さやか「まどかと家で映画を見ようとしたら大変なことになった」(950)

書きためなし。飽きたら寝る

キーンコーンカーン

さやか「ぐぁああ……疲れたぁ」ぐんにょり

さやか「誰だよ、数学なんか作った奴ぅ……」

まどか「てぃひひっ!お疲れ様。さやかちゃん」

さやか「おーまどかか……疲れたよぉー!」ダキッ

まどか「わわっ!さ、さやかちゃんっ!?」

さやか「あーまどかはやっぱり抱き心地いいなぁ……やわこーい……」

さやか「疲れたさやかちゃんをお主のやわ肌で癒しておくれ~」

まどか「だ、駄目だよっ!皆こっち見てるよっ」

さやか「ぐふふふ……いいだろぉ……」

さやか「見せ付けてやろうぜぇ……皆にアタシ達の仲の良さをさぁ……」グリグリ

まどか「だ、駄目だってばぁっ!」

仁美「ふふふ。相変わらずお二人は仲がよろしいですわね」

ほむら「み、美樹さん!」

さやか「お、仁美にほむら、お疲れ―」

仁美「お疲れ様です。さやかさん。まどかさん」

ほむら「な、何やってるんですか!こんなところでっ」

さやか「んー?癒されてるー」

まどか「ひ、仁美ちゃん、ほむらちゃん、あ、あのこれは……」

ほむら「か、鹿目さん、嫌がってるじゃないですか!放してあげてくださいっ」

さやか「口はそう言ってるけど体は喜んでるんだぜ……?」スリスリ

まどか「さ、さやかちゃん……」

ほむら「美樹さん!」

さやか「ちぇ。わかったよっ!ほむらはお固いんだからー、もう」ぱ

書き忘れた。エロ描写あり。苦手な人は退散推奨

まどか「あ……」

ほむら「だ、大丈夫?鹿目さん」

まどか「う、うん!大丈夫だよ……」

ほむら「良かった……。だ、駄目ですよ!美樹さん!こんなことしちゃ……」

さやか「解ったってば。もうしないよーん」

ほむら「そ、そうこの前もいってたじゃないですか!」

さやか「あり?そうだっけ?」

ほむら「も、もう!」

仁美「まぁまぁお二人とも。折角授業が終わったんですし、早く帰りましょう?」

仁美「それに明日はお休みですわ。こんなところで言い合いをしていては台無しになってしまいますわ」

さやか「ほら、仁美もこう言ってるしさ!」

ほむら「むぅ……」

まどさやですよ

仁美「でもこんな昼間からあんなことはいけないと思いますわ」

仁美「さやかさんはもう少し控えた方がよろしいかと」

さやか「う……解ったよ。仁美にまで言われちゃうとなぁ……」

ほむら「……えへへ」

まどか「……」

さやか「うっしっ!そしたら帰りますかっ!仁美の言うとおり明日休みだしねっ!」

仁美「ええ」

ほむら「はいっ」

まどか「……うん」

帰り路

さやか「あのさ、皆。ちょっと提案あるんだけど」

ほむら「提案……ですか?」

まどか「なに?さやかちゃん」

さやか「明日せっかくの休みなんだしさ、予定空いてたら皆でどっか遊びに行かない?」

仁美「お出掛け……。丁度明日は空いてますし、喜んで」

まどか「うんっ!私も明日何もないからいいよ!」

さやか「おし、まどかと仁美は決定ね!」

さやか「ほむらはどう?明日空いてる?」

ほむら「え、わ、私もいいんですか……?」

さやか「もちろん!何当たり前のこと聞いてるのさ」

さやか「折角転校してきて仲良くなったのに、まだ歓迎会みたいなのもしてないなーって思ってたんだよ」

さやか「だからそれも込めてねっ」

さやか「で?ほむらは明日どうなの?」

ほむら「は、はいっ!だ、大丈夫です!」

さやか「よっし!それじゃあ皆参加で決まり!」

さやか「それで、加えてなんだけど……」

まどか「?」

ほむら「何ですか?」

さやか「いちいち集合場所決めるのも面倒だし、アタシの家でお泊まり会しない?丁度アタシの親旅行でいないしっ」

さやか「どうどう?いい提案でしょー」

仁美「あぁ……ごめんなさい。参加したいのですけれど……」

さやか「ああそっか……仁美はこれから習いごとかぁ」

仁美「すみません……」

さやか「いいのいいの!習いごとなら仕方ないよ」

さやか「まどかとほむらは?」

まどか「わ、私は大丈夫だよっ」

さやか「そっか。じゃあまどかは決定だねっ!」

ほむら(お泊まり……行きたいけど、魔女が……それにキュウべぇも……)

さやか「……ほむら?」

ほむら「あ、あの……ごめんなさい。私、ちょっと用事があって……」

まどか「っ!?」

さやか「あー病院かなんか?それとも親が門限に厳しいとか?」

ほむら「あ、は、はい、そんなところです……」

さやか「そっか……それなら仕方ないね」

仁美「本当にすみません……」

ほむら「ごめんなさい……」

さやか「いいのいいの!無理する必要なんかないんだからさ!」

さやか「それじゃあまどかと二人きりかぁ……」

ほむら「へ、変なことしちゃ駄目ですよっ!」

まどか「……変な事……」

さやか「わーってるって!……まどかっ」

まどか「な、なにっ?」

さやか「今夜は寝かせないぜ?」

ほむら「美樹さんっ!」

さやか「にゃははっ!じょーだんだよ!冗談!」

ほむら「も、もう……」

仁美「ふふふっ」

まどか「……」

―――――

仁美「それでは、ごきげんよう」

ほむら「ま、また明日……」

さやか「うんっ!集合場所は決めてメールしとくから、不都合あったらメールか電話して?」

さやか「まどかと仲良く待ってるからさ」

仁美「ふふふっ。承知しましたわ」

ほむら「は、はい、わかりました」

さやか「それじゃあまた明日ね、二人とも!」

まどか「じゃ、じゃあねっ仁美ちゃん、ほむらちゃんっ」

仁美「はいっ」

ほむら「また明日……」


さやか「いっちゃったか……」

さやか「んじゃ、寂しいけど、二人で盛りあがろーぜ!まどか!」

まどか「う、うんっ!」

さやか「あーそうだ、この前まどかがが見たいって映画あったじゃん」

まどか「え、えーっと……結構前にやってたやつだよね?それがどうかしたの?」

さやか「その映画がさ、最近レンタル開始されたみたいなんだよ」

さやか「折角二人きりなんだしさ、借りて一緒に見ようよっ!あたしも興味あったしっ」

まどか「いいの?」

さやか「もっちろんっ!……その代わりと言っちゃあなんだけどっ」

まどか「な、なに?」

さやか「……レンタル代半分だして?」

まどか「……ふふっ!うんっ!いいよっ」

さやか「お、サンキューまどか!いやぁ最近財布が寂しくてさぁ」

まどか「そうなの?」

さやか「そうなんだよねぇ……この前ちょっと―――」

まどか(やっぱりさやかちゃんは優しいな)

まどか(こうやって昔言ってたこと、覚えてくれてるし)

まどか(おおざっぱに見えて、マメだし、いろんな事に気が付いてくれるし)

まどか(私の大事な友達……)

まどか(私の憧れ……)

まどか(……私の……)

さやか「―――か?まどか聞いてる?」

まどか「……へ?」

さやか「もーぼーっとしちゃ駄目だよ?」

まどか「え、えへへ、ごめんね?」

さやか「たっくもう……。あ、そうだこの前さ―――」

まどか(やっぱり優しいな。さやかちゃん)

まどか(こうやって思いついたみたいな態度してるけど、退屈なんだと思って話を変えてくれてる)

まどか(だから、私は……)

まどか(……さやかちゃん……)

―――――

CD兼レンタルDVD屋

まどか「あ、あった。やっぱり新作だから目立つ所に置いてあるね……って」

まどか「あれ?さやかちゃん?どこ?」

まどか「さっきまで傍にいたのに……さやかちゃん?さやかちゃーんっ」キョロキョロ

まどか(いないなぁ……何処に行ったんだろう)

まどか(……)

まどか(……CDのとこかな)

まどか(また上条君にCD選んでるのかもしれないな……)

まどか(さやかちゃん、上条君の事好きだから……)

まどか(……私じゃなくて……)

まどか(それはしかたのないことだけど……)

まどか「はぁ……」

まどか「さやかちゃん?……あれ?いない……」

まどか「ホントに何処行ったんだろう……」

まどか「さやかちゃん?さやかちゃーんっ」

さやか「おーい、まどかっ!」

まどか「……さやかちゃんっ!」

まどか「ど、何処行ってたの!いきなり居なくなるからび、ビックリしたよっ!」

さやか「いやぁ……ごめんごめん」

さやか「ちょっと懐かしい映画とかあったからさ、それ見て回ってた」

まどか「もう……それなら言ってくれれば良かったのに……」

さやか「ごめんって。……ん?なんだぁまどか寂しかったのかぁ?」

まどか「ち、違うよ!そんなんじゃ!」

さやか「まったく愛い奴よのぉ!まどかはぁっ!」グリグリ

まどか「あ、頭グリグリしないでっ!もーっ!」

さやか「にゃははっ!……で、はぐれておいてなんだけどさ、ちょっとお願いがあるんだけど」

まどか「……なに?」

さやか「まどかのみたいやつ以外にも何本か借りていい?みたいやつが何本かあってさ」

さやか「お願いまどかっ!その分も半分だしてっ!」

さやか「ちゃんと私が借りた分は返すからさっ!お願いっ」

風呂入ってくる

まどか「……いいよ」

さやか「ホント?サンキューまどかっ!」

まどか「うん。それにお金も返さなくていいよ」

まどか「私もそれ、一緒に見たいから」

さやか「え、いいの?」

まどか「うんっ!もちろんっ!」

さやか「そっか……ほんとサンキューね!まどか」

まどか「てぃひひっ!これくらい全然いいよっ」

まどか「それより、さやかちゃんのみたい映画ってなんなの?」

さやか「ええと、それは―――――」

帰り路

さやか「借りたいやつも借りたし、そんじゃ帰るとしますか!」

まどか「うんっ!」

さやか「そういや、まどかの借りたい映画ってどんなやつだっけ?」

まどか「ぅえっ?え、えーっと……」

まどか「ら、ラブストーリーだよ」

さやか「ラブストーリーかぁ……。ふっふっふっ……まどかもそういうのに興味を持つ年頃になったかぁ」

まどか「そ、そんなんじゃないよっ!……ただ、なんとなく面白そうだなって……」

さやか「まぁまぁ照れなさんなって!逆にあたし達の年で興味を持たない奴の方がおかしいって!」

まどか「そ、そうかな?」

さやか「そうそうっ!持つ方が当たり前っ!」

まどか「う、うん。そうだよねっ!うんっ!」

さやか「それで、そのラブストーリーってどういう話なの?」

まどか「ええと……私も良くわかんない」

さやか「わかんないんかいっ」

まどか「う、うん……ただ、その映画のCMがすごく素敵だったから、面白そうだなって思ったの」

さやか「なるほどね。ならまどかはこの映画について何も知らない訳だ」

まどか「う、うん……ごめんね?それなのにDVD貸しさせちゃって……」

さやか「いいって!逆にどんな内容かワクワクしてきたよ!」

さやか「早く見たいなーまどかのお勧めっ」

まどか「……ありがとう」ボソ


さやか「―――お、そろそろ分かれ道だね」

まどか「うんっ。それじゃあ用意したらさやかちゃんの家行くね?」

さやか「おうさっ!それじゃあ待ってるよん」

まどか「うんっ!後でねっ」

寝る。残ってたら書く、お休みなさい

おはよう。残ってるとは思わなんだ
それじゃあひっそりと続きを

まどかの家

まどか「さやかちゃんの家に行くの良くあるけど……お泊まりは久しぶりだなぁ」

まどか「あの時は……自分の気持ちが良く解らなかったけど」

まどか「……今は……」

まどか「な、なんだかドキドキしてきた……私、大丈夫かな……?」

――――――――

さやかの家

さやか「いらっしゃい!ようこそ我が家へ!」

まどか「お、お邪魔しますっ」

さやか「まどか、あたしの部屋解るよね?先行ってて、色々用意してくるから」

まどか「う、うん。ありがとね。さやかちゃん」

さやか「いいってことよっ!」

ガチャ バタン

まどか「……さやかちゃんの部屋……」

まどか「……」

まどか「……いい匂い……」

まどか「……」キョロキョロ

まどか「……お布団だーいぶっ!」ぼすっ

まどか「……」スンスン

まどか「ううぅ……さやかちゃんの濃い匂いだぁ……」

まどか「止めなきゃダメなのに……いっつもさやかちゃんの家来たらやっちゃってる……」

まどか「さやかちゃんに見られたら絶対嫌われちゃうのに……」

まどか「でも……ううぅ……」

さやか「まどかーっ」

まどか「っ!!」

さやか「ちょっとドア開けてーっ!お菓子持ってき過ぎちゃって開けれないー」

まどか「ちょ、ちょっと待ってっ!……わ、わっ!」

ドテッ

さやか「まどか!?どうしたの!大丈夫!?」

まどか「だ、大丈夫っ!ちょっと足引っ掛けて転んだだけだからっ!」

さやか「怪我は無い?」

まどか「う、うん。大丈夫だよっ」

さやか「そっか。たくもーまどかはドジなんだからんっ」

まどか「ご、ごめん……今開けるね」

さやか「ういうい」

がちゃ

さやか「お、サンキュー」

まどか「え、えへへ!いえいえ」

さやか「……」ジー

まどか「う、うん?どうしたの?」

さやか「いや、なんでもないよ」

さやか「良い体してるなーって思ってさ……ぐへへ」

まどか「もうっ何言ってるのさやかちゃんっ」

さやか「にゃははっ!」

まどか(多分、ホントに怪我してないか見てくれたんだろうなぁ)

