妹勇者「赤ちゃんってどうやったらできるの?」魔王「」(117)

妹勇者「う……捕まった」ガチャガチャ

魔王「ふ……幸いにも女の勇者が手に入った」

魔王「お前には俺の子を産んでもらう」

妹勇者「赤ちゃんってどうやったらできるの?」

魔王「」

魔王「……お前、年は幾つだ」

妹勇者「11歳だよ」

魔王「……13か14に見えるが」

妹勇者「身長高い方だからよく間違えられるの」

魔王「…………」

魔王「……流石にこの年で産ませるのは無理だな」

妹勇者「14歳でも早いよ! 一昔前ならありえたけど」

魔王「人間との交易など150年前に断っている。そんなことは知らん」

妹勇者「誰も教えてくれないの! ねえ教えて?」

妹勇者「赤ちゃんってどうやってできるのー?」

魔王「……11なら性教育くらい受けているだろう」

妹勇者「10歳の誕生日に旅立ったからまだなの」

魔王「……ええい! この俺が直々に教育してやるわ!」

妹勇者「わあい!」

妹勇者「コウノトリが運ぶとか、キャベツから生まれるとかって」

妹勇者「言われる事が多いけど、そんなの嘘でしょ?」

妹勇者「だって妊婦さんってお腹大きいもん!」

魔王「……子が母親から生まれるのは理解しているのだな」

妹勇者「うん!」

魔王「知ってる知識を言ってみろ」

妹勇者「えっとね、赤ちゃんが、お母さんが持ってる卵とお父さんが持ってる種が」

妹勇者「運命の出会いを果たしたらできるってところまでは知ってるの」

妹勇者「でも、どうやったら運命の出会いを果たせるのかがわからないの!」

魔王「…………」

妹勇者「お母さんに聞いたら絵本渡されたんだけど」

妹勇者「男の人と女の人が一緒に裸でベッドに入ってるページがあったの」

魔王「なっ…………」

妹勇者「でも、お布団で肩から下は隠れててどうなってるのかわからないの」

魔王「…………」

妹勇者「男の人と女の人が一緒に寝たらできるの?」

魔王「……それを説明しろと言うのか」

妹勇者「教えてくれるんじゃないの?」

魔王「…………植物がどうやって子孫を残すのかは知っているか?」

妹勇者「知ってるよ! おしべの花粉ぶくろから花粉が出で、めしべの柱頭にくっついて」

妹勇者「花粉から花粉管が伸びて、胚珠の中にある卵細胞に精細胞が届けられるんでしょ?」

魔王「妙に詳しいな」

妹勇者「国数理社は勇者特別課程で教育受けてたから」

誰の妹だよ

魔王(此奴……ここまでの知識を持ちながら哺乳類の子孫の残し方は知らぬのか)

