恒一「将来は喫茶店を経営してみたいなって」(196)

望月「喫茶店かぁ…イノヤみたいな感じかな?」

恒一「もう少し規模は小さくていいとは思うね」

望月「夫婦二人で、みたいな?」

赤沢「」ガタッ

恒一「理想的だね。赤沢さんの勧めてくれたコーヒーのお陰で結構ハマっちゃって色々調べてみたりしてるんだ」

赤沢「」ガタタッ

エクストラなんだっけ

>>4
ハワイコナのエクストラファンシーなんたら?

      ヽ、,jトttツf( ノ         /  /:::::.::::::: .:::::::::: .::/:::::::. .:::: ::.::::. :.     ゚.
     \、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ     ′  .::::::::::::::::::::::::イ:::ィハ:::i:::::.:::::: jl:::i!::. ::.     。
  =、..,,,ニ;ヲ_     ヾ彡r''"   /    '::::::::::::::::::::ハ斗:l-‐|::l!::::::i::: }=::ト!:: ::::     :.
   ``ミミ,   i'⌒!   ミミ=  /    .:::::::::::::::::::::|_,ィf≠ミ ヾ:|:::/!::.} l|゙|:: /:::: .    :.
  = -三t   f゙'ー'l   ,三`  /     /:::::::::::::::::::i≠ yr=ミ:、  |:/ |:/i | }::/|::::: .:     }
    ,シ彡、 lト  l!  ,:ミ''   /     , :::::::::::::::::::圦` {_ヒri}゙_,..=.ノ'i ゝ:..j/_ノ:;::..::i     |
    / ^'''7  ├''ヾ!  . 〃    ′::::::::::::::::::::::ド、_ /   ′ `゚ ‐- ./イ:::::/  .   |
   /    l   ト、 \ .∥     |:::::::::::::::::::::::::入イ   {ニニニィ   /ノイ/  :i    |
    〃ミ ,r''f!  l! ヽ.  . !     |::i!::::::::::::::::::::::::込_ ∨    } _/.イ::/   .:::|  : |
  ノ ,   ,イ,: l! , ,j! ., ト、 ∥     ヾハ::::::::::::::::::::::::::::\  ゙こ三/  イ:::/ ../ ..:::ノ ; .: / <ハワイコナエクストラファンシー!!
   / ィ,/ :'     ':. l ヽ.∥       l| ∨:::::::::.::::::::::.:;::::::≧ .__  イ::::::ノ ..:/ . :::/ .:/:/
  / :: ,ll        ゙': ゙i,. ヾ、   ノ   ヽ \::::::..:::、:::乂ノィ‐ ..__  __.!:/ ..:::/ .::::/,ノ'/′
 /  /ll         '゙ !  ` ̄    / ̄¨゙ート! ≧廴__  ,ィY ∠ イ:::/イ::r ´/
   /' ヽ.          リ      /   ヽ   i:i:i:i:i:\  /:}:::A ∧"\!ーゝ
  /  ヽ        /      /     i   |:i:i:i:i:i./\/ lイ:.ヘ/. \_
  /  r'゙i!     .,_, /      ム      ∨  !i:i:i:i:i:! v゙  |、マ   /ミi:i:、_

はよ

支援

望月「じゃあ、赤沢さんと夫婦になれば上手く行くかもね」

恒一「ハハハッ、そうかもね」

赤沢「!」ガタッ

赤沢「…」ツカツカ


赤沢「…恒一くん」

望月「あっ、赤沢さん」

恒一「ごめん、聞こえてた…?」

赤沢「う、うん…//」

恒一「//」

赤沢「//」

恒一(聞かれてたなんて恥ずかしいな…)

恒一(怒ってるかな…?)

赤沢(お、おおお落ち着くのよ泉美!)

赤沢「こ、恒一くん」

恒一「は、はい」

赤沢「将来、喫茶店経営したいの?」

恒一「うん」

赤沢「じゃあ…勉強がてら今日、イノヤに寄って行かない?」

恒一「え…」

赤沢「コーヒーについてなら、私が色々教えてあげるわよ?」

恒一「赤沢さん…ありがとう!」

いいぞ

赤沢さんが報われているッ!

