恒一「クラスメイトがお漏らしする現象!?」(214)

赤沢「ええそうよ」

赤沢「26年前、この夜見山北中学校3年3組でお漏らしをした生徒がいたの」

恒一「は?」

赤沢「でもね、お漏らしした生徒のクラスメイト達が次々にこう言ったの」

赤沢「『彼はお漏らしなどしていない』ってね」

恒一「逆に辛いことだったと思うよ」

赤沢「その年を境に3組には不思議な現象が起きるようになったの」

恒一「まさかそれが…」

赤沢「えぇ…お漏らし現象よ」

平沢唯     / ̄ ̄ ̄ ̄\
18さい    l (itノヽヽヽヽヽl
毎日快便   ノリ(l|  ^ q^  ノi <きもちーでつー♪       
     /⌒\〆        ゝ/⌒\

    /  ノつ\ ・  )(  ・  /⊂  \
o0○ノ  /  3  \ (::::▼   / とノ\ ヽ○0o
(    /、_ノ\   Y`(i)      /  \´  )゚
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赤沢「一度起きてしまったらもう止められないわ」

赤沢「毎月何人かの生徒と家族がお漏らしをすることになるの」

恒一「家族もお漏らしを!?」

赤沢「ほらこの前ゆかりのお母さんが…」

恒一「ああ…そうだったね」

勅使河原「テスト中に…いきなりだったな」

 先生『桜木!お前のお母さんが道路でお漏らしをしたそうだ!』

赤沢「それに驚いてゆかりも…お漏らしを…」

勅使河原「水野のお姉さんもそうだ」

勅使河原「気の毒にも…仕事中だったそうだ…」

恒一「ナース×お漏らしはかなりマニアックだったよね」

恒一「対策…とか出来ないの?」

赤沢「無くもないわ」

赤沢「私たちはそのための対策係なのよ!」

勅使河原「裏ではパンパーズって呼ばれてるんだぜ」ヒソヒソ

恒一(酷いクラスだ…)

恒一「具体的に対策って何をするの?」

赤沢「それは…前もって1人の生徒をお漏らしした者として扱うのよ」

赤沢「こうすることによって現象を抑えることが出来るかもしれないの」

鳴「それが私…」ゴゴゴゴゴ

恒一(本当に酷いクラスだ…)

赤沢「み、見崎さん…その…対策とはいえごめんなさいね」

勅使河原「き、気持ちは分かるぜ」

鳴「あなたたちに何が分かるって言うの?」

鳴「お漏らしてもいないのにお漏らし扱いされる気分が」

鳴「役に徹しないといけないから否定も出来ないし…」

鳴「苦悶の日々だったわ」

恒一「可哀想に…」

恒一「でも待ってよ」

恒一「見崎はお漏らした者として扱われていたんだろ?」

鳴「あ?」

勅使河原「おちつけ」

恒一「でも…現象は起こってしまっているじゃないか」

勅使河原「それはだなサカキ、お前の責任でもあるんだ」

恒一「え?何で?」

勅使河原「お前、見崎をお漏らし扱いしなかっただろ」

赤沢「恒一くんがお漏らし扱いしなかったせいで見崎さんはお漏らしをしてない人になってしまったの」

鳴「実際にしてないのにっ…!」

勅使河原「全部が全部じゃないが…まあお前のせいだ、サカキ」

恒一「転校してそうそう出来ることじゃないだろ!」

赤沢「確かに事前に言わなかった私たちも悪いわね」

赤沢「ごめんなさい恒一くん」

恒一「謝るのはそれ以外もあるでしょ?」

赤沢「?」

恒一「その後に僕をお漏らしした者にしたことだよ!」バン!