まどか「えへへっ」

まどか「それにしても凄い量のお菓子だね……」

さやか「夜は長いんだよ?それに映画他に三本も借りちゃったんだしこれくらい用意しなきゃねっ」

まどか「てぃひひっ!そうかもねっ。でもあんまり夜更かしすると明日に響いちゃうよ?」

さやか「いーのいーのっ!ちょっと位はさっ!」

まどか「大丈夫かなぁ……」

さやか「大丈夫だってっ!それじゃお菓子も用意したことだし、早速映画見ようよっ」

さやか「まどかは何が良い?初めにまどかの見たかったやつ見る?」

まどか「うーん……どうしようかなぁ……。さやかちゃんは何が良い?」

さやか「あたしはなんでもいいけど……でもやっぱお楽しみは最後に取っておいた方がいいんじゃない?」

まどか「そだね、それじゃ見たかったやつは最後で」

さやか「りょーかい。んじゃ最初はテキトーに行くよん」

まどか「うんっ!」

さやか「それじゃあ、あたしが久しぶりに見たかった、この紅の豚で!」

飯食ってくる

――――――――

さやか「くあー……疲れたぁ」

まどか「てぃひひっ!さやかちゃんが見たかったやつノンストップだったもんね」

さやか「うん……でも面白かったからよしだ!」

まどか「うんっ」

さやか「で、だ。あとはまどかの見たかった奴だけなんだけど……どうする?一回休憩入れよっか?」

まどか「そだね……私も疲れちゃったし」

さやか「じゃあ休憩だっ。まどかお腹は空いてないよね?」

まどか「うん。お菓子いっぱい食べたから」

さやか「ならお風呂にしよっか。ちょっとお湯入れてくるよん」

まどか「ありがとね。さやかちゃん」

さやか「いいのいいのっ」

タタタッ ガチャ

まどか「うー……疲れたぁ」

まどか「でもホントに楽しかったなぁ」

まどか「……さやかちゃんも傍にいたし……てぃひひっ」

まどか「……」

まどか「今なら……疲れてるってことでベッドに寝転がっても大丈夫かな……」

まどか「……大丈夫だよねっ。……えいっ」ぼすっ

まどか「んんぅ……気持ちいい……」

まどか「それに……安心する……」

まどか「……」

まどか(あ、なんだかホントに眠くなってきちゃった)

まどか「寝ちゃダメなのに……」

まどか「……」ウツラウツラ

コノヨハワタシノタメニアルWWWW

さやか「まどかーお風呂入れてきたよ……ってあれ?」

まどか「……」ぼー

さやか「寝てんの?……いや起きてるか」

さやか「……あ」

さやか「いいこと思いついちった」

さやか「ぬっふっふっふ……」ソロリソロリ

まどか(あ、ホントに……ねちゃ……)

さやか「まーどかっ!」ガバッ

まどか「いひゃっ!さ、さやかちゃんっ!?な、なんで私の上……」

さやか「ビックリするかなーって思って。どう?ビックリした?」

まどか「び、ビックリしたよ……」

まどか(二重の意味で)

さやか「へへっ!そっかそっか。なら大成功だねっ」

まどか「も、もう……やめてよぉ」

さやか「ごめんごめん。もうしないからさっ」

まどか「……そう言ってまたするんでしょ」

さやか「あれ?ばれてる?」

まどか「もーっ!」

さやか「にゃははっ」

さやか「まぁ冗談はそこそこにして……まどか、疲れちゃった?」

さやか「疲れたならお風呂入って寝る?」

まどか「……ううん。大丈夫だよ。さやかちゃんこそ大丈夫?」

さやか「あたしも大丈夫だよん!元気が有り余りすぎて眠れないくらいだよ!」

まどか「てぃひひっ!そっかぁ」

まどか「それで……さやかちゃん?」

さやか「うん?」

まどか「そ、そろそろどいてくれないかな?」

さやか「ん?なんだって?」

まどか「だ、だからそろそろどいて……ひゃっ!」

さやか「んーやっぱまどかの抱き心地は良いなぁ!うりうり」スリスリ

まどか「さ、さやかちゃんどこ触って……んやっ!」

さやか「まぁまぁ、これもスキンシップスキンシップっ!」

さやか「お?まどか胸大きくなってきたんじゃないの?前より揉みごたえが……」

まどか「そ、れは、さやかちゃんが、もむ、からぁっ!」

さやか「んーふにふに~」

さやかの指がまどかの膨らみかけた乳房を滑る。さやかの細く繊細な指が胸に沈む度にまどかの体にゾクゾクとした快感が走った。

さやかから与えられるゾクゾクとして、羞恥を煽られるような快感にまどかの息は少しづつ荒くなり始めていた。

まどか(あ、だ、だめ、ちくび……っ)

さやか「あ……」

さやかのまさぐる指が遂に乳房の頂点の小さな突起に触れる。

乳首はさやかに与えられる快感により少し勃起していた。

その事実がさやかにばれてしまったという羞恥と小さな快感に更に勃起してしまい、まどかは顔を更に赤らめた。

まどか「だ、だめ、さやかちゃ、これいじょ……だめ……」

快感に身をよじり、息を絶え絶えにしながら必死とさやかの拘束から逃れようとする。

(まどか……)

だが、そんないじらしい姿と、ほのかに感じる色気にさやかの興奮が無意識に煽られ、そんなまどかの姿に夢中になってしまっていた。

「だ、駄目だって、ぁっ!……っ!」

さやかはつつましい乳房を包むように手を滑らせ、遂に、興奮と快感に勃起しきった乳首を摘んでしまう。

そしてそのままこねる様に指を動かし、まどかの乳首を扱き始める。

「さ、さやかちゃ、だめ、だめだってぇ……っ!」

扱かれる度にまどかは小さな快感が走る。もじもじと体を揺らし、熱い息を漏らす。

まどかの幼いながらも確かな色気にどんどんのめり込んでいく。さやかはもっとその姿を見たいと、まどかの興奮に勃起しきった乳首をつつましい乳房の中に強く押し込んだ。

「ひゃんっ!」

「あ、ご、ごめんっ!」

途端まどかは大きく体を跳ねさせ、ハッキリとした嬌声を上げてしまう。

その声に我に返ったさやかは、急いでまどかに体に覆いかぶさっていた体を避け、距離を取った。

さやかの体が離れると、まどかは急いで体を起こし、さやかの意図しない愛撫に乱れた衣服を直した。

そして快感に弛んだ顔を見られないようにと、顔を伏せる。

そのまどかの態度に色を含んでいた部屋の空気が一気に気まずいものへと変わってしまう。

さやか「ご、ごめん……やりすぎた」

包み込む部屋の空気にさやかも思わず目を伏せ、表情に影を見せた。

まどかはさやかにそんな顔をして貰いたくないと、引きつりながらもニッコリと笑顔を作り、いつものようにと心がけた。

まどか「も、もうっ!さやかちゃん、へ、変なことし過ぎだよっ、いい加減にしないとダメなんだからねっ」

さやかもそんなまどかの意図を読み取り、笑顔を作る。

さやか「う、うんっ!ごめんごめんっ!」

さやか「いやぁーまどかの触り心地が良くってさ!さやかちゃん、つい調子に乗ってしまいましたー!」

まどか「さ、さやかちゃんたらっ!もー……」

さやか「ごめんって、あはは……」

さやか「あ、も、もうお風呂のお湯溜まったと思うからさ、ちょっと見てくるよ!」

まどか「う、うんっ!い、いってらっしゃい……」

タタタ

まどか「……」

まどか「はぁ……びっくりした……」

まどか「いつもならああはならないのに……なんでだろ……」

まどか「……さやかちゃんの、濃い匂いの所為かな」

まどか「……」

まどか「まだドキドキしてる……それに」

まどか「……気持ち良かった……」

まどか「……あれ?なんか……」

まどか「あ」

浴場

さやか「……なーんであんなことしちゃったかな、あたし」

さやか「まどか、変な顔してたじゃん」

さやか「それに気も使わせちゃったし」

さやか「はぁ……顔合わせづらいなぁ……」

さやか「……でも、これ以上まどかに気を使わせるわけにはいかないよね」

さやか「よっし!平常心平常心っと!」

さやか「風呂もおっけー!あたしもオッケーっ!」

さやか「先にまどかを入れてあげるかっ!」

さやか「……」

さやか「……エロかったなぁ」

さやかの部屋前

さやか「ふー……平常心だ。平常心。……よし」

コンコン

まどか「は、はいっ!」

ガチャ

さやか「風呂オッケーだったよんっ!」

まどか「そ、そっか。わかったよ」

さやか「まどかお先風呂いいよ、あたしは後で良いからさ」

まどか「う、うんっありがとう。それじゃあ先頂くねっ」

まどか「そ、それじゃあねっ」

タタタ

さやか「なんだ?あんなに急いで……」

さやか「……気まずかったのかな」

さやか「自分が原因とはいえ……ちょっとへこむなぁ」

さやか「まぁそれでも平常心平常心っ!」

さやか「これ以上は気を使わせるわけにもいかないしねっ!」

さやか「いつも通りいつも通り……」

さやか「……はぁ」

さやか「……冷たいお茶用意しとこ」

脱衣所

脱衣所に着いたまどかは急いで身につけていた衣服を脱ぎ棄てる。

そして下着姿のみになると、その視線を恐る恐ると自分の恥部を覆うショーツに向けた。

「あ……」

まどかのショーツは一般的な女子中学生が身につける様な子供っぽく、白で統一されたショーツであり、色気を全く感じさせないものだった。

恥部に宛がう布の部分を除いては。

まどかの陰部を包むその部分はさやかの無邪気な胸への愛撫により、粘着質な液を滴らせ、雌の匂いを放っていた。

その部分を見てまどかは羞恥に顔を赤らめながらも、本当に自分が想っているものなのかどうか確認する為に、周囲をキョロキョロと見わした後ゆっくりと手を伸ばす。

伸ばした指が、ジワリと濡れる部分に触れる。

鋭い快感に声を漏らしそうなるが、それを何とか耐え人さし指に着けた液を自分の目の前に持ってい行った。

そしてその液を親指と人差し指で挟むと、ゆっくりと引き離した。

「あぁ……」

まどかの口から落胆と納得の溜息が零れる。

引き離した人差し指と親指の間にトロリとした粘着質な糸が伸びたからだ。

それはあのしなやかなさやかの指に、性的な興奮を覚えていた証拠だった。

その事実を認識した瞬間、これまで以上の羞恥が襲い、まどかはその場に蹲ってしまう。

さやかの無邪気なスキンシップに快感を覚えてしまった上に、その快感に自分の陰部をイヤラシイ液で満たしてしまったのだ。

中学生であり、男をしらぬ幼いまどかにとって、それはとてもショッキングな事だった。

いつまでもこうして蹲っていたかったが、これ以上このままではさやかの入浴する時間が遅れてしまうと思い、気を落としながらもゆっくりと身を起こし、下着に手を掛けた。

まずはブラに手をつける。まどかのブラは胸が大きくなってようやく着けられるようになったものだった。しかし造形はショーツと同様、白で統一され子供っぽいもの。

そんなブラを目に移しながら、まどかは腕を後ろに回し、ホックを外した。

ぷち、と弾ける様な音が脱衣所に響き、華奢な背中に回っていた布が落ちる。

それと同時にカップがぴったりと包んでいた、つつましい胸から離れる。少し冷たい外気に身ぶるいをしながらも、まどかは肩ひもを腕から外し、完全に乳房を外気にさらした。

「あ、まだ……」

そこでまたまどかは落胆することになる。未だにさやかに扱かれた乳首が与えられた快感を忘れられず、更にそれを求める様にいやらしく勃起していたからだ。

さやかの指の快感が蘇る。まどかは頭を振って必死にそれを振り払い、そのままにショーツに手を掛け、一気に引き下ろす。

「んやっ!」

女の液にまみれた恥部と、陰唇に触れるショーツの部分にトロリと引く糸が伸び、外気にさらされる。それによって冷やされた糸がまどかの内腿にふれ、まどかは声を上げてしまった。