赤沢「それじゃあ恒一くん、行きましょうか」

恒一「そうだね」

望月「あ、姉さんによろしく」

赤沢「ええ、わかったわ」

恒一「望月は来ないの?」

望月「うん」

望月(邪魔しちゃ悪いしね…)



赤沢「こうやって2人で歩くのは初めてね…」

恒一「う、うん」

赤沢(何だかデートしてるみたい//)

はよ

恒一「…ここの河原沿いの道、いいよね。僕好きなんだ」

赤沢「そうね…」

赤沢(この場所で、私は恒一くんと出会った…)

赤沢(恒一くんは覚えてるのかしら……)チラッ

恒一「ん?」

赤沢「な、何でもないっ//」

恒一「?」

すばらしい

~イノヤ~

望月姉「あら、いらっしゃい」

恒一「あ、どうも」

赤沢「恒一くん、またあの奥の席でいいわよね?」

恒一「うん」

望月姉「ご注文は何にしますか?」

赤沢「そうね…恒一くんどうする?」

恒一「とりあえず、今日はコーヒーの勉強だから…キリマンジャロで」

赤沢「じゃあ私はウィンナー」

望月姉「かしこまりました」

赤沢「で、恒一くんはどんな喫茶店を経営したいの?」

恒一「そうだなぁ…とりあえず、場所は夜見山がいいかな」

赤沢「ふぅん。…で、でさ…あの……夫婦でとか言ってたけど…」

恒一「いや、あれは//」

赤沢「…別に良いと思うわよ?…す、素敵だと思うな//」

恒一「//」

望月姉「お待たせしました」

恒一「あ、どうも」

望月姉「ふふっ、今日はデート?」

赤沢「ち、違います!そんなんじゃ…//」

はい

望月姉「まあ、ゆっくりしていってね」

恒一「はい」

赤沢「まったくもう…やんなっちゃう//」ゴクッ

恒一「はははっ」ゴクゴク

赤沢「…恒一くん、それ美味しい?」

恒一「ん~、ちょっと苦いかなぁ」

赤沢「私のと少し交換してみない?私が飲んでるのはそんなに苦くないわよ?」

恒一「え//」

赤沢「ほら」

恒一「う、うん…」

赤沢(こ、恒一くんが口つけてた場所ってここよね…//)

恒一(赤沢さんの唇の跡がある…//)

赤沢「//」ドキドキ ゴクッ

恒一「//」ドキドキ ゴクッ

恒一 赤沢((か、間接キス…//))

赤沢「…ど、どうだった?」

恒一「すごく…美味しい//」

赤沢「そ、そう。なら良かったわ」

はい

赤沢「…そう言えば、喫茶店って軽食とかも出さなきゃならないわよね」

恒一「それは僕が担当するよ。料理にはそれなりに自信があるからね」

赤沢「へぇ…そうなんだ?」

恒一「うん。だから調理担当は僕、コーヒー担当は赤沢さんだね」

赤沢「え…それって…」

恒一「! あ、いや、今のはつまり…!」アセアセ

赤沢「…私も、恒一くんと喫茶店で働きたいな」

恒一「赤沢さん?//」

鳴「いやぁぁぁぁぁ!」

カランコロン

望月姉「いらっしゃいませ」

小椋「あ、ご無沙汰してます」

有田「あ!榊原くんと赤沢さんがいる」

榊原「小椋さんに有田さん…」

赤沢「あら、珍しいわね」

有田「じゃあ私、榊原くんの隣に座っちゃおうかなっ」

榊原「え?ま、まあ良いけど…」

赤沢「ムッ」

小椋「それで~?2人で何してたわけ?」

赤沢「べ、別に何だって良いじゃない」

恒一「実は、将来喫茶店を経営したくて、今日はコーヒーについて勉強しに来たんだ」

小椋「へえ…喫茶店?」

恒一「うん」

有田「じゃあ私ウェイトレスになろっかな」

恒一「はは…」

赤沢「ムゥ」

恒一「でも…僕の理想としては、夫婦2人で経営するパターンが良いんだ」

赤沢(恒一くん…//)

有田(やだ…恒一くんまさか私と…//)

小椋「そうだ!」

恒一「?」

小椋「試しに赤沢さんと榊原くんで喫茶店やってみなよ!」

赤沢「え…?」

小椋「要は喫茶店ごっこよ。それで、クラスの人たちを接客してみるのよ」

赤沢「なるほど…」

恒一「僕の家なら、いつでも出来ると思うよ」

小椋「じゃあ決まりね!」

有田(何で榊原くんと赤沢さんなのよ…)ムクーッ

~後日~

赤沢「あ、恒一くん、喫茶店のことなんだけど…」

恒一「丁度良かった、僕もその事で話があったんだ」

赤沢「何?」

恒一「メニューとか決めたいから、今日僕の家に…来てくれないかな?」

赤沢「い、行く!//」

恒一「じゃあ、また一緒に帰れるね」

赤沢「そ、そうね!」

赤沢(やった…!恒一くんの家に入れる!)