赤沢「しょ、しょうがないじゃない」

赤沢「恒一くんが見崎さんをお漏らしした者として扱わなかったから…」

恒一「だからってあんまりだよ!」

恒一「転校してきて日も浅いうちにお漏らし野郎ってからかわれたんだよ!」

恒一「どこぞの対策係のミスのせいでね!」

赤沢「わ、私だって色々考えたのよ!」

赤沢「見崎さんが恒一君の前でワザとお漏らしするの」

赤沢「そうしたら恒一君は見崎さんをお漏らしした女として扱わざるをえないでしょ?」

鳴「ふざけんなこのパンパーズ」

赤沢「何だと!」

赤沢「頭下げて頼んだじゃない!」

鳴「頭下げられてお漏らしする女子中学生がいると思うの?」

勅使河原「ごもっともだ」

赤沢「な、何よこのお漏らし女!」キッ

鳴「お漏らししていない言ってるじゃない…」ゴゴゴゴゴ

風見「大変だー!高林が漏らしたぞー!」

勅使河原「あらら…出番だぞ対策係」

赤沢「分かったわよ!掃除すればいいんでしょ掃除すれば!」

見崎「今日もご苦労様です^^」

恒一「見崎が…笑ってる…」

恒一「現象を止めるヒントを教えて貰うために海に来ました」

恒一「見崎の別荘も近かったため彼女も交えてワイワイ遊びました」

恒一「現象から解放された俺たちは存分に海を満喫しました」

恒一「ですが事件は起こってしまったのです…」

中尾「まかせろー」

~~~

千曳「つまり中尾くんは流されたビーチボールを取りに行ったところで…漏らしたと…」

恒一「そうです先生…呪いは、現象は夜見山でしか起こらないんじゃないのですか!?」

勅使河原「こんな…こんなのってありかよ」

千曳「いや…そうでもないかもしれん」

赤沢「どういうことですか?」

千曳「これを見てくれ」

鳴「中尾君のズボン?」

千曳「これは中尾君が家を出て海に入る前まで履いていたものだ」

恒一「それがどうしたのですか先生?」

勅使河原「いや、よく見ろサカキ…」

望月「股間の部分が濡れている…?」

千曳「そうだ。中尾君は夜見山ですでにお漏らしをしたのだ!」

恒一「尿意に引き込まれたのは夜見山の中で、ってことか…」

千曳「中尾君のお母さんから裏も取れている」

赤沢「あの野郎!漏らしたズボンで私の車に座りやがって!」

恒一「ではなぜ海でもお漏らしを?」

千曳「おそらく生理的なものだろう」

中尾「…もうやめて」

恒一「その後松永さんから得た情報を頼りに僕たちは旧校舎の3組を探索した」

恒一「ガラスが割れたりロッカーが倒れたりして驚いたが誰一人としてお漏らしはしなかった」

恒一「そしてついにテープを見つけたんだ…」

~~~

勅使河原「そ、それじゃあ流すぞ」

望月「う、うん」

カチッ

松永『あーあー聞こえるかな?』

松永『俺はここのOBの松永って者だ』

松永『アドバイスと俺の懺悔のために録音することにした…』

松永『同じように現象に苦しんでる未来の後輩にこれを遺したいと思う』

恒一「…」ゴクリ

松永『~~で神社の掃除が終わって帰る途中だ』

松永『もう大丈夫だ、って思ってたんだ』

松永『でもそんな簡単に解放されなかった…』

松永『さっきまで調子良かったのに、急にクラスの浜口がもよおしやがった…』

松永『バカなやつでさ。用意周到に尿瓶を持ってたんだ』

勅使河原「何言ってんだこいつ」

鳴「尿瓶…4月の半ばごろ私の机の上に置かれた物…」ブツブツ

望月(ごめんね見崎さん…置いたの僕なんだ)

