電「学校……ですか?」提督「ういうい」 (722)

また会ったな!島風「おっねえちゃーん!」電「おはよっ!」の人です!
まーた性懲りも無く書こうと思ってますんで。ゴメンなさいねー
んでは、登場人物のお浚いは前作の登場人物を……長いと思ったら飛ばしてヨロシ!

ーーーー前作から登場した人物ーーー

シャットアウラ=セクウェンツィア
黒鴉部隊の隊長。現在姉妹としてアリサと同居中。
たまにプロレスの解説を勤める事もある
よく部下達に盗撮される(ハロウィンの仮装をしようとした時など)。

レディリー=タングルロード 
不死身になってしまった少女。
しかしそれなりに人生を満喫している。
木原に会社を盗まれたり(現時点で奪還済)となんだかんだで可哀想な子。

ヴェールヌイ
響が浄化したミ級から戻った姿。
自身をヴェールヌイと名乗っている、深海棲艦からもとに戻した艦娘達の大隊を率いて響達に挑んだ。
仲間を捜していた所、アルバコアを発見してそのまま拾う。
響と決闘した後は、響の事をライバルとする。

アルバコア
海で大量の船を沈めて回っていた所にヴェールヌイに拾われる。
ヴェールヌイを少佐と呼び慕っている。
あまり感情が変動しないタイプで、大事な事を喋っても口調が変わらないため感情の把握が出来ない。
しかし、ヴェールヌイの事となると少し感情を露にする様になる。
外見は黒いスク水の上に男物の学ランを羽織り、ブーツとロングソックスを履いている小学生程の少女の姿。
ロリっ子金髪(のショート)碧眼で萌えどころを抑えているかもしれない。
座右の銘は『殺し屋は汗をかかない』

エラー娘 別称「シュレディンガー」
エラー娘と呼ばれている少女。
基本的にはシュレディンガーと呼ばれている(ヴェールヌイとアルバコアはエラー娘と呼んでいる)
シュレディンガーと言う別称は一方通行と同じく能力名である(強度は不明だが恐らくレベル6は突入する可能性が高い)。
シュレディンガーという別称に違わず、自分が殺されても自分が死んだと思わなければ死ぬ事は無い。
どんな攻撃も当たると思って繰り出すと、本当に当たると言うチート能力。
これで電の魔女化を解除しようとしたが、飛行場姫に結界から存在を抹消されてしまう(あくまでも結界からであり、現実世界では生きている)。

ーーー魔女(現時点で一体のみ)ーーー

名前:不響和音を宣う魔女 プリズム・ディスメーン
電が飛行場姫に魔女にされた姿である。
下半身がグリーフシードの電に一般的なイメージの魔女の格好をさせた物を、巨大化した様な外見をしている。
この時の電は飛行場姫に肉体の主導権を掌握されてしまっており、電自身は『プラプラァ!』や『ナーノーデース!!』等
奇声に近い声しか発する事が出来なくなってしまっている。
この魔女の顔は道化師の様な冷たい笑みを浮かべている。(某みわくの道化師の顔と言ったら分かり易いだろう)

不響和音を宣う魔女の手下、獅子奮迅を謳歌するレンド。
魔女化した電の使い魔、麦野や御坂、食峰などの能力者をもした使い魔。
因みに獅子奮迅とは獅子の様な激しい戦い、レンドはフレンドから来ている。
猛々しく突き進むレベル5の麦野達を表しているのだろう。

不響和音を宣う魔女の手下、忘我混沌を興すアミリ
魔女化した電の艦娘タイプの使い魔。それ以外にレンドと区別する様な解説は無い
忘我混沌とは我を忘れ、物事の分別が付かない状態の事を刺す、アミリはファミリーから来ている。
混沌を生み出す家族といったニュアンスだろうか。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384685788



ーーーー深海棲艦ーーー

霞隠ラ級(かすみがくれらきゅう) モデル:オオナズチ バルラガル
龍田が深海棲艦になった姿、外見は前のつばがのびた三度笠を被った昔の日本の女性。
しかし顔の両端にカメレオンの様な目が付いており、マフラーに見える物は舌だったりと一言で言えばすっキモ。

風魔・級(ふうまてんきゅう) モデル:ゲッコウガ ミ・ル
演習の際、天龍が深海棲艦達にチューンナップしてもらった姿。
ラ級と同じく忍者がモデルだが、ラ級程キモくはない。
それどころか寧ろスタイリッシュ。くノ一では無く男物の忍者の格好をしており所々水晶が生えている。
戦闘では巨大な水手裏剣を生成したり、大竜巻を起こしてそれを刀で両断して二つに分裂させたりなど知能の面でも優れている。
何よりも最大の特徴として、エリート級からフラグシップ級、果てにはその上を行くハイエンド級へと自分の強さを変化させる能力を持っている。
南方棲鬼曰く、ちょっと本気を出し過ぎてチューニングしたらしい

黒滅ミ級・祖白ミ級 モデル:ミラボレアス
第二次大戦中の響が恨みに取り込まれて深海棲艦になった姿。
ほぼ全ての人間を殺戮する事で第二次世界大戦を強引に収束させた張本人。
と同時に深海棲艦の始祖でもある。
響に論されながら碇で殴られた事により浄化され、現在のヴェールヌイに至る。

移動戦艦レ級 モデル:ダレン・モーラン
学園都市に向かって直進していた深海棲艦。
ドリルの様な突起を有している。

絞趣ガ級 モデル:ガララアジャラ (ゲネル・セルタス)
鉄底海峡四天王の一人目、鼓膜を刺激する音波を発生させる能力を持ち、自分の甲殻でそれを助長する。
龍田に乗られてザクザクされてあっさりやられてしまう、ぶっちゃけ影が薄い。
作者が考えていた段階では雷を自分の手駒として操る予定だったらしいが、飛行場姫と何かが被ると言う事で影が薄く設定された、哀れ…
 
焔覇シ級 モデル:アカムトルム
ルンバ沖海域の小島を居城としていた四天王の二人目、
外見は駆逐イ級に力強い前足と後ろ足を付けてもの凄く怖くした様な感じ。

嶺峰ヰ級 モデル:ウカムルバス
サンタクロース諸島海域の中央海域で奇襲して来た四天王の三人目。
イクが深海棲艦化した姿。

矛盾ヲ級 モデル:ディスフィロア
強大な矛盾の力を持つ深海棲艦。
矛の力は燃え盛る焔として体現し、盾の力は凍てつける氷の力として体現している。
この両方の力をぶつかり合わせて常識ではあり得ない様な現象を大量に発生させる。


飛行場姫
深海棲艦の一種、電達にアイアンボトムサウンドへの挑戦状を送りつけて来た張本人。
性格は基本おちゃらけており、外国語が混じった独特な喋り方をする。
しかし本性はそんなおちゃらけたいつもの彼女の痕跡など微塵も残っておらず。
やや格好付けた様な言動をする。(その時はどういう訳か「」が『』表記となる)
電にグリーフシードを突き立てて電を魔女化させ、その力で世界を改変しようとしていたが、響達によってその野望は砕かれる。
彼女自身の目的は完璧な世界を作る事らしいが、その『完璧な世界』というのがどのような物なのかは結局判明しなかった。




ーーー2014年3月 横須賀鎮守府ーーー

電「…今日は司令官さんから話があるみたいだけど、何なんだろ?」

響「さあ……?」

島風「どこかに出かけるとか?」

雷「そんな事は無いでしょう…」

暁「…戦況報告とか、風紀についてだとか、そう言うのが妥当だと思うわ」

響「とにかく、司令官の話を聞いてみようよ」

ーーーー提督室ーーーー


響「…第六駆逐隊、入るよ」

提督「……そこ座れ」

暁「…?」スッ…

電「あの、何ですか?話って…」

提督「…俺なりに考えた結果だ。恨んでくれるなよ」

提督「お前らには明日から1年間の教育カリキュラムを受けてもらう」

島風「え……?」

雷「教育……カリキュラム……?」

暁「どういう事なの?私達に何か不満があったの?」

提督「…そんなことじゃねい、お前らの将来が心配になったんだ…」


提督「今のご時世は就職氷河期……蜂の巣突いた様な戦場よ!!」

島風「…!?」ゴクリ

響「…ようは私達が普通の子として世の中に出る事となった時に、色々覚えてないと困る…そう言う事だね?」

提督「そんなとこだ……お前ら…俺のエゴに付き合えるのか?」

暁「っ……レディーならこれくらい余裕よ!」

雷「司令官!私は司令官の命令なら頑張るから!」

提督「……よし…これから言う事を頭に叩き込め!」

一同「はいっ!」

あ、上誤字ってる…
×提督「…そんなことじゃねい、お前らの将来が心配になったんだ…」
○提督「…そんなことじゃない、お前らの将来が心配になったんだ…」



提督「まあ、単刀直入に言わせてもらうと明日から学校に行ってもらう」

暁「え…?」

雷「そうなの…?」

電「学校……ですか?」

提督「ういうい」

島風「えー…」

提督「毎朝起きて学校行って、勉強して夕方に帰ってくる生活の繰り返しだが、退屈するなよ?」

響「…それはふりかい?」

暁「…でもどうして学校なの?」

提督「んー…その方が堅苦しくなくていいかなーって思ってさ」

雷「まあ確かに?」

電「あ……でも校舎はどうするのです?」

提督「大丈夫さ、丁度良い所に校舎が有るから大丈夫だろう」


響「?学園都市かい?」

提督「違うんだな、隣町の丘の上に立っている校舎だぞ」

電「ふぁぁ……なんだか空気が美味しそうなのです」

響「チンピラ率も低そうだし、安心できるね」

提督「んでな、今日は明日からお世話になる先生を連れて来た!こちらです!どうぞ!」

>>5(突然の安価タイム)
先生は誰?
このssの世界観に会えばどんなキャラでもOKよ

野獣先輩


野獣先輩「うっす」

提督(あ……あるぇーーー!?何かお呼びでない物が来ちゃったんですけどーーっ!?)

響「…」

野獣先輩「ねえ……勉強、したくない?」

電(なんだろう、もの凄くヤバい予感しか…!)

雷「…コイツは…臭ェーッ……!」

暁「ゲロ以下の匂いしかしないんだけどそれは……」

響「…ちょっと待ってて、この人と話してくるから」

電「え?ちょ、危ないよ!」

響「大丈夫だ、問題ない」

野獣先輩「おう、早速勉強しようぜ(迫真)」

ガチャ、バタン!

提督「…言っとくけどあれ呼んでないからな?」

島風「そりゃそうでしょうよ!!」

ーーー1分後ーーー

響「ただいま」

電「響ちゃん!無事だったんだね!」

提督「あ、あれ?あの人どうしたの?」

響「………」

暁「ねえ?どうしたのよ?」

響「ねえ、皆」

島風「何?」



響「今日の海、嘸かし寒いだろうね」

提督「え?そりゃまあ……ってお前もしかしてあの人沈めちゃったのかよ!?」

響「うん、それが何か?」

提督「……まあ良いや、なんだかこのssが汚くなる所だったしね……」

響「…」

提督「では、改めまして……どうぞ!」

これは

エラー娘で


「はぁ……最初っから私を出せば良いのに、安価なんかやるから……」

響「…?」

電「だれですか?」

レディリー「私が先生を務めるレディリー=タングルロードよ」

響「またお前か」

島風「…まあ、コレで良いよね」

提督「…ああ、恨むなら何も思いつかなかった作者を恨んでくれたまえよ」

レディリー「酷い言われようね…私だって何千年も生きて来たんですもの、知ってる事とかも色々有る筈よ?」

提督「まあ…そうだよね…うん」

響「…じゃあ、明日から宜しくお願いしますね」

レディリー「そんなに畏まらなくても良いのよ?」

島風「そうは言われても……」

レディリー「私も、綺麗な空気を吸いたいし…」

暁「そういえば、学校の場所ってどこなの?」

レディリー「学園都市の隣町、逆叉市の森林公園を通った先にある丘の上よ」

暁「へえ……素敵そうな場所じゃない!」

レディリー「そうでしょ?」

電「学校…なんだか楽しみになって来たのです」

レディリー「じゃあ、その辺の詳しい説明は明日で良いかしら?」

響「ああ、頼みますよ」

レディリー「じゃあね、また明日」

雷「はーい!」

提督「どうだ?楽しみになって来たか?」

島風「うん!」

響「見える……明日が楽しみ過ぎて眠れない島風が…!」

島風「そんなの見なくていいから!」

電(楽しみすぎて眠れないって言うのは否定しないんだ…)

暁「でも……あなた足早いし、遅刻とは無縁じゃないの?」

島風「あ……」

響「…まあ、学校については明日考えよう……今日は色々やらなきゃ行けない事が有るし…」

電「うん…そうだね!」

>>8
エラー娘「安心なさい…さっきのレディリーは私が化けた物よ」

ヴェールヌイ「誰に向かって言っている?」

アルバコア「…?」


ーーーんでもって翌日 逆叉市ーーー

暁「ここが逆戟市ね?」

響「ほう……確かに古き良き町並みと言った所かな」

電「ねえねえ!近くの空き地に黒猫さんいっぱいいるのです!」

響「ほお…本当じゃないか!」

雷「可愛いわね!」

島風「ねえねえ!早く行こうよー!」

響「分かってるよ!…さ、行こうか」

電「はい!」

ーーーー丘の上の学校ーーー

響「さてと……ここかな?」

エラー娘「あら!良く来ましたねー!」

響「…なんでシュレディンガーが居るんだ言!?」

エラー娘「あれ?気づかなかった?昨日のレディリーは私が化けた物だけど」

電「えぇ!?すごいのです!?」

島風「怖いなー……お化けとかに化けて来ないでよー?」

エラー娘「お化け…?閃いた!」

雷「閃くのは勝手だけどそう言う事はしない様に!」

エラー娘「はいはいはい!冗談、冗談ですよー!」

響「…さて、先ずどうすれば良い?」

エラー娘「はい、ここは学校と言ってもまだ誰も手を付けてない、おニューの奴です!」

電「…?」

エラー娘「まあ…まず入学式を始めましょう!観客自体は集めてますんで!」

島風「入学式!?楽しみ!!」

上また誤字った……
×暁「ここが逆戟市ね?」
○暁「ここが逆叉市ね?」

エラー娘「あ、そうだ!この学校の名前ですけど…逆叉市立多目的校です!」

響「ず、随分長い名前だね」

エラー娘「お好きな呼び方でどうぞ!逆叉学校でも良いですよ!」

電「逆叉学校……なんだかシャチさんが通う学校みたいでかっこいいのです!」

暁「単純ねー…まあ良いけど」

エラー娘「じゃあ、もう少しで入学式の準備が始まりますんで、暫く待ってて下さーい!」

電「わぁー……ここ綺麗なのです!」

暁「空気も美味しくていい感じねー!」

島風「夏になったら虫取りするのかな!?」

響「虫取りかぁ……私余り虫は好きじゃないんだよなぁ…」

雷「あー…あんたハエが服に付いただけでもハエを潰してから再度綺麗にするもんねー…」

島風「えー!?ハエさんが可哀想だよ!」

響「まずあんな物に可愛いと言う概念を当てはめる奴は人生やり直した方が良いレベルだと思うけど!?」

電「そんな酷い言い方しないの!」

響「……はぁ」

ーーーー5分後ーーーー

エラー娘「はーい!皆さんそろそろ入学式の時間ですよー!」

島風「やっと始まるね!」

響「そうだね…」

エラー娘「皆さん、広場に来て下さーい!」

ーーー逆叉学校 広場ーーー


響「おぉ…?」

電「さっきの空き地のネコさんがいっぱいいるのです!」

エラー娘「さあさあ!諸君、そこの席に着くのだよ!」

島風「はーい!」

五つ置かれている椅子に座る第六駆逐隊達。

島風(ど、どうしよう……緊張して来た……)


エラー娘「ではまず、校長先生の話から聞きましょう!」

クロ「校長のクロですみャ、皆さん入学おめでとうみャ……卒業まで仲良くみャ!」

島風(ね、ネコなのに校長先生!?)

電(何だろう……どっかで見た様な……?)


クロ「えー……学校生活には三つの袋がございますみャ」

島風(みっつ?何だろ…?)

響(…毒袋…麻痺袋…火炎袋…?)

雷(違う、そうじゃない)

クロ「紙袋、ゴミ袋、ビニール袋。ネコは袋の中に入ると落ち着くみャ」

響「あー…そっち…」

島風「へー…落ち着くんだ!」

クロ「この学校が落ち着いて勉強できる様な素敵な場所になる事を祈ってますみャ」

島風「へー…落ち着いて…何をしようかな……?」

クロ「でも落ち着くかと言って……何しようか悩んでばっかでべんきょうしないやつは退学みャ!!」

島風「ひえぇ……気をつけないと……」

クロ「さて、この出来たばかりの学校に……人間のせんせいがきてくれましたみャ!」


クロ「シュレディンガー先生です!!」

エラー娘「宜しく!」

クロ「皆さん、拍手ー!!」

一同「…」パチパチパチパチ!!

クロ「長い事発展してないってことで低く見られがちだった逆叉市ですが……今年は見返せそうな気がするみャ」

クロ「めでたい事ですみャ!皆さんの頑張りに期待してますみャ!」

島風(……話長い……)

響「はぁ……先生!隣の妹が倒れそうです、話長すぎですよ!」

クロ「わ、わかったみャ……じゃ、これで話は終わるみャ、それでは皆頑張ってくださいみャ!」

エラー娘「はーい!みんな立って立ってー!」

島風(あ、挨拶は私かな?…だんだんドキドキして来た…!)

クロ校長の前に立ち、話を始める島風。

島風「えー…入学生代表、島風です!」

続いてお辞儀をする響達。

島風「僕達、私達は今日……逆叉学校の学生として新しいスタートを切りました」

島風「シュレディンガー先生の指導を守り……雨にも負けず、風にも負けず、轟竜にも負けない……そんな生徒に私はなりたいです!」

島風「飛竜だって、金獅子だって、重甲虫だって徹甲虫だって、皆仲良く元気良くです……?何だこりゃ」

島風「夢を諦める事無く勉強に運動に…テストや博学などを頑張る事を……」



島風「誓いますっ!!」

暁・響・雷・電「誓います!」

エラー娘「はい良く出来ましたー!」

クロ「それでは各自次の予定を確認したら解散みャ!……次の時間はホームルームだからみャ」

クロ「それでは、解散!」

第六駆逐隊達は一礼をする、同時に学校生活の始まりを伝えるチャイムが鳴り響く……


ーーー二時限目 逆叉学校内 教室ーーー


わいわい……がやがや……



エラー娘「はーい!皆さんお静かに!」

雷「先生が来たわ!」

島風「きりっつ!…これから1年間宜しく…お願いしま~す!」

暁・響・雷・電「お願いしま~す!」

島風「ちゃ、着席!」

エラー娘「お!良いねぇ…では改めまして…」カキッ

エラー娘は自分の別称を黒板に書く。

エラー娘「このクラスを担当する教師です、シュレディンガーです。よろしくね!」Eメガネ

響「うん、先生の基本は知的だよね…」

暁(そう言えば……エラー娘のプロフィールは余り分かってなかったような…)

島風「優しそうな先生だな~♪」

エラー娘「では早速ですが、クラス代表を決めちゃいましょうか!」

島風「はい先生っ!!クラス代表ってのは何ですか!?」

エラー娘「所謂学級委員長、ここのクラスのリーダー役よ…立候補する人は?」

電「あの、私がやってみたいのです!」

雷「電!?」

電「たまには……駆逐艦らしくかっこいい事してみたいのです……」

電「みんなは……私にこのクラスを任せるのですっ!」

暁「だめぇっ!」

島風「!?」

暁「私にやらせて!皆に安心して授業を受けて欲しいの!!」

響「ダメだよ姉さん、リーダーは私の役目さ」

雷「貴方は学級委員の仕事に熱中しちゃうから、家族達を守れないじゃない…!ここは私が行くわよ!!」

島風「えっ?えーと……私がやる!」

暁・響・雷・電『どうぞどうぞ』

島風「ってぇぇ!?」

エラー娘「………仕切り直して、立候補する人は?」


島風「まぁ……私?」

エラー娘「ふむふむ、島風ちゃんが立候補、他の皆は?」

響「私も島風が良いと思うよ、冗談抜きで」

電「島風ちゃんなら、なんだかんだで出来そうだし…」

暁「そうね!」

雷「島風、お願いできる?」

島風「…はぁ……そうだよね…私がやります!」

エラー娘「えー…じゃあ、1年間のクラス代表は島風ちゃんねー!他に何か聞きたい事あるー?」

響「質問があるよ、シュレディンガー…貴方は男なのか?女なのか?」

島風「え?女の子でしょ?」

エラー娘「まあそうですね、如何に様々な可能性があると言っても性別を変えようと思った事はありません!」

暁(…取り敢えず性別は女性で確定と)

エラー娘「後なんか質問あるー?」

島風「ねえねえ!仲良し同士でお別れする時ってさ…なんてご挨拶すれば良いの?」

エラー娘「んー…普通にまたねで良いんじゃないの?」

島風「またねか……うん、分かったよ!」

ここで授業の終わりを示すチャイムが鳴る。

エラー娘「あ……もう終わっちゃったか…」

島風「あ…きりーつ!」

エラー娘「お……?」

島風「先生!またね!」

エラー娘「ひゃっ……なんだかこそばゆいなぁ……?」

…取り敢えず今日の所はこれにてお休みなさ~い。

見てるぞ

>>17
毎度毎度すまないねぇ…


ーーー五時限目ーーー

島風「チャイムが鳴ったら授業なんだよね~……やっぱ一番乗りは気持ち良いっ!」

島風「えーと……どこに座ろうかな……そう言えばまだ決めてなかった様な……?」

暁「みんな、授業が始まるわよ?早く席に着きなさい!」

島風「あ、お姉ちゃん!私どこに座れば良い?」

暁「え?あーそう言えばまだどこに座るか決めてなかったわねー……折角だからここらでちゃんと決めときましょっ!」

電「島風ちゃんはクラス代表だから真ん中の席が良いと思うの!」

雷「おっけー!」

響「特に異議はないさ」

島風「はーい!……なんだか嬉しいなぁ…!」

暁「じゃあ、座席の2番目に座るのは誰?」

響「私が座るよ」

暁「じゃあ、座席3は?」

電「はい!私が座るのです!……へぇ……ここ結構出入口に近いんだぁ……」

暁「分かったわ、じゃあ4番目は?」

雷「暁が座ったら?」

暁「ええ、じゃあ最後の席は雷ね!」

雷「はーい!はぁ……大洋の光が一番届いて気持ち良いなぁ…」

暁「余りあたり過ぎてると日焼けしちゃうわよ?」

島風「よーし!じゃあみんな今決めた席順で授業をすること!」

暁・響・雷・電「はーい!」

教室と席順ははこんな感じ(雑でゴメンね)

              |ーーーーーーーーーーーロッカーや本棚ーーーーーーーーーー|
              |                            |
              |                             |
              |                            窓
              |         座席4 暁  座席5 雷        |
              |                            |
              |                            |
              |      座席3 電  座席1島風  座席2 響   |      
             出入口                           |
              |                            |
              |                            |
              |ーーーーーーーーーーーーーー黒板ーーーーーーーーーーーー|








そして丁度いいタイミングでチャイムが鳴り響く。

電「あ、もうそろそろ終わっちゃうのです!」

響「まあ、入学直後はそんな物さ」

島風「あの、私後から追いかけてくるね!」

響「?珍しいね、早さが信条の君が……」

島風「…何だかね、私だけの席だと思っちゃうと嬉しくて…もうちょっとだけ座っていよっかなって…」

響「……早めに帰るんだよ?チンピラ率低いと言っても夜は危ないからね……」

島風「分かってるんだけどさ~…それ位私の早さで何とかなると思うし…」

エラー娘「おやおや?授業は終わりましたよ?まだ残っているやる気むんむんの生徒さんが居るね?」

島風「だって学校に入れたのが嬉しくて……帰るのがまだ勿体ないなって……」

エラー娘「まだ1年が始まったばっかりだからね~…今日はまだ本格的な授業は無かったけど、明日からびしびし授業が始まりますよ!!」

島風「はいっ!」

エラー娘「お~!やる気が有って偉い偉い!こっちも指導する気に成ると言う物ですよ!」

エラー娘「ま、てなわけでもう帰りなさい?」

島風「は~い……それじゃあ先生、またね~!」

響「また会おう」

電「明日も宜しくお願いしますっ!」

ガチャ バタン…

エラー娘「ふぃー……」

クロ「どうですかみャ?入って来た入学生は」

エラー娘「やっぱり可愛いですよね」

クロ「毎度新入生は可愛いもんだみャ、でも甘やかしちゃダメですみャ!」

エラー娘「うい、いよいよ明日から本格的な授業だからね……1年間あの子達の事は任せなさい!」

クロ「はっはっは、期待してますみャよ?」




ーーー帰り道ーーー

島風「入学式、すごく緊張した~!」

響「これから1年間宜しくお願いするよ、学校お互いの事を知ってもっと仲良くなれたら良いよね」

島風「えへへ、よろしくね!」

電「仲良くなって、一緒にお話とか野球とかしてみたいのです!」

響「…良いね」

暁「おーい!おいてっちゃうわよ~!?」

響「分かってるー!」

島風「えへ……それじゃあ、また明日もよろしくね!先生!」

ーーーそんなこんなで翌日ーーー

提督「おはよう!昨日はどうだった?」

島風「うん!すっごく楽しみ!」

響「私達でもなんだかんだで頑張れそうだったよ」

提督「そうかそうか、じゃあ学校に行ってくるか?」

暁「ええ!遅刻はレディーじゃないもん!」

電「ご飯も食べたし、バッチリです!」

提督「そうか、じゃあ遅刻しない様に俺がもの凄い何かをしてやる!」

雷「もの凄い何かって?」

提督「………キング・クリムゾンッ!!!」

暁・響・雷・電「!?」

ーーーー只今第六駆逐隊達が学校に付くまでの道のりの時間を消し飛ばしています、暫くお待ち下さいーーーー


ーー逆叉学校ーー

島風「……すごい、いつの間に付いちゃった…」

響「…私達の司令官は一体何者なんだ…?」

クロネコ「おーい、今日も来てくれたのミャ?」

島風「うん!」

クロネコ「良かった良かった、オレっちはここに住んでいる黒い野良猫ミャ、朝ご飯は何食った?」

暁「私は食パン?」

響「がっつりお米食べて来たよ」

電「私も!」

雷「私は海老フライ?」

島風「私はうまかっちゃん!」

クロネコ「ん~……どれも美味そうだミャ!」

島風「今度持ってこよっか?」

クロネコ「え?良いのかミャ?」

島風「うん!クロネコさんが良いなら!」 

クロネコ「んじゃまあ……お言葉に甘えようかミャ!」

島風「じゃあ今度持ってくるね!」

クロネコ「じゃあ今は学校に行ってこいミャ!」

響「分かっているさ」

ーーー逆叉学校 教室ーーー

エラー娘「おっはようございます!」

暁・響・雷・電・島風「おはようございまーす!」

エラー娘「うんうん、元気で宜しい!」

島風「一回目の授業はどうするの!?」

エラー娘「んー…じゃあここの案内とかは?」

暁「逆叉学校の案内?」

電「そう言えば……私達ここに何が在るのか知らないのです」

響「たしかに…」

エラー娘「と言う訳で!私達でここを探検してみる、と言うのはどうでしょう!?」

暁「…まあ、良いんじゃないの?」

雷「さんせーい!!」

エラー娘「よし!じゃあまず特別教室からね!」

ーーーー逆叉学校 特別教室ーーー

暁「ここが特別教室…?なんだかちょっと未来っぽいけど…」

エラー娘「さて…ここでは言葉を覚える授業が出来ます、時間割とは関係無しに何時でも好きな時に受けて良しですよ!」

電「…なんだか授業以外にわざわざ勉強する様な奴っていんの?って突っ込みが帰ってきそうな……」

島風「そんなことないよ!言葉いっぱい覚えるの大事なんだから!沢山覚えないと賢くなれないよ!?」

電「そうだよねー……」

エラー娘「ま、言葉を覚える授業はこのドックの中に入って受けてもらうよ、そのドックに入っている間は現実世界の時間が進まないと言う優れもの!!」

響「…変な所で未来に生きてるなぁ」

エラー娘「はい、こういう所は付いてかないと嘗められますもの!」


暁「他には何か無いの?」

エラー娘「自主トレーニングや、他の校との対決とかが出来るけど……今は良いか!」

暁「そうね!次はどこに行くの?」

エラー娘「次は購買室よ!」

ーーー逆叉学校 購買室ーーー

島風「ここが購買室なんだ!……でも私、お小遣い持ってないよ?」

エラー娘「授業とかを受けるたびに学校からここで使える硬貨が支給されるよ!」

エラー娘「その硬貨を使えばここで好きな装備とか買えるからね!」

島風「装備!?どんな装備なんだろう!?」

エラー娘「他にも、試合中で使える道具とかも買えるからね!」

暁「……それにしても、このお店の名前どうにかなんないの?」

響「…愛流って…アンタ……」

エラー娘「大丈夫だ、問題ない」

響「問題しか無いんだけどそれは……」

エラー娘「では次に移動しましょう!」

ーーーー視聴覚室ーーーー

エラー娘「ここが視聴覚室よ!」

響「…ここは、中々にハイスペックな機材が揃っているね」

島風「な、何する所なの?」

エラー娘「んー…まあ外部世界からの力を借りる為の場所?」

電「外部世界ですか?」

エラー娘「そう、例えば今の私達を物語気分で見ている人とか」

暁「そんな奴の力を借りちゃって大丈夫なの?」

エラー娘「まあね、最初に使った結果があれだもんね」

響「まあ沈めたけど」

雷「じゃあ、ここは余り使わない訳?」

エラー娘「んー…そうだね、じゃあ次ぎに行きましょっか?」


ーーー職員室ーーー

島風「ここが職員室なんだ、でも私達生徒にはあんまり用がないかな……」

響「まあ先生の為の部屋だからね、私達が今までに覚えた言葉の管理や……後は何が在る?」

エラー娘「はい!後は今までここに挑んで来た人や、出会った人たちを図鑑形式で記録して行くコレがあります!」

暁「…分厚い本ね……で、中身は?」

エラー娘「その九割が白紙!ぶっちゃけ只の豪華なノート!だけど貴方達の活躍で埋まって行きます!」

雷(ポケモン図鑑……?)

電「うう……なんだかちょっと緊張するのです、次の所に行きませんか?」

エラー娘「そうだねー…じゃあ最後に校長室行きますか!」

ーーーー校長室ーーーー

電「はい、こちらが現場の校長室です……レポーターの電がお送りします!」

響「…何それ」

暁「…でもさーなんだか偉そうな部屋よね……黒猫の校長のくせに!」

島風「そんな事言ったら一発で退学になるから気をつけてよ…?」

雷「まあ、ここも職員室以上に私達には用がない部屋よね!」

島風「…もう入れないのかな?」

響「何か呼び出しを受ければ可能性はあるんじゃないかい?」

島風「…呼び出し?」

エラー娘「まあ、色々」

島風「…まあ、気をつけるけど……」

そして、授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

電「あ、時間なのです!……そろそろ戻りましょっか!」

ーーー教室ーーー

エラー娘「まあ、コレで大ざっぱに逆叉学校の案内は終わった訳だ」

島風「まだ他にもいくつか教室があるみたいだけど…それは多分これからの授業の時に出てくるからその時までのお楽しみだね!」

エラー娘「まあそんなとこ!さて、休み時間が終わったら授業ですからね!」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」




ーーー二時限目ーーー

島風「きりーつ!」

エラー娘「皆さん、こんにちはっ!」

暁・響・雷・電・島風「こんにちはっ!」

クロ「皆さん、こんにちはみャ!」

エラー娘「さて、今日から本格的な授業を始めたいと思います!」

島風「はい!今日は言葉を覚える授業の第一回目ですよね!」

暁・響・雷・電「おーっ!」

クロ「うむ、シュレディンガー先生の言葉を良ーく覚えるように!」

暁・響・雷・電「はーい!」

島風「ちゃくせーき!」

がやがや……

島風「今日はいっぱい覚えちゃうぞっ!」

電「あんまりやる気出しすぎるとオーバーヒートしちょうよ?程々にね?」

島風「えへへ……昨日の夜、楽しみで楽しみで寝れなかったもん♪」

響「まさか……今は眠く無いよね?」

島風「?眠くない、眠くないよ?」

響「寝たら死ぬよ」

島風「…!?」ゾッ

雷「これこれ……あんまり怖がらせちゃダメだよ…」

響「…冗談だよ…」

暁「それじゃあ、早速始めましょうか!」

エラー娘「んじゃまあ、今日の所は私の事を教えちゃおうか!何か質問ある奴ー!」

島風「はーい!先生が好きな食べ物って何ですか?」

エラー娘「んー…好きな食べ物ね………雑穀米?」

暁・響・雷・電・島風「ふむふむ……先生は雑穀米が好き、と……」

エラー娘「あれ良いよね」

クロ「ふむふむ、人間の世界で雑穀米を使った格言は……」


パンが無い…?だったら……お米食べろぉ!!
       byマリーアントワネット?

島風(なんか違う気がする……)

クロ「……ま、いっかみャ」

エラー娘「他に質問は?」


響「先生が好きな物って何ですか?例えばどんな人が好きだとか……」

エラー娘「んー…人間じゃないけど、アイルーかな」

暁・響・雷・電・島風「アイルー?」

エラー娘「ま、黒板に移すから注目してー!」

突然黒板に映像が映る、それはアイルーの特徴が記されていた。

アイルー 獣人族
ネコの様な姿をしたモンスター。
人間から見れば低レベルながらも独自の文化を持っている。
また、普通のネコとは違って運動神経も高い。

島風「おぉー!」

雷「コレまた随分とハイテクねー!」

エラー娘「はーい、書き写してー!」

暁・響・雷・電・島風「ふむふむ……」

エラー娘「他になんかあるー?」

電「はい!先生が好きな有名人って何ですかー?」

エラー娘「んー……好きな有名人?」

電「はい!」

エラー娘「そだねー……鳴護アリサかな?」

電「あ、私その人と知り合いです!」

エラー娘「マジで?いやぁたまげたなぁ…」

響「じゃあ、今はどうしてるんですか?」

エラー娘「んー…オービットポータル社の専属アイドルになって歌を歌ったり…たまにプロレスの実況を勤める事もあるよ」(前作参照)

雷「ぷ、プロレス!?何で?」

エラー娘「そりゃこっちが聞きたいがな」

クロ「ふむふむ……アリサみャ……?」

アリサの欠点を美徳と思わない程の者は
アリサを愛しているとは言えない。
       byゲーテ?
クロ「って訳みャ!」

エラー娘「他に質問は?」

暁「はい!先生が趣味でやってる事って何ですか?」

エラー娘「趣味で~?」


エラー娘「んー……チェス?」

響「渋っ!」

島風「チェスってなーに?」

エラー娘「んー……ボードゲームだよ」

島風「それじゃあよく分かんない!」

エラー娘「まだ子供には早い!」

響「じゃあ何で教えた!?」

クロ「ふむふむ…チェスかみャ…」

生きるべきか、チェスするべきか
それが疑問だ。
    byシェークスピア

響「校長もいちいち間違った格言書かないで下さい!」

エラー娘「他になんか質問あるー?」

雷「先生が好きな人ってどんな人?」

エラー娘「んー……少佐、かな」

響「ヴェールヌイ?」

エラー娘「そ、恐れられていた私を恐れずに向き合ってくれたからね、次第になんだか好きになっちゃったのよ」

響「…ヴェールヌイが男だったらどうしてた?」

エラー娘「はぁっ!?いきなり何言うのよ!?」

島風「驚き過ぎだよ……」

エラー娘「いやね?確かに好きになったとは言ったけど、男として見た事は無いから!!」

響「無いのかい?」

エラー娘「ホントだから!」

電「ホントですか?」

エラー娘「…まあ、自分の能力が分かった時は性別を改変しようかなと思ったけど……って何言わせんの!?」

雷「アンタが勝手に喋ったんじゃない」

電「へー……先生はヴェールヌイちゃんに恋してるんですか?」

エラー娘「……そろそろいい加減にしてー!」

島風「やめたげてよぉ!先生が困ってるでしょ!?」

エラー娘「ああ……最早唯一の癒しはお前だけじゃー」スリスリ

島風「わひゃっ……」

雷「あ、浮気だー!いけないんだー!」

エラー娘「…ホントそろそろいい加減にして……頭かち割るよ?」

雷「ごめんなさい」

エラー娘「宜しい」



クロ「ふむふむ、ヴェールヌイかみャ……」


もし君が、ヴェールヌイに愛されようと思うなら、
まず君が ヴェールヌイを愛さなければならない。
  
    byセネカ(古代ローマの哲学者)?

クロ「どうだみャ」

響「…」

ここで授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

島風「ふぅー…授業が終わったー…ほっとしたら眠くなっちゃった……」

電「ほらほら……言わんこっちゃないのです……張り切り過ぎ」

暁「まだ1日が始まったばっかりよ?」

島風(…てーとくー…もう食べられないよー)

雷「…本格的にお眠?」

響「……」つハリセン

電「ねえ……まさかそれで叩き起こすつもり?」

響「…」スパァァァン!!!!

島風「お〝うっ!?……ごめんなさい!お母さんごめんなさぁぁい!!」

響「……」

エラー娘「…ぷっ」

島風「……あれ!?」

暁「島風、夜更かしはダメよ?」

島風「…目は覚めたけど……痛い」

エラー娘「そりゃそうだ」

島風「…授業受けるのって命がけなんだね……」

雷「…早く寝れば良いだけの事でしょうに」

島風「…ごもっともだね」

エラー娘「はーい!じゃあ授業は終わりにしましょう!」

響「次は昼休みだっけ?」

エラー娘「はい!それが終わったら地理の授業ですよー!」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

ーーーーーーーーーー

ちょっと休憩してました、今からちまちま書きます。

ーーーー三時限目ーーーーー

エラー娘「日本全国の旅は良いよ~?旅は道連れ世は情け、だよ☆」

響「なんですか…藪からスティックに」

島風「先生って、日本全国を旅したんですか!すご~い!」

エラー娘「それほどでもないよ~……でもそんな私の知識を生かして……皆にも日本各地の名所や名産について学んで欲しいな!」

暁「え~?どうせなら海外にしましょうよ!フランスとか、イタリアとか、イギリスとか!」

エラー娘「この痴れ者がッ!!!!!」

暁「っ!?」

エラー娘「国内を知らずして何が海外だ!!」

エラー娘「そう言った自国の文化を蔑ろにする奴に……海外に行く資格どころか背伸びする資格も無し!!!」

雷「おー…結構迫力あるわねー…」

暁「ご……ごめんなさい……」

響「だけど、日本全国と行ってもとても広いからねぇ…」

島風「そうだよね、北は北海道から、南は沖縄まであるんだっけ?」

電「そうそう」

エラー娘「よし、じゃあ早速参りましょう!私が教えたい物から独断で選ぶけど良い?」

響「構わないさ」

エラー娘「よし!じゃあ最初は……東京だね!」

島風「ってどんなとこ?」

エラー娘「日本の首都!名物は雷おこしと、人形焼き、そしておなじみ東京タワーが有るよ!」

響「前二つは食べ物だよね?」

エラー娘「もちろんだよ~!東京タワーは行く所だけどね~」

島風「えーっと…雷おこしと人形焼きは食べ物で、東京タワーは行く所……これが名物なの?」

エラー娘「その中から三つをビックアップした物だから他にもいっぱい有るだろうけど…取り敢えずこれで良いよ!」

雷「…そう言えば、東京ってどんなとこなの?」

エラー娘「ナウでヤングな人とか、ワンレンでボディコンなスチュワーデスとかがいっぱい居る街かな?」

響「もっとましな解説は無いんですか!?さっきから死語ばっかり使って!!」


エラー娘「それは置いといて、次は長崎ね!」

島風「長崎?」

エラー娘「精霊流しやちゃんぽん、オランダ坂が名物よ!」

島風「ふむふむ、ちゃんぽんは食べ物?」

エラー娘「そうそう!お肉や野菜、麺類などを併せて作る食べ物!あれ美味しかったな…」

暁「精霊流しは?」

エラー娘「ん、精霊送りの一種、お盆のお供え物とかを川とか海とかに流して精霊を送る事だよ」

エラー娘「地方によっては提灯とかをながす事が有るらしいけどね」

響「そう言えば長崎ってどんなとこだい?」

エラー娘「…とにかく坂が多い事多いこと!登って降りて登って降りて登って降りて登って登って降りて下って上がって……」

エラー娘「…途中でどっちがどっちだか分からなくなるんだよぉ~!」

響「…酷い解説だね、もうちょっとここが美味しかったとかさ、そんなのは無いの?」

エラー娘「有りません、次は茨城!」

暁「茨城?いばらでも纏うの?」

エラー娘「喝だッ!!!」ドォン!!!

暁「!?」(喝)

響「姉さーん!!」

エラー娘「まず名物だけど、水戸納豆や水戸黄門、鮟鱇鍋が名物だよ!」

島風「食べ物ばっかだな…黄門さんは違うと思うけど」

エラー娘「ひかえおろう!!天下の副将軍水戸黄門のお膝元じゃ~!控えい控えい!」

エラー娘「困った時はワシに聞きなさい!笑って解決してやろうぞ!かっかっかっかっか!!!」


暁・響・雷・電・島風「……」

エラー娘「お願いだから何か突っ込んでよ!?」

響「…次は?」

エラー娘「…北海道よ、おらさっさと覚えろ」

暁「あからさまに機嫌が悪いわね……」

エラー娘「バター飴は食べ物、ジンギスカンも食べ物、夕張メロンも食いもんだからね、」

暁「…なんで食べ物ばっかなのよ」

エラー娘「知らん」

島風「…ねえ、元気出してよ~……そんなんじゃダメだよ?」

エラー娘「…はあ、ホント癒しはお前だけだわ」ナデナデ

響「…私は特に揶揄ってないと思うけど?」

エラー娘「響は…うん、何か存在自体がヤバいし。主に家族に手を出したら」


雷「北海道ってどんなとこよ?」

エラー娘「夏でもエアコンがいらない場所、冬だと腰まで雪が積もるからうかうかしてると春まで発見されないかもよ~?」

響「おそロシア……」

島風「他には?他には?」

エラー娘「えっとね、次は愛知ね!味噌カツやきしめん、名古屋コーチン等が名物ね!」

島風「ふむふむ……!」

エラー娘「味噌カツはカツにみそぶっかけただけの食べ物で、きしめんは平たいうどん、名古屋コーチンは名古屋の焼き鳥よ!」

響「愛知ってどんな場所なんだい?」

エラー娘「そうだね、織田信長って言う人の地元ね!『人生50年!若い時にやる事やっとけ!』と言った人だよ!」

暁「へぇー……結構昔の人なの?」

エラー娘「そうそう、織田信長は本能寺の変が無かったら天下を取っていたと言う凄い人なの、その地元が愛知県なんだけど……」




エラー娘「はぁ……今じゃアレですよ…」

雷「アレって何よ!?アレって!?」

電「…もの凄く気になるのです……」

エラー娘「そんな事は置いといて!最後これを教えましょう!」

島風「なになに?」

エラー娘「…日本最後の秘境!群馬!」

響「秘境言うな!アンチが湯水の如く涌くぞ!?」

エラー娘「常日頃から埼玉と激闘を繰り広げており、今やその二分の一を群馬は占拠しているからね…」

電「と、とてもヤバそう……」

エラー娘「その周囲には未知の生態系が確認されており、かのティガレックスの目撃も寄せられている!」

エラー娘「そんな群馬の名物は焼き饅頭と高崎ダルマ等が確認されているよ!」

島風「ほえー……凄いなぁ……」

暁「そうね……だいぶ日本の事に興味が涌いて来たわ!」

響「寧ろ日本に製造されて興味が涌かないのはおかしいと小一時間問いただしたい」

エラー娘「ま、ホントは自分の足で歩いて自分の足で確かめるのが良いのよ!」

島風「そうなんだ!勉強になったよ!」

エラー娘「良かった良かった、じゃあ少し休んだら世界に住んでいる生き物の事を教えます!」

島風「はーい!!」

暁「分かったわ!」

エラー娘「その授業は二時間位行なうので、これが終わったら帰って良いからね!」

響「ドックは使わないのかい?」

エラー娘「折角だから今回は使わずに行ってみましょう!」

ーーーーーーーーー


ーーーーー特別授業ーーーーー

クロ「えー……皆さん、先生の希望で特別授業を受ける事となりましたみャ」

ざわ……ざわざわ……

クロ「これを休憩込みで二時間やるからみャ、しっかり覚えるみャよ!」

エラー娘「…この地球には、沢山の生物が棲息している……今回はその棲息する生き物を教えたいと思います」

雷「どんな生き物を教えてくれるのかしら!?」

エラー娘「はい、まずはこれ!」

アルセルタス 徹甲虫
甲虫種の一種で、その発達した角はインド象をも仕留める。
しかしその角が壁に突き刺さって動けない様子も見られる。
因みに雄、これ大事。

雷「おぉう……って虫!?」

エラー娘「はい!中々にスタイリッシュでしょ?」

響「角が……良いね」

電「こんな大きな角を持ってて美味く飛べるんですか?」

エラー娘「飛べちゃうんですよ、その姿は正に戦闘機!」

島風「戦闘機……?あ!ひらめいた!」

エラー娘「残念ながら艦載機には使えません、そもそもコイツを手懐ける事が出来た事例すらないんですから」

島風「あう……折角敵軍を圧倒できると思ったのに……」

エラー娘「まあ、その雌は扱き使ってますがね」

島風「えぇー…雌にしか艦載機に出来ないの?」

エラー娘「はい、その雌と言うのはこちら」


ゲネル・セルタス 重甲虫
全く似ていないが、こんなんでもアルセルタスとは雄雌関係にある。
主に体からフェロモンガスを出してアルセルタスを呼ぶが。
用が済んだらアルセルタスを殺害してそのまま補食する。
最も情けないモンスターだ。

雷「え……?虫……?」

島風「え?別の生き物じゃないの?」

エラー娘「いいえ、アルセルタスとコイツには雌雄関係に有ります」

暁「嘘……」

エラー娘「コイツの特徴は何と言ってもその重厚な体と尻尾にある鋏だね!」

響「もはや別の生き物にしか見えないんだけど……」

エラー娘「そりゃそうだ」

暁「説明の情けないって何よ……」

エラー娘「え?あ…これまたバグってる」

響「バグなんだ……」

島風「…アルセルタスを扱き使った挙げ句に殺しちゃうなんて……酷すぎるよ…」

エラー娘「まあね、鬼嫁を超越したおぞましい何かだと言われる程だもの」

雷「…次の生き物は?」

エラー娘「ああ、次の生き物は……これ!」

ショウグンギザミ 鎌蟹
ガミザミが成長した姿。
鎌蟹という何違わず、興奮状態になると鎌のように爪を展開する。
一見小さな足でも、天井まで跳躍して張り付く程のパワーを有している。

ガミザミ→LV21で進化→ショウグンギザミ

島風「おぉー!」

エラー娘「こいつの特徴は鎌の様な爪だね、攻撃特化型だ」

響「こんな小さな足で天井まで跳躍するとは……」

エラー娘「ヤドカリのように何かの頭骨を背負ってるのにね~」

雷「あ、ホントだ」

電「何の頭骨なのかな?」

エラー娘「何だろうね~」

島風「ねえねえ!次は?」

エラー娘「そうだね、次はコイツ!」

ダイミョウザザミ 盾蟹
ヤオザミが成長した姿、盾の様な爪を持つ。
大型モンスターの中では大人しい性格で、他の生き物が近くに寄ってもそんなに気にしない。
モノブロスの頭骨を背負っている。

ヤオザミ→LV25で進化→ショウグンギザミ

島風「さっきのダイミョウザザミと似てるね」

エラー娘「好戦的な性格の奴とは違ってコイツは大人しいけどね」

響「…そうなんだ」

エラー娘「コイツからはザザミソと言う物が取れるらしいよ」

電「ミソ……食べ物ですか?」


エラー娘「ん、その材料かな」

電「そうなんですか!」

エラー娘「さて、続いてはこちら!」

シェンガオレン 砦蟹
古龍種と見紛う程の巨体を持つ甲殻種。
見た目に違わず歩くだけで地響きが起こる程である。
背中のヤドから爆発製の尿を発射する。


雷「デカっ!?」

電「すごく……大きいです……」

エラー娘「残念ながら蟹です!」

暁「こんなのに踏みつぶされたら一発アウトじゃない……」

島風「背中に背負ってるヤドも、凄い大きさだよね…」

エラー娘「あれは古龍種のラオシャンロンと言う生き物の頭骨なんだ!」

響「古龍種とはなんだい?」

エラー娘「…まあ、後で教えるよ」

響「…?」

途中でチャイムが鳴り響く。

エラー娘「あ、休憩時間よ」

響「…後で教えて下さいね?」

エラー娘「ん、分かった」

ーーー休憩時間 終了ーーー

クロ「えー休憩時間も終わり、引き続き授業を行うみャ!」

エラー娘「大丈夫かにゃー?」

暁・響・雷・電・島風「大丈夫でーす!」

エラー娘「うし!じゃあ次はコイツ!」

アクラ・ヴァシム 尾晶蠍
サソリ型のモンスター。
尻尾の先端に結晶が有り、そこから結晶液ビームを繰り出す。
切断された自分の尻尾を食べる事が有る。

響「さっきのゲネル・セルタスと似ているね。」

エラー娘「まあ、コイツはサソリ型ですし。アイツはサソリのように尻尾が有るだけですし。」

電「……尻尾に結晶が有るのってどういう事なんですか?」

エラー娘「コイツの体内で作られる発光性の体液が結晶化した物だよ」

電「そうなんですか?」

エラー娘「そ、空気に触れると一瞬で結晶化するらしいから、恐らく自分の意思でコーティングしているんだろうね」

島風「頭がいいんだね!」


エラー娘「続いては、こちら!」

アクラ・ジェビア 灰晶蠍
尾晶蠍の亜種で有ると考えられている。
尾晶蠍とは体の造りがほぼ酷似しているが。
行動等は別種と見紛う程に違っている。

島風「あ!さっきのそっくりさん!」

エラー娘「コイツはねー…結晶の爆弾を投げつけてくるらしいんだよー」

響「け、結晶爆弾!?」

雷「そのままブービートラップとして使ったら良いのに」

電「そうだよねー」

エラー娘「まあコイツ自体、結構な人たちに忘れ去られていいるからね……」

島風「可哀想に……」

エラー娘「さ、そんなこんなで次!」

タイクンザムザ 多殻蟹 ディフェンスフォルム
全身に岩を貼付けて擬態している。
岩に付着しているコナマキダケの胞子を振り撒いて煙を起こす。
右の爪が巨大な鎚のようになっており、左の爪は太刀の様な形状となっている。


電「おー…!大きいのです!」

響「シオマネキみたいだね」

エラー娘「コイツはどっかの島の洞窟に隠れているらしいからね」

島風「ディフェンスフォルムって何?」

エラー娘「……そこに気付くとはやはり天才か……」

島風「えへへ!」

雷「…擬態ってことだから、本体が有るのよね……」

エラー娘「はい、では擬態を完全に解除した特の姿をご覧下さい」

タイクンザムザ アタックフォルム
侵入者を完全に敵と判断し、微塵も残さず排除しようとする。
両方の爪が鋭くなり、背中には蓄電器官を備える。
今までの地味な色とは違い、青白い体の色をしている。




暁・響・雷・電・島風「!?」

エラー娘「どうよ、驚いたでしょう?」

響「…ああ、擬態解除ってレベルじゃないねこれ…」

島風「ここまで変わる物なのかな?」

エラー娘「そう言う物なんです」


エラー娘「コイツは電撃を纏いながら攻撃してくるのが特徴でね、四方八方から電撃を纏って滅多刺しにして来ようとする事も有るって」

雷「怖っ……」

響「最早そいつが普通の生き物なのかすら……」

電「この生き物と戦う事となった時、私達では勝てるんでしょうか」

エラー娘「んー…多分負けてしまうでしょう、しかしその他一切の事は分かりません!」

島風「断言しちゃったよ……」

エラー娘「……さて、続いてはコイツです」

ラージャン 金獅子
超攻撃的生物と称される程の力を持つ。
金獅子の名の通り、激昂すると毛の色が金色に染まる。
力強い動きだけでなく、気光ブレス等も放ってくる。

響「金色のゴリラ?」

エラー娘「違う違う、コイツはねそんな鼻で笑ってられるもんじゃないんだよ」

電「危険……ってことですよね?」

エラー娘「そうそう、岩盤を捲り上げてそのまま投げつけたり、握り潰すようにして締め上げてくる奴も居る…」

島風「こっちの方が怖い……」

エラー娘「中には年がら年中キレてる奴も居るしね、赤いオーラを放っている様な奴も居たって出てる」

クロ「…恐ろしやですみャ」

響「私とどっちが強いのかな…?」

電「…多分響ちゃんだと思う」

暁「そうよね、そんな感じがするもの」

島風「?どうして?」

雷「島風は見てないだろうけど、響は私達が手を出されたりすると、即座にキレてとんでもないパワーを発揮するのよ…」

島風「そうなの!?」

響「御陰さまで」

エラー娘「んー…だったとしても安易に手を出さない方が身の為だよ?」

暁「分かってるわ!」

エラー娘「続いてはこちらです!」

ケチャワチャ 奇猿弧
猿の様な狐の様な奇妙な姿をしている事から奇猿弧の別名が付けられた。
開閉する大きな耳と長い鼻を持ち、体には橙色の体毛が生えている。
非常に好奇心旺盛な性格で、荷車に手を出したと言う報告が後を耐えない。


島風「あ、なんかピエロみたいなのが来た!」

エラー娘「ピエロって言ってやるなよ」



響「ケチャワチャ……変な名前だね…」

エラー娘「まあ、奇妙ですから」

電「特徴は何ですか?」

エラー娘「見ての通り、大きな耳と発達した爪が特徴的だね。爪は木の枝と枝を渡って移動する為のものだよ」

雷「そうなんだ!」

エラー娘「また、ムササビの様に皮膜を広げて空を飛ぶ事も有るらしいよ」

暁「こっちもこっちですごいわね…」

エラー娘「しかし、ラージャン程は強くない」

響「そりゃそうだ」

島風「酷い!」

エラー娘「好奇心旺盛な事から、危険と言うよりは厄介だよね」

電「危険ってのは見られているんですね」

エラー娘「…お?」

ここで授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

エラー娘「ふぃー……じゃあ今日はここまでにしよっか、お疲れさん!」

暁・響・雷・電・島風「お疲れさまでした!」

エラー娘「じゃあ気をつけて帰るように、起立!」

島風「きりーつ!先生、今日はありがとうございました!」

エラー娘「はい!また明日も頑張りましょう!」

ーーーーーーーーーーーーーーー



今日はここで寝ます、gdgdでごめんね…

ほしゅ

ほしゅ


ーーー翌日 逆叉学校教室ーーー

エラー娘「さ~て!諸事情により一時限目は取りやめとなってしまったけど、二時限目はきちんとやるからね!」

島風「なんで一時限目が取りやめとなっちゃったんだろう?」

響「どうしてかな…」

電「作者の問題?」

暁「それは言っちゃいけません!」

エラー娘「さて、続いては陰暦と言う物を教えますが、大丈夫ですか~?」

暁・響・雷・電・島風「は~い!」

エラー娘「では早速行きたいと思います、まず陰暦の1月の名前は!?」

響「睦月?」

エラー娘「正解!」

島風「何で分かったの!?」

響「新年になって皆が仲睦まじくする日だから」

エラー娘「せいかーい!いやー幸先良いねー!んでは、2月は!?」

響「…如月」

エラー娘「正解!続いて3月は?」

響「弥生」

エラー娘「正解正解!」

電「…なんでそんなに答えられるの?」

響「私達の軍にそんな名前の人が居たじゃない」

島風「あー…」

エラー娘「んでは、4月は!?」

響「卯月」

エラー娘「おー…いいねいいね」

暁「いやぁ~ん!体が疼いちゃう!」

響「違う!卯月の卯は干支のウサギで4番目の意味!」

暁「あ、そっちだったの」

エラー娘「では5月は?」

響「皐月」

エラー娘「はいはい、良いよ良いよー!では6月は!?」

響「みな……」

電「水無月!」

エラー娘「はーい!電せいかーい!」

電「やったぁ!」

響「…」シュン

電「あ……ごめん」

響「…気にしてないさ……」シュン

エラー娘(絶対気にしてる)

島風「水無月?6月は雨がいっぱい降るのに何で水無月なの?」

響「ああ、水無月の無は昔では「の」の意味で水の月と言う事だね」

島風「あ、そうなんだ!」

響「昔の暦で6月は田に水を引く月だから「水の月」と言う訳さ、テストに出るかもしれないから覚えておこう」

雷「…いつも思うけど何でそんなに詳しいのよ?」

響「さあ…なんでだろうね?」

エラー娘「あ、因みに6月には隣町の学園都市にある大覇星祭が予定を早めて開催するらしいから逆叉学校も参戦します!」

エラー娘「未来に生きる奴らを見返してやる大チャンスじゃん!」

電「そっか!ここの名前をもっと拡げるんだ!」

響「ああ!」

エラー娘「うんうん、やる気が有って宜しい!では7月は!?」

響「文月!」

エラー娘「正解!」

響「たしか、七夕で書道が上手くなる様にお願いした事に因んで文披月が由来らしいよ?」

島風「へぇー!」

エラー娘「はーい!では8月は!?」

響「…葉月」

エラー娘「は~い!8月には夏休みが有ります!」

島風「夏休み?」

エラー娘「はい!8月から9月までに駆けて夏休みが有りますから、それまでに夏休みの宿題やって来てね~!」

暁・響・雷・電・島風「え~!?」

エラー娘「まあその反応が普通だ!ハイ次!9月は?」

響「長月」

エラー娘「正解!では10月は?」

響「神無月」

エラー娘「正解!10月には写生大会が有るからねー!」

島風「お絵描き?」

エラー娘「そ!南極に赴いて南極の氷山とかを描きましょう!」

雷「南極ってもの凄く寒い所なんでしょ?」

エラー娘「はい!ギルド支給のホットドリンクはお忘れなく!」


暁「神無月の由来位は私知ってるわよ!世界各国の神様が出雲国に集まっちゃって地方の神様が居なくなるから神無月なんでしょ?」

電「出雲?」

暁「今では某地球に優しい世界征服を目論む秘密結社のYくんが絶賛してる島根県よ!」

響「大体自虐ネタばかりだけどね」

エラー娘「では!11月は?」

響「霜月」

エラー娘「正解!霜月には学園都市で行なわれる大規模な文化祭がありまーす!」

響「で、相変わらず逆叉市代表として出るんだね?」

エラー娘「イエース!」

電「文化祭?出し物とかいっぱいあるのですか?」

エラー娘「はい!演劇とか喫茶店とか!」

島風「へー!」ワクワク

響「ハラショー…そいつは楽しみだ」

エラー娘「では最後!12月は?」

暁・響・雷・電・島風「師走!」

エラー娘「はーい!最後は皆ハモりましたねー!」

電「皆が走り回る程忙しい12月って意味なのですか?」

エラー娘「まあその解釈も面白いかもね」

響「オタクやニートですら町中走り回るもんなぁ」

エラー娘「電子の海だけどね」

島風「んー…でも覚えづらいかなぁ」

エラー娘「じゃあ語呂合わせは?

向き合うさ(睦月)(如月)(弥生)(卯月)(皐月)
皆、文は好き(水無月)(文月)(葉月)
名が神名(長月)(神無月)
霜月師走で、1年間。

エラー娘「こんな感じでどう?どっかの学校に書いてあった物をそのままパクった物だけど…」

響「パクリはいけないね、うん」

島風「確かに覚え易いけどね!?」


エラー娘「さて、二時限目はこれで終わりにしましょうか!」

電「お疲れさまでした!」ペコリ

エラー娘「では、三時限目は写生大会に向けてのお絵描き!皆の思い思いの絵を書いてね!」

島風「はーい!」

エラー娘「では、昼休みに参ります!」

ーーー昼休みーーー

島風「さぁーて!ご飯ご飯!」

クロネコ「ミャー!」

島風「クロネコさんは何が食べたい?」

クロネコ「オレっち達ポケピは獣人族と似てるからどんな物でもいける……と思うミャ」

島風「まあ……無難にお寿司は?」

クロネコ「お!美味そうだミャ!」モグモグモグ…

島風「…どうかな?私が作って見たんだけど…」

クロネコ「…美味いミャ!」

島風「ホント!?良かったぁ!」

クロネコ「ふむふむ……将来お嫁さんになるつもりかミャ?」

島風「んー?そんな事無いよー」

クロネコ「料理を覚えとくと何かと便利だもんミャ」

島風「ところで、ポケピって何?」

クロネコ「ポケットピープルの略称、アイルー等の獣人族から派生したと言われている生き物だミャ」

島風「へー」

クロネコ「そのポケピのみで構成されたどこいつ学校と言うのは知ってるかミャ?」

島風「名前だけは、結構前にプロレスで見たよ」

クロネコ「その学校には人間になりたいと言う白猫が居るんだミャ、そいつは元々オレっちらの空き地に住んでたんだミャ」

島風「へー」

クロネコ「まあ、ポケピは獣人族から派生したんだし人間になりたいも糞も無いと思うけどミャー」

島風「でもさ、夢を持つ事って幸せな事だよね。クロネコさんには何か夢が無いの?」

クロネコ「あー……ここの校長見たく先生やってみたかったり?」

島風「そう言えば校長先生もクロネコだよね、お腹に校長って付けてる人」

クロネコ「ああ、アイツはどこいつ学校の校長とは知り合いらしいミャよ?」

島風「へえ!そうなんだ!」


島風「でもさ、その白猫さんはどうして人間になりたいのかな?」

クロネコ「さぁ……子猫の時に人間になればもう捨てられないニャ…と思ったってのがオレっちらでの通説だけどミャ…」

クロネコ「真相は闇の中だミャ……」

島風「……」


アナウンス『三時限目になりました!皆さん、教室に集まってねー!』

島風「あ、そろそろ授業の時間だ!」

クロネコ「ああ、言ってくるミャよ!」

島風「またねー!」

クロネコ「お前の寿司、美味かったミャよー!」

ーーー教室ーーー



エラー娘「はーい、皆集まったね?」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

エラー娘「では、取り敢えず鉛筆とかで絵を描いてみて!」

電「はーい!」

暁「むー……一人前のレディの絵ってどんな絵なのかしら……」

島風「ふんふふん♪連装砲ちゃんは元気かな♪」

雷「司令官……」



響「先生……教科書に落書きを発見してしまいました……」

エラー娘「え?」

電「えっ」

雷「何ですって!?」

暁「響のノートに……」

島風「落書きぃ!?」


なんちゃって火曜サスペンス

恐怖!ノート落書き事件!


ここで少し休憩します、ごめんね。





雷「…誰が落書きしたのかしら?」

島風「何でだろうね?」

響「新学期始まったばかりの新品ピカピカのノートだったのに……こういうのは気持ちが悪い!!」

暁「分かる、何かそう言うのあるわよね」

電「いつ落書きされたの?」

響「むむ……昨日の夜、ノートを学校に忘れてしまったんだよね…今朝になって気がついたんだよ」

電「ということは、犯行時間は昨日の夜って事だね!」

雷「犯人はこの中に居る!」

島風「…言ってみたかっただけってのは無いよね?」

雷「あ、バレた?」

島風「えいっ!」ポカッ!!

雷「あいたッ!?」

暁「あのね……推定無罪って言葉知ってる?黒板に書いてみせるから」カキカキ

島風「推定無罪?」

               推定無罪
      Assumed Innocence Presumption of innocence
   何人も、有罪と宣告されるまでは無罪と推定される。疑わしきは罰せず

暁「って言う現代刑事法の奴よ」

エラー娘「フランスのどっかで推奨されたのが始まりだっけ?」

エラー娘「日本では憲法第31条に推定無罪の原則が含まれていると解釈されているって」カキカキ


             日本国憲法第31条
        何人も、法律の定める手続によらなければ、
        その生命若しくは自由を奪はれ、
        又はその他の刑罰を科せられない。
                   

エラー娘「有罪と決まった訳じゃないのに、犯人扱いしてはダメってことだ」

暁「よって確かな証拠を探して犯人を効率よく探すって事よ!」

電「それは分かったんだけど…私達は昨日同じ部屋で寝たから犯人じゃないと思う…他の皆に聞き込みしてみたら?」

暁「そうね、先生!アリバイ持ってそうな人をここに集めてくれますか?」

エラー娘「合い分かった、ちょっと待っててなー…」

ーーーーーー



エラー娘「うい、連れて来たよ~」

腹に青と書かれたアメリカンショートヘアー(以下ブルー)「なんだなんだミャ?」

腹になめこ汁と書かれたトラ(以下なめこ汁)「白髪のこの子のノートに誰かが落書きしたからそのアリバイを調べるってさ」

腹にものぐさと書かれたクロ(以下ものぐさ)「ぶっちゃけどうでも良いけどミャ、ああ~早く帰りたい…」

腹に♦と書かれたミケ(以下ラミさん)「あの…いえ、何でもありません…」

腹にタマと書かれたパンダ猫(以下タマ)「いやー…落書き位でそんなに怒らなくても良いんじゃないですかぁ…?」

響「いいや、なんだか……ねぇ…」

電「このままじゃなんだか引っかかるから捕まえたいの!」

暁「と言う訳で……えーと、ラミちゃんで良いのかな?…昨日の夜何してたの?」

ラミさん「あの、あの…お風呂入って、そのままダンスしてました」

雷「それじゃあアリバイにならないと思うけど……」

ラミさん「でも、その時滑って転んで背中をぶつけちゃったんですよ…疑うなら…脱ぎます…」

ブルー「アンタ女だろ!?羞恥心と言う物は無いのかミャ!?」

ラミさん「えと……私…少し臆病ですけど……羞恥心と言う物はありません」

タマ「それこそ問題だと思うですぅ…」

ものぐさ「矛盾してね?」

エラー娘「ラミちゃんは可能性低し、と……じゃあものぐさくん!昨日の夜何してた?」

ものぐさ「家でネットサーフィンしてた、どっかの掲示板がもの凄い炎上してたから見物してたミャ」

エラー娘「相変わらず変な奴……じゃあ次なめこ汁!」

なめこ汁「僕は夜、学校にトイレしに行ったんだ」

響「ふむふむ、それで?」

なめこ汁「なんだか人影の様な物を見てしまって…恐ろしいからそのまま逃げ帰ったんだ…」

島風「ねえねえ、その人影ってのは誰だったの?」

なめこ汁「んー…影と言うよりかは黒い猫だった気がするんだけど……?」

暁「校長先生かな?」

なめこ汁「ないない……と思う」

島風(…クロネコさんじゃない様に……)


暁「じゃあ、ブルーさん…でいいの?」

ブルー「ブルーと呼んでくれれば良いミャ」

暁「じゃあ、ブルー…家で何してたのかしら?」

ブルー「俺はその夜魚釣りしてたからな…具体的な事は良く分からないさ」

島風「そっか……」

ブルー「それより……そちらの被害者の少女のノートを調べさせてくれるかミャ?」

電「どうしてですか?」

ブルー「俺は昔探偵をやっていたからな、そう類いの調査や推理位は出来るさ…」

響「分かった……これが被害を受けたノートだ」

ブルー「ふむ……?」

ブルーは落書きされたノートをくまなく調べている。

響「何か分かったかい?」

ブルー「……これは、コウモリか?」

島風「コウモリ?」

全員は一斉にノートを覗く、するとノートにはコウモリの様な何かが描かれていた。

響「あー……そう言えば変な落書きだなーとしか思ってなかったけど、これは何かのメッセージなのか?」

ブルー「コイツに襲われた奴がダイイングメッセージとして近くに有ったこのノートに姿を書き写した」

ブルー「もしくは、単にただの悪戯である可能性もある」

島風「私としてはいたずらであって欲しいなーって思ってたり…」

響「そうだね……なんだか一歩間違えたらたかが落書きの事件でしょ?って思えない事態となり得る…」

エラー娘「一気にシリアスになって来たねー……そう言うのは好きくないけどなー」

タマ「あ、昨日の夜この影の様なコウモリなんて見ませんでしたよぉ?僕は窓から見ましたけど、黒い猫が落書きしてましたしぃ」

なめこ汁「じゃあ、このコウモリはただの落書きだね…何でか妙にカッコいいし」

ブルー「……まあ、今はそう信じるしか無いんじゃないか?」

暁「でも結局犯人は掴めてない訳だ……」


電「……あ!先生は昨日の夜何してました?」

暁「ちょっと、話聞いてたの?黒い猫よ?」

電「先生は何と言うか……どんな物にでも変身できたりする能力の筈だったでしょ?」

暁「あ……なるほど」

エラー娘「んー……昨日はゲームしてたかなぁ?勢いで徹夜しちゃってね~」

島風「でもなかった事にしたの?」

エラー娘「いや…そこまで頭が回らなくて……」

タマ「珍しいですぅ……」

エラー娘「んー…てことは、この事件は迷宮入りの可能性が…」

響「あ……うん、この件に関してはもう良いから……」

ブルー「ただ……何かしらの猫の足跡があるのは確かなようだな……?」

ラミさん「こ…校長先生に……直談判してはどうでしょうか……?」

響「そうだね……それしか無さそうだ」

ーーーー校長室ーーーー

電「あの、入ります」

クロ「おお、どうしたんだみャ?」

響「このノートなんですが…」

クロ「…?ああ!何かふと思いついて書いてみたら上手く書けた奴だみャ!」

電「良かった……」

クロ「?結構気に入ってたから校長室に飾っても良いかみャ?」

電「響ちゃん、良いかな?」

響「まあ、良いんじゃないかな?」

エラー娘「ちょっと張り合いが無いけどね……」

クロ「じゃあ、そのページだけ抜き取って……ほい、ノートに勝手に落書きして悪かったみャ」

響「いや…ダイイングメッセージとかじゃなくて良かったよ、うん」


校内にチャイムが鳴り響く。

響「あ……もうそんな時間か」

クロ「…オレっちの所為で一授業分を食っちまったみャ……すまないみャ…」

電「いえ、大丈夫です…」

エラー娘「ではでは」

クロ「…すまんみャ」

ーーー特別授業 省略ーーー

今日の特別授業で覚えたモンスター。

オルガロン
ミドガロン
ゴウガルフ
イャンクック
イャンガルルガ
クルペッコ
ヒプノック
ファルノック
リオレウス
リオレイア

合計10種類
こっちの精神が持たんので断りも無く勝手に省略してしまいました。
これらのモンスター達の反応が見たいと言う声が有ったら書きます。


ーーー帰り道ーーー


雷「ふぃー……疲れたー」

電「今日は色んな事が有ったもんねー」

島風「そうそう、例えば色んな猫さんが出てきたり!」

響「一瞬シリアスになりかけた事も有ったよね」

暁「ブルーさん……格好良かったな……」

響「…まさかとは思うが…」

暁「いやあね、猫さんに手を出す事はしないわよ~!」

響「良かった……」

島風「私ね!今日校長じゃない方のクロネコさんと一緒にご飯食べたんだよ!」

雷「へぇー!どう?アンタの料理美味しいって言ってた?」

島風「料理と言うよりは寿司だけど……美味しいって言ってくれたよ」

雷「良かったわねー!」


響「はは……本当に何も無くて良かったよ……」

島風「だよねー………あれ?」

???「……」

暁「島風、どうしたの?」

島風「……いや、何でもないよ。何か見えたと思ったけど気のせいだったみたい」

電「こ、怖い事言わないで……」ガクガク

雷「そうだよ……」ブルブル

島風「ごめん……」

響(……?)



???「……ギギ」

ーーー同日 とある場所 夜ーーー


エラー娘「~♪」

ヴェールヌイ「…今日はやけに引っ付いてくるじゃないか、どうした?」

エラー娘「えへへ~…試しに学校の先生やってみたら意外と楽しくて!」

ヴェールヌイ「それは良かった……のか?」

エラー娘「はい!島風ちゃん達に色々教えたりしてます!」

ヴェールヌイ「…そうか」

エラー娘「あれー?随分と素っ気無いですねー…」

ヴェールヌイ「お前だって出かける前に私のキスを要求したりしてるだろう?もう勘弁してくれ…」

エラー娘「…むぅ」

ヴェールヌイ「アルバコアも寝かしつけたんだ、こっちも寝かせてくれ……」

エラー娘「…はーい」


今日はこれでお休みします。
このssのストーリー展開はどうしましょう……
ほのぼのが良いかね?それともバトルが入った奴?
コメ稼ぎと言われてしまうかもしれんが、どっちが良いか書いて下さい。
ではでは。

んー…まあほのぼのとバトルは両方詰め込んどきゃ良いよね……

ーーー数日後ーーー

島風「おはよ~!」

電「おはよー」

暁「おはよう」

島風「ねえねえ、学校の生活だいぶ慣れた?」

響「ああ、大分ね」

雷「こっちもオッケーよ!」

暁「私は…どうしてかたまに職員室と間違えて購買室行っちゃったりするのよ……」

電「私なんかおトイレに行こうとしたら、猫さんがいっぱい住んでる空き地に行っちゃったのです!」

島風「ど、どうして!?特に電お姉ちゃんのが良く分からないんだけど!?」

暁「そうよ!なんで!?」

電「私にだって良く分かんないよ…」

響「…なんで?」

雷「そうよ、説明を要求する!」

電「だから良く分かんないんだって!」

響「恐らく何者かの意思で転送されている可能性が高い……先生の仕業かな?」

島風「たしかに……私達を転送できるなんて、先生位だと思うんだけどな……」

電「もぉ~……先生ったら、私達で遊ぶなんて酷いのです!」

エラー娘「誰が酷いって?」

島風「先生……電お姉ちゃんや暁お姉ちゃんで遊んだでしょ!?」

エラー娘「あバレた?ごめんごめん、ちょっとした息抜きだよ」

電「こっちはもう少しお漏らししちゃう所だったんですよ!?」

暁「そうよ!」

エラー娘「許してヒヤシンス」

雷「ヒヤシンスどっから出てきたのよ……」

エラー娘「まあそんな事よりさ……授業始めるよー?」

電「は~い……次から辞めて下さい!」

エラー娘「はいはい………」


エラー娘「では、今回は干支に付いて勉強を始めます!」

島風「まだちょっと眠いけど……頑張る」

エラー娘「夜更かししたの?寝ちゃってもエエよ?」

島風「いや、夜更かしはしてないんだよね……お化けが出るから眠れないの……」

暁・響・雷・電「お化け?」

電「も~!冗談は辞めて欲しいのです!」




エラー娘「さぁ……悪い子はどんどんしまっちゃおうね~」

電「いぴゃああああ!!!で、でたぁぁぁぁ!?」

エラー娘「ぷっはっはっはっは!そんなに驚かなくても良いじゃん!」

電「もおっ!もおっ!もおっ!!」ぺぷぺぷぺぷ

エラー娘「痛い痛い、それ割と痛いからやめて!謝るから!」

電「もう……」

島風「それでね……押し入れの隙間から誰かが覗いてる様な気がするの……」

エラー娘「でもさ、それただの幻覚じゃないの?」

島風「それも考えたんだけど、どうも違うみたいなんだよね……はぁ……今日も寝不足か……」

エラー娘「ふーん」

電「いやいや!島風ちゃん今もの凄い発言したんだけど!?」

エラー娘「そういや、幻覚とは違うけどこっちは最近悪夢を見る様になってね…」

響「悪夢?」

エラー娘「深海棲艦の飛行場姫って奴居たじゃん?」

響「ああ、どんな世界を作りたかったのかは分からなかったけど……」

エラー娘「んでさ、暁が魔女にされた電に頭を齧られそうになったじゃん?」

暁「思い出したく無いわ…」

エラー娘「現実では貴方達のお知り合いが助けてくれたけど…夢では救出が間に合わなくて暁はそのまま補食されちゃったのよ…」

雷「!?」

エラー娘「しかも質の悪い事に飛行場姫は暁を補食する際に電の体の感覚だけを復活させてたのよ……」

響「さすが夢、現実ではそんな事あり得ないのにね」

エラー娘「随分とまあ余裕だこと……」

響「飛行場姫はもう居ない、多分ね」

エラー娘「まあそもそもこっちが見た悪夢だし……」

暁「…」ガタガタブルブル

すまん、ちょっとグダグダになるかも。


響「話が変わってたけど、干支ってなんだい?」

エラー娘「あ、そうそう、まず教えるけど。十二支は一種の十二進法で時間を表してるのね」

エラー娘「1日を2時間ずつ区切って数えるのね…例えば丑三つ時は2時から4時ってことになる訳だ」

島風「…丑三つの「三つ」って何?」
     
エラー娘「干支と干支の間の2時間を更に4つに分ける…例えば丑三つ時は午前二時から午前2時半となる」

島風「へ~…丑三つ時ってそんな時間だったんだ~!」

エラー娘「まあこういうのはちょっとした豆知識に過ぎないからね、本題に入ろうか」

響「干支の動物ってどんなのだったっけ?」

電「えっと……ネズミ、牛、後なんだっけ……」

島風「トラ、トラ!」

電「そうだ!トラだったよ!」

エラー娘「あはは……まあ、これから教えるので無理して答えんでも良いよ?」

島風「私良く分かんないから……知りたいな……先生!十二支教えて!」

エラー娘「では……神様が動物達に言いました」

神様『新年の挨拶に来た、12番目までの動物を…毎年交代でその都市の大将にしましょう』

エラー娘「ではまず、最初の動物は?」

雷「ネズミ!」

エラー娘「正解、じゃあ次は?」

電「牛!」

エラー娘「正解!ネズミは牛の背中に乗ってきました、ゴール前でそそくさと飛び出して一番乗りです」

島風「ネズミさん…」

響「いつの時代もネズミはズルいのか…」

エラー娘「では次は?」

電「トラ!」

エラー娘「正解!良いねぇワイルドに吠えてるねぇ!じゃあ次!」

暁「馬?」

エラー娘「残念、正解は龍です、ドラゴンですよ」

暁「あ、間違えたわ」

エラー娘「良くある良くある……いや、無いか」

暁「み、ミス位に誰だってあるわよ!」

エラー娘「…では次は?」

暁「無視された!?」ガビーン



島風「ヘビ!」

エラー娘「……こちらシュレディンガー、対象検体の正答を確認」

島風「?あってるの?」

エラー娘「うん、あってます」

島風「良かった……のかな?」

エラー娘「では次!」

響「馬」

エラー娘「ウマいね!じゃあ次!」

雷「羊?」

エラー娘「正解!その聡明さで狼となれ!」

雷「あっ…はい」

エラー娘「では次!」

電「お猿さん!」

エラー娘「正解!間違っても網で捕まえたらダメだよ!」

電「分かってます!」

エラー娘「では次!」

響「鳥?」

エラー娘「正解!では次!」

暁「いぬ!」

エラー娘「ピンポン!何で犬と猿の間に鳥がいるのか知ってるかい?」

暁「あれでしょ?猿といぬの喧嘩を止める為に鳥が間に入ったって言う……」

エラー娘「それも正解!いやー頭良いねー!」ナデナデ

暁「頭をナデナデしないでよ!子供じゃないんだから!」

エラー娘「じゃあここが良いのか?んん~?」ムニュ

暁「ひゃっ!?だからって胸触って良い訳じゃないでしょ!?」ビクンッ

エラー娘「お?じゃあこうすれば良いのか~?んん~?」クチュ…クチュ

暁「あっ…ちょ…やめ……」ビクッ……

電「やめたげてよぉ!」

エラー娘「あっはっはっは!悪戯が過ぎちゃったねぇ!」

暁「……」ジワッ……

エラー娘「……ごめん」


暁「…もう良いわよ」

エラー娘「……どうやって扱ってやりゃあ良いんだよ……」ボソッ

響「何か言ったかい?」

エラー娘「いえ……何でもない、じゃあ最後!」

島風「猪!」

エラー娘「……ほい!以上が日本の干支です!」

電「結構知る機会って少ないですよね」

エラー娘「こんな感じで、今回の授業は終わりにしましょうか!」

暁・響・雷・電・島風「は~い!」

エラー娘「じゃあ昼休みね、それが終わったらまた授業を始めるから」

ーーー昼休みーーー

クロネコ「よう、元気してたかミャ?」

島風「うん、元気だよ?」

クロネコ「そうかそうか!」

島風「はい、お寿司」

クロネコ「う~ん……やっぱり美味いミャ~!」

島風「えへへ、良かった!」

ラミさん「あ、あの……こんにちわ……」

島風「あ、ラミさん?」

ラミさん「は……はい…」

クロネコ「お、今日はどうした?」

ラミさん「あの……そこの島風ちゃんに用があって来ました……」

島風「私に?」

ラミさん「あの……島風ちゃん……」




ラミさん「恋愛って、どうやったら上手く行きますか?」

島風「はい?」







島風「好きな人が……いるの??」

ラミさん「はい…」ポッ…

島風(えぇー…)

クロネコ「こいつはある奴に恋しちゃってんだミャ、なんかアドバイスをしてやってくれミャ」

島風「アドバイスって言われても……どうすれば良いのか分からないし…」

ラミさん「…アドバイスと言っても何か…こう……自分の気持ちを伝え易くするにはどうしたらいいのかとか…そういうのです」

島風「んー……そうは言われてもなあ……やっぱり勇気を出して自分の気持ちを伝えたら良いんじゃないのかな?」

ラミさん「やっぱりそうですよね……有り難う御座います」

島風「……ごめんね、あんまり良いアドバイスが出来なくて」

ラミさん「いいえ、お気になさらず」

クロネコ「すまないミャ、ちょっと相談に乗ってもらいたかっただけだからミャ…またミャ」

島風「またねー」フリフリ

エラー娘「よーぅ、恋愛相談に乗ってた?」

島風「先生?うん、ラミさんに好きな人が出来ちゃったみたいで……」

エラー娘「ほっほう……ブルーのやつか?」

島風「それは分からないな…」

エラー娘「あ、これ美味いね」

島風「ちょ、勝手に食べないでよ!」

エラー娘「なんちゃって、自分の食べ物でした☆」

島風「えっ?えっ?」

エラー娘「驚いた?私が摘んだ食べ物を一旦貴方の弁当箱に添えて、そこからもう一回私の口に運んだだけだよ~!」

島風「なんだ、そんな事か……私が気付かないなんて……」

エラー娘「油断し過ぎ、もうちょっと気を付けなよ」

島風「はぁーい………って先生、なんで私の隣なんですか?」

エラー娘「……偶々?」

島風「それじゃ答えになってない!」

エラー娘「良いじゃん良いじゃん…食うかい?」スッ…

島風「む……あむっ」パクッ

エラー娘「……どうよ?」

島風「……美味しい」

エラー娘「でしょー?」


島風「……」モグモグ

エラー娘「ねえ、島風には好きな人とかって居ないの?」

島風「……居ないかな」

エラー娘「おろ、意外な反応だにゃー。もっと驚くかと思ったけど」

島風「……だって、一見か弱い少女の姿だけど戦争の為の兵器だもの、そんな事を言ってる資格なんて無いの………」

エラー娘「………」




エラー娘「いや、アンタ人間じゃん」

島風「……見た目はね」

エラー娘「そういう事じゃない、今島風はこうやって何してるの?学校に通ってんでしょ?」

エラー娘「人間も学校に通い、その中で思い出を作ったり将来を形作ったりするの」

エラー娘「島風はまだ勉強しかしてない、その後の夏休みとかクリスマスとかそう言うのすら体験していない」

エラー娘「遠くに出かけて何かのトラブルに巻き込まれるかもしれない、それもまた学園生活の思い出の一つだよ」

エラー娘「だからさ、そうやって思い悩むの禁止。そんな事でうじうじしてたらダメだかんね?」

島風「……先生って、やっぱり素敵だね」

エラー娘「…でしょ?私が大人と言えるかは分からんけど……少しは先生に恰好付けさせなさい」

島風「うん……ありがと」

エラー娘「後ね、島風は一つ忘れてる」

島風「?」


エラー娘「アンタは独りぼっちなんかじゃない……頼れる仲間が居る…そいつらに頼ってあげなよ…」ツカツカツカ

島風「……うん」

ーーー三時限目ーーー

暁「感動って良いわよね~!」

エラー娘「どうしたの、薮からスティックに」

島風「感動って?」

響「人が美しい物等に強い印象を受けて心を奪われる事さ」

島風「あー……なんか涙が出る程嬉しい出来事が有ったって言う意味かと思ったけど……違うんだ」

暁「やっぱり素敵でロマンチックでドラマチックなうっとりした…そんな感動を味わいたいの!」



エラー娘「感動ねぇ……最近何に感動した?」

電「海が綺麗だったとかは?」

響「ウラジオストク沖にダイビングしてみたら綺麗な魚がいっぱいで感動したとか」

雷「それダメな奴よ!?」

暁「ん~…それもあるけどなんかが足りないのよね~…」

響「…っはぁ……はいはい、姉さんが言いたいのは小説とか映画とかだろ?」

暁「何よその言い方、間違っちゃいないけど」

響「だって、感動しちゃう様な素敵な物語…それを注文するつもりだったろう?」

暁「……アンタ、目を赤くしたら一発で嫌われていたわね」

響「…何で?」

暁「自分で考えなさい」

エラー娘「……んで?何か私のおすすめの映画とか小説とか言えば良い訳?」

暁「ええ!お願いするわ!レディーに相応しい物を!」

エラー娘(…絵本でも呼んでりゃ良いのに…)

エラー娘「……でもな~……余りそう言うの知らないんだよね~」

響「そうなんですか?」

エラー娘「うん…私、雑学とか豆知識とかそう言うのは知ってんだけど人間が作った物とか人物とかには疎くて…」

暁「う……ごめんなさい…」

エラー娘「ううむ……仕方ない、アレを使うか」

響「アレ?まさかここで起動するつもりかい?」

エラー娘「やむを得まいからね……さーて、スイッチオン!」

響「ちょ、わざわざ装置ごと持って来たのかい……」

エラー娘「さあ!我に応えを与えよ!」

>>60
暁にぴったりそうな小説とか映画とかアニメとかを書いて下さい。


自分で作って見るとか


エラー娘「自分で作って見よう、との結果が出たけどどうする?」

暁「そうね……その発想は無かったわ!」

島風「自分だけのオリジナルの物語って良いよね!」

電「じゃあ早速作ってみよ?」

エラー娘「じゃあまずは種類だね、アニメとか小説かどうかを決めようか」

響「無難にアニメで」

暁「レディーなら断然小説よ!」

電「アニメが良いかな」

雷「子供にも分かり易いもの!」

暁「何よみんなして!島風は小説のが良いわよね?」

島風「んー……やっぱりアニメの方が良いと思うけどなぁ……作業めっちゃ辛いけど」

暁「…そう」シュン

エラー娘「じゃあ種類はアニメと……名前はどうする?」

島風「そうそう、名前を決めるのが大変なんだよね~」

響「余り適当だったり変な名前だったりするとダメだからねぇ……」

暁「むむむ……これは難しいわね……」

エラー娘「…じゃあ名前は保留にしとく?」

暁「それじゃダメよ!……あーでもないし…こーでもないし…」

島風「むむむ……やっぱ保留にしない?別に本当に放送する訳じゃないし」

雷「そうよね……じゃあさ、主役とか脇役とか、そう言うのを決めない?」

響「一層の事、私達で役を演じると言うのは?」

エラー娘「良いね良いね!ではまず主役はどうする?」

暁「私がやるわ!レディーのお手本を見せるのよ!」

エラー娘「レディーのお手本と言っても、具体的にどんな物よ?」

暁「えと……ほら!ジュースじゃなくて紅茶を飲むとか、ですわとか付けるとか、御淑やかに振る舞うとか……」

エラー娘「うん、典型的な子供が思いつくレディーだね、うん」

暁「子供扱いしないでよ!これがレディーの立ち振る舞いなんだから!」

エラー娘「はいはい、じゃあ脇役での良い人は?」

島風「響おねえちゃんとかは?」

電「いや!私がやるのです!」

雷「あら、電攻めるわね~!」

電「うじうじしてちゃダメだと思うの」


エラー娘「その意気や良し!んで目的は?」

電「アニメの中の登場人物の目的ですか……」

島風「じゃあ、世界を救うと言うのは?」

エラー娘「いいね、じゃあ悪役はどうするよ?」

暁「世界を滅ぼす奴らで良いんじゃないの?」

エラー娘「それとは別の…何時も主人公サイドに突っかかってくる奴」

雷「所謂ライバルね?」

響「ぶっちゃけそう言うのって決めるの難しいよね」

エラー娘「主人公達だけでなく、悪役もカッコいい時代ですから!」

島風「どんな悪役でも大体の大きな目的を持ってるよね」

エラー娘「んー…最初は敵として見られるけど、後半は味方として受け入れてもらって戦いに参戦する!てのは?」

響「じゃあ私かな、なんだかそんな感じがする」

島風「あー…主人公達を心配するが故に助言を与えるけど、それが主人公側に受け入れられないって事?」

エラー娘「あーそれ良いね、それが元ですれ違って戦いに勃発するって言う」

暁「じゃあ舞台とかはどうするの?」

エラー娘「あーそこだよそこ!そこが大事なんだよねぇー!」

電「…現代の街とかは?」

エラー娘「主人公はそこのお嬢様学校の生徒さんと、なるほど」

暁「良いわね!」

エラー娘「では、最後に印象に残りそうな物を!」

島風「印象に残りそうな物か~……名場面とか?」

響「途中に出てくる一瞬しか出番が無いのにその一瞬で濃い存在感を醸し出しているキャラとか」

エラー娘「それ大事だよね、特に響の意見」

暁「一瞬の登場のモブキャラに負ける名場面って……」

エラー娘「まあこんな感じ?」

暁「よくよく振り返ると、レディー余り関係ないわね……」

エラー娘「まあ、ちょっとした物語を考えてみただけですし……」

暁「まあ……なんだかんだで楽しかったわね!」

響「うん、こうやって皆で悩むってのは良いよね」

エラー娘「おお~…そう考えるとこの授業も無駄じゃないって事か!いやはや嬉しいですぞ!」


『生徒達に次ぐ!校庭にお客さんが来たみたいだみャ!今すぐ来てやれみャ!』

エラー娘「あらら……お客さんか」

島風「誰かな?」

ーーー校庭ーーー

皐月「やあ!学校はどうだい?」

電「皐月ちゃん!」

菊月「第六駆逐隊の連中が学校に通い始めたと聞いてやって来たぞ…」

長月「調子はどうなんだ?」

雷「ええ!とっても楽しいわ!」

響「まだクラスは一つだけだけどね…」

文月「ねえねえ、クラスってもう一つ作れる?」

エラー娘「んー?まあ予備の教室があと4つ程あるけど……何、入りたくなっちゃった?」

文月「うん!」

三日月「ええ、ぜひ私達をここに入れてくれればと思ってここに赴きましたのよ」

エラー娘「んー……まあ良いのかな?」

皐月「待ってよ、まだボクらの用事が済んでない!」

響「用事?」

菊月「ああ……お前達の戦いが鈍って無いかを確かめに来た……」

雷「私達と戦うつもりなのね?」

皐月「まあ言っちゃえばそうだね」

電「はい、じゃあいつもの演習のように…」

皐月「違う違う、そうじゃないんだよ」

電「へ?」

皐月「最近しりとりバトルってのが流行ってるの知らないの?」

暁「知らないわね……」

エラー娘「ああ、最近ポケピ達の間で流行ってるって言う」

皐月「言葉を繋げて、その繋げた数に応じた攻撃しか出しちゃ行けないと言う物さ」

暁「そうなの?」

菊月「今後、そのしりとりバトルを挑まれる可能性が高い……だからまずは私達で練習しようと言う訳だ」


エラー娘「校内案内の時に購買室行ったじゃん?あそこで買ったコスプレを着て戦うんだよ」

電「ああ、装備ってそう言う……」

エラー娘「また、試合とはしりとりバトル事だよ、そこで道具が使えるんだ」

響「RPGみたいな物かい?」

エラー娘「そうそう!」

皐月「物は試し、まずはやって見ようよ!」

エラー娘「ようし!まずはこっちが代わりに買って来たコスプレを着てみようか!」

ーーー着替え中ーーー

電「……」Eひよこ

暁「…何よこれ」Eひよこ

島風「可愛い…!」Eひよこ

エラー娘「ご希望のコスプレです」

暁「そうじゃないわよ!何でこんな子供っぽい服なの!?」

エラー娘「序盤だからしょうがない、これで我慢してちょ」

皐月「それじゃあ早速行こう!」

ーーーバトル開始!ーーー

皐月「まず君たちから行ってみなよ!」

暁「ど、どう戦えっての!?」

皐月「簡単な事さ、まず一人一人で言葉を繋いでごらんよ!」

電「じゃあまず私から行くのです!イャンクック!」

>イャンクック

皐月「じゃあ、くから始まる言葉を出してね!」

島風「く……クロネコ!」

>イャンクック>クロネコ

暁「こ……コーラ!」

>イャンクック>クロネコ>コーラ

皐月「よし!三つ繋げたね!その状態なら強力な攻撃しても良いルールだからね!」

電「電の本気を見るのですっ!」

電のひよこタックル!皐月側に3のダメージ!

菊月「っ……とまあこんな感じだ、分かったか?」

暁「大体は分かったわ」

長月「さあ、ルールは頭に叩き込んだな?続きの始まりだ!」


皐月「まずはボクから!席替え!」

>席替え

菊月「…演習」

>席替え>演習

長月「宇治金時!」

>席替え>演習>宇治金時

皐月「てぇい!!」

皐月は魚雷で殴って来た!電側に3のダメージ!

電「わひゃっ!」ボカッ!

島風「あ!お姉ちゃん!」

暁「むむ、高崎ダルマ!」

>高崎ダルマ

島風「…マンボウ?」

>高崎ダルマ>マンボウ

暁「やぁっ!」バスッ!

皐月「うわぁっ!」

暁は皐月に突進した!皐月側に2のダメージ!

皐月「あれ……きゅぅ」

クロ「皐月、戦闘不能!よって勝者、逆叉市立多目的校チーム!!」

長月「こんな感じで進行して行く、覚えたか?」

暁「ええ!」

皐月「良かった、じゃあこれで終わりにしようか!」

エラー娘「…では、明日からここに通うんだね?」

三日月「はい、お願い致しますわ」

エラー娘「うい、明日からここに来てね~」

文月「よろしくね~!」

島風「よろしく!」

雷「お、これは明日は賑やかになるわよ!」

響「楽しみだね…」

4月、逆叉学校入学編、終了。

続いて5月に参ります…。


ーーー5月 逆叉学校ーーー


電「おはよー!」

三日月「お早う御座います」

暁「本日はお日柄も良く、なのです!」

電「暁ちゃん……まだそんな変な言葉遣いなの?」

暁「変な言葉遣いじゃないわ!立派なレディーの言葉遣いよ!」

皐月「皆!おはよう!」

島風「おはよーっ!」

雷「今日も元気そうね!」

文月「うん!元気だよ!」

菊月「…あ……雷から借りていた物を置いて来てしまった…」

雷「えー?早く返してよー!」

菊月「すまない、今日の準備をしていたらすっかり忘れてしまって…」

雷「ま、明日こそは返してよね」

ーーー教室ーーー

エラー娘「んでは、本日も授業を始めたいと思います!」

島風「文月ちゃん達とは別のクラスなんですか?」

エラー娘「はい、先生も別に用意してあります」

電「そうなんだ……ちょっと寂しいな……」

エラー娘「大丈夫、新たなクラス追加に伴って校庭で遊べる様にしといたから」

雷「なんだ、良かった……」

響「…先生、今日のテーマはどうしましょう?」

島風「あ、はい!……あのね、友達ってどうやって作れば良いですか?」

エラー娘「友達?」

雷「んー……一緒にお買い物行ったりとか?」

響「一緒に映画を見て、美味しい物を食べたり……」

電「お泊まりも良いよね」

暁「一番のレディーとしてはお茶会を推奨するわ!」

エラー娘「ふむふむ……任せなさい!そう言う事には自信があるから!」


エラー娘「まず手本として私の友達と言うか、同僚を紹介するわ、こんな奴よ」

X-29
ヴェールヌイに作られた擬人艦載機の一人。
ショタだけどぶっきらぼうで戦闘狂。
特徴的な前進翼の事を言われるとキレる。

島風「…?艦載機?」

エラー娘「ん、艦娘と同じ用法で魂を人間の体に入れて作ったんだ、艦載機の魂を運ぶのは結構辛かったよ」

響「なんてこった……艦載機も私達と同じ人型になるとは……技術は日々進歩するんだね」

エラー娘「まあ、艦載機の魂そのものが小さいからね、こんな風な小さい男の子の体にしか入れる事が出来なかったんだよ」

暁「ねえ、どんな関係なの?」

エラー娘「ん、何時も憎まれ口叩き合ってるけどなんだかんだで仲がいいと自負してるよ?」

電「自負って……」

エラー娘「あ、最近はアルバコアに恋してるみたいよ?」

雷「ちょ、そんな事喋っちゃって大丈夫なの?」

エラー娘「うん、ぶっきらぼうっても根は優しいから♪」

島風「だったら良いけど……」

暁「いつもはどうしてるの?」

エラー娘「ん、恋愛相談に乗ったりゲームしたりしてる」

響「どうでも良いけど呼びづらいよね、なんて呼んでるの?」

エラー娘「矢継ぎ早に質問するな!……んー…エッちゃん?」

響「了解、エッちゃんと呼ぶよ」

雷「可愛い呼び方なのね!」

エラー娘「…大丈夫かなー…呼び方を明かしちゃって」

暁「まずエッちゃんの恋事情をバラしてる時点でもう遅いわよね」

エラー娘「そりゃごもっともだ」

ごめん、今日は寝ます…


雷「エッちゃんとはどこに遊びに行ってる?」

エラー娘「んー……よく、山に出かけたりしてるかな」

雷「山かぁ…そこで何してたの?」

エラー娘「ん、普通にお魚焼いたり球磨追い払ったり、川でシャケを釣ったり…」

雷「ちょ、クマを追い払ったって……」

エラー娘「人の形してたからね、追い払うのは簡単だったよ」

暁「人の形……?ごめん、それうちの艦隊の子だ」

エラー娘「ああそうだったの!そういえば逃げる間際に『ここは一旦鎮守府に撤退するクマー!』って言ってたわ」

雷「……もう突っ込みたく無いわよ」

島風「映画とかいつも何見てるの?」

エラー娘「んー…基本的にハードボイルドな映画とか、アクション映画とか…」

電「…渋い趣味だね……」

響「じゃあ最後に、エッちゃんにはどんな物をあげれば良い?」

エラー娘「どんな物をあげるかって?それは……新しい武器?」

響「やっぱりか…」

エラー娘「あと、お菓子を上げると結構懐くよ」

島風「やっぱり根は子供なんだ」

エラー娘「体は子供ですから…」

暁「…あらら、もう1時間経っちゃった」

エラー娘「あ、ホントだね……じゃあここまでにしようか」

島風「お疲れさまでした!」

エラー娘「うい、じゃあ昼休み入りまぁ~す」

ーーー昼休みーーー


エラー娘「ふぃー……疲れた疲れた…」

「エラー娘様、本日も御機嫌麗しゅう御座いますね?」

エラー娘「あ、ドレッドノートじいや」

ドレッドノート「エラー娘様、生徒達の調子は如何でしょう?」

エラー娘「相変わらず順調、そっちは?」

ドレッドノート「文月様達ですね?彼女達は私の授業をきちんと聞いておられましてですね、非常に感動致しました」

エラー娘「この世代の子供は、どいつもこいつも勉強したがらないからねぇ…」

ドレッドノート「ええ、全く困った物です」


エラー娘「じいや、エッちゃんはどうだった?」

ドレッドノート「エッちゃん様ですね?エラー娘様が居なくて寂しいと仰ってました」

エラー娘「要約するとそんな感じなのね、アイツなら速攻で否定しそうだけど」

ドレッドノート「そうで御座いますね、彼も私が寂しいのですかと問いただした所そのまま去って行ってしまいましたから」

エラー娘「あー…こりゃ重症だな……」

ドレッドノート「…今度ここに連れて来て参りましょうか?」

エラー娘「お願いするわ」

ドレッドノート「畏まりました、ではまた後ほど……」

エラー娘「……」



エラー娘「……へっくしゅっ!!」

ーーー二時限目ーーー

雷「へっ……へっ…へっきゅしゅんっ!!」

島風「お姉ちゃんどうしたの!?そんな凄いくしゃみして!?」

雷「いや、なんかね……この時期になるともの凄いくしゃみするのよー………へっくしゅんっ!!」

電「春の時期に風邪を引くのって、花粉症の仕業だって聞きますけどね」

雷「花粉症?」

電「えっと……なんだっけかな…?」

暁「…?」

響「花粉症と言うのはね……花粉が私たちの鼻の中に入る事によって起きる物だ、症と付いてるけど実際には病気では無い…」

島風「へー!物知りだね!」

響「これ位は当然さ」キリッ

暁「花粉症ねー……今の時期にはとっても辛いわよねー」

島風「先生ー!花粉症の人って居ます?」

エラー娘「……わっちが花粉症だよぅ………はっくしゅっ!!」

島風「あー…先生も花粉症なの?」

暁「大変ね……気を付けなさいよ?」

雷「か、花粉症ってそんなに重大な病気だったの!?」

響「違う、違うから」

用事が立て込んでて中々書けませんでした、先に宣告しなくてごめんなさい……

電「でも、もし仮にその花粉症にかかったとして、一体どんな症状を起こすの?」

響「病気じゃないんだけどなぁ……まあいいや、春になると花粉が大量に発生してそこら中飛び回る…」

電「えぇ!?」

響「故にこの季節に外に出るなんて愚の骨頂だよ」

エラー娘「いやでも、学校はどうすんの?」

響「あ……そうだった」

エラー娘「考えてなかったのかよぅ!」

暁「それとっても恐ろしいわね……私も気をつけなくちゃ…」

響「だけどねぇ、家ん中でも安心できないんだよこれが、窓から入ったり服に付いてたりするからね」

島風「ひえーーーっ!!」

響「特に服に付く物より窓から入ってくる方のが多いってさ」

雷「服に付くより窓から入る方が好きなんだっ!?」

暁「あー……」

響「しかしね、こうやって長い時間学校に通ったりしてる場合は服に付いてくる方も気をつけなきゃならない!」

電「…どう足掻いても絶望ってこの事だよね……」

雷「結局は外に出なきゃ良い訳でしょ?」

響「勿論、窓も閉めておけば更に安心だね」

島風「…服に付いてくるのってどうしたら良いと思う?」

響「そういうのは掃除機で吸い取れば良いよ」

島風「ほー…掃除機で吸い取れば良いのか」

電「…気になったんだけど、どうして花粉症が起こる様になったの?」

響「花粉症の発祥の方かい?大量に植えられた杉が原因だ」

電「そうなんだー」

響「元々植林として工場の代わりに木を植えようって話になった訳だが、その時植えられたのが杉である」

響「その大量に植えられた杉花粉が町中に飛んで多くの人が花粉症を発症した訳だ」

島風「へー」

響「その時に多くのティッシュ業者が儲かったそうだね、黒板にして見せると……先生、少し借ります」

エラー娘「ああうん……勝手にして……」グデ~

電(せ、せんせえええええええ!!!!)

島風(先生が!花粉症の魔の手に掛かっちゃった!)


響「……」カキカキ

                      花粉症を発症した人。

                     /           |   
                     /             |
   花粉を飛ばす /    以下永久機関    |大量のティッシュを買う
                   /               |
                  /                |
    /     その金でまた植林する。 |
            大量に植えられた杉ーーーーーーーーーーーーーーティッシュ業者



響「まあこんな感じだね」

島風「分かりやすいね!」

暁「ふむふむ、こうやってティッシュ業者さん達が儲かって行くのね」

響「ああ、あくまでも一説に過ぎないけどね」

電「…勉強になったのです!」

響「そう思ってくれれば幸いかな」

校内にチャイムが鳴る、授業終了の知らせだ。

響「はい、今日はここまでにしようか」

エラー娘「響ぃ~……ごめんね~…授業任せっきりにしてもうて……」

響「仕方ありませんよ、花粉密度が濃過ぎる空間に晒されたんじゃ…」

島風「先に休んでて良いから……」

エラー娘「んでは、今日は自習ね……さぼったりしない様に」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

ーーー数時間後ーーー

島風「んしょ…んしょ……」カキカキ

魚偏の付く漢字

鮪 鯖 鱈 鯛 鰯 鯉 鰆 鱧 鱚

鯖 鯵 鯨 鮫 鰹 鮭 鯰 鱒 鯏

雷「ガララッとな!って何それ?」

島風「ああこれ?お寿司屋さんにならぶ魚の漢字だよ」

雷「一匹明らかに寿司屋にならぶ様な物じゃないのが混じってるけど……」

響「どうしたんだい?」

電「皆揃って……」

暁「悪戯でもしようとしてたの?」

雷「かくかくしかじかで…」

暁・響・電「成る程、島風が魚偏の付く漢字を書いてた訳だ」

島風「いえす!」

あ、上のAA失敗してる。どうしよう…?


電「でも何で魚のお名前を書いてたの?」

島風「こんどクロネコさんに美味しいお寿司屋さん連れて行ってあげようって思って」

暁「島風は優しいのね!」

雷「んー……でも今じゃパネル式のもあるし、覚える事ないんじゃ無いの?」

島風「違うの!大人の様に格好良く注文してみたいの!」

響「実に子供っぽい……」チラッ

暁「何よ?何で私を見てるのよ!?」

響「別に……?」

暁「むむ……!響の癖に生意気よ!」

雷「でも……確かに覚えづらいわよねー…」

島風「えーと……鯖!鮭!鯨!鮫!」

響「……確かにはっきり言えてるね」

島風「でしょー?」

響「しかし、それだけじゃ不安だね」

島風「う……」

電「確かに、少し練習した方が…」

島風「……じゃあ、皆が書いた漢字を私が一つずつ読むってのは?」

暁「良いアイデアね!じゃあ早速行きましょう!」

響「まずはこれだね」

   忘却 

島風「えーと?ぼ、ぼうきゃく?」

響「正解、では次」

   具眼

島風「………??……ぐがん?」

響「少し苦しかったけど合ってるよ」

島風「よ、良かった……」

響「因みに具眼っていうのは、物事の善悪や是非を判断する見識や能力に優れている事を示す熟語だ」

暁「テストに出るかもしれないから覚えときなさいよ!」

島風「は~い」

響「次はこれ」

羅刹


島風「…???」

響「読めるかな?」

島風「……らせつ?」

響「正解!いやあ…読めるか不安だったけど読めるもんだね」

島風(……適当に答えたら当たっただけだし…)

響「因みに羅刹とは、仏教の天部の一つである十二天に属する西南の護法善神の事だよ」

響「破壊と滅亡を司る神とされている為、鬼神の総称として使われる事もあるよ」

島風「へー!」

暁「だけど良く読めたわね……普通じゃ絶対読めないわよ?」

響「次からは簡単になるよ、ではこれ」カキカキ

    鉄

島風「くろがね」

響「正解、では次!」

暁「これはどうよ!」カキカキ

    掌握

島風「しょうあく」

響「正解、ではこれ!」

電「読めるかな?」
  
   忘我混沌

島風「えーと、ぼうがこんとん!」

響「正解!続いてはこちら!」

雷「引っかけ問題だから気を付けてね!」

    覇王樹

島風「は、はおうじゅ?」

響「残念、正解はサボテンです」

島風「…うっそー」

響「いいえ、本当にサボテンです」

島風「……そうなんだ」

響「んでは次!」

暁「今度は大丈夫かしら?」カキカキ

   雷騰雲奔

島風「…………………」

暁「大丈夫?読めそう?」

島風「……らいとううんぽん?」

響「正解!」

今日は寝ます…


暁「雷騰雲奔って言うのは、現れたかと思うとすぐに去ってしまう例えの事よ!」

島風「へー!」

響「では次!」

電「じゃあこれ読める?」

    磊磊落落

島風「………らいらいらくらく?」

電「正解だよ!」

雷「じゃあ私の番ね!見てなさいよ!」

    戦戦恐恐

島風「せんせんきょうきょう!」

雷「正解!意味は言わなくても分かるわよね?」

島風「えっと、怖がってびくびくしてる様だよね?」

雷「大正解!頭良いわね!」

響「ならばたらば、コーヒー」カキカキ

    濫竽充数

島風「…えっと…?」

響「さあ、読めるかな?」

島風「…………分かりません!」

響「うむ、正解はらんうじゅうすうだ」

島風「最初の二文字が特に読みづらい……」

響「そうだね…」

暁「島風には難しすぎたわね…」

電「じゃあ、これは?」

  乱離拡散

島風「らんりかくさん?」

電「正解!世の中が戦乱などの動乱状態に陥って人々が離れ離れになってしまう意味かな?」

島風「へー」

雷「じゃあこれはどうよ?」カキカキ

  空中楼閣

島風「くうちゅう…ろうかく?」

雷「正解!」


暁「なんだかカッコいい響きよね、なんかのRPGのダンジョンとして出てきそうな」

雷「ちなみに空中楼閣ってのは蜃気楼の事、そこから転じて根拠の無い事柄などを表す様になったのよ!」

島風「へー」

雷「……だんだん返事が適当になって来てないかしら?」

島風「ソンナコトナイヨー」

響「棒読みで言われてもなぁ…」

電「じゃあこれは?」カキカキ

  慈烏反哺

島風「えーと……じうはんぽ?」

電「正解!子供が親に恩を感じてお返しをする事だね!」

響「ホントの意味は情け深い鴉が幼いときの恩を忘れず、老いた親に口移しで餌を与える意からだよ」

島風「…もしかして、慈烏は鴉の異名だったりする?」

響「良く分かったね」

島風「……」

暁「…もうそろそろその辺でいっか」

島風「よくよく考えるとお寿司屋さん関係無いね……」

響「仕方ないさ」

雷「じゃあ今日はこの辺で帰ろっか?」

島風「そだね、じゃあまた明日!」

ーーー何処かの繁華街ーーー


ドレッドノート「エラー娘様、幾ら花粉症にやられてしまったとは言え、業務を放棄する等不届き極まりませんぞ」

エラー娘「うう……その点はこちらの力不足だったと思ってるから………」

ドレッドノート「まあ良いでしょう、しかし何故このような場所に居るので御座いましょう?」

エラー娘「嫌な事が有ったらやっぱ………マックでしょ!」

ドレッドノート「しかし…ジャンクフードなど栄養価が乏しい物を食べて何の得になるのでしょうか?」

エラー娘「嫌な事が有ったら美味いもんを食う、それは当然の摂理っしょ?」

ドレッドノート「ですが……」

エラー娘「細かい事言わないの!酒飲む訳じゃないんだしさぁ」

ドレッドノート「……限度を超さぬ様にお願い致します」

エラー娘「さっすがじいや!話が分かるぅ!」


「ご注文は何に致しましょう?」

エラー娘「ビックマックのSセット!!」

「お飲物はどうしましょう?」

エラー娘「んー…ファンタ!」

「お持ち帰りですか?それともここで召し上がりになりますか?」

エラー娘「ん、ここで食う!」

「畏まりました、店長!」

「おーい!皆、取りかかれ!」

ドレッドノート「……エラー娘様、生徒達の様子は?」

エラー娘「んー……相変わらずちゃんと授業聞いてるよー」

ドレッドノート「そうで御座いますか、私の生徒達は皆元気で御座いますよ」

エラー娘「何方も調子は良好ってこった……」

ドレッドノート「……最近貴方の生徒達の周りを付き纏っている影の事、ご存知ありませんか?」

エラー娘「影?」

ドレッドノート「私の憶測では地球外からやって来た物と思われます、ここでいう蝙蝠に酷似した外観をお持ちですが……」

エラー娘「蝙蝠と言うと、先月響の教科書に書かれた妙にカッコいい蝙蝠が気になったけど……?」

ドレッドノート「……恐らくその影の正体を掴む手がかりになるでしょう、引き続き調査を怠らぬ様に」

エラー娘「りょーかい、こっちもこっちで調べるわ」

「お待たせしました、コレですね?」

エラー娘「ん、勘定はここに置いておくよ」

「ごゆっくりどうぞ……」

エラー娘「……やっぱ美味いわ、ここのポテト」モグモグ

ドレッドノート「……」

ーーー数日後ーーー

島風「おはよ~!」

皐月「おはよう!」

暁「本日もお日柄が良くて…」

響「皐月は遅刻かい?」

皐月「そんな所かな……」

島風「ねえねえ!三丁目の角で鯉のぼり見ちゃった!」

皐月「鯉のぼり?」

響「五月、丁度君の名前の由来となる月に男の子の成長を祈って建てる物さ」


皐月「こっちはガノトトスのぼり見たけどなぁ…」

島風「わー…良いなー」

響「今時はそんなのぼりもあるもんだ」

電「そうだねー」

皐月「さてと、じゃあまたね!」

島風「またねー!」

ーーー第二教室ーーー

ドレッドノート「今回の授業はこれで御座います」

     社会科
   物の所有権について

長月「社会の授業?」

皐月「物の所有権か……」

ドレッドノート「では三日月様、教科書56ページ目をお開き下さい」

三日月「了解しましたわ、えーと何々…?」

菊月「…どのような事が書いてある?」

三日月「所有権と言う権利は、売買・贈与・相続等で得た所有物を法令の制限内で自由に使用・処分出来る権利です」

文月「……しょゆうけんってなんだかむつかしそうだよねぇ~…」

望月「…漢字ばっかで良く分かんないし」

皐月「バイバイ・ゾウヨ・ソウゾクって何?」

菊月「売買、贈与、相続とは売り買いしたり他人から貰ったり親から受け継いだりする事だ」

三日月「つまりはそうやって所有権を得た人がその物を自由に出来るって事なんですわね?」

菊月「概ねそう言う事だ」

ドレッドノート「さすが菊月様、そう言う事には詳しいのでございますね?」

望月「すると……昨日あたしが拾ったイカしたこの腕輪ってさ、あたしの所有物ってことになるの?」

ドレッドノート「成りません」

望月「はぁ!?あたしが拾ったんだからあたしの物になるはずでしょ!?」

長月「拾った物はきちんと交番に届けないとな?」

菊月「警察にこってり搾られるぞ」

望月「あ、こういうのはどう?この腕輪は私が天から貰った物……ってすれば問題無いんじゃ無いの?」

菊月「大有りだ」

望月「…やっぱダメか」


菊月「……と、話がそれてしまいましたね。続けて下さい」

ドレッドノート「それでは再び三日月様、教科書の57ページ目をお開き下さい」

三日月「物の所有権を主張するには、それが自分の物であると言う証明が必要です」

皐月「って言われてもね~どうやって証明すんの?」

望月「決まってんじゃん、『それは自分の物だ!』って言えばすむ事よ」

菊月・長月・皐月・三日月・(はぁ?)

文月(ふぇ?)

望月「俺の物は俺の物、お前の物も俺の物!ってな感じでやっぱこのターコイズブルーが効いてる腕輪はあたしの物よ」

ドレッドノート「…お戯れも程々に」

望月「センコーはあたしが信用出来ないっての!?」

皐月「望月はどっかのガキ大将のつもりなの?」

菊月「その方法では皆が納得するなんて奇蹟レベルだ、神権政治でもしなければ不可能だろう」

望月「えぇー?主張すれば良いんじゃないの~??あたし全力で主張してるんだけどさぁ~」

菊月「主張しても信用出来うる裏付けがなければ到底所有権を持ってるとは言えないな」

皐月「そうそう、証拠を見せないとねっ!道ばたで拾ったってだけじゃね~」

望月「…難しいなぁもう」

文月「ねえねえ、においをかげば良いと思うよ?絶対消えない証拠だと思うんだけど…」

皐月「さ、流石にそれは文月にしか分からないんじゃ…」

菊月「む…無理があるな…」

文月「じゃあじゃあ~…物自身に自分は誰の物か聞いてみるのは?」

望月「あ、アレでしょ?物が自ら語るって奴」

菊月「つまりだ、物を詳しく調べて残された証拠を探し出すと言う訳だな?」

文月「ん~…あたしはそういう意味で言ったんじゃ無いんけどなぁ」

菊月「……どういうことだ?」

文月「『腕輪さん♪腕輪さん♪あなたは誰の物?』って聞けば良いんじゃないの~?」

皐月「…そんな事出来る訳ないでしょ?」

文月「え~?でも絵本の中でそんな場面が有ったと思うけど……」

皐月「文月は良くも悪くも頭ん中に花畑咲き過ぎ!!んな事現実にある訳ないから!」

ドレッドノート「……そうとも限りませんよ……三日月様、教科書をお貸し下さいませ」

三日月「え、ええ……どうぞ」

ドレッドノート「おほん……1993年、インドの地方裁判所でオウムの所有権を巡って裁判が行われました」

皐月「へぇ~…なんか面白いね~」

文月「オウムの所有権って言うのもあるんだ~」


ドレッドノート「中々決着のつかない裁判に対し、判事はオウムを証人として法廷に呼び出しました」

望月「なんと!?裁判で証言した訳!?」

ドレッドノート「法廷でオウムは、買われていた家の子供達の名前を言いました。これが決め手となり裁判は収束したのです」

皐月「あらら……文月の言った通り……誰の物か物自身が喋っちゃったよ!」

三日月「オウムと言う生き物は凄いのですね…?」

文月「やっぱり誰の物かはっきりさせるには物に聞くのが一番ってことだよね!」

ドレッドノート「オウムは特別で御座います故……」

望月「え……じゃああたしの腕輪は…?」

皐月「腕輪が喋る訳無い無い!良いからさっさと警察に届けなって!」

菊月「そうだ、人生と言う名のゲームが終わるぞ?」

望月「……ちぇっ」

菊月「……このように、所有権を証明するのはとても難しい事な訳だ……」

ドレッドノート(無理矢理纏めましたね…)

三日月(私も、裁判で私の所有権を持ってるのが誰かと問われたら……私は司令官の物ですって答えますわ♡)

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「うっし!今日はこれ!」

     履歴書の書き方

島風「履歴書の書き方?」

雷「バイトの練習?」

エラー娘「ん、バイトは当然ずっと先だけどその内必要になるからさ」

暁「…大人達の書類ってめんどくさいわよね……」

電「確かに、プロレス大会の申し込みとか……」

響「…艦娘新人発掘オーディションとか…」

暁「ハワイに行く為のパスポート申請とか…」

島風「……なんだっけな……妖怪達がいっぱい居る変な所に行く為とか……?」

響「それは違うと思うけど……」

エラー娘「ま、絶対に落ちない履歴書の書き方を勉強するぞよ」

雷「どうやって?」

エラー娘「妾が試しに書いてみるからそれをお手本にするのじゃよ」

暁「…口調が変わった様な…」


エラー娘「では黒板に注目!」


     履歴書の書き方

   氏名
   住所
趣味・特技
志望の動機

島風「氏名は……どうしよう?」

エラー娘「適当に信夫で」

響「……住所といえば、先生達の鎮守府はどこにあるんですか?」

エラー娘「んー……南太平洋のバオウル共和国?」

暁「暖かそうなとこねー!」

エラー娘「実際あったかいよ、最近新種の鯨が発見されたって噂で持ち切りだからね」

響「へぇー…」

エラー娘「さて、次は趣味と特技だね!」

電「趣味とかって何書けば良いのか悩むよね…」

雷「炊事、洗濯!」

響「料理…」

暁「レディーの嗜みを弁えてる事!」

島風「むむむ……早い事!?」

エラー娘「何にでもなれる事」

響「さて……最後は志望動機だね」

エラー娘「例えば…料理が好きだから…じゃなくて『料理が好きで、料理で得た知識を生かせそうだったから』の方がベターらしい」

雷「まあ志望動機がなしじゃあやる気は感じられないわよね」

エラー娘「皆ならなんて書く?」

雷「当然司令官の為よ!」

響「島風と姉さん達の為……!」

電「…自分が強くなる為…!」

暁「一人前のレディーとなる為……!」

島風「えっと、えっと……もっともっと頼れる様になる為!」

エラー娘「ん、大体はこんなもんだにゃー」


エラー娘「じゃあ、面接の練習でもしますか?」

雷「良いわね!」

電「履歴書だけ書けてもバイトに就ける訳じゃないし……うん、良いよね」

ーーー練習開始ーーー

エラー娘「おほん、私が逆叉市乳製品工業社長の篠木加持です!」

エラー娘「では次の面接者さん、入って下さい」

島風「えっとえっと……」

エラー娘「ぶー!」

1:挨拶はきちんと

島風「……失礼します、島風です」

エラー娘「ぶー!」

2:身嗜みはきちんと

エラー娘「なんだね!その露出の多い服装は!そんなのでは社内の風紀が乱れる!」

エラー娘「せめて普段着でも良いから普通の女の子がする様な格好をしてくること!」

島風「はーい」

エラー娘「……で?其方の特技等は?」

島風「足の速さには自信があります!どこかの青いハリネズミだって対等に渡り合えるんだから!」

エラー娘「んー……凄いのは分かった、でもしっかりとした口調で話してくれるかにゃ?」

3:しっかりとした口調で話をする

島風「でもさ……社長だってにゃとか言ってるじゃない」

エラー娘「あ……これ癖だわ、うん」

エラー娘「それはおいといて……何故この会社を選んだ?志望動機を聞かせろ」

島風「もっともっと頼れる様になりたいからです!その為にここで働いて一人前になります!」

島風「こんなんでも根性もありますから!皆に頼られる様な人になる為に、是非ここで働いてみたいのです!」

エラー娘「ん、良いね良いねー!」

4:なるべく積極的に話をする

エラー娘「とにかく一生懸命なのが良いよね☆」

島風「ふふん……」

エラー娘「んじゃま、明日からここに来てくれたまえよ!場所は分かるね?」

島風「はい!」

エラー娘「うい、ではまた明日!」

ーーー練習終了ーーー

エラー娘「こんな感じです」

島風「皆、勉強になったかな?」


エラー娘「んでは、次の授業までお待ちくださいな!」

ーーー数時間後ーーー

ざわ………ざわざわ……

エラー娘「さーて、皆さん静かにして下さーい!」

がや……がや……がやがや……だがや……

エラー娘「静かにして下さーい!」

ざわざわ……ざわおざわざわ……ざわ……

エラー娘「…静かにしろっつってんだろうがこの耳無し芳一共がぁぁぁぁ!!!!!」ダァン!!

