても遭遇しねェンだからなァ」

禁書「何でそんなに余裕で居られるのかな?」

一方通行「まだ可能性があるからなァ」

禁書「可能性?」



一方通行「見つからねェ原因ってのが二つある」

一方通行「一つは単純に予想が外れた、もう一つは向こうがコチラを察知して意図的に避けてるか……」

禁書「避けてる? 何でとうまが私たちを避けるの?」

一方通行「知らねェよ。つーかまだ避けてると決まったわけじゃねェ。あくまで可能性の話だ」

禁書「じゃああくせられーたはまだとうまは地下街に居ると考えて、未だに地下街の中を捜してるのかな?」

一方通行「まあそォいうことだ」

禁書「ホントとうまはいろいろな場所をうろちょろするのが好きだよねまったく!」

一方通行「そォいやオマエと初めて会った時もそンなこと言ってったな。たしか放浪癖とか何とか……」



禁書「そうなんだよ! とうまはいっつもやっかいごとに吸い込まれるように首を突っ込んでるんだよ!」

一方通行「……つーことは今もどこかで上条は厄介事に首ィ突っ込ンでるかもしれねェっつゥことだよな?」

禁書「はっ! もしかしたそうなのかもっ!」

一方通行「ますます面倒臭せェ展開になってきそォだなァオイ……」ハァ

禁書「こんなことしてる場合じゃないんだよ! 早く捜さないと……!」タッタッタ

一方通行「まあ待て暴食シスター」

禁書「暴食シスターじゃないんだよ! インデックスなんだよ!」

一方通行「わかってるっつゥの。落ち着けって言ってンだよ」

禁書「とうまが魔術師に襲われてるかもしれないのに、落ち着いてなんていられないかも!」



一方通行「だから落ち着けっつってンだろ。大体オマエが言ったところで足手まといになるだけだろォが」

禁書「こう見えても私は魔術に関してはスペシャリストなんだよ!」

一方通行「知識面だけだろォが。つーかいい加減話聞けって」

禁書「何?」

一方通行「もし上条がそんな面倒臭せェことに巻き込まれてンなら、こンな人の多い場所で戦わねェだろォが」

禁書「……言われてみればそうかも」

一方通行「だったら上に上がってる可能性が出てくるだろ」

禁書「……ってことは!」

一方通行「上に上がって電話でも掛けてみりゃあもしかしたら繋がンじゃねェの?」

一方通行(まあ普通なら戦闘中に電話を出る余裕なンてねェってツッコむだろォな)