松永『そしたらそいつ、慌てたのか尿瓶ブチ撒きやがって…』

松永『それでもう、その場はパニックだ』

恒一「懺悔って言うより暴露のような…」

勅使河原「浜口に恨みでもあんのか?」

松永『そのトラブルでさ、星川って女子も漏らしちまった』

松永『星川って女子は結構かわいくて勝ち気な性格なんだ…』

松永『そ、そいつが顔を真っ赤に染めて失禁するんだぜ?』

松永『見るなー!見るなー!って!』

勅使河原「本当何言ってんだこいつ」

鳴「最低ね」

松永『えーっと、つまりは神社のお参りなんて…なんの効果も無かったんだ』

松永『で、肝心なのはこの後だ…』

恒一「!」

鳴「めもめも…」ゴソゴソ

勅使河原「!マズい誰か来たぞ!」

~~~

恒一「結論から言うと…僕たちはテープの続きを聞けなかった」

恒一「勅使河原がテープを破いてしまったからね」

恒一「テープの修理は望月に頼んで僕たちは旧校舎を出た」

恒一「でも僕たちの知らない所で現象は連鎖的に起こっていたんだ…」

恒一「えぇー!?綾野さんが両親共々お漏らしを!?」

綾野「!」ビクッ

赤沢「ちょっと!声が大きいわよ!」

杉浦「両親と車で夜見山から引越をする途中、落石事故で渋滞に巻込まれたらしいの」

杉浦「そのまま我慢出来ずに3人とも…」

鳴「車の中は想像したくないわね」

恒一「か、かわいそうに…」チラッ

綾野(こういっちゃんがこっちを見てる…)カアァ

赤沢「それだけじゃないわ」

赤沢「小椋さんのお兄さんもお漏らししたそうなの」

赤沢「お漏らしというかその…二次災害というか」

恒一「二次災害?」

杉浦「良くは分からないんだけど小椋さんはペットボトルがどうとか…」

恒一「ペットボトル…?」

鳴「どういう意味かしら?」

望月「…」

恒一「合宿所についた」

勅使河原「何かが変わりそうな気がするぜ」

鳴「良くも悪くも…ね」

恒一「テープは?」

望月「持ってきた」

赤沢(最近あの4人…仲いいわね)ショボン



勅使河原「じゃあ…再生するぞ」

恒一「…」コクッ

勅使河原「…」カチッ

永松『…が顔を真っ赤に染めて失禁するんだぜ?』

鳴「おい」

望月「めんご」

勅使河原「ふざけんなよな…」ポチ

永松『で、肝心なのはこの後だ…』

永松『合宿場の外の森の中だった』

松永『そこで俺××って奴と言い争いになって』

恒一「!」

松永『掴み合いの喧嘩になったんだ』

松永『それで…それで』

勅使河原「…」ゴクリ

松永『その途中で…あいつトイレに行きたいって言ったんだ』

望月「は?」

松永『普段の俺ならもちろん行かせたさ』

松永『でも…喧嘩してて興奮していたんだろうな』

松永『あいつがトイレに行こうとするのを…俺は邪魔したんだ』

鳴「…」

松永『10分以上…一進一退の攻防をした』

松永『そしたらあいつ急に動きがおかしくなって』

松永『盛大にお漏らししちまった』

松永『俺は…怖くなって逃げ出したんだ』

恒一(なんで!?)

松永『その夜は眠れなかった…』

松永『誰かがお漏らしの跡を見つけて大騒ぎになるんじゃないかって』

松永『××が俺を責めるかもしれないって…』

勅使河原「責められてもしょうがないだろ」

松永『なのに、朝になっても全然そんな気配がなかったんだ』

松永『それで俺、確かめに行ったんだよ』

松永『××のお漏らしの跡がある森の中へ』

松永『そしたら無かったんだよ!お漏らしの跡が』

松永『シミも!匂いも!何もかも!』

鳴「うわ…」

松永『俺はすっかり混乱してしまって…』

松永『聞いてみたんだ、周りのみんなに』

松永『××のお漏らしの跡はどうしたのかなって』

