絹旗「安価で映画を作る」(49)

絹旗「最近、C級映画が不作です……」

滝壺「そうなの?」

絹旗「この前見た映画なんて超安物のスプラッタホラーかと思ったのに超王道ラブストーリーだったんですよ!?」

麦野「ああ、あのよくCMで見る映画」

絹旗「しかも普通に良作でしたし」

麦野「C級映画なんてわざわざ宣伝しないでしょうに」

滝壺「ないなら、きぬはたが作ったらいいんじゃないかな」

絹旗「映画を作る?」

滝壺「ないなら作るしかないよね?」

絹旗「なるほど……その発想は超ありませんでした! さっそく作ってきます!」ダッ

麦野「……どこ行ったのかしら」

滝壺「でもきぬはた、楽しそうだったね」

麦野「私を巻き込まないでくれればそれでいいけど」ハァ



絹旗「さて、勢いでアジトから出てきたはいいけどどうすればいいでしょうか……」

絹旗「おや、あれは>>3でしょうか?」

これは期待

おっと安価>>5に変更

第三位

絹旗「超奇遇ですね超電磁砲」

御坂「アンタ……」

絹旗「絹旗です。まあ昔のことは水に流そうじゃありませんか」

御坂「昔のことってねぇ……まあ、終わったことではあるけど。私に何か用?」

絹旗「実は映画を作ろうと思って飛び出したはいいんですけど、映画の作り方がわからなくて」テヘペロ

御坂「映画の作り方ぁ? そんなの私だって知らないわよ。とりあえず台本と役者とカメラさえあればいいんじゃない?」

絹旗「なるほど、思ったよりも超シンプルですね」

御坂「本格的なの作るわけじゃないんでしょ? で、映画作って誰に見せるのよ」

絹旗「……知り合いに見せます!」

御坂「それも考えてなかったわけね。何で映画作ろうと思ったのか疑問だわ」

絹旗「とりあえず必要な物がわかっただけよしとしましょう。では早速行きますよ!」

御坂「え、私も?」

絹旗「超当然じゃないですか」

御坂「私にそんな暇……な、ないんだけどー」

絹旗「あ、超嘘ついてますね。表情わかりやすすぎです」プクク

御坂「悪かったわね暇人で!」

絹旗「まあまあ、暇つぶしついでに付き合ってくださいよ」

御坂「……しょ、しょうがないわね。暇つぶしにしかたなーく付き合ってあげるわ!」

絹旗(ちょろい)

期待

御坂「どこ行くの?」

絹旗「ファミレスです。まずは映画の構想を練らないといけませんからね」フンス

御坂「なんだか構想を練るの一言で壮大に感じる不思議」

絹旗「これは超一大プロジェクトなんです! プロジェクトXになってもいいくらいの!」

御坂「名作映画を作るのね……!」

絹旗「歴史に残る超C級映画を作りますよ!」

御坂「えっ」

 ファミレス


イラッシャイマセー

絹旗「さて、まずは台本から考えないといけませんね」ピンポーン

御坂「待ちなさいよ、C級映画ってなに?」

絹旗「? C級映画はC級映画ですけど」

御坂「ごめん、よくわかんない」

絹旗「C級映画のよさがわからないとはまだまだですね超電磁砲」

御坂「なっ!?」

絹旗「いかにも地雷なポスター、安物っぽさのあふれる役者たちの演技、そして何よりクライマックスへと加速していくカオス……これを理解できなくてどうして映画好きと言えましょうか!? いえ、言えませんね!(反語)」