情けない声を上げた事で羞恥に悶えながらも、まどかは早々にショーツを脱ぎ棄てると、さやかが来ても見つからないような所に置き、浴室に駆けだした。

さやかの脱衣シーンいる?エロくないけど

じゃあ書くんで、ちょっと時間おくれ

入浴後

まどか「あ、あがったよ」

さやか「お、そっか。じゃああたしもはいろっかな」

まどかの頬に赤みが帯びる。

まどか「う、うん。どうぞ」

さやか「うん。じゃあのんびりしててよ。あ、麦茶そこにあるから」

まどか「う、うんっ。ありがとう」

さやか「……あ」

まどか「な、なに?」

さやか「さっさと出で来るけど、待ちきれないからって先に映画見ないでよ~」

まどか「う、うんっ!大丈夫だよ」

さやか「へへっ!それじゃあ行ってきますっ!」

まどか「は、はーい」

タタタ

まどか「はぁ……」

まどか「こうドキドキしてたらさやかちゃんとまともに話せないよ……」

まどか「これからどうしよう……気まず過ぎるよ」

まどか「……」

まどか「でも、これで……あれが、ばれてたら……ここに居れなかったよ」

まどか「それはよかったことなのか……な……」

まどか「あ、あれ?ぱ、ぱんつ、ぱんつがないっ!」

まどか「……あ」

まどか「あ、お、忘れてきちゃったんだ……」

まどか「ど、どうしようっ!もってこなくちゃっ!」

まどか「でも今行ったらさやかちゃん着替えてるし……」

まどか「ど、どうしようっ!」

ちょっと休憩

脱衣所

「結局まだまどかはあのまんまかぁ」

先程の顔を赤らめ、自分と目を合わせようとしないまどかの姿を思い出して、さやかは溜息を吐く。

「もうちょっと時間掛かっちゃうかな……まぁあたしのせいなんだけど」

たはは、と自嘲的に笑みを漏らす。さやかは今の状況をなんとかしたいとは思うが、自分から話してはぶり返してしまうだろうと思い、何もすることが出来ずにいた。

結果、さやかはまどかが気にしなくなるまで待つことにした。何も出来ない自分の最善だと思ったからだ。

「……さ、それじゃあゆっくり入るかな。時間があった方が良いだろうし」

そう一息つくと、さやかは自分の洋服に手を掛け、一枚一枚脱ぎ始めた。

徐々にさやかの素肌が晒されていく。さやかの体つきは細いもののまどかほど華奢と言うほどではなく、健康的で肉つきの良いものだった。

幼い。と言うほどでもなく、女。と言うほどでもない。丁度のその中間、徐々に女に向かっていく過程の、少女と言ったものだ。

だが、それでもその体は。その少女の枠よりも少し超えたところにあった。

太股は張りがあり、胸はさやかの年代の少女たちよりも大きく膨らみ、軟らかさを視覚的に覚える程。

そして何より一線を画していたのは、尻の肉感とラインの美しさだった。

思わず触れてしまいそうになる視覚的な色気、どの角度から見ても解る形の美しさ。同じ年代の少女たちを上回る大きさ。

どれをとっても非の打ちようがないものだ。

だが、さやかはこの自分の尻がコンプレックスだった。

周りの少女と自分の物が違い過ぎて違和感を覚えてしまい、そういった知識の乏しい彼女にとって、その違和感は劣等感を覚えさせられるものと化してしまっていたのだ。

下着姿のみの姿になったさやかは、体をよじって自分の尻に目を向ける。

相変わらずに違和感を感じる尻はそこにあり、一線を画する造形でその存在を主張していた。

大きく溜息をつく。いくらそうしても何も変わらないのだが、そうせずには居られなかった。

下着越しに自分の尻に触れてみる。触れられたやわ肌は下着越しだというのに、吸いつくようにさやかの指にまとわりつき、その姿を埋めた。

いつまでもこうしていては仕方ない。そう心で呟くと、さやかはよじった身を戻し、ショーツに手を掛けた。

そして、一気に引き下ろす。股を覆っていた布が無くなると、そこから薄らと毛が生えたさやかの恥部が顔を出した。

恥部に当てられる外気にさやかは体を震わせる。襲う寒気から逃げるようにさやかはそのまま自分の胸を包む、ブラに手を伸ばす。

「最近きつくなってきたんだよなぁ……」

後ろに手を伸ばした時点で感じた窮屈感に、うんざりと溜息を吐く。

さやかの肉体の成長は目覚ましく、最近買ったブラもこうやって窮屈を覚えるようになってしまっていた。

窮屈感に格闘しながらも、さやかはなんとか背中のホックを外し、締め付けられる胸を外気にさらす。

途端、柔らかく胸が震える。さやかは困惑に頭を掻きながら自分の胸に視線を移した。

幼い少女がもつ特有の張りを持ち、形も美しく半球型。その柔らかな乳房の頂点にある突起はつんと上を向き、その存在を主張していた。

それを見て、さやかは少し誇らしい気持ちになる。

自分の顔やスタイルに自信を持てない彼女にとって、胸だけが自分の誇れる唯一の物だと思っていたからだった。

さやかが自信を持てないほど顔もスタイルも悪くはなく、良いと言って差し支えのないものなのだが、思春期特有の何処か歪んだ自意識がそれを邪魔していた。

誇りに思う高揚感に浮かれたまま、さやかは自分の乳房を両手ですくい、鏡の前で揉んでみた。

鏡に映る自分の乳房は自分の指が蠢く度にその姿をぐにぐにと変える。それにもさやかは誇らしげに微笑む。

「……さむっ」

少しの間揉みながら高揚感に浸っていたのだが、ようやく自分が恥ずかしい事をしている事に気付き、さやかは誤魔化すようにそう漏らした。

ずかしさに追われる様にさやかは浴室に足を向ける。

「……あ」

だが、浴室のドアに手を掛けた時、さやかは自分が使っているシャンプーが切れた事に気付き、その手を止めてしまう。

面倒くささに呻きながらも、さやかは買い置きが置いてある棚に向かい、手を伸ばした。

「……ん?」

だがその時、目の端に見慣れないものを移してしまう。

それは、洗面台と買い置きの棚の間が作る小さな隙間から顔を見せていた。

しゃがんで観察する。どうやらそれは女ものの下着のようだった。

母が自分の物を洗濯の時に落としてしまって洗い損ねたのかもしれない。そう思ったさやかはその下着に手を伸ばす。

「わっ」

触れた瞬間、指に湿り気が伝わり、さやかは驚きの声を上げてしまう。

まどかが上がった時に濡れたんだろうか。そんな事をぼんやりと脳裏に浮かべると、さやかは再びその手を伸ばし、間に挟まる下着を引っ張り出した。


「あれ?これ……」

引っ張り出し、良く見てみるとそれは自分の下着ではない様だった。

一瞬母の物と考えたが、母の物はこんな子供ぽくなく、サイズも全く違う。

持ち主不明のショーツに首を傾げ、もしかしたら自分のではないという思い込みかもしれないと思い、確かめる為に広げてみる。

「きゃっ!」

途端ぬるりとした糸が引き、酸っぱい様な、饐えた様な何とも言えない匂いが、さやかの嗅覚を襲った。

その驚きのあまり、さやかはいつもの彼女とは思えない悲鳴を上げ、持っていた下着を離してしまう。

「なに……誰の……」

床に落ちたショーツに嫌悪を込めた探りの目を向ける。

しばらくそれを見ていると、急にさやかの頭に先程のまどかが姿を現した。

自分の度の過ぎたおふざけに、自分の衣服を直すまどか。直す衣服から覗く下着。

「あ」

そこでさやかの思考の糸が繋がる。

思いされたまどかの下着と、今此処にある下着が、完全に一致したからだった。

それを皮切りにさやかの知識と記憶の連結が始まっていく。

濡れ、奇妙な匂いを発する下着。

自分の指によがるまどか。

女は性的な快感、それに準じる感情を抱くと恥部を粘着質な液で濡らしてしまう事実。

そしてその液の匂いは、あまり良いものではないという事。

まどかは恥ずかしがり屋であり、このようなものを見られる事を嫌うだろうという認識。

それらを全て繋ぎ合わせると、つまり

まどかは自分の指に性的な快感を覚え、ショーツを女の液で濡らしてしまった。

そして恥ずかしさから見つからない様に、これを人に見つからないような隠したということだ。

「あー……ま、まじで?」

その事実はさやかに混乱と困惑と、ほんの少しの高揚をもたらした。

これからあの親友にどんな顔を向けたらいいのかさやかは解らなくなってしまった。

―――――

さやか「あ、あー気持ち良かった」

結局あの後。さやかはまどかのショーツを元あった場所に戻し、そのまま入浴を済ませた。

他にも選択肢はあったが、さやかは非干渉という選択肢を選んだのだ。

まどかもこの件に触れて欲しくないと思ったから、濡らしてしまったのも、偶々だったのかもしれないという予測から。

そして、話すことで、自分と彼女との関係にひびを入れたくないと思ったから。

そんな様々な思惑からの決定だった。

普通の人間ならば、もう関わりたくないと思うのが普通なのに。

だが、そう決めたものの、さやかは未だまどかにどんな顔を向けていいのか解らずにいた。

まどか「そ、そっかっよかったねっ!」

そんなさやかの悩みも知らず、まどかは気まずそうな笑みを浮かべていた。

さやか「う、うん……」

まどか「さ、さやかちゃん?」

さやか「な、なに?」

まどか「ちょ、ちょっと私、と、トイレ行ってくるね!」

さやか「あ、あー……行ってらっしゃいっ!場所は、わ、解るよね?」

まどか「う、うん!ちょっと行ってくるね」

まどか「あ、き、来ちゃ駄目だよ!」

さやか「いや、行くわけないでしょ……」

まどか「あ、そ、そうだよねっ!あ、あはは、あははは!」

さやか「あはは……」

まどか「……い、行ってきます……」

タタタ

さやか「……取りに行ったな。まどかの奴」

さやか「あー……気まず過ぎるってぇ!どうすりゃいいのさぁ!」

さやか「でもなぁ……このままじゃ気まずいままだし……」

さやか「……とりあえず、いつも通りでいよう」

さやか「いつも通りにしてればきっとまどかも元に戻ってくれるだろうしね!」

さやか「よしよし……よしよし……」

さやか「はぁ……」

――――

まどか「た、ただいまっ」

さやか「おー、おかえり。まどか」

さやか(早過ぎだって……それにトイレに行くって言ったんだから水くらい流してきなさいよ……)

まどか「う、うんっ」ソワソワ チラチラ

さやか「……」

さやか(パンツしまいたい感びんびんだ……はぁ……)

さやか「……それじゃあまどかも帰ってきたことだし、あたしもトイレ行ってくるかな」

まどか「う、うんっ!それがいいよっ!うんっ」

さやか「この後映画見るしね」

まどか「え?……あ、うんっ!そうそう!」

さやか(忘れてたなこりゃ……)

さやか「……じゃあちょっと行ってくるよ」

まどか「は、はーいっ!」

廊下

さやか「もうちょっと上手くやればいいのに……テンパリすぎでしょ、まどか……」

さやか「ははっ、まぁ、まどからしいったらまどからしいけどね」

さやか「さ、ゆっくり行ってきますかっ」

テクテク


さやかの部屋

まどか「ふぅ……なんとかしまえた……さやかちゃんも丁度よくトイレ行ってくれたし」

まどか「あぁ……ばれなくて良かったぁ……」

まどか「あ、あとはいつも通りになるだけ」

まどか「ちょうど映画もあるし、大丈夫だよねっ」

まどか「……早く戻ってこないかなぁ、さやかちゃん」

正直今までの描写いらんかった気がする。そして飯食ってくる

ついでにアンケートとっとく
1、見たDVDが中身が違っててレズAVになってました。そのままネチョォ。物語もずっとネチョォ
2、DVDがそのままラブストーリーで、でも百合ものでした。それに感化されてチュッチュ。そして徐々に関係がただれていく
好きな方どうぞ。希望があったらそれもどうぞ

2、多いな……1の方が多いと思ってた。
それじゃあ2の方向で。1は2が終わって飽きなかったら

ガチャ

まどか「あ、お、おかえり、さやかちゃんっ」

さやか「ん、ただいま」

さやか「さ!色々準備も終わったことだし!今回の主役、行っちゃいますかぁ!」

まどか「う、うんっ!」

さやか「DVDセットしてっと……よし。準備おっけい!」

さやか「まどかぁ準備は良いかぁ?」

まどか「てぃひひっ!……うんっ!」

さやか「それじゃあ再生!」

さやか「おー始まった始まった……ん?」

まどか「……」ソワソワ

さやか(あたしと微妙に距離とってる……そろそろいいと思うんだけどなぁ。ばれてないと思ってるんだし)

さやか(こっちに呼ぶかな……でもなぁ)

さやか(でもこのままじゃなんか不自然になっちゃうし……うーん……)

さやか(ええい!女は度胸!虎穴になんちゃらって奴だ!)

さやか「まーどか。何離れてんのさ、こっちおいでよ」

まどか「え?で、でも……」

さやか「そっちじゃ見づらいでしょ!しかも今あたしなんか寒いのっ」

さやか「だから、こっちきて?」

まどか「う、うんっ!」トテトテ

さやか「おー来たなぁ……とりゃっ」ギュッ

まどか「さ、さやかちゃん!?」

さやか「んーあったかーい……ぬくぬくだね!」

さやか「これは一家に一台、いや一人は必要だねっ!」

まどか「てぃ、てぃひひ……な、なにいってるの……もう」

さやか(お、なんかいつも通りな感じ。……ちょっとマズイ気がしないでもないけど)

さやか(ま、こうやってやってれば気にしてないって解って、まどかもいつも通りになるでしょ!)

さやか(……なるよね?)

さやか「まどかいろも手に入れたことだし、さぁ、映画に集中するぞー」

まどか「ま、まどかいろって?」

さやか「かいろってあったかいでしょ?それにまどかも暖かいから、合わせてまどかいろ!」

さやか「どう?いいネーミングセンスでしょー」ふふん

まどか「い、いやぁ……ど、どうだろう」

さやか「なにぃ?まどかはあたしのネーミングにケチ着けるのかぁ?」

さやか「そんな悪い子は……こうだ!」

まどか「あ、だ、だめくすぐっちゃ……あは、あははははっ!」

さやか「うりうりうりうりー!」

―――――

さやか(結局騒ぎすぎて最初を見過ごしちゃって最初から見てます)

さやか(話し的には……青春もの?みたいだね。一人の男の子と二人の女の子が主役みたい)

さやか(ドロドロ三角関係なのかな……こういうのちょっと苦手なんだけど)

まどか「……」

さやか(まどかは食い入るように見てる……面白いのかな)

さやか(あたしもそろそろ映画に集中するかなぁ)

―――――


その後、さやかはゆっくりと物語に集中をし始めた。

あまり物語に熱中する性質ではなかったのだが、さやかは珍しくこの映画は惹かれた。

内容としては物語の登場人物は主人公は三人。

天才的なサッカーの実力を持ち、サッカー選手になる事を夢見る男。

その幼馴染で男をかいがいしく支える少女。この少女をAとする。

そしてそのAの親友である少女。この少女をBとする。

この三人が青春を過ごしてくというものだ。

初めの内は、三人の生活は順調だった。

だが、男に有名なクラブのスカウトが来たときから、関係が崩れ始めた。

男はスカウトが来る前は良く少女達と遊びに行っていたりしたのだが、スカウトが来てからはそういう事が全くなくなってしまった。

ますます男は練習に打ち込むようになり、自分の事だけに気を向けるようになっていったのだ。

当然今まで青春を共にしていた少女たちにも興味を向けることなくなり、態度も冷たくなっていく。

それでもAは男を支え続けた。男が好きだったから。だからかいがいしく周りの世話を焼き、笑顔を向け続けた。

ほとんど男に相手にされなくても、時に、罵声を浴びせられたとしても。そのことで憔悴していったとしても。

そんな無理していくAをBは心を痛めながら親友として支え続けた。そこには友情以外の感情もあったのだが。

そうとは知らず、だが、それでもBの支えにありったけの感謝を込めた。

そこに、ほのかな感情の芽生えがあることも知らず。

そんな生活が続くある日、Aは男の世話の途中、今までの無理がたたり、倒れてしまった。

男は焦ってAを連れて病院に向かう。そのお陰もあり、大事には至らなかったのだが。

Aは男が助けてくれた事になんの感謝の感情はあればこそ、それ以上の感情は浮かんでこなかった。

それどころか、後に聞きつけて必死な様子で来てくれたBに男に向けるべき感情を持ってしまっていたのだ

男はAが倒れたことで、今までやってきたことの非情さに気付き、AやBに気を向けるようになる。

だがそれも後の祭り。Aの気持ちは完全にBに向かってしまっていた。

それは同性同士が愛し合うという、禁断のカタチ。そして世間に疎まれるもの。

Aはある日、そんな自分の気持ちに気付き、葛藤に悩まされることになる。

自分の気持ちの対象であるBには相談を持ちかけられず、異性である男などもってのほか。

Aは八方ふさがりとなってしまったのだ。

悩みを抱えるAの姿に気付いた男は、Aに悩みを何とか聞きだし、その背中を押そうとする。

今までAを苦しめていた贖罪の為、そして今まで支えてくれていたへのAへの気付いた自分の気持ちの清算の為。

男の後押しに押されたAは自分の気持ちに素直になり、Bの元へ。

そして、思いを伝えて、結ばれ、物語は終わりを告げる。

ある表現を使いたかったけど我慢した。
それとちょっと展開考えてくるよ。(休憩)

