上条「あれ…黒子?」黒子「もしかして・・・当麻君!?」(305)

黒子「ふっふふーん!早く帰ってお姉さまと…フフフ」シュン

黒子「…む?あれは?」

上条「不幸だ…また2千円札飲まれた…」

黒子「そちらの方どうなされましたの?」

上条「ん?あ、いや、なんでm」チラッ

黒子「…」

上条「…もしかして○○市○○の上条家の隣に住んでなかった?」

黒子「…」

上条「く、黒子か?」

黒子「もしかして…当麻君!当麻君ですのー!」ダキッ

上条「のわっ!」ドサッ

的なのが見たいんだけどどうすれば見れるの?

美琴「く…黒子?」

黒子「あ、おねーさまー」

美琴「な、なななな何抱き合って」

黒子「御姉様、紹介いたしますわ。私の肉奴隷一号当麻くんですの」

上条「」

美琴「」

そういえば記憶なかったな
残念だ…非常に残念だなうん

でも禁書に会う前なら全然問題なかった

上条「お、おま!抱きつくなって!」

黒子「当麻君だぁ!えへへ~!」スリスリ

上条「や、やめ!スリスリすんなー!」

黒子「まさか学園都市で会えるなんて…これも運命ですの!」

上条「は、はい?」

黒子「小さい頃大人になったら結婚するって約束でしたの!」

上条「あ、あれは冗談だったんじゃ?」

黒子「今でも本気ですの!此処に婚姻届も」

上条「そ、それは怖すぎるわ!」

黒子「ふふっ冗談ですの」

上条「やれやれ…てかそろそろ離れてくれ」

上条(息子的にも危険だ…)

って感じで早く書いてくれ

失う前でもだいぶ執着はしてるがな

ン、ナイスポニー


黒子「ん、あの汗臭そうな殿方は確か」

上条「……はっ、……はっ」タッタッタ

黒子「……あぁ、お姉さまにたかる寄生虫ではございませんの。朝から損した気分ですわ」

上条(くそ、出遅れたぜ!時間ぎりぎりだ!)チラ

黒子「それにしてもあんなに急いでどこへ――まさか」

黒子(確かお姉さまも朝早く……くっ、ありえませんけど一応確かめなくては!)ヒュン


こんな感じで誰か

お前が書くんだ

おのれ 魔術師

木原君「会いたかったぜ・・・・一方通行!」ダキッ

一方通行「ば、馬鹿野郎!」///

上条「……見えたぜ!」

黒子(くっ、あの類人猿、意外と足が速いですの。瞬間移動で追うのがやっとなんて)ヒュン

主婦A「うおおおぉぉぉぉっっっ!」ズガガガ

主婦B「なんのっ! ふんがぁぁぁぁっ!」ザザザ

主婦C「ぬうううぅぅぅん!」ズズズズ

主婦D「くぅっ、きゃああああ!?」バシィ

上条「よし、あのお姉さんは新参だな。向こうから回り込むぜ!」ダッ

黒子「……追いつきましたわよ! って、ここは……スーパー?」

上条「――うおおぉぉぉぉっ!」ダッ

主婦A「……新手か。ええい、邪魔をするなぁっ!」ブン

 ――スカッ

上条「危ねっ! よし、道が開いたぜ……ぐぁ!?」ズシン

主婦B「はっ、残念だったな。ここは青二才が踏み込んでいい領域じゃねえんだよっ!」バシン

上条(くそっ、なんて腹圧……だっ! けど、こっちだって命かかってんだ!)ガシッ

主婦C「ほぅ? その状態から大根を手にするとは、坊やにしちゃあ上出来だ」

上条「へ、そりゃどうも――ぐっ!?」

主婦C「――が、来るのがあと三十分早かったな!」シュインシュイン

上条(くっ! 押し出され――ぐぁぁぁ!)ドッターン

上条「……くっ、まだだ。何度だって立ち上がってやるぜ!」ググ

黒子(なーにをやっていますの。……あの類人猿)ハァ

店員「野菜大売り出し限定100点! ただいま終了いたしましたー!」

黒子(知りませんでしたわ。日曜にこんな朝市やっていたんですのね)