恒一「風が気持ち良いね…特にこの河原を歩いてると尚更…」

赤沢「そうね…」

赤沢(そうよね…きっと恒一くんはあの時の事覚えてない……)

赤沢(私もつい最近思い出したばっかりだし)

赤沢(何で…忘れてたんだろ…?)

赤沢(あんなに大切な思い出……)

恒一「赤沢さん、赤沢さん?」

赤沢「あ、ご、ごめんなさい…聞いてなかった…」

恒一「はは、赤沢さんがぼーっとするなんて珍しいね」

赤沢「も、もぉ!バカにしないでよ!//」

恒一「ごめんごめん」

赤沢「で、何の話?//」

恒一「うん…。この河原なんだけどね…通る度に思うことがあるんだ」

赤沢「…?」

恒一「前に、この場所に来たことがあるかも知れないって…」

恒一「不思議だけど、ここで僕は何か…大事なことをした記憶があるって…」

赤沢「恒一くん…」

恒一「何かモヤモヤするな…」



赤沢(今は、それでいいよ?そこまで思い出してくれただけでも…私は……)

用事
1時間ぐらいで戻る

赤沢「ここが恒一くんの部屋か…」

恒一「何もないけど、くつろいでよ」

赤沢「布団出しっぱなし…ま、男の子らしいって言えばらしいわね」

恒一「今朝はちょっと寝坊してドタバタしてて…」

赤沢「へぇ~。恒一くんでも寝坊とかするんだ?」

恒一「まあね。あ、何か飲み物持ってくるよ」

赤沢「ありがと」

赤沢「ふふ…」

赤沢「ふふふ…」

赤沢「恒一くぅーん♪」ガバッ

赤沢「あぁ…恒一くんの布団…//」ギュッ

赤沢「恒一くんの匂いがすりゅよぉ//」クンクンッ

赤沢「恒一くん…!恒一くん!」


ガラッ

恒一「おまたせ」

赤沢「うん」

恒一「それで、メニューなんだけど…」

赤沢「ドリンク類は、とりあえず市販の物でいいわよね」

恒一「あくまでごっこだしね」

赤沢「料理はどうするの?」

恒一「サンドウィッチとか…オムライスぐらいなら作れると思うよ」

赤沢「じゃあそれで決まりね」

恒一「あとはリビングをちょっと内装すれば良いよね?」

赤沢「そうね!」

恒一「何だかワクワクして来たよ」

赤沢「私も♪」

~翌日・教室~

勅使河原「喫茶店?」

恒一「うん、赤沢さんとやるんだ。是非来てよ!」

中尾「なにぃ…!」

和久井「僕も行っていいかな?」

恒一「もちろんさ!」

王子「へー、楽しそうだね。僕らも行かせてもらうよ」

猿田「もちろんチョコバナナあるんぞなな?」

恒一「ねーよ」

綾野「えぇー!こういっちゃんと喫茶店!?」

赤沢「そうよ」フフン

小椋「あ、本当にやるんだ?」

有田「ぐぬぬっ」

多々良「へぇ…楽しそうね。私たちも行っていいかしら」

赤沢「無論よ。席に限りがあるし予約制だから、順番にね」

綾野「ズルイよ泉美!こういっちゃんとそんな事…!」

赤沢「ごめんね彩…。私も本気なの…」

~榊原家~

恒一「最初のお客様は勅使河原、望月、中尾くんの3名様か」

赤沢「こ、恒一くん…//」

恒一「赤沢さん…そのウェイトレスの服…凄い似合ってるよ」

赤沢「恒一も…ウェイターの服似合ってるわよ?//」

恒一「//」


ピンポーン

恒一「来たみたいだ!」

勅使河原「ういーっす!」

望月「へぇ、なかなか凝ってるんだね」

中尾「赤沢さん!何て神々しいウェイトレス姿!!」

赤沢「いらっしゃいませ、3名様でよろしいですか?」

望月「うん」

赤沢「ではこちらの席へどうぞ」

勅使河原「赤沢が接客とか、何か違和感あるな…」