だが、その結ばれ方に問題があった。

感動的なbgmが流れている中、AがBの元まで行き、見つけたBを抱きしめると

まどさや「あ……」

そのままAがBの唇を奪ったのだ。そしてAは唇を離し、愛してる。と一言告げる。

Bはそれに嬉しさに涙を流し、今度はBが唇をうばう。それも、長く濃厚なものを、だ。

AちBの二人にに半ば自分を投影していたまどかとさやか二人はその姿に深い衝撃を受けてしまう。

まるで、自分たちが唇を重ね合っている様な、そんな不思議な感覚。

その映画の姿にまどかとさやかの二人はいけないものを見てしまった様な、妙な高揚に包まれてしまった。

そしてキスをしたまま映画は終わりを告げ、画面はブラックアウトする。

そして余韻を楽しむためなのか、真っ黒な画面に「the end」と浮かびあがり、優しいながらも、雰囲気のある音楽が流れ続けた。

気まずくも、どこか高揚した雰囲気が部屋を包む。

そんな雰囲気に声を出す事を憚かられ、どちらも一言もしゃべれずにいた。

さやかはあちこちに視線を巡らせ、まどかは俯き、床の一点を見つめている。

「あの……さ」

そんな中、意を決したさやかが捻りだすようにまどかに声を掛けた。

「な……なに?」

ビクンと体を震わせ、まどかはさやかの方へ向く。

まどかが自分の方を向いたことでさやかは言葉を続けようとするが、まどかの表情にその言葉が喉の奥に引っ込んでしまう。

まどかの顔が、これまで見たことないほどに赤らみ、瞳が熱に犯されたように潤んでいたから。

「え、えと……あの……まどかは、さ」

「う、うん」

それでもなんとか引っ込んだ言葉を捻りだし、言葉を続ける。

まどかはどうしたらいいかわからない。そんな表情で、さやかの言葉を待った。

「内容知っ、てて……選んだ、の?」

「ち、ちがうよっ!面白いって聞いたからっ!だから……」

さやかの言葉に首をぶんぶんと振り、まどかは否定する。

そっ、か。っと一人ごちるようにさやかがそれに頷くと、再び、沈黙と気まずさが部屋を支配した。

気まずい沈黙の中、さやかは横にいるまどかに盗み見るように視線を向けた。まどかは再び俯いて表情を隠し、緊張からなのか、小刻みに体を震わせていた。

「っ!?」

そんなまどかを見ている内に、自分の視線がまどかの唇に集まっている事に気付く。

さやかはすぐに視線を反らすが、またすぐにまどかの唇に視線を吸い寄せられてしまっていた。

ゴクリ、と生唾を飲み込む。その音がまどかにも聞こえてしまったようで、ぴくり、と体を震わせていた。

頭がグルグルと回り、何故か体が火照る。まどかとの距離の近さがそれをエスカレートさせれてしまう。

まどかの甘い香りが鼻を突き、優しい温もりが自分の体を犯す。

「まどか」

さやかは気付かぬ内に、口を開いていた。


「……な、なに?」

俯いたまままどかは言葉を返す。

まどかは自分の方を見ようともしなかったが、さやかはそれに構わずに言葉を続けた。

「キスってさ……どんな感じなんだろうね」

「わ、わかんないよっ!そ、そんなの……」

まどかは投げかけられた言葉による羞恥を隠すように、激しく首を振る。

一方さやかは、妙な雰囲気とそれによる興奮に自分をコントロール出来ないでいた。

自分がとんでもない事を口走っているのは解っている。頭の中ではこれ以上口を開くなと警鐘が鳴り響いき続けている。

それでも、さやかは自分の口を止めることが出来なかった。

そしてその止まることが出来ない口は、更に言葉を紡いでしまう。

決定的な言葉を。

「してみない?」

その言葉にまどかの心臓は大きく跳ねる。

自分が想う人からの言葉。大好きな人からの言葉。

だが突然過ぎて、まどかはその言葉を、その意味を信じられなかった。

「なっ、何を……」

信じられないと、言葉を吐きだす。さやかはその言葉にまどかの耳元で囁く事で応えた。

「キス」

囁きと共に、まどかは顔が燃える様な感覚に襲われた。

体がガクガクと震え、汗が全身から噴き出す。

真っ赤であろう自分の顔を見せる事を躊躇われたが、恐る恐るとまどかはその顔を上げ、さやかの方に向ける。

するとそこには自分と同じように顔を赤らめた、さやかが真剣な表情でこちらを見つめていた。

まどかの目にさやかの柔らかい唇が映る。

「う、……ん……」

それを数秒見つめた後、まどかは頷いていた。ゆっくりと、しかし、躊躇いなく。

なんでカメムシとこんな格闘しなきゃならんのだ……
もうちょい待ってくれ。後片付けしてくる

その頷きを目に収めると、さやかはゆっくりとその唇をまどかの唇に近づけ始めた。

頭の中では今すぐ止めろという言葉が飛び交っているが、さやかはその動きを止められない。

まどかは近づいてくるさやかの顔に緊張と期待を込め、目を閉じた。

段々近づいてくるさやかの吐息。それに合わせるように、まどかの心臓も高鳴っていく。

「さやか、ちゃ……」

心臓の高鳴ならせる気持ちが、まどかの唇から洩れる。

さやかはその言葉に応えるようにまどかの量頬に優しく添えると、出来るだけ優しく期待と未知の恐怖に震えるまどかの唇に

唇を押し当てた

「ん……」

二人の脳に痺れるような快感が巡る。

それに我慢が出来なくなったかように、どちらからともなく息が漏れた。

柔らかい唇の感覚に、甘い互いの吐息にいつまでも溺れていたい。

二人は唇を合わせながら、そんな思いに囚われていた。

だが、どこかにある理性がその思いを許さず、唇を離させてしまう。

「あ……」

唇が離れた途端、まどかは名残惜しげな言葉を漏らす。

頬は上気し、目は興奮に潤み、今にも涙を零しそうになっていた。

さやかはそんなまどかに愛おしさを覚える。友人に向けるものでもなく、幼馴染に向けるものでもなく。

それは自分が想う人。上条恭介に向けるものと同じだった。

「あっ」

キスの余韻から立ち直ったのか、まどかは今度は夢から覚めたように言葉を漏らす。

そして、さやかの唇が触れた部分に触れ、幸せそうに微笑んでいた。

その姿を見てさやかも笑みを零しそうになるが、体をコントロールできるようになった頭から突き付けられた事実に冷や汗をかき始めてしまう。

突き付けられた事実、それはまどかと、女の子とキスをしてしまった事。

そして、まどかに「愛おしい」という気持ちを抱いてしまった事だ。

自分はレズなのだろうか、今まで想い続けてきたあの人への気持ちは嘘だったのだろうか。そんな不安がさやかを襲う。

思わずその不安を顔に出してしまいそうになるが、そんな顔をするわけにはいかなかった。

目の前に幸せそうにほほ笑むまどかがいるのだ。その幸せを壊してしまう事なんてさやかには出来る筈がなかった。

「しちゃっ、たね」

不安に頭を悩ませていると、丁度その不安を作った本人が頬を上気させたまま、上目でさやかの顔を覗きこんできた。

「そう、だね」

さやかは微笑む。頬笑みを作る。

まどかの頬笑みを崩さぬ為に。不安を誤魔化す為に。

さやか「あ、あのさ、ごめんね?いきなりこんなことしちゃって」

まどか「う、ううんっ。私は全然大丈夫だよっ!えへへっ」

さやか「そ、そっか。うん。よかった」

まどか「……」じーっ

さやか「ど、どした?まどか?」

まどか「ううんっなんでもないっ!えへへっ」

さやか「変なまどか。あはは……」

さやか(すっごくまどか嬉しそう……)

さやか(まどかって……そういう趣味なのかな)

さやか(……人の事、言えないかもしれないけどね)

さやか「……じゃあ、明日早いし、寝よっか」

まどか「うんっ!」

さやか「あ、寝る場所どうする?あたしのベッドか、布団か」

まどか「寝る場所、かぁ……あ」

何かを思いついたようにまどかは声を漏らす。そしてそのままもじもじと体を揺らし始めた。

なんとなく嫌な予感がさやかを襲う。

まどか「あの、ね?さやかちゃんが良かったらなんだけど……」

さやか「……なに?」

まどか「一緒に……寝ていい?」

まどか「今日、その、寒いし……ね?」

そう言い終わるとまどかは上目に探るような瞳をさやかに向けた。

半分自棄になっていたさやかはその提案にすぐに頷いた。

さやか「いいよ。んじゃ一緒にねよっか?」

まどか「うんっ!」

まどか「それじゃあ私っ!歯、磨いてくるねっ」

さやか「うん。いってらっしゃい」

タタタ

さやか「……はぁ……」

さやか「何であんなことしちゃったかなぁ……」

さやか「しかも微妙に満更でもないって思ってるし……どうしちゃったの、あたし」

さやか「あー……考えてもしょうがないんだけどさぁ……」

さやか「……まぁいいや。今日はさっさと寝よう」

さやか「なんだか疲れちゃったし」

さやか「……あ。仁美とほむらに連絡忘れてた」

タタタ

まどか「さやかちゃんっ!洗面所いいよっ」

さやか「あー今行くよー」

――――

仁美とほむらに連絡を済ませた後、歯を磨き、寝支度を済ませ自分の部屋に戻ってくると、まどかは既にさやかの布団に入ってさやかを待っていた。

まどか「えへへ。お邪魔してます」

さやかが部屋に入ってくると、まどかは満面の笑みを見せ、そう言った。

そしてさやかが早くベッドの中に入ってくるのを期待し、今か今かという表情を浮かべる。

さやかはそれに苦笑を漏らすと、部屋を明るく照らす電気を消し、まどかの待つベッドへと体を滑り込ませた。

まどか「えへへっ」

途端、まどかは嬉しげに笑みを漏らし、そのままさやかの体に抱きついた。

一瞬引き離そうかとも思ったが、幸せそう頬を擦りつける姿と、満更でもないという気持ちが邪魔し、引きはがすには至らなかった。

どうすればいいのかな。そう心でさやかは呟く。

自分がレズかもしれないという疑問。まどかが自分に友人以上の好意を持っているんじゃないかという疑問。

いくら考えてもさやかには答えを出すことは出来ないまま、結局頭を悩ませる事しか出来なかった。

一区切り。手ぇだりぃ

考える事を諦め、力を抜きベッドに体を預ける。

その時、まどかがその体をもぞ、と動かした。それにつられる様にさやかはまどかの方に視線を向ける。

まどか「くー……」

考えている内に大分時間が経っていたのか、まどかはさやかに抱きついたまま、既に眠りについていた。

さやかはそれに笑みを漏らすと、優しくまどかの頭を撫でた。

まどか「ん……」

さやかの手が気持ちいいのか、まどかは口を緩ませる。

さやか「唇……か」

弛む口と同時に目に入った唇に、先程のまどかの唇が思い出される。

その記憶を辿るようにさやかは自分の唇へと手を伸ばしなぞると、小さく呟いた。

さやか「気持ちよかったな……」

そうしてさやかはまどかとの口づけを思い出しながら、ゆっくりと眠りに落ちて行った。

翌日

朝日がカーテンから差し込む薄暗い部屋に朝を告げるけたたましい音が鳴り響く。

さやか「んあ」

それに目を覚まされるとさやかはゆっくりと身を起こした。

それと同時に抱きついていた寝癖で髪が滅茶苦茶になったまどかがさやかの体から滑り落ちる。

まどか「んぐ」

さやか「ふあ……朝か……」

さやか「まどか、朝だよ。起きろー」

まどか「んうぅ……」

まどかの体をゆさゆさと揺らす。だが一向に起きる様子は見せなかった。

どうするか。と思案しまどかの顔に視線を向ける。

さやか「……あ」

途端、まどかの唇が飛び込んでくる。昨夜、自分の初めてを奪い、恐らく自分が初めてを奪った唇が。

修正

途端、まどかの唇が飛び込んでくる。×

途端、まどかの唇が視界に飛び込んでくる ○

寝落ちしそう……

ま さ
ど×や
か か

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

なんで残ってるし…
飯食ったら再開

息が詰まり、心臓が暴れはじめる。目がまどかの寝息に揺れる唇から離せなくなる。

昨日の痺れるような快感を脳が再び求め始め、体の言う事が聞かなくなる。

さやかの顔がまどかの元に近づき始める。深い眠りに落ち、無防備になった彼女の唇を奪う為に。

いけない事をしているというが背徳感が、まどかからかおる甘い香りが脳を犯し、理性を壊していく。

その感情に逆らう事が出来ぬまま、遂にまどかの無垢な寝顔が目の前まで近づき、唇がもうすぐ触れるという所まで来る。

「……」

だがそこで、まどかが眠りから覚めたのか薄く目を開け、まどかの寝ぼけ眼と目があってしまう。

残った微かな理性が叫ぶ。だが、さやかの唇が止まることは無かった。

起きてすぐ目の前にさやかの顔があった事に驚いたが、すぐにその意図を理解し、嬉しげに微笑むと同時にゆっくりと目を閉じた。

そして唇をさやかの唇を求めるように突き出し、さやかが自分の二度目を奪うのを待った。

とても自分の知っている子とは思えない、色気のある表情。

さやかはその表情に先程とは違った理由で心臓を高鳴らせていた。

相手が自分と同じ、女の子だというのに。

もうさやかは止まれない。残っていた微かな理性もまどかの突き出された唇に吹き飛んでしまっていた。

そして情欲と愛おしさに押されるまま、さやかは興奮で震える唇を強くまどかの唇に押し付けた。

「……んあ……」

それと同時に昨日の口づけをした時の快感が再び脳に走る。

そのあまりの快感に耐えられなくなったのか、まどかの口から悩ましげな声が漏れていた。

もっとまどかの唇が欲しい。もっと快感が欲しい。

その思いを止める理性は既に無く、さやかは自分の欲求のまま、まどかの唇に更に自分の物を押しつけた。

まどかもさやかに応えるように唇を押しつけ返し、さやかの体に手を伸ばして、縋り付くように抱きしめた。

昨夜よりもずっと長いキス。

ずっとこのキスに、快感に溺れていたい。いつしか二人は快感に惚ける頭でそんな事を思っていた。

たが、その思いも携帯電話のメールの着信音に遮られる。

「んっ」

その突然の音が快楽に惚けていたさやかを正気に戻す。

そしてそれと同時に、またやってしまった。という後悔が一気にさやかに押し寄せた。

冷や汗が噴き出て、どうしようもなく不安になる。

「さやか……ちゃん……?」

突然唇を押しつけてこなくなったさやかに、まどかは唇を離しさやかを抱きしめたまま、どうしたのかと快楽に濡れた目を向けた。

快楽による惚けで周りへの注意が散漫になっているのか、メールの着信音すら耳にとどいていない様だった。

「め、メール来たから」

そう言いながらさやかはまどかに目も合わさずにその体を避け、携帯へと手を伸ばした。

メールの送信者はほむら。集合場所の確認する為に寄越したようだった。

さやかは返事をする為、そしてなんとなくまどかと距離を取りたくて返信に専念し始める。

その姿に名残惜しげな目を向けた後、ゆっくりと身を起こし、まどかはさやかが返信し終わるのを待った。

あわよくばもう一度、そんな期待を込めて。

だが待てどもなかなかにさやかは返信を終えなかった。

長すぎる返信にまどかは業を煮やすと、携帯をいじるさやかに後ろから抱きついた。

「わっ、ま、まどか!?」

「えへへっ」

急に抱きついてきた事に驚きを上げるさやかにまどかは笑みを漏らすと、そのまま背中に頬を擦りつけた。

それに曖昧な笑みを浮かべると、さやかは再び携帯の画面へと集中し始める。

とっくにほむらへの返信は終わっていたのだが。

それほどにさやかはまどかと少し距離を置きたかった。

まどかの無垢な笑顔が、甘い香りが、柔らかな温もりが、快楽を与えるあの唇が

また、自分をおかしくしてしまいそうだったから。

まどかという一人の女の子に溺れてしまいそうになるから。

そして、あの人への気持ちを裏切る事になってしまいそうだったから。

(もう、なってるのかもしれない……けど)

