ロロナ「おじさんがろろなたちの・・・パパ?」岸田メル「そうだよ」(209)

アールズ国 メルルのアトリエ

メルル「ぐーるぐーる、っと・・・どうですか?トトリ先生」

トトリ「どれどれ・・・うん、いい感じだね。すごいよメルルちゃん、この短期間で錬金がとっても上手になってるよ」

メルル「えっへへー、ありがとうございます!」

ロロナ「ととりちゃん、ごほんのつづき、はやくよんでー!」

トトリ「はいはーい」ニコ


コンコン

メルル「ん?誰だろう?はーい、今開けまーす!」ガチャリ

そこには鳥の羽をあしらった仮面を付けた、タンクトップに半ズボンの男性ががに股で佇んでいた。

画像はeeeeeee!!

メルル「ええっと・・・錬金の依頼ですか・・・?」

岸田メル「・・・」

トトリ「メルルちゃんどうしたの?お客さん?」ヒョコ

トトリ「・・・ど、どちら様ですか・・・?」

岸田メル「・・・。」

メルル「ど、どうします?トトリ先生、明らかに怪しいですよ!」ヒソヒソ

トトリ「う、うん・・・ちょっと怖いね・・・」ヒソヒソ

岸田メル「・・・・・・・」スッ

男が後ろで組んでいた手をあらわにすると、そこにはメルルの身の丈程もあろう大剣が左右に握られていた。

メルル「!!」ビク

トトリ「は、刃物!」

岸田メル「・・・」ドヤッ

メルル「やっぱり危ない人でした!トトリ先生どどどどうしましょう!?」

トトリ「」ガクガク

メルル「ト、トトリ先生しっかり!!」

岸田メル「・・・」ジリ…ジリ…

メルル「え、え!?がに股のままちょっとずつこっちに来てる!!」

岸田メル「・・・」ジリ…ジリ…

メルル「い、いや・・・来ないで・・・!」



ロロナ「??おじさんだれー?」ヒョコ

メルル「!!」

ロロナ「・・・?」トテトテ

状況の判断の付かないロロナは不用心に男性に近づいてしまう。

トトリ「・・・はっ!だ、だめっ!ロロナ先生!!」

メルル「ロロナ先生!!」


ロロナ「おじさんだあれ?」クビカシゲ



岸田メル「・・・・・・岸田メル・・・お前たちの、パパだよ!!!!!!!」ドッヤァ!

ロロナ「おじさんがろろなたちの・・・ぱぱ?」

岸田メル「そうだよ」

メルル「そうだよ、・・・って、そんなわけないじゃないですか!」

岸田メル「ホントだよ、メルルリンス・レーデ・アールズ」


メルル「!!」

メルル「どうして私の本名を・・・って、私だって一応お姫様なんだから、知っててもおかしくはない、よね・・・?」

岸田メル「驚かせてごめんね・・・トトゥーリア・ヘルモルト。わが娘よ」

トトリ「!!・・・ど、どうして私の名前まで・・・!」

岸田メル「どうしてって・・・」

岸田メル「パパだからさぁぁ!!」ドォヤァ!

メルル「ト、トトリ先生だってアーランドで有名な錬金術なんだから、知っていたっておかしくありません!!」

岸田メル「クク、ンフフ・・・・・・」


ロロナ「おじさん、ととりちゃんとめるるちゃんしってるの?おともだち?」


岸田メル「だから君たちのパパだって。ロロライナ・フリクセル」

トトリ「!!」

メルル「どうして・・・!」

メルル(この人、ロロナ先生が子供になってしまったことを知っている!?)

岸田メル「ホントかわいいなおまえら」ジリジリジリジリ

メルル「うわあ!高速でこっちに来たあ!?」

岸田メルは姿勢はそのままで移動を続け、


へたり込んでいるトトリの前に立ち止まった。」

トトリ「あ・・・ああ・・・・・・」ガクブル

岸田メル「・・・。」

メルル「トトリ先生!」

メルル(だ、だめ!相手が刃物を持っている以上、下手に近づけない!)

