幼「男ー、好き」男「そうか」(35)

幼「えー、反応薄ーい!せっかく私がものすごい決心をして告白したと言うのに」

男「じゃあお前はそのものすごい決心とやらを、年に365回以上してるんだな」

幼「まあそうなるね!」エッヘン

男「そこ、威張るところじゃないぞ」

幼「全く男はくそ真面目だなー」

男「お前は副会長なんだからもっとしっかりしろ」

幼「男は生徒会長だけどしっかりしすぎだよ?」

男「それは別に良いだろう」

幼「かったいなー、まあいいんだけどね」

幼「それにしても暇だなー」

男「ならお前も生徒会の仕事をしろ」

幼「働いたら負けかな、って思ってます」

男「よし、その考え捨てされ」

幼「そんなっ!!」

___下校中____

チャララーン♪

幼「ん?男母さんからメールだ」

男「母さん?」

幼「えーっと何々?『今日夜勤で帰れないから、幼ちゃん男にご飯つくってくれない?お願いっ><』だって」

男「俺はそんなこと母さんから一言も聞いてないんだが・・・」

幼「というわけでお邪魔します」

男「いや、俺はカップ麺で・・・」

幼「だーめー!偏っちゃうでしょ!」

男「むぅ、仕方ない・・・、お願いする」

幼「ん、お願いされました!」

___男宅___

幼「らんららんららーん♪」ジュー

男「楽しそうだな」

幼「だってだって、こうしてると新婚さんっぽいじゃない!」

男「あほ」

幼「ふっふっふ、わたしは成績9位だもん!あほじゃないし」

男「俺は1位だ、あほ」

幼「ぐぬぬ・・・男のさんまちょっと焦がしてやる」

男「地味にいやだ」

男「おお、旨そう」

幼「私の数少ない取り柄のひとつだもん」

男「本当だな」

幼「ちょっと否定してよ」

男「うまうま」

幼「・・・・スルーってどうなの」

男「ごちそうさまでした」

幼「いやいや」

男「幼、もう遅いし隣まで送ってくぞ」

幼「え、私帰らないよ?」

男「は?」

幼「さっき義母さまからメールで『幼ちゃーん♪きょう泊まっていっても良いのよ?』ってメールが」

男「何を考えてるんだ・・・」

幼「と言うわけで、よろしくね!」

___12時頃___

男「幼、寝るぞ」

幼「ん、りょーかい」

男「俺は居間で寝るから、お前は俺の部屋で寝ろ」

幼「一緒に寝たい」

男「あほ、もう寝るぞ」

幼「私もここで寝るー」

男「風邪引いたらどうする」

幼「男だってそうじゃん」

幼「と言うわけで、一緒に寝ましょう」

男「やむを得ん、俺の部屋にいくぞ」

幼「やりぃ!」

男「さっさと着替えろ」

幼「こ、こっち・・・見ないで・・・////」

男「うわ・・・」

幼「冗談だって!引かないで!」

男「電気、消すぞ」

幼「私、初めて・・・だから、優しくして・・・?」

男「おやすみ」

幼「・・・おやすみ」

男(スルースキルって重要だな・・・)