さやかはそれだけは嫌だった。

潔癖な少女であるが故に。世間との道理をたが得たくないが故に。

だが、そう考えさせられるという事。つまりそれは、自分と同性である女の子に、親友であるまどかに心が向いて来ているという事を表していた。

それをさやかはまだ気付いていない。無意識が気付かせないようにしている。

だが、彼女がそれに気付くのも遅くないだろう。

気付いてしまえばどうなるかも解らぬ内に。

ちょっと買い物してくる。

その後、さやかがほむらへメールする振りを終えたのはキスに時間を掛けていたのもあり、約束していた集合時間ぎりぎりだった。

それに気付いた二人は急いで朝の支度を済ませ、約束の場所へ走った。

まどかはもう少しさやかと二人きりでいたいと思っていたが、さやかにとってこの状況は、まどかと少しでも距離を取ることの出来る都合のいいものだった。

約束の場所へ走る間、さやかは考えた。これからどうすればいいのかということを。

だが、考えても考えても、結果は昨夜と同じだった。結局なんの答えも出せないまま、さやかとまどかの二人は約束の場所へついてしまう。

付いた時刻は約束の時間より30分程経った後だった。

とりあえずさやかは一度考えるのを止め、これからの遊ぶことに集中することに決めた。それがこれから4人で遊ぶ雰囲気を壊さない為の最善だと思ったからだ。

さやか「はぁ……はぁ……ごめん!遅れた!」

まどか「ご、ごめんね……はぁ……」

仁美「いえいえ。大丈夫ですわ」

ほむら「わ、私も大丈夫ですけど……なにか、あったんですか?」

さやか「えっ」

まどか「……」

二人の心臓が跳ねると同時に、二人の間に妙な雰囲気が漂い始める。

さやかは目を彷徨わせ、まどかは心なしか頬を赤く染める。

それにほむらが訝しげな視線を向けると、焦ってさやかは取り繕い始めた。

さやか「あーえーと……寝坊しちゃったんだよねっ!昨日遅くまで映画に夢中になっちゃってさっ!」

さやか「だよねっ!まどかっ」

まどか「う、うんっ!そうなのっ!あは、あははは……」

ほむら「はぁ……」

仁美「まあまあ。いつまでも立ち止っているのもなんですし、そろそろ行きませんか?」

さやか「そ、そうだねっ!いやぁホント二人ともごめんねっ!埋め合わせはするからさっ」

仁美「ふふふ。楽しみにしてますわ」

ほむら「は、はい……」

さやか「よ、よしっ!それじゃあしゅぱーつっ!」

ほむら「美樹さん、きょ、今日はどこに行くんですか?」

さやか「ん?今日はね―――――」


まどか「……」じー

仁美「まどかさん」

まどか「え、な、なにっ!」

仁美「何を見てるんですか?」

まどか「え、あ、うう……その」

仁美「ふふ。さやかさんが気になります?」

まどか「うっううんっ!そ、そんなこと……」

仁美「くすっ……そうですか」

まどか「……」

仁美「……昨日、さやかさんと何かありました?」

まどか「ど、どうしてっ!?」

仁美「いえ。なんとなく、ですけど」

仁美「どうなんですの?」

まどか(……ど、どうしよう。言っていいのかな)

まどか(でも、さやかちゃんは知られたくない、みたいだし)

まどか(私も、まだ……はずか、しい……)

仁美「まどかさん?」

まどか「なっ!……なにも……ないよ?」

仁美「そうですの」

まどか「そ、そうだよっ!へ、変な仁美ちゃんっ!あは、あはははっ」

まどか「あ、ひ、仁美ちゃんっ!さやかちゃんとほむらちゃんから結構離されちゃってるよっ!」

まどか「さやかちゃんっ!ほむらちゃんっ!待ってぇっ!」

タタタ

仁美「……ふふっ」

すたすた

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

4人は暗くなるまで街を遊び回った。

その時間は4人にとってとても楽しいものだったが、それぞれにどこか違和感と気まずさを感じさせるものでもあった。

まどかはさやかを、さやかはまどかを意識し続け、そんな二人をほむらは訝死んでいたのだからそれは当然だったのかもしれない

だが、だれもそれを口にしようとはしなかった。

口にしてはいけないという暗黙の了解が、知らぬ間に出来上がっていたから。口にしてしまえば取り返しのつかない事になってしまうのではないかと恐れたから。

そして、別れの時間。

さやか「いやぁー今日は楽しかったねっ!満足満足っ!」

まどか「うんっ!」

仁美「そうですわね。またいつか遊びたいですわね」

仁美「今度は皆さんでお泊まりも兼ねて」

さやか「いいねっ!やろうやろうっ」

ほむら「今度は私も行きたいですっ」

さやか「もっちろんっ!へへっ!次が楽しみだな~」

仁美「それでは私はここで。また学校で会いましょう」

ほむら「あっ、わ、私もここで……」

さやか「うんっそれじゃあね。二人ともっ」

まどか「また学校でねっ!」

仁美「はい。ごきげんよう」

ほむら「はいっ!また……」

そう言い残し仁美とほむらが立ち去っていく。

そして完全にその姿が見えなくなると、まどかとさやかの二人だけがその場に残された。

途端二人を包み始める気まずい雰囲気と沈黙。

その中でまどかは横目でさやかの唇を見つめていた。もう一度自分の唇を奪って欲しくて。あの快感を味わいたくて。

さやかは向けられる視線の意味を解っていた。無視をしろと脳が叫ぶが、妙な雰囲気と、あの唇の快感が思い出され、その叫びに耳を貸すことが出来なくなってきていた。

まどか「いっちゃた、ね」

気まずい沈黙を破り、まどかが小さく呟いた。

その声だけでさやかの心臓は跳ね、体が動かせなくなる。だがそれでも何とかその首を頷かせると、まどかの方に首を向けた。

それを見ると、さやかの唇を見つめていた視線を下げ、地面に落とす。そしてもじもじと体を揺らし、小さく言葉を吐きだし始めた。

まどか「あの、ね?さやかちゃん。お願いがね、あるんだけど……」

そう言って周りをキョロキョロと見渡す。周りにはまどかたち以外の誰もいなかった。

さやかの脳の警鐘はさらに激しさを増す。だがさやかは生唾を飲み込む事しか出来ない。

まどか「できたら、その、あ、あれを……してほしいな……って……」

その言葉を聞いた瞬間。さやかの脳から一切の警鐘が消え去った。そしてすぐに脳に違う言葉に埋め尽くされる。

この子の唇をめちゃくちゃに奪ってしまえ。

そんな言葉に。


さやか「きて」

まどか「さ、さやかちゃ」

まどかの言葉も待たず、さやかは彼女の手を引き始める。

そして更に人気のない路地ににまどかを連れ込むと、大通りからまどかを隠すような位置に立った。

この位置ならば、人が通ったとしても見られることはない。

「さ、さやかちゃん……?」

まどかが怯えと期待が入り混じった視線を向ける。

その視線に犯される様にさやかは微笑むと、いつかのように両手で頬を挟みまどかの唇を自分の方に向けた。

まどかが息を飲み。目をつぶって、唇を奪って欲しいと告げる。

さやかはそれに逆らうことなく、躊躇うことなく思い切りまどかの唇に自分の物を押しつけた。

「んう……ちゅ……あ……んん……」

三度、まどかの唇の快感と甘い香りが脳を犯す。

さやかはその度の過ぎる快感に中毒となってしまっていた。

その快感にもっと犯されたい。

さやかはそんな思いで、まどかの唇にただ唇を押しつけるだけでなく、その唇を吸ったり、舐めたりして貪った。

二人の口元から鳴らされる、濡れた弾ける音が路地に何度も響く。

「ふー……んぅ……ちゅ……はぁ……んんっ!」

誰かに聞かれるかもしれない。そんなことも一瞬さやかは考えたが、興奮周りが見え無くなっている彼女にとってそんな事どうでも良かった。

今はただ、目の前の少女の唇を犯し、快感を得ることにしか興味が無かったのだ。

のめり込んでいく。自分の欲望のままに何処までも。

上唇、下唇に吸いつき、自分の唾液をなすりつけ恍惚に浸り、それと同時にまどかの口端から漏れる甘い涎を音を立て吸い取る。

その度にまどかが体を震わせるのが、さやかを更にたまらなくさせた。

「んぁ……ひゃやか……ひゃ……んううっ」

さやかの唇を求める行為は更にエスカレートしていった。

自分の唇を押しつける強さに体を押されていく行くまどかを壁に押し付け、思う存分に唇を這わせ始め

互いの口周りは既に互いの涎でべとべとになっていたが、それでもさやかはキスを止めようとしなかった。

もっと欲しい。もっと。もっと。もっともっともっと。

「んううっ!?」

遂にさやかはまどかの唇に舌を這わせ始め、その口内に自分の舌を差し込もうとし始めた。

快感に蕩けていたまどかだったが、流石に抵抗があったのか驚きの声を上げ、思わずさやかの体を押し返してしまう。

「あ」

そこでまたさやかは正気に戻ってしまう。キスを止め、まどかから顔を離す。

そしてそこで目に飛び込んできた、息を絶え絶えに吐き、口周りを涎まみれにして惚けた表情を浮かべるまどかに、またさやかは顔を青くさせた。

「ご、ごめんねっ!その、そ、それはまだ……怖くて……」

「あ、ああいいん、だよ……」

本当に自分はどうしてしまったのだろうか。さやかは不安と罪悪感に襲われる。

三度もまどかの唇を奪った挙句、今回はほぼ無意識でそれ以上の事に及ぼうとしたのだ。

とても女の子が女の子に向けるようなものでない感情をまどかに向けながら、そして、その行為が今までの自分の気持ちを裏切ることになると解っていながら、だ。

潔癖であり、思春期真っ盛りの彼女が罪悪感と不安を感じないわけがない。

「そ、それはもっと、こ、こころの準備が……」

顔を赤くし、必死に弁解する彼女の前で、さやかは自分に対する嫌悪に目を伏せていた。

まどか「それじゃあまたねっ!」

さやか「……うん。またね」

まどか「あ、あのねっ、さやかちゃんっ」

さやか「ん?なに?」

まどか「えと……あ、や、やっぱりなんでもないっ」

まどか「じゃあねっ」

タタタ

さやか「……」

さやか「……何可愛いなんて思ってんのよ、あたし……」

さやか「……はぁ……」

さやか「帰ろう」

翌日 夕方

時間が空いていたさやかは上条恭介の元を訪れようとしていた。

彼に会う事が出来れば、自分の気持ちを再確認出来ると思ったため、そして、自分は女の子に恋するような人間だと証明したかったからだ。

そんな事を理由に彼を訪れるのは罪悪感により躊躇われたが、今はそれ以上に不安の方が勝っていた。

彼の病室前まで着き、扉を叩く。

さやか「……あれ?」

だが、部屋の奥から声が帰ってくることは無かった。

もう一度叩く。だが、それでも返事は無かった。

部屋を間違えたのかと頭を捻り、部屋番号とネームプレートを確認する。

さやか「……え?」

さやかはそれを見て驚愕に声を漏らしてしまう。

確かに番号は合っていたのだが、ネームプレートから彼の名前が消えていたからだ。

修正

自分は女の子に恋するような人間だと証明したかったからだ。 ×

自分は女の子に恋するような人間ではないと証明したかったからだ。 ○

どうしてこうなったし

さやか「あのっここの人は……」

看護師「ここの患者さんは昨日、他の病棟に移りましたよ」

さやか「え……」

さやか「ちょ、ちょっとすいませんっ!」カチカチ

看護師「あ、あなたっ!ここ病院……」

さやか「すぐに終わりますからっ」

さやか(……なんで?今までそんな話一度も……)

さやか(……メールにも来てない……)