御坂「なるほど……私、映画のこと何もわかってなかったのね!」

絹旗「わかってくれて嬉しいです、超電磁砲」

御坂「ううん、私こそわからせてくれてありがとう……絹旗」


店員「あの……ご注文、よろしいでしょうか」

絹旗「あ、ドリンクバー2つで」

御坂「チョコパフェ2つお願いします」

店員「かしこまりました」

絹旗「パフェ2つ食べる気ですか?」

御坂「ちょっと、食いしん坊みたいに言わないでよ。ドリンクバーだけっていうのも悪いじゃない……パフェ一つ食べなさいよ、私が払うから」

絹旗「常盤台のお嬢様でもそういうところは超庶民的なんですね。別にそれくらい自分で払えますよ」

御坂「自分でもお嬢様ってタマじゃないとはよく思うわ」

絹旗「では早速超ストーリーを考えましょう」

御坂「ストーリーねぇ……どういうジャンルかまず決めないと」

絹旗「映画といえば当然>>12です!」

サバイバルホラー

まあC級なら妥当なところか

御坂「サバイバルホラー?」

絹旗「もともとはコンピューターゲームのジャンルの一つでバイオハザード発祥のジャンルです。C級といえばやはり欠かせませんよ!」

御坂「なるほど、つまりゾンビから逃げまくるってことね」

絹旗「まあ、超要約すれば。やはりB級C級には安っぽい大量の血糊がピッタリです!」

御坂「ゾンビかー。ってことは特殊メイクとか必要じゃない」

絹旗「厚化粧でどうにかすればそれっぽく見えないこともないんじゃないですか?」

御坂「別の意味でホラーになりそうなんだけど」

絹旗「ま、絶対ゾンビじゃないといけないわけじゃありませんから。それにゾンビよりも超恐ろしい存在だっているわけですし……」ブルブル

御坂「ああ……アンタのところのレベル5ね」

絹旗「このこと麦野の前では絶対言わないでくださいね!」

御坂「はいはい」

御坂「でもそういうのって土台の設定作りこまないといけないんじゃないの?」

絹旗「そこらへんはB級ともなれば割りと超適当なので問題ありません」

御坂「私、そういうの気にしちゃうタイプなのよね」

絹旗「頭を空っぽにしてあからさまなチープ感を楽しむのがB級映画の超醍醐味ですよ」

御坂「そういうものなのね」

絹旗「そういうものです。それじゃあ舞台は学園都市内として、大筋は街に大量発生した>>16から生き延びる、ということで」

異能の効かない敵

御坂「異能の効かない敵……なんだかすごく身近にいる気がするんだけど。っていうか大量発生ってなによ!?」

絹旗「能力者の集う学園都市に能力が効かない敵が大量にわらわらと! まさしく阿鼻叫喚にふさわしい超地獄絵図の出来上がりです」

御坂「アイツが大量発生……いっぱいいるなら、一人くらいもらっても……」ブツブツ

絹旗「あの、どうかしました? 超怖いですよ?」

御坂「ハッ! な、なんでもないわ!」

絹旗「まあ現実にそんな人間がいたら私たちなんて超ただの女の子ですから、恐ろしい存在ですよね」

御坂「そ、ソウヨネー」

店員「チョコパフェ2つお持ちしました」

絹旗「パフェきましたよー」

店員「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」

御坂「はい」

絹旗「ここのパフェ超美味しいですよー」ワクワク

御坂「へぇ、なかなか大きいのね」

絹旗「超甘くて美味しいです」モグモグ

御坂「んー、おいひー」モグモグ

絹旗「でしょうでしょう!」モグモグ

御坂「チョコクリームがまた濃厚ね……あら、あそこにいるのって>>20?」

安価下

小萌先生

黒子

御坂「あそこにいるのってアイツの学校の先生?」

絹旗「知り合いですか?」

御坂「いや、直接の知り合いじゃないんだけどね」

絹旗「というか学校の先生には超見えないんですけど」

御坂「あれでもう成人してるらしいわよ」

絹旗「私達より超小さいのに……しかし映画のネタになりそうですね」

御坂「体は子供頭脳は大人ってやつね」

絹旗「じゃあ主人公は逆に体は大人頭脳は子供っていう設定なんてどうでしょうか」

御坂「その設定をホラー映画で活かせるのかすごい不安なんだけど……」

絹旗「設定なんて付けて付けて使えないなら超なかったことにすればいいんです!」

御坂「長編漫画あるあるじゃないのそれ」

絹旗「主人公は少しくらい設定過多なほうが特徴的でいいんですよ、  たぶん」

御坂「たぶん!?」

絹旗「まだそういう設定だったらどうかっていうだけですから」

御坂「そうね、まだ全然決めてないもんね」

絹旗「とりあえず主人公について考えましょう」

御坂「ホラー映画の主人公っていったら男って感じよねー」

絹旗「既存概念に囚われていては新しいものは生み出せませんよ!」

御坂「な、なるほど……そうか、自分で作るんだからオリジナリティが大事なわけね!」

絹旗「これから作るものは超前代未聞の世紀末ホラー映画ですから!」

御坂「一応学園都市が舞台だって突っ込んどくわ」

絹旗「敵の襲来で世紀末のような街並みへと変貌してゆく科学都市……考えるだけでぞくぞくするじゃないですか」

御坂「確かに科学がなければこの街はそうなるのかも」

絹旗「えーと、主人公の性別、性格、あと死に方を決めればいいですかねー」

御坂「ん? 死に方?」

絹旗「性別は>>28、性格は>>29っていうのはどうでしょう」

御坂「ちょっと無視!?」

オカマ

両性

雌雄同体

ダウナー

絹旗「性別は雄雌同体、性格は超今流行のダウナー系でいきましょう!」

御坂「雌雄同体って言ったらナメクジとかミミズのことでしょ……?」ウゲェ

絹旗「両性具有ということで、まあ言い方の問題ですよ」

御坂「アンタのことだからナメクジを主人公にしてもおかしくないと思って」

絹旗「さすがにナメクジ主役のホラー映画は……案外いいアイディアかもしれませんね」

御坂「ごめんやめて!」

絹旗「ま、触りたくないですしやめておきましょう」

御坂「で、ダウナー系? だっけ? って何よ」

御坂(原子崩しと何か関係有るのかしら)