暁・響・雷・電・島風「にゃぁん!?」ビクビクビクッ!!

エラー娘「もうすぐ授業の時間だからさっさと座れやオラ!!」

雷「先生……来てたんだ……全然気付かなかったわ!」

暁「来たなら来たって言ってくれないと分からないわ!」

エラー娘「今日の授業は国語だから良く聞いておく様に!!」

暁・響・雷・電・島風「はーい」

エラー娘「ではそこのお子様!!教科書37ページ目を開け!!」

暁「お子様言うなぁ!!」

エラー娘「黙れ小僧!!さっさと読め!!」

暁「う……おほん…よく、「弱冠15歳」と言われますが、この用法は誤りです」

ざわざわ……

暁「昔の中国では男の子は20歳になると元服し、弱という冠を被りました」

ざわざわ…

暁「この事から孔子は論語の中で…20才の事を弱冠と呼びました」

わいわい……

暁「つまり、本来弱冠って言うのは20才の人の事をさす言葉なのね!」

がやがや……

エラー娘「……テメェら…いい加減騒ぐの辞めないと頭引きちぎるぞ?」

電「怖い事言わないで下さい……」

エラー娘「だったら口にガムテープでも貼ってろ」

電「でも……今日は新作のジョニーのレコードの発売日で……皆授業が手に付かないのです!」

雷「あら、電も買おうと思ってたの?実は私もなの!朝からそわそわしちゃってるのよねぇ~」

電「でも先に入手するのは電なのです!駆逐艦のダッシュを見せつけます!」


雷「駆逐艦のダッシュって、貴方それで味方の船沈めた事あるじゃないのよ……」

電「あ、あれはただの事故なのです!」

雷(あれ……なんつったかな……みゆき?)

雷「まあそんな事はどうでも良いのよ!本命はこの雷様!」

雷「小さな体から垣間見える狩人の血筋……そのレコードは必ず先に手に入れるのよ!」

電「むむー!負けてられないんだから!」

エラー娘「うん、割れてろ」ズガッ!!

雷「ギャーース!」

電「い、雷ちゃぁん!?」

響「お恥ずかしながら……私も今夜のWBCの試合が楽しみで……何も手が付かない…」

エラー娘「一層の事殴り込みに行けば?」

島風「今日は皆ワクワクしてるんだね~…皆がワクワクしてるから私もワクワクしちゃう!」

エラー娘「…何と言うか、ホントにアンタが最後の癒しだよ、うん」

暁「でも……これじゃあいけないわよね……」

島風「うん、先生の為にも授業に集中しないとね!」

響「ああ……この長い授業の間座りつつ、どうやって誘惑に耐えられるか?アイデアを先生に出してみよう」

島風「そうだよね!先生も喜ぶかも!」

雷「いたた……今回の敵は嘗て無い相手……時間よ!!」

エラー娘「…それよりも授業をですね」

電「分かってます!先生切なる気持ち!でもこれはより良い授業の為に必要なのです!」

電「それでは!いってみよう!」

           国語
  「静かに時間をつぶす方法 ~授業中編~」

暁「まずは私からいくわよ!」

エラー娘「どんなの?」

暁「そうね……レコードブックなんてのはどうかしら?授業中に有った様々な事をチェックして記録を競うの」

暁「例えば先生の咳払いとか、雷の居眠りの時間とか、時には思わぬ記録が飛び出たりして…超、エキサイティンよ!!」

響(…趣味悪いなぁ……)

暁「因みに一授業辺りの響の欠の回数は何と!!」

響「………」ジャラ

暁「あ、あれー?忘れちゃったぞー?」

響「……」コクコク


雷「私は断然空想格闘ね!相手の攻撃を予想して次に撃つ一手を考えて行くのよ!」

雷「今まで戦った相手では武蔵さんが最強だったわよ!流石は戦艦…倒し切るまでに結構掛かったわよ…」

響「……後で武蔵さんに謝っときなよ」

雷「試しに島風とも闘ってみたけどさ……一手を撃つ前に動き回られて試合にならなかったわ…」

電「まあ……島風ちゃんだし……」

島風「うう……」

響「私は……ぼけーっとしてる」

電「それ暇つぶしになってない様な……」

響「やる事が無いんだもん」

エラー娘「退屈で悪かったね」

電「私は、一人世界潜水大会かな?」

雷「潜水……?」

電「一人潜水大会は一人で息を止めてその長さを競う大会なのです、1秒また1秒とタイムアタックを繰り返せば……」

電「あっという間に授業は終わっちゃうのです!」

エラー娘「…そのままぽっくり逝ってもわしゃ知らんよ?」

電「…と言う訳で!皆の暇つぶし、実に参考になったのです!どうでしたか?」

エラー娘「…真面目にやろうね、うん」

電「授業を続けたい、それは最もなのです!私達も静かに出来る自信がついた事で……いっちょ続きをお願いします!!」

島風「じゃあ私が続き読むね!…因みに、論語では弱冠だけでは無く……」

暁(もう三十回目なのね~)

雷(長門さんが相手か~)

電(……)

島風「30才は而立(じりつ)40才は不惑(ふわく)50才では知命(ちめい)…と言う様に他の年齢についても書かれている」

暁(九回目ね)

雷(中々やるわね……)

電(あ、1分17秒)

雷(ねぇねぇ、落ちは無いの?)

電(……無いのです)


今日は寝ます。ごめんねー



:これまで覚えたモンスター

バサルモス
グラビモス
フルフル
モノブロス
ディアブロス
ティガレックス
アカムトルム
ナルガクルガ
ウカムルバス
ギギネブラ
ベリオロス
エスピナス
ベルキュロス
パリアプリア
デュラガウア

合計15種類
ーーー数日後ーーー

電「おはよ~!」

皐月「おはよ……ボクらは遅刻かな?」

電「えへへ、そうみたい……あれ?皐月ちゃんはまだ寝不足?」

皐月「違うんだよねー……五月病にかかっちゃってさぁ…何をするのも面倒くさいんだよね~」

電「えぇ!?大好きな事も面倒くさくなっちゃうの!?」

皐月「うん…」

電「五月病って怖いのです………花粉症の方がまだマシかも…」

皐月「……花粉症の方が嫌だな」

ーーー教室ーーー

エラー娘「そういえばさ、人間の体の仕組みって知ってる?」

暁「体の仕組み?」

エラー娘「そ、足とかお顔とか筋肉とかそういうの」

電「そういえば私達、体の仕組みって良く分かってませんでした…」

エラー娘「そ、だからそういうのを知っとかないと色々大変だから」

雷「じゃあ、早速教えてくれるかしら?」

エラー娘「では黒板に御注目下さい、これが人間の体です」

響「……随分と簡略化されているけど」

雷「人の形しか書いてないわね」

エラー娘「じゃあおまえはこの人間に付いてるキノコを見たいのか?」

雷「え……いや……」

響「…誰だって見たく無いよ」

エラー娘「見たく無いでしょう?ええ、私なりの配慮です」

島風「…ねえねえ、体の一部の中で一番大切なとこってどこ?」

エラー娘「心臓です、心臓が無くなると一発でゲームオーバーですから」

余り更新出来ないかも……ごめん。


島風「そっか……心臓か…」

エラー娘「心臓が働く事によって血が体に回るからね、とても大事な物なんだ」

暁「……それって私達の体にもあるの?」

エラー娘「…あるよ、君たちの体は人間と同じだからね」

島風「へー」

エラー娘「他に何か質問ある?」

暁「じゃあじゃあ、人間の体の一部で美しくしなきゃダメってのってある?」

エラー娘「そりゃいっぱいありますよ、足とか太腿とか顔とか……色々ね」

暁「そうなのね……一人前のレディーになるにはそれを美しくすれば良いのね!」

エラー娘「んな事だろうと思ったよ」

電「じゃあ!先生のチャームポイントってどこですか!?」

エラー娘「は?」

雷「……あるのかしら?」

島風「あるよ!猫の髪留めとか、お魚咥えた猫の様な模様が付いたバッジだったりとか……そうでしょ!?」

エラー娘「………」

島風「先生?」





エラー娘(まさか私の今日のチャームポイントを私に言わせるまでもなく当てるとは……島風、恐ろしい子!!)

島風(やった!あたったよ!!)

エラー娘(…コイツ……直接脳内に……!!)

響「……で、今言った体の一部は人間で言うとどこにあるんですか?」

雷「あ、チャームポイントは服装関係だからペケね」

エラー娘「んー…そうだねぇ…」

エラー娘は質問で答えた体の一部の場所を黒板に書いて見せた。

エラー娘「とまあこんな感じ、あーゆーおーけー?」

雷「はーい!」

エラー娘「んでは、休み時間が終わったらまた授業ですからねー!」

ーーー数時間後ーーー

ドレッドノート「皆様、本日は此方の勉強で御座います」

       日本の人口

文月「ふぇ?にほんの……じんろぉ?」

皐月「じんろじゃない!!人口!!日本に住んでいる人の数だよ!!」


ドレッドノート「はい、本日は我が国の人口から我が国の未来を導き出します」

三日月「未来ですか……今よりもっと便利になってそうですわね」

望月「だよね…メイド型のロボットとか沢山居てさ、毎朝『お早う御座いますご主人様♪』って言って起こしてくれるんだもんなー」

三日月「お掃除もお料理も全部メイドロボに御任せですもの♪」

ドレッドノート「それは無理で御座いましょう」

望月「いやいや、あたしらがこうやって人間の形で授業受けてんじゃん。メイドロボなんて余裕余裕!」

三日月「ええ、一家に一つのメイドロボの時代も遅くは無さそうですわね♪」

文月「ほぇー…あたしはせんせいみたいなしつじさんが良いけどなぁ…」

皐月「皆さっきから何の話をしてるのさ?今日はそういう話題じゃないって」

三日月「あら?でも日本の未来の事なんでしょう?」

ドレッドノート「未来の事は未来の事ですが、未来における日本の人口を導き出すと言う訳です」

望月「んだよ、まんまじゃん!それならそうと早く言ってよ!」

三日月「そうですわ!さっきまでメイドロボメイドロボ言ってた私達がまるで御馬鹿さんなオタクじゃないの!!」

ドレッドノート「話を聞かないあなた方に非があります」

菊月「しかし…何故今更そのような事を覚えなくてはならない?」

望月「そーそー…日本の人口1億人!これが結論で正しいんじゃ無いの?」

皐月「いや……もっと減ってると思う」

望月「あんたバカァ?黒板見なさいよ黒板!!」

三日月「そうですわ、黒板には一億二千ほにゃらら万人って書いてありますわよ?」

ドレッドノート「いいえ、皐月様の意見が正しゅう御座います」

望月「……センコーまで何言ってんのさ」

ドレッドノート「仮に現在の日本の出生率を1.29としましょう、ここから50年後の日本の人口を計算すると…」

望月「1億人以下になるとか言わないよね?」

ドレッドノート「言います」

皐月「そりゃ大変だ!」

三日月「……50年後より先はどうなりますの?」

ドレッドノート「良い質問ですね、ではご覧下さい」

       50年後の日本の人口の推定
      ーーーーーーーーーーーーーーー
     |2190年|10000000人|
     |2700年|    3116人|
     |3000年|      27人|
     |3100年|       6人|
     |3200年|       1人|    
      ーーーーーーーーーーーーーーー

望月「……マジ?どんどん減ってくんだけど……」

あ、上間違えてた。50年後の日本の人口の推定じゃなくて50年後より先の日本の人口の推定だった。

三日月「3000年には27人しか居ませんもの……この中に仕事をやってる人って何人居るのでしょうか?」

望月「全員ニートだったりして…」

文月「えー!一人くらい何かしてる人が居たっていいでしょー?」

菊月「そうも行かない、その時には日本人向けの仕事なんて皆無に等しいだろうからな」

ドレッドノート「そうで御座いますね」

文月「そんなぁ…」

望月「日本人の代理をロボットに任せる訳にもいかないし…」

ドレッドノート「…そうで御座いますね、何時か必ず何処かで襤褸が出てしまいます」

皐月「……八方塞がりか……」

ドレッドノート「ですが、それはおよそ100年後のお話、今のあなた方には関係ございません」

三日月「でしたら、このような授業を開かなくても良くて?」

ドレッドノート「……わざわざ必要の無い授業を執り行ったりは致しませんよ…」

三日月「……?」

ドレッドノート「…少しお早いですが、これで終わりに致しましょう…」

皐月「待ってよ、どうして今のボク達に関係無いって言ったんだ?」

ドレッドノート「……何れ分かる時が来ます」

三日月「……その何れは何時なのでしょう?」

ドレッドノート「…」スタスタスタ…

三日月「………」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さて、今日の授業は英語です!」

電「英語?」

暁(ぶっちゃけ英語苦手なんだよね……)

暁「……英語なんて必要になるのかしら?」

雷「そうよ!」

エラー娘「必要になります、今後お仕事する時にも必要になります!」

島風「へー」

響「…そうか」

エラー娘「うし、じゃあ馴染み深い単語から言ってみましょうか!」

    diet

暁「でゅ、デュエット?」

電「だいてぃー?」

島風「読めない……」


エラー娘「皆しっかりしなよ!ダイエットだってば!」

暁・響・雷・電・島風「ああ、ダイエットね!」

暁「ダイエットね、私にその意味を聞くなんて……勿論美容の為に痩せる事よ!」

島風「へー……お姉ちゃんって何でも知ってるんだ!」

暁「まあ一人前のレディーの基礎知識よ!」

響「…日本にやって来た外来語の中には、本来の意味とは全く違う意味の可能性が高い……」

暁「う……そう言われると自信無くなって来たかも……」

エラー娘「まあそうだよね、元々ダイエットってのは痩せる事と国会の二つの意味が有ったらしいのよ」

暁「えぇっ!?」

島風「な、なんだってー!」

エラー娘「もともとはギリシャ語とラテン語でそれぞれ別の語源だったんだけど…時間が経つうちに同じ字同じ読みになったのさ!」

響「……同音異義語というわけだ!」

島風「…?」

響「同音異義語て言うのは、「花」と「鼻」のように読みは同じでも意味が異なる言葉の事だ」

島風「へぇ!他にもいっぱいあるのかな!?」

エラー娘「皆で考えてみ?」

暁「じゃあ、「愛」と「哀」ていうのは?どちらもレディーを美しく成長させるのよ!」

エラー娘「…恰好付けるね~!お姉さん付き合いたくなっちゃったんDA☆」

暁「ふふん!」

響「では「鑑賞」と「感傷」と言うのは?美しい物を見ると感傷に浸ると聞いたんですけど…」

暁「ほほう……中々のチョイスね」

電「うん、綺麗に纏まってる!」

響「お褒めに預かり、メルスィー…」

島風「私も見つけたよ!「鯨」と「芸」!」

エラー娘「前者は恐らく鯨類の鯨だろうけどなぜ芸を持って来た?」

島風「イルカさんって鯨の仲間でしょ?そのイルカさんが芸を見せてくれる所もあるから!」

エラー娘「……ああ、大体分かったわ」

暁「素敵な答えね!」

雷「だったら!私の場合は「成功」と「精巧」!精巧なる作戦により手に入れる成功……どちらも大切にしたいわ!」

エラー娘「司令官の司令官による司令官の為の成功を持って帰るんですね、分かります」

島風「先生と電お姉ちゃんは何か見つかった?」

エラー娘「あ……考えてなかったわ」

電「私も……」

島風「そっか…」


エラー娘「んでは、今日はここまででいっか?」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

『あー…クラスA-1の生徒に次ぐ!校庭に挑戦者が見えたみャ!即刻向かうみャ!』

エラー娘「お、行って来い!」

島風「はーい!!」

ーーー校庭ーーー

「ほほう、ここが逆叉学校か」

「正式名称が長いからそう呼ばれてんのよね……」

「聞いた所によると、ここには地球人が開発した兵器が通っているらしいが……?」

「ホントそんな奴が居るならここが残ってる訳ないじゃない、噂よ噂」

「しかしなぁ……ヒトミちゃん……幾らなんでも疑ってかかるのは……」

ヒトミ「私はおとーさんからここ見てこいって言われただけなんだから」

「魔王様から見てこいって言われたから来るって……お前ホントにお父ちゃんっこだな」

暁「貴方達ね!挑戦者と言うのは!」

雷「……なんだろう、二人程コスプレイヤーが居るんだけど」

ヒトミ「コイツらはコスプレイヤーじゃないわ!」

ジュラル星人A「オレ達はジュラル星人だ!!」

島風「じゅ、ジュラル星人!?宇宙人って事?」

ジュラル星人B「ああ、普段は人間に成り済まして普通の生活をしている」

ヒトミ「中々職に就く事が出来なかったりとか、会社で酷く扱き下ろされているのが大半だけどね」

ジュラル星人A「世知辛い世の中なもんよ…」

電「なんか……想像してたのより人間臭いのです…」

雷「そうよねー…我々は宇宙人だとかさ、もっと言う事とかなかったの?」

ジュラル星人B「オレ達はそんな固定概念など捨てたのさ」

ヒトミ「それより聞きたい事があるんだけど……ここに通っている兵器って貴方達の事?」

電「はい…そうですけど……?」

ヒトミ「……マジ?」

雷「マジよ」

ヒトミ「………まあ良いわ、私達は貴方達に挑戦しに来たんだから」

ジュラル星人A「オレ達の科学力を思い知らせてやる!」

島風「望む所だ!かかってこい!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


     逆叉学校サイドVSジュラル星人サイド

   電 Lv10 E原始人  ジュラル星人A Lv12
   暁 Lv11 E原始人 ヒトミ Lv14
   島風 Lv11 Eひよこ ジュラル星人B Lv12

        合計HP7  合計HP9

ーーーーーーーーーー試合開始!ーーーーーーーーーーーー


島風「私からいくよっ!デュラガウア!」

>デュラガウア

暁「愛!」

>デュラガウア>愛

電「イントロ!」

>デュラガウア>愛>イントロ

島風「すぅー………たぁっ!!」ダッ!

ジュラル星人A「うぐっ!」

島風のひよこタックル!ジュラル星人サイドに3のダメージ!

ヒトミ「今度はこっちの番ね……鹵獲!」

>鹵獲

ジュラル星人A「水鶏!」

>鹵獲>水鶏

ジュラル星人B「長刀!」

>鹵獲>水鶏>長刀

ヒトミ「さあ、振ってくる水晶の下で悶えるが良い!」

ヒトミは何かしらの呪文を唱えた後、島風達の頭上に巨大な水晶を出現させる!

島風「わわわ!?ふ、降ってくるよ!?」

ヒトミ「さあ、そのまま潰れなさい!」

雷「ちょっと待ったぁ!私を忘れてないかしら!?」

ヒトミ「?」

雷は碇で降ってくる巨大な水晶をヒトミ達の方に弾き返した!

ヒトミ「きゃっ!?ぜ、全員退避ーっ!!」

ジュラル星人A「ダメだ!間に合わん!!」

ジュラル星人サイドに4のダメージ!


ヒトミ「ったた……対戦相手の攻撃の一部は弾き返せるけど、乱入はダメよ?」

雷「あ、良いんだ」

電「雷ちゃん、知らないでやっちゃったの!?」

雷「と、とっさの行動よ!」

ヒトミ「…でもダメ」

暁「そうよ!妹は引っ込んでなさい!」

雷「はーい」スタスタ

暁「気を取り直して……長崎!」

>長崎

島風「鱚!」

>長崎>鱚

電「寿司!」

>長崎>鱚>寿司

暁「古代の一撃、結構重いわよ?」ブンッ!

ジュラル星人A「うおっ!?」

暁の打製石器切り!しかしジュラル星人Aは躱した!

ジュラル星人A「派手にやるじゃねえか!こちらも行くぞ!新開発!」

>新開発

ジュラル星人B「月明かり!」

>新開発>月明かり

ヒトミ「リスザル!」

>新開発>月明かり>リスザル

ジュラル星人A「これでも食らえ!」ベシッ!

暁「きゃあっ!」

ジュラル星人Aは触手を鞭の様に撓らせる!逆叉学校サイドに3のダメージ!

暁「よくもやったわね!?許さないんだから!」

電「留守!」

>留守

島風「水蒸気!」

>留守>水蒸気

暁「機械!」

>留守>水蒸気>機械

電「ってー!」

ジュラル星人B「ぴゃああああああ!」

電は石の斧をそのまま投擲した!ジュラル星人サイドに3のダメージ!


クロ「そこまで!!試合終了!」

暁「ま、当然よね!」

電「やったのです!」

島風「途中乱入はあったけどね…」

ヒトミ「ふーん……強いじゃない」

暁「当然よ!」

ヒトミ「……また戦ってくれるかな?」

島風「戦いだけと言わずに色んな事しようよ!」

電「校庭でスポーツをやったりとか!」

ジュラル星人B「そうだよ(便乗)」

ジュラル星人A「ヒトミちゃん、どうする?」

ヒトミ「…分かった、戦いだけと言わずに遊びましょうね!」

島風「約束だよ!!」

ヒトミ「ええ!また今度!」

ーーーーーー

エラー娘「……」

ドレッドノート「エラー娘様…」

エラー娘「あ……じいや、どったの?」

ドレッドノート「御食事の用意が出来ました」

エラー娘「…ちょっち待ってて」

ドレッドノート「御早めに」

エラー娘「急かさないでよ………はい、今行きまーす」

ーーーヴェールヌイの基地 食堂ーーー

ヴェールヌイ「……エラー娘は起きたのか?」

ドレッドノート「はい、只今此方に向かっております」

アルバコア「最近疲れてるみたいだから寝かせてあげた方が良いんじゃないかな」

ドレッドノート「食事は大事です」

X-29「かぁ~…仕事以外でもパシリ同然じゃねえか」

ヴェールヌイ「仕方あるまいさ、規則正しい生活を心がけているからな」

エラー娘「ごめん、待った?」

X-29「待つ程かかってねえよ」

アルバコア「じゃあ、いただきますしよ?」

ヴェールヌイ「よし、それでは……」


『頂きまーす!』


アルバコア「じいや、今日のご飯は?」

ドレッドノート「本日は蟹の甲羅焼きと鼈の揚げ物、伊勢海老の丸焼きでございます」

ヴェールヌイ「相変わらず舌が腐るほど豪華だな」

X-29「随分と美味そうじゃねえかよ…?」

アルバコア「ねぇねぇ、早く食べようよ」

エラー娘「じゃあ私は蟹の甲羅焼きー!」ヒョイッ

X-29「じゃあオレは伊勢海老!」ヒョイッ

アルバコア「わたしもいせえびにする」ヒョイッ

ヴェールヌイ「鼈も美味いぞ?」スッ…

X-29「……なあ、最近学校はどうなんだよ?」

エラー娘「んー?色々あったりするけど楽しくしてるよー?」モグモグ

X-29「ん、なら良いけど……」

ヴェールヌイ「……6月終盤には大覇星祭が行なわれるそうだな?」

エラー娘「うん、そこに出場しようと思ってますよ」

アルバコア「チケット買って見に行くね」

X-29「お、オレも見に行くぞ?文句は言わせねえからな?」

エラー娘「ありがとねっ」

ヴェールヌイ「どうだ、最近の状況を聞かせてくれるか?」

エラー娘「えっと、今日宇宙人が挑戦しに来たんだ」

ヴェールヌイ「…宇宙人?」

エラー娘「ジュラル星人って言う奴、人間に成り済まして普通に生きてるってさ」モグモグ

アルバコア「……?」モグモグ

エラー娘「人間の女の子が統率してたっぽいけど、後は良く分からないな」

ヴェールヌイ「危害は加えなさそうだから特に無視しても良いんじゃないか?」

エラー娘「……まあ、そうだよね」

アルバコア「…おいしいね、えっちゃん」 ゴクン

X-29「あ、ああ!美味いよな!」シャリ…

アルバコア「……えへへ」

エラー娘「おんや~?なんだか熱い事になって来たぞぉ~?」

X-29「……ああ、本当に美味い」

エラー娘「……聞いちゃ居ないよ」


ヴェールヌイ「それで、大覇星祭までの来月の予定はどうする?」

エラー娘「ん、普通に授業をやってくつもりだよ」

X-29「そうだ、オレをその学校ってのに連れてく約束だったろ?まだなのかよ?」

エラー娘「あ、忘れてたわ」

X-29「さらっと酷ぇ事言ってんじゃねえ!」

アルバコア「…?」

ヴェールヌイ「……そこは忘れないでやってくれよ」

エラー娘「ごめんごめん、最近用事が立て込んでてさ~」

X-29「まあ、とにかく来月辺りには連れて行ってもらうからな!」

エラー娘「はいはい」

ーーーーーーー

エラー娘「ふぅ……食べた食べた……」

ヴェールヌイ「……流石にこれはキツいな……」

アルバコア「くー……」

X-29「おいおい、こんなところで寝るなよ……悪ぃ、コイツベッドに寝かしてくるわ」

エラー娘「エッチな事しない様にね!」

X-29「する訳ねえだろ…このスケベ野郎」

エラー娘「頑張ってねー」

ヴェールヌイ「その辺にしてやれ」

エラー娘「ちぇっ、つまんないの」

ドレッドノート「では、本日はここで御休みなさいませ」

ヴェールヌイ「ああ」

エラー娘「お休みー」


ーーー6月ーーー

電「わひゃー……雨がザーザー降ってるのです!」

エラー娘「雨の時は私が車で送ってくから」

響「……やっぱり晴れるのって結構難しそうな気がするんですが…」

エラー娘「大丈夫、今回の大覇星祭は途中で雨が降る事を考慮して1日限定らしいから」

島風「……そういう問題じゃない気が……」

ーーー教室ーーー

エラー娘「さ、着いたからね」

響「随分とまあ早い……」

電「っていうか、能力で送ってってくれれば良かったんじゃ…」

エラー娘「…まあ、教室に集まって下さいな」

電(気が付かなかったんだ)

エラー娘「えー本日は御日柄も良く……無いですね」

暁「まあこんな雨じゃあねぇ」

エラー娘「まあ本日も言葉の授業を開始しましょうか!」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

エラー娘「では今日のテーマは何にする?」

暁「世界の事をもっと知りたいわ、私達そういうの余り知らなそうだし…」

響「所謂無知だね」

暁「はっきり言わないの!それでね…世の中の色んな事を知っとかないと困るだろうから……」

エラー娘「では今日のテーマは世界の事を勉強をしましょう!」

      世界の事を勉強しよう

エラー娘「では、何か質問あるかいな?」

島風「校長先生はどこに居るんですか?」

エラー娘「ああ、あの人は今学校に居ませんよ」

島風「どうして?」

エラー娘「こっちが聞きたいさ、来てないんだもの」

響「雨が嫌いとか?」

エラー娘「……ただのずる休みか……」

島風「……改めて、世の為人の為になる様な仕事ってどんなの?」

エラー娘「……ぶっちゃけ知りません!」

島風「えー!何か無いの?」

エラー娘「……………ごめん、こればっかりは分からんだよ」

島風「そっか……」シュン



響「じゃあ、世の中でとても便利な物ってなんだい?」

エラー娘「リニアモーターカーかな、磁石の力で車輪を伴わずに走行する電車だ」

響「へえ、もうそんな物まで出来ているんだね」

エラー娘「中には吊り下げてる様な物もあるけど、詳しくは自分で調べてね♪」

電「じゃあ、今の世の中で流行ってる物って何ですか?」

エラー娘「新型のインフルエンザウイルス」

電「そっちじゃなくて!アイドルとかそういうのです!」

エラー娘「インフルエンザ舐めたら死ぬぞ!!」

電「あう……なんで怒ってるのですか……?」

響「まあ確かにインフルエンザはとても危険だからね……」

電「……」

エラー娘「……そんなに落ち込まなくても…」

電「…もう良いのです……」

雷「あ!落ち込ませた!いーけないんだ!」

エラー娘「そうは言ってもねぇ…こっちはアイドルとかそういうのには疎いんだよぅ…」

響「アリサさんの事は知ってるのに?」

エラー娘「あー……何でだろうねー?」

響「はぁ…自分でも知らないんですか……」

暁「……電、気をしっかり持って……」

電「……くすん」


エラー娘「じゃあ……他に何か質問は?」

暁「……世の中でお値段が高い物とか、希少性の高い物って何かある?」

エラー娘「んー……イエローダイヤモンド?」

暁「イエローダイヤモンドって何?」

エラー娘「ん、名の通りの黄色いダイヤと言う認識で良いよ」

暁「へぇ…!」

エラー娘「このイエローダイヤモンドはね、とんでもなく希少価値が高いのよさ」

エラー娘「故に本物をアクセサリーとして使ってる人はあまり見かけないね」

暁「じゃあ、いつか本物を掘り出してアクセサリーとして使えば……私は一人前のレディーになれるわ!」

エラー娘「つまり一生なれないと、成る程」

暁「そんな事言わないでよ!」

エラー娘「イエローダイヤモンドは希少価値が高いんだぞ?本物を採掘する方が無理だよ」

暁「むぅ……」

エラー娘「ま、諦めるこった。他に質問がある人は?」

雷「じゃあ悪人っぽい奴って誰?あたしが倒してあげるわ!」

エラー娘「えぇー……そんなの居ないよ」

雷「隠さないではっきり言っても良いのよ?」

エラー娘「ホントに居ないって」

雷「ホントー?」

エラー娘「ホントにホント!」

雷「ん、なら良いわ!」

エラー娘「はぁ……それ世の中の事と関係ないし」

電「じゃ、じゃあ!世界で一番美しい生き物って何ですか!?」

エラー娘「お、再チャレンジかね?良いよ良いよー……美しい生き物かぁ…」

電「はい!先生はどんなの知ってますか?」

エラー娘「うんうん、そういう生き物の事とかには詳しいから!」

電「お願いします!」

エラー娘「まず、美しいと言っても色々あるよ、視覚的な美しさは勿論の事、心の奥底で美しいと感じる様な事もある」

電「…はい」

エラー娘「取り敢えずは視覚的な美しさを求めるとして……電の言う美しさってのは?」

電「えっと……自然の神秘が感じられる様な生き物、かな」

エラー娘「ならば鯨とイルカがおすすめね!太古に地上に上がった生物が進化したとされている生物だ!」


電「イルカと鯨って海の生き物ですよね?どうして祖先が地上の生き物なのですか?」

エラー娘「どうしてかって?まあ地上の外敵から逃げてみた結果がこうなったって言う解釈でお願い」

電「は、はぁ…」

エラー娘「鯨は美しいよ?体が巨大だから壮大な雰囲気を醸し出しているもの」

電「へー……」

エラー娘「シロナガスクジラは地球最大の生き物とされていてね、体がもの凄く大きいんだ」

電「私なんかじゃ一発で丸呑みにされちゃうのです……」

エラー娘「まあそうだよね、シシャモの群れとか一口で食いやがるし」

電「ひええ……」

エラー娘「ふぃー……まあこんな所でいっか?」

電「ありがとうございます!」

島風「ぶーぶー」

暁「こらこら、わがまま言わないの!」

エラー娘「では、休み時間ねー」



ーーー数時間後 別の教室ーーー

ドレッドノート「皆様、そろそろ授業を開始致します」

文月「おそとは今日もあめふり……おそとで遊べないよぉ~…」

皐月「この頃雨続きだよね~」

望月「ん、あたしは好きかな~…あんまり光が無いし」

文月「……へんなのぉ~」

長月「雨は何故だか気分が沈む、好きにはなれないな」

望月「そーいえば、センコーって雨は好き?」

ドレッドノート「好きでも嫌いでもありません」

望月「…つまんないの」

皐月「雨ってさ、ホントに洗濯物が乾きにくいよねー」

三日月「困りましたわ……あ、でも先生なら知ってると思いますが……?」

ドレッドノート「はい、御存知です」

菊月(洗濯物の乾かし方か…………そんな物教科書に書いてあるのか?」

三日月「は~ぁ……やはり雨ではやる気が出ませんわ……」

菊月「…船のパーツも錆びやすくて辛い時期だ……」

皐月「学校の中まで野良猫が居るし……やっぱり今日は授業を辞めにした方が……」

菊月「しかし、それでも勉強はやらないと……」

皐月「でも、やる気の無い物はしょうがないし……」

三日月「そうですわね………先生が洗濯物の効率の良い乾かし方を教えてくれればやる気を出しちゃいますわ♪」

ドレッドノート「………」

三日月「御黙りにならないで!?やる気は出しますわよ!?」

ドレッドノート「…」

三日月「お……教えて下さらない?」

ドレッドノート「……」

三日月「……教えて下さい」

ドレッドノート「……分かりました、では本日の授業は雨の日に洗濯物を乾かす方法を御教え致しましょう」

文月「やったぁ♪」

皐月「お洗濯物の授業だね!」

菊月「ではさっそくですが、洗濯物を乾かすには何が必要ですか?」

ドレッドノート「当然、乾燥機で御座います」


文月「かんそうき?私達のおうちにもあるよぉ~!」

皐月「ただ……どうやって使うかが分からないんだよね……」

ドレッドノート「ふむ……乾かしたい物を入れてスイッチを押すだけですぞ」

皐月「へぇー…」

ドレッドノート「方法はあなた方の提督にお答えしてもらうとして……早く乾かしたいのならば水分を吸収する様な物が必要です」

三日月「水分を吸収する物ですか……何かありますか?」

望月「ナメクジとかは?」

文月「ペットボトル!」

菊月「……バスタオル」

長月「……どちらが正しいと思う?」

ドレッドノート「バスタオルで御座います」

三日月「……つまりこういう事ですわね?洗濯物を乾かすには乾燥機にバスタオルと一緒に入れる…」

ドレッドノート「無論、乾いてなければ意味が有りませんが…効果は抜群です」

皐月「中々ためになりました!」

望月「ホント、さりげなく豆知識とか出すよね~」

文月「いいこと知っちゃった!ありがとっ!」ニコッ!

皐月(うおっ……眩しい笑顔だ……)

ドレッドノート「それならば幸いでございます、では後ほど…」

文月「またねーっ!」

ーーー昼休みーーー

島風「おーろろろ……猫さんがいっぱい居るね~」

響「ここは……学校だけでなく、猫専用のシェルターの役割も果たしているのかな?」

暁「聞いた所によると…ここは猫専用の宿泊所があるみたいよ?」

電「もはや本当に学校なのかすら…」

ブルー「よう、また会ったな?」

島風「あ、ブルーさん!」

暁「結構久しぶりね、4月以来かしら?」

雷「…何でこんなに雨降ってるのかしらねー?」

ブルー「今の時期は梅雨だからな、仕方ないさ」


島風「ねえねえ、最近良い事あった?」

ブルー「唐突だな……お前は何か良い事無かったのか?」

島風「んー……ぼちぼちかな」

ブルー「そうか……」

電「……そういえば、クロネコさん最近見ませんね…」

ブルー「ああ、アイツはまた大覇星祭の準備の手伝いに行ってるよ」

島風「あ……そうなんだ、最近見ないと思ったら…」

ブルー「1日間のみの開催だからな、その1日のみに力を入れたいのだろう」

響「まあ……仕方ないよね」

ブルー「ところで……最近ラミが俺にアプローチしている様な気がするが……ただの俺の自意識過剰だろうか?」

島風「ううん、違うよ。ブルーさんの自意識過剰なんかじゃない……と思う」

ブルー「そうか……なら良いんだが」

雷「ところでホントに猫が多いわねー……何匹くらい居るの?」

ブルー「ざっと見ても100匹は下らないだろう」

響「……学校ってこんなんだったっけ?」

電「少なくとも猫で溢れてないのは確かなのです…」


皐月「みんなー!」

島風「あ!皐月ちゃん!」

文月「あたしもいるよ~!」

雷「文月ちゃんまで……良かったらブルーさんも…」

ブルー「いや……俺は用事がある、お前達が行ってやれば良いさ」

雷「でも……」

ブルー「……じゃあな」スタスタスタ…


皐月「おーい!早く早くー!」

電「次の授業が始まっちゃうよー!」

雷「…今行くわ!」


ーーー色々省いて数日後ーーー

エラー娘「今回は理科の授業です、色々な生き物に着いて勉強しましょう」

暁「生物?」

響「……今回はラージャンについて勉強したいな」

雷「いや、それも捨て難いんだけどさ……カビについて知りたいのよね」

電「か、カビっ!?」

暁「……不潔」

雷「実は昨日帰り道でカビを見つけたんだけどさ…私の魚雷じゃ歯が立たなかったわ……」

響(いやいや、魚雷を撃ち込むとか……)

雷「先生!カビに効く必殺技を教えて!」

エラー娘「うし、じゃあそれにしよう!」


        カビについて

島風「雷お姉ちゃんってカビより弱かったの?ちょっとショックかな……」

響「ふむ……このようの数式が成り立つかな」

       雷<<<<<カビ

雷「誤解よ誤解!相性が悪かっただけなんだって!」

暁「ホントに……?」

雷「きっとあれが天敵と言う物なのね~」

電「……私達の天敵って何かな?」

響「さあ……なんだろうね?」

島風「そうだ!先生の天敵って何?」

電「あ!それ知りたいかもっ!」

エラー娘「天敵ー?そうだね……苦手な物って言う意味ならネルスキュラかな」

電「ネルスキュラ?」

エラー娘「こんな奴よ」

ネルスキュラ 影蜘蛛
最近発見され、新たに鋏角種のカテゴリーを新設するきっかけとなった。
口から鋏角を出して攻撃したり、尻から糸を出して移動したり外敵の動きを止めたりする。
また、ゲリョスの皮を剥いでそのまま自分で纏うと言う想像を絶する生態を持っている。

雷「気持ち悪ッ!?」

電「く、蜘蛛……!?」

エラー娘「そ、コイツはゲリョスっていうモンスターの皮を剥いでそのまま自分の身に纏うと言う生態を持っているよ」

暁「な……何よ……怖くなんて無いんだから!」

島風「確かにこれは苦手になるかも……」

響「ちゃんと理科らしい所を挟む辺り、先生は凄いと思うよ」

エラー娘「まあ、腐っても100年以上は生きてますから♪」

響「ところで……カビの話はどうなった?」

雷「あ!すっかり忘れてたわ!」

電「そもそもカビって何?」

暁「見た事無いから分からないわ!」

エラー娘「ん、基本的には肉眼で確認出来る程の菌類のコロニーの事だね」

島風「へー……」

エラー娘「菌はもの凄く小さいから肉眼で確認できる程の数となると、とんでもない事になるね」

島風「……怖いのばっかじゃん…」

エラー娘「それがカビです」

今日は寝ます、なんか意見とかあったらどうぞー


エラー娘「後さ、食べ残しにカビとか付いてると思うけど……食べちゃアカンからね?」

雷「どうして?」

エラー娘「カビは毒を持っています、下手に食うとを死ぬよ」

島風「か、カビって毒を持ってるの!?」

電「カビ毒危険なのです……」

暁「……もしかして、さっき言ったネルスキュラってのにも毒はあったりする?」

エラー娘「あります、ネルスキュラの毒は主に鋏角に含まれており、また一際手強い奴だと尻の針にも持っていたりします」

雷「マジでぇ!?」

島風「ネルスキュラ毒!怖いよぉ……」

響「……ネルスキュラの毒も恐ろしいが、一先ずはカビの毒の対策方法を考えよう」

暁「そうね……一つずつ片付けて行きましょう」

雷「一体どんな技があるのかしら!?」

エラー娘「えっとね、カビには酢水スプレーと言うのが効果的らしいよ?」

暁・響・雷・電・島風「酢水スプレー?」

エラー娘「作り方は簡単だよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カビ対策には…| 作り方
酢水スプレー  | ・水1に対し、1/2のお酢を加える
(すみず)  | ・スプレーの容器に入れて完成


雷(いい加減 雷<<<<<カビ ってとこ消してよ……)

島風「わ~…酢水スプレー!」

雷「……正に秘密兵器ね!」

エラー娘「どうよ?お酢の匂いも使用後、数時間経つと消えるらしいよ?」

電「もしかして~…ネルスキュラも酢水スプレーでイチコロかな?」

エラー娘「効きません、大人しくギルドから販売されている解毒薬を買いましょう」

島風「え~…先生の苦手なネルスキュラ……酢水スプレーで退治しようと思ったのに~」

エラー娘「島風……ありがとねっ♪」

島風「どういたしまして~!」

暁「…折角の酢水スプレーだけど、あんまり使い道が無さそうな…」

エラー娘「いやいや、酢水スプレーはカビ退治だけでなく水回りの黄ばみや水垢なんかも綺麗になるよ?」

暁「中々便利じゃない!」


エラー娘「カビ退治には酢水スプレー……」

暁「あとお掃除にもね♪」

エラー娘「と言う訳で今回の授業は終了~!」

雷「あっ!?先生の後ろにネルスキュラが!?」

エラー娘「低級すぎる…出直してきな」

雷「何よもう、少しは引っかかってくれたって良いのに……」

島風(私だったら引っかかるかも……)

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「ではでは引き続き授業を開始します!」

電「今回の授業は国語?」

エラー娘「今回はね、隠喩法について勉強しましょう!」

島風「隠喩法って何?」

響「ある物を別の物に例える用法だよ」

島風「……教科書読むから良いよ」

響「なんだよもう……」

エラー娘「うし、島風!」

島風「…例えば『パリでは赤い雪が降る』という文章、これを隠喩法を使って表現すると『パリにはトマトの雪が降る』となります」

島風「ふんふん、パリにトマトの雪が降るの~?」

響「えっとね、『パリではトマトの雪が降る』これが隠喩法…赤をトマトに例えているよ」

電「なんだか紛らわしいのです」

雷「……パリに赤い雪が降るってホントの話?」

エラー娘「いえす!パリに赤い雪が降るのはね…サハラ砂漠の砂が雪に混じってるかららしいよ?」

雷「ほぉ~」

島風「へえ~」

暁「はいはーい!貴方達がぺちゃくちゃお話ししてる間に隠喩法の文章を作ってみたわ!」

電「さ、さっきから喋らないなって思ってたら……」

エラー娘「んでは暁!発表してみ?」

暁「パリで売っているパンのお弁当箱って宝石箱なのよ!」

電「…ちょっと大袈裟な気が…」

暁「庶民には分からない味って事ね」

電「…庶民で良かった」

響「さて…先生、姉さんが作った文章をどう思う?」


エラー娘「宝石箱とか子供っぽさ丸出しやん、やり直し」

暁「あ、あれ……?結構自信あったんだけど……」

電(そりゃ宝石箱とか言っちゃってたら……)

響(ただの背伸びと思われちゃうよね)

響「……!私も考えついたよ!」

エラー娘「お!言ってみ言ってみ!?」

響「『日本のゲームショップで、新発売ゲームを巡るロシア革命が起こる!』」

島風「わー!新発売ゲームのロシア革命ー!」

島風(…ってロシア革命ってなんだっけ?)

暁「日本でロシア革命って無茶苦茶よ!」

響「はいそこ!騒々しいぞよ!」

電「……先生、響ちゃんが作った文章はどう?」

エラー娘「良いんじゃないの?」

響「ふぃー……これで隠喩法の文章を作れる様になったかな?」

雷「ダメダメね!皆まだまだ甘いわ!」

暁「なんですって!?」

響「……何奴!」

雷「ふっふっふ……この雷様が隠喩法の奥義を見せてあげるわ!」

島風「す、凄い自信だ!」

雷「改心の一作よ!『日本の地が揺れ、水に浸された時。空から黒い悪夢がやってくる!』」

エラー娘「…ウマいね!」

暁・響・島風・電「…」パチパチパチパチ

エラー娘「じゃあこれで終わりまひょうか」

暁「パリに赤い雪は降るけど、トマトの雪ってのは例え話ってことで隠喩法の授業お終い!」

電「ところで雷ちゃん?さっきの黒い悪夢って……日本で実際に起きた事件だよね?」

エラー娘「そうなの?」

響「………」

雷「ええ!あれは大変な事件だったみたいだから……ね」

島風(実際に起きた事件ってなんだろう?)

響(……お察し下さい)

用事があるので暫く書き込めないかも、待っててくださいな。




???「………」

一方その頃、雨が降りしきる中に何かの影が町中を見下ろす。

???「ココガ…ギ…」

蝙蝠の様な、はたまた何処かの魔王の様な容姿をした影は、逆叉市の周辺を見渡して呟く。

???「………ギギギッ」バサッ

ブルー「!」

影は雨が降りしきる空中を飛翔する、それを追いかけようとするブルー
しかし空を飛ばれてしまったため追跡は不可能となっていた。

ブルー「アイツは……?」

ブルーは一先ず帰路につきながらも、謎の影の存在が気掛かりだった。

ーーー数日後 教室内ーーー

皐月「あ~もう!毎日毎日雨雨雨!!ジメジメしてて鬱陶しい!」

三日月「そうですわよね……洗濯物も乾かなくて困りましたわ…」

文月「あたしも……後で食べようって取っといたサンドイッチ……今朝見たら赤と青と白のカビが生えてたの……」

文月「……もうあのサンドイッチ食べられないよ~!」

皐月「ひぃ~!カビの塊…!」

長月「お、おぞましい…」

菊月「船のパーツも湿気の所為か動きが悪い……歩くたびにギシギシ言ってて困った物だ…」

望月「皆大変なんだねぇ~…あたしはこの季節、これ以上無いってくらい絶好調だもん♪」

望月「御陰であたしのパワーがモリモリ上がり始めてるもん、この調子で真の姿を皆に見せたいなー!」

皐月(それは別に見たく無いし)

文月(ていうか、真の姿って何……!?)

望月「そこで皆にたなびたい事があるんだ」

ドレッドノート「……なんで御座いましょう?」

望月「学校までの道の壁んとこにさ……蝸牛がいっぱい居たじゃん?」

三日月「……アレですか」

文月「あたしも見たよ、いっぱい居て……ちょっと怖かった……」

望月「あたしはアイツを見て何か思いつきそうになったんだけど……今ひとつピンと来ないんだよね~」

菊月「……先生、コイツは放っといて授業を開始して下さい」

望月「そんな事言わないで頼むよ~!」


望月「幸いにしてこの授業は生物……生き物の生態を考えるのにも丁度いい筈だよ!」

ドレッドノート「……分かりました、では蝸牛について勉強致しましょう」

皐月「まぁ…授業に全く関係無いって訳でも無さそうだし……望月に協力しますか?」

三日月「……承知致しましたわ!」

文月「は~い!」

菊月「……異議は特にないぞ」

長月「今回だけだからな!」

望月「皆……」

ドレッドノート「では望月様、前にお立ち下さい」

望月「うっす!!と言う訳で……」

          生物
        蝸牛の凄い所

望月「皆が見つけた蝸牛の凄い所を教えて下さい!」

文月「はい!まずはあたしから!」

望月「どんなの?」

文月「かたつむりさんって力持ちなのが凄いなって思って…あの小さい体で大きい殻を背負ってるなんて…」

三日月「確かに力持ちですわよね」

皐月「文月は力が無さ過ぎだけどね」

文月「良いもん、いざとなったら別の得意な事で皆を助けるもん!」

望月「あの、蝸牛は殻を背負ってるって思ってない?」

文月「違うの?」

ドレッドノート「蝸牛と言う生き物は、殻の中に自らの内蔵を収納して外敵の攻撃から内蔵を守っているのです」

皐月「て事は、殻を割っちゃったら……」

ドレッドノート「文字通り内蔵が辺り一帯に飛び散ります」

文月「いやああああああ!」

三日月「し、知りたくありませんでしたわ…」

望月「また新たな真実を知る事によって一皮剥けて行く……そうやって人間は成長して行く物だよ」

皐月(うえぇ……)

望月「さて、他には?」

菊月「換装に強いのが気になったな」

皐月「そう言えば、雨が降らないシーズンでもしっかり乗り切ってるよね」


あ、上間違えた
×菊月「換装に強いのが気になったな」
○菊月「乾燥に強いのが気になったな」


ドレッドノート「蝸牛は殻の入り口に膜を張って水分が逃げるのを防いでおります」

望月「マジですかー……あたし大洋の光めっちゃ苦手なんだよねー」

三日月「これは望月さんも蝸牛を見習わないといけませんわね♪」

望月「……他にはー?」

三日月「私おすすめの蝸牛の凄い所は、寒さにも強いって事ですわ!」

望月「ほーほー?」

三日月「蝸牛ってあの殻には居る事で冬でも凍らずに生きて行けるらしいですわ!」

文月「す、すごい!寒いとき多摩さんはいつもこたつで丸くなってるけど……かたつむりさんは殻がこたつになってるんだ~!」

望月「……マジ羨ましい」

三日月「決してこたつに籠ったまま通学しない様にお願いしますわ」

望月「重いから無理」

皐月「ボクは殻に注目したね、軟体の体をがっちりガードしているあの殻……あれはそうそう砕けないと思うよ」

菊月「確かに、弱点をきっちり守っているな」

三日月「プライバシーも守ってますものね♪」

望月「あたしら駆逐艦は装甲が脆いもんねー…あの殻は持って行きたいわー」

文月「蝸牛って凄いんだねー!」

菊月「知れば知る程感心させられるな」

三日月「お役に立てたかしら?」

望月「むむむ……遅いスピードと、それをカバーするかの様な力と防御!」

望月「見えて来たよ!駆逐艦に足りない物が!火力と装甲を戦艦クラスに増強すれば!正に無敵!」

皐月「火力と装甲ねー……今まで考えればボクらって紙装甲だったよね」

望月「そうと来たら早速訓練だ!先生、あたしらに苦手な物を!」

ドレッドノート「……何故?」

望月「これはね、蝸牛の防御の進化の過程をあたしら駆逐艦の胸に刻み込む為の訓練!」

ドレッドノート「はあ…」

望月「蝸牛がどうしてあの鉄壁の防御力を手に入れたのか……それは厳しい環境や外敵からの攻撃を防ぐ為じゃん?」

菊月「まあ……その通りだな」

望月「そこであたしは考えついた!蝸牛と同じ様な苦境を耐える事で…その防御力を身につける事が出来る!と」

三日月「珍しく望月さんが論理的ですわね…」

菊月「その論理、理解は出来る」

菊月(納得はできないが……)


望月「とくれば子供の一番苦手な物……テストの出番!あたしらもテストの連撃をいっぱい受けて進化する!」





望月「嘗てナメクジが、蝸牛に進化した様に!!」

ドレッドノート「それは間違っております」

望月「何ィ!?あたしの仮設のどこに間違いがあるってーの!?」

菊月「望月よ……蝸牛と蛞蝓は別物、幾ら特訓したとて蛞蝓に殻はできない……」

望月「ってことは……あたしの計画は……?」


菊月「やるだけ無駄だな」

望月「」


皐月「まあまあ、蛙の子は蛙って言うし……」

望月「くそう……せっかくあたしらが前線で戦えるって思ってたのに……」

三日月「そんなにショックを受けなくても……私は貴方の気持ちだけで十分嬉しいですのよ?」

文月「うん!望月ちゃんはやっぱり優しいね!」

皐月「見直したよ、ただの怠け者じゃないってね」

望月「ごめんね…迷惑かけちゃって」

菊月「……迷惑じゃないさ、お前はそこまで私達の事を考えてくれたんだ……それで良いじゃないか」

望月「……うん」

ドレッドノート(…これも青春ですな……)

ーーー数時間後ーーー


エラー娘「さて、今日の授業はこちらで御座いまーす!」

         社会
    化石燃料とエネルギー問題について
   
島風「かせきねんりょう?」

雷「さて、ここで問題です!化石燃料とは一般的にどのような物質の事ですか?」

島風「え、えーと……味噌ラーメン!」

雷「ぶぶー!正解は石油、石炭、天然ガスなどです!」

島風「あう……エネルギー問題って難しいね」

エラー娘「それで済めば良いけどよ!?オマエら実際の問題舐めてんのかコラ!」

雷「ちょ、何でそんなに怒ってるの!?」


響「先生の言う通りだ!その問題とは全く違う話だ!」

雷「じゃあどんな問題だって言うのよ?」

響「教科書に載っているさ…先生!」

エラー娘「ん、響!」

響「現在我々の生活に欠かす事の出来ない化石燃料、これらは数十年後には無くなってしまうと言われています」

雷「えぇ!?化石燃料って無くなっちゃうの?」

電「た、大変なのです!」

島風「えっと、化石燃料って何?」

雷「えっとね、さっきも言った様に石油と天然ガスと石炭などの物質よ」

島風「ふんふん」

雷「車や火力発電って言う物の燃料に使われているわ」

島風「ほむほむ」

雷「因みに、プラスチックなどの化学繊維の原料になるのよ」

島風「へえ~…雷お姉ちゃんって物知りなんだぁ!私も勉強頑張ろっ!」

暁「それはそうと、大変な話よねー…化石燃料が無くなったら車は走れないし、飛行機も空を飛べなくなっちゃうわ」

エラー娘「それだけじゃない、恐らく地球から生き物が無くなってしまうかもしれない」

暁「な、なんだって!?」

エラー娘「これは地球に住む生命体にとって最大の危機なんだよ!!」

暁「た、大変じゃない!」

雷「……まあ、こうなるでしょうね」

響「お金持ちや政府も一体今まで何やってたのさ!もう私達に未来は無いの!?」

電「むぅ……!」

暁「そうよ!一人前のレディーになる前に果てるなんて嫌よ!」

島風「私達にもっと勉強させてよーっ!!」

エラー娘「……私ら人間の所為だ、ごめん……」

暁「何も先生が謝る事無いわよ!」

電「先生は悪く無いのです!」

響「悪いのはお金持ちや…行動力の無い政府なんだから」


島風「でも……どうしようもないよ……」

雷「むむ……どうしたらいいのかしら……!」

響「皆、諦めるのはまだ早いよ!たとえ今から遅くは無い、私達にも出来る事がある筈さ!」

電「私達に出来ること?一体何があるの?」

響「アイドリングストップって言うのを知っているかい?」

暁「聞いた事あるわ!車やバスなんかが信号待ちでエンジンを止める事よね?」

響「そう、車が動いてない時にエンジンを止める事で、ガソリンの消費を減らせるよ」

雷「……それって気休め程度にしかならないんじゃ…」

島風「そんな事言っちゃダメだよ!」

暁「そうよ!一人一人の心がけが大切なんだから!」

雷「まずその一人一人の心がけが無きゃ意味が無い様な……」

エラー娘「ごもっともです」

暁「先生まで……」

エラー娘「人間は愚かな生き物だからね、その心がけをする人はあまり居ないな」

電「そんなぁ……」

エラー娘「さて、後味悪いけどこれで終わろっか」

島風「先生……私、悔しいよ……!」

エラー娘「こればかりは如何にもならないさ…」

響「……」

エラー娘「皆は明日開催される大覇星祭に集中してくれ」

暁・響・雷・電・島風「……はい!」

風呂入ってくる、もうちょっと待ってて。


ーーー逆叉学校 その夜ーーー

響「……ねえ、明日は大丈夫かな?」

暁「明日?大丈夫よ、きっと勝てるわ!」

響「そうだと良いけど……」

暁「心配性ねー…能力者ってのが何かは良く分からないけど、私達は今までの苦境を耐えて来たじゃない」

暁「だから……大丈夫よ!」

響「でも……」

暁「本当に心配性ね!貴方には私が居るから大丈夫よ!」

響「……そうかな」

暁「ええ!分かったら早く寝ましょ?」

響「…うん」

ーーー翌日ーーー

島風「いよいよ今日だね!」

暁「この日が来たわね……皆、何としても勝利を捥ぎ取るのよ!」

雷「もちろんよ!」

エラー娘「さあ……行くぞっ!」


ーーー学園都市ーーー

レディリー『いよいよ始まりました大覇星祭!たった1日だけの開催となったけど、選手達はその1日を乗り切って欲しいものね!』

アリサ『解説は私鳴護アリサと!』

レディリー『実況は何処かの誰かに化けられた気がするけど気にせず生きている私、レディリー=タングルロードがお届けするわ』

アリサ『レディリーさん、今回の大覇星祭は一体どのような事になるのかな?』

レディリー『そうね、たった1日と言う事で選手達は何時も以上に気を引き締めているでしょうね』

レディリー『だけど隣町の逆叉市からの参戦者がやってくるそうだからこの運動会はとても予測の付かない物となるでしょうね』

アリサ『なるほど!さあ選手宣誓の時間がやって参りました、代表者として隣町の学校の生徒さん達が前に出ます!』

島風(うわわ!大勢の人が見てるよ~!)

電(と、とにかく宣誓しなくちゃ!)

島風「……私達はスポーツマンシップに乗っ取り、正々堂々と七難八苦や七転び八起きなどの苦境にも耐え抜く事を誓います!!」

大勢の観客が歓声を上げる。

アリサ『さて、逆叉市からの挑戦者がやって来た事で今大会は大きく盛り上がりそうです!』

レディリー『逆叉市は古き良き昭和な街だから学園都市からは低く見られがちなのよね』

アリサ『そうだよね、やっぱりここは機械が全ての街だから…』


レディリー『だからこそ今大会で優勝してしまえば、学園都市からの評判を覆せるでしょうね』

アリサ『今大会での活躍に期待が高まります!』

レディリー『さてまずはウォーミングアップ、第一プログラムのサッカーが行なわれます!』

アリサ『この試合は大会上には何の意味も無いよ!』

響「サッカーか……私達だけでは圧倒的に人数が足りないね」

皐月「皆、ボク達の事も忘れてもらっちゃ困るよ!」

電「皐月ちゃん!」

三日月「私達も逆叉学校の代表として戦いますわ、これで大人数で行なわれるスポーツでも行けますわ!」

島風「よーし!これで行けるね!」

アリサ『ルールは基本と何も変わりませんが、能力の使用が許されております』

レディリー『能力者が一人も居ない逆叉学校チームはどのように対抗して行くのか、試合が楽しみです!』


上条「おっし!今日は頑張るぞ!!」

土御門「カミやん気合い入ってるにゃー」

青髪ピアス「体操服の女の子が拝めるもんなー!」

上条「そうじゃねえって!1日だけだって聞くと逆に燃えるだろ?」

青髪ピアス「ボクは可愛いロリっ子が見たくてたまんないんやー!」

吹寄「貴様らはここでも相変わらずね…もうサッカーが始まるから準備をしなさい!」

上条「俺は関係無いだろ……」

レディリー『さーて!試合が始まります!』

アリサ『とある高校と逆叉学校の対決!いよいよ始まります!チャンネルはそのままっ!』

ーーーーーここからの提供ーーーーー
     株式会社ネルフ
     秘密結社鷹の爪団
     バルバレギルド
    オービットポータル社
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「キックオフ!!」

レディリー『さて始まりましたとある高校対逆叉学校!ここからどのように試合が展開するのかが見物です!』


暁「さあ!行くわよっ!」

島風「私の早さに付いて行けるかなっ!?」

青髪ピアス「うひょー!ロリっ子やー!神様はボクに味方してくれたんやー!」

上条「手ぇ出すのだけはやめろよ!?」

吹寄「試合に集中しなさい!」

今日は寝ます、待ってて下され。

乙、楽しみにしてるよ


レディリー『さあまずは逆叉学校からの先制だ!スピード一番の島風がボールをキープしているぞ!』

アリサ『思ったんだけどなんで島風ちゃ……選手はなんであんなに足が速いんでしょうか?』

レディリー『早く動ける事をモットーとして作られたからじゃない?たとえ昔だったとしても日本の技術力ならば造作も無いでしょう』

アリサ『なるほど、その早さが今の体にも移植された、と言う訳ですね?』

レディリー『ええ、人間の体になった事でその素早さは更に磨きがかかってるでしょうね』


上条「ちょ、なんであんなに早いんだよ!?」

吹寄「くっ…私達では追い付けないか……?」

土御門「いや、そうでも無いぜい?」


島風「皆おっそーい!」ダダダダッ

暁「良いわよー!その調子でゴールまで行きなさい!」

青髪ピアス「うおおおお!!ロリっ子ぉぉぉぉ!!!!」ドドドドドドドド

島風「ひっ!?」ビクッ

皐月「脇目も振らずに走り続けろ!コイツはボク達が何とかする!」

島風「わ、分かった!」

望月「よーし変態!あたしらの陣形を突破出来るかな!?」

青髪ピアス「おお……!ロリっ子がいっぱいやぁ……!」

菊月「……よし、今だ!」

皐月「そいやっ!」

皐月は近くに有った小石を青髪ピアスに向けて蹴り飛ばす。
皐月達に気を取られていた青髪ピアスは小石に当たって気絶してしまう。

青髪ピアス「あぁぁ……幸せやぁ……」ガクッ

上条「あ、青ピぃぃぃぃぃぃ!!!!」

吹寄「ああもう!どうしてそこで早い子を狙わないの!」

土御門「それがアイツだからにゃー……仕方ないぜい」


アリサ『レディリーさん、先程のプレイをどう見ていますか?』

レディリー『そうね、やっぱり気を引いている隙に小石をぶつけると言うのは些か卑怯な気もするわね』

レディリー『けど今大会には能力者も参戦するから、その中で善戦するにはやはりどうしても周りの物を利用して対抗せざるを得ないと言う訳よ』

アリサ『なるほど!しかしあの島風選手に追い付ける青髪ピアス選手は凄いですねー!』

レディリー『凄いと言うか、何かの執念の様な物すら感じられたけど…』


島風「ようし!ゴールの前まで来たよっ!」

姫神「私。早い子が相手でも負けない」

吹寄「姫神さん頑張って!」

島風「さて……」

島風(このキーパーは少しぼーっとした印象があるからどこに蹴っても良さそうだけど…相手の出方が分からないかぎりは下手に手が出せない…)

姫神「さあ。どんと来い」

島風「まあ……いいか、てーいっ!」

島風は取り敢えず全力でキックする、しかし姫神はその剛球を難なく受け止めた。

姫神「よし。取れた」

島風「あちゃー…取られちゃったか…」

皐月「気にするな!次で頑張れば良いさ!」

吹寄「姫神さん!その調子よ!」

アリサ『おっと、姫神選手に受け止められてしまいましたね』

レディリー『恐らく姫神選手はこの日に向けてひたすら訓練していたと見るのが良いわ』

レディリー『あの剛球は受け止めるのが難しいのを平然と受け取って見せたんですから相当な訓練をしていたでしょうね』

姫神(この豪速球。受け止めれたは良いけど腕が少し痛い…)

アリサ『あ~…でもやはり少し腕に負担がかかっているようです!』

レディリー『やはり日頃日本の危機に対して対抗する為に作られた兵器ですからね…受け止める事が出来ただけでも凄いわ』

レディリー『逆叉学校サイドは姫神にひたすらシュートを取らせて腕の耐久力を削る事が勝利の近道でしょうね』

アリサ『なるほど!』

レディリー『その点ではとある高校サイドもここから気を付けなくてはならないわ、ひたすらキーパー頼みでは逆叉学校サイドの思う壷よ』

上条「…ここから挽回するぞ」ヒソヒソ

土御門「ああ…姫神にボールを取らせるのは極力避けるぞ」ヒソヒソ

吹寄(一体何をひそひそ話してるのかしら?)


島風「あう……ゴールに入れられなかったよ…」

三日月「気にする事はありませんわ!」

皐月「そうだよ!今はまずキーパーの腕の耐久力をひたすら削ろう!」

暁「貴方の豪速球を打ち出す脚力さえあれば…楽に試合を進める事が出来るわ」

電「島風ちゃん!頑張るのです!」

島風「……にひひ、そうだよね!まだ試合は始まったばっかりなんだもん!」


雷「鬼さーん!こっちこっち!」

モブA「あぁ?」

土御門「挑発に乗るんじゃないぜい!奴らの目的は姫神だにゃー!」

吹寄「姫神さんが…?どうして?」

土御門「恐らく奴らは姫神の腕の耐久力を削いで、ボールが取れなくなる様にして楽にゴールにシュートを入れるつもりだにゃー」

吹寄「なんですって!?そうはさせないわ!」

吹寄「皆!防御を固めなさい!」

『了解!』


響「…悟られたか、ならばその防壁を突破するまで!」

島風「よーし!ボールはどうすれば良い?」

暁「防壁の隙間を掻い潜る様にしてパスをしましょう!」

島風「分かった!」

レディリー『逆叉学校サイド、とある高校サイドの防壁を掻い潜ろうとしている!』

アリサ『行っちゃえーっ!』


土御門「そのボールは俺の物だにゃー!」

暁「なっ!?そうはいかないわ!」

レディリー『しかし土御門選手が阻止しようとする!』

アリサ『ど、どうなっちゃう!?』


暁「くっ……しつこいっ!」

土御門「年上に対してその言葉遣いは無いと思うぜい?」

暁(こうなったら……)

電「……」コッチコッチ

暁(…頼むわよっ!)

土御門「っ!?」

レディリー『おぉっと!!暁選手ここで電選手にボールをパス!』

アリサ『土御門選手対応が出来ない!』

電「よーしっ!電の本気を見るのですっ!」


吹寄「上条当麻!行って来なさい!」

上条「ええ!?何で俺!?」

吹寄「良いから!早くしないとゴールに着かれてしまうわ!」

上条「わ…分かった!」ダッ!

レディリー『上条選手がそれを追う形となりました!』

上条「くそっ……待てっ!!」

電「か、上条さんっ!?」

上条「あ、お前……逆叉学校の生徒だったのか?」

電「はい!2ヶ月程前に入学したんですけど…」

上条「そうかそうか!ってそんな事話してる場合じゃない!ボールは俺の物だっ!」

電「だ、ダメなのです!これは渡す訳には……!」

レディリー『上条選手と電選手、ボールを巡って交戦しているぞ!』

アリサ『……』ドキドキ…



電「えいっ!」

上条「しまった!」

吹寄「何やっているのよ!もう!」

モブB「そうはいかねえぞ!」バッ!

モブC「シュートはさせねえからな!バッ!」

電「…パスっ!」

響「よし!」

モブB「何ィ!?」

アリサ『おお…!流れる様に掻い潜っているよ!』

レディリー『ここまで綺麗な動きが出来るのも驚嘆の域だわ……』

アリサ『……そろそろ解説と実況を交換した方が良いと思うんだけど……』

レディリー『どうして?』

アリサ『レディリーさんってなんだか解説向きな気がするし』

レディリー『ああ……そう言えば私ほぼ解説と実況を掛け持ちしてたわ』

アリサ『そう言う事!早速交換しよ?』

レディリー『いいわねぇ……』


吹寄「デルタフォースなんかに任せてられないわ!ここは私が止める!」

響「こい!」

アリサ『そして!えーと……色々な意味での最後の壁と会敵する響選手!一体果たしてどうなるか!?』

レディリー『吹寄選手は結構身体能力が高いからね、まずはその身体能力に対してどうボールを守って行くのかが鍵となってくるわ』


吹寄(相手は体が小さい…私の身体能力でボールを奪う事が出来れば…!)

響「……来ないのかい?」

吹寄(…この子は余裕の表情を見せてるか…そう簡単には行かないわよねー…)

吹寄「まあとにかく……そのボールは頂くわよ!」

響「取れるものなら取ってみてよ!」

アリサ『おっと、ここで交戦が始まる!』

レディリー『まあそうなるわよね、しかし響選手の手強さもさる事ながらどうして吹寄選手は頭突きをしないのかしら?』

アリサ『当麻くん以外に使った所見た事無いんだけど……』

レディリー『……好きなのかもね?上条くんのこと』

アリサ『だっだめだよ!』

レディリー『何がダメなの?』ニヤニヤ

アリサ『あ……あうぅ…レディリーちゃんのバカぁぁ///』カァァァ

レディリー『ちょ、ここで素を出さないで!?誤解されるじゃない!』

響「ほらほら、全然追いかけられてないよ…?」

吹寄(くっ……どうしてこの子はこんなにも不規則な動きをするの!?これじゃあ動きが読めない…!)

響「……それっ!」

吹寄(っ!そこだ!)

響「っ!?」

アリサ『おぉっと!吹寄選手上手い!響選手の不規則な動きに戸惑っていたけど瞬時の動きを見抜いて進行を防いだーっ!』

レディリー『健康に気を使っているだけの事はあるわね、迷っているふりをしていたんじゃないのかと思う程だったわ』

吹寄「…絶対ここから先には行かせないわよ!」

響「…それはどうかな?」

吹寄「どういう事……っ!?」

響は吹寄の足からボールを無理矢理奪う。

アリサ『うわーっ!!響ちゃん、吹寄さんがゲットしたボールを強奪したーっ!!』

レディリー『驚き過ぎてまた素の状態に戻ってるわよ!?』


吹寄「くっ……まだ終わってないわよ!」

アリサ『おっと!吹寄さんまだ立ち上がるっ!』

レディリー『何としてでもゴールキーパーを守ろうという遺志が強いわね、非常に感心してしまうわ』

響「島風!」

島風「オッケー!」

アリサ『あああ!しかしその意思を嘲笑うかの様に島風選手にボールをパス!』

レディリー『島風選手は完全に攻撃態勢に入っているわ!姫神選手は腕のダメージを負っている中でどうやってボールを取るのかっ!?』

姫神「負けない。絶対受け止める」

島風「それはどうかなっ!?」

島風はゴールに向けて全力でボールを蹴る。

姫神「それっ!」

アリサ『おっと!姫神選手受け止めたっ!これは行けるかっ!?』

しかしボールは姫神の手を払い除けてゴールに入り込む。

レディリー『ゴォォォォル!』

アリサ『が、ダメだったぁっ!!逆叉学校サイド一点リード!』

レディリー『快進撃は逆叉学校サイドが奪ったわね、この戦いは白熱しそうよ!』

姫神「守れなかった。ごめんなさい……」

吹寄「気にしなくて良いのよ!相手が悪かっただけだし……」

上条「……強えな、アイツら」

土御門「元々日本にやってくる脅威を退ける為に作られた兵器だからにゃー」


島風「やったっ!一点取ったよっ!」

雷「やったわねっ!」

電「私達の連携が功を奏したのです!」

響「……さあ、まだ試合は始まったばっかりだ!」

皐月「…ボクらも負けてられない!」

三日月「ええ!」


ーーー数時間後ーーー

アリサ『あの……もの凄い白熱してるから残り時間があと10秒しか無いってのに気付いてないみたい……』

レディリー『ほとんど試合に集中してるものね、しかし逆叉学校が一点入れた時から両サイド一点も入って無いじゃない』

レディリー『なのでこの試合は進行しないわ、直ちに終了させましょう』

アリサ『そ、そだね……』



土御門「作者は暫く出かけてくるぜい、ごめんだにゃー」

上条「誰に言ってんだ?」


『試合終了っ!!』

上条「!?もうそんなに時間経ってたのか!?」

吹寄「ぜんぜん分からなかったわ…」

響「……判定は?」

『1対0で、逆叉学校サイドの勝ち!』


島風「え……?やった…?やったっ!?」

電「うんっ!勝ったんだよ!!」

暁「良かった……」


上条「っかぁ~…やっぱ強えよあいつら」

吹寄「まあ……貴様にしては頑張った方じゃないの?」

青髪ピアス「か、カミやんが……褒められたぁ!?」

土御門「明日は大嵐だにゃー」

上条「てめぇら……俺の事を何だと思ってる!?」

青髪ピアス「自分の胸に聞いてみるとええでー」

土御門「ああ、自分の胸に聞いてみるにゃー」

上条「……???」


暁「わっしょーい!わっしょーい!」

雷「わっしょーい!わっしょーーい!」

響「ハラショー!ハラショー!」

土御門(ああやってはしゃいでる姿は普通の少女なんだけどにゃー)


電「わっしょ…!?はわわわわっ!?」ズテッ!

雷「電っ!?」

上条「!危ない!!」ダッ

吹寄「あ!バカ!」

パシッ

電「っ……?」

上条「だ、大丈夫か…?」

電「…っ~~~~/////!?!?」ボォン


青髪ピアス「か、カミやんが…ロリっ子にもフラグを建ててもうた……もうダメだ、お終いだぁ…」

土御門「カミやん……お姫様抱っこは無いぜよー」

吹寄「かっ……上条当麻ぁぁぁ!」

上条「えっ!?ちょ、なんで!?」

響「待って下さい!この人は私の姉を助けてくれただけです!」

電「響ちゃん……?」

上条「お…お前…?」

吹寄「はっ……少し我を忘れていたわ……ごめんなさい」

上条「いや……良いけど…」

電「あの…あっ…あの……!」

上条「あ……悪ぃ、降ろすわ」


電「ありがとう…!」

上条「……ああ!」スッ…

土御門(おおー…珍しく戸惑わずにやれたぜい)

上条(…か…上条さんは紳士ですからそんな幼い女の子に欲情する程変態じゃありません事よーっ!?)

吹寄(口に出さない所を見るとなんだかんだで成長しているようね)


ーーー休憩時間ーーー

雷「ふぃー!お疲れさま!」

響「休憩時間はここらを歩いてても良いと言う規則があるけど……どうする?」

電(上条さん……カッコ良かった…////)ポッ

アリサ(取っちゃダメだからね)

電(ちょ、アリサさん!?何で私の心の中に入り込んでるんですか!?)


アリサ(ああ、食峰さんを介して電ちゃんの心を覗いてたんだ、当麻くんの事どう思ってるかなって)

食峰(今の電ちゃん……青春力満々なんだゾ☆)

電(ちょ……そんな事して良いんですか…?)

雷「どうしたの?さっきから黙りしてて」

電「あっ……ごめん、アリサさんが食峰さんを介して私の心の中に入り込んでたから…」

食峰(あ、バラしちゃダメよぉ~…お仕置きなんだゾ☆)

響「……電、ちょっと手を貸して」

電「?はい…」


響(電の記憶などを改築したら…その時は命は無いと思ってよ)

食峰(……なんで手に触れただけで心に入り込めるのかしらぁ…鳴護さん、知らない?)

アリサ(こっちに振らないでよ……)

響(いや突っ込むとこそこじゃないと思うけど……)

食峰(まぁ…私に一泡吹かせたいならこの後のクイズで吹かせてみたらぁ?)

響(ああ……そういえばそんな競技もあるんですね)

食峰(各選手の知能力を確かめる競技よぉ、そこで貴方と私が勝負するのよぉ)

響(なるほど……受けて立つよ)

食峰(その意気よぉ…それじゃあそのクイズの決勝で会いましょうねぇ~)

アリサ(い、電ちゃん…またね~)

電(ま、またね~……?)

ーーー休憩時間終了後ーーー

アリサ『さて……休憩時間も終わり、選手達も十分に土気を溜める事が出来たかと思われます!』

レディリー『続いての競技はクイズ大会です、各選手の頭脳が試されます!』

アリサ『今回のテーマは豆知識編らしいですよー!』


雷「だれが出場する?」

響「この大会は私が行く……皆はそこで待ってて」

暁「分かったわ、じゃあ観戦してるわね!」

ーーー観客席ーーー

暁「うひゃあ……結構人が居るわねー!」

島風「迷子になっちゃいそう…」

「あれ?島風だよね?」

島風「あ!アルバコア!」

アルバコア「きぐうだね、こんなところで何してるの?」

暁「ん、ちょっと観戦しようって思ってたとこよ!」

アルバコア「私も、少佐とえっちゃんと一緒に見に来たよ」

X-29「……よう、オマエらが第六駆逐隊か?」

島風「そうだよ!」

雷「雷よ!かみなりじゃないからね!」

暁「一人前のレディーとして扱ってよねっ!」

X-29「あーはいはい、俺の名前はX-29だ」

島風「エッちゃん、今日は来れて良かったね!」

X-29「おう、毎日毎日留守番だったからよー…どっかの緑のヒゲの気持ちが痛い程分かった…」

アルバコア「みんな、隣に座ってていいよ」

雷「はーい!」

ーーー30分後ーーー

アリサ『さて!いよいよクイズ大会も決勝です!決勝は逆叉学校の生徒の響選手と常盤台の女王と呼ばれている食峰操祈選手がクイズ対決をします!』

レディリー『先程のサッカーの試合で響選手は獅子奮迅の活躍をしていたけれど…今度の相手は『レベル5』…そう簡単に勝てる程温い相手じゃないわ…』

食峰「貴方が響ちゃん?私が食峰操祈よぉ…よろしくねぇ~」

響「……おっぱい大きいな…本当に中学生?」

食峰「それ位は私の改竄力でどうにでもなっちゃうのよぉ」

響「イメージ的にはロリババアの方が近そうだけど……」


食峰「そうやって余裕ぶっこいてられるのも今のうちなんだゾ☆」

響「ああはいはい……今はクイズに集中しなくちゃね」

アリサ『では!クイズ……スタート!!』

『第一問!キリンは鳴かない動物であるか?』

食峰「鳴く筈が無いわぁ」ポチッ

響「いや、鳴くよ」ポチッ

『正解は……響選手!』

食峰「あらあらぁ……」スッ…

『あ、能力の使用は禁止されております』

食峰「むぅ……」ブー

響「やっぱりね…」

『因みにキリンの鳴き声は1962年に動物園で録音に成功しています、モ~と牛に似た声を出します』

響「あ、そっちの方ね…幻獣の方かと思ってた」

食峰「……どうしたら間違えるのよぉ」

『それでは第二問!キスで虫歯は移るか?』

食峰「……移るのかしらぁ?…移るわよねぇ」ポチッ

響「移るね…」ポチッ

『正解は……両者とも正解!』

食峰「まあ当然よねぇ」

『虫歯の原因のミュータンス連鎖球菌という菌はキスでも感染します』

島風「怖いなぁ~…」

『それでは第三問!オリンピックで使われる公式プールの長さは50mであるか?』

食峰「むむむ……確か違った様な…」

響「……むむむ…違うかも」

『正解は……再び両者とも正解!』

食峰「良かったぁ……合ってたわぁ」

『因みに正確な公式プールの長さは50m2cmです』

食峰「へぇー」

響「結構知らない人多いよね」


『第四問、鯱は火除けのお守りである』

食峰「聞いた事あるわぁ、火除けのお守りよぉ」ポチッ

響「水を吹き上げて火を消すのかな…」ポチッ

『正解は……またまた両者とも正解!』

食峰「……なんだかつまんないわぁ」ブー

響「そんな事言ってると私に足下掬われるよ?」

『因みに鯱はシャチが水を吹き上げる様から想像された物であります』

食峰「そうねぇ~…私、響ちゃんに負けてるものぉ~」

響(何だろうな、あまり緊迫感が感じられない…)

『第五問!アメリカの首都はニューヨークであるか?』

食峰「ニューヨークよぉ」ポチッ

響「……」ポチッ

『正解は……響選手が正解!』

食峰「ちょ、どうしてよぉ!?」ガビーン

響「知らないのかい?アメリカの首都はワシントンD.C.だよ」

食峰「知らないわよぉ!!」ブンブン

『それでは第六問!日本初の冷凍食品はみかんであるか?』

食峰「えーとぉ……なんだったかしらぁ?」

響「……たしか……みかんではなかった様な気がするけど……」

『正解は……響選手!』

食峰「あらぁ…みかんじゃないのねぇ」

『因みに日本初の冷凍食品は1930年(昭和五年)業務用の『いちごのシロップ付け』です』

響「それってただのかき氷じゃあ……」

食峰「そう言うのには突っ込んじゃダメなんだゾ☆」

『第七問!湖でも津波警報が出された事があるか?』

食峰「湖でしょぉ?無いわぁ」

響(なんだかもうわざとやってる様にしか……)

『正解は……再び響選手!』

食峰「あらあらぁ……また外しちゃったわぁ……」

『因みに、北海道の洞爺湖に津波注意報が出た事があります』

食峰「でもぉ……津波って地震が来ないと出来ないんじゃ…」

響「……その辺はどうなんだろうね」

ポチって入れ忘れた…

『第八問!蒲焼きで有名なうなぎには毒があるか?』

食峰「知ってるわぁ、毒があるのよねぇ?」

響「そうなのかい?」

『正解は……食峰選手!』

響「あらら……」

食峰「ふふん、これで一歩進んだわぁ!」

『うなぎの血には毒が含まれていますが、火を通せば問題はありません』

響「生で食べたらダメだって事か」

食峰「理解力が高くて感心するわぁ~」

『第九問!冬に吐く息は白いが、南極では息は白くならない。○か×か?』

食峰「…白くならないかもぉ」

響「白くならないね」

『両者とも正解!南極には塵や埃が無いので息は白くならないんです』

食峰「へぇ~」

響「そうなんだ、やっぱり空気が綺麗なんだね」

『それでは第十問!おもちゃの『ヨーヨー』は明治時代に日本で発明されたか?』

食峰「むむむ……多分明治時代でしょうねぇ」

響「だよね……?」

『……残念、正解者は居ませんでした』

食峰「え……?」

響「…は?」

『江戸時代にも『ヨーヨー売り』が居たと言う記録が残っております』

食峰「そうなのぉ……知らなかったわぁ!」

響「これ所見じゃ絶対分からないよ……」


島風「お姉ちゃん!頑張れーっ!」

雷「頑張れーっ!まだまだ余裕よーっ!」

『では第十一問!『塩』だけにはカロリーは無い』

食峰「無いわねぇ」

響「確かに無いよ、でも……」

『両者とも正解!塩にカロリーはありませんが、塩分を取りすぎると体が水分を求めるので体重が増えてしまう事があります!』

食峰「あらあらぁ……そうだったのねぇ」

響「塩は怖いよ……?」

『続いて第十二問!ビタミンA、B、Cなどは有名ですが、ビタミンX、Y、Zもある。○か×か?』

食峰「う~ん……あったかなぁ?」

響「ここは微妙な所だね…」

『正解は……食峰選手!』

食峰『あ、無いのねぇ…』

響「ちょっと残念だよね」

『ビタミンX(ビオシン)、ビタミンY(ピリドキシ)はありますが、ビタミンZは現時点で確認されていません』

食峰「いつか見つかると良いわねぇ」

響「そうだね…」

『第十三問!鶯は一年中ホーホケキョと鳴くか?』

食峰「春だけねぇ」ポチッ

響「一年中鳴いてるってイメージありがちだけどね…」ポチッ

『両者とも正解!鶯がホーホケキョと鳴くのは繁殖期の春だけです』

食峰「……流石にちょっと疲れて来たわぁ…」

響「何問くらいあるの?」

『えーと、後七問位あります』

響「よし……あともう少しで決着がつくね」

食峰(……そう言えば、この子の心ってまだ読んでなかったわぁ)

『では第十四問!乳牛の毛を全部剃ると、白い毛の下は白い肌、黒い毛の下は黒い肌のままであるか?』

食峰「そもそも乳牛に毛なんてあったのかしらぁ?」ポチッ

響「あったみたいだよ」ポチッ

『両者とも正解!毛の色と肌の色が同じ様に分かれています、しかしパンダの肌は全て灰色の無地です』

食峰「そうなのねぇ」

響「へぇ……知らなかったな……」

『第十五問!人間とチンパンジーの遺伝子は90%以上全く同じであるか?』

食峰「むむむ……たしか同じだった様な……」

響(先生に教えてもらったから覚えているさ…)

『両者ともまたまた正解!98.77%まで全く同じです』

響「しかしその所為でよく罵倒の言葉に猿と言う言葉が使われてしまうのは皮肉である他無いね…」

食峰「ちょっとぉ!!それ私でも言わないわよぉ!?」

『第十六問!動物のカバは汗をかくか?』

食峰「え……カバは汗をかくか?」

響「……かかないと思うけど…」

食峰「そうよねぇ」

『……残念、正解者は居ませんでした』

食峰「」

響「」


食峰「またなのねぇ……」

響「食峰さん……能力使っていいから」

食峰「それはダメよぉ…ルールにあるものぉ」

『因みにカバは、血液中のヘモグロビンが混ざったピンク色の汗をかきます』

食峰「……へ?いま外からの接触を遮断してたわぁ……何だって?」

響「……何でもないさ」

『第十七問!ゴルフでパーより3打少ない打数でカップインする『アルバトロス』とはコウノトリの事であるか?』

食峰「……?」ジー

響「いやこっち見ないでよ!?知らないから!」

食峰「……適当に答えましょうよぉ」ポチッ

響「そうだね」ポチッ

『正解者は……食峰選手!』

食峰「嘘!?当たったわぁ!」ピョンピョン

響(こ、子供っぽいなぁ)

『因みに、アルバトロスとはアホウドリの事である』

食峰「ねえねえ!適当に答えたら当たったわよぉ!」

響「分かったから分かったから!公衆の面前だからここ…!」

食峰「何を今更ぁ!」


『第十八問!一般的に早く伸びる爪は小指であるか?』

食峰「あらぁ…ここに来て簡単な問題ねぇ」ポチッ

響「人差し指だね」ポチッ

『両者とも正解!人差し指の爪が一番早く伸びます』

食峰「ふふ……後二問ねぇ」

響「ここまで長かった…」

『それでは第十九問!学ランのランはランニングの意味であるか?』

食峰「むむ…違うと思うわぁ…」ポチッ

響「……私も…」ポチッ

『両者とも正解!オランダのランです、江戸時代末期の日本はオランダ人が着ていた服をランダと呼んでいました』

食峰「そのまんまねぇ…」

『最終問題!子犬のワルツで知られるショパンは子猫のワルツも作曲している、○か×か?』

食峰「……×よぉ!」ポチッ

響「○だっ!」ポチッ




『正解は………響選手!』

食峰「……っ」

響「やったか……!」

『ワルツ 第4番 華麗なる大円舞曲、ヘ長調 作品34-3が子猫のワルツです!』

アリサ『さて!結果を見てみましょう!』

ーーーーーーーーーー試合結果ーーーーーーーーーー
            20問中

食峰操祈 正解:13 不正解:5 引き分け:2
響    正解:15 不正解:3 引き分け:2

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アリサ『食峰選手が奮闘する中、響選手は二点の差を残して勝利!よってクイズ大会の勝者は響選手ーっ!!』


ワァァァァァァ!!!

島風「やったぁ!お姉ちゃんが勝ったよ!」


食峰(負けた……この私が……でもどうして…?あんまり悔しく無い…)

響「食峰さん……」

食峰「響ちゃん……?」


響「やっぱりさ、こういうのも楽しいよね」

食峰(…!この子……何時の間にか目的が変わってるわぁ…!)

食峰「…楽しい……?」

響「ほら…何と言うか……心が満ち足りてうきうきする様な明るい気分の事だよ」

食峰「そう……これが、楽しいって言う気持ちなのねぇ…」

響(良かった……この人が楽しいって思ってくれて…)

食峰(言った事と同じ事を考えてるのねぇ………まだ世界も、捨てた物じゃないのねぇ…)

ーーー休憩時間ーーー

提督「お~い!」

島風「あ!提督!どうしてここに?」

提督「いやぁね、大覇星祭にお前達が参加するって知ったから速攻でここに来たさ」

電「あの……皆も連れて来たんですか?」

提督「おう!今も街の何処かを歩いてると思うぞ?」

雷「えぇ!?じゃあ今鎮守府はがら空きじゃない!」

提督「安心しろ、深海棲艦の連中に護衛を任せてある」

暁「よ、良かった……」

提督「お、そう言えば響はどこに居るんだ?」

雷「あ、そう言えば見ないわね……」


響「やあ……私の事を呼んだかい?」

提督「響!調子はどうだ?」

響「絶好調さ、この運動会必ず優勝して見せるよ」

提督「それなら良かった!でも一番はお前達がこの運動会を楽しめてるかどうかだ…楽しいか?」

島風「うん!楽しいよ!」

雷「心配要らないわ!司令官!」

提督「なら良いんだが……」

『ただいまより、障害物競走が始まります。参加者はスタート地点へ集まって下さい』

提督「お、そろそろ次の競技が始まるみたいだぞ!」

暁「うん!行ってくるわ!」

雷「司令官も見に来てよね!」

ーーーーーーーー

エラー娘「皆!用意は良いか?」

暁・響・雷・電・島風「はい!」

エラー娘「障害物競走は出来るだけ速く走りながらも障害物にぶつからずにするのが重要だから、タイミングは私の指示に従ってね」

アリサ『と、言う訳で!ここでルールの確認です!』

ーーーーー障害物競走 ルールーーーーー

    1:能力の使用OK
    2:近道やズルなどは禁止
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アリサ『と言う感じです!』

レディリー『このレースにはサッカーと同じく能力の使用が許可されているわ、逆叉学校サイドはこれにどう対抗するのかしら?』


ーーー観客席ーーー

アルバコア「みんな、がんばって!」

ヴェールヌイ「私のライバルならば、この苦境位どうって事無かろう!」


皐月「頑張れー!!」

天龍「絶対勝てよー!!」

龍田「フレーっ!フレーっ!」

エラー娘「……では、各員は位置に着け」

暁・響・雷・電・島風「了解!」



アリサ『それでは……レース、スタートっ!!』

試合の合図が鳴らされると、位置に着いていた学生達が一斉に走り出す。

アリサ『さあ始まりました!このレースは学園都市の周辺学区を1周するコースとなっております!そこに様々な障害物が設置されてます!』

レディリー『学園都市は結構広いからね、能力使用によるそれなりの被害は覚悟した方が良いわね』

雷「……なっ、この人たち早い!?」ダッ!

モブM「よし行くぞ!」

モブL「オーケー!兄さん!」

アリサ『おぉっと!学園都市をオーバーオールの兄弟が駆け抜けるっ!』

雷「くっ……だったらこの疑似魚雷でっ!」ボシュボシュボシュ

モブM・L「マンマミーヤ!」ボォン!!

アリサ『雷選手は魚雷を使用したけど、これは良いのかな?』

レディリー『能力が無い分それは仕方ないわね』

モブS「当たらなければどうと言う事は無い!」

雷「っ!あのヘルメット被った赤い人結構早いわね……島風並みかしら?」

モブS「フッフッフ…へぶっ!?」ゴイーン!!

アリサ『あ~……障害物の電柱に思い切り激突してしまいましたね……』

レディリー『普通に痛いわよね……アレ』

雷「oh……」

モブS「み……見えなかった…ヘルメットが無ければ即死だった…」ドサッ

アリサ『さあさあ波乱の幕開けになって参りました障害物競走!雷選手は夷然として障害物を避けながら走っています!』

レディリー『一体どうなる事やら…』

アリサ『あ!障害物が見えてきましたよ!』

雷「!これは……ハードル?」

レディリー『古ッ!?』

アリサ『古いとか言わないでよ!歴とした障害物なんだもん!』

雷「よし…!」タッタッタ

エラー娘「そこだっ!」

雷「っ!」ピョーン!

アリサ『おぉ!雷選手、教師の指示に従って障害物を躱したっ!』

レディリー『中々良いわね、この調子で行けると良いのだけれど』


アリサ『そして雷選手、中継地点に向かうっ!』

雷「ふぅっ……ふぅ……電!」

電「任せるのですっ!」

アリサ『ここで電選手と交代!続いては第三学区に入りました!』

レディリー『ここは嘗て浜面仕上とレベル5の麦野沈利が大喧嘩した場所でも有名よね』

アリサ『詳しくは原作を見てね☆』


電「はぁっ……はぁっ…」

「オラオラァ!!哀れにケツ振ってんじゃねぇぞ!」

電「ひゃいっ!?」

麦野「…って電じゃん、知らねえ奴かと思ったよ」

電「あのー…お久しぶりです…?」

麦野「うん、久しぶり……ってだからそんな事話してる場合じゃねえんだよっ!?」

電「ひゃわっ!!」

麦野「この試合ベスト3に入らねえと浜面に秘密を暴露させられちまう!それだけはゼッテー避けるっ!」

電「が……頑張って下さいなのです……」

麦野「オマエも行くんだよ」ヒョイッ

電「え……?わ、分かってます!でもなんで私を掴んで……?」

麦野「友達のよしみよ…中間地点まで吹っ飛ばしてあげるッ!!!」ボシュッ!!

電「ひゃ、ひゃああああああああ!??!?」

アリサ『麦野選手、自らの能力をブースターにして電選手を中継地点付近まで投げ飛ばしたっ!?』

レディリー『着地する時どうなるのよ……砕け散らないと良いけど』

アリサ『……それにしても麦野さんって乱暴なんだね…もっと御淑やかな人だと思ってたけど』

レディリー『美しいバラには棘があるとも言うじゃない?』

アリサ『あの人の場合、鋭過ぎる棘を飛ばして来るんだけど…』



電「…あ~~~~~れ~~~~~~!!!!」ヒュルルルルル……

光子「御坂さんっ!空から女の子が!」

御坂「!?」

電「わつっ……ま……負けるもんかぁぁぁぁ!!!」ダダダダダダ

アリサ『おぉぉぉぉっ!電選手、着地の衝撃に耐えてそこから再び走り出しましたっ!』

レディリー『吹き飛ばされた時の遠心力を利用して機動力を上げるなんて……麦野選手と相性良いんじゃ?』

アリサ『しかし前方には障害物である大玉が転がってきます!どうするのでしょうか!』


電「うおおおおおおっ!!」ドカドカドカドカドカドカドカ

御坂「えぇ!?」

光子「あらまあ…!」

アリサ『おぉぉ!?電選手、底上げされた自分の素早さで強引に大玉を吹き飛ばしながら進んで行くっ!!』

レディリー『臆病で恥ずかしがり屋なキャラはどこに行ったのやら…』

電「暁ちゃーーん!!!」

暁「早っ!?もう来たの!?」

電「麦野さんに吹き飛ばされてここまで来たんだよ!」

暁「む、麦野さんって……たくましいのね」

電「ぜぇっ……ちょっと……投げ飛ばされた時の遠心力使って高速で移動してたから……疲れちゃって……ぜぇっ」

暁「もう休みなさい!後は私がやるわ!」

電「が……頑張ってね…」


アリサ『とここで暁選手にバトンタッチ!続いては第四学区と第六学区!』

レディリー『第四学区と第六学区を跨いでそのまま第七学区へと続くのね』

アリサ『第四学区はレストランや食品関係のお店がいっぱいある所で、第六学区はアミューズメント施設が集中してるよ!』

レディリー『しっかし……よくこんな無理矢理なコースに出来たわね……』

アリサ『なお、ここは二つの学区を連続して走ると言う事で給水所が設けられています!』

レディリー『こうでなくちゃね、給水所も無しだったらやってられなかったわ』

暁「はぁっ……はぁっ…ここを突破すればっ…!」

「させません!」

暁「わひゃっ!?み、水!?」

アリサ『おぉっと!?水が突如出現しました!』

メアリエ「ししょー!行って下さい!」

ステイル「分かっている!」

アリサ『あぁーっと!ここでまさかの魔術関係者が乱入ーー!!!』

レディリー『あー……入って来んなっつったのに…』


暁「す、ステイルさん!?」

ステイル「悪いね、僕も優勝を狙っている!」

暁「てぇい!」ガヅッ!

ステイル「ぐふっ!?」

アリサ『がしかし!暁選手の碇で呆気なくやられてしまうっ!』

レディリー『しかもやられ役かよ!』

アリサ『れ、レディリーさん……ちょっと怒り過ぎだよ……』

レディリー『ああ……ごめんごめん』


ジェーン「ししょー!」

マリーベート「よくも!ししょーの計画を邪魔する気だな!?」

暁「計画って何よ計画って!」

メアリエ「教えましょう、ししょーの計画とは……優勝商品で禁書目録とほのぼの計画です!」

ジェーン「そうですの!優勝商品の100万円を取る為に私達とは別の禁書目録と仲良しのシスターを忍ばせてるとは誰も知らないですわ!」

マリーベート「それもこれも……ししょーと禁書目録を一緒に過ごさせたいが為だ!分かったか!……あれ?」

アリサ『あー……目的を語ってるうちに暁選手遠くに走って行ってしまいました…』

レディリー『勝手に語らせてるうちに走るとか正に外道じゃない……レディーのする事!?』

暁「ひっ…ひっ…ふっ…」

アリサ『おっとここで給水所に近付いてきましたね!』

レディリー『ここで体力を回復させておきたい所ね』

暁「ごくっごくっ……にゃー!さて!行きますか!」

マリーベート「無視すんなこらぁぁぁぁ!!!」ボコォン!!

メアリエ「人の話は最後まで聞いて下さい!」

ジェーン「解説させておいて酷いですの!」

ステイル「とにかく、優勝は僕が頂くよ……君はそこで待ってるが良い……あれ?」

アリサ『あー……暁選手また走り出してしまいました……』

レディリー『もはや眼中に無いんじゃないの?』

ステイルと三魔女「(´・ω・`)ショボーン」

アリサ『無視の連続に流石のあの人達もしょぼーんとしてます…』

レディリー『なんだか可哀想になって来た…』

アリサ『……そんなこんなで暁選手、障害物を掻い潜りながら第六学区に突入!』

レディリー『アミューズメント施設が満載の学区ね、ここを抜けたら第七学区よ』

暁「ふんふふ~ん♪わったしはいっちにんまっえのレーディー♪」

マリーベート『まってよぉぉお!話だけでも聞いてってばぁぁ!』

暁『うげ……まだ追って来たの?』

ステイル『頼むよ!話だけでも聞いてくれ!後はなんにもしないから!」

暁「……でも……皆に追い付かれちゃうわよ……」

メアリエ「お願いしますっ!せめて三行位だけでも!」

暁「?……まあ…言って見なさいよ」

ステイル「インデックスと仲良くしたいから旅行の賞金を手に入れるためにこの大覇星祭に参戦したんだよ…」

暁「ああなんだ!インデックスちゃんの知り合いね!ごめんごめん、話聞いてなかったわ…」

ステイルと三魔女「(´ω`*)゚」

アリサ『おお……話を漸く聞いてもらえた事によってあの人達の顔がほっこりしてきました!』

レディリー『良かった良かった…』

寝ます、このノリで書くとキャラ崩壊が凄まじい事になりそうで…


暁「じゃあ悪いけど、私先に行ってるから!」ダダダダダ

ステイル「あ!まてっ!」

ジェーン「優勝商品は私達の物ですのっ!」

アリサ『暁選手が再び走り出す中、あの人達も走って追跡します!』

レディリー『障害物に足を取られなきゃ良いけど……』



ステイル「…いざという時はアレを使うか……」ニュルニュル

マリーベート「し、ししょー!助けてぇー!」ニュルニュル

メアリエ「助けて下さいー!」

ステイル「こ……これは!?」


アリサ『さぁーて!男の人たち大歓喜の障害物!女性選手のみを狙う触手ロボ!』

レディリー『…なんか準備の時…費用がもの凄い減るなって思ってたらそれ作る為かよ……』

アリサ『触手で器用な責め苦を与える……ってあったんだけど……基本的にどんな事されちゃうの?』

レディリー『…知らなくて良いわよ、アリサの見てる映像は一旦止めといて』



マリーベート「ひゃああ!?ちょ、服の中に入らないでー!」ヌルッ…ヌルッ…

メアリエ「くっ……ルーンが組めない!…んっ///」ニュル……モゾモゾ

ジェーン「し、ししょー!そのっ…見ないで助けて下さいですのー!!」ニュルル…

ステイル「くっ……小癪な真似を!待っていろ、今すぐ助け……」


暁「こ、こらぁぁ///レディーの服に入って来ないでよっ!」ニュルルルル…

ステイル(なんでお前まで捕まっているんだ!?)


アリサ『え、えっと……今どんな状況?』

レディリー『ん~……あ~りゃりゃ、暁選手も捕まっているわ…』

アリサ『えぇ!?ど、どうするの!?』

レディリー『………ロボの頭にあるスイッチを押す他ないんじゃ無いの?』

アリサ『ど、どうやって!?』

レディリー『知らないわよ!』


ステイル「…これでも食らえ!」ヒュッ!

触手ロボ「!?」ポチッ!

レディリー『おぉ!あの人が小石を投げて触手ロボのスイッチを押したわ!』

アリサ『ホント!?』

間違えたぁー!ステイルの所ににゅるにゅるって書いてもうた!本当はメアリエのとこに書いたつもりだったのに…


メアリエ「はぁっ…はぁっ…ありがとうございます……」

マリーベート「し、ししょー…」

ジェーン「嫌な目に遭いましたの…」

ステイル「…もう大丈夫だ」

暁「あ、あの……」

ステイル「…なんだ?」


暁「助けてくれて…ありがと、お礼はちゃんと言えるし」

ステイル「……そうか」

マリーベート「ししょーは私達を助けたの!貴方はあくまでもついでなんだから!」

暁「じゃあ行ってくるわね!」

マリーベート「ああもう!ほんっとに人の話を聞かない……!」


アリサ『確かに……何ですぐに走ってっちゃうのかなぁ…?』

レディリー『そこに絶対に負けられないって言う意思があるからよ』

アリサ『なるほど……さあそうこう話しているうちに暁選手達は中間地点に到着しました!』

レディリー『暁選手はここで響選手に交代するでしょうけど、あの人達はほぼ全員で行ってるから交代は出来ないわ』

アリサ『各々にとって厳しい戦いになりそうだね……』



暁「はぁ…はぁ…響!後は任せたわ!」

響「了解した、出るよ!」

アリサ『バトンタッチされた響選手は走り出して行きます!』

レディリー『……意外と普通ね、猛々しい進撃をするかと思ったけど』


響「……」タッタッタッタ……

「うぉぉぉぉっ!!俺は根性で全てのコースを走り切ってやるぜっ!」

響「……?」

削板「そこのお前っ!お前の名前は何だっ!?」

響「……響」

削板「響か…良い名前だなっ!俺は削板軍覇だ!よろしくな!」

響(あ……熱苦しい……)


削板「よし!俺は走ってくる!」

響「だ、大丈夫なのかい?」

削板「何!根性さえあれば何とかなる!」バヒュン!!

響「!?」


アリサ『レベル5の第七位、削板軍覇選手はもの凄い勢いで走って行きましたね……』

レディリー『あの人根性で何でも済ますからなぁ…』

響「……私も負けてられないね!」バヒュン!!

アリサ『わぉ!?響選手も続いてもの凄い勢いで走り出しました!!』

レディリー『……もう突っ込みたく無いわ』


削板「おぉ!?もう追い付いたのか!?」

響「生憎こっちも負けられないんでね」

削板「お前!根性があるな!!」

響「…そうかな」

削板「おう!お前から根性が溢れてるのが見える!」

響「いや溢れちゃったらダメだと思うけど……」

削板「何故だ!?」

響「だって、溢れたら根性が無駄になっちゃう……」

削板「大丈夫!無駄な根性など無いさ!!」

響「……そうだね!」バヒュン!!

削板「おぉ!?俺も負けてられないな!!」バヒュン!!


アリサ『……結構相性良くない?』

レディリー「そうね~…貴方の友達の家が無くならないと良いけど……』


木原(あんのガキィ……今度会ったら絶対ぶちのめしてやらぁ……)スタスタ

響「どいてどいてーっ!!」ダダダダ

削板「危ないぞーっ!」ダダダダ

木原「うおぉっ!?」ヒュンッ!


アリサ『危うくぶつかる所を通行人が寸でで回避!凄い反射神経です!』

レディリー(あの通行人……どっかで見た事あるのよね……)


木原「……アイツは何時ぞやの!……噂をすれば影とやらって奴かぁ?」

アリサ『よ、様子がおかしいですが…?』


「待てやガキィィィィィ!!!」

響「!?」

木原「あの時のお返しをしに来てやったぜぇ?とびっきりスプラッターなお返しをよぉ!!」

アリサ『お、追いかけて来たぁ!?』

削板「お、アイツも根性あるな?」

響「アイツは……!木原数多!」

削板「そいつは誰だ?」

響「…一言で言えば極悪人だ…」

削板「何ぃ!?根性があると思ったら極悪人だったとは!」

木原「人聞き悪い事言ってくれますねぇ!おじさん素敵なお返しがますますしたくなりましたよぉ!!」

アリサ『……なんだろう、どこかで見た事がある様な気がするんだけど……』

レディリー『……奇遇ね、私もよ』


削板「……ここは俺が食い止める!お前は先に行ってろ!」

響「削板さん!?でも、競走は……?」

削板「俺なら大丈夫だ!根性で何とかする!!」

響「でも…」


削板「響……根性を見せろ!!」

響「……分かったよ、無事で居て下さいよっ!!」バヒュン!

木原「チッ……テメェ……正義のヒーローごっこでもしてんですかぁ?あぁ!?」

削板「黙れ!!お前の様な根性無しは叩き直してやる!」

木原「上等だクソ野郎がぁぁぁぁぁ!!!」



響(…削板さん……大丈夫かな…)タッタッタッタ

アリサ『通行人と削板選手が乱闘を始めてしまった隙に響選手は中間地点のすぐそこまでやってきました!』

レディリー『……あ、思い出した。アイツ木原よ』

アリサ『き……きはら?』

レディリー『陸でなしの狂人共よ』

アリサ『いや、そんなに酷く扱き下ろさなくても…』


アリサ『ん?共……?他にも居るの?』

レディリー『察しが良いわねぇ…居るわよ、木原一族が』

アリサ『へぇ~……悪い人なの?』

レディリー『ええ、この世の敵よ』




響「……もう少しで……!」

「……悪いが、そうは行かない」

突如、響の周囲に爆発が起こる。

響「っ!?」

シャットアウラ「久しいな、響」

アリサ『し、シャットアウラちゃん!?何でここに!?』

レディリー『フフフ……実はこっそり出場させてたのよ』

アリサ『き…気付かなかった……』


シャットアウラ「さて……優勝商品は頂くぞ…アリサの為にも…」

響「やられたと思ったら大間違いだからね!」バヒュン

シャットアウラ「させるかっ!」スッ

アリサ『あっ!シャットアウラちゃんがアースペレットを取り出したよっ!?』

レディリー『爆発を起こさせるつもりね…!』

響「あ!あんな所に上条さんとエッチしてるアリサさんが居る!」

シャットアウラ「何っ!?」

アリサ『ちょっとぉ!?嘘に私を使わないでよぉ!?ていうか何で当麻くん!?』

レディリー『あ、響がシャットアウラに瞬時に近付いて……』


響は後ろを向いているシャットアウラの鼠蹊部を愛撫する。

シャットアウラ「ひゃんっ!?」

響「……油断したね」

アリサ(お……お尻を撫でたぁ!?)

刹那、感じてしまったシャットアウラが無意識に発動してしまった能力の所為で手に持っていたアースペレットが大爆発を起こす。

シャットアウラ「うわーーーーーっ!?」ボガァァン!!


響「お前はもう、死んでいる」

アリサ(えー…)

レディリー(いや勝手に殺すなよ……)


シャットアウラ「きゅうぅぅ…」プシュー

アリサ『よかった……まだ生きてた……』

レディリー『どうでもいいけど、何でアフロなの……?』



響「さて……邪魔者も居なくなったね……」

アリサ『ここで響選手、漸く中間地点に到着しそうです!』


「ぴゅーーーーん!!!」ピューーー!!

響「うわぁぁぁぁ!?」ドォォン!!!

アリサ『なんと!?もう少しで到着する所を何者かに吹き飛ばされたぁ!?』

レディリー『あ……あれは……何?』


響「うわぁぁぁぁ……!!」

島風「!?お姉ちゃんっ!?」パシッ!

アリサ『おぉっ!寸でのとこで島風選手が受け止めたっ!』

レディリー『ナイスプレイね!』

響「くっ……すまない」

島風「大丈夫だよ!次は私が行ってくる!」

響「……気を付けて、あの早い奴は一筋縄じゃ行かない……」

島風「分かってる!」


アリサ『バトンタッチを受けた島風選手、ゴールに向かって走り出した!』

レディリー『それにしても……さっきの子は一体誰なのかしら?』

アリサ『さっき入った情報によると………砥信さんのとこに居る女の子ってあったけど……』



フェブリ「ぴゅーん!フェブリがいーちばん!」タッタッタ

御坂妹「ちょ、早っ……」

フレンダ「逃がすな!追えー!」

島風「早っ!?あの子の事だよね……?」


アリサ『えーっ!?じゃあその子は砥信さんに許可を取らないで出場したって事!?』カ

レディリー『……そうみたいねー』

アリサ『えぇぇ……砥信さんに絶対怒られるって……』

レディリー『でも、布束砥信から教わった調合術でキャンディー同士を調合して足が速くなる薬等を調合して今までの競技を乗り越えてるから…』

アリサ『……良いのかなぁ……』


アリサ『大体幼い子供がさ…飴と飴を調合して薬を作るって……おかしくない?』

レディリー『……キャラ的に?』

アリサ『うんうん』

レディリー『……まあ正直捨て身ですわ、うん』



島風「まてーっ!そうは行かないよ!!」

フェブリ「だれ?」

島風「島風!早さなら誰にも負けないんだから!」

フェブリ「フェブリもはやさならまけないよー!」タッタッタ

島風「ああ!ちょっと待って!」


アリサ『島風選手をも超える早さって……一体幾つ飲んだんだろ……』

レディリー『…正直な所私も気になるわ』

アリサ『さあ、そんな事を気にしてる間に障害物の昔ながらのポストが立っています!』

レディリー『良く見つかったわね…あれ結構古い物よ?』


島風「あ、昔のポストだ…なっつかしー」

フェブリ「これをとびこえればいいの?」

島風「うん、他の皆は吹き飛ばしたりしてるけどね…」

フェブリ「フェブリはそんなことしないもん!ちゃんととぶよ!」ピョンッ!

島風「おー…上手い上手い」

エラー娘『島風!ぼやぼやしてないで行く!』

島風「ああそうだったそうだった!ま、まてーっ!!」


アリサ『あ、ちゃんと飛び越えるんだ』

レディリー『流石にそこは弁えてたわね……』


フェブリ「ぴょーん♪ぴょーん♪」ピョンッ

島風「そいっ!それっ!」ピョンッ

エラー娘『そこだっ!行けっ!』

アリサ『そういえば最後のコースは?』

レディリー『ああそうだったわね、前エンデュミオンがあった所の第二十三学区よ』

アリサ『そういえば最初のコースもそこだったよね?』

レディリー『言うのを忘れてたのよ…』


アリサ『でもさー…ホントに無理矢理なコースだったよねー』

レディリー『どんな無理矢理なコースだったのかは視聴者の皆さんの想像に任せるわ』

アリサ『さて実況の方に戻るけど、島風選手とフェブリちゃんが障害物を飛び越えながら進んでるけどどっちが有利かな?』

レディリー『そうね…超えた後の道のりではフェブリの圧勝、若しくは島風との接戦のどちらかでしょうね』

レディリー『しかしフェブリが一旦止まって力を入れてから飛び越えてるのに対して島風は走りながら飛び越えてるわ』

レディリー『恐らくは島風に軍配が上がるか、もしくはフェブリが逆転するかのどちらかね』

アリサ『成る程!さていよいよ障害物競走もクライマックス!両者とも大勢の観客が見守る広場に向かって行きます!』


フェブリ「んしょ、ぴょーん!」

島風「フェブリったらおっそーい!!島風に負けるよー?」

フェブリ「そ、そんなこといったって……ぴょんっ!」


UFO「……」

アリサ『とここで謎の飛行物体が登場!もの凄い古いデザインです!』

レディリー『今更アダムスキー型なんて…』


ーーーUFO内部ーーー


布束「…フェブリは何処……?」

御坂「布束さん、フェブリがここに無断で出てるんですよね?」

布束「That's right. 危ない目にあってなければいいけど……」

光子「あ!居ましたわ!」

布束「……!」




フェブリ「まけないから!」

島風「私に敵うとでも思ってるの?可愛いね!」

フェブリ「むむぅっ!ぴょんっ!」

アリサ『あーっと!島風選手と、フェブリちゃん、全ての障害物を飛び越えたーっ!』

レディリー『中々熱くなって来たわね!ここで邪魔が入らないと良いんだけど……』


布束「shit. あの子を捕まえなければ…」

光子「フェブリちゃん……待ってて」




フェブリ「……?」

島風「あ、あれはUFO!?」

フェブリ「ゆーふぉー?」

島風「宇宙人が乗ってる乗り物だよ!早く走らないと捕まって人体実験されちゃう!」

フェブリ「そうなの?」

島風「私に捕まって!」

フェブリ「…?」ギュッ…

アリサ『あれれ?島風選手がフェブリちゃんをおぶってるよ?』

レディリー『UFOに攫われさせまいとおぶったのでしょうね、恐らく捕まったらヤバい事になるから』

アリサ『そ、そっか!』


光子「!フェブリちゃんが誰かにおぶられたわ!」

布束「…おぶっている人とゴールまで逃げて行くのは何故なの…?」

御坂「とにかくもっとスピードを上げて!」

布束「roger. フェブリは必ず連れ戻すわ…」


フェブリ「…?」

島風(もう少し……もう少しでゴールだ……!)



光子「…私にお任せ下さいな!」

アリサ『おぉ!?UFOが突如島風選手に向かって急降下したよ!?』

レディリー『目的は……フェブリ!?』

御坂「な…何したの?」

光子「簡単な事ですわ、このUFOの後ろ部分に噴射点を作ってUFOを飛ばしましたわ」

布束「unbelievable. UFOをすぐに制御出来る程にも威力が抑えられているわ」

光子「私には造作もありませんことよ!」


島風「くっ…!」

フェブリ「!みつこ…?」

島風「え?三つ子の魂百までが何だって?」

フェブリ「みこと……しのぶ…!」

島風「え?何?あのUFOにはフェブリの知り合いが居るとか!?」

フェブリ「いるよー!」

島風「……どうしよう、逃げようとして損しちゃったよ…」


今日は寝ます、布束さんの口調とフェブリの光子達に対する二人称は自信ありません…


アリサ『おっと?UFOが降りて来たよ?島風選手もじっとしてる…?』

レディリー『あー…妙に古いと思ったらあれ布束砥信が私からレンタルしてる奴だわアレ』

アリサ『……レディリーちゃんの趣味が良く分かんない…』


布束「…フェブリ!」

フェブリ「しのぶー!」

御坂「やっと見つけた……もう勝手に大会とかに出ちゃダメだからね?」

フェブリ「だって…フェブリもでてみたかったんだもん…」

光子「ていうかよくここまで勝ち残れましたわね……」

布束「unbelievable. ここまで大丈夫だったの?」

フェブリ「うん!だいじょうぶだったよ!」

御坂「マジ……?」

島風「ねえねえ…空気読めなくて悪いんだけど……そろそろ走っても良い?」

御坂「ああ…そういえばレースの途中だったわね……ごめん」

布束「…フェブリ、走って来て良いよ、話の続きは終わった後にしましょう」

フェブリ「はーい!いくよー!」

島風「負けないからねっ!」


アリサ『さぁて!気を引き取り直して再びゴールに向かって全速力で走り出す二人!先にゴールするのは果たしてどちらかっ!?』

レディリー『盛り上がりは最高潮になってきたわ!結果はどうなるっ!?』


『ゴォォォォルッ!!』

アリサ『だれがゴールしたのかな!?』

レディリー『リプレイで見てみましょう!』


リプレイで映し出された映像には…ちょうど同じタイミングでゴールする二人の姿があった。

アリサ『こ……これは…どう判定しようか…?』

レディリー『……両方とも勝ちで良いんじゃないの?良い雰囲気だし』

アリサ『そだね……えー…判定は、両者とも勝ちっ!』

島風・フェブリ「えっ!?」

御坂「ど、どうすんの…?」

光子「布束さんはどうするのでしょうか…?」

布束「今はそれでいいわ…フェブリ達も楽しそうだし…」


島風「やった!やったよーっ!」クルクル

フェブリ「あわわ…あ、あんまりふりまわさないでーっ!」


暁・響・雷・電「島風ー!」

島風「あ!お姉ちゃん達!」

雷「よく頑張ったわねっ!良い汗はきちんとかいた?」

島風「えへへ……それは良く分かんないかなぁ…」

電「ねえ……今度こんな風に…皆で一つになって何かに挑戦してみないかな?」

響「…良いアイデアだ、嫌いじゃない……もちろん先生も一緒にどうです?」

エラー娘「あちゃー…見つかってたか……そだね、一緒に何かに挑戦してみたいねー」

フェブリ「わー…たのしそう!」

暁「あー…でも……ちょっと筋肉痛が直ってからにして欲しいかなーなんて」

雷「今回凄かったもんねー…能力者と戦いまくって…」

フェブリ「ふわぁぁぁ……はっ!フェブリはまだ眠くないよ!?」

響「はいはい、そんなとこで寝ると風邪引くよ…?そこのジト目の人に寝る場所確保してもらおうね…」

フェブリ「こどもあつかいしないでー……すぴー…すぴー…」

響「…言ってる側から……」

島風「私、ジト目の人のとこにまで運んでくよ!」

食蜂「いやー…青春って良いわねぇ……」

響「あ、食蜂さん」

食蜂「全くもう……登場から結構な間まで名前間違えられちゃって……困っちゃったんだゾ☆」

響「どこが間違えられていたんだい?」

食蜂「峰が間違ってて蜂が合ってるのよぉ」

響「アッハイ」

食蜂「もぉ…そうやって適当に流すのはいけないんだゾ☆」

響「だって口では伝わりにくいし……」

食蜂「ま、お疲れさまぁ」

響「そっちこそお疲れさま」

食蜂「いやいや、私はまだ元気よぉ?」

響「あんまり無理すると腰に来るよ?」

食蜂「…どうして腰なのかしらぁ?」

響「いや……何でもないさ」



食蜂「まあ……お疲れさまねぇ、このもうすぐ大運動会も終わる事だし…」


アリサ『因みに!今回の大覇星祭は最後の出し物としてバトルトーナメントがあります!』

食蜂「……へ?」

響「な、なんだって!?」

島風「?」

レディリー『バトルトーナメントと言うのは、ここまで勝ち残って来た選手同士が戦う競技よ』

アリサ『ここで言う勝ち残った選手は、ここまでの競技での点数等から抽選で選ばれます!』

暁「…まだ終わっちゃいないって事ね」

食蜂「わ、私はボロ負けだったしぃ?参加は無いわよねぇ?ねぇ?」

響「なんでそんなに慌ててるのさ?」

食蜂「だってぇ……もう一つ競技があるなんて私の予想力では予想しきれなかったのよぉ」

アリサ『因みにたとえ選ばれたとしても、参加するかどうかはその人の自由です!』

食蜂「良かったわぁ…」

響「意外と良心的な…」

アリサ『因みに締め切りギリギリに参加して来たフェブリちゃんのこの競技の参加の件ですが…』

布束「……?」

フェブリ「?」


アリサ『…子供は出場出来ないと言う理由でこの競技には参加出来ない事を先に申し上げます、ごめんなさい!』

フェブリ「フェブリ…次のきょうぎにでれないの?」

アリサ『観戦は自由だそうです』

布束「Glad to hear that. …フェブリ、光子さん達と一緒に次の競技を見ようね」

フェブリ「……はーい!」

アリサ『ではここまでの順位の8位までを見てみましょう!」

1位:逆叉学校
2位:どこいつ学校
3位:麦野沈利
4位:常盤台中学
5位:削板軍覇
6位:とある高校
7位:ステイル=マグヌスと弟子の魔女達
8位:長点上機学園


アリサ『この様になっております、トーナメント表自体は後にお伝えしますのでそれまで暫くお待ち下さい!』

レディリー『改めて見るとホントに単体出場者より学校ごとの出場者が目立ってるわね~』

アリサ『それにしても7位の存在感が凄いね…』

レディリー『明らかにチーム名だもの…』


ーーー休憩時間ーーー


皐月「お疲れさま!」

島風「あはは…ありがと!」

三日月「私達は…ここで見てますわ」

文月「ごめんね…一緒に戦えなくて」

暁「大丈夫よ!私が居るもの!」

雷「次の競技、絶対に勝ってみせるわ!」

島風「皆!私達の活躍を目に焼き付けておいてよ!」

望月「ん、はいはい」


ーーー数分後ーーー

アリサ『さて!大覇星祭も残す所後僅か!最後の競技はバトルトーナメント!』

レディリー『今回のルールは、しりとりバトル形式らしいわよ?』

アリサ『しりとりバトルかぁ…各選手の知っている言葉で勝敗は決まってしまうものだけど…』

レディリー『まあ大丈夫でしょ』

アリサ『大丈夫なのかなぁ』


アリサ『まあいっか……それではトーナメント表をご覧下さい!』

トーナメント表がズレるかも…ズレたときの為にレディリー達が解説してくれるそうなのでズレたらそっちを参照してちょ。


逆叉学校ーーー

       |ーーーー|
削板軍覇ーーー      |
           | ーーーー|
麦野沈利ーーー      |     |
      |ーーーー|     |
上条当麻ーーー          |
                 |
                 ーーーーーー優勝

雷神風神ーーー|         |
       |         |

       |ーーーー|     |
ステイルーーー|    |    |
            |ーーーー|
どこいつ学校ー|     |
       |ーーーー|

一方通行ーーー|


アリサ『このような形式となっております!』

レディリー『多少ズレている時の為に一応試合形式を説明するわ…まず第1回戦第1試合は逆叉学校サイドと削板軍覇の対決』

レディリー『続いての第1回戦第2試合は原子崩しの麦野沈利と幻想殺しの上条当麻よ』

アリサ『それでもって第1回戦第3試合は雷神風神こと御坂美琴と婚后光子さんのコンビと…えーと、ステイルさんと弟子の三人の戦いです!』

レディリー『最後に第1回戦第4試合はどこいつ学校の生徒と一方通行の対決よ!』

アリサ『第2試合からは全く予想がつかなくなっております!』

レディリー『色んな言葉を知っていれば勝てる確率が上がるでしょうけど……そこはどうなのかしら?』

アリサ『どうなんだろうねー……さて、CMの後に試合開始です!チャンネルはそのままっ!!』



『それではっ!…試合開始ッ!!』

アリサ『試合開始の合図が鳴り響きました!実況は私鳴護アリサ、解説はレディリーさんが、中継は学園都市ジャイアントコロシアムからお届けします!』

レディリー『まず第1試合は逆叉学校サイドと削板軍覇の戦いね、ナンバーセブンと呼ばれる彼の能力は未知数…これにどう対抗するかが鍵となってくるわ』



響「削板さん…!無事だったんだね!」

削板「まあな!根性さえあれば何とかなる!」

雷「響、この人は?」

削板「俺は削板軍覇だ!!よろしくなっ!!」

響「とまあ、見ての通り暑苦しい人さ」

電「押忍っ!電なのですっ!」

削板「おお!根性に溢れてるなぁ!!」

響「あれれ…?」

暁「電!?ダメよっ!戻って来なさーい!!」

削板「根性溢れる子供達に会えて俺は気分が良いぞっ!今日は俺の鉢巻きを取れたら勘弁するぞ!!」

響「鉢巻きを取れたら?そんなんで良いんですか?」

削板「おう!!俺はお前らのどんな攻撃でも根性で耐え切ってやるぜっ!」

島風「つ、強そう……」

アリサ『……え?削板選手との戦いには特別に頭の鉢巻きを奪取することが出来たら勝利…?』

レディリー『さっき削板軍覇が私に根性で心に直接伝えて来たの』

アリサ『……なんだか訳分かんなくなって来た……その内宇宙と融合するんじゃないかと心配してるんだけど…』

レディリー『何それ怖い』

アリサ『っと……削板選手、逆叉学校の生徒さん達と話をした結果…頭の鉢巻きを取ることが出来たら逆叉学校サイドの勝ちにするようです!』


削板「んじゃま、時間も勿体ないしな!そろそろ行くか!」

島風「っ…!!」ピシュッ!