禁書「おおおおっ!! さすがはあくせられーた! 頭がいいんだよ!」

一方通行「まあな(やっぱコイツ馬鹿だわ)」

禁書「そうと決まれば地下から脱出するんだよ!」

一方通行「そォだな。こっからならこっちの道から行った方が早ェか」カツンカツン

禁書「近道とかわかるとかすごいね! 私は未だにこの街の道がチンプンカンプンなんだよ!」

一方通行「完全記憶能力仕事してねェのかよ」

禁書「道は覚えてるのだけど、なぜか迷うんだよねー」ウーン

一方通行「使えねェ」


───
──




-第七学区・地下街-


浜面「……なあ打ち止め?」

打ち止め「何? ってミサカはミサカは返事をしてみる」

浜面「今更言いたくねえんだけどな」

打ち止め「ん?」

浜面「もう一方通行のやつ家に帰ってんじゃねえか?」

打ち止め「な、なんだってー!? ってミサカはミサカは大げさなリアクションを取ってみたり!」

浜面「だってこの地下街で捜し出して一時間近く経ってんだぜ? アイツがこんなところに一時間以上滞在するようなやつか?」

打ち止め「うーん言われてみればそうかも、ってミサカはミサカは考え込んでみる」



浜面「そろそろ捜すなら捜すで場所変えねえか? 例えばファミレスとかさあ」

打ち止め「そうだね。ミサカもそれが良いと思う。上ならミサカも電波を捜せやすくなるし、ってミサカはミサカは探索効率上昇を期待してみる」

浜面「効率面を言ったらジャッジメントとかに頼んだ方が良いとは思うけどな」

打ち止め「そこまでする必要はないと思うよ、ってミサカはミサカはもっともなことを言ってみる」

浜面「そうだな。むしろお前が捜索を依頼される方の立場だしな」

打ち止め「そ、そんなことはないよ! ……たぶん」

浜面「そんなことあるだろ。向こうから見たら家から勝手に消えた子供、って感じにしか認識されないと思うぜ」



打ち止め「……うう、ミサカは子供じゃないもん! ってミサカはミサカはビリビリアタックでイライラをぶつけてみる!」ビリビリ

浜面「痛いッ!? おまっ、耳に電撃放ってんじゃねえッ!! 地味に痛いじゃねえか!!」

打ち止め「ミサカを子供扱いするあなたが悪いんだよ、ってミサカはミサカは腕を組んで不貞腐れてみる!」プンプン

浜面「十分ガキじゃねえか……ああー何か耳鳴りがしてきた」

打ち止め「じゃあ早く地下街から出ようよ! ってミサカはミサカは袖を引っ張って急かしてみる!」グイグイ

浜面「ああーちょっと待ってくれー。 つーか耳鳴りがして何言ってんのかさっぱりなんだけど」

打ち止め「もう! 何やってんのハマヅラ? 早くしてよ!」

浜面「何て言ってんのかわかんねえけど、理不尽なことを言われてるような気がする」


───
──




-第七学区・ふれあい広場-


上条「……よし。この辺りでいっか」

滝壺「そうだね。待ち合わせ場所としてもわかりやすい」

上条「じゃ、電話掛けるぜー」ピッピッ

滝壺「お願い」

上条「…………」ピッ

滝壺「…………」


プルルルルルルル プルルルルルルル



一方通行「……ここなら十分電波が届くだろ」

禁書「じゃあとうまと電話ができるんだね!」

一方通行「そォだな」

禁書「なら早く掛けるんだよ!」

一方通行「チッ、分かってンだよ。俺だってさっさとこの状況から解放されてェからな」カチャ

禁書「むー、何かなそれ?」

一方通行「どォでもイイ」ピッピッ


プルルルルルルル プルルルルルルル



打ち止め「やったー!! ついに外に出られたー!! ってミサカはミサカは解放感に浸ってみたり!」

浜面「たしかに久々にお日様の光を浴びた気がするしなー。一時間ちょっとぐらいしか地下にはこもってねかったけどな」

打ち止め「さーて、あの人の居場所を探るべく電波を探る作業に戻るぜ! ってミサカはミサカは今までにないほど集中してみたり」

浜面「……よし、こっちはこっちで捜すとしますかなー」スッ

浜面「地下街じゃあ出来なかったことが、今ならできるって訳だ」

浜面「しかし結構今更だよなー。携帯で連絡するなんてよ」

浜面「今までの苦労は何だったんだって思えるくらいカンタンな方法だしな」

浜面「……最初っからこうすればよかったんじゃねえか? 誰を捜すにしろ」

浜面「ま、いいや。ええっと滝壺の番号はっと……」


ピーピーピーピー



浜面「……なっ!? 電池がねえだとぉ!? 何てこったい!」

浜面「何でこんなところでこんな不幸なことが……俺は上条じゃねえぞチクショウ!!」


ピー


浜面「oh……」

打ち止め「どうしたのハマヅラ? ってミサカはミサカは顔面蒼白のあなたに聞いてみたり」

浜面「……最後の希望が絶たれた」

打ち止め「?」



『電源が入っていないか~』


上条「……ありゃ?」

滝壺「どうしたの?」

上条「繋がらねえ……」

滝壺「圏外にでもいるのかな?」

上条「ってことはまた地下街を捜すのかぁ?」

滝壺「……もしかしたら携帯が電池切れなのかも。はまづらだし」



上条「……まあ、どちらにしろまた振り出しに戻ったって訳か……」

滝壺「そうだね」

上条「はぁ……不幸だ」

滝壺「…………」

上条「……どうした滝壺?」

滝壺「あそこの銀行。こんな時間なのにシャッターが閉まってる」

上条「それがどうかしたのか?」

滝壺「嫌な予感がする……」

上条「?」



『只今電話に出ることが出来ません~』


一方通行「……チッ、あンの三下がァ。一体アイツは何してやがンだ?」

禁書「……どうだった?」

一方通行「見りゃあわかンだろ。繋がンねェ」

禁書「……はぁ。とうまは一体どこで何をやってんだろうね?」

一方通行「さァな。俺には知ったことじゃねェ……あン?」

禁書「あくせられーた! もっととうま捜しに積極的になって欲しいんだよ!」



一方通行(……あの銀行、何で防犯シャッター閉まってンだァ?)