看護師「あなた!いい加減にしなさいっ!」

さやか「す、すいません……」

看護師「全く……」

さやか「あ、あの、すいません。移った病室を……」

さやか「……」

看護師「……?」

さやか「いえ、なんでも……ないです……」

さやか「失礼します……」

看護師「え、ええ……」

病院 外

さやか「……」

さやか「……なんで」

さやか「……なんで教えてくれなかったの?」

さやかはそのまま家路に着いた。メールして彼の移った場所を聞き出す事を考えたが、さやかには出来なかった。

彼は自分をどうでもいいと思っているのかという嫌疑と、ちっぽけなプライドの為だ。

どうして教えてくれなかったのか、その疑問と寂しさだけが頭を埋める。

さやかは結局今日一日で、自分の抱える荷物を降ろすどころか、他の重いものまで背負い込むことになってしまった。

飯食ってきますの

その日の夜。さやかは一人、自分の部屋のベッドで無気力に天井を見上げていた。

先程の一件のショックもあるが、色々な事を考え過ぎて、疲れてしまっていたもあった。

それでも、さやかは考える事を止めることが出来なかった。

と言うよりも出来ないでいた。次から次へと言葉が浮かんでくるのだ。

自分は本当はレズなのかノーマルなのか。

上条恭介は自分の事をどう思っているのだろう。

恐らく自分を好いていて、更に唇まで奪ってしまったまどかとこれかどう付き合っていけばいいのだろう。

そのまどかとキスをしたいという欲求を抑えられない自分はどうしてしまったのだろう。

そして、女の子とキスをして、嫌悪を感じない自分は……

と、挙げればればきりがない。

さやか「……携帯?」

そう何度か解らぬ悩みの時間を過ごしていると、突如、部屋に携帯の着信音が鳴り響き始めた。

上条恭介からかもしれない。

そんな淡い期待を抱き、急いで携帯を手に取り画面を見る。

「……まどか、か」

だが、携帯の画面に映るのは、自分が想う男の名ではなく、唯一の親友の名前だった。

このまま無視してしまおうか。そんな考えが脳裏をよぎる。

だが、彼女の寂しさに沈む顔を思うとそんな事はできなかった。

溜息を吐きながら、渋々通話のボタンを押しこみ、耳に携帯を当てる。

さやか「……もしもし」

まどか「あっさやかちゃんっ!こんばんわっ」

聞こえてくるのは無邪気な声。その声にさやかは何故か笑みが漏れていた。

さやか「どうしたの?こんな時間に」

まどか「えと、ちょ、ちょっとさやかちゃんとお話ししたくて」

まどか「……迷惑だった?」

さやか「……いや、そんなことないけど」

まどか「そっかぁ……よかった」

さやか「あはは、あたしがそんな事思うわけないでしょー?考え過ぎだよ」

まどか「そ、そうだよねっ!えへへ……ごめんねっ」

まどか「あっ、そ、それでねっお話なんだけど……」

それからまどかは今日一日あった事を語り始めた。

驚いたこと。嬉しく思った事。そのどれもを声を弾ませながら。

気分が乗らないこともあり、さやかは初めあまり聞く耳を立てる気は無かったが、まどかの声を聞いている内にどんどんと乗り気になっていった。

初めの方に見せた愛想笑いも本当の笑みに変わり、いつものように突っ込みを入れる。

いつしか面倒だと思っていた時間は、悩みを忘れることが出来る楽しいものへと変わっていた。

そして喋ること小一時間。ようやく話は終わりの兆しを見せ始める。

さやか「あははははっ!さすがにそれはねーってばっ!」

まどか「ほ、ホントだよっ!」

さやか「いやいや、白い猫みたいなのが喋るなんて無いって!」

まどか「ホントなのに……」

さやか「あはははっ!……あー笑った笑った……あ、もうこんな時間か」

まどか「あ、ホントだ。結構しゃべってたんだね」

さやか「うん。それじゃあそろそろ寝よっか?明日学校だしっ」

まどか「うんっ!」

まどか「あ、あのね。さやかちゃん」

さやか「んー?どしたー?」

まどか「えと……元気、でた?」

さやか「……えっ」

まどかの一言にドキリと心臓が脈を打つ。

それを知ってか知らずか、まどかは言葉を選ぶように詰まりながら、続きを話していく。

まどか「えと、なんかね?さやかちゃんの声あんまり元気なかったから、落ち込んでるのかなって……」

まどか「あ、わ、私の勘違いだったらご、ごめんねっ」

まどかに気を使わせてしまった。

そう後悔すると共に、さやかは気遣ってくれるまどかに喜びを感じていた。

情けなさと感動に、思わず苦笑が漏れる。

さやか「いや、なんにもないよ。だからまどかは考え過ぎっていってるでしょ?」

まどか「ご、ごめん……」

さやか「……いや、でもすっごく嬉しい。ありがとね、まどか」

まどか「……うんっ」

さやか「じゃあそろそろ切るね。また明日」

まどか「うんっ!またねっ」

短い電子音と共に、まどかとの繋がりが切れる。

さやか「まどかめ……あたしを心配するなんて生意気だぞっ」

そう憎まれ口を吐きつつも、さやかは暖かくなった心にその口が緩むのを抑えられずにいた。

そのあたたかみが、感謝の物だけではないと気付くことなく。

そしてそのままもう一度心でまどかに感謝を告げると、携帯を置き、体を大きく伸ばす。

さやか「ふぁ……それじゃあ寝るかな」

大きな欠伸と共に体をベッドに滑り込ませる。

先程まで重くのしかかっていた疲労感はいつしか心地よいものに変わっており

さやかは悩みを考えることなく、すぐに眠りに吐く事が出来た。

翌日 朝 通学路

さやか「ふあ……ねむ……」

さやか「あー……なんだか今日は凄く良く眠れたなぁ……」

さやか「……まぁ、まどかのおかげなんだけどね」

さやか「でもなんにも解決してないんだよね……現状」

さやか「はぁ……」

「さやかちゃーんっ」

さやか「この声は……」

声がしてきた方に顔を向ける。するとそこにはまどかが笑顔でこちらに走り込んでいる姿があった。

どうしようという言葉が頭をよぎるが、それと同時にさやかは無意識に頬を緩ませていた。

まどか「おはよっ!さやかちゃんっ」

さやか「おー、おはよ。まどか」

まどか「……」じー

さやか「ん?どしたー?」

まどか「ううん。いつものさやかちゃんだなって思って」

さやか「あんたね……なんでもないって言ったでしょ?」

まどか「えへへっ。ごめんっ」

さやか「ったく……まどかのくせに生意気だぞー?うりうり」

口元を緩ませながら、まどかの髪をくしゃくしゃと撫でた。

まどか「や、やめてってばぁ!」

そう言いながらも、まどかも頬をゆるませていた。

もう少しこの戯れを互いに続けたかったが、仁美とほむらとの待ち合わせに遅れてしまう事に気付いてしまう。

さやか「お、このままじゃ二人待たせちゃうな。いこっか」

まどか「あ、う、うんっ」

名残惜しげ無表情を浮かべながらまどかも頷く。

そしてそれと同時にさやかとまどかは二人の元に走り始めた。

待ち合わせ場所

さやか「仁美、ほむら、おはようっ!」

まどか「おはようっ」

仁美「おはようございます。さやかさん。まどかさん」

ほむら「おはよう……ございます……」

さやか「今日も二人とも元……あれ?ほむらなんか顔色悪くない?どうしたの?」

ほむら「いえ……昨日ちょっと大変で……」

まどか「でも……顔色凄いよ?大丈夫?」

ほむら「はい……大丈夫です……」

ほむら「あの……それより鹿目さん」

まどか「え?なに?」

ほむら「あの……契約、してませんよね?」

まどか「う、うん。してないけど……」

ほむら「そうですか……よかった……」

目の前でまどかとほむらが、自分のわからない事を話している。

それが何故かさやかにもやもやとした感情を覚えさせていた。

さやか「……契約?なにそれ?ゲームの話?」

まどか「あ、えっと……」

まどかがちらりとほむらに視線を送る。

ほむらはそれいただ首を大きく振ることだけで応えた。

ますますさやかはそれが面白くない。

まどか「そ、そんなとこだよ。最近ほむらちゃんにゲームを貸して貰って……」

さやか「ふーん。そっか」

さやか「今度あたしにもそれ教えてくんない?仲間はずれしちゃいけないんだぞー?」

ほむら「だ、駄目ですっ!」

まどかに聞いた事を勝手にほむらが答え、否定する。

ほむらのそんな図々しい行動にさやかの苛立ちが強く煽れられ、言葉にそれが入ってしまう。

さやか「……なんで?」

ほむら「そ、それは……」

さやかの苛立ちを感じ取ったのか、怯えのほむらは怯えの表情を見せる。

それに気付いたさやかは、4人を包む空気が悪くなっているのにも気付き、失態に頬を掻いた。

さやか「ちぇ、ちぇっ!仲間はずれかっ!いいもんいいもんっ!それじゃあたしは仁美と同盟作るからっ!」

仁美「ええ。仲間はずれするならこっちも、ですわ!」

さやか「じゃあ早速作ろう!仁美!」

仁美「それで、どうしますの?」

さやか「えっ」

仁美「えっ」

さやか「仁美が考えてくれてるんじゃないの?」

仁美「私はてっきり言い出しっぺのさやかさんが考えているものだと……」

さやか「……」

仁美「……」

さやか「……さ、学校行くぞー!ほら皆遅れるなよー」

仁美「おー」

まどか「てぃひひっ!もう二人ともなにしてるのっ」

ほむら「ふふふっ」

まどかとほむらが笑みを見せたことで、空気が元に戻るのを感じ、さやかはほっと胸をなでおろす。

だが、さやかはそこで頭を捻る。どうして自分はまどかとほむらが二人だけの秘密を持っているだけで、こんなに苛立ってしまったのだろう、と。

考えられる理由は一つしかなかったが、さやかはそれに目を向けず、学校に着き、授業が始まるまでの間ひたすら頭を捻り続けた。

修正
怯えのほむらは怯えの表情を見せる。×

ほむらは怯えの表情を見せる。 ○

誤字脱字には注意しましょう

そして時は流れて4講目のもうすぐで昼休みと言う頃、まどかとさやかは薄暗い体育倉庫の中にいた。

理由はさやかが体育委員と言う事で、3、4講で受けた体育の後片付けを先生から言いつけられた為。

そしてまどかはさやかといつも仲良くしているから手伝ってやれという、半ば理不尽な言いつけの為だ。

結果、二人は共に汗をかきながら後片付けをしている。

さやか「っし終わりっ。なんか悪いね、手伝わせちゃってさ」

最後の用具を倉庫に持ち込むと、さやかは申し訳なさそうにまどかに声を掛けた。

まどかはそれに笑って首を振る。

まどか「ううん。全然大丈夫だよ」

さやか「ありがとね。まどか」

まどかの笑みを目に収めると、さやかもつられる様に笑みを見せた。

そして体育の授業と片づけの疲労からグッタリと白いマットに倒れ込んだ。

さやか「あーあ。こんなんなら体育委員なんかならなきゃよかったよー」

まどか「あはは……しょうがないよ。こればっかりは」

さやか「ぐぬぬ」

そう悔しげに呻くとさやかはうつ伏せになった体を仰向けにし、再びマットに体を埋めた。

まどかはそんなさやかにクスリと、微笑むとさやかと隣に腰を降ろした。

まどか「マット、気持ちいい?」

さやか「おーすっごく気持ちいいよ」

さやかの答えにそっか。と頷くと、さやかと同じようにマットに身を横たえた。

まどかの軽い体がマットに沈む。それと同時にまどかは心地よさに息を吐いた。

まどか「ほんとだ。気持ちいいね」

さやか「でしょ?あたしマットを作った人はてんさ……」

ちょっち休憩貰っていい?展開は思いついてんだけど文字にできない。

続けようとする言葉が途切れる。

それは隣に寝転がったと思ったまどかが思ったよりもすぐそばにいたからだった。

そう意識した途端、さやかの心臓は高鳴り始め、脳がまどかを求め始める。

幸か不幸か、ここには自分たち以外の誰もいない。

更に、昼休みを跨いだ次の授業が始まるまで邪魔が入ることはほぼ、無い。

「……さやかちゃん?」

急に言葉が途切れた事を怪訝に思ったまどかがさやかの方を向き、声を掛ける。。

だがさやかはまどかの言葉に返事をする事は無かった。

無言のままゆっくりと身を起こし、身を横にしてまどかの頬に触れる。

それと同時にキスの度に二人を包んでいた、あの色に満ちた空気が漂い始めた。

まどかはそれを敏感に感じ取ると、愛おしげに自分の頬に触れたさやかの指に触れ、ハッキリと頷いた。

「あ……」

その頷きを見るや否や、さやかは横たえていた体をまどかの体の上に多い被らせた。

まどかの口から息が漏れると同時に、さやかの嗅覚に体育の授業でかいてしまった汗の混じる、まどかの濃い匂いが伝わる。

いつもとは違う、酸味が混ざる甘い香り。それがさやかには余計に扇情的に思え、脳を侵食していく欲求を更に煽らせた。

今すぐ彼女の唇を自分の口で犯したい。

さやかはその衝動に流されるまま、まどかの唇に自分の物を近づけて行く。

これまではここで散々警鐘が頭に鳴り響くのだが、今回はそれは鳴り響くことはなかった。

まどかの吐息が唇に掛かる。それを飲み込むように、さやかは一気にまどかの唇を奪った。

「んっ……ふ……ぅん……」

唇が触れあると同時に、二人を虜にする強い快感が互いの体に流れる。

それをもっと感じたいと、二人は互いに唇を強く押し付け合い始めた。

唾液が口周りを汚すのも構わずに二人は強く求めあう。

体を抱きあい温もりを与えあいながら、抱きあう事で擦れる体に快感を覚えながら。

次第に体育倉庫に唇を吸い合う濡れた弾ける音と、互いの体操服が擦れ会う乾いた音が満たし始める。

「んちゅ……んん……は、あ……んふ……」

「んく……ああ……ん……ちゅ……ちゅ……」

高鳴る心臓と。激しい唇の貪り合い。脳を犯す興奮と快感。

それらに二人の体は熱く火照り、全身に汗を浮かべさせた。

かいた汗は薄い体操服の布をすけさせ、酸味のある匂いを沁みつかせていく。

それでも二人は唇を奪い合う事を、快楽を貪りあう事を止めなかった

やがて二人は同じ思いを持つことになる。

更なる快感を求めたいと。

さやかはその思いに従順だった。

警鐘を鳴らす理性も、倫理観も快楽にその機能を失っていたから。

更なる快感を得るため、さやかはいつかまどかに拒まれた、口内への舌の侵入を試みる。

粘着質な唾液を舌に纏わせ、まどかの唇の隙間に割り入れようとする。

だが、まどかは舌の侵入を許さなかった。さやかとは違い、抱える想いに従順ではなかったからだ。

その原因は微かに残っていた理性、大きくなっていく羞恥によるもの。

まだ止めて欲しいと、まどかは快感に惚ける顔で懇願の視線を向けた。

しかし、そんなものは理性が焼き切れ、貪欲に快楽を求めるさやかには意味をなさなかった。

「んぐ、んうううううっ!!」

ピタリと閉じるまどかの唇の割わずかな隙間に、さやかは自分の唾液を流し込み始めたのだ。

口内に入らなかった涎が二人の唇の隙間から、まどかの頬に流れ落ち、入り込んだ唾液がまどかの口内を犯していく。

寝るう・・・

起きた。
飯食ったら書く

「んあっ!さ、さや……んうううっ」

それに堪らなくなったまどかが唇を開ける。さやかはそれを見逃さなかった。

一気に自分の舌を挿しこみ、まどかの口内へと侵入させる。

そしてその口内を味わう様に自分の唾液をなすりつけながら舌で舐っていく。

歯、歯茎を舐め、そしてさらにその奥へと。

「んぐぅ……うぅうう……」

初めは抵抗を見せ、舌を絡ませないようにしていたまどかだったが、口内をさやかに犯される感覚に頭が痺れはじめたのか、口の力を抜き始める。

そして、まどかの合わせる歯が浮いた瞬間、さやかはぬるりとその中へ舌を挿れた。

遂に二人の舌が絡み合う。その快感は唇を合わせ会うものとは比べ物にならなかった。

「んふぅっ!んんんっ」

あまりの快感に驚いたまどかは一度舌を引いてしまう。

だがさやかはまどかの舌を逃さなかった、顔をずらし舌を差し込みやすくし、更に奥へと挿入する。

そしてまどかの引いた奥まで挿しこむと、思い切り自分のものを絡ませた。