アリサ『おっと!島風選手、早速鉢巻きを取りにかかったー!』

削板「…どうした!もっと早くしても良いぞ!!」

島風「むむ!じゃあこれはっ!?」シュッ!!

削板「…もうちょっと早くして良いぞ?」

島風「えぇ?…じゃあこれはっ!?」ピシュッ!!

削板「まだだ!まだ早さが足りないっ!!」

島風「えぇっ!?」

響「隙有りっ!!」

アリサ『おっと!島風選手に気を取られている隙に響選手が後ろから鉢巻きを取ろうとしている!』

削板「まだだ!まだ遅いぞっ!!」

レディリー『…なんで削板軍覇の方も速く動けるのかしら?』


アリサ『やだなー…根性に決まってるじゃないですかー!』

レディリー『…無粋な突っ込みだったわね』


削板「どうしたどうした?もっと根性を見せろ!!」

暁「は…早いわ……あの鉢巻き自体の締め付けは緩そうなのに…」

島風「……こうなったら…!」

電「島風ちゃん…?」

島風「…きな粉餅!!」バスッ!!

削板「おぉ!?根性が入ったパンチだな!!」

アリサ『島風選手、削板選手に殴り掛かった!これはどういう意図なんでしょうか?』

レディリー『…自らの機動力と、そこから生み出されるパンチで体力を削いでから鉢巻きを奪い取ろうとしている…って見た方が良いのかしら?』

アリサ『ちゃんと攻撃時に言葉を喋ってるのが何とも…』


暁「こっちも続くわよ!チルド!」バスッ!

雷「ドリル!」ドガッ!

電「ルポライター!」ボドッ!

削板「なんの!!根性で耐えてみせるぜっ!!」

響「根性でも耐え切る事の出来ない部位があったとしたらっ!?」

削板「何っ!?」

アリサ『い、一体何をするつもりだーっ!?』



響「竜の落とし子っ!!」ズンッ!!

削板「ぐふっ!?」

響は削板の股間にもの凄いアッパーカットを食らわす。

アリサ『あぁぁぁぁ!?痛い!アレは痛いかも!?』

レディリー『フルパワーで削板軍覇の股間にアッパーカットはダメよ!流石に根性でも耐えきれる筈が無いわ!』

削板「ぐぉぉぉぉ……!」

島風「よし!鉢巻きを取るぞっ!」

アリサ『あ、悶えてる隙に鉢巻きを取ってる…』

レディリー『やっぱり耐えられなかったか……』


削板「ぐぅ……あ!鉢巻きが無いぞ!」

島風「へっへーん!貴方って遅いのね!」

響「早さは関係無いと思うけど…」

削板「お前ら!よくぞ俺の根性を貫いたな!!」


島風「どう?私達の根性は!」

暁「結構良い線行ってると自負してるけど」

削板「お前らの根性……この身に染みたぜっ!!」

響(……染みたんだ、まあ良いのかな?)

アリサ『えーと、じゃあこの試合は終了?』

レディリー『そうよ……あっさりし過ぎてごめんなさいね、恨むならあの根性馬鹿を恨んで頂戴』

アリサ『…それは酷いなー』

ーーー第2回戦ーーー


アリサ『さて、第2回戦第1試合に入る前に第1回戦の勝敗状況をお浚いしましょう!』

レディリー『1回戦第1試合では逆叉学校が勝利、第2試合では麦野沈利が上条当麻に勝利を譲られ、第3試合では苦戦の末雷神風神コンビが勝利』

レディリー『第4試合では木原神拳でどこいつ学校が一方通行に勝利を収めました、1試合の後の全試合の様子を省いてしまってごめんなさいね』

アリサ『そこまで書こうとすると作者さんが死んじゃうから…』

レディリー『さて、第2回戦第1試合の対戦者は……逆叉学校サイドと麦野沈利!たった今入場して……』


妹達「ざわざわざわ……」

麦野「……んだよこの状況はぁ!?」

島風「そ、そっくりさんがいっぱい…!」

アリサ『こ……これは!?この大会に出場している御坂選手と酷似している人物が大量に居ます!』

レディリー『これはどういう事よ!?』


電「ねえ……麦野さんは何か知りませんか?」

麦野「知らねえよ!アンタらと戦おうとここに来たら超電磁砲に似た奴が大量に居んだよ!!」

麦野(さ、さすがに能力を進化させる為のある実験に使われた超電磁砲のクローンってのはコイツらに言えないし…)


御坂「」

光子「これは……大量の御坂さん?」

御坂(アイツらぁぁぁ!こんなとこで何やってんのよぉぉぉぉ!!!)


打ち止め「私達が連れて来たんだよって、ミサカはミサカは乱入する事を隠しながら高らかに宣言してみる!」

「ぎゃは☆それじゃあ隠せてないよー!」

打ち止め「む!番外個体(ミサカワースト)!そこは言っちゃダメだよってミサカはミサカは注意してみる!!」

番外個体「だいたいさー…何でここに出ようって思った訳?ミサカとっとと終わらせて寝たいんだけどー!」

打ち止め「なんでだろー?ってミサカはミサカは理由も無しにここに来た事を思い出してみる」

番外個体「ぶっひゃっひゃっひゃ!!ホンットにガキだねぇ!」

打ち止め「わ、忘れちゃった事は仕方ないでしょ!?ってミサカはミサカは必死に反論してみる!」

響「あ、あのー…君はもしかしてラストオーダーかい?」


打ち止め「ヒビキなの?久しぶり!ってミサカはミサカは思わぬ再会に感動する!」

番外個体「やっほう、アンタらが第六駆逐隊?」

雷「そうだけど……なんなのこの有様?」

番外個体「んー?このちっこい奴がミサカ達巻き込んでここに乱入しただけだから…ごめんね?」

打ち止め「むー!あの人が出てるからミサカも出たかったの!」

番外個体「くけけ、忘れたって言ってた割にはすぐ思い出したじゃん」

麦野「話は終わった?ならさっさと帰って、私この子達と戦うから」

番外個体「いいや、折角だからミサカ達と共闘しない?」

麦野「はぁ?」

打ち止め「だからね?貴方とミサカ達で一緒にヒビキと戦うんだよ!ってミサカはミサカは説明してみる!」

番外個体「くけけっ!拒否権は無いよー?」

麦野「……はぁ…しょうがない……ごめんね」

電「良いですよ!気にしてません!」

響「寧ろこれくらいじゃないと……」

麦野「…ごめんねホントに……」


番外個体「じゃあ、これを着てね」つ人間サイズの亀の甲羅

麦野「……あぁ?亀の甲羅を背負えとか舐めてんのかコラ」

番外個体「ちゃんと純金製だよ?」

麦野「そう言う問題じゃない!」

打ち止め「大丈夫だよ!それに頭と手足をしまえばそのまま防御とかに転用出来るよ!ってミサカはミサカはこの甲羅の利便性を主張してみる!」

麦野「はぁ……もう好きにして…」

雷「じゃ、じゃあ……行きましょうか?」

打ち止め「そだね!」

番外個体「あ、そこの茶色い二人とお子様でミサカ達と戦ってもらうからね?」

暁「お子様言うなっ!!」

電「茶色い二人で略さないでよ!」

雷「ちゃんと名前で呼んでよね!」

番外個体「うひゃひゃ、やなこった」

暁・雷・電「……」イラッ!


アリサ『……ではそろそろ試合を開始します、よろしいですか?』

打ち止め「OK牧場!」

アリサ『では……試合開始!!』

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=5e7F6yOBD7M


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   逆叉学校サイドVS妹達(+α)
    暁 Lv17   打ち止め Lv18
    雷 Lv17   番街個体 Lv20
    電 Lv17   麦野沈利 Lv19

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


打ち止め「それじゃあみんな!合体だよ!」

打ち止めは指令を送って他のミサカ達を組体操の要領で箱の形に合体させる。

暁「!?」

打ち止め「行っけーっ!」

そして箱の形になったミサカ達をそのまま暁に向かって突進させる。

暁「ひゃあっ!」

暁は寸での所で躱すが、すぐに後ろからが集まって来たミサカの群体に暁は突き飛ばされてしまう。

暁「あうっ!!」

電「暁ちゃん!」

打ち止め「どうだ!これが妹達(シスターズ)の実力だよ!」

番外個体「説明しよう!このssの上位個体は大事な時とかはミサカはミサカはという口調を伴わないのだ!」

雷「しかし……統率が取れてるわね…」

麦野「…さあ!あなた達の番よ!」

暁「つつ……仕返しするんだから!魚雷!」

>魚雷

雷「烏賊!」

>魚雷>烏賊

電「貝柱!」

>魚雷>烏賊>貝柱

暁「暁の雷撃を受けて見なさい!!」

暁は打ち止めに向かって魚雷を発射する、打ち止めの正面に居たミサカごと打ち止めを吹き飛ばす。

今日は寝ますね……


打ち止め「ひゃーー!!」

番外個体「よっと、アレ如きで吹き飛ぶなんてまだまだお子様だねー!」

打ち止め「あ…ありがとう…ってミサカはミサカは…」

麦野「アレ如きとか言うなよ!魚雷だぞ!?正直砕け散らなかっただけでも幸運なんだけど!?」

番外個体「ぎゃは☆あんまり怒りすぎると更に皺が出来るよー?」

麦野「あぁ!?誰の顔がしわっしわだってぇ!?」

番外個体「いやそこまで言ってないと思うけど…」

打ち止め「喧嘩しないで!ってミサカはミサカは喧嘩を止めようとする!」

暁「あのー…そろそろ戻ってくれない?」

麦野「あ…そうだったわね、ごめんね?」

番外個体「はぁー…ミサカの周りには何でこうもロリコンが多いのかな?」

麦野「えっと…らで始まる言葉だっけ?」

暁「そうよ!」

麦野「えーとじゃあ……ラザニア!!」

>ラザニア

打ち止め「アスパラガス!」

>ラザニア>アスパラガス

番外個体「磨りガラス!」

>ラザニア>アスパラガス>磨りガラス

麦野「悪いけど…一思いに吹飛べやゴラァァァァァ!!!」

打ち止め「まって」

麦野「は?」

打ち止め「効率の良い攻撃の仕方があるよ!ってミサカはミサカは提案してみる!」

番外個体「まず甲羅の中に頭と手足をしまって!」

麦野「はいはい……しまったわよ…で、どうすれば良いの?」

打ち止め「そのままじっとしててね……番外個体!行くよ!」

番外個体「ぎゃは☆アイツらに一泡吹かせようか!」

麦野「ちょっと待て、何するつもり!?」

打ち止め「てぇい!!」

打ち止めは雷に向けて甲羅に籠る麦野を思い切り蹴り飛ばす。

雷「む、麦野さぁーん!?」

暁「ぼやっとしてないで弾き返して!」

暁は飛ばされた麦野を碇で弾き返す、弾かれた麦野は番外個体に向かって直進する。

打ち止め「は、弾き返されたぁ!?」

番外個体「うひゃひゃ、だったらもう一回蹴ってみるだけだよっ!」

番外個体は弾き返された麦野を再び暁に向けて蹴り飛ばす。


麦野「オイ!?武器ってこれの事かよ!?」

番外個体「今更気付いたのー?これだからおばさんは困るなー!」

麦野「テメっ…後で覚えてろよ!?」

暁「ま、また来た!?」パコォン!

麦野「あ~~れ~~!」

打ち止め「今度はこっちに来たよ!?」

番外個体「怯まないで!さっきの様に蹴り飛ばしちゃえ!!」

打ち止め「そっか!よぉぉし!」ポコッ!!

打ち止めは足に力を溜め、弾き飛ばされた麦野を再び力任せに蹴り飛ばす。

暁「…ごめんなさいっ!」パコォォン!!

暁は飛ばされた麦野を再び碇でかっ飛ばす、かっ飛ばされた麦野は打ち止めに直進して打ち止めを弾き飛ばしてしまう。

打ち止め「うにゃぁぁぁぁ!」ピューー!

番外個体「ら、上位個体ぁぁぁぁ!?」

番外個体は吹き飛ばされた打ち止めを救出しようとすぐさま打ち止めの落下地点に向かって受け止める体制に入る。

打ち止め「っ……痛たたぁ……」

番外個体「だ、大丈夫?」

打ち止め「な、なんとか……」

麦野「や…やっぱさ、この甲羅脱いで私は普通に能力使った方が勝てると思うんだけど…」

番外個体「…だらしない人がなに口答えしてんだか」

麦野「元はと言えばアンタの所為だからね!?」

番外個体「はいはい、次は貴方達の番だからねー…すからで始まる言葉だからねー」

電「えーと……じゃあ…」

麦野「無視しないでよ!!」

麦のん可愛いよ麦のん

電「スカラベ!」

>スカラベ

暁「ベータ」!

>スカラベ>ベータ

雷「匠!」

>スカラベ>ベータ>匠

電「三連装魚雷、発射なのです!」

電が射出した魚雷は、打ち止めにクリーンヒットする。

打ち止め「うぅ……あう…」

番外個体「ま、待っててよ!」

暁「?」

番外個体「ほら!アイスクリーム食べて元気出しなって!」

打ち止め「はむ……んまーい!!」

暁「エェーッ!?」

アリサ『何と!魚雷を受け、気絶した小さい子がアイスクリームで復活したぁ!?』

レディリー『凄い生命力ね…』

番外個体「見たか!ミサカ達のコンビネーション!」

打ち止め「ミサカと麦野お姉ちゃんと番外個体を同時に倒さなきゃ勝てないよってミサカはミサカは…」

番外個体「あ!大事な事は喋るなっての!」チョップ!

打ち止め「あいたっ!……ごめん、喋り過ぎちゃった…」


暁「ふむふむ、全員同時に倒せば良い訳ね…」

雷「だったら、残りの二人の体力を削って…そこから私達が魚雷で一斉攻撃ってのは?」

電「じゃあそれで行こう!」


番外個体「えーと……三十路!」

>三十路

番外個体「はい第四位!答えて!」

麦野「三十路って私の事だよなぁ?」

番外個体「答えて!」

麦野「ったく……迅雷!」

>三十路>迅雷

打ち止め「イルカ!」

>三十路>迅雷>イルカ


番外個体「よぉぉし!ビリビリ変身術行くぞ!」

番外個体は打ち止めの周りのミサカ達に電気を流して自分そっくりに変身させる。


打ち止め「わひゃあ!?番外個体がいっぱい!?」

番外個体「さて!この中からミサカを見つける事が出来るかな!?」

番外個体そっくりに変身したミサカ達は暁を取り囲む様に散り散りになる。

雷「…暁っ!」

電「はわわ……!見分けが全く付かないのです…!」

暁「…どうするか……?」

食蜂(響ちゃんのお姉さん、落ち着いて考えるのよぉ)

暁(だ、誰!?)

食蜂(今はそれを気にしてる場合じゃないわぁ、この子たちは私の幼馴染…御坂美琴さんのクローンよぉ)

暁(そうなの?)

食蜂(これに関しては後で話すとして、今はこの攻撃の対処法を教えるわぁ)

暁(お願いするわ!)

食蜂(さっきの大きい御坂さんは目の下に隈があったでしょ?大きい御坂さんが作った分身の目の下には隈が無いのよぉ)

暁(あの大きい美琴さんに隈が無かったら偽物ってことね!)

食蜂(文章だけじゃ分かりづらいだろうけどその通りよぉ、隈がある方を攻撃するんだゾ☆)

暁(分かったわ!ありがとう!)

暁「……隈がある方……」

番外個体(ふふふ……電撃で動けなくした後に一斉攻撃して…!)

暁「そこよっ!!」バスッ!

番外個体「おうっ!?」

番外個体は突然の攻撃に驚き、他のミサカ達の変身を解いてしまう。

御坂妹「あ、変身が溶けてしまいましたね。とミサカ10032号は番外個体が攻撃を受けて私達の偽装を解いてしまった事を説明します」

打ち止め「しないであげた方が…」

番外個体「くそっ……よくもミサカの作戦を邪魔してくれたね!?」

暁「ふふん、まだまだお子ちゃまね!」

番外個体「なんだとー!?小癪な子供め!お前は必ず倒す!」

暁「お子様言うな!!」

麦野「どっちもどっちでしょ…?」


雷「えーと……かりんとう!」

>かりんとう

電「兎!」

>かりんとう>兎

暁「義理チョコ!」

>かりんとう>兎>義理チョコ

雷「あ!あんな所にジャージの女の子を誑かしてるチンピラが居る!」

麦野「何!?はぁ~まづらぁ!!」

イナイ

麦野「……あれ?」

雷「スライディング!!」

麦野「おうっ!?」

アリサ『おぉ!?背中を見せてしまった麦野選手を転ばせた!』

レディリー『甲羅を背負ってる状態で転んじゃうと体勢を整えるのがとても難しくなるわね…どうするのかしら?』

麦野「お……起き上がれない……」

雷「えいっえいっ!」

麦野「やめて!甲羅の上でジャンプされちゃうと甲羅が壊れちゃうから!」

番外個体「そうだよ!折角10万も使ったんだからっ!!」

麦野「心配する所が違うだろうが!?少しは私の事も心配しろよ!」


雷「このやろっ!」

アリサ『あ!甲羅が!!』

麦野「…なぁんてなぁぁ!?」

雷「!?」

麦野は甲羅の中に潜ませてあった『電子』を甲羅が破壊されたと同時に雷に向けて飛ばす。

暁「雷っ!?」

アリサ『あああ!!麦野選手は能力を使って甲羅の中にビームを隠していたようです!』

レディリー『あのビームを食らったら雷選手は消し飛んでしまうわ!』

しかし雷が消える事は無く、代わりに吹き飛ばされて思い切り壁に叩き付けられていた。

雷「っ……」

麦野「あ、消えてない……良かった~威力を何時もより弱くしといて」

アリサ『…消える事無く留まっています!どういう事でしょう!?』

レディリー『…恐らく威力を何時もより弱めていたのでしょうね、流石に公衆の面前で殺人なんて起こせる訳が無いわ…』

アリサ『そっか……でも背中の甲羅は割れちゃって麦野選手は自由に動ける様になったけど…』

レディリー『彼女自身の機動力は普通だから大丈夫だろうけど……問題は能力よね、ビームを何処からでも発射出来る能力は危険よ』


麦野「あ~……体が自由に動くってのは気持ち良いわ~!」

番外個体「あ~あ…10万した金塊の甲羅が…」ズーン…

打ち止め「…」ショボーン

麦野「そもそも持ってかないで家に飾っとけって話だよ、私に着せたらぶっ壊れるのは目に見えてるし」

打ち止め「それもそうだったねってミサカはミサカは後悔してみる…」


暁「雷!大丈夫!?」

雷「いたた……なんとか大丈夫よ…」

電「よかった……!」

雷「だけどあのビームの様な物……あれが麦野さんの能力?って訳ね…」

暁「むむむ……少し厳しくなって来たわね…」

電「どうしよっか……」

「アンタ達!こんなとこで何やってんのよ!」


麦野「あ?」

番外個体「げ」

打ち止め「こ」

暁「た!」

御坂「なんでそこでゲコ太の名前を言うのよ!アタシが聞きたいのは公衆の面前で何やってるかって聞いてるのよ!」


御坂妹「お姉様、私達はこの三人と戦っているのです、とミサカ10032号はお姉様に現状を解説します」

御坂「ってこの人数で!?それじゃあリンチじゃない!」

打ち止め「違うの!この妹達は合体させる為の妹達なんだもん!」

御坂「それでもダメ!アンタ達はさっさと帰りなさい!」

打ち止め「えー!折角ここまで来て!?」

麦野「ほら見なさい、ご本人が登場したらもう言い訳は出来ないにゃーん?」

御坂「なんで麦野さんが居るのかは話がややこしくなるから置いといて…早く帰りなさい?」

打ち止め「…はーい」

番外個体「ちぇっ…」

御坂「ごめんね?この子たちの事は夢を見たと思って忘れていいから…」

番外個体「そこのお子様、決着は一旦お預けだ!次は必ず負けないからな!」

暁「何時でも来なさい!貴方なんかには負けないわよ!!」

番外個体「さらばだっ!」

御坂「気を付けて帰りなさいよー!」



電「じゃあ……気を取り直して…」

麦野「ああ、なんかもう良いわよ」

雷「へ?」

麦野「なんだか一気にやる気が失せちゃってね……悪いけどこの試合はパスするわ」

暁「……ダメ!一人前のレディーたる者途中退出は許されないわ!」

麦野「えぇー……」

暁「えーじゃない!」

電「お願いなのです!」

麦野「んー………あ!あんな所に白い軍服来た人が巫女装束の人に近寄られてるわ!」

雷「えっ!?」

麦野「この隙に……」タタタタッ

アリサ『あ、麦野選手が退出しちゃいました』

レディリー『んー……この試合は逆叉学校サイドの不戦勝になるわね……』


雷「巫女装束の人なんて居ないじゃない……」

イナイ

雷「」

電「……逃げられちゃったのです」

ほしゅ!


審判『結果は……逆叉学校サイドの不戦勝!」

雷「………良いのかなぁ」

暁「逃げられちゃったのは仕方ないわよ」

電「……そうだね」

アリサ『さて、逆叉学校サイドの生徒が立ち去って行く中、引き続き第2回戦準決勝が始まります!』

光子「御坂さん!急に走り出してどうしましたの?」

御坂「…ん、何でもない」

アリサ『そして、いよいよどこいつ学校の生徒の入場です!』

御坂「一体どんな奴なのかしら……!?」


トロ「ついにここまで来たニャ!気合いを入れてかつのニャ!」

リッキー「おーっ!」

ピエール「トロ、張り切ってるわね~」

トロ「人間になる為にはたくさんの人間に注目された方が良いのニャ!」


御坂「……何アレ」

光子「……とても………」


光子・御坂「可愛いっ!!」

トロ「ふにゃ?」

御坂「あ、貴方がどこいつ学校の生徒?」

トロ「そうなのニャ!トロって言うのニャ!宜しくお願いしますニャ!」


御坂「ど、どうしよう……こんな可愛い子に超電磁砲当てられないわ…!」

光子「ちょっと弱めの電撃や風で済ませれば良いのですわ!」

御坂「良いわね!」

トロ「あの、何のおはなしをしてるの?」

光子・御坂(か、可愛いいっ!!!)

御坂「あのね?私達ちょっと強過ぎるから……手加減しようと思ってるんだけど…」

リッキー「強い!?それは是非戦ってみたいダスよ!」

トロ「つよいの?どのくらい?」

御坂「え、えっと…………コインを弾いて電気のビームを発射出来るくらい……かな?」

トロ「うにゃ……すごくつよいんだニャ……なんだか不安になってきたのニャ…」

リッキー「トロ!そんなんではだめダスよ!」

ピエール「そうよ~!強い者に立ち向かう勇気が必要なんだわ~ン!!」

御坂「ほ、ホントに大丈夫なの?」


アリサ『…試合開始ですっ!!』

レディリー『ゴー!』

リッキー「オッス!どんと来いダス!!」

御坂「……光子さん、先どうぞ」

光子「えぇ!?じゃあ……それっ!」

光子は風を起こして中くらいの岩を飛ばす。

リッキー「そりゃっ!!」

しかし、リッキーは飛ばされた岩を蹴り砕いてしまう。

御坂「おー!」

光子「……少々乱暴に行ってしまっても大丈夫そうですわね!」

御坂「そうね!」

トロ「じゃあまずはトロから行くのニャ!お魚!」

>お魚

リッキー「成り切り!」

>お魚>成り切り

ピエール「リスタート!」

>お魚>成り切り>リスタート

トロ「お魚食べて!成り切りしたら!リスタートしろ!?」

光子「きゃぁぁぁぁ!?」

御坂「み、光子さん!?」

アリサ『どうした事か!?猫ちゃんが何かの言葉を叫んだら突然婚后選手が吹き飛んだーっ!?』


光子「な……なんですの…?」

御坂「ねえ!さっきのは何なの!?」

トロ「えっとね!なんだっけ…?」

リッキー「オラ達ポケピに標準装備されている神拳……その名も言霊神拳!」

御坂「こ、ことだましんけん?」

ピエール「言葉に宿る言霊と言う力を使って相手に攻撃する拳法だわン!」

トロ「んとね、ことだまって言うのがつよければつよいほど良い攻撃ができるんだって!」

御坂「ああ…それでさっき光子さんが…」

光子「可愛い外見に反して力強いですわね……気に入りましたわ!」

トロ「えへへ!きれいなお姉さんにほめられちゃったニャ!」

光子「き、綺麗!?と…当然ですわっ!」

御坂「へー……それって私達にも出来る?」

トロ「できるのかな?」

リッキー「言霊の力を引き出せれば誰でも出来るダスよ!」

御坂「へー!今度佐天さんにも教えよ……」

光子「……では、こちらも行かせてもらいますわ!」

御坂「と………鶏肉!」

>鶏肉

光子「……クッキング!」

>鶏肉>クッキング

御坂「………えーと、言霊の力を引き出すってどうすれば良い?」

リッキー「焦らずに、心を落ち着かせれば…強力な一撃が放てるダスよ!」

御坂「分かったわ………」

御坂は心を静かに落ち着かせ、言霊の力を引き出す。

御坂「これでもっ……食らえっ!!」

御坂は言霊の力を込めた電撃を放つ、電撃はトロ達に直撃する。

トロ「うにゃあああ!?」

ピエール「わうーーン!!!」

リッキー「うぉぉ!?中々やるダスな…」

寝ます、最近ホンットgdgdだわ……


御坂「お、私でも出来た!」

光子「……これは能力とは別の物ですの?」

リッキー「さっきの電撃の事ダスか?」

光子「はい」

リッキー「アレとは全くの別物ダスよ」

御坂「へー」

トロ「じゃあ、トロの番なのニャ!グッズ!」

>グッズ

ピエール「図星!」

>グッズ>図星

リッキー「深海魚!」

>グッズ>図星>深海魚

トロ「グッズを買って!図星だったら!深海魚を捕まえた!?」

御坂「うにゃぁぁぁぁ!」ズドォォォォン!!!

アリサ『うぉぅ……も、もの凄い爆発が起きた!?御坂選手は大丈夫なんでしょうか!?』

レディリー『……少なくとも戦える様な状態にはなってないと思うわ…』

光子「っ……今もの凄い爆発が起きましたけど!?」

リッキー「力を入れすぎるとああなるダスよ」

光子(お、恐ろしや……)

御坂「……うっひゃー…アンタら強いわねー」

アリサ『おお!耐えています!あの一撃を耐えていますっ!!』

レディリー『これはすごい!幾らあの第三位でも耐える事は不可能と思っていたけど……』


光子「よく無傷で居られましたわね!?」

御坂「瞬時に電撃のバリアを張っといてよかったわ…」

光子「まあ、そんな使い方も出来るのですわね!」

ピエール「アナタたち、とってもエレガントだわ~ン!」

リッキー「それでこそ闘志が燃え上がるダスよ!」

アリサ『さて盛り上がってきましたこの試合!!一体どのような結果を迎える事となるのでしょうか!?』

レディリー『非常に楽しみな所ね…』

ーーー数分後ーーー


御坂「つ……強過ぎる……」

光子「」

トロ「ご、ごめんにゃさい!痛かった?」

御坂「ええ、少しね……」

光子「そ、その様な小さな体からこれ程の強さを……言霊神拳は恐ろしすぎますわ…」


アリサ『…優勢を見せていた雷神風神コンビがここで逆転されてしまいました…!』

レディリー『…能力とも魔術とも違う異能の力、言霊神拳……アレイスターが黙っちゃ居ないわね…』

アリサ『?何て言ったの?』

レディリー『…』


御坂「じゃあ…観客席から見てるから頑張りなさいよ!」

光子「御武運を祈っておりますわ…」

トロ「うん!えっと……おなまえ聞いても良い?」

御坂「名前?……御坂美琴よ!」

光子「婚后光子ですわ」

トロ「光子おねえさんと美琴おねえさんかぁ…」

御坂「お、お姉さん?」

トロ「じゃあ決勝戦でもがんばってくるね!光子おねえさん!美琴おねえさん!」



御坂「……可愛いわね……」ポッ

光子「ですわね……」ポッ

食蜂(なんなら、私の能力でお持ち帰りしましょっか?)

御坂(ダメ、能力をそんな事に使わないで)

食蜂(冗談よぉ)


ーーー控室ーーー

電「……ふんふふん♪」

響「…いよいよ決勝戦か……ここまで長かったね」

暁「ここまで来たら絶対に勝たなきゃね!」

電「噛む~とふにゃんにゃん、にゃんにゃにゃ~にゃにゃにゃ」

島風「ここで勝って……提督にいっぱい褒めてもらうんだから!」

電「白面に照らされた指先に止まる番の蝶♪キラキラと、光る雪は貴方の様な気がして、息が出来なく…なった…♪」

暁「……ところで電は何を歌ってるのよ…」

響「最近ハマった曲らしいよ」

雷「前者はともかく後者が良く分からないんだけど…」


ーーー数分後ーーー


アリサ『さぁて!大覇星祭もそろそろ終わりに近付いてきました!』

レディリー『ここまで長かったわね……ホントにたった1日だったの?』

アリサ『実はもう7日間も立っているかもしれませんよ?』

レディリー『何ィ!?』


アリサ『なんてね!嘘だよ!』

レディリー『……貴方、言っていい事と悪い事があるのよ?少しは反省しなさい』

アリサ『う……ごめん…』


島風「よし…誰が出る?」

電「私が行くのです!」

雷「私もよ!」

響「…私も出る」

島風「そっか……じゃあ残った私達は観客席に居るね!」

電「うん!私達の本気を見ててね!」

アリサ『さぁて!逆叉学校サイドの生徒が入場し、続いてどこいつ学校の生徒も入場しました!』

トロ「みんな!がんばろうね!」

リッキー「ここまできたからには絶対に優勝するダスよ!」

ピエール「あ~ん!戦いが楽しみだわ~ン!」


アリサ『さて!両サイドの入場が終了した事ですし…そろそろ始めますか!』

レディリー『そうね……』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    逆叉学校VSどこいつ学校
    響Lv18  トロLv20
    雷Lv17  リッキーLv20
    電Lv17  ピエールLv20

    HP8   HP9
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アリサ『それでは……最後の試合!レディー…ゴーーー!!!』


電「磊磊落落!」

>磊磊落落

雷「クリスタル!」

>磊磊落落>クリスタル

響「……瑠璃鶲!」

>磊磊落落>クリスタル>瑠璃鶲

電「せいっ!」

アリサ『先手を取るは電!魚雷を発射する!』

ピエール「わう~~ン!?」

ピエールに3のダメージ!!

アリサ『その魚雷はワンちゃんに直撃してしまいます!大丈夫でしょうか!?』

ピエール「痛たた……まだまだよ、キタキツネ!」

>キタキツネ

リッキー「ネブラスカ!」

>キタキツネ>ネブラスカ

トロ「カシューナッツ!」

>キタキツネ>ネブラスカ>カシューナッツ

ピエール「キタキツネが!ネブラスカに行って~!カシューナッツを食べた!」

雷「きゃぁぁぁぁぁ!?」ピューーーン!!!!

雷に3のダメージ!

電「い、雷ちゃぁぁぁん!?」

響「ふ、吹き飛ばされた!?」

リッキー「見たか!これぞ言霊神拳ダスよ!」

響「ことだま……しんけん!?」

リッキー「詳しくは>>174を見るケロ」

雷「こぉぉらぁぁ!!メタ発言するなこのボケガエル!」

リッキー「これくらいは許容範囲内だケロ………ってボケガエル言うなケロ!!」

響「ねえカエルさん……そこは『ボケガエル言うなであります!』だよ?」

電「あの……共通点はカエルである事しか無いと思うのです…」

ピエール「……何の話をしてるのかしら?」

響「教えません」


リッキー「間違えた、>>173だったケロ」

雷「言い直さなくてもよろしい!」


電「えーと……津軽海峡!」

>津軽海峡

雷「う…ウカムルバス!」

>津軽海峡>ウカムルバス

響「水銀……あっ」

雷「……んで終わっちゃったわね」

響「この場合どうなるのかな?」

エラー娘『えっとなぁ~…言葉を繋げた分だけダメージ食らう~!』

響「え?」

突如、爆発が起こる。

響「……」アフロ

響に3のダメージ!

アリサ『おぉっと!!響選手がんで終わってしまう言葉を発してしまった為にペナルティとして3のダメージ!』

レディリー『状況は芳しくないわね……あと2ダメージ食らったら終わりよ?』


響「ううっ……ごめんなさい…」

雷「響の所為じゃ無いわよ!」

電「どうしよう……このままじゃ負けちゃう!」

響「くそっ!ここまで来てっ…!」


リッキー「…貞子!」

>貞子

ピエール「孤立!」

>貞子>孤立

リッキー「さあ!トロ!!ここで決めるダスよ!!」

響「っ!」



トロ「通行人!!」

リッキー「……はあ?」

トロ「うにゃ?」

アリサ『……やっちゃった』

レディリー『やっちゃったわね』

縺ゅ■繧??

上文字化けしちゃった、めんご


トロの地面が爆発した!トロに3のダメージ!

トロ「…」プスプス

ピエール「ああもう!後少しで勝てそうだったのに!」

リッキー「どうしてそこでヘマを踏むダスかそこで!!」

トロ「ごめんにゃさい……」シュン…


アリサ『ここで猫ちゃん、痛恨のミス!!響選手と同じ事をやらかしてしまった!!』

レディリー『これで逆叉学校サイドにも逆転の余地が現れたわね、まだ諦めないで!』


雷「……今よ!」

響「…ああ!」

電「アイヌ語!」

>アイヌ語

雷「ゴスペル!」

>アイヌ語>ゴスペル

響「ルイジアナ州!!」

>アイヌ語>ゴスペル>ルイジアナ州


電「これで………止めだぁぁぁぁ!!」

電はトロ達に向けて三連装魚雷を発射する。


トロ「うにゃああああ!?」

リッキー「ぬわーーっ!!!」

ピエール「バイバイキーーン!!!」

トロ達に3のダメージ!!トロ達は力尽きた!


アリサ『とここで試合終了ーーー!!!』

レディリー『決勝戦の割には…すぐに終わったわね…』


アリサ『と言う訳で!優勝は……逆叉学校!!』

<ワァァァァァァ!!


フェブリ「ねえねえ、だれが勝ったの?」

布束「……逆叉学校、フェブリをおんぶしてくれた子が通ってる学校だよ」

フェブリ「へ~!」

布束(…まだ分かりづらいかな)ナデナデ


アリサ『さて、隣町の学校の優勝で終わったこの大覇星祭ですが……具体的にどのような印象でしたか?』

レディリー『そうね、やはり予定を早めた上にたった1日だけの開催だったけど…本来の予定に添った物に負けず劣らずの内容だったわ』

アリサ『しかし……どういう訳か他の国や他の街からの参戦者が目立ったのはどういう事なんでしょうか?』

レディリー『ん~…本来は学園都市の学生や能力者達を優先的に集める大会なのだけれど…そればかりは分かりかねるわ…』

アリサ『そっか……』


トロ「あう……負けちゃった……ごめんなさい…」

ピエール「…もう良いわよ!あれは仕方ない事だわン!」

リッキー「…」


電「やったぁ!!勝ったよ!」

雷「これで科学だらけの街に私達の学校の名前を拡げる事が出来たわ!」

響「うん…みんな、お疲れさま……」






「まだ………終わっちゃい無いロボ!!!」

響「!?」

雷「!?」

アリサ『な、なんだ!?』

レディリー『まさかここで乱入とかないよね!?』


トロ「す、スズキ!!」

スズキ「ここはワガハイに任せるロボ!!」


雷「何よ、まだやるっての?」

スズキ「ふっふっふ……貴様らにはワガハイの真骨頂で叩きのめしてくれるわ!!」

電「やれる物ならやってみるのですっ!!」

スズキ「では……グレートスズキ、ゴォォォォォォ!!!」


スズキがかけ声をあげると彼方此方から何かのパーツが現れ、やがて一つに合体して行く。

スズキ『ドッキング完了!回路異常無し!』

スズキを模した巨大ロボットが完成し、スズキがコックピットに乗り込む。

電「」

雷「な…」

レディリー『なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁ!?』

布束「Crazy…!」

スズキ『ワッハッハッハッハ!これでワガハイに歯向かう敵共は皆ゴミに等しい!!』

響「えぇー…」

電「ひっ……いやっ…」ガタガタ

雷「電っ!?」

アリサ『ど……どうしよう!?』

レディリー『皆!ここから直ちに避難してっ!!コイツは危険過ぎる!!』

布束「くっ……フェブリ、お姉ちゃんを連れてお泊まりに出かけるよ!」

フェブリ「おとまり?きゃんぷー?」

布束「それとは少し違うけど……」

フェブリ「わーい!おねえちゃんときゃんぷ~!」

布束(…ごめんね、嘘ついて……)


ヴェールヌイ「……出るぞ」

アルバコア「…勝てるのかな?」

X-29「んなこた分かんねぇよ…今はアイツを止めなきゃならねえんだろうが」



スズキ『ワッハッハッハ!!ぐっちゃぐちゃに!!叩き潰してくれるわ!!!』

電「嫌だよぉ……助けてぇ…!」ガタガタガタ

雷「電っ!大丈夫だからっ!」

響「落ち着いて!」

暁「そうよ!アンチスキルの人たちも来るって言うから……落ち着いて避難しましょう!」

電「っ……」ガタガタガタ

雷「…?頭が光ってる…?」

雷は光っている電の頭に触れる。


今日はここで寝ます…お休み…


暁「雷!早く逃げて!」

雷「待って!電の頭が光ってるのよ!」

暁「だからってじっとしたまま触ってないで!早く!!」


電「っ……」ピカァァァァァ!!!

雷「わぁっ!?眩しっ!!」

暁「な、何が起こるの!?」

響「これは……!」

電から目映いばかりの光が溢れ出し、その光が止んだ後には頭部と胴体からチューブの様な器官が伸びているオレンジ色の巨人が居た。


電「っ……あれ?え?」

暁「」


電「えええええええええええええっ!?」

布束「unbelievable…」

アリサ『え?え?どういう事なの?電ちゃんが光ったと思ったらオレンジ色の巨人が居るんだけど?』

レディリー『知らねぇよ!そこ持つな!』


スズキ『そこなる者よ!ワガハイに歯向かう気か!?』

電『はわわわ…!』

雷「ねえ!電なの!?」

電『雷ちゃん!良かったぁぁ……』

雷「えっと……どうすれば良い!?」

電『この手に乗って!頭まで運ぶから!』

雷「分かったわ!」

暁「電!!」

電『暁ちゃん、私は大丈夫なのです!』

響「…電、これで奴と対等に戦えるね!」

電「響ちゃん……分かった、行くよ!!」



雷「ところで電はこの変なロボット?になっちゃったの?」

電「ううん……私はこの変なロボット?のコックピットのような所に居るよ」


響「まずはここからアイツを出そう!」

電『分かった!』

雷「んー…試しにジャンプして踏みつけてみたら?」

電『ジャンプ?』

雷「まずはしゃがんで力を溜めて!」

電『うん……しゅぅぅぅぅぅ……』

雷「今よ!」

電『…そぉいっ!!』

レディリー『おぉ!?』

アリサ『あんな巨体でジャンプ…!?』


電『でぇいっ!!』ズンッ!!!

スズキ『ふぐぅ!?』

雷「いいわよ!そこでもう一発!!」

電『わ、分かった!そりゃっ!!!』

スズキ『ぐふっ!!』

雷「良いわね……ああ、なんだか目がくらくらして来た…」

電『だ、大丈夫?』

雷「大丈夫よ、まだまだ行ける」

スズキ『くそっ……これで吹き飛べっ!!!』

スズキは自らの体を回転させ、大きな竜巻を引き起こす。

電『っ……!』

雷「大きい竜巻から小さな竜巻が出てくるわ!なんとか回避して!」

電『わ、分かった!』

電は飛ばされた竜巻を回避する、暫くしてスズキの周りを取り囲んでいた竜巻が遠くに移動する。


電『あ……竜巻が遠くに行っちゃった…』

雷「んー……何とかしてあの竜巻の中に飛ばせないかしら?」

響「……そうだ!何か鈍器で吹き飛ばすのは?」

電『鈍器?えーとーえーと……あ、ハンマーがあった!』

響「よし、そいつで敵を竜巻の中に吹っ飛ばせ!」


電『チェイサー!』パコォン!!!!

スズキ『うぉぉぉぉ………!』ピューーーン!!!


雷「よしっ!竜巻の中にホールインワン出来たわ!」

響「…コロシアムの外に落ちてくるよ!」

電『よぉしっ!!』ピョンッ!!

電は跳躍してコロシアムの外に出る。

スズキ『ぐぉっ!!』ダァン!!!

雷「良いわ!その調子で奴を倒すのよ!!」

スズキ『くそっ……舐めるなぁぁぁぁぁぁ!!!』ギャギャギャ

雷「ちょ、車に変形したっ!?」

電『突進してくる!!』

響「…タイミングを見計らってハンマーで迎え撃て!!」

電『分かった!………でやっ!!』パコォォォン!!!!

スズキ『うわーー!』パヒューーーン!!!

雷「良いわねー!」

スズキ『くそっ……ワガハイをここまで追いつめるとは……称賛に値するロボ!!』ガシャン、ガキョン

スズキ『だが!このワガハイを制すにはまだ不十分!!』ガチーン!!

電『え!?』


スズキ『食らえ!電撃弾!!』バチバチバチ…バシュッ!!!

スズキは電撃で出来た弾を射出する、その電撃は電が乗っているロボットに直撃する。

電『わぎゃぁぁ!?しししししびびびびれれれれるるるる~…!!』バチバチバチバチバチバチ…

雷「びりびびりびりび………」ビリビリビリ……

響「バリバリダー!」バリバリバリ…


スズキ『ふっふっふ……流石の貴様らも手も足も出まい』


電『しびびびび………』ビリビリビリ…

雷「こ、これは拙いわ……そ、早急に修理しなくちゃ!」

響「ふっ……こんな事もあろうと用意しておいたさ……いでよ!応急修理女神!」

応急修理女神「はーい!今回はこの機体ですね?」

響「何時もすまないね…」

応急修理女神「大丈夫です!では早速始めます!」


応急修理女神『貴方の傷…癒えよ!!』

応急修理女神がかけ声をあげると、ロボットの傷が消えて行く。

電『しびび……あれ?痺れなくなった……』

響「よし…これで回復出来たよ!」

応急修理女神「またのご利用をお待ちしておりますー!」

雷「てて……これで形成は整ったわね!」

スズキ『何ィ!?小癪なッ!!』

電『小癪で結構なのです!私は貴方にしつこく食らい付きます!!』

スズキ『…宜しい、ならばワガハイは全力を尽くして貴様を叩き潰してやる!!』


スズキが駆るロボットは戦闘機の形に変形して空中に浮遊する。

雷「ぷ、プロペラも無しにあんな巨体が浮くなんて……」

電『…だったら!ジャンプして踏んづけるだけなのですっ!!』

雷「きゃぁぁぁぁ!?」

響「くっ……このロボットはこんな巨体でどうして跳躍出来るのかな?」

電『良く分からないの……ですっ!!』ズンッ!!

スズキ『ぶふぉ!!』ベシャッ!!

電『どう!?』

スズキ『くそっ……ならばこれでも食らえっ!!』


スズキのロボットは両腕に装着されているドリルを電に向けて発射する。

響「ハンマーで打ち返せ!」

電『了解なのです!』

発射されたドリルを次々と打ち返すうちに、スズキのロボット自身が突進して来た。

電『そぉい!!』ズゥゥゥン!!

スズキ『お”うっ……』

しかし、電は突進して来たスズキを兜割りの要領でハンマーを振り下ろし、地面に叩き落とす。


響「よし、そろそろ止めだ!」

電『了解!!』

電はそのまま跳躍し、スズキのロボットに落下の勢いでハンマーを振り下ろして止めを刺す。

スズキ『うわぁぁぁぁぁ!!』ズガァァァァァァァン!!!!!

止めを刺されたスズキのロボットは大爆発を起こして消滅する。


電『ふぅ……危なかったぁ~!』

雷「やったわね!電!」

響「これで一件落着か…」

すると、電が乗っているロボットが突如光り出し、次第に消えて行く。

電『ほえ……?』

雷「おぉ~…」


暁「電!大丈夫だった!?」

電「あ、暁ちゃん!」

響「大丈夫さ、どうにかね」

暁「もうっ……心配させんじゃないわよ…!」ダキッ…

電「わひゃっ…」

雷「…さ!コロシアムに戻りましょ!」


ーーーーーーー

アリサ『そして……何はともあれ、逆叉学校の生徒の活躍によって暴走した選手を沈静化させる事が出来ましたね!』

レディリー『一時はどうなるかと思ったもの……貴方、どさくさに紛れて私の髪を引っ張ったでしょ?』

アリサ『う……だってその髪の毛柔らかそうだったもん…』

レディリー『…あの状況で髪を引っ張ろうだなんて考え浮かび上がる訳?』

アリサ『ごめん……あの時は気が動転してたから……』

レディリー『……ま、許してあげるわ………続きは今夜にしてよね?』

アリサ『レディリーちゃん……冗談言わないで』

レディリー『あら、良いじゃない!それとも上条くんとじゃなきゃイヤ?』

アリサ『どうしてそこで当麻くんが出てくるの!?』

レディリー『どうしてかしらね~?』

アリサ『……もう!』

レディリー『では、改めまして優勝は……逆叉学校!!』

<ワァァァァァァァァァ!!!!!

雷「なんだかんだあったけど……無事に終わってよかったわね!」

響「そうだね……どうしてか筋肉痛で痛い…」

食蜂(だらしないわねぇ、普段から鍛えてないでしょぉ?私が言えた立場じゃないけどぉ)

響(色々合って疲れたんだよ……)

食蜂(ま、今日はゆっくりストレッチした方が良いわよぉ)

響(う~い…あ、返事がやる気の無い内容に……)


1日間だけだったけど…とても短くて、とても長い大覇星祭も終了を迎え。

私達は普通の日常に戻ろうとしていた……





???「……ギギ……ソロソロココノモノトセッショクヲシテミル…」

ーーー7月 逆叉学校ーーー



島風「きりーつ!先生!おはようございます!」

暁・響・雷・電「おはようございます!」

島風「今日から7月です!今月も新しくいろいろと覚えたいと思います!」

エラー娘「うむ!みんな私の授業を良ーく覚えておく様に!」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

島風「それじゃあ着席!」


電「来月はいよいよ夏休みなのですっ!」

響「気が早いよ、まだ7月に入ったばっかりじゃないか」

島風(夏休みって何すれば良いのかな…)

暁「でも夏はもうすぐそこよ!今から色々と準備を始めておかなくっちゃ!」

暁「体のお手入れとか~…胸が大きくなる様にするとか~!」

エラー娘「見せる奴居ないくせに…」

暁「良いのよ別に!夏休みの間、ばったり私をエスコートしてくれるジェントルマンと出会うかもしれないのよ?」

島風(……色んな人に会えるのかな?)

電「…ま、いっか!それじゃ、夏について色々と覚えよー!」

エラー娘「んでは……」

      夏を楽しもう

エラー娘「何か質問は?」

島風「はーい!夏に行きたい場所って何処ですか?」

エラー娘「夏に行きたい場所?んー……水族館とか、海とか?」

島風「水族館って何?」

エラー娘「水の仲に住んでいる生き物等を展示している施設だよ、ペンギンも居るでよ!」

島風「へー!」

エラー娘「では!他に何か質問のある人は!?」

響「えっと……青空の下、家の外でやる事で楽しいのって何がある?」

今日はここで寝ます……


おまけと言っちゃあ何ですが、今更ながら注意書き。

1:このssは色々なキャラクター達とクロスします。
2:あんまり面白くないかも。
3:世界観がぐちゃぐちゃかもしれない。
4:二次創作ネタも。

これが許せるという方、引き続きお待ち下さい。


エラー娘「んー…散歩?」

響「散歩?」

エラー娘「そ、適当に何処かぶらぶら歩く事」

響「楽しいのかい?」

エラー娘「楽しいよ?色んな物が見れるかもしれないし、『不幸だー!』と嘆く輩も居るやもしれん」

響「ほう……それは良いな」

エラー娘「さて!他に何か質問は?」

電「あの!もしも二人で一緒に何処かに行くとしたら誰が良いですか?」

エラー娘「誰が良いかって?」

電「はい、それも……異性限定で…」

エラー娘「異性限定ね……それまた難しい質問だなぁ」

電「はい、先生の恋事情を参考にしようと思って」

エラー娘「んー……二人だけって言われたら……やっぱり行かないかな」

電「どうしてですか?」

エラー娘「やっぱさ、大事な仲間だもん…一人でも欠けるとやっぱ味気無いよ」

電「……そっか、ごめんなさい!変な質問しちゃって…」

エラー娘「何、気にする事は無いよ……じゃあ次の人ー!」

暁「じゃあじゃあ、夏に欠かせない物って?」

エラー娘「夏に欠かせないもの?そりゃ水よ水」

暁「水?」

エラー娘「そ、夏はとても暑いからね、こまめな水分補給は大事だよ!」

暁「なるほど……分かったわ!」

エラー娘「それでは、次の人ー!」

雷「じゃあ!水着姿が似合いそうな人って何ですか?」

響「…一応聞くけど、女の人の事だよね?」

雷「そうよ?」

響「…そっちのケがあったのか…」

雷「違うわよ!?何言ってんの!」

響「冗談さ…」

雷「もう!」

エラー娘「水着姿の似合う女の人?……アルバコアちゃんかな?」

雷「アルバコア?」

エラー娘「そうだよ、あの子は何時も男物の学ランの下に黒いスク水着てるもん」


響「そういえば彼女の機種は潜水艦だったね、スク水は当たり前か」

エラー娘「そうなのよ、何時も素足って訳でもなく黒いブーツと長い靴下履いてるよん」

雷「普通の潜水艦とは違うのね…」

エラー娘「イクとは違うのだよ!イクとは!!」ババァァァァァン!!!

イク「何をいうのね!イクは一流のスナイパーというステータスがあるのね!」ガララララッ!!!

雷「い、イク!?」

エラー娘「ふん、影から打つ事しか出来ない腰抜けに何の意味がある!自ら敵の眼前に向かい、敵とガチバトルをするのが真の漢よ!」ギャーギャー

イク「そんなの装甲が保たないのね!資材を無駄にせず、的確に敵をスナイプしてミッションを成功させるのが潜水艦の勤めなのね!」ギャーギャー

エラー娘「やられちゃったら元も子も無いやん」

イク「そ…そう言えばそうなのね…」

エラー娘「大体さ、雷撃戦でしか威力を発揮出来ないやん」

イク「あう……」

エラー娘「魚雷を使わずにガチで安定して殴り合えるウチのアルバコアの方が良いと思うよん」

イク「確かに…のね…」

エラー娘「…分かったらさっさと帰んなぁ!!」

バタァン!!!


イク「やられたぁ……今度会ったら……倍返しなのね!!」メラメラ


エラー娘「それでは、この授業はこれでお終い!」

雷(えぇー……何事も無かったかの様に続けた!?)

エラー娘「では、休み時間の後に授業始めるからねー」

暁・響・電・島風「はーい!」

雷(なんだか納得が行かないわ……)

ーーー休み時間ーーー


島風「あ……あづいー!!」

暁「ホント、何でこんなに暑いの!?」

島風「何でかな!」プンスコ

クロネコ「オレっちは黒いからミャ…こういう夏とかはホントに大変なんだよミャ…」

島風「あ!クロネコさん!久しぶり!」

クロネコ「おひさ、ちょっと近所のボス猫の相談に付き合ってたミャ」

島風「ボス猫?」

クロネコ「ああ、眼帯付けたでっけー虎猫でミャ…最近ブタ猫と言われるのが悩みなんだってミャ」

島風「大変だねー…」


クロネコ「ところで……そこに居るのは何だミャ?」

島風「?」


響「みズヲ……クれ…なイか…」カラッカラ

島風「お、お姉ちゃぁぁぁぁん!?」

暁「大変!!響が!響があまりの暑さに干涸びかけてる!!」

クロネコ「何!?は、早く水持ってこい!!」

ーーー数分後ーーー

響「ごきゅごきゅ……っかぁぁ~~~!!生き返る~~!!」プハァ!!

島風「良かった……死んじゃうかと思ったよ…」

響「いやぁ助かったよ!」テカテカ

クロネコ「それただの水なんだけどミャー…飲んだだけでどうしてそこまでテカテカするんだミャ?」

島風「あんなに干涸びてた後に水飲んだらそうなるよ……」

暁「一瞬貞子かと思ったもの…」

クロネコ「夏は怖えミャ……お前らも水分補給と健康管理は気をつけろよミャ?」

島風「はーい…」

クロネコ「じゃ、さらばだミャ」

暁「行っちゃったわね…」

島風「あ!そうだ!インデックスからスイカとメロンを貰ってたんだ!」

暁「ホント!?早速皆を呼んで食べましょう!どこにあるの?」

島風「えっとね、文月ちゃん達の教室の隅っこ!」

暁「よ、良く隠そうとしたわね……先に食べられてちゃ嫌だから早く行きましょ!」

島風「おっけー!」


ーーー文月達の教室ーーー


暁「」

島風「」

響「」


スイカだった物「オラハシンジマッタダー」パッカリ

生き残ったメロン「オラハミテシマッタダー」


暁「ねえ……これ…スイカよね?」

島風「うん…確かにここにスイカがあったんだよ?」

響「……割れてしまっているか…」

暁「……でも一体誰が?」

島風「そんなぁ……折角インデックスが送って来てくれたのにぃ…」

暁「許せないわ…!皆を緊急召集するわよ!!」

ーーー数分後ーーー

望月「一体どーしたってのさー」

暁「どうしたもこうしたも無いわよ!島風のスイカが割れちゃってるのよ!」

望月「んなもんあたしらの教室に置いといたのがいけない訳でしょー?あたししらないよー」

文月「望月ちゃん、そんな事言わないでよ!」

島風「いやー…そうなんだよねー…実際問題それがいけなかった訳だしさぁ…」

暁「島風…無理して明るく振る舞わなくても良いのよ?」

島風「ああうん……ごめん…」

望月「気にする事無いじゃん?大人しくメロンを食べようよ」

響「しかし……一体誰が?」

島風「あのね……インデックスからスイカとメロンが届けられたのね、割れちゃわない様にダンボールの中に入れといたんだけど…」

皐月「…で、見に来たら割れてたと言う訳だね」

暁「…とにかく犯人を探さなきゃね」

響「…その前に島風に状況を話してもらおう」


島風「えっとね…ダンボール箱にメロンと一緒に入れておいたのね、休み時間に見に来たらスイカだけ割れちゃってたんだ…」

響「ふむ……それを踏まえて皆の考えを早速聞こうじゃないか」




暁「はい!私が思うに、この事件は菊月が怪しいと思うわ!」

菊月「……何を根拠にだ?」

暁「やだ、私知ってるのよ?貴方が最近ダイエットしてるって事!」

菊月「」ギクッ

暁「メロンは美しい肌とプロポーションを守るのに大事なのよ!」

暁「お肌にいいメロンを残し、ダイエットの敵であるスイカだけ割った事は…行き過ぎた美への執着が生んだ哀しい事件よ…」

菊月「分かってないな…私はその様な事で崩れる柔な体は持っていないさ、スイカでもメロンでも…目の前に置かれたら勿体ないだろう」

暁「…つまり両方とも食べるってこと?」

菊月「その通り」

暁「むー…やっぱりシロか…」

皐月「むむむ……犯人は三日月かな!?」

三日月「な、何を仰って!?」

皐月「ちっちっち、見た目は子供、頭脳は大人の名探偵皐月の目は誤摩化せないよ?」

皐月「三日月はお嬢様、つまりスイカと言う庶民の食べ物は食べられない!」

三日月「う…」

皐月「未知の味、スイカ…日ごとに楽しみにする島風を見て、悔しさと嫉妬に押しつぶされそうな日々…そして遂に!!」

三日月「お待ち下さいな!!それだとメロンが無事な理由が付きませんわ!!」

皐月「あ……盲点だった」

三日月「見た目は子供、頭脳も子供だったと言う訳ですわね?」ニヤニヤ

皐月「くそぅ…」

三日月「代わりに私の予想をお聞き下さいませ…犯人は電じゃありませんこと?」

電「え?」

三日月「貴方は…巷でぷらずまという愛称?で人気ですわ」

電「具体的にどんな意味なのですか?」

三日月「貴方は優しい子、だけどぷらずまは悪い子と言う性格ですわ」

電「…もしかして二重人格と思ったの?」

三日月「早い話がそうで御座います」

電「…はぁ……先生、この人を撮み出して」

エラー娘「御意」

三日月「お、お待ち下さい!!この子が犯人の可能性だってあるのですわよ!?」

三日月「何よりこの子は自分が疑われたら私をこうやって先生に撮み出させようとしていますわ!証拠は揃っていますの!」

エラー娘「…良いねぇ、自分の仲間を疑うなんて…最ッ高だよテメェ」

三日月「あ、貴方は買収されていますのよ!?」

エラー娘「あ”?私は昨日電と寝てたし、今日は授業を受けさせてたよ?」

電「はい…休み時間の時は少し寝ちゃってました…」

三日月「あ、あら……そうでしたの…」


エラー娘「さぁ……ちょっと外で話そうな?」

三日月「…疑って申し訳ありませんでしたっ!」

エラー娘「ん……宜しい」

電「三日月ちゃんはお嬢様だからそういう世間の噂に流されやすいんだよね…分かるよ」

三日月「うっ…」グサッ

響「…私が考えるに、島風が間違えて割ってしまったんじゃないかと思う」

雷「何故に?」

響「ほら、つい気が緩んでダンボール箱をポトって落としちゃう事あるじゃないか?」

島風「私…落としてなかったと思うけど……あんまり自信が無いかな…」

響「ううむ…」

雷「そうだ……長月は?」

望月「ありゃ、そういや居ないね…どこほっつき歩いてんだろ?」

文月「今日の授業には居たのになぁ…どうしたんだろ…」

望月「てゆーか、あんたら甘過ぎ…あたしならこんな事件なんて論理的に解決出来るよ?」

暁「…貴方に私以上の推理が出来る訳ないわ」

三日月「そうですわ、私の推理以下の物しか出来ませんわよ?」

望月「そこのところは聞いてよ…果物の中には成熟する為にガスを出す物が有るのね、んで自分で出したガスを自分で吸収して甘ーく熟して行く訳」

望月「メロンやリンゴがそのガスを出しまくるのよ」

文月「へぇ…」

望月「ところがね、スイカはそのガスを吸収すると…早く熟し過ぎて破裂しちゃうのよ」

響「つまりだ……スイカが割れたのはメロンが出したガスの所為と言う訳かい?」

望月「そーゆーこと!言うなれば犯人はメロンって事よ!」

島風「へええ……メロンとスイカが仲が悪かったなんて知らなかったよ……」

雷「メロン、恐るべしね……」

今日はここまでで寝ます、誰も見てないだろうけど続きは書きますん。


暁「……?なんか臭うわね…」

電「暁ちゃん、どうしたの?」

暁「望月、なんか隠して無~い?」

望月「…何さ」

暁「いやあね、望月にしては良く知ってるなって思っただけよ?」

文月「確かに…何時も授業あんまり聞いてない望月ちゃんが…」

三日月「言われてみればおかしいですわね」

望月「良~く分かったよ……皆であたしの事を馬鹿にしてんのがね」

文月「ち、違うよぉ!」

望月「はぁ……もーいい、あたし知らなーい」

島風「あ…拗ねちゃった…」

皐月「…子供っぽいね…」

ガラララッ!

長月「遅くなってすまない!スイカを割った犯人が分かったぞ!」

菊月「…長月か、随分と遅かったな?」

島風「ホント!?誰なの!?」

長月「昨日の夜校長がスイカを食べようとして力任せに棒を振った結果、スイカはぐちゃぐちゃに破壊されたとの情報が入った!」

雷「ってことは……犯人は校長先生ね!」

電「そういえば校長先生…最近見ないのです…」

暁「……逃げたってことね!許せないわ!」

望月「ちぇっ……結局あたしの推理は必要なかったって事かよ…」

響「…そんな事無いさ、少しでも参考になったよ」

望月「…そーかい」


島風「まあ犯人は見つかったけど……スイカは割れたまんまだよね…」

望月「ま、残ったメロン食べよ?」

島風「そうだよね…」

雷「そうね、悩んでても仕方がないっか!」

電「…」

ーーー数分後ーー

望月「ぷぁー…食った食った!」

島風「ぷふー…おいしかったねー!」

響「結局犯人は捕まらずじまいだったけどね……」

望月「まー…良いじゃん?そん時に捕まえときゃ良い話だし」

菊月「ていうか、良く足りたな…」

島風「元々インデックスが一人で食べる予定だった物を貰ったからね」

暁「こんだけの大きさを一人で?何かの間違いでしょ?」

電「…前にインデックスちゃんが遊びに来てくれたときの事忘れちゃったの?」

暁「ごめん、忘れちゃったわ…」

電「…はぁ」

エラー娘「ま、校長の奴には後で話付けとくから……今日はもう帰りなさい?」

電「良いんですか?」

エラー娘「ええよー…その代わり宿題はちゃんとやってくる様に!」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

三日月・皐月・文月・菊月・長月「了解(はーい)!」

望月「あーい…」


ーーー数日後ーーー


エラー娘「…みんなー…授業始めっけどいいー?」

島風「良いよー……暑いけど」

エラー娘「そうだよねー…暑いよねー」

雷「鎮守府に帰っても皆暑がって土気が無くなってるわ、司令官もその魔の手にはまっちゃって………」

響「確かに夏は怖いね…」

エラー娘「そこでだー…夏をCOOLに乗り切る方法を考えるぜよー」

暁「良いわね!ほらほら皆!シャキッとしなさい!」

電「夏を涼しく乗り切る方法かー…皆で考えてみるのです!」

エラー娘「おー!」

ーーー考え中ーーー


エラー娘「皆、思いついたかね?」

雷「ええ!」

エラー娘「よし、では早速発表をば…」

響「…」

島風「お姉ちゃん?どうしたの?」ツンツン

響「」グラッ……バタ…

電「えっ?」

響「」チーン…


エラー娘「し、死んでる…」


島風「うそ……だよね?」

エラー娘「流石に死んでるは大袈裟だけど……この調子じゃ何時かそうなる」

暁「そんな!早く響を冷やしたりしないと!」

エラー娘「そうだね…電!頼める!?」

電「そうなると思って用意して来たのですっ!」つ夏バテ専用応急処置箱

エラー娘「おお!流石博士!」

雷「誰が博士よ…」

電「よっと……一応応急処置はコレで良いかな?」

島風「お姉ちゃん手際良いねー…どこで覚えたの?」

電「沈没しそうになった敵艦の乗員さん達を助けようとした時に覚えたのです、結構必要になるから覚えておいて損は無いよ?」

島風「へー!」

エラー娘「さて、響は一応応急処置をすませたから良いとして…残った君たちの発表を聞かせてくれるかな?」

暁「そうね……取り敢えずは」

雷「響が元に戻る方法もあるかもしれないし…」

エラー娘「では早速だけど、暁の考えから行ってみよう!!」

暁「じゃあ私の考えを発表するわ!お花を植えてみたら良いんじゃないかしら?」

雷「どうしてお花?そんな事よりジョウロの水で水遊びしましょうよ!」

暁「黙ってて!お花が咲くとね?お花の近くはなんだか涼しく感じるらしいのよ!」

エラー娘「あー…何かあるよねー」

暁「だから、お花を植えて目にも優しく体にも優しく作戦、どう思う?」

エラー娘「イイネー……ん?だけど今は夏だよね?その花が咲く頃には…」

暁「あ…もう夏が終わっちゃってるわね…」

エラー娘「その案自体は良いよ?だけど発動する時がちょっとばかし遅すぎたね」

暁「むー…良い作戦だと思ったんだけどなー」


エラー娘「じゃあ次は……」

雷「私が案を出すわ!最近流行ってるクールビズってのは?」

エラー娘「クールビズ?」

雷「そ!余計な物を着ないで涼しく過ごす方針よ!」

エラー娘「余計な服ねぇ……それだとアンタらが脱ぐ事になってまうけどええんか?」

電「えっ!?」

雷「え?」

エラー娘「だってアンタら、セーラー服とスカートしか脱ぐもん無いやん」

雷「…盲点だったわ」

エラー娘「…とにかく、貴方達にクールビズは向いてない!」

雷「そんなはっきり言わなくても…」

島風「じゃあ私の考えを発表するね!」

エラー娘「なんや?」

島風「冷たい物を食べれば良いと思うんだ!」

暁「そうね!かき氷とか、アイスクリームとか!」

エラー娘「冷たいものねぇ」

暁「一層の事!サイダーの類のジュースとか、飲むヨーグルトみたいなのを実装すれば良いと思うのよ!」

エラー娘「実装って…んなオンラインゲームじゃないんだから」

島風「どうかな?」

エラー娘「んー……」

雷「なんか……先生はこっそり一人だけ冷たい物食べてそうよねー」

エラー娘(んー……最近は…クリームあんみつとクリオロフォサウルスの形のアイスとジュラルアイス…おっといけない…)

雷「……」


エラー娘「えー……その意見は……残念ながら不採用ね」

島風「なんで!?」

エラー娘「長時間暑い場所に居た状態で冷たい物を食べると体を壊しちゃうかもしれないでしょうが!」

島風「そっか……」

雷「私にはお見通しよ、貴方が冷たい物を独り占めしたいだけでしょう!」

エラー娘「…何で?」

雷「とぼけたって無駄よ!貴方はこの暑さの中に漬けられていながら暑がってないもの!」

島風「そういえば!」

暁「先生、本当なの!?」

エラー娘「…あのねぇオマエラ方よ!こっちだって授業の内容とかオマエラの悪戯とか問題発言とかの対策方法とか考えて来てんだぞ!?」

エラー娘「こっちが冷たい物を食ってるのは否定しない、だけど普段苦労してる人が冷たい物食っても良いだろうに!」

雷「やっぱり食べてたのね!!ズルいわ!!」

暁「そうよ!不平等よ!」

島風「そーだそーだ!クリームソーダ!」

エラー娘「へぇそう……黙れ!!この世に真の平等など存在しない!!大人しく水筒持って水でもすすってろ!!」

暁・島風・雷・電「ブーブー!!」

エラー娘「口答えしたら極刑じゃい!!!」

暁・島風・雷・電「うっ…」

エラー娘「さあさあ次の意見を言う物はおらんのか!?」


電「あの……私の意見を聞いて下さいなのです」

エラー娘「うむ、どのような意見を言うのじゃな?」

電「ぶっちゃけた所…エアコンを付ければ良いと思います…」

エラー娘「あ…」

電「こんなに暑いのにエアコンが無いなんて…そんなの不条理です!」

エラー娘「その発想は無かったよ、うん」

暁「まず最初から備わってて欲しいわよ…」

エラー娘「…よし、明日から付けるわ…楽しみにしてねん」

電「ありがとうございます!」

雷「……結局夏を乗り切るのは…エアコンってことでファイナルアンサーね?」

エラー娘「まあそんなとこよ!」

暁「それは良いけど……響はまだ起きないのね…」

響「」

電「ずっと眠ったまま……もう起きないのかなぁ」

雷「…こういう時には、やっぱり寒くして起こした方が良いと思うわ」

暁「どうするのよ?」

雷「任せて!…………布団が吹っ飛んだ!!」


ひゅー…

エラー娘「ないわー」

暁・島風・電「……無い無い」

雷「お、お願いだから集中砲火しないで…」
















上間違えてもうた…!


響「さ……寒い……」ガタガタ

電「お……起きた!!」

暁「昏睡状態だった響を一瞬にして目覚めさせるなんて……雷のギャグどんだけ寒いのよ…」

響「こ、ここは…?」

雷「知らないの?貴方暑さで気を失ってたのよ?」

響「わ、私は…もの凄い怖い奴から女の子を守ってる夢見てた……」

エラー娘「おうおう、御熱い夢ですねー」ニヤニヤ

響「そしたら……急に吹雪が吹き荒れて…そこで夢は途切れてしまったよ…」

暁「あらら……」

エラー娘「まー…そこのところは雷の手柄って奴?」

雷「良かった…正直起きるのかどうか不安だったもの…」

響「???……まあ、何はともあれ…ありがとう」

エラー娘「じゃあ…そろそろ休み時間にしよっか…」

雷「はーい!」

響「???」



ーーー数時間後ーーー

ドレッドノート「皆様、理科の授業を始めますよ」

文月「はーい!」

ドレッドノート「今回は雷について勉強します」

雷「呼んだかしら!?」ガラッ!

ドレッドノート「お帰り下さい」ピシャン

皐月「」

文月「か、雷かぁ…」

菊月「流石に…雷位は知っているよな…?」

文月「う、うん……おそらがゴロゴロでピカピカ……ちょっと怖い…」

望月「あ”~…そういえばあたし昨日雷食らっちまったよ…ビリビリして動けなかったよ」

三日月「えぇ!?望月さん無事だったんですか!?」

望月「ん?今は別に大丈夫だけどー?」

ドレッドノート「その生命力、感服致します」

望月「まー…どっかで鍛えられたあたしのボディにかかれば…雷なんて雑魚同然よ」

菊月「き、鍛えれば雷を無効化出来るのか!?」

菊月(もしや…大発見!?)


皐月「っていうか、昨日は雲一つない良いお天気の日じゃなかったっけ?」

三日月「そういえば…」

望月「いやぁね…何かの逆鱗に触れたのか雷雲があたしに襲いかかって来たんだよねー」

望月「おかげであたしの心は今も土砂降りよー」

菊月「雷雲の方から追いかけてくるのか…先生は知っていましたか?」

ドレッドノート「……とある雷神の神話なら御聞きになりました事があります」

菊月「そうか……」

望月「ふーん……皆してそんなにあたしが戦った雷の話を聞きたい訳?」

三日月「良く分かりませんけど…雷って一瞬で落ちるのでしょう?戦いと言っても早く終わった訳ですわよね?」

望月「いいや、あたしが受けた雷…奴との戦いは持久戦だったよ…どこかの学生さんが補習を受けるくらい長かったかな」

菊月「それはおよそ2~3時間だな」

三日月「ますますあり得ませんわ」

ドレッドノート「しかし、雷神が本当に実在するのならば……自らの怒りの元凶である望月様を追いかけても可笑しくは御座いません」

皐月「ってことは望月は本物の雷神に追われて生きて帰って来たって事!?すごいよソレ!!」

望月「そーなのかー…あたし雷と言う物にあんまり詳しくないからさ、あんまり実感が涌かないんだよねー」


望月(昨日ホントに雷神に説教されたもん…しかも3時間、もう眠くて眠くてたまらないよ…)

菊月「そうか……今は自然現象としての雷について知識を深める為に教科書を読もうでは無いか」

ドレッドノート「では文月様、理科の教科書23ページを御開き下さい」

文月「はーい!えっと……雷は一瞬にして落ちますが、その瞬時にもの凄いエネルギーを放出します」

文月「その放電エネルギーは普通の家庭800世帯分のクーラーを8時間使ったエネルギーと同じくらいです」

三日月「…なんだかピンと来ませんわね」


ドレッドノート「他の例えを使うと、雷のパワーは一つの家庭で使用する電力の2日~100日分に相当します」

皐月「ん~…これまたえらく幅があるねー」

三日月「そうですわね…800世帯分のクーラーが8時間動くって話と…何かが食い違ってますわ…」

長月「確かに可笑しいな」

ドレッドノート「前者は雷のエネルギーの平均値を…後者はエネルギーの最小と最大を表しております」

ドレッドノート「…少し分かり辛かった様で、簡単な例えで表すと……60ワットの電球8万個分…これでどうでしょう?」

三日月「今までで一番分かりやすいですわ♪」

皐月「雷ってめちゃめちゃ凄いじゃん!」

文月「く、黒こげになっちゃうよ…」

皐月「ってか望月!!あんな当たったら即死の攻撃を2時間もの間躱し続けてたって言うの!?」

望月「ふぁ~……はてさて?雷食らってる間はちょっとばかし寝てたから覚えて無いんだー…」

菊月「それは気絶してただけだ!」

望月「司令官と一緒にお空に登ってく夢見たんだー…とっても気持ちよかったねアレ」

文月「ダメ!逝っちゃダメえ!!」

三日月「帰って来れて良かったですわ…」

望月「まあ夢から覚めたのも…最期の雷でお腹に強烈なボディーブローを食らったからなんだけどね」

皐月「ん!?雷がボディーブロー仕掛けて来た!?」

三日月「い、一体どのような雷なのでしょうか…」

ドレッドノート「先程言いました様に、望月様が雷神の怒りに触れたのなら…説教してる時に眠ってしまってはボディーブローを食らうのは避けられません」

菊月「成る程…本物の雷神が望月に激昂してたならばあり得るな」

望月「いや…雷神の逆鱗に触れて雷を落とされまくっただけだし」

皐月「えぇ!?ちょ、ホントに雷神が居たの!?」

菊月「何と!?雷神は実在したのか!!」

ドレッドノート「…その様子だと雷神の件は殆ど冗談として扱っていた様子で」

風呂入ってくる。待ってくれると嬉しいにゃー!






また間違えて投稿しちまったよ……


望月「確かに雷神は怖いねー…昨日新しく開発した兵器の試し打ちしてたんだけど、その砲弾が雷神をうっかり叩き落としてしまったみたいで…」

望月「その後3時間もの間雷落とされながら説教食らっただよ…」

皐月「…御愁傷様…」

ドレッドノート「それは嘸かし御疲れに成られた事でしょう、明日は遅刻しても宜しいのでゆっくり来て下さい」

望月「うん…ありがと…」




雷神「はっくしゅ!」

風神「どーしたんやー…くしゃみなんかしてー」

雷神「いや……誰かがアタシの事を噂してた様な気が…」

ーーー数時間後 所変わってアイテムのアジトーーー


フレンダ「今日もあーつーいー」

絹旗「ホント、毎日暑くて超嫌になります」

麦野「折角の休日だけどさー…こーまで暑いとやる気出ないわー」

浜面「お、俺……もう茹だって倒れそうなんだけど…」

浜面「滝壺は良いよなぁ…あんまり気にしてなさそうだし…」

滝壺「そうでもないよ、このじきはとっても暑いもん」

フレンダ「あー…結局こんな日は…ココット村の名物のアイスクリーム食べたい訳よ~」

麦野「フレンダ…アンタ昨日もそのアイス食べてなかった?」

フレンダ「ぬふふ~…夏の私のささやかな…ゼ・イ・タ・ク☆」

麦野(うわムカつく)

フレンダ「安らぎの一時、ココット村のアイスクリームって訳よ!」

麦野「毎日そんなの食ってると夏が終わった後に体重計の上で酷く後悔する事になるわよ?」

フレンダ「自慢の脚線美が奪われるのは痛いけど……結局それでも暑さで死ぬよりましな訳よ」

麦野「…そりゃそうだ…」


絹旗「さてさて、そこで私の夏の超フェイバリット!やっぱりかき氷ですよ」

麦野「かき氷かー…なっつかしー」

絹旗「いちご味のシロップがいっぱいかかった冷たい氷が…夏の暑さを超吹き飛ばします!」

フレンダ「氷か~…そうだ、今度私の爆弾で氷を砕いて作ったかち割り氷のプールに入らない?」

麦野「良いね!なんかもうそれでもしなきゃやってらんねえよ!」

滝壺「みんな、たのしそうだね…私もアイスやこおり…プールいっぱいに食べてみたいな」

麦野「滝壺も来なよ?」

浜面「そうだぞ、折角冷たさで夏の暑さ吹き飛ばせんだから」

滝壺「でも…つめたいものいっぱい食べると…頭がいたくなっちゃう事ってない?」

絹旗「ありますあります~!…超突然『キーン!』と来て…」

フレンダ「そうそう…心行くまで食べられないんだよねー」

麦野「ま・さ・にアイスクリーム頭痛!って奴?」

絹旗「麦野、超上手い事言うじゃないですか!中々詩的な表現ですよねー!」

浜面「いや、ホントにある言葉だぞ?」

絹旗「なんですか、上手い言葉先に言えなかったからって超負け惜しみは…」

麦野「えぇ!?マジで!?」

浜面「マジ」

滝壺「はまづらってものしりなんだね」ポッ

絹旗「……あれ?」


浜面「これに書いてあったぞ」スッ

麦野「えーと何々?…暑いときは血管が少し細くなって流れる血の量を少し抑えています」

麦野「そこで凄く冷たい物を食べると、脳の血管が広がり…血の量が急に増えて頭痛が起きます…それを…」


麦野「アイスクリーム頭痛(ice cream headache)と言います」

絹旗「ほー」

フレンダ「へー」

滝壺「そうだったんだね」

浜面「麦野…お前知らないで言ってたのかよ」

麦野「んだよその言い方は、確かにこれは今しがた思いついたもんだよ」

フレンダ「でもさ~…麦野よりその名にたどり着いた強者が居るなんてさ~…この世界奥が深いよね~」

浜面「他にも、ホットドック頭痛や…中華料理頭痛なんて言うのもあるぞ?」

絹旗「つまり、頭痛にはタネの数だけ超名前があるって事ですね、ちなみに皆さんはどんな頭痛に悩んでいますか?」

滝壺「はい、せんたくずつう」

絹旗「それはどういうものですか?」

滝壺「あのね…みんなと遊ぶか、はまづらと遊ぶか…どっちにしようか迷ってるとそのうち頭がいたくなってくるの…」

麦野「そんな頭痛には縁がないわねー…私だったら浜面も皆も丸ごと頂いちゃうよん……って何言わせんだコラ!!」

フレンダ「ふむふむ、全員丸ごと頂いちゃうと…」メモメモ

麦野「そこ、メモすんな」

浜面「まーでも…迷うってのも楽しいもんだぜ?」

フレンダ「はーい!次私ー!」

絹旗「どうぞ」

フレンダ「お小遣い頭痛…結局それは毎月月末になるとやってくる恐ろしい頭痛なわけよ」

フレンダ「数少ないお小遣いで鯖缶詰と鯖の胡麻味噌和えてんどっちを買えば良いのか考えてると頭が痛くなるんだよねー」

絹旗「それ超分かります」

麦野「…なんかゴメン」


絹旗「なるほど、世の中には色んな頭痛のタネがありますねー…私はさしずめ超浜面頭痛ってとこですかね!」

浜面「はぁ!?俺そんなにお前らを困らせてねえぞ!?」

麦野「それは寧ろ『脳幹崩し(ブレインダウナー)』じゃないのかにゃーん?」

絹旗「なんですかそれ!?それはそうと…麦野はどんな頭痛に超悩んでますか?」

麦野「私?特に悩みはないけど……私と善戦してくる様な奴と戦った後には頭痛が起こるね」

麦野「男女平等パンチを食らったときとかは特に多いにゃ~ん」

浜面(た、大将…)

絹旗(超パンチドランカーですね…)

フレンダ(結局、パンチドランカーな訳よ)


麦野「…どうしたのよ、皆して黙っちゃってさ」

絹旗「麦野、そんなんじゃその内超真っ白に燃え尽きますよ?」

麦野「あ”ぁ?私が真っ白に燃え尽きる?『立て!立つんだ!麦野!!』ってかぁ?なる訳ねぇだろがぁ!」

滝壺「むぎの、そういう油断がいけないんだよ?じぶんのからだをだいじにしようね」ナデナデ

麦野「……分かってるっての…」ボソッ



今日はここまでで、今度からは一気にでは無く少しずつ投稿しようと思います。

ーーー翌日ーーー

麦野「ん……」パチ

滝壺「むぎの、よくねむれた?」

麦野「まあね……ところで今日は何か仕事とか入ってんの?」

滝壺「はいってないよ」

麦野「そう……じゃー今日は電ちゃん達の所に遊びに行く?」

滝壺「どうして?」

麦野「どうしても、学園都市のすぐ隣の街にあるらしいからそんなに時間かかる事は無いと思うよ?」

滝壺「…わかった、むぎのが行きたいならわたしもいくよ」

麦野「ん、じゃあフレンダと絹旗と浜面呼んで来て」

滝壺「わかったよ、じゃあね」

バタン…


麦野「ふっふふーん♪」イソイソ

ーーー数分後ーーー

麦野「おーおー…皆集まったわねー」

浜面「んだよ麦野……今日は寝てたいのに…」

絹旗「私だって今日はC級映画を見たいですもん」

フレンダ「」

麦野「アンタらね…家で引き蘢ってばっか居ないで外出るわよ!」

浜面「まぁた何か仕事でも入ったのかよ?」

麦野「はーずれー!正解は隣町にある逆叉学校で電ちゃん達の学校を見に行こうっていう予定だにゃーん」

フレンダ「麦野ったらまた電のとこに行くのー?たまには私にも構って欲しい訳よ」

麦野「アンタが自重してくれたら構ってあげるわよ、じゃあ早速行っちゃう?」

絹旗「…まあ、電達の通ってる学校がどのような物かも気になりますし…」

フレンダ「ま、結局麦野が行きたいなら私も付いて行くって訳よ」

滝壺「はまづらもいこうよ…」グイグイ

浜面「はいはい……どうせ連れてかれると思ってたよ…」


ーーー逆叉学校ーーー

麦野「てなわけで!やって来たわよ!」

浜面「はええな…どうやってきたんだよ?」

麦野「そこは突っ込まない様に!」

フレンダ「そんな事よりも……さっきから野良猫だらけ…なんだか妹を思い出すのは気のせいかな」

麦野「せめてアンタを殺す事無くその妹さんには会ってみたいものよね」

フレンダ「ちょ、怖い事言わないでよ!?」

麦野「ごめん…悪い夢を見ちゃったからさ…」

絹旗「超気味が悪いです…」

浜面「やめてくれよな…」

麦野「さて!中に入りますか!」

滝壺「うん、はいろっか」

ーーー教室ーーー

麦野「たーのもー!!」

文月「」ビクッ

皐月「だ、誰だ!?」

麦野「…あら?人違い?」

ドレッドノート「…只今授業中で御座います、呉々も邪魔はせぬ様に」

麦野「ごめんなさい、第六駆逐隊がここに通ってるって聞いたんですが…」

ドレッドノート「第六駆逐隊のご友人でしたか?それは失礼致しました」

絹旗(こ、この人……私らが電達の友人だって事を一発で超見破りました……)

麦野(…執事かぁ………)

ドレッドノート「第六駆逐隊の皆様の教室はこの教室を出てすぐ右でございます」

麦野「ありがとうございます、ほらアンタ達…早速行くわよ」

滝壺「じゅぎょうのじゃまをしちゃってごめんなさい」ペコリ

皐月「あ…いえ…」


麦野「では今度こそ……たーのもー!」

響「良く来たの…」

電「…占い屋さンでーす」

暁「うっひっひっひ」

雷「貴方の事をなんでも占ってあげるんだから!」

フレンダ「なんじゃそりゃ…」

絹旗「あれ……なんだか超様子がおかしいですよ?」

浜面「どーしたってんだ…?」

暁「…良く来たねぇ…ひっひっひっひ」

麦野「ど…どうしたのよ?なんだか様子が変よ?」

暁「そうだねぇ…突然だけど麦野さん、あなたが心の奥底では大事に思ってる物を答えてくれるかのぉ?」

麦野「え?」

フレンダ「麦野が心の底で大事に思ってる物?」

暁「答えんと摘み出すぞい」

麦野「えーと……まず貴方のキャラがおかしくなってる事に付いて聞きたいんだけど…」

暁「質問は許さぬ!!さあ答えるのじゃ!!」

麦野「えぇ…えーと…………な、仲間?」ボソッ

暁「むむ?聞こえんのぉ~」

麦野「仲間!!」

絹旗「えっ!?」

フレンダ「あらやだ///」


麦野「オラよ、これで満足かよ?」

暁「ふむふむ……ではその仲間と同じくらい大切な物を答えるぞよ、どっちが大切かなんて比べられない物の方がちょうど良いかの~」

麦野「テメェっ…」

響「おっと、姉さんに手出し出来ない様に演算をジャミングさせてもらうよ」カチッ………

bgm:http://www.nicovideo.jp/watch/sm9678490

麦野(っ!?演算が出来なくなった!?)

絹旗「これは……キャパシティダウン!?」

響「残念……正解はジュラル星人が作った演算妨害レコードなんDA!!」

フレンダ「ジュラル星人!?」

絹旗「なんですかそれ!?」

暁「お前達の質問は許されてないっ!!さあ……答えよ!!」

麦野「ぐっ……絶対答えねぇよ!!」

暁「しょうがない……」

麦野「…言っとくけど私に拷問は聞かないわよ?」

暁「ならばこの宝玉で心を強引に覗いて心の奥底にあるもう一つの大事な物を探り当ててやるわ」

麦野「え…ちょ、やめっ…!」

暁「ふんじゃらほんじゃらふんじゃら……ももんじゃらもんじゃらももんじゃ…モジャモジャスラスラ…モスラスラ…」ワチョワチョワチョワチョワチョワチョ…

麦野「っ……」

暁「スラスラスラスラ………ふむ」

雷「な、なんて出たの!?」

暁「へぇー……麦野さんの好きな人は浜面仕上さんっていうのね!」

麦野「」

浜面「えっ!?俺!?」


麦野「」

暁「…違う?」

麦野「え……いや違うわよ!?」

暁「ふーん?まあ良いわよ…色々教えてくれてありがとう!」

麦野「え…?まあ…」

フレンダ「…ところで、どうしてこんな事をした訳?」

暁「……こういう訳よ」

   はい   いいえ

   こっくりさん

麦野「……はい?」

フレンダ「へ?」

滝壺「こっくりさん?」

暁「この世には能力者とも違う不思議な力が存在します…その力が貴方の質問に答えてくれるとしたら…貴方は何を質問しますか?」

滝壺「それはAIMバースト?」

暁「それとは違う類の力です、その力に対して質問をするのは麦野さんです…」

麦野「…」ガタガタガタガタ

フレンダ「大丈夫だよ麦野!幽霊って言うのは非科学的な事だもんあり得ない有り得ない!」ヒソヒソ…

麦野「おいテメェ…なんで幽霊の話になんだよ!?」ヒッソォォォォォ!!!

暁「…この世には科学のみでは証明出来ない事がある…それを麦野さんに知ってもらいたいのよ!」

絹旗「い、嫌です!超嫌です!!」ヒソッヒッソォ!!

麦野「んなこと私に言われても…」ヒソヒソ…

雷「分かったわ!こっくりさんってのがダメなのね!ここをこうして…!」

    はい   いいえ

     百合子さん

雷「これでどう?」

麦野(ぶっちゃけあんま変わんない…)


雷「じゃあこれ!」

     はい   いいえ

      ミサカさん

麦野「もうそれで良いわよ…」

暁「んー…まずは軽く試してみましょっか!」

フレンダ(ていうかキャラが戻ってる…)

暁「ミサカさん、ミサカさん、一方通行さんは女の人ですか?」

麦野「んなもん分かりきってるよ、男だよ多分」

暁「そうねー…まずはその簡単な質問が当たるかどうか試してみましょ…」

麦野(ああ…生きて帰れます様に…)

暁「まず、この十円玉に指を乗せて下さいな」

麦野「こ、こう?」スッ…

フレンダ(麦野っ!それダメな奴だよぉ!!)

島風「そのまま動かさないでね?」

麦野「ひっ!?」

島風「質問の途中で動かすと……ホ~ッホッホッホッホ…責任は取れないからね…?」

麦野(もう帰りたい…!)

暁「それでは早速開始しましょう……ミサカさん、ミサカさん…一方通行は女の人ですか?」

麦野「……」ドキドキ


      女     男
      ○
      ↑← ○

十円玉が指を乗せたまま『女』と書かれた文字に向かって、その上で止まる。

絹旗「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!勝手に動きましたよ!?どうしてですかぁ!?」ヒッソォォォォォォ!!!!

フレンダ「け…結局そんなの科学的に説明がつくって訳よ!深層心理が無意識に指先を正解の方に動かしてしまうだけだって!」ヒソヒソ!!

暁「んん~?これだから石頭は…じゃあここからが本番ですよ!麦野さんにも答えが分からない質問に答えて差し上げましょう!!」

麦野「ど、どんなの…?」

暁「…仲間と浜面、麦野さんの心の奥底ではどちらが大切なのか!これをミサカさんに聞いてみましょう!」

麦野「もう諦めろよ!」

暁「それでは……ミサカさん、ミサカさん、麦野さんが心の底で大切にしてるのは…仲間と浜面、どちらでしょう?」

        仲間   浜面

           ○

フレンダ(どうなる…?)

麦野(仲間に止まれ仲間に止まれ仲間に止まれ…)

        仲間   浜面
             ○
           ○ /

麦野「」

暁「浜面、と出ましたね……なるほどなるほど」

浜面「おい……マジなのか?」

麦野「」

フレンダ「麦野?」

暁「どうです?この結果にまだご不満?」

麦野「な……納得する訳ねえだろ!!なんかトリックでも仕掛けたんじゃねえのかよ!?」

暁「それじゃあ…もう一つ質問してみよっかな……麦野さんが恥ずかしくて正直に答えられない様な秘密を」

島風「それはちょっと拙いんじゃあ…」

麦野(お!ナイスフォロー!)

暁「何行ってるのよ!ここで引き下がったら一人前のレディーが付き合いたい男の人の特徴が分からないわよ!?」

麦野(やっぱりソレかよ!!ていうかもう諦めろよ!!)

絹旗(なんでしょうか、もの凄い執念が超感じられます)

暁「では……ミサカさん、ミサカさん、麦野さんが好きなタイプは…顔が綺麗な人と、志が立派な人…どちらでしょう~!」

          顔が綺麗な人    志が立派な人

                 ○

麦野「………」ゴゴゴゴゴゴ…

浜面(って言うか…これヤバいんじゃねえの…?麦野がそろそろキレてもおかしくねえぞ…)

バキッ

暁「?」

麦野「ん?」


十円/玉

暁「……十円玉が真っ二つに圧し折れちゃったわね」

麦野「……ごめん…ションボリ」

暁「…良いわよ、元はと言えば強引に占おうとした私達が悪いんだもの…」ナデナデ

麦野「暁…」

フレンダ「……」

暁「じゃ、これにて占いは終わりね、お疲れさま」

絹旗「よ、漸く終わってくれました……超怖かったです」

滝壺「そうかな?わたしはおもしろかったよ…はまづら、またあとでやろうね」

浜面「お?おお…」


暁「さて、迷惑かけちゃったわね……暫く休んでて下さい」

麦野「お…おう…」

フレンダ「思ったんだけどさ、結局こっくりさんって占いじゃない様な…」

暁「そこは突っ込まないで!」

絹旗「あはは…」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「今日は家庭科の授業を始めまーす!」

麦野「あのー…私らも居て良いのかしら?」

エラー娘「ん、生徒の友人さんなら歓迎だよ!」

フレンダ「?まあここが麦野が何時も夢中の電って奴が通ってる学校な訳ね?」

エラー娘「そ、将来的には生徒を増やしたいと思ってまーす」

響「先生、今日は何の授業をやるんですか?」

エラー娘「今日はね、ジャガイモの保存方法に付いて勉強しましょう!」

浜面「ジャガイモかー…そういや昨日、俺の昔の友達が今年取れたばかりの野菜とか沢山送って来たぜ!」

島風「わー…いいなー!」

浜面「夕飯はそのジャガイモで上手い料理を作ろうと思ってな…ほら、持って来てあるぞ」

絹旗「超浜面にしては珍しく気が利きますね!」

麦野「…やるじゃん」

滝壺「はまづらってやっぱりすごいね」ポッ

フレンダ「…まあ、良いんじゃないかな?」

エラー娘「じゃーここで食って来なよ、皆もソレで良いか?」

暁・響・雷・電・島風「異議なーし!」

エラー娘「と言う具合だ、ここで夕飯を作れ」

浜面「おう」


麦野「でもねー…ジャガイモって結構余らない?」

電「でも日持ちしそうですし、あまり気にしなくても良いんじゃないですか?」

麦野「そうは言ってもねー」

エラー娘「まあ教科書読んでみようよ…雷!」

雷「えっと……ジャガイモはそのまま保存しておくと芽が出てきます、ジャガイモの芽を食べると下痢や吐き気に教われるので注意して下さい」


case1:そのまま保存すると出てくる芽は、下痢や吐き気等の症状を起こす。


フレンダ「そっか…ジャガイモの芽ってのは体に毒って訳ね…」

滝壺(ジャガイモ……め…?)

浜面「…ジャガイモの芽って……気が付いたらもの凄く伸びてる事が多いんだよな?」

滝壺(ジャガイモのめってにょきにょき伸びるの!?)

麦野「心配しないの、そう言うのは私が包丁でブチコロシてあげる」

エラー娘「削ぎ落しね」

滝壺「だめだよむぎの!ジャガイモさんがかわいそうだよ!」

雷「…それがジャガイモに生まれて来た運命なのよ…」

滝壺「そんな…」

エラー娘「ジャガイモの芽で凹んでる奴は無害だけど…伸びてくるとソラニンと言う神経毒が出来るってさ」

case2:ジャガイモの芽にソラニンと言う神経毒有り。

絹旗「ソラニン?」

雷「麦野さんと御坂さんってホント似てるよね、これはまさしく他人のソラニンじゃない…」

絹旗「えっと…今のは…ソラニンと空似をかけたダジャレ?」

雷「ねえねえ!今のは何点?」

麦野「零点」

雷「そっか…二人は似てないのね…」


響「まあ他人のソラニンは置いといて!伸びたジャガイモの芽を食べてしまったら危ないと言う訳だ」

滝壺「?じゃあジャガイモさんのめがのびなかったら…きられずにすむのかな?」

響「まあそうなるよ」

滝壺「…じゃあのびないようにしてあげて…お願いします」

電「うう~ん……そんな都合のいい方法があればいいんだけど…」

エラー娘「教科書の続きを読んでみたら?」

電「えーと……ジャガイモはリンゴと一緒に保存しましょう、するとジャガイモの芽は伸びて来なくなります」

case3:リンゴと一緒に保存するとジャガイモの芽は伸びない。

フレンダ「おー…そんな便利な裏技があったのね!」

滝壺「これでジャガイモさんもめがきられないね!」

絹旗「そうですね!ジャガイモが余ってしまっても超気にしなくて済みます!」

麦野「浜面、良かったじゃん」

浜面「お…おう!」

麦野「滝壺も良かったわね」

滝壺「うん!」ニコッ

麦野(なんで滝壺がさっきから芽にこだわるのかが良く分からないけどね…)

暁「ところでどうしてジャガイモってリンゴと一緒だと芽が伸びないのかしら?」

雷「確かに不思議よね!」



滝壺「ふしぎもなにも…ジャガイモさんは血とかそういうあかいものがにがてなんだよ?だから赤いリンゴを見たくないからお目めをつぶってるんだよ!」

麦野「……は?」


エラー娘「ンン~?まさかそれって~……おい…ジャガイモの目じゃなくって…」

エラー娘「芽だよ!芽ェ!!」

滝壺「っ!?」ビクッ

浜面「おい!あんまり滝壺を怖がらせるなよ!」

エラー娘「黙れ!!喝だァ!!!」バァァァァァン!!!

浜面「ぶへっ!」バァァァァン!!!

暁「は、浜面さーんっ!!」

エラー娘「大体よォ……ジャガイモは人じゃないだろ!!食いもンだろォが!!」プンスカ

滝壺「…」シュン

麦野「…ちょっと、怒らないでもらえる?元々滝壺の早とちりだから…」

エラー娘「あァ?テメェ俺様に挑もうってンですかァ?」

麦野「そうやってキレてばっか居るのもどうかと思うけど?」

エラー娘「三十路に言われたく無ェわァ」

麦野「…気の弱い滝壺を第一位みたいに罵った挙げ句、私の事まで侮辱するとはね……」



麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

エラー娘「上等だァ!最ッ高に愉快なスクラップにしてやンよォォォ!!」

ドォン!!

島風「今は授業中だよ!!静かにして!!」ウガー!!

エラー娘「すんまっせんしたー」ドゲザァ

麦野「ケッ…さっきまでの威勢はどうしたんだよ?」

島風「麦野さん!!貴方も静かにして!!」ペシッ

麦野「あぁんっ」


麦野「廊下に立たされた…」

エラー娘「…チックショウ…」



暁「まあそれはそれとして……リンゴと一緒だとジャガイモの芽が伸びない訳って…一体なんなの?」

響「えーと…リンゴの出すエチレンにはジャガイモの芽の伸びを抑える効果があります」

case4:リンゴの出すエチレンがジャガイモの芽の伸びを抑える。

雷「それがエチレンね?」

電「あっ…でもこっちのページには…エチレンには植物を腐敗させる効果がありますって書いてあるよ?」

絹旗「それって…リンゴと一緒だとトマトや白菜が超腐りやすいってことですか?」

case5:エチレンは植物(トマト、白菜)を腐らせる。

雷「なるほど、それでこっちのページにジャガイモとリンゴはビニール袋に入れて袋の口に封をしましょうって書いてあるのね!」

フレンダ「おぉー!それなら植物も安心って訳よ!」

電「でもこっちページに…ジャガイモをビニール袋等で密封して保存するのは良くありません、ジャガイモが呼吸出来なくなって悪影響が出ますって書いてあるよ!!」

フレンダ「はあ?」

case6:ジャガイモをビニール袋で密封すると呼吸が出来なくなる。

暁「…結局どうすれば良いのよ!?」

絹旗「どう足掻いてもバッドエンドとか超無理ゲーじゃないですかやだー!!」

滝壺「あの…」

響「…どうしたんだい?」

滝壺「芽がでちゃうまえにジャガイモたべちゃえばいいんじゃないかな?そしたらおなかいた~いにならずにすむもん」

暁・響・雷・電・島風「あ、そっか!」

フレンダ・絹旗「それだ!!」

雷「授業のテーマであるジャガイモの保存方法じゃないけど……解決策はソレしかなさそうね!!」


暁「ふぅ……なかなか手強い相手だったわね!」

電「滝壺ちゃんが居なかったら…きっと解決出来なかったと思うの…滝壺ちゃんありがとう!」

滝壺「えへへ……じゃあむぎのとここのせんせいをかいほうして」

島風「ん、りょーかい!…ほら先生達!そろそろご飯の時間だよ!」


麦野「無限係数(シュレディンガー)…決着は料理で付けるわよ!」

エラー娘「ふん、たかがレベル5が私に敵うとでも思ってんのかな!?」

麦野「料理のレパートリーだけは自信あるのよ?」

エラー娘「あ、これ私が勝ったわ…うん、お疲れっしたー」

麦野「ま、待ちなさいよ!こっちには仲間が居るんだから!!」

エラー娘「良いよ、何人でも掛かって来い…そうじゃなきゃ面白くない」

麦野「そう来なくっちゃ!!」

ーーー数時間後ーーー


エラー娘「ぷぁー…食った食ったぁ!」

雷「たまにはこういうのも良いわよねー!」

麦野「そーいえばさ、ここの学校には夏休みってのはあるの?」

エラー娘「あるよー」

麦野「マジで!?」

フレンダ「えぇー!休みがいっぱいあって…何をしたら良いか悩んじゃう訳!?」

絹旗「超羨ましいです!!」

響「そこでだ!有意義な夏休みを送る為にも…皆に少しインタビューさせてくれるかい?」

電「麦野さん達をお手本にするのです!」

フレンダ「へ?私達?」

麦野「…まー良いじゃん?まず何が聞きたいの?」

雷「最近運動不足なのよねー…何か体を動かしたいんだけど、何が良いかな?」

麦野「体を動かす事?そーねー……無難にラジオ体操とかは?」


雷「ラジオ体操ね……ありがと!」

浜面「って言うかお前の様なチビにラジオ体操なんて出来んのか?5分もやったらばてる姿が見えるんだが…」

雷「せめて10分は続けるのが目標よ!休み明けの私を見たらきっと驚くんだから!」

雷「島風+夕立改二=休み明けの私を現実にしてみせるわ!!」

フレンダ「はいはい、次になんか質問あるー?」

電「あの……普段中々出来ないけど…休みがいっぱいあったらやりたい事って何ですか?」

フレンダ「タメ口で良いよー!そうだねー……思いっきりはめを外して一日中遊びまくりたいかなー」

絹旗「1日休みがあれば出来るじゃないですか…」

フレンダ「分かってないなぁーチミは!ばか騒ぎしたあとの朝日が気持ち良いんじゃん!」

絹旗「そういう物なんですかねぇ」

フレンダ「そういうもんなの!他に何か質問は?」

島風「滝壺ちゃん…今何かして欲しい事ってある?」

滝壺「いましてほしいこと?うーん……マッサージかな」

島風「マッサージ?」

滝壺「うん、さいきんかたこりがひどくて…」

絹旗(その超デカい胸の所為ですよ)

滝壺「でもあんまりうごいていわたしのかたがこるんだもん、みんなはもっとこってるとおもうんだ」

麦野「滝壺…」

滝壺「だから…そのこりをほぐしてくれるひとがいたらいいなっておもってたんだ」

絹旗(なんですか!滝壺さんは私達に気を使ってくれてただけじゃないですか!それなのにたかが胸の大きさを気にしてて妬んでいた私は超馬鹿です!!)

島風「…よし!今年の夏はマッサージ…いや、ほぐしのプロを目指してある人の所で修行を積むよ!休み明け前には物にしてみせるから!」

電「がんばってね!」

島風「おーよ!壁を砕くかの様に…まずはそのかた~い凝りを揉み解す!」

浜面「ふむふむ……じゃあ逆に聞こう、そこの黒髪の子供…」

暁「暁よ!覚えなさいよね!あと子供言うな!ちゃんとレディーとして扱ってくれなきゃ嫌なんだから!」


今日はここまで、明日もお楽しみに。じゃん、けん、ぽん(グー)!うふ!


浜面「悪い悪い、じゃあ暁!お前は自分をレディーとしてエスコートしてくれる奴とかに会いたいとか思った事は無いか?」

暁「あるわ!心が優しくて気遣いもしてくれて…そして何よりも私を子供扱いしない人が良いわ!」

絹旗「超注文多っ!!」

麦野「そんな奴居ないわよ、オイ浜面…何か心当たりはねえのかよ?」

浜面「ん~…大将なら出来そうかも…」

暁「大将?」

浜面「上条当麻の事だよ」

暁「あ!もしかして大覇星祭でのつんつん頭の選手?」

浜面「なんだ…知ってんじゃん」

暁「あの人は前にも私達の鎮守府に遊びに来た事があるのよ!」

麦野「へー」

浜面「あ、でも大将は……どういう訳か不幸に見舞われてばっかなんだよなぁ」

暁「そうなの?」

浜面「ああ……ソレさえ無きゃなー」

響「ていうか……夏休みの有意義な過ごし方を参考にするのに…エスコートしてくれる様な人をきってどうするんだい」

暁「何よ、夏休みの間にばったりと出会うかもしれないじゃない!そういう響は何を聞くのよ?」

響「私はこれまでの意見を参考に…夏休みの1日のスケジュール表を考える!先生には板書をお願いするよ」

エラー娘「まっかせなさい!」

響「それでは皆!良く聞いて!朝起きたら外に出ましょう、ラジオからながれる例のレコードの曲にあわせて体操しましょう」

AM 6:00 ラジヲ体操

響「お昼の午前中に宿題を済ませておきましょう、夏は汗を大量にかくのでこまめな水分補給が必要です」

AM 10:00 暑いので水分補給をするんDA☆

響「お昼過ぎの暑い時間帯は日射病になりやすいので…遊ぶ時は頭に帽子を被りましょう」

PM 02:00 日射病にならない為に被る帽子を渡す事を惜しまないのが我々ジュラル星人だ


麦野「ちょっとまって!さっきから突っ込みどころが多いんだけど!?特に先生が書いてる事!!」

響「何時も外で遊んでばかりではいけません、暗くなると怪しいロリコンに[ピーーー]されるかもしれないので早めに家に帰りましょう」

PM 06:00 ッエーイ☆と叫ぶモヤシが特に出没します、だがその他一切の事は分かりません!

麦野(可哀想な一方通行…)

響「夕飯の前にはドックにのんびり入渠しましょう、湯船に肩まで浸かるとリラックス出来ます」

PM 08:00 お風呂でのんびりしましょう。

響「夜寝る前にはマッサージしてもらいましょう、1日の疲れが取れてぐっすり眠れます」

PM 10:00 馬鹿デカい疲れはマッサージで取ってもらうんDA☆

響「とまあこんな感じさ、分かったかな?」

島風「うん!これで夏休みの1日の計画はバッチリだよ!」

絹旗「でもこういう計画って建てただけで超満足しちゃいますよねー」

フレンダ「そうそう、それで結局朝から晩までダラダラとゲームを続けちゃう訳よ」

島風「わ、私は規則正しくがんばるもん!そこの金髪さんみたいにダラダラさんじゃないよ!」

島風「ダラダラしてると足が太っちゃうよ!?」

フレンダ「太らない太らない、どうせ休みも仕事が入る訳よ」

麦野「その慢心がダメだってのに…」

エラー娘「さて……そろそろ帰りますかな?」

麦野「いんや、折角だからここ使って肝試ししない?」

暁・響・雷・電・島風「肝試し?」

麦野「そ、電気が付いてない学校の中を探索して目的地まで向かうのさ」


暫く出かけなくないと行けなくなりました、お許し下さい!


エラー娘「そーだねー…今日の夜やろっか!」

島風「えっ」

暁「よ……夜?」

麦野「当たり前じゃねえかよ、それとも……怖いか?」

暁「だっ……大丈夫よ!」

島風「大丈夫だ、問題ない」

麦野「よし、じゃあ7時に早速始めるぞ」

エラー娘「泣いて帰って来ても知らんからなー!」

電「だ、大丈夫だと思います……」

ーーー午後7時ーーー

エラー娘「よぉし、早速始めましょー」

暁「あの……やっぱり電気は消すの?」

エラー娘「甘ったれた事言ってんじゃないよ!」

島風「目的地は?」

エラー娘「目的地?そうだねぇ……今最も怪奇現象が流行っている図書室に向かってもらおう!」

暁「えぇー……」

電「そういえば、私たち全員で行くのですか?」

エラー娘「いんや…今回は4チームに分かれてもらうよ」

電「4チーム?」

エラー娘「そ、まず一つ目は『雷・響』の二人、二つ目は『島風・暁』の二人、三つ目は『電・麦野』の二人、4つ目は『滝壺・絹旗』の二人だよん」

浜面「おいおい、俺は?」

エラー娘「知らんな」

浜面「ハブられたって事かよ……畜生」


フレンダ「ちょっとまって、私もハブられてる訳よ!」

エラー娘「あ、居たんだ」

フレンダ「酷い!」

エラー娘「じゃあ五つ目は『フレンダ・浜面』ねー」

フレンダ「……ま、我慢してやる訳よ」

浜面「あんま怯えるなよ?」

フレンダ「大丈夫!結局グロい光景いっぱい目にしてるから平気な訳よ!」

浜面「まあ幽霊自体本当に居るのかって話でもあるけどな…」

エラー娘「では、肝試しを始めます!各自暗がりを探索しながら図書室に向かってねー!」

ーーー廊下ーーー

BGM:http://www.nicovideo.jp/watch/sm20114185

雷「さ、流石に夜だと雰囲気があるわねー」

響「ああ」

雷「ねえ……幽霊って居ると思う?」

響「居るんじゃないかな?」

雷「な、何を根拠に?」

響「知らない」

雷「……それよりも、図書室ってどこにあったっけ…?」

響「…確か3階の北だった様な…」

雷「え、ええ…さっさとそこに向かって終わらせるわよ!」

ーーー2階 理科室ーーー

滝壺「……図書室ってどこなのかな?」

絹旗「3階の……超北です!」

滝壺「きほんてきにどのへん?」

絹旗「えっと……それは…」

ケッケッケッケ…

絹旗「?なんですか…?」

滝壺「…私の能力ではこの声のぬしはみえなかったよ…」

絹旗「て……てことは…?超マジ物の幽霊…!?」


絹旗「は、早く逃げましょう!」

滝壺「まって、もしほんとうに幽霊だったら…いちど幽霊のAIM拡散力場をかくにんしなくちゃ」

絹旗「…幽霊がAIM拡散力場の塊だったら…その力場の法則を記録し、幽霊の位置を超分かりやすくする為ですね?」

滝壺「うん」

絹旗「そうですか…」

「ウヒャヒャヒャ!!」

滝壺「!くるよ!」

絹旗「い、一体どんな奴ですか…!?」

滝壺と着ぬ旗が身構えた先には、透けた緑色の何かが居た。

絹旗「!幽霊です!」

滝壺「うん、私はこの幽霊の力場を調べてる、きぬはたはなんとかこの幽霊の気を引いてて!」

絹旗「超了解です!」ダッ

「ン?何者ダ?」

絹旗(…言葉は超喋れるようですね…)

ルノーマ「俺、ルノーマ…オレト遊バナイカ?」

絹旗(危害を加える様な様子も無さそうだし…)

絹旗「良いでしょう…超遊んでやりますよ」

ルノーマ「ヨシ……ジャアドッジボールデ遊ボウジャナイカ」

絹旗「あれ?ボールは…?」

ルノーマ「コノボールヲ使ウ…オレニ3回ボールヲ当テレタラ、オ前ノ勝チニシテヤル」

絹旗「どう見てもすり抜けそうなんですがそれは…」

ルノーマ「ソレデ良イ…当テルト言ッテモ俺ノ体ヲスリ抜ケサセレバ良イ」

絹旗「まあ良いでしょう…行きますよ!」


絹旗「せぇいっ!」ブンッ!

ルノーマ「当タランヨ!」ヒュッ!

絹旗「くっ…!」パシッ

滝壺(きぬはた……がんばって!)


絹旗「…そこだっ!」

ルノーマ「甘イ!」ヒュッ!

絹旗「…なんちゃって!!」ブンッ!

ルノーマ「フェイント!?」

絹旗「よし…!後二回です!」

ルノーマ「中々ヤルナ……シカシ…コウハ行カナイゾ!!」

絹旗「それはどうですかっ!?」

ルノーマ「コレデモ食ラエ!」ブンッ!!

絹旗「わひゃっ!?ちょ、貴方から攻撃してくるって聞いてないですよ!」

ルノーマ「スマンナ、先ニ言ッテオカナカッタ俺ガ悪イ…」

絹旗「まあ……そうじゃなくちゃ面白くありませんものね!」

滝壺(後少し……少しすればこいつの力場が調べられる…)


絹旗「そぉいっ!」ブンッ!

ルノーマ「オッ!」

絹旗「よしっ!後一回!」

ルノーマ「フッフッフ……ナラバ俺ノ本気ヲ見ヨ!!」

絹旗「っ!?この部屋にある物質を大量に浮遊させている!?」

暫く休憩します、お待ちになって~!


滝壺「きぬはた!そいつは物体を浮遊させるちからを持ってる!」

絹旗「分かってます!くそっ…これじゃあボールを投げても盾にされる…!」

ルノーマ「フフフ…ドウスル?」

絹旗(……どうするか…?)

滝壺「ねえ!きぬはたにはアレがあるはず!」

絹旗「…そうか!アレがありました!」

ルノーマ「何ヲスルツモリダ?」

絹旗「…そりゃっ!」バキッ!!

ルノーマ「ア!浮カバセテイタ物達ガ砕カレタ!」

絹旗「ふふふ……これぞ私の能力、窒素装甲(オフェンスアーマー)です!」

ルノーマ「ナンデモ破壊スル鎧デ物ヲ壊シタト言ウ事カ……」

絹旗「さて……フィニッシュは頂きます!!」ブンッ!!!

ルノーマ「グッ…」

絹旗「やったぁ!超勝ちましたっ!!」

ルノーマ「強イナ……名前ハ?」

絹旗「……絹旗最愛です!最も愛すると書いて最愛です!」

ルノーマ「…良イ名前ダナ」

絹旗「ありがとうございます!」テレッ

滝壺「よかったね、きぬはた」

ルノーマ「…ココニハ肝試シデ来テイルノカ?」

絹旗「はい!私の他にも四組居るはずです」

ルノーマ「ソウカ、ソレナラバ『アイツ』ニハ気ヲ付ケロ…」

絹旗「アイツ?」

ルノーマ「ココニ住ミ着ク幽霊ノ王ダ、見ツカッタラ額縁ノ中ニ閉ジ込メラレルゾ…」

絹旗「分かりました!超気を付けます!」


ーーー美術室ーーー

フレンダ「ここはどこなのよ?」

浜面「えーと、美術室らしいぜ?」

フレンダ「ふーん……絵とかそういう物を書く教室なのかな?」

浜面「多分そうじゃないのか?」

フレンダ「懐かしいなぁ……浜面、試しに私をモデルに絵を書いてみなさいよ」

浜面「えぇっ!?何で俺が!?今は肝試ししてるはずじゃあ…」

フレンダ「結局そんな事どうでも良い訳よ、ほら早く書いて!明かり付けるから!」

浜面「あぁもうしょうがない奴…」

ーーー数分後ーーー

フレンダ「浜面ー…どんな感じー?」

浜面「んー…我ながら良いじゃないかと思うが…」

フレンダ「見せて見せてー!……何これ、浜面にしては上手いじゃん!?」

浜面「結構前に絵描きを齧ってたからな、それなりの絵は書けるさ」

フレンダ「えー?認めたくないけど上手だよ?結局止めちゃうのは勿体ない訳よ」

浜面「そうか?うーん……もう一度やってみるかなぁ…」

フレンダ(むっふっふ……結局こうやって煽てておけば後々楽になるって訳よ)

「キパパパパ…」

フレンダ「?」

浜面「…!上だっ!」

フレンダ「えっ!?」

「キャパッ!!」ヒュー!

天上から紫色の何かがフレンダに覆い被さり、そのまま取り込んでしまう。

フレンダ「~~っ!?」ゴボゴボ

浜面「フレンダっ!待ってろ、今助けるぞ!!」


「キパパパ!エモノ!久シブリノエモノ!シカモ女ノ子!キタヨコレ!」チャプ…

浜面「フレンダ!手を!!」ザブ…

フレンダ「…っ!」ゴボゴボ…

「キパパパ……エモノ~♪エモノ~♪」グチュグチュ…

フレンダ「あっ…んっ!」グチュグチュ…


浜面「ぐっ……どぉりゃぁっ!!」ザバァッ!!

フレンダ「ぷはっ…!」

「ア!僕ノエモノヲ奪ッタナ!返セ!!」

浜面「断る!!お前は一体何者なんだ!!」

ルクリパ「ルクリパダ!ヨクモ僕ノエモノヲ奪ッテクレタナ!」

浜面「……」

フレンダ「ど、どうする訳よ…?」

浜面「どうするって?決まってんだろ!!」

フレンダ「…!」

浜面「逃~げるんだよォ~!」ガシッ、タッタッタ…

フレンダ「えっ!?あ~~~れ~~………」

ルクリパ「待ッテ!ソリャ無イヨ~!」

…つーん……

ルクリパ「……チクショウ!」

ーーー廊下ーーー

浜面「あ、危なかったな…」

フレンダ「はぁっ…はぁっ…ちょっと走り過ぎた訳よ…」

浜面「大丈夫か?もう少し休むか?」

フレンダ「ううん…さっさと図書室に行って終わらす訳よ…」

浜面「分かった、疲れたら言えよ?」

暫く休むわー…こんなグダグダなss見てる人居るのかねぇ…もう3回も言ってるけど。


ーーー二階 廊下ーーー

島風「ねー…ホントに幽霊なんて居るのかなぁ?」

暁「居ないわよ……多分」

島風「私は居ると思うな……さっきからなんかピアノが聞こえてくるし…」

暁「ちょ、怖い事言わないでよ……」

島風「ねえねえ、音楽室に行ってみようよ」

暁「何言ってるのよ!早く図書室に行きましょうよ!」

島風「ふ~ん…怖いんだ」

暁「」ギクッ

島風「お姉ちゃんはもう子供じゃ無いんでしょ?だったらお化けなんて平気だと思ったんだけどなぁ…」

暁「なっ…そんな事無いわよ!!」

島風「じゃあ行こうよ?」

暁「ええ!受けて立つわよっ!!」

島風「そー来なくちゃ!じゃあ早速GO!」

ーーー音楽室前ーーー

島風「…やっぱりここから聞こえて来るみたい」

暁「……私が先に行ってるわ」

島風「そんな、私も一緒に行くよ!」

暁「い、妹に怖い思いはさせたくないもの!」ガタガタ

島風「震えてる震えてる!無理しないで!!」

暁「あ、暁は大丈夫なんだから!」ダッ!