禁書「あくせられーたはもっと物事に取り組む姿勢を──」

一方通行(まだ銀行が閉まるよォな時間じゃねェだろ……まさか)

禁書「……あくせられーた聞いてる?」

一方通行「チッ、面倒臭せェことになりそうだなァクソったれ」

禁書「なっ!? 面倒臭いって何かな!? 面倒臭いって!?」



浜面「……さて、最後の希望がぶち壊された訳だがどうしようか?」

打ち止め「むー……」

浜面「で、一方通行の電波とやらは見つかったのか?」

打ち止め「うー、もうちょっと待って! 後少しで……」

浜面「はぁ……まあ、とりあえずは滝壺は後回しだな。打ち止めの電波とやらを頼りに一方通行を早く見つけなきゃな」

打ち止め「……!」ピコン

浜面「おっ、見つかったか?」

打ち止め「うん! ここから結構近いよ! ってミサカはミサカは腕を引っ張りながら走り出してみたり!」

浜面「おい、そんな慌てなくてもいいだろうに……」



打ち止め「あんまりゆっくりしてたら見失っちゃうよ! ってミサカはミサカは──」

浜面「はいはいわかったわかった……あら? ちょっと待ってくれ打ち止め」

打ち止め「どうしたのハマヅラ? ギックリ腰にでもなった? ってミサカはミサカは心配してみる」

浜面「違げえよ! ちょっと気になることがあったんだよ!」

打ち止め「気になること?」

浜面「ああ。あそこに停まってるバンがあるだろ?」

打ち止め「……うん、あれがどうしたの? ってミサカはミサカは尋ねてみる」



浜面「ナンバープレートがねえんだよ」

打ち止め「たしかにないね、ってミサカはミサカは視認してみる」

浜面「ありゃあ盗難車だな」

打ち止め「盗難車?」

浜面「そうだ」

浜面(……たしかこの辺りに銀行があったはずだ)

浜面(つーことはあのバンは……)




ドカァァァァァァァァァン!!