上条「……千円以内に納められたんだから、ぎりぎり及第点ってとこか」パサ

レジ「18円のお返しです。毎度ありがとうございます♪」

黒子(……考えようによっては今のも年上の女性方とくんずほぐれつ。このことを伝えればお姉様の評価もガタ落ちですの)フフフ

上条「……さてと、家に戻っかな――ん」スタスタ

幼女「びええええぇぇぇぇぇ! ママぁぁぁー!」グスグス

黒子(迷子ですの。ま、用も済んだことですし私が――って)バッ

上条「……はぁ、しゃあねえ」

学園都市って主婦いるか?

上条「ほら、ここからならママ探せるだろ? だからもう泣くなって」

幼女「ぐす……ぐす……うん」ゴシゴシ

主婦「あぁ、幼女ちゃん!」

幼女「え……、あぁ、ママだ!」

上条「お、いたのか。どっちだ?」

幼女「あっち、あっちだよ、お兄ちゃん!」

上条「いててて! こら、髪引っ張るなって!」

黒子(……あの類人猿も最低限のことはできるよう――ん)ドサドサ

>>54
確か8割が学生だったような、子供の縫いぐるみ爆弾とかアニメでやってたし

主婦「本当にありがとうございます」ペコ

上条「い、いや、大したことしてないっすよ」ポリポリ

幼女「ばいばい! お兄ちゃん!」フリフリ

上条「ああ、もうはぐれんなよ」フリフリ

上条(さて、早いところ帰らねえとインデックスが……って、荷物がさっきより軽いような?)チラ

ビニール袋「太いので、貫かれちゃった」ポッ

上条「ふ、不幸だ……」ガク

黒子「はぁ、まったく見ていられませんわ」スタスタ

上条「あれ、おまえはビリビリの……あぁ、それ!」

黒子「落し物ですの。たまたま目撃したので放置するのも――きゃっ!?」ガシ

上条「お、恩に着るぜ! それがなきゃマジで餓死するところだった!」ブンブン

 ――クスクスクス

黒子「お、大袈裟すぎますの! 恥ずかしいからおやめなさいな! みんな見てますでしょう!」カァァ

上条「あ、ああ、悪いな。つい興奮しちまった」バッ

黒子「……それくらいの食べ物を落としたくらいで餓死って、どんな食料事情を抱えてますの?」ジト

上条「仕方ねえだろ。うちには大食いな居候がいるんだよ」

黒子(……学生寮に居候?)

 ――屋外

上条「ほんとありがとな。おまえいい奴だったんだな」

黒子「レディを捕まえておまえとはずいぶんと失礼じゃありませんの?」ジト

上条「……ええと、名前なんていうんだっけか?」

黒子「先にレディに名乗らせるのもどうかと」ジト

上条「そ、そっか。んじゃ改めて、俺は上条当麻。第七学区の高校に通ってる」

黒子「上条さん、ね。私は常盤台中学の一年生、ジャッジメントの白井黒子ですの」

上条「へぇ、一年生でジャッジメントなんてすごいな」

黒子「当然ですの! まあ、お姉様ほどではないのですけど」

上条「お姉様? あぁ、ビリビリ?」

黒子(学園第三位の能力者に対してその呼び方はあんまりですの)

