「うっひょぉぉおーっ! オ●ニー最っ高おぉぉぉおー」(27)

わーい わーい シコシコ…ピュッ!

姉「ようこそおちんちんチャンネルへ。みんな大好き! オ●ニー劇場はっじまーるよーっ!」

「んほおぉぉぉおっ! もっとぉもっとおぉ! もっと突いてえぇ! ぶち込んでぇえっ!」

「これがいいのか? ん? いくぞ」

「熱いのいっぱいどぴゅどぴゅしてえぇぇん! ぶちまけてえぇぇ!」

「ハアッ、ハア……ウッ」

「あひんっ……なーにー? また外に出しちゃったのー?」

「……ああ、つい」

「んもー、しっかりしてよー」

「……すまん」

「あーあ、早く孕ませて欲しいのになーっ」

「(……お前に子供なんて産ませるものか……絶対に)」

 先日、兄貴が死んだ。
 三人兄弟の長男。厳格な親父に仕えて働くかたわら、俺と弟の面倒を見てくれた。
 いつも人の輪の中心にいた。勉強も運動も遊びもみんな兄貴に教わった。自慢の兄だった。

 その兄貴が死んだ。
 異教徒の盗人が裁かれた時に、処刑に反対したからだ。
 その貧乏な異教徒が、病気の母に薬を与える為に盗みをはたらいて誤って人を傷つけた、ということを兄貴は知っていたから。

 しかし、兄貴は死んだ。
 異教徒は神を知らぬが故に罪を犯して死ぬのだ、という神の意志に反したから。

 兄貴は神に殺されたのだ。

 兄貴には嫁がいた。親父が連れてきた女だ。
 握っても余りそうな胸と大ぶりの果実の割れ目のような尻をした、冒涜的なまでに淫らな女だった。

「よろしくね。お姉ちゃんって呼んで欲しいなっ」

 俺はこの女が嫌いだった。兄貴以外の男の前で体をくねらせる、俺にまで色目を使うこの女が──。

「よろしくね、あ・な・た。二人っきりの時はお姉ちゃんって呼んでもいいわよ」

 兄貴が死ぬと、俺がこの女と結婚させられることになった。
 心底嫌だったが氏族を守るための掟であり、一族の長である親父の言い付けでもあった。従うしかなかった。

「あひいいぃぃっ! しゅごおおぉいっ! あの人のよりたくましいのおおぉぉっ!」

 女は初夜の床で早々に本性を顕した。俺は泣いた。

「あ……あなた……っ! ごめんなさいぃぃっ! 弟君のでわたし感じてるうぅぅぅ! バコバコされてイカされてるうぅぅうんっ!」

 せめてもの救いは、兄貴に子供ができなかったことだろうか。こんな淫売の子を愛せる自信が無い。

 だが『兄貴の子』を作らなくてはいけなくなってしまった。

『兄に息子が無い状態で未亡人となった兄嫁と結婚した場合、最初に産まれた男子は兄の息子として扱われる』
 ──これも氏族を繁栄させるための『掟』だ。

「わたし赤ちゃん欲しいな。お兄ちゃんの分の子供と、その次にあなたの子供。二人分のどぴゅどぴゅお姉ちゃんに受胎さ・せ・て」

 この淫売の狙いは分かっている。兄の息子となる子供を産めば、兄の持っていた財産は全てこの女に渡される決まりだ。
 させるものか。この女は財産欲しさに我が家に必死にすがりついている売女だ。