上条「!? 何だ!?」

滝壺「……見たところ銀行強盗だね」

上条「……アンチスキルとかジャッジメントは来てねえのか!?」

滝壺「来てないみたい。でも誰かが呼んでるはずだからすぐに来ると思う」

上条「そうか……」

滝壺「……どこに行くの?」

上条「ちょっと止めてくる。滝壺はそこに居てくれ!」タッタッタ

滝壺「あっ……」



禁書「わっ!? びっくりした! 何!? 魔術師!?」

一方通行「ンな高尚なヤツらじゃねェよ。ただの三下共だ」

禁書「ど、どうしよう……」アタフタ

一方通行「チッ、アンチスキルもジャッジメントもまだ居ねェのかよ使えねェなァ」カツンカツン

禁書「どこに行くの?」

一方通行「あァ? 面倒臭せェけど暇つぶし」

禁書「言葉に矛盾が発生しているんだよ」

一方通行「オマエは一歩たりともここから動くンじゃねェぞ」

禁書「う、うん……」

一方通行「さァて、害虫駆除と行くかァ……」カチッ



打ち止め「うわっ!? 何か爆発した!? ってミサカはミサカはビックリして腰を抜かしてみたり」

浜面「マジかよ。何でこう都合の悪い予感ってのは当たるんだ?」

打ち止め「急いでヨミカワに連絡しないと、ってミサカはミサカはポケットから携帯電話を取り出してみたり」

浜面「ヨミカワってあの巨乳アンチスキルの黄泉川か? つーかお前携帯持ってたのかよ!?」

打ち止め「ヨミカワと知り合いなの? ってこんなことしてる場合じゃなかったね! ってミサカはミサカは電話を掛けてみる」

浜面「……はぁ。しゃーねえな、たまにはアンチスキルのお手伝いと行きますかねーと」テクテク

打ち止め「あれ? ハマヅラどこか行くの? トイレ?」

浜面「あー、トイレでも何でもいいからそこ動くんじゃねえぞ!」タッタッタ


───
──





──
───


強盗A「オラッ!! どけどけこっちには人質がいんだぞゴルァ!!」

銀行員「た、助けて……」

強盗B「ヒャッハー! リーダー、この金は一旦バンに積み込みに行ってきますね?」

リーダー「よし、俺も行くわ」

強盗C「行ってくるぜ!」タッタッタ


カツンカツン


強盗D「……オイ!! 何だテメェは!?」

強盗F「あん?」




一方通行「こんにちはァ、ボランティア活動でゴミ掃除しに来たンだけどよォ、清掃場所はここで合ってンだよなァ?」カツンカツン



強盗E「何だあの野郎!? 杖ついてる癖に生意気なんだよ!」

強盗F「こっちには銃があんのが分かってんのかあァん!?」

強盗A「それにこっちは人質が居んだぞ!!」


一方通行(見たところ拳銃持ちが四人、一人ナイフで人質付き)

一方通行(裏に逃げていったヤツらはおそらく金を車か何かに積み込みに行ったンだろォな)



強盗D「オラァ!! 何か言えよテメェ!!」

強盗G「つーかゴミはお前だろ障害者が!!」

一方通行「あン?」

強盗E「あひゃひゃっ!! たしかにこいつの方がゴ──」


グシャ!!



強盗E「あああああああああッ!! 腕がァあああああああああッ!!」ゴロゴロ




強盗G「なっ!? いつの間にッ!?」

一方通行「……オマエらァ誰に口利ィてンのか分かってンのかァ?」

強盗D「クソッ! 死ねえッ!!」


パンッ!! パンッ!!


強盗F「やったか!?」

強盗A「ってアイツどこに行きやがったんだ!?」



ゴキッ!


強盗D「……ご……がぁ……」バタッ

一方通行「あーあ、一々殺さねェよォにすンのは面倒臭せェなァオイ」

強盗F「こ、この野郎ッ!?」


パンッ!! パンッ!!


一方通行「──チッ」


キュイーンピュン



強盗F「──あ、足がァああああああッ!?」バタバタ

強盗G「何で俺までェええええええええええッ!?」バタバタ

一方通行「わざわざ急所ォ外してやったンだから感謝しろォ」

強盗A「……お、オイ!! 動くな!!」

一方通行「あン?」

強盗A「これ以上一歩でも動いてみろ! この女の首かっ切るぞォ!!」

銀行員「ひっ、ひぃぃ!?」

一方通行「……ハァ。なァにいかにも三下なセリフほざいてンですかァ? もォどォしよォもねェゴミクズだなァオマエ」



強盗A「う、動くんじゃねえっつってんだろォテメェ!!」

一方通行「……わかったわかった。わかったからオマエも動くなよォ死ぬぞ?」クイ

強盗A「は?」


バリン!!


強盗A「うわっ!?」

銀行員「キャッ!!」バッ

一方通行「…………」



強盗A「な、ナイフが割れた……? テメェ一体何をしやがったんだ!?」

一方通行「教えてやろォか? ま、オマエに教えたところで理解出来ねェだろォがよォ」

強盗A「……ひっ、ひぃっ!?」

一方通行「さァて、オマエの自分を守る手段が無くなった訳だけどよォ……」

強盗A「た、助けて……」

一方通行「オマエはどンな方法で料理して欲しいンだァ?」ニヤァ


―――
――




――
―――


強盗B「……あれ? このっ!」ガンガン

リーダー「どうした!? 早く開けろ!!」

強盗C「り、リーダー!! この車のドアがなぜか開かねえ!?」

リーダー「なっ、ど、どういうことだ!? あらかじめちゃんと開けてただろ!!」

強盗B「何で鍵が閉まってんだよクソっ!!」ガン

リーダー「チッ、一体誰がこんなイタズラを……?」


プープー!!


強盗C「な、何だ!?」



『はいはーい! ちょっと邪魔だから退いてくれー!』


強盗B「く、クレーン車!?」

リーダー「何だってあんなモンがここに!?」


『アシさえ無くしちまえば、あとは黄泉川の野郎が勝手にやってくれるだろ。よいしょっと』


グイーン!