さやかにはもう、快楽を貪る事しか頭に無かった。

「ふー……っ!……ふー……っ!……まほ……か……ぁ……っ!」

「ひゃや……ひゃやかひゃ……ん……っ……んぐっ……ずずっ……」

二人の口内にぐちゅぐちゅと柔らかいものが蠢く淫媚な音が響き、さやかの口内から送り込まれた唾液がまどかの物と混ざりあう。

それは二人に大きな快楽をもたらし、頭を真っ白に染めた。

さやかはまどかを犯している様な感覚に、まどかはさやかに犯されている様な感覚に夢中になっていく。

いつしかまどかは驚きに引いていた舌を、もっとさやかの物と絡み合わせる為に突き出すようになっていた。

もっとまどかを犯したい。もっとさやかに犯されたい。

その思いのまま二人は体を抱いていた腕を首にまわし、強く口を押しつけ合い、更に激しく舌を絡ませる。

あまりの激しさに、犯されるまどかの口端から混ざり合った唾液が溢れ出る。

それでもさやかは構わずに自分の唾液を送り続け、まどかはそれを悦んで吸い続けた。

結果、体育倉庫に響いていた濡れた弾ける音は完全にその姿を消し、

まどかがさやかの唾液をすする下品な音と、口端から洩れる荒い息づかいと、互いの名を舌足らずに呼び合う悩ましげな声が体育倉庫を占めている。

そして埃臭かった体育倉庫の匂いは、混ざり合う少女たちの汗のにおいと、女の匂いに染められていた。

それでも彼女たちは互いの舌を貪るのを止めない。止めどない情欲がそれを許してくれなかった。

「ひゃやかひゃん……っ!……ひゅき……ひゅきぃっ……!」

遂にまどかの口から抑えきれなかった思いが零れ出す。

さやかはそれに答えるように更にまどかの口内に唾液を送り込んだ。

そうしてしばらく口を犯し合った後、ようやくさやかはまどかの口内から舌を引きぬいた。

トロリ、と混ざり合った粘着質な液が伸びる。限界までそれは伸びると途中で切れ、まどかの口内へ落ちて行った。

「はぁ……はぁ……んく……えへ」

それを飲み込むとまどかは恍惚に満ちた顔で、さやかに笑いかけた。

扇情的なその姿にさやかの興奮に暴れていた心臓がひと際跳ねる。

今すぐこの子をめちゃくちゃにしたい。

そんな衝動に駆られそうになるが、流石にまずいという感覚がその衝動の邪魔をした。

自分の気持ちを落ち着かせるために、一度覆いかぶさる体勢から馬乗りの様な格好になり、距離を取る。

「あ……」

だがそれがいけなかった。まどかの全身が目に飛び込んできてしまったからだ。

薄い体操服は体の火照りと興奮によりかいた汗により濡れて透け、上気した素肌と、下着を晒していた。

そして更には下半身はもじもじと擦り合わせている。

それの姿は幼い彼女の体には不釣り合いに思えたが、親友の女の子にこんなことをしたという背徳感を余計に煽り、更にさやかの情欲を掻き立てた。

思わず生唾を飲み込んでしまい、まどかをイヤラシイ目で見つめてしまう。

それに気付いたまどかは少し目を見開いて、体を横にして手で隠したが、目の色は期待で濡れていた。

その姿にさやかの嗜虐心と情欲は大いに煽られる。周りの音が遠くなっていき、耳に通る血管が脈を激しく打つ音しかしなくなる。

「まどか……」

気付くと、さやかは再びまどかの体に覆いかぶさっていた。汗で濡れ透けた体操服をまとった体をまどかに擦り寄せる。

まどかは体を手で隠したままだったが、それ以外の抵抗は見せなかった。

さやかはまどかの頬に口づけすると、遂にまどかの汗で透けた体操服の中に手を滑り込ませる。

「あっ……」

まどかが小さく快楽の籠る息を漏らす。

それを心地よく耳に受けながら、さやかは汗でしっとりと濡れたまどかの肌に手を滑らせて行った。

下腹部、腹、鎖骨。順にさやかの手はまどかの肌を滑っていく。

その感覚はまどかにゾクゾクとした快感を覚える。

これからどうなるか解らないという恐怖は確かにまどかにあったが、それ以上に愛しい人が自分の肌に触れているという喜びとこれからの期待がそれを上回っていた。

やがてさやかの手がまどかのつつましい乳房に辿り着く。まどかの胸は先の夜の様な子供っぽいブラに包まれていた。

その中にさやかは躊躇いなく手を滑り込ませる。

「は、あ……っ」

同時にまどかの口から快感が漏れ、小さく体を震わせる。

まどかのブラの中は密閉されていたという事もあってか、素肌以上に濡れ、蒸れていた。

さやかはそれさえも楽しむように手を滑らせる。そして、優しく包むように発展途上の胸に当てがった。

「ひあっ」

まどかの胸は散々口を犯された事により、性的快感を受けていたのか、ハッキリと乳首を勃起させていた。

それに触れられた事によりまどかは先ほどよりもハッキリとした快楽を口から吐き出す。

「さやかちゃ……あぁ……っ」

興奮と羞恥に訳が解らなくなっているのか、まどかはいやいやと首を振り始めた。

だがそれはさやかの興奮を煽る何物でもなく、まどかをめちゃくちゃにしたいという欲求を強くさせただけだった。

そしてその欲求の通り、まどかの胸を揉みし抱こうとする。

「あ」

「……あ……」

だが、その思いも昼休みを告げるチャイムの音にに遮られてしまう。

その音に一気にさやかは冷静に戻り、そしていつもよりも強い後悔の想いに囚われてしまう事になってしまった。

軽いキスだけでなくそれ以上の激しいものをし、更には一線を越えてしまいそうになったのだ。

自分がノーマルだと思いたいさやかに取って言えば当然と言えば当然ではある。

もう、言い訳が出来ないところまで来ているのだが。

まどかとの行為の度に思い出される様々な思いがさやかに流れ込み、暗い思考の海に叩き落とされる。

それが思わず顔に出てしまう。

「さやか……ちゃん?」

そんなさやかにまどかは心配から上気の残る顔で覗きこんだ。

それに気付くとさやかは必死で笑みを作り出す。

「ああ、いや……ざ、残念だなって思ってさっ!」

だが、まどかはさやかの笑みにつられることは無かった。

どこか影のある表情でさやかの顔を見つめる。

「あ、つ、次の遅れちゃうなっ!急ごっ!まどかっ」

その表情から逃げるようにさやかはまどかから顔を背け、急ごうと促した。

まどかはそれにこくりと、頷くと、さやかと共に体育倉庫を出て、更衣室に向かった。

心にある疑いを持ちながら。

一区切り。次本番

―――――――
やっぱりさやかちゃんは上条君の事が好きなんだろうな。

私はいつもの制服に着替えて目の前を歩くさやかちゃんの背中を見ながらそんな事を思っていました。

一番最初にキスしてくれたあの夜。さやかちゃんはただ、雰囲気に流されて私にキスしてくれたんだろうなってことは解ってます。

それでも私はとっても嬉しかった。ずっと好きだって思ってたさやかちゃんが自分からキスしてくれたんだもん。嬉しくないはず無かったんです。

でも、一回きりだと思ってた。ただの間違い。ただの事故見たいなものだって。さやかちゃんだって、「しまった」って顔してから。

少し悲しくなったけど、それがさやかちゃんにとっておかしなことだから、しょうがないんだって、自分に言い聞かせたんです。

でも、そのあとさやかちゃんは笑ってくれたから、少しくらいなら甘えてもいいかなって思ったんです。一緒に寝ていい?ってお願いしたんです。

さやかちゃんはちょっとだけ困った顔したけど、うん、って言ってくれました。嬉しかった。頷いてくれたことが、キスしたのにいつも通りしようとしてくれた事が。

これでいつも通り。もう仲のいいお友達。

そう、思ってました。

でもさやかちゃんは起きたらすぐに私にキスをしようとしてくれてました。

映画もないのにどうして?って凄く混乱したけれど、とっても嬉しかった。さやかちゃんに私の気持ちが伝わったみたいで。必要としてくれているみたいで。

上条君より私を選んでくれた気がして。

だから私はキスをしました。さやかちゃんが好きだったから。

でも、キスが終わるとさやかちゃんはまた「しまった」という顔します。

さやかちゃんからキスしてくれたのにどうしてだろうって不思議に思って、なんだか悲しくなりました。

でも辛そうな顔をするさやかちゃんにそんな顔みせられなくて、私は笑いました。さやかちゃんをもっと辛くさせたくなかったから。

キスしてくれたことは嬉しかったけど、少しだけ、さやかちゃんの事が解らなくなってしまいました。

でもほんの少しだけ、キスしてくれたから、上条君よりも私を好きになってくれたのかなって期待が持てたんです。

だから、遊んだ後、さやかちゃんにキスして欲しいってお願いしたんです。

私を上条君よりも好きになってくれたって証拠になると思ったから。

さやかちゃんはお願いを聞いてくれました。

いつもより激しいキスだったけど、いっぱい私にしてくれました。……最後激し過ぎるのが怖くて私、逃げちゃったけど。

嬉しかった。嬉し過ぎて涙が出そうでした。

さやかちゃんが私の事を好きなんだって証拠を貰えた気がしたから。……ううん、そう思ってました。

やっとさやかちゃんが私の事を見てくれるって嬉しくて頭がいっぱいになってたから。

はしゃいではしゃいで……暗くなっているさやかちゃんの顔なんか見ないぐらいに。

そして今になります。あんなに激しくキスしたのに……。その、それ以上、の事もしようとした、のに……

さやかちゃんは相変わらず、暗い顔をするんです。それも、今までいじょうに。

だから私は思ったんです。あの映画の夜がずっとさやかちゃんのなかで続いてるんじゃないかなって。

理由は解らないけれど……たぶんそうだと思います。

そうじゃなかったら、あんな暗い顔をしないと思いますから。

それはさやかちゃんがまだ上条くんが好きだっていう事です。

私とのキスははただ、映画の夜のように流されているんです。

そうじゃなければいいとは思います。ホントにさやかちゃんが私を好きで、キスしてくれてるならこれ以上の事はないです。

でも、でも……。そうは思えないんです。……どうしても。

これからの事は良くわからないですけど……もしまたさやかちゃんがキスを求めてきたとしたら……。

私は嫌なんて言えません。

だってさやかちゃんが好きだから。

さやかちゃんがわたしの事を好きだって思えるから。

たとえ、それが映画の夜の続きだとしても。


私はさやかちゃんが好きだから。

愛してるから。


――――――――――

犬の散歩行ってきますの

――――――――――

その後の一週間、さやかは事あるごとにまどかの唇を求め続けた。

誰もいない帰り路で。仁美とほむらと合流する前の人通りの少ない朝の通学路で。昼休みの誰もいない教室や体育倉庫で。

その度に後悔に苛まれたが、まどかから与えられる快感に完全に中毒になってしまったさやかには唇を奪う事を止めることは出来なかった。

まどかはそのすべてに一度も拒む様子は見せず、さやかの唇を受け止め続けた。

さやかを愛していたから。キスされることで自分が満たされたから。

何度か一線を越えてしまいそうな時もあったが、結局超えることは無かった。

時間や場所の問題もあったが、それ以上にさやかが超える事を拒んでいた。

これを超えてしまえば、今までの自分が無駄になる。そんな思いが超える事を許さなかったから。

キスをすることで、一線を超える事を拒むことでまどかが気づ付いて行くことも知らずに。

修正

気づ付いて行くことも知らずに ×

傷つけていることも知らずに。 ○

だが、そんな日々もさやかの携帯に着信した一本のメールに終わりを告げる事になる。

さやかの携帯に着信したメール。その送信主はさやかの想う男。上条恭介だった。

さやか「恭、介……」

西日が差しこむまどかと自分以外誰もいない空き教室で、小さくさやかは送信主の名前を漏らす。

内容は、病室を移動したことの報告だった。

ただ、それだけ。

今更。という怒りの感情がさやかの心にふつふつと湧きあがる。

さやかは思わず携帯を強く握りしめていた。

まどか「……上条、くん?」

口の周りをさやかと自分のものが混じり合った涎で汚しながら、まどかは押し倒されていた机からゆっくりと身を起こすと、さやかに上気した顔を向けた。

どこか悲しげな瞳がさやかを捕える。

それがさやかを落ち着かない気持ちにさせた。まるで責められているように感じた為だ。

さやか「あ、あー、なんか病棟が変わったんだって、そ、それのお知らせ」

焦ってさやかは首を振る。

まどかはそっか。と呟くと。地面の一点に視線を向けた。

そして少しの間を置き、そのままボソ、と呟いた。

まどか「……行かなくていいの?」

さやか「えっ……」

まどかの一言に心臓が跳ねる。

自分の今までの行動の意味を見透かされた気がしたからだ。

訳のわからぬまままどかの唇を奪っているという事を。

さやか「な、なんで……」

うろたえ、目を泳がせさやかを横目に、まどかは顔を俯かせたまま言葉を続ける。

まどか「だって、メールしてくるってことはさ、それだけさやかちゃんに会いたいって事じゃないの?」

まどか「それを無視しちゃうなんて……酷いよ」

まどかの言葉が重ねられていくと同時にきりきりと罪悪感が刺激されていく。

だが、それと同時に小さな苛立ちがさやかの中に生れ始めていた。

どうして自分と一緒にいるのに何処かへ行けみたいなことを言うのだろう、と。

さやか「……べ、別に今日行かなくてもいいじゃん。今はまどかといるんだし」

さやかの反論にまどかは答えない。ただ小さくなって膝を抱く。

さやか「あたしはまどかと居たい。恭介なんか関係ない。……それにあたしは」

まどか「さやかちゃんは!」

さやかの言葉を拒絶するように、まどかは言葉を遮る。

そしてさやかの顔を見ながら小さく呟いた。

まどか「さやかちゃんは……上条君のこと、好きでしょ?」

さやかは言葉を失う。

見透かされていたのだ。自分の気持ちを。まどかへのキスの理由を。

さやか「違う、あたしは……」

必死に弁解しようとする。だが、まどかはそれを許さなかった。

まどか「だったらどうして私とキスした後、悲しそうな顔をするの?」

まどか「好きだったら……キスした後あんな顔、しないよ……」

まどかは一番それを知っていた。

何度も好きな人とキスを重ねてきたのだから。

さやかは必死に言い返そうとする。だが、どんなに必死になっても口が動いてくれなかった。

まどか「……ごめんね」

そう一言言って、まどかは腰かけていた机から立ち上がる。

そして乱れた自分の姿を直すと、さやかの傍まで歩いて行った。


「まど……」

そしてそのまま、さやかの体を優しく抱きしめた。

愛おしさを込めるように。好きという気持ちが伝わるように。

「でもね……私はそれでもいいの」

まどかはさやかの胸に埋めながらそう呟き、そのまま言葉を重ねて行く。

「さやかちゃんに触れて貰えるだけで、傍にいて貰えるだけで私は幸せだから。……だからさやかちゃんが上条君の事が好きでもいいの」

そこまで語り、ひと際強くまどかはさやかを抱きしめる。

そして顔を上げ、さやかの唇に自分の顔を近づけて行くと、優しく触れ合わせた。

それはまどかからの、初めてのキス。

「さやかちゃんのこと、好きだから」

そう言うと照れたように笑みを作り、さやかからその身を離した。

「また明日ね」

さやかに背を向け、まどかは教室のドアへと向かっていく。

さやかは去っていくまどかを引き留めようと手を伸ばす。たが届かせるための足がその場から動いてくれなかった。

動け、動いてまどかを追いかけろと強く足に命じる。だがそれでも自分の足は動いてくれない。

結局さやかの足は、まどかが教室から出て行き、しばらく経つまで動いてくれなかった。

結果、さやかは一人、誰もいない教室に取り残されることになった。

寂しさと後悔がさやかに押し寄せる。

いくらそんなものを心に抱えても意味がないというのに。

―――――――

アンケート。この後さやかは上条の元を訪れます。その時に抱えた気持ちはどちら?