上条「って、こうしてる場合じゃなかった。じゃあ、急ぐから、またな!」

黒子「……まったく、忙しない殿方ですの」

黒子「はぁ、時間の無駄でしたわね。折角の休日に私はなにをやっているのか、っと」ヒュン

携帯「」ブルブル

黒子「はい、こちら黒子ですの」

初春「あ、白井さん!? 今どこにいます!?」

黒子「初春? ええっと、○○銀行の上を通過中ですの。なにかありましたの?」

初春「立てこもりです!」

黒子「……場所は!」

初春「郵便局です。今は手の空いている風紀委員がいなくて」

黒子「わかりましたわ! 至急現場に向かいますの!」

初春「あの、気をつけてください! 能力者も何人かいるみたいなので」

黒子「ええ、問題ありませんわ」ピッ

強盗A「そうそう、死にたくなけりゃ動くなよ。おい、早く詰めろ」

強盗B「そう焦んなって……お? ――ぐぁ!」ドス

強盗A「おい!? って、ガキだと!?」

黒子「レディに向かってガキとは無礼千万。――ジャッジメントですの。痛い目に遭いたくなくば大人しくお縄を頂戴した方がよろしいかと」

強盗A「ち、能力者か。しゃらくせえ!」ダダッ

黒子「はぁ、やっぱりこうなりますのね」スッ

強盗A「くたばれ――なっ、消えたっ!?」

黒子「どこを狙っていますの?」ヒュン

強盗A「――上か! なぁぁ!?」ビスビスビス

黒子「これで、二人」スタン

黒子「さて、まだやりますの?」

強盗C「動くな」カチャ

黒子「……っ」

局員「ひっ、助け……」

強盗C「少しでも動けばこいつの命はないぞ」

黒子「……バカなことはもうお止めなさい」

強盗C「冗談だと思うか?」ググ

黒子「仮に私が見逃したとして、もうアンチスキルの包囲も完了して――ぐっ!?」ドムッ

強盗D「……正義の味方ごっこはここまでだ」

黒子「が……はっ! ……い、いつの間――あぐっ!」ドボッ

強盗C「お嬢ちゃん、余所見はいけねえなあ」ニヤニヤ

こんな所で年齢出しちゃう人って…

 ――バシッ、ズドッ、ドゴッ

黒子(……し、視覚阻害の能力者。う、迂闊。一時、撤退……無、無理――)ガクガク

 ――ドサッ

強盗D「へ、高位能力者だろうと不意をつけばこんなもんだな」

黒子「……ぐ……う――あぁ!」ドスンッ

強盗C「はは、地べたを舐めさせられる気分ってのはどんなもんだ?」

黒子(……ダ……ダメですの。意識が……保て……)グラグラ

強盗C「いつも調子に乗ってる連中への見せしめだ。くたばれ」カチャ

黒子(……お、お姉様)ギリ

 ――ガシャンッ

強盗C&D「……!」

上条「うおりゃあああ!」バシャア

強盗C「――あちちちっ! 熱湯!?」

強盗D「おい、大丈夫か!」

強盗C「あぁ、手にかかっただけだ! ……このクソガキ」

黒子「……この……声は」

上条「ガキって、おまえらだってそんな年齢変わんねえだろ」ポイッ

 ――カランカラン

強盗D「……いい度胸してんじゃねえか」ブウン

上条「……っ、姿が薄く!?」

黒子「き、気をつけなさい! その男は視覚を乱すことが」

強盗D「もうおせえよ!」ドゴ

上条「がっ! ――いってぇ……けど」ガシ

強盗D「……なっ!」ギョッ

上条「残念だったな。俺より殴られ慣れてるやつなんか、いねえんだよ!」ヘヘン

黒子(……じ、自慢にもならないですの)

強盗D「……なんだ、能力が使えねえ!?」

上条「歯を、食い縛れ!」

 ――ドゴッ

強盗D「ぐはあぁぁっ!」ズダン

強盗C「……な、て、てめえ」カチャ

上条「こそこそ消えてっからこそ、攻撃が当たれば脆いってことだな。あとはアンタだけだぜ」

強盗C「銃向けられてその余裕たぁ大したタマだな。だが、過ぎた勇気が命を縮め――」

上条「――熱膨張って、知ってるか?」

強盗C「……なに?」

上条「金属ってのは一定以上の温度で熱されると体積が増える」

強盗C「……ま、まさか、さっき銃にかけた熱湯は」

上条「あぁ、そういうことだ」ズイ

強盗C「う、動くなてめえっ!」スチャ

上条「……撃っていいのか?」ニヤ

強盗C「……っ!」

上条「銃は精密な武器だ。中の金属が熱で膨張してれば、暴発する可能性だってあるぜ」

強盗C「は、はったりだ!」

上条「そう思うのは勝手だけどな。ま、強盗の腕が吹き飛んだって俺の心は傷まねえし」

強盗C「……うっ」

上条「相手が片腕だったら、俺でも楽勝で勝てるぜ!」ダッ

強盗C「く、くっそぉっ! てめえなんざ素手で十分だ!」ポーイ

上条(……あっぶねぇ)ヒヤヒヤ

強盗C「どりゃあ!」バキッ

上条「ぐぁ! ――だぁぁぁっしゃああああ!」ググ

強盗C「な――おぶっ!?」メリィ

黒子「……ぁ!」

 ――ズダダンッ

強盗C「」ビクンビクン

上条「ったく、火器がちょっと熱されたくらいで壊れるわけねえだろ」パシィ

黒子(……はったりでしたのね。なんて危険な真似を……私を助けるために?)