「最高よおぉぉっ! あなたのおちんぽ世界一いぃぃぃ! おちんぽ選手権世界一いぃぃぃっ!?」

 本当ならこんな汚い女には触れたくもない。だが嫁を拒絶することは、神の教えと氏族繁栄の掟に背くことになるので不可能なのだ。

 そこで俺は、体を重ねても膣に射精しないことにした。

「はひいぃぃんっ! じらさないでっ! お姉ちゃんおかしくなっちゃうよおっ! どぴゅどぴゅされないと死んじゃう病になっちゃうよおぉぉおっ!」

 ──何故兄の代わりに死んでくれなかった。
 呪われた祈りを捧げながら、俺は腰を繰り出して何度も売女を串刺しにした。

「ふおおぉぉっ! ずんずんちんぽで子宮口下がってるぅ! 子宮がちんぽを求めて受胎準備完了ぉ! 受胎確実ぅ! 弟ちんぽで受胎告知待ち確実うぅぅ!」

 そして俺は外に出した。

 ある日、俺は見てしまった。弟に食指を伸ばす淫魔の姿を。

「水掛けちゃってごめんねー……どーしよー全然拭き取れないよぉー」

「あっ……ね、姉さん、そこは……ッ」

「うわあぁぁん、何か熱くなってるうーっ! お姉ちゃんどうすればいいのーっ! ごしごしごしごし」

「あ、あ、あ……姉さあーん……」

 弟の股間に手技を施しながら、胸を押し付けて上目遣いで媚を売る淫魔。

「ごめんねっごめんねっ。痛いの? さすさすさすさす。痛いの痛いの飛んでけーふうーっ」

「は、は、息があぁー」

「ふーふーでも駄目なのー!? あーんっ! お姉ちゃんを許してーなでなでなでなですりすりすりすり」

「はうッ!?」

 やがて弟は恍惚とした表情を浮かべた。淫魔の手に堕ちたのだ。

 弟を救わなくては──だがその時に俺は何故か、怒りを弟に向けてしまった。

「おい! そこで何をしている!」

「ひっ……兄さん!?」

「早くあっちへ行け!」

「は、はいっ」

 淫魔に向き直ると、激ししくどす黒いものが俺の心に浮かんでくる。

「……こっちへ来い」

「あんッ! 引っ張らないでっ。痛いよぉ」

「……下を脱げ」

「え? えっ!? こんな物陰で何するの!? お姉ちゃんナニされちゃうのおっ♪」

「黙って後ろを向け!」

「ひゃんっ! お外でなんて…… 小鳥さんが見てるっ! お日さまに笑われちゃうっ♪」

「この──淫魔がッ」

ずぶっ

「はふううぅぅんっ! あちゅあちゅおちんぽやっぱりきましたわあぁぁぁあぁ!」

 淫魔の下半身に、立ったまま後ろから鉄槌をぶち込んでやる。

「いやだあぁ! やだよおぉぉ! こんなとこじゃ誰かに見られて快感淫靡昇天しちゃうぅぅっ!」

 構うものか。淫魔の忌まわしき姿を白日の下に晒すべく、波うって揺れる尻を掴んで鉄槌を叩き込み続けた。

「んほおぉぉんっ! イイっ! 無理やりぶち込まれて獣みたいに犯されるのイイっっ! ぶひぶひイィィイィ!」

 正体を見せたなこの畜生め。更に無言で熱い突きをくれてやる。

「んぶひぃいっ! お姉ちゃんちんぽ漬けにされちゃってるぅ! ハメハメおちんぽエサ無しじゃ駄目な体にされちゃってるうぅぅ!」

 この畜生は氏族の敵、そして俺の敵だ。力いっぱいだらしない尻を掴んで、めった刺しにしてやる。

「んごおぉぉっ! あちゅいぃいっあちゅいぃぃっっ! お姉ちゃんこのままちんぽ奴隷にされちゃうのををぉぉッ!?」

もはや奴隷になった女は、言葉とは裏腹に俺の子種を求めていた。

「なんでもするからぁっ! お姉ちゃんちんぽ奴隷なんでもしますからあぁっ! ちんぽ汁どぴゅどぴゅどぴゅーとお恵みくだしゃあぁぁいっ!」

 ──いかん、このままだとこの女の肉体の罠に嵌まってしまう。慌てて鉄槌を抜いて外に出した。

「はふうぅぅん……はぁっ、はあー、雄々しいアツアツデカチンポ汁をそんなにおあずけさせられたら……」

 女は流し目で言った。

「お姉ちゃん、もうあなた無しじゃ生きられないわ」

夜になると女はまた迫ってきた。

「今度はベッドでちゃんと可愛いがってね。肉奴隷お姉ちゃん、いっぱいおっぱいご奉仕したいのっ」

 一戦交えて膣外射精を終えた俺は、用を足した後に台所へと水を飲みに行った。女は寝床で快楽の余韻を貪っている。
 水がめから一杯の水を掬って喉を潤すと、体中に染み渡る冷たさが胸にわだかまっていた懸念をはっきりと浮かびあがらせた。

 ──あの女は危険だ。
父や弟を守るために、わが氏族の財産を守るためにしてきた膣外射精。それがいつの間にかあの女を虜にさせていたとは。
そして俺の中には──大切な弟に理由のない怒りをぶつけてしまうような感情、あの女への執着が育っている。