妹勇者「お母さんには赤ちゃんがいるお部屋と生まれてくる穴があるって聞いたんだけど」

妹勇者「おへそは違うって言われるし、一体どこから生まれて来るの?」

妹勇者「お母さんのお腹探しても、おへそ以外に穴なんてないよね?」

魔王「……犬の交尾は分かるか?」

妹勇者「あ、見たことあるよ!」

魔王「なん……だと……」

妹勇者「4歳の時、僕の家で飼ってるメスのわんちゃんをお母さんのお友達の家に連れて行ってね」

妹勇者「その家に住んでるオスのわんちゃんと仲良くなったみたいだから、」

妹勇者「二匹だけにしてあげることになったの」


>>7
兄勇者の妹

魔王「…………」

妹勇者「赤ちゃん作ってるから覗いちゃだめだって言われてたんだけど、」

妹勇者「僕、どうしても気になって覗いちゃったの」

妹勇者「そしたら、オスのわんちゃんがメスのわんちゃんに覆い被さってたの!」

妹勇者「なんだかいけないものを見ちゃった気がして、僕すぐにそこから逃げちゃった」

妹勇者「虫さんも交尾して卵産むんだよね?」

魔王「……そこまで見たことがあっても分からないのか」

妹勇者「うん」

魔王「…………」

妹勇者「動物や虫は交尾して赤ちゃんつくるけど、人間や魔族はどうするの?」

魔王「…………同じだ」

妹勇者「…………え?」

妹勇者「人間も交尾するの!?」

魔王「別の単語で表現することがほとんどだがな……」

妹勇者「人間や魔族はどうやって交尾するの?」

魔王「……ちょっと待ってろ」

妹勇者「?」

妹勇者「生物の本?」

魔王「これを見ろ!」

妹勇者「ひいぇえ!?」

魔王「これが男の身体で、これが女の身体だ! わかるか!?」

妹勇者「ちょ、ひ、ひぃっ」

魔王「目を逸らすな!」

妹勇者「か、かってにそれちゃうのお」

魔王「これらが男性器、女性器だ!」

妹勇者「え……?」

魔王「性的に興奮するとこの男性器が硬くなり、女性器に挿入できるようになる!」

妹勇者「せ、せい……てき……?」

魔王「ここまでわかったか!?」

妹勇者「わ、わかんないよぉ」

魔王「……更に丁寧に教えてやる」

妹勇者「ちょ、ちょっと待って!」ガチャガチャ

魔王「……何だ」

妹勇者「……ずっと上の方に鎖で繋がれてるから腕疲れちゃった」

妹勇者「絶対逃げないから外してえ?」

魔王「……良いだろう」

魔王(暴れたところで、この状況では逃げ出せなどしないだろう)

妹勇者「わーい」

魔王「……ふん。俺も疲れた。座るぞ」

妹勇者「ん」チョコン

魔王「……何故俺の膝の上に座った」

妹勇者「逃げないっていう証明と、こうしないと本見えにくいから」

魔王「……そうか」

魔王(ガキのくせに……髪は良い香りだな。首筋も……なんという細さだ)

妹勇者「この本いろんな生き物載ってるねー」

魔王「……これが精子だ」

妹勇者「植物で言う精細胞?」

魔王「動物に於いては、精細胞が進化したものが精子なのだが……今はそれでも良い」

魔王「で、こっちが……」

妹勇者「らん? らんしじゃないの?」

魔王「……その単語は知っているのか?」

妹勇者「聞いたことある」

魔王「……まあそう呼ぶ場合もある」

妹勇者「っー! やっぱ男の人の身体なんて直視できないよっ!」

妹勇者「とにかく、おちn……」

妹勇者「お、おt…………お、お……」

魔王「……それが何だ」

妹勇者「……が男の子にしかついてないのって、赤ちゃんつくるためだってことだよね?」

魔王「……ああ、そうだ」

妹勇者「……じゃあ、せいてきにこうふんってどういう意味?」

魔王「うっ…………」

妹勇者「…………?」

魔王「……………………」

妹勇者「…………………?」

魔王「それはまだ知らなくて良い」

妹勇者「そっかぁ」

妹勇者「じゃ、じゃあ……女の人の身体の中に入れるだけで赤ちゃんできるの?」

魔王「…………」

魔王「そのような場合も無いことは無いだろうがな……」

妹勇者「どうして?」

魔王(先走りにも精子が含まれてどうのこうのと言う話までしなければならんのか!?)