上条「よ、災難だったな。立てるか黒子」スッ

黒子「……よ、呼び捨てにされる覚えはないですの///」プィ

黒子「……」ボー

御坂「黒子、黒子ってば!」フリフリ

黒子「……え、お姉様!? いつお戻りに」

御坂「ついさっき。っていうか、あんたその顔どうしたの!? 体も傷だらけじゃない!」

黒子「ああ、ちょっと任務中に、その、ドジを踏んでしまいまして」

御坂「……大丈夫なの? ちゃんと医者に見せた方が」

黒子「いえ、この程度掠り傷ですの。お気持ちだけ受け取って――」

御坂「ちょっと待ってなさい。寮長から氷嚢借りてくるから」

黒子「お、お姉様、私はもう」

御坂「いいからいいから、あんたはそこで横になってなさい」バタン

黒子「……あ」

黒子(……なぜ、ですの。あのお姉様が心配してくださっているのに)

黒子「なんとも古めかしいアパートメント。ここが、上条さんの家ですのね」

黒子(はぁ、私ったらなにをらしくないことをしているのか)

黒子「いえ、借りはきっちりと返すのが私の流儀ですの」キッパリ

黒子(……こんな物で喜んでくれるかは、怪しいですけれど)チラ

黒子「って、べ、べべ、別に喜ばせる必要は1ミリほどもありませんの!」ブンブン

上条「あれ、黒子?」

黒子「ひょぇっ!?」バッ

上条「やっぱりそうか。奇遇だなぁ、このマンションに知り合いでもいるのか?」

黒子「あ、いえ、その」モジモジ

上条「ん、なんかいい匂いがすんだけど」

黒子「……ク、クッキーですの。自分で食べるつもりが作り過ぎて余ってしまいましたので、よろしければどうかと」サッ

上条「……えと、それは、もしかしてもしかすると、俺にくれるってこと?」

黒子「え、ええ。お口に合うかは、わかりませんけど」

買い物行てくる、続きはイチャなりプラトニックなり誰か任せた

まだ落ちてなかったのか、ほ

上条「あれ、インデックス出かけてんのかな?」

黒子「イン、デックス? 目録がどうかしたんですの?」

上条「いや、なんでもねえ。まぁ、来てから大分経つし心配ねえか」

黒子「……??」

上条「悪い、こっちの話だ。さ、狭いところだけど遠慮なく上がってくれ」

黒子「あ、上がる? この私も?」

上条「イギリスの糞神父が見舞いにって置いてった紅茶があんだ。こういう機会でもないと飲まねえからな」

黒子「は、はぁ。そういうことなら、お邪魔しますの」

黒子(成り行きとはいえ異性の部屋に上がるなんて……は、初めてですの)ドキドキ

上条「適当にその辺にかけててくれ。今茶の用意すっからさ」

黒子「……はぁ。では失礼して――あら」

黒子(意外ですの。殿方の部屋っていうともう少し散らかっているイメージがありましたのに)キョロキョロ

黒子「ん、この臭いは……」

上条「あー、やっぱ感じるのか。居候が猫の面倒を見てる。というよりは、見られているのか?」

黒子「やはりそうでしたのね。お名前はなんとおっしゃるのです?」

上条「スフィンクスだ」

黒子「あの、私が聞いているのは種ではなくて」

上条「名前がそうなんだ。種類はそんな大層なもんじゃねぇ。雑種の三毛猫だよ」

上条「う、うめぇ……」ジーン

黒子「ちょ、ちょっと。いくらなんでも大袈裟では」

黒子(こ、こちらまで恥ずかしくなってしまいますの///)カリカリ

上条「でもこれ、本当にうまいぜ。へたしたら洋菓子屋のやつより」

黒子「や、焼き立てですから当然ですの」ゴクゴク

上条「はは、謙遜することねえじゃねえかよ」

黒子「これ以上おだててもなにも出ませんの」ツン

黒子(でもよかった。早起きして作ったかいがありましたの)ホッ