岸田メル「・・・」じー

トトリ「・・・!・・・・・・・!!」

岸田メル「・・・」スッ

岸田メルはトトリの美しく艶やかな黒髪を優しく手ですくい上げると、それを自らの鼻に近づけ

岸田メル「スウゥゥゥゥゥハァァァァァァ」


深呼吸した。

トトリ「」

岸田メル「ハァ、いい香り。さすが私の娘だ」

トトリ「きゅう」ぱたり

恐怖のキャパシティが限界を超え、トトリはその場に倒れこみ、気を失った。

メルル「ト、トトリ先生!!」ガクガク

岸田メル「さて、次は何をしようか、メルル!」クルッ

メルル「いやぁぁ!」



????「貴様、そこで何をしている!」

岸田メル「ほう、お前か・・・」

岸田メル「ステルケンブルク!!」

メルル「ステルクさん!!」ぱああ

ステルク「姫、御無事ですか!・・・・・・!トトリ君・・・!」

岸田メル「これはイケメンだわ、さすが我が息子」

ステルク「息子・・・?何を訳のわからないことを言っている!」チャキ

一部始終を見ていなくともこの場の絶対悪者が誰であるか判断したステルクは剣を構える。

岸田メル「フフ、そっちがその気なら・・・来い!ステルケンブルク!」

岸田メルは不敵な笑みを浮かべると、いつものポージングでステルクに向き直る。

ステルク(こいつ・・・本来両手持ちのフランベルジェを右手一本で・・・!それにあの構え、今までに見たことがない!!)

ステルク(思慮にふけっている時間はない!)

ステルク「こちらから行かせてもらうぞ!」フッ

岸田メル「ふんっ!」ガキィン!

ステルク(受け止められたか・・・!)

岸田メル「フランベルジェばかりに気を取られていていいのか?」ブン

岸田メルは左手のブロードソードをステルクの脇腹目掛けて振り切る。

ステルク「くっ!」バッ

ステルクはそれを間一髪で避けると、身を翻し、体制を整える。

ステルク(あの構え・・・隙がない!)

岸田メル「ククク・・・」ドヤドヤ


ロロナ「すーくんをいじめちゃだめ!」

ロロナはどこから取り出したのか、小さなフラムを岸田メルに向かって投げつける。

岸田メル「うおうっ!」

人を傷つけるほどの威力はないものの、フラムは爆風を巻き起こした。

岸田メルの羽根つき仮面が風にあおられる。

岸田メル「あっ、だめぇ!あっ、仮面とれちゃうぅぅ!」アタフタ

岸田メルが今までにないほどに動揺した。

ステルク「! 今だ!!」フッ

岸田メル「うっ・・・がはっ・・・」ガクッ

ステルク「安心しろ、峰打ちだ・・・私は鎧を着ていない人間は斬らない・・・」

岸田メル「くっ、おのれぇ!!」

岸田メル「おのれぇぇぇ・・・!ふおおおぉぉっ・・・!!」キラ・・・

ステルク「さあ、城の牢屋に入れてやる、立て」



岸田メル「・・・・・・ぉぉぉぉ・・・・ぉぉおお・・・」キラキラ

メルル「近づいちゃだめ!ステルクさん!何かようすが変!」

ステルク「・・・!?」

岸田メル「うおおぉぉぉぉおおっ・・・・・・!!」キラキラキラキラ

岸田メルの身体が黄金の光を纏う。

ステルク「こ、これは一体・・・!?」

岸田メル「ククク・・・フッハハハハハハッ!!」バシュゥゥゥゥゥ!

岸田メル「我が名は・・・」

メルル「・・・!」

岸田メル「我が名は・・・!!」



岸田メル「パーフェクト・エイプリル岸田メル!!!!!」ドヤァァァァァァンン!!

そこには、ぴっちりとした黄金の前身タイツを装着し、頭にはカツラとも何ともつかない何かを乗っけた、


がに股の男が、佇んでいた。

ステルク「パーフェクト・・・」

ロロナ「えいぷりる・・・」

メルル「岸田メル・・・・・・!!」


PA岸田メル「ククク・・・フハハハハハハ!!その通り!!」

PA岸田メル「パーフェクトになったのだよ・・・私は!」キラドヤァ!

PA岸田メル「まだまだ娘たちとしたいことがあるんだ!消えてもらうぞ!ステルケンブルク!!」

ステルク「!!」

ステルク「身も心も悪魔と化したか・・・!こうなったら生かしてはおけないぞ!覚悟しろ!」

PA岸田メル「私を殺す・・・?クク、やってみろ!」

ステルク「はあっ!」フッ ブン!