──神よ、俺はどうしたら良いのでしょうか。兄貴、貴方ならどうしたろうか──。

更にもう一杯水をあおって深呼吸をすると、ふと違和感を覚えた。
 ──暗がりに何かがいる。

「……誰だ」

「私は神の使者」

「何か用か?」

「お前を殺しにきた」

「なんだと!?」

「お前は神の教えに背いた。財産を惜しみ、生命の営みを不完全なものとした罪だ」

「あの淫らな女から一族を守るためだ!」

「お前の妻が何をした? 生命の営みを楽しみ、快感を享受することは罪ではない」

「淫蕩に耽ることは罪ではないのか!?」

「夫なしでは生きられないと語り、夫に奉仕することを悦ぶのが淫蕩か? そうさせたのはお前だろう」

「俺が……俺のしたことは……」

「お前の妻は掟に従い、夫に気に入られようと生きてきただけだ。昼間は良妻、夜は娼婦のような女など最高ではないか」

「……しかし、俺の罪は殺されなくてはならないほど重いのか?」

「神がこの世を作られて数千年。しかし未だ神を知らぬ人間が存在し、災厄や悪魔がはびこっている」

「ああ」

「神の教えが厳正に行われなければ、神を信じる人間は迷い、いずれ破滅する。人々を導き繁栄させるために、罪は裁かれねばならんのだ」

「だから兄貴も殺したのか? 哀れな異教徒をかばっただけで……」

「盗み傷付ける事は罪。それをかばうのもまた罪だ」

「それだけで俺も兄貴も、なぜ死ななくてはならないんだ!」

「それはお前達が、神に祝福された氏族の長の後継者だからだ。全ては人の世のため……」

「なに!? どうして我が一族が出てくる?」

「……今こそお前に教えてやろう。今、この世界で何が起こっているかを──」

「──鉄を知っているか?」

「ああ。神殿で鉄製の祭器を見たことがある。軽量で硬く、俺たちが日頃扱う銅よりも丈夫な希少金属だ」

「そうだ。ではその鉄を、北の国が武具や兵器にして版図を広げているのは知っているか?」

「……話には聞いている。鉄は加工がしやすく強度が高い。我々の銅の武具では歯が立たないだろう」

「金の数倍高価な鉄を、戦いに使う力を北の国は手に入れた。間もなくお前達の土地にも災禍は訪れるだろう」

「やはり戦いは避けられないのか……」

「非常時に、罪を得た者が指導者となって、果たして人々が付いてくるかね──ユダ族の王子よ?」

「!」

「戦で夫に先立たれた妻が、親を無くした子が、家も財産も失った民が、罪人についてくるか? 救えるか?」

「……」

「そんな世なら、夫にすがり付き財産を得て安定した暮らしをしたい、などと願う女はごく当たり前の存在ではないかな」

「そうかも……しれんな」

「お前達ユダ族は神に祝福された氏族だ。一族を率いる人間は、神の教えを守り人々を幸福に導く義務がある」

「……ああ」

「幸福であるためには混迷の世を生き残り、どんな事があっても乗り越えられる強さが必要だ」

「その為に神の教えはある」

「そうだ。そして教えは正しく用いられなくてはならん。迷わぬように、道を外さぬように」

「人々の幸福のために……」

「お前の兄は良心に従って生き、神の教えの役割を正しく理解して死んだ。自分の死が世界の礎になると信じてな」

「神の教えに背くのが罪だと知らしめれば、人々の道しるべになる……」

「そうだ賢明な弟よ。神と人、そしてお前達の未来に役立てると納得していたよ」

「全ては人の世のため、か……」

「だからお前は死なねばならんのだ」

「……戦争はどうしても避けられないのか?」

「無理だ。苦難を乗り越えるのは人の手で行われなくてはならない」

「そうか……では我が氏族の幸福を祈ろう。できるだけ苦しむ人間が出ないように、神の教えが人々の幸福となるように……」

「……決心がついたかね?」

「納得もしきれないし、死ぬのは不安さ。ただ、まあ仕方ないか、くらいには思っている」

「ほう?」

「我が氏族と人々が幸福になれること、そしてこの世の理と真実を知ることができたからな」

「賢明なことだ。人の子よ」

「俺がした行為も後悔はしていない。俺は良心に従って生き、神と人々のために死ぬのだから」

「神に祝福されしユダ族の王子よ。それこそが幸福だ」

「──では、やれ」

「最後に妻に会わなくて良いのか?」

「会えば未練になる。さあ」

「わかった──神の名において罪深きものに裁きを!」

「──っ」

 そして俺の意識は闇に閉ざされた。

 俺は神に殺されたのだ。

──弟よ。

──兄貴!?

──迎えに来たぞ、弟よ。

──ああ、俺は……。

──血は争えないな。

──そうだな……。兄貴の嫁さんな。

──うん?

──変わった女だな。

──でもちょっと良い女だったろ?

──まあな。

──ははは。

──なあ兄貴、みんな幸福になれるのかな?

 ──なれるさ。 いずれ悩みも苦しみも迷わず乗り越えられる世を作ってくれるさ。

 ──そうなったら良いな。

 ──そうだな……では行こうか、弟よ。

──ああ、兄貴。

兄の名はエル。弟の名はシェラ。父の名はユダ。女の名はタマル。
 そして男の名はオナン。

再び夫を失ったタマルは、後にユダとの間に子供を設けてユダ族の血脈を繋いだ。
その子孫からは聖王ダビデ、賢者ソロモン、そして『神の子』イエスらが出て、人々をまとめ、史上に名を残していくことになる。

だが罪を得たオナンは、果たして何を信じて生き、何を祈って死んでいったのか──。
 今日では彼の心を知る者は誰もいない。

ただ『オナニー』という言葉にその軌跡を残すのみである──。



─完─

以上で完結です
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