黒子「……ん。あら、その右手の包帯は」

上条「あぁ、これ? 骨にちっとヒビが入ってたみたいでな。念のため」

黒子「こ、骨折じゃありませんの!」

上条「こんくらい大したことねえよ。それより、おまえの方こそ大丈夫だったのか?」

黒子「え、ええ、お陰様で。打撲程度で済みましたの」

上条「そっか。んならよかった」ヘヘ

黒子(……っ///)クル

黒子「……し、仕方ありませんわね」ボソ

上条「……へ?」

黒子「の、乗りかかった船ですの。夕飯くらいは作って差し上げてもよろしくてよ」

上条「マジでか!」

黒子「助けられた身としては、そんな手で家事をさせるわけにもいきませんの。お台所借りますわよ」

黒子「まずは洗い物から。手早くやっつけてしまいましょう」キュッキュ

上条(……学生服に白いエプロンって、いいなぁ)

上条(って、いかんいかん、相手は中学一年生だぞ。いくらなんでも歳の差が)ブンブン

黒子「ええと、食器をしまう場所は――」キョロキョロ

上条「へっ? あ、ああ、食器棚なら上だ。並びは適当でいいぜ」

黒子「ああ、これですのね。では――ほっ」シュン

 ――ヒュンヒュンヒュン

上条「おおぉっ!?」

 ――カチャカチャカチャ

黒子「――ふぅ、終わりましたの」

上条「す、すげ、こんなに早く。今のって瞬間移動か?」

黒子「ええ、私はこう見えましてもレベル4のテレポーターですのよ」フフン

上条「いいなこれ。初めて能力使えるやつが羨ましく思えたぜ」

黒子(……珍しいですの。能力者を特別視しない無能力者がいるなんて)

イン――「これすごく美味しいんだよ、当麻!」

上条「わかったから喋りながら食うなって」

黒子(よ、予想外ですの。まさか外人の少女を連れ込んでいるとは)ジィ

上条「久しぶりにまともな飯にありつけた。本当に感謝だぜ、黒子」

黒子「あぁ、いえ。お気になさらず」

黒子(上条さんのことはお姉様も気にしているご様子。もしや、この方はとんでもない女ったらしなのでは)ジィ

イン――「当麻、当麻! 動物奇想天変地異見てもいい?」

上条「ああ、もう20時すぎてんのか。って、あれ黒子。そういえばおまえも寮暮らしだよな?」

黒子「え? ええ、そうですけど。――あ゛」

黒子(し、しまった。門限のことをすっかり忘れていましたの)タラー

御坂「あら、おかえり黒子」

黒子「た、ただいまですの」フラフラ

御坂「珍しいわねー、あんたが門限破りなんてどういう風の吹き回し?」

黒子「他意はありませんの。時間が経つのがあっという間で、気づいたら手遅れでしたのよ」

黒子(あの寮長……たった三分オーバーしただけであの怒り様はあんまりですの)グッタリ

御坂「ふぅん、それで? こんな時間まで一体なにやってたのよ?」

黒子「え、なにって」

御坂「知ってるわよー。朝早くから調理場借りたんでしょ? 誰かのために手製の弁当でも持っていったってわけ?」ニシシ

黒子「と、とんでもありませんわ///! 私はそのような」

御坂「照れることないじゃない。あんただって年頃なんだし、彼氏がいても別におかしくはないでしょ」

黒子「わ、私は男に興味などありませんの! お姉様さえいてくだされば、黒子は……黒子は……」

御坂「い、いや、それもどうかと思うけど?」ジト

 ――ザァァァァ

黒子「はぁ、なんだか今日は疲れましたの」ピチャピチャ

黒子「まったく、お姉様もお姉様ですの。違うって言っているのに妙な詮索して」キュッキュ

黒子(……まぁ、楽しんでいたのは事実ですけど)ワシャワシャ

黒子(でも、あれはあくまで恩人に対しての義理に過ぎませんの)