絹旗「人間関係に消極的で影のあるものを指す言葉です。ちなみに原子崩しとは超関係ありませんので」

御坂「えっ? お、思ってないし!」

絹旗「つまりコミュ障っぽい人ってことですね」

御坂「聞きなさいよぉ!」

絹旗「でもダウナーは演技でどうとでもできますが半陰陽の人間なんて中々いませんよねぇ」

御坂「科学の都市なんだからそこらへんの男捕まえて穴開けさせればいいんじゃない?」

絹旗「超えげつないこと言いますね……さすがレベル5、性格破綻者の集まりです」ドンビキ

御坂「ちょっとどういうことよ! だいたい人にどうこう言えることしてるのアンタ」

絹旗「……いえ、無理矢理そんなことするよりは殺すほうが倫理的にマシだと思いますけど」

御坂「人殺しを兵器でするような人間は感覚おかしいわね」

絹旗「やっぱりレベル5のような人の感覚はおかしいんですねー」

御坂「……」

絹旗「……」

イラッシャイマセー

2メイサマデショウカ?


絹旗「あれは一方通行……?」

御坂「と、一緒にいるのは打ち止めね」

<能力により体に対する外部からの刺激が極端に少なく、
外見は「男だか女だか分からなく」なっている>

御坂「雄雌同体きた!」ガタッ

絹旗「おまけにコミュ障で影のある()キャラ! 超ピッタリじゃないですかぁ!」

一方通行「ンァ……? なンか寒気が」ブル

打ち止め「お腹すいたよーってミサカはミサカはメニューを広げてみる!」

一方通行「お子様は元気だなァ」

打ち止め「そうやってあなたはすぐミサカのことをお子様扱いするんだから」ムゥ

一方通行「実際にお子様だから仕方ねェだろ。お子様ランチでも頼んどけ」

打ち止め「ミサカはレディなんだからお子様ランチなんて頼まないんだからねってミサカはミサカはぷんぷん!」

一方通行「ボタン押すぞ」

打ち止め「待ってまだ決めてないよっ」ペラペラ

一方通行「お子様ランチならデザートも付いてくるからちょうどいいだろ」ピンポーン

打ち止め「もう、あなたって本当に自分勝手なんだからってミサカはミサカは足をじたばたさせてみる」ジタバタ

一方通行「そォいうところがお子様なンだよ」

打ち止め「た、たしかにそうかもってミサカはミサカはしょんぼり……」

御坂「相変わらずのロリコンっぷりね」

絹旗「第一位って超ロリコンなんですか?」

御坂「幼女命らしいわよ」

絹旗「さすがレベル5ですね……」

御坂「だからレベル5で片付けようとすんなっての! 変態の集まりみたいじゃないの」

絹旗「えー、超電磁砲は超ヤンデレになりそうな性格じゃないですか」

御坂「ヤンデレ? って、何よ」

絹旗「好きな人を自分のものにしたくて犯罪を犯す人のことですかね」

御坂「は、はぁ!? そんなことするわけがないじゃない!」

御坂(あ、アイツと勝負してるだけで、別に犯罪なんてしてないし……データのハッキングとかして情報調べたり、待ちぶせしたりするのも犯罪じゃないわよ、うん)モンモン

御坂「と、とりあえずあのロリコンをどうやって言うこと聴かせる気なのよ」

絹旗「そうですねー、ああいう超ツンデレっぽそうな人は割りとコロっといけそうですが……」チラ

御坂「何で私を見た?」

絹旗「同属性の匂いを感じたので」

御坂「私はツンデレじゃないからね!」

絹旗(ツンデレは知ってるんですね……)