恒一「混乱しすぎだろ」

松永『すると…みんながみんな変な顔をするんだよ』

松永『誰だよそれって…』

松永『そんな奴知らないって…』

松永『俺は昨日の引け目もあってか××をフォローしたんだ』

松永『漏らしただけでそこまで言うなよ!って』

松永『でもみんな演技とかじゃなくて…本当に知らないようで…』

松永『そこでやっと気付いたんだ』

松永『昨日漏らしたあいつが…』

松永『今年クラスに紛れ込んでいたもう一人なんだって』

恒一「そんな…」

松永『俺は確かにあの時、××を漏らさせた』

松永『だからここで告白することにしたんだ』

松永『合宿から2週間、××のお漏らしと深く関わった俺はまだ覚えている』

勅使河原「主因だろーが」

松永『でもそれも一時的なものだと思う』

松永『そして…現象を止める方法を伝えよう』

望月「嫌な予感しかしない」

松永『いいか?』

恒一「…」

松永『死者にお漏らしをさせろ』

勅使河原「…」

松永『死者にお漏らしをさせるんだ!』

望月「…」

松永『それが始まってしまった現象を止める方法だ!』

鳴「無理ゲー」

全員でお漏らしすれば解決だな

恒一「…どうしよう?」

勅使河原「仮に、紛れ込んでいた奴を見つけたとしよう」

勅使河原「そいつに…お漏らしをしろって言うのか?」

恒一「間違いなくバッシングを受けるね」

望月(榊原君なら大丈夫だと思うけど…)

鳴「とりあえず今は…ご飯に行きましょ」

食堂

恒一「結構おいしいね」

勅使河原「みんなで食べるってのもいいもんだな」

鳴「うん」

赤沢「ちょっといいでしょうか、三神先生?」

三神「え?ええ…」

赤沢「この際ですから言っておきたいことがあるんです」

赤沢「5月から度重なる不幸があって…」

赤沢「先月は久保寺先生まであんなことになってしまって…」

中尾「先生のお漏らしはキツいものがあったな…」

風見「僕なんてほとんどかかったからね」

赤沢「まず対策係としていくつかの不手際があったことをお詫びします」ペコ

ザワ…ザワ…

赤沢「でも、この件に関しては見崎さん」

赤沢「あなたにも責任があると思うの」

鳴「…」ムッ

恒一「どうして…」

赤沢「…」

赤沢「見崎さんが決まり通りお漏らしした人として役割を真っ当したら…」

赤沢「誰も漏らさなかったはず」

勅使河原「ちょっと待った、そいつは不可抗力っつーかさ」

勅使河原「そもそも女子の見崎にお漏らし役ってのはあまりにも酷じゃ…」

赤沢「そうかしら?」

赤沢「見崎さんが榊原君の前でお漏らしした人を徹底していればこんなことにはならなかったわ」

勅使河原「だ、だったらどうしろって?」

赤沢「…」

赤沢「お漏らしを」

赤沢「私たち一回も見崎さんのお漏らしを見ていない」

恒一「いやいや」

赤沢「だからこの場で謝罪の意をこめてお漏らしを…」ニヤ

鳴(ぐぬぬ…)

鳴「…」
鳴「…不毛ね」

鳴「して意味がある?」

鳴「あるのならするけれど」

恒一「見崎…しなくていいよ」

恒一「お漏らしなんて」

鳴「…」

鳴「…」スタッ

恒一「違う!」

望月「やめてよ!」

勅使河原「意味ねーよ!」バンッ!

ここはあかざーさんが先におもらしするべきじゃね?

赤沢「くっ」

鳴「…」ニヤリ

勅使河原「それより肝心なのは誰が死者n」

望月「て、勅使河原君それは!」

風見「お、おい和久井大丈夫か!?」

和久井「ハァー…ハァー」ジョロロロ…

恒一「そんな…和久井くん…」

赤沢(何であなたが!?見崎さんがお漏らしするはずだったのにっ!)

鳴「パンパ…対策係さん?^^」

赤沢「今から行くわよ!」

