妹「お兄ちゃんと仲良くしたい?」幼馴染「えぇ…」 (9)

~妹の部屋~

妹「仲悪いんですか?」

幼馴染「悪くはないの…けどね」

妹「喧嘩でもしたんですか?」

幼馴染「……」コクン

妹「あ~……私に話せます?私なんかで良かったら相談に乗りますけど」

幼馴染「……の」

妹「?」

幼馴染「男に相手してほしくてね…」

幼馴染「教科書全部ドブに捨てちゃったの……」

妹「ど、ドブにですか…」

幼馴染「それだけじゃないの…」

妹「ま、まだ有るんですか」

幼馴染「お昼休みに…喉が渇いてたの」

妹「ふむふむ」

幼馴染「チャンスだって思って…男に話し掛けたの。い、一緒に飲めればいいかなって」

妹「へぇ~、積極的じゃないですか」

幼馴染「そしたらね…?じゃあ買ってきてくれよって言われて財布を受け取ったの」

幼馴染「……パシられたのがイラついちゃって、そのまま財布をパクっちゃったの」

妹「……そ、その財布、返してください」

幼馴染「えぇ。持ってきてる」スッ

幼馴染「それから放課後まで無視されてたわね…」

妹「当たり前ですよ…」

幼馴染「だけど、ここで挫けたら女が廃るって思って声を掛けたんだけど…」

妹「その考え方がおかしいですよね?」

幼馴染「……てね…」

妹「は、はい?」

幼馴染「死ねブスって言われて…」

妹「そ、それはお兄ちゃんがわる

幼馴染「ムカついたから男が乗ってる自転車の後輪に木の枝を突っ込んで転倒させたの…」

妹「……」

幼馴染「ねぇ、私、どうしたらいいと思う?」

妹「まぁ、その……どっちもどっちなんじゃないんですか?」

幼馴染「そう…」

妹「幼馴染さんも幼馴染さんですけど、アプローチに気付かないお兄ちゃんもお兄ちゃんですね」

幼馴染「……」

妹「まぁ、何が言いたいかと言うとですね?」

妹「なんでこの家に入ってるのかなぁ?私、確かに鍵掛けてたと思んだけど」

幼馴染「……」ニタァ

妹「お兄ちゃんの鍵を見せびらかさないでください!つーか出てってください!」

幼馴染「うん。ごめん…」バタン

妹「あっ!!か、鍵置いてけー!」

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