妹勇者「というか、この図じゃよく分からないんだけど、」

妹勇者「赤ちゃんが出て来るところって結局どこにあるの?」

魔王「っ…………」

妹勇者「おしっこの穴の近く?」

妹勇者「男の人の……が硬くなるってことは、魔王のも硬くなるの?」

魔王「」

魔王「…………こうなったら実戦で教えてやるわ!」

ドガアアァァァァアアアン

兄勇者「妹! 無事か!?」

魔王「なっ!?」

妹勇者「あ、お兄ちゃん! 昨日ぶり!」

兄勇者「魔王貴様っ……妹に何をしている!?」

魔王「…………」

妹勇者「魔王は何も悪い事なんてしてないよ!」

妹勇者「すっっっごく丁寧に赤ちゃんの作り方教えてくれてたの!」

魔王「…………」

兄勇者「な……んだと…………」

兄勇者「きっさまぁぁあああ!!」ドゴォッ

魔王「くっ」

兄勇者「逃げるぞ妹!」

妹勇者「お兄ちゃんに誘拐される~!」

魔王「いや、元々俺が誘拐していたのだが」

妹勇者「お兄ちゃん放して! まおー! たすけてぇ!」

魔王「……妹っ!」

兄勇者「させるかっ!」

…………
……

妹勇者「まおぉ……えぐっ……」

兄勇者「何で魔王に懐いてんだよ!?」

妹勇者「だって、赤ちゃんの作り方誰も教えてくれなかったのに」

妹勇者「魔王はすっごく丁寧に教えてくれたんだよ」

兄勇者(そういえば分厚いクソ真面目そうな生物の本持ってたな……)

兄勇者「だ、だがなっ状況からして、苗床にされそうになってたんだぞ!?」

妹勇者「苗床?」

兄勇者「子供を産む道具だよ!」

妹勇者「ん? え?」

兄勇者「無理矢理子供を産ませられそうになってたんだっての!」

妹勇者「そんなことないよ! 魔王は僕が大きくなるまで待ってくれようとしてたんだよ!?」

兄勇者「それでも駄目だろ!?」

妹勇者「で、でも、でも…………」

妹勇者(魔王…………)

兄勇者「それと、俺達国に帰ることになったから」

妹勇者「え、どうして!?」

兄勇者「こないだ寄った村の熟練の戦士に、俺達はまだ魔王に挑むには弱すぎるって言わんれたんだ」

兄勇者「だから、故郷でもっと修行してから再挑戦だ」

妹勇者「そ……んなあ……」

故郷

妹勇者(しばらく見ない間に、みんなおっきくなったなあ)

妹勇者(話も合わなくなってるし……)

女子1「ビッチちゃんDQN君と付き合ってるんだってー!」

女子2「マジ?w」

妹勇者(恋愛の話にはあんまり……興味なんてないし……)

妹勇者(女の子らしい格好してる子も多いし……)

妹勇者(ううん、僕は勇者だもん。女の子らしくなんてしちゃだめ)

妹勇者(気が弱くなって戦えなくなっちゃうもん)

女子1「あと、美人先輩が言ってたんだけど」

女子2「なになに?」

女子1「美人先輩、イケメン先輩ともうやっちゃったんだってぇ!」

女子2「やっちゃったって…………キスのこと?」

女子1「そんなもんじゃないわよwえっちに決まってるでしょ」

女子2「えぇー!?」

女子1「ちょっと声大きいって!」

妹勇者(えっ……ち…………?)

女子2「でも、妊娠する危険もあるでしょ?」

妹勇者(え? えっちなことすると赤ちゃんできちゃうの!?)

妹勇者(……赤ちゃんを作ること=えっち? ってことなの?)

女子1「怖いよねー」

妹勇者(え、じゃあ魔王僕とえっちなことしようとしてたの!?)

妹勇者「ひえぇ…………」

女子1「初めてって痛いんでしょ?」

女子2「あそこにビール瓶捻じ込まれる感じらしいね」

妹勇者「!?」

妹勇者(あそこって……もしかして赤ちゃんが生まれてくるところ?)

女子1「出産はお腹からスイカが生まれてくるような痛みなんでしょ?」

妹勇者「!!??」

女子2「あたし、男の子と付き合ってもえっちはしたくないな~!」

女子1「そうよね! すごく痛いらしいじゃんね」

妹勇者「…………」ガクブル

母「お帰りなさい、妹ちゃん」

父「お疲れ。今日はよく休め」

妹勇者「た、ただいま!」

妹勇者(お父さんとお母さんもえっちなこと、してたってことだよね……)

妹勇者(二人をまともな目で見れない)

妹勇者「ねえ、お父さん、お母さん」

母「どうしたの?」

妹勇者「お兄ちゃんと僕は、お父さんとお母さんの本当の子供……だよね……?」

母「そうに決まってるじゃない! いきなりどうしたの?」ギュウウ

父「情緒不安定になってしまうくらい旅がつらかったのか? 可哀想に……」ナデナデ

昨日魔王SS書いてた人だよな?
待ってた

妹勇者「…………」

妹勇者(やっぱりしてたんだ……なんだかショック)

妹勇者(えっちなことはダメなことだってたまに怒ってたのに……)

妹勇者(近所のおばさんおじさんも、大人は皆えっちなことしてるのかな……?)