~~~

恒一「大変な夕食会だった…」

鳴「榊原くんさっきはありがとう」

恒一「ああ…いいよ僕だけじゃなくて望月だって勅使河原だって」

鳴「あなたがいなかったら私、みんなの前で辱めを…」

恒一「そ、そうだね」

鳴「後で来てくれる?」

恒一「え?」

鳴「私の部屋…同室の子はいないから」

恒一(何でそんなこと言うの!?)

鳴「見せたいものがあるの」

恒一「…」

恒一「見届けるよ…見崎の…現象を」

鳴「?」

恒一「部屋に行ったら眼帯を外しただけでござった」

恒一「見崎曰くこの義眼で見た人の、死の色?が分かるらしい」

恒一「見せつけお漏らしはどうしたの?って聞いたら凄い顔で軽蔑された」

恒一「見崎に謝っていたら奴が来たんだ」

~~~

勅使河原「サカキ!」

恒一「!」

勅使河原「俺!やっちまったかも!」

恒一「な、何をやったの?」

勅使河原「お、お2人さんに質問!風見智彦ってやつを知ってるか!?」

恒一「はあ?」

勅使河原「だから聞いてんだよ!知ってるか風見智彦!?」

恒一「知ってるも何もクラス委員長だろ」

恒一「桜木さんがお漏らしした時に生き生きしていた…」

鳴「…」

鳴「まさか勅使河原君…」

勅使河原「風見をお漏らしさせちまった…」

恒一「…」

鳴「…」

勅使河原「あいつに探りを入れてみたんだよ…最近様子が変だったからさ…」

勅使河原「そしたらさ、ガキのころに俺と色々やったことを忘れたって…」

恒一「それで…?」

勅使河原「覚悟決めて問いつめたんだよ」

勅使河原「お前がクラスに紛れ込んだ死者なんだろって」

勅使河原「そしたらあいつ…怒りだして」

勅使河原「取っ組み合いの喧嘩になっちまった」

鳴「…」

勅使河原「あのテープで言ってた通り、死者をお漏らしさせればさ…」

勅使河原「それでみんな助かるんだって」

恒一「まさか…」

鳴「漏らさせた…?」

勅使河原「…」

勅使河原「股間を…こう、キュッと…」

恒一「うぅ…」モジモジ

勅使河原「はっきり…お漏らしさせようとは…」

鳴「いやいや」

松井さんと金木さんの失禁シーンはよ

勅使河原「あいつ…床にうずくまって…体もプルプル震え出して…」

勅使河原「俺、怖くなってここまで逃げてきたんだ…」

勅使河原「なぁサカキ…俺、間違えたのかなあ…?」

鳴「人として大きく間違えているわ」

恒一「…間違えた、いや漏らしてないのかも」

勅使河原「…は?」

恒一「股間を捻られただけで漏らすとは限らないだろ?」

勅使河原「あ…あぁぁぁぁ!」

恒一「とにかくまず、風見君が漏らしているか確かめよう」

勅使河原「あ、ああ…」

鳴「…私も行くの?」

前島「大変だー!火事だー!食堂で火事だー!」ガチャ

恒一「前島君!?」

勅使河原「どうしたんだそのズボン…濡れてるぞ」

前島「…」

前島「火を見るとオネショするって言うだろ」

鳴「苦しいわね」

前島「と、とにかく僕はみんなに知らせてくるから」タタタ

カジダー!! キャーコナイデー!

勅使河原「あの格好で…無茶しやがって」

恒一「とにかく僕たちは風見君のところに…」

杉浦「…」ガチャ

恒一「今度は杉浦さん?どうしたの?」

鳴「…?」

杉浦「…死者にお漏らしを!」ガバ!

鳴「え?ちょ…」

恒一「見崎!危ない!」ダッ!!

杉浦「邪魔するなぁ!」ゲシッ!!!

恒一「くぁwせdrftgyふじこlp」キーン

鳴「さ、榊原君!?」

勅使河原「た、耐えるんだ榊原!楽しかったことを思い出せ!」

杉浦「くそっ!」タタタ

勅使河原「助かった…何でか知らないけど逃げてくれた」

恒一「せ…背中…さ…すって…」

鳴「…」スリスリ

鳴「杉浦さん…どうしてテープの内容を知っているんだろう」

勅使河原「確かに…テープを持っている望月の所に行ってくる」

恒一「か…かざ…風見君…も…ね…」

勅使河原「お、おう。お前も無理すんなよ」

鳴(そんなに痛いのかな?)

勅使河原「風見がいない…漏らした後もないぞ」

勅使河原「あいつどこ行ったんだろ」

望月「勅使河原君!杉浦さんにテープを取られた!」タタタ

勅使河原「なに!?」

ピンポンパンポ~ン

杉浦『対策係よりみなさまにお知らせがあります…』

杉浦『これから流すテープは15年前災厄が止まった年に残されたテープです…』

恒一「な!?」

~~~

松永『死者にお漏らしをさせるんだ!』

松永『それが始まってしまった現象を止める方法だ!』

杉浦『事実15年前災厄は途中で止まりました』

杉浦『そして今年の死者は…見崎鳴です』

杉浦『ですから…漏らせー!』

恒一「ち、違う!」

ガチャ!!

小椋「兄貴のかたきぃー!!」

鳴「…!」

恒一「小椋さん!?」

小椋「おらあぁぁあああぁ!!」

恒一「怖っ!でも…ごめん!」ゲシ!!