黒子(……それに、あの方には既に囲っている少女がいますし)

黒子(……)イラ

黒子「って、あんな類人猿どうでもいいではありませんの!」ザァァァ

上条『また来いよ。おまえならいつでも歓迎すっからさ』サワヤカ

黒子「……そうですの。あんな臭い台詞を堂々と言える方をおいそれと信用するわけにはまいりませんの」

黒子「……」ピッピ

 ――Prrrr Prrrr

上条『はい、もしもし?』

黒子「も、もしもし」

上条『あれ、その声は、黒子か?』

黒子「……よく一回でおわかりになりましたわね」

上条『おまえの声って特徴あるからな』

黒子「あら、そうですの?」

上条『それより今日はほんとありがとな。久しぶりに不幸を忘れられたぜ』

黒子「あ、相変わらず大袈裟ですのねぇ」シミジミ

上条『はは、そうかもな。んで、何か用事か?』

黒子「いえ、その、用があったはずなのですが……忘れてしまいまして」

上条『へぇ、意外だな。しっかり者に見えてそそっかしいところもあるのか』

黒子(……わけもなく声が聞きたくなったなんて、言えるはずありませんの///)ボソ

上条『ん、今なんか言ったか?』

黒子「……い、いえ、別になんでも」

上条『そっか。なんか悩んでることあんなら遠慮なく言ってくれよ。俺にできることもあるかもしれないからさ』

黒子「……そういう台詞は、お怪我をしっかり治してから言ってくださらないかしら」ツン

上条『いや、こりゃ返す言葉もないな』タハハ

黒子「……お気持ちは受け取っておきますわ。思い出したらまたご連絡差し上げます。――おやすみなさい」

上条『ああ、おやすみ。黒子』

 ――プツ

黒子「……変、ですの。ただ声を聞くだけで、胸がこうも騒ぐなんて」

お目汚しはここで終わりっす
というか、この二人はこの絶妙な距離感がいいな

上条「黒子。俺はおまえのことが……本気で好きになっちまったみたいだ」

黒子「な、なな、なにを言っていますの!? 私はあなたなんて――ああっ」グイ

上条「おまえが中学生だってことを考えて今まではなんとか我慢していた。でも、おまえがどうにも可愛すぎて、抑えが利かない」

黒子「な、なな、なにを血迷ったことを///! か、顔が近っ! お、お放しなさいっ!」

黒子(……え!? そ、そんな、瞬間移動が、使えない!?)

上条「……黒子。もう、放さないぞ」ギュ

黒子「!?!?///」

黒子(だ、だめですのに、なんて強引な。こ、このままでは、流されてしまいますの)

上条「黒子……、キスしていいよな?」

黒子(そんな、上条さんの唇が、もうすぐそこまで。体が言うことを聞いてくれない。もういっそ、このまま――)

ドリーム!

 ――黒子、黒子ったら!

黒子「はっ!」

御坂「はぁ、やっと起きたか。早く着替えなさい。能力テスト始まるわよ」

黒子「……こ、ここはいったい」

御坂「あんた寝ぼけてるの? 寮の部屋に決まっているでしょう」

黒子「そ、そうですわよね」アセアセ

黒子(な、なんてこと。このわたくしが、よりによって殿方との夢想にふけるなんて……)

御坂「どうしたの? 顔赤いけど、風邪でも引いた?」

黒子「あ、あの。お姉様、申し訳ないのですが先に行っていてくださいまし」

御坂「ええ? あんたがそういうのって、珍しくない?」

黒子(……い、今の下着のままでは、とても人前に出られませんの)ガックリ


>>231 読まれていたか

上条当麻は三つの能力を持っている
1つ、幻想殺し(イマジンブレイカー)
この能力に説明は要らないだろう
2つ、旗作り(フラグメイカー)
高確率で女にフラグを立てる驚異の能力だ!
3つ、旗殺し(フラグブレイカー)
立てたフラグを無残に破壊する恐ろしい能力だ!

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