島風「あ……一人で入ってっちゃった…」


ーーー音楽室ーーー

暁「……誰が弾いてるのかしらっ!?」

???「…」ポロン♪ポロロン♪

「……オヤオヤ、オ客サンカネ?」

暁「誰っ!?」

「ムワッハッハッハ!見テノ通リ幽霊ダ…」

暁「ほ、ホントに居たんだ…!」

ルポルタ「申シ遅レタネ、私ハルポルタト言ウ人間研究者ダ」

暁「に、人間研究者?」

ルポルタ「ソウ、人間ト言ウノハ我々幽霊ノ観点カラ見テモマダマダ謎が多イ…ソコデ人間ヲ研究スル幽霊モ居ルト言ウ事ダ」

暁「そ、そうなの……あれ?そこでピアノを弾いてるのは?」

ルポルタ「彼カイ?彼ハ…ココノ幽霊達ニ拾ワレテネ…ソレ以来ココニ住ミ着イテ居ル」

暁「そうなんだ……あの!」

???「……ミテイタノカ…ギ」

暁「貴方の名前は何?」

アックーム「ワタシノナマエハアックーム…オマエノナマエハ?」

暁「随分と…適当な名前ねー…暁よ!一人前のレディーとして扱ってよね!」

アックーム「フム……ココデミタコトハナイミツニシテクレルカ?」

暁「え?まあ良いけど……」

アックーム「キキワケノイイコドモハスキダ……ギギ」

暁「むっ!子供扱いしないでよ!」

アックーム「スマナイ…オマエハイチニンマエノレディーニナリタイソウダナ?」

暁「当然よ!司令官は分かってくれないけど…」

アックーム「ドウダ、ワタシヲナカマニヒキイレルキハナイカ?」

あ ん た か よ


暁「え……?」

アックーム「……チガッタ、ワタシニオマエヲエスコートサセテクレナイカ?」

暁「…???」

アックーム「ワタシノチカラガアレバ、ソノ『司令官』トヤラニレディートシテミトメテモラエルカモシレナイゾ?」

暁「…そうね、その手があったわ!」

アックーム「イヤ…イッソノコト、オマエヲイチニンマエノレディーニシテシマオウジャナイカ…ギ」

暁「えっ……?」

アックーム「イッパンテキナレディーガドノヨウナモノカハイチオウシッテハイルカラナ…ソウイウフウニオマエヲシツケルコトハデキル」

暁「良いけど……何で出会ったばっかりの私にそこまでしてくれるの?」

アックーム「……ココノモノトセッショクヲココロミヨウトシタダケダ…ギ」

暁(……見た目はカッコいいし…口調はそれなり…そしてなんだか強そう……)

暁「…これよ!前々から私をエスコートしてくれる運命の人に出会う予感がしてたけど…これの事だったのよ!」

アックーム「ソウカ、ナラバチョウドイイ……ソノカワリココノコトヲオシエテクレルトタスカル…ギギ」

暁「良いわよ!」

アックーム「デハ、サッソクイコウ」

暁「あ……でも…その格好じゃお化けに間違われちゃうかも…」

アックーム「オ?ソウダナ…ナラバコレヲコウシテ…」パァァァァ

暁「っ…あれ?」

アックーム(ココダ、ココダ…)

暁「……えぇ!?か、髪留めになってる!?」

アックーム(コレヲオマエノマエガミニツケロ、カイワハテレパシーデオコナウ……ギ)

暁「なんかもう…何でもありね…よいしょ、コレで良い?」パチッ

アックーム(バッチリダ…ギ)

暁「……なんだか良いわね、こう言うの」


ーーー音楽室前ーーー

島風「あ!お姉ちゃん!大丈夫だった?」

暁「大丈夫だったわよ!」

島風「ごめんね…無理矢理連れてっちゃって…」

暁「良いわ別に!私は私でお宝が手に入ったもの!」

島風「お宝?」

暁「ほら見て見て、ピアノの椅子の上に髪留めが落ちてたから付けてみたの!」

島風「えー…そんなのしちゃって大丈夫なの?」

暁「んー…大丈夫じゃない?」

島風「心配だなぁ…」

暁「……ねえ、もしこの髪留めに…秘密があるとしたら?」

島風「えっ?」

アックーム(アカツキ……バラスツモリカ!?)

暁(大丈夫よ、今バラす訳じゃないわ)

アックーム(ナライイガ……)

島風「それって……本当なの?」

暁「…落ち着いてから話すわ」

島風「分かった……絶対話してよね…?」

ーーー2階~3階への階段ーーー


電「えーと……3階の北だっけ…」

麦野「…」カタカタ

電「どうしたんですか麦野さん?具合が悪いのですか?」

麦野「いえ……ちょっと情けないけど…聞いてくれる?」

電「はい!」

麦野「私…実はお化けが嫌いなのね、それでお化け嫌いを克服しようと肝試しを提案したんだけど…やっぱり怖いって思ってしまうの…」

電「…」

麦野「ごめんね…幻滅したでしょ…?」

電「そんな事無いのです!私は麦野さんの事を幻滅したりしません!」


電「誰だって苦手な物はあります!お化けが平気な人なんてあんまり居ないと思います!」

麦野「無理しなくても良いのよ…?」

電「寧ろ麦野さんにも私と同じでお化けが嫌いなんだなって思ってちょっとホッとしました、お化けが苦手な私の事を目障りに思ってるんじゃないかって…」

麦野「そんな事…!」

電「この世界に一人で完璧な人って言うのは居ないのです…だから苦手な物が有ってもおかしくはありません!」

麦野「……でも」

電「…大丈夫です!麦野さんをいじめるお化けは私がやっつけるのです!だから…安心して欲しいのです」ダキッ

麦野「……そっか」

電「麦野さん…辛いときは誰かに甘えるのも良いんですよ?」

麦野「でも…私のイメージが…」

電「…誰かに助けてもらえないよりはマシなのです…例え皆でも無理な時は私が甘えさせてあげるのです!」

麦野「…」



電「私に出来る事はあんまり無いだろうけど……それでも…出来る事をしたいのです!」

麦野「……やっぱアンタ、天使だわ」

電「麦野さん、皆に相談出来ない様なくらい辛い時は…私がいっぱい励ますのです」

麦野「うん…ありがと」

電「えへへ…!さあ、もう少しで3階ですからね!」

麦野「はいはい、さっさと行きましょ!」


麦野(はあ……浜面のヤローにもあれくらい素直になれたらねえ…)


ーーー図書室ーーー

麦野「で、ここが図書室ね…」

電「……そういえば図書室に来るだけで良いのかなぁ?」

麦野「んー……ここに来たって言う証拠があった方が良いと思うよ?」

電「そうだよね、じゃあ何か本を持って帰ろっか」

麦野「そうね!」

ーーー数分後ーーー

電「取り敢えず、コレで良いかな?」つ図鑑

麦野「そ、そうね…」つゲコ太の漫画

電「じゃあ…戻ろう!」


ケッケッケッケ……そう簡単に帰れるとでも思ってるのかよ…?

麦野「な、何!?」

電「…誰なの!?」

ケッケッケ……ここじゃ場所が悪いな……それっ!


それまで図書室だった所が暗い場所に変わっていた。

麦野「何よ……何なのよ…!」

電(麦野さんは…私が守る!)

ケケケ……ケケケ…!

辺りに水中から見た様な学校内の様子が波紋と共に映し出される、その映像に何かの影が笑い声を上げながら通る。

電「…出て来い!私は逃げも隠れもしないのです!」

ケケケッ…お望み通り出てきてやるよ!!

闇が晴れるとそこには、ファンシーでありながら何処か恐ろしさを感じさせる物がそこには居た。

???「グワッハッハッハッ!良く来たな!」


電「…あなたは誰なの!ここの幽霊!?」

キングテレサ「そうだ…オレ様こそがこの夜の学校を治めるテレサ達のボス…キングテレサ様だ!!」

麦野「キングテレサ…?」

キングテレサ「折角ゆっくり読書に勤しもうとした所を邪魔しやがって…」

電(なんだかあんまり悪そうな人じゃなそうなのです…)

麦野「邪魔?私達は貴方を見た事は話さないから大丈夫よ?」



キングテレサ「…忘れたとは言わさんぞ!!オレ様が丁度読みたかった本をお前らが強奪したんだろうが!!」

電「えぇぇぇぇ!?ちょ、理不尽すぎる!!」

キングテレサ「その本を奪還する為にオレ様は自ら姿を現したんだ!」

麦野(……あれ?て事はこのゲコ太の漫画も読みたかったのかしら?結構可愛いじゃない!)

キングテレサ「…んだよ、その目付きは!!」

麦野「へ!?いや、これは後で返すから…」

キングテレサ「テメェらは良いよなぁ!外に堂々と出て勝手に自分を主人公に仕立て上げれるんだからよぉ!」

キングテレサ「幽霊はちょっと外に出ただけで騒がれる…精々活動出来るのは夜だけだ…夜位しかオレ様達の居場所はねえんだよ!!」

キングテレサ「それなのに貴様らは…こんな夜更けまで肝試しと偽ってここに来ておいてオレ様達の時間を…」


キングテレサ「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ勝手に怯えながら奪いやがって!!!」

電「そ、その事は謝るから!」

キングテレサ「もう許さん!!ここに来た貴様ら全員額縁の中に閉じ込めてやる!!覚悟しやがれっ!!!!」

麦野「…っ!来るわよ!!」

電「…はい!」


ーーーーーーー戦闘開始!ーーーーーー
  電 Lv21
       キングテレサ Lv30
 麦野 Lv24

   HP 13  HP15
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=meqQBIwLfIk


電「行きますよっ!」

麦野「ったく…肝試しのつもりが…」

キングテレサ「貴様らは絶対に額縁に閉じ込めてやる!!」


電「まずは私から行きます!吹奏楽部!」

>吹奏楽部

麦野「武士道!」

>吹奏楽部>武士道

電「これでもっ…食らえ!!」

電は魚雷を発射した!!

キングテレサ「ぐぉっ!!」ドガァァン!!!

キングテレサに2のダメージ!

キングテレサ「チッ……舐めてんじゃねえぞ!!!」バチバチバチ…

麦野「こ……これは!?」

キングテレサは極大暗黒呪文ドルモーアを唱えた!!

キングテレサ「深い闇に押し潰されろぉ!!」ギュォォォォ!!

電達に5のダメージ!!

電「きゃぁぁぁぁ!!!」

麦野「うっ……なんてインチキ!!」

縺、縺医∴縺医∴縺?w


キングテレサ「オラ、貴様らの番だよ…」

麦野「……バカにしやがって…ブチコロシ確定ね」

電「いやいや殺さなくても…」

キングテレサ「あぁ!?オレ様を舐めるなっつっただろ!?」

麦野「うるっせぇんだよド素人が!!」

キングテレサ「黙れよ三十路ババア」

電(あぁぁぁぁ!言っちゃダメな事言っちゃったのです!!)

麦野「……テメェ…スクラップになる準備は出来てんだろうな?」

キングテレサ「残念、オレ様は既に死んでいる…よってお前なんかには殺す事が出来ない」

麦野「…だったら精神ぶっ壊すだけだよ」

電「あの!戦いが進まないので始めてもらっても良いですか!?」

麦野「あ……ごめん」

キングテレサ「…さっさとしろよ」

麦野「う……妨害気流(ウィンドディフェンス)!」

>妨害気流

電「牛鬼!」

>妨害気流>牛鬼

麦野「肉団子!」

>妨害気流>牛鬼>肉団子

麦野「オラオラァ!!哀れにケツ振ってんじゃねえぞ!!」

麦野はキングテレサに向けてビームを連射した!キングテレサに4のダメージ!!

キングテレサ「中々やるじゃねえか……だったらこれはどうだ!?」

キングテレサはメドローアを唱えた!!

麦野「またソレかよ!!」

キングテレサ「ぶっ潰れろ!!」

電達に6のダメージ!!

電「ふにゃぁぁぁぁ!!」

麦野「うわぁぁぁぁぁっ!!」


キングテレサ「んだよ……もう終わりかよ……呆気ねえなぁ?」

麦野「呆気ねえとか馬鹿にしてんのかゴラァ!!」

電「なのですっ!!」

キングテレサ「もうオレ様の勝ちは決まった、さっさと無駄な抵抗をしろよ!」

麦野「クソッ…どうにか出来ねえのかよ…」

ーーーーーー


雷「ここが図書室ね!さっさと入って帰りましょ!」

響「そうだね」

ガチャ


キングテレサ「あ」

響「あ」

雷「……失礼しました」

電「ま、待って!!今緊急事態なのです!!」

響「何だって!?」

雷「ていうか、そのデカいお化けは誰よ!?」

キングテレサ「チッ……このキングテレサ様がもうすぐコイツらを仕留めれると思ったのに…」

麦野(ちゃんと名乗りはするのね)


キングテレサ「丁度いい、貴様らも額縁の中に閉じ込めてやるよ!!」

雷「ちょ、扉が閉まってる!?」

響「戦うしか無さそうだね……」

暫く休みますん。


雷「ま…これで希望が見えたって事?」

麦野「ていうか雷ちゃんが扉を開けた時に出れば良かったんじゃないの?」

雷「それ言っちゃダメよ!」

電「えーと……御在所!」

>御在所

雷「よ……夜の帳!」

>御在所>夜の帳

響「ウカムルバス!」


>御在所>夜の帳>ウカムルバス

麦野「擂り鉢!!」

キングテレサ「えっ」

>御在所>夜の帳>ウカムルバス>擂り鉢

麦野「ぶっ潰れろやオラァァァァ!!!」

麦野は巨大な電子を作り出し、そのままキングテレサに強引に叩き付ける。

キングテレサ「うぉわぁっ!?」ズガァァァン!!!

キングテレサに5のダメージ!

キングテレサ「…貴様らは強いよ、言う事無い……しかしそれまでだっ!!!」

キングテレサ「最後にこれで止めを刺してやる、有り難いと思え!!」バチバチバチバチ

キングテレサは強大な光のエネルギーを収束させる!

雷「何をするつもりなの!?」

キングテレサ「勇者と呼ばれる奴らが使う光の呪文だ、確か『ギガデイン』と言ったかな?」

麦野(光…?)


キングテレサ「貴様らには勿体ねぇ代物だが……有り難く受け取って欲しい」

雷「微妙に台詞変えても無駄よ!」

麦野(そうだ!光なら!)

キングテレサ「…食らえぇぇぇ!!」ギュォォォォォ!!

麦野「せいっ!」ビィィィ!

麦野は電子を壁の形に固定して電達を呪文から防衛する。

キングテレサ「はぁぁぁ!?」

電「え!?いまのどうやったの!?」

麦野「簡単な事よ、私の能力は電子を固定させる力がある……電子をどんな形に固定するかは自由って訳」

響「えっと…攻撃だけでなく、防御にも転用出来ると」

麦野「正解!物分かりの良い子は大好きよ!」ナデナデ

響「わっ…」

キングテレサ「…チッ」


電「よーし!この調子で押し切るのです!」

響「地下水!」

>地下水

雷「イスカンダル!」

>地下水>イスカンダル

電「る……ルイジアナ州!」

>地下水>イスカンダル>ルイジアナ州


響「これでも食らえぇ!!!」ボシュボシュボシュ!!!

響は魚雷をキングテレサに向け一斉掃射する!キングテレサに4のダメージ!!


キングテレサ「うぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁ!!!!」

キングテレサは力尽きた!


キングテレサが倒れると、辺りは何時もの図書室へと変わる。

雷「……何だったの?」

麦野「…コイツが読みたがってた本を私達が先に取っちゃったからコイツの逆鱗に触れた様で…」

電「で、異空間に閉じ込められて…額縁に閉じ込められそうになったと言う訳なのです」

響「…無事で良かった」

麦野「殆ど無事じゃねーっての……痛てて」

雷「ま、本を持って帰りましょ!」


絹旗「ここが図書室ですね!って何ですかそのデカいのは!?」

滝壺「むぎの、そこの白くておっきいのってお化け?」

麦野「まーそんなとこよ、さっきまでコイツと激闘繰り広げてたわ」

滝壺「だいじょうぶ?」

麦野「……ちょっち怪我しちゃったけどね」

絹旗「帰ったらすぐに超治療しましょうよ!」

麦野「ん…ありがとね」


フレンダ「ここね……取り敢えずここに来た証拠だけ持って帰って…」

浜面「おいおい!何か変なのが転がってるのはノーコメントかよ!?」

フレンダ「え?やだなーなにイッテルンデスカー」

浜面「おい、途中で棒読みになってんぞ」

麦野「…おいフレンダ」

フレンダ「ひゃっ!?む……麦野?」

麦野「大丈夫だって、別に取って食ったりしねえから」


浜面「あのー…もしかして怒ってたりとかは」

麦野「してねえよ」

浜面「良かった…」

フレンダ「あの……ごめんね、直ぐに駆けつけられなくて」

麦野「大丈夫だって、図書室にボスが居るなんて誰だって予想出来ないから」


暁「……ここね」

アックーム(アア…モウコトハカタヅイテイルヨウダガ…)

暁「皆ー!大丈夫ー?」

島風「…ほえー」

麦野「あはは……結局全員集合って事?」

電「…良かったね!」

麦野「……」

ーーー数分後ーーー


エラー娘「…と言う訳で!これより肝試しを終了します!」

<パチパチパチ

エラー娘「いかがでしたか?」

麦野「まあ…暇つぶしになったわ、最後ヤバい事あったけどね…」

エラー娘「ホッホッホ…それは良かった良かった」

電「ふぅ~…疲れたのです…」

エラー娘「さてと…では明日から夏休みで御座います!皆、今年は良い思いで作りなよ!」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

麦野「…夏休みかぁ…」

フレンダ「何、休み取れたらこっちも横須賀鎮守府にお邪魔する訳よ!」

浜面「今度は俺も連れてけよ?」

麦野「ブチコロされる覚悟があるならね」


エラー娘「では皆さん……2学期までお元気で!」


これにて第一部は完了、明日から第二部を書ますねん。


ーーー夏休み一日目、横須賀鎮守府ーーー


暁「……すぴー…すぴー」

アックーム(…アカツキ……オキロ……)

暁「ん……」ムクッ

アックーム(モウアサダゾ、チョウショクニマニアワナクテ、チョーショック!ニナラナイヨウニナ)

暁「…あっ!大変!早く起きなきゃ!」

アックーム(……オイ!ワタシヲワスレテイルゾ!!)

暁「あ…ちょっと待ってよー!まだ起きたばっかりなんだからー!」

アックーム(ハァ……イツレディートヤラニナレルノカ……サキガオモイヤラレルゾ…)

暁「ちょ、そんな事言わないでよ!」

ーーーリビングーーー

響「姉さん!おはよう!」

暁「響、おはよう!」

アックーム(フム……コイツガ『響』トイウノダナ?)

暁(ええ!私の自慢の妹の一人よ!)

響「姉さん、もうすぐご飯が出来るからね」

暁「相変わらず早いわねー!」

アックーム(イヤイヤ……ハヤイトイウレベルデハナイゾ……)

暁(響はハイスペックだからね!)

響「今日のご飯はヘルシーに卵焼きだよ」

電「暁ちゃん!今日は何をしよっか!」

暁「そーねー……何をしよっかな…」


金剛「hey!第六駆逐隊宛ににメールネー!」

電「私達にメール?何かな?」ペラッ


第六駆逐隊の皆様、
I'm sorry. 夏休み初日の所申し訳ないけど話したい事があるの。
12時位に逆叉学校の三階に来てくれるかしら?
夏休みに学校側からちょっとしたサプライズがあるみたいなのよ。
貴方達が来るのを待ってるわね。
by布束砥信


電「布束…砥信さん?」

島風「ほら、大覇星祭の時のジト目の人!」

電「…?ああ!思い出した思い出した!」

暁「サプライズって何かしら?」

金剛「I'dont,no……取り敢えず十二時頃に行ってあげると良いネー!」

雷「はーい!」

ーーー午前10時頃、所変わってアイテムのアジトーーー


フレンダ「へー…そんな事があったんだ」

麦野「もうね、理不尽なんて言うレベルじゃないわよ」

滝壺「たいへんだったね、むぎの」

絹旗「どうします?電達の鎮守府に遊びに行きますか?」

麦野「そうねー……ん?電話が鳴ってるわ」テッテテテッテテッテッテ、テッテテテッテテテッテ

フレンダ「えー?これから遊びに行こうって時に仕事ー?」

麦野「…しょうがないわよ、私達はあくまでも暗部の人間なんだから……はいもしもし?」ピッ

『貴方達の暗部の仕事よ、午後12時に隣町の森林公園の奥にある学校の三階に来て頂戴』

麦野「はぁ?それまた何でよ?」

『質問は許さないわ、とにかく今から2時間後に隣町の森林公園の奥にある学校の三階に来て、そこで依頼の内容を説明するわ…じゃ』ピッ

麦野「おい!ちょ……チッ…切りやがった」

フレンダ「何だって?」

麦野「ん、ここの隣町の学校の三階に来いってさ」

絹旗「隣町の学校?私の記憶が正しければそこは…」

麦野「そ、だから余計怪しすぎてねぇ…」

フレンダ「えぇー…また逆叉学校に行くのかなぁ」

麦野「けどこのまま放ったらかしにする訳にも行かないし……とにかく12時頃にからかいに行ってやろうじゃないの」



麦野(そういやあの電話の女…声が変だったわね…なんだかもの凄く嫌な予感しかしないわ……ドッキリ的な意味で)


ーーー午後12時頃、逆叉学校 三階ーーー


麦野「えーと……ここかね?」

フレンダ「……結局ここは見慣れた気がする訳よ」

滝壺「肝試しで色々探索したよね」

絹旗「…正直言って超嫌な予感しかしません」

浜面「おう、忘れ去られかけてたが…あれこれどうこうして同行出来たぜ」

絹旗「…余り面白くないです」

浜面(超面白くない訳じゃあないんだな)

麦野「ま……取り敢えず校長室に入ってみようか」

ガチャ…

麦野「失礼しまーす」

電「あ!麦野さん!?」

絹旗「…やっぱり」

麦野「アンタらもここに呼び出されて来たクチ?」

島風「そうだよ!」

暁「サプライズがあるって聞いてやって来たんだけど…」

フレンダ「サプライズ?一体何よ?」

雷「ま、立ったままもなんだしここに座って!」ポンポン

滝壺「ありがとう」ニコッ

ーーー数分後ーーー


フレンダ「やっぱりたけのこが至高な訳よ!」

麦野「当たり前じゃん、キノコの山なんてエロい奴のお菓子じゃない」

絹旗「珍しく超気が合いますね」

滝壺「…すぴー…すぴー…」

浜面「おいおい……寝るなっての…」ユサユサ

滝壺「ん……はまづら、どうしたの?」


暁「何の話をしているの?」

麦野「貴方の様な純粋な子供にはまだ早い世界よ」

暁「む!また子供扱いしてる!」

アックーム(イタシカタアルマイ…)

暁(何よ!アックームまで!)


布束「皆、集まってくれたようね」

フェブリ「お~…!」

???「フェブリ!あんまりここではしゃいじゃダメよ!」

麦野「ん?アンタは誰?」

絹旗「…見覚えがある様な」

布束「布束砥信よ、先程は嘘の依頼電話を送ってごめんなさい」

麦野「あー…アンタだったのね」

麦野(道理で声がおかしいなあと思った訳だ…)

絹旗「ん?その二人の子供は?」

島風「瓜二つだね!双子さん?」

布束「ええ、アホ毛が二つあるのが妹のフェブリ、でアホ毛が一つあるのがお姉さんのジャーニーよ」

ジャーニー「よろしく!」

麦野「…ホントそっくりだわ…」

布束「今日皆に集まってもらったのは他でもないわ……」

響「…?」

電「…」ゴクリ


布束「明日…海に旅行に行かないかしら?」

電「えっ」


布束「貴方達の先生から聞かされたのだけど…」

ーーー昨日、肝試し終了後ーーー

エラー娘『明日さー…夏休み利用して帰省しようと思うのね』

布束『そうなの…貴方の故郷に帰るのね?』

エラー娘『でねー…その故郷ってのが南太平洋にあるんだよねー』

布束『unbelievable. 貴方は外国の人間か何かなの?』

エラー娘『そこは余り触れないで欲しいなー……でね、今日こちらに来た暗部の連中とウチの生徒も折角だから旅行として連れてこっかなって』

布束『…どういうつもりなの?』

エラー娘『大丈夫よ!暗部と言ってもそれなりにまともな方だから…と言う訳で、その暗部の連中とウチの生徒に旅行があるって伝えてくれる?』

布束『…私の方のメリットは?』

エラー娘『ん、砥信っちのとこに居る双子幼女連れて来て良いよ』

布束『………その暗部と言うのは?』

エラー娘『アイテム、君も昔襲撃された事があるだろう?』

布束『I'm sorry. 余り覚えてないわ』

エラー娘『むむむー…ま、アイテムのリーダーの電話番号と横須賀鎮守府の郵便番号を教えるから明日にでも伝えてくれれば良いよん』

布束『roger. 伝えておくわ…』

ーーー回想終了ーーー

布束「と言う事があったのよ」

電「はぁ…またまた大変な事になったのです…」

麦野「で?その故郷ってのは南太平洋にあるのよね?具体的にどの辺?」

布束「…バオウル共和国、そのビーチに貴方達を連れて行こうと言うのよ」

麦野「海ねー……そういえばプライベートプールばっかで本物の生みに行った事は無かったわねー」

布束「yes. フェブリ達に海と言う物を教えるのに丁度いいかと思って…」

電「海かぁ……ちょっと飽きて来たと言うか…」

島風「私達って大体海の上で戦ってるから…」

布束「でも流石に中までは知らないでしょ?」


布束「貴方達がいた方が、フェブリ達も喜ぶだろうし…」

フェブリ「しのぶー…明日はうみに行くのー?」

布束「お姉さん達の了解が取れたらね」


雷「んー…まあ海の中に潜ってみるのも楽しそうよね!」

響「そうだね、潜水艦だけしか味わえない事を私達も味わってみようか」

島風「…そだね!」

電「じゃあ私達は行きます!」

布束「Thank you. それで、アイテムの方は…」

麦野「ん、私らは当然行くわよ?」

フレンダ「まさか暗部の仕事だと思ったらこんなサプライズ用意してたとはねー……結局、ここ最近の私達は平和ボケしてるって訳よ!」

滝壺「でもこういうのも良いよね……ね、はまづら」

浜面「そうだな!折角だし言葉に甘えて付いて行こうじゃないか!」

麦野「呉々も私らはともかく電ちゃん達に欲情したりしない様にね?」

浜面「わぁってるっての…」

布束「それじゃあ明日の朝にここで待ってるわ、バオウル共和国の旅行用パンフレット買いに行くついでにコンビニで何か買って行くけど…何が良い?」

麦野「えーと……適当に炭酸系やカルピス系で良いわよ」

暁「わ、私は…!」

アックーム(ココハムリヲスルナ……ギ)

暁(でも…)

アックーム(…セッカクココマデキテニガイモノヲノミタクハナイダロウ…)

暁(…うう)

布束「じゃあ行ってくるわね」

ジャーニー「行ってらっしゃーい!」

ーーーパンフレット屋さんーーー

布束「ええと……バオウル…バオウル…あ、これこれ…これでバオウルマスターになれるわ」

布束「ええと……何々?」


バオウル共和国とは、南太平洋のミクロネシアにある国である。
首都はカヤという場所だ、付近の島では神の使いとしてイルカが崇められている。
近年、生と命を司るとされる白い新種の長須鯨が発見された事で有名。
また、その新種の長須鯨と対を成す存在と言われている漆黒の座頭鯨も確認されている。

布束「ほー…中々凄そうね……そうだ!」

カチャ…ピッ

布束「……もしもし?お久しぶりです、あの…アレのレンタルってまだやってますか?……やってる?」

布束「そうですか…では急で申し訳ありませんが、一式お願い出来ますか?」

布束「…え?どこで使用するかって?バオウルです、バオウル共和国です」

布束「…そうなんですよー!パンフレット見てびっくりしちゃって…あははー!」

ーーーそして、翌日ーーー


麦野「……ここで待ってろって言われたけど…」

電「…」

「やーやー!遅くなっちゃってゴメン!」

島風「あー!おっそーい!!」

エラー娘「ふむ…砥信っちが良い働きをしてくれたと見た!」

布束「良い働きなんて……」

雷「それで?南太平洋まではどうやって行くのよ?」

エラー娘「ん、今回は高速船を使います!」

麦野「ふーん…で、もちろん今日中に着くんでしょうね?」

エラー娘「着きます着きます!大体11時くらいには!」

響「十分さ」

2時間くらい休んでます、その間に何か意見とかそういうのがあったらどうぞ。


エラー娘「それじゃあ早速行ってみよう!!」

暁・響・雷・電・島風「おー!」

麦野・浜面・滝壺・絹旗・フレンダ「おー!」

布束・フェブリ・ジャーニー「おー!」

ーーー数分後、海上ーーー

電「ほぉー……船って言うのは何度か耳にしましたけど実際に乗ってみると凄いんですね!」

麦野「凄いわね…これホントに11時に着いちゃうかも」


フェブリ「ねえねえ!まだかな?」

エラー娘「まだだよー」

フェブリ「む~…早く泳ぎたいな~!」

ジャーニー「コラ!わがまま言わないの!」

島風「…でも…少し暇だもん」

フレンダ「……結局、何か暇つぶしになりそうなのって無い訳?」

布束「それなら…クイズでもして時間を潰しましょうか」

電「クイズ?」

布束「That's right. 海に因んだクイズで、ここに居る全員一人ずつ答えて行くと言う物よ」

ジャーニー「へ~…面白そう!」

エラー娘「順番はと…上に注目ねー!」


>麦野>絹旗>フレンダ>滝壺>浜面>フェブリ>ジャーニー>(以下無限ループ)

雷「えー!私達の出番は無いのー!?」

布束「流石に12人も参加するとすぐ終わっちゃうから…」

麦野「そう言う事、我慢してなさい」

島風「……むー!」


『第一問 エーゲ海は漢字で何と書く?』

A:英夏海
B:多島海

麦野「うーん……B!」

『正解!エーゲ海は島が沢山ある事から多島海と呼ばれています』

麦野「ま、当然よね!」

『続いて第二問、嘘ついたらハリセンボン飲ーます…という歌に出て来るハリセンボンは何の仲間?』

A:ウニ
B:ふぐ

絹旗「え?ええと……ウニでは無いですよね……ふぐ!」

『正解!ハリセンボンはふぐの仲間です』

絹旗「おぉー」

『続いて第三問、地球の酸素の3分の1はアマゾンの森が作っていますが、海は何分の何の酸素を作っている?』

A:3分の1
B:3分の2

フレンダ「えぇぇ……?さ、3分の2?」

『正解!残りの三分の二を海が作っています』

フレンダ「へぇ~」

『続いて第四問、西から東へ流れる風は偏西風(へんせいふう)ですが、東から西に流れる風の偏東風(へんとうふう)もあるか?』

A:ある
B:ない

滝壺「海関係なくなっちゃったような………偏東風…多分あるのかな?」

『正解!偏東風もあります』

滝壺「そうなんだ…」

『第五問!裏海はカスピ海の事だ、○か×か!』

A:○
B:×

浜面「○」

『正解!カスピ海は漢字で裏海と読む!』


『第六問、津波は英語でも『tsunami』と書く、○か×か?』

フェブリ「え~と……×!」

『残念、正解は○でした』

フェブリ「あう…」

ジャーニー「…これって私たちはまけけいくさだよね」

布束「Way?どこでそんな言葉覚えるのよ」

『因みに、本来の津波の英語読みは『Tidal』と書きます』

フェブリ「???」

『続いて第七問、自信によって起こる波のうち…どのような高さを誇るのが津波であるか?』

A:1m以上
B:1cm

ジャーニー「ええと……A!」

『残念、例え1cmでも津波です』

ジャーニー「…子供じゃ絶対分からないわよ……」

『第八問!電話の188番は海上保安庁に繋がる、○か×か?』

麦野「途中からなんだか○×系の問題が多くなってるじゃねえか……○だよ」

『正解!続いて第九問、祝日の海の日は7月第3月曜日、では灯台記念日はいつ?』

絹旗「11月の1日です!」

『正解、続いて第十問、国土地理院の海岸線は、満潮時と干潮時の真ん中になっている、○か×か?』

フレンダ「分かりません!」

麦野「ぷっ!」

フレンダ「ちょ、笑う事ないじゃん!」

『正解は、潮が満ちているときの海岸線である』

休憩から3レスしか書いてないのに既に儂の体力はゼロじゃ……世知辛い世の中になった物じゃのう……年寄りは大人しく休んどるわい…


『第十一問、電気水母は触手に何を持っている?』

A:強力な毒
B:電気

滝壺「……?電気水母ってことは……電気を持ってるのかな?」

『残念、電気水母と言うのは鰹の烏帽子の俗称であり、本来持っているのは毒である』

滝壺「知らなかった…」

『最終問題、星座の中に小犬座はあるが子猫座はない、○か×か?』

浜面「○!」

『正解!小犬座はあるが子猫座はない』

布束「…ここまでにしましょうか、皆暇つぶしにはなったかしら?」

麦野「…それなりにはね」

浜面「まあ良かったんじゃねえの?」

フレンダ「ねえねえ!まだ着かないの?」

フェブリ「そ~だよ~!」

エラー娘「まだっスよー!」

フレンダ「結局早くしないと夜になっちゃう訳よ~!」

麦野「フレンダ…そんなに慌てないの」

絹旗「そうですよ!なんだか超見苦しいです!」

電「ちょ、酷い…」

暁「…ホントにまだなのかしらね…」

アックーム(コノスキニウミニツイタトキ…ワタシヲドウスルカキメナイトナ)

暁(別に大丈夫じゃないの?)

アックーム(カミドメノママデモアンゼントハカギラナイ、モトノスガタニモドッテモメンドウニナルダケダ)

暁(むむむ……難しいわね…)

アックーム(マァ……ワタシガウキワニナレバダイジョウブダロウガナ)

暁(浮き輪!?子供扱いしないでよ!!)

アックーム(シカシソレガイチバンテットリバヤク、シカモアンゼンダ…ホカニハアルマイ)

暁(でも…)


アックーム(……レディーニナルニハ、ソノジョウキョウヲウケイレルコトモタイセツダ)

暁(う……)

アックーム(トニカク、ウミニツイタラワタシガウキワニヘンシンスル…ソレデイイナ?)

暁(はぁ…分かったわよ…)

エラー娘「なんか音楽でもかけるー?」

布束「あ…じゃあお願いするわ」

エラー娘「うし、じゃあこれ!」カチッ

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Geiq0FP13uQ

麦野「古っ!?」

フレンダ「えー?良い曲じゃん!」

絹旗「そうですよ!」


電「im,Scatman!!!」

フェブリ「あいむすきゃっとまん!!」

絹旗「ほら!子供達もノリノリです!」

麦野「……これは私がおかしいの?」

島風「いや……そんな事は無いと思うよ…?」

布束「この曲……良いわね!」

ジャーニー「むむ……子供みたいにはしゃいじゃって…」

暁「ホントよ!私あんな事はしないわ!ね?アックーム!)

アックーム(…エ?キョクヲキクノニシュウチュウシテテキイテナカッタ…ナンダッテ?)

暁(えぇー……アックームまで…)




数時間後……

エラー娘「さて……着きましたよー!」

暁・響・雷・電「わぁぁぁ……!」

麦野・浜面・滝壺・フレンダ・絹旗「おぉぉ…!」

フェブリ・ジャーニー「ふわぁぁ…!」

ーーーバオウル共和国ーーー

フェブリ「人がいっぱいいるよー!」

ジャーニー「すごいわねー!」

布束「フェブリ、ジャーニー…あんまり遠くに行っちゃダメよ?」

フェブリ「はーい!」

エラー娘「よーし!早速ビーチに向かおうじゃないの!」

ーーービーチーーー


雷「うひゃぁぁ……ここもすごいわ!」

エラー娘「私が使用許可を取ってくるから…皆は先に水着に着替えてな?」

暁「あの…水着は用意してあるの?」

布束「no"problem. 船に積んであった物を……どうぞ」

電「わぁ…これなら大丈夫なのです!」

布束「じゃあ気を付けて着替えて来なさいね?」

ーーー着替え室ーーー


暁「えーと…私の水着はこれね!」

アックーム(ニンゲンハイツモコノヨウナメンドウナコトヲスルノカ?)

暁「面倒な事じゃないわ!とても大事な事よ!」

アックーム(……ソウイウモノナノカ)

暁「あの……その…後ろ向いててもらえるかな///」

アックーム(…ナゼダ?)


暁「い、良いから後ろ向いてなさいよ!」

アックーム(…?)

暁「……」ヌギヌギ

アックーム(……ソロソロイイカ?)

暁「まだダメよ」ゴソゴソ…

アックーム(…?)

暁「んしょ……はい、もう良いわよ!」

アックーム(…ソウカ、ソレデワタシハウキワニカワレバイイノダナ?)

暁「お願いするわね、私が持って来たって言えば良いし…」

アックーム(ソウダナ……ギギ)

「ねー!着替えたー?」

暁「着替えたわよー!」

アックーム(サテ……ウミトイウノハドノヨウナモノナノカ……)


ーーー再びビーチーーー

エラー娘「……えーでは!これより逆叉学校の臨海学校を始めたいと思います!!」

暁・響・雷・電「イエース!!」E 水着

麦野「…臨海学校かぁ…」E プライベートプールでも使う水着

エラー娘「ではまず、注意しておく事がいくつかあります!」

フレンダ「あれ…?せんせー!滝壺が見当たらないんだけどー!」E プライベートプールでも使う水着

エラー娘「…なんと!?」

麦野「チッ……おい、さっさと探すぞ!」

今日はここまで、明日をお楽しみに…


暁(しょうがないわね……アックーム、ここで待っててよ?)

アックーム(アイワカッタ)

島風「あれ?その浮き輪は?」

暁「……今は私が持って来た物と言う解釈でお願いね」

島風「?分かった…私は左の方を探してみるよ!」

暁「さて……私は右の方を行ってみますか」

ーーーとある海の家 バオウル出張店ーーー

島風「ここが海の家かー…ここならビーチに来た人の情報があるかも!」

響「島風じゃないか、君もここで滝壺さんの事を聞きに来たのかい?」

島風「お姉ちゃん!やっぱり来てくれたね!」

響「まあね…」

電「私もいるよ!」

島風「えへへ……じゃあ早速店員さんに聞いてみようか!」

響「私に任せてくれ……すいません!」

「ん?どうしたでゲソ?」

響「この写真に写ってる子を見ませんでしたか?」

「どれどれ…?ふむ、そいつならさっき砂風呂コーナーに入って行ったでゲソ!」

響「そうですか……ありがとうございま…」

ヲ級「あ、久しぶり」

響「……え?」

電「…ヲ級ちゃん?こんな所で一体何やって…」

「私たちの海の家をこんな所呼ばわりするなでゲソ!!」プンスカ

電「あ…ごめん」

島風「ていうか何で深海棲艦がいるの!?」

ヲ級「私も島風達と同じで夏休み中、だからここに遊びに来た」

響「言われてみれば頭のアレがないような…」


電「あ、そういえば…ちゃんと喋れてるね、言葉はもう完全に覚えたの?」

ヲ級「ヲ、その代わりヲが鳴き声がわりになっちゃったけど…」

響「…元気そうで何よりさ」

ヲ級(飛行場姫に何かのエネルギーを流し込まれて強制的に進化させられたときは…死ぬかと思ったかな)

島風「じゃぁ探してる人がいるから…ごめんね?」

ヲ級「待って、その人を見つけたらで良いから…少し頼まれ事してくれるかな…?」

島風「頼まれ事ってなーに?」

ヲ級「ヲ、実はね…」

一方その頃…

暁「中々見つからないわね……雷はどう?」

雷「ん、砂風呂コーナーの方にそれらしき影はあったわ!」

暁「そ!じゃあそこに行けば良いのね!」

雷「私が先に行ってるわ、暁は少し休んでて!」

暁「はいはい……」


暁「……あれ?この辺に浮き輪置いてなかったっけ?」

絹旗「そこにいるのはお子様で有名な暁さんじゃないですか、こんな所で超どうしたんですか?」

暁「お子様言うなっ!ってそうじゃない!ここに置いてあった浮き輪がないのよ!」

絹旗「目を話す方が超悪いじゃないですか」

暁「う…それはそうだけど!あれは私のパートナーが変装してて……」

絹旗「……はい?」

暁「あ…」

絹旗「……取り敢えず超話を聞かせて下さい」

ーーー数分後ーーー

絹旗「なるほど、あの時の肝試しで出会ったコウモリ…ですか」

暁(あれ!?ちょ、私ったらうっかり話しちゃった!?)

絹旗「それで、そのコウモリは変身する力を持っていると」

暁「それが本分だとは思えないけどね……」


絹旗「…そうですか、あまり超深くは追求しません」

暁「そうしていただけると……」

絹旗「今はそのパートナーが変身した浮き輪を探す方を超優先しましょう!」

暁「ええ!それにしてもどこに行っちゃったのかしら…」

絹旗「まずは少し情報を探ってみる必要がありますね…麦野さん!」

麦野「あ?どうしたってんだよ…こっちは忙しいんだ」

暁「あの…滝壺ちゃんなら砂風呂コーナーに居ると思う…多分」

麦野「ホント!?すぐ向か…」

絹旗「あの!滝壺を発見した後で良いので…少し質問に超答えてくれますか!?」

麦野「……まあ良いわ、ちょっくら特急でかっ飛ばしてくる」

ーーー滝壺…発見ーーー

麦野「見つかったよー!アイツはアイツで楽しんでるってさ」

絹旗「超良かったです」ホッ

麦野「ま、誰かに攫われたら良くないからね……浜面のヤローに護衛係頼んどいたよ」

絹旗「超浜面に出来るのかが不安ですけどね…」

麦野「な………いや、質問があるって言ってたでしょ?どんな事?」

暁「あの……私、浮き輪持って来たんだけど…」

麦野(やっぱり子供じゃねえかよ)

暁「その浮き輪ってのは…コウモリの印刷がされた浮き輪なのね」

麦野「こ、コウモリ?まだハロウィンの季節じゃないわよ?」

暁「そこは追求しないでくれるかな……それでね、その浮き輪が誰かに持ってかれちゃったみたいで…」

麦野「ん?持ってかれた…?」

暁「それで…麦野さんは何か知ってないかなって…」

麦野「あー…そういやフェブリって子がなんかその浮き輪拾ったみたいで…すぐさまそれを持って海に行っちゃったわよ?」

暁「嘘!?だとしたら急がなくちゃ!」ダダダダ……

麦野「ちょ…待ちなさ……行っちゃったよ」


ーーーーーー

フェブリ「ふんふふ~ん♪うみでざぶ~んざぶ~ん!」

アックーム(ドウシテコウナッタ…)

暁「おーい!!」

フェブリ「ふぇ?」

絹旗「ちょっと陸に上がって下さーい!その浮き輪返して欲しいんですー!」

フェブリ「やだ~!」

絹旗「えっ」

暁「その浮き輪は私のなの!だから返してくれるー!?後で新しいのあげるからー!」

フェブリ「やだ!これはフェブリのうきわなの!」

絹旗「……あンのガキィ…超愉快なスクラップにしてやろうかァ!?」

暁「ちょ、抑えて……!」

麦野「おーい!まったく、一人で何も考えずに走ってくなんて…」

暁「麦野さーん!」

麦野「話は大体分かるわ、貴方の浮き輪が盗まれたけど…あの子が返してくれないって事よね?」

暁「そうよ!そう!」

麦野「なら任せなさい!そう言う事にはちょっと自信あるから!」

絹旗(そう言う事?ま、まさか……)


フェブリ「ふんふふ~ん!うみでざぶんざぶん!」

………セ……

フェブリ「?」

……エ…セ…

フェブリ「な、なに?」

チャプ…




麦野「はーまづらぁ…」ユラッ…

フェブリ「うにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

暫く書けないかも……二時間くらいしたら凱旋してくるぞよ!


麦野「浮き輪を返せぇ……」

フェブリ「か、かえす!かえすから!」スッ

麦野「浮き輪返された……毎度~」

アックーム(ナンダソレハ…)

フェブリ「はぁっ!はぁっ!フェブリを食べてもおいしくないからっ!おいかけてこないでっ!」パチャパチャパチャパチャ…

麦野「食べねえっての」

絹旗「いや…アレは超トラウマになりますよ」

暁「……あんなのが追いかけて来たら余裕で魚雷発射出来るわよ」

麦野「はい、浮き輪をゲットして来たわよ」

暁「ありがと、お礼はちゃんと言えるから……」

麦野「じゃ、滝壺のとこ行ってくるわ…暁ちゃんは…どうするの?」

暁「ん、フェブリに新しい浮き輪を持ってって一緒に泳ごうって思ってる」

麦野「ん、じゃあ絹旗…暁ちゃんの事よろしくね」

絹旗「超任せて下さい!」

暁「待たねー!」

ーーーとある海の家ーーー


響「ホワイトマザー…?」

ヲ級「ヲ、ここにはそういう命を司る白き神の伝説が伝わってるみたいだから」

電「へぇー…でもそのホワイトマザーって言うのは伝説の中の存在なんでしょ?見るのは結構難しそうだけど…」

ヲ級「だけどね、海に潜っている時に巨大な白い鯨が居たんだ…多分それがホワイトマザーだと思う」

島風「本当にそんなのが居るの?」


ヲ級「居るよ、ね?店員さん」

「そうでゲソね!私も魚を捕りに行った時に見たでゲソよ!」

島風「本当に居るんだ…!」

ヲ級「その他にも…その白い鯨と対を成す存在だと言われている『ブラック・デス』という漆黒の鯨も居るんだって」

響「……こんな事言っちゃ何だけど、すごい名前が安直だよね」

電「それ言っちゃダメだよ…」

ヲ級「それでね、頼み事と言うのはね…そのホワイトマザーとブラック・デスを探して来て欲しいのね」

島風「でも……鯨ってことは海の中に居るんでしょ?どうやって海の中に潜るの?」

ヲ級「……簡単な事だよ、このダイバー用の酸素ボンベとダイビングスーツを着れば良い」

電「そんなのがあるんだー!」

「しかし、海にも危険はいっぱいでゲソ…舐めてかかると痛い目見るでゲソ!」

響「そうか……具体的にどこで見たか言ってくれるかな?」

ヲ級「マナウライ島にある外洋付近…そこで見たと思う、もっと近い場所だとこのビーチのすぐ近くの沖かな」

響「よし……さっそく近くの沖に向かうよ!」

ヲ級「よし、私も行こう」

島風「おー!」

ーーーバオウル共和国の近くの沖ーーー

響「ここら辺かな…?」

ヲ級「うん、確かこの辺だったと思うよ」

島風「良く分かるなぁ……こんな水ばっかりの場所なのに……」

ヲ級「長い事海に住んでると、こう言うのも良く分かる様になるんだ」


電「……ホワイトマザーって言うのはどうやって探すの?」

ヲ級「さっきも言った通り、ここ周辺に潜って探索するしかないね」

島風「じゃあ……ダイビングスーツに着替えて…」

電「思ったんだけど……今私達って水着着てるじゃない?酸素ボンベだけで十分だと思うんだけど…」

ヲ級「ヲ…もしもの時、それに備えるのが大事だよ」

島風「やっぱりそうだよねっ!」

ーーー着替え…完了ーーー


響「よし……酸素ボンベは装着したかい?」

電「バッチリなのです!」ダイジョウブ!

島風「大丈夫だよ!」

ヲ級「じゃあ危なくなったら連絡してね、すぐに駆けつけるから」

響「よし……じゃあ行こう!!」

ザブン…


…そこには太陽の光が上から差し込み、美しい光のカーテンを形作っている光景が広がっていた。

電「ほわぁ…!綺麗なのです!」

響「……懐かしいな…ウラジオストク沖もこんな感じだったよ」

島風「いいなー!潜水艦の皆は何時もこういう景色を見てるんだなー!」

ヲ級「それを言うなら、私達も何時も見てる」

響「…どうする?バラバラに探す?」

ヲ級「それが得策、じゃあ深い所は私が調べる」

島風「じゃあ私はここを探してるね!」

電「私は…あそこの珊瑚礁の周辺を調べてるのです!」


響「じゃあ…私は…近くを調べてくるよ」

島風「いってらっしゃーい!……あれ?」


親鯨「……♪」

仔鯨「…♪」

島風「…おっきいなぁ…」

ーーー外洋付近ーーー

ヲ級「…ここには居ないかな…あら?」

<~♪

ヲ級「…この歌は何?懐かしいような、哀しいような……」


ズズズズ…

ヲ級「っ!?」

全身真っ黒のザトウクジラ「……」ズォォォォ…


ヲ級「…今のは…?」

ーーー大きく突き出た岩の周辺ーーー

響「…ここには居るのかな……ん?」

イルカ「ピュイー!」

響「イルカか……」

イルカ「キュー!キュキュキュ!」

響「あはっ!なんだい?くすぐったいじゃないか!」

イルカ「キュイー!」

響「遊んで欲しいのかい?じゃあ…追いかけっこしようじゃないか!」

イルカ「キュー♪」


ーーー珊瑚礁ーーー


電「うわわ…お魚さんがいっぱいなのです…!」

クマノミ「…」ジッ…

電「あ、あそこにクマノミさんが居るのです!」

ナンヨウハギ「…」スイーッ…

電「青いお魚さんも!わひゃぁ…どれもこれも綺麗なのです!」


電「……あ!うっかり目的を忘れそうになっちゃったのです…だめだめ、しっかりしないと…!」

ーーーケルプの森ーーー

電「ここには居るのかな……?」

テングハギ「…」スィーッ

電「わー…このお魚さんお鼻が長いのです!」

リーフィーシードラゴン「…」ジーッ…

電「ひゃっ!そんな所にも生き物が…!」

電「よし…暫く待ってみようかな…」

ーーー数十分後ーーー

電「まだ来ないな……酸素も残り少なくなって来たし…戻ろうか……」

ギュッ!

電「っ!?」

帰ろうとした電の足にケルプが絡み付く。

電「えっ……?そんな…!」

電(は、早く外さないと……!)

しかし、思いのほかケルプは固く結ばさっていて中々外れない。

電(ど、どうしよう…!酸素も不安なのに……!)


また休憩入れます、またまた2時間程お待ちをー

只今休憩が終了しました、今から書きますんでお待ち下さい…


電(ど…どうしよう…!)ゴボゴボ

電はケルプを解こうとするが…やはり解く事は出来ない。

電(やだ…こんな所で死にたくないよぉ…!)

ーーーーーー


響「ふぅ…楽しかったね」

イルカ「ピュー♪」

響「さあ、群れの皆が待ってるよ」

イルカ「キュッキュキュー!」


響「去って行った…私はあの子と仲良くなれたんだね」

ズォォォォ…

響「…?」

全身真っ黒のザトウクジラ「……」

響(全身真っ黒……これがヲ級の言っていたブラック・デスか……!)

ブラック・デス「…~~♪」

ブラック・デスは歌のような鳴き声をあげる。

響「…これは…歌?」

ブラック・デス「~~~♪」

響「うっ!?何だこれ……!」

響(何かが……脳に直接入り込んでくる!?)

響(これは……?)


電(誰か……助けて……!)

響「!電が危ないっ!!」

ブラック・デス「……」

ブラック・デスは響に電の危機を伝えたかったのか、響が電が居るケルプの森に向かうと歌うのを止めた。

ゴメン、新しいosxをインストールしたら起動出来なくなった…もしかしたら今日はmacで書けないかも…あ、iPhoneから書いてます

おはようございます…暫くこのssはiPhoneから書きまーす

電(私……死んじゃうのかな…)

電(息も……苦しくなって…)

電(意識も…とお……く……)

意識が途切れかけた時に見えたのは…


白く輝くナガスクジラ「~♪」

母の様な出で立ちで、優しく歌う白いクジラだった……


どれ程の時が経っただろうか、電が意識を取り戻すと、響が必死に電を呼んで居る姿が映った。


響「電っ!電っ!!」

電「…ん…?」

ヲ級「ヲ!目を覚ましたよ…!

島風「お姉ちゃんっ…良かった…!」

電「ここは…?」

島風「お姉ちゃんはどういう訳かここに打ち上げられてて…」

響「私が黒いザトウクジラに電の危機を知らされてケルプの森に駆け付けた時にいなかったから物凄い焦ったよ…」

電(あ…私、死んじゃう所だったんだ…)

ヲ級「でも…どうして死ななかったの?ケルプに絡みつかれた状態じゃ抜け出すのも一苦労の筈…」

電「分かんない…ただ、意識が途切れそうになった時に大きな白いクジラが歌って居たのが見えて…」

響「電、それって…」

ヲ級「…きっとホワイトマザーが助けてくれたんだよ…」

電「そうなのかな…」

響「さあ…帰ろう」

電「…うん!」


ーーービーチーーー

響「ふう……ただいま」

暁「遅かったじゃない!どこに行ってたの!?」

島風「ちょっと遠くに行ってた…」

暁「みんなが心配してたわよ?」

電「ごめんね…」

暁「…良いわよ、無事て帰って来てくれたから……それよりあそこで布束さんの特別授業があるから早く行きましょ!」

電「特別授業?一体何かな?」

暁「さあね、ただ大きなビーチ用アンブレラの下で受けさせて貰えるらしいから…行きましょ?」

響「そうだね、行こう!」

布束「さて、遊んでばかりじゃダメよ?少しは勉強しないとね」

フレンダ「えぇー?そんなの横暴だよー!」

布束「何を言うの?臨海学校は遊びじゃないわ」

麦野「って言うけどさ…遊びじゃね?」

絹旗「超遊びです」

フェブリ「遊びだよー!」

布束「no. 一に勉強二に勉強、三、四が無くて五に勉強!って言う事で始めるわ」

フレンダ「結局、海で遊んでるのが一番の勉強って訳よ

布束「割れてなさい」

ガヅッ!!

フレンダ「ぴゃあああああああ!!?」

麦野「ふ、フレンダーっ!?」

絹旗「思い切り頭突きとか……超痛そうです……」

布束「はいはい!注目!」

七つの海ってどこの海?

布束「海についての特別授業を開始するわ」

暁(海って一つじゃないの?)

アックーム(ザンネンナガラチガウ……)

布束「よいしょっと…はい、これが私たちの住む地球よ」

暁「やっぱり七つも無いわよ?」

響「海の広さは地球の面積の7割もあるらしい、私達は残り3割の陸地に居るわけさ」

麦野「海って案外広いのねー」

暁「でもやっぱり七つに見えないわ…」

響「そして、主な海は全部で七つ。それを纏めて七つの海と言うのさ」

布束「良く勉強してるのね!では七つの海というのはどこかしら?」

響「うーん…それは…北極海・南極海・大西洋・太平洋・インド洋……後は……」

雷「紅海だったかしら?」

電「それとも…アイアンボトムサウンド?」

フェブリ「空の海とか?」

布束「適当に答えないで!一般に言う七つの海は…北極海・南極海・北太平洋・南太平洋・北大西洋・南大西洋・インド洋よ」

フレンダ「なるほど~…ってなんか無理矢理に七つにしてない?」

絹旗「あ、復活しましたね」

響「うん、大西洋と太平洋は纏めれば五つの海でいいような…」

布束「これには理由があるわ、七つの海の「七つ」には全てと言う意味もあるわ、つまり七つの海は「地球の全ての海」を指す言葉なのよ」

布束「そこに現在の五つの海の名前を割り当てたって訳」

フェブリ「…てことは、七つの海って言うことばがむかしにもあったの?」

布束「ええ、因みにその内容も時代によって変わって来たわ。例えば…」

古代ローマ時代の七つの海

地中海・アドリア海・黒海・カスピ海・紅海・ペルシャ湾・インド洋

布束「そして中世のアラブ世界では…」

中世のアラブ世界の七つの海

南シナ海・ベンガル湾・アラビア海・地中海・ペルシャ湾・紅海・大西洋

布束「これらが七つの海と呼ばれて居たらしいわ」

麦野「その時代ごとに知られて居る海を全部合わせたのが今の七つの海って訳ね」

島風「うっひゃー…こうして教えられると改めて凄いなって思う…」

布束「それは良かったわ…さて、まだまだ終わりじゃないわよ?」

フェブリ「えぇー」

布束「ジャーニーも疲れて眠っちゃったから…と言いたい所だけど、まだ勉強は終わりじゃないわよ?」

フェブリ「はーい…」

絹旗「…それで、どんな超話を聞かせてくれるんですか?」

布束「では……」

プリン

ブドウ

女神

サバイバル

布束「色んな海の話を聞かせてあげるわ、この中で聞きたいことは?」

電「あの…サバイバルのお話が聞きたいのです!」

布束「サバイバルで最も大事なのは水よ、因みに海の水って飲めると思う?」

電「…しょっぱくて不味いのです」

布束「美味いか不味いかはどうでもいいのよ、海の水は飲めると思う?」

電「我慢すれば飲めるんじゃないかと思うけど…」

布束「それが違うのよ…良い?海水には塩が含まれているわ、その塩分は体液よりとても濃いから…そのまま飲むと水分が奪われてしまうのよ」

電「そ、そうなんですか!?」

布束「ええ、だから海水を飲めば飲む程水分が無くなって危険なのよ」

電「うひゃぁ……道理でさっきから喉が乾いてた訳か…」

布束(……もう飲んじゃってた?)

麦野「はい、私は女神の事が気になるわ」

絹旗(うわぁ、超似合いません…)

布束「自由の女神の事ね、あれは元々灯台として使われる筈だったのね」

麦野「…つまり海の安全を守る女神様だった訳だ、素敵じゃないの」

響(何だか応急修理女神に通ずる物があるね…)

布束「でも…灯台としては見づらいと言う事で今は使われていないわ」

麦野「残念ね…」

布束「さらに、自由の女神が頭につけて居る冠…良くみると七つの角があるわ」

麦野「へー…あれ七本だったんだ」

布束「あの角には「七つの大陸、七つの海に自由を」と言う意味が込められているわ」

麦野「へぇ…随分と大層な意味な事ね」

布束「さて、他に聞きたいことは?」

雷「プリンがめちゃくちゃ気になるんだけど…」

布束「良い?プリンも海と関係があるのよ?」

雷「えぇー!?」

布束「プリンは元々船の食事だったのね、昔々の大航海時代…世界中を旅する船の中では食事の確保が大問題だったのね」

雷「ふむふむ」

布束「少しの食べ物も無駄に出来ないと言う事で、余ったパンの切り屑や小麦粉・卵なんかを混ぜ合わせてナプキンで包んで蒸し焼きにして食べたの」

布束「この「プディング」と言う料理がプリンのルーツとなった訳」

雷「なるほど!プリンは海の食べ物なのね!」

布束「海の漢の料理だった訳ね」

雷「漢…司令官の料理だったらなぁ…」

暁「雷ってホントに司令官の事ばかり考えてるわよねー」

島風「てーとく一筋なんだね!

布束「さて、他には?」

響「海に出来るブドウが有ると聞いたんだけど…」

布束「海ぶどう…あれは中々の珍味よ、クビレヅタと言う海草の仲間で葉がブドウの様に丸く膨らんでいるわ」

響「へぇ…」

布束「噛むとプチプチと弾けて面白いわよ、魚の卵にも似ているから「グリーン・キャビア」とも呼ばれて居るわ」

響「成る程…」

布束「弾ける美味しさと言う訳ね!」

布束「ぜぇ…ぜぇ…

雷「ちょ、大丈夫?」

布束「久しぶりに沢山喋ったから…疲れたわ…」

絹旗「む、無理しないで…超休んでください!」

布束「roger. 皆も休憩を取りつつ遊びましょうね…」

暁・響・雷・電・島風「はーい!」

布束「それじゃあ…後は自由時間よ」

ーーーとある海の家ーーー

雷「わひゃあ…!」

「さ、遠慮せずに食えば良いじゃなイカ!」

響「はむはむ…美味しいね」

島風「このイカスミ?がなんとも…」

「そりゃ産地直送だからでゲソよ?」

電「この海に住んでいるイカから取ってるんですか?」

「いいや、こんな風に出すでゲソ」

店員は自らが触手と称する青い髪の毛の先からイカスミをチョロロと出した。

暁「えっ」

今日はここまで、明日また書きますん

響「ねえ…それどうやって出してるの?」

「ん?最近習得した技だから教える訳にはイカないでゲソ」

暁(何だろう、この人は普通じゃない気が…)

アックーム(…フツウデハナイナ…)

電「失礼しますが…お名前は?」

イカ娘「ふっふっふ…私こそが海からの侵略者、イカ娘でゲソ!」

島風「し、侵略者!?」

イカ娘「…ま、今はここで働かされて居るでゲソよ…」

雷「なんか…お疲れ様ね」

「オラオラ!海のギャング、キラーホエール様の時間だオラァ!!」

電「な、何?」

イカ娘「あぁ…また来た…」

キラーホエール「おうそこのイカ野郎!ぼさっとしてねえでさっさと来いや!」

イカ娘「はぁ…いらっしゃいませ、こんにちわー!」

キラーホエール「馴れ馴れしい!気安く声かけてんじゃねえぞ!」

イカ娘(こいつはあくまでも客…変に喧嘩出来ないでゲソ……)

イカ娘「注文は?」

キラーホエール「ハンバーガーを一つ」

イカ娘「ハンバーガープリーズ、お飲物は?」

キラーホエール「ハンバーガーだけで良い」

イカ娘「一緒にポテトでも…」

キラーホエール「ハンバーガーだけで良い」

イカ娘「今人気のイカスミスパゲッティ…」

キラーホエール「しつこい!!いる時は初めから言う」

イカ娘「お勘定を先に頂いて宜しイカ?」

キラーホエール「物持って来てこなかったら金払わん」

イカ娘「あの…一応勘定は先に頂く事になってて…」

キラーホエール「ならそれで良いじゃねえか、宜しいですかなんて聞くなよ」

イカ娘「…3000ペリカになるでゲソ」

キラーホエール「オラ、10000ペリカだ」

イカ娘「一、十、百、千、万…」

キラーホエール「いや数えるなよ!」

イカ娘「お釣りは7000ペリカとなるでゲソ、一緒に数えようじゃなイカ!一、二、三」

キラーホエール「四、五、六…って俺は子どもか!!」

イカ娘「ここで召し上がるでゲソ?お持ち帰りでゲソ?」


キラーホエール「どっちも嫌」

イカ娘「うなぁぁぁぁ!!またやりやがったでゲソ!!」

響「ま、また?」

イカ娘「こいつはいつも我儘ばっかり垂れ流した後こうやってどっちも嫌って言いやがるでゲソ!!」

キラーホエール「いやお前がいつも舐め腐った態度取りやがるのがダメじゃねえかよ!」

キラーホエール「とにかく、やるってんなら受けて立つぞ?」

イカ娘「うう…目の前の強者に今更怯えてしまっているじゃなイカ…」

イカ娘「だかしかし!例え負けるかも知れないと分かって居ても戦わなければならない時がある!」

イカ娘「さあ何処からでもかかって来い!私は逃げも隠れもしないでゲソ!!」

キラーホエール「面白え、お前とは一度あれで勝負を付けたかったんだ」

つイルカパフォーマンスの挑戦状

イカ娘「い…イルカパフォーマンス?」

キラーホエール「おう、お前は何か芸とかは出来ないのか?」

イカ娘「イルカじゃなイカら出来るわけ無いでゲソ!!」

キラーホエール「頑張れば出来るかも知れないぞ?」

イカ娘「知らんでゲソ!」

響「はいはいそこまで!喧嘩は辞めよう!」

電「ゆっくりご飯も食べられないのです!」

キラーホエール「すまん、少し頭に血が登っていた…」

イカ娘「ごめんなさいでゲソ!!」

キラーホエール「なんか萎えた…帰るわ」

イカ娘「待つでゲソ!!せめてハンバーガーは持って行かなイカ!」

キラーホエール「お前…俺の冗談を間に受けて…」

暁(え!?あれ冗談だったの!?)