小椋「うぼっ!?」

鳴(腹蹴り…容赦ない)

小椋「うぅぅ…痛いよぅ…」

恒一「ご、ごめん小椋さん」

小椋「うぅぅ…えぇ!?」チョロロロロ…

恒一「これは…いったい…?」

小椋「恒一くん見ないでぇ…」チョロロロ…

鳴「…」

小椋「見崎ぃ!何見てんだよ!」チョロ…チョロ

恒一「本当にごめんね小椋さん…僕…なんてことを…」

小椋「いいんだよ恒一くん…これも…現象なんだよ」

恒一「…」

恒一(それにしても…き、黄色い)

鳴「オグラー、あなた疲れてるのよ」

小椋「!ぶ、ぶっ殺す!」

綾野「はいはいそこまで」

恒一「綾野さん!」

綾野「由美、大丈夫…ではなさそうね」

小椋「彩…私もうだめだよ…」

綾野「バカなこと言ってないで立ちなさい」

綾野「こういっちゃん、見崎さん。ここは私にまかせて」

綾野「詳しくは知らないけどやるべきことがあるんでしょ?」

恒一「綾野さん小椋さん…ごめん」タタタ

鳴「…」タタタ

綾野「行っちゃったね…」

小椋「…」

綾野「仲…いいね、あの2人」

小椋「…」

小椋「…私も今から頑張ればまだ…」

綾野「お漏らし見られたんだから相当頑張らないとね」

小椋「…プラスに働かないかな?」

綾野「こういっちゃんに限ってそれはないでしょ…」

~~~

恒一「そういえば見崎、まだ死者の名前を聞いてなかったね」

鳴「…」

恒一「死者は…誰なんだい?」

鳴「…」

鳴「それは…」

杉浦「あなたよね?見崎鳴」ブォン!

鳴「!?」

恒一「!またまた危ない!」バッ!

恒一「うっ」ドサ

杉浦「大丈夫…さっきと違って急所じゃないわ」

杉浦「あんたは泉美のお気に入りだからねぇ!」

杉浦「漏らせー!」ブォン!

鳴「…あぶな」スッ

杉浦「うわっ!」ドテッ

杉浦「なんでこんな所にホースが…」

恒一「ううぅ…痛い…」

杉浦「あ、あれ?足に絡まって…」

恒一「…?」

杉浦「あ…」ジョロロロロロ…

恒一「何でだよ!?」

杉浦「くっ!何よこれ…」ジョロロロロ…

恒一「本当…何なんだろね…」

杉浦「止まりなさいよっ!」チョロロロ…

恒一「…」

恒一「…あー何か拭くものいるね。持ってこようか」

中尾「まかせろ」

鳴「中尾…くん?」

杉浦「中尾!?あんた何しに来たのよ!」

中尾「…榊原、ここは俺にまかせてくれないか?」

中尾「お前は赤沢さんを…みんなを守ってくれ」

恒一「分かったよ…中尾くん。行くぞ見崎!」タタタ

鳴「…」タタタ

中尾「…さてと」

杉浦「何よ…同情のつもり?」

杉浦「さっさと泉美の所にでも行きなさいよ」

中尾「バカヤロウ、お漏らしした奴をほっておけるか」

中尾「何たって俺は対策係だからな」

恒一「酷い…辺り一面地獄絵図だ」

鳴「火事の匂いに混じって変な匂いがする」

恒一「それはおしっ…いや何でも無い」

松井「恒一くん助けて!杏子が!風見くんが!」

恒一「松井さん!?どうしたの?」

松井「風見くんが…杏子を」

風見「…」キュッ

松井「ひゃん!」ジョロロロロ…

鳴「!?」

恒一「な!?か、風見くん!」

風見「榊原くん。この子のこと覚えてる?」

恒一「お、覚えてるよ!何てことを!」

松井(むしろ…忘れて欲しい…)ジョロロロロ…

風見「やっぱり違ったか…杉浦さんは見崎さんだって言ってたけど」

風見「僕はね…君が死者だと思うん、だ!」キュア!!

恒一「うわ!?」ガシッ!

風見「勅使河原に漏らされかけて気付いたんだ」

風見「死者が漏らさないと…自分が漏らすって…」ギュウウウウウ

恒一「くうぅぅぅぅぅぅぅ!だからってこんなこと…!」

風見「うるさい!お前が転校してこなければゆかりは漏らさなくて済んだんだ!」

鳴「喜んでたくせに」

赤沢「ばかね」キュウォン!!

風見「…ぁ」ジョロロロロロロ!!

>>140
> 風見「…」キュッ
>
> 松井「ひゃん!」ジョロロロロ…

どんなテクニックだよwww

赤沢「恒一くんは死者じゃないのに」

風見「…ぅ…ぁ…」ジョジョジョジョ

恒一「赤沢さん…」

赤沢「さて…見崎さん」

鳴「…」

赤沢「パンツに別れを言いな!」キュウォン!!

鳴「!」サッ

赤沢「介錯(パイプカット)してあげる!」

鳴「…」タタタ

赤沢「待て!逃げるな見崎!」タタタ

鳴「来るなパンパース」タタタ

赤沢「あたし知ってんのよ!あんたがそのあだ名を広めたって!!」タタタ

鳴「漏らしたもの扱いされた恨みよ」タタタ

赤沢「うるさい!オラァ!」ガバッ

鳴「痛い…」ゴン!

恒一「馬乗り!?見崎!!」

赤沢「これで終わりよ…恒一くんの前で盛大に漏らしなさい!」

鳴「うぅ…」

ピカッ!!

恒一「馬乗りになった赤沢さんが、見崎にトドメをさそうとした時」

恒一「近くで大きな雷が落ちた」

恒一「幸いガラスが割れるなどといったケガをしそうな事故は起きなかった」

恒一「しかし…雷に驚いたのか…はたまた現象の類いなのか…」

恒一「赤沢さんがお漏らしをしてしまった」

恒一「放尿中の赤沢さんは他の子のように泣いたり喚いたりはせず…」

恒一「ただ…黙って僕の目を見つめ続けた」

恒一「その目には怒りも恥じらいも無く…ただありのままの自分を受け入れて欲しかったのだと思う」

恒一「僕は赤沢さんの心の強さを、見崎は赤沢さんの尿を受け止めた」

鳴「尿の色が見える…」