絹旗「>>38で釣ってみましょう」

LO

飴ちゃん

御坂「飴ちゃんってねぇ、一方通行のことなんだと思ってるのよ」

絹旗「かっぱ巻き味ですよ? 超気になりません?」

御坂「なにそれすっごい気になる」

絹旗「でしょうでしょう!」

御坂「気にはなるけど、食べたいとは思わないわね……」

絹旗「細けぇこたぁいいんだよ! ってことでとつげーき」スタスタ

御坂「ああああ本当に飴でいっちゃうの!?」



絹旗「こんにちは超奇遇ですね一方通行」

一方通行「あ?」

打ち止め「あなたのお友達? ってミサカはミサカはびっくりしてみる」

絹旗「こんなモヤシと友達なわけないじゃないですかー」

打ち止め「友達じゃないのかー残念ってミサカはミサカはあなたに友達がいないことを再確認してほっとしてみたり」

一方通行「オマエら喧嘩売ってンだな?」カチ

絹旗「そういうんじゃないんですって! 超勘弁してくださいよぉ!」

一方通行「……で、何の用件だァ?」

絹旗「あ、聞いてくれるんですね」

打ち止め「意外に優しいでしょこの人ってミサカはミサむぎゅ」

一方通行「ちったァ黙ってろ」

絹旗「えーとですね、実は私超何を隠そう映画を撮るんですが」

一方通行「別に隠してねェよな」

絹旗「その主人公にぜひともレベル5第一位である一方通行に超演じていただきたく」

一方通行「主役だァ? そういうのは適役がいるだろォが。他あたれ他」

打ち止め「面白そうなのにーってミサカはミサカは興味津々!」

絹旗「それが超何の因果か一方通行にしか演じられない役なんです!」

一方通行「ヘェーソウナンデスカァー」モグモグ

絹旗「うわ超興味なさげに食事始めましたよこの人」

一方通行「別に役なンざ誰が演じようと一緒だろォが」モグモグ

絹旗「そんな冷たいこと言わないでくださいよー。今ならなんと! この飴ちゃんがついてきます!」

一方通行「いらねェよ!」

打ち止め「ミサカは飴ほしいなー」

絹旗「ほらほら、この子は飴がほしいみたいですよ?」

一方通行「飴ならいくらでも買ってやるからやめとけ」

打ち止め「わーいってミサカはミサカは喜びを全身で表現してみる!」

一方通行「だいたい何味だよ。イチゴ味とかだったら自転パンチすっぞ」

絹旗「なんでですかイチゴ味超美味しいですよ!? ちなみにこれはかっぱ巻き味です」

打ち止め「さ、さすがにそれは食べたくないかもってミサカはミサカは前言撤回してみる」

一方通行「オマエは馬鹿ですかァ!?」

絹旗「そんなにだめですかね、かっぱ巻き味」

一方通行「飴ちゃンはコーヒー味しか認めねェンだよ!」

絹旗(今、飴ちゃんって言いました……?)

打ち止め(今この人飴ちゃんって言ったよね)


御坂(なんだか耳がおかしいみたいね、一方通行が飴ちゃんって言ったように聞こえたんだけど)

一方通行「話にならねェな」

絹旗「そう言わず、ちょっとだけでいいですから出てくださいよ」

打ち止め「そうだよ、あなたのコミュ障を治すチャンスだよってミサカはミサカは応援してみる」

一方通行「うっせェ放ってろ」ムス

打ち止め(自覚はあったんだねってミサカはミサカは心配してみたり)

絹旗「超電磁砲も一緒ですよ?」チラ

一方通行「オリジナルがァ?」チラ

打ち止め「あ、本当だお姉様ー」フリフリ


御坂(隠れてたのに意味ないじゃない!)コッソリ

店員「あのー、お客様、他のお客様にご迷惑になりますので……」

御坂「まあ、私もちょっといろいろあって協力してるのよ」

絹旗(暇なだけじゃないですか)

一方通行「コイツがいるならなおさらやる気しねェよ」

御坂「ここまできたらアンタも運命共同体よ、一緒に映画作るわよ!」

一方通行「何言っちゃってンですかこのお嬢様はァ?」

御坂「ほら、飴あげるから」

一方通行「いらねェって言ってンだろォが!」

御坂「打ち止めも一方通行が主役の映画見たいわよね?」

打ち止め「え? う、うん見てみたいかもってミサカはミサカは同意してみる」

御坂「はいけってーい」

一方通行「腹立つキャラになってンなコイツ」イラッ

絹旗「散々超いじられ役でしたから超いろいろ溜まってるんじゃないですか」

一方通行「オマエが原因かァ……」

絹旗「お詫びに打ち止めちゃんも主人公の>>48ってことで一緒に出演させてあげますよ」

主人公を殺すために作られたクローン達を統括するボス的存在

跡継ぎ

為心 ィ劣心 刈圭心 為丞 為圭心 ィ劣圭ミ心 炸淤圭心 劣圭心 刈圭り心

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