イカ娘「戦う者として見れないなら、客として見る…それが私のせめての出来る事でゲソ」

キラーホエール「…そうか、また来る」

イカ娘「またのご来店をお待ちしてるでゲソよ!」

雷「…結局何だったの?」

響「知らんな」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さて、そろそろ帰りますか!」

フェブリ「もうちょっと遊んでいたかったな…」

麦野「楽しい時間はあっという間な物よ?」

響「また皆で来れると良いね…」

布束「そうね…」

絹旗「…あれ?滝壺さんは?」

暁「あ、あそこに居るわよ?」


~~~~~~~~~~~_| ̄|○~~~~~~~~~~~

麦野「」

フレンダ「あれ…流されてない?

絹旗「おぉーい!早く帰りますよー!」

滝壺「」

フレンダ「や、ヤバイ訳よ…」

麦野「いやそんな事言ってる暇があったら助けに行けよ!!」

暁「あ、なんか滝壺さんに人影が…」


浜面「おい滝壺!そろそろ帰るぞ!」

滝壺「あ、はまづら…そうだね、帰らなきゃね」


響「…大丈夫みたいだね」

ーーー高速船ーーー

布束「みんな、お疲れ様」

滝壺「危うく流されちゃうところだったよ」

エラー娘「下手したらサメに齧られてたぞ…」

絹旗「いやー…やっぱり家が超落ち着きます!」

浜面「ってそのセリフはまだはえーよ!」

島風「流石に早すぎるよねー」

絹旗「しかし…真っ黒に日焼けてないか超心配ですよ」

エラー娘「日焼け止め塗っとけば大丈夫だよ」

島風「さあ!私達の学校に向けてレッツゴー!」

エラー娘「さて、帰りも何か曲かける?」

麦野「お断り申し上げる!」

エラー娘「ちぇっ」



電(私達の学校生活はまだ始まったばかり…一年で見ると半分しか経っていません)

電(だけど、一日と言う日はあっという間…これからも一日一日を楽しみながら生きて行こう…)

電(…と、私は思ってしまうのでした)


電「…えへへっ!」

ーーー数日後ーーー

暁「ふわぁ…おはよ~」

アックーム(メズラシクハヤオキダナ、ナツヤスミハドウダ?)

暁(ん、毎日楽しく過ごしてるわよ)

アックーム(ソウカ、シカシハヤメニシュクダイヲオワラセタホウガ….)

暁(まあ何とかなるわよ)

ーーーリビングーーー

雷「おはよーっす!」

暁「ああうん…おはよ…」

雷「元気ないわね?そんなんじゃダメよ!」

暁「いや、元気が無い訳じゃないんだけど…」

響「姉さん、何をして遊ぼうか?」

暁「そうねー…」

提督「よーお前ら、元気か?」

電「なのです!」

提督「はっはっ、何だそりゃ」

龍田「思ってたんだけど…電ちゃんはどうして「なのです!」って言うの?」

電「そう言えばどうしてかなぁ…暁ちゃんが言ってたから私も覚えたような記憶が…」

龍田「あら~子供っぽいわね~」

暁「お、お子様言うなっ!」

アックーム(アカツキ…サスガニソレハナイゾ…)

暁(なっ!アックームまで!知らない!)

アックーム(アアスマン、アトデナニカオゴルカラユルシテクレ…)

暁(…ま、良いわ)

龍田「そう言えば、そのこうもりみたいな髪飾りはどこで拾って来たの?」

暁「え…これ?肝試しの時にゲットしたのよ!」

島風「私も拾って大丈夫なの?って聞いたんだけどね…」

龍田「…少し私に貸してくれる?」

暁「えっ…だ、ダメよ!」

龍田「どうして?」

暁「どうしても!」

龍田「…気に入っちゃったみたいねー」

天龍「おーい龍田ー!メシ出来たぞー!って何してんだ?」

龍田「あ、天龍ちゃん~実はね?暁ちゃんの髪飾りが気になるんだけど…」

天龍「髪飾り?」

提督「確かに…ちょっと渡してくれないか?」

暁「断る!」ダッ

島風「あ!逃げた!」

龍田「逃げちゃダメよ?ちゃんと話してくれたら怒らないから~」ガシッ

暁「う…分かったわよ…出て来て!」

暁は髪飾りを放り投げると、髪飾りが黒く禍々しい存在へと戻って行く。

天龍「な、何じゃこりゃあああ!?」

龍田「…敵かな~?」

暁「ちょ、落ち着いて!危害は加えないから!」

提督「暁!お前こんな見るからに危険そうな奴を連れて居たのか!?」

暁「だから話を聞いてよ!」

ーーー数分後ーーー

響「…成る程ね、それで姉さんをレディーにするためにお供してる訳だ」

アックーム「ソンナトコロダ…」

龍田「へー…つまり暁ちゃんをエスコートするジェントルマンなのね~」

暁「そうよ!危険なんて無いんだから!」

雷「ふーん…私は雷よ!よろしくね!」

アックーム「アア、タノム」

暁「…良かった、この事教えたらアックームが敵だと思われちゃうかと…」

龍田「最初はね…でも見れば見るほど素敵な人よね~」

暁「ど、どこを見て思ったのよ?」

龍田「ん~…顔とか、背中の翼とか?」

響「あ、なんか分かります」

雷「かっこいいわよね!」

天龍「木曾の奴と言い…最近はマントが流行ってんのか?」


電「あ、あの…電です」

アックーム「アックームダ、ヨロシク」

電「宜しく…なのです!」

提督「あっちはもう仲良くなっているぞ?」

イク「てーとく?皆と集まってどーしたの?」

龍驤「な、なんやキミぃ!新手の深海棲艦かいな!?」

天龍「コイツ?コイツは暁の友達だよ」

イク「そうなのね?私は伊19よ、イクって呼んでもらえれば良いのね!」

龍驤「ウチは龍驤や!よろしゅうな!」

アックーム「アア」

暁「何だか…意外とすんなり受け入れられている様な…」

響「そういう物さ」

イク「ねえねえ!イクがあなたを気持ち良くしてあげるのね!」

アックーム「イイヤ、コトワル」

イク「連れない事言わないの!ほら、イクの胸部装甲はどう?」ぱふぱふ…

アックーム「ナ、ナンダソレハ!?オ、オシツケルナ!!」

イク「どお?気持ち良い?」

アックーム「ヤ、ヤメロ!!ホントニヤメロ!!」

イク「もう、だらし無いのね!てーとくには毎日やってるんだから!」

アックーム「シニタクナーイ!シニタクナーイ!!」

暁「ちょっと!やめなさいよ!アックームが嫌がってるでしょ!」

提督「そうだぞ!やめろ!」

イク「分かったのね…はい、離してあげるのね」

アックーム「タ、タスカッタ…」

暁「情けないわね~…そんなんじゃ私をちゃんとエスコート出来ないわよ?」

アックーム「スマナイ…アノブキミナブッタイガオソロシクテ…」

暁「あれはね…女性は皆できる物なのよ、多分」

龍驤「デカければエエもんじゃあらへんで!」

アックーム「ア、アカツキニモアノヨウナモノガデキルノカ?」

暁「大きくならないと一人前のレディーになれないのよ?」

アックーム「イ、イヤ…ソウデモナイカモシレンゾ?」

暁「どうしてよ?」

アックーム「レディートイウノハソモソモミダシナミヤタイドナドデキマルモノナノダ、アノブキミナブッタイナドナクトモレディーニハナレル」

アックーム「ダカラ…ソノ…」

暁「あ!分かった!あなた大きい胸が怖くなっちゃったんでしょ?」

アックーム「オハズカシナガラ…」

暁「…大丈夫よ、私はあなたを怖がらせたりしないから」

アックーム「ホントウダナ?」

暁「嘘はつかないわよ!」

アックーム「…ソウカ」

暁「…意外と子供なのね」

アックーム「オマエニイワレタクナイ」

暁「はいはい」


提督「イク、後でお仕置きな」

龍驤「その後ウチの説教3時間フルコースやで!」

イク「な、何でなのね…?」


龍田「…まあ、敵じゃないならいいんじゃないかな~?」

天龍「だな、少し身構えちまったけど」

響「姉さんにいい友達が出来て良かったよ」

雷「賑やかになりそうね!」

島風「そーだね!」

その後、姉さんは仲間達にアックームの事を話した。
話を聞いた仲間達はアックームの事をなんやかんやで受け入れたが…
司令官が密かに浴場の男性専用室の増設を計画していたのはまた別の話。

ロシアでお世話になった師匠達へ、横須賀鎮守府は今日も平和です。


ーーーその夜、お風呂時間ーーー

暁「じゃ、お風呂入って来るわね!」

アックーム「…フロトイウノハドノヨウナモノカ?」

暁「お風呂が気になる?」

アックーム「キニナルゾ」

暁「じゃあアックームも来なさい!一緒に入りましょ!」

アックーム「ヨロシクタノム」

ーーーお風呂場ーーー

アックーム「コ、ココカ」

暁「さ、遠慮せずに入りなさい!」

金剛「言っとくけど、私を含め他の皆のヌードを見ちゃノー!なんだからね!」

暁「まあまあ…でもやっぱりタオルを巻いた方がいいわね…」

アックーム「ソウカ」

暁「言っとくけど…見ないでよ?」

アックーム「ワカッテイル」

カポーン…

アックーム「…コレガフロトイウモノナノカ」

アックーム「………アタタカイ…ギ」

暁「お待たせー!」

アックーム「ハヤクハイレ、アタタカイゾ」

暁「分かってるわよ!ふぃ~…」

ザブン…

暁「はぁ~…暖かいわ~」

アックーム「ダカライッタダロウ?」

暁「そうね~命の洗濯ってのは良く言った物よ」

ガラガラ…

響「姉さん、入るよ」

暁「いらっしゃい!って響!またタオルを巻いて来なかったのね!?」

響「タオルなんか巻いてたらお湯が直に感じられないじゃないか」

暁「もう!せめて次からは付けて来なさいよ?」

響「気が向いたらね………よっと」

ザブン…

暁「気が向いたらじゃなくていつもそうして欲しいんだけど…」

響「硬い事言わないで…」

ガラガラ…

雷「入るわ!」

電「入ります!」

暁「来たわね?あったかいわよ!」

雷「ホント?じゃ早速ダーイブ!!」

ザバーン!!

暁「うわっぷ!?コラ!レディーに有るまじき事をしちゃダメでしょっ!」

電「あはは…じゃあざばーんなのです!」

ザブ…

アックーム「アア…カミノケガグショグショダ…」

暁「それ髪の毛だったのね」

暁「はぁ~…極楽ね~」

アックーム「ダナー」

電「むー…」

響「どうしたんだい?」

電「いや、毎日牛乳飲んでるのにお胸が大きくならないなって…」

暁「あの、それアックームの前で言っちゃう?」

雷「そう言えばアックームって男?女?」

アックーム「オトコダ」

響「まあそうだろうね」

雷「魔王みたいな外見してるもん」

電「て事は………はわわっ!見ないで!」

雷「大丈夫よ!私はアックームがそんなエロい人じゃないって信じてるもの!」

アックーム「モトモトキョウミガナイガナ」

雷「えっ、ひどーい!!」

暁「アックーム、言って良い事と悪い事があるのよ?」

アックーム「サッキノハワルイコトト、ナルホド?」

暁「…そういう問題じゃなくて…」

アックーム「ナンダト?」

響「あは、君…面白いね」

雷「良いパートナーを持ったわね!」

提督「全くだ」

暁「………きゃああああああ!!!」

響「し、司令官、いつの間に!」

電「ど、どうしてここに入れたのですか!?」

提督「俺の未元物質に常識は通用しねえ!」

響「それは只の「ていとく」繋がりだよ!」

アックーム「シ、【神出鬼没】ナノダナ」

暁「あら、結構難しい言葉使うじゃない」

アックーム「ヤハリカタカナダケデハヨミヅライダロウト…ショウライテキニハフツウニカンジナドデカイワデキルヨウニナリタイ」

響「頑張ろうね」

雷「そう言えば司令官の名前とかそういうの知らないわ…なんて言う名前?」

提督「あ~良い湯だな~」

雷「真面目に答えて!」

提督「教えません」

電「そ、そんなぁ…」

響「まあいいじゃないか、いずれ分かる時が来るさ」

暁「…さっきの話に戻るけど、胸ってどうやったら大きくなるのかな」

アックーム「マダイッテイルノカ…」

提督「自分で揉めば?」

暁「な、何言ってるのよ/////」

アックーム「ホウ?モメバイイノカ」

暁「な、何よ……さっきは大きい胸は嫌って言ってたじゃない!」

アックーム「ダガオマエガオオキクシタイノナラバゼンリョクデキョウリョクスルゾ?」

暁「しなくて良いから!」

アックーム「イイカラカセ!!」ガバッ!

暁「きゃあああ!」

スカッ

響「…」

暁「………」

アックーム「…ソノ…ナンダ、ガンバレ」

暁「いや励まさないでよ!悲しいから逆に!!」

響「….そう言えば、アックームは何処から来たのかい?」

電「あ、それ聞きたいかも」

雷「どこから来たの?」

アックーム「ジツヲイウト…ワタシジシンモアマリオボエテイナイ…ギ」

暁「そっか…」

響「それを言われると逆に気になるね」

電「じゃあ、どうにかして何処から来たのかを調べる?」

アックーム「ダイジョウブダ、モンダイナイ」

暁「でも…」

アックーム「ワタシジシンモアマリキニシテイナイカラナ」

提督「ま、おいおい探せばいいさ」

暁「…むむ~…」

先日話した壊れてしまったmacが戻ってきました、しかしまだ完全復活という訳ではありませんのでiphoneからちまちま書いていきます。

ーーー数分後ーーー

暁「あ~…さっぱりした~」

響「風呂上りには当然ウォッカだよね」

暁「駆逐艦はお酒飲んじゃいけません!」パシッ

響「あ!お酒が!」

電「お酒飲んじゃダメなのです!体を壊しちゃうよ!?」

提督「そうだ、死ぬから飲むなよ?」

響「…はいはい、じゃ足柄さん辺りにでも飲ませといてよ」

提督「あからさまに機嫌が悪くなったな…分かった」

雷「いやそれもダメでしょ…」

電「あ…そう言えば島風ちゃんは?」

提督「あいつ?寝落ちしてたぞ」

響「起こしてやれよ…」

提督「それがさ、何回叩いても何回くすぐっても起きなかったんだよ」

アックーム「ソ、ソレハシンパイダナ」

提督「息してたから死んではいないと思う」

響「な、なら良いけど…」

雷「ってそんな事より!早く冷えっ冷えの牛乳を飲みましょ!」

提督「そうだな!古くからの儀式だからな!」

アックーム「ギ……ギシキ?」

提督「ああ、日本に古くから伝わる伝統で、風呂上りに牛乳を一気飲みすると言うモノだ」

アックーム「ソウカ、イッキニノメバイイノダナ?」

暁「それだけじゃないわ、こうやって腰に手を当てて…ごくっ…ごくっ…ニャー!…こうやってぐいっと一気飲みするのよ!」

アックーム「フム…ゴクッ…ゴクッ…ニャー!…コンナカンジカ?」

暁「上出来よ!」

アックーム「ソ、ソウカ………ギギ」ニヘラ

響「ごく…ごく…ぷはぁ…」

雷「ゴクゴク…ぷはー☆」

電「ごきゅごきゅ…んむ…」

提督「ゴクゴク…っかぁぁぁぁ~~~!!やっぱりこの時のために生きてる様なモンだ!!」

提督「おーし、じゃあ今日は寝ましょう!」

暁「ま、まだ起きれるわよ…ふぁぁ…」

響「姉さん!無茶はするな!」

電「あはは…じゃあ司令官!今日こそは一緒に寝てくれるわよね!?」

提督「ダメです」

雷「むぅ…」

ーーー数日後ーーー

エラー娘「長かった夏休みも今日を乗り切れば終わりかぁ…先生寂しかったぞ!」

ヴェールヌイ「の割にはバカンスを楽しんでいた様だが?」

エラー娘「気にするな!!さあ、今日は盛大にお祭りを開くZOY☆」

アルバコア「おー!」

あああ!上の間違えた!

×電「あはは…じゃあ司令官!今日こそは一緒に寝てくれるわよね!?」
○雷「あはは…じゃあ司令官!今日こそは一緒に寝てくれるわよね!?」

どうにか電が雷みたいにアプローチしたと脳内変換してくれ

ヴェールヌイ「待て待て、祭りと言ってもどの様な祭りを開くのだ?」

エラー娘「そりゃアナタ!日本の伝統たる祭りよ!盆踊りしたり、花火打ち上げたりお神輿担いでわっしょいって言ったり…そんな祭りよ!」

ヴェールヌイ「そ、そう言うモノか?」

エラー娘「そう言うモノです!」

ヴェールヌイ「そ、そうか」

アルバコア「よーし、さっそくじゅんびにとりかかろー」

ヴェールヌイ「おー」

ーーー数分後ーーー

アルバコア「できたよ」デキタ

ヴェールヌイ「ビラも配ったぞ」

エラー娘「よーし!じゃあ花火大会までに花火を持って来て!」

アルバコア「りょうかい」

ヴェールヌイ「わ、分かった」

タッタッタ…

エラー娘「さて、後はアイツらをここに呼ぶだけだね…そぉい!」

エラー娘は パシルーラを となえた! ▽

ぱひゅん!

響「…?なんだい?」

雷「えへへ~司令官~………あれ!?」

電「そ、そんなぁ…一度くらい…あ、あれ?」

暁「だから!そうじゃないって何度言えば……あら?」

島風「わわわっ!ぶつかるっ!……ってあれ?」

天龍「や、やめろよ!可哀想じゃねぇか!!…あ?」

龍田「ふふ、所詮農民のあなたに何が……あら~」

エラー娘「はっはっはっはっは、呪文大成功」

響「成る程、祭りを開くから私達に客として来てもらったと」

天龍「先に言っとけよ…」

龍田「お陰で天龍ちゃんとのごっこ遊びが潰れました~…一発首を落としても構いませんね~?」チャキッ…

エラー娘「無駄無駄、何度でも蘇るし」

龍田「残念です~」スッ…

暁「でも前もって言ってよね?私も忙しいの!」

エラー娘「愛しのジェントルマンとイチャイチャしてる癖に…」

暁「ち、違うわよ!!……って、え…?」

電「あ、アックームの事を知ってるのですか!?」

エラー娘「ん、夏休みの間ずっとオマエラを見て来たからね、それぐらいの事も分かりますわ」

雷「す、凄い…」

響「何時も思ったんだけど…先生って何者?」

エラー娘「なに、只のしがない不特定物質だよ…人でもあれば動物でもある。死んでも居れば生きても居る…」

天龍「良く分かんねぇなぁ、今テメェはこうやって生きてる。それで良いじゃねぇか」

エラー娘「クカカッ、面白い事言うねぇ?先生感心しちゃったよ!」

龍田(……やっぱり読めない…)

エラー娘「ま、もう少ししたら祭り始めるから待っててちょ」

響「…分かった」

ーーー数分後ーーー

ざわ…ざわざわ……

スラ…スラスラ……

響「だいぶ人が集まって来たね」

雷「一部人じゃ無いのが混ざっているけどね」

エラー娘『ようしオマエラ!祭りの始まりだよ!』

ワァァァァ!!!

エラー娘『それでは皆さん、最後の夏の風物詩をお楽しみください!』

龍田「…始まったよ~?」

天龍「…ま、良いか!オレ達は祭りを楽しもうぜ?」

暁「そうね!」

響「おや?あそこに居るのは…」


アリサ「ねえねえ!どこ回る?」

レディリー「そうねー…たこ焼き屋と…焼きイカ屋と…焼きモロコシ屋?」

アリサ「綿あめ、あんずあめにきしめん…どれも美味しそうだよね!」

シャットアウラ「お前達は食べ物にしか興味がないのか?」

レディリー「良いじゃない!」

アリサ「そうだよ!何たってお祭りだもん!」

響「アリサさん!久しぶりですね!」

アリサ「あ、響ちゃん!」

シャットアウラ「おいおい、私も忘れて貰っちゃ困る」

響「えっと…ダレ?」

シャットアウラ「シャットアウラ=セクウェンツィア!!ちゃんと覚えろ!」

響「……あ~!アウラさんね!黒い全身タイツを着てなかったからわかんなかったよ!」

シャットアウラ「…私服で出かけちゃ悪いのか?」

響「いやそうじゃなくて…その私服姿はなんだか印象に残らないというか…」

島風「何時も黒い全身タイツ着てるからね…」

雷「あ、島風がやっと喋った」

暁「突然ワープされて放心してたのね」

シャットアウラ「……私はそんなに印象が無いのか…」ズーン…

アリサ「げ、元気出して?」

レディリー「大丈夫、私はそんな印象が無いシャットアウラを応援してる」

シャットアウラ「応援されてる気が全くしない…」

縺上&縺吶℃

アリサ「響ちゃん達も一緒に回ろうよ!美味しい食べ物屋さんとか!」

レディリー「そう言えばこのお祭りは何のお祭り?」

暁「えっ?」

島風(何だろう、私の声とレディリーさんの声が似てるような気がして来た…)

アリサ「あれ?今日は焼き物祭りじゃないの?」

シャットアウラ「アリサの言う焼き物って…たこ焼き、焼きイカ、焼きモロコシの事じゃないだろうな?」

アリサ「それ以外にどんな焼き物があるのかな?」

レディリー「私知ってるわ!今日は七夕祭りじゃない?」

雷「え?いや、ちょ、あの…」

シャットアウラ「ほう?良く知ってたな?」

レディリー「だって……7月のお祭りと言ったら七夕祭りしか知らないもの」


アリサ「今は8月だよ?」

レディリー「…えぇ!?今月ってもう8月だったの!?」ガビーン

アリサ「う、うん、夏休みももうすぐ終わるよ?」

レディリー「そんな…私はまだまだ夏休みだって、ずっとずっと夏休みだって思ってたのよ!?」

レディリー「それなのに…それなのにぃ~!!」オロロ?ン

天龍(まあ気持ちは分かる…)

>>325
文字化けしてるけど……何が言いたかった?

シャットアウラ「まあ、レディリーのボケは置いとくとして…」

アリサ(ひどい!)

シャットアウラ「確かに七夕は7月の祭りだが、なぜ8月に行う?」

レディリー「えっとね、七夕は確かに昔の暦だと7月なんだけど、現在の暦だと凡そ1ヶ月遅れているわ」

七夕祭り
旧暦(きゅうれき)7月7日
↑この間↓約1ヶ月のズレ
新暦(しんれき)の7月7日

アリサ「なんか…せっかくのお祭りなのに授業やってるみたい…」

シャットアウラ「そうだ、祭りを楽し…」

レディリー「黙れ小僧!!私に言わせておいてそれはないわよ!」プンスカ


雷「な、なんか…熱心に考察を始めちゃったわよ?」

暁「割り込み辛いわね…」


天龍「龍田ー!綿あめ買ってくれよ!」

龍田「ふふっ……はいはい」


暁「あ、そう言えばアックームが居ない…」

響「ま、まさか丁度会話中にワープされたのかい…」

暁「…」ショボン


アリサ「あ、そう言えば!最近北の国に旅行に行ってたら8月7日に七夕やってたよ!」

レディリー「恐らく北海道か宮城の七夕祭りを見たのね」

シャットアウラ「つまりこの祭りも北海道等と同じように旧暦に合わせて居るのか」

アリサ「でも…8月7日ってとっくに過ぎてるような」

レディリー「実はね、旧暦の7月7日を新暦に当てはめると毎年七夕の日付けが変わるのよ、そこで凡そ1ヶ月遅れとして8月7日に七夕をやる地域があるの!」

アリサ「それとは別に、旧暦どうりにやる地域もあるって事?」

レディリー「その通り!目の前の祭りもこれじゃないかしら!」

シャットアウラ「成る程」

響「あの…凄く言い辛いんだけど…このお祭りは先生の気紛れだから」

レディリー「….はい?」

響「先生が突然祭りを開いたからね…旧暦新暦云々は関係無いよ」

レディリー「なんやそれ!それじゃあ今まで糞真面目に考察してた私達がまるでただのバカみたいじゃない!!」

シャットアウラ「ば、バカって…」

響「何もそこまで言ってないじゃないか…」

アリサ「いいじゃない!何があっても祭りは祭りだもん♪」

雷「そうよ!目一杯楽しみましょ!」


暁「うぅ…アックーム…」グスッ…

島風「大丈夫だよ!はい!スッ…

暁「そ、それは…髪留め!?」

島風「心配してるかと思って…超高速で走ってとって来たよ」

暁「島風…あなたって子は…」ダキッ

島風「にひひっ!」

それからの響達は、お祭りを楽しんだ。
射的屋だったり…

おっちゃん「よう嬢ちゃん達!一回やってくかい?」

島風「やらせてやらせてー!」

アリサ「私も!」

暁「全く…子供なんだから」

おっちゃん「子供っぼい事は嫌かい?」

暁「そ、そうは言ってないでしょ!?」

おっちゃん「はっはっは!お嬢ちゃんはおませさんだな!お前らは特別にタダにすらぁ!」

暁「あ…ありがと!」


島風「やったー!アイルー人形がでたよ!」

アリサ「私のは…耳と牙持ち斑点芋虫縫いぐるみ?」

暁「…それっ!」タァン!

おっちゃん「二等、プーギーボール!!」カランカラン

暁「やったぁ!欲しかった物だぁ!」

アリサ「…ふふ」ニコニコ

暁「あ…これは…その…違うんだから!」

島風「何でもないよ!」ニコニコ

アックーム(ギギ…ニヤニヤガトマラナイナ)

暁「何よみんなして!!」

おっちゃん「はっはっ!仲良くしろよ?」

金魚すくい屋さんだったり…

アイルー「金魚すくい一回やっていくニャ?」

電「あ、お願いします」

アイルー「ひい、ふう、みい…よし、確かに頂いたニャ」

雷「金魚をすくえば良いのね!」

アイルー「いいかニャ?無闇に網を振るっても金魚はすくえないニャ」

電「じゃあどうしたら?」

アイルー「獲物がやって来るのをじっと待つんだニャ…獲物が近づいて来たらそのままアミをすくえばいいニャ」

電「分かりましたなのです!」

雷「頑張るわよ!司令官にお土産もって帰るんだから!」


電「や、やった!ようやく取れたのです!」

雷「やったね!」

アイルー「おめっとさんだニャ!その金魚は好きにして良いニャよ」

お面屋さんだったり…

響「お面も見て行こうか」

シャットアウラ「何故お面…?」

レディリー「理解に苦しむわ…」

「よお、ゆっくりしな」

響「ん?その声…どこかで聞いたような?」

「ははっ、何の事だか」

響「いいや、その声は…もしかして師匠だね!?」

シャットアウラ「ん?お前に師匠が居たのか?」

「…チッ、やっぱり長い間の同居人には誤魔化せねぇか」

響「やっぱりね」

シャットアウラ「どどど、同居人!?」

レディリー「あ、貴方!まだそんな小さいのに過ちを犯しちゃダメ!」

響「どうしてそうなるんだい!?只の師弟関係にあるだけだから!」

「ったく、とんだ痴女野郎だな」

レディリー「ち、ちじょ……っ!アンタ!!お仕置きされたいの!?」

「冗談だってのに……これだから女は短気で嫌なんだよ」

シャットアウラ「なんだと!?」

響「まあまあ…」

「で?どのお面にする?」

響「私は…この猫のお面で」

「ケッ、相変わらずガキンチョしてて安心したよ」

響「それは何よりさ」

シャットアウラ「……わ、私はこれだ」つ真っ黒のお面

「……センスねえな…」

シャットアウラ「ほ、放っておけ!!」

レディリー「私はこれにするわ」つカニ爪のお面

「目が高いな、そいつは俺のオススメだ」

レディリー「ふふ、何処かの誰かさんとは違うのよ」

シャットアウラ「…表出ろ、レディリー=タングルロード」

レディリー「うふふ♪いやだー♪」

響「と、とりあえずお勘定を…」チャリン

「毎度、また来な」

響「はい、師匠!」

レディリー「さ、行きましょ!」

そして時は過ぎ、いよいよ祭りの本番が始まる…

BGM:http://nicosound.anyap.info/sound/sm18354180

花の都で踊ろ~う、アイルーお~んど♪

と鎧を着た人魚を模した神輿から曲と歌が流れる。
周りには猫や子供が一糸乱れずに踊り、少女達が歌詞を歌う。

アリサ「きょ~うは~♪ねむ~らず~にお~どるよ、お魚か~つい~で~♪」

響「…なんだい?その歌は」

アリサ「アイルー音頭の歌詞だよ!」

響「はあ…」

天龍「うひゃぁ…すげえ集まってる…」

龍田「結構凄いのね~」

島風「ねえねえ!あっちも見て回ろうよ!」

暁「全く!子供なんだから!」

島風「はやくはやくー!」

暁「まあ、アックームがいるからいっか…」

アックーム「ソウダナ」ニャーン

雷(な、何かと思ったらアックームがアイルーに変身してたのね…)

レディリー「にしても…気紛れだけで開いた祭りがここまで繁盛するなんてね」

電「ビラ配りとか頑張ったのかな?」

シャットアウラ「それにしたって…」


<カミやーん!あそこにロリっ子がいっぱいおるでー!

<お前はまたそんな…


<オレチャマ的にはこのお面が良いっチャ!

<ワガハイはこのお面がジャストミートするンバ!


<金魚がとれたよー!ってミサカはミサカは(ry

<急に飛びついてくンじゃねェ!


響「…集まり過ぎだね」

電「あはは…」

シャットアウラ「そう言えばさっき響の師匠と出会ったぞ」

島風「ホント!?どんな人だったの?」

シャットアウラ「何というか…ウサギの着ぐるみな感じだったぞ」

響「師匠は着ぐるみなんかじゃない!!歴としたウサギだよ!!」プンスカ

シャットアウラ「す、すまん」

電「あはは…」

レディリー「同居人って言ってたけど…どんな関係なの?」

響「昔ロシアの方にレンタルされてた時に助けられてね、それ以来は私の師匠として一緒に過ごしてたよ」

シャットアウラ「そうだったのか…何の師匠だった?ロシア語を教える師匠?」

響「そんなチャチなものじゃ断じてないさ、師匠はとても強くてね…私もその強さを身につけたいと言ったら特訓に付き合ってくれたよ」

レディリー「どうして強くなりたいと思ったの?」

雷「それ知りたいかも!」

暁「何で強くなりたいと思ったの?」


響「…なんて事無い、ただ姉達を守りたいと思っている末っ子が居るだけさ…」

雷「響…」

電「響ちゃん…」

島風「ねえねえ!私は?」

響「心配しないで、島風も私が守るさ…」

島風「ホント!?ありがと!!」

響(そう、人間として転生した今は…不死鳥の名に掛けて守って見せるさ)

突然、上空で爆発が起こる。花火が輝く音だ。

アリサ「わぁ…綺麗…!」

雷「素敵ね…司令官と一緒に行きたかったわ」

レディリー「た~まや~!か~ぎや~!」

シャットアウラ「なんだそれは?」

レディリー「皆がなんか叫んでたのよ、昔の言葉か何かだと思うけど…」

響「えっとね、たまやは『玉屋』かぎやは『鍵屋』の事、昔の花火屋の名前さ」

レディリー「玉屋って花火屋の名前だったの?」

シャットアウラ「色々詳しいのだな」

島風「そっか、玉屋さんが花火を上げてくれるんだ!」

アリサ「玉屋さん、ありがとー!」

レディリー「鍵屋ー!グラッツィエー!」

響「残念だけど玉屋はもう無い、江戸時代にたった一代で無くなってしまったんだ」

アリサ「そっか…」

暁「悲しいわね…」

響「鍵屋の方は今も続いているけど…この花火大会に来てるという話は聞かないな」

電「じゃあ何て声をかければ良いの?」

響「そうだね…」


エラー娘「おーい!弾幕薄いよ!何やってんの!」

ヴェールヌイ「くっ…これでも精一杯だ!」

イク「な、何で私がこんな事を…なのね」

ハチ「が、頑張ろ?」

武蔵「ああ、島風に喜んでもらうためにもな」

雷「先生!」

アリサ「始めまして、鳴護アリサです!」

エラー娘「お、オマエラ来たな?綺麗でしょー」

島風「うん!」

エラー娘「これだけの数を用意するのも金が掛かってねー!」

響「お金?」

島風「掛かっちゃうの?」

エラー娘「そーなのよー!大体こんな感じでさー」

花火の値段
一万円:五号玉 約15cm
六万円:十号玉 尺玉 約30cm
六十万円:二十号玉 二尺玉 約60cm
二百万円:三十号玉 三尺玉 約90cm

エラー娘「これらの花火玉が大量に用意されてるから出費がとんでもない事になって居るのでぇす!」

レディリー「どっしぇーっ!凄い額ね!?」

アリサ「花火ってそんなにお金掛るんだ…今まで知らなかったよ…」

シャットアウラ「この額だとスポンサーも大変だろうな…」

響「…そうだ!スポンサーの名前を言えば良いんじゃないかな?」

暁「そうね!」

バァァァン!!

雷「いよっ!ブディック!」

暁「あ!ずるい!じゃあ私は…」

ボォォン!

暁「オープンカフェー!」

響「それじゃあ私は…」

バァァァァァン!

響「頑張れっ!ししょー!!」

電「じゃあじゃあ…」

パァァァァァン!!

電「行くのです!ジュラル星人!!」

シャットアウラ「ふむ…」

ドォォォォン!!

シャットアウラ「黒鴉部隊!これからも頑張るぞっ!」

レディリー「なんだそりゃ…じゃあ私は」

ドォォォォン!

レディリー「頑張れー!ハンターさん!」

アリサ「じゃあじゃあ…!」

バァァァァァン!!!

アリサ「えっと…ネ~ルフ~!!」

レディリー「…流石にネルフがスポンサーって事は無いわよ」


暁「ふぃー…それにしても、夏休み終わっちゃうわね」

島風「…あっという間だったよね…」

響「まだ全然遊び足りないよ…」

シャットアウラ「そんな物だ、楽しい時と言うのは…」

電「…」

楽しかった夏休み、海に行ったり山に行ったり…
ティガレックスに追われたり…リオレウスの卵を運搬したり…
私…忘れないのです、大切な思い出にするのです…

ーーーーーー

エラー娘「…それにしても綺麗な花火だった、深海棲艦のとこからレアメタルをくすねて売却して花火代を工面した甲斐があった!」

エラー娘「島風達が喜んでくれたのがなによりだにゃー」


ヴェールヌイ「さて、私をこき使ってくれた礼だ、今からたっぷり可愛がってやろう…性的な意味でな」ゴゴゴゴゴ…

エラー娘「えっ」



アッーーーーーーーー!



エラー娘「も…もうお嫁に行けない…」

ヴェールヌイ「そんな物お前の能力で無かった事に出来るだろうに」

ーーー9月1日ーーー

島風「おっはよー!」

電「おはよっ!」

響「おはよう」

暁「おはよ…ああ…私の夏休みが遠くに行っちゃったわ…」

暁「明日から何を楽しみに生きて行けばいいのよ…」

雷「もう!そんなんじゃダメよ!」

島風「そうだよ!学校を楽しみに生きて行けばいいよ!」

暁「あぅ…」

ーーー第一教室ーーー

エラー娘「えー…みなさん夏休みは如何お過ごしでしたか?」

島風「とっても楽しかった!!」

響「充実していたよ」

エラー娘「ほっほっほ、そうかね」

エラー娘「では…夏休みの宿題はやってきたかな!?」

島風「す、少し残しちゃった…」

エラー娘「あちゃー…でも、隠さずに正直に言えたのはナイスよ!」

島風「うう…ホントにゴメン…」

響「今日はどんな言葉の勉強をしますか?」

エラー娘「ヌルフフフ…本日は夏休みボケを治すための超☆シ・ゲ・キ・テ・キ☆なテーマにしました!」

電「し、刺激的!?」

エラー娘「イエス!本日のテーマはUMAです!」

今日のテーマ 未確認生命体、UMA (Unidentified Mysterious Animal)

島風「ユーマって何?」

エラー娘「目撃例があるけど生物学的には正式に認められていない生物の事よん」

暁「本当に居るの?」

エラー娘「分かりません、だからこそロマンがあるのよ!」

絵娘「まず有名なのがネッシー、英国の何処かにあるネス湖で目撃されたからネッシーという名前だよ」

島風「捻りが無いなー」

エラー娘「そう言うなよ、一番有名なんだから」

響「よく名前は聞きますけど、やはり実物は見たことはありません」

エラー娘「それがUMAです!」

雷「それで、ネッシーってのはどんなUMAなの?」

エラー娘「外見はプレシオサウルスに酷似していることから太古の海生爬虫類の生き残りとされているよ」

暁「へー」

エラー娘「太古の海生爬虫類の生き残りで言うならシー・サーペントやモケーレ・ムベンベ等が居るよ」

電「先生、そのシー・サーペント等は今も海の何処かに居るのですか?」

エラー娘「多分何処かに居るでしょう、しかしその他一切の事は分かりません!」

島風(結局何も分からないんだ…)

エラー娘「続いては!吸血モンスターのチュパカブラよ!」

暁「どんな奴なの?」

エラー娘「コイツは牛さんや羊さんなどの家畜の血を吸う恐ろしい奴です!」

響「吸血鬼とは違うのかい?」

エラー娘「多分ね、宇宙人が飼ってるペットという噂もあるよ」

暁「宇宙人なんて居ないわよ!」

エラー娘「ほう、その心は?」

暁「えっと…見たことないもの!」

エラー娘「…出直して来な」

暁「なんでよ!!」

エラー娘「見たことがないという理由で信じない奴は食いもしないで『あのマグロは不味い!』とか抜かすようなクソ野郎だよ!」

暁「うっ…そんなに酷く言わなくてもいいじゃない…」

エラー娘「チッ、これだから子供は…」

暁「…もう慣れちゃったわ、子供扱いされるのにも」

エラー娘「嘘おっしゃい」

エラー娘「続いては…ビックフット!」

島風「大きい足を持ってるの?」

エラー娘「そうじゃないんだな、アメリカ等の世界各国で目撃されているUMAで、地域毎に呼び名が違ったりする」

エラー娘「露の辺りで見られる奴はイエティと呼ばれていたり、何処かではサスカッチと呼ばれていたり…まあ、有名な類人猿ですわ」

雷「類人猿?」

エラー娘「人間の祖先の総称….だったかな?ビックフットは人間の祖先の生き残りである可能性が高いよ」

響「ほう、居るなら素敵だね」

エラー娘「ま、新種の猿の可能性も高いけどね、ワクワクするのには変わりない」

暁「そうね!」

エラー娘「続いては…モンゴリアンデスワームという殺人ミミズです!」

島風「どんな奴なの?」

エラー娘「ゴビ砂漠に潜む巨大ミミズよ、毒液を吐いたり電撃を放ったりするという、正に『タイラントワーム+フルフル亜種+ギギネブラ=コイツ』みたいな奴ッス」

響「例えがよく分からない…」

エラー娘「イギリスの研究者によれば存在はほぼ確定的らしいヨ!」

雷「ホント!?」

エラー娘「真偽は不明だけどね」

電「でも…やっぱりそういう未確認生物のお話を聞くとワクワクしてくるのです!」

エラー娘「そうかい、そいつは良かった…他にもまだまだあるけど、今日のところはこの辺までにしよっか」

島風「えー!もっといろんな話聞きたい!」

エラー娘「UMAはいっぱい居るからさ、紹介しきれないのよ」

響「…本音は?」

エラー娘「…はぁ…あんたには敵わないわ、実を言うとネタ切れなのよ」

島風「なんだそりゃ…」

エラー娘「ま、いいや!じゃー少し休み入れるから水とか飲んどきにゃー」

雷「はーい」

ーーー二時限目ーーー

暁「近頃涼しくなってきたわよねー」

雷「夏ももう終わりなのねー」

電「夏の終わりを告げるランポスの鳴き声…」

響「コオロギだよ、ここに通い始めてからなんか毒されてないかい?」

電「そうかな…」

エラー娘「しゃてと、今回は自由研究発表に移りましゅ!」

電(噛んだ…)

響(噛んだね)

エラー娘「噛みまみた☆」

響「わざとか!!」

雷「夏休みの思い出はそっとしまっておきたいわ…」

エラー娘「さてさて、今日はデイブレイクちゃんが発表する番です」

暁「私の事ね…はーい!」

島風「お姉ちゃん頑張れー!」

暁「それでは発表します!」カキカキ

硬くなったパンはどうする?

暁「みんな!置き忘れたパンが硬くなっちゃう事…よくあるわよね?」

響「あるある」

島風「あるある!」

暁「そこで!硬くなったパンを柔らかくする方法を見つけたわ!」

島風「そんな事出来るの!?」

暁「まず二枚の新しい食パンを用意して、その食パンで硬くなったパンを挟んでしばらく待つの」

暁「そしたら驚くなかれ!挟まれたパンが柔らかくなってるのです!」

雷「それは知らなかったわ!」

暁「仕方なく硬くなったパンを食べてるみんなもこの方法でパンを美味しく食べれるわ!」

響「これは大発見だね」

エラー娘「イイよイイよー!」

暁「やったぁ♪」

島風「よーし!帰ったら硬くなったフランスパンを柔らかくするよ!」

響(フランスパンは硬くなったんじゃなくて最初から硬いんだよ…)

暁「意図的に水分が抜かれたフランスパンじゃ無理、この方法が上手く行くのはロールパンやクロワッサン等元々から水分を持ってるパンじゃなきゃダメよ」

皐月「エ”ェーッ!?」

エラー娘「聞いたなコイツ!!早く授業に戻りなさい!!」

皐月「わーっ!」


電「それはそうと…使った食パンはどうするの?」

響「確かに、挟むだけではパンが勿体ない…」

島風「残ったパンはハンバーガーのバンズにすればいいんだよ!」

エラー娘「それハンバーガーちゃう、サンドイッチや!」

暁「それもいいけど、私の考えた物もいいわよ!」

暁「名付けて…『朝食のお供!お手軽フレンチトースト』!」

エラー娘「分かり易いタイトルだねェ」

暁「まずプリンを用意します!先にプリンの黄色い所を食パンに塗って…」カキカキ

1:プリンの黄色いところを塗る

暁「続いてはプリンの黒い所を塗りまーす」カキカキ

2:プリンの黒い所を塗る

雷「それだけでも美味しそう…」

響「パンに塗られた黒い所が目にトースターで焼いたパンと錯覚させるからね」

暁「最後にレンジで1チンして完成~」

3:レンジで一分間加熱すれば完成!

響(1チンて何かと思ったけど一分間加熱の事ね…)

エラー娘(何でもかンでも略してンじゃねェよ、スイーツ(笑)かよ)

暁「意外と美味しいわよ?」

響「私も今度作ってみるさ」

島風「私もフライパンで作ってみる!」

響「だから!フライパンはパンじゃないって言っているじゃないか!?」

島風「何言ってるの?トーストをフライパンで焼くって事!」

響「そ。そっちかい…」

こっからはパソコンとiPhoneで交互に書きます、迷惑おかけします…

交互と言っても、パソコンで書けないときはiPhoneで、パソコンで書けるときはパソコンと言う具合ッス。

ーーー三時限目ーーー

外国語の授業

エラー娘「続いては外国語の授業を行います、島風ちゃん!教科書読んでー!」

島風「えっと…アフリカ大陸で一番高い山は『キリマンジャロ』です、タンザニア北部にある山で高さ5895メートルです」

雷「キリマンジャロってなんじゃろ?」

島風「…」

エラー娘(寒ッ)

電「それは置いといて、キリマンジャロってコーヒーの名前でもあるのです」

雷「今の季節はコーヒーより紅茶でしょ!!」

島風「オレンジジュースも美味しいよ?」

エラー娘「そのじゃろってウザイから止めてくださァい」

響「それにしても5895mか……もの凄く高いんだね」

島風「はいはい!先生がしたことのあるお買い物ですごく高かったものって何?」

響「その高いとは違うよ」

島風「違うの?」

エラー娘「違います」

島風「そっか…」

暁「ちなみに!キリマン・ジャロと区切るのは間違いよ!」

島風「え?じゃあなんて区切るの?」

響「キリマ・ンジャロだね」

暁「さすが響ね!」

暁「スワヒリ語でキリマ(Kilima)は『山』、ンジャロ(njaro)は輝くと言う意味よ!」

島風「へー」

暁「ちなみに山と言えば!『山と山は出会わないけれど人同士なら出会えるものだ』というアフリカの諺があるわ、人生に置いて出会いは大切なのね~」

エラー娘「……さっきから聞いてみりゃ、なんでそんなにアフリカのことに詳しいんかいな?」

暁「これからの時代はインターナショナルだから!」

響「止めてくれ、嫌な奴を思い出す」

暁「あ、ごめん…」

島風「…ダイヤ・ンジャロ!輝くダイヤ!」

暁「そうそうそんな感じ」

エラー娘「島風…恐ろしい子!!」

響「物覚えが早いからね」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さて、今日の所はこれで堪忍したる、おつかれっしゃー」

電「変な言い方しないで!」

雷「あはは……さよならー!」

暁「クワへリー!あ、ちなみにクワヘリはスワヒリ語でさようならの意味だからね!」

響「…」ムムム


エラー娘「どうしたい?一番乗りからの考える人の真似して」

響「いやね…最近皆が物知りになってきて私のポジションがヤバイ…」

エラー娘「ひっひっひ、ならば難しい授業を出しておきますよ」

響「すまないね、期待してる」

エラー娘「ホ~ホッホッホッホ…この私目にお任せ下さいませ…」

ドレッドノート「エラー娘様、盗用は行けません」

エラー娘「別にパクってはいないと思う、多分」


雷・暁・電・島風「おはよーございまーす!」

エラー娘「…さて、授業を始めますかね」

響「おー」

ドレッドノート「おーで御座います」

エラー娘「では…皆が育てて来たアサガオを発表してくれるかいな?」

暁「はい!まずは私からよ!」

暁のアサガオ 小さいけどお花がたくさん咲きました

暁「私のはお花がいっぱいなのよ?水と肥料をあげたらどんどん伸びて、小さいけどたくさんの花が咲いたわ!」

エラー娘「過保護に育てると体が小さくなるんだねぇ…」

響「蔓や葉を間引かないからそうなるよ」

暁「だって!葉を毟ったりするの可哀想じゃない!!私にはそんな残酷な事出来ない!」

エラー娘「暁ちゃん、これも愛なんだよ」キラキラ

暁「…私には何が愛なのか…良く解らないわ…」

エラー娘「ほら、獅子は子を崖に落とすとも言うじゃない、子供を成長させるためにあえて窮地に陥れるっていう」

暁「死んじゃったら意味無いわよ!」

エラー娘「御最もです」


島風「次は私!」カキカキ

島風のアサガオは、お花がすぐ萎んじゃう。

島風「私ね、頑張ってアサガオ育てたのね、それでやっとお花が咲いたんだけど…いつもすぐ萎んじゃうの、毎日毎日萎んじゃって悲しいの……」シュン

電「愛が足りないのかな?」

島風「そんなことないよ!大事に大事に育ててるんだから!」

響「アサガオの花びら……というよりがくはとても薄い、だからどうしても中の水分が蒸発しやすいためにすぐ萎んでしまうと言う訳さ」

島風「そうなんだ…」フムフム

響「気温が高くなってもすぐに萎れてしまうこともある」

島風「そっか…」

響「だからあまり気温をあげないようにしつつ、土が乾いてたら程よく水をあげるといい、花が長持ちするからね」

島風「なるほど……お姉ちゃん!ありがと!」ニパー

響(フッ…妹に頼られるのは良いものだね)

電「む……次は電の番なのです!」

電のアサガオは、大きなお花が咲きました。

電「電の所にはとってもとっても大きなアサガオが咲いたのです!まるで……美人さんみたいな大輪の花…」

雷「…」ゴクリ

電「…だったんだけど、大きすぎてぼろぼろになっちゃったのです……」ショボン

響「…ふふ、電らしいね」

電「……それってどういう意味?」

響「…何でもないさ」

電「……むぅ」プクー

響「私のをお見せしよう」カキカキ

響のアサガオは大成功。

響「私は…ほぼ完璧なアサガオを育てることに成功した、教科書に書いてあった通りの方法で花の餅も上々、写真通りのきれいな花が咲いたよ」

エラー娘「ひっひっひっひ、あんたは凄いねェ」

響「ただ…始めの内先生に言われた通りに、愛情込めて育ててたら蔓が私の体に絡み付いてきて大変だったよ…まるで蔓の一本一本が意志を持っていたかのようにね」

雷(それって触手p)

エラー娘(言うな)

響「しかし今回は教科書通りにやりすぎた…土じょうの改良や肥料の研究、アサガオの性質に対する深い理解…まだまだ調べたいテーマがいっぱいあるよ」

<パチパチパチパチ!

暁「そういえば雷のはどうだったの?」

雷「あ……私?私のは…花は咲いたんだけど…枯れちゃったのよ…」ショボン

電「げ、元気出して…?」オロオロ

島風「そうだよ!」

暁「一生懸命育てても枯れちゃうことはあるわよ!」

響「しかしアサガオを育てるのはそれほど難しくない筈…雷、一体どういう風に育てた?」

雷「あの日…私は先生からもらったアサガオの種を持って考えてたのね、愛を注いで育てろと言う先生の言葉を胸に刻んで……」

雷「愛とは何か、それが疑問だった」

響(いつも司令官にやってるアレで良いと思うけどね)

雷「私はアサガオをラスボスのように強くたくましく育てたかったわ、それが私の愛情だと思ったもの!」

暁「成る程ね~…それは一つの考え方だわ」

島風「お姉ちゃん凄い!」

雷「それで……やっぱり強くたくましく育てるには栄養がいっぱい必要な訳で……」

響「人間達で言うご飯、私達で言う資材や間宮さんが支給してくるご飯の事種」

雷「だから私は毎日欠かさず水をあげてたの、なのに枯れちゃったの……」

島風「えぇ…?なんで?どうして水をあげてたのに枯れちゃったの?」

雷「そう、そこが疑問なのよ」

響「…毎日水をあげてたんだよね?」

雷「そうよ?朝も昼も夜も毎日あげてたのに……」

響「それが原因だよ!!」

雷「…えっ?」

響「水をあげ過ぎた所為で根腐れしてしまったんだよ!」

暁「あちゃー…」

エラー娘「アホかと、馬鹿かと」

響「蝶を捕まえて自分の作った巣に引っ掛けておいて言う台詞じゃないよね」

エラー娘「テヘ☆」

雷「そ…んな…私が…アサガオを殺しちゃったんだ……」ガクッ

暁「げ、元気出してよ!雷は悪くないわ!」

響「そうだ、悪いのは水をあげすぎると根腐れしてしまう事を教えなかった先生だ」

エラー娘「反省も後悔もしていない、寧ろ清々しい気分だよ」キリッ

響(あ、ダメだコイツ)

島風「…大丈夫だよ!きっと第二、第三のアサガオが…」

雷「私にとってはあの子に代わりなんて無いのよッ!!」

島風「あう…ごめん…」

響「雷……」

雷「ごめんね……ちょっと早退するわ」

エラー娘「…戻ってくるの…何時でも良いからね」

雷「…ん」ガチャ…

響「…先生、そうやって運否天賦にしようとしてもダメです」

エラー娘「バレたか」

島風「先生…酷いよ…」

エラー娘「私はね、優しい奴ばっかじゃないって事よ」

響「シュレディンガーの名の通りに…優しいときもあれば外道な時もある…と言う事…?」

エラー娘「そ、私はコロコロ変わりやすいからねェ…失望したっしょ?こんな先生」

電「…確かに気紛れは良くないと思います……でも…」

エラー娘「でも?」

電「自覚があるなら……まだマシだと思います」

エラー娘「…そうかい」

響「…」

ーーー数時間後 第2教室ーーー

ドレッドノート「皆様、本日は九九を覚えましょう」

文月「はーい!」

菊月「凄く真っ当な授業だな…」

皐月「お?興味あったなんて意外かも」

文月「えっへん!文月はやるときはやる子なんだよー!」

文月「ところで……九九って何?」

長月・菊月・皐月・三日月・望月「……」

文月「ふぇ?」

三日月「…かけ算の覚え方ですわ、語呂合わせのように覚えやすくなっておりますわ」

文月「ふーん…」

菊月「2×1=2は『にいちがに』」

長月「2×2=4は『ににんがし』」

望月「4649は『よろしく』」

皐月「それは違うよ!」

文月「ふんふん…にいちがに、ににんがし…」

皐月「そうそう」

ドレッドノート「物覚えが宜しいですね、では皆さんで復唱しましょう」

長月・菊月・皐月・文月・望月・三日月「はーい!」

ーーー15分後(とんでもなくつまらなかったので15分は割愛します)ーーー

ドレッドノート「皆様、ここまでは宜しいですね?」

文月「大丈夫だよー!」

ドレッドノート「ではここで…特別講師のお時間です!」

三日月「い、一体どんな人が来るのですか……?」

ガララ…

アルバコア「こんにちは」

X-29「おーっす」

文月「わー…」

ドレッドノート「金髪の少女がアルバコア、青髪の少年がX-29で御座います」

X-29「よろしくたのむわ!」

アルバコア「よろしく」

文月「宜しく!」


ドレッドノート「では…アルバコア様、エッちゃん様、そこの席に御掛けください」

長月(エッちゃん?)


アルバコア「それじゃあ、私達による特別授業をかいしするよ」

X-29「数学の話だぜ!」

菊月「頼む」

アルバコア「しかも、ただの数学じゃなくてね…」

     インド風数学
    インドって凄い!

望月「カレーライス?」

X-29「いやいや数学だっての、インドの民間に伝わる独特の計算方法の一つだ」

X-29「これを使えばお前らが将来やる事になるであろう2桁のかけ算もお茶の子チャイチャイのチャチャブッブッブーだ」

アルバコア「インドにも奇面族って居るのかな?」

X-29「なんつったってインドは数学大国だからな、学校で習う九九が19翔る9まであるらしいぜ?」

1:学校で習う九九は19欠ける9まである

文月「それじゃ九九じゃなくてじゅくじゅくだよ!」

長月「何だそのグロい効果音は……」

アルバコア「所によっては30の段もあるんだって、ほかにも…」

2:アラビア数字はインド生まれ

3:『ゼロ』を発見

皐月「ゼロって……闇の剣士の親玉でも見つけたの?」

X-29「だから数学の話!どんな数にゼロを足してもかわらないし、かければゼロになる」

アルバコア「『無』を形にする事を見つけたのがインドなんだよ」

文月「へー…よくわかんないけどすごーい!」

X-29「それじゃあ早速行ってみっか!まずは11から19までの数同士!」

アルバコア「画面の前のみんなも一緒にやってみようね、例えば…13×14」

13×14=?

皐月「……?」

文月「えっと…わかんないよ~」

ガララッ!

ヴェールヌイ「やあやあ!13×14=182だ!」

X-29「えっ」

アルバコア「あ、少佐」

ヴェールヌイ「解らない事があるならば何時でも聞いてくれたまえ!じゃっ!」

バタン……

X-29「ネタバレすんじゃねえよこの焼き鳥野郎がぁーーーー!!!!」

文月「わかった!答えは182!」

アルバコア「…えい」ビシッ

文月「あ痛ッ!?」

アルバコア「だから、インド風に計算しなきゃダメだよ…まずは…」

 まずはかけられる数にかける数の一の位を足す。

13+4=

文月「17!」

アルバコア「次にそれを10倍してね」

17×10=

皐月「170だ!」

アルバコア「そしたら170は一旦置いといて、かける数とかけられる数の一の位同士をかけてみて」

長月「12」

アルバコア「最後に、12と170を足してね」

12+170=

望月「んー…182!」

アルバコア「…はい、それが答えだよ」

文月「へ?もう終わり?わー…なんだか簡単に計算できたよ!」

アルバコア「もう一回やってみよう」

15×17=

アルバコア「まずは……どうすればよかったんだっけ?」

長月「かける数に一の位を足せば…22!」

アルバコア「続いてそれを…」

菊月「…220」

アルバコア「で、離れたものにも手を出そう」

X-29(そう来たか)

文月「えーと……35!」

アルバコア「それで、作ったご飯を大きい子に食べさせてあげよー」

X-29(動物に例えてるのかよ…)

三日月「225!」

アルバコア「…はい、これをマスターすれば19×19までばっちりだよ」

X-29「目指せじゅくじゅくマスター!」

アルバコア「じゃあ練習問題を出してみるから解いてみてね、画面の前のみんなも息抜きにやってみて」

第一問:12×13=
第二問:15×16=
第三問:17×19=

やり方
1:まずはかけられる数にかける数の一の位を足す。
2:次にそれを10倍する。
3:かける数とかけられる数の1の位同士をかける。
4:そして2と3の段階で表した数を足す。

もう学校で習ったと言う皆もやってみて(アルバコア含め三回目)。

長月「えっと…一問の答えは156!」

アルバコア「ぴんぽん!」

菊月「二問目は…240!」

アルバコア「ぴんぽん!」

三日月「三問目は……323!」

アルバコア「ぴんぽん!」

X-29「と、まあこんなかんじだぜ」

文月「ねえねえ!私も問題出すよ!62×68は?」

X-29「おっと、それは今のルールでは計算出来ないぜ?」

文月「あ、そっか…じゅくじゅくじゃないもんね…」

X-29「でも良く見てみ?」

62×68

X-29「この二つの数字は10の位が同じで1の位を足すと10」

文月「ほんとだ!」

アルバコア「こういうパターンのかけ算も簡単な方法があるんだよ、まずは…」

 10の位の数をかける(この時、かける数に+1をする)

長月「えっと……42!」

アルバコア「そしたら今度は1の位同士をかけてみて」

文月「16!」

アルバコア「そしたら今まで求めた答えを並べよう、最初の手順でやったものが最初に来るよ」

三日月「???……4216?」

X-29「ほい、それが答え」

文月「え?もう答え?」

X-29「な?九九二回で終わりさ」

三日月「でも最初の法則に気づきにくいですわ…」

X-29「計算方法を覚えるのも大事だけど、法則に当てはまるかどうかを瞬間的に判断できるかが肝だぜ」

皐月「右脳パズルみたいだね!」

アルバコア「じゃあこれも練習問題出してみるよ」

X-29「頑張れよ!」


第四問:44×46=
第五問:71×79=
第六問:82×87=
第七問:77×73=

やり方
1:10の位の数をかける(この時かける数には+1をする)。
2:1の位同士をかける。
3:1の手順で表した数は4桁と3桁の位置、2の手順て表した数は2桁と1桁の位置。

三日月「えっと四問目は……2024!」

X-29「正解」

文月「えっと……5609??」

X-29「合ってるぜ?」

皐月「六問目は…むむ…7214?」

X-29「ほい正解!」

望月「えーと…5621?」

X-29「正解!」

アルバコア「すごいね、全問正解だよ!」

文月「やったねっ!」

皐月「そ、それにしても……数字をいっぱい見てきたから目が回りそうだよぉ……」

アルバコア「じゃあ数字を使わないかけ算でもやってみる?」

文月「え、そんな事も出来るの!?」

X-29「まずは紙とペンを用意しな」

三日月「えっと…大丈夫ですわ」

アルバコア「画面の前の皆も用意してね」

X-29「用意するまで続きを見ちゃダメだぜ?」

ーーーー準備は宜しいですか?ーーーー

       はじめる

ーーーーでは行きましょうーーーーー


X-29「うし、じゃあ行ってみるか!」

アルバコア「例えば13×21」

X-29「まずは13だから線1本と2本を左斜めに引きな」

アルバコア「1と3は離して書いてね」

文月「1本引いて…3本引いたよ!」

X-29「そしたら21だから2本と1本の線を先ほど引いた線が交差するように引きな」

三日月「ええと……くろす、くろす……こうですわね?」

X-29「じゃ、左側で線が重なってるのは何ヶ所ある?」

望月「ふたつー」

アルバコア「右側は?」

長月「3つだ!」

X-29「残り真ん中は?」

文月「ええと……7つ!」

アルバコア「重なってる所は左から2と7と3、あわせて273…はい、これが正解だよ」

文月「ええと……あれ!?」

皐月「もうできちゃったよ!」

X-29「とまあこんな感じで出来るのがインド風の計算だぜ」

アルバコア「皆もネットで調べてみようね」

ドレッドノート「ではこの授業は終わりにしましょう」

文月「はーい!」

クリスマスパーティーしてくりからしばらく書けないかも

ーーー数日後ーーー

エラー娘「うし、今日もやっていきましょー!」

島風「はーい!」

雷「おー!」←完全復活

エラー娘「本日は社会の授業、祝日について勉強しましょう!」

島風「祝日って何?」

響「日曜日以外にある特別な休日の事だよ」

島風「へ~!特別なお休みなんだ~!」

暁「休日の私は金剛さんのところでゆったり紅茶を飲んでるわ!」

アックーム「イヤ、キイテナイ」ペシッ

暁「あんっ!」

雷「私は当然司令官のご飯を作ろうと思ってるわ!」

アックーム「ダカラソンナコトキイテナイトイッテイルダロウ!!」ガー!

エラー娘「先生の休日は……」

アックーム「オマエマデコイツラニヒキズラレルナ!!」ウガー!!

響「アックームの言う通りだ、脱線する前に授業を始めましょう」

島風(先生のお話聞きたかった……)シュン

エラー娘「ではこちらの写真をご覧ください」

     2006年のカレンダー

島風「す……数字だらけだぁ」

響「何故に2006年?」

雷「この数字って1月1日から12月31まで全部足すと…先生が今までにゲームした回数になるのよ?」

島風「えっ!?そうなの!?」

エラー娘「そこに気づくとは…やはり天才か…」

島風「うひゃ~…先生がゲーム好きだったなんて……私知らなかったよ~!」

響「また脱線し始めてる……」

暁「あら?でもカレンダーをよく見ると…祝日と日曜日以外にも休みの日があるわよ?」

響「それは振替休日さ」

電「吹き替え休日?」

響「例えば祝日であるこどもの日と日曜日が重なった時…次の日の月曜日が代わりに休みになる」

電「なるほど!子供の声をラスボスの声に吹き替えて…ラスボスの日にするんだね?」

雷「それで吹き替え休日って訳なのね」

雷(面白いじゃない!)

暁「それじゃあ天皇誕生日が日曜日と重なったら…誰の声で吹き替えれば良いのかしら?」

雷「やっぱり血の様に赤い吸血鬼よね!」

島風「吸血鬼誕生日になるんだ!」

エラー娘「吹き替え休日じゃないから」

島風「えっ?違うんだ…」

響「先生の言う通りだよ!無駄話は程々にしてちゃんと授業に集中してよ!」

電「いやいや吹き替え休日が正しいの!先生が響ちゃんの方が間違ってるのです!」

島風「…じゃあお姉ちゃん…文化の日って吹き替えるとどうなるの?」

電「…」

暁「…」

雷「…」

響(ナイス!ナイスだよ島風!)グッ!

電「えっと…それは…」

エラー娘「電ちゃん…ふきかえじゃなくて振替だからね?」

電「…すいませんでした…」

エラー娘「宜しい」

暁「あらら…?5月4日って祝日じゃないし振替休日って訳でも無いのにお休みの日になってるわよ?」

電「ま、まさかそれは……幻の振りかけ休日!?」

島風「振りかけご飯食べてみたいよね~」

エラー娘「あンまりしつこいと首ちょン切りますよォ?」ギロッ

電「ご、ごめんなさい…」

電(ちょっとしたおふざけのつもりだったのに……)

響「5月4日は国民の休日さ」

暁「国民の休日!?」

雷「国民の休日って祝日じゃないの?」

響「教科書によると…国民の休日は連休を増やすために作られた法律で祝日と祝日に挟まれた平日を休日にするらしいよ」

暁「そんな決まりがあったのね」

島風「普通の日でも祝日に挟まれたら休日になっちゃうんだ…」

暁「あれ?ちょっと待ってよ!2006年のカレンダーをざっと見てみたけど…国民の休日って5月4日にしかないみたいよ?」

雷「何よ?わざわざ法律なんて作るくらいだからもっとたくさん休みになると思ったんだけど…」

島風「一日だけなんだよねー」

電「一日だけなら国民の日の法律なんていらないと思うのです、5月4日を祝日にすれば良いだけの話なのです!」

雷「その方がすっきりするわよね~」

響「まったく皆の言う通りだ、と言う事で2007年からは5月4日はみどりの日となり、元もとからあった4月29日のみどりの日は…」

響「新たに昭和の日として国民の休日となる」

電「時代が追いついたのです!それじゃあ5月4日が祝日になった事で…国民の休日は意味が無いから廃止しちゃうのです!」

エラー娘「…オラは国民の休日の『法律』が5月4日だけに適用されるなんて最初から言ってないだよ?」

響「先生の言う通り、5月4日以外にも国民の休日となる日があるみたい」

暁「そ、そうなの!?」

響「9月のカレンダーを見てみよう」

エラー娘「ほい!」ピッ

響「9月の祝日には敬老の日と秋分の日があるよ」

暁「2006年には9月18日が敬老の日で…23日が秋分の日ね?」

電「でも二つとも離れてるのです!」

響「うん、しかし…秋分の日はその年の『秋分日』を休日にするとして、国民の祝日についての法律には日付は明記されてない」

暁「つまり秋分日によってかわる可能性があるって事ね」

響「その通り、更には…敬老の日も9月第3月曜日とされていて毎年変わる」

電「ってことはもしかして!」

響「そう!年によっては…敬老の日が9月21日、秋分の日が9月23となり!」

雷「挟まれた平日が国民の休日になるって寸法ね!」

島風「すごーい!」

雷「幻の三連休よ!」

響「待って、21日が敬老の日と言う事は…9月に20日は必ず月曜日になるから4連休になるよ!」

暁「正に!秋のオリハルコンウィークね!!」

雷「よーし!そうなったらたらふくご飯を食べて秋を満喫するわよ!」

島風「私は……えっと、皆と一緒にハワイに行って紅葉を見るの!」

エラー娘「ハワイは秋じゃないよん」

島風「そっか…じゃ、裏山でも良いよ!約束だからね!」

響「ちなみにさっき言った秋のOWが最初にくるのは2009年と言う事になる」

電「あ…もう過ぎてる」

雷「ま~こればっかりは…ねぇ」

暁「しょうがないわよね…」

アックーム「……ム?ソウイエバ、オマエタチニヤスミハアッタノカ?」

島風「あっ。そういえば!!私達毎日学校じゃん!」

電「じゃあ…今の授業は…」

エラー娘「…皆には関係がない事になってしまうね…」

『あ~あ…』

エラー娘「おいおい!がっかりすんなよ!」

雷「ま!卒業したら楽しめる日も来るわよ!」

暁「それもそうね!」

響「それまではここでわいわいやろうじゃないか!」

島風「おーっ!!」

エラー娘「ほっほっほ、そうこなくちゃ!」

電「次の授業も頑張るのです!」

ーーー二時限目開始するちょっと前ーーー

エラー娘「あぁ~…なんか最近マンネリ化してきた気がする…第六駆逐隊の子達の顔しか見てないもんなぁ」

エラー娘「あ、別に島風達が嫌いになったとかそうゆうのじゃないから」

エラー娘「しかし…やっぱりスパイスは必要だよね、うん」

エラー娘「てなわけで!カモンエブリバディ!」

エラー娘は パシルーラを となえた! ▽


木曾(改二)「あ?」

多摩「にゃ?」

球磨「クマ?」

北上「大井っち何さ~!…あら?ここどこよ?」

エラー娘「ごめんねー…ちょっち付き合ってくれる?」

ーーー事情説明中ーーー

エラー娘「それで、君たちにも体験として参加してもらうって事」

多摩「そういう事かにゃ」

球磨「球磨達を選ぶとは良い選択だクマ!」

木曾「まあ…今は現代だ、英語の一つや二つ覚えても損は無いだろう」

北上「あ~…大井っちどうなってるかなぁ…」


ガララッ!

島風「せんせ~!ってあら?どうして皆がここに?」

エラー娘「私がワープさせました」

木曾「ワープされたぜ」ハイ

島風「…怒られても知らないよ?」

エラー娘「気にするな!アンタのとこの提督とて必死だ、それ位の事はするだろう!しかし、それ位が精一杯の能力よ!」

島風「…てーとくを怒らせたら怖いんだから」

エラー娘「フン、たかが人間一人に怯えてては進撃する事も出来まい!」

球磨「…長ったらしくならない内に早く始めるクマ」

エラー娘「はいはい」

ーーー二時限目開始ーーー

エラー娘「では皆さん!特別なゲストと一緒に英語の授業を始めましょー!」

雷「えっと…どゆこと?」

多摩「察してくれればうれしいにゃ」

電「…はい、何も聞かないのです」

エラー娘「つっても、島ちゃんが教えるだろうけどね」

島風「変なあだ名付けないで!」

エラー娘「良いじゃん」

北上「英語ねぇ…教わってもあんまり役立ちそうにないけど…」

エラー娘「そんな事言ってちゃ時代に取り残されちゃうわよん、近頃はタイジュの国やスーラン王国でも使われ始めてるよ!」

島風「それ、いいすぎ」

エラー娘「おりょ?タイジュじゃなくてマルタだったかな?」

電「先生は一体何の事を話してるのかな…?」

響「まあ、どちらにしろ英語は必要と言う事さ」

暁「むむむ……あ!閃いた!」ピンポーン

球磨「なんだクマ?」

暁「ねえねえ、教室留学しようよ!」

木曾「……は?」

暁「いや、要するにね……いつもの授業を英語でやってみようって話よ!」

北上「ちょちょ、それ大丈夫なの?」

エラー娘「良い線いってるじゃん!それ採用!」

暁「じゃあ始めましょ!」

北上(良いのかよ…)



ーーー教室留学開始ーーー

島風「……」

電「……」

響「……textbook read ok?」

暁「ぐっどあいでぃ~あ!」

響「……textbook Japanese……」

多摩「…これじゃダメだにゃ」

エラー娘「ノー!『にゃー』イズNGネー!」

電「鳴き声にも…英語あるの?」

エラー娘「イエス!ルックブラックボードプリーズ!」カキカキ

       いろんな動物の鳴き声
犬    ワンワン→バウワウ(bow wow)
猫  ニャーニャー→ミャオミャオ(meow mwow)
蛙    ケロケロ→リビット、リビット(ribbit ribbit)
牛    モーモー→ムームー(moo moo)
馬    ヒヒーン→ネイ(neigh)
鶏  コケコッコー→コッカドゥードルゥー(cook-a-doodle-do)
豚    ブーブー→オィンクオィンク(oink oink)
羊    メーメー→バーバー(baa baa)

多摩「ふむふむ、多摩はミャオミャオだみゃお」

北上(動物ね…響は……ウサギかな?)

雷「カエルのは…リビットリビット?なんじゃそりゃ!」

球磨「球磨の鳴き声は……ナッシングだクマ!!」

エラー娘「クマ、ナカナイ、イッツアメリカンスタイルネー!」

球磨「むむ…球磨にはイングリッシュ出来ないクマ…」

多摩「どんまい、いっつはーぺんず、とぅーざ、べすと、おふ、うす、みゃお」

暁「ないすすぴーきんぐ!」

多摩「さんきゅー、みゃお」

響「I cannot understand you.」

電(さっきから気になってたけど…響ちゃんの英語は結構凄いかも)

木曾「…」フムフム

球磨「木曾もイングリッシュ喋るクマ!」

木曾「え?あーあー…ハローエブリワン!」

暁「ハーイ!木曾さん!」

木曾「えっと…ハワイユー?」

多摩「私達、ハワイには居ないみゃお」

球磨「ジャパンユー?」

電「ジャパンの寿司うまいアルか?」

木曾「うまいアルよ!」

響「Do you have the time?」

球磨「クマっ!?掘った芋いじるなクマ!」

多摩「掘った芋、フレンチフライして食べる、みゃお」

北上「えーと…ちょべりぐ、ちょべりばは違う?」

響「ちょ、ちょべりぐ!?an-old‐fashioned-word!」

北上「あ、違うか…」

島風「コッカドゥードルゥー!」

エラー娘「クック鳴き真似?似てる似てる!」

多摩「みゃお、いーとしちゃうぞー」

島風「ひぇあ!?島風を食べても美味しくないからね!?」

暁「ふむふむ…はいはーい!みんなここまでよー!」

エラー娘「あ”ぁ”ぁ”……疲れたッスよ~!」

暁「響以外は…まぁまだまだだけど…いいセンスしてたわよ!」

多摩「多摩の英語、バッチリだったみゃお!」

球磨「球磨も英語に自信が持てたクマ!」

北上「おいおい…多摩お姉ちゃんの鳴き声英語のままだよ?」

響「よし…これで念願の英語が手に入ったよ」

北上「やっちゃってでも うばいとる!」ガタッ!

響「な なにをする きさまー!」

球磨「コラ!悪戯は止めるクマー!」

ギャーギャー!


エラー娘「英語の授業は終了、っと…」カキカキ

木曾「?」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さて皆さん、もうすぐお月見の時期ですねー!」

電「なのです!」

エラー娘「と言う訳で、今日は冥王星について勉強しましょう!」

電「おー!…ってなんで冥王星!?」

響「普通は月だよね…」

球磨「なぜ冥王星にしたクマー?」

エラー娘「はいはい注目ー!」

響(聞いてない……)


冥王星(めいおうせい、134340 Pluto)は、
太陽系外縁天体内のサブグループ(冥王星型天体)の代表例とされる、準惑星に区分される天体である。
2006年までは太陽系第9惑星とされていた。(Wikipediaより抜粋)

エラー娘「冥王星ってのはね、太陽系外縁天体内のサブグループの代表例とされた順惑星に区分される天体の事よ」

エラー娘「1916年にパーシヴァル・ローウェル氏によって存在が予想されて、1930年にクライド・トンボー氏が満を持して発見したの」

島風「へー!」

エラー娘「発見時には、海王星の軌道やら何やらがズレまくってる事件の犯人かと思われていたよ」

木曾「へー…それまた大層な話だ」

エラー娘「けどフタ開けてみりゃとんだちんちくりんでさ、海王星という巨大な宇宙のポセイドンをずらそうとするには余りにも小さすぎたのよ」

エラー娘「その大きさはなんと月より小さいというちんちくりんを極めた者でね!その癖遠くに居るから大きさ以外の詳細が解らずじまいさね」

多摩「ちんちくりん言わないであげて欲しいにゃ」

暁「発見された当時にはやっぱり太陽系の9番目の惑星だったのよね?」

エラー娘「そ、だけど強豪ぞろいの太陽系の仲間入りを果たすにはやはりあまりにも小さすぎて仲間はずれにされちゃったのよ」

雷「可哀想……」

エラー娘「でも可哀想な事ばっかじゃないよ?発見した人はアメリカ人だったから、冥王星はアメリカ人が発見した唯一の惑星として長い間アメリカの誇りとして君臨している」

島風「やったね!」

エラー娘「証拠に、太陽系から外された時にも沢山の人たちがこれに抗議したよ」

暁「うう……良かったわね…」ホロリ

エラー娘「某夢の国の犬の名前も冥王星の英名から取られてるからね」

響「科学的な意味ではまだ謎が多いけど、アメリカの人達の誇りとなったんだね」

エラー娘「更に!1970年代初頭に打ち上げられた宇宙探査機のパイオニア10号と11号に搭載された金属板には冥王星が惑星として描かれている」

エラー娘「この金属板には将来探査の途中で出会った宇宙人に自分がどこから来たのかを教える事を予め前提とし、太陽系の惑星と一緒に描かれているよ」

島風「へー!」

エラー娘「同じく1970年代初頭に打ち上げられたボイジャー号に搭載されている黄金のレコードにもアナログ画像に混じって記録されているよ」

エラー娘「また、宇宙に送信されたアレシボ・メッセージにも太陽系の惑星達と一緒に送信されているよ」

雷「…もういっその事素直に第9番目の惑星として再び認めた方が良いと思うんだけど…」

エラー娘「いやあね、コイツは仲間はずれキャラで売れてるから」

木曾「酷い言い方だな!?」

エラー娘「どこかの梨の妖精だって、ゆるキャラに公認されてないからこそ人気があるっしょ?あれと同じよ」

木曾「…そっか」ハッ

球磨「いやいや!納得しちゃ駄目クマ!!」

エラー娘「とにかく、コイツは今のキャラで良いの!分かった?」

雷「はーい!」

島風「はーい!」

エラー娘「て事で……今回ね、冥王星が見える望遠鏡を開発したんスよ」

北上「マジ!?」

エラー娘「マジ」ウン

木曾「ほう…面白そうだな」

エラー娘「だからね、今日はその望遠鏡を使ってお月見ならぬ冥王星見をしようと思ってます、オーケー?」

島風「見たい見たい!!」

響「私にも見せてくれ、こんな事は100年に一度だからね」

暁「は、早く見せてよ!!」

エラー娘「はいはい、じゃあ……ポチっとな!」ポチッ

島風「あ、とりあえず団子もってくるね!」


北上「へー…こんな色してたんだ」

響「真相は想像よりファンシーと言うけど…本当だったね」

エラー娘「…あ、今UFOが横切った」

響「本当か!?」

ーーーーーー

響「いやぁ……楽しかったよ!」ホクホク

多摩「良いもの見せてもらって幸せにゃ」

エラー娘「ほっほっほ…そいつは良かった」

木曾「今日はもう終了か?」

エラー娘「そだねー…終わりや、終わり」ウン

響「そうかい…」

エラー娘「じゃ、また来やー!」

島風「はーい!」

ーーー数日後 逆又市の何処かーーー


「…何処かの学校には強い奴が居るって話だけど…気に入らないね」

「学校なんかにちまちま通っててつまんなく無いのかな?」

「ま、いいや……今からあたいがそこに乗り込んでぶっ潰してやるよ」



リコ「まあ迷子になっちゃった上に木刀しか持ってきてこなかったんだけどね」

リコ「…どうしよう」ズーン

グゥゥゥ…

リコ「…お腹すいた…」

ーーーーーー
エラー娘「皆さん、今日も授業を始めますよー!」

島風「はーい!」

エラー娘「ではまずはこれをご覧下さい!」

テレビ「やあ」

島風「…あれ?なんでテレビがあるの?」

エラー娘「今日はね、表現力のテストをしたいと思います!」

響「表現力?」

エラー娘「これからテレビに映像が流れますので、その流れている映像の状況を表現して下さいな」

暁「あ、アナウンサーみたいな事すればいいのね?」

エラー娘「そゆこと!」

島風「わぁ…なんだかテレビ見るより面白そう!」

エラー娘「ではまず暁!」

暁「はーい!」

暁の表現、スタート。

暁「なになに…?とってもエレガントなキッチンに響みたいな人が二人居るわ」

暁「あぁっ!なんだか丸くて長い物に…リンゴとみかんを一緒に入れちゃったわ!!」

暁「ポチっとしたらあっという間に混ざっちゃったわ!」

エラー娘「あ…ごめん…さっき言い忘れたけど…そうやって表現した後に私を含む皆が何を表現していたか当てなきゃならないのよ」

暁「あ、そうなのね」

エラー娘「と言う訳で…暁は何を見ていたでしょうか?」

島風「うむむ…なんだろ?」

響「台詞から予測するに…ジューサーのCMじゃない?」

暁「正解よ!」

エラー娘「とまあこんな感じ」

雷「成る程~!」

島風「よーし!次は私がやってみるよ!」

島風の表現、スタート。

島風「ふむふむ、まずは…割っちゃうんだ」

島風「中身がじゅわじゅわ言ってる、暑そうだね……」

島風「……お願いだからそんな目で私を見つめないで」

エラー娘「はい、そこまで!さて皆さん…島風が見てたのは何じゃ?」

電「えぇ…?…とっても…グロい映像とか?」

島風「ブブー!!」

電「よ、よかった…」ホッ

雷「……あ!目玉焼き!」

島風「正解!」

雷「やったわ!」

島風「やった!これで私もアナウンサーだよ!」

電「わ、私もやってみたいのです!」

エラー娘「もとより全員にやらせるつもりやけんど?」

電「よ、よぉし…電の本気を見るのです!」

響「久しぶりだねその台詞」

電の表現、スタート。

電「わぁー…人がいっぱい見てるのです!あ!そこにとっても可愛くて素敵な人が出てきたのです!」

電「子供も大人も大はしゃぎ!皆ノリノリで大満足なのです!」

エラー娘「はい、そこまで!電が見た物は何なりや?」

暁「えーと…コンサート?」

電「当たり!」

響「可愛くて素敵って誰の事だい?」

電「えへへ、アリサさんのコンサートの様子だったよ~」

暁「そうだったのね!」

雷「…てっきり、イギリスの方でミラ…ナントカが目撃されたニュースかと思ったわ」

エラー娘「ミラボレアスね」

響「ふむ…そろそろ私のお手本が必要そうだね」

雷「おぉ?」

響「…よし、大丈夫だ…」

エラー娘「じゃあ行くよ?」

響の説明、スタート。

響「おほん…太陽の方向に斜め四十五度、遠心力を利用して…球体が地上に舞い降りる!」

響「速度増加!転がりながら敵を薙ぎ倒してゆく!!」

響「…しかし、そのあと川に落ちてしまったけどね…」

エラー娘「ハイここまで!何見てるか分かった?」

島風「…ボーリング?」

響「イエス!」

エラー娘「よく分かったねぇ~!」

暁「さすが島風ね!」

響「…正直分からないかと思ったよ」

電「ちゃんと分かりやすかったよ?標的を薙ぎ倒しながら転がる球体とか…」

エラー娘「薙ぎ倒した後に川に落ちる球体とか…ボーリングだって分かるのがはめられてたから良かったと思うよ」

響「…そうかい」

雷「最後は私の番ね!見てなさい!」

エラー娘「それじゃあ、いってみよー!」

雷の表現、スタート。

雷「…むむ!この映像は素晴らしいわ!!」

響「…!?」ゴクリ



雷「見なかった事にしましょう、と言う訳で解説終わるわ!」

暁「…はい?」

エラー娘「ッざけた事抜かしてンじゃねェよ三下がァァァ!!!」

雷「っと…よそ見してるうちに試合が終わっちゃったわ、結果は149対0…エミルヌの完敗よ…」

エラー娘「……はい、コイツが見てたのは何だ?」

響「…アメフト?」

雷「ぶぶー!」

島風「バスケの試合!」

雷「ぶぶー!」

島風「んー…分かりません!」

雷「残念!正解はサッカーの試合でした!」

電「サッカーで149点も入るの!?」

暁「なんでそんな事になったの?」

エラー娘「2002年に行われた海外のサッカーで試合開始から自殺点を入れ続けた試合があるよ」

雷「ひたすら自分のゴールにボールを入れてる映像だったわよ!」

島風「へぇ~」

エラー娘「さて、ここまでの所を統合すると…表現力が良かったのは響、電、島風、暁、と言う事になるんだ」

雷「私は?私の表現力は149点です!」

エラー娘「でもそれ自殺点だから…アンタは-149点になる訳だ!」

雷「…盲点だったわ…」

響「…いや普通気づくと思うけど……」

ーーー逆又学校の近くーーー

リコ「う~…リーダー……」グギュルルル…

リコ「…ん?アレは建物?中に食べ物があるかも…」


リコ「どうしよ…」ウーン

リコ「……うん、良いよね、あたいは不良だ…悪い事なんか知ったこっちゃ無いさ!」

リコ「盗み食い位、堂々とやってやる!」フンス!

ーーー第1教室ーーー

エラー娘「ねえねえ…自動車の運転免許を取ってみたく無い?」

電「えぇ!?先生とれるの!?」

エラー娘「能力使えば試験に参加する事は出来るよ、どこに行くんでも車あった方が良いっしょ?」

電「んー…どうかなー」

エラー娘「…そうだ、折角だから試験の対策をやるから付き合ってくんね?」

雷「えー…私達には関係ない授業っしょ?」

暁「そうよね~…私達は自習と言う事で…」

エラー娘「お願いだよ!一回きり付き合ってくれれば、それで私は満足なんだ!ネネ、いいだろう?」

島風「えー…てーとくに知られたら怒られちゃうよー…多分」

エラー娘「私絶対に喋らないよ、だから…ね?付き合ってくれるかい?」

島風「はぁ……一回きりだからね?」

エラー娘「ありがとう!」

エラー娘「それじゃあ始めます!100問ある問題の中から8問選りすぐりの問題を出してみたよー」


エラー娘「では、問1」カキカキ

響「問1…」カキカキ

雷「問1…」カキカキ


         問1
    トランクに荷物を入れ過ぎて
    トランクが完全に閉まらなくても
     慎重に運転すれば良い

       ○か  ×か?

島風「×!」

響「×!」

エラー娘「正解!荷物が落下しないように確実に積まなきゃ駄目だぞ!」

島風「トランクがあいてたら…トランクの中に入って遊べるね!」

暁「そしてそのまま遠くまで連れて行かれちゃって…ヤラレチャッタ…と」

雷「そうやって無惨にも命を散らした小さい生き物が年間何億匹も居るのよ…」

島風「あわわ…怖い…」

エラー娘「問2」


         問2
    電柱や壁に車をぶつけたら
    警察官に届けなくても良い

       ○か  ×か?


島風「…○?」

エラー娘「ぶぶー!届けなきゃ駄目です!」

島風「どうやって届けるの!届ける方法と届ける物は!?」

エラー娘「いやいや…警察に通報しろって事だよ…」

暁「でも…壁にぶつけたら大事故になっちゃうわよ!?道路に壁が散らばってもう大変大変!」

雷「そりゃパニックになるわよね…」

響「燃え上がる壁!!逃げ惑う民衆!!泣き叫ぶ子供達!!正に、地獄絵図さ!!」

エラー娘「小ネタは置いといて……問3」カキカキ

          問3
    食物の積み降ろしのための停止は
     5分以内であれば停車である

暁「たとえ食物の積み降ろしのためでも駐車禁止の場所じゃ駄目じゃないの?」

エラー娘「それはどうでしょう」

アックーム(停車ダト思ウゾ)

暁(あ、漢字使えるようになったのね、おめでと!)

暁「…○!」

エラー娘「ほい正解!荷物の積み降ろしのためなら問題ない!」

暁「そうなんだ~」

電「そういえばここの帰り道に…何時も何時も荷物の積み降ろしで止まってる大きいトラックが居るのです」

雷「毎日?何故そんなに大量のニンニクを毎日……何か犯罪のニオイがするわね…」

エラー娘(木原一族の仕業に違いない!!)

エラー娘「えー…問4」カキカキ

          問4
   車を停止させたら、直ちにドアを開いて
       下車して点検する
         
雷「…×?」

エラー娘「イエス!安全確認はキチンとしましょう!」

島風「はいはい!右見て左見て点検すれば良いんじゃないかな!」

暁「…きょろきょろしながら点検て、挙動不審ぽくみえるわよ…」

響「もしもし?アンチスキルさんですか?今きょろきょろしながら点検してる怪しい人が居ます!って通報されるね」

島風「えぇー!?く、車の運転って怖い…」

エラー娘(それ車関係ないよね)


寝ます、質問とかあったらどうぞ。

エラー娘「えー…問5」カキカキ

          問5
    歩行者などのそばを通るときは…
      安全な間隔を開けるか
         徐行する

        ○か  ×か?


島風「○!」

エラー娘「はい正解!歩行者等には気をつけましょう!」

響「そうだよ、特に野生動物には気をつけよう!」

響「今の時期…例えば狼とかは腹を空かしてるからね…近くに寄っただけで襲いかかられるよ」

島風「ひぇぇ…」ガタガタブルブル

響「近づき過ぎて狼に教われ…腕を12針縫った人も居るんだから…」

エラー娘「問6…」カキカキ

          問6  
        人身事故の時…
    治りが早い場合はそのままにしても良い

        ○か ×か?

島風「いやいや駄目でしょ、連れて行かなきゃ!」

雷「そうよ!」

電「×…」

エラー娘「正解!どんな奴でも届けなきゃ駄目です!」

暁「当然よね」

響「あるタクシードライバーが…通行人を撥ねちゃったらしいのね…あわてて車を降りて調べてみたんだけど…何処にも通行人は居ないんですよ」

響「それどころか…車には傷一つ付いてなかった……」

島風「事故じゃなかったの?」

響「安心して走り出したらね……なーんか感じるんですよ、背中に何かの気配が、お客さんを乗せた覚えも無いのに不思議だなーと思ってたんですよ」

暁「ふんふん」

エラー娘(ん…?)

響「そしたらね、なんかね…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…と水滴が落ちる音がするんですよ」

雷「???」

響「何だろなって…後ろを向いたらね……血ぃ流して座ってたんですよ、先程撥ねてしまった通行人が…」

島風「ひ、ひぇぇぇぇ……車の運転って怖いよ……」ガタガタガタガタ…

エラー娘「この話はホント洒落にならないからね…気を付けようね」

エラー娘「では…問7」カキカキ

          問7
       車を運転する時は
     常に歩行者や障碍者事を思い
     譲り合う気落ちを持つ事が必要

        ○か  ×か?

響「○だね!」

エラー娘「ほい正解!」

島風「譲り合う精神ってやっぱり大事なんだね」

エラー娘「まあね、双方に譲り合いの精神がある場合はただのイタチごっこになるけど」

響「お先にどうぞ、いえいえ!あなたこそお先に、いやあなたがお先にどうぞ!…な感じ?」

エラー娘「そ、何でも限度を過ぎたらあかんて事ね」

雷「そうねー…」

エラー娘「では…問8」カキカキ

          問8
   車は、歩道や路側帯を横切るときは
     通行人が居ても居なくても
   直前で一時停止しなければならない

        ○か  ×か?


響「○!」

電「○!」

雷「まる!」

暁「○よ!」

島風「○!」

エラー娘「正解!満場一致だねー!」

島風「一時停止…?なんで…?」

響「車はたとえ小さくても固いからね…弾丸とは良く言ったよ、」

エラー娘「長足で走ってる車に撥ねられると…殆どの場合死亡確定だからね…」

島風「そ、そうなんだ……」

エラー娘「さてさて…結果は……」

    8問中 7問正解

エラー娘「良いね良いね!プロのドライバーになっても良いじゃん?」

島風「いやあ…まだ早いよ…」

エラー娘「ようし、しばらく休み!ちょっくら食べ物倉庫見てくるからオマエラはここで待ってなー!」

電「はーい!」

エラー娘「さてと…食べ物倉庫は」どうなってるかなっと…」

ーーー食べ物倉庫(と言う名前の食料庫)ーーー

エラー娘「……何も異常はないかな…?」

シャリシャリ…モグモグ…

エラー娘「ん~?だぁ~れだぁ~??こんな時間に堂々と盗み食いをしてる奴はぁ~?」

リコ(ヤバ、気づかれた!)

エラー娘「先生そういうの許せません!出てこい!とびっきりのオシオキしてやるんだからなー!!」

リコ(んな事言われて出る奴居ないし…さっさととんずらさせてもらうよ)

リコ(てかここ狭っ…どんだけつめこんでんのよ…)

ズベッ!

リコ「痛っ!」

エラー娘「あ!」

リコ「あっ」

エラー娘「…お前か…」

リコ「…どうしよ」

エラー娘「…問おう、何であんな事をした?」

リコ「あたいは不良だよ?そんなの関係ない!」

エラー娘「理由を聞いてるの、不良だからとかそれこそ関係ない」

リコ「げっ……どうしても聞かなきゃ駄目?」

エラー娘「ダメ」ウン

リコ「分かった……なんて素直に聞かせると思ったら大間違いだよっ!!」ベシッ!!

エラー娘「うぐぅっ!?」

リコ「じゃね~!」

タッタッタッタッタ…


エラー娘「…あンのヤロォ…!木刀で殴りやがって…!」ジンジン

ーーー廊下ーーー

リコ「はっ…はっ…!どうよ!あたいの力は!」タッタッタッタ…

皐月「でさー……あ、危なーい!!」

リコ「え?」

ゴッチーーーン!!!

リコ「ったた…ちゃんと前見て歩いてよ!!」

皐月「そっちこそ!廊下で走っちゃダメって教わらなかったの!?」

リコ「フン!そんなの関係ないわ!」

文月「て、ていうか…なんで急いでたの?」

リコ「な、何でも無いわよ!じゃあね!」

文月「あ!待ってよぉ!」

皐月「行っちゃった…何だったんだろ?」

エラー娘「待てー!食料盗食の罪でタイホするー!」

皐月「先生!どうしたんですか?」

エラー娘「今アイツ追いかけてるとこ!アイツ食べ物倉庫の食べ物盗み食いしやがったからね!」

文月「えぇ!?」

皐月「そうだったんだ!だったら捕まえなきゃ!」

エラー娘「皐月ちゃん達は島風達にこの事を知らせて!私はアイツを追跡する!」

皐月「了解!」

文月「分かった!」

ーーー第1教室ーーー

皐月「皆!事件が起きたよ!」

島風「えっ!?」ガタッ

電「一体どんな事件なの!?」

文月「えっと…かくかくしかじかで…」

雷「ふんふん、まるまるうしうしね」

響「よし、すぐに向かうよ、皐月達は泥棒を追跡してくれ」

皐月「分かった!」

ーーー廊下ーーー


エラー娘「待てぇぇぇ!!」

リコ「やだね!」

エラー娘「盗み食いはアカンでー!!」

リコ「知ったこっちゃ無いわよ!」

エラー娘「今朝チンピラに絡まれたッスよー!!」

リコ「え、それ関係n」

エラー娘「バカめ!足を止めたな!?」

リコ「し、しまっ」

エラー娘「行けっ!ながもんボール!!」ブンッ!

リコ「ひぇぇぇぇ!?何で猫投げてるのよ!?」パシッ!

エラー娘「うるさいですの!」ポイッ!

リコ「うにゃぁぁぁぁ!!」パシッ!

リコ「ていうかそれ虐待でしょ!!いけないのよ!?」プンスカ

エラー娘「不良がそれ言う?」

リコ「不良だってね!猫とか虐めてる訳じゃないんだからね!?」

エラー娘「ま、そりゃそうだ…と言う訳でさっさと逮捕されろ!」

リコ「だからやなこった!」ピュー

エラー娘「逃げるなっつってんだろぉぉ!!!」

ーーーーーー


リコ「こ…ここまでくれば大丈夫でしょ……」

リコ「…全く…おかんみたく追いかけちゃってさ…血圧高すぎ」

リコ「…あたいだって、もういい子なんかじゃないのにさ…」


コツコツ…コツコツ…

リコ(…どっかに隠れよっか、足音も聞こえてきたし)

リコ(…ロッカーが良いかな?)

ガチャ…バタン

リコ(…聞こえちゃってるかな……)


暁(…何か聞こえたわね…)

アックーム(…一応調ベテミヨウ)

暁(ええ!)

暁「…どこなの?隠れてないで出てらっしゃい!」

リコ「…ヤバい、これヤバいかも」

暁「…ホントにどこなのよ~」

リコ(…静かに、静かに)

暁「…むむ!ここが怪しいわね!?」

リコ(ヤバっ、見つかる!!)

ギィィィ…

暁「…違ったみたい」

リコ(あ、隣の箱を調べてたのね)

暁「……」

リコ「?」

暁「あーあー…別の所探そっかなー!」

コツコツ……コツコツ……

リコ(お、これ大丈夫なパターンかも!)

ギィィィ…

リコ「いやー……助かったぁ…」



ガシッ

暁「さぁ……捕まえた☆」

リコ「ひぃっ!!?」

暁「残念だったわね……こうすれば出てくるって思ってたもの…」

リコ「え、えっと…その」

暁「さあ、皆の所にいくわよ!」

ーーー第1教室ーーー

暁「と言う訳で、暁が捕まえたのよ!」

エラー娘「うむ、お手柄じゃ」

リコ「…うう」

エラー娘「さて、何故あんな事をした?」

響「言ってくれれば怒らないよ」

リコ「……教えるとでも?」

電「お願い、教えて?」

雷「そうよ!教えてちょうだい!」

エラー娘「…」ニコッ

リコ(なんか笑顔が怖い…)ゾクッ

エラー娘「…」ニコニコ

リコ「…お、お腹が…すいたから…」ボソッ

島風「え?」

リコ「お腹が空いたから!!」

エラー娘「なんだぁ、そんな理由で?言ってくれればご馳走したのに~!」

島風「そうだよ!これからお昼ご飯の時間なんだから!」

リコ「…むぅ」

皐月「そうだ、名前はなんて言うの?」

文月「あ、気になる!」

リコ「…矢沢リコよ」

エラー娘(良い名前じゃ…)

エラー娘「ま、これから一緒に飯食ってかない?」

リコ「別に、さっき盗み食いしちゃったから…」

エラー娘「なら弁当だけでも…」

リコ「い、良いって!」

エラー娘「そんな事言わずに、さあさあ!」グイグイ

リコ(ちょ、グイグイ来る…)



雷「じゃあ気をつけてね!」

島風「またねー!」

エラー娘「何時でも歓迎しますぞ!」

リコ(……結局弁当を貰ってしまった)ズ-ン…

リコ「……ん、じゃあね」

スタスタ……

電「…恥ずかしがり屋さんだったのかな?」

エラー娘「…電に言われたく無いね、うん」

電「」ヒドイ

雷「…きっと元気で居てくれるわよ!」

暁「…そうね」

エラー娘「さ、飯を食おうぜ!」

雷「待ってました!」

島風「ごっはん~ごっはん~!」

このssの最初から見返してみたら…途中からクロスオーバーが多くなっちまってる…
前作で色々詰め込みすぎるとつまらん言われたから気を付けんと。
ドラクエやマリオ、禁書やどこいつ等々多すぎた…10月編からはちょっと控えめにします。

ーーー10月ーーー

島風「おはよー!」

響「おはよう、今日から十月だね」

島風「開幕雷撃してみたいなー…お姉ちゃんは開幕雷撃したことある?」

響「無いよ、したいなら『甲標的 甲』を装備してもらえるよう司令官に頼んだら?

島風「むむぅ…でもなぁ」

響「まあ、私の知る限りではそれを手に入れる方法は無いね」

島風「…そっかぁ」

響「…さ、教室に入ろう」

島風「…そだね」

ーーー第1教室ーーー

エラー娘「えー皆さん!今月も恒例の言葉の授業を開始します!」

島風「おー!」

エラー娘「まず、どんなテーマが良いかにゃ?」

島風「テーマかぁ…そーだねぇ…」

雷「ねえねえ!昨日のアニメ見た!?」

暁「見たわ!鬼のように凄かったもの!鳥肌が立っちゃったわ!」

エラー娘「あのねえ、今は授業中なんだよ?無駄話はお止めください」

響(何時も無駄話をしてる気がするけどね)

島風「私も見たよ!巨大な怪物に乗って大ダウンさせたり…咆哮を上げる怪物に立ち向かったり…人間って凄い事が出来るんだね!」

響「あの、もしもし?アレがホントの事だと思ってない?」

島風「テレビでやってたんだよ?ホントだよ!」

エラー娘「あんなの作り話、只の人間が龍に敵う訳ないやん」

島風「えぇ!?私、騙されたの?」

電「そ、そうじゃなくて…」

暁「…現実とフィクションの違いをちゃんと勉強した方が良さそう根」

響「うん、このままでは島風が社会に出た時とても困りそうだ」

島風「???」

エラー娘「よし、今日の授業はっと」カキカキ

        フィクションの世界

エラー娘「では、質問ある人ー」

島風「ええと…フィクションってどんなの?」

電「雷ちゃんが見たアニメや、漫画の事なのです!」

島風「へー…あ、はーい!先生はどんなテレビを見てますかー?」

エラー娘「主にWBCが主催のボクシング大会を見てるよ」

島風「そ、そうなんだ…」

エラー娘「実況と試合のテンポがいいんだよねー…さて、他に何か?」

響「はい、テレビも良いけどやっぱり読書だよね、先生のおすすめの本を教えて欲しい」

エラー娘「…これをお勧めする」

響「…何故ドラえもん?」

エラー娘「これ読んでるだけで知識溜まるから」

響「そうなんだ」

エラー娘「これから先ここで勉強する事も『あ、ここドラえもんで覚えた』って風に覚えてくの」

暁「まあ興味を持ちながら覚えていくのは大切よね」

エラー娘「そゆこと、他には?」

電「はい、そのドラえもんっていう漫画にはどんな人が出てくるのですか?」

エラー娘「それは著作権侵害になるかもしれないので答えられません、他には?」

暁「はい!映画館で見る映画も素敵だと思うわ!」

エラー娘「一緒に見る相手居るの?」

暁「アックームが居るわ!」

エラー娘「あ、そういやそうだったね」

アックーム「ギギ…忘レテモラッチャ困ル」

暁「っと、話を戻して…おすすめの映画を教えて?」

エラー娘「……思いつかん」

暁「えぇー!?」

エラー娘「私あんまり映画とか見てないから…」

暁「そ、そっか…」

エラー娘「…あ、そういや…エッちゃんが今日ロマンに溢れた映画を見に行くって言ってたよ」

暁「ロマン?」

エラー娘「なんでも…男のロマン、ドリルがもの凄いプッシュされてる映画だとか」

暁「ますます意味が分からないわね…?」

エラー娘「名前自体は忘れちゃったよ…でも何も無いよりはマシだと思うけど…」ズ-ン

暁「だ、大丈夫よ!」アワアワ

エラー娘「あ、そう?」ケロッ

暁「ありゃ…」ズコッ

エラー娘「では、次に何か質問は?」

雷「はい!映画の主人公に相応しい人って誰だと思う?」

エラー娘「響」

響「ちょ、即答!?」

エラー娘「なんかそんな感じする」

雷「ふむふむ、響は映画スターになれるかもね」

響「勝手に話を進めないでくれるかな」

島風「ふんふん…さっそく色々見なきゃ」

響「本当に分かったのかい?ドラえもんやドリルアニメとかが…いわゆる人間が作った物語さ」

島風「えーと…それじゃあ…漫画のキャラとかはホントは居ないの?」

雷「現実の世界には居ないわね…居たら一度戦ってみたいけど」

島風「そんなぁ…大人になったらアニメや漫画のキャラに出会えると思ったのに…」

エラー娘「…でもさ、会う事は出来なくても…作り出す事は出来る」

島風「え…?」

エラー娘「アニメのキャラ等を生み出したいなら、そういう仕事に就けば良い…私は何も言わん」

島風(ていうかそもそもしゅーしょくひょうがきって言うのを生き残るために通ってるから特定の仕事を目指してる訳じゃないよね)

エラー娘「それが『現実』や、いつかは向き合わなきゃならんのが定めでござる」

響(ござる?)

暁(結構それっぽい事言ってるわね…!)

エラー娘「だからね、こんな苦しい世の中…皆には好きな事をやってて欲しいんよ」

エラー娘「厳しいけど…自分の好きな事で食ってける、そう考えると素敵な世の中でもあるよ?」

島風「先生…」

エラー娘「ま、この先どうなるかなんて決めれない…自分で何かしらのやらなきゃならない事をやり遂げたら、後は流れに身を任せなさい」

エラー娘「そうすれば自ずと道は開く」

雷「…」ゴクリ

エラー娘「それでも…辛い事があったら何時でも来なさい…辛い事を無かった事にしてやろうじゃないの」

島風「いやそれじゃダメだと思う…」

エラー娘「…うんうん!分かってるよ、苦難は自分で崩す物ってね…でもさ、ストレスを自分の中に溜め過ぎててもダメだよ?ちゃんと相談に乗るからね」

島風「はい!」

響「はい」

電「はい!」

エラー娘「ようし、じゃあ一旦休憩ねー」

ーーー数分後ーーー

エラー娘「さて、アイツらはどうしてるかな…?」

ガララッ

エラー娘「入るよー」


皐月「そういえばさ…コイツはコウモリだよね?」

文月「コウモリさんって鳥?」

暁「違うわよ…多分」

響「違うね、うん」

アックーム「アノ…イイ加減解放シテクレナイカ…」タルノナカ

エラー娘「…一体何がどうなってんの?」

皐月「あ、先生!これからディベートをやろうと思ってて…」

響「ああ、課題は『コウモリは鳥なのか?』だよ」

暁「ずっと気になってたのよ~」

エラー娘「えっと…待って待って、起承転結の起がよく分からんだよ」

皐月「ああ…それは……数分前だったかな…」

エラー娘「ふんふん」

ーーー数分前(エラー娘が教室から出てちょっと後)ーーー


皐月「入るよー」

文月「入るよー!」

暁「あら!いらっしゃい!」

アックーム「友達…カ?」

暁「そうよ!金髪の子が皐月で茶髪の子が文月よ!」

皐月「ええと…ソイツは?」

文月「こ、怖そうな人だね…でもまだハロウィンじゃないよ?」

暁「ああ、この子は私のパートナーの…」

アックーム「アックームダ、宜シク」

皐月「よろしく!」

文月「ちょっと怖かったけど……優しそうな人で良かったぁ~!」

暁「人…?コウモリよ?」

皐月「あ、ああ、コウモリね」

文月「コウモリさん?コウモリさんってお空を飛ぶあの?」

暁「そうよ?」

文月「へー!じゃあこのコウモリさんは鳥さんなんだ!」

アックーム「鳥デハ無イ!!コウモリダ!!」プンスカ

暁「そういえばコウモリって……鳥に分類されるの?」

アックーム「知ランナ」

皐月「ちょっと気になるかも…」

ーーーーーー

暁「って事があって…」

皐月「だんだんどっちがどっちだか分かんなくなっちゃって…」

文月「それで、みんなでディベートしてみることにしたの!」

響「私はゲストだけどね」

エラー娘「なるほどね、コウモリは空を飛んでいるから鳥なのか、それとも鳥じゃないかで迷ってるのね」

暁「そうよ、だからディベートで決めるのよ」

エラー娘「…まあ、いいんじゃない?面白そうだし」

アックーム「オイ、止メロ…」

エラー娘「…」プイッ

アックーム「!」ガ-ン


皐月「ほいさっ!」カキカキ

暁「んしょ、んしょ……」カキカキ

   チャイムまで討論!コウモリは鳥なのか?

    肯定派     |   否定派
ーーーーーーーーーーーー十ーーーーーーーーーーーーー
   皐月&文月    |   暁&響
            |
            |
            |
            |
ーーーーーーーーーーーー十ーーーーーーーーーーーーー


エラー娘「では……学級裁判を始めます!!」

響「ディベートだからね」

エラー娘「はいはい」

エラー娘「えーでは…肯定側の立論を始めてください!」

肯定側、立論!

文月「コウモリさんは鳥なんだよ!」

皐月「それだけじゃ弱いと思うよ…えっとね、環境省の資料によると、コウモリは『希少鳥類』と記されているよ」

暁(ね、ねえ!それホントなの!?)ヒソヒソ

響(本当さ…)ヒソヒソ

皐月「空も飛べるけど、ぶら下がる事も出来てね…この間洞窟に行ったら巨大なデカいコウモリの様な奴が天井から奇襲して獲物を為留めてたよ」

エラー娘(ちゅ、チュパカブラか!?)

皐月「鳥かどうかは分からないけど…一応鳥と言う事で…」

エラー娘「そんな自信なさげで大丈夫なの?」

皐月「大丈夫だ、問題ない」

暁「先生、皐月が放った立論はどうですか?」

エラー娘「んー…まだちょっと甘いですねー」

皐月「う…やっぱり?」

文月「まだまだこれからだもん!」

エラー娘「では、否定側も立論を始めてください!」

否定側、立論!

響「コウモリは鳥じゃないよ、コウモリは獣…ほ乳類に分類されているよ、証拠に体毛も少しだけ生えている」

エラー娘「ふむふむ」

響「以上、否定側立論でした」

エラー娘「ん、無難に攻めて行けてるね」

響「攻め過ぎてもダメ、ここは慌てずに突いて行くよ」

ーーーーーーーーーーーー十ーーーーーーーーーーーーー
    肯定派     |   否定派
ーーーーーーーーーーーー十ーーーーーーーーーーーーー
   皐月&文月    |   暁&響
 環境省の資料によると |  蝙蝠はほ乳類
  蝙蝠は『希少鳥類』 |  証拠として体毛
            |
            |
ーーーーーーーーーーーー十ーーーーーーーーーーーーー

エラー娘「では…作戦タイムにはいりましょう!!」

ーーー1分後ーーー

エラー娘「…では、否定側が肯定側を論破してください!」

響「反論ね」

否定側の反論!

暁「空を飛んでるから鳥って意見があるけど…それは違うわよ!」

皐月「あー…やっぱり?」

暁「ケチャワチャだって、リオレウスだって…鳥じゃないのに空を飛んでるわ!」

エラー娘「まあそうだよね」

響「付け加えると…空を飛ぶムササビや海を泳ぐイルカも、鳥類や魚類ではなくほ乳類とされている」

文月「で、でも…!」

響「それに環境省のデータには希少鳥類として…モグラやネズミも取り上げられている…!」

皐月「ぐはっ!」

論破!!

アックーム(エ、何コノ雰囲気)

響「以上で反論を終わる」

エラー娘「っかぁ~…崩した所に攻めるだけ攻めたらさっさととんずら…一番戦いたく無い相手だろうねぇ~!」

響「お褒めに預かりして」

暁「ほめてないと思うけど…」

皐月「…こっちも行くよ!」

文月「負けないよ!」

否定側の反論!

皐月「まずね、コウモリに体毛が生えてるでしょ?鳥の羽毛も毛と同じ物…つまりコウモリは鳥である可能性が微粒子レベルで存在する!」

響「鳥に生えている羽毛もほ乳類に生えている体毛も元々は体を寒さから防ぐための物、直接的に空を飛ぶ為には生えてきてない…と思う」

皐月「ありゃりゃ…これ…ヤバイかも」

文月「あたしに任せて!」

皐月「お!任せた!」

文月「最大の問題は!今ここで樽に入れられているコウモリさんには羽毛は生えていないってことだよ!」

暁「あ、コイツ髪の毛あるわよ」

皐月「エ”ェーッ!?それ髪の毛だったの!?」

文月「えぇ…えっと、その…」


エラー娘「はいはい!時間切れ~!」

文月「う、うそ!?」

エラー娘「えー…判定は……」

暁「…」ゴクリ

響「…」

エラー娘「…否定側の勝ち!」

皐月「おうふ…」ガクッ

文月「ふぇぇ…負けちゃったよぉ…」

暁「私達に勝とうなんざ、百万光年早いっての!」

響「と言う訳で、コウモリはほ乳類…このような結果で討論会は終了さ」

アックーム「zzz……」グ-スカ…

暁「おっきろー!」ドカッ

アックーム「zz……?モウ終ワッタカ?」

暁「ええ、貴方はほ乳類よ!」

アックーム「最初カラソウダト言ッテイルガナ」

エラー娘「おーし、じゃー昼飯の時間よー」

皐月「え…もうそんなに経ってた?」

エラー娘「うん、急がないと腹減ったまま過ごす事になるぞよ?」

皐月「うわわ、早く食べなきゃ!」

文月「またねー!」


暁「私も早く食べなきゃ…行くわよ!アックーム!」ガシッ

アックーム「マ、待テ…」


響「さて…食べますか」カチャ

エラー娘「これの為だけに生きてるようなもんよねー」


ーーー食堂ーーー

暁「さーてと、今日のお弁当は何かなー?」パカッ

アックーム「……弁当トハ何ダ?」

暁「知らないの?こういう家から離れた所で親密な大人の人が作ってくれたご飯のことを言うのよ」

アックーム「ナルホド」

暁「あ、今日はお野菜炒めにたこさんウィンナーと唐揚げがあるわ!」

アックーム「……」ジ-…

暁「?気になる?」

アックーム「エ?ア、アア…」

暁「もう!しょうがない子ねー…はい!」プスッ…

アックーム「?ナ、何ヲシテイル?」

暁「あーん」スッ…

アックーム「エ?アーン…?」ア-ン

パクッ

アックーム「…フム」モグモグ

暁「どーよ?」

アックーム「……ゴクン…ソウカ、コレガ『あーん』ト言ウ物ダナ?」

暁「け、結構恥ずかしかったんだから…///」モジモジ

アックーム「ソ、ソウカ…?」

暁「…嫌じゃなかった?」

アックーム「ソンナ事ハ無イ…」

暁「良かったぁ…」

アックーム「…ギ」ニヘラ




響「ちょ、先生!勝手に私のご飯を取らないでくれ!!」

エラー娘「気にするな!」

ーーー数日後ーーー

エラー娘「皆さん、悪いけどちょっち外に出てくれるかいな?」

島風「何で?」

エラー娘「外で体育の授業的な事をやるからです、質問は後で受け付けます」

暁「い、良いけど…?」

響「…悩んでても仕方ない、行ってみよう」

ーーー校庭ーーー


島風「ここに来いって言われたけど…」

クロ「えー…始まって参りました、艦娘ダービー、シップステークス…全五隻が勢揃いしました」

響(校長!?最近見ないと思ったら…)

クロ「それでは出走船を紹介するみャ、1枠1番『海域の旋風、駆逐艦島風』その小さい体に騙されるな!奴の足には誰も追いつけない!」

島風「ふふん」ドヤァ

クロ「2枠2番『戦場の不死鳥、暁型駆逐艦響』は冷静沈着に海上を駆け抜け、どんな状況でも生き残るその姿は正に不死鳥!」

響「…ふふ」

クロ「3枠3番『海の上のナース、暁型駆逐艦電』、その美しい心で皆を癒せ!」

電「??」

クロ「4枠4番『レディーを目指して奮闘中の暁型駆逐艦暁』日本仕込みのテクニックと、相方のコウモリで戦場を駆け抜ける!」

暁「いや駆け抜けるのはコースだけどね」

クロ「5枠5番『ダメ男製造機、暁型駆逐艦雷』見よ、この鍛え上げられた母性力!さり気ない尽くし方なら奴に敵う物なし!」

雷「司令官のどこがダメ人間なのかしら?問いただしたいわ!」

クロ「以上五隻によって、間もなく370mの争いが繰り広げられます」

エラー娘「と言う訳で、馬券見たいなのを私が買って誰が勝利するかを予想する訳です」

響「ああ、そういう…」

クロ「ちなみに馬券の種類はこれだけありますみャ」

単勝:1着になる馬をズバリ当てる
復勝:3着までに入る馬のどれかを当てる
枠連:1着と2着になる馬の枠番号の組み合わせを当てる
馬連:1着と2着になる馬の馬番号の組み合わせを当てる
馬単;1着と2着の馬番号を着順通りに当てる
ワイド:3着までに入る2等を選ぶ
3連復:123着の組み合わせを馬番号で当てる
3連単:123着の組み合わせを着順通りに当てる

エラー娘「この中からワイドの馬券で3着まで入る二人を選ぶね、走るときはしりとりをしながら進みましょう」

島風「はーい!」

暁「難しそうね…」

クロ「では、オッズを紹介するみャ」

       オッズ表
  艦番   出走艦  予想 倍率(仮的な数字)

   1    島風   ◎ 500円
   2    響    ◯ 800円
   3    電    ☆ 5000円
   4     暁    △ 3000円
   5    雷    ▲ 2000円

エラー娘「倍率の数字は仮の数字だから気にする事は無いよ」

クロ「ちなみに分からない人の為にざっぱりと説明しておくと」

    競馬新聞等で使われる勝利予想印の意味
    ◎(本命) 一着に入る可能性が高い
    ◯(対抗) 本命に勝つ可能性があるかも
    ▲(単穴) 本命や対抗に勝つ可能性があるかも
    △(連下) 絶対的な信用は持てない
    ☆(大穴) 惨敗するけどもしかすればな奴

クロ「と言う意味だミャ」

注(競馬の事は何にも知らないので実際とは情報が異なっている場合が御座います)

エラー娘「さーて…どれにしよっかな…」

島風「速く走りたいよ!」ウズウズ

電「惨敗するけどもしかすればな奴って…」シクシク

雷「…司令官のどこがダメ男なのかしら…」ブツブツ

響「…」

暁「ちょっと!絶対的な信用は持てないってどういう事よ!」

エラー娘「よし、じゃあ島風と電にするわ」

島風「よーし!頑張るぞー!」

電「なんとかやってみます!」

クロ「さて!画面の前の皆さんも安価で予想してみてください!3着に入りそうな艦の内から二隻をお選びください!」

エラー娘「勝ちそうな子の艦番を二つ書けばオーケーだからね!」

ーーーレース開始!ーーー

クロ「さーて!ファンファーレがなってスタートしました!」

島風「ハードボイルド!!」ダダダダダダッ!!

島風は70m進んだ!

クロ「おっと!島風もの凄いスタートダッシュ!あっという間70m!!」

響「高崎だるま!」ダダダダダ…

響は50m進んだ!

クロ「それを響が追いつく形になりました!」

電「わ…WBC!」タタタタタタッ

電は30m進んだ!

暁「ちゃんぽん!」

暁は50m進んだ!

クロ「勝負はまだ始まったばっかり、まだどちらにもチャンスはあります!」

雷「お弁当箱!」

雷は40mすすんだ!

クロ「内の方を通りまして、雷が行っています!」

島風「ど……ドボルベルク!」バヒューン!

島風は60m進んだ!

クロ「島風は現時点で130mを走っています!」

響「ま……マスターキー!」

響は60m進んだ!

クロ「響がほぼ隣り合わせに来た!これはどうなるか?」

電「えーと…ルポライター!」

電は60m進んだ!

クロ「電が100m台に近づいてきた!これは予想がつかなくなった!」

暁「あ~!んで終わっちゃってた……」

雷「コーリナング!」ダダダダダッ!

雷は60m進んだ!

クロ「雷も後を追う!」

島風「ど……ドスランポス!」パヒューン!

島風は60m進んだ!

クロ「おぉっと!一気に190mまで駆け抜ける!」

響「き…キスカ島撤退作戦!」タタタタタタタッ…!

響は80m進んだ!

クロ「ここで響、次のターンを犠牲にして一気に島風に迫る!」

電「た…タイクンザムザ!」タッタッタッタ…

電は70m進んだ!

クロ「ここで電!大きく動きを見せにきた!」

暁「くっ…!北方海域艦隊決戦!」

暁は80m進んだ!

クロ「ここで暁も進んできた!」

雷「ぐ…グリーンランド!」

雷は70m進んだ!

クロ「残りの奴らも後半に入ってきた!」

島風「す……ストレンジ!」

島風は50m進んだ!

クロ「いよいよゴール間近!島風が1着をもぎ取るか!?」

響「…」ヒマダナ…

電「ザトウクジラ!」ダッダッダッダ…

クロ「おぉっ!遂に電が島風を追い抜いた!」

電「ぜぇっ…ぜぇっ…つ、疲れた…」

クロ「が…やはり消耗しているーっ!」

暁「そ、そう言えば疲れた…」ゼェゼェ

雷「気づかなかった…」ゼェゼェ

エラー娘「…こりゃヤバいかも…」

暁「だけど…走らなきゃ…」

クロ「しかし先程暁はんで終わる言葉を口にしていたので実質的に走る事は出来ません!」

暁「あ…」バタッ

響「ね、姉さんっ!」ダッ!

クロ「おぉっと!倒れてしまった暁に響が駆け寄るっ!」

暁「だ、大丈夫よ……響は競争に集中して」ゼェゼェ

響「ダメだ、姉さんをこんな所において行くわけにはいかない!」

暁「…響」

響「どうしても走れと言うなら…姉さんを背負って行くっ!」

暁「わわっ!?」

クロ「おぉ!?響は暁を背負ってゴールに向かうつもりだっ!」

暁「響…降ろして」

響「ダメだ!ここで降ろしたら意味が無い!」

暁「いやでも…ホントに疲れてるだけだから…」

響「…それでも行く」

暁「はぁ…はいはい、お願いします…全く、昔から頑固なんだから」

クロ「素晴らしい姉妹愛ですみャ!」

雷「……ど、どうしよ」

クロ「あ、どうぞ」

雷「……ドッキング!」ダダダダダッ

雷は50m進んだ!

クロ「さて、先程コーナリングをコーリナングと間違えてしまった雷はいよいよ200m台に入った!」

雷「そ、それくらいのミスは誰にだってあるわよ!」

島風「ジンギスカン!!」ダダダッ!

島風は60m進んだ!島風、1着確定!

クロ「あぁっとここで島風が1着でゴール!」

響「……クロスワード!」タッタッタッタッタ…

響は60m進んだ!響(+暁)、2着確定!

クロ「響も追いかける形で暁と共に2着!」

電「ら……ラザニア!」タッタッタッタ…

電は40m進んだ!電、3着確定!

クロ「ここで電が3着に滑り込みでレース終了!」

エラー娘「やったーっ!」

クロ「えーと…エラー娘先生の艦券は、1-3だから…えーっと1番は…大当たり!」

島風「えっへん!」

クロ「それと、3番は…大当たり!」

電「なのです!」

クロ「って訳で、緊急体育を終了いたしますみャ!」

エラー娘「ごめんねー…付き合わせちゃって」

響「構わないさ」

島風「私は走れて満足だよ!」

エラー娘「じゃあ皆、先に教室に戻ってて?」

電「はい!」

ーーー数時間後ーーー

ドレッドノート「皆様、今日も…」

文月「むきーっ!むきーっ!!」

皐月「あっ、先生!早く早く!」

三日月「文月ちゃんがさっきからこの調子で…」

皐月「これじゃ授業に入れないよ~!」

ドレッドノート「どうか致しましたでしょうか?」

文月「あ…えっとね、あたし達の艦隊に新しく入ってきたあきつ丸さんからお寿司を貰ったんだけどね…」

ドレッドノート「ふむ」

文月「今日食べようと思って開けたら腐ってたの…お寿司楽しみにしてたのに腐ってるのくれるなんて酷い!」

皐月「どうせ貰ったの忘れてほっといたんじゃないの?」

望月「寿司はすぐ傷むからねぇ~」

文月「違うの…しばらく置いといてから食べろって…あきつ丸さんが言ってたの!」

ドレッドノート「…」

文月「長く置き過ぎちゃったのかなぁ…」

望月「…案外、そのあきつ丸って奴の陰謀かもよ?そう、『戦慄!文月暗殺計画!』」

文月「そ、そんなぁ!?」

皐月「そんな事無いでしょ、望月の口からで任せ」

ドレッドノート「それで…貰った寿司はどのような物で?」

文月「えっとね…なんか木の箱に入っててね…ふたを開けると凄いニオイがしたの」

望月「ま、まさかそれって…毒ガス兵器…!」

皐月「だからそう言うの止めてね」

ドレッドノート「…それで、その寿司はどういう状態でしたか?」

文月「うん…なんかご飯と魚がちょっとドロドロしてて…とても食べられそうに無かったの、怖かったからそのままフタしてしまってあるけど…」

望月「食べなくて正解だったよ…もし食べてたら今頃…」

文月「お腹壊しちゃってたかも…」

望月「いやそれだけで済めば良かった方かもよ…?」

ドレッドノート「…文月様、それは寿司は寿司でも…慣れ寿司と思われます」

文月「なれずし?」

ドレッドノート「はい、魚とご飯を塩で漬けて発酵させて作る食べ物で御座います」

皐月「それって…やっぱり腐ってたって事?」

ドレッドノート「なれ鮨は乳酸菌による発酵ですので腐ってはいません」


腐敗:雑菌により腐った状態
乳酸菌発酵:乳酸菌の出す乳酸が雑菌の繁殖を防ぐ

望月「ば、バイオ兵器…!?」

菊月「…それはもう良い」ゲシッ

望月「あだっ!?冗談だって!マジにならないでよ!!」

三日月「まあ…文月ちゃんが貰った御寿司は…食べても問題ないとの事ですわね?」

ドレッドノート「勿論で御座います、もともと慣れ寿司は乳酸菌を利用した保存食です」

長月「それだけ長持ちもしやすいと言う事か?」

ドレッドノート「はい、和歌山県には30年経っても食べられる慣れ寿司まであるらしいですぞ」

皐月「さ、30年!?」

三日月「すごいですわ!!」

望月「なんと!」

長月「成る程、30年経ってても乳酸菌が生きてれば…食べても問題ない訳だ」

ドレッドノート「しかも時間が経てば経つ程味は熟成して濃くなっているそうで」

望月「美味しくなって長持ち、正に食べ物界の名トレーナーだね!」

菊月「貴様も乳酸菌に鍛えてもらったらどうだ?その腐った性根を叩き直せるぞ」

望月「だ、だからアレは冗談だって…」

文月「乳酸菌ってすご~い!」

皐月「あ、ねえねえ!他にも乳酸菌使った食べ物とか飲み物とかって知ってる?」

ドレッドノート「朝の友、ヤクルトで御座います」

三日月「ヤクルトってどっち?」

ドレッドノート「飲み物です」

皐月「ヤクルトまで乳酸菌で美味しくなってたなんて…侮れないね!」

文月「あたしもかえったら慣れ寿司食べる!」

三日月「でも正直な所…ニオイが強いのは苦手ですわ」

皐月「ああ…三日月はニオイには敏感だもんね」

長月「だが…昨日チーズ食べてなかったか?隣に居て鼻がもげそうなニオイだったが…」

三日月「あら、チーズは別鼻でしてよ?それはイギリスではなじみ深い香り…正に私の心の古里のニオイなのですわ!」

望月「金剛さんから貰った紅茶のニオイでごまかしてる癖に」

三日月「……何か言いました?」

望月「何でも無いッスよー」


ドレッドノート「やれやれ、上手く纏まった様で…」

ーーーーーー

響「皆…今日は知能指数を計ってみよう」

島風「知能指数?」

響「先生にも参加してもらいますよ」

エラー娘「お?」

雷「え~!それってテストじゃない!」

暁「抜き打ち?酷いわ!」

響「まあそう言わないでよ、軽いゲームみたいな物だから」

島風(0点だったらどうしよう…)

響「よいしょっ…それじゃあ始めるよ」

エラー娘「はいな」

響「まずはこれ」カキカキ

第1問  ?の位置に当てはまる正しい数字は何でしょう?

   1、3、6、10、?

エラー娘「…は?」

暁「何よ!分かる訳ないじゃない!」

響「…やっぱり難しすぎたかなぁ」

島風「…えっと、13?」

響「ぶぶー…やっぱり難しかったみたいだね」カキカキ


   1+2=3+3=6+4=10+5=15

響「足している数がひとつずつ増えていると言う物さ」

エラー娘「ああ…そう言う事ね?」

電「へー!」

暁「なるほどー!」

雷「そんなの所見じゃ分からないわよ!」

島風「そういえば…文月ちゃんがあきつ丸さんから5個慣れ寿司を貰ったって聞いたよ?」

雷「一つ分けて欲しいわねー!」

響「さて、次の問題だ」カキカキ

第2問  ?の位置に当てはまる数字は何でしょう?

   1、1、2、3、5、?

島風「ええと…?」

雷「何これ?」

暁「むむむむむ…」

エラー娘「これは…」

エラー娘「…8?」

響「正解!よく分かったね…」カキカキ


   1、1、2、3、5、?=

   1+1=2+1=3+2=5+3=8

響「左とそのまた左を足した数が自分になる」

雷「ふーん!」

暁「ほほー!」

電「びっくりなのです!」

島風「そう言えば…とある狩人さんが奇麗な宝玉を沢山持ってるって聞いたよ!」

雷「一つ分けて欲しいわねー!」

響「さて、次の問題だ」カキカキ

エラー娘(…あれ!?もしかしてリアル無限ループフラグ!?)

第3問  ?の中に当てはまる正しい数字は何でしょう?

   21、20、18、15、11、?

エラー娘(このパターンだと…引いてる数が一つずつ増えて行くだろうから…)

エラー娘「分かった、6だ!」

響「正解、引いてる数が一つずつ増えて行くんだね」

雷「なんだかなぁ…」

暁「6と言えばこの前…6時間ぶっ通しでアックームとお喋りしちゃったわ!」

島風「へー、すごーい!恋人同士みたい!」

電「喉がへとへとにならなかった?」

暁「なったなった!もうへっとへと!」

響「皆さっきから余計な話が多いよ!!」プンスカ

島風「ご、ごめんなさい…」

エラー娘(良かった…ループにはまっちゃってた訳じゃないのね)

第4問

   8、6、7、5、6、4、?

エラー娘「…?」

島風「えっと…?」

暁「…分からないわ!」

響「そうかい…」カキカキ

正解
  8-2=6+1=7-2=5+1=6-2=4+5

響「2引いて1足して2引いて1足して…となる」

暁「引いて、足して…成る程ね!引いてもダメなら押してみなって事ね!」

雷「引いてもダメなら夜戦してみるわ!」

響「…頼むから真面目に…」

電「ごめん…」

第5問

   3968、63、3、?

エラー娘「………………」

島風「せ、先生?」

暁「大丈夫……?」

エラー娘『…53501513598357102497456129301221』ピピピピピピ

電「先生!?」

この時、エラー娘の頭脳は急速に回転していた!
脳を世界を構築する見えない法則に接続する事によりその答えを導きだす!

エラー娘「…2だ」

響「正解!よく分かったね!?」

エラー娘「…コイツは右の数×右の数-1が自分自身になる…違う?」

響「……その通り」

暁「右×右が、自分自身に…?」

電「駆逐艦止めて普通の自分自身になるのです!」

雷「海軍止めて普通の自分自身になりまーす」

島風「最速を止めててーとく自身になる?(難聴)」

響「なんだい…みんなして…」

エラー娘「次の問題は?」

響「あ、これだよ」カキカキ

第?問

   今、何問目?

島風「いま、勉強何k…」

エラー娘「6問目」

響「正解」

島風「……」ショボン

響「結果を見ると…先生の正答率は78.3%くらいかな?」

エラー娘「いやぁ…本気出すと色々分かるもんなのねー」

島風「先生…さっきはどうしたんですか?」

エラー娘「いや、ちょっと世界の法則から情報借りてた」

暁「凄い…」

エラー娘「私のような奴が100年位も生きてると色々感覚も狂ってくるからね…」

響「長生きし過ぎも禁物、だね…」

電「……でも、やっぱり知能指数が高いからって皆先生みたいに賢い人とは限らないのです」

エラー娘「そうなのよ!やっぱりそれに尽きるね」

響「…今日は付き合ってくれてありがとう」

エラー娘「ん、いい頭の体操になった…かな?ありがとうはこっちの台詞」

雷「ええ、もっと上の勉強を思い知らされたわ…」

暁「…まあ、楽しかったわよ?」

島風「ちょっと難しかったけど…」

響「…そうかい」

エラー娘「ようし…じゃあ今日はもう帰りなさい?」

島風「はーい!」

響「了解した」


ーーー帰り道ーーー

島風「はー…楽しかったー!」

雷「そうだ!今日駄菓子屋さん行かない?アイスとかポテチとかが美味しいのよ!」

電「ダメなのです!先生はともかく響ちゃんに怒られちゃうのです!」

島風「そうだそうだー!」

雷「大丈夫!バレなきゃ平気よ!」

島風「そう言う物なのかなぁ」

雷「それにもし見つかったら一緒に食べれば良いじゃない!お菓子の美味しさにかかればイチコロね!」

島風「むむう…」

電「アイスと?」

雷「ポテチ!」

島風「い…行こうかな…」





ーーーーーーーーーーー





響「買い食いはダメだよ?」

暁「全く…子供なんだから」

雷(速攻で見つかっちゃった…)

島風(私よりも早かった…)

電(あぅ…)ズーン…

ーーー数日後ーーー

エラー娘「今回は…と」カキカキ

パネルディスカッションとは?

prrrrrr,prrrrrrr

エラー娘「お、正直に名乗りなー?」

電「あ!ごめんなさい!!イムヤちゃんから預かってたiPhoneを間違えて持ってきちゃったのです!」

エラー娘「気をつけなよ~?」

暁(電、本日一回目のドジである…と)カキカキ

アックーム(何ヲ書イテイル?)

響「携帯電話か…そんな物はどうでも良い、早く授業を始めてくれ!」

エラー娘「えーとね、テレビで大人達が議論してるのを見た事あるよね?パネルディスカッションって言うのは…特定のテーマについてパネリストが話し合う事よ」

響「そのパネルディスカッションとは…例えば、司令官や深海棲艦が魚について話し合ってる事?」

暁「あ、それテレビで見たわ!私もついつい朝まで見ちゃって…おかげで次の日眠くって…」

電「司令官さんの必殺ミサイルキックでル級さんたらビックリしてたのです!」

島風「ええと…?」

エラー娘「島風がよく分かってないみたいね…もうちょっと説明が必要そうだ」

エラー娘「パネルディスカッションは、基本的に3人のパネリストと複数のフロアーで行うのね」

エラー娘「パネリストってのは司会者とスピーカー、コメンテーターだね」

響「つまり役割と人数を書くとこうなる訳だ」カキカキ

          役割と人数
      司会者  1人
     スピーカー 1人
   コメンテーター 1人
      フロアー 数人

暁「あれ?こうして見ると…私達が前にやったディベートに似てるよね、パネルディスカッションとディベートって同じ物?」

響「それは違うよ!」

エラー娘「そ、パネルディスカッションはディベートとは違う!肯定派と否定派は予め話し合い、議論の内容を決めておくのよ」

暁「えぇっ!?」

エラー娘「その議論の後で第三者、すなわちフロアーに意見を聞くのよ」

暁「ほほ~う…全く知らなかったわ!」

エラー娘「ま、百聞は一見に如かず…一度やってみようと思うんだけどどう思う?」

暁「賛成!」

響「ああ…やるさ」

電「はーい!」

雷「ええ!」

島風「やっちゃうぞ!」

<キヨ~クタダシクウツクシイ、セイロンバッカリノヨノナカダ~ケ~ド~♪

暁「あら?今度は誰の携帯?」

エラー娘「……チッ」スッ

響「学校に関係ない物を持ってきちゃダメだよ」

電「響ちゃん…何時にも増して厳しいけど…どうしたの?」

響「何、個人的な恨みさ…一度ケータイで酷い目にあったからね」

エラー娘「あ、だったらテーマは携帯電話にしない?」

電「賛成!イムヤちゃんに参考になりそうな情報もって帰らなきゃ!」

響「私も言いたい事があるよ」

エラー娘「ちょうどいいテーマって訳だ」

暁「…必然的に役が決まったわ!」カキカキ

   パネルディスカッションをやってみよう!
    テーマ:ケータイ電話って必要?
      司会者  先生
    スピーカー  響
  コメンテーター  島風
     フロアー  電&暁&雷

島風「えーと…何で響お姉ちゃんがスピーカー?」

エラー娘「スピーカーは主に発言する必要があるからね、携帯電話に文句がある響にこそ相応しい」

響「よし!次の授業で話を聞かせるよ!」フンス