強盗C「……おいおい冗談だろ。それ明らかにビル破壊用の鉄球じゃねえか」

リーダー「……おい! 離れろお前ら!! 危ねえぞ!!」バッ



『どっかーん!』



グシャァ!! ドォオオオオオオオン!!



強盗C「がああああああああああッ!!」ドコッ

強盗B「ぐえっ!?」バキ

リーダー「く、くそうっ!」タッタッタ



浜面「……あーあ、だから危ねえっつったのによぉ」



───
──




──
───


リーダー「……はぁ……はぁ、くそっ! お前ら!! 移動手段を失……えっ?」



<ギャッアアアアアアアアアアアッ!!



リーダー「……ぜ、全滅だと……?」

リーダー「う、うそだ……完璧な計画を立てて、あんなに準備して……」

リーダー「それなのにここで終わるって言うのかよ?」

リーダー「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!」バコン

モブ女「きゃっ!?」



リーダー「あん?」

モブ女「ひっ!?」

リーダー「……おいおいまだ手は残されてるじゃねえか」

モブ女「あ、あ、あ、」

リーダー「女ァ、こっち来いよォ……」

モブ女「い、いやっ……!」

リーダー「俺は『火炎放射(ファイアスロアー)』って能力持ってんだけどよー」

モブ女「…………」ガクガクブルブル



リーダー「言うこと聞かねーと燃やしちまうぞ!?」


ボォウウウウウウッ!!


リーダー「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」


バキン!!


リーダー「あ?」

上条「…………」



リーダー「何だガキィ!? 何だそのムカつくアホ面はァ!?」

上条「……テメェ、ふざけんじゃねえぞ」

リーダー「はあ!? 何がだァ!? 銀行強盗したことか? それともテメェの面馬鹿にしたことか!?」

上条「無関係な人巻き込んでんじゃねえよ!」



リーダー「……あひゃひゃっ!! 何言ってんだこのガキは!?」

上条「テメェが強盗して勝手に捕まんのは構わねえ。別に俺のことをバカにすんのも構うわねえよ……でも」

上条「テメェの勝手な都合で何の関係もない人達が巻き込まれんのは間違ってんだろうが!!」

リーダー「はあ!? バッカじゃねえのォ!! 何が間違ってるってえ!?」


リーダー「俺はなァ! 自分が助かるってんなら何だってするぜえ!? 一般人巻き込んだり仲間見捨てたりなァ!!」

上条「テメェ!!」

リーダー「つーか何綺麗事ほざいてんだテメェ!! どうせお前の行動に巻き込まれて損した人間なんてたくさん居んだろ!?」

上条「……たしかにそうだ。俺なんかのせいで傷ついた人だって居る」



上条「だけど、俺はテメェみてえにその人を自分で傷つけたり見捨てたりしねえ!!」


リーダー「……ったく話になんねえな」

リーダー「そろそろアンチスキルとかジャッジメントが来る時間だろうよ」

上条「…………」

リーダー「だからとっとと邪魔するヤツ全員片づけてトンズラするとしようかなァ!?」



上条「……いいぜ」ダッ

リーダー「くたばれクソガキがァあああああああああッ!!」


ゴォオオウウウウウウウウウウ!!


上条「テメェが無関係な人達を自分勝手な理由で傷つけていいと本気で思ってんなら……」バッ



バキン!!


リーダー「なっ!? 俺の炎が!?」



上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!!」ゴォウ



ズガンッ!!



───
──




-第七学区・ふれあい広場-


シュン!