中尾「こう言うプレイもなかなか良い!」

赤沢「ご注文は?」

勅使河原「そうだな…コーラくれ」

望月「僕はクリームソーダを」

中尾「赤沢さんの愛が詰まったアメリカンコーヒーください!!」

赤沢「コーラとクリームソーダとアメリカンですね。」

赤沢「食べ物もご一緒にいかがですか?」

勅使河原「ここ来る前に駄菓子屋に行って来たから、いいや」



恒一「…」シュン

赤沢「元気出して恒一くんっ!」

恒一「気を取り直して、今日は小椋さんと有田さん、綾野さんの3名様のご予約か」

赤沢「頑張ろうね、恒一くん♪」


ピンポーン

赤沢「いらっしゃいませ」

綾野「うわぁ、泉美そう言うの似合わないね」

赤沢「るさいっ//」

赤沢「さっさと席に座りなさいよね!」

小椋「それが客に対する態度かよ…」

赤沢「それで、ご注文は?」

綾野「んーと…私オレンジジュース!」

有田「じゃあ私はトマトジュースください」

小椋「私は豆乳でいいわ」

綾野「あとサンドウィッチね」

赤沢「かしこまりました」



赤沢「恒一くん!サンドウィッチのご注文入ったわよ!!」

恒一「やった!」

赤沢「おまたせしました」

有田(これが…榊原くんの手作りサンドウィッチね…)ジュワッ

綾野(こういっちゃんの手がこのパンに触れたと思うと…)ジュン

小椋「いただきまーす」ヒョイ パクッ

有田「あっ、ずるい!私も!」

綾野「私だって!」モグモグ

小椋「んまー♪」

赤沢「ふふっ」



赤沢「恒一くん!大好評よ!!」

恒一「嬉しい…!」ホロリ

榊原「赤沢さん、今日のご予約は?」

赤沢「多々良さん、王子くん、猿、見崎さんの4名様になってるわ」

榊原「え?見崎も来てくれるんだ」

赤沢「ええ。4人とも食事しに来るみたい」

榊原「そっかぁ…腕がなるなぁ!」

赤沢「ふふっ、頑張りましょうね♪」


ピンポーン

赤沢「いらっしゃいませー」

多々良「へぇ、結構おしゃれな内装ね」

猿田「うひひっ。楽しみじゃのぉ!」

鳴「…」

赤沢「それではご注文をどうぞ」

多々良「そうね…牛ほほ肉のビーフシチューを」

王子「僕はアサリの香草焼きを」

鳴「私は特製オムライスを」

猿田「ワシはナポリタンを」

赤沢「承知致しました」



赤沢(猿はともかく、他の3人はなかなかのグルメね…でも恒一くんなら…!」

赤沢「恒一くん!牛ほほ肉のビーフシチューの注文入ったわよ!」

恒一「! ついに…ついに来たんだね…!」

赤沢「ええ…私たちが研究に研究を重ねた自信作…!」

恒一「僕と赤沢さんの、汗と涙の結晶…!」

赤沢「アサリとナポリタンは私に任せといて」

恒一「ありがとう、赤沢さんも沢山練習したもんね」

赤沢「ええ!」

赤沢(オムライスにはワサビを入れておきましょう…)

恒一「オムライスも作らなきゃな」

恒一「…」

恒一「えいっ」

赤沢「すごい!上手っ」パチパチ

恒一「いやぁ//」

赤沢「よし、これで全部完成ね」

恒一「あとは皆に食べてもらうだけだ…」



赤沢「お待たせ致しました」

猿田「待ってたぞな!」

猿田「うまいぞな!」ズルズルッ ズルルッ

鳴「…食べ方、汚ない」

多々良「猿田くん、もう少し上品に食べられないの?」

王子「せっかくの料理が台無しだよ」

猿田「ぞ、ぞな」

多々良「へぇ…このシチューとってね美味しいわ。お肉も柔らかい」

鳴「オムライスも…美味しい」

王子「うん、最高だよ。味付けもバッチリ」

赤沢(よしっ!)