___2時頃___

男「目が覚めてしまった」

男「そうか、幼と一緒に寝たのか」

男「・・・幼もこんなに可愛いんだから、俺じゃなくてもっといいやつ探せよ・・・」

男「ん・・・眠くなってきたな、寝るか」モゾモゾ

スー スー スー

幼「・・・・そんなの男しか居ないのに・・・・」

__朝__

男「幼、6時半だぞ」

幼「ん~、あと5分~」

男「あほ、お前はこれから家にかえって準備があるだろ」

幼「のーぷろぶれむだよ、私、おき勉してるもん」

男「おいこら、問題あるぞ。副会長」

幼「てへっ☆」

男「てへじゃないだろ」

幼「7時15分に出るんだから、まだ余裕あるよー」

男「寝たらお前、7時になるまで起きてこないだろ」

幼「いやー、よくわかってるねー。愛の力?」

男「あほか、さっさと起きあがれ」

幼「なら、おはようのキス、して?」

男「・・・」バサッ

幼「布団剥ぎ取らないで~!」

幼「う~、まだ眠いよ~」コシコシ

男「もう学校だぞ」

幼「え、もう?」

男「ぼんやりし過ぎだ」

幼「いーじゃんかー」

男「いい加減に目覚めろ」ピシッ

幼「あうっ!男のでこぴん痛いよー」

男「この位しないとお前、目覚めないだろ」

幼「そうだけど~・・・こんなところで愛の力使わないで~」

___昼休み___

友「男ー、ご飯食おうぜ」

男「分かった」

友「いっただっきまーす」

男「いただきます」

友「何入ってるかなーっと」パカ

友「おお、唐揚げ!ラッキー」

男「俺はミニハンバーグ」

友「くれっ」パッ

男「甘いな、友」パッ サッ

友「おれの唐揚げ!」

男「旨いな、これ」

友「ところでお前、幼ちゃんに告白、しないのか?」

男「そんな簡単にできるもんじゃないだろ。幼じゃあるまいし」

友「ほうほう、天下の生徒会長様にも苦手なものはあったのか」ニヤニヤ

男「・・・」バッ

友「ああもう、悪かったって、俺の唐揚げこれ以上奪わないで!」

友「ま、冗談抜きで幼ちゃんはずっと待ってるぞ。お前からの告白」

男「たしかに・・・幼はちゃんと自分の気持ち、言ってくれてたもんな」

男「・・・これ以上、待たせるのはいけないよな」

男「俺、告白する。幼に俺の気持ちちゃんと伝えたい」

友「ん、よし!ぶつけてこい!」

男「おう!」

友「あと、お前をやる気にさせたお礼にミニハンバーグはもらっていきますね」

男「させるかっ!」パクパクッ

友「ああ、ミニハンバーグが・・・」

___男宅___

男「とは言ったものの・・・告白ってどうやるんだ?」

男「何かしたほうが良いんだろうか」

男「まあいいか、幼だし。なるようになれ、だ」

男「おーい!幼ーー!!」

幼「ん?どしたのー?夜のお誘い?」ガラリ ヒョイ

男「幼!」ギュッ

幼「~っ!?おおおおおお男!?」

男「幼。好き、大好き、愛してる、俺と付き合ってください!」

幼「え・・・っと、告白する相手間違えてない?」

男「そんなミスするわけない」

幼「じゃあ、私の目と耳と触覚がおかしいの?」

男「そんなわけない」

幼「じゃあ男が私に告白してるってことになるけど、いいの?」

男「良いに決まってる。幼、返事は?」

幼「もちろん、OKだよっ!」

男「じゃあ、今から恋人だな」

幼「男と・・・恋人・・・かぁ、やっと恋が実ったよ・・・」

幼「ね、ね、男!今日泊めて?」

男「構わんが・・・どうしていきなり?」

幼「男と付き合えた喜びを男の隣で噛み締めたいの!」

男「じゃあ、一緒に寝るか、隣来い」

幼「うんっ!」

___朝___

男「幼、6時半だぞ」ユサユサ

幼「うー、もう少しー」

男「駄目だ」ピシッ

幼「っ!!いったーい!」

男「これで目、覚めただろ。いい加減起き上がれ」

幼「目覚めのちゅーをしないと起きません!」

男「分かった」チュ

幼「!?」バッ

___登校中___

幼「うへへへへー」

男「何笑ってるんだ、気持ち悪いぞ」

幼「やだなー思い出し笑いだよ」

男「それが気持ち悪いんだよ」

幼「えーそれが未来の花嫁(予定)に向かって言う言葉?」

男「予定は未定だ」

幼「男はそう言うけどね、私達、18歳の恋人の幼馴染みでしょ?」

幼「それに加えて私のファーストキスまで奪ったんだから、責任とって貰わないとね!」

男「責任って・・・あれはお前が」

幼「問答無用!というわけで・・・」

幼「男ー、結婚して!」

男「あほか」ピシッ

~*終わり*~

これで終わりです。
見てくださった方、支援してくださった方
本当にありがとうございました!

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