黒子「ジャッジメントですの!! ……ってあら?」

初春「……待ってくださいよー白井さーん! ってどうしたんですか?」

黒子「初春。これはどういうことですの?」



初春「これって何ですか……ってあれ? もう終わってる?」

黒子「一体誰が……見たところアンチスキルの方々はまだ来られてないようですし……」

初春「とにかく犯人を確保しておきましょうよ。いきなり起きて暴れられても困りますし」

黒子「そうですわね。では……」



麦野「……ってあれー? おかしいなー? ここに浜面の野郎が居たはずなんだけどねえ?」

絹旗「麦野?」

麦野「ああ絹旗か。どうしたこんなところに来て?」

絹旗「無線情報を駆使してここに来たんですが……」

麦野「私も監視カメラの映像で浜面がここに居たのを確認したから」



絹旗「……ってことは麦野も超見失ったんですか?」

麦野「まあそういうことね」

絹旗「これだけ超時間が経ってるのだから、滝壺さんがもう浜面見つけてそうですけどね」

麦野「ま、たぶんそうだろうね。映像には滝壺も映ってたし」

絹旗「そうなんですか。って、じゃあ私たちの超負けじゃないですか!?」



麦野「チッ、せっかく浜面を一日奴隷にできると思ってたのによー」

絹旗「そうですね。次の機会を超頑張りましょう!」

麦野「そうね。じゃあ滝壺は勝手に浜面と帰るだろうから、今日のところはかいさーん!」


───
──




-第七学区・某所-


浜面「いやー、今回は俺の活躍がなかったら犯人に逃げられてたなー」

一方通行「ナニ愉快な寝言ほざいてンだこの馬鹿面はァ?」

上条「まあまあ事件が解決したんだから別にいいじゃねえか」

禁書「とうま! 帰ってこないなら帰ってこないでちゃんと連絡して欲しいかも!」


上条「ひぃ! すみませんでしたインデックスさん!! 

禁書「さらに私の昼飯を忘れた上に他の女の子と歩いてるなんて……」

上条「本当に申し訳ありませんでした!! だから頭蓋骨噛み砕くのだけは勘弁してください!!」

一方通行「ケッ、みっともねェヒーロー様だなァ」






一方通行「あァ? そンなの人の勝手だろォが」

浜面「ぎゃははははっ! 幼女に怒られてやんの!」

一方通行「バラバラに解体してやろォか馬鹿面くゥン?」

浜面「調子に乗ってスンマセンでした」ペコ

打ち止め「謝るくらいなら挑発しない方がいいと思うよ? ってミサカはミサカはアドバイスしてみる」

>>310
すまん一番上に

打ち止め「あなたもあなただよ! おつかいがイヤだからって勝手に家を出るなんて、ってミサカはミサカは心底呆れてみたり」

が抜けてる



上条「……浜面。とりあえず頭下げる方向間違ってねえか?」

浜面「へっ?」

滝壺「はまづら」

浜面「た、滝壺……」

滝壺「…………」

浜面「……すまねえ滝壺。何の確認もせずに逃亡するなんてよ」



滝壺「いいよ。あの状況じゃしょうがいないよ」

浜面「ゆ、ゆるしてくれるのか?」

滝壺「うん。ただし……」


ダキッ


滝壺「今日はずっと側にいて。これは命令」

浜面「お、おう……」



一方通行「……ナニ道のド真ン中でイチャついてンだこのバカップルはァ?」

禁書「あれーあくせられーた。もしかしてこういうの羨ましかったりするの?」

一方通行「あン? ナニ馬鹿な事言ってンだオマエ? ンなわけねェだろォが」

打ち止め「もーあなたって素直じゃないよね! ってミサカはミサカはツンデレなあなたに抱きついてみたり」ダキッ



一方通行「……クソガキ。十秒以内に離れねェとぶン殴るぞ」

打ち止め「でも十秒待ってくれるんだね?」

一方通行「チッ、なら今すぐ離れろ!」ガシ

打ち止め「やだねーだ! ってミサカはミサカは抵抗してみる」



上条「十分テメェらもイチャついてんじゃねえか……」

禁書「とうまー! おなかへったんだよ!」

上条「……チクショウ」ボソ

禁書「ん? 何か言ったかな?」



上条「何でもねえよ。あー、今日の晩飯は何にすっかなー、インデックスは何がいい?」

禁書「とうま! こもえが焼肉パーティーに誘ってくれたから、今日はこもえの家に行くんだよ!」

上条「えっマジで!? やったー!! 久しぶりの肉だー!!」

禁書「おっ肉♪ おっ肉♪ おっにっくー♪」


~おわり~

最後眠過ぎて適当感が否めないけどとりあえず終わり
ここまで付き合ってくださったみなさんありがとうございました
VIPの仕様面倒臭すぎワロタwww

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