鳴「シェフを」

赤沢「へ?」

多々良「そうね、シェフを呼んでくださらない?」

赤沢「かしこまりました」


恒一「あ、ど、どうも」

多々良「とっても美味しかったわ、榊原くん」

王子「うん。僕も満足だよ」

猿田「ワシは食べられれば何でもいいぞな」

見崎「…ただ、少し塩が足りなかった」

恒一「えっ?」

鳴「もう少し塩が足りてれば…ね。完璧だったかも」

恒一「う、うん…」

鳴「でも」

鳴「こんなに美味しいオムライス、初めて食べた」

恒一「見崎…!」

赤沢(良かったね、恒一くん…)ホロリ

多々良「ご馳走様。また来たいわ」

鳴「そうね、私も」

猿田「次はチョバナナを用意しておけぞな」

恒一「やだよ」

メシ行ってくる

赤沢「今日は大成功だったわね、恒一くん」

恒一「そうだね」カチャカチャ

赤沢「私も洗い物手伝うわ」

恒一「えっ、でも悪いよ…」

赤沢「平気よ」カチャカチャ

ジジイ「あぁ~、うぁ~」

恒一「あっ、お爺ちゃん」

赤沢「恒一くんのお爺様…?」

ジジイ「恒一や、そちらのお嬢さんは…」

恒一「クラスメイトの赤沢さんだよ、お爺ちゃん」

赤沢「よ、宜しくお願いします!」ペコッ

ジジイ「そぉか…恒一にも恋人ができたか」

恒一「んなっ//」

ジジイ「恋人といえば結婚だな。結婚はいいなぁ、結婚はいいなぁ」

恒一「ちょ、ちょっとやめてよお爺ちゃんっ//」

赤沢(こ、恒一くんと結婚か…//)

ジジイ「それまでには生きていたいなぁ」

恒一「んもぉ!あっち行っててよお爺ちゃん!」

ジジイ「避妊はちゃんとしろよ恒一」

沙苗さんが一番!

「レイチャン、ナカデダスヨ」

恒一「ご、ごめんね赤沢さん…うちのお爺ちゃん、ちょっとボケてて…」

赤沢「ううん、気にしてないわよ」

恒一「それなら良いけど…」

赤沢「……//」カチャカチャ

恒一「……//」カチャカチャ

 2人の肩がふいに当たる

赤沢「! ご、ごめんなさい」

恒一「い、いいよ//」

赤沢(何か…気まずい空気になっちゃったわね…)

恒一「よし、これで完了!」

赤沢「じゃあ私、そろそろ帰るわね」

恒一「あっ、途中まで送って行くよ」

赤沢「いいわよ、お見送りなんて」

赤沢「それに、私は見かけ通り逞しいんでしょ~?」

恒一「い、意地悪やめてよ。確かにそう言ったけどさぁ…」

赤沢「本当にいいわよ。一人で帰れるから」

恒一「…でも、赤沢さんも女の子なんだし。…ね?」

赤沢「こ、恒一くんてば…//」

赤沢「か、勝手にすればっ?//」

恒一「そうさせてもらうよ」ニコッ

赤沢「…恒一くん」

恒一「何?」

赤沢「あの……あの、その……」

恒一「…?」

赤沢「な、何でもない…」

恒一「え?言ってよ、気になるじゃないか」

赤沢「嫌よっ」

恒一「んもぉ…」

赤沢「恒一くん」

恒一「んー?……んんっ!?」

チュッ

赤沢「…初キス、だから//」


赤沢「じゃあね!」タタッ

赤沢「はぁはぁ…」タタタッ

赤沢「はぁ…はぁ……」

赤沢「キス…しちゃった//」

父親「だが、その犯人は無罪となり釈放された。それから男はその犯人に復讐するために、爆弾を買う金を集めるため…どんなに汚いことでもやっていた…」

会長「そんなことが…だから男は…」

父親「協力してくれますか…?」

会長「私は……

恒一「あ…か…沢さん……//」

恒一「赤沢さんに…キスされた…//」

恒一「心臓がバクバクする…!」

ジジイ「キスといえば結婚だな。結婚はいいなぁ。葬式と違ってめでたいからなぁ」

恒一「もぉ!お爺ちゃん!」

ジジイ「すまんな」

~翌日~

榊原「おはよう」

勅使河原「おーす、サカキ!」

望月「おはよう、榊原くん」

ガラッ

赤沢「あ…」

恒一「あっ……」

赤沢「//」

恒一「//」

勅使河原「おいおい…何だこの空気…」

王子「えっ?赤沢さんと榊原くんがキスしてた!?」

多々良「うん、昨日辻井くんが目撃したんだって」

猿田「羨ましいのぉ、ワシも多々良さんとキスしたいぞな」

多々良「ごめん無理、ほんと勘弁」

王子「それにしても榊原くんと赤沢さんがねぇ」

多々良「まぁ、最近ずっと一緒にいたからね」

王子「案外、お似合いのカップルかもね」

僕は杉浦ちゃん!