島風「おー!」

ーーーーーー

島風「では!携帯電話は本当に必要かどうかのパネルディスカッションを始めたいと思います!」

パネリストの討論スタート

響「最近は子供からおじいちゃん、イムヤまで携帯電話を持ってるよね…先生は携帯電話って授業に必要だと思う?」

エラー娘「知らんな」

響「まぁ…先生が何を言おうが携帯電話には反対なんだけどね」

暁「じゃあ最初から聞かないでよ…」

島風「おほん!まだスピーカーの発言に突っ込んじゃダメだよ!」

暁「えぇ~!?そんな~!」

暁(さ、最後まで黙ってろっての!?私達お荷物じゃない!!)プンスカ

雷(じゃーゲームでもやってよっか)ヒソヒソ

電(怒られても知らないからね…?)

響「携帯電話がどれくらい役立たずなのか…私の体験談を聞いてくれ、あれは…日本付近で深海棲艦が現れだして間もない頃の話だ」

雷(結構昔なのね?)ピコピコ

響「私はその時ロシアの町中をせっせと歩いてたのね」

電(そうそう、確か響ちゃんがロシアの方に借りられちゃったんだっけ…)ピコピコ

響「そしてね…後ろから何者かに捕まって…気がついたら知らない所に閉じ込められていたんだ」

暁(ゆ、誘拐!?それって大変な事じゃない…!)ピコピコ

アックーム(恐ラク性的ナ意味デナ…)ボソッ

響「しかも頼みの綱の支給品携帯も全く通じず…助けも呼べなくて散々な目にあったよ…」

島風「ありゃー」

響「現れた男に…口では言えないような事をされそうになったときに師匠が助けてくれたから助かった物の…肝心な時に使えない携帯なんて只の板だよ」

エラー娘「そりゃ役に立たないねぇ…」

島風「…でもさ、確かに県外だと通話機能は使えないよね、でも捕まっちゃってる間に…アプリみたいなので遊んでたよね?」

響「…実を言うと凄い暇だったんで…何かとは言わないけど遊んでたよ」

島風「携帯は通話できなくても便利で楽しい機能がいっぱいっててーとくが言ってたからね!」エヘン

電「カメラ機能もあるもんね」

暁「でも私は…やっぱりシンプルな奴が良いな~」

雷「ああ!レディリーさんがCMしてる奴ね!」

島風「お姉ちゃん!まだスピーカーの発言を遮っちゃダメだからね!!」プンスカ

暁「え~…まだダメなの~?」

雷「でも電だって何か言ってたじゃない!」

島風「電お姉ちゃんは自分から進んでそう言う事をしないからね」

暁「そう言う事って?」

島風「とぼけないで、ゲームやってたの分かってるんだから」

雷「あ、バレちゃってたのね…」

暁「だったら何か突っ込ませなさいよ!」

島風「ダメ」

響「とにかく!シンプルだろうがレディリーさんがCMしてようが…そんなの私には関係ない!」

島風「え~…」

響「確かに私はあの時…ゲームをやってたんだけど、しかし!」

島風「だ、駄菓子菓子!?」

暁(早く討論終わらないかしら…)イライラ

響「途中で電池が切れちゃったんだよ…」

暁「ね~…それって」

島風「お~姉~ち~ゃ~ん?」ズイッ

暁「すいません…」

暁(ああああ!!!ストレスが溜まる~!)イライライライライライラ

雷(お、押さえて押さえて!)

響「携帯の電池が切れたおかげで…それはそれは凄い暇なときを過ごした訳で…」

エラー娘「まあゲームだし」

響「ゲームかどうかなんて関係ないんだよッ!!とても寂しかったんだから!!!」

島風「ふんふん、話を合わせてみた所…響ちゃんが悪いんじゃないの?」

響「えぇっ!?」ガ-ン

島風「携帯電話はね、圏外と表示している間が電池の消費量が一番多い!」

響「え、そうなの?」

島風「圏外の時携帯は電波を探す為に頑張るので…大量の電力を消費しちゃうんだよ!」

響「そ、そうだったんだ!?」

電(す、凄い驚いてる…)

雷(知らなかったのね…)

響「く、くそっ…そんな事で…失うなんて…っ!」

電「…ね、ねえねえ!結局その後のお話ってどうなったの?」

響「……師匠がご飯を作ってくれた、私は泣いた」

雷「あ、これヤバい…なんだかもの凄く落ち込んでるよ」

響「アハハ、オチコンデナイヨー」

島風「…おほん!ではこれにてパネリストの議論を終わります!」

<キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン…

雷「あ…チャイムが鳴っちゃった…」

暁「ぶーぶー!!二人とも最初の議論が長過ぎよ!!!」ゲキオコプンプンマル

島風「時間がない…大急ぎでフロアーの意見を聞かなきゃ!」

フロアーとパネリストの話し合い

暁「携帯はアリでいいんじゃない?」

雷「ナシな訳無いわよ!」

電「私もそう思うのです」

響「…私も結局持っては居たからアリだと思うよ」

島風「そうだよねー」

パネリストのまとめ

島風「ま、大事な事は…電源や燃料などはしっかり補充しておこう!って事だよね!」

響「そうだね…いざと言うときにアプリで遊ぶ為にも!」

エラー娘「それはいい加減諦めーや」

響「……野良猫には分かりませんよ」

エラー娘「野良猫!?今このオレに野良猫っつったかこの鳥が!!」

島風「喧嘩しないでよっ!!」

エラー娘「あ”ァ!?」ギロッ

響「…」ギロッ

島風「…むむむむ!!」ギギギ

バチバチバチ!!

電「皆こそ喧嘩は止めてよぉ!!」

雷「そうよ!止めなかったら宿題押し付けちゃうからね!」

響「…」ハァ

エラー娘「チッ…」

島風「ごめんなさい…」グスッ

島風「え~…と言う訳で!携帯電話はアリの結果でファイナルアンサー!」

エラー娘「ようしオマエラ!!明日には写生大会だからね!」

暁「はーい!」

ーーー帰り道ーーー


暁「はぁ~あ、なんか疲れちゃったわ…こんな時は何かに乗って帰りたいな~」

雷「何かって何に?」

暁「そりゃ貴方!白い馬車に決まってるじゃない!」

響「…相変わらずメルヘンチックだね」

暁「安心しなさい、自覚はしているわ」

電「…それにしても、明日は写生大会か」

島風「何の絵を描く~?」

暁「ああ…明日が楽しみで眠れなくなりそうだわ…」

響「そのときは叩き起こすか無理矢理拉致る」

雷「こ、怖い事言うわね…」

ーーー翌日ーーー

電「それじゃあ行ってくるのです!」

あきつ丸「気をつけるでありますよ!」ビシッ

瑞鳳「そんな大荷物でどこに行ってくるの?」

響「ええと…写生大会の一環として南極に出かける事になったよ」

あきつ丸「そんな遠い所に…自分も付き添うであります!荷物持ちは得意でありますよ!」

瑞鳳「私も行くわ、そんな遠い所に貴方達一人じゃ心配だもの」

雷「…他の人も連れてっていいのかな?」

響「良いんじゃないかな?」

武蔵「ならば…私も連れて行け」

島風「すっごく寒いよ?大丈夫なの?」

武蔵「問題ない」キリッ

島風「…心配だからこれ渡しとく」つホットドリンク

武蔵「…一応だが受け取っておくぞ」パシッ

イムヤ「電~!イムヤのスマホ返してー!」

電「あ、はい!」スッ

イムヤ「ありがと!」タッタッタッタ…


あきつ丸「…付いて行くと言う訳ではないのでありますね」

瑞鳳「折角だから付いてきてくれれば良いのに…」

ーーー横須賀鎮守府港ーーー

エラー娘「良く来たな!」

電「あ、ここに居るんだ」

エラー娘「…?誰よそこのお二人は?」

あきつ丸「自分はあきつ丸であります!貴方は電殿の教師殿でありますか?」

瑞鳳「私は瑞鳳よ、素敵な先生ね?」

武蔵「戦艦武蔵だ」

エラー娘「わっちはね『シュレディンガー』と言う通称があるけど、エラー娘って呼んでもらえれば良いよ」

あきつ丸「了解であります!」

響「南極には歩いて行くのかい?」

エラー娘「いや、この自作の高速船で行くよ」

雷「夏の時とは違うデザインね」

エラー娘「皆、ホットドリンクは持ったかいな?」

『はーい!』

武蔵「島風から渡されているぞ」

あきつ丸「ほっとどりんく、とは何でありますか?」

瑞鳳「確か…寒い所に行く為に飲まなきゃ行けない飲み物だったような…」

エラー娘「これさえあれば南極の寒冷地でも大丈夫よ、丸ちゃん達にもあげる!」

あきつ丸「貰っておくであります……って丸ちゃん!?」

瑞鳳「うふふ、素敵なあだ名じゃない!」

エラー娘「ちなみにお前はづほね」

瑞鳳「なんでよ!?」ガビ-ン

エラー娘「では…!逆又学校写生大会、スタート!!」

『おー!!』

ーーーーーーー

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=1JcqblwZBCQ

エラー娘「改めまして…おはよ~ございます☆」

島風「おはよ~!」

エラー娘「当船は南極に向かいます!」

島風「南極でお絵描きするんだよ!」

暁「大自然の中での授業よ!」

響「…あれ?寒さで絵の具が凍らないかな?」

エラー娘「大丈夫、絵の具にも凍らない加工してる物を使ってるから」

瑞鳳「南極……って言っても、具体的にどこらへんよ?」

エラー娘「南極点に行きます……と言いたい所だけど、今回はウェッデル海にある特殊氷山周辺です」

あきつ丸「絵描きでありますか……自分、内心ワクワクしてるであります」

電「あきつ丸さんも書いてみますか?」

エラー娘「へん、出来るのかねぇ?」

あきつ丸「出来ないから教えて欲しいであります!」ビシッ

エラー娘「…素直で大変宜しい」

瑞鳳「私は…提督から教わってるから大丈夫だとは思うわ」

武蔵「…恥ずかしながら、私は絵と言う物を見た事が無いのだ…」

エラー娘「大丈夫!なんか印象に残った物を書いてみれば良いから」

雷「折角だから練習で何か書いてみる?」

あきつ丸「良いのでありますか?」

エラー娘「良いよー!絵描き用の道具とかも沢山あるし」

あきつ丸「でも何を書けば…」

瑞鳳「提督の似顔絵とかは?」

あきつ丸「て、提督殿の似顔絵でありますか…」

暁「うんうん」

あきつ丸「…書いてやるでありますよ」

エラー娘「まずは鉛筆で顔の形を書いて、そこから目とかそう言うのを書いて行くのよ」

あきつ丸「りょ、了解であります」カキカキ


あきつ丸「ど、どうでありますか…?」フゥ

瑞鳳「んー…まずは形ね、似てるわ」グッ

エラー娘「ていうかじいやから聞いた限りじゃ丸ちゃんは新参だって?それなのにここまで特徴を把握できるなんて凄いよ」

あきつ丸「何でか提督殿の顔だけは鮮明に覚えているでありますよ」

雷「正直羨ま………はっ!」ピコ-ン

響「どうしたんだい?」

雷「ねえねえ」ポンポン

あきつ丸「な、なんでありますか?」


雷「司令官の似顔絵が完成したら私にちょうだい?」

あきつ丸「え?ああ…了解したであります」

エラー娘「ええと…提督って奴の目は大きい?」

あきつ丸「いや、意外と小さかったであります」カキカキ

瑞鳳「そうそう、そんな感じ」

電「わー」パチパチ

エラー娘「天狗である?」

あきつ丸「鼻が高いかと言う事でありますか?高いでありますよ」カキカキ

暁「何そのランプの魔人みたいな聞き方」

エラー娘「…あ!眼鏡かけてたりしてる?」

あきつ丸「んー…かけてないと思うでありますよ」

エラー娘「髪の毛は?」

あきつ丸「…普通だと思う…多分」

瑞鳳「あ、そこは不安なのね」

響「そういえば一度司令官の帽子を取ってみた事があるけど…一体そんな小さな帽子にどうやって収まるんだよって位のデカい角が見えてね」

あきつ丸「何と!?」

瑞鳳「えぇっ!?」

響「でもこの間入浴中に入られた時には角は無かったんだ…一体なんだったんだろ」

あきつ丸「そうでありますか……」

瑞鳳「もう、提督ったら…」

暁「しかも瞬間移動、気づいたらお湯の中に居たのよ」

あきつ丸「……もしや、提督殿は幽霊では…?」

響「それも考えたんだけどどうも違うみたいでさ…」

瑞鳳「…提督ってホントに何者なのかしら…?」

エラー娘「結局髪の毛はどんな感じだったの?」

響「普通のショートだったよ」

あきつ丸「ショートでありますね?」カキカキ

あきつ丸「ふぅ…こんな感じでありますか?」

瑞鳳「似てる似てる!」

暁「良いわね!」

エラー娘「絵の書き方はだいたい分かったかのぉ?」

あきつ丸「はいであります!」



武蔵「…島風よ、あの船達は何だ?」

島風「え?あ、ホントだ…でも普通の船でしょ?」

武蔵「いや、あの様な船は見た事が無い…」

島風「え!?じゃあ深海棲艦!?」

武蔵「それとも違う…提督から聞かされた海賊の話に出てくる海賊船にそっくりだ」

島風「…皆に知らせなきゃ!」



島風「大変!3時の方向に今まで見た事の無い船が居るよ!」

響「なんだって!?」

雷「深海棲艦?」

武蔵「いや、それとも違う…提督から聞かされた話に出てくる海賊船に似ている」

エラー娘「…ソイツらはこっちに向かってる?」

島風「うん、なんかこっちに向かってる」

あきつ丸「どうするでありますか!?」

エラー娘「……とりあえず話を聞こうじゃないの」

電「えぇ!?」

エラー娘「こっちがなんか気に触る様な事したかもしれんし…」

暁「でも…このまま逃げちゃった方が…」

エラー娘「何言ってんの、話だけでも聞こうじゃないの」

『おほん!お前らはワシの海で何をしているもじゃ!』

雷「貴方達はだれなの!?」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=cIVIYdtVjbI

ドン・モジャール「ワシはこの『しっぽ団』のリーダー、ドン・モジャールだもじゃ!」

暁「し、しっぽ団!?」

あきつ丸「なんでありますかそれは!?」

エラー娘「聞いた事がある…長い間水面下で活動していて、世界中に団員が居るとされている集団」

ドン・モジャール「その通りもじゃ!ドラキュラも仲間だったり、戦国武将も仲間だったもじゃよ!」

武蔵「…にわかには信じがたいな」

ドン・モジャール「…そんな事より、ワシの海で何をしていたもじゃ?」

エラー娘「これから南極で絵を描きに行くんです」

島風「そうだー!」

ドン・モジャール「…嘘を付くなもじゃ!!」

暁「なっ!嘘じゃないわよ!」

ドン・モジャール「ならば何故ワシらがお前達の所に近寄ってきたときに逃げなかったもじゃ?」

エラー娘「アンタの話を聞こうと思ってたから」

ドン・モジャール「…海の中に引きこもってばかりだった奴らにチクられたんじゃないのかもじゃ?」

響「海の中に引きこもってばっか居た奴ら…?誰の事だい?」

ドン・モジャール「フン、全員幽霊見たく真っ白白でおまけに何か機械の様な物まで付いていたもじゃよ」

島風「…まさか深海棲艦!?」

ドン・モジャール「…確かにそう言ってたもじゃな」

エラー娘「ちょ…幾ら休んでいる所に乗り込んだとはいえ通常兵器が効かない深海棲艦を倒したと言うの!?」

ドン・モジャール「なんか突っかかってきたから仕返ししてやったもじゃ、ついでに本拠地も下の部分だけ制圧したもじゃよ」

あきつ丸「何と…」

武蔵「…さすがに完全な人形個体は制圧できなかったか」

ドン・モジャール「ま、制圧した下の奴らには強制的にしっぽ団に入ってもらったもじゃよ~」モジャジャ

響「…ソイツらは来なかったよ」

ドン・モジャール「そうかもじゃ?なら仕方ないもじゃ…なんか制圧したときにそこに居たから捕まえてみた奴らも知らん言うし…」


大鳳「うう……あそこに居ただけなのに何で…」シクシク

まるゆ「まるゆどうなっちゃうの…?」

エラー娘「…か、艦娘!?」

あきつ丸(何だろう、見覚えのある奴が居るでありますよ)


はい、クロスネタは控えると言ったのにやってしまいました…仕方ないね。

ドン・モジャール「…そうだ、試しにワシと勝負をしてみるもじゃ、勝てたらコイツらを返すもじゃよ」

大鳳「こ、コイツら言うな!」

エラー娘「えー…さっさと南極に行きたいんだけど…」

ドン・モジャール「…お前は見ず知らずの海賊に捕まっている娘を見捨てる奴なのかもじゃ?」

エラー娘「いや、そう言う訳じゃなくて…」

ドン・モジャール「ならば勝負するもじゃ、損は無いもじゃよ?」

エラー娘「はぁ…しょうがない、皆頼める?」

響「了解、久々の戦いだね」

島風「体が鈍っちゃいそうだっったからね!」

暁「…それに、パートナーの実力も試したいしね!」

アックーム(ギギギ…)

ドン・モジャール「モッジャッジャッジャ、決まりだもじゃ…」

エラー娘「どうでも良いけど、甲板でやってくれる?」

ドン・モジャール「あ、すんませんもじゃ」

ーーー高速船 甲板ーーー


島風「よし、それじゃあ…行くよ?」

響「何時でも掛かっておいで」

暁(…アックームって服にも変身できたのね)

アックーム(コレヲ用イル事デワタシノ『力』ヲ使エル…)

暁(でも…素敵な服ね!まるで何処かの国のお嬢様みたい!)

アックーム(ジェントルマンタル者、コレグライハシテヤレル…ギ)

ドン・モジャール「モジャジャ…では始めるとしようもじゃ…」

ーーーーーーーーーー戦闘開始!ーーーーーーーーーーーーー

       逆又学校 VS しっぽ団

  響 Lv25 E何時もの服    アニキ Lv20
  暁 Lv26 Eアックーム(服) ドン・モジャール Lv28
 島風 Lv25 E何時もの服    ブッカ Lv20

        HP17     HP20

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=JqCXsDy0788


島風「こっちから行くよ!おにぎり!」

>おにぎり

響「リス!」

>おにぎり>リス

暁「摺り替え!」

>おにぎり>リス>摺り替え

島風「いっくよー!連装砲ちゃん!」

ドン・モジャール「な、なんだもじゃソイツは!?」

島風は連装砲ちゃん達と共に攻撃した!しっぽ団サイドに4のダメージ!

島風「やったぁ!」

アニキ「むむ…生意気な奴だもじゃ!」

ドン・モジャール「勝負はまだ決まった訳ではないもじゃよ…モモンジャガー!」

>モモンジャガー

ブッカ「ガーゴイル!」

>モモンジャガー>ガーゴイル

アニキ「ルーファ!」

>モモンジャガー>ガーゴイル>ルーファ

ドン・モジャール「ワシの必殺技を食らうもじゃ!モジャール・トルネード!!」

ドン・モジャールの持つ数多の尻尾が、竜巻を巻き起こす!!

島風「うひゃー!?」

暁「っ…島風っ!!」

アックーム(ジットシテイロ!飛バサレルゾ!?)

響「っぐ…もの凄い竜巻だ…!!」

アニキ「もじゃー!飛ばされるもじゃー!!」ピュ--

ブッカ「あ、アニキーーー!!」ピュ--

逆又学校サイドに6のダメージ!!

島風「いたたた…」ボロッ

暁「よくもやってくれたわね!仕返しよ!」

ドン・モジャール「やってみろもじゃ!」

暁「煙突!」

>煙突

響「月明かり!」

>煙突>月明かり

島風「り…りんご!」

>煙突>月明かり>リンゴ

暁「行くわよ…!」

アックーム(ウム!)キィィィィ…

アックームは暁に力を供給している…

暁「はぁぁぁ………!」

ドン・モジャール「い、一体何をするつもりだもじゃ…?」

暁「これでもっ…食らえ!!」ボシュッ!!

暁は黒いエネルギー弾を発射した!

ドン・モジャール「も、もじゃ~~~!?」ズガァァァァン!!

しっぽ団サイドに6のダメージ!!

暁「…ひゃー…凄い…」

アックーム(コレガワタシノ実力ダ…ギギ!)ドヤァ

暁(…やっぱ貴方最高よ、パートナーで居てくれてありがとね!)


ドン・モジャール「むむ…こちらもそろそろ本気を出さねばならんもじゃな…アニキ、ブッカ!」

アニキ「はい!ボス!」

ドン・モジャール「ワシらの本気を見せてやれもじゃ!!」

ブッカ「了解だもじゃ!」

BGM2:http://www.youtube.com/watch?v=e8Ph4Uyv9_0

ドン・モジャール「ローズバトラー!」

>ローズバトラー

アニキ「ライオネック!」

>ローズバトラー>ライオネック

ブッカ「クラウンヘッド!」

>ローズバトラー>ライオネック>クラウンヘッド

ドン・モジャール「総員…突撃ィ!!」

アニキ・ブッカ「了解!」

アニキとブッカは体を回転させながら跳ね回る!

島風「うひゃぁ!?飛んで来た!!」

響「…なんとか打ち返せないものか…?」

ドン・モジャール「モッジャッジャ…ワシも……殺るっ!!!」グルグルグル…

ドン・モジャールも回転し始め、アニキとブッカと共に跳ね回る!

島風「数が増えちゃったよ!どうしよう!」

響「しかも早い…!」

ドン・モジャール「モッジャッジャッジャ!これでは打ち返せまい!」

暁「うあぁっ!」ドガッ

響「ぐっ…!」ガッ!

島風「きゃぁぁっ!!」ドッ!

逆又学校サイドに6のダメージ!

ドン・モジャール「これがしっぽ団の実力だもじゃ!」

アニキ「見たかもじゃ!」

島風「あうう…」ピヨピヨ

暁「な、なんてコンビネーションなの…」

響「さすがに深海棲艦を倒しただけの事はあるね…」

あ、しりとりが繋がってない…以後気をつけます


島風「負けないぞ…!!」

アニキ「フン!降参した方が身の為もじゃ!」

島風「するもんか!ドリル!」

>ドリル

響「ルポライター!」

>ドリル>ルポライター

暁「探知機!」

>ドリル>ルポライター>探知機

島風「おらおらくらえーっ!!」ボシュボシュ!

島風は魚雷や主砲を一斉掃射した!!しっぽ団サイドに6のダメージ!!

ドン・モジャール「もじゃ…しかし、ここでくじけぬのがしっぽ団だもじゃ!!」

アニキ「奇怪な機械!」

>奇怪な機械

響「え…?」

ヒュ---…

響達の防御力が下がった!

ブッカ「石垣島!」

>奇怪な機械>石垣島

ドン・モジャール「爆弾攻撃を食らうもじゃ!」

ドン・モジャールは爆弾を投擲した!

ボォン!!

大鳳「ひぃっ!?」ビクッ

響「くっ…!」

逆又学校サイドに4のダメージ!

島風「どうしよう…!ヤバいかも!」

暁「…まだよ、まだ一つだけ残ってる」

島風「後一撃でやられちゃうんだよ!?」

暁「殺られる前に殺れ、そうでしょ?」

アックーム(ソウダ…奴ラノ体力ハ後4ダ…ココデ決メナケレバヤラレルゾ)

暁「分かってるわ…」

響「姉さん、私達はどうすれば良い?」

暁「…決まってるじゃない、私達も合体技を使うのよ!」

島風「えぇ!?」

響「いや…普通に私達で一斉掃射した方が良いと思うけど…」

暁「…そっちの方が良い?」

響「良い」ウン

暁「…分かったわ、一斉掃射ね」ショボン

島風(あ、落ち込んでる)

響「巻貝!」

>巻貝

島風「イルカ!」

>巻貝>イルカ

暁「…借り物競走!」

>巻貝>イルカ>借り物競走

暁「総員、一斉掃射!!撃てーっ!」

暁達はドン・モジャール達に向けて持っている弾薬を一斉掃射した!!

ドン・モジャール「も、もじゃぁぁ~!?」ズガァァァ!!

アニキ「もじゃ~~!?」

ブッカ「もじゃーー!!」

しっぽ団サイドに5のダメージ!

ドン・モジャール「わ、ワシが…ま~け~る~も~じゃ~…!?」ドサッ

しっぽ団をやっつけた!

島風「やったぁ!!」ピョンピョン

響「…危なかったね」

暁「さあ、二人を返してもらうわよ」

ドン・モジャール「仕方ないもじゃ…おーい!」

大鳳「…」ガタガタブルブル

まるゆ「だ、大丈夫だよ?もう爆音は聞こえないよ?」

大鳳「ほ…ほんと?」

ドン・モジャール「おーい!もう終わったからコイツらに引き取ってもらうもじゃー!」

大鳳「わ、分かったわ……私は大鳳、今後ともよろしくね?」

暁「ええ!私は暁よ!」

まるゆ「あの…まるゆだよ?陸軍の潜水艦だけど、頑張るね!」

響「よろしく頼むさ」

島風「仲間が出来たね!」

装甲空母、大鳳が仲間に加わった!

潜水モグラ、まるゆが仲間に加わった!

まるゆ「ちょ、潜水モグラって何!?」ガ-ン

島風「し、知らないよ!」

ドン・モジャール「さてと…邪魔して悪かったもじゃ」

暁「あ、いえ…」

ドン・モジャール「さあお前達!MOMOちゃんへのプレゼントの『深海の大生宝』と『デスピサロのヒゲ』を手に入れる為に出発だもじゃ~!」

『おーっ!!』

ザザァ…

響「去って行った…」

暁「さ!南極への旅を続けましょ!」

大鳳「南極って何?」

島風「とても寒い所だよ、ホットドリンクを忘れないようにね!」つホットドリンク

大鳳「あ、ありがと」

まるゆ「ありがと!」

ーーー船内ーーー

エラー娘「お、無事に終わったね?」

暁「ええ!二人も奪還して来たわ!」

響「奪還と言うよりプレゼント的に返されたよね、」

武蔵「私が武蔵だ…宜しく」

まるゆ「よろしく!まるゆはまるゆだよ!」

あきつ丸(あ、思い出したであります…こいつがモグラな輸送…てか口に出したら空気が悪くなりそうなので黙っておくであります)

あきつ丸「自分はあきつ丸であります」

瑞鳳「貴方は…大鳳さん?」

大鳳「ええ、皆に情けない所を見せちゃったけど今度は大丈夫よ!」フンス

瑞鳳「そ、そう」

暁「さて!南極にしゅっぱーつ!」

『しゅっぱーつ!』

ーーー数時間後 南極ーーー

島風「寒っ!?早くホットドリンクを飲まなきゃ…!」ゴクゴク

まるゆ「ひええ…」ゴクゴク

瑞鳳「そ、想像以上ね…」ゴクゴク

武蔵「ああ、島風から受け取ってなければ死んでいたかもしれない」

響「ロシアより寒いなんて…!」ゴクゴク

電「んくんく…!」ゴクゴク

エラー娘「なんかゴクゴク動画になっちゃってるねー」ゴクゴク

あきつ丸「さ、寒いであります…」ゴクゴク

大鳳「寒い…ホントに」ゴクゴク

エラー娘「と言う訳で!皆でお絵描きしましょう!」

島風「わー」パチパチ

まるゆ「ここが南極かー…初めて来たよ!」

瑞鳳「私もよ、こんなに寒いなんて思わなかったわ」

電「えっと…何を書こっかな」

雷「う~ん…司令官の絵はあきつ丸さんから貰うから良いとして…」

あきつ丸「あ、あれは本気だったのでありますか!?」

雷「当たり前でしょ」

瑞鳳「響ちゃんは何か好きな描き方とか無いの?」

響「…分からないな、只分かる事はモダンアートが嫌いと言う事だね」

エラー娘「あ、やっぱ嫌い?私も嫌いなんだー」

響「理解が出来ないから嫌いなだけでしょうに…」

暁「それじゃ、響はモダンアートが理解できるって言うの?」

響「それは…自身が無いよ」

暁「私には好き嫌いなんて無いわ!ロマン主義、写実主義、印象派とか何でも御座れよ!」

島風「皆さっきから何の話をしてるの?ロマン主義?印象派?よく分かんない…」

エラー娘「絵の話をしてるのよさ」

島風「そっか!絵の話だったんだね!私てっきり政治の話かと思っちゃったよ!」

響「せ、政治!?」

大鳳「政治?来たばっかりの私が言うのもなんだけど島風ちゃんって…実は頭が良いんじゃ!?」

島風「そ、そうかな?」

電「そうだよ!」

まるゆ「じしんをもって!」

島風「…それはきっと、先生が勉強を教えてくれたおかげだよ!先生!ありがと!」

エラー娘「いや、例には及ばんよ」

響「それにひきかえ…武蔵さんと来たら」

島風「むーさしー!さっきからあちこち行ったり来たり…」

あきつ丸「今は絵描きの時間!紛れもない授業中であります!!」

武蔵「フン、写実主義だとか印象派だとか…そんな物を知っているからって何だ?」

武蔵「絵というのは知識だけで書く物なのか?」

あきつ丸「ぐ…むう…」

響「むむ…」

武蔵「私が思うに今の世の中は絵に限らず、何をするんでも知識や情報を意識し過ぎているな…」

島風(な、なんだかむさしまで頭が良くなってるような…)

瑞鳳(寒さで頭が活性化したとか…?)

島風(ますます意味が分からないよ…)

武蔵「私の絵画手法はずばり、実践主義!!」

大鳳「実践主義?」

武蔵「体の痛みなどの感覚をフルに使って書く手法だよ」

武蔵「私があっちこちしてるのはその為の下準備さ」

響「ええと…つまりだ、あちこち駆け回って体が痛なったら書き時って事?」

武蔵「ああ、その痛みを思い切りキャンバスにぶつけるんだ!」

電(私達が持ってるのはキャンバスじゃなくて画用紙なのです)

武蔵「そんなこんなで私にはまだ痛みが足りない…というわけで海に潜ってくる!」

ザパーン!

エラー娘「あ!武蔵!!」

電「…ほっといても大丈夫だと思うのです」

暁「そうよね~何か武蔵さんったらいつにも増してヤル気十分って感じだったわ」

まるゆ「きっと凄い絵を書くんだろうな…」

あきつ丸「あれだけの大風呂敷広げた武蔵殿が果たしてどんな絵を書くのか楽しみであります」

エラー娘「丸ちゃんも風呂敷広げるの得意そうだよねー」

まるゆ「へーあきつ丸さんがふろしきー?」

エラー娘「武蔵ちゃんの書く絵が気になるんでGESょうなあ」

まるゆ「へー!あきつ丸さんはどんな大きなふろしき広げるんですかー?」

あきつ丸「っだーー!!モグラはモグラらしく黙っているでありますよ!!!」

まるゆ「ひゃっ!?な、なんで?どうして怒ってるのぉ!?」

大鳳「まるゆちゃんが一言余計だからよ?」

エラー娘「大鳳っちの言うとおり、丸ちゃんをからかうにも加減てのがあるんだね~」

あきつ丸「こ、この猫株腹が…いつかその化けの皮を剥いでやる…!」

エラー娘「…はい、お喋りもこのくらいにして」

響「はっ!?そうだった!」

暁「急がないと時間がなくなっちゃうわ!」

雷「よーし!張り切っていくわよ!」

島風「皆、がんばろうね!」

まるゆ「おー!」

あきつ丸「おー!」

瑞鳳「おー!」

大鳳「おー!」

ーーー1時間後ーーー

島風(ふんふ~ん♪)カキカキ(←まるゆと一緒に書いてる)

響(XY平面における…)カキカキ

電(かむ~とにゃんにゃん、にゃんにゃ~にゃにゃにゃ)カキカキ(雷と書いてる)

雷(でん…ぽこぴー♪)カキカキ

暁(ゆっめ~じゃない、あ~れもこ~れも~♪)カキカキ

アックーム(ソノ手~デドア~ヲ開ケ~マショ~ウ♪)

武蔵(全主砲70度!撃てーっ!!)カキカキ

あきつ丸(ざばっざばっざばっ♪いざっすすっめ~♪敵地しんりゃ~くせ~よ♪)カキカキ(←響と一緒に書いてる)

まるゆ(じゃじゃじゃじゃーん…♪)カキカキ

大鳳(この~木何の木気になる木~♪)カキカキ(←瑞鳳と一緒に書いてる)

瑞鳳(気になる木~♪)カキカキ

エラー娘「…あの、まだッスか?」

島風「もう少しでできそうだよ!」

武蔵「ぐぬぬ…中々思ったように表現が出来ない…」

あきつ丸「エラー娘殿!気が散るので少し黙るであります!」

エラー娘「すんまっせーん」

エラー娘(さしずめさっきの仕返しってとこかにゃー?)

響(い~らないモ~ノ買~った大バ~ゲン♪)カキカキ

あきつ丸(ほしいモノあると、おっかねが無い♪)カキカキ

あきつ丸(し~のご~のい~えよ、くっちくかん♪)カキカキ

響(あ、カミナリ鳴っても隠すヘソが無いッ!!)カキカキ

電(にゃーにゃにゃにゃーにゃにゃにゃにゃにゃにゃーにゃにゃにゃーにゃー♪)カキカキ

雷(にゃにゃにゃーにゃにゃにゃーにゃーにゃー♪)カキカキ

武蔵(弾幕薄いぞ!弾を持ってこい!!)カキカキ

瑞鳳(見た事もー無いー♪)カキカキ

大鳳(木にーなるでしょぉー♪)カキカキ

まるゆ(だ~らだ~らで~れだ~りらん…♪)カキカキ

島風(ずんちゃかちゃかちゃか♪)カキカキ

アックーム(ソーシテー輝ク)

暁(ウルトラソウッ!!)カキカキ

アックーム(ハァイッ!!)ビシッ!


エラー娘「暇だわぁ…」ファー

ーーー数分後ーーー

エラー娘「おぉーい…まだー?」グデ-

島風「書けたよー!」

あきつ丸「響殿と一緒に書いてもらったら良い絵が出来たでありますよ!」

エラー娘「おーし、じゃあはっぴょー」

雷「まずは私たちの絵を見なさい!」

電「なのです!」

電達が描いた絵は、青空に浮かぶ雲と雲をつなぐ虹の可愛らしい絵だった。

島風「わー…かわいー!」

暁「虹と雲ねぇ…子供っぽいわ」

エラー娘「暁はそんな子供っぽいのが好きだったりする」

暁「そうよ…って違うわよ!!」

響「はいはい、次は私たちの番だ」

響達の絵は、海中を行き交う生き物達を描いた幻想的な絵。

武蔵「なんだ?その不思議な絵は」

あきつ丸「自分の経験と勘で書いた海中の予想図であります!」

響「あきつ丸さんの書かせたい通りに書かせた、私は補佐」

エラー娘「う~ん…何回見ても海は、まさに傑作だY!」

あきつ丸「光栄であります!」ビシッ

響「Спасибо」ペコ

瑞鳳「次は私たちね!」

瑞鳳達が描いた絵は、海の上で戦う艦娘達の勇ましい絵。

島風「かっこいい!」

雷「えっと…天龍さんと龍田さん、赤城さんに加賀さん、金剛さん…いっぱいいるわねー!」

エラー娘「よくここまで書けたもんだ!」

大鳳「はい!そこは頑張りましたから!」

瑞鳳「大鳳に私たちの戦いの様子を見てもらいたくて書いたの!」

島風「すごーい!」パチパチパチ

瑞鳳「ありがとう…」テレッ

大鳳「えへへ…」

島風「次は私たちの!」

島風達が描いた絵は、南極で絵を描く電達を描いたものだった

暁「あら、可愛いわね!」

雷「島風らしくっていいんじゃない?」

まるゆ「みんなが一生懸命書いてたから、私たちも一生懸命書きました!」

エラー娘「うんうん…いいよいいよー!」パチパチ…

島風「えへへ…」

武蔵「ふむ…この中で私が認めるのは島風達と瑞鳳達の絵のみだな、唯一真実を書いている」

島風「よくわかんないけど…褒められてる?」

武蔵「他の者は空想や願望を書いているに過ぎない!」バァン!

暁「く、空想の何がいけないっていうのよ!ていうか私の絵まだ見せてないし!」

武蔵「…ならば見せてみろ」

暁「ふん!真実だけがみんな正しいって訳じゃない事を教えるわ!」

暁の絵は、月明かりに照らされる中に踊る姫君の絵だった。

雷「奇麗ね…!」

エラー娘「ステキダワー!」

あきつ丸「むむ…これは西洋に伝わる『プリンセス』という者でありますか?」

響「…ハラショー」ニヤリ

武蔵「…これは何を意味して書いたのか?」

暁「意味は特にないわ!」

武蔵「おいおい」ガクッ

暁「大事なのは…自分だけの意味を見つける事よ」

エラー娘「そんな事言って、意味が思いつかなかったから他の人に作ってもらおうって魂胆っしょ?」

暁「なんでそんな事言っちゃうのよ…」

武蔵「…まあいい、私の絵を見れば少しは手本になるだろう」

武蔵の絵は…何処かの島で眼帯を付けたペンギンと刀を打ち合う絵だった

響「……それって、巌流島の戦いじゃないのかい?」

エラー娘「他の人の二次創作絵は否定して自分が書くのはオーケー?石原のジジイじゃねえんだからもう!」

武蔵「何を言っている、事実だ」

雷「それはただの言い伝えよ!」

武蔵「何っ!?これは言い伝えだったというのか!?」

島風「そうだよ!」

武蔵「そうか、そういう事なら…私はこれからペンギンの群れに裸一貫で決闘を申し込む!」

エラー娘「ちょ、待てよ!ペンギンのビンタは人間の骨をも砕く!それは事実!」

電「そうなのですか!?」

暁「だったら決闘はやめた方が…」

イナイ

島風「……って本当に決闘申し込みに行っちゃった!?」

エラー娘「あんの馬鹿!早く止めないと面倒臭い事になる!」

響「はぁ…」

あきつ丸「あわわ…武蔵殿~~!!」

武蔵「そこのペンギン!私と勝負しろ!」

皇帝ペンギン「クァ?(私に戦いを挑むと言うのか?)」

武蔵「積年の恨み…今こそ晴らさせてもらう!」チャキッ

皇帝ペンギン「クェ…クェッ!!(だが…断る!)」テチテチテチ…

武蔵「あ、まて!逃げるつもりか!?」

エラー娘「アンタが待て!ペンギンに戦いを挑もうなんてどうかしてるぜ!!」

武蔵「止めるな!私は彼奴に決闘を…!」ジタバタ

エラー娘「はいはい、そういうのは後でじっくり聞いてやるからねー!」ズルズル…

武蔵「や、止めろっ!離せぇっ!」ジタバタ

ーーー数時間後 高速船内ーーー

エラー娘「という訳で!写生大会は終了としまーす!」

『はーい!』

あきつ丸「しかし武蔵殿がペンギンと決闘するなんて思わなかったであります、事前に止められて良かったでありますよ…」

まるゆ「良かったぁ…」

エラー娘「最初に真実がどうのこうの言ってた奴がこれじゃあね…」

武蔵「…すまない」

エラー娘「さて!皆絵は上手に書けました?」

島風「うん!」

エラー娘「じゃ、誰のが一番上手か決めてやんよ!」

まるゆ「誰の誰の~?」

エラー娘「そうだねー…やっぱりづほちゃん達の絵かねー」

瑞鳳「づほ言わないで!…やっぱり頑張ったのが褒められるとうれしい……かな?」

大鳳「そうね!」

エラー娘「じゃー次に上手いのはー…どれにしよっかなー」

島風「…」ドキドキ

電「…」ドキドキ

響「…」ドキドキ

暁「…」ドキドキ

エラー娘「んー…ぶっちゃけ決め辛いっす…」

島風「ありゃ」ズコッ

エラー娘「でも強いて言うなら…暁?」

暁「ホント!?」

エラー娘「うん、なんか絶対意味がありそうな位上手なのに何の意味が無いところが気に入った」

暁「だからそれ言わないでよ!結構気にしてるんだから!」

エラー娘「いいじゃないか!気にする事は無い!」

あきつ丸「そうであります!」

島風「気にしないで!」

暁「まあ…良いわよ」

エラー娘「でー…次に上手な子はー…」

武蔵「…」

島風「…」ドキドキ

エラー娘「…島風と武蔵?」

武蔵「っ!?」ガタッ

島風「やったー!」

エラー娘「絵自体は良かったからね、特別じゃよ?」

エラー娘「でも…所詮私の下した評価なんて関係ないぜよ」

まるゆ「そうかなぁ…?」

エラー娘「オマエラはオマエラの書きたいように書いた、それで良いにゃー」

大鳳「…?」

エラー娘「…それぞれ個性があって素敵だと思うぜい?」

電「わぁ…!」

雷「イイ事言うじゃない!」

エラー娘「さ、帰りましょ☆」

島風「はい!」

ーーーその夜 横須賀鎮守府ーーー

島風「むむむ…」

電「どうしたの?」

島風「もうちょっと絵が上手くなりたいなーって…」

電「何で上手くなりたいの?」

島風「そりゃー……あれ、何でだろ」

響「おいおい…」

ハチ「手伝ってあげよっか?」

響「あ、アハト!」

電「ど、どこから出てきたの…?」

ハチ「ハチがモデルになるの、私の体をスケッチすれば提督にも褒められると思うよ?」

島風「んー…そうじゃないんだよなぁ…人?とは…違うんだよなぁ…」

ハチ「な、何か深刻そう…」

響「…今はそっとする事しか出来ないよ…」

電「…」

島風「なんだろーなぁ…生き物とか書けば何かインスピレーションがピカリと来そうなんだけど…」

響「…明日先生から猫借りよっか」

VIPからき☆すた

???「…ぷぷ、アイツラは日常を平和に過ごしてるみたいだねぇ…」

南方棲鬼「…良い事じゃない?」

???「確かに良い事だよぉ……この平和をぶち壊して絶望に叩き落とせるんだからさぁ…」

南方棲鬼「…そういう意味で言ったんじゃないんだけど」

戦艦棲鬼「貴方……あの時復活してから、変わっちゃったわよね…」

???「変わりますとも!変わって当然!」

戦艦棲鬼「…どうして?どうしてまたあの子達に手を出そうとするの?」

南方棲鬼「そうよ!」

???「何でアイツラに手を出すかって?そんなの決まってるだろぉ?」

戦艦棲鬼「…」

南方棲鬼「…?」











飛行場姫「絶望……それだけだよっ☆」

>>447
???「貧乳はステータスや!希少価値や!!」

連レスすまん、しばらく休みまーす。

ーーー11月 逆又学校ーーー

島風「おはよー!」

皐月「おはよう!」

電「おはよ!」

皐月「そういえばさ、島風達は隣町の方に買い物に行ったって聞いたけど…どうだった?」

島風「もう人がいっぱいでさー…お目当ての工具なんて目立たない店で漸く買えたくらいだよ…」

電「おまけに帰り道に前の食べ物泥棒の不良さんに絡まれるわで…もう散々だったのです…」

皐月「そ、それは…お疲れさま…」

ーーー第1教室ーーー

島風「きりーつ!先生、おはよーございます!」

暁・響・雷・電「おはようございます!」

エラー娘「おはよーございます☆」

島風「今日から11月です!今月も新しく言葉を覚えたいと思います!」

エラー娘「うむ、皆私の言葉を良く覚えるように!」

島風・暁・響・雷・電「はーい!」

島風「それじゃあ着席ー!」


暁「秋…それは芸術の秋、美しい物は人の心を豊かにしてくれるわ!」

雷「美しいご飯とか…?」

島風「美しいお魚もおいしいよね!」

暁「それじゃ食欲の秋じゃない!まったくも~…『美』を理解しない子はこれだからお子様なのよ…」

雷「だけど…おいしいって『美味しい』と書くけど…」

島風「美しい味…って事だよね!」

響「ところで、姉さんの言う『美』とは何だい?」

島風「何なの?」

暁「それは…」

島風「何なの?」

暁「うぐぐぐっ…」

電「…答えられないの?」

暁「ば、バカ言わないでよ!『美』って言うのは…『美しさ』って言うのは…!」

エラー娘「はいはい、大人ぶって教えようったって私が許しません、何故ならここでは私が先生だから」

暁「あう…」

エラー娘「てな訳で本日はこれ!」カキカキ

   『美しさ』を知ろう

エラー娘「それでは質問ある人!」

島風「美しさかぁ……はい!」

エラー娘「お?行ってご覧なさい!」

島風「それじゃあ…美しくなるにはどんな洋服でおしゃれすれば良い?」

エラー娘「そりゃあね、自分に合った服を着るのが大切よ」

島風「自分に合った服?」

エラー娘「そ、アンタの場合はセーラー服かな?」

島風「セーラー服かぁ…でも美しくなるのと関係ないような…」

エラー娘「大丈夫だって!駆逐艦の場合は美しくなくていいから、可愛さで勝負するもんよ!」

島風「ちょ…」

エラー娘「はい、他に質問は?」

島風「無視された!?」

響「はい、美しい物語って言うのはどういう本に書かれている?」

エラー娘「うーん、本かぁ…『少年の日の思い出』とかは?」

響「…それは適当に言ってませんか?」

エラー娘「言ってません、次は?」

響「…」

電「じゃあ…先生が思う美しい人って誰ですか?」

エラー娘「私です!…嘘です冗談です、そうねぇ……長門っちは?」

電「長門さん?」

エラー娘「そ、ちらっと見たけど美しかったよ?」

電「そっか…でも長門さん…ああ見えても実は子供っぽいのです」

エラー娘「マジ?」

電「マジなのです、この間雷ちゃんが司令官さんに膝枕してあげてたら自分も構って貰いたくて『私がいるじゃない!!』って言ってました」

エラー娘「クカッ、イメージ湧かないねぇ」

電「はい、長門さんは美しいだけじゃなくて可愛い一面もあるのです!」

エラー娘「良いねぇ、良い話を聞かせてもらったよ!」

電(あれ、これ喋っちゃって良かったのかな?)

エラー娘「さて、他には何か無いのか?」

暁「はい!美しい……あの、生き物って何かある?」

エラー娘「美しい生き物ね…ジュエルキャタピラーとかは?」

暁「ジュエルキャタピラー?」

エラー娘「蛾の幼虫でね、透明な体?を持っている事からジュエルキャタピラーの名が付いたんだ」

暁「へー!」

エラー娘「ちなみに透明な部分はゼラチン状のヌルヌルとした鎧で、蟻に噛み付かれても何度でも再生するそうな」

暁「ほぉー…」キラキラ

エラー娘「蟻自身もこのヌルヌルとした感触は好まないそうで…敵から身を守るのに十分適しているよ」

暁「なるほどー…勉強になったわ!」

エラー娘「ちなみに成虫になるとモフモフしたキモ可愛い蛾に変身するよ」

エラー娘「他に何か質問は?」

雷「はい!先生がよく聞く美しい曲って何?」

エラー娘「『英雄の証』と『光と闇の転生』、そして『ひとつの唄』だね、あれは良いよー」

雷「へー!今度聞いてみるわ!」

エラー娘「さて…皆もう良いかね?」

島風・暁・響・雷・電「はーい!」

暁「とまあ!世の中には様々な美しさがあるのよ!」

響「どうして姉さんが得意げなのさ…」

暁「い、いいじゃない!」

雷「そういえば、先生が思う美しさって何?」

エラー娘「あー…世の中にあるのとは違う、『私が思う美しさ』が気になる?」

雷「気になる」ウン

エラー娘「そーだねー…それぞれ違う美しさ?」

電「それぞれ違う美しさ?」

エラー娘「個性の事、オマエラにはそれがあるよ」

島風「そ、そうかな…?」

エラー娘「…てか、これ先月にも言った気がする」

暁「気のせいよ!」

エラー娘「…気のせいか…よし、じゃあ今回はおしまい!次の授業までも少し待ってて!」

島風「はーい!」





エラー娘「思ったんだけど、毎回言葉の授業じゃなくて知識を覚える授業になってる気が…」

電「それは言っちゃダメなのです!」

ーーーー数時間後 第2教室ーーー


文月「A~A~…E~E~」

望月「何如何わしい声だしてんのさー…」

文月「えっとね…キーボードのどこに何の文字があるのかがわからないの…」

皐月「キーボード?バンドデビューでもするの?」

文月「ううん、パソコンで文字を入れる奴!」

皐月「なんだ、そっちかい」

菊月「QWERTY配列を知っているか…?」

文月「くあーてぃ?」

菊月「クアーティと読む…19世紀に考えられたタイプライターのキー配列だ…」

文月「へー!」

菊月「こんな並びだ…」

Q W E R T Y U I O P
 A S D F G H J K L
  Z X C V B N M

文月「くあーてぃ…?」

菊月「左上を見てみろ、QWERTYと並んでいるだろう」

文月「あ!ホントだ!菊月ちゃんすご~い!そんけいだよ!」

望月「別に左下とかで名付けても良いと思うけど…」

皐月「左下?なんて読むんだろうね?」

望月「ZXCVBNM……ずっくすこぶぶーん配列」

皐月「無理矢理すぎ!」

文月「うぅ~…あいうえお順に並んでないからわかんないよ~」

三日月「五十音配列もありますのよ?」アワアワ

文月「やだ~!かっこよくタッチタイピングとかしたいの!」

望月「んなどっかのレディー(笑)じゃないんだからもう!」

『聞こえてるわよー!!』

望月「ちぇっ…」

ドレッドノート「宜しい、ならば特訓です」

皐月「せ、先生!?」

ドレッドノート「この黒板に文字が映し出されるのでキーボードで表示された文字を実際に打ってみましょう」

文月「えぇ!?」

ドレッドノート「思い立ったら即行動、行きますよ」

菊月(こ、この先生は…以外とアグレッシブだったのだな…)

ドレッドノート「では…これ」

G

文月「え?えっと…こう?」カチッ

菊月「フン、雑作も無い」カチッ

皐月「ちょ、いきなりは…」カ…カチッ

望月「…あい」カチッ

三日月「あ…ここですわ!」カチッ

長月「ここだっ!」カチッ

ドレッドノート「上出来ですな、では次」

P

菊月「余裕だ」カチッ

文月「え?どこ?どこ?」アワアワ

皐月「ここ!」カチッ

望月「ほれ」カチッ

三日月「はいなっ!」カチッ

長月「えと…ここだ!」カチッ

ドレッドノート「では次」

H

文月「えいっ!」カチッ

皐月「それっ」カチッ

長月「そこだっ」カチッ

菊月「甘いな」カチッ

三日月「ですわ!」カチッ

望月「ほい」カチッ

ドレッドノート「では…次!」

I

文月「えっと…ここ!」カチッ

皐月「簡単だね!」カチッ

長月「だな!」カチッ

三日月「ですの!」カチッ

望月「ほら」カチッ

菊月「フッ」カチッ

ドレッドノート「では…これ!」

l

文月「簡単簡単!」カチッ

長月「それっ!」カチッ

三日月「うふふ、甘いですわね」カチッ

菊月「…手を抜いてるのではあるまいな?」カチッ

望月「あー…メンドクセー」カチッ

皐月「えいっ」カチッ

ドレッドノート「…残念、そこは小文字のLで御座います」

望月「…は?」

菊月「何…?」

皐月「……え?」

文月「えっ…えっ?」

三日月「そんな!非道ですわ!」

ドレッドノート「教師というのは何時の時代も厳しいので御座います故…」

ーーー数十分後ーーー

ドレッドノート「皆さん、どうでしたか?」

皐月「き、キツかった…」

望月「あの時から目に見えてサディストと化してた…なんなのアンタ?」

ドレッドノート「しがない執事で御座います」

菊月(恐ろしい何かを垣間見たのは…気のせいだろうか?)

長月(気のせいだと信じたい)

ドレッドノート「文月様、タッチタイピングは出来そうですか?」

文月「えっと…もうちょっとしてから頑張る!」

長月「ばかもーん!!そんなに簡単に諦めるとは何事じゃ!!」

文月「ひっ!?」

長月「1に特訓、2に特訓、3、4が無くて5に特訓!今日がダメでも明日がある!」

皐月「いや…明日もやるの?」

長月「目指せ戦艦!倒せ深海凄艦!さぁ!文月も今から特訓を…」

イナイ

長月「…あれ?文月は?」

ドレッドノート「何処に行ってしまわれたのでしょうかねぇ…」後ろに文月

皐月(…それでシラを切ったつもりなんだ…)

ーーー数時間後 第1教室ーーー

     SOUND ONLY

  第140番特訓中につき立ち入り禁止
      特訓内容
     演劇の秘密訓練

アックーム「オオ…暁、ドウシテ貴方ハ天使ナノ」

アックーム「ナゼワタシ達ハ…悪魔ト天使…敵同士ノ身ノ上ナノダロウ」

アックーム「アア、何ガ悪魔ダ!パンヲ他ノ名デ呼ンデモソノ味ハ変ワラナイ様ニ…例エ暁ガ天使ヲ止メタトシテモ暁ハ暁ノママナノニ」

アックーム「ダカラ暁…ドウカ反逆者ヲ止メテ、ワタシノ身モ心モ攫ッテ行ッテオクレ…」

暁「では攫って行きましょう、たった一言、私を恋人と呼んでくれたら…私はもう天使で無くたって構わない」

アックーム「…暁カ、ドウシテココニ?ココマデハ妨害ガ厳シイノダゾ?」

暁「暗殺者の人間から装備を借りてきてやってきました、えっへん!」

アックーム「シカシ、モシ他ノ連中ニ見ツカッタラ殺サレテシマウゾ!」

暁「大丈夫!闇より深き血の衣が私を隠してくれます…けれど、もし貴方が私を愛してないというのなら…逸そ見つかって殺されたい…」



アックーム「今ガ夜デ良カッタ…何故ナラ、オ前ハ今頬ガ真ッ赤ニ染マッテイル筈ダカラナ…」

暁「…にひひ」

アックーム「ネェ、暁…ワタシノ事ヲ愛スルトイウノカ?」

暁「はい!私の心、暁星に誓って!」

アックーム「…暁星カ、シカシソイツハ直ニ変ワル物…オ前ノ愛ガソンナ風ニ移リ気ニ変ルナラ…ワタシハ『悪魔』トシテオ前ヲ拘束スル」

暁「そうですか……ならば、愛おしい貴方に誓います」

アックーム「ギギ……ソレデ良イ」


暁「ねえ…アックーム、本当に私の事が好きなら…この戦火が降り注ぐ国から逃げ出し、二人で平和に暮らしましょう…」

アックーム「ソウダナ…誰ニモ邪魔サレナイ…二人ダケノ空間…」

暁「ええ…でも私は、貴方が望むなら…この世の果てまでだって、地獄までだって付いて行く」

アックーム「…ソノ必要ハ無イ、ワタシハオ前ガ望ムナラバ…天国ニダッテ付イテ行ク」

暁「ありがとう…アックーム」

アックーム「…サア、早クオ帰リ、見ツカッタラ元モ子モナイ」

暁「うん…じゃあね」

ガラッ…

アックーム「恋人ニ出会ウ嬉シサハマルデ親ノ愛ヲ一身ニ受ケル子供ノ心…ソシテ別レハ一人丘ノ上ニ暫シ佇ム心…」

アックーム「暁、ワタシノ愛スル天使、天使ニ反旗ヲ翻ス堕天使…必ズ、オ前ノ心ヲ…掴ンデミセルゾ」

注(*これは演劇の特訓です)


「…うぷぷぷ」

アックーム「誰ダ!?何時カラ見テイタ!?」

>>459
あ、アックーム「ダカラ暁…ドウカ反逆者ヲ止メテ、ワタシノ身モ心モ攫ッテ行ッテオクレ…」 のとこが天使じゃなくて反逆者になってる…

×アックーム「ダカラ暁…ドウカ反逆者ヲ止メテ、ワタシノ身モ心モ攫ッテ行ッテオクレ…」

◯アックーム「ダカラ暁…ドウカ天使ヲ止メテ、ワタシノ身モ心モ攫ッテ行ッテオクレ…」


飛行場姫「飛行場姫だよ!ねえねえねえ、暁ちゃんと何してたの?」

飛行場姫「さっきから熱い会話が聞こえたんだけど…もしかして、こんな狭い教室の中であんな事やこんな事…!」

アックーム「……」

飛行場姫「スルーですか…ま、私にとっちゃどーでも良いけどね、今の私が欲してんのは絶望だよ」

アックーム「…」

飛行場姫「ちょっとちょっと!?黙りはないんじゃないの!?さすがに私許せません!」

アックーム「…タチサレ…タチサレ…タチサレ…タチサレ…タチサレ…!」

飛行場姫「おぉっ怖っ…ここは大人しく立ち去るとしましょうかね…」

タッタッタッタ…

アックーム「……フン」

暁「うーん…アックーム、この劇どう思う?」

アックーム「……ヤハリ、短過ギルナ」

暁「そっか…」



暁「ま、いっか…今日はこれまでね」

電「もう練習は終わった?」

島風「たまには自習も良いよねー!」

響「姉さん、進み具合は?」

暁「うーん…あれじゃ…すごく恥ずかしいし…これ以外の劇も候補に入れた方がよさそうね…」

エラー娘「そうかい?何か参考までに私がはまってる物教えよっか?」

暁「なになに?」

エラー娘「…赤ずきん、とかは?」

暁「えー…子供っぽいわ!」

エラー娘「じゃー…迷子の吸血鬼とかは?」

暁「…まさかとは思うけど、アックームの事じゃないわよね?」

エラー娘「ううん、別の子…ちょうど何処かから拉致ってきた吸血鬼の姉妹が居るかたその子達にやってもらうよ」

暁「…もうそれで行くわ」

エラー娘「ほい、今日はかいさーん!」

暁「はーい!」

ーーー帰り道ーーー

望月「あ”~…今月の文化祭の準備、マジでめんどくせ~…誰かが勝手にやってくれれば良いのに」

暁「あら?私は結構楽しみよ?」

望月「…はいはい、いつものやせ我慢乙」

暁「違うわよ!確かに準備自体は結構きついけど…何時もの授業と違うってだけでわくわくしてこない?」

望月「ん…台風が近づいてくると妙にわくわくするあの感覚みたいなの?」

暁「そんな感じよ!それに鎮守府の皆もほぼ総動員するらしいし…がんばろ?」

望月「…ま、そうだね…あたしらの実力を見せてやんよ!」

暁「そうよ!その意気よ!」

望月「…ん、じゃーまた明日ー」

暁「また明日ー!」

ーーー数日後ーーー

島風「おはよー!」

大鳳「おはよー!」

電「あ、大鳳さん!来てくれたんですね!」

大鳳「私だけじゃなくて他の皆もいっぱい来てるわよ!」

島風「さてと…みんな、工具とか準備してきた?」

大鳳「大丈夫よ」

電「抜かりは無いのです!」

島風「お!じゃ早速行こっか!」

電「なのです!」

島風「あそうそう、忘れ物があったら言ってね!すぐ取ってくるから!」

大鳳「ああ、そう…」

ーーー逆又学校 校庭ーーー


提督「さてと…ここだな?」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=dsamO7q_u6I

イク「なるほど…ここはこうするのね?」

天龍「ああ、そうすれば資材も無駄にせず、丈夫に作れるぞ」

提督「おお、天龍か!調子はどうだ?」

天龍「よう提督!この通り順調に進んでるぜ!」

龍田「こういう事のしきりには天龍ちゃんにお任せよ~?」

イムヤ「今皆で屋台を作ってるところなのよ!」

ゴーヤ「でち!」

イク「文化祭の花と言えばやっぱり屋台なのね、みんな張り切ってるのね!」

イムヤ「イムヤもお店やさんするのよ!みんなで旅行に行けるくらいお金稼いじゃうんだから!」

天龍「それは良いから!イムヤはさっさと売るもん決めろよ…何の店かも決まってねぇのに売り上げで旅行とか…笑わせんなよ」

ハチ「取らぬ狸の皮算用って訳ですね!イムヤらしいといえばイムヤらしいけど…」

イムヤ「いいもん!お店はこれから司令官と相談するんだから!」

提督「お、俺!?」

イムヤ「という訳で司令官…イムヤのお店で売る物を決めてほしいの…」

今日は寝ます、おやすみなさい…

提督「そうだなぁ…無難に竜田揚げ屋とかは?」

イムヤ「わかった!イムヤ、竜田揚げ屋さんの屋台やるよ!」

天龍「さすがだな提督!中々のチョイスじゃねえか!」

龍田「でも~イムヤちゃんは…これから竜田揚げの作り方を覚えなきゃ行けないのよ~?大丈夫かな~?」

イムヤ「大丈夫!司令官がきっと徹夜で教えてくれるもん!そうだよね!?」

提督「も……もちろんじゃないか!」

イムヤ「やったぁ!司令官と練習だ!」

イク「てーとくはイムヤに甘すぎるのね!イクも行くの!」

ハチ「私としては…一緒に練習したいかな」

ゴーヤ「もういっその事私たちで竜田揚げ屋さんを開いちゃうでち」

イムヤ「良いわね!」

天龍「俺は…修行もかねて闘技場の屋台を開く、白熱のバトルの末に俺に勝てたら…提督の監修の艦娘秘蔵コレクションがもらえるぜ!」

提督「おいィ!?」

龍田「これはもう大人気間違いなしですね~」

イク「…てーとくが来たらものすごい限界を発揮して天龍さんを叩きのめしちゃいそうでこわいのね…」

天龍「フッ、望む所だよ!返り討ちにしてオレの名を世に広めてやるぜ!!」

提督「…ああ、どちらにしろ、文化祭開催日が天龍の最期の日となるのか…なんまんだぶなんまんだぶ」

天龍「…?っといけね、つい話し込んじまった…オラオラお前ら!油売ってねぇでとっとと角材持ってこい!」

イムヤ「はーい!」

イク「またねー!」

提督「お、おう…またなー!」

タッタッタ…

提督「…去っていった…」


ヴェールヌイ「そこにいるのは…現代の私の司令官か、おーい!」

提督「お?ひ…響か?」

ヴェールヌイ「いや、そいつのライバルだよ…ヴェールヌイだ」

つ、ついノリで書いてしまった…今度こそ寝ますん。

アルバコア「私もいるよ」ヒョコッ

X-29「オレもいるぜ」

エラー娘「私が先生勤めてるよん」

ドレッドノート「私も勤めております」

提督「おぉう…団体さんだなぁ」

アルバコア「私はアルバコア、よろしくね」

X-29「オレの名はX-29、気さくにエッちゃんって呼んでくれて構わないぜ?」

エラー娘(あ、エッちゃんってのはもはや公認されちゃったんだ)

ドレッドノート「私は超弩級戦艦、ドレッドノートで御座います」ペコリ

提督「俺は…まあ、一応提督って呼んでくれよ…ってかお前らは何してんだ?」

ヴェールヌイ「見ての通り…この文化祭の手伝いに来た」

X-29「そうそう……まあ、お前んとこの艦娘が一番働いてっけどな」

提督「まあ、そうだな」

アルバコア「でも、もうすぐ文化祭だと思うとわくわくして作業も全然苦にならないよ」

ヴェールヌイ「そういう事だ、お前は部下の手伝いをしろ…」

エラー娘「おんぶに抱っこによっとっと…じゃなくかった、持ちつ持たれつって訳よ」

提督「はいはい、分かってますよ」


アルバコア「……けほっ」
 
X-29「おい、大丈夫か?」

アルバコア「…大丈夫」

X-29「無茶だけはするんじゃねえぞ?」

アルバコア「…分かった」

ヴェールヌイ「っと…こうして居られない、まだまだ仕事が残っているからな」

エラー娘「そだね!一つづつ片付けよう!」

ヴェールヌイ「という事だ…さらば!」

提督「おう、またなー!」

ーーー数時間後 ステージ建設地ーーー

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=Z8Dj6EnKkUk

トントントン

カンカンカン

島風「い…忙しい…」バタバタ

電「はいそこ!もたもたしない!」

響「電…性格が変わりすぎてるよ…」

ヴェールヌイ「ふん、我がライバルともあろう者が…情けないぞ」

暁「あ!ヴェ…?ヴェルヌーイ!良い所に来たわ!」

ヴェールヌイ「ヴェールヌイだ!!」ガ-

響「飛んで火に入る不死鳥…良いね」

ヴェールヌイ「そんな事はどうでも良い…どうしたんだ?」

島風「今ね、文化祭で使うステージを作ってたんだ!」

暁「でも結構大きくて大変なのよ…」

雷「作業が思ったように進まないの…」

電「そこに…ゔぇ…ゔぇ…ベルちゃんが通りかかったのです!」

ヴェールヌイ「だからヴェールヌイだ!!」プンスカ

電「だから…ステージ作りを手伝ってくれるかな…?」

ヴェールヌイ「フン、自分でやれ…」プイッ

アルバコア「あ、少佐がすねちゃった」

電「はいもちろんダメなのです!ステージは文化祭の目玉!逆又学校の顔とも言えますし…問答無用なのですっ!!」

ヴェールヌイ「じゃあ最初から聞くな!!はいしか選ばせないとかRPGか!!」

響「…申し訳ないけど、私たちだけではとても間に合わない」

暁「一緒に頑張りましょ?」

電「決まり!それじゃあ作業開始なのです!!」

ーーー数分後ーーー

アルバコア「んしょ…んしょ…」カンカン

エラー娘「や~ァァァァれンそォ~~らンそ~らンぶしよォ~」カンカンカン

ドレッドノート「ふむ…ここは、ここをこうして…」トントントン

電「エッちゃん!アルバコアちゃん!ちょっと工具を取ってほしいのです!」

雷「あ!私もお願いするわ!」

暁「ごめんね~…私もついでに頼んじゃっていいかしら?」

響「せっかくだから私もお願いするよ」

アルバコア「わかった、皆まとめて持ってくよ」

X-29「…何を持ってきゃ良いんだ?」

響「カンナ!」

暁「ペンチ!」

電「ノコギリ!」

雷「金槌!」

アルバコア「え…?」

X-29「おい!いっぺんに言うなよ!アルバコアが分からないじゃねえか!」

アルバコア「…うん、大丈夫…もう一回言って?」

電「しょうがないなぁ…じゃあ聞いててよ?」

響「カンナ!」

暁「ペンチ!」

電「ノコギリ!」

雷「金槌!」

アルバコア「ええと…ノコギリ、ペンチ、金槌…後一つは何だっけ?」

X-29「え、後一つ?う~ん…」

電「ど…どうしたの?」

アルバコア「…まずい、全部覚えてない…どうしよう…」アワアワ…

ヴェールヌイ「カンナだ」

アルバコア「そうだ、カンナだった!」

X-29「うし!今持ってくぜ!」

X-29「っと…これか?」

アルバコア「はぁっ…はぁっ…」ゴホゴホ

X-29「おい!ホントに大丈夫かよ!?」

アルバコア「だ…だい…じょうぶ…」ドサッ

X-29「全然大丈夫じゃねえだろ!」

アルバコア「だいじょうぶ…だから…」

X-29「…保健室って何処だったかなぁ…?」

アルバコア「…えっちゃ…ごほっ…」

ーーー保健室ーーー

X-29「ここか…ゆっくりしてろ」

アルバコア「でも…」

X-29「うるせぇよ、しばらく寝てろ」

アルバコア「…うん」

ーーー建設地ーーー

X-29「よっ…持って来たぜ」ジャラ

電「遅かったのです!何してたの?」

X-29「悪ぃ、アルバコアが風邪ひいちまった」

ヴェールヌイ「何…?」

電「えぇっ!?大変なのです!!」

暁「今は保健室にいるの?」

X-29「ああ、そこで休ませてある」

ヴェールヌイ「…そうか」ホッ

響「…後でお見舞いに行かなきゃね」

電「ちょっと心配だけど…もうひと頑張りしよっか!」

ーーー数分後ーーー

電「あう…今度は釘が足りなくなっちゃった…」

暁「私は大丈夫よ」

ドレッドノート「私は残りが酸くなって来ております」

ヴェールヌイ「私のも弾切れ寸前だ…X-29よ、頼む!」

エラー娘「私も大ピンチだよぉ~!」

X-29「おし!俺に任せろ!」

電「じゃあ欲しいサイズの釘を言うから…間違えないで持ってくてね!」

X-29「おう!」

電「7寸!」

ドレッドノート「9mm」

エラー娘「3cm」

ヴェールヌイ「5cm」

X-29「えっと…7寸と…9mmと…3cm…後は何だったか…?」

響「5cmだよ」

X-29「そっちだそっちだ!じゃあ持ってくる!」

電「気をつけてねー!」

ーーーーーー

X-29「ええと…5cmってこれか…?」

X-29「あとは…7寸と…9mm…3cmか…定規持ってくりゃ良かったよ…」

ジャラ…

「えっちゃん…これ…」

X-29「…オイ…何で来てんだよ…」

アルバコア「だって…ごほっ…」

X-29「…大人しくしてろっつっただろうが」グイッ

アルバコア「でも…あぅ」

X-29「おら、もう一度保健室行くぞ」

X-29「おら…ベッドで寝てろ」

アルバコア「でも…ごほっ」

X-29「うるっせぇ!!黙って寝てろ!」プンスカ

アルバコア「あぅ…」モフッ

X-29「もう一度様子見に行くからな?勝手に外出るんじゃねえぞ!」

バタン…

アルバコア「…ふふ」

ーーーーーー

X-29「持って来たぜ」ジャラ

電「また遅かったけど…どうしたの?」

X-29「アルバコアの奴が勝手に保健室から出てたからさ…もう一度連れ戻してベッドに寝かせたよ」

ヴェールヌイ「…アイツは他が働いてる中自分だけ休むのを拒む奴だからな…」

電「…ホントに心配だね…」

響「…でも今は…ステージ作りに専念しないと」

エラー娘「そーだよ!せめて文化祭開催には来させてあげなきゃ!」

ヴェールヌイ「…ああ」ニッ

ーーー数分後ーーー

電「やった…遂に!」


『かんせーい!!』

電「皆!お疲れさま!当日はここで皆の演技にお客さんの目が釘付けなのです!」

響「ヴェールヌイのおかげで随分と捗ったよ」

ヴェールヌイ「フン、こんな作業にライバルを消されては堪らないからな」

暁「死ぬほどじゃないと思うけど…」

X-29「ま、そいつは良かったぜ!」

雷「とりあえず一段落ね~」

エラー娘「いやまだまだ!やる事はたくさんありますぞ!」

ヴェールヌイ「そうだ、一息ついたら次のステップに行くぞ!」

X-29「ひぇ~…まだあんのかよ~…」

ドレッドノート「…エッちゃん様はアルバコア様の看病を頼みますぞ」

X-29「あ、そっちね…任せな!」

X-29「てか…風邪の時ってどうすりゃいいんだ?」

ヴェールヌイ「風邪の対処法か?それならば体を暖かくして頭は冷やし、栄養のある物を食べさせれば良い」

X-29「うな重とか…?」

ヴェールヌイ「…病人がそんな物を食べる事は出来ないだろう、こういう時はお粥と擦り下ろしたリンゴって相場が決まっているぞ」

X-29「ふんふん、お粥と擦り下ろしたリンゴ…と」メモメモ

ヴェールヌイ「後…拗らせたら肺炎になるぞ」

X-29「肺炎?」

ヴェールヌイ「…下手したら死ぬ」

X-29「…マジ?」

ヴェールヌイ「死ぬ」

X-29「…マジかよ、ちょっと行ってくる」

タッタッタッタ…

ヴェールヌイ「…フッ」

ーーー保健室ーーー

X-29「アルバコア…入るぞ!」

シャー…

X-29「…風呂か…」チラッ

<アルバコアのスク水と学ラン

X-29「そういえば…アルバコアってスク水の上に学ラン羽織ってたんだよな…」

X-29「…」ゴクリ

X-29「いやいやいや!何考えてるんだよ俺は!」ペチペチ

X-29「…お粥作ろ」

X-29「まずいろいろな具材を水で柔らかくして…次にそれをかき混ぜる」コトコト

X-29「最後に…それを程よく暖めて…で良いのか?」コトコト

X-29「次は…擦り下ろしたリンゴ…」

X-29「……気になったんだけどよ、風邪引いてるときに風呂って入った方が良いのか?」

X-29「…」ウーン

大鳳「ふぅ…疲れたわ…」

X-29「お、丁度良い…おいそこのお前!」

大鳳「ひゃっ!?何ですか!?」

X-29「風邪引いてるときにさ、風呂って入った方が良いの?」

大鳳「えっと…貴方風邪引いてるの?」

X-29「いや、引いてんのは友達の方だよ」

大鳳「…女の子?」

X-29「女の子」

大鳳「うーん…引き始めとかだったら入った方が良いけど…熱が高いときには控えた方が良いかも」

X-29「…引き始めだったような…」

大鳳「だったらお粥作って…ってもう作ってるか」

X-29「ああ、今からリンゴを擦り下ろす所だ」

大鳳「そうなの…ごめんね?あまり役に立てなくて…」

X-29「いや、大丈夫かどうかが聞けただけでも収穫だ、呼び止めて悪かった」

大鳳「頑張ってね…あ、そうだ…名前は?」

X-29「…Xプレーンズの一人、X-29だ、エッちゃんって呼んでくれれば良いぜ」

大鳳「そっか…じゃあエッちゃん、またね!」フリフリ

X-29「おぉ…」

バタン

ガチャ

大鳳「あ、そうだ…もし水枕を使うなら氷も一緒に入れなきゃダメよ?」

X-29「何で?」

大鳳「すぐ温くなっちゃうから!」

X-29「りょーかい」

ガチャ

大鳳「な…何かこっちまで心配になって来た…大丈夫かなぁ」

大鳳「っていけないいけない!私の担当は門の看板取り付けよ…急がなきゃ」

ーーー門ーーー

大鳳「みんなー!」

瑞鳳「むむむ…」

赤城「お腹が空きました…」

加賀「…」

龍驤「中々上手く出来へんもんやなぁ」

あきつ丸「うむむ…困ったであります」

大鳳「どうしたの?」

あきつ丸「おお、大鳳殿!良い所に来たであります!」

瑞鳳「今文化祭の看板を取り付けようとしてたんだけど…」

赤城「重たいし、大きいし、お腹が空きましたし、上手く付けられません」

加賀「…お腹が空いたは関係ないでしょう」

龍驤「困ったわぁ…どうすりゃエエねん…」

瑞鳳「だいたい…赤城さんが途中からお腹空いたって駄々こねて役目を放棄したのがダメだったんじゃないですか!」

赤城「…知りません」

加賀「…これでは心もとがありません」

龍驤「ウチは校門に看板を固定するっちゅー係やったんやけど…上手く出来へんかったわ…」

あきつ丸「…お恥ずかしいであります、自分自ら指示を出してみたでありますが…どうも上手くいかないであります…ここは大鳳殿にお譲りするであります」

瑞鳳「お願い…できるかしら?」

大鳳「…良いわよ!私も手伝う!」

あきつ丸「任せたであります!」

瑞鳳「それじゃあ早速作業の手順を決めましょ!」

大鳳「おーっ!」

あきつ丸「申し訳ないでありますが…自分はここで撤退させていただくでありますよ…」シュン

大鳳「ゆっくり休んでてね!」

あきつ丸「…では、健闘を祈るであります!」

タッタッタッタ…

加賀「そうですね…まずは看板を持ち上げる必要がありますね」

大鳳「重いし…これは二人は必要じゃないかなぁ…」

龍驤「この仕事は中々力仕事やなぁ」

赤城「力持ちを…んぐ…選びましょ…ごくん」モグモグ

瑞鳳「大鳳さん、だれにやらせる?」

大鳳「うーん……加賀さん?」

加賀「私ですか…私ならば安全かつ正確に作業をしてみせます」

瑞鳳「ふんふん、じゃあもう一人は?」

大鳳「……私がやる」

瑞鳳「えぇ!?」

大鳳「指示だけ出すのもアレでしょ?せめて看板は支えるわ」

加賀「…なるほど、私と大鳳さん…出来るかしら?」

瑞鳳「…大鳳さんがやりたいって言ったもの!大鵬さんも加賀さんもきっちり踏ん張りましょ!」

加賀「了解です」ビシッ

大鳳「下で支えるのは良いとして…次は看板の位置を会わせる人を決めましょ!」

瑞鳳「そうそう、持ち上げながら位置を合わせるのって大変なのよ…補助をしながら位置を決める人が欲しいわね!」

加賀「…ガイド役ですね、出来の良さを左右しますからセンスで選びましょう」

龍驤「センスかー…まあウチは力仕事してた方が気楽かなー」

瑞鳳「さっきは加賀さんと赤城さんがやってたけど…斜めに曲がっちゃって大変だったわよ」

大鳳「…二人の息が全然合ってなかったんですか…」

赤城「…加賀さんが私のセンスに付いて来れなかったんですよ」

加賀「くっ…赤城さんがお腹空いたって持ち場を離れるから看板が曲がっちゃったんじゃないですか、もう少し自覚を持ってください!」

大鳳「…やっぱりこれも二人欲しいかなぁ」

龍驤「…で、誰にするんや?ウチはどっちでもエエで」

大鳳「じゃあ…まずは瑞鳳さん!」

瑞鳳「やっぱり私がやるしかないって事ね…さっきと同じミスは繰り返さないわ!」

大鳳「次に…龍驤さん!」

龍驤「お、ウチか?ウチはセンスにはあんま自信があらへんわ…だから瑞鳳はんの指示に従うわ、なんでも言ってエエで!!」

瑞鳳「一緒に頑張りましょ!」

大鳳「って事で…看板を金具で固定する係は…赤城さん!」

赤城「はい?私ですか…難しそうですけど、頑張ってみます」

瑞鳳「さすが大鳳さん!これなら次はばっちり出来そうね!」

大鳳「よーし!皆で頑張るわよ!」

龍驤「今度こそ完成させるで!」

加賀「…これで決めましょう!」

瑞鳳「それじゃあ…作業開始ー!!」

『おーっ!!』

ーーー逆又学校の何処かーーー

提督「んーっ…疲れた…」

「うぷぷ、そこにいるのは…ロストテクノロジーを引き受けた提督ちゃんじゃないですか」

提督「…飛行場姫か、生きてたのか…?」

飛行場姫「当たり前です☆私は今や最高級の絶望を手に入れるまで死ぬ事はありません☆」

提督「絶望か……大戦中に俺のじいちゃんにこき使われたヴェールヌイも…絶望してしまったのかな」

飛行場姫「あのねえ、アイツがやったのはただの不幸自慢だよ、勝手に死んで勝手に世界をぶっ壊しちゃってさ」

提督「…何が言いたい?」

飛行場姫「だからねー!絶望ってのはそんな事すら出来ないくらい希望打ち砕かれた状態を指すんだよぉ!」

飛行場姫「提督ちゃんもなった事無い?そういう死にたくなる事!」

提督「…俺は、女の子の体に船の魂を入れるロストテクノロジーを引き受けたせいで政府の黒い所を見て来た、真実を語ろうとした人が殺される所もね」

提督「絶望には耐性があるがそれだけじゃない…俺は今を生きてる、それだけだ」

飛行場姫「相変わらず前向きに考える奴だねぇ~…君のような何されても絶望しない奴が私は一番大嫌いなんだよぉ☆」

提督「…希望も絶望も、元を辿れば同じものだ…だからこそ、絶望するに値しないさ」

飛行場姫「あーあー!絶望と希望を一緒にすんなよー!それだけは私許せません!」

提督「最後に聞く、お前はあの時響に倒された筈だ」

飛行場姫「そうだよ?もうギッタンギッタンにね!」

提督「…なら、何故ここにいる?そして…なぜまた俺の娘に手を出そうとする?」

飛行場姫「えっとねぇ…私は倒された時、完璧な世界作れないんだなって絶望しました、その時に味わった絶望にハマっちゃったんだよ☆」

飛行場姫「私はね、現出した理由が艦娘由来じゃないからねぇ…自我を持つ奴らとは少し違うんだなこれが」

飛行場姫「ヘンダーソンの飛行場って知ってるかい?あれの魂が私となって具現した……と思うよ」

提督「…つまり、固定された肉体を持つ個体とは異なり、お前はその固定された肉体を持っていない…と」

飛行場姫「…そんなとこかな、私は一度ハマったものには執着するタイプでねぇ、それがあるから『死ねない』んだよ」

提督「…欲望ある限り、飛行場姫あり…か」

飛行場姫「そゆこと、まあ重要なのは!私が今欲しているものは絶望!希望に満ちた子達が見せる絶望の瞬間!あの快感だけを求めてるんだよぉ…」

提督「…そうか、ならば出て行け」

飛行場姫「…うぷぷ、アンタもその内…自分の子供が絶望する瞬間を見る事になるんだろうねぇ…」


飛行場姫「ねえ…ねぇ…」

提督「…なんで二回も言う、出て行け」

飛行場姫「はいはい…んじゃねー☆」

バタン…

提督「…クソッタレが」


『提督ー!終わったわよー!』

提督「…瑞鳳達か」



ーーーーーーーーー



瑞鳳「提督!見てみて!遂に完成したわよー!!」

提督「おー…随分と立派な門じゃないか」

瑞鳳「作業もスムーズに進んだわ!」

加賀「…大鳳さんの役割分担が功を奏しました」

龍驤「始めは…どうなる事かと思うたんやけど…なんとかなるんやなぁ」

提督「…大鳳、それに皆…よくやってくれた…自分は何もしてないけど」

瑞鳳「それくらい良いのよ!提督の幸せが私たちの幸せだもの!」

大鳳「皆、お疲れさま!」

提督「はは…どうだ?お前らもここに入るか?」

瑞鳳「良いわね!でも…それだと…」

提督「大丈夫だ、問題ない」

大鳳「まあ、いいんじゃない?たまにはこういうのも!」

赤城「…ですね!」(←今日一番輝いてた人)

龍驤「ふぃー…漸くやすめるわぁー」

大鳳「そうね、皆で一息つきましょうか!」

加賀「それは良いアイディアね、一休みしないと兵装が壊れてしまいます」

龍驤「ウチも、取っておいた茶菓子もってくるで!」

赤城「私もご飯を持って行きます!」

提督「…俺も一緒させてもらう」

瑞鳳「勿論よ!」

ーーー数時間後ーーー


大鳳「ふぃー…つ、疲れたぁ…」

島風「大鳳さん、お疲れさま!」

暁「お疲れさま!」

大鳳「いやぁ…まだまだこれからよ、明日からが本番よ?」

島風「そーだねー…」

大鳳「それに一度帰投して補給したらイムヤちゃん達のお手伝いにいかないと…」

暁「私も…南方棲鬼さん達に鎮守府の護衛を任せたら追っかけるわ!」

島風「えへへ、今日は皆で学校にお泊まりかぁ…楽しそうだね!」

十ーーーー======<シュルルルルル…

暁「…あ!流れ星よ!願い事しなくちゃ!」

大鳳「そうね!」


島風(文化祭が上手くいきますように…)

大鳳(文化祭が上手くいきますように…)


暁「文化祭が…上手くいきますように…」ギュッ

ーーー2日後ーーー

チュンチュン…

イク「朝チュン…なのね…」

イムヤ「ふわぁぁ…おはよ~」

イク「おはようなのね~」


大鳳「すやすや…」

龍驤「おきーや!もう朝やで!」バサッ!

大鳳「あら…?」

龍驤「もう!今日から文化祭やで!?」

大鳳「…あ!!そうだった!急がなきゃ!!」



島風「むにゃむにゃ…」

響「…島風、もう朝だよ」

島風「あ…おはよ」

響「今日から文化祭、しっかり頑張ろう!」

島風「…うん!」


ーーーそしてーーー

ざわざわ…

大鳳「ひゃー…人が集まってるわね…」

あきつ丸「驚愕であります!」

雷「私…今まで学校でもお祭りがあるなんて知らなかったわ、だから今日はものすごく楽しみよ!」

大鳳「元気だねー」

雷「ねえねえ!今日はいっぱい見て回りましょ!」

あきつ丸「そうでありますな!」

大鳳「遊んでばかりもダメよ?貴方には人を楽しませるお仕事もあるんだから」

申し訳ありませんが年越し会してきます、来年も良いお年を

…まだ年越し会には早かったみたい…しまらないっす…

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=abP4eVXqxLk

長門「ほぉー…これが文化祭か!」

陸奥「長門姉!どこ見て回る?」

長門「そうだな…」

島風「あ!長門さんに陸奥さん!」

長門「おお、島風か!お前も屋台見物か?」

島風「ん、休憩がてらね!」

陸奥「休憩がてら…?」

島風「知らないの?この文化祭は私たちが準備したんだよ?」

長門「何ぃ!?」

陸奥「そうだったの…」

島風「結構お客さんが来てるみたいだねー!私たちで準備したかいがあるって物だよ!」

長門「くっ…手伝いに参加できないとは…上の立場で情けない…」

島風「だいじょぶ!その代わり長門さん達にはこの祭りでいっぱい楽しんでもらうんだから!」

陸奥「…そうね!さっそく見て回りましょう!」

ーーー竜田揚げ屋さんーーー

イムヤ「あ!島風ちゃん!来てくれたんだぁ!」

長門「私も居るぞ」

陸奥「私も!」

島風「調子はどう?」

イムヤ「司令官が教えてくれた竜田揚げ…とっても売れてるよ!」

長門「なんと…そんな物まで…」

イク「この調子だと…皆との旅行も豪華にハワイにだって行けるのね!」

陸奥「中々豪勢ね!」

島風「徹夜して竜田揚げの作り方を練習して良かったね!」

ゴーヤ「私たちが教えたおかげなのでち!」

ハチ「折角来てくれたんだもん、好きなだけ御馳走するよ?」

長門「そうか!じゃあ3人前頼む!」

イムヤ「はいよー!」

イムヤ「どうぞー!」

長門「おぉ!これは美味そうだ!」

島風「ありがとうね!」

イムヤ「うん!島風ちゃんも頑張ってね!」

陸奥「じゃあ次に行きましょう!」

ーーーくじ引き屋ーーー

「へいらっしゃーい」

長門「ここは…くじ屋か?」

島風「あっれぇー?こんなお店開くって予定無いんだけどなぁ」

陸奥「…やってみちゃう?」

「そこの二人よ、我がくじ引きの餌食となるが良い!」

長門「は?」

「っと…言い方が悪かった、つまりくじでもやらぬか?」

陸奥「良いわよ?」

島風「…ま、良いか!」

「もしも一等を当てれたら一等の品と共に数多の資材の半分をやろう、どうじゃ?悪い話ではあるまい!」

長門「し、資材の半分…」ゴクリ

島風「よーし!やってみるぞー!」ブン

「ふっふっふ、良かろう!」

陸奥「まずは私ね!」

島風(あれ?陸奥さんの運気って…)

ガラガラガラガラガラガラ……コロッ

陸奥「何等賞かしら!?」

「えー…赤だから…3等!」

陸奥「やったー!」ピョンピョン

長門「おぉ!何時も運気がダメな陸奥にしては凄いじゃないか!」

島風(ひょー!)

「これが3等賞じゃ」つヴェルタースオリジナル

陸奥「わー…!」

島風「次は私!」

ガラガラガラガラガラガラ…コロッ

島風「お、何等賞かな!?」

「えーと…黄色だから…4等!」ガランガラン

島風「あー…」

「…4等賞はこれじゃ」つパワップD

島風「なんだろ、これ」

陸奥「…なんか文化祭中には飲まない方がよさそうね」

長門「最後は私だ!」

「ふふ…どうかな!?」

長門「ビッグ7の力、侮るなよ!」

ガラガラガラガラガラガラ…コロッ

「…金、1等賞!!」ガランガラン

長門「フッ…これがビッグ7の力だ」

「さて…1等賞は、オリハルコンじゃ!」

長門「おぉ…これがオリハルコンか…」キラキラ

島風「青くて奇麗…!」

「それでは、貴様らに資材をやろう!4つの資材をな!わあっはっはっはっは!」


弾薬を500個入手しました!
鋼材を500個入手しました!
燃料を500個入手しました!
ボーキサイトを500個入手しました!

島風「ほぉー…!」キラキラ

長門「…うむ、これがあれば後2ヶ月は戦える!」

陸奥「ありがとう御座いますね」ペコリ

「また来るが良い!」

島風「さてと…次は天龍のお店にまわろ!」

ーーー天龍の闘技場ーーー

天龍「…」ズ-ン…

島風「あれ?どうしたの?」

長門「と、闘技場の店ではなかったのか?」

天龍「やられちまった…屈強な提督に…」

陸奥「あらら…」

天龍「開店した時は順調だったんだよ…次々挑戦者が現れてもなんとか勝てたんだ」

天龍「けどよ…やっぱり景品がいけなかったのか。提督が勝負を挑んで来たんだよ」

長門「ふんふん」

天龍「オレは負けまいと頑張ったんだが…尋常じゃない強さに押されちまった…」

島風「ありゃりゃ…」

天龍「その後龍田が提督と戦ったんだが…龍田ですらも敵わなかった…」

長門「なん…だと…!?」

天龍「おかげで…店は見逃してもらえたものの、景品全部奪われちまった…どうすりゃいい…?」

島風「…でも、店が無くならなかったのは良かった…」

陸奥「…まずは景品を集める事から始めなきゃね…」

天龍「そーだな…幸いな事に稼ぎも奪われてない、これで一から這い上がってやる!」

島風「その調子だよ!」

陸奥「応援してるわよ!」

長門「…何かあったら、私が手を貸そう」

天龍「お前ら……ありがとな!」

ーーー数時間後ーーー

島風「あ…もうそろそろ演劇の時間だ!」

長門「そうか」

陸奥「頑張ってね」フリフリ

島風「長門さん達も見に来てよね!」

ーーーー控え室ーーーー

エラー娘「皆、いよいよ演劇の本番じゃ」

島風「はーい!」

電「なのです!」

エラー娘「拉致って来た姉妹と一緒にやるんだよ?」

暁「その言い方はどうかと思うけど…まあいいわ!」

エラー娘「よし!じゃあはじめっか!」

ーーーステージーーー

『大変長らくお待たせしました、これより演目1『迷子の吸血鬼』をお届けします』









とちゅうで投下してしまった…

ーーー数時間後ーーー

島風「あ…もうそろそろ演劇の時間だ!」

長門「そうか」

陸奥「頑張ってね」フリフリ

島風「長門さん達も見に来てよね!」

ーーーー控え室ーーーー

エラー娘「皆、いよいよ演劇の本番じゃ」

島風「はーい!」

電「なのです!」

エラー娘「拉致って来た姉妹と一緒にやるんだよ?」

暁「その言い方はどうかと思うけど…まあいいわ!」

エラー娘「よし!じゃあはじめっか!」

ーーーステージーーー

『大変長らくお待たせしました、これより演目1『迷子の吸血鬼』をお届けします』


ここは、幻想郷。君たちの仲にも行った事のある人が居るだろう?
幻想郷には、この世から忘れ去られた物が流れ着く所なんDA
専門的な事はともかく、ここでは通常ではあり得ない、そして楽しい異変が日常茶飯事なのDESTH!
これは、ある神社に迷い込んだ、二人の吸血鬼姉妹と、貧乏巫女のちょっとした物語…


雷「はぁ~…今日もお賽銭ゼロだったわ…」

と、ため息をついているのが…貧乏巫女である博麗霊夢と言う、一人で神社を切り盛りしている少女なんDA

雷「最近こうなのよね~…まあ、溶解が現れたから仕方の無い事っちゃあ仕方ない事なんだけど…」

「あの…すいません」

雷「!?お客かしら!?」

「私たち、道に迷ってしまったんですけど…道を教えてくれますか?」

なんと言う事でしょう、本日一人目のお客さんです

雷「…とりあえず、中に入りなさい?」

「え?でも…」

雷「良いから!ほら早く早く!」

「は、はい…」

その巫女には、困った人を助けたいと言う気持ちと、お賽銭がもらえると言う少し邪な気持ちが浮かんでいました。

雷「で、貴方達はどこから来たの?」

「それは…言えません」

雷「そ、そう…じゃあどこに行こうって思ってたの?」

「に…近くの村に…」

雷「そうなの!近くの村はっと…こっから右に行って…それで見つかる大きな石から左に行って…」

しかし、暫くするとその邪な気持ちは忘れ去られていました。
たとえ貧乏だとしても、正義感は変わらない普通の巫女さんなのが、分かるだろう?

雷「っと…大体はこんな感じかな?」

「ありがとうございます!」

ここで霊夢は、お賽銭をもらう事を思い出しました。
しかし、安直にお賽銭ください!とねだる訳にも行きません。そこで…

雷「あ…折角だから、泊まって行きなさい?」

「ええ!?そんな…悪いわよ…」

雷(あ、素を出したわね)

雷「ご飯とかもあるし、一日ぐらい泊まってっても損は無いわよ?」

「で、でも…」

雷「…大丈夫、私を信じなさい」

この時霊夢はとてもビクビクしていた、何故なら初対面の人、しかも全くのお嬢様な幼女に自分を信じなさいと怪しすぎることを言ってしまったのです。
だからきっと怪しまれて逃げ出されてしまう…と思っていたのですが。

「…じゃあ、お言葉に甘えよっか?」

「そうだね!」

意外にもその言葉は受け止められ、姉妹は神社に泊まる事が確定。
ほっとする霊夢。

雷「そうだ、名前を聞かせてもらっても良いかしら?」

「名前?」

雷「ええ、やっぱりいつまでも貴方じゃ可笑しいものね」

レミリア「私は……レミリア・スカーレットよ」

フラン「フランドール・スカーレットだよ!フランって呼んでほしいな!」

二人の姉妹は、霊夢の問いかけに明るく無邪気に答えました。
これを機に、二人は神社に泊まる事となったのです。

その夜、レミリアの住む紅魔郷では、帰りが遅いレミリアを心配する者が居た…

暁「あぁ…お嬢様達はどこに行かれたのかしら、心配だわ…」

と、心配する様子を見せるメイドが十六夜咲夜、彼女はレミリアのお付きの使用人なんDA

電「あら、こんな所でどうしたの?」

咲夜に声をかけた少女はパチュリー・ノーレッジという魔法使いなんDA

暁「ああ、パチュリー様、実はかくかくしかじかで…」

電「…レミリアと妹様が出かけたっきり帰ってこないのね?」

暁「そうなのよ…迷子になったのかしら…?」

電「…もう少しまちましょう、それでも帰ってこなかったら捜索しましょう」

暁「…はい」

取り敢えず今日はしばらく待ってみて、それでも帰ってこなかったら明日捜索する事に決めました。

ーーー神社ーーー


雷「さて…ご飯作るけど何が良い?」

レミリア「納豆がいいわ」

フラン「私は…ハンバーグ!」

雷「はいはい」

無邪気に出されたリクエストに霊夢は少し微笑みました、やはり子供なのだと。
そのせいか、ご飯を作る手取りは何時もより軽やかに見えました。

雷「はい、出来たわよ!」

フラン「うわぁ…美味しそう!」

レミリア「これは…中々ね」

神社の中は、納豆とハンバーグの匂いが合わさってカオスな空間と化していました。

フラン「むぐむぐ…はむはむ…美味しい!」モグモグ

レミリア「もぐもぐ……うん、程よい苦みね」モグモグ

雷「ふふ、それはどうも」

雷「そういえばさ…二人はどんな関係なの?やっぱり姉妹?」モグモグ

フラン「うん!何時もお姉様と一緒に居るのよ!」

レミリア「ちょっと出入り禁止にしちゃったらストレスが溜まっちゃったみたいで…それで出入り禁止を止めたのよ」

雷「あはは…大変ね…」

フラン「お姉様は厳しいけど…でも、優しいの!」

雷「姉妹、かぁ…」

霊夢は話を聞いて、『家族』と言う物に思いを馳せました。
そもそも自分に家族は居るのか、居るのならどこに居るのか。等
思考を巡らせ、家族について考察していた所に…

フラン「どうしたの?黙りしちゃって…」

雷「え…?ああ、ごめん、考え事してた」

その数分の沈黙を無邪気な声が引き裂く、霊夢は取り敢えず考えるのは後回しにした。

フラン「早く食べましょ?」

雷「…そうね!」

レミリア「そういえば、賽銭箱みたいなのがあったけど…ここって神社?」

雷「賽銭箱…?あ、そうよ!神社よ!」

霊夢はすっぽり忘れてた賽銭箱の事を思い出し、ここが神社である事を教えました。

フラン「私は吸血鬼だけど…神様にお賽銭って許されるのかな?」

レミリア「ちょっと!そういうのはなしちゃダメ!」

雷「吸血鬼…?ああ、そういう遊びなのよね?」

霊夢は吸血鬼と言う単語が出て少し不審に思いましたが、すぐにこの子達のごっこ遊びの設定として認識しました。

フラン「え?えーと…う、うん!吸血鬼ごっこしてたの!」

レミリア「そ、そうなのよ!それでハマってたら迷っちゃって…」

レミリアは妹の咄嗟の言い訳に気づいたのか、自分も遊びと言い訳しました

雷「あはは、気を付けなさいよ?」

フラン(あ、危なかったぁ~)

どうにか誤摩化せたフランはほっと胸を撫で下ろします。

今度こそ年越し会してきます、

雷「どーするー?お風呂湧かした方が良いー?」

レミリア「あ、お願いね」

フラン「おねがーい!」

雷「ん、じゃあちょっと待っててー」

霊夢はお湯出るかなーと思いつつもお風呂を湧かしに行きました。
その頃…

レミリア「ねぇ…パチェや咲夜は心配してるかしら」

フラン「きっと心配してるよ!」

レミリア「…だと良いけど」

フラン「ところでお姉様?パチェってのは…?」

レミリア「え…?あ、これは…き、聞かなかった事にして!」

レミリアはパチュリーの事をフランの前でパチェと言ってしまいました、このままでは関係を詮索されるでしょう。

フラン「えー…?」ジーッ

レミリア「お…お風呂で体洗ってあげるから!」

フラン「…ま、いっか!」

レミリア(ふぅ~…)

しかしどうにか誤摩化す事が出来ました、一安心です。

雷「お風呂出来たわよー!」

フラン「待ってました!」


暖かいお風呂が湧かされ、姉妹は体を洗ったり湯船にじっくり浸かったりとお風呂を満喫していました。
その後は枕投げをして霊夢に怒られたりしたり、眠れなくてこっそり起きた所を霊夢に見つかって寝かしつけられたり…
神社でのお泊まりは、たった1日とは言えども楽しい物でした。


フラン「…むにゃ…」

レミリア「フラン、起きなさい」

フラン「にゃ…おねえ…さま?」

雷「おはよ!よく眠れた?」

フラン「…ん」

レミリア「まだ眠そうね」クスッ

雷「で…どうする?もう帰っちゃう?」

レミリア「ん…そうね、貴方の所にお賽銭積んでからで良いかしら?」

雷「!」

霊夢の目がきらりと光りました、彼女の元に久しぶりの賽銭が入ってくるのですから当然です。

雷「勿論じゃない!何だったらたまに来た時でも良いから積んでくれる!?」ソワソワ

レミリア「ええ」ニコッ

フラン「お姉様がつむなら私もつむわ!」

この瞬間の霊夢は幸せにありました、お賽銭を入れてくれる人が出来た事もありますが、何よりも魔理沙意外の友人が出来た事が大きかったようです。

レミリア「それでは、お世話になりました」

雷「また遊びに来なさいよ?」

レミリアがお金を賽銭箱に入れようとした、その時…

暁「お嬢様!ここにいらしたのですね!!」

レミリア「咲夜!?」ツルッ

フラン「あ」

チャリーン…

使用人の咲夜が大声を上げてレミリア達を呼びました、その声に驚いてレミリアはお金を賽銭箱の中に落としてしまいました。

レミリア「ちょ、驚かさないでよ!折角そっと入れて奇麗に終わりたかったのに!」

フラン「そうだよ!」プンスカ

暁「お嬢様…!この私が、どれほど心配した事かっ…!」ダキッ

レミリア「きゃっ!?ちょ、咲夜!人が見てるのよ!?」

フラン「…」ジー…

雷「あ、貴方が保護者?」

暁「はい…十六夜咲夜と言います」ペコリ

雷「あ、どうも…」

フラン「咲夜!私は霊夢さんにお泊まりさせてもらったのよ!」

暁「そうですか…お嬢様達がお世話になりました…」

雷「ん、別に大丈夫よ?」

暁「…それではお嬢様、妹様、紅魔郷に帰りましょう」

雷「また来なさいよね!」

レミリア「…ええ、またね」

フラン「またね!」フリフリ

そして、姉妹はメイドに連れられて元の居場所に帰って行きました、霊夢はその後ろ姿を見て…少し寂しく思いました。



その後…


雷「あ~…暇ね~」

島風「そういうなよ、暇だからこそ平和ってもんだぜ」

と、魔法が使える程度の能力を有する人間の少女『霧雨魔理沙』が霊夢に語りかけます。

雷「でもさー…」

島風「何だ、この間来た姉妹の事なのかだぜ?」

そう、霊夢はあの時来た姉妹の事が頭から離れなくなってしまったのです。

雷「…うん」

島風「全く…折角私が来てるってのに、連れないんだぜ!」

雷「はいはい、連れなくて悪ぅ御座いました」

霊夢は素っ気ない態度を取りつつも、相談に乗る魔理沙に心の中で感謝しました。

コンコン…

雷「っ!?」ガタッ

島風「お、噂をすれば陰とやらなんだぜ!」

霊夢は勇んで神社の扉を開ける、そこには二人の姉妹が居た…


レミリア「また遊びに来たわ!」

フラン「えへへ!」

雷「…いらっしゃい!」

今日も霊夢は神社に歓迎する、自分の友人を。

おしまい。

明けましておめでとう御座います、ほんねんも頑張って行きましょう


<パチパチパチパチ…!

雷「っあー…疲れたぁー!!」

レミリア「こっちが疲れたわよ!全く…急に拉致られたと思ったら『劇を手伝え』だもの」

フラン「でも面白かったよー!」

暁「そうね!特に私に合ってた役をやらせてくれたのが良かったわ!」

島風「それは関係ないと思うけど…」

電「でも、響ちゃんの語り部も良い味出してたよ?」

響「語り部は大事な所だからね、力を入れるのは当然さ」

エラー娘「皆、よく頑張ってくれたねー!」

レミリア「ええ、なんとか頑張ってみせたわ」

エラー娘「今日はこのままゆっくりして行きなさい」

フラン「え…それじゃあ劇と同じじゃない!」

エラー娘「…ありゃりゃ?ホントだ!まあ良いやん!」

レミリア「良いのかしら…??」

電「良いのです!」

エラー娘「よし、じゃー休憩ー!」

ーーーーーー

長門「…面白かったぞ!」

陸奥「ええ、また遊びましょみたいな終わり方で未来が沢山予想できるから嬉しいわね!」

大鳳「楽しかったわね!」

長門「次は…どこに行く?」

大鳳「あ、私喫茶店行きたい!」

陸奥「あら、良いわね!早速行きましょ!」

ーーー逆又学校内 喫茶店ーーー

カランカラン…

大鳳「失礼しまーす」

三日月「3名様ですか?」

大鳳「はい!」

三日月「畏まりました、皆ー!お客様が来ましたわよー!」

皐月「はーい!」

長門「く、駆逐の子達が喫茶…か…」

文月「何にいたしましょうかー?」

大鳳「えっと…おすすめ教えて?」

文月「えへへ、色々用意してあるんだよ!例えば…紅茶とかは?」

長門「ふむ、紅茶か…その昔、アジアでとれたお茶の葉をいかに早くイギリスの女王に献上出来るかを競う運送業者のレースがあったそうだ」

文月「へー!」

陸奥「長門姉は何でも知ってるのね!」

皐月「ボクのおすすめは…ぜんざいかな?甘くて心が落ちそうな位だって!」

大鳳「待ちなさい、心が落ちるなんて言葉どこで覚えたのよ」

長門「ぜんざいか…関西では粒あんにお餅を入れたもの…関東ではお餅に濃いあんをかけた物を指すらしい」

大鳳「へー」

長門「沖縄では氷の上にあんを乗せた食べ物って話だが…ここのはどれを採用している?」

皐月「えっとね、関東の方を採用してるよ!」

長門「そうか」

望月「ちょっとまった、あたしとしては折角の和風喫茶として…」

大鳳(あ、ここ和風だったんだ)

望月「定番の緑茶をすすめるよー、安らぎの共として持ってこいだよー」

長門「緑茶か…お茶の葉を発酵させずにそのまま使う飲み物だな、それに発酵のさせ方によって緑茶や白茶、黒茶と青茶、紅茶と黄茶があるぞ!」

大鳳「ほぇー…色々あるのねー」

菊月「待て…祭りにはニッキ水と相場が決まっている…素朴な飲み口としつこい甘さが慣れてくると病みつきになるぞ…」

長門「ニッキ水か…確かきっついシナモンの匂いがしたらしいな、シナモンと水と砂糖が材料の筈なのに何故か赤とか緑とか黄色とか凄い色をしているそうだな?」

菊月「ああ」

長月「私のおすすめは熱い番茶だ!塩昆布付きだぞ!!」

長門「番茶か…『番』には普段や日常的と言う意味がある、気兼ねなくいつでも飲めるお茶と言う訳だ」

大鳳「ふんふん」

長門「それだけに作り方も一つじゃなくて色々あるみたいだぞ」

三日月「とまあ、この辺りがおすすめですわ」

文月「何食べるー?」

陸奥「食べるって言うよりほとんど飲み物だけど…」

大鳳「うーん…私は緑茶?」

長門「私はぜんざい」

陸奥「私はニッキ水と番茶をお願いするわね」

文月「はーい!緑茶とぜんざい、ニッキ水と番茶はいりまーす!」



文月「お待たせしましたー!」コトッ

長門「おぉ…これは美味そうだ!!」

陸奥「えへへ、ちょっと欲張りすぎちゃったかしら?」

大鳳「やっぱり無難に緑茶よねー」

文月「では、ゆっくりー!」

ーーー数時間後ーーー

長門「…御馳走様でした」

文月「はーい!」

陸奥「美味しかったぁ…」

大鳳「お金はここに置いておくわね」チャリン

文月「ありがとうございましたー!」

ガチャ…

バタン…

大鳳「じゃあ私はこれで」ペコリ

長門「ああ、楽しかったぞ」

陸奥「また一緒に見て回りましょうね!」

大鳳「はい!」

タッタッタッタ…

大鳳「さて…と、どこに行こっかな」

アルバコア「あれ?どうしたの?」

大鳳「あら…あなたは?」

アルバコア「私はアルバコア、えっちゃんがお世話になりました」ペコリ

大鳳「あ…風邪を引いてた子って貴方だったのね?」

アルバコア「うん」

大鳳(何だろう、そんなに悪い子じゃなさそうなのに心の底で怖がっている自分が居る)

大鳳「…」

アルバコア「大丈夫、別にとって食べたりはしないから」

大鳳「うぇ!?な、何で…」

アルバコア「見て分かるもん、私の事を心の何処かで怖がってるって」

大鳳「そ、そう…」

大鳳(私とした事が…)

アルバコア「大丈夫だよ、あの時とは違うもん」

大鳳「…」

アルバコア「私たちは戦争してる訳じゃない、文化祭を楽しんでいるだけの一人の人間だよ、だからそんなに身構えなくても大丈夫」

大鳳「…いや、別に身構えては居ないけどね?」

アルバコア「とにかく、今はあの時とは関係ないの、分かった?」

大鳳「え……ええ…色々言いたかったけどもう良いわ」

アルバコア「ぐっぼーい」グッ

大鳳「…ふふっ」


「うぷぷ…うひ…ひ~っひっひっひ!随分とお楽しみのようですねぇ!」

大鳳「誰!?」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=3pAUzMTQfMc

飛行場姫「うひひ…誰だか分からないって顔してるねぇ…」

大鳳「誰なの!?深海凄艦の一人!?」

アルバコア「…貴方は…死んだ筈じゃ…!」

大鳳「へ…?」

飛行場姫「この私が死んだ?うっひゃひゃっ!笑わせてくれる!クマにやる死んだふりってか?ぶっひゃっひゃっひゃっ、ひゃっ!!」

大鳳「…敵なのね?」ジャキッ

飛行場姫「お~お~!すぐに臨戦態勢になるのは良くないと思いますよ!?」

アルバコア「…今度は何を企んでるの!」

飛行場姫「何も企んでません!ただ一つだけ言えるのは…『あの子達の絶望』…それが見たいだけです☆」

大鳳「あの子達って?」

飛行場姫「…第六駆逐隊、あの子達が絶望に満ちる瞬間を見たい気分なのです☆」

大鳳「…!」ドォンッ!!

飛行場姫「うひょ!?急に攻撃するなんて穏やかじゃないっすねー!」

アルバコア「…絶対に少佐のお友達の所には行かせない」キッ

飛行場姫「随分と勇ましい事で…まずはその健気な心意義をブチ折ってやりましょうかね!」

大鳳「その口を開くなっ!!」ビュンッ!!

飛行場姫「うひゃぁ!?艦載機を放てば良い物をクロスボウで攻撃とか…これ完全に殺しに来てるな?」

大鳳「…倒すつもりは無いわ、貴方があの子達に手を出しさえしなければね」

飛行場姫「おやおや…それは無理な相談ですねー」

アルバコア「…じゃあ、ここで追い払うしか無いよね」ギュゥッ!!

飛行場姫「ちょ、後ろからベアハッグとか…マニアックすぎ…」ギチギチ…

大鳳「…どうするの?あの子達に手を出さない?」

飛行場姫「うぷ…君はさ、私のような悪人を殺さずに返そうっての?」

大鳳「…私としても人を傷つけるのは慣れてないのよ」

飛行場姫「とんだお人好しだねぇ、私ならぶっ殺しちゃうけど?」

アルバコア「…」ギチギチ…

大鳳「…もう一度言うわ、あの子達に手を出さないで」

飛行場姫「うーん…どうしましょうかねー」

アルバコア「…どうするの?」

飛行場姫「…ま、別に今あいつらを絶望のそこに叩き落とさなきゃ行けない訳でもないし…ま、今日のとこは勘弁したりますかなー」

大鳳「そう…なら良かった」

飛行場姫「だけど……オマエラに絶望を与えるまでは帰らないよっ!!」バッ!

アルバコア「きゃっ!」

大鳳「っ!?」ガシッ

飛行場姫「うぷぷ…私はねぇ、執着する物がある限りは死なないのよ、絶望が欲しいと言う欲がある限り消えはしないよ?」ギリギリ…

大鳳「がっ…!謀ったわね…!」

飛行場姫「だからぁ、『あいつらに絶望を与えるのは勘弁する』って言ったじゃん!その年で痴呆はちょっと早すぎるよ~!」ギリギリ…

大鳳(く、苦し…!)

アルバコア「…その人を離せ!」ドォンッ!!

飛行場姫「うぉ?魚雷を撃つなんて危ないねぇー!ここは戦場じゃないんだよ?

アルバコア「その人を離せ!じゃないと撃つよ!」

飛行場姫「あーしょうがないっすねー…私は人質とか持ってる物を盾にとかは苦手なんでねー…言う通りにしますー」パッ

大鳳「…げほっ…げほっ…!」ドサッ

アルバコア「大丈夫!?」タタッ

大鳳「な…何とか…」

飛行場姫「…だからさ、あいつらに今絶望を与えるのは勘弁しただけで、オマエラに絶望を与えるのを勘弁するとは言ってないよ?」

大鳳「…この…!」

飛行場姫「うぷぷっ!これくらいすぐに気が付く事なんだけどねー?」

アルバコア「…挑発に乗らないで」

大鳳「分かってる…!分かってるけど…!」

飛行場姫「ぷぷ、さーてどうやって絶望させよっかなー?指を一本一本千切って食わせる?それとも…じわじわと体をぶっ壊す?」

大鳳「くっ…!」

大鳳(さっきの拍子に武器も落としてしまった…!これじゃどうしようも…!)

アルバコア「この人に手を出さないで!」

飛行場姫「さっきから注文多いなー…何様のつもりだよ!そんなの了承出来る訳無いだろー!」プンスカ

「待って……その人達に手を出さないで!!」

飛行場姫「おー?誰だ!良い所を邪魔するなんて!」

電「大鳳さん達に怪我をさせたら…電が許さないのですっ!」

アルバコア「いなづま…?」

大鳳「電ちゃん!来ちゃダメっ!!」

飛行場姫「げー…このタイミングで第六駆逐隊の一人が来んのかよ、目の前でぶっ殺したらコイツに絶望を与える事になっちゃう…」

電「…?」

飛行場姫「一応ではあるけど約束されたしね、約束を破ったら罪になるでしょ?」

アルバコア「…約束を破るのは嫌いなんだ…義理堅かったりするの?」

飛行場姫「そこは自分だけ神様に好かれようとしてるって言う所だよね!?褒められたって嬉しくないんだぞぉ!」プンスカ

電「早く…大鳳さん達から離れて…!!」

飛行場姫「うぇー…わざわざ地上くんだりまで来て収穫無しかよ!ま、今絶望を与えないと言う約束してしまった以上ここに居ても仕方ない、か…」

飛行場姫「と言う訳で収穫ゼロをチラつかせながら帰る事にしまーす、バイならー!」

ピューン…


大鳳「い…電ちゃぁんっ!!」ダキッ

電「ひゃっ!?ど、どうしたんですか!?」

アルバコア「…自分を化け物にした張本人に喧嘩を売るなんて…」

電「???」

大鳳「電ちゃんっ…私もうハラハラしちゃったんだから!!」

電「…正直、私も命がけだったのです」

アルバコア「…皆が心配してる、早く戻ろう」

電「…うん!」

ーーー数時間後ーーー

響「…無事に文化祭も初日を乗り切ったね」

電「わ、私…もうへとへとだよぉ」

暁「元はと言えば無茶した電が悪いんじゃない!」

雷「下手したら死んでたかもしれないのよ?」

電「だ…だからって…何も3時間も説教しなくたって…」

響「罰として明日はみんなが来る前に来て準備をしなさい、遅刻も厳禁だからね!」

電「で…殿中で…ござ…る…」バタッ

島風「勘弁してあげようよ…」

響「…ちょっと言い過ぎたね」

ーーーそして、数日後ーーー



響「…おはよう」

暁「おはよ!」

響「…今日で文化祭も最後か、何か寂しいね…」

暁「…そんなに後ろ向きに考える事もないんじゃない?」

響「どうしてさ?」

暁「だって、ここまで順調に進んだんだもん、この調子で文化祭を奇麗に終わらせましょ!」

響「…そうだね」ハッ

暁「でしょ?だから今日も頑張りましょ!」

響「……分かったよ」

暁「さっすが私の妹ね!」

しばらく休憩します、お許しください!

戦艦棲姫の姫の部分を鬼ってしてた、読み方同じだからね、仕方ないね。


ーーーお化け屋敷ーーー

飛行場姫「アレぐらいで私が引き下がると思った?残念!今回はお化け屋敷で子供達を脅かして絶望に叩き落とそうと言う作戦です!」

戦艦棲姫「コラ!さっさとバイトしなさい!」

飛行場姫「…と言うのは嘘な訳でして…実はあいつらを襲撃した事が戦艦棲姫にバレて…そのまま絞られて文化祭の下請けに格下げですよ」

南方棲鬼「そんな事言わないの、絶望なんて見向きもしないようにしてやるんだから」

飛行場姫「ま、私自身飽きっぽいからそれなりに希望はあるかもよ?」

戦艦棲姫「さて…今回はお化け屋敷のお化け役をやって皆を脅かすって内容よ」

南方棲鬼「私らには楽勝過ぎる内容ね!」

飛行場姫「人間離れしている肌色と目の色をしてるからねー…メイクせずに参加出来るって良いよね」

ヲ級「ヲ…取り敢えず各自配置に付いて、皆を脅かそう」

飛行場姫「ま、アイツらを絶望の底に叩き落とす絶好のチャンスだしねー…喜んで引き受けるよ!」

戦艦棲姫(私…バイトさせる時期を間違えたかしら)

南方棲鬼「では…配置に付けーっ!」

暁「ここがお化け屋敷ね?」

電「あ、暁ちゃん…も、もう帰ろ?」

暁「何言ってんのよ!ここで帰ったらダメよ!お化けが出たら逃げれば良いだけ!」

電「お、お化けに会うのは確定事項なんだ…」


<…い……ね…

暁「お?来たわね…?」

電「…」ゴクリ

<…い……ね…

暁「?変ね…近づいてこない?」

<は……ね…

電「は、はね?」


南方棲鬼「いらんかねー…鳥から無理矢捥ぎ取った羽はいらんかねー?」

暁「……え?」

南方棲鬼「いらんかねー」

電「な…南方棲鬼さん?」

暁「何やってんの?」

南方棲鬼「……」

南方棲鬼「鳥から無理矢理捥ぎ取った羽いらんかねー?」

電「あの…聞いてます?」

南方棲鬼「鳥から無理矢理捥ぎ取った羽いらんかねー?」

暁「ねえ!無視しないでよ!!」



南方棲鬼「さっきから鳥から無理矢理捥ぎ取った羽いらんかねー?って聞いてんだろうがこのデコ助野郎がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

暁「ひょわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

電「きゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

南方棲鬼「がぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

暁「に、逃げるわよ電ぁぁぁぁぁ!!」ガシッ

電「うにゃぁぁぁぁぁぁ!!」

ダダダダダダ…

南方棲鬼「ふう…掴みはオッケーかな?」

ヲ級「ヲ…ダメ、既に中の人がばれてる」

南方棲鬼「意外と難しいわねー…んー」ノビー

ヲ級「焦らず行こう」

南方棲鬼「そーね!」

ガララッ

木曾「ここか…」

球磨「お化け屋敷…実際に入るのは初めてだクマ…」

木曾「よし、俺が先に行く」

球磨「い、いや…ここはお姉ちゃんに任せるクマ!」

木曾「お、おい!」

球磨「…止めないで欲しいクマ!」

木曾「…一つだけ聞きたい」

球磨「クマ?」


木曾「そんな装備で大丈夫か?」

球磨「大丈夫クマ、問題ない」

木曾「そうか…」



球磨「さあ!お化けよ、掛かってこいクマ!」

ヲ級「…」

球磨「クマぁ!そこのお化け!正々堂々と勝負するクマ!」

ヲ級「ヲ……」テチテチ

球磨「ふっふっふ~…」


ヲ級「ヲラヲラヲラヲラヲラヲラヲラヲラヲラヲラヲラヲラヲラァァ!!!」ドドドドドドドドド!!!

球磨「く、クマぁ~っ!?」ボスボスボスボスボスボス!!

ヲ級「チャ~!シュ~!麺っ!!!」ドガァァッ!!

球磨「クマ~っ!!」


球磨「この…球磨の力を持ってしても……ここまでか……クマ」ドサッ



サメは言っている…ここで死ぬ運命では無いと…


球磨「く…クマ…?」

木曾「一つだけ聞きたい…そんな装備で大丈夫か?」



球磨「一番良いのを…頼むクマ」

木曾「おうよ、待ってろ…」

木曾「出来たぜ」

球磨「ほぉー…!これは良い装備だクマ!」

木曾「行ってこい」

球磨「了解だクマ!」



BGM:http://www.youtube.com/watch?v=yWFCNdl7RkY

球磨「」チーン

ヲ級「ヲ…」ホクホク

ダメでした。


ーーーーーー

龍驤「ここがお化け屋敷やな?」

大鳳「お、お化けってホントに居るのかしら…?」

龍驤「…ま、どーせドッキリやろうけどな」

「ところがどっこい、これが現実で御座います」ドンッ

龍驤「うっ…」ドサッ

大鳳「りゅ、龍驤さん!?」

<うっひっひっひー

大鳳「な…何よぉ…」

「悪い子は居らんかなー」

大鳳「で、出てくるなら出て来なさいよ!!」


戦艦棲姫「さぁ♪悪い子はドンドン沈めちゃおうね~♪」

大鳳「…えっ?」



<にゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


大鳳「」キゼツ

戦艦棲姫「…やりすぎたかしら」

龍田「ここね~?」

天龍「お化け…出ないよな?」

龍田「本物は出ないわよ~」

天龍「だ、だよな!」

呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪祝呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪


天龍「ひぃっ!?」

龍田「あら~…黒板に呪って書くなんて安直すぎるわね~」

天龍「でも…なんか不気味じゃねえかよ…」

『呪いの中に1文字だけ祝があるぞ』

天龍「え?え?」

龍田「…」

呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪祝呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪

龍田「あ、真ん中のあたりにあったわ~」

天龍「え?マジ?」

龍田「人を呪わば顔二つとも言うしね~人を呪うよりどうせならパーティゲームでお祝いした方が良いわよね~」

天龍「そ…そうだな!」

『ではもう一問』

目目目目目目目目目目
目目目目目目目目目目
目目目目目目目目目目
目目目目目目目目目目
目目目目目目目目目目

天龍「お?今度は簡単そうだな」

龍田「…?」


飛行場姫「おはよ~ございます☆」デデーン

天龍「のひょわぁぁぁぁぁぁ!!?ひ、飛行場姫の幽霊ぃぃぃぃ!?!?」

龍田「いいえ天龍ちゃん…これは幽霊なんかじゃ」

天龍「に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ガシッ

龍田「え、ちょっとまっ」

ダダダダダダダ……

飛行場姫「うぷぷぷ!やっぱり絶望に満ちたときの表情は最高だぁ!」

ハチ「お化け屋敷ってここ?思ってたのよりおどろおどろしいかも…」

イク「でもここに出てくるのは皆作り物なのね!」

ハチ「だったらいいんだけど…?」


ハチ?「ふふ…」

イク「あ、あれ?なんであそこにハチがもう一人居るのね?」

ハチ「え?う、嘘……まさかアレは…ど、ドッペル…!」


ハチ?「 つ カ マ ぇ た ァ 」

ハチ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

イク「うひゃぁぁぁぁあぁぁぁ!?」

ハチ?「 ニ が サ な ぃ  」

ハチ「た、たすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」ガシッ

イク「にゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ダダダダダダダダダ……


ハチ?「 ニ シ   た    」




ハチ?「  う  フ 」




飛行場姫「あっれー?あんなの用意したっけ…?」

南方棲鬼(あ、あれヤバい奴だ)

戦艦棲姫(あの金髪の子のご冥福をお祈りします…)

南方棲鬼(いや勝手に殺すなよ)ペシッ

ハチ?「き ャ は…」シュゥゥ…

南方棲鬼「はい、お祓い終了」

飛行場姫「うぷ、あの世の者はあの世で大人しくした方が良いんだけどねぇ~?」

戦艦棲姫「無事に本物も駆除出来た事で…」



戦艦棲姫「お化け屋敷のバイト、終了!」

飛行場姫「エ”エェーイ!!」

南方棲鬼「何とかなったわね!」

ヲ級「ヲ、久々にボコれて満足」ホクホク

飛行場姫「ま、これでおあいこってこったね!」

戦艦棲姫「果たして、本当にそうかしら……?」

南方棲鬼「…?」

ーーーステージーーー

X-29「おうお前ら!今日は俺たちのために集まってくれてありがとなっ!!」

雷「いえーい!!」

電「やっほー!」

X-29「よし、それじゃあメンバーを紹介するぜ、まずは深海の殺し屋…アルバコア!!」

アルバコア「アルバコアだよ、ちぇけら!」

X-29「続いては…超弩級戦艦執事、ドレッドノート!!」

ドレッドノート「よろしくお願いいたしますぞ」

X-29「続いては…信頼出来る不死鳥、ヴェールヌイ!!」

ヴェールヌイ「フッ、私たちの演奏に痺れるが良い!」

X-29「最後に真打登場!『シュレディンガー』こと、エラー娘!!」

エラー娘「にゃははは!今日は目一杯楽しむぞっ!」

X-29「と言う訳で…今日は俺たちが届けるバンド演奏会でハッスルだ!」

島風「いえーい!!」

寝ます…かんにんしてつかあさい…

X-29「まずは……この歌だ!」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=y2wMsnE2cvI

ドレッドノート「私がスキャットマンなのだよ!」

島風「ちょ、またそれ!?」

エラー娘「良いじゃん、私が好きなんだもん」


何れにしても誰もが吃る事はあるのだから、貴方達に対するメッセージをチェックして欲しい。

X-29(それにしても…古い曲だよなぁ)

アルバコア(えー?良い曲だよ?)

実際の所貴方達を躊躇させる物など何もないのだからスキャットマンに出来る事は貴方達にも出来る。

島風「…」パン!パン!

響「やっぱり…良い曲だからノっちゃうよね」

雷「頑張れー!」

スキャットマンが吃っていると皆は言うけれども、彼が歌っている時は吃ってはいない。

ド貴方達が知らない事を今、教えてあげよう。吃る事とスキャットは同じ事なのだよ。

電「あ…だからスキャットマンって言うんだ」

私がスキャットマンなのだよ……スキャットマンが何処かって?そうさ、私がスキャットマンなのだよ。

暁「大事な事なのでと言わんばかりに二回言ったわね…」

何故、私たちは頭の悪い『政治屋』全員を喜ばせなければならないんだ?

たとえ出来たとしても彼らの誰もが時節に変化を齎そうとはしない。

雷「…」


何れにしても誰もが吃る事はあるのだから、貴方達に対するメッセージをチェックして欲しい。

実際の所貴方達を躊躇させる物など何もないのだからスキャットマンに出来る事は貴方達にも出来る。


そうさ、私がスキャットマンなのだよ。

響「いや…何回も言わなくたって…」

何れにしても誰もが吃る事はあるのだから、貴方達に対するメッセージをチェックして欲しい。

実際の所貴方達を躊躇させる物など何もないのだからスキャットマンに出来る事は貴方達にも出来る。

貴方達皆がスキャットの意味を訊ねる。私が教授(先生)として教えられる事はそれだけ。

貴方達がまだ眠っている間に聖人達はずっと嘆いている。

何故なら貴方達が支社と呼んでいる者達はまだ生まれている機会を得ていないだけなのだから。

電「あー…そう考えると、幽霊さんもこの世の下見に来てるだけかも…」

あ、誤字った…

×何故なら貴方達が支社と呼んでいる者達はまだ生まれている機会を得ていないだけなのだから。

◯何故なら貴方達が死者と呼んでいる者達はまだ生まれている機会を得ていないだけなのだから。

そうだ、私がスキャットマンなのだよ。

島風「曲のリズムのお陰で同じ歌詞でも飽きないね!」

響「ホントに良くこういう曲作れたねと思う」


私の後に続いて言いなさい、それが『スクービー・ウービー・ドゥービー・スクービー・ドゥービー・メロディー』だ。

暁「ちょ、噛む…」

私より長く歌いなさい、それが『スクービー・ウービー・ドゥービー・スクービー・ドゥービー・メロディー』だ。

響「…舌が滑らかに動いてるね…」


そうだ、私がスキャットマンなのだよ。

島風「IM,SCATMAN!!」



X-29「ふぅー…まずはこんなとこか?」

エラー娘「一回目終わりねー」

響「…ちょっと短かったかも」

エラー娘「気にするな!!」

響「…いや、でもさ…」

暁「そうよ!気にしないでおきましょ!」

エラー娘「ぶっちゃけ、もう流した曲なんてそんなもんよ」

ヴェールヌイ「お前…さっきこの曲好きだとか言ってた癖に…」

エラー娘「依怙贔屓はしないタイプなのよ」

アルバコア「次の曲までもうちょっと待っててね」

電「はーい」

ーーー数分後ーーー

X-29「うし……お前ら!準備はいいな!?」

『おー!』

X-29「これで最後だから遅れんじゃねぇぞ!!」

アルバコア「わんつー、わんつー」

ドレッドノート「あ、ワンツー」

ヴェールヌイ「3、4!」


アルバコア「パンダ、パンダ、飲んじゃってパンダ、パンダ、パンダ、シャンパンダ!」

エラー娘「れっつごー!」

島風「…?」

電「!?」

X-29「シャ~ンパ~ン~…!yeah!yeah!アイヤイヤー!呼んでみ~や!」

アルバコア・エラー娘「呼んでみ~ニャン!」

X-29「カッチョいいや!飲め飲めや!アイツはシャンパンダ~!」

響「これは…?」

X-29「Let's party!いくぜ、テンション上げてけー!」

アルバコア「ごっごごー!」

ヴェールヌイ「今日も何処かで、世界の何処かで、素敵な二人に大きな!」

エラー娘「かんぱーい!」

X-29「Let's party!期待、上昇進化系!」

雷「ごっごごー!」

島風「ごっごごー!」

響「ああ…浸食されている…」

明日京都旅行に泊まりに行くから明後日まで書けないかも…一応iPhoneからから頑張って書こうとは思ってますが…

X-29「あの日、あの時、出会った後先、神のみぞ知る、1、2、3、GO!!」

電「ごー!」

X-29「病んでる時、ピンチの時、スーツを纏って~♪」

エラー娘「そ~れそ~れキタコ~レ!」

X-29「優しくSMILE、無邪気にDIVE、気~付~けばア~イツに酔っていくの…それがMystery Love call!!」


ヴェールヌイ「シャ~ンパ~ン…!」

X-29「Yeah! Yeah!アイヤイヤー!燃~えてみ~や~!」

エラー娘・アルバコア「燃えてみ~ニャン!」

X-29「嬉しいや!ありがとや!アイツはシャンパンダ~!」

島風「シャンパンダっ!!」

響「シャンパンダっ……あれ?」

暁「ふふふ…」ニヤニヤ

響「こ、コレは一体……どういう事なんだ…?」


X-29「行きは良い良い、帰りは怖い!シャ!ン!パ!ン!ダ~!!」


雷「いえーーー!!」

電「やっほーっ!!」

島風「うひゃっほーう!」

響「Ураааааaa!!」

暁「あら!すっかり感化されちゃって!」クス

アックーム(…マダマダ子供ト言ウ事ダ)

X-29「お前ら!まだまだ終わらないぜっ!!遅れてんじゃねえぞっ!!」

響「ハラショーっ!!」

ーーー数時間後ーーー

X-29「ふう…お前ら!今日はありがとなっ!」

アルバコア「最後まで聞いてくれてありがと」

島風「楽しかったよー!」

エラー娘「さあオマエラ!最後の行事『キャンプファイヤー』で〆をくくろうぞ!」

電「おーっ!」

響「…これが終わったら文化祭も終わるのか…」

暁「悲しく考えないの!その時も全力で楽しめばいいだけよ!」

島風「そーだよ!思いっきりおどろ!」

エラー娘「さあ…盛大に踊ろうぜ!!」

BGM?喇ttp://m.youtube.com/watch?v

あ…上文字化けした…結構長い文章だったのに…

島風「燃える~燃える~、真っ赤な炎~!敵も心も焼き尽くせ!」

島風「あ、でも火事は危ないから…火遊びは厳禁だよ!」

ヴェールヌイ(不覚にも萌えてしまった…なんちゃって)

響「燃やせ~燃やせ~、モヤシの生ゴミはキチンと燃やせ!」

響「燃やすな燃やすな~、プラスチックを燃やすとダイオキシン!」

電「そうなの!?気をつけないと…」

エラー娘「燃えるぅ~燃えるぅ~、嫉妬の焔~、大切な人を奪われた恨みの焔~」

エラー娘「地獄の業火で燃えちまえっ!」

アルバコア「」コワイ

暁「燃えちゃう♪燃えちゃう♪貴方のハートが情熱で燃えちゃいそう!」

暁「でもお腹周りの脂肪は中々燃えないわね~♪」

アックーム「ソレモマタ人生~♪」

雷「燃えるわ!燃えるわ!私の錨が真っ赤に輝く!」

雷「敵を倒せと轟き叫ぶ!司令官の心を掴めと私を呼ぶ!!」

X-29「お前ホント司令官一筋だよなー」

何か良く文字化けするなー


響「…」フンフン

エラー娘「よー、今日はどーよ?」

響「先生…うん、今日は楽しかったよ」

エラー娘「そうかい!こっちとしても嬉しいねぇ!」

響「でも…いっぱいはしゃいでしまった所為で体のあちこちがクタクタさ」

エラー娘「お疲れー」

響「いやいや、先生こそお疲れさまだよ…帰ったらゆっくり休んでね」

エラー娘「あーい」スタスタ

響「…あれ?どこに行くつもりかい?」

エラー娘「ペア交代」

響「…そうか、またね」

エラー娘「お疲れっしたー」ペコ


電「あ、先生!」

エラー娘「おいすー!」

電「あはっ…何それ」

エラー娘「おいっすのやる気なしバージョン!」

電「へー…ねえねえ、今日は楽しかったですか?」

エラー娘「自分らで用意した祭りだもん、楽しいに決まってるやん」

電「ま…当然の返答なのです!」

エラー娘「アンタも作業頑張ってたもんねー、性格変わってたもん」

電「あ、あれは忘れてほしいのです…」

エラー娘「…んお、そろそろペア交代や、またなー」

電「はい!来月もよろしくするのです!」


暁「あら、先生じゃない!」

エラー娘「暁ちゃんかいな、どうした?」

暁「えっとね…なんだか潜水艦の皆がね、竜田揚げ屋さんを全国チェーン解放しようって思ってるらしいんだけど…」

エラー娘「良いんじゃないかな?美味しいし」

暁「あとね、文月ちゃん達が開いた喫茶店と合併するって!」

エラー娘「…何でもかんでもあわせりゃ良いもんやないで?」

エラー娘「っと…そろそろ行くわ、またにゃー」

暁「またねー!」フリフリ


エラー娘「おーい、ダメ男製造機ー!」

雷「何なのよその呼び名!雷って呼びなさい!」

エラー娘「ちょっとしたスパイスじゃないのよさ、そんなに怒らなくても…」

雷「…ま、良いわ!でも皆でダンスって不思議ね!」

エラー娘「そういう経験無さそうだもんなぁ」

雷「…まるで舞踏会に参加してるみたい」

エラー娘「…それは…大げさじゃないかと」

雷「そう?でもこういうの楽しいわよ?」

エラー娘「まあ、楽しいね?」

雷「…ありがと、楽しい文化祭を届けてくれて」

エラー娘「準備したのは雷達だよ、楽しくなきゃ不条理だもんね」

雷「ま、それもそうよね!」

エラー娘「…ん、そろそろ島風のとこに行ってくる」

雷「はーい!また来月もー!」


エラー娘「…しまかっちゃん!」

島風「私の事?」

エラー娘「うん」

島風「…九州あたりに置いてそうな名前は置いといて…えへへ、よろしくお願いします!」

エラー娘「んな結婚する時みたいな台詞いわなくても良いから…」

島風「むっ…良いじゃん!」

エラー娘「何がだよ…」

島風「雰囲気!」

エラー娘「あ、そう…」

島風「…でもさ、こうやって皆と踊るのって楽しいんだね!」

エラー娘「なんか雷と同じ事言ってない?」

島風「フォークダンスって恥ずかしいって思ってたけど…慣れたら結構行けるね!次はてーとくともやってみる!」

エラー娘「いや…やめた方が…」

島風「いやいや、何事もチャレンジだよ!」

エラー娘「…まあ、アンタがやりたいならあたしゃ止めんよ」


島風「…ねえ、やっぱり…これって終わっちゃうのかな…?」

エラー娘「…ああ、終わる」

島風「…色んな人たちでにぎわってたのが…今は寂しく見えるんだ…」ポロポロ

エラー娘「…」

島風「グスッ……でも、今日の事は大切な思い出になるはず…」ポロポロ

エラー娘「…そうだね」

島風「だから…私、今日の事も忘れない!ずっとずっと胸の中にしまう!」

エラー娘「…おぉ」


島風「私の…大切な宝物にする!」

エラー娘「…そうかい」

島風「えへ……先生、今日もありがとう!」

エラー娘「…わっしわっし」ナデナデ

島風「わっ…」

エラー娘「…生徒に笑ってほしくて先生やってるみたいなもんだから、気にすんなよ」

島風「…えへっ!」ニコッ


文化祭も終わりを告げ、いつもの日常に戻ってゆく。

キャンプファイヤーの焔も消えてゆく。

でも…島風達の心の中には、永遠に煌めき続ける思い出の焔が灯ったのです…


エラー娘「…終わりっぽいけど終わりじゃない」

響「次回もまた見てね」

エラー娘「うっさい」ペシッ

響「あうっ」

ーーー11月31日 文化祭終了ーーー

12月に入る前にここまでの登場人物おさらい。
ーーー艦娘ーーー

伊168(イムヤ)
文化祭の準備時に登場。
伊19達と共に開く店の相談をした。

長門&陸奥
文化祭の時に登場。
島風と共に屋台を見て回る。

大鳳
写生大会の時に登場。
しっぽ団が深海棲艦を制圧してる所にたまたま居合わせたためにしっぽ団に捕らえられてしまう。
クロスボウは発射する物を艦載機から実弾に切り替える事が可能。
爆発音が苦手。

あきつ丸
写生大会の時に登場。
モグラな輸送のまるゆを心の中でからかっている。
揚陸艦である為か、空母とは仲が良い。

赤城
文化祭の準備の時に登場。
食いしん坊な空母だが、やるときはやる。
新顔の持つクロスボウに不安を感じていたが、
和弓で放った方が強いと言われて安心。

龍驤
文化祭の準備の時に登場。(初登場はアックームの存在が速攻でばれた時)
特徴的な外見としゃべり方をする。
胸が小さいのを気にしているのか、大鳳と仲良くしたいと思っている。

瑞鳳
写生大会の時に登場。
南極に絵を描きに赴く第六駆逐隊を心配して同行。
大鳳と仲良くしたいと思っている。


レギュラー陣。
提督に紹介されて学校に通う。
一人前のレディーを目指して奮闘中。
アックームという肝試しで出会ったパートナーが居る。


レギュラー陣
学校に通う第六駆逐隊の一人。
姉思いの末っ子で、不死鳥の名に掛けて守るという信念を持つ。
故に家族達が傷つけられたりすると手が付けられなくなるほどキレるが、最近はキレている様子が無い。
ちなみにキレて得る強さはロシアに居る師匠に教えてもらった。


同じくレギュラー陣。
恥ずかしがり屋の怖がり屋だが、最近は克服している。
現場に立つとキャラが変わるタイプ。


同じくレギュラー陣
よくダメ男製造機と呼ばれる。
何時も提督の事を考えている。

島風