~~~

恒一「何だって!?死者は怜子さん!?」

鳴「………そうよ」ズ-ン

恒一「そんな…僕はどうすれば」

鳴「………とにかく………行きましょ」

恒一「…うん…あまり近づかないでね」

鳴「…」

~~~

鳴「…ここよ」

恒一「怜子さん…」

三神「恒一くん…助けて…」

恒一「ごめんなさい…怜子さん…」

恒一(怜子さん…)

恒一(15年前…僕を産んだ時…景気よくお漏らししたお母さんの妹…)

恒一(両親そろって海外に行って一人ぼっちの僕を面倒みてくれた怜子さん…)

恒一(僕が…あの世に返すのか?)

恒一(僕がお漏らしをさせて…)

恒一(…)

恒一「あれ?どうやって?」

恒一「…見崎」

鳴「どうしたの?あまり長引かせるのもその…悪いと思う」

恒一「いや…あの…どうやってお漏らしさせればいいの?」

鳴「…風見くんや赤沢さんみたいに…こう…キュッ…って」

恒一「えぇ…キツいよ…無理だよ」

鳴「優しいのね…榊原くん」

恒一「いやいやそうじゃなくてさ…一緒に住んでたから何か…」
恒一「…」

恒一(望月呼ぶか…)

恒一「結局あの後、望月を呼んでキュッ…としてもらった」

恒一「怜子さんのことを覚えているのは僅かな人数だが…いずれみんな忘れるだろう」

恒一「あと、クラスでのわだかまりは徐々に無くなりつつある」

恒一「あの見崎と赤沢さんでさえ最近は衝突しなくなった」

恒一「小椋さんも随分大人しくなった」

恒一「ただどうしてもペットボトルのお茶が飲めなくなったみたい」

恒一「中尾くんと杉浦さんはゴールイン間近との噂」

恒一「中学生で下の世話をした男女はまずいないだろうしね」

恒一「僕は高校受験のため夜遅くまで勉強を頑張ってる」

恒一「もちろん、寝る前にはトイレに行くけどね」

恒一「…」

恒一「あそこの遊園地行ってみようか」

鳴「え?」

恒一「あの観覧車…乗ろうよ」

鳴「あれには乗らない…」

鳴「だって」

鳴「トイレに行けなくなるもの」

おわり

就活生の公開オナニーに付き合ってくれてありがとう
みんなも寝る前にはトイレに行けよ!
ではまた

酷いものを見た

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