久保寺「それでは朝礼を始めます」

久保寺「…と、その前に」

赤沢「?」

久保寺「我がクラスの赤沢泉美さんと榊原恒一くんが付き合ってるらしいと、耳にしました」

榊原「ちょ…!」

 ざわわ…ざわわ…

赤沢「ち、違います先生!//」

榊原「そうですよっ!//」

久保寺「恥ずかしがることはありません。先生はお2人を応援するつもりです」

久保寺「ですから皆さんも一緒に、2人を心から祝福しましょう」

じゃあ僕は沙苗さん!

恒一「何だか、勘違いされちゃったね…」

赤沢「そうね…」

赤沢「…でも…それもいいかな」ボソッ

恒一「……あのさぁ、赤沢さん」

赤沢「ん?」

恒一「本当に…付き合っちゃおうか?//」

赤沢「え…?//」

恒一「赤沢さんさえ良ければ、僕はそれでもいいかなって…」

恒一「いや、むしろ…そうしたい//」

赤沢「恒一くん…//」


 そして僕と赤沢さんは付き合うことになった・・・。

 それは良かったんだけど・・・。


トゥルルルッ

赤沢『あっ、もしもし恒一くん?//』

恒一「やあ赤沢さん」

赤沢『明日…暇?暇なら…その…デ、デートしない…?』

恒一「あー…ごめん、明日は勅使河原や望月たちと遊ぶ予定なんだ」

赤沢『え……』

恒一「赤沢さんとは昨日もデートしたし、明後日またデートしようよ。ね?」

赤沢『……嫌』

恒一「え?」

赤沢『私以外の人と遊んじゃ嫌!!』


 赤沢さんは独占欲が強く、僕を束縛しはじめた・・・。

恒一「で、でも男同士なんだしさ…」

赤沢『それでも嫌!』

赤沢『男も女も関係ない!私以外の人と遊んじゃダメ!!』

恒一「そう言われても…」


ピンポーン

恒一「ん…?」

赤沢『ドア…開けて?今、恒一くんの家の玄関前に立ってるの』

恒一「赤沢さん…」

恒一「分かった、今行くよ」

ガチャッ

赤沢「恒一くぅん!」ガバッ

恒一「うわっとっと……赤沢さん…」

赤沢「会いたかった…!」

恒一「今日学校で会ったでしょ…」

赤沢「恒一くん大好きっ!」ギューッ

恒一「赤沢さん…」

赤沢「恒一くん…明日は私とデートしようね…?」

恒一「で、でも…」

赤沢「わがままなのは分かってる…でも!」

赤沢「恒一くんを独占したい!恒一くんと少しでも一緒にいたいの!!」

恒一「それは僕だって同じさ」

恒一「でもね、それは無理だよ」

赤沢「恒一くん…」

恒一「安心して、赤沢さん」


恒一「結婚すれば、ずっと一緒にいられるじゃないか」


赤沢「恒一くん…!!//」

恒一「赤沢さん、僕と一緒に喫茶店を経営しよう」

赤沢「うん…、うんっ!」

恒一「だから今は、お互いこの距離を保っていようよ」

赤沢「わかった、そうする//」

恒一「いい子だ」ナデナデ

赤沢「きゅぅぅぅ//」

赤沢「もっとなでなで…して?」

恒一「いいよ。赤沢さんは甘えん坊なんだから」

赤沢「…クラスの皆には内緒だからね//」

恒一「わかってます」ナデナデ

 その後も、赤沢さん…いや泉美は、僕に依存し続けた。

 でもそれも悪くなかった。

 なぜなら、僕も依存されるのが好きだったからだ。



赤沢「恒一くん…私幸せ…//」

恒一「僕もだよ、泉美」





fin

見崎「気をつけて…もう終わってるかもしれない」

赤沢さん√見たいね
沙苗さん√ならなお良し

>>186
店主は鳴ちゃんなんだろ

>>187
猫カフェ「未咲」がいいです

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