嘗て深海棲艦だった艦娘、現在は第六駆逐隊の皆に妹として迎え入れられている。
天真爛漫な性格で、何時も発言には偽りが無い。
足が速いのが自慢、何故か連装砲ちゃんを何時も鎮守府に置いて来てしまっている。

ーーーその他ーーー

ドレッドノート
5月から登場。
執事然とした風貌で、口調も紳士のそれ。
エラー娘達からはじいやと呼ばれている。
性別は男なので艦娘の項目とは別に紹介する。
また、超弩級戦艦と言う肩書きを持つが、彼自身の戦闘力は不明。

X-29
5月に名前だけ登場、6月の大覇星祭にて彼も登場
最新鋭の技術で艦載機の魂を人間の体にのせる事に成功したのがコイツ。
青髪の少年で戦闘狂(戦闘する機会が無いため死にかけている設定)。
密かにアルバコアに思いを寄せている…かも。

ヴェールヌイ
響のライバルであり、友人でもある。
あまり語られていないが、艦娘にしながら一つの軍を持っており、バオウル共和国に本拠地を構えている。
…が、一度も軍らしい事はしておらず(日課の訓練や遠征、演習ぐらい)、只のキャバクラと化しt(*この解説はオシオキされました*)
呼びづらい名前の定めなのか、何時も名前を間違えられている。

エラー娘
レギュラー陣、学校の先生を務めている。
口調、一人称、二人称等が安定せず、生徒達にオマエラと言ったりする事もあれば君たちと言ったりするする事もある。
しかし彼女を構成する『根本』は変わらず、その根本では生徒達を愛している面も。

アックーム
暁が肝試しの時に出会ったパートナー。
如何にもな外見の自分を怖がらずに接してくれる暁には懐いており、以降は髪留めに変身して暁に着いて行く。
鎮守府の仲間達に一瞬で存在がバレてしまうが、なんだかんだで受け入れられている。
漢字を最近覚えた、将来的には日本語表記でしゃべりたいとの事。

ーーー深海棲艦ーーー

飛行場姫
響達によって討伐されたと思われたが、後に生きている事が判明。
曰く、『執着する対象があれば死ぬ事は無い』との事。
性格が根底から代わっており、口調も根底から変わっている。
自らの野望が潰えたと知って絶望するが、今度はその絶望にハマる。
故に自らの快感を満たすために希望溢れる者を絶望に突き落とす。
怨念の元が艦由来ではないため、エラー娘と同じく口調等が安定しないらしい。
…と、如何にも逆襲しそうな雰囲気を漂わせているが、戦艦棲姫に取っ捕まったため、そのまま第六駆逐隊の元に赴けなくなってしまっている。
なので以降は悪役としてでは無く、ちょっと活躍があるだけのモブとしての役目を背負わざるを得なくなってしまった。哀れ…

戦艦棲姫
飛行場姫を取っ捕まえ、悪役からモブにランクダウンさせた張本人。
深海棲艦の中でも上位のランクに入り、雰囲気も他とは一戦を画す。
お化け屋敷でも相応の恐怖を発揮、大鳳と龍驤を気絶させる。

南方棲鬼
長い間音信が無かったが、久しぶりに登場。
必殺技のデスボイスもランクアップして帰ってくる。

ヲ級
フラグシップでもないのに戦艦棲姫に気に入られ、若いながらにして深海棲艦達を治める頭領としての役目を持つ。
言葉も覚えたが、鳴き声も残ってしまっている模様。
お化け屋敷にて意外と優秀な球磨ちゃんで有名な球磨をボコボコに叩きのめした、二度も。
長い事海の底で暮らしているので海の地理等には詳しい。

その他
しっぽ団の奇襲を受け、そのまま殆どがしっぽ団の支配下に落ちる。
…が、大体はしっぽ団の仕事を終えると普通に帰ってくる。

ーーー12月初頭ーーー

雪降る季節、音が遮断されたとも取れるこの景色の中…少女達は変わらず学校に通う。


響「…おはよう」

雷「おおおはっはははよよよ…」ガタガタガタ…

響「流石に寒くなってきたね、私は慣れてるから大丈夫だけど…」

島風「私はもふもふコートを着てるから問題ないのだダダダンッ!」カッコヨイダロー

雷「きょ、今日は休んでいい…?」

響「ダメ、行きましょ♪」

島風「てゆーか、強制連行?」

雷「そ、そんなぁぁぁぁ…」ズリズリ…

ーーー第1教室ーーー

島風「きりーつ!先生、おはようございます!」

エラー娘「おはようございまーす」

島風「今月も新しく言葉を覚えたいと思います!」

響「おー」

電「おー」

エラー娘「うむ、私の言葉をよく聞くように!」

島風「それじゃ、ちゃくせーき!」


島風「冬休みにはいっぱい遊びまくりたいなー!」

暁「あら、お子様ねー」

島風「何で?お子様じゃないもん!」

暁「私のような一人前のレディーはそんな事しないわ!」

島風「一人前のレディーって?子供とどう違うのかな?」

暁「え?えっと…それは…」

島風「ねえねえ、どう違うの?」

暁「えっと…なんて言うの?つまりだ、義務とかそういうの…」

響「はい、姉さんの負け…という訳で、今回は大人について覚えようと思う…良いですか?」

エラー娘「構わんよ、今日の授業はっと…」カキカキ

大人って何?

エラー娘「では、私に質問がある人ー」

島風「はーい!大人ってどんな飲み物を飲むの?」

エラー娘「んー…コーヒー?ブラックのだよ?」

島風「……苦い?」

エラー娘「苦い」

島風「…大人ってほんとにそんなの飲むの?」

エラー娘「…いや、知らん」

島風「えー…知らないのに言わないでよー」

エラー娘「ごめん、ソース不明の情報はまき散らすもんじゃないね」

暁「…なるほど、コーヒーを飲めば良いのね!」

エラー娘「悪い事は言わない、絶対に飲むな」

暁「悪いけど、これは私の問題なのよ!」

エラー娘「いや…情報出したこっちが悪いんだけどさ、勝手に突っ走った挙げ句…何つーの?あ、げーってなるの止めてください」

暁「むう…しょうがないわね」

エラー娘(なんだかんだ言う事は聞くんだ)

エラー娘「えー…次に質問は?」

響「はい、大人って何をしなきゃいけないんだい?」

エラー娘「んー…やっぱ仕事?」

響「具体的には?」

エラー娘「知らんよ」

響「またそれですか!」

エラー娘「仕事っつったって色々あるもん…んな沢山は知らんよ」

響「はぁ…」

エラー娘「まー…強いて言えば、皆の迷惑にならない事と自分に負担が掛からない仕事をする事だね、うん」

響「そうなんですか?」

エラー娘「そうだよ、ブラック企業に入ったらもう大変な物よ」

響「そ、そうなんだ…知らなかったよ」

エラー娘「アンタら艦娘には関係ない…と言いたい所だけど、世の中には艦娘を酷使するって噂の鎮守府もあるぐらいだしねー」

雷「何よそれ…!」

エラー娘「…まあ、今ここで授業を受けているアンタらには関係ないのは事実だわな」

響「…そうだね」

エラー娘「さて!暗い話は止めにして次の質問に行きましょう!」

電「は、はい!じゃあ大人は…どんなところで遊んだりするのですか?」

エラー娘「どこって言われてもなぁ…コミケ会場?」

響「それは一部の人!もっと…なんかこう、健全なの!」

エラー娘「んなもん知らねぇよ!居酒屋でつまみでも齧ってろ!!」

電「なるほど、居酒屋でおつまみをかじる…と」

響「…私たちには多分まだ早いと思う」

暁(知らないって言いながら教えてはくれるのね)

エラー娘「さて、他には?」

暁「はい!じゃあじゃあ…もしも居酒屋に行くとしたら誰と行きたいの?」

エラー娘「信頼できる人だろ?常識的に考えて…」

暁「信用できる人…?」

エラー娘「何か居る?」

アックーム(コノ際ダカラ、自分ノ思ッテイル事ヲ喋レ)

暁「…響達かな?」

響「姉さん!」パァッ

暁「やっぱりさ、外に出かけるのもみんな一緒じゃなきゃ楽しくない…かな」

雷「…ふ~ん」ニヤニヤ

島風「…えへへ」ニヤニヤ

暁「…はっ!ち、違うのよ!?これは…」

雷「分かってるわよ!暁は私たちの事を大切に思ってるレディーってのはね!」ニヤニヤ

島風「お姉ちゃんはやっさしくて立派なレディーだね!」ニヤニヤ

暁「もぉぉ!!」

エラー娘「はっはっは、良きかな良きかな!」

エラー娘「さて!他に何か?」

雷「はい!子供の頃は好きだったけど大人になってからは無関心になっちゃった物ってある?」

エラー娘「あー…子供のころ大丈夫だったけど大人になってから無理になった系の奴?」

雷「そんな感じの」

エラー娘「んとね、よく子供の頃ね…やってきた悪者をアリを潰すかの如く虐殺してたのを覚えてる」

雷「えっ」

エラー娘「…あ、これ大人になってもできるかも…ごめんごめん!なんかそれ系の話じゃなくて」

雷「…なるほど!私の聞き間違いね!」

エラー娘(あ、勝手に解釈したよ)

響(お…おそロシア…)

エラー娘「えと…あ、昔はテレキネシスやテレポーテーション、サイコキネシス等が使えたんだけど最近になって使えなくなっちゃったのよ」

雷「どうして?」

エラー娘「時の流れだよ」キリッ

雷「そ、そうなんだ…」

エラー娘「…あー…何かネタが尽きたから終わりねー」

暁「ちょ、そんなんで大丈夫なの…?」

エラー娘「大丈夫だ、問題ない」

暁「そ、そうなの…」

島風「でも…これで大人が何なのかが分かった気がする」

響「本当に分かった?」

島風「朝お仕事行って、お仕事の帰りに信頼できる人と一緒に居酒屋に行ってコーヒーを飲みながら『昔の遊びは良かったな~』って言うんだよね!」

エラー娘「…何かカオスだね」

響「居酒屋でコーヒー飲むとか良い迷惑だよね」

島風「私も帰りにファミレス寄ってここまでの皆の思い出をお浚いしようかなー…どう?」

暁「…多分無理だと思うわ、子供だけじゃダメよ」

エラー娘「ワシも付いてくれば万事解決ZOY☆」

島風「そうだよ!ねね、良いでしょ?」

響「私も、これまでの思い出を振り返りたい」

電「私も振り返りたいのです!」

暁「…しょうがないわねー」

エラー娘「…ま、次の授業もあるし、ファミレス目指して頑張ろー」

島風「おー!!」

響「何かそれだとファミレス経営者目指してるような言い方だよね…」

エラー娘「目指す?」

響「結構です」

エラー娘「残念じゃわい…ひょっひょっひょ」

電「…うぇ」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さてー!今日は交通安全について学びましょう!」

雷「えー…私たちは関係ないわよー」

暁「そうよ!私たちは車に乗らないんだから!」

島風「そんな事言ってると~!いつか新幹線にひかれちゃうよ!」

暁「こ、こら!怖い事言わないの!」

エラー娘「外嘗めたら死ぬぞ!!」

暁「えぇ!?せ、先生がそう言うなら気をつけるわ…」

エラー娘(何コイツめっちゃ素直)

電「でも、新幹線にひかれちゃったらどうなるの?」

島風「……どうなるのかな?体がぐちゃぐちゃになって…」

電「えぇっ!?」ビクッ

エラー娘「骨も全部破壊…マグロになるねー?」

電「ひ、ひぇぇぇぇ…」ガタガタブルブル

響「先生……電をからかい過ぎると…頭をねじ切りますよ?」

エラー娘「おぉう…久しぶりのひびキレ!」

響「略すな!」プンスカ

エラー娘「まあ…どっちにしろ、交通安全は大事って事、教科書読みましょ」

暁「私が読むわ!えーと何々…?車の事故には気を付けましょう、見通しの悪い道では注意が必要です」

暁「特にT字路などが一番危険です…?」

島風「てぃ、T字路って怖いねー」

エラー娘「丁字路って怖い奴だなー」

電「ぷぷっ…先生ってば、T字路をていじろって呼んでるのです!」

雷「ていじろー?それって何かお婆ちゃんみたい!」

島風「おばあちゃーん!」

エラー娘「おやおや…ちゃんと授業を聞かない悪ガキはどいつだね!」ガシッ

島風「きゃー!捕まっちゃったーっ!」

響「…ぷっ」

エラー娘「ところでさ…なんでロリババア扱いされなきゃいけない訳?」

暁「だって~先生ったら「『T字路』をていじろって呼んでるもの!」

エラー娘「はあ?そりゃそっちが間違ってる!教科書にはちゃんと丁字路と書いてある!」

響「なんだって!?もう一度読んで見るよ…」

響「車の事故には気を付けましょう、見通しの悪い道では注意が必要です、特に…」


響「丁……字路には危険がいっぱいです」

島風「ありゃりゃホントだ、丁字路って書いてある」

暁「…本の間違いかしら?」

電「あ!これはお年寄り用の教科書なのです!」

エラー娘「だからお年寄から離れてくれませんかね!」

電「ち、違うのかな…」

エラー娘「そうだよ!私だって…あら?」

エラー娘(ちょっと待てよ、私は少なくとも100年くらいは生きてるから…それをこの子たちに教えたとすると…)

雷「…ともかく、この本が古いって事で授業をs」

エラー娘「誰がロリババアじゃコラ!!」

雷「えっ」

エラー娘「ん?」

電「あれ?」

島風「…調べる?」

響「…そうだね、ネットで調べてみようか…」

エラー娘「おー…気になる事があったらネットで調べる、これがいわゆる愛丁革命?」

暁「…IT革命」

響「……」

電「どうだった?」

響「…衝撃の事実が分かった」

暁「しょ、衝撃の事実!?」

雷「い、一体何が…!?」

響「実は…T字路は間違いで丁字路が正しい」

雷「えぇっ!?」

暁「嘘っ!?」

島風「な、何だってーっ!?」

響「元々明治時代に丁の字に似た道路が造られて、以降はその道路の事を丁字路と呼ぶようになった、法律上にも丁字路と記載されている」

エラー娘「やっぱりね!」

響「…なのだけど、今となってはT字路でも丁字路も呼ばれているので結局は個人の好みだね」

エラー娘「そこに2匹の呼び名がおるじゃろ?その中から1つ好きなのを選ぶのじゃ」

暁「なるほど~…Tは元は丁って訳ね!」

エラー娘「ちょっと違う…かも」

雷「でも…ぱっと見じゃ分からない事もあるのね!」

エラー娘「…!次の授業の内容が必然的に閃いたぞよ!」

響「ちょ、決めてなかったのかい…?」

エラー娘「大体はその場のノリだよ」

島風「…そういうのって良いのかなぁ?」

エラー娘「思い立ったら即行動、暫く待ってろ」カキカキ

暫く休み

エラー娘「良い子にしてなさい?」

島風「う、うん」

ガチャ

電「…なんだろ?」

ーーー数分後ーーー

エラー娘「お待たせ!」

電「どんな授業が思いついたのですか?」

エラー娘「えっとね、今回はこの授業!」

ゲシュタルト崩壊注意!?間違えやすい漢字の間違い探し!

エラー娘「先ほどの授業での反応を元に今回は間違えやすい漢字の勉強をしましょう!」

島風「間違えやすい漢字?」

エラー娘「例えばこれ」

合合合合合合合合合合
合合会合合合合合合合
合合合合合合合合合合
合合合合合合合合合合

島風「…?」

響「えっと…これは…」

エラー娘「えっとね、この沢山の合の中に一つだけ会って字があるよ!」

雷「め、目が回りそう…」

島風「…あ!二行目の三文字目にあった!」

エラー娘「とまあ、こんな感じで進んでいきます、おーけー?」

電「はーい!」


エラー娘「次はこれ」ヴン


爪爪爪爪爪爪爪爪爪爪
爪爪爪瓜爪爪爪爪爪爪
爪爪爪爪爪爪爪爪爪爪
爪爪爪爪爪爪爪爪爪爪
爪爪爪爪爪爪爪爪爪爪

エラー娘「一行増やしたから気をつけてねー」

島風「…むむ、どこだろ」

暁「えーと…に行めの四文字目ね!」

エラー娘「正解!因にそこにある漢字はねー」カキカキ

爪 爪に瓜なし
瓜 爪に瓜あり

響「因に西の瓜と書いてスイカ、南の瓜と書いてカボチャだよ」

雷「へー!何でも知ってるのね!」

響「まあね」フフン

エラー娘「次!」

裁裁裁裁裁裁裁裁裁
裁裁裁裁栽裁裁裁裁
裁裁裁裁裁裁裁裁裁
裁裁裁裁裁裁裁裁裁
裁裁裁裁裁裁裁裁裁

雷「えっ!?」

エラー娘「ここから厳しくなってるよん!」

電「ええと…分からないのです!」

響「…真ん中だ」

島風「分かるの!?」

響「ああ」

暁「すごいわ…」

エラー娘「正解!因に字はこれ!」

裁 衣を着て裁く
栽 木を伐採する

雷「そんな字だったのねー」

電「…裁判官を目指すのも悪くなさそうなのです、悪事を働く人達に有罪を言い渡すのですっ!!」

響「意義あり!!その判決は明らかにムジュンしている!!」

電「何?ならば証拠を見せたまえなのです!!」

エラー娘「そういうのは後でやってね、ハイ次」


エラー娘「次は最後だよ!」ヴン

壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁壁壁壁壁壁壁璧壁壁
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁

島風「う…これ無理だよ~!」

電「むむむ…みんな同じに見えるのです~!」

エラー娘「実は同じかもよ?」

暁「なっ…こ、この薄情者!!」

エラー娘「冗談だよ」

雷「う~…響、どこだか分かる?」ムム

響「……」

雷(こ、こんなに考え込んでる…!)

響「う~ん…分からない…」

雷「そ、そんな…」

響「…すまない」ドサッ

雷「ひ、響!?」ユサユサ

雷「響!!響ーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」

エラー娘「うるっせぇ!!静かにしろ!!」ブン

雷「」ベチャ

エラー娘「正解は三行目の八文字目!」

暁「あ、そんなとこにあったのね!」

電「絶対分からないのです…」

エラー娘「かっかっか!う~う~唸っててくれてうれしいねぇ!」

壁 壁に傷あり
璧 壁に傷なし

響「…元々璧は中国の宝玉を表している、完璧って言うのは周知の通り欠点が見当たらない事で…傷が全く無い言葉をさす事となった」

響「まさに『完全無欠』だね」ドヤッ

エラー娘「ドヤ顔しても面白くないから」

響「…そうかい」シュン

電「響ちゃんの頭と電の防御は完璧なのです!!」

エラー娘「ただし、不意打ちには弱い」ドスッ

電「おうっ!?」

島風「お、お姉ちゃーーん!!」

響「ウラー!!」ドガァ!!

エラー娘「ふぁざなどぅ!!」ズシャーン!!!

島風「せ、先生が吹っ飛ばされちゃった!!」

エラー娘「」シュウウ…

雷「み、皆大丈夫!?」

電「大丈夫ですか!?」

エラー娘「……きょ、今日の授業は…おしまい…です」ガクッ

暁「せ、せんせーーーーーーっ!!!」

響「…」ガルルルル

電「もう!むやみやたらに傷つけるのはダメって言ってるでしょ!?」プンスカ

響「…」

電「何?私が先生に殴られたからむやみやたらではない?」

響「…」コクコク

電「でも立場上の人を殴っちゃダメなのです!!」

エラー娘「い、良いよ…不意打ちしたこっちに問題があるからね…怒らないであげて」ピクピク

電「…次から気をつけてね?」

響「…!」ビシッ

エラー娘「では、今日はもう帰りなさい?」ケロッ

雷「ちょ、再生はや…」

エラー娘「では皆さん!またお会いしましょう!」

島風・暁・響・雷・電「さようならー!」

ーーー数日後ーーー

エラー娘「……」ウーン

エラー娘「…」ウーン

エラー娘「……!閃いた」ピコーン


エラー娘「私って天才♪」

ーーー第1教室ーーー

島風「おはようございまーす」

エラー娘「よく来たな!今日も授業を開始するぞ!」

雷「先生!今日はどんな授業をするの?」

エラー娘「えっとね…島根って知ってる?」

電「しまね?」

エラー娘「今回はその世界一地味な県の魅力をお伝えします」

響「ふーしーちょーうーのーつーめー」

島風「何それ…」

エラー娘「えっとね、まずは三瓶山にまつわる話だよ」

暁「んー…あんまり想像ができないわねー」

エラー娘「えっとね、日本が誕生して間もない頃、八束水臣津野命という神様が島根を見てこう言ったんだ」


八束水臣津野命『島根って、スタバねーのかよ!』


エラー娘「いや言わないよ!?スタバどころかコンビニもないから!!」

雷「ホントに!?」

エラー娘「話を戻すと、その八束水臣津野命という神様がね、島根は若くて狭い国だからどこかの余った地域を引っ張って広く継ぎ足そうとしたの」

エラー娘「そこでサヒメ山、今の三瓶山と鳥取の大山に綱を引いて、うんせうんせと引っ張ってきたのが今の島根半島なのよ」

島風「マジで?!どこから引っ張ってきたの!?」

エラー娘「新羅の国、今のヒトモドキ繁殖場や、越の国、今の石川県辺りから引っ張ってきたと言われているんだ」

暁「具体的な場所までわかってるのね!」

エラー娘「島根半島を引っ張った縄は、それぞれ薗の長浜、今の引佐の浜と、矢浜半島になったと伝えられているよ」

エラー娘「そして、八束水臣津野命は作業を終えて、おう!といいながら杖を突き立てると、そこから木が半生したのでその地を『おう』と命名したんだって」

島風「確かに、島根半島の地図を見ると、縄で引っ張ってできたような形してるわよねー」

エラー娘「もちろんそんな素敵な話はないけど、古代人の洞察力や想像力には恐れ入るでしょ?」

電「ほへー…とてもじゃないけど想像できないのです…」

半生の字間違えたよ…


響「…まだそれだけじゃないだろう?」

エラー娘「そうですとも!今回は授業枠2時間位潰して島根の魅力を知ってる範囲で教えようと思ってます」

島風「だ、大丈夫なの…?」

エラー娘「大丈夫!」

雷「ホントに…?」

エラー娘「大丈夫、だから授業は続行します…問答無用で聞いて貰いますよ!!」

雷「そんなぁ~…」

響「…まあ、問題はないでしょ」

エラー娘「さっすが!話が分かる!」

エラー娘「次は、世界遺産である石見銀山の事を紹介します!」

島風「世界遺産って?」

エラー娘「世界遺産というのはね…」

世界遺産(せかいいさん)は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件のことで、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっている。(Wikipediaより抜粋)

エラー娘「細かい説明省くとこんな感じ」

島風「へー」

暁「でも…なんかあんまり凄さを感じないわねー」

エラー娘「まあね、石見銀山には昔の建物とかは残っていないからね、石見銀山やその周辺にある島根県太田市大森地区そのものが遺産だからね」

暁「そうなの!?」

エラー娘「で、詳しい説明に戻るとね…石見銀山は戦国時代後期から江戸時代前半にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀の鉱山だよ」

雷「そんな昔なんだ」

エラー娘「その昔、周防の大内弘幸という偉い人が石見に来訪した時、菩薩様のお告げで発見されたの」

島風「へー!」

エラー娘「だけどその時はなんかやる気がなかったみたいで…本格的に採掘されるようになったのは博多の商人、神谷寿偵が海上から山が光るのをみたのがきっかけらしい」

暁「なーんだ、結局島根県民が発見したんじゃないのね」

エラー娘「その後、神谷氏は海外渡来の銀の製錬技術である灰吹法を日本で初めて成功させ、銀の生産量を飛躍的に向上させたんだって」

電「へー!」

エラー娘「最盛期には世界に流通する銀の約三割が石見銀山製とも言われて、それを裏付けるように銀山周辺の人口は当時30万人だったらしいよ」

雷「そうだったの!?」

響「今の島根県の半分だけどね」

エラー娘「それだけじゃなくヨーロッパや中国の地図には京都や大阪に並んで石見銀山が記されてるくらいだから満更嘘じゃないかもよ」

島風「とてもそんな賑やかだったとは思えないけどねー」

エラー娘「…ま、大昔に閉山になってるからね…」

響「…その記憶を後世に受け継いでいかなくちゃならないって事か」

エラー娘「そ、それが若者の使命だよ」

電「…ちゃんと受け継げるのか不安…」

エラー娘「大丈夫だって!どっかのブラゲーのお陰で日本海軍の艦隊達の歴史を知る人たちがたくさん出てきたし、大丈夫大丈夫!」

響「……それは誰の事かな?」

エラー娘「…誰でしょうね~?」

雷「次はどんな事を教えてくれるの?」

エラー娘「続いてはね…日本で最も壮大なスペクタクルの事をお話しいたしましょう!」

響「という事は…もうアレしか無いよね」

エラー娘「そうです!八岐大蛇伝説!!」

暁「やまたのおろち?」

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=f-uyitsXYuQ

エラー娘「今から1300年前に書かれた、日本最古の歴史書『古事記』に知るさているんだ」

エラー娘「それによると昔々、高天原から追放された須佐之男命は、島根県の山間部に降り立った訳だ」

暁「ふんふん」

エラー娘「すると、めそめそ泣く老夫婦と娘が居たのね、話を聞くと『八岐大蛇』に娘を生け贄に捧げなくてはならなくなってしまったらしいの」

エラー娘「須佐之男命は気の毒に思って、その八岐大蛇の討伐を引き受けたのね」

雷「いい人じゃない…なんで高天原から追放されたのかしら?」

エラー娘「そこでおじいさんが、『良いんですか?八岐大蛇はとんでもなく面倒臭いやつですよ?』と話しました」

電「えっと…めんどくさい?」

エラー娘「頭が八つで尾も八つ、目が酸漿のように真っ赤で、背中には浮岳龍を彷彿とさせる木や苔が繁生し、腹は血で爛れ、八つの山と谷にまたがる大蛇、そんなもの書くのめんどくさいだろ!!」

響「そっちかよ!」

エラー娘「そしたら須佐之男命がこう言います、『大丈夫です、任せてください!』と」

雷「お!男らしい!」

エラー娘「しかしやっぱり須佐之男命も天上から追放された身、普通に戦っても敵う訳が無いので老夫婦に強いお酒を造らせて大蛇を酔わせようという作戦を立てたのね」

島風「眠り生肉食べさせて眠ってるところに爆弾を爆発させるみたいな?」

エラー娘「作戦決行日、八岐大蛇は算段通りに八つの頭が全部酔っぱらった訳だ」

雷「お!いい感じね!」

島風「やっつけちゃえー!!」

エラー娘「そして須佐之男命が酔っぱらって寝てしまった八岐大蛇の体を十拳剣で切り刻んで退治したの!」

響「…やったね」

電「倒したのです!」

エラー娘「最後に尻尾を切ると、刃が欠けてその後尻尾から出てきた『草那芸之大刀』を天照大神に献上して許された訳ね」

雷「良かった良かった!」

エラー娘「須佐之男命は、老夫婦からお礼として生け贄に捧げられそうになった奇稲田姫をお嫁に貰って…」

エラー娘「『八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を』という日本最古の和歌と呼ばれる歌を詠んだとされている」

暁「大団円ね!」

エラー娘「ちなみに、八岐大蛇を酔わすのに使った樽の一つは現在も島根県で奉られているよ」

暁「えぇ!?まだ残ってたの!?」

エラー娘「そ、島根には須佐之男命縁のものがたくさんあるから、それだけ当時の人たちにとってスサノオはヒーローだった訳だね!」

響「…良い話だった」

エラー娘「はっはっは、それは光栄じゃ」

電「他には!?」

エラー娘「えっとね、続いては日本の考古学史上の大事件をお伝えします!」

しばらくネタ拾って来ます…ごめんなさい

島風「事件?」

エラー娘「1983年に世界遺産の一つ、荒神谷遺跡で起こりました!」

島風「世界遺産ってなーに?」

エラー娘「世界遺産っていうのは…」

世界遺産(せかいいさん)は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件のことで、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっている。(Wikipediaより抜粋)

エラー娘「ざっくり説明するとこんな感じよ」

暁「へー…で、その荒神谷遺跡から何が発見されたっていうの?」

エラー娘「んー…その遺跡の調査の際に、なんか好奇心旺盛な人が採掘してみたら土器が出たのよ」

暁「それのどこが大変なの?」

エラー娘「大変というよりかは、後の大発見かな?その後発見された青銅器の種類と数をみてくれればわかると思うけど…」カキカキ

銅剣 358本
銅鐸 6個
銅矛 16本

エラー娘「こんだけ見つかったのよ」

暁「本当に!?」

エラー娘「そ、これまで日本中で発見された銅剣の合計数を上回る数が一カ所から出土してきたから考古学上の大発見ってわけ」

島風「すっごーい…」

エラー娘「さらに驚くべきことに!」

暁「ちょ、まだあるの!?」

エラー娘「近くの加茂岩倉遺跡から39個の銅鐸が一カ所から出土したんだ」

響「そこも一カ所からそんなに出土したんだ…」

暁「何やってるのよ古代出雲人は!!」

エラー娘「そう、荒神谷遺跡と距離的に近かったり出土品には罰印が刻まれていたりと多くの共通点を持ってるんだ」

エラー娘「それだけじゃなく、四隅突出型墳丘墓が特徴的な西谷墳墓群と距離的に近い等、古代の出雲には当時の日本を代表する強大な王国が確実に存在していたんだ」

雷「今じゃ日本一どこにある川からない県っていわれてるけどね~」

暁「…なかなか興味深いわね!」

エラー娘「良かった…せっかく閃いて持ってきたネタなのにウケなかったら困るよ、うん」

響「…持ってきたって…」

電「他には?」

エラー娘「他にはね、松江城というものがあるよ」

雷「松江城?」

エラー娘「1611年、関ヶ原の戦いで梗塞があった堀尾吉晴によって造られた城で別名は千鳥城、現存する全国一二天守の一つである」

暁「…それがどうかしたのよ?」

エラー娘「近くに小泉八雲の旧居があるんだねこれが!」

電「小泉八雲?」

エラー娘「明治時代の文学者で、日本に帰化する前の名前はラフカディオ・ハーン」

暁「えっ、日本人じゃないの?」

エラー娘「そ、ギリシャ生まれのアイルランド育ちだよ」

雷「へー」

エラー娘「小泉八雲は明治23年に中学校の英語教師として赴任したんだ、滞在中古代の神々が生活の中に解け合って生きている島根のライフスタイルに衝撃を受けて、以後は島根のことを『神々の国の首都』と呼び、日本文化研究に没頭することとなったんだ」

島風「その後どうしたの?」

エラー娘「その後?彼は日本の文化を海外に紹介しようとしたんだ、特に関心があったのが…嫁さんから何時も聞かされていた『怪談』」

響「確か、有名な話に耳なし芳一だったり、むじな、轆轤首、雪女があったよね?」

エラー娘「そ、彼が紹介した怪談の舞台がたくさん島根にはあるんだ」

暁「へー…」

雷「今まで知らなかったわ!」

エラー娘「まあそんな感じで小泉八雲と言えば怪談なんだけど…」

島風「?」




エラー娘「家は平屋なんだよね」

島風・暁・響・雷・電「」

ひゅるりら~

エラー娘「……」

島風「……」

響「襲え」

電「がおー!なのです!!」ガバッ!!

エラー娘「わーっ!これに関しては私が悪かったから!齧らないでーっ!?」

エラー娘「いてて…次はたたらね」

雷「たたら?」

エラー娘「旧吉田村、現在は雲南市吉田町となっているけど、この吉田村は世界でも有数の製鉄技術を持ってたの」

雷「それがたたら製鉄ね?」

エラー娘「そ、仕組みは巨大な炉の両隣に天秤ふいごと呼ばれるふいごを設置し、ふいごに人が上から圧力をかけて空気を送り込む、この作業をたたらを踏むと言うんだってさ」

島風「そうなんだ……ねえねえ!いつ頃からたたら製鉄は始まったの?」

エラー娘「未だハッキリはしないんだけどねぇ、一説によると八岐大蛇は元々山間部で行われていた野たたらの火を形容したとされている」

エラー娘「スサノオが八岐大蛇の尻尾から剥ぎ取りで入手した草那芸之大刀こそが、古代から雲南地方で製鉄をしていた部族がいた証拠と言われている」

響「へー…」

エラー娘「因みに、雲南市吉田町の近くには、菅谷山内が保存されている」

雷「そうなんだ!」

エラー娘「たたらの技術はとても大事、山間でその秘密を守り、家族同然の仲間と受け継いでいくのさね」

島風「なるほど!」

エラー娘「それにね!その周辺にはたたらの燃料になる木炭と山から採れる砂鉄、砂鉄を採取するのに必要な豊富な水、この全てが揃っている!」

電「全て考えられた上なんですね!」

エラー娘「今のように科学的な理論等が確立されていなくとも、島根の人々は長い年月をかけて、唯一無二の製法を編み出したんだ」

エラー娘「日本刀を作るには未だに島根伝統的な和鋼でなければ成らないと言う」

雷「凄いなー…」

響「凄いと思うのも飽きたほど凄いよ、うん」

エラー娘「良かった良かった、でもさっきから暁がおとなしいような…」

暁「…痛いのよ」

エラー娘「何が?」

暁「鉄の話だけに、歯がね」

エラー娘「はい、次いくよー」

暁「ちょ、無視しないで!?」

エラー娘「さて…最後は国ゆずり神話!」

雷「国ゆずり神話?」

エラー娘「前にも出た古事記に記されている神話でね、ある日高天原からアメノホヒという神様が地上の世界をアマテラスが治めるので譲りなさいと勧告に行くのね」

島風「ふんふん」

エラー娘「でもね、はそのままオオクニヌシに感服し、そのまま島根に住み着いたのね」

暁「そのまま帰って来なかったの!?」

エラー娘「次に派遣されたのがアメノワカヒコ、でもやっぱり住み着いて、しかもお嫁さんまでもらって憎たらしいリア充生活送ってたのね」

響「ちょ、リア充って…」

エラー娘「んで今度はナキメと言うキジが偵察にきたんだけど、あろう事かアメノワカヒコは弓矢でナキメを殺しちゃったのよ」

電「えーーっ!?」

エラー娘「んで、こうなりゃ実力行使と言う訳で、今度はタケミカズチを派遣、タケちゃんは県を見せながらオオクニヌシに国ゆずりを迫ったのね」

響「対話と圧力は外交の基本だね」

エラー娘「オオクニヌシは自分の一存では決められないと、息子たちに判断を委ねました」

エラー娘「コトシロヌシは国ゆずりに同意したんだけど、もう一人の息子のタケミナカタは納得せず、タケちゃんに挑みかかったのね」

響「お!頑張れっ!ってタケちゃん言うなよ!!」

エラー娘「でもタケミナカタは敗れ去り、信州の諏訪湖まで追いつめられ、今の諏訪大社の祭神になったのよ」

電「そうなんだー…」

エラー娘「この戦いは相撲の原型と言われ、出雲は相撲発祥の地と言う人もいるんだ」

島風「島根って色々発祥してるんだねー」

エラー娘「オオクニヌシとコトシロヌシは国ゆずりに同意、その代わりオオクニヌシが『私の宮殿を造ってくれ、もの凄く立派に!』と言う条件を出したのね」

エラー娘「高天原サイドはそれを了承、今の出雲大社を建造したのさ」

雷「へー」

エラー娘「島根の人間は、そういう歴史の上で生きてきたのさ」

島風「何だかいい話だね!」

響「うん、とても綺麗に纏まってたよ」

エラー娘「ふ~…疲れたー…しばらく寝かせてー」

島風「あ、ダメだよ!」

エラー娘「後はあんたらで自習してて~………ぐが~」zzz

雷「……はや…」

誤字った…

×エラー娘「んで、こうなりゃ実力行使と言う訳で、今度はタケミカズチを派遣、タケちゃんは県を見せながらオオクニヌシに国ゆずりを迫ったのね」

◯エラー娘「んで、こうなりゃ実力行使と言う訳で、今度はタケミカズチを派遣、タケちゃんは剣を見せながらオオクニヌシに国ゆずりを迫ったのね」

今日は寝ます、お休みなさい…

暁「ていうか…自習って言ってもどういうのよ?」

響「…取り敢えず為になるような事を話せば良いんじゃないかな」

電「そだね!何話す?」

島風「何にしようかな~」

響「…そういえば、今日は何の日だか知ってるかい?」

暁「知らないわよ?」

雷「まだクリスマスじゃないと思うけど…」

響「今日は12月6日、音の日だよ」

島風「え…?いにむ?」

響「いにむって何だよそれ、マジどんだけ~?」

暁「じゃあ何で音の日なの?語呂が合わないわよ!」

響「記念日が全部語呂合わせになっている訳じゃないでしょ?」

暁「確かにそうだけど…」

響「1887年の今日、かの有名な発明王のトーマス・エジソン氏が自ら発明した蓄音機で録音と再生に成功した日だよ」

暁「だから音の日なのね!」

響「まあエジソン氏が亡くなって70年ちょっと経つけど…今でも音について様々な研究がされている、例えばこれ!」

キーーーーーーン!!!!

アックーム「ウワァ!?何ダ何ダ!?」ボフッ

暁「あ、変身が解けちゃった!?」

島風「何か頭がキンキンする…」

響「聴力検査とかでありそうな音だよね?」

電「このキーンっていう音って何?」

響「大人には聞こえない音、またの名を『モスキート音』」

暁「大人には聞こえない音?私には聞こえたわよ!」

アックーム「ワタシニモガッツリ…」

響「当たり前さ、まだまだ序の口だもの」

雷「これよりもっと高い音ってあるの?」

響「あるさ、黒板を見て」カキカキ

    17,000Hz 高
    16,000Hz
    15,000Hz
   ◯14,000Hz ↑
    12,000Hz
    10,000Hz
     8,000Hz 低

雷「もの凄く高いところまであるのね!」

響「今聞いたのが8,000Hz、これはまだ大人にも聞こえる音だね」

電「えっと…なんで14,000Hzにだけ◯が横にあるの?」

響「大人には聞こえない音だけあって個人差はあるけど、14,000Hzあたりから大人は聞こえなくなってくるらしい」

島風「大人へのボーダーラインって訳だね!」

アックーム「ギギギ…ソレ以上ノ音ヲ携帯電話デ使エバ…授業中先生ニ悟ラレズ情報交換ガ出来ルナ!」

暁「授業中にケータイ電話を触っちゃダメよ!」ベシッ!!

アックーム「オ”ッ!?……ハ~イ…」

電「でもキーンって音ちょっと苦手かも」

響「そうなんだよ…この音は私たち若者には不快に感じるらしい」

アックーム「ワタシモ不快感ガ凄イノダガ…」

響「君は…うん、コウモリだから仕方ない」

電「…ちょっと遠くにいた方が…」

アックーム「ソウダナ…久シブリニピアノヲ弾イテクル…ギギ」

暁「あ!コラ!ポルターガイストって思われちゃうでしょ……って行っちゃった……」

雷「コウモリだからね、うん」

響「…この音は元はと言えばイギリスでお店の前にたむろするチンピラを追っ払うために使ってたくらいだし…それがちょっとネックなんだよね…」

電「私たちが聞いても大丈夫なの?」

響「体の影響はないから大丈夫だよ、ただ少しだけ『やだな~』って感じるかもしれないけど耳が若い印だよ!」

暁「じゃあ高い音が聞こえるほど私たちの耳が若いってこと?」

響「そういう事さ、という訳で今日は皆のためにテストを用意したよ!」

島風「て、テスト!?ちょっと練習したいかも…」

響「そういうと思って練習ものもあるよ、三つの音を順番に出すから耳を澄ませて聴いてみて」

雷「私が居るじゃない!一緒なら怖くないわ!」

リンク:http://itsd210.s24.xrea.com/ja/mosquito_sound/

響「画面の前の皆はこのサイトで音を聴けばいいけど…結構高音だから聞こえるかどうかに関わらず音量のあげ過ぎに十分注意して聴いてね?」

島風「それじゃあ、いってみよー!」

響「それじゃあ音を出すよ…それっ!」

10,000Hz

キーーーーー!

暁「…聞こえるわ!」

雷「私も!」

島風「こっちも大丈夫!」

響「では…次!」

12,000Hz

チーーーーー!

雷「…まだ大丈夫よ」

電「うん!」

響「じゃあ次!」

14,000Hz

ツーーーーー…

雷「…全部聞こえたわ!」

電「なのです!」

響「準備は良さそうだね」

島風「う~…でも、頭がくらくらする…」

響「…大丈夫?」

島風「大丈夫だ、問題ない」

響「ホントかよ」

暁「これぐらい余裕よ!」

響「それじゃあ本番行ってみるよ!」

ーーー練習とほとんど内容が同じなので省略しますーーー

暁「…全部聞こえたわ!!」

島風「やったね!」

響「私も16,000Hzまで行けたよ」

電「そういえば、司令官さん達はどこまで聞こえるのかな?」

響「少なくとも瑞鳳さんや大鳳さんは聞こえるんじゃないかな?」

島風「足柄さんと長門さんは!?」

響「…知らんな」

暁「えー…」

響「…まあ、気になるならこの機械をあげるからこれでテストしてみれば?」

電「了解なのです!」

響「じゃー…少し休憩しようか…」

ーーー数時間後ーーー

島風「そういえばさー…もうすぐ待ちに待ったクリスマスだよねー」

雷「じゃー…まだ早いけど、お約束行ってみましょ!」

電「せーのっ!」


雷「メリークリスマス!」

電「メリークリスマス!」

暁「…メリークリスマス!」

島風「メリークリスマス!」

響「メリークリスマスイーヴ!」

暁「……響!そこはメリークリスマスでしょ!?」

響「でも…まだクリスマスじゃないよ?お祝いの言葉もメリークリスマスイヴの方が近いさ」

島風「そうなんだ!メリークリスマスイヴなんだ!」

暁「早速感化されてるし…」

電「でも…よく考えれば不思議な話だよね?」

暁「そうよね~…クリスマスよりクリスマスイヴの方が盛り上がるのに~」

雷「どうしてみんなメリークリスマスイヴって言わないの?」

響「イチゴのケーキを食べるのも…」

島風「プレゼントをもらうのもイヴの夜だよね!」

暁「司令官とモノリスみたいな人たちが集まって会議するのもやっぱりイヴの夜!」

島風「じゃあクリスマスイヴについて勉強しよ!」

響「姉さん、教科書を読んでみて」

暁「えっと…何々?12月25日はクリスマス、その前日はクリスマスイヴです」

暁「実はイブとは、前日という意味ではありません」

島風「…!?」

暁「イブはイブニングのイブ、すなわち夜の事です」

電「えぇっ!?って事は…25日がクリスマス、24日はクリスマスの夜って事?」

雷「訳が分からないよ…」

島風「25日がクリスマスなんだから~」

暁「24日はどう考えてもクリスマスの前日よね?」

雷「…なんか変だね」

響「…皆で考えてみよう」

島風「そうだね!」


暁「はいはい!私の答えを聞いてちょうだい!」

響「どうぞ」

暁「クリスマスの前後だけ時間の進み方が逆転するの!」

響「……は?」

暁「だから、25日の翌日が24日になるの!もうこれしかないわよね!?」

エラー娘「…ないわー」

響「いつから起きてたんですか…」

暁「う~ん…自分で言ってて無理を感じるわね……いやいや!もっと自分に自信を持たなきゃ!!」

エラー娘「止めろ、自信過剰が自信もっても更にウザくなるだけだから止めろ」

暁「ちょ、辛辣…ッ」

電「あの…私の意見を聞いてください」

響「どうぞ」

電「あの…クリスマスイヴってホントのホントの昔は…12月24日の深夜24時からスタートだったんじゃないかと思います」

ざわ…ざわざわ…ざわざわ…

電「これだと日付はもう25日になってるし…つまり25日の夜だからクリスマスの夜って事なのです!」

エラー娘「そうだよね」

響「うんうん」

電「でも24時だと真夜中すぎて不便だから…次第にお祭りは早くやるようになって…今じゃ24になった瞬間クリスマスイヴが始まるって訳なのです!」

暁「おおお~」

島風「なるほど~」

響「ハラショー!」

エラー娘「う~ん…何回見ても電の本気は、正に傑作だY!」

雷「電…アンタ腐った物でも食べたの?」

電「えっ!?ち、違うのです!」

雷「ホントに?」

電「断じて!!」

エラー娘「そう言うのは良いから…」

雷「あ、ごめん…代わりに私の意見も聞いてくれる?」

響「どうぞ」

雷「えっとね…クリスマスを日本に伝えた人が…日付を間違えた!!」

エラー娘「ザビエル氏嘗めてんじゃねぇぞデコ助野郎!!」

雷「えぇ…?ダメだった?」

エラー娘「ダメもダメ!!電の意見の方が良いだよ!!」

電「だよ…?」

島風「先生!誰のが正しいの?」

エラー娘「電だね」

電「即答!?」

エラー娘「だって…一番信憑性が高いもん」

電「えと…更に付け加えちゃうと…お祭りがどんなに早く始まるようになっても、24日0時にメリークリスマスイヴとは言わないのです!」

エラー娘「あ、これ電が勝ったわ」

響「…そうだね、ほとんど勝利と言っても良いよね」

電「そ、そんな…こと…」

暁「…ホントにその説があってるのか教科書を見て決めましょ?」

エラー娘「…なんで」

暁「だって…ねぇ?」

エラー娘「おいそこ、はぐらかすな!」

暁「えっと…し、島風!読んでみて!!」

島風「えっと…なになに…昔、中東やヨーロッパでクリスマスのお祝いが始まった頃は、日が沈んだ直後を一日の始まりとしていました」

雷「ふんふん」

島風「12月25日は24日の日の入り後から始まるという具合です」

響「…お?」

島風「つまり現在の12月24日の夜は、昔は12月25の夜…」



島風「即ち、クリスマスの夜だったという訳です…」

雷「な、成る程~」

エラー娘「電、惜しい~」

電「え、えへへ…?」

暁「私、惜しい~」

エラー娘「寝言は寝て言えよこの似非レディー!!」

暁「誰が似非レディーよ!」

島風「ねえねえ…」

電「どうしたの?」

島風「クリスマスイヴが…クリスマスの前日なのに…イブは夜だけど…24日はイブじゃなくて…」

エラー娘「あぁぁぁ~っ!鬱陶しい!!」

暁「結局何が言いたいの?」

島風「ええと…クリスマスが25日で、イブってホントは前日じゃないってのは分かったんだけど…クリスマスって一体何の日?」

雷「それは!司令官と一緒に過ごす日!」

電「サンタさんからクリスマスプレゼントをもらう日!」

エラー娘「いや、島風が知りたいのはそういう事じゃないから」

雷(いや、それはわかってるって…)

電「…あぅ」

響「ネタにマジで返さないでよ…」

エラー娘「…島風、教科書読んで」

島風「えっと…12月25日はクリスマスで、イエス・キリストの誕生日を祝う日です、ケーキもプレゼントも誕生日のお祝いをするためのアイテムです」

島風「な~んだ、そうだったんだ!」

暁「…まあ、そんなとこじゃないかと思ってたわよ」

響「…それでは改めて!」





エラー娘・島風・暁・響・雷・電「メリークリスマス(なのです)!!」

ーーー数日後ーー

雷「ひひひひひぇぇぇぇぇぇぇぇ……ささささささむむむむむむむいいいいい……」ガタガタガタガタガタガタガタ

響「今日は今年一番の寒さらしいからね」

島風「H型装備*でもここまで寒いなんて…」

雷「わ、わるるるいいけけけどど…とと冬眠ししなななくくくちゃちゃちゃ…」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

響「明日はクリスマスだから…頑張れ!」

島風「そうだよ!」

雷「……しししょうがががないいわねねね…がががが頑張ってみるるるる…」ガタガタガタガタガタガタガタ

島風「……あ!ホットドリンクがあった!ごめん!すぐ飲ませるから!!」

雷「あたたたかかかくくくなるるるならいいいよよよ…んくっ…はー!」

島風「どう?」

雷「生き返ったわ!」テカテカ

島風「良かったぁ~」

響「…」ホクホク

ーーー第1教室ーーー


暁「えー…本日は、ラッピングについての授業よ!」

島風「ラッピング?」

エラー娘「これこれ、それはワシの台詞ぢゃろう」

暁「ごめん…そんなことより、先生ってラッピングは得意?」

エラー娘「ほっほっほ、これくらいは常識だよ」

暁「さすが先生ね!」

雷「じゃあ早速行ってみよう!」

暁「ラッピングと言ったらまず葉包装紙が必要よね!誰か持ってきてる?」

島風「…持って来てない」

響「ないない」

雷「…持って来てないわ」

電「私も……なのです…」

暁「…しょうがないわね~」

エラー娘「そういうお前は持って来てんの?」

暁「あっ」

エラー娘「…」

*『H型装備』、艦娘専用の防寒鎧。船型パーツの代わりにコートを着る。


エラー娘「…これじゃあラッピングの授業はできないね~」

暁「何よ…そんな言い方しなくても…」

エラー娘「それでは諸君!礼!!」


ご愛読ありがとうございました!>>1先生の次回作をご期待ください!



響「……えっ?」

雷「ちょ、どういう事!?」

エラー娘「あのねぇ…授業が続行不可能な場合、早々に終わらせて次に進む方が合理的よ!」

電「…あっ!そう言えば聞きたい事があったのです!」

響「…では先生、この授業は電の質問についての授業というのはどうかな?」

暁「そうよ!このまま授業終わりじゃ悲しいもの!」

エラー娘「しょうがない子ねェ…」

電「えっと…この前青いダイヤモンドをプレゼントしてもらった時包装紙に包んであったんだけど…」

エラー娘「おいおい…お前ホープ・ダイヤモンド押し付けられてんぞ!?」

電「そ、そんな事ないのです!!」

響「…質問を続けて」

電「えっと…それで、包装紙を上手く剥がせなくてビリビリに裂いちゃったのです…」

エラー娘「…不器用な女だこと…」

電「…そんな事言われたって難しい物は難しいのですっ!!」

暁「ふふん、アレにはコツがあるのよ?」

島風「どんなコツなの?」

暁「包装紙のテープを剥がすときはテープにドライヤーの温風を当てると良いのよ!」

響「ふむふむ」

暁「そうするとテープのノリが柔らかくなって…簡単に剥がれるって訳なのよ!」

電「そんな裏技があったなんて…やっぱり暁ちゃんは凄いのです!」

暁「これが私の実力ってものよ!」

雷「あー…もうちょっと早く知ってればなぁ…」

電「ど、どうしたの?」

雷「実はね?司令官からプレゼント貰った時に包んであった包装紙がめちゃくちゃかっこ良かったからとっておきたかったんだけど…」

エラー娘「…破いちゃった訳ね」

雷「そうなのよ…」

電「かっこいいってどんな包装紙?」

雷「世界中のアスリートの顔が書かれた包装紙よ!」

暁「いや逆にどうやって作ったのよ!?」

エラー娘「…」

雷「…な、何よ?」




エラー娘「きんもー☆」ベシッ!!

雷「あいたっ!?」

エラー娘「えー?その年で腐女子ー?ないわー!」ベシベシベシ!!

雷「痛い痛い!」

エラー娘「腐女子が許されるのは喪女dうぎゅっ!?!」グキッ

響「…」

雷「ひ、響…」

エラー娘「か、かんにんしてつかあさい…」

響「ダメです」

島風「……簡単なテープの剥がし方はわかったけど…包装紙がないから試せないなぁ…」

暁「そうよね…こういう勉強は実践してみないとね~」

エラー娘「そ、それならさ!自分たちで包装紙を作ってみるのはどうよ!?」

響「…それだ!」

エラー娘「作り方はこんな感じ!」

1:アルミホイルを12cm角くらいに切る
2:そのアルミホイルを軽く丸める
3:それをしわが残るように広げる
4:拡大カラーコピーする(色はお好みで)

雷「なるほど!アルミホイルのしわが包装紙の模様になる訳ね!」

エラー娘「家にカラーコピー機がない場合は…近くのコンビニに行けば良いよ!」


キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン…

島風「それじゃあ先生!言い出しっぺなんだから…コンビニに行って人数分の包装紙を作って来て!」

エラー娘「な、何だって!?」

島風「それとついでだし…こんがり肉とか買って来てね」

雷「私もお願いするわ!」

暁「皆ずるい!私もお願い!」

エラー娘「私はテメェらの使い走りじゃねェンだよ!!」

電「あの…私は…お、お菓子を…」


ズガァァァン!!!

エラー娘「いい加減にしないと…汚ねェ花火コースですよォ…?」

島風「すいませんでした…」ドゲザァ

雷「あう…」

電「…」シュン

エラー娘「…そんな顔したってダメ」

暁「むー!」

エラー娘「はいはい、あきらめなさーい!次の授業に行きますよー!」

響「…後で買ってよね」

エラー娘「だから買わないって言ってるでしょうが」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さてー…今日はこのぐらい?」

電「なのです!」

雷「…明日はクリスマスかぁ」

エラー娘「クリスマスと言えばサンタさんだよね!」

電「そうそう、毎年プレゼント持って来てくれるのです!」

島風「私のところには来た事ないかなー…」

暁「当然よ!サンタさんなんて本当は居ないのよ!」

電「そんな事ないのです!」

エラー娘「ええと…普段の行いが悪い子には来てくれないという逸話があるけど…」

島風「そんなぁ…私いい子にしてるのに…」

暁「だーかーらー…サンタさんは居ないの!分かった?」

雷「んー…暁はともかく島風の所に来ないのがおかしいよね…」

暁「ちょ、それどういう意味!?」

エラー娘「そのまんま!アンタはサンタさんを信じない悪い子って事ね♪」

響「…私が考えるに、サンタの世界人手不足じゃないのかい?」

暁「人手不足ぅ?」

響「この世には私みたいないい子がたくさん居る訳で…」

雷(よくもまあ…)

エラー娘(割と自信あるみたいだね…)

響「サンタさんがプレゼントを配りきれてない…そう考えるのが妥当じゃないのかい?」

雷「なるほどね~…それで島風と暁の所にはプレゼントが来ないって寸法なのね」

暁「ちょ、何で私もなのよ!?」

エラー娘(コイツの場合は多分…サンタさんを信じてないから届かないってだけじゃないのかな~)

島風(それはないと思うけど…そんな薄情なサンタさん聞いた事ないよ)

響「因にサンタさんがクリスマスの間に全ての良い子にプレゼントを配りきるためには…1秒あたり1000件の家を回らなくちゃ行けない」

電「1秒で1000件って…」

エラー娘「ハハッ、ムリゲー」

響「なので現状は…サンタさんが来てくれるのを気長に待つしかない訳だ」

島風「いやだ~!我慢できない~!」

電「良い子にしてればそのうち来てくれるのです!」

エラー娘「そうそう!島風は良い子だもん!」

雷「だけど…やっぱり納得がいかないわ、響や電の所には来たってのに…なぜ島風に挨拶一つくらいないのかしら!?」

雷「幾ら人手不足といっても…これは重大な問題よ!!サンタさんをもっと増やすべきよ!」

エラー娘「でも…なり手が居ないから少ないんじゃないの~?」

雷「あ…そうかもしれない…」

電「大変だもん…世界中走り回ってプレゼンと配るなんて…ってかそもそもサンタさんって普通になれるのかな?」

エラー娘「教科書に書いてある」

暁「えっ!?書いてある物なの!?」

雷「早速読んでみましょ!」

島風「えーと…グリーンランドには、国際サンタクロース協会という組織があります、そこで行われている公認サンタクロース試験に合格する事でサンタになる事ができます」

雷「サンタクロースになるための試験があるんだ!?」

響「成る程…資格制という訳だ」

電「確かに夜中に人のお家に入るお仕事だから誰でも良いって訳にはいかないのです…」

響「これに受かれば私たちもサンタクロースになれる訳だ」

雷「…!良い事思いついたわ!皆でサンタクロースになればサンタ界の人手不足も一気に解消よ!」

島風「私の所にもサンタさんが来てくれるんだー!」

エラー娘「エクセレントなアイデアだねー!世界中の良いこのために天を駆け抜ける…最高じゃない!」

電「えっと…サンタさんになるためのテストってどんなの?」

響「それじゃあ…皆でテストの対策を考えよう」

その1:スピーチ

雷「すぴーち?なにそれ?」

エラー娘「…少佐が得意そうな奴が来たよ」

響「そうなの?英語とノルウェー語でのスピーチってあったけど…」

島風「えーっ!?」

エラー娘「あ、これ無理だわ、お疲かれっしたー」

暁「やる前から諦めないの!」

電「…やっぱり世界を飛び回るから…よく考えたら外国語は使えないと…」

響「その点は私に御任せだね」

雷「まあ、英語とノルウェー語は勉強しとけって事ね」

響「うん、だから私が優しく教えようと思うよ」

島風「お姉ちゃん!お願いだからね!」

暁「…で?他にもあるの?」

響「うん、次は…」

その2:体力テスト

電「た、体力?」

雷「まあ…サンタさんっておじいちゃんが居そうだし…私たちの運動神経なら楽勝ね!」

響「テストの内容だけど…まずプレゼントを持って50mをダッシュ!」

エラー娘「サンタは時間との戦いだもんねー」

島風「プレゼントを背負うって実践的だよね」

響「次は…はしごを使って家の屋根に上り…煙突から入る!」

島風「大変そうだね…」

暁「煙突から入る時って…落っこちてお尻ぶつけちゃいそうよね…」

エラー娘「そうなる奴はサンタ失格ってこと、これはテストだぜ!」

電「それから…どうするの?」

響「家の中に入ったら…もみの木の下にプレゼントをおいた後、そこにあるミルクとクッキーを平らげる!」

暁「走った後にそんな事したら…キツくない?」

響「そして入って来た煙突を上って屋根から出た後…元の位置に戻る」

雷「…結構ハードね…」

響「しかもここまでの動作を2分以内でやらなきゃ行けない…」

エラー娘「気でも狂ったんじゃないのか!?」

島風「あれ…?なんか私行けそうな気がして来た」

エラー娘「上り下りができなきゃ終わりだけどね」

響「とにかく、体力テストをまとめるとこんな感じだね」

1:50m走(荷物アリ)
2:梯子上り>煙突通過
3:クッキー・ミルク一気食い
4:元の位置に戻る
(制限時間2分)

響「そして更に…」

雷「まだあんの!?」

響「トナカイの乗り方やサンタの体操など…覚えなくてはならない事が盛りだくさんだよ」

島風「…大変だ」

エラー娘「これはちょっと厳しいねー」

雷「だ、大丈夫よ!トレーニングを重ねれば…!」

響「待て、更に申し込み資格があるらしいよ」

雷「そんなのまであるの?」

電「どんな資格なの?」

響「…聞きたい?」

島風「聞きたい」

響「じゃあ言うよ…この教科書に書かれている資格だけど…」


響「体重120kg以上が必要と書かれている」

雷「…えーーーーっ?!」

響「これは太っていた方がサンタらしいという事だ、見た目も少し偉そうでないと」

暁「言われてみれば…やせたサンタさんって絵にならないわね~」

雷「でもそんなに太ったりしたら…きっと煙突通り抜けられないわよ!?」

エラー娘「厳しい申し込み条件に更にサンタにさせる気ゼロの厳しいテスト…これじゃあ人手不足になる訳だよ」

雷「って事は…私たちのプレゼントは…」

島風「…届かないってことになるのかな…」

『そんなオマエラに朗報!!』

響「この忌々しい声は…まさか!?」

飛行場姫「うぷぷ!遊びに来てやったよ!」Eサンタコス

電「さ…サンタさんのコスプレ?」

飛行場姫「いやあね…実はさっきサンタさんにこの地区のプレゼントを代わりに配達してほしいって頼みを押し付けられちゃってね~…言わばバイト中」

エラー娘「うひゃぁ…バイト!結構難しい職だねー!」

飛行場姫「は?」

雷「いやいやだから…荷物持ち奪取とかスピーチとか…あの難しいの!」

飛行場姫「オマエラ何言ってんの?こんなところに入院したら?」

エラー娘「お前な…グリーンランドの公認サンタから引き受けたんじゃないの?」

飛行場姫「違うよ!私に押し付けて来たサンタの所属はドイツだったよ!なんかそこにも公認サンタがいるんだってさ!」

雷「ドイツにも公認サンタって居たのね!」

響(ドイツ…サンタ…まさか…)

暁「響、どうしたの?」

電「顔色が悪いけど…」

響「さっき読んだ教科書の中にこんなのがあったんだ」

響「えーと…ドイツのサンタの中には赤いサンタの他に黒いサンタも居ます、二人は一緒にソリに乗って子供達の家を回ります」

雷「黒いサンタって…カッコいいわね!」

飛行場姫「…私黒くないし」

響「赤いサンタは良い子におもちゃやお菓子をあげますが…黒いサンタは悪い子に動物の内蔵やジャガイモの皮など嫌な物をプレゼントします」

飛行場姫「そういえば…二人で子供の家を回るって聞いたよ」

響「もっと悪い子は手に持ってるプレゼントの袋で叩かれ…袋の中に入れられて連れて行かれてしまうらしい…」

暁「何よそれ…!」

電「そんなプレゼント嫌なのです!」

島風「…黒ってやっぱり悪なのかなぁ…」

雷「でで…アンタは結局どっちなのよ!」

島風「黒?赤?」

飛行場姫「それは…」


響「黒だね…」

雷「…黒ね…」

暁「絶対黒よ」

電「黒なのです…」

飛行場姫「んだよもう!失礼しちゃうなぁ!押し付けられたのは赤いサンタの仕事だってのに!」

雷「あ、そう…でもいらないわ!」

島風「それぐらい他のサンタさんが渡してくれるだろうし…」

電「なのです!」

飛行場姫「…むっかちーん☆もう怒ったぞ!オマエラにプレゼントなんかあげな~い!」

響「構わないさ…電を化け物に変える様な奴のプレゼントなんてどうせ嫌がらせだよ」

エラー娘「…ちょっと言い過ぎじゃないのかにゃー?」

飛行場姫「良いもん!オマエラにはジャガイモの皮も『レディーになれる薬』もあげないんだから!」

暁「レディーになれる薬!?」

飛行場姫「いらないって言ったからあげませ~ん!オマエラ一人寂しく過ごしてリア充でも呪ってろ!!」

ピューン…

エラー娘「…行っちゃった」

ーーーーーー

飛行場姫「んだよあいつら!罵倒するだけ罵倒しやがって…こうなったらもの凄い絶望を与えてやるんだからな!」

ビュオォォォォォォォ

飛行場姫「にしても…なんか雪が凄いなー…台風でも来てんの?」

バサッ…バサッ…

飛行場姫「おぉ?こんな吹雪の中に鳥がとんで…」



巨大な鳥「……」バサッ……バサッ……



飛行場姫「な……なんじゃありゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

飛行場姫「え?なに?どゆこと?」

飛行場姫「この馬鹿デカい鳥が羽撃いてる所為で吹雪が怒ってるって事?」

飛行場姫「てか、あんなデカい鳥が居る事自体あり得ないんですけど!私もう絶望でちびりそうだよ!」

巨大な鳥「……」ジーッ…

飛行場姫「うわ!見てる!めっちゃ見てるよ!どうしたら良い!?」

戦艦棲姫「あれは……天空の王、ジズ!?」

飛行場姫「え…?天空…なんだって?ていうかずっと袋ん中入ってたの!?」

戦艦棲姫「ええ、翼を広げれば太陽を覆い隠し、天をも貫く高さを持つ巨大な鳥よ…」

飛行場姫「何でそんな奴が町の上空に居るのよさ!?しかも何でクリスマスの日に吹雪巻き起こしてんの!?」

戦艦棲姫「私が聞きたいわよ!とにかくこの町から奴を追い出さないと大変な事になる!」

南方棲鬼「そうね、このままじゃこの町が吹き飛ばされる。そうでなくても雪に埋もれる!」

飛行場姫「だったらさぁ…ぶっ殺しちゃうしかないよねぇ…?」

戦艦棲姫「ふふ…悪夢と呼ばれた私たちにかかればこれしきの事は問題ないわ…!」

南方棲鬼「コイツを倒してクリスマスを守るんだから!」

今日は寝ます、気になる続きはまた明日…

めっちゃ誤字ってる…しまらねぇなぁオイ!

注*ソリに乗りながら戦っています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  サーモンの悪夢  天空の王者

  戦艦棲姫 Lv53
  飛行場姫 Lv52  ジズ Lv?
  南方棲鬼 LV52

    HP 39    HP50

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

BGM:http://www.youtube.com/watch?v=1BjdmQjbBtw

戦艦棲姫「21inch魚雷後期型!」

>21inch魚雷後期型

南方棲鬼「タ級!」

>21inch魚雷後期型>タ級

飛行場姫「飢えた狼!」

>21inch魚雷後期型>タ級>飢えた狼

戦艦棲姫「私の主砲は、ちょっとばかし響くわよ!?」ドォンッ!!!

ジズ「…っ」ズガァァァン!!

ジズに10のダメージ!

飛行場姫「直撃したけど…あれ、効いてんの?」

戦艦棲姫「手応えアリよ、間違いないわ」

ジズ「……!!」バサッ!!

ジズは周囲を翼で薙ぎ払った!

飛行場姫「のひょわぁぁぁぁ!?そ、ソリが!ソリが吹っ飛んじゃうって!」

南方棲鬼「トナカイさん大丈夫!?」

トナカイ「…」ダイジョウブ

戦艦棲姫達に11のダメージ!

戦艦棲姫「これは…少し厳しくなりそうね…」

南方棲鬼「…まだ分からないわよ、私たちの戦いはまだ始まったばっかり」

飛行場姫「いかにも打ち切りみたいな事言わないでよ…」

飛行場姫「み…深雪!」

>深雪

南方棲鬼「き…キスカ島!」

>深雪>キスカ島

戦艦棲姫「また『う』!?えーと…もうこのまま攻撃!」

飛行場姫「うぷぷ…浮遊要塞、発艦!」

浮遊要塞×3「…」リョウカイ

戦艦棲姫「まだ動くの?もう何年も使ってないみたいだけど…」

飛行場姫「使ってなくてもメンテナンスは欠かせないのです☆」

三機の浮遊要塞はジズに6のダメージを与えた!

飛行場姫「やっぱりこれじゃ弱いかね?」

戦艦棲姫「アイツには器用貧乏になっちゃってるのか…?」

浮遊要塞「…」シュン

戦艦棲姫「あ、いやいや!あなたが役に立たないとかそう言うのじゃないのよ!?アイツがデカ過ぎる所為だから!」

南方棲鬼「そうよ!飛行場姫のチューニングが間に合ってない事も考えられるわ!」

飛行場姫「なんぽーちゃん、コイツで巨大なチキンを作ったらオシオキね☆」

南方棲鬼「なんで!?」

ジズ「……っ!!ズシャッ!!

ジズは足から思い切り伸し掛かって来た!

飛行場姫「ふぁざなどぅ!!」

戦艦棲姫「ぐっ……!」

南方棲鬼「あわわ…これヤバいかも…!」

戦艦棲姫達に12のダメージ!

戦艦棲姫「ええと…う、ウイングオバー!」

>ウイングオバー

南方棲鬼「バーニア!」

>ウイングオバー>バーニア

飛行場姫「アイアンボトムサウンド…」

>ウイングオバー>バーニア>アイアンボトムサウンド

戦艦棲姫「あなたの頭に主砲の一撃っ!」ドォンッ!!

ジズ「ピェッ!」ズガァンッ!!

ジズに14のダメージ!

南方棲鬼「行けるっ!?」

ジズ「ピェェェェェェ!!!!」カッ!!!

ジズは強力な光を放った!

戦艦棲姫「っ!?」

飛行場姫「うぉっ眩しっ!!」

戦艦棲姫達に15のダメージ!

南方棲鬼「うぐ…あと一撃食らったら…ヤバい…」ボロボロ

飛行場姫「う~ん…絶望的な状況的で私快感に満ちてますけども…ここで負けるのはちょっと後味悪いです☆」

戦艦棲姫「ぐぬぬ…なんとか強力な一撃を与える事ができれば…!」

南方棲鬼「…ふ、袋の中を調べてみるよ……お?」ゴソゴソ…


イオナ「すー…すー…」zzz


南方棲鬼「…誰この子?」

飛行場姫「おーい、起きろー」ペシペシ

イオナ「すぴー…すぴー…」

戦艦棲姫「ここは危ないわよ、早く起きなさい?」

イオナ「…?」

南方棲鬼「あ、起きたわ!」

イオナ「…大きい鳥が居る。まだ夢の中?」

南方棲鬼「えーと…どうする?」ヒソヒソ

飛行場姫「…取り敢えず夢って事にして好き勝手やらせよ?」ヒソヒソ

南方棲鬼「良いのかなぁ…?」ヒソヒソ

飛行場姫「良いじゃん、何かこの子艦娘っぽいし」ヒソヒソ

イオナ「…?」

飛行場姫「ええとね…うん、夢の中だよ?」

イオナ「黒いサンタに袋の中に入れられたのも夢?」

飛行場姫「おぉ?多分そうじゃないの?」

イオナ「この夢から覚めるには。どうしたら良いの?」

飛行場姫「多分あの鳥を倒せば覚めるんじゃないかと…」

戦艦棲姫「ちょっと…さすがにあの巨大な奴の討伐を任せるのは無理が…」

イオナ「了解。潜水艦イ401、急速せんこ~」

ズズズズ…

飛行場姫「おお?本物の潜水艦が出て来たぞ?こんな上空でどうやって!?」

南方棲鬼(まさか…ホントに夢だったり!?)


イオナ『潜水艦イ401、魚雷発射管、全門、浸食魚雷装填完了』

イオナ『発射管一番から八番、諸元入力完了。発射、いつでも合点』

飛行場姫「じゃあ早速で悪いけど…やっておしまい!」

イオナ『合点。火器管制、オンライン。追尾システム、標的をロックオン!』

戦艦棲姫「あ、体力削るだけでもいいかr…」

イオナ『発射!』

イオナは浸食魚雷を発射した!

ジズ「っ!?」ズガァァッ!!

ジズに60のダメージ!!

ジズ「ピェ…ェ…」シュワワワワ……

ジズは呆気なく消滅した!

戦艦棲姫「」

飛行場姫「…つえー」

南方棲鬼「艦娘なんて目じゃないわね」

イオナ『敵の消滅確認。これより帰投する』

イオナ「帰投、無事に帰れた」

飛行場姫「お疲れー…いやあ強いねー!」

戦艦棲姫「」

イオナ「?どうしてこの人は固まってるの?」

飛行場姫「気にするな!」

南方棲鬼(そりゃあんな所を見せられたらねぇ…)

イオナ「…夢。まだ覚めない」

飛行場姫「…うぷぷ!ごめん、実は夢じゃなかったんだよ!」

イオナ「夢じゃない?」

戦艦棲姫「……実は…」

ーーー事情解説中ーーー

イオナ「えっと…つまり貴方達はサンタの手伝い?」

南方棲鬼「そ、私らは今サンタさんの手伝いをしててね、その途中でデケェ鳥見つけてヤバい事になって袋調べたら貴方が居たって事よ」

飛行場姫「うぷ、騙してごめんね?」

イオナ「構わない。もう終わった事」

戦艦棲姫「あなた……めっちゃ良い子じゃないの…ほらほら、おいで?なでなでしてあげるわよ?」オイデ

イオナ「なでなでって何?」

戦艦棲姫「良いから」オイデ?

イオナ「…」トコトコ

戦艦棲姫「よしよし、良い子ね~」ナデナデ

イオナ「…ん、くすぐったい」

南方棲鬼(…良いなーなでなでしてもらえて)

戦艦棲姫「気持ちいい?」

イオナ「分からない。胸の中に少し変な気持ちがするのは何故?」

戦艦棲姫「…ふふ、どうしてかしらね?」

イオナ「でも。褒められるとちょっと嬉しい」

飛行場姫「当たり前だよ、褒められて嬉しくない奴なんてあんまり居ないしねー」

飛行場姫(あれー…?私最近変だぞー?何で褒められてとか嬉しいとか言っちゃってんですか。もうそろそろこの性格にも飽きて来たのかねぇ…)

戦艦棲姫「なでなで~なでなで~」ナデナデ

イオナ「…ん……」

飛行場姫「…ぷぷ、ちょっと急がなきゃならないからソイツなでなでさせたままでプレゼント配達するねー」

戦艦棲姫「構わないわよー」ナデナデ

イオナ「うにゅぅ…やっぱり慣れない」

南方棲鬼「嫌じゃ無いんでしょ?」

イオナ「嫌じゃない…多分」

戦艦棲姫「ふふー」ナデナデ

イオナ「…あ、私はイオナ」

戦艦棲姫「私は戦艦棲姫よ」

南方棲鬼「私は南方棲鬼よ、そしてこの白いのが飛行場姫」

飛行場姫「白いの言うな!!」

イオナ「おかしな人たち。でも不思議と悪くはない」

戦艦棲姫「うふふー」ナデナデ


飛行場姫(何なんだよぉ!!何でちょっと羨ましいかもとか思っちゃってんですか!?)

ーーー数時間後ーーー

飛行場姫「ふぅー…取り敢えずここは全部贈れたね…?」

サンタ「皆お疲れさま」

南方棲鬼「…サンタさん、ちょっと道中で巨大な鳥に出会ってしまって…」

サンタ「ああ…あの鳥は吹雪を巻き起こしていた原因だったけど…大丈夫だった?」

イオナ「私が殲滅した。大丈夫」

サンタ「そうかい…すまないね、厄介事押し付ける様な形になってしまって」

戦艦棲姫「何、気にする事は無いわ」

サンタ「それと…横須賀鎮守府の方にまだ届けられてないみたいだけど…どうしたの?」

飛行場姫「そこ?アイツらは私からのプレゼントいらないって言ったからあげませーん」

サンタ「本当にそんな事言ったのかい?」

飛行場姫「言ったさ、私からのプレゼントなんて信用できないってさ!」

サンタ「本当にそうかな?ただの照れ隠しだと思うよ?」

飛行場姫「いんや、悪いのはこっちだし…別に良いけどさ」

イオナ「悪い?貴方はあの子達に悪い事したの?」

飛行場姫「そうだよ?だからあれは言われて当然の事なの!言われて当然の事言われた腹いせに嫌なプレゼント送るのも可哀想でしょ?」

戦艦棲姫「何も送らないのも可哀想だと思うけど…」

サンタ「…君は自分のした事が悪いと自覚している、だから完全な悪じゃないと思うよ」

飛行場姫「お前何言っちゃってんの?今の私は絶望を求める様な奴だよ?そんなのがまともな訳無いじゃないか!」

サンタ「…いや、君は完全な悪じゃない、完全な悪だったら自分のやっている事を悪い事だと自覚できないはずだよ」

戦艦棲姫「…そうね、あの子は変わってしまったけど、人道に反する様な事は嫌いみたいよ」

イオナ「絶望を与えるのに、人道に反する事は嫌いなの?」

戦艦棲姫「絶望と言っても…あくまでも人道に適った絶望…その条件を付けて絶望を欲しているわ」

飛行場姫「人間、何事も加減という物がないと収集つかなくなるもんねぇ…そんな馬鹿にはなりたくないだけです☆」

サンタ「…何を言っても、君が完全に悪い人ではないのは確かだし…鎮守府の子にプレゼントを送っても良いんじゃないかな?」

南方棲鬼「そうよ!送ったって誰も怒らないわ!」

飛行場姫「…良いのかな~?嫌な物送っちゃうかもよ?」

戦艦棲姫「そう言って私たちに嫌な物を送りつけて来た事無いじゃない、貴方の憎まれ口程信用できない物は無いわ」

飛行場姫「あーはいはい、私は優しいですよー」

イオナ「…時間が無くなる、早く行った方が良い」

飛行場姫「ぷぷ、とびっきり絶望させてやるんだから」

サンタ「ちゃんと届けてね?」


ーーー横須賀鎮守府ーーー


飛行場姫「…お邪魔しますよーっと」

シーン…

飛行場姫「ぷぷ、オマエラのんきだねぇ…がちゃっと」


暁「すー…すー…」zzz

響「…」zzz

電「なの…で…すぴー…」zzz

雷「むにゃむにゃ…」zzz

島風「がーぎーぐーげー…」zzz

飛行場姫「…まずは、暁ちゃんからっと…なになに?指輪?まだ背伸びしてんのかよ…」

暁「一人前のレディーに…なる…」zzz

飛行場姫「んー…どうしようかねー…コイツにはまだ勿体ないしなー…」

暁「えへ…へぇ…」ポン

飛行場姫「コウモリのぬいぐるみでも良いっしょ、子供は子供らしくぬいぐるみ抱いてろってんでぃ」

飛行場姫「さーてと、次は…コイツだね?」

電「…すぴー…すぴー…」

飛行場姫「…えーと…コイツもぬいぐるみね…猫で良いかね?」

電「んにゅ…」ポン

飛行場姫「次は…雷ちゃんねー…なになに、スマホ?贅沢な奴だねぇ…ほれ…」

雷「しれぇ…かん…」

飛行場姫「相変わらず司令官好きな奴だねぇ、欲しい物に司令官って入れときゃ良かったのに」

飛行場姫「さーてと…コイツは…?」

響「……」zzz

飛行場姫「えーと…欲しい物は…ウォッカ?おいおい、子供は酒飲んじゃ行けないんだぞ?」

響「…」zzz

飛行場姫「…とりあえずマトリョーシカで良いか、うん」

響「…」ポン

飛行場姫「さーてと…最後はコイツね?」

島風「何でいびきはガ行が似合うのかなぁ…ぐがー…ふんがー…」zzz

飛行場姫「いや知らねぇよ…なになに、欲しい物は…プロテイン?変なの…」

島風「もっと…早く…なりたい…」ポン

飛行場姫「今のままでも良いと思うけどねぇ」


飛行場姫「さて…今回だけだかんね、次はあげないからね!」

島風「すぴー…すぴー…」

電「むにゃむにゃ…」


飛行場姫「…置き土産して帰ろうかね」

カキカキ、カキカキ

飛行場姫「よし、袋の中に入ってた奴もこいつらと出会うかもだし…これで良いよね」

飛行場姫「うぷ…たまには希望も、良いね」

スタスタ…


Dear 6th Destroyer

将来出会うであろう、
青いセーラー服の潜水艦娘をよろしくお願いします。
Merry christmas

From Santa Claus

今日は寝ます…

最後に書き込めるかテスト

ーーーー数分後ーーーー

飛行場姫「送ったよー」

戦艦棲姫「…お疲れさま」ポン

飛行場姫「お?何これ?」

戦艦棲姫「サンタさんがね、貴方は頑張ってるからご褒美にだって」

飛行場姫「えー…マジかよ…あのお人好しは…」

戦艦棲姫「…プレゼントをあげるのも貰うのも、今回だけでも良いんじゃない?」

飛行場姫「…余計なお世話だよ……馬鹿」

戦艦棲姫「あら?私に馬鹿って言うのは感心しないわね?そんな子にはお仕置きよ!」ムニーー

飛行場姫「いひゃいいひゃいっへ、ほっへひっはんな!」

戦艦棲姫「うふ…来年もよろしくね?」

飛行場姫「…うぷぷ、分かってますよー」


南方棲鬼「…ふふ」ニヤニヤ

イオナ「物陰から除かないで。皆の所に行こう」グイグイ

南方棲鬼「はいはい」


サンタ「……良い事だ、あの子達も結局は一人の女の子だからね…」

ーーーお正月ーーー



提督「新年明けまして、おめでとう御座います」

『おめでとう御座います!』

響「目出度いね」

電「サンタさんにプレゼントも貰ったし!」

暁「私のはぬいぐるみだったけどね…」

提督「お前ら、今日はどうするんだ?」

響「学校に新年の挨拶をしに行きます」

島風「先生元気かな?」

提督「凍えないようにな?」

暁「分かってるわよ!暁は大丈夫なんだから!」

ーーーその頃ーーー

イオナ「今日はお正月、何となくおめでたい気分」

イオナ「ところで、お正月って何?」

イオナ「…?」

新春カルタ大会、参加受付中!


イオナ「カルタ大会?カルタって何?」

おばあさん「カルタ大会はそこの港に停泊している船の中で行われるんだよ」

イオナ「あ…あけましておめでとうございます」ペコリ

おばあさん「明けましておめでとう、礼儀がいい子だねえ」

イオナ「そんなことは…ところで、あなたは誰?」

ヴィクトリー「私の名前かいね?ヴィクトリーだよ、世界で一番古い艦娘さね」

イオナ「世界で一番古い、世界で一番長生きと言う事?」

ヴィクトリー「そうなるねえ」

イオナ「ところで、カルタって?」

ヴィクトリー「ああ、そこは私が主催でね、優勝したら豪華景品がもらえるからぜひ参加していきなさい」

イオナ「…了解」

ヴィクトリー「と、言いたい所なんだけど…今年も参加者が集まらなくてねえ…」

イオナ「どうして?」

ヴィクトリー「一昔前となるとねえ、この時期には子供たちが押し寄せてきて目一杯楽しんでいったんだよ」

ヴィクトリー「私はそんな子供たちの声を聞くのが好きでねえ、でもこの調子だと今年も中止かねえ…」

イオナ「…どうにかする方法は?」

ヴィクトリー「あんたは優しい子だねえ…大丈夫だよ、私のことなんか気にしなくてもいいさね、これもきっと時代の流れ」

ヴィクトリー「このままおんぼろ船と一緒に忘れ去られてゆくのが運命なんだろうて…それじゃあね」

スタスタ…

イオナ「…どうにかしないと…」

ーーー歩くこと数十分ーーー


イオナ「…どうにかするといっても、どうすれば言い?」

イオナ「…私にはまだよく分からない」

雷「どうしたの?何か悩み事?」

イオナ「…誰?」

雷「雷よ、あなたは?」

イオナ「潜水艦イ401、イオナ」

雷「なるほど…貴方も艦娘なのね!」

イオナ「少し違うかもしれない」

雷「?それはそうと、何か悩み事でも?」

イオナ「あ…それは…」

雷「…?まあ私たちについてきなさい、ゆっくり聞いてあげるわ」

ーーー数時間後 逆又学校ーーー

響「…それで、つれてきたのがその子って訳かい」

雷「そうよ!」

電「だ、ダメだよ?無闇に連れて来たりしちゃ…」

イオナ「私に問題はない、それより貴方たちは誰?」

島風「私は島風!よろしくね!」

響「響さ、不死鳥の通り名もある駆逐艦だよ」

電「電です、よろしくお願いするのです!」

暁「暁よ!一人前のレディーとしてあつかってよね!」

雷「とまあ…なんだかんだで楽しいわよ?」

イオナ「そう…私は潜水艦イ401、イオナという名前がある」

電「そっか…イオナちゃん!よろしくね!」

イオナ「…ここはどこ?」

電「私たちが通う学校だよ!」

イオナ「学校って?」

雷「色んな事を勉強する所よ!」

イオナ「…物を覚える場所、言葉を覚える場所」

響「そんな感じだね」

イオナ「…」


エラー娘「よー!新年あけましておめでとうございまーす!」

雷「お目出度う御座います!」

エラー娘「ん?そいつはお客?」

イオナ「潜水艦イ401、イオナ」

エラー娘「私はエラー娘って呼ばれてる、本当の名前はとっくの昔に忘れたよ」

イオナ「宜しく」

エラー娘「…お、折角だから学校の中に入って新年会につきあってくれるかのお?」

イオナ「…でも」

エラー娘「大丈夫だって!ねえ?」

雷「大丈夫よ!」

響「構わないさ」

電「私も大丈夫なのです!」

暁「私もよ」

島風「いっぱい居た方が楽しいもん!」

エラー娘「ほら、皆もこういってるよ?」

イオナ「…」

エラー娘「どうすんの?」

イオナ「ええと…お邪魔、します」

エラー娘「ほいきた!ささ、中に入っていきな!」

ーーー教室ーーー

電「えへへ…お正月って良いね!身がきりりと引き締まるもん!」

暁「私は…正月に食べ物の食べ過ぎで…身が引き締まるどころかおなかがたぷんたぷんになりそう…」

島風「私は…ハンバーグ食べたよ!」

雷「おせちも良いけどハンバーグも良いわね~」

響「初日の出も見にいったし…駅伝も見たし…正月はのんびりしてていいよね」

イオナ「正月は皆のんびりしてるの?」

エラー娘「そんなもんよ、皆思い思いの正月を過ごしてる」

イオナ「…それが、お正月?」

エラー娘「そうだよー、お年玉貰ったりねー」

雷「私は司令官から貰うつもりよ!」

イオナ「お年玉?」

エラー娘「アンタは貰ってないの?」

イオナ「…お正月にはお年玉という物が貰えるの?」

エラー娘「そうだよ?ただのお金の詰め合わせだけどねー」

イオナ「…群像からまだ貰ってない」シュン

雷「あ……ごめん…」

イオナ「大丈夫、気にしてない」

響「本当に?」

イオナ「…少し気になるけど…」

エラー娘「……ん、手ぇ出せ」

イオナ「?」スッ

エラー娘「…代わりになるかどうかは分からないけど…あげる」

雷「あー…お年玉ね」ニヤニヤ

イオナ「これが…お年玉?」

エラー娘「そ、気に入らなかった?」

イオナ「…そんな事ない」キラキラ

エラー娘「そ、なら良かった」

電「そうだ!折角だから皆でイオナちゃんに年賀状を書かない?」

雷「良いわね!」

イオナ「年賀状?」

響「年賀状って言うのは…まあ、初手紙みたいな物だね」

エラー娘「ここで初手紙はちょっとおかしいと思うけど…ま、書いてみようか」

島風「折角だから…あいうえお作文みたいに書いてみようか!こんな感じに!」カキカキ

(あ)
(け)
(ま)
(し)
(て)

雷「それで行きましょ!」

電「あ、あっと驚く司令官さんが…」

(あ)あっと驚く提督が…

響「け、怪我をしたのは膝で…」

(け)怪我をしたのは膝で…

暁「ま、待て~!動くんじゃない!動いたら傷が広がる!」

(ま)待て~!動くんじゃない!動いたら傷が広がる!

雷「し、しばらく待ったてみたら…」

イオナ「しゃきーん」

雷「え!?しゃきーん!?」

(し)しゃきーん

島風「て、徹夜で結局朝まで提督業」

(て)徹夜で結局朝まで提督業

暁「これ……年賀状って呼べるのかしら?」

島風「年賀状じゃ…ないよね…?」

エラー娘「年賀状じゃないねー…どう見ても」

電「ごめんなさいなのです…」

イオナ「これが…年賀状」キラキラ

エラー娘「あ…なんか満足してるっぽいよ?」

響「年賀状を勘違いしているような気が…」

エラー娘「お次はカルタやってみますか!」

イオナ「かる…た…?」

島風「えっとね、カルタはお正月に遊ぶんだよ!」

響「…元々はポルトガル語のcartaが語源でトランプを意味する言葉だよ」

イオナ「何か…大事な事を忘れてたような…」

電「大事な事?」

イオナ「…あ、思い出した」

響「なんだい?」

イオナ「付いて来て」タッタッタ…

電「あ!イオナちゃん待って!」タッタッタ…

響「姉さん、後を追うよ」タッタッタ…

暁「え?あ、ちょっと待ちなさい!」タッタッタ……

島風「私も行くー!」タッタッタ…

雷「待ちなさーい!」タッタッタ…


エラー娘「慌ただしいのぉ…」

ーーーーーーーー

ヴィクトリー「はぁ…私もすっかり年を経ったねぇ…このおんぼろ船と同じだねぇ…」


イオナ「おばあさん、おばあさん、私カルタ大会に参加する」

ヴィクトリー「おやおや…本当に来てくれたんだねぇ…だけど参加者が集まらなくてねぇ…」

イオナ「…参加者ならたくさん居る、問題はない」

ヴィクトリー「…?」


暁「待ちなさいよ…はぁっ…はぁっ…」

雷「もー…急に飛び出してどうしたのよ~」

島風「お姉ちゃん、大丈夫?」

電「大丈夫だよ…」

響「…まさか…」

イオナ「ここに居る皆でカルタ大会に出る、宜しくお願いします!」ペコリ

雷「あー…そういう事ねー…」

ヴィクトリー「おお…こんなに沢山…!今年は久しぶりに楽しくなりそうだねぇ!」

ヴィクトリー「ささ、中にいらっしゃい!今日は楽しむよ!」

島風「おー!」

ーーー船内ーーー

ヴィクトリー「ルールは…まず私がカルタを一枚引いて、その文章を読み上げるから皆で同じ文章が書かれたカルタを当てなさい」

雷「面白そうね!」

島風「うん!」

響「頭の体操になりそうだね」

ヴィクトリー「じゃあお前さんたち、準備は良いかい?」

島風「大丈夫!」

イオナ「いつでも合点」

ヴィクトリー「では…カルタ大会、初め!」


雷「最初は何?」

ヴィクトリー「えーと…最初は『ち』、ちりも積もれば…山となる」

響「…どこだ…?」

イオナ「塵も積もれば山となる…これは、どういう意味?」

電「えっと、努力を積み重ねていけばいつかは大きな成果が得られる事なのです!」

イオナ「コツコツ歩く、そう言う意味?」

電「そんな感じなのです…あ!見つけた!」

イオナ「あっ…」

ヴィクトリー「えっと…お名前なんて言うの?」

電「電です!」

ヴィクトリー「電ちゃんね…電ちゃん、1枚先取!」

響「先攻は電か…」

雷「凄いわ!」

イオナ「…」シュン

島風「き、気にする事ないよ!次がんばろ!」

ヴィクトリー「次は…『へ』、下手の長談義」

イオナ「下手の…長談義…」

雷「どこかしらー?」

響「…それっ!」パシッ!

イオナ「!」パシッ!

電「は、早い…」

暁「どっちが先に取ったの…!?」

ヴィクトリー「…えーと、帽子ちゃんはなんて言うの?」

響「えと…響だよ」

ヴィクトリー「響ちゃんね…響ちゃん、1枚取得!」

イオナ「…」シュン

暁「ほぼ同時に取ったように見えてたけど…響が先に取ったのね……あのおばあちゃんただ者じゃないかも」

響「…ああ、ほとんど同時だったからね、どちらが先に取ったかを判別するのは難しかったはず」

ヴィクトリー「ええと次は…『わ』、割れ鍋に綴じ蓋」

イオナ「今度こそは取ってみせる」フンス

暁「大丈夫かしらねー?」

イオナ「…そこ!」パシッ

ヴィクトリー「…残念、お手付き!」

イオナ「…取れないのは…何故…?」

電「大丈夫だよ!次は取れる!」

暁「はーい!暁が取ったわ!」パシッ

ヴィクトリー「はいはい…暁ちゃん、一枚取得!」

暁「やったわ!」

ヴィクトリー「えーと…『は』、花より団子」

イオナ「…今度は…」

雷「えーと…どこかしらね…?」

イオナ「…!ここ!」パシッ

ヴィクトリー「ええと…イオナちゃん、一枚取得!」

イオナ「…やった」キラキラ

島風「良かったね!」

ヴィクトリー「次は…『と』年寄りの冷や水」

響「冷や水か…お風呂の後に飲むとおいしいよね」

暁「貴方何時もウォッカを飲もうとするくせに」

イオナ「…」ムム

雷「ええと…これ!」パシッ

ヴィクトリー「…お手付き、4秒!」

雷「ガーン!」

島風「ガーンって口で言う!?」

暁「そこ突っ込んじゃダメよ!!」



イオナ「…ここ…」パシッ

ヴィクトリー「イオナちゃん、二枚目取得!」

電「あ!いつの間に!」

イオナ「ふふん、これなら勝てる」

ヴィクトリー「『を』、お土産を、いっぱい持って来て、帰って来たよ」

雷「あ、ことわざでくると思ったら違ったわ」

イオナ「え…えと…」

電「お土産を…いっぱい持って来て帰って来たよ…?どこだろ…」

響「…ここか?」

ヴィクトリー「残念、お手付き!」

響「あららら…」

雷「ここよ!」

ヴィクトリー「残念、お手付き!」

雷「あら!?どうして?」

島風「あ!これだ!」

ヴィクトリー「…島風ちゃん、一枚取得!」

島風「やったっ!」

響「今度は島風か…」

イオナ「むむ、負けてられない」

ヴィクトリー「次は…『い』伊号潜水艦隊遠征中」

雷「長っ!?」

響「これは…難しそうだぞ…」

イオナ「……」

>スク水の女の子がお使いしているカルタ

イオナ「…これ…??」

ヴィクトリー「…イオナちゃん、三枚目取得!」

イオナ「…」エー

暁「信じられる?これ潜水艦娘の皆なのよ…?」

イオナ「…でも、よく考えたら私とあまり変わらない気がする」

暁「いやいや…貴方はセーラー服着てるでしょうが」

ヴィクトリー「『た』、大砲片手に砲雷撃戦」

雷「砲雷撃戦ってことは…戦艦の皆さんが書かれたカルタね!」

響「…どこにある…?」

島風「…これだ!」パシッ

ヴィクトリー「…島風ちゃん、二枚目取得!」

島風「やった!」

イオナ「…むむ」

ヴィクトリー「次は…『に』、肉を齧って骨を折る」

雷「うぇ、なんか恐ろしいのが来たわね…」

響「…そんなカルタ用意してあったのかい?」

ヴィクトリー「私も知らないんだよ…」

電「…これ?」パシッ

ヴィクトリー「そうそう……あ、電ちゃん、二枚目取得!」

電「やったのです!」

響「あ…」

ヴィクトリー「ええと…次は…『み』、…見取り図は結構複雑だ」

響「これだね」パシッ

雷「早っ!!もう見つけたの!?」

ヴィクトリー「…うん、響ちゃん、二枚目取得!」

響「…フッ」ファサッ

イオナ「おー…」パチパチパチ

電「凄いのです!」

今日は寝るー…

ヴィクトリー「次は…『が』、鎧袖一触大戦艦」

雷「また凄そうなのが…」

イオナ「大戦艦…?」

雷「知ってるの?」

イオナ「…」ムムム

雷(考え込んだ…この子の知り合いかな?)

イオナ「…あ、これ」パシッ!

雷「へ?その筒の用な物の中に入ってる子?」

ヴィクトリー「…イオナちゃん、四枚目取得!」

雷「正解なの!?」

ヴィクトリー「そうだよ?このコートを着てる女の子は霧の艦隊と呼ばれる子達の内の一人さ」

雷「そうだったんだ…」

ヴィクトリー「私も噂にしか聞いた事がないんだけどねぇ…確か霧と共に現れた艦隊だって聞いたよ?」

響「…深海棲艦とは別の艦隊…?」

ヴィクトリー「そうかもねぇ…ま、謎だらけの子達さ」

イオナ「…」

ヴィクトリー「さて…もう一頑張り行こうかね」

電「おー!」

ヴィクトリー「次は…『す』、酢の物を捧げる」

雷「酢の物を捧げる?一体誰に…?」

電「これなのです!」パシッ

ヴィクトリー「残念、お手付き!」

電「ありゃりゃ…」

暁「これよ!」パシッ

ヴィクトリー「…暁ちゃん、二枚目取得!」

暁「やったわ!」

ヴィクトリー「次は…『さ』、鞘の長さで負けちゃった」

雷「え…どゆこと?」

響「多分天龍さんが誰かと鞘の長さを競った所、どちらかが負けたという事じゃないかな?」

雷「そう言う事ね!」

島風「てことは…これだっ!」パシッ

ヴィクトリー「島風ちゃん、二枚目取得!」

島風「やったぁ!」

響「…おー」

ヴィクトリー「次は……『と』、取られたら取り返す、倍返しだ!」

電「倍返し?」

響「物を奪われて仕返し…って事じゃないかな?」

電「何でもかんでも仕返ししてたら鼬鼠ごっこな気がするんだけど…」

響「鼬鼠ごっこにならなくなるまでやるんだよ…」

電「め、目が怖い…」

暁「これね!」パシッ

ヴィクトリー「暁ちゃん、三枚目取得!」

暁「どうよ!」フフン

イオナ「…」ダラダラ

電「い、イオナちゃん!?お、落ち着いて!!」

島風「焦らない焦らない…深呼吸してー…ひっひっふー、ひっひっふー」

響「島風が言っても説得力が無い気が…」

ヴィクトリー「さて、あと五枚だよ」

響「…ラストスパートだね」

暁「イオナには負けたくないわね!」

イオナ「私も負けない、絶対に勝ってみせる」メラメラ

ヴィクトリー「さあ、カルタもたなわけ、頑張るんだよ」ホッホホ

ヴィクトリー「次は…『ち』、地球の平和はオイラが守るッス!」

暁「これね!」

ヴィクトリー「暁ちゃん、四枚目取得!」

暁「これでイオナとお揃いね!」

イオナ「…むむ」

雷「…あれ?私一枚も取ってない?」

電「今更過ぎるのです!」

ヴィクトリー「次…『い』、イルカの群れに遊ばれる」

響「懐かしいね…夏休みの時、空母ヲ級と一緒に海に潜ったっけ…」

暁「ちょ、勝手に遠くに行ってたの!?」

響「海を…泳いでみたかったんだ」

暁「まったく…見かけないと思ったらそういう事ね?」

響「…正直反省しているさ」

ヴィクトリー「次は…『ち』、地球の平和はオイラが守るッス!」

暁「これね!」

ヴィクトリー「暁ちゃん、四枚目取得!」

暁「これでイオナとお揃いね!」

イオナ「…むむ」

雷「…あれ?私一枚も取ってない?」

電「今更過ぎるのです!」

ヴィクトリー「次…『い』、イルカの群れに遊ばれる」

響「懐かしいね…夏休みの時、空母ヲ級と一緒に海に潜ったっけ…」

暁「ちょ、勝手に遠くに行ってたの!?」

響「海を…泳いでみたかったんだ」

暁「まったく…見かけないと思ったらそういう事ね?」

響「…正直反省しているさ」

あ、連投しちまってる…

雷「これね!!」パシッ

ヴィクトリー「雷ちゃん、一枚目取得!」

雷「やりぃっ!」

イオナ「おー…」

暁「な、なんだか雷が一気に追いついてきそうな気が…」

ヴィクトリー「次…『る』、類人猿と猫」

響「な、なんだか一昔前の小説に出てきそうな文章だね…」

電「ど、どうして類人猿…?」

島風「ほいさっ!」パシッ

雷「しまった!!」

ヴィクトリー「島風ちゃん、三枚目取得!」

島風「ふふん!」

雷「くっそう…」

ヴィクトリー「次…『み』、水を得た潜水艦」

暁「そりゃあ水に潜って活動する訳だしねぇ…」

電「それっ!」パシッ

雷「あ」

ヴィクトリー「電ちゃん、三枚目取得!」

電「やったぁ!」

響「…次の一手で勝負が決まる…」

暁「負けてられないわね!」

イオナ「うん…」メラメラ

最近投稿ペースぐだぐだでホンットすんません…

ヴィクトリー「最後は…『し』、島に流れ着いたら無人島」

雷「せめてこれは取りたいわね!」

響「そうだね…」

暁「ふふん!私が勝ちきるんだから!」

イオナ「いいや、私が勝つ」

島風「ううん!私が一番早いんだから!!」

ヴィクトリー「じゃあ最後は、ほぼ同時で取ろうかねぇ」

島風「よーし!じゃあ…!」

『いっせーのーで!!』

パシッ…

雷「おばあちゃん!どっちが取った!?」

イオナ「…」

響「…どうだい?」

電「おばあちゃん!」

暁「おば様!」

島風「…誰が取ったの?」

ヴィクトリー「…」



ヴィクトリー「…偏差で暁ちゃんが五枚目を取得!!」

暁「…!!やったぁっ!!」

雷「あー…最後持ってかれちゃったかー」

島風「さすがお姉ちゃんだねっ!」

電「強いのです!」

暁「これが私の真の実力よ!」

イオナ「…すごい」

暁「ふふん、もっと褒めなさい!」


イオナ「あの…私を…あなたの弟子にしてください…」ペコッ

暁「…へっ?」

電「で、弟子…?」

暁「いきなり何で…?」

イオナ「あなたはカルタが強い、だから弟子になる」

暁「え、えと…」

イオナ「お願いします…」ドゲザッ

暁「か、顔を上げて?」

イオナ「はい、師匠…」

暁「いやだから師匠じゃなくて…」

イオナ「私、師匠の稽古も耐えてみせます」

暁「えと…どうしよ」

電「まずは友達から初めてみよう…?」

暁「そ、そうね…」

イオナ「…師匠」

暁「えっとね…あの、私の事は…暁でいいから…」

イオナ「え…?」

暁「ええとね!だから、師匠とかそんな固いのじゃなくて…えっと、友達!もっと柔らかいの!」

イオナ「友…達?」

暁「そうよ!友達!」

島風「私たちと友達になろうよ!」

イオナ「友達……うん、師匠達が良いなら」

暁「じゃあ暁って呼んで!」

イオナ「ええと……暁…?」

暁「上出来よ!」

イオナ「…これが…友達…?」

電「うん!まだちょっと深い所もあるけど…」

イオナ「これが…友達」キラキラ




アックーム「…ギギ」ニヤニヤ

響「…って!君はずっと物陰から見ていたのかい!!イオナにバレない内に帰れったらもう!」グイグイ

ヴィクトリー「ほっほほ、こんな老いぼれに付き合ってくれてありがとうねぇ」

イオナ「大丈夫、こっちも楽しかった」

電「なのです!」

暁「まあ…楽しめたわ?」

ヴィクトリー「そこで…ご褒美とは少し違うけど…この船を貰ってくれないかねぇ?」

雷「えっ…良いの?」

ヴィクトリー「迷惑じゃなければ…」

響「…いいや、貰うさ」

島風「うん!ちょーだい!」

ヴィクトリー「すまないねぇ…毎日お手入れしないと行けないのが難点だけど…」

電「大丈夫なのです!私がきっちりチューンナップするのです!」

暁「そう言えば電って機械いじりが得意だったわね…」

ヴィクトリー「ありがとうね…あなた達、どこに住んでるの?」

暁「横須賀鎮守府で艦娘をやってるわ!」

響「姉さん…そう言う事はあまり人には話さない方が…」

ヴィクトリー「おや、これでも世界最古の艦娘やってるんだよ?」

雷「そ…そうだったの!?」

暁「全っ然気がつかなかった…」

ヴィクトリー「今はこの通り隠居生活を送ってるよ…ほっほほ」

響「そうですか…今日はありがとうございます」ペコリ

ヴィクトリー「じゃあ船の方は横須賀鎮守府に停泊させておくよ」

暁「ええ!おば様も時々遊びに来てよ!」

島風「おばあちゃん、またね!」

ヴィクトリー「またどこかで会おうね」

タッタッタッタ…


ヴィクトリー「さて…これから忙しくなるねぇ」ホッホホ

ーーー逆叉学校 第1教室ーーー



エラー娘「あ、お帰り」

電「ごめんなさい…急に出て行っちゃって…」

エラー娘「気にするな!ところでどこ行っとったん?」

イオナ「世界で一番長生きの艦娘とカルタ大会してた」

エラー娘「一番長生き…?ああ!ヴィクトリーお婆様ね?」

雷「知ってるの!?ってかお婆様って!?」

エラー娘「知ってるも何も…あの人は私の育て親みたいなもんだよ」

島風「えぇー…なんだか信じられない…」

エラー娘「信じられなくて結構、ところでさあ…そこの青いのはどーすんの?」

イオナ「青いの言わないで」

暁「イオナって呼びなさいよ!」

エラー娘「はいはい、それで…イオナはどーすんの?」

雷「どうするって…どゆこと?」

エラー娘「これからここに通って一緒に授業を受けるか、たまに様子を見に来るか、どっちにするか聞いてんの」

イオナ「そう言えば…どうしよ」

暁「折角だから一緒に通いましょうよ!」

イオナ「群像から許可を貰えたら、通えるかも」

エラー娘「んー…まあまずはその群像って人に許可を貰う事から始めなきゃあかんねー」

イオナ「…」

エラー娘「ま、もし貰えた時の為に一応入学手続きは進めておくけどね」

響「群像さんって人の意思関係なく入学させる気マンマンじゃないっすか…」

エラー娘「そりゃそうよ」

イオナ「とりあえず、帰ったら群像に相談してみる」

エラー娘「そうしてー」

雷「もう帰っちゃうの?」

イオナ「うん、みんなが心配するといけないから…」

島風「そっか…また遊びに来てよ?」

暁「そうよ!一緒に通えなくても帰りに会う事は出来るじゃない?」

イオナ「確かに…そうだね」

電「道中気をつけてね…?」

響「何かあったらすぐ駆けつけるから」

暁「悪者でも私がどんとやっつけちゃうから!」

イオナ「ありがとう…」

エラー娘「入学待ってるからねー」

響「もうここに通う事は確定事項なんですか…?」

イオナ「くすっ…じゃあ、またね」

バタン…

暁「行っちゃったわね…」


エラー娘「さーてと…どーすっかなー」

ーーー潜水艦イ401 艦内ーーー


イオナ「群像…ただいま」

群像「お帰り…さて、帰って来たばかりで申し訳ないが報告を頼む」

イオナ「ええと…朝、近くの港を歩いていたら自らを『世界最古の艦娘』と名乗るお婆さんと出会う」

イオナ「その人はカルタ大会を催そうとしていたけど参加者が集まらなかった」

群像「『艦娘』…噂には聞いた事がある、その世界最古と言われるぐらいだから相当古い艦なんだろう」

イオナ「その後、どうしようか町中を散策していた所、同じく駆逐艦級の艦娘と遭遇、その子が通う学校に連れて行かれる」

群像「学校にまで通えるとはな…一体どういう技術を使っているのかが気になる所だ…」

イオナ「その後、アイデアを閃いた天才な私はその艦娘達を連れてカルタ大会の会場に向かう」

群像「ちょっと待て、天才な私ってどういう事だ」

イオナ「杏平の映像ソフトの中のアニメの台詞、ものすごく劇画調だった」

群像「…あいつ『ハイソニックミクちゃん』の他にもアニメを持ち込んでたのか…」

イオナ「それと…群像に相談がある」

群像「相談?」

イオナ「あの…学校って楽しい?」

群像「…?」

イオナ「えとね、学校の先生から『入学しないか?』って言われたから…単刀直入に言うと学校に通って良いかな?という事」

群像「学校か…」

イオナ「群像…どうなの?」

群像「…その学校がお前にとって通いやすいなら…入学しても良いが…」

イオナ「大丈夫、ここからは結構近い」

群像「そう言う事じゃなくてだな…」

イオナ「?」

群像「…つまり、一緒に通う生徒が優しいかどうかだ」

イオナ「…大丈夫、仲良くしてくれた」

群像「そうか…ならば大丈夫だろう」

イオナ「群像…学校、通っても良い?」

群像「ああ、ところでその学校の名前は?」

イオナ「そう言えば…確か、『逆叉学校』って名前だった」

群像「逆叉…シャチの別名を学校の名前に持ってくるとはな…」

イオナ「シャチの別名だったんだ、知らなかった」

イオナ「じゃあ…明日にでも学校に行って許可貰えたと言ってくる」

群像「いいや…事前に俺が許可を出したと連絡をしておくよ」

イオナ「ごめんね…」

群像「気にする事はないさ」

バタン!!

ヒュウガ「は聞かせて貰いましたわよ!」

イオナ「あ、ヒュウガ」

ヒュウガ「イオナ姉様が学校に通うのならばこのヒュウガも連れて行ってくださいまし!」

イオナ「…さすがに無理だと思う」

群像「だな」

ヒュウガ「な、何故ですの!?」

イオナ「だって…ヒュウガの体は大人だもん」

群像「いやそっちかよ!?」ビシッ!!

ヒュウガ「大人の体!?でしたら姉様…このヒュウガと…じゅるり」

イオナ「群像、私はとりあえず学校に行って許可が貰えた事を伝える」

群像「いや、俺が伝える」

イオナ「いいや、私が伝える」

群像「いや、俺が伝える!」

ヒュウガ「ちょ…無視しないでくださいまし…」

イオナ「ここは私が伝える!」

群像「いやいや、ここは俺に任せておけ!」


ヒュウガ「え、ええと…わ、私でよろしければ…」

イオナ・群像「どうぞどうぞ」

ヒュウガ「ってうぉーい!!」ビシッ!!

イオナ「じゃあヒュウガ、早速…」

群像「……待てよ?逆又学校の電話番号って…知ってるか?」

イオナ「あ…」

ヒュウガ「…もう良いですわ、私が伝えに…」

イオナ「大丈夫、私が直接伝えてそのまま授業を受ける」キュピーン

ヒュウガ「おうふ…姉様っ!」ダキッ

イオナ「あう…離れて…」

あ、文字が抜けてる…

×ヒュウガ「は聞かせて貰いましたわよ!」

◯ヒュウガ「話は聞かせて貰いましたわよ!」

ーーー翌日ーーー

イオナ「さてと…じゃあ、行ってくる」

群像「気を付けろよ」

イオナ「またね」

ガチャ、バタン…


群像「ん…?結局これってイオナ任せじゃないのか…?」

ヒュウガ「今更過ぎるわよ!」

ーーー逆又学校ーーー

ガラッ!


イオナ「頼もー」


エラー娘「えー…ここは、ここであるからして…」

響「ふむふむ」

雷「なるなる」


イオナ「…あれ?」

エラー娘「あ、イオナじゃん!ここにきたという事は許可貰えたんだね?」

イオナ「うん」

島風「ホント!?」

暁「これから一緒に通えるのね!!」

エラー娘「よーし、じゃあ改めてこいつらに自己紹介しちゃって!」

イオナ「ええと…潜水艦イ401、イオナです…よろしくお願いします」

雷「ええ!改めて宜しくね!」

電「あ…そう言えば席はどうするの?」

エラー娘「暁と雷の間に椅子と机を置いたら?」

暁「良いわね!」

雷「ちょっと待ってて…?よっ…と…」

イオナ「手伝う、無理しないで」


ゴトッ…


雷「えへへ…宜しくね!」

イオナ「よろしく」チャクセキ



エラー娘「…さぁて!!今日はベルリンの壁について勉強しましょう!!」

島風「ベルリンの壁?」

イオナ「聞いた事はある」

エラー娘「1989年の11月10日、ドイツで旅行許可書発行の規制を緩める法律が作られ、自由に東西土ドイツを行き来出来るようになった直後、一人の音小神の勘違いによって崩れたよん」

響「ほう」

エラー娘「この事件は今や誰にも知られた歴史的名場面となっているよ」

イオナ「…記録」


雷「ううん…」

エラー娘「どーした?トイレなら早めに行っとけよー」

雷「違う違う!なんか教科書読んでるだけじゃー…なんて言うの?『歴史的名場面!!』って感じが実感出来ないのよねー」

暁「分かるわー…紙芝居とか映画みたいな臨場感がないとね!」

電「…それに、その一人の男の勘違いというのがどれだけお馬鹿な勘違いだったのかも分からないし…」

島風「うう…もうちょっとアニメみたいに分かりやすかったらなぁ」

エラー娘「それ既に誰かがやってます」


イオナ「!閃いた」ピンポーン

エラー娘「どーした?」フルイ

イオナ「…みんなでその歴史的な名場面を再現するというのは?」

エラー娘「…良いね!」

響「それなら楽しみながら覚えられるね」

雷「!私もつられて台本の内容が閃いたわ!ちょっと書き出してるから待ってて…」カキカキカキカキ…


暁「えぇー…いや、イオナが出した方法に難癖つける訳じゃないけど…さすがにそんなお笑いコンビのコントみたいな事は…」

エラー娘「漫才はテンポと間やで!」

雷「はーい、そんな事言ってる間に…台本書きだしたわよ!」キュピーン

暁「早っ!?」

島風「私よりも早ーい!」

誤字ったわ…すまんが脳内変換してくれ。

雷「それじゃあ、配役発表!」


イオナ:シャボウスキー政府報道官
雷:首相
島風:アナウンサー
電:国民A
暁:国民B
響:国民C
先生:ベルリンの壁

イオナ「政府報道官?」

暁「ええー…私ただの国民なのー?」

エラー娘「お前らはまだ良いよ、なんだよ壁って」

雷「ベルリンの壁よ?」

エラー娘「そりゃ知ってるよ!!そうじゃなくて何で私の役が壁なんだって聞いてるんだってばよ!?」

雷「いい?先生の役はね、この劇では主役なの!」

エラー娘「そんなんで誤摩化せないよ!?お前先生なんだと思ってやがる!?」

雷「はーい!劇を始めまーす!」

エラー娘(こ、このガキ…)

劇:『ベルリンの壁』開演

1989年11月…西ドイツと東ドイツを分ける壁が崩れ去る時が近づいていた…

雷「よーし!新しい法律が決まったわ!」

イオナ「首相、どんな法律?」

雷「この法律があれば西ドイツにさくっと行って…そこで自由にお買い物とかできたり出来るわ!」

イオナ「…早速みんなに伝えてくる」

雷「待ちなさい!いきなり国民のみんなに知らせちゃったら恐らくパニック状態になるわ」

イオナ(え…ピクニック状態?)

雷「だからベルリンの壁周辺の警備を整え、明日の夕方頃に発表する事!」

イオナ「…合点」

雷「じゃ、宜しくね!」

ガチャッ…


イオナ「首相はああ言ってたけど…ピクニック状態になっても特に問題はないと思う…」

イオナ「ならどうする?こういう時、今の私ならばどうする?」

イオナ「皆が西ドイツでピクニックしたいという可能性に賭け、今すぐ発表する事にする」

イオナ「早速アナウンサーに伝えてこなきゃ」

そして数分後…テレビのニュースで…


島風『ここで臨時ニュースをお伝えします、先ほど首相が自由に西ドイツに旅行が可能な法律を可決したとの情報がありました』

島風『政府報道官が発表したその時の様子をご覧ください』


イオナ『みんな、新しい法律が出来た』

イオナ『これからは西ドイツとかに旅行出来るよ』


暁「嘘っ!?やったぁ!!」

電「早速西の方に居るお母さんに会いに行くのです!」

響「母さん、どんな顔するかな」


エラー娘「はいはーい、こっから先は通行止めですよー」

暁「くぅぅ…折角西の方に行こうってのに…壁が邪魔臭いわ!」

電「ええと…どうしよ…?」

響「こんな壁なんか壊してやる!!」

エラー娘「ほいやっ」

暁「ちょ、避けないでよ!」

雷「そうよ!台本にはないんだから!!」

エラー娘「黙って殴られる馬鹿がどこの世に居るだぁ!?」

暁「このにっくき壁め~!私の主砲を食らいなさい!!」ジャキッ

エラー娘「待て待て待て待て!!ここで主砲取り出すなよ!?」

電「それじゃあ…碇なら良いのです?」スチャ

エラー娘「それもダメ!!」

響「わがまま言わないで壊れろっ!」ブンッ!

エラー娘「断る!そんな事は許されないんDA!」スカッ

雷「えい!」ボコッ!

エラー娘「痛っ!?それ結局ただの苛めやないかい!文句があるなら言ってよ!直すから!!」

響「無い!そんな物は無い!!」

エラー娘「無い物に八つ当たりする馬鹿が居るか!!」



イオナ「超重力砲、発射準備完了」キュイキュイキュイキュイキュイ…

エラー娘「…は?」

響「え?」

エラー娘「ちょ、冗談だよね?学校にビームを発射するとかしないよね?ていうかどうやって撃つのよさ!?」

イオナ「はっしゃぁ!」ドォォォォン!!!


エラー娘「うわぁーっ!?ば、バリアを展開しろーっ!どうなっても知らんぞーっ!!」

ズガァァァァン!!!!


シュゥゥゥ…

こうしてベルリンの壁は崩れ去り、ドイツが統一される事となったのです!


イオナ「ふう…これでベルリンの壁は木っ端微塵…」

エラー娘「お前ちょっと屋上来いや」

ーーー数分後ーーー

エラー娘「良い?アンタが艦娘とは違う存在だってのは分かった…だからって劇に本気になって学校に超重力砲放つなんて普通しないよね?」

イオナ「はい…」ズーン…

エラー娘「ったく…バリアの展開が遅れてたら学校もろとも町が消し飛んでたからね?次から気を付けるように!」

イオナ「ぐすっ…合点」

雷「全く…まさか本気になってくれるとは思わなかったわよ…」

響「それにしても…メンタルモデル…そんな物があったとは」

イオナ「うん、人類の体を極限までに再現した、コアもこの体にあるから艦艇の方を失っても活動出来る」

電「凄い…」

イオナ「また、人類達がネット上で使う様な所謂『掲示板』や、お茶会を意識した『チャットルーム』などでの情報交換も可能」

暁「…という事は、イオナ以外にもメンタルモデルってまだ居るのね?」

イオナ「居る、主に重巡級以上の艦隊に用意されている」

島風(重巡級…?)

島風「ねえ…もしかして、カルタ大会のときに書かれてたコートの人がそうだったり?」

イオナ「ハルナの事?」

電「あのコートの人ハルナさんって言うの?」

イオナ「うん、霧の艦隊の大戦艦級、現在は私たちの仲間」

雷「??霧の艦隊??仲間??」

イオナ「むむ…分かりやすく説明するのは難しい…」

エラー娘「…つまりソイツは今群像って奴の仲間ね?」

イオナ「うん」

暁「…霧の艦隊って…簡単に言うとどういう奴らなの?」

イオナ「…分からない」

エラー娘「…つまりアンノウンって訳か…」

響「…まあそんな事はどうでも良いさ、今は私たちの友達なんだから」

暁「それもそうね!」

イオナ「うん…」

エラー娘「さあて…気を取り直して授業を再会しますか!」

雷「はーい!」

イオナ「合点!」

ーーー 一方、第2教室ーーー

ドレッドノート「今回の授業は…」

  生物
珍しい生き物

三日月「本日は珍しい生き物を勉強しましょう!」

文月「珍しい生き物?どんなのかな?」

皐月「…多分八つ当たりするゴリラや、生態系が崩壊する程生き物を補食しまくるイビルジョーとか?」

文月「八つ当たりするおさるさん…そんなのが居たら怖いよ…」

望月「イビルジョーにかかったら…文月なんか丸呑みだね?」

文月「あわわ…あたし珍しい生き物なんか知らなくていいよぉ!」

望月「がおー!食ーべちゃうぞー!」

菊月「…」

望月「お”うっ!?無言でどつくの止めてよ!マジで痛いから!!」

菊月「……ならさっさと授業に集中しろ…」

長月「そうだ、誰か教科書を読んでくれ」

皐月「ボクが読むね!ええと…」


皐月「長崎県の南西部にある川の上流には、犬の様な鳴き声を出す蛙が居ます」

文月「かえるさんなのに『わん』って鳴くなんて…面白いねー!」

皐月「また、ブラジルのあたりには猫の様な鳴き声を出す蛙も居ます」

文月「えぇ!?」

長月「い、一応聞くが…それは本当に居るのか?」

ドレッドノート「実物がこれで御座います」

カエル「ニャー」


望月「コイツ…猫のように鳴くぞ!?」

長月「まさか…偽物じゃないよな?」

ドレッドノート「無論、現場から捕獲して来た実物で御座います」

長月「おいおい!勝手に捕まえて大丈夫か!?」

ドレッドノート「ご安心くださいませ、我々の前ではエコテロリスト等も取るに足りません」

皐月「いや…そんな問題じゃない気が…」

望月「てゆーか…なんか生意気、猫とか犬とかの気持ちが理解出来るなんてさ」

皐月「いや、その理屈はおかしい」

望月「冗談だってのに…」

文月「そう言えば…みんなの気持ちを理解するって事あんまり無かったよね…」

菊月「…そうだな…」

ドレッドノート「まあ、蛙に猫や犬の気持ちが理解出来ても意味がありません」

皐月「酷っ!?」

長月「あんまりな言い方だな…」

望月「ったく…センコーは分かってないねぇ…真に強い奴ってのは他人を思いはかる心があるもんなんだよ?」

ドレッドノート「それもまた事実…」

望月「って事でさ、ちょっと予定変更してみんなの気持ちを知り合おう大会的なのやらない?」

菊月「確かに…お互いの気持ちを理解する事は大切だが…」

三日月「良いじゃありませんこと?折角望月さんがやる気になってくれた事ですし」

文月「あたしも協力するよ~!」

皐月「うし!ボクも一肌脱いでやるよ!」

ドレッドノート「ここまで来てしまったら最早止める事は出来ませぬ…お付き合い致しましょう」

望月「あはは…ごめんね?気紛れに付き合わせちゃってさ」

皐月「って訳でいってみよー!」カキカキ

みんなの気持ちになって話してみよう

望月「まー…最初は菊月の気持ちから?例えばレストランで注文した物が…間違って届いたらどうする?」

菊月「当然食べるさ、もしくは間違ってますよと言うか」

望月「それが…新人が作ったとんでもなく不味い料理だったら…」

菊月「…が、我慢すれば…」

望月「いや、不味いとかそう言う次元じゃないレベルの不味さで…なんてーの?ジャイアンシチュークラス?」

菊月「何…だと…?」

皐月「うひゃぁ…食べたら死んじゃうかも系?」

長月「これは…どうだろうな?」

望月「皆で菊月がどんな行動を取るかを予想してみ?」

文月「はい!」バッ

望月「別に挙げ手制じゃないけどなぁ…何?」

文月「ええと…菊月ちゃんはね、強い子だからなんだかんだ我慢して食べると思うんだけど…」

望月「んー…どうなんだろーねー?」

皐月「少なくとも自分から死ぬ事は無いと思うけど…」

菊月「…文月は分かってないな」

文月「あぅ…間違えちゃった…」

望月「まあ菊月でも食べるのは難しそうだしね…次はー?」

皐月「はい!菊月ならこの時ちょっぴりだけ食べてトイレに避難すると思うよ!」

菊月「おいどういう事だ、説明しろ皐月!」

皐月「だってトイレにずっと避難すれば、そのまずい料理食べずに済むでしょ?」

望月「そーいや…その手があったねー」

菊月「私はそんな自分だけ逃げる様な真似等しない!!」

皐月「ご、ごめん…」

三日月「はい、菊月さんはあれこれして料理を改良すると思いますわ」

望月「あー…料理の改良ねー」

菊月「そうか…それは考えた事も無かったな」

文月「いっその事自分でお料理作っちゃうとか!」

三日月「何れにせよ、私はハズレですわね…」

菊月「何故だ?」

三日月「だって…菊月さんが考えた事無いんですもの、私の予想はハズレという事ですわ」

望月「そっかぁ…三日月の考え良いと思ったんだけどなぁ…」

ドレッドノート「話を聞く限り、皆様は中々の粒揃いですね」

菊月「…しかし、やはり私の気持ちを分かりきっていないか…」

文月「うぅ」

ドレッドノート「たとえ親密な関係だとしても、人の気持ちを理解するのは難しい事です」

皐月「…でも、大事な事なんだよね?」

望月「ん、そーじゃないと強くなれないからね」

皐月「だったら…ボク、頑張るよ!」

文月「あたしもみんなの気持ちがもっとわかるように頑張る!」

望月「お…その意気だよ!」

長月「じゃあそろそろ終いに…」

望月「じゃあ次ね!例えば皐月が因縁の相手と対面した時、皐月の気持ちはどーなのかな?」

長月「おいっ!?続きがあるならそうと言ってくれ!!」

皐月「んー…簡単な物で行って来たねー…」

望月「さーて、皆の意見はどんな感じー?」

文月「ええと…やっぱり倒したい気持ち?」

皐月「うーん…その因縁の相手が誰なのかによるね」

望月「…そーだ!何回やっても倒せない奴とかは?」

皐月「あー…」

文月「やっぱり倒したい気持ちがあると思うけど…何回やっても倒せないとなると…」

皐月「…でも、やっぱり次こそ倒す!って気持ちはあるよ」

望月「あー、倒さなきゃ満足しねえ!みたいな?」

皐月「うん、何回やっても倒せなかった相手を倒すとすっきりするよね」

文月「うん!すっきりすると気持ちいいよね!」

菊月「胸の閊えが取れると…心に余裕が出来る…」

皐月「だから…そう言う相手が居た場合、やっぱり倒すって気持ちを持つかな」

望月「…って、これ皐月の気持ちの告白じゃん…皆の意見を聞くつもりが…」

菊月「皐月自身、元々分かりやすいからな…」

皐月「む、それどういう意味?」

菊月「そのままの意味だ…」

皐月「な、なんだとぉ!?一番のお姉ちゃんに向かってなんて事を!!」

菊月「子供っぽいのにな…」ハァ…

長月「ああ…」

皐月「むっかちーん☆そんな悪い子には…お仕置きしちゃうぞっ!!」

菊月「うぉ!?い、いきなり飛びかかってくるなぁ!」

長月「とばっちり食らったぁーっ!」

文月「あわわ…落ち着いてー!」

三日月「ほほほ…」

ギャーギャー


ドレッドノート「…今日も平和なようで」


望月「さーて、次は…」

キーンコーンカーンコーン…

ドレッドノート「…チャイムが鳴ってしまいました」

望月「ありゃぁ…残念…次はセンコーの事聞こうって思ったのに…」

ドレッドノート「私の事で御座いますか?」

望月「そ、例えばここにとんでもないビームが発射された時、センコーが取った行動とは!?」

皐月「取った行動とは!?」

ドレッドノート「…そんな事は万が一にもあり得ません」

望月「えー?夢が無いなー」

ドレッドノート「無くて良い物も御座います」

望月「…ま、良いや」

長月「随分と諦めが良いな?」

望月「ん、終わっちゃった物は仕方ないし?」

皐月「そうだね!続きはまた今度って事で!」


ドレッドノート「皆様、次の授業は算数です、準備を怠らぬよう」

文月「はーい!」

望月「えー?マジめんどくせー…」ゴソゴソ…

皐月(そう言いながら準備するんだ…)

文月「ふんふーん……えへへっ…」ゴソゴソ

ーーー数時間後 帰りの時間 第1教室ーーー

エラー娘「ほいじゃー、今日はここまでねー」

島風「お疲れさまー!」

雷「疲れたー!帰って寝たーい!」

響「寝るのは良いけど…ちゃんと晩ご飯食べてからだよ」

雷「今日の晩ご飯は何かなー」

電「またカレーかな…」

響「その時は買い食いで済ませる」

暁「そう言うときに限っていい物が出たりするのよねー…」

エラー娘「お~うおう!先生の前で買い食いとは良い度胸だな!」

電「あう…せ、先生…」

エラー娘「子供達だけで食いもん買っていいとおもってのか!えぇ!?」

雷「でも!毎日毎日カレーなのよ!?」

島風「流石にもう食べ飽きたー!」


エラー娘「帰りに食いもん買うなら私も連れて行きな!」

電「えっ」

雷「今何と?」

エラー娘「だから、買い食いするなら私も連れてけって言ってんじゃん」

暁「先生がそんなんで良いの!?」

エラー娘「良いんです、アンタらが変なの買わない様にする為の監視にもなるし」

暁「むしろそっちを優先してほしいんだけど!?大事な事をついでにやっちゃダメよ!!」

エラー娘「どこの世界もね、仕事は要領なの!」

響「い、意味が分からない…」

イオナ「…」ピピピピ

:学校の友達と先生が買い食いをしようとしてる

1 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:401
止めるべき?

2 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:HARUHARU
買い食い…主に子供が、お菓子等を自分で買って食べる事…タグ添付、分類:記録

3 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:TAKAO
ちょっとちょっと…生徒ならともかく、先生まで買い食いに臨場しようっての?
そんなんで大丈夫なの…?


イオナ「…先生、先生まで買い食いしちゃって大丈夫なんですか?」

エラー娘「大丈夫だ、問題ない(無根拠)」

イオナ「…」ピピピ…


4 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:401
大丈夫だって

5 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:KIRIKUMA
随分と信用出来ねえ『大丈夫』だなオイ!?

6 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:MAYAMAYA
やっぱり止めようよ!何かあってからじゃ遅いし!

7 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:401
…合点、止めてみる

イオナ「…やっぱり買い食いは止めた方が…」

エラー娘「えー?なんでさー?」

イオナ「何ででも」

エラー娘「…理由を聞かせて」

イオナ「…」

8 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:401
理由を聞かれた。

9 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:KIRIKUMA
適当じゃダメか?

10 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:HARUHARU
ダメだ、逆に怪しまれる。

11 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:MAYAMAYA
『お金の無駄になるから』は?

12 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:401
試してみる。


イオナ「お金の無駄になるから」

エラー娘「えっ」

電「い…」

雷「今何と?」

イオナ「お金の無駄になるから」

エラー娘「…はい?」

雷「お金の…無駄?」

イオナ「うん」

エラー娘「…そうだ」

イオナ「いざという時の為に、お金は貯めた方が良い」

電「…そうだね」

エラー娘「ちぇっ…」

イオナ「…」ピピピッ

13 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:401
なんとか解決した、ありがとう

14 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:MAYAMAYA
じゃーここ閉じちゃって良~い?

15 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:HARUHARU
…しばらくはここで情報交換を行おうじゃないか?

16 :以下艦船に変わりまして、メンタルモデルがお送りします ID:KIRIKUMA
このまま閉鎖も寂しいしなー

響「おいおい、先に言い出したのは私だよ?怒るなら私じゃないのか?」

イオナ「先生まで買い食いするのは行けないと思った」

雷「私たちが買い食いするのには手を出さないのね…」


エラー娘「じゃー…また明日ねー」

電「はーいなのです!」

ーーー帰り道ーーー

響「そう言えば…イオナは私たちの鎮守府とは別?」

イオナ「うん、近くの港に停泊してる艦艇で暮らしてる」

電「ほへー…とてもじゃないけど想像出来ないのです…」

雷「潜水艦って結構狭くない?」

イオナ「そんな事無い、慣れれば快適」

暁「へー…そう言うのもあるのね」

イオナ「とても暖かいし、何より皆が居る」

暁「そこねー…なんかアックームが喜びそうなとこねー」

イオナ「アックーム?」

暁「いや、何でも無いわ」

響(姉さん…あんまりそう言う事話しちゃ行けないよ!?)

暁(ごめんなさい…最近アックームの出番無かったもの…)

響(だからって無理に今出さなくていいから!!)

ーーー数日後ーーー

電「…おはよー…今日も寒いねー…」ガタガタ

響「防寒具着てるのにホントに寒いね…」カタカタ

島風「い、いつもの格好だったらアウトだったかも…」ガタガタ

暁「そうねー…」ガタガタ

雷「む、むりよ…こんなささ寒さ…」ガタガタガタガタ…


イオナ「皆、おはよう」

電「おはようなのです!」

島風「ってイオナ!?寒くないのそんな格好で!?」

イオナ「大丈夫、体温という概念はこの体には無いから…多分」

響「自分の体の事も分からないのかい…」

島風「話変わるけどさー…こういう寒い時って暖かいご飯食べたくならない?」

雷「なるなる!今すっごく食べたいもの!」

イオナ「この寒い季節には皆で鍋を囲んで食べるのが主流だと聞いてる」

電「あー…おいしそうなのですー」

響「私はウォッカが…」

暁「ダメ」

響「…」

響「…さ、入ろうか」

イオナ「合点ー」

暁(あからさまに機嫌が悪くなったわね…)

アックーム(ソウ言ウ物ダ…)



ーーー第1教室ーーー

イオナ「すぅ…すぅ…」

エラー娘「…起きろ」

イオナ「あぅ…?皆、どうしたの?」

電「…イオナ…ちゃん…」

暁「響が…死んじゃって…」

イオナ「えっ?」


響「」

不死鳥、ここにて眠る。

イオナ(え…?)


島風「…誰がお姉ちゃんを殺したの?」

Who Killed a phoenix?

雷「私と、ヘビが言う、この牙と毒を使い…私が響を殺したの」

I,seid the a snake, with my tusk and poison, I killed a phoenix.

電「誰が響を看取ったの?」

Who saw him die?

暁「僕と、子猫が言う、このまんまるな目で最後まで…猫が響の眠りを見届けた」

I, seid the cat,with my circle eye, I saw him die.

雷「誰がお墓を掘るの?」

Who'll dig his grave?

電「私、とペンギンは言う、この嘴と翼で…立派なお墓を掘りましょう」

I, seid the penguin.with my bill and ,wing, I'll dig his grave.


イオナ(…思ったけど、不死鳥が死ぬって…おかしい様な気がする)

イオナ(ていうかこれって…)


電「誰が牧師をつとめるの?」

Who'll be the parson?

暁「私、とオウムが言いました、小さな聖書を持っているから…私が牧師をつとめましょう」

I, said the parrot, with my little book,'ll be the parson.

雷「誰が松明を持ってくの?」

Who'll carry the link?

島風「私、と蝶が言う、すぐに持ってくるから、私が松明を持ちましょう」

I, said the butterfly. I'll fetch it in a minute, I'll carry the link.

暁「誰が最後のベッドを運びましょう?」

Who'll carry the coffin?

雷「私、と絵画の魔女が言いました、不思議な魔法の絵筆で…立派な最後のベッドを描きましょう」

I, said the pictorial art witch , with my wonderful magic paintbrush. draw the coffin.

電「誰が聖歌を歌う?」

Who'll sing a psalm?

島風「私、とうぐいすが言う、ヤブにちょこんと腰掛けて、私が聖歌を歌いましょう」

I, said the bush warbler ,as she sat on a bush, I'll sing a psalm.


暁「この世の空を行く鳥達は…」

All the birds of the air

雷「ため息ついて、すすり泣く…」