妹勇者(夫婦になったらしても良いものなのかな?)

妹勇者(結婚って、本当に好きな人とするものだよね)

妹勇者(じゃあ、えっちなことは本当の本当に好きな人とだけしても良いことなんだよね)

妹勇者(僕は、魔王のこと、好き……なのかな……)ドキ

妹勇者(きっと、好き……なんだ……なんか恥ずかしい)

妹勇者(魔王は僕のこと……どう思ってるのかな…………?)

>>34
うん

魔王「…………」

側近「この頃貧乏揺すりが酷いですよ魔王様」

魔王「…………」

側近「そんなに勇者の小娘を取り逃がしたことがショックだったんですか?」

魔王「そ、そんなわけがあるか!」

魔王「あんな子供、また攫ってくれば良い!」

側近「もっと大人になってからにすれば良いじゃないですか」

魔王「ふん、早い内に幽閉して都合の良いように教育した方が得ではないか」


なんか人大杉になったり
あたりー!! hayabusa.2ch.net は忙しいのですって言われたりすんだけど大丈夫か?

側近「魔王様、もしかしてあの子に惚れたんですか?」

魔王「な゛っ…………」

側近「男児の様な服装ではありましたが、顔立ちはなかなか整っています」

側近「それなりに育てれば育つでしょうね」

魔王「…………」

側近「ま、人間の国で最も対魔族体勢が整っている英雄国に帰ったそうなので」

側近「しばらくはおあずけですね」

魔王「…………この俺が、本当にあんな小娘に心を奪われるとでも?」

側近「だって様子が明らかにおかしいですから」

側近「わかりやすいんですよ貴方」

魔王「…………」

>>34 シラノの人?

>>42
シラノと言うか
遊戯王雑談スレになってた人

ID変わった

数年後

妹勇者(あれから、ずいぶん時間が経っちゃった)

妹勇者(もうすぐ、魔王に会いに行ける……!)

兄勇者「妹、嬉しそうだな」

妹勇者「うん!」

妹勇者(魔王が僕に酷い事をしようとしていたのも、理解できるようになった)

妹勇者(でも、そんなに悪い人には思えない……わざわざ誤魔化さずに教えてくれたし)

妹勇者(また、会いたい…………!)

専ブラじゃなくて普通のブラウザから頑張ってんのか……すげえな

兄勇者「ワープで魔王城の最寄りの村までささっと行くか」

妹勇者「うん!」

兄勇者(こいつ、まさかまだ魔王の事……)

…………
……

夜・魔王城

妹勇者(魔王……見つけた!)

妹勇者(壁にツタ生えてて良かった……!)

コンコン

魔王「……誰だ、窓を叩いているのは」

ヒュオォォォォオオオ

魔王(まさか幽霊ではないだろうな)

妹勇者「まおー!」

魔王「」

妹勇者「開けてー」

魔王「なっ……何故お前がここにいる」

妹勇者「魔王に会いに来たの! 早くしてくれないと落ちちゃうよお」


>>47
専ブラ今さっきDLした
した瞬間VIP落ちてビビった

ガチャ

魔王「…………」

妹勇者「まおー、会いたかったよお!」ギュウ

魔王「うおっ」ヨロ

妹勇者「お兄ちゃんに内緒でここまで来ちゃった」

魔王「………………」

妹勇者「びっくりしすぎて声も出ない?」

妹勇者「ねえ魔王もう結婚してる?」

魔王「いや……まだ未婚だが」

魔王(こいつが頭にチラついて縁談を全て破棄しているなどと言えるわけがない)

妹勇者「良かったー!」

魔王「なっ…………」

魔王(良かったなどと……此奴は一体何を考えている)