1、やっぱり彼への想いは忘れられない。

2、……まどか。

上が俺が書こうとしていたやつ。下が流れで思いついたやつ。

下だとこのスレ内で終わるんじゃないかな。上だと解らん。

どっちもスケベはあるよ。殺伐差がダンチだけど。

―――――――

体力的と精神的に(飽きてきた)辛いのでねちょはないかな。申し訳ない。
つーことで2です。

当たりです。よかったね。

空がもうすぐ黒に染まるという頃、さやかは上条恭介が入院する病院の前まで来ていた。

上条恭介を見舞う為、そして、自分の気持ちを確かめるために。

まどかが教室を去った後、さやかはこれからの事について、悩みに悩んだ。

これから自分は好きと言ってくれた上に、今の自分を受け入れてくれたまどかにどう向き合えばいいのか、そして自分の想いにどう向かうべきなのか。

その結果が、さやかが想う人、上条恭介に会う事だった。

会うことができれば、自分が彼に向ける思いが変わっていないのか否か、そしてこれからどうすればいいのか見えると思ったからだ。

よし、と一言呟き、自分を奮い立たせてさやかは歩きはじめる。

上条恭介がさやかに一週間経ってようやく伝えた病室の場所まで。

埋めたらパートスレ建てるぞ

パートはやめとけww
無難に同じスレタイでいいだろ

>>841
了解。建てたらsage進行でのんびりやるよ

さやか「……ここか」

病院の受付の案内の通りに歩き、上条恭介の病室の前まで歩くと、さやかはそう呟いた。

ネームプレートには確かに上条恭介と描かれており、携帯の上条恭介のメールの書かれていた部屋番号ともともとも一致していた。

さやかは深呼吸し、覚悟を決める。そしてそのままに病室の扉を二回ノックした。

「どうぞ」

中から声が返ってくる。さやかはその声に誘われるまま扉を開き、その中に足を踏み入れた。

来客の姿を見た上条は、その姿に嬉しげに頬を緩めた。

上条「さやかっ!久しぶりだね」

さやか「……久しぶり」

一週間に見るさやかの想い人の姿。

だというのにさやかにはあまり感動は覚えることが出来なかった。

上条「来てくれてありがとう。あと、ごめんね?連絡遅れちゃって」

さやか「いや、それはいいけど……、どうして遅れたの?」

その質問に上条は視線を斜め上に彷徨わせる。

それはさやかの想い人の、幼馴染の嘘を吐く時のいつもの癖。

さやかはそれを見逃さなかった。

上条「……ちょっと移動でごたごたしててね。暇がなかったんだ」

さやか「……そう」

さやか「ビックリしたよ。いつもの見たいにお見舞い行ったら、恭介、病室にいないんだもん」

さやか「どうしたのかなってすっごく心配したよ」

上条「そっか……ごめんね。さやかには伝えとけばよかった」

さやか「いや、もういいよ。……過ぎたことだもん」

上条は申し訳なさそうな表情を作る。

だが今のさやかには白々しく感じさせるものの何物でも無かった。

上条に解らぬように溜息を吐くと、さやかは上条の近くの椅子まで近づき、そこに腰を掛けた。

そして、一息つき、重々しくさやかは語り始める。

自分の気持ちを確かめるための、作り話を。

さやか「あのさ、恭介……」

上条「うん?」

さやか「あたし、好きな人出来たんだ」

上条「……え」

その一言に上条が纏っていた余裕という雰囲気が一気に吹き飛ぶ。

それでもさやかは話を続けた。

さやか「でもその人と付き合うには大きな障害があるの」

さやか「あたし、どうしたらいいのかな」

上条「そ、そんな事……僕に、言われても……」

視線を忙しなく動かし、頬を掻く。

それは上条の幼馴染のさやかだけが知る、動揺の証。

それでもさやかは続ける。自分の為に。まどかの為に。

さやか「相手の人はあたしのこと好きって言ってくれてる」

さやか「後はあたしがうんって言うだけ」

さやか「どうしたらいいかな。恭介」

上条「ど、どうしてそんなこと僕に聞くんだい?ぼ、僕に解るわけ……」

さやかの発言に動揺して居ながら、告白を止めようとするどころか、その背中を押そうともしない。

さやか(まどかは好きって言ってくれて、背中も押してくれたのにね)

そんな幼馴染にさやかは失意の縁に落とされていた。

大きく溜息を吐く。上条はそれに体を震わせたが、もうさやかの構う所では無かった。

そしてさやかは小さな未練と、最後の確認の為に質問を投げかける事に決める。

さやか「恭介さ、あたしにどうして欲しい?」

さやかにとっても、上条にとってもそれは大きな質問だった。

この答え如何で、二人の関係は大きく変わってしまうのだから。

上条「ぼ、僕は……」

迷うそぶりを見せる、そして十分に考えたあと、上条が出した答えは

上条「さ、さやかの好きにしたらいいんじゃないのかな」

逃避だった。

この瞬間さやかの未練は綺麗に消滅する事になった。

そして消え去った上条へと向けていた気持ちの後から生まれた気持ち。

それはまどかに対する確かな行為だった。

訂正

行為 ×

好意 ○

何する気だよ

すがすがしいものだった。あれほど失う事を、裏切ることを恐れた気持ちを失ったというのに。

そしてさやかは決める。自分を一番に好きでいてくれる彼女の元へ行くことを。

力強く椅子から立ち上がり、さやかは上条に微笑みかける。

さやか「……そっか、わかった」

上条「……さやか?」

上条はさやかの突然の明るい笑顔に怪訝な表情を浮かべる。

だが、もうさやかにはその心の内などに興味は湧かなかった。

さやか「じゃあ好きにしてくるよ。相談乗ってくれてありがとね。恭介っ」

上条「あ、ああ、あの、さ、さやか。もしかして……」

上条が未練たらしく手を伸ばすが、さやかがもうその手を取ることは無い。

さやか「じゃあね。恭介っ!お見舞いはまた来るからさっ」

そしてさやかは上条に背を向け歩きはじめる。

後ろ手まだ何か幼馴染が言っていたが、それがさやかの耳に届く事は無かった。

――――――――――

その頃、まどかは自分の部屋のベッドで布団に包まりながら蹲っていた。

先程から溜息が止まらず、その数はもう何度吐いたのか解らぬほど。

原因は当然、先程のさやかとのやり取りだった。

まどか「言うつもりなんか無かったのになぁ……」

後悔が心を満たす。

上条が好きでも構わない、など、そうだというのに自分にキスするさやかを半ば責めている様になる形になったと思ったからだった。

そしててそこから罪悪感を感じてさやかがもう自分とまともに話してくれなくなるかもしれない。

そんな可能性にも怯えていたのも溜息の原因の一つだった。

まどか「……さやかちゃん?」

もう一度深いため息をしようとした時、まどかの携帯にさやかの携帯からの着信専用の音が鳴り響く。

まどかはその音を聞くとすぐに飛びつくように自分の携帯を手に取り、通話ボタンを押して耳に押し当てた。

まどか「も、もしもしっ!?」

嬉しさに少し声が裏がえる。それを少し恥ずかしく思ったが、あまり気にはならなかった。

それ以上にもう今まで通りに話せないと思っていたさやかが電話をしてくれた嬉しさの方が今のまどかには重要だったからだ。

その返事の後、すぐに耳元に愛しい人の声が響き始める。

さやか「あはははっ!どうしたの変な声出してっ」

その声にまどかの中にあたたかいものが満ちる。

頬が緩むのを抑えきれなかった。

まどか「え、えへへ。ちょっと寝てたから……。そ、それよりどうしたの?」

さやか「まどか、これから会えない?」

まどか「え、こ、これから?」

さやか「うん。今すぐっ!」

突然過ぎるさやかの提案に少しだけ困惑してしまうまどかだったが、次のさやかの言葉にその困惑はすぐに吹き飛ぶことになる。

さやか「まどかに伝えたいことがあるの。とっても、とっても大事な事っ!」

まどか「だ、大事な事?」

また声が裏がえる。だがそれを気にしている暇などなかった。

まどかの頭の中に二つの場面が浮かんだからだった。

一つはさやかが上条に告白をし、オーケーを貰ったというもの。

もう一つは、さやかがまどかの想いを受け止めてくれるというもの。

さやか「うん。だから公園に来て。あたし達がいっつも遊んでた、あの公園にっ!」

まどか「わ、わかったっい、今……今行くっ!」

だが、それを予想する時間はさやかから与えられなかった。

さやかの期待に答える為に、まどかは急いで身支度し、家から駆けだす。

早くさやかに会いたいという気持ちだけで。

―――――

家から走って数分という距離にその公園はあった。

そこはまどかとさやかが仲良くなってから、何度も遊び重ねた。思い出の場所。

「はぁ……はぁ……」

そこに置かれている噴水の前にさやかはいた。さやかもここまで走ってきたのか額に汗をかいていた。

心臓が締め付けられるように高鳴り、何度目か解らぬ愛おしいという気持ちが溢れだす。

その思いに押される様にまどかはさやかの元へと駆けて行った。

「さやかちゃんっ!」

「まどかっ!」

その姿に気付き、さやかもまどかの元へ思い切り駆けだし始める。

この近づいて行く一分一秒が惜しい。もっと速く走れとさやかは足を酷使する。

そして二人の体の距離が限りなくゼロになった時、さやかは思い切りまどかを抱きしめた。

「え?えっ?さ、さやかちゃ……んうっ!?」

そして突然抱きしめられた事に混乱するまどかに、さやかはそのまま自分の持つ愛おしさの全てを込めて

優しく、キスをした。

「んっ……」

それは今までの様な快楽を貪り合う為だけのキスではなく、自分の愛する気持ちを伝える為のキス。

口づけた優しさで唇を離すと、キョトンとするまどかにさやかはハッキリと告げた。

「好き」

その言葉にまどかは信じられないと目を見開く。

さやかはそんなまどかを納得させるため、もう一度まどかにありったけの愛おしさを込めて告げた。

「あたしはまどかの事が好きっ!」

そうしてまたさやかはまどかを強く抱きしめた。


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.         /  {   ' /    - 、 \   !\ 」  l` j  } ' ! リ
        /   '.  V x≦卞、    \ {  ンzミ j∨  ハ '.乂
            /八 {小::::::::ハ      ` ハ::::::ム '. /  /ヽゝヘ  キマシタワー
      {   / / rト。 V^ ソj_         {r 、::;: リ j/  ∧   ',
.      '. , 〈 (| ` " ̄     ,       ` - " 〃} / ':.    }
.       ヽ{   ` ‐!、 ハ///           ///∨ //   i  /
          \   >      ` ー        -イ    ノ /
          )       >‐v‐ ~- っ_  -‐<     //
.         -=彡ソ    「ミ=/ r―<´上ミ、        ( {
.          _r'___   _rj  / '´, --、 ヽ ̄〔           \
       /     ̄{:::::{ ≧{   ⌒ヽ ヽj _ノ` x‐r-  _    ヽ
       ,′     r '": : : : '.  「ヽ ! j´: : ミ/::/     ヽ   ;
        /      '.: : : -=ヘ    し`i=-: : : : : >    ハ  /
.       ′   'ミx \: : : : : i    八: : : : : /     /  ∨


「ほ、ほんとに?嘘じゃ……嘘じゃない?」

まどかは未だに信じられないのか、さやかの腕の中で目を瞬かせていた。

「嘘じゃないよっ!まだ信じられない?」

「う、うん……」

さやかの言葉にコクリと頷くさやかはそれにニッコリと笑みを見せると、三度まどかに愛を囁いた。

「じゃあ何度でも言ってあげるっ!あたしはまどかが好きっ!愛していますっ!」

「……あ……」

まどかの瞳からポロポロと涙が零れ始める。

それがさやかの気持ちがまどかに届いた証拠だった。

「ああ……ああああ」

それからまどかはさやかの胸の中で涙を零し続けた。

その涙はもちろん、悲しい意味を表すものでは、ない。

ようやくまどかが泣きやんだ後、さやかとまどかは共にベンチに座り、肩を寄せ合いながら噴水を見ていた。

二人を包む雰囲気は幸せに満ちていて、目に見えるようだった。

「ねぇ、さやかちゃん」

その雰囲気の中、さやかの手を握りながらまどかはさやかに声を掛けた。

さやかはうん。と小さく返事すると、まどかの手を握り返す。

「上条くんは……いいの?」

それはまどかが一番に気になっていたこと。

さやかはまどかのそんな心配を吹き飛ばす様に笑って見せた。

「あははっ!うん。いいの。……ちゃんとふっ切ってたから」

さやかの表情に一瞬だけ寂しさがよぎる。

まどかはそれを見て、さやかを無言で優しく抱きしめた。


「まどか」

そうしてしばらく経った後、さやかはまどかに改めて声を掛けた。

その真剣さを読み取ったまどかは居ずまいを直す。


「これから、よろしくね?」

「うんっ!」


こうして、まどかとさやかの公式なお付き合いが始まったのでした。


                     終わり(はぁと)

伏線がほとんど回収できなかったなぁ……白い猫とか。やっぱり1にしとけばよかった(小学生並みの感想)
まぁ1にしたらバッドエンド一直線だったんだけどね。
ねちょルート、ラブラブエッチは気が向いたらスレ立てて書くよ。期待してくれた人ごめんね。
あと保守ばっかさせて申し訳ない。やっぱりvipで地の文付きなんか書くもんじゃないね。
最後に支援ありがとう。いつかまた会おうね。

あ、忘れてた。なんかエロネタくれ。
ラブラブで余った残りでなんか書くと思うから。

お風呂、保健室いただき。
杏マミは未開拓なんだよなぁ……大体書くのさやまどだから。いつか新作でやるかも。
ご協力感謝。

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