PA岸田メル「遅い!」キン 

PA岸田メル「がら空きだ!!」シュッ

PA岸田メルの突き出したフランベルジェがステルクの肩をかすめる。


ステルク「ぐあっ!」

ロロナ「すーくんっ!!」

ステルクはその場で立膝を付き、うずくまる。

ステルク「くっ・・・!」

PA岸田メル「さっきまでの威勢はどうした?ステルケンブルク!」


トトリ「・・・ふわぁ・・・私、どうして床で・・・?」ムクリ

メルル「トトリ先生!」

トトリ「おはようメルルちゃん。・・・って、なにあれ・・・・?」ガクガク

トトリ「う、うーん・・・」クラクラ

メルル「トトリ先生、お願いしっかりして!ステルクさんが!大変なんです!!」

トトリ「・・・はっ!ごめんねメルルちゃん、私、先生なのに・・・」

メルル「いいんです!そんな事よりあれを!あれを作りましょう!!」

トトリ「あれを・・・?・・・!そうだね、あれなら・・・!」


トトリ「ちむちゃんたち、集まって!」

ちむ「ちむむー!」

トトリ「10分・・・、ううん、5分でいいの。ステルクさんとロロナ先生をお願い!」

ちむ「ちむっ!」ピシッ

メルル「先生、早く、錬金を始めましょう!!」タッタッタッ

トトリ「うん!」タッタッタッ

PA岸田メル「クク・・・もう後がないなぁ?ステルケンブルク・・・」

ステルク「・・・!」


ちむ「ちむむー!!」ワラワラ

小型のホムンクルスがPA岸田メルに群がる。

PA岸田メル「えっ、なになに!?あっ、えーと・・・」


PA岸田メル「なんだっけこいつら!?」

PA岸田メル「こいつらに特に思い入れはない!!」ガシ ポイポイ

ちむ「ちみゃー」ドシャッ

PA岸田メル「フン、小賢しい・・・」

PA岸田メル「終わりだ!ステルケンブルク!!」



メルル「おまたせしました!いっけぇー!!」

メルル「フラクタル氷爆弾!!!」ブン!!

フラクタル氷爆弾がPA岸田メルの足元に着弾する。

PA岸田メル「ひゃあ!つ、冷たいよぉ!!ふざけんな、ほぼ素肌なんだぞ!!」


トトリ「・・・っ!」

メルル「だめ!身体全体を氷漬けにできない!!」


PA「なんだ、これだけか、子供だましにもならんなぁ!!」キラァドヤァキラァ!!

メルル「やっぱり短時間で作ったんじゃあ、効果が薄いよ・・・」シュン


ステルク「いえ、これで十分です・・・姫!」スクッ

痛みをこらえ立ち上がるステルク。

PA岸田メル「強がるなステルk・・・あ、あれっ!?」

PA岸田メル「あ、足が・・・動かない!!」

確かにフラクタル氷爆弾はPA岸田メルを氷漬けにするには至らなかった。
しかし、その残氷はPA岸田メルの足を地面に固く縛り付けていた。



ステルクは目を閉じ、精神を集中させる。

ステルク「限界を超える力、見せてやる・・・・!」ゴゴゴゴゴゴ

ステルク「わが剣は・・・、大地を、空を、海を、星を!」

ステルクの剣の刀身に雷が纏う。

ステルク「全てを切り裂く刃とならん!!」

ステルクは金色の妖怪との距離を一気に詰める。

ステルク「切り裂け!!うおぉぉぉぉぉおお!!」ブゥン!



PA岸田メル「痛ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!」

PA岸田メル「はぁぁぁぁぁぁぁん・・・・」シュゥゥゥ

PA岸田メルは黄金の粉と化し、夕暮れの心地よい風に飛ばされていった。

ステルク「終わったか・・・」

トトリ「すごいです、ステルクさん!・・・その、すごくかっこよかったです///」

ステルク「・・・?」

メルル「やりましたね!ステルクさん!こ、これからも・・・私の事、守ってくださいねっ?///」

ステルク「?もちろんです、姫。」

ロロナ「すーくんだぁーいすきっ!!///」だきっ

ステルク「ああ、ありがとう」ナデナデ

ステルク「・・・・・・・。」

ステルク「さらばだ、強敵(とも)よ・・・・」

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3月 31日 岸田メル家

岸田メル「フゴー フゴー」

岸田メル「んー、むにゃむにゃ・・・・んん?」



岸田メル「はっ!?…何だ、夢か…」



岸田メル「金色(こんじき)ダブルソード・・・・!!」

岸田メル「金色ダブルソード!!今年のエイプリルフールはこれだ!!」

岸田メル「もう嘘とか関係ないけど、まあいっか!」

岸田メル「そうと決まりゃあ早速撮影だ!!ヒャッホウ!!」

おしまい

見てくれてありがとう!4月1日の件でいてもたってもいられずに書きましたww

もちろん>>1は岸田メル先生を愛しています!

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