妹勇者「魔王身長伸びたね!」

魔王「お前も大きく……なったな?」

妹勇者「何で疑問符付けるの!?」

魔王「いや……あまり変化が……」

妹勇者「これでも6センチは伸びたんだよ!」

魔王「……そうか」

妹勇者「胸も……少しは成長したのに…………」

妹勇者「僕、どうしても魔王に確かめたいことがあるの」

魔王「……何だ」

妹勇者「えっとねー」

ドガアアン

兄勇者「妹おお!!」

妹勇者「お兄ちゃん何しに来たの?」

兄勇者「お前が心配だから探してたんだぞ!?」

兄勇者「こんなのところに来て何してんだよ!? 明日の朝出直すぞ」

妹勇者「今大事な話しするところだったの! 心配してくれるのは嬉しいけど邪魔しないで!」

魔王「…………」

妹勇者「……魔術封印+転移魔術」

兄勇者「おい!」ヒュン

妹勇者「……飛ばしちゃった」

魔王(……恐ろしい)

妹勇者「あの、魔王」

魔王「……何だ」

妹勇者「…………初めてって、痛いんだよね!?」

魔王「……何の話だ」

妹勇者「痛いのは最初だけって昔は仲が良かった人が言ってたの!」

妹勇者「でも僕女の子の友達いなくなっちゃったから、あんまり詳しいこと知らなくて」

魔王(此奴、体だけ成長して中身はあまり変わっていないのではないだろうか)

妹勇者「初めてってスイカを捻じ込まれるような感じなんでしょ?」

魔王「他の例えと混ざってないか」

魔王(それとも人間の概念は魔族と大きく異なっているのか?)

妹勇者「え? あ、出産の時にビール瓶が産まれてくるって言うのも変だよね……」

妹勇者「逆だった」

魔王(…………安心したような不安なような)

妹勇者「えっと……ここ、魔王の私室?」

魔王「……そうだが」

妹勇者「なんだか夜這いみたい!」

魔王「……」

魔王「……女が一人で男の部屋に入ってくる危険性を分かっているのか?」

妹勇者「そ、そのくらいわかってるよお」

魔王「…………」

妹勇者「………………」

妹勇者「……あの」

魔王(……顔が紅に染まっている……だと……?)

妹勇者「…………あの時、貴方は僕を……だ、抱こうと、しましたよね……?」

魔王「っ…………」

妹勇者「でも、ああいうことって、本当に愛し合っている者同士がすることでしょう……?」

魔王「…………」

魔王(……いきなり敬語になられると反応しづらいぞ)

妹勇者「貴方は、僕の事を、どう思ってらっしゃるのですか…………?」

魔王「……!」

妹勇者「…………」

魔王「っ…………」

妹勇者「僕は、僕は…………」

妹勇者「貴方の事、好きです」

魔王「っ!?」

妹勇者「貴方が僕に酷い事をしようとしていたのは、もう理解しています」

妹勇者「でも、ずっと……貴方のことが忘れられないんです」

妹勇者「馬鹿馬鹿しいって、他の人からは思われるでしょうけれど」

妹勇者「僕は……僕はっ…………!」

魔王「……妹」

妹勇者「は、はい」

魔王「…………俺は、人間の愛の語らい方なぞ知らん」バッ

妹勇者「ひぁ!?」

妹勇者(く、組み敷かれた……!?)