fell a-sighing and a-sobbing,

電「鐘の音よ、響き渡れ…」

when they heard the bell toll

島風「いつか、その命を取り戻すであろう不死鳥に…」

life regain. some other time phoenix.


イオナ「……」

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

ーー


イオナ「う~…響…あなたは何故死んだの…」

エラー娘「…起きやがれや!!」スパァァン!!

イオナ「あうっ……あれ、ここは…?」

響「…どうしたんだい?」

イオナ「えっ…生きてる?」

響「勝手に殺さないでくれよ…」

イオナ「でも…えっ…何故…?」

暁「イオナったらずっと寝てたのよ?」

イオナ「そっか…授業は?」

エラー娘「もう終わりに差し掛かっちゃったよ…」

   誰が駒鳥殺したの?
  Who Killed Cook robbin?
  童謡 マザーグースより


イオナ「い…嫌な夢だった…ってマザーグースって何?」

電「私が教えるのです!」カキカキ

エラー娘「居るよね~、教わった事をすぐ人に教えたがる奴って」

電「そ、そんなんじゃないのです!」

マザーグースとは


イオナ「ふんふん…」

電「えっと…イギリスやアメリカ等の子供達の間で昔から歌われている童謡集なのです」

イオナ「ええと…マザーグースさんが作ったお話?」

電「ぶー!違うのです!マザーグースは実在の人じゃないのです!」カキカキ

エラー娘「おーおー、偉そうに~」

マザーグース(フランス名、マ・メール・ロワ)は伝説上の作家、実在の人物ではありません。

響「『誰が駒鳥殺したの』とか『ハンプティ・ダンプティ』とかが有名だよ」

イオナ「あー…そんな授業…道理で嫌な夢を見た…」

エラー娘「ところでさー、なんで居眠りしたの?まだ一時限目だってのに」

イオナ「…昨日、少し皆と遅くまでお話ししてた…」

雷「な~んだ!ただの夜更かしね?」

イオナ「その所為かもしれない…」

エラー娘「もうしょうがないから良いけどさー…次から気をつけなよー?」

イオナ「…合点」

エラー娘「じゃー次の授業まできっちり休んでなよー」

バタン…


島風「…素敵な先生でしょ?」

イオナ「…素敵…かな…?」

雷「素敵よ!怒ると怖いけど…」

イオナ「…あれが…」


ーーー数時間後ーーー

エラー娘「じゃー…次の授業はっと!」

社会科

島風「ま、また社会?!」

暁「なんか、社会の授業が多い様な…」

響「それだけ私たちにとって必要という事さ」

イオナ「じゃあ…群像も社会を勉強して凄くなったの?」

エラー娘「多分その可能性が微粒子レベルで存在しているでしょう、だがその他一切の事は分かりません!」

響「ともかく、授業を始めてください」

エラー娘「えーと…じゃあ電?社会科の教科書12ページ読んでー」

電「はーい!ええと……」


電「人間社会には様々な広告があります、その中で最も身近で社会的影響が大きいもの…『テレビ・コマーシャル』について考えてみましょう」

島風(コマーシャルについて…?)

響「…アニメの途中に挟まる奴?」

島風「アレか~…邪魔だから無くしちゃって良いよね…」

エラー娘「ある日、どこかの大王がね……」


『テレビのおかげで、意味ないけど健全なる娯楽を…嘘だけど迅速なる報道を…無駄だけど楽しいCMを!全部タダで提供するZOY!!』

エラー娘「って言ってたから無くても良いよね」

イオナ(…話について行けない)

響「テレビコマーシャルが邪魔かどうかはまた別の話なので置いといて…社会への影響が大きいというのは理解出来る…」

暁「私たちもCMの正しい使い方を知る必要があるってことね!」

電「那珂ちゃんが…CMをきっかけに大ブレイク!ってくらい?」

エラー娘「ないないそれはない」

島風「でも…てーとくも比叡さんも…みんなテレビ見てるからなぁ…」

イオナ「しーえむは凄い…か…しっかり勉強しないと…」

社会影響力:A

雷「それで、CMってどんな風に使われてるの?」

響「ええと…それは…」

イオナ「…?」



響「教科書読もう…」

エラー娘「んだよ!結局教科書だのみかい!」

響「そう言うな……ええと、秋田県では修学旅行に言った生徒の安否を知らせる為にテレビCMを作っているらしいよ」

暁「ほほー?」

響「秋田は昔から子供をとても大切にする所らしく…旅行で外泊する時の安否を知りたいという事でこのCMが始まったとの事だね」

電(じゃあもし鎮守府に社会見学でお泊まりする時は、その鎮守府も知られちゃうのかな…)

イオナ「…凄い」

全児童帰還率:B

暁「思ったんだけど…それって本当にCMって言えるのかしら?」

エラー娘「CMのお仕事は見た人に情報を伝える事…これも立派なCMだよん」

暁「んー…でもちょっと違う気がするのよねー」

島風「確かに商品の宣伝じゃないけどさー…」

電「情報を伝える、かぁ…いまいちピンと来ないのです…」

エラー娘「電、そんな事ではいかんよ…これからは情報を制した物が世界を制すのだよ!!」

雷「相手を知り、己を知れば、百戦危うからずというしね!」


イオナ「あの…私たちもしーえむ作ってみたい…」

暁「CMを作る…?良いアイディアじゃない!!実際に作ってみればCMの事よく分かるかも!」

エラー娘「イオナって木陰に隠れてここぞという時にチクリと行くタイプ?」

イオナ「…?」

雷「やっぱりCMと言えばそのCMに出演する子ね!」

エラー娘「出てくる子によって印象がかなり変わるもんねー…まあアンタら全員可愛いし問題ないんじゃない?」

電「か、かわ…」カァァァ

島風「え、ええと…な、内容はどうする!?」アタフタ

エラー娘「内容ねぇ…アンタらどうしたい?」

イオナ「はい」

エラー娘「イオナ、何が作りたい?」


イオナ「私は…おいしいお魚の食べ物のしーえむを作りたい」

エラー娘「…まあ潜水艦娘だとそうなるか、でも無難で良いねー」

暁「あ!ズルいわよ!私は…い、一人前のレディー講座のCM作るわよ!」

エラー娘「開講数十分後、そこにはロリコン共に目を付けられ、{ピーーー}された暁の姿が!!」ヒソッ

暁「ちょ、何言ってるのよ!?////」ヒソヒソッ!

雷「私は講座するなら、お料理教室開きたいわ!」

エラー娘「アンタも無難ね、そこが良いんだけど」

島風「私は…どうしようかなー」

エラー娘「ジョギング場とかは?」

島風「そっか!私は足に自信があるもんね!」

エラー娘「しっかし…改めて見ると皆宣伝したい事いろいろあるんだねー」

響「私は特に宣伝したい事もないし…電と一緒に役者としてCMに出演するよ」

電「が、頑張るのです!」

エラー娘「さーて…どれにしようかねー」

島風「…そうだ!アレで決めてもらおうよ!」

エラー娘「アレ…?そうか!アレがあった!」

電「アレって?」


エラー娘「じゃじゃーん!安価マシ~ン!」

暁「あ~!あ~!それね!」

エラー娘「久しぶりに皆さんに安価で決めてもらおうじゃないの!」

響「ほう…そう言えば何時ぶりだったっけ…」

電「あんまり覚えてないのです~…」

エラー娘「それじゃ、スイッチオン!」

>>627
どのCMを流す?
1:イオナのお魚料理
2:暁の淑女講座
3:ダメ男製造機の料理教室
4:島風のジョギング場

エラー娘「…中々来ないねぇ…」

島風「…」

エラー娘「ええい、じれったい!」ドカッ!!

暁「ちょっと!精密機械は大事に扱いなさい!!」


ピロリロ…

『1』ピーン♪




エラー娘「あ…」

イオナ「私のしーえむを作る…って結果?」

エラー娘「そ…そうみたいよ?あは、あははは…」

暁(あ~あ~…来ないからって強引にやっちゃって…知らないわよ?)

エラー娘「じゃあ早速取りかかろうではないか!」

イオナのお魚料理のCMを作ろう

エラー娘「って訳で!イオナのお魚料理を広める為にどうするか…皆でアイデアを出し合おう!」

島風・暁・響・雷・電「おーっ!」

イオナ「おー」

エラー娘「まずは…このCMって誰をターゲットにしてる?」

雷「ターゲット?」

エラー娘「そ、若い女の子とか、友達が少ないメンタルモデルとか…そーゆーとこが知りたいの」

響「誰に知らせるかというのは重要だからね…」

エラー娘「って事で言い出しっぺのイオナ的にはどうなのよ?」

イオナ「んー…やっぱり群像とか、ハルナとか、コンゴウとかに食べてもらいたいかな」

暁「…さすがにローカル過ぎるわね…私は艦娘にお勧めしたいわ!」

雷「私が見た所…アニメ好きの高校生さんとかが放っておかない気がするわ!」

電「メンタルモデルに人気なのは当たり前なのです、ここはあえて深海棲艦の皆さんに宣伝したいな…新たなユーザーを開拓するのです!」

エラー娘「ふみふむ、皆考えてるねー!まあでもターゲットはしぼった方が良いよね…どれにしよっかなー」

電「…」ドキドキ

雷「…」ドキドキ

暁「…」ドキドキ

イオナ「…」ドキドキ

エラー娘「…深海棲艦に伝えた方が面白そうだにゃー」

響「ん、電の意見を採用するのかい…良いじゃないか」

宣伝する相手:深海棲艦

暁「どーよ?これでイオナのCM作れそう?」

エラー娘「んー…もう一息?」

島風「まだ何か足りないの?」

エラー娘「ターゲットが決まってるだけじゃちょっと詰めが甘いからねー…アピールする為のセールストークが欲しいな」

響「短いCMの時間で伝えたい事を表現する、そんな一言が必要な訳だね?」

エラー娘「さすが響、話がすいすい進んで助かってるよー」

響「フッ…」

エラー娘「って訳で売り文句を考えよう!……で、イオナのお魚料理って何が売り文句?」

イオナ「……………」

雷「何が売り文句なの?」

イオナ「……………」





イオナ「…思いつかない…」

エラー娘「オイオイ」

暁「あらっ」ズコッ

雷「まあ…そう言う時もあるわよね…」

響「…じゃあ…売り文句を決めてもらうのは?」

エラー娘「…誰に決めてもらうのさ?」

響「もちろん先生」

エラー娘「やっぱりか!!何でもかんでも私に頼るな!!」

島風「お願い!先生しか頼りになる人居ないの!」

エラー娘「っはー…分かっちゃ居たけどさぁ…めんどくさ…」

イオナ「一体どんな売り文句?」


エラー娘「そーだねー……駆逐艦みたいなお魚料理とかは!?」

暁「駆逐艦みたいなお魚料理…なんか不思議で良いわね!」

雷「これなら深海棲艦の皆さんの心もイーグルキャッチね!」

売り文句:駆逐艦みたいなお魚料理


暁「これでCM作れそう?」

エラー娘「大丈夫ッスよー、後は電波を深海棲艦の住処に届くようにするだけー」

雷「凄っ…」

ガチャガチャガチャ……

エラー娘「ええと…ここを…こーしてー…はいOK!」

イオナ「…もう準備出来てる?」

エラー娘「出来てるよー!それじゃあ…電、響!こっち来てー」

響「了解…電、行くよ」

電「なのです!」


エラー娘「ようし、こっちは電波を流してるから…アンタらはこの台本どおりにやってて」

響「……聞きたいけど、その台本って本当に私たちが言わなきゃ行けないのかい?」

エラー娘「?そうだよ?」

電「…これ…凄くわざとらしいのです…」

エラー娘「気にするな!」

電「えー…」

イオナ「…いよいよ放映かー…」




CM、スタート!

電「ね…ねえねえ聞いて!今流行ってるみたいだよ?」

響「…何が?」ペラ

電「知らない?知らないなんておっくれてるのです!」

響「…別に遅れても何も損しない様な…」ペラッ

電「ほら…アレだよアレ!イオナのお魚料理!」

響「聞いた事の無い物だね?」パタン

電「えぇーっ!?今やマリアナ海とか南極海とか北極海とかエーゲ海とかでも人気なのに!?」

響「…ホントに?」ジー

電「そうだよ!?『駆逐艦っぽい』の売り文句で売れてるのに!」

響「…やっぱ怪しい」ムー

電「そう思うならすぐに行って確かめると良いのです!」

響「…そうだね、お手並み拝見くらいにはなるかも」


おいしい海産物を使ったイオナのお魚料理、イ401艦艇内にて提供中。


島風「……」

イオナ「……」

エラー娘「…どうよ?」

イオナ「…なんか違う…」

エラー娘「えー…?」

雷「ちょっとご都合主義過ぎるわよねー…」

エラー娘「大丈夫、CMなんてそんなもんですから」

響「…まあそうだけど…」

島風「で、電波の無駄遣いだね…」

エラー娘「それ言っちゃアカンで」

暁「…まあでも、これでCMが何なのかがよくわかった気がするわ」

エラー娘「それは何よりじゃよ」

イオナ「…この際、些細な事は気にしない」

エラー娘「そ、気にしない気にしない!」

響「それで良いのかい…?」

エラー娘「良いんです」

電「…良いのかなぁ…」ボソッ

エラー娘「さあて、今日はこれぐらいにしとく?」

イオナ「…今日は、もう終わり?」

エラー娘「そ、また明日来てねー」

イオナ「合点」ビシッ

ーーーその頃、深海棲艦の住処ではーーー

チ級「雷巡チ級、ただいま帰投したッス!」

タ級「お帰り!どうだったの?」

チ級「疲れたも疲れたッスよ!何せ今日は何時にも増してこき使われたッスから!」

タ級「あらら…おつかれさまね…」

チ級「あ、そういえばヲ級さんは?」

タ級「さっきからそこでテレビを見てるわよ?」

チ級「ありがとう御座いまッス!おーい!ヲ級さーん!」


ヲ級「…」

チ級「どーしたッスか?じっとテレビを見て…」


TV『オイシイカイサンブツヲツカッタイオナノオサカナリョウリ、イ401カンテイナイデテイキョウチュウ!』


ヲ級「ヲ…これ見てて……固まってた…」

チ級「イオナのお魚料理…?聞いた事無いッスねー」

ヲ級「…………見なかった事にしよう……ヲ…」

チ級「そ、そーッスね…?」

ーーー数日後ーーー

雷「おはよーございまーす!」

エラー娘「おーおー、よくきたーね!」

島風「先生!今日はどんな授業するの?」

エラー娘「ええとね…今日の授業は…国語!」

国語 役不足の使い方。

暁「役不足の使い方?」

エラー娘「結構意味を間違いやすい言葉だから、この際勉強させようって思ってさ」

響「ほう…それは嬉しいな…」

電「ふんふん…先生って何時も私たちの事を考えてくれてるのです…」

エラー娘「先生ですもの、当然じゃない?」

電「私たちに会う様な知識を探すの…とっても大変そうなのです…」

エラー娘「まあね…これ探すのに一夜潰しちゃったからねー」

雷「えぇっ!?」

電「そんな!ゆっくり休んでて良いのです!!」

エラー娘「そう言う訳にも行かないのよー…先生って仕事が多くって」

イオナ「先生は仕事が少ないイメージがあるけど…単にやる事やって無いだけ」

島風「あれ?何気に酷い事言ってない?」


電「よーし!だったら今日は…この一時間、電が先生をやるのですっ!!」

エラー娘「はい?何考えてんの!?」

電「先生はその間寝ててほしいのです!」

エラー娘「ふざけんな!大体役不足の授業がお前に出来るはずが…」


電「お休みなのです♪」ゴスッ

エラー娘「ぐふっ……ラブ・アンド・ピース…」ドサッ…

島風「せ、せんせー!!!!」


電「っという訳で…今日は私が先生を務めるのですっ!」

暁(こ、このまま強引に進める気…?)

響(……とても強い子に育って…)

電「ええと…役不足について、だっけ?」

イオナ「それで良いよ、頑張って」

電「うん!ええと…そもそも、や、役不足の使い方は…」

響「…」

暁(だ、大丈夫かしら…)

島風(とてもハラハラする…)

電「え、ええと…」

響「…わ、分からないのかい?」

電「……分からないのです…」

島風「おうっ」ズコッ

暁「はぁ…出来ないくせに後先考えずにやるやる言っちゃダメじゃない!」

電「い、電に先生役は力不足だったのです…」

響「…ちなみに、電に先生役は役不足…こうだと褒め言葉になるよ」

電「そうなの?」

響「役不足というのは…その人の力量に比べて役目が軽すぎる時に使う言葉さ」

雷「役不足って褒め言葉だったのね!」

イオナ「最初聞いた時は聞き取り方によっては間違えやすい」

電「あうぅ…ってことはやっぱり電の先生パワーが不足してたのです…」

島風(先生パワー?)

響「自分の力が足りなくて、という意味なら…力不足の他に役者不足という言葉もあるよ」

電「ほえー…」

役不足:その人の能力に対して役目が軽過ぎる事
力不足:その人の役目に対して力量と能力が不足している事
役者不足:力不足と同じ意味

雷「そう言えば…役者不足は辞書に載ってないから使っちゃダメってどこかの誰かに言われた様な…」

響「そう、実は役者不足は力不足から生まれた造語だから安易に使うと色々面倒くさいよ」

電「ほへー…やっぱり難しいのです…」

響「その通り、今でもこの言葉の使い方を間違っていたり、力不足で良いんじゃね?という考えの人も居るよ」

雷「…電にはまだ先生役早かったようね…」

電「うん…先生の苦労を改めて痛感したのです…」

エラー娘「…お?ここは…」

島風「あ!先生が起きた!」

エラー娘「…ええと…確か電に教室を乗っ取られて…」

電「ひ、人聞きの悪い事言わないでほしいのです!!」

エラー娘「ごめんごめん…で、先生役やってみてどうだった?」

電「はい…先生も苦労してるんだなぁと…改めて思ったのです…」

エラー娘「全く…そうなるだろうとは思ってたよ」

響「そうなるだろうとは思ってたって事は…失敗したのが分かるんですか?」

エラー娘「それぐらいお見通しさね」

電「ごめんなさい…」

エラー娘「クカカッ、まあ良い薬になったんじゃないの?」

暁「あはは…」

電「もう懲り懲りなのです…」

エラー娘「…じゃ、皆は次の授業まで休んでなさい?」

島風「はーい!」

電「なのです…」

イオナ(…多分、今の私は少し空気)

ーーー数時間後ーーー


エラー娘「えーと、次は宿題で『擬人法』を使った文章を発表するんだったね」

暁「皆!ちゃんと宿題はやって来た?」

響「もちろんさ」

島風「先生との約束は忘れないよ!」

雷「今回の宿題は…自分がある物になった気持ちで、文章を作ってくるって事だったわよね?」

イオナ「そう、それが擬人法を勉強する近道……って群像が言ってた」

エラー娘「ようし…あ、擬人法ってのは、人間でない物を人間に例えて表現する物だよん」

電「誰に言ってるのですか?」

エラー娘「いや…何となく説明しとかなきゃって思って…」

響「…それじゃあ、まずは私から行くよ」

雷「お!まずは響のお手本ね!」


響の演技、スタート

響「あ、うち……今はこうやっておとなしいけど……」

響「……しばらくしたら……感情が高ぶってしまうねん…」

電「???」

響「あ……そろそろ………」

暁「?」

島風「一体何が始まるというんです?」

雷「う~む…私にも分からないわ」




響「もっと!!熱くなれよぉぉぉぉ!!!!」

電「ひぃっ!?」

イオナ「おわー」

島風「ひょわぁぁぁぁ!?」

暁「アイエエエエ!!?」

エラー娘「はい、そこまで」

響「どうだい?迫真の演技だったと自負しているけど…」

島風「今の…何やってたの?」

響「…しばらくすると感情が高ぶる、これから分かる事は無いかい?」

イオナ「…演技と台詞から予測するに、やかん?」

響「正解!」

暁「…ま、まあ…ちゃんと擬人法として成り立っては居るけど…」

エラー娘「さすがにブラクラ系はダメだわ、うん」

響「さ、流石にダメか…」

エラー娘「言葉で表現は出来てんだけどねー」

島風「それじゃあ!次は私がやるー!」

電「頑張ってー!」

島風の演技、スタート!

島風「いやあねー!アンタら要望の艦娘が出ないって言ってるけどさー…一番大変なのはあたしらなんだよ?」

暁「え!?いきなり愚痴!?」

島風「こちとら工具もって大きなボディーパーツ(艦娘の背中とかに付いている船の様なアレ)を組み立てんのだけで結構かかるのよ!?」

響(これ…もしかして…)

島風「だから!もし要望通りの子が出来なかったとしても…あたしらの事を嫌うのはお門違いだよ!……多分」

エラー娘「はい、そこまで!」

暁「あらー…それなーに?」

響「…もしかして、妖精さん?」

島風「ぴんぽーん!擬人法でちゃんと伝わったんだね!」

エラー娘「…まあ…人間じゃないから……良い…のかな?」

電「セーフ…なのかな…?」

イオナ「大丈夫だ、問題ない…かも」

雷「え、ええと…じゃあ!次は私の番よ!しっかり見てなさいよねっ!」

エラー娘「それじゃあ、いってみよー!」

雷の演技、スタート!

雷「私はお家を支える役目を持ってるのよ!」

雷「パソコンでも大きな箱でも工具でも何でも来いなんだから!」

イオナ「これは…?」

雷「でも…流石に…100人乗ってもだいじょーぶ!とは行かないの…ごめんね?」

響「いや行ったら怖いよ」

エラー娘「…そこまで!」

暁「今のは……机?」

雷「残念!正解は作業台よ!」

エラー娘「引っ掛け問題かよ!!」

暁「そんなの誰だって分からないわよ!」

響「……作業台の流れは今考えた臭いしかしない」

雷「違うわよ?これもきちんと考えて作ったんだから!」

エラー娘「お前何時からそんな奴になったんだよ…」

暁「じゃあ次は私がやるわ…皆しっかり勉強なさいっ!!」

雷「頑張ってー!」

電「なのです!」

エラー娘「それじゃあ…スタート!」

暁の演技、スタート!


暁「私は色んな物を食べちゃうのよ?ペットボトルとかアイスの箱とかだって飲み込んじゃうんだから!」

響「…これは…」

島風「分かりやすい…」

暁「でも…あんまり食べ過ぎちゃうと…色々かかっちゃうのよねー」

エラー娘「そこまで!」

電「今のは…何を演技してたの?」

イオナ「…冷蔵庫?」

暁「そうよ、ちょっと分かりやすかった?」

エラー娘「詰め込み過ぎ注意だよねー」

暁「そうそう!冷やさなくても悪くならない物まで入れるのは電気代に悪いからダメなのよ!」

響「よく調べて来たね?」

暁「調べたも何も…実体験だもの…ふふ…ふ…」ズーン…

響「そ、そうか…」

島風(何だろう、あまり触れちゃ行けない気が…)

エラー娘「ありゃりゃ…ソイツは御愁傷様」

電「次は…私たちの番なのです!」

島風「達?」

イオナ「今回は、電と一緒に文章を作った」

雷「二人で一緒に宿題を終わらせるって…アリ?」

エラー娘「良いんじゃね?やらないよりかは良いッスよ」

イオナ「じゃあ早速…急速せんこー」

イオナ&電の演技、スタート!


電「あー…こうも体が大きいと、泳ぐのが大変で…ご飯も一杯食べなきゃ行けないのです…」

電「ん?あそこに居るのは…」


イオナ「ほわーん…ほわわーん…ゆらゆら~…」

電「しめしめ!こんな所に大きなご飯があるのです……いっただっきまーす!!」


イオナ「?あなたは何故私を齧ろうとするの?」

電「お腹が空いたからなのです!この世は弱肉強食なのです!」

イオナ「それなら、私も黙って食べられる訳にも行かない」

電「もー!良いから私の糧となって欲しいのですっ!」ガジガジ

イオナ「…痛い」

電「ふっふっふ!これくらい大きかったら子供の皆の分も持って行けるのです!」ガジガジ

イオナ「…仕返し」ツネッ

電「!?~~~~痛い痛い痛い痛い痛い!痛いのです!」

イオナ「私の吸盤の牙は伊達じゃない」

電「むー!ここまでされたら絶対食べてやるのです!」

エラー娘「はい、そこまで!」

イオナ「あなたでも私の大量の腕には敵わない」

電「むむー!こんな物振りほどいて…っ!」

エラー娘「そこまでだっつってんだろうが!?いい加減にし…」

電「あー!どいてどいてー!今この子食べようとしてるからー!」

イオナ「逃げないと巻き込まれる、多分、もの凄く痛い」

エラー娘「えー…なんか野生でのバトルになっちゃってるけど…」

電「えいっ!」ガジッ

イオナ「うっ…!こうなったら…」

電「ふっふっふ!これならご飯も手に入るのです!」

イオナ「忍法、墨隠れの術!」

電「うわぁ!?セピア色の液体が吹き出たぁ!?」

イオナ「急速せんこー」タタタタッ…

電「ま、待てー!くっ…逃げられたのです…」


エラー娘「ええと…もーそこまでって言っていい?」

電「おっけーなのです!」

エラー娘「っし…じゃあそこまで!」

暁「い、今のは一体何を演じていたの?」

雷「動物同士の戦いってのは分かるけど…」

響「シャチとクジラ?」

電「ぶぶー!正解は…」

イオナ「マッコウクジラとダイオウイカの戦いを演じていた、戦い自体は伝説級だから演技は殆ど妄想で構成されている」

エラー娘「ああ!ダイオウイカとマッコウクジラの戦いね!」

暁「へー…そんなのあるんだー」

響「確か、マッコウクジラの胃からダイオウイカの断片みたいなのだ見つかったから浮上して来た生態の一つだっけ?」

島風「よく調べて来たね!」

電「折角一緒にやるんだし…どうせなら二人じゃないと出来ない事をやろうかなと…」

エラー娘「ほっほー…考えたもんだねー……ん!?」

雷「どうしたの?」

エラー娘「未知の生態……これを利用しない手は無い!」

島風「ちょ、先生!?」

エラー娘「授業のアイデアが閃いたのだよ!しばらくお待ちいただきたい!」ダダダッ!

バタンッ!

島風「…行っちゃった…」

雷「?まあ擬人法は皆出来た…って事でいいのかな?」

イオナ「いいと思う、皆きちんとやってきたから」

ーーー数十分後ーーー

島風「先生遅いねー…」

雷「何かあったんじゃ…」

ガチャ!!

エラー娘「たっだいまー!」

電「お帰りなのです!」

暁「どうしたの?急に飛び出してって…」



エラー娘「今回の授業は!恐竜の『色』について勉強しましょう!」

雷「な、なんで恐竜の色?」

エラー娘「未知に満ちた(駄洒落じゃないよ)生態と言えば、やっぱり絶滅した恐竜でしょ!」

響「ま、まあ確かに今や化石だけの存在だけど…」

エラー娘「恐竜は三畳紀から白亜紀後期までに闊歩していた動物で、地上には草食竜と肉食竜、空には翼竜、海には魚竜が生息していた!」

エラー娘「しかし、約六千五百万年前に謎の大絶滅を遂げた…そんな生き物なのですよ」

暁「んー…確かにそれは気になるわねー…」

イオナ「私たちのデータベースにも恐竜の情報は全く存在してない」

エラー娘「その恐竜の秘密を探る中で最も論争を読んでいるのが恐竜の色という訳よ!」

響「ほう…?」

エラー娘「恐竜の色ってね、さっき言ったように論争が起こる程全く分かってない為…色を付けるときに復元家等が便宜的に付けているんだってさ」

島風「え”ぇーっ!?」

電「って事は…本とかに書かれてる恐竜の色は噓っぱちで…本物は全然違う色だったって事?」

エラー娘「その通り!」

暁「そんなぁ!?」

雷「…なんか騙された気分だわ」

イオナ「…初めて恐竜と言う生物を聞いた私に隙はなかった」

響「という事は…ティラノサウルスはシャチの様な色をしていた……って事もあり得る?」

エラー娘「その可能性も無いとは言えないね」

雷「名付けて…オルカ・ザウルスね?」

島風「なんかそう言うの居そう…」

イオナ「…今聞いた限りでも謎が多い、恐竜と言うのは謎に満ちている」

エラー娘「そ、という訳で…今回は我々で恐竜の色を解明しようじゃないか?」

暁「そ、そんな事出来るの?」

島風「やるやる!すっごく面白そう!」

イオナ「私もやってみる」

エラー娘「それじゃあ、いってみよー!」

ーーー考察開始ーーー

エラー娘「まず、恐竜の色と言ったら何を想像する?」

電「え?うーん…茶色?」

雷「いやいや!赤色よ!」

暁「そんな色をした生き物が居る訳ないじゃない…」

イオナ「…青色は?」

エラー娘「…流石に体の一部がその色をしてるって見た方が…」

イオナ「一部だけでも、その色をしている可能性はあるという事?」

エラー娘「まあー…居るんじゃない?」

イオナ「…なら良かった」

雷「んー…やっぱり派手すぎるのはダメかしら?」

エラー娘「ダメだろうねぇ、メスは」

響「オスはメスにアピールする為に派手な退職とかじゃないと行けないもんね…」

暁「…だったら!一人前のジェントルマンとして黒いタキシードとかそういうの着ないとね!」

エラー娘「恐竜が人間の服を着れる分けねーだろーがよ、ド素人」

暁「ちょ、そんなに言う事無いじゃない!」

まーた誤字ったわ、よくやる自分に文句言いたいけど言えない…

×響「オスはメスにアピールする為に派手な退職とかじゃないと行けないもんね…」

◯響「オスはメスにアピールする為に派手な体色とかじゃないと行けないもんね…」

電「うーん…でもやっぱり優しい色かな、草の様な色とか、土の様な色とか」

エラー娘「その辺が妥当よね」

暁「う~ん…でもそんな色ばっかりだと味気ないし…」

響「私は…色とか関係なく、単純に派手な模様が無いだけだと思うけど…」

エラー娘「確かに…でもそれじゃあよけい色が分かんなくなるし…」


島風「ねえねえねえ」

エラー娘「ん?なんじゃらほい?」

島風「思ったんだけどさ…恐竜って昔の生き物だから、昔の色をしてたんじゃないかな?」

雷「あー…それはあるかもね!」

響「中々素敵な意見じゃないか…」

暁「溢れるロマンを感じるわ!」

エラー娘「それで…島風が言う昔の色って何?」

島風「え?えーと…だから…昔の色!」

エラー娘「それじゃ分かんないよ」

島風「だから!私たちが『この色は青だな』って認識しているのと同じように、昔の生き物が見て『あ、これはこの色だな』って認識する…何と言うか…」

エラー娘「今の私たちが認識している『赤色』や『青色』みたいなの?」

島風「そんな感じ!だから恐竜の色も、その当時の恐竜が認識している色だったんじゃないかな?」


雷「ふーむ…その説も中々いいわねー」

暁「今のとこじゃ一番信憑性が高いわね!」

響「島風にしては中々いい意見じゃないか…気に入った」

島風「えへへ…」

エラー娘「でも…結局正しい色は分からない訳で…」

電「…でも、やっぱり色は分からない方がいいのです」

雷「あら、どうして?」

電「分からない方が、あれこれ考える事が出来て楽しいのです!」

暁「確かに…?」

エラー娘「やっぱり謎のままの方がロマンがあるのは確かだよねー」

暁「でもやっぱり…ねえ?」

電「なのです!」

イオナ「何の話?」

暁「やっぱり恐竜を語る上で欠かせないのは、あの強靭なるパワーよね!」

電「ぜひとも私たちの物にしたいのです!」

響「あー…それはあるね」

島風「でもそれって…結局戦艦クラスの主砲が欲しいって事になっちゃうんじゃ…」

雷「でもその気持ちは分かるわ!恐竜みたいな力をゲットしたいと何度思った事か…」



エラー娘「悪いけど、それは多分無理だよ」

暁「ど、どうしてよ!?」

電「私たちだって強くなりたいのです!!」

エラー娘「アンタ達艦娘は恐竜とは別の…生き物?なのかな?多分そうだよ」

雷「それにしたって…やっぱり憧れている人のようになりたいし…」

エラー娘「だからさー…恐竜のパワーを無理に盗むんじゃなくて…アンタらならではのオリジナルのパワーを身につければ良いんじゃない?」

雷「あー…そういう事ね!」

暁「私たちも鍛えれば長門さんみたいな強い素敵なレディーになれるのね!」

電「よーし!そうと決まったら早速特訓なのです!」

雷「でも…私たちの強さって何かしら?」

響「まずはそれが無いと特訓の方針も定まらないしね」

島風「私は足が速くて…雷お姉ちゃんは思いやりに溢れてて…響お姉ちゃんはいざという時に力を発揮して…他に何かあったかな?」

暁「ううー…私にだって思いやりくらいはあるわよ!」

エラー娘「っつーかさぁ…残りの二人はお揃いで思いやりだよね…」

電「そ、それ程でも…」テレッ

エラー娘「褒めてねえよ」

暁「帰ったら早速アックームに特訓付き合ってもらうわ!」

エラー娘「そのまま恋人として付き合えば良いのに」

暁「えっ…?ああ!付き合うをかけた駄洒落ね?」

エラー娘「そうじゃないんだけどなぁ…まあ良いや」

島風「じゃあ今日はお疲れ様でしたっ!」

暁「絶対に強くなってみせるからね!」

エラー娘「はいはい、御勝手にー」

バタン…


エラー娘「強くなる……ねぇ」

ーーー数時間後、横須賀鎮守府ーーー

イオナ「じゃあ…私はここで」

電「うん!またね!」

イオナ「またね…」フリフリ

バタン…


響「…行っちゃったね…」


暁「たっだいまー!」

金剛「お帰りなさいデース!」

電「あれ?司令官さんは?」

金剛「提督?提督なら今深海棲艦の人タチとディスカッションしてマース!」

雷「会議って…大人ね!」

金剛「最近スクールはどうですカー?」

島風「学校?楽しいよ!色んな事教えてもらえるんだもん!」

金剛「Wow!ワタシも学校に行きたいデース!」

電「い、行けるのかなー…」

響「流石に…無理だと思う…」

金剛「うー…やっぱり無理デスカー…」

暁「そう言えば…アックームはどうしてるの?」

金剛「あのドラキュラさんの事デスカー?ドラキュラさんなら暁の部屋でスリーピングしてマース!」

暁「あ、朝から?」

金剛「そうデース…ここ最近寒いから外に出たくないと言ってマシター」

響「そりゃあこんな寒さじゃあね…」

暁「なんとかして叩き起こさないと…ありがとう!金剛さん!」

金剛「今度帰って来たら一緒に紅茶を飲みまショウ!」

電「はーい!」



暁「という訳で…皆はどうやってアックームを叩き起こす?」

雷「叩き起こす前提なのね…」

暁「だって…ずっと起きなさそうじゃない」

響「それは良いとして…どうやって起こす?」

暁「うーん…」

電「あの…私はご飯の匂いで釣ってみたら良いと思うのです」

島風「えー…それで起きるキャラじゃなさそうだし…」

暁「…やっぱりオーソドックスに直接起こそうかしらねー」

雷「一回それでやってみましょ」

ーーー暁の部屋ーーー

アックーム「…」zzz

暁「アックーム~っ!起きなさーい!!」

アックーム「…」zzz

響「…案の定起きないね」

暁「むむむ…起きなさ~い!!」

島風「っていうか…寝る時は天井にぶら下がってるんだね…」

雷「コウモリだから自然とそうなるのかしら?」

暁「起きなさーい!!」ユサユサ…

アックーム「……」zzz

暁「何よもう…全く起きないじゃないの!」


モワモワ…

電「あれ?この黒い霧みたいなの…は…」ドサッ

響「電!?どうしたの!?」

電「すぅ…うぅ…」

響(眠ってしまった?いや…少し魘されている…?)

雷「なによ……これ……ぐぅ」ドサッ

暁「皆!?どうしたの!?」

響「っ……これ……は…?」ドサッ

島風「お姉ちゃん!?どうしたの!?」

暁「島風!それが…アックームを揺さぶったらなんか黒いのが出て来て…皆…ねむ…ちゃ…って…」ドサッ

島風「お姉ちゃん!どうしよう…あれ?…なんだか…眠く…」ドサッ


シュウウウ…

部屋から黒い霧の様な物が消え去る。
しかし、黒い霧の様な物によって、彼女達は忽ち眠りに落ちてしまった…



ーーーアックームの夢の中ーーー

夢の中、そこは…何となく不思議な世界で。
でも、少し見覚えがある…時には自分の昔の記憶が出てくる事も珍しくはない。
彼女達は眠りこけるアックームから出た霧によって眠ってしまった為、今彼女達が居るのはアックームの夢の中である。(アックームの近くで眠った為)



暁「う…?ここは…」

響「姉さん!」

暁「あ…響…」

響「ここは…どうやら誰かの夢の中みたいだね」

暁「夢の中…?」

暁「……あ、そう言えばアックームを起こそうとして…それで…」

響「黒い霧が出て…恐らくそれを吸ってしまった為に睡魔に教われた…」

暁「まさか…あんな物が出てくるなんて思わなかったわ」

響「…電と雷も居るかもしれない…周囲を探索してみよう」

暁「島風も眠っちゃったから…島風も居るかも」


暁「…にしても…なんだか変な所ね、海が広がってるって思ったら草原があるし…町があるとも思ったら森だし…」

響「それに…空模様もなんだか変だ…」

暁「…取りあえず響はあそこの町の所を調べて、私はここを調べてるわ」

響「分かった、姉さんも気をつけて…」

タッタッタッタ…


暁「さーてと…早速調べようかな」

ーーー夢の中の村ーーー

響(ここは見る限り…ロシアの町並みに似ている様な…)

響(だけど…どこかおかしい所がある…それは…)


住人「おーい…お前ここの奴じゃないな?」

響(そう…ここの住人は…何故か頭が鳥…一体どういう事…?)

住人「…たまに居るんだよなぁ、そういう夢を見てるとここに来る奴って」

響「…ここはどこなの?」

住人「ん?ここはドリームヴィレッジ、夢の中にある多重民族村さ」

響「た、多重民族…?ていうかここ村だったんだ…」

住人「まあそうは見えないかもな、ここは村と言っても町に似てるし」

響「ええと…じゃあ…少し聞きたい事があります」

住人「なんだー?」

響「この写真に写ってる…茶色い髪の毛の子二人と、金髪?の子…どこかで見ませんでしたか?」

住人「んー…金髪の事茶色い髪の毛の二人の片割れは見てねえなー」

響「片割れ?という事は…どっちかを見たって事?」

住人「見たも何も…茶色い子の…ええと…髪を後ろで留めてる子がここの『女王』をやってるぜ?」

響「えぇ!?じょ、女王!?」

住人「ま、アルバイトだけどなー」

響「そうだったんだ…」

住人「何?知り合いだった?」

響「…電は私の家族さ」

住人「あー…そりゃあ探したくもなるわなー…ま、もう少しで本物の女王が帰ってくるから暫く待ってな?」

響「…分かった」

住人「なんか美味いもんでも奢ってやるよー」

響「…Спасибо」

ーーーその頃、暁はーーー


暁「それにしても…空気がきれいね…」

ポロロ♪ンポロン♪

暁「ピアノの音も聞こえて来たし……なんだか懐かしいわ」

暁(アックームと初めてであった時も…ピアノが聞こえてたっけ…)

暁「…」トテテテ…




アックーム「上手イ、上手イゾ」パチパチ

???「えっへん!一人前のレディーなら当然の事よ!」



暁「うそ…なん…で…!?」

アックーム「…?オ前ハ…?」

暁「なんでそこに…私が居るのよ…!?」

アックーム「…?何ヲ言ッテイル?」キョトン

暁「だから…そこに居るのは誰なの…!?」

アックーム「…暁、ワタシガ育テタ『レディー』ダ」

暁(ど、どういう事なの…!?)

暁「…ごめん、ちょっと待ってて」

アックーム「認メヨウ!」


暁(ちょっと待って…状況を整理して…)

暁(私はピアノの音に釣られてやって来たら引いていたのは『もう一人の私』だった)

暁(な、何言ってるか分からないと思うけど…ここは夢の中だからあり得ない話じゃないけど…)


暁(夢…?そう言えばアックームの夢…私が出てもおかしくないはずよね…)

暁(…大体分かったわ…大方アックームの夢だけじゃなく、私の部屋で寝てしまった皆の夢がアックームの夢と一体化している…そう言う事?)

暁(まだ確証は持てないけど、それしか考えられないわ…)


暁「ええと…あなたは…暁なのよね?」

夢の暁「ええ、そうよ?」

暁「…あ、私…現実世界の暁よ」

夢の暁「えぇっ!?」

アックーム「現実世界ノ暁カ…何故ココニ居ル?」

暁「…決まってるでしょ、あなたを起こす為」

暁(ホントは起こそうとした時に出た黒い霧で寝ちゃったんだけど…)

アックーム「…悪イガ、現実ノ外ハ寒イ…正直ズット寝テイタイ位ダ」

暁「それでも!ずっと夢の中に籠りきるなんてダメよ!体が訛っちゃうわ!」

アックーム「…フン、ワタシヲ呼ビ覚マシタクバ、ワタシ自信ヲ制シテ見ロ…」ゴゴゴゴ…

夢の暁「負けないでよね!」


暁(か、考えてみればアックームと戦うのって初めてかも…くっ…なんで今更緊張してるのよ…!)

アックーム「デハ…始メルトシヨウカ…」

暁「ま、負けないわよ!」

夢の暁「頑張りなさいよー!」


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=MnBiPNSa-Bk

アックーム「フフフ…怖イカ!?」

いきなり自らの分身を出し、暁を翻弄しようとする。

暁「うわ…こんなに沢山…」

アックーム「変ナ言イ方スルナ!」

暁「変な言い方?」

アックーム「…何デモナイ」

暁「っと!動き止めたわね!隙あり!」ブンッ!!

アックーム「遅イ!」ヒュッ

暁「っ…早い…!」

アックーム「ギギギ…!今ノオ前デハワタシニハ勝テナイ!!」

暁「そんな事ないっ!」ボシュッ!

アックーム「ソノ魚雷モ…当タラナケレバドウトイウ事ハナイ!!」

暁(むぅー!ちょこまか動き回って…!)

アックーム「ドウシタ!モウ怖気付イタノカ!?」

暁「そんな訳ないわよっ!」ブンッ!

アックーム「ナラバ…攻撃ヲ当テテミロ!」

暁(くっ…アックームに攻撃を当てるには、どうしたら…!)

ドバァァン!!!

暁「っ…今のは危なかったかも…」

アックーム「フム…加減ガ難シイナ…」

暁(あの光弾は力加減の調整が難しい…って事は…)


アックーム「サテ…コノ弾幕ノ中、ワタシニ攻撃ヲ当タエレルカ!?」ボシュボシュッ!!

暁に向けて大量の光弾を発射、その中で暁は…

暁(別に『私が繰り出した攻撃を当てろ』とは言われてないし…やって見るしかないわね!)

暁「えいっ!」カキィン!

アックーム「!?」

暁「おりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」カキィン!カキィン!!

暁(当てられないなら弾を跳ね返すだけよ!)

大量の光弾を碇で跳ね返し、アックームに被弾させる暁。

ズガァァン!!

アックーム「グ…」ボロッ…

暁「ふふん!どうよ!」

アックーム「中々ヤルナ…シカシ、コレナラドウダ!?」

暁「…!?」

アックームは棘が上下に生えた卵形の物体を大量に生成する。

暁「ちょ…何よそれ…!」

アックーム「ギギギ…コレハ少シデモ触レタラ爆発ガ起キル…」

暁「…迂闊に跳ね返せないって訳ね…」

アックーム「御名答…サテ、コノ攻撃ニドウ対処スル!?」ビシュッ!!

卵形の物体は暁の周りを取り囲む様に展開する。

暁(っ…このままじゃ少し不味いかも…)

アックーム「ギギ…食ラエ!!」

物体達は暁に向かって同時に接近する

暁「!?不味いっ!」

暁が咄嗟に跳躍すると物体達はぶつかり合い、爆発とともに衝撃波が発生する。

アックーム「グォ…!?」

ズガァァァン!!



夢の暁「っ…大丈夫!?」

アックーム「ギギ…ギ……問題ナイ…」ボロッ…

暁「…どう?これでもまだやる?」

アックーム「ギ…マダ、ヤレル」

暁「そう…じゃあもう一息行きましょうか?」

アックーム「ギギギ…アカツキ…掛カッテ来イ…!」

ーーーその頃、響はーーー

響「…ごくん」ゴクン

住人「どうだー?美味いだろー!ここ結構気に入っててさー!」

響「…うん、食べた事のない味だから不安だったけど…ちゃんと食べられる」

住人「ま、夢ん中じゃ現実ではあり得ない事が沢山あるからなー」

響「…げふー、ごちそうさま」

住人「って完食するの早いなオイ!」

響「気がついたら先に食べ終わってる事もあるよ」

住人「っかー…お前食いしん坊って言われないか?」

響「…ただ食べるのが早いだけだから、沢山食べる訳じゃないよ」

住人「ふーん…」

住人「話変わるけど…お前女王の事どう思ってんの?」

響「電の事?彼女は私にとって大事な姉さんだよ…妹みたいだけど」

住人「へー、ソイツは羨ましいこった」

響「美人になる為に毎朝牛乳飲んでるんだ…可愛いでしょ?」

住人「…それ喋っちゃって良かったのか?」

響「良いんじゃないかな」

住人「…良いのかねー」



響「そう言えば…電はなんでここの女王の代役を引き受ける事になったの?」

住人「何でかって?それは本物の女王が働き過ぎで倒れちまったからだよ」

響「そうなんだ…」

住人「本物の女王は働き者でね、一度何かに集中すると周りが見えなくなるんだよ」

住人「女王もそれは自覚しているみたいで、『私にとって長所であり、短所でもある』って言ってたぞ」

響「…やっぱり自覚していても直せないのってもどかしいよね」

住人「ま、働き者な分、他の奴らにも慕われていたぜ?」

響「へー」

住人「ま、女王が帰ってくるのももうすぐだって言うし…暫く待ってようなー」

響「…にしても、なんだか遅い気が…」

住人「そうか?女性ならこんなもんだろ」

響「女性なら?……ああ、何となく把握したよ」

住人「そうだ、女性には女性の準備が付き物なんだよなー」

響「でも、やっぱりそう言うのって大事だよね」

住人「ああ、そう言うのを中々分かってやれない時もある…」

響「…悩ましいね」

住人「だなー」

住人「ていうかお前…女だろ?女が女性の準備を分からないってどういう事だよ」

響「私まだ子供だし」

住人「いやそう言う問題じゃなくてだな…」

響「そう言えば…女王ってどんな性格?」

住人「さっき言った様に働き者だけどよ、口調はあまり想像出来ないくらいおっとりとした感じだぜ?」

響「そうなんだ…どうして?」

住人「それは俺にも分からんよ…」

ガチャ…

「おーい!女王が帰って来たぞー!」

住人「…噂をすれば陰とやら、女王が帰って来たみたいだぜ?」

響「…早速会いに行こうか」

ーーー城門ーーー

響「あのー、すいません!」

門番「なんだ?ここは一般人は立ち入り禁止だぞ?」

住人「すまねぇ、この銀髪の子が女王のアルバイトを引き受けたこの家族なんだ」

門番「何?そう言う事なら……よし、入って良いぞ」

響「ありがとうございます」ペコッ

門番「さ、早く入れ」


ーーーその頃、王室ではーーー



女王「ただいま帰還したぞー」

電「あ!お帰りなさいなのです!」

女王「おー、私の役目の代役ご苦労だったなー」

電「いやあ…女王様って結構大変なのです…」

女王「いやー、村の女王は結構楽な方だぞー?私が働きすぎるだけで」

電「これで楽…国を治めるとなると大変そうなのです…」

女王「まーそんな固い事は抜きにしてお茶でも飲もうじゃないかー」

電「…はいなのです!」



女王「よーし、お茶出来たぞー」

電「なのです!」

カチャ…

女王「んくっ…そう言えばお前はどこから来たー?」ズズズ…

電「ええと…現実世界で…眠っていたらここに来たのです」

女王「おー…という事は久しぶりのお客様だなー」

電「知らなかったのですか?」

女王「あの時はお願いしてすぐに連れて行かれたからなー」

電「あはは…」

女王「すまなかったなー…突然仕事を押し付けてしまって…」

電「大丈夫なのです!女王様も何時もお勤めご苦労様なのです!」


ギィィィィィィ…

女王「ん?なんだー?」

執事「女王様、代役を務められた子のご家族がお見えに成られまして御座いますぞ」

電「あ…皆も夢の中に飛ばされてたんだ…」


響「電!」

住人「お仲間が迎えに来たぜ?」

電「響ちゃん!他の皆は?」

響「姉さんはあそこの丘の方を調べているよ」

電「そうなんだ…」ホッ

女王「もう帰ってしまうかー?」

響「うん…また夢を見てここに来た時にでも」

電「お世話になりました!」

女王「また来るがよいぞー」フリフリ

住人「またうまい飯奢ってやるよ!」

執事「女王様のお知り合いならいつでも歓迎致します」

電「んー…っ…疲れちゃったのです…」

響「…電…少ししたら姉さんの様子を見に行かないかい?」

電「うん!一緒に行くのです!」

響「…ありがとう、少し休んだら行こうか」

ーーーその頃、暁はーーー


暁「はぁっ…はぁっ…」

アックーム「ギ…ギ……強…ク…ナッタナ…」ボロボロ…

暁「まあね…私だって前線で活躍したいわよ…」

夢の暁「…」スゲェ

アックーム「ワタシノ……負ケ…ダ」ドサッ

暁「アックームっ!」タタッ

夢の暁「アックーム!消えないで!」

アックーム「大…丈夫…ダ…」

暁「そんな事言ったって!そんなボロボロじゃ…!」


アックーム「飽クマデモココハ『夢の中』ダ…死ニハシナイ」ドヤッ

暁「折角シリアスなシーンだったのに台無しじゃない!!」

アックーム「ソンナ物ハ必要ナイ!!」ババァァァァン!!!

夢の暁「流石アックームね!そこに痺れてしまいそう!憧れてしまいそうだわ!!」

暁「いやエスコートする人に憧れちゃダメでしょ」



アックーム(…?何ダカ嘗テ夢ノ中デ消滅シタヨウナ覚エガ…?)

夢の暁「…強いのね、現実世界の私って」

暁「まあね!一人前のレディーを目指してるもの!」

アックーム(暁ガ一人前ノレディート言う物ヲ勘違イシテイルヨウナ気ガ…ワタシノ教育ガ間違ッテ居タノカ?)

島風「とっても強かったね!」

雷「手に汗握る戦いだったわ…」

暁「……」

アックーム「……」

島風「?どうしたの?」

暁「どうしたの?じゃないわよ!?何時からそこに居たのよ!?」

雷「『アックーム「上手イ、上手イゾ」パチパチ』から聞いていたわよ?」

アックーム「ホボ最初カラ聞イテイタノカ!?」

暁「って事は…今までの戦いも見られてたって事?」

雷「そうよ?」

島風「雷お姉ちゃんと一緒に探索してたら…暁お姉ちゃんとアックームが見えて…まあなんやかんやあってその場のノリで観戦しようってなって」

暁「ちょ、細かい説明省かないでよ!?」

雷「まあ良いじゃない!細かい事は!」


「おーい!姉さーん!」

雷「あ!その声は響ね!」

暁「恐ろしいくらいナイスタイミングね…」

響「姉さん!傷がついているけど…どうしたの?」

暁「え?まあ…ちょっとアックームに起きてもらう為に激闘を…」

電「そ、そんな事があったんだ…」

雷「電も居るのね!」

夢の暁「お、恐ろしく都合がいいわね…」

島風「…で、ずっと聞きたかったんだけどさ」

暁「どうぞ」

島風「…このお淑やかな暁お姉ちゃんは誰?」

暁「今更過ぎるわよ!ていうか私がお淑やかじゃない様な言い方は何よ!?」

夢の暁「実はかくかくしかじかで…」

島風「ふんふん」

響「大体分かったよ」

雷「あなたはアックームの夢の暁ね!」

夢の暁「と言っても…アックームが眠りから覚めるから暫くお別れだけどね」

アックーム「…デハ、大人シク夢カラ覚メヨウ」

暁「もうサクサク進みすぎて怖い…」

島風「むしろこれくらい早くなくちゃ!」

夢の暁「皆、またね」

電「なのです!」

暁「ああもう勝手にして…」

夢の暁「あ、後…」

暁「何よ?」



夢の暁「一人前のレディーになる為には…いえ、一人前の大人になる為には…そのうち自分と向き合わなきゃ行けない時が来る」

暁「え…?」

夢の暁「それが例え、自分とは異なる存在であっても…」

暁「い、一体何の事よ…?」

夢の暁「じゃあ…お別れね」

暁「ちょ、ちょっと待って!」

アックーム「デハ…オ前達、再ビ現実世界デ会オウ…ギ」

雷「はーい!いっきますよー!」

暁「謎残したまんま進めないでよぉぉぉ!?」

ヒュワァァァァァァ…

ーーーそして、現実世界ーーー

暁「ん…」

響「…ここは…」

アックーム「zzz……ハッ、ワタシハ寝テイタヨウダ…」

雷「あ…皆起きたわね…?」

電「なのです…」

島風「よ、ようやく起きてくれた…」

暁「も、もう…酷い目にあったわよ…」

アックーム「ギギ…シカシ何故ワタシヲ起コソウトシタ?」

暁「えっとね…これから本格的に一人前のレディーになる為の特訓に付き合ってもらうわ!」

アックーム「今更過ギルナ、ウン」

暁「ふふん!これからいーっぱい付き合ってもらうんだから!」

アックーム「…承知シマシタ…ギギ」


響「…今の台詞、もの凄く家政婦臭い」

雷「携帯型四次元ポケット持ってる人?懐かしいわねー」

電「懐かしいって…割と最近出てたのです…」

ーーーそして、2月ーーー


あきつ丸「鬼はー外!福はー内!」パラパラ

大鳳「艦載機はー空!潜水艦はー海!」パラパラ

まるゆ「もぐらはー陸!大和さんはー海!」

武蔵「ハッハッハ…早速豆まきかい?」

あきつ丸「豆……もったいないでありますか?」

大鳳「こ、こら!投げた豆を拾って食べちゃダメ!?」

武蔵「腹壊すぞ?」

あきつ丸「そうでありましたか…後で片付けておくであります」

大鳳「赤城さんに食べられない様にね…」

暁「みんなー!」

あきつ丸「おお、暁殿!これから学校でありますか?」

電「はい!今日も元気に勉強してくるのです!」

武蔵「頑張ってこいよ」

響「分かっているよ…ね?姉さん」

暁「当然よ!」

まるゆ「勉強頑張ってねー!」

雷「はーい!」

ーーー逆叉学校ーーー


島風「先生!おはよーございます!」

エラー娘「あら~島風ちゃんまだ早いですよ~?」

ガララッ

雷「ただいま到着しましたー!って島風もう来てたの!?」

島風「だって皆遅いんだもん!」

イオナ「つむじ風みたい…」

暁「い、いつの間にそこに居たのよ…」

エラー娘「さて…皆そろった事で!本日も言葉を覚えて行きましょう!」

電「えっと…今日はどんなテーマにするのです?」

響「何か…商売を始めたいね」

イオナ「商売?」

響「卒業したら人の為に働いて…それでお金を稼ぎたいな」

エラー娘「用心棒とかそう言うの?」

響「いやそう言うのじゃなくて…自分のお店を持ちたいんだ」

島風「お店ごっこ?島風もやる!」

暁「ごっこの話じゃないのよ?」

電「じゃあ…どんな商売するのか考えてるの?」

響「そう…そこが問題なんだ、まず何をしたら良い?」

エラー娘「ノープランかよ!」

イオナ「だけど…私たちでどんな商売が出来るか考えてみるのも面白そう」

響「という訳で先生に相談してみましょう!」

エラー娘「しゃーないなー…じゃあ今回の授業はー!」カキカキ

  新しい商売を考えよう

エラー娘「ほいじゃー私に質問がある人ー」

島風「はーい!私ならお店屋さんやりたいな!」

暁「何を売るお店なの?」

島風「えっと…皆のグッズとか?」

エラー娘「制作費大変そうだにゃー」

響「ここは無難に何かの食べ物とか…そういう嘘つきが喜びそうな商品にしておかない?」

エラー娘「ちょい待て、嘘つきってどういう事よ?」

響「どこかの誰かが言ってたんだけど…『綺麗な物は大体嘘つきよね…主婦って綺麗じゃない?…そう言う事よ』」

エラー娘「つまり主婦って事じゃねーか!!」

響「ごめん、どこかのCMで見て『あ、そうなんだ』って思っただけだから…」

イオナ「…主婦は嘘つき、新たな知識が増えた」

暁「こらそこ!変な知識覚えない!」

エラー娘「まあ、無難にお勧めしたいのはまず食材とかコンビニにおいてある様な商品でやって行きたいね」

島風「やっぱりそれが良いのかなー…ありがと!」

エラー娘「じゃあ次に何か質問はー?」

響「はい、手作りの物を作ってみたい」

エラー娘「手作りねー…ハンドメイドって事ね!」

響「先生が手作り出来る物と言ったら何?」

エラー娘「良くぬいぐるみ作ったり、絵を描いたり、オシオキ用の断頭台作ったり…」

響「最後がおかしい様な気がするのは私だけ?」

電「私も思ったのです…」

エラー娘「気にするな!」

イオナ「響が売るのは手作りのぬいぐるみとか絵とかで決まり?」

エラー娘「まあそんなとこね、次に何か質問ある人ー」

電「はい!私はエステをやりたいのです!」

エラー娘「ロリっ子のエステ!ここぞとばかりに男共が押し寄せてくるね!」

電「え、ええと…もしエステに行ったら体のどこをやってもらいたいのですか?」

エラー娘「えっと…それってマッサージも入ってる?」

電「あ…マッサージかぁ…うん、多分入れると思うのです」

エラー娘「そいつぁありがたい…!私知識溜め込み過ぎてるから頭とか首とかが凝ってしょうがないんだよ…」

電「えぇぇぇぇ!?一大事なのです!?」

エラー娘「まあ取りあえず電はマッサージ付きのエステをやるとして…」

電「従業員さんを呼ばなきゃなのです…」

エラー娘「次に何か質問はー?」

暁「はい!海外からの輸入物ってやっぱりレディーな感じで良いわよね!」

エラー娘「まだ諦めてなかったのかよ…」

暁「先生が好きな外国って何かしら?」

エラー娘「私が好きな外国ねー…外国にはあんまり良い思い出が無いんだよなぁ」

暁「そ、そうなんだ…」

エラー娘「正月にアメリカ行ったらデパートのテロに巻き込まれた挙げ句、命からがら逃げ出したと思ったら宇宙人に誘拐されたし…」

響「う、宇宙人!?」

エラー娘「なんとか事情を話して逃がしてもらったら今度は赤いガウンを羽織ったペンギンとカタツムリ達に追いかけ回されるし…」

エラー娘「なんとか撒いたと思ったら何を間違ったのか2次元の世界に入り込んでしまって…そこで色々あって帰りたいと思ったらロシアに居たんだ…」

暁「…結局は?」

エラー娘「その時に凄くお世話になったロシアが大好きです」

雷「前振りが長過ぎよ!!」

エラー娘「ほっほほ、すまんねぇ」

電「でも外国との外交自体は難しくなさそうなのです…ヴィクトリーさんから貰った船も使える様に改造してあるし…」

響「船があれば海を渡れるしね…」

イオナ「あれはシェルターにも最適」

エラー娘「徒歩で行けよ、アンタら海の上歩けるっしょ?」

電「…あ、すっかり忘れてたのです…」

響「でも流石にそんな遠くには歩いて行けないよ…」

イオナ「だからやっぱり船は必要」

エラー娘「そう言う物かねぇ」

エラー娘「他に何か質問はー?」

雷「はーい!二十四時間営業って大事よね!」

イオナ「でもそんなに夜遅くまで起きれるの?」

雷「先生が夜更かししてる時って何をやってる時?」

エラー娘「ネットサーフィン」

雷「ちょ、即答!?」

エラー娘「子供は真似しちゃダメだゾ☆」

響「そもそもパソコン持っているのかどうか…」

エラー娘「子供の管理も出来ない親は取りあえず持たせてるだろうね、次に質問ある人ー」

イオナ「はい、私は飲食店を経営したい」

エラー娘「良いねェ良いねェ、最っ高だねェ!何にする?喫茶店?レストラン?」

イオナ「ファーストフード店」

エラー娘「oh…それを選ぶか」

雷「ファーストフードねー…体に悪そうだわ」

島風「脂肪で死亡は困ります!」

イオナ「ポテトとか、ハンバーガーとかそう言うのを売りたい」

エラー娘「…まあイオナはファーストフード店ね」

イオナ「うん、おいしさと値段の安さ特化型で攻める」

暁「うーん…皆の意見って色々あるのねー」

響「姉さん…どうせなら私たちで協力して店を開かない?」

雷「良いわね!皆で協力すれば…億万長者も夢じゃないわね!」

島風(タービンが何個買えるのかな…)

エラー娘「でもさー…ネットサーフィンした疲れをマッサージで癒し…ロシア産の食材を提供するファーストフード店って…混ぜ過ぎだよね」

暁「うーん…やっぱり難しいわね~」

エラー娘「ま、発想自体は面白かったし…今度そう言うの思い浮かんだら申告頼むよー」

島風「はーい!」

エラー娘「それじゃあ次の授業まで休んでなー!」






















すまん、間違えて空白のまま投稿してしまった…

ーーー第1教室ーーー


エラー娘「今回の授業は技術ですよー!」

電「技術?」

暁「そうよ!今日のテーマは『ロボット』、この世にあるロボットについて勉強するのよ!」

雷「ほほー…これはこれは興味深いわね!」

エラー娘「よし!早速…」

響「先生、まって」

エラー娘「どうしたー?」

響「確かに21世紀はロボットの時代…ロボットを制する物は21世紀を制すとさえ言われて来た」

エラー娘「実際はそんなにロボット居なかったけどね」

響「しかし…今ここにロボット以上に分からない事だらけの存在が居る…」

電「えぇ!?」

暁「それは一体誰なの!?」

エラー娘「んー?」

響「ロボット以上に謎で満ちた技術の集合体…それはあなただ!」


イオナ「?」

エラー娘「あー…メンタルモデルね」

雷「確かにメンタルモデルって何かしら?」

電「艦娘とは違うみたいだけど…」

響「という訳で…メンタルモデルをもっとよく知る為に…私はこのような授業を思いついた!」


どきどき!?メンタルモデルの秘密に大接近!!

エラー娘「タイトルが痛々しいなオイ!?」

響「それ位じゃないとダメだよ!」

イオナ「これから私は何されるの?」

電「えっと…ちょっとメンタルモデルについて教えてもらうだけなのです…」

イオナ「メンタルモデルについて知りたい事があるの?」

雷「ほら、考えてみれば私たち艦娘とメンタルモデルって何が違うのかなーって思ってたのよ」

イオナ「…合点、そう言う事なら…」

エラー娘「ていうかさ、調べるってたってどう調べるのよ?」

電「無難にイオナちゃんから教えてもらうのです!」

雷「じゃあイオナに何か質問ある人は?」

島風「はい!」

イオナ「何?」

島風「イオナってさー、何時もその洋服なの?」

イオナ「暇なときに変えてる、服は瞬時に自由に変更可能」

島風「えぇ!?それじゃあお洋服代とか全部タダ!?」

イオナ「私達の体などは基本的にナノマテリアルで構成されている、服も多分そう」

雷「女子にとって憧れの的ね…おっぱいもちょっと大きいし」ボソッ

イオナ「?」

雷「な、何でもないわ!」

暁「じゃあ…他にイオナに質問ある人は?」

エラー娘「はい」

暁「先生!一体どんな質問するの?」

エラー娘「服が作れるなら武器って作れる?」

イオナ「作れる」

響「すごいな…メンタルモデルって」

暁「じゃあ質問出すけど…メンタルモデルって霧の艦隊が最初から持ってたの?」

イオナ「違う、人類と本格的に戦闘を始めた時に制作された」

電「じ、人類と戦闘…!?」

イオナ「もう昔の話、今はそんな事は無い」

電「そ、そうなんだ…」

島風(私たちがいない間に一体何が…?)

電「えっと…身を守る時どうしてる?」

イオナ「クラインフィールドというバリアを展開している」

響「クラインフィールドとは何だい?」

イオナ「…」

響「教えてくれないか…?」

イオナ「…分からない」

エラー娘「分からないのかい!!」ビシッ

イオナ「そう言う事はコンゴウに聞いてみて…」

雷「金剛さんに?」

イオナ「うん、何時もはちょっと厳しいけど、私が頼んだら教えてくれるはず」

島風「金剛さんって厳しかったんだ…ふだん『ティータイムは大事ネー!』って言ってる様な人なのに」

イオナ「多分、あなた達が想像しているコンゴウは、私がイメージするコンゴウと違う」

島風「え?違うの?」

暁「ええと?つまりどっちがどっちなのよ?」

イオナ「え、ええと…こ、コンゴウ!来て!」


ガラララララッ!!!

コンゴウ「401…私を呼んだか?」

雷「だ、誰!?」

イオナ「コンゴウ、来てくれたんだ!」

コンゴウ「ふん、呼ばれたから来たまでだ…」

エラー娘「…アンタ、もしかして…」

コンゴウ「察しが良いな…そうだ、私こそが霧の艦隊の東洋方面第1巡航艦隊旗艦、大戦艦級のコンゴウだ」

暁「か…」

雷「か…」

島風「か…」

暁・雷・電・島風「かっこいい(のです)!!」

コンゴウ「な…なんだ?こいつらは?」

イオナ「私の学校の友達、皆良い子だから心配しないで」

エラー娘「ていうか何でイオナが呼んだら来たのよ!?しかも早かったし!」

コンゴウ「そんな事は些細な問題だ、それで…私を呼んだのは何故だ?」

イオナ「えっと…私の代わりにクラインフィールドの詳細をこの子達に教えて」

コンゴウ「そんな事の為に呼んだのか?……まあいい、ただしざっくりとだ」

電「お願いするのです!」

コンゴウ「まずクラインフィールドとはだ……簡単に言ってしまえばバリアだ」

雷「えっ…?」

コンゴウ「バリアだ」

島風「も、もうちょっと詳しく説明を…」

コンゴウ「…」ギロッ

島風「あ…や、やっぱ良いです!」

暁「な、何怖じけついてんのよ!私は大丈夫よ!教えて!」

コンゴウ「…仕方ない、一回しか言わないから良く聞いておけ」

暁「ほ、ホント!?」

コンゴウ「では説明に入るぞ…そもそもクラインフィールドの原理は『クラインの壷』の理論を応用している」

雷「?え?クラインの壷?」

コンゴウ「表裏が無い立体、その性質上三次元に存在出来ない曲面図形だ…詳しい事はここの教師に聞け」

エラー娘「いや丸投げすんなよ!?知ってるけどさ!?」

コンゴウ「話を戻すが…簡単に言うと外部からの運動エネルギーや熱エネルギーのベクトルを任意に変換して攻撃を無力化している訳だ」

コンゴウ「しかし膨大なエネルギーを伴う物は逸しきれず、装甲で受け止める二段構えとなってしまう」

暁「???」

島風「ええと…よ、よくわからない…」

コンゴウ「むう…分かりやすく説明するのは難しいな…」

響「要するに攻撃のベクトルを変更して威力を弱める、という感じ?」

コンゴウ「…まあその認識で良い、クラインフィールドの防御力自体はユニオンコアの演算能力に比例するから調整すれば物理攻撃にも転用出来る」

エラー娘「ぶっちゃければA.Tフィールドみたいな物って事?」

コンゴウ「…それだけは言って欲しくなかったのだがな…」

響「ふむふむ…クラインフィールドか…最早宇宙戦艦の粋だね」メモメモ

コンゴウ「あ!貴様!何メモっている!!」

響「だって一回しか言ってくれないもん、メモするのは当たり前さ」

コンゴウ「…そのノートを渡せ」

響「断る」

コンゴウ「黙れ!そう言うのはメモなどではなく心で止めておく物だ!!」

イオナ「…似合わないかも」ボソッ

コンゴウ「…ああ悪かったよ、似合わない事言って悪かったよ」

イオナ「あ!別にそう言う意味じゃ…!」アタフタ

コンゴウ「…」ズーン…

エラー娘(あ、これ落ち込んでるわ、一見表情が変わらないけど陰がどことなく寂しいわ)

響「え、ええと…メンタルモデルには何故女性型が多いんだい?」

イオナ「ええと…日本で人類が艦船関係の公的な表記を残す場合、全て女性系の定冠詞を使用するから」

雷「へー……じゃあじゃあ!メンタルモデルって他にも誰か居るの?」

イオナ「居る、キリシマやハルナ、マヤとか…意外と沢山居る」

雷「わー…!」

エラー娘「メンタルモデルって凄いのねー」

響「知らない事だらけだ…艦娘とはホントに違うね」

コンゴウ「逆に問おう、お前達艦娘は一体何者だ?違いを教えるといきり立ったは良い物の、違いというのを全く知らないのだ…」

暁(ダメじゃん!!)

エラー娘「艦娘ねー…なんか日本海軍から独立した海軍が第二次世界大戦時に極秘裏に進められた計画があって…」

コンゴウ「ほう?」

エラー娘「その計画というのが…『艦魂人体移植計画』、船の魂を少女の体に繋ぎ止めて新たに艦娘として誕生させ、戦わせようと言う計画さ」

島風「あー…なんかそう言うの聞いた事あるかも」

響「一年間ここで過ごして来たから忘れてたねー」

エラー娘「艦娘を誕生させる技術は今じゃすっかりロストテクノロジーと化して居るみたいだけど…その割には意外とその存在が公に公開されてる辺り、もうすっかり日本を代表するマスコット的な扱いを受けてるかもね」

コンゴウ「…苦労してるのだな、お前達も」

響「…もう慣れた」

雷「慣れたから大丈夫よ!」

イオナ「……すぴー…すぴー…」

コンゴウ「人が話している時に眠るなぁ!!」ユサユサ

イオナ「あう…あ、コンゴウ…おはよ」

コンゴウ「全く…」

雷(不覚にも微笑ましいと思っちゃったわ…)

雷「だけど…こうして考えるとメンタルモデルって結構謎が深いのねー」

コンゴウ「私が説明したクラインフィールドの件も霧の艦隊が保有する能力の一部に過ぎないからな」

電「そう言えば……メンタルモデルの体に艦娘の様に装備とか付けれたりするのです?」

イオナ「!?」

コンゴウ「いや…聞いた事が無いな」

エラー娘「…やっちゃう?」

電「えーと…」チラッ


イオナ「…」カタカタ

電「…やっぱり止めるのです」

コンゴウ「ああ…それは止めろ」

イオナ「…」ホッ

エラー娘「ちぇっ…折角メンタルモデルの構造を調べられると思ったんだけどなー」

雷「でも色んな事を知れて良かったわ!」

響「これでメンタルモデルの秘密が少し明かされたね…」

暁「今日の授業は中々為になったわ!」

コンゴウ「そうか…ならばここくんだりまで来たのは無駄じゃなかったな…」

イオナ「コンゴウ、ありがとう」

コンゴウ「…気にするな」

エラー娘「んー…じゃあこのまま次の授業行っちゃう?」

島風「行っちゃおー!」

暁「どんときなさい!」

ーーーその頃、横須賀鎮守府ではーーー

あきつ丸「あー…自分、暇でありますよー」

大鳳「そうねー…暇だわー」

瑞鳳「提督の所に行っちゃう?」

あきつ丸「仕事の邪魔になるであります!」

大鳳「じゃあどうするのよ……あ!ウォーキングでもする?」

あきつ丸「お断り申し上げるであります…」

瑞鳳「私もいいー…」

大鳳「むむー…どうしようかしら…」


長門「おや…どうしたんだ?」

あきつ丸「あ、長門殿!」

大鳳「私たちちょっと暇で…」

長門「確かにな……提督は仕事に出かけてしまったし…」

大鳳「こう言う時学校に行ってる皆が羨ましいわよねー」

瑞鳳「だよねー…」

ガチャ…

ヲ級「…ヲ邪魔虫」

タ級「はーい!来てあげたわよー!」

瑞鳳「し、深海棲艦!?」

あきつ丸「お、落ち着くであります!彼らはもう自分達に危害は加えないであります!」

大鳳「そもそも危害を加えるような状況じゃ無くなっちゃってるもの…」

瑞鳳「な、なら良いんだけど…」

ヲ級「みんな、今どんな状況?」

あきつ丸「今自分達は暇を持て余しているであります」

大鳳「提督もお仕事から帰ってこないしさー」

長門「…タ級よ、お前達も暇で来たのか?」

タ級「そうなのよー…この時間帯って意外と暇なのよね~」

ヲ級「ヲ…とても暇、やる事が無いとも言う」

長門「改めて学校に行っている電達が羨ましく思うよ…」

タ級「ホントよね~…私も学校に行きた~い!」

ヲ級「…ヲ、私も行きたいな」

瑞鳳「でもやっぱり難しそうよ…?」

タ級「う~…やっぱり帰ってくるの待つしか無いわね~…」

ーーー数時間後、第一教室ーーー

エラー娘「さーて…今日は解散ねー」

雷「はーい!お疲れさま!」

エラー娘「帰り道気をつけなよー?」

暁「子供じゃないんだから大丈夫よ!」

響「はいはい、私が守るよ」

コンゴウ「401は私が送って行く、心配するな」

イオナ「みんな、またね」

島風「またねー!」

ーーー帰り道ーーー

雷「やっぱり寒いわねー!」

島風「ねー…」

電「最近すぐ暗くなるし…」

響「早く帰らないと…夜道は危険だからね」

暁「そうよ!夜道は危険なんだから!」

電「お化けに襲われたり…!?」

暁「そうじゃないわ、変な人たちとかそう言うのよ!」

響「送りオオカミとかね」

雷「怖いわねー…早く帰らなきゃ」






???「…あれが…艦娘…」コソコソ

ーーー数日後、第1教室ーーー


イオナ「………」

シーン…

イオナ「…みんな遅い…」

シーン………

イオナ「…もう授業始まってるのに…どうして?」

シーン…………

イオナ「………ぐすっ」ジワッ

イオナ(これは…涙?)

ガララッ


イオナ「っ!?」ガタッ!

???「…ここか、401が通う学校というのは」

イオナ「…ハルナ」

ハルナ「コンゴウがここに呼ばれたと言っていたから来たが…誰も居ないな?」

イオナ「…そう、私もそれで疑問を持っていた」

ハルナ「…何故だ?」

イオナ「分からない」

ハルナ「…」ウーン

イオナ「…」ウーン

ハルナ「…暫く待っていよう」

イオナ「合点」

ハルナ「考えてみたのだが…お前の友達は今ここに居ないのだろう?」

イオナ「そう、来てない」

ハルナ「そうか…その友達は『病気』という物かもしれない」

イオナ「病気?」

ハルナ「肉体の生理的な働き、あるいは精神の働きに異常が起こり、不快や苦痛・悩みを感じ通常の生活を営みにくくなる状態だ」

イオナ「…まさか、死んでしまう場合もある?」

ハルナ「重い病気だとそうなる」

イオナ「…」ガタガタガタ

ハルナ「恐らく、その友達も病気にかかって学校に来られない可能性が高い」

イオナ「…やめて、そんな事はない、絶対にない」

ハルナ(…401が恐怖しているとは…感情が目覚め始めている…?)

ハルナ「…安心しろ、必ずしもそのような重い病気にかかった訳でもない…軽い病気かもしれない」

イオナ「……」

ハルナ「……安心しろ、お前の友達は必ずやってくる……多分」

イオナ「…だと良いけど……」

ハルナ(……これは本格的に不味い状況なのか…?)

ーーー数十分後ーーー

イオナ「…来ない」

ハルナ「学級閉鎖では無いとするなら…もしや怪我の可能性もあり得るかもしれない」

イオナ「怪我…体に出来た傷や、体の欠損の事…」

ハルナ「あくまでも可能性だ…今は来るまで待つしか無い」

イオナ「……もしも病気だったら…お見舞いというのをしに行かなくちゃ」

ハルナ(…万が一のため、401にお見舞いの仕方を教えておこうか…)

ガララッ

雷「ただいま!」

響「帰投した…」

暁「たっだいまー!」

島風「ただいまー!」

イオナ「みんな!無事だったの?」

電「あれ?イオナちゃん来てたの?」

雷「えーと…あなたは…」

ハルナ「大戦艦ハルナだ、宜しく頼む」

雷「私は雷よ!」

電「電です!」

暁「暁よ!」

響「響だ、宜しく」

島風「イオナはどうして教室に居たの?」

暁「私たちは…ちょっと校庭で特訓してたわ!」

電「中々来ないからお休みなのかなって思っちゃったのです…」

響「もう体育の授業は終わってしまったよ」


イオナ「……え?」

ハルナ「待て、どういう事だ?」

雷「ええと…私たちは校庭で体育の授業をしていたわ」

イオナ「……つまり皆は病気も怪我も無いという事?」

雷「まあそうなるのかな?」

ハルナ「……401、私たちは要らない心配をしてしまったようだな」

イオナ「大丈夫、皆が無事で何より」

島風「い、一体私たちがトレーニングしてる間に何があったの…?」

雷「ワシにも分からん…」

響(何で『ワシ』?)


エラー娘「ちょっとー…アンタら早すぎんよー…ってアンタ誰よ?」

ハルナ「大戦艦ハルナだ」

エラー娘「この間来たコンゴウのお友達ねー…ま、取りあえず授業聞いてきなよ?」

雷「そうよ!一緒に聞きましょ!」

ハルナ「…そうだな、言葉集めも捗りそうだ」

エラー娘「っし!じゃあそゆ事で行きましょ!」

ーーー数時間後ーーー

ハルナ「前の授業…中々興味深かったぞ」

雷「まさか幽霊の仕組みについて教わるなんて思わなかったわよ…」

エラー娘「さて、次は自由研究発表のお時間です」

イオナ「自由研究?」

ハルナ「自由研究、学校において生徒や児童が何かを自主的に調べる事、タグ添付、分類:記録」

響「…なんだか国語辞典の様な言い回しをするね」

ハルナ「蒔絵にも指摘された」

エラー娘「さて!今日は島風が発表する番だったね」

島風「頑張っちゃうよ!」

電「頑張ってー!」

暁「どんな事を勉強して来たの?」

島風「私ねー…イオナに人間って何かを教えたいからー…」

   人間って何?

島風「これについて調べてきました!」

雷「…島風にしては深いテーマね」

響「一体どの様になる…?」

ハルナ「しかし…それだけに楽しみだ」

イオナ「…頑張って」

エラー娘「それではお願いします」

島風「えっとねー…私色々調べたんだけどー…んしょ、んしょ…」カキカキ

   人間は考えるアシである。

島風「人間は考えるアシであるって事が分かりました!」

ハルナ「アシ…?」

イオナ「人類の脚部の事?」

雷「な、なんだかよく分からないけど凄そうね、で人間ってなんで考えるアシなの?」

島風「うん、ちょっと調べたんだけど…」

暁「ふんふん」

響「……」

島風「…残念ながらよく分からなかったの…『アシ』って何の事かな?」

エラー娘「おいおい…それじゃあ研究発表にならないじゃん…」

ハルナ「肝心な所が抜けている」

島風「でも…『アシ』の意味さえ分かれば私の宿題は完成なんだ」

エラー娘「じゃあ自分で考えろよ…」

島風「そ、そうなんだけど…どうしても答えが分からなかったんだ…これじゃあイオナに人間とは何かを教えられないよぉ…」

響「…このままじゃ授業が進まない」

ハルナ「…ここは私たちが一肌脱ごう」

雷「島風!そう言う時は私に頼っていいのよ!」

島風「皆……ありがとう!」

エラー娘「んー…それじゃあ、皆で考えてみる?」

電「うん!考えちゃうのです!」

エラー娘「よーし、じゃあイオナ以外皆シンキングターイム!」


シンキングタイム!

ハルナ(アシ…アシとは…)

電(アシって…足…?)

暁(アシ…もしや英語の可能性も…)

響(…アシか……)

雷(アシって…何かしらね…?)


シンキングタイム終了!


電「て…手強かったのです」

ハルナ「しかし…大体は纏められた」

暁「私のも大方の意見は出せそうよ!」

響「…私の意見が正しいと思うけどね」

雷「あら?いつになく自信満々ねー…私は良い意見が出せそうになかったわ…」ズーン…

エラー娘「まあ誰のが正しいかは意見を発表すれば分かるよ…多分」


ハルナ「しゃきーん…私の意見を聞いてくれ」

エラー娘「どうぞ?」

ハルナ「アシとは…足の事じゃないか?」

エラー娘「…次どうぞ」

ハルナ「待て、別に考えつかなかったからとかそう言うのじゃないぞ」

エラー娘「うるせぇよ、だったら意見の一つ言ってみやがれや!」

ハルナ「…他の動物と違って足が遅い人間は頭を使って色んな乗り物を作った」

雷「ふんふん」

ハルナ「車や船…皆人間が作り上げたもの…つまりアシと言うのは…速度向上にかける人間の姿を現した言葉ではないかと思う」

暁「なるほどねー…早さにかける人間の情熱…って訳ね」

ハルナ「そう言う考え方もあるのか」

島風「そうかも!やっぱり早くないとダメなのかな?」

エラー娘「そして何よりもォォォォォッッ!!!!」


エラー娘「早さが足りない!!」ドヤァッ!!

暁「言ってみたかっただけでしょそれ!!」

電「あの…私の意見も!」

エラー娘「どうぞ!」

電「私は……脚じゃないかと思うのです!」

ハルナ「…まさか私と同意見と云うつもりではないだろうな?」

電「ぶぶー!私だってそんな人に頼ってばっかりじゃないのです!それに同じアシでも足と脚じゃ大違いなのです!」

ハルナ「……聞かせてもらおう」

電「まず、考える脚って言うのは…美しい脚、綺麗な脚を指してるのです」

暁「ふんふん…?」

電「美容に込められた英知…つまり人間って言うのは…美に対する飽きる事の無い望みを持ってるって事なのです」

暁「言われてみれば…!金剛さんや瑞鳳さんも…皆考える脚ね!」

響「姉さんの考える脚って言うのは…一人前のレディーの事じゃないのか?」

暁「それ以外にどんな脚があるって言うの?」

エラー娘「美しさねー…あんまり美に執着しすぎると身を滅ぼすかもよ?」

暁「うっ……つ、次は私の意見!」

エラー娘「どうぞ?」

暁「アシって…もともと何かの略称かもしれないって私は考えたの!」

ハルナ「逆転の発想か」

響「うーん…」

暁「そこで出てくるのが英語のアシストよ!このアシストが略されてアシになった訳」

雷「…」

暁「ちなみにアシストって手助けや補助って意味よ、つまり誰かを思いやる人間の様子を表した言葉よ!」

島風「そっか…素敵な言葉なんだ!私も皆やてーとくの事いっぱい考えてるよ!」

響「確かに素敵ではあるけど…」

雷「意見の一つも出さない私が言えた立場じゃないけど…ちょっと無理矢理すぎるわよね」

暁「あら…そうかしら?」

エラー娘「てゆーか何でもかんでも略すなよ、スイーツ(笑)かよ」

暁「何それ?」

エラー娘「…何でもない」

響「…次は私の意見を」

エラー娘「お、どうぞ!」

響「…アシとは当然植物の葦だね!」

電「しょ…植物のアシ!?」

ハルナ「アシ…葦か」

響「そう、人間は思い出を大事にする生き物さ…故郷に良く生えてる葦…」

エラー娘「ちょっとまって、故郷に葦が生えてばっかり居るとも限らないよ?」

響「知ってる!飽くまでも例えだから!」

ハルナ「…」

響「子供の頃学校帰りに駄菓子屋よっておかしをゲットしたり…ボールで遊んでいたら窓を割って怒られたり…」

エラー娘「どこの昭和だよ…まあ昭和ほど個人的に輝いていた時代は無いね」

響「とまあ…考える葦というのは、思い出を大事にする人間の姿を表した言葉じゃないかと思うよ!」

島風「そっか…やっぱり思い出を大事にする事が大事なんだね!」

ハルナ「思い出か……蒔絵…」

エラー娘「いやその蒔絵って子は死んでないやろ」

ハルナ「別に死んだとは言っていないが…?」

エラー娘「なら良いけどさ」

島風「うーん…結局どっちが正しいのかなー」

電「私の意見が正しいのです!人間は皆美しさを求めているのです!」

暁「あーらあらあら…真の美と言えば思いやりよ!人を助ける心よ!」

暁「心を磨く事を怠ったら真の人間美に近づけないわよ…?」

電「あぅ…ちょっと力みすぎたのです…」

ハルナ「…だが、何時の時代でも美しさは科学の発展より低く見られがちだ…まあ、技術の発展こそ人間の力の根源とも言えるがな…」

エラー娘「科学ノ進歩、発展ノ為ニハ犠牲ガツキモノデース…」

暁「スピードが上がれば自然と移動にかかる時間が減るのは確かだけど…」

ハルナ「…人間は何故早さに執着するのだろうな」

響「…しかし、自然を愛で、思いでを愛でる人間も居る…」

雷「あ~んもう!結局どっちが正しいのよ!?」

エラー娘(書類上だと響の答えが正解というのは黙っておこう)

島風「あのー…」

エラー娘「どうしたー?」

島風「…アシのホントの意味は分かんないけど…皆が言ってる事は大切なの…」

島風「だから私、全部正解だと思うよ!」

ハルナ「全部正解…?そんな事はあるまい」

島風「確かにホントの答えは違うかもしれないけど…」

エラー娘(ていうか違うんですけどね…って言っちゃダメだ)

島風「皆が出した答えに正しいか間違ってるかなんて関係ないよ!」

暁「あらー…確かに正しいか間違ってるかなんて些細な問題ね!」

電「うん…そうだね!」

ハルナ「…これは、私たちも考えた甲斐があった…という事か?」

響「そう言う事だよ…」

島風「という訳で!私の発表はおしまい!」

エラー娘「良い感じに纏まったねー!」

ハルナ「しかし…さっきから401が静かだが…」

イオナ「あ…ちょっと眠たかった」

雷「まー…皆結構まじめに考察してたからねー」

電「イオナちゃん…ごめんね?眠かったでしょ?」

イオナ「ん…大丈夫…」

島風「んーっ…でも疲れたのは確かだよねー」

エラー娘「んー…じゃあ少し休もーかー…」

ハルナ「…そうだな」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さてー…今回の授業は国語ですよー!」

雷「国語?何を勉強するのかしら?」

響「今回は…『面黒い』という言葉についてだね」

ハルナ「面黒い…?聞いた事の無い言葉だ…」

イオナ「ネットワークにも面黒いの情報は記載されてない」

エラー娘「えー…じゃあ電クン!国語教科書46ページを読め!」

電「あっはい!えーと…」


電「面白いと面黒いは日常会話は同じ意味です、しかしの世界では…面黒いは『面白くない』と言う意味で使われています」

島風「へー…面白い言葉だね!」

ハルナ「またネットワークに新しい言葉が記されたな…タグ添付、分類:記録」

イオナ「ヒュウガ達が見たらびっくりすると思う」

雷「この面黒い…結構使い方間違えやすいのよねー」

ハルナ「そうか?」

電「例えば…ニュースとかは面白いけど大人の遊びは…?」

ハルナ「面黒い……あ」

雷「ね?間違えやすいでしょ?」

ハルナ「確かに…面黒いは俳句で使用する時しか面白くないと言う意味で使用しては行けないか…」

イオナ「ええと…よく分からない…」

暁「まあそっくりな言葉だものねー」

イオナ「面白い?面黒い?面黒くない?だんだん分からなくなってきた…」

響「面黒くないは…無いかも」

島風「うー…こっちまで分かんなくなってきたよー…」

エラー娘「まあ面黒いは…俳句でつまんないって言葉を使いたかったけどつまんないじゃなんかアレだから作られた造語だしね」

電「…ちょっと違うと思う」

暁「…あ!良い事閃いちゃった!」

エラー娘「何?」

暁「この言葉は俳句の言葉だから…俳句の授業をやれば良いんじゃないかしら!?」

エラー娘「ナイスアイディア!」

暁「それじゃあ早速…5・7・5の授業をやるわよ!」

島風「さんせーい!」

響「意義なし」

電「うぃっす、なのです!」

雷「やっちゃうわよ!」

ハルナ(な、なんだ…?)

イオナ(少し難しそう…)

俳句授業スタート!

ハルナ「…まあなんだ、まずは私から、行きますよ」

暁「ぷぷっ…ハルナさんったら…会話を5・7・5にするなんて言ってないわよ?」

ハルナ「そうだったのか…?すっかり勘違いしてしまったぞ」

イオナ(私もうっかりやってしまう所だった…)

エラー娘「可愛いなぁ、ハルハルは」

イオナ「…!俳句ってこういう物?」

雷「ん?どしたの?」

イオナ「んっんん…釣りに行き、大物を釣り上げ、逃げられる」

暁「俳句は……普通ねー」

イオナ「まずは分かりやすい所から行ってみた」

エラー娘「んー…季語を一つ入れてみたら良いんじゃない?」

島風「えっと…季語って何?」

ハルナ「季語……連歌・俳諧・俳句などで,句の季節を規定する言葉。季の詞。四季の詞。季題…タグ添付、分類:記録」

島風「???」

暁「まあざっくり言っちゃうとそれぞれの季節を表した言葉よ、例えば…」

暁「春の季語は…『立春』や『つつじ』、『蕗の薹』

暁「夏の季語は『花火』、『ひまわり』、『ふうりん』みたいな季節を感じられる様な言葉が決まってるのよ!」

エラー娘「そのとおり!俳句には季語を一つ使うのが決まりとされてるからねぇ」

イオナ「知らなかった」

電「季語の意味が分かった所で…ハルナさんに早速やってもらうのです!」

ハルナ「何…?」

響「それとも自信が無い?」

ハルナ「…馬鹿を言え」

島風「やってみてやってみて!」

イオナ「…」ドキドキ

ハルナ(不味いな…美味く作れる自信が無い…)

雷「…わくわく」

ハルナ「………………………」ダラダラダラダラダラ…

電「ドキドキ」

ハルナ(………よし、ここは適当に作って誤摩化そう…)



ハルナ「お…」

雷「お?」

ハルナ「面黒い…ああ面黒い…面黒い…」カァァァ

響「…はい?」

電「…えっ?」

ハルナ(この感情……これは…後悔……?)

エラー娘「意味が分かりまペン…詳細をタロム…」

暁「そ…そうよ!何か意味があるんでしょ?」

ハルナ(状況は芳しくない……最早絶体絶命的なこの状況…どう切り抜ける!?)

イオナ「これは……かの有名な俳句を改悪した物だと思われる」

ハルナ「か、改悪言うな!」ビシッ!

雷「…ご、ごめんね?緊張しちゃったのよね?」

ハルナ「…?」

暁「考えて見れば、プレッシャーかけたら緊張するわよね…」

電「ごめんなさいなのです…」

ハルナ「あ、いや…気にしてはいない」

ハルナ(なんとか状況は打破?出来たか…)

響「そう言えば…その俳句と似た様なのをどこかの雑誌で見たよ…確か…ロシアンだ、ああロシアンだ、ロシアンだ」

エラー娘「全然違う、てか今考えたやろ」

響「ばれた?」

ハルナ「では正しい有名な俳句はなんだ?」

エラー娘「面黒いとは無関係だけど正しくは…『松島や、ああ松島や、松島や』、松尾芭蕉作とされているよ」

雷「えぇ!?松尾芭蕉さんって俳句の世界の偉い人なんでしょ?その人が作ったのに季語が無いじゃん!」

エラー娘「知らんがな!俳句には季語を付けるのが決まりってあるにも関わらず季語が無い俳句が沢山あるんだもん!文句なら芭蕉に言え芭蕉に!!」

電「よ、呼び捨てちゃダメなのです!!」

イオナ「…結局、俳句には季語を付けた方が良いの?付けなくても良いの?」

エラー娘「知らんな、好きにしろ」

島風「お好みでどうぞ!」

イオナ「…合点」

キーンコーンカーンコーン…

エラー娘「…じゃ、今日の所はここで終わりね」

島風「よーし!私、なんだかんだで面黒いの意味を理解出来たよ!」

イオナ「私も」

電「私もなのです!」

響「これはハルナさんの俳句のおかげかな?」

暁「えっと…どんなのだったかしら…?」

エラー娘「面黒い、ああ面黒い、面黒い」

ハルナ「…何故それを出す?」

エラー娘「え?苦肉の策としては最高だと思うけど?」

ハルナ「か、堪忍してつかあさい…」シクシク

イオナ「…」


イオナ「ハルナをね、揶揄わないで、やめたげて」

ハルナ「は、俳句で慰められても…」

ーーーその頃、横須賀鎮守府ではーーー


アックーム「zzz…」

金剛「HEY!起きてくだサーイ!」

アックーム「ン…?」

金剛「起きましたネー!暁は?」

アックーム「アア……昨日ハ徹夜デ暁ノ特訓ニ付キ合ッタカラ少シ眠イ……」

金剛「oh…ご苦労様デース」

アックーム「所デ…ソノ物体ハ?」

金剛「これデスカ?これはバレンタインチョコレートデース!」

アックーム「バレンタインチョコレート?」

金剛「YES!バレンタインデーに好きな人に渡す物デース」

アックーム「渡ストドウナル?」

金剛「恋人として結ばれマース!」

アックーム「ホウ…恋人トハ?」

金剛「愛し合う人たちの事デース!ワタシもこのチョコを提督に渡して……えへぇ」

アックーム「…チョコハ手作リデモ良イノカ?」

金剛「そっちの方がラブが伝わって良いネー!」

アックーム「ソ、ソウカ…」



金剛「あ…もしかしてアナタも作りたいデスカー?」

アックーム「ギクッ…」

金剛「金剛には丸わかりデース!」

アックーム「……」

金剛「そんなに悩まなくても良いデース!ワタシと一緒に作りまショウ!」

アックーム「…手数ヲカケル…」

金剛「大丈夫デース!手作りのチョコでアナタも暁のハートをゲットデース!」

アックーム「ナ、何故ソコデ暁ガ出テクル!?」

金剛「だって…暁を一人前のレディーにしたいんでショウ?」

アックーム「マアソウダガ…」

金剛「だったら…ここはチョコを渡し、愛を誓い合って一気にレディーにしちゃった方が早いデース!」

アックーム「ソウ言ウモノカ?」

金剛「そう言うものデース!」

ガチャ…

暁「ただいまー!」

金剛「オー!早かったデスネー!」

電「今日は何時もより早く終わったのです!」

響「二人で何の話をしていたんだい?」

金剛「アナタ達には内緒の話デース!」

暁「えー!教えなさいよー!」

島風「けちんぼ!」

金剛「機密事項デース!」

アックーム「何レ話ス…」

暁「うー…気になる…」

金剛「さあ!今日はもう部屋にバックしてくだサーイ!」

島風「…はーい」

タッタッタ…

金剛「…上手く撒けましたネー」

アックーム「サテ金剛ヨ、ワタシニチョコレートトヤラノ作リ方ヲ教エテクレ」

金剛「OK!付いて来て下さいネー!Follow me!」

ーーー調理所ーーー

金剛「まず暁が喜びそうなチョコってどんなチョコだと思いますカー?」

アックーム「暁ガ喜ビソウナチョコカ…マダマダ子供ナ所ガアルカラナ、カラフルナチョコモ良イダロウ」

金剛「んー…でもレディーを目指しているなら…やっぱり大人な見た目のチョコも作らないと…」

アックーム「ナラバ『ガトーショコラ』ハドウダ?」

金剛「ガトーショコラ…ガトー…潜水艦…天龍…うっ、頭が…」

アックーム「大丈夫カ?」

金剛「大丈夫デース…これしきの事…!」

金剛「じゃあ…まずガトーショコラから作りまショウ!」

アックーム「オー」

金剛「材料はここに揃ってマース!」

アックーム「ホウホウ…色々ナ材料ガアルノダナ」

金剛「道具は…はかり、計量スプーン・カップ、包丁とまな板、ボウル等を使いマース!」

アックーム「随分ト道具ガ多イナ…」

金剛「これでも簡単な物デース!」

アックーム「…デ、何カ下準備ハアルノカ?」

金剛「YES!まずはチョコレートを細かく刻んで、バターと一緒にボウルに入れまショウ!」

アックーム「刻ムノハ…包丁カ?」

金剛「それでも良いデース!」

アックーム「マナ板ハ?」

金剛「乾いていればOKデース!」

アックーム「マズチョコレートヲ細カク刻ンデ……縦ニ刻ムノカ?」

金剛「あ、包丁に力が入りやすい様にチョコレートに対して斜めに包丁を入れて下サーイ!」

アックーム「分カッタ……コ、コンナ感ジカ?」

金剛「良いネー!大まかに切ったらそれを何度も細かく刻んで下サーイ!」

アックーム「分カッタ…」

金剛「包丁の先端を片手で押さえてそこを軸にして動かしながら刻みマス!」

アックーム「ムム…難シイナ…」

金剛「頑張るデスよー!」

トン…トン…トン…トン

アックーム「良シ…コンナ感ジカ?」

金剛「良いデスネー!均一に切れてマス!」

金剛「次は湯煎デース!」

アックーム「確カバタート一緒ニ入レルンダッタナ」

金剛「お湯の温度は焼く50度から55度で!」

アックーム「ムム…ソウ言ウ数字系ハ難シイゾ…」

金剛「まあこんな事もあろうかと…50度のお湯が入った大きいボウルを用意してマース!」

アックーム「オオ!早速投入ダ!」

金剛「あ、沸騰してないから大丈夫ネー!」

アックーム「沸騰?」

金剛「沸騰してるとチョコの風味が飛んでしまうネー」

アックーム「ナ、ナント言ウ…」

金剛「まあ今は大丈夫だから置いといて…早速小さいボウルにチョコを投入デース!」

アックーム「行クゾ!」パラパラパラ…

金剛「そしたらゴムべらでチョコレートにまんべんなく熱が通る様に大きくかき混ぜマス!」

アックーム「カキ混ゼルノダナ?良シ…」

マゼマゼ…

金剛「チョコレートが全て溶けて滑らかになったら湯煎の大きいボウルを外しマス!」

アックーム「…良シ、滑ラカニナッテイルゾ」

金剛「じゃあそれで湯煎は終了デース!」

アックーム「ケ、結構骨ガ折レルナ…」

金剛「まだだ序の口デース!」

アックーム「コ…今度ハドウスルノダ?」

金剛「次は型用に用意したバターを室温に戻して柔らかくし、型に塗って強力粉をまぶして余計な粉を払っておきまショウ!」

アックーム「了解ダ!」パッパッ

金剛「さてと…オーブンは160度まで予熱しておきマス!」

アックーム「後デ使ウノダナ?」

金剛「YES!予熱しておかないとガトーショコラが完成しまセン!」

アックーム「色々ト面倒クサイナ…」

金剛「おかし作りとはそう言うものデース!」

アックーム「マア…コレデ下準備ハ終エタナ?」

金剛「デスネ!さーて!ここからが本番ネ!」

金剛「まずボウルに卵と上白糖を入れて、泡立て器で混ぜ合わせて合成しまショウ!」

アックーム「泡立テ器トハ…コノ変ナ形ノ奴カ?」

金剛「それネ!それを使って混ぜ合わせマース!」

アックーム「マゼマゼ……マゼニマゼテマゼマゼ…ハッ!?」マゼマゼ

金剛「どうかしましたカー?」

アックーム「ワ、ワタシハ歌ッテナンカイナイゾ!?」

金剛「?それはそうとちゃんとかき混ぜマシター?」

アックーム「マ…混ゼタゾ」ホラ

金剛「次は湯煎して溶かしたチョコレートとバターを加えて、泡立て器でしっかりと混ぜ合わせまショウ!」

アックーム「ワ、分カッタ」トポポポポ…

金剛「良いデスカー?じっくりと…じっくりと…!」

アックーム「ジックリト…ジックリト…」

金剛「…OK、じゃあ粉類をふるい入れてざっくり混ぜ合わせてネ」

アックーム「粉類ヲフルイ入レテ…ザックリマゼアワセル」サッサッサ…マゼマゼ

金剛「…そしたらチョコを型に流し入れ、さっき予熱しておいた160度のオーブンを使って35分、もしくは40分まで焼いて下サーイ」

アックーム「型ニ流シ入レテ…オーブンデ焼ク…」トポポポ…カチッ

金剛「…さーて、この35~40分間をどうするネー?」

アックーム「…ドウシヨウカ」

金剛「…でも、ここまでを見る限りアナタ結構チョコ作り上手デスよ?」

アックーム「オ前ガ教エテクレタオ陰ダ…」

金剛「どういたしましてデース!」

アックーム「ソレデ…ドウスル?」

金剛「後はワタシがやっておきマス、アナタはルームで休んでて下サーイ」

アックーム「分カッタ…」

スタスタスタ…

金剛「…さーて、続きをやっちゃうデスよー!」

ーーー暁のお部屋ーーー


アックーム「…戻ッタゾ」

暁「あら!何してたの?」

アックーム「秘密ダ」

暁「えー!教えてくれたって良いじゃない!」

アックーム「だが断る!」

暁「けち!…あ、漢字以外の文字がカタカナ表記からひらがな表記になったわね!おめでと!」

アックーム「…本当だ……てか何故それが分かる?」

暁「漢字が使える様になったのって何時だったかしら…」

アックーム「…もう一年近くになるから忘れてしまったな」

暁「…もうそんなになるのかな、一年って案外短い物なのね」

アックーム「そうだな……ってまだ3月でもないのにその話題はどうかと思うぞ」

暁「む、良いじゃない!」

アックーム「しかし…初めてであってからそんなに立つのに…お前はまだまだ子供だな」

暁「もう!私はもう子供じゃないって言ってるでしょ!?」

アックーム「冗談だ……それで、もう一人前のレディーとやらにはなれそうか?」

暁「んー…まだちょっと自信が無いかも…」

アックーム「…あんなにも特訓しているのにか?」

暁「…特訓がどうこうじゃなくて…最早自分と向き合わなきゃ行けない様な気がするの…」

アックーム「自分と向き合う?」

暁「うん…アックームの夢の中の私に言われたのを思い出して…」

アックーム「自分と向き合う、か…中々難しそうな物だな」

暁「そうよねー…」

暁「…ごめんね、こんな事話しちゃって…」

アックーム「話してくれて良かったぞ、お前はそう言うのを溜め込みやすいからな」

暁「せめて我慢強いって言ってくれる?」

アックーム「…我慢強いのと誰にも言わないのとはまるで違うぞ、苦しい時は誰かに話せ」

暁「…わかったわよ、その代わりちゃんと話を聞いてよね?」

アックーム「…何時も聞いているだろう」

暁「あら、そうだったかしら?」

アックーム「…ギギ」

暁「ふふっ、笑い声はカタカナのままなのね?」

アックーム「言うな…」


アックーム「…花を摘んでくる」ガチャ

暁「花…?ああ!行ってらっしゃい!」

バタン…

暁「……ホントにどうしようかしらね」

ーーー調理所ーーー

アックーム「出来たか?」

金剛「ばっちり出来たネー!」

アックーム「…すまないな、肝心な完成させる所をお前に押し付けてしまって」

金剛「ノープロブレム!取りあえずはこのチョコで暁にアタックするデース!」

アックーム「分かった…ところでバレンタインデーは何時だ?」

金剛「えーと…14日ネー!」

アックーム「分かった、その日に渡せば良いのだな?」

金剛「じゃあ…頑張ってネ!ファイト!」

アックーム「感謝する…」


金剛(実はバレンタインデーは女の人の方から男の人にチョコを渡す物だって言うのは黙っておくネー)

ーーー数日後、2月14日ーーー

暁「よいしょっ…行ってきまーす!」

雷「行ってくるわね!」

金剛「気をつけてネー!」

暁「大丈夫よ!アックームが居るもの!」

金剛(吸血鬼さん、攻めるなら今日デスよー!)

アックーム(分かっている…)

ーーー逆叉学校、第1教室ーーー


エラー娘「さてと…皆将来の進路は考えてる?」

島風「進路?」

エラー娘「将来歩む道の事だよ、卒業後に達成したい目的だね」

暁「私は…当然レディーになるわ!」

エラー娘「相変わらずブレないねー…」

響「私は将軍になる」

エラー娘「ジェネラル・フェニックスってとこ?頑張りなさい」

電「私は…響ちゃんが将軍さんになるんだったら響ちゃんの元で開発担当になって、実用的な潜水空母とか氷山空母を建造したいのです!」

エラー娘「響の所で働きたいのね、家族思いだこと」

イオナ「私は卒業した後も、群像を守る」

エラー娘「群像好きだねー」

雷「フラグシップ級を秒殺KO!」

エラー娘(秒殺は無理だろ…)

暁(ていうか雷が秒殺されちゃうわよ…)

エラー娘「んー?島風は何かなりたいのとかないの?」

島風「…よくわかんない…先生が素敵だなって思う職業って何?」

エラー娘「ヒーロー…かな」

島風「ヒーロー?」

エラー娘「ほら、正義の味方って素敵じゃない?」

島風「ヒーローかぁ…よーし!卒業したらヒーローになる!」

暁「そんな簡単に決めていいの?一生の問題よ、もう少しきちんと考えた方が良いわ!」

電「そもそもそんな簡単にヒーローってなれるのですか?」

エラー娘「そうだねー…ヒーローについてなんか質問有る?」

暁「はーい!えっと…どこでなれるのよ?」

エラー娘「どこでもなれる可能性が高いね!殆ど運が絡むけど…」

雷「運が絡む?」

エラー娘「不思議な力を宿すには何かしらの運が必要、生まれながらにして持ってる可能性もあるし、そうでもないかもしれない」

電「難しいのです…」

エラー娘「…ま、人を思いやる気持ちってのが有れば、誰にだってヒーローにはなれる」

島風「人を思いやる気持ち…」

エラー娘「悪い奴らをやっつけれる様になったらさらに良し」

島風「だったら余裕だよ!私早いし…戦えるもん!」

エラー娘「ありゃー確かに…なっちゃう?ヒーローに」

島風「んー…どうしようかなー」

エラー娘「まあじっくり決めなさい、将来の分岐は幾らでもある…」

雷「じっくり考えましょ!」

島風「うん!」

エラー娘「んじゃまー…島風は保留で…」

島風「ヒーローになるって…どういう事だろ…」

響「…誰かの窮地に駆けつけ共闘する、これが良いと思う」

雷「そうね!表は普通の人だけど、ヒーローとしてお仕事する際には正体を明かさない!これカッコいいわよ!」

島風「ふんふん、色んなヒーローの形が有るんだね!」

エラー娘「そう、色んなヒーローの形が有る、外道でヒーローらしくない奴も居る」

電「そう言うのをダークヒーローって言うのです?」

島風「ダークヒーローかぁ…なんだかカッコいいかも…」

響「ライバルに居そうな感じだよね」

イオナ「ダークヒーロー…そんなのが霧の艦隊に居たらどうなってたのかな」

エラー娘「まあ、どれを目指すかは島風の自由だからね」

島風「あ…ヒーローと言えば戦隊ものがあるよね!」

雷「ああ、ムレンジャイとか?」

島風「だから皆でヒーローになるのも良いかも…!」

響「…すまないが私達はヒーローになるとは一言も言っていないよ」

島風「えー!皆で仲良くヒーローになろうよー!」

響「断る!」

電「え、えーっと…」

エラー娘「島風!人それぞれだから…ね?」

島風「ちぇっ…」

響「自分の夢は自分だけの物、他人に押し付けちゃダメだよ」

暁「そうよね!」

エラー娘「じゃあ皆の将来の進路は大体纏まったって訳で…一旦休憩ねー!」

電「な、なんかこの学校休憩多い気が…」

エラー娘「気にするな!」

暫く休憩

ーーー数時間後ーーー


島風「今回は算数のお時間だよ!」

響「今日は方程式を自分で作って…その宿題を実際に発表する授業だったね」

エラー娘「そうだよー!」

暁「自分で方程式を考えるのも難しかったけど…」

電「やっぱり解く方が難しいのです…」

響「そう、難しい!だからこそ私たちは自分達で問題を出し合い、それらを解いて行きたいと思う」

イオナ「方程式…楽しみ」

エラー娘「と、言う訳で…」カキカキ

その方程式を皆で解こう。

響「まずは私から行くよ」カキカキ

x+46=49

雷「うーん…これは難しそうねー」

電「いや、結構簡単なんじゃ…」

島風「!?私、分かったよ!」

エラー娘「はい、島風!」

島風「xは宇宙人!」

響「…は?」

雷「はて?」

暁「ほほう?」

イオナ「?」

エラー娘「…か、書いてみて?」

島風「んしょ、んしょ」カキカキ

宇宙人+46=49

響「板書しても意味不明な事には変わりない!」

暁「ホントよ!どうしてそうなっちゃったのよ!?」

島風「えっと、それはこういう事だよ!」カキカキ

宇宙人に宜しく

暁「あ~なるほどね!」

電「これなら納得なのです!」

響「皆納得しちゃダメだ!答えはx=3、島風の答えじゃ方程式が成り立たない!」

エラー娘「…よろしくないねぇ」

島風「えー…そうなの~?」

雷「島風もまだまだね!正解はこうよ!」カキカキ

先生に宜しく

エラー娘「違う、そうじゃない」

イオナ「でも、その答えの方が良い」

電「先生!宜しくなのです!」

エラー娘「お前らが馬鹿なのはよくわかったよ…」

響(…まさか…この調子でへんてこな方程式ばかりでてくるのか…?)

島風「じゃあ次は私の方程式解いてみて!」カキカキ

g+中トロ=0

g+チョコレート=0

g+マヨネーズ=0

響「やっぱりか…」

雷「う~ん…随分とおいしそうな方程式ね!」

イオナ「正解はポテト?」

島風「ぶっぶー」

答え、g=ガム

島風「答えはガムでした!」

暁「えー!なんでどうして!?」

島風「これは私の大発見!ガムと一緒に中トロやチョコレート、マヨネーズを食べたら…何と!ガムが無くなっちゃったの!」

響「そんな事有るはず無いと思うけど…」

雷「ホントなの?」

島風「私嘘なんかつかないよ!」

響「ふむ、どうやら事実らしい…動物性の油分が植物性のガムベースと混ざる事で…ガムベースの繊維が切られて結果的に溶けてしまうよ」

雷「なるほど!全く訳が分からないわ!」

暁「でも取りあえず島風の大発見って事ね!」

電「島風ちゃん凄いのです!」

島風「えへへ!」

響「島風の大発見なのは認めるよ…とにかく先生、次の方程式に進もう」

雷「よーし!私だって負けてらんないわ!」カキカキ

Nx成熟=大豆

暁「あら、随分シンプルな方程式ね」

響「これはnが成熟すると大豆になるって意味?」

電「って事は…大豆が成熟する前のが正解って訳なのです?」

島風「きっと納豆だよ!」

雷「残念!違うわ!」

暁「じゃあ答えは何なのよ?」

雷「答えはこれ!」カキカキ

答え n=枝豆

島風「え、枝豆ぇ!?」

雷「そうよ!枝豆ってのは大豆が成熟する前の物なのよ!」

島風「お姉ちゃん頭良い!」

雷「もーっと褒めて良いのよ!」フフン

エラー娘「…どうせ本に載ってたんでしょ?」

雷「そ、そんな事無いわよ!」アタフタ

響「…本には載ってないね」

雷「そうよ!植物辞典で調べたんだから!」

エラー娘「あ、植物辞典ね」

雷「……あ!ついうっかり口が滑っちゃったわ!」

電「よーし!私も負けてられないのです!」カキカキ

A×駅=Bx区

Bx駅=港x区

雷「…何これ?」

イオナ「…この式は、A駅はB区に有るがB駅は港区にあるとなる」

雷「つまり…鉾田駅は京都区に有るけど京都駅は港区にある、みたいな?」

エラー娘「ホントにそうだったら色々おかしいけどね」

雷「じゃあ答えは何なの?」

電「発表するのです!」カキカキ

答え A=目黒
   B=品川


響「…つまり、目黒駅は品川区に有り、品川駅は港区に有ると言う事か…」

雷「な、何ですってぇ!?」

暁「目黒区に目黒駅が無くて…品川区に品川駅が無いなんて!?」

島風「すっごい変なのー!」

イオナ「…不思議」

暁「最後は私の方程式ね!」カキカキ


ファンデーション・香水のシミ+ x =キレイ

コーヒー・紅茶のシミ    + y =キレイ

果物の汁のシミ       + z =キレイ


イオナ「むむ…変数が三つもある…」

島風「難しそう…」

雷「…読めた!!これはしみを取るのに使う物を決める方程式…即ちシミとり方程式よ!」

暁「その通りよ!」

雷「つまり答えはこれね!」カキカキ

ファンデーション・香水のシミ+ 努力 =キレイ

コーヒー・紅茶のシミ    + 友情 =キレイ

果物の汁のシミ       + 勝利 =キレイ

暁「全然違うわよ!」

雷「あれ!?あってると思ったんだけど…」

暁「正解はこっち!」カキカキ

ファンデーション・香水のシミ+ アルコール =キレイ

コーヒー・紅茶のシミ    + 炭酸飲料 =キレイ

果物の汁のシミ       + お酢(す) =キレイ

電「ほ~…シミの種類によって染みとりの道具が違うのです~?」

雷「そんなんで取れるの?」

暁「そうよ、例えばコーヒーや紅茶のシミの場合、ハンカチを炭酸飲料で濡らし、シミの付いた部分を叩くのよ!」

響「ほう…これは何とも便利な方程式だね」

イオナ「今までの情報を早速ネットワークに流した、皆に好評」

エラー娘「こらこら…勝手に人の情報流すなっての…」

キーンコーンカーンコーン…

雷「あら?もうこんな時間?」

島風「凄く楽しかったね!」

暁「これで方程式はばっちりよ!」

アックーム(本当にそうか?)

響「ふふ、これで算数のテストは完璧だね……って、今の授業は算数と全く関係ないじゃないか!!?」

エラー娘「今更過ぎるよ!!」ビシッ

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「さて、今回の授業は、科学の不思議について勉強しましょう」

雷「科学の不思議?」

電「それって…どうしてクリスマスの夜に赤い服を着たサンタさんが来るのとか?」

エラー娘「違う、そうじゃない」

響「違うね、科学的じゃないし」

雷「じゃあどんな不思議なのよ?勿体ぶらずに教えて!」

エラー娘「それは…教科書に載ってる、イオナ!」

イオナ「合点、ええと…何時もは夜の町を白く照らすランプ、しかしトンネルのランプの色はオレンジ色です」

暁「あ~…それね!」

雷「確かに何でオレンジ色しているのかしら?」

電「私、気になるのです!」

島風「それじゃあ皆で考えよう!」

トンネルのランプは何故オレンジ色?


エラー娘「…では!何か意見が出て来た人ー!」

島風「はい!」

エラー娘「島風、一体どんな意見?」

島風「トンネルの明かりがオレンジ色なのは…オレンジジュースが美味しいからです!」


エラー娘「っはぁ…」

雷「え…」

響「……」

暁「絶対言うと思った…」

島風「ちょ、ちょっとしたボケだよ!?そんな養殖場の豚さんを見る様な目で見ないで!」

エラー娘「別にそんな目で見てないし、見てるのは軽率の目だし」

島風「うわぁぁん!やっぱりそんな目で見てたんだ!」

イオナ(私はオレンジジュースよりサイダーの方が好き)

イオナ「…?」

島風「どうしたの?」

イオナ「さっき情報を受信したんだけど、トンネルの明かりがオレンジ色だと…ミルクもオレンジ色に見えるらしい」

島風「じゃ、じゃあ…今までずっとオレンジジュースだと思って飲んでたのは…」

イオナ「ミルクと言う事に…」

島風「いやぁーっ!!」

エラー娘「はいはいガセネタ信じないで次行くよ次!」

雷「はーい!私は変身を防ぐ為じゃないかと思うわ!」

エラー娘「何でそう思う?」

雷「白いランプじゃ月の光を連想しちゃうから…ランプの明かりを見たドライバーが狼男に変身するのよ!」

暁「今時月の光で狼男に変身する奴なんて居ないわよ!」

響「ていうかそもそも人間は変身しないし…」

雷「ま、まあ…細かい事は気にしない!」

エラー娘「個々までの意見をまとめるとこうだね」


島風の意見、オレンジジュースが美味しいから
雷の意見、月の光の連想を防ぐため、連想すると狼男に!

暁「…なんか島風の意見も雷の意見も…ジャストミートじゃないのよね~」

エラー娘「二人ともまるで適当だね…これならカブトムシの方がまだマシなんだよ」

島風「カブトムシを馬鹿にしないでよ!」

雷「そうよ!カブトムシは天才なんだから!」

暁(どっちかって言うと馬鹿にされ輝のあなた達の方なんだけど…)

エラー娘「いつまでもくだらない事やってないでさっさと授業進めますよー」

島風「…はーい」

暁「私の意見はー…多分心を落ち着かせる為じゃないかしら?」

響「なるほど…一理あるね」

暁「オレンジ色見てると落ち着かない?」

エラー娘「んー…あんまりオレンジ色をじっくり見た事が無いからねー」

島風「うーん…でも落ち着く?のかな?」

暁「やっぱり無理が有るかしら?」

雷「でも良い意見だと思うわよ!」

暁「そう思う?」

エラー娘「うん、美味いもんやっぱオレンジは」

暁「だから食べ物の話じゃないでしょ!?」

電「えっと…話切って悪いけど…私の意見を聞いてくださいなのです」

エラー娘「良いよー?」

電「トンネルのランプの色がオレンジなのはトンネルをテーマパークに見せる為だと思うのです!」

響「成る程…トンネルを潜りつつレジャーも楽しむと言う訳だね」

雷「個人的にはジェットコースターが良いわね!」

島風「私もそれが良い!」

暁「トンネルは遊園地じゃないのよ!?」

電「え?メリーゴーランドのつもりだったんだけど…」

エラー娘「何にせよ、違うもんは違うね」


暁の意見、落ち着くからオレンジ色
電の意見、ポップなカラーで遊園地に見立てる。

響「うーん…まだどれも科学的になれてないね」

雷「じゃあ響も何か意見出しなさいよ!」

暁「そうよ!さっきから批評ばっかり!」

響「おほん…では、なぜトンネルのランプはオレンジ色なのか?その謎を私が解き明かそう!」

キーンコーンカーンコーン…

イオナ「チャイムの再生を確認、授業が終わる」

雷「時間がないわ!急いで先生に答えを聞きましょう!」

島風「先生!教えてー!」

響「ちょ、ちょっと!?私を無視しないでくれ!!」

エラー娘「ええとなになに…?トンネルのランプがオレンジ色なのは、前の車の煙を見えにくくして、視界が悪くなるのを避ける為だってさ」

トンネルの明かりがオレンジ色なのは、車の煙を見えなくするため。

暁「あ~…煙ね!」

響「…私の考えと合ってて驚いているよ」

電「だけど…どうしてオレンジ色だと見えないのかな?」

暁「ほらほら時間が無くなるから後にしましょ?、」

雷「そうね、続きはまた今度って事で!」


アックーム(暁…)

暁(どうしたの?)

アックーム(…放課後、この学校の屋上に来てくれ)

暁(…分かったわ、何か話が有るのね?)

アックーム(済まない…)

エラー娘「じゃーもう少し頑張りましょー」

ーーー放課後ーーー

エラー娘「それじゃあ皆さん!またお会い致しましょう!」

島風「みんなー!早く帰ろ!」

暁「…ごめん、ちょっと待ってて」

電「あ、暁ちゃん!?」

暁「大丈夫、すぐ戻ってくるから」

タッタッタッタ…


電「ま…待ってよ…」

ーーー逆叉学校、屋上ーーー


暁「…」

アックーム「来たか…」

暁「何か…私に話したい事があるの?」

アックーム「…心して聞いて欲しい」

暁「…分かったわ」ゴクリ



アックーム「…これを…受け取れ」スッ

暁「これって…ちょ、チョコ…!?」

アックーム「今日は…ば、バレンタインデーだ」

暁「そ、そうだけど…」

アックーム「バレンタインデーには好きな人にチョコを渡すのが道理だと聞いている」

暁「え…?で、でも…」

アックーム「…受け取ってくれ、ワタシの気持ちを…」

暁「でも…」


暁「バレンタインデーって女の人から男の人にチョコを渡す物なのよ?」

アックーム「それは真か!?」

暁「う、うん…」

アックーム「…だとしても、男は時に度胸を見せなければ成らない時が有る」

暁「…?」

アックーム「度胸を見せずにただただ待っているだけでは道は掴めない…」

暁「…!」ドキドキ

アックーム「ワタシの度胸、受け取ってくれ」

暁「……い、良いわ…う、受け取る…」

アックーム「…そうか」

暁「で、でも…それって…こ、恋人同士になるって事じゃ…///」

アックーム「そうだ、そう成ればお前はレディーとやらに近づけると思ったのでな…」

暁「あー…そういう……ホントに貴方って人は…」

アックーム「?」

暁「…何でもない」

暁「アックーム」

アックーム「何だ?」

暁「…ずっと、私のパートナーで居てよ?」

アックーム「当然だ…暁が望む限り、な」

暁「……ありがと」

ーーー帰り道ーーー

暁「ごめんね、遅くなっちゃったわ」

響「姉さん、何してたんだい?」

暁「ん、ちょっと野暮用」

電「心配したんだよ?」

暁「ごめんごめん、次からは気をつけるわよ!」

雷「さ!帰りましょ!」

島風「美味しいご飯が待ってるから!」

暁「ええ!」

ーーー翌日ーーー

雷「今日の授業は…?」


美味しいご飯の炊き方

電「やっぱりご飯と言えば炊きたてに限るのです!」

暁「ツヤツヤしてふわっとしたご飯粒が食欲をそそって…」

島風「出汁と醤油等を混ぜた卵かけ御飯は何杯も行けるよ!」

イオナ「…美味しそう」

響「涎が出そうだよね」


ガラッ!

エラー娘「…」

島風「あ!先生おっそーい!もう待ちくたびれちゃったんだから!」

エラー娘「……くく」

暁「な、何を笑ってるのよ!」

エラー娘「くっはっはっはっはっは!」パチン!

  抜き打ち持ちもの検査

島風・暁・電・雷「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

響「何……だと…?」

エラー娘「まんまと掛かりおって……」

エラー娘「さあて…だれか机の中に隠してる物は有りませんか!?」

電「はい」

エラー娘「何隠してたの?」

電「…美人さんになれる本」


>美人さんになれる本

響「…まだそれに拘ってたのかい」

電「い、良いでしょ!?夏休みの頃司令官さんに買ってもらった本なのです!」

エラー娘「……」

電「お願いなのです!没収しないで…」

エラー娘「……まー、破廉恥な事が書いてなければ良いぞよ?」

電「!ありがとうなのです!!」

エラー娘「で、次の人ー」

響「はい」

エラー娘「おや珍しい、一体何を隠していたの?」

響「三式弾、金剛型戦艦がヘンダーソンの飛行場に攻撃を仕掛けた時に積まれていた弾だよ」

>三式弾

エラー娘「没収はしません…だけど帰ったら金剛さんに返して来なさい、ていうかどうやって机の中に入ってたのさ!?」

響「秘密だよ」

申し訳ないっ…!ネタが切れたので暫く拾って来る………っ!

エラー娘「じゃあ次の人ー」

暁「はい!私は別に何も持って来てないわ!」

エラー娘「おいおい、何か隠してんのかと思ったよ」

島風「でも何も持ってこないなんて流石お姉ちゃんだね!」

暁「ま、レディーとして当たり前だもの!」

響(ここで一発ボケてくれたら良かったのに…)

暁「……何でここでボケる必要があるのかしら?響?」

響「っ!?心を読まれた…!?」

エラー娘「はいはい、茶番は後にして他の人ー!」

島風「はーい!」

エラー娘「何隠してたの?」

島風「連装砲ちゃん!」

エラー娘「………は?」


>連装砲ちゃん

エラー娘「いや待って、机の中に連装砲ちゃん隠してたの?」

島風「うん、最近構ってくれないから寂しいって行ってたから連れて来ちゃった」

エラー娘「…で、机の中に隠したと?」

島風「そうだよ?」

エラー娘「……」


エラー娘「コイツは頭がお詳しいZE!」

島風「ほ、ホントだってば!嘘じゃないもん!」

エラー娘「嘘をつけ!どうやって狭い机の中に入れてあるんだ!?私は机を四次元ポケットに改造した覚えは無いぞ!?」

島風「そんな事どうでも良いでしょ!」

エラー娘「良くない!」

島風「良い!」

エラー娘「良くない!」

島風「良いでしょ!ただ単に詰め込んでるだけだから!」

エラー娘「取りあえず机から出しなさい!!連装砲ちゃんが可哀想でしょ!」

島風「はーい…」

エラー娘「では…次の人ー」

イオナ「はい」

エラー娘「アンタは物隠しそうにないけどね…どんなの隠してたの?」

イオナ「写真」

エラー娘「ほー…どんなの?」

イオナ「皆で取った、思い出の写真」

エラー娘「…他のメンタルモデルと仲間と一緒に取ったの?」

イオナ「うん」

エラー娘「あのなぁ…何でそんな大切な物を学校に持ち込むの?」

イオナ「…人類で言う、お守り代わり」

エラー娘「…大切な物を持ってると、何か物事が上手く行きそうな…そんな感じ?」

イオナ「そう」

エラー娘「…とにかく、そう言う大事な物は学校に持ち込まない、OK?」

イオナ「合点」

エラー娘「じゃあ次ー」

雷「はい!私の机の中は…」

キーンコーンカーンコーン…

雷「……えっ?」

エラー娘「あ、チャイム鳴っちゃったねー…これにて持ち物検査終了ー」

雷「ちょ、ちょっと待って!?私の机の中も見てよ!?」

エラー娘「しゃーないなー…で、何隠してる?」

雷「ほら……おや?これは…」

エラー娘「…オイ」



雷「い、一ヶ月前食べようって思ってた弁当が腐って出て来た…」

電「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

エラー娘「えんがちょーーっ!!」

島風「うひゃぁぁぁぁぁぁ!!」

響「は、早く捨てて来て!!」

雷「わ、分かったわ!」


電「ひぇぇぇぇ……一ヶ月放置して良く気がつかなかったのです…」

暁「恐ろしいわね…そんなに放置してたら普通気がつく物だけど…」

ーーー数時間後ーーー

響「……」zzz

暁「ちょ…響!起きなさい!もう授業が始まるわよ!?」ユサユサ

響「……」zzz



響「ん……ここは…」

エラー娘「だみだよ~!寝てばっかじゃね?」

響「…ごめんなさい、ところで敵である私の偽物はどうしたの?」

島風「…寝ぼけるのもいい加減にしてよ!」

エラー娘「そ、さっさと授業始めちゃお?」

社会の授業 伝承

雷「伝承?」

イオナ「…伝承とは…事実かどうかは分からないけど、昔から良く語られ、伝えられて来た事である」

電「えっと…それじゃあ…食べてすぐ横になると牛になる!も伝承?」

雷「ちょっと違うかも…」

エラー娘「でも『死ぬ』と言う運命を辿ると言う意味ではそうかもね」

電「…えっ?」

エラー娘「実際に食べてすぐ横になると、逆流性食道炎になってしまい…最悪の場合だと死に至る可能性もあるんだってさ」

電「はわわわわ…気を付けないと…」

響「で、今日はどんな伝承を勉強するんだい?」

エラー娘「それは…すでに黒板に書かれてるのよね」

暁「もう響!自分で書いたの忘れちゃった?」

響「え?私が?」

ドッペルゲンガーについて。

響「…ホントだ…言われてみれば、私が書いた様な気もして来た…」

島風「寝ちゃうからそうなっちゃうんだよ…?」

イオナ「…ドッペルゲンガーとは、何?」

雷「……」

暁「…」

エラー娘「…誰も分からないみたいだし、教科書を読もうか?」

響「私が読む、ええと……」


響「ドイツ語でドッペルゲンガー、英語で言うとダブル(double)、即ち自分そっくりの分身の事です」

響「ドイツの伝説ではドッペルゲンガーを見ると不幸になるとされています」

暁「い、一体どんな不幸なのよ?」

電「ま、まさか先生の帽子が盗まれちゃうとか!?」

エラー娘「小さな不幸だね、埃みたいだよまるで」

島風「さ、流石にそれだけじゃ動じない…凄いよ先生」

エラー娘「寧ろさ、死んじゃうんじゃないの~?」

響「それこそあり得ないね」

雷「でも…ドッペルゲンガーが居る場所にさえ行かなきゃ…どうって事無いんじゃないの?」

島風「確かに!居る様な場所に行かなきゃ良い訳だし!」

暁「それで…ドッペルゲンガーって何処に居るのよ?」

電「んー…論理的に考えると、ドイツに居るんじゃないかと…」

雷「流石電ね!頭良いわ!」

エラー娘「ドイツの伝承だからドイツ?電の理屈は当たり前すぎてつまんないな~!ちゃんと教科書呼んでる?」

電「えっ!?」


電「なになに…ドッペルゲンガーは西洋だけの伝承では有りません、中国にも似た様な伝承が有ります…」

電「離魂病と言うのが中国版ドッペルゲンガーです…!?」

雷「えぇー!?中国にも居るの!?」

暁「もしかしたらドッペルゲンガーって世界中に居るのかも!?」

響「…この学校の中にも潜んでいるかもしれないね」

エラー娘「うぷぷ、ぶっ殺されない様に気を付けてね?」

イオナ「…脅かさないで」

エラー娘「ごめんごめん!」

響「……」zzzz

島風「ってあれ?また眠っちゃった…」

暁「おかしいわね、響が居眠りさんなんて…」


電「…っ!?」

響?「……」ニヤニヤ

電「せ、先生…あああ、あれ、あれれれ…」ガタガタブルブル

エラー娘「んぁ?」

電「ここ、こっちに居るのも響ちゃんで…!?」ガタガタブルブル

響?「…」クルクル

暁「…な、ななな…何あれ…?」ガタガタ

島風「わ、わわ…分からないよ…!な、なんか変な動きしてる!?」ガタガタブルブル

イオナ「皆どうしたの?顔色が良くない」

エラー娘「あ、今ねー…廊下に響のd」

雷「わー!!わーー!!」

電「言わないで!!それは言わないで!!!」

エラー娘「な、なんだよぅ…分かったよ、内緒にしとくって…」

イオナ「?」

ーーー数時間後ーーー

エラー娘「じゃあ今日の所は帰りなさいな?」

雷「はーい!」

響「先生も気を付けてね」



ガサガサッ!

マヤ「あれが…コンゴウのお友達の艦娘?」

コンゴウ「ああ、随分と愉快な奴らだったぞ」

タカオ「でも…あんなのが私たちと似てるって納得が行かないわ、超重力砲も撃てないみたいだし」

コンゴウ「彼女達の体には…嘗ての船の魂が入っている、重要なのは中身だ」

マヤ「ふーん…でもさ、だったら強い筈じゃないのかな~?」

コンゴウ「戦った事が無いからな…そればかりは分からないさ」

タカオ「ふーん……」


マヤ「じゃあさ、戦っちゃう?」

コンゴウ「…それはダメだ、粉々にしてしまう」

マヤ「そうじゃなくてさ、私達は自分で作った武器を使って戦うって事!」

タカオ「そうね~…武器を使って戦えない事も無いし」

コンゴウ「…ならば、今すぐ実行するまで……行くぞ」

マヤ「おっけ~!」

タカオ「周りに被害が無い様にしないとね!」

よくこんなゴミを自演かましてまで続けられるね

>>717
こういう長編物は大体途中で破綻することが多いからしゃーない。
続けるのはこういう糞みたいなssでも最後まで書かなきゃダメだって思ってるから。
嫌なら見なくても良いんじゃよ?ひっそり終わりまで書くし。


「たのもー!」

雷「誰!?」

マヤ「君たちに…しりとり勝負を申し込みに来た~!」

電「久しぶりの挑戦者さんなのです!」

イオナ「あ、皆」

雷「この人もメンタルモデルの人たち?」

コンゴウ「そうだ、マヤが私の知り合いと戦いたいと言って聞かなかったからな」

島風「初めまして!」

タカオ「私は重巡タカオよ、ツンデレ重巡とか言わないでね!?」

マヤ「マヤだよ~!」

雷「しりとり勝負のルールは知ってるかしら?」

コンゴウ「大丈夫だ、知っている」

雷「じゃあ…広い所でやりましょ!」

ーーー校庭ーーー


コンゴウ「では…始めるとするか?」

イオナ「うん、負けない」

雷「メンタルモデルの力って…どれほどの物かしら?」

響「楽しみだね…」

島風「負けないから!」

ーーーーーー勝負開始!ーーーーーー
    逆叉学校vs霧の艦隊

  響 Lv31  マヤ Lv33
 イオナLv35 コンゴウLv40
  電 Lv30  タカオLv34
    HP 23  HP25
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


電「まずは……碇!」

>碇

響「リンゴ・スター」

>碇>リンゴ・スター

イオナ「た…タイル」

>碇>リンゴ・スター>タイル

電「これでも喰らえっ!!」ボシュ!

マヤ「ひゃ~!?」ボガァァァン!!!

マヤに8のダメージ!

コンゴウ「ふん……ルシファー!」

>ルシファー

タカオ「アストロ!」


>ルシファー>アストロ

マヤ「ったたた……鹵獲!」

>ルシファー>アストロ>鹵獲

コンゴウ「切り裂いてやる!」ズバッ!!

響「くっ!」

響に10のダメージ!

響「く……くるみ割り人形!」

>くるみ割り人形

イオナ「う…牛」

>くるみ割り人形>牛

電「四季!」

>くるみ割り人形>牛>四季

響「仕返しだ!」ボシュ!!

マヤ「いやぁ!?マヤの事いじめちゃヤダ~!」

マヤに8のダメージ!

タカオ「き…キス!」

>キス

マヤ「スカラベ!」

>キス>スカラベ

コンゴウ「ベルリンの壁!」

>キス>スカラベ>ベルリンの壁

マヤ「マヤのお仕置き!くっらえー!」ドォン!!

電「あうっ!!」

電に11のダメージ!

マヤ「ふっふふ…対した事無いね!」

電「いたた…ちょっと不味いかも…」

イオナ「べ…ベタ!」

>ベタ

電「多糖類!」

>ベタ>多糖類

響「イルカ!」

>ベタ>多糖類>イルカ

イオナ「残念だけど……この勝負、私達の勝ち!」ドガッ!!

コンゴウ「ぐっ…!」

コンゴウに9のダメージ!


試合終了!!

マヤ「あうう…後もうちょっとだったのに…」

コンゴウ「…何が有ると言うのだ、艦娘とメンタルモデルの強さの差に…」

響「…多分、私にも分からない」

タカオ「えぇー…分からないの…?」

電「ただ…一つだけ分かる事は有ります」

マヤ「なになに~?」


電「私達は、ここまでずっと頑張って来たから」

タカオ「…何が言いたいのかしら?」

響「きつく言ってしまえば…努力の差だね」

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