魔王「……人間相手に、どう自らの感情を伝えるべきなのか」

魔王「…………どう愛すれば良いのか、わからない」

妹勇者「…………」

魔王「……だが、これだけは言える」

魔王「俺も、お前を忘れられなかった」

妹勇者「…………!」

魔王「……愛……しているっ…………」

妹勇者「魔王っ!」

魔王「最初こそ、お前を道具にするつもりだったっ…………」

魔王「だが、面倒を見ているうちに……っ…………」

妹勇者「……魔王」ギュウ

妹勇者「大好き」

魔王「……俺はもう自分を止められる自信がない」

魔王「……このまま俺の下にいれば、痛い思いをするぞ」

妹勇者「痛くたって、いいの」

妹勇者「魔王のこと、大好きだから」

妹勇者「魔王…………」

魔王「妹っ!」



人いないなおい

妹勇者「すっごくドキドキする……」

妹勇者「性的に興奮するって、こういうこういうことなんだね」

魔王「お前……今まで興奮したことはないのか?」

妹勇者「毎日修行ばっかりだったから」

魔王「……自分で慰めたことすらなさそうだな」

妹勇者「なぐさめる? どういうこと?」

魔王「……知らないのならば知らなくて良い」

妹勇者「ひぁっ! 何? この感じ……恥ずかしくて気持ち良い……」

魔王「…………初々しいにも程があるぞ」

翌日

兄勇者「妹おおおおおお!!」ダッダッダッ

妹勇者「あ、お兄ちゃん! 復活早かったね」

兄勇者「魔術の封印解除するのに一晩かかったぞ!」

妹勇者「ごめんね。でも、僕どうしても魔王とお話ししたかったから」

兄勇者「お前な……!」

兄勇者「魔王……ブッ倒す!」

妹勇者「待って! もう戦わなくて良くなったの!」

兄勇者「は!?」

魔王「お前達が欲しているのは、魔族の国でしか採掘できぬ鉱物だろう?」

兄勇者「ああそうだ! 何も返事寄越さないから殴り込みに来てるんだぞ!」

魔王「無制限にと言うわけにはいかんが、必要最低限なだけは輸出してやろう」

兄勇者「は……? ずっと人間の国からの交渉無視してたくせにいきなり何だよ!?」

魔王「150年ぶりの交渉の申し出だったが故にこちらも警戒してしまってな」

魔王「議会の決着はつけておいた」

兄勇者「なっ…………」

魔王「その代わり妹をもらう」

妹勇者「わぁい」

兄勇者「はぁ!? そんなん許せるわけないだろ!!」

兄勇者「妹、お前一人が世界の犠牲になる必要はない! 帰って来い!」

妹勇者「ごめんお兄ちゃん……僕、もう魔王から離れられない体になっちゃったの」ポッ

兄勇者「くぁswでfrgtyふじkぉ;p」

魔王「ふっ……」ドヤァ

妹勇者「あと、犠牲だなんて思ってないから。僕が進んで選んだ事だもん」

兄勇者「そ……んな…………」

兄勇者「妹の初めては俺がもらおうと心に決めていたのに!」

魔法使い「え」

魔法使い「何ですって!?」

召喚士「兄君シスコンの気あったもんな」

魔王「貴様……今何と言った!?」

妹勇者「こんなんだから離れたかったんだよね……」

兄勇者「俺、ずっと妹の世話してきたんだぞ……?」

兄勇者「妹と手を繋いで遊びに行ったり……」

兄勇者「もっと前は俺がオムツ取り替えてやったりしてたのに……!」

妹勇者「ちょっと赤ちゃんの時の話はやめてよ」

兄勇者「ずっと妹のことが好きだったのに!」

魔王「余計帰すわけにはいかなくなったな」

魔法使い「ちょっと兄君どういうこと!?」

兄勇者「ま、魔法使い……」

魔法使い「あたしという許婚がいながらぁぁああああ」

召喚士「魔法使いの姉ちゃんヤンデレの気があるんだよな。こええ」

魔法使い「こんのぉぉぉおおおお」

兄勇者「ぎゃぁぁあああああ」

…………
……

兄勇者「いてて……」

召喚士「まあ諦めろや。なんかあいつら相思相愛みたいだし?」

兄勇者「こんなん納得できるわけないだろ!!」

魔法使い「んー! んー!」

召喚士「縛り付けとかないと何するか分からんな」

兄勇者「妹の事を抜きにしてもさ、俺達魔王を倒すために何年も修行してきたんだぞ!?」

兄勇者「俺達の努力は一体何だったんだよ……」

妹勇者「それなら、暴走してる魔物に襲われてる人助けるとかさ」

妹勇者「まだ有効利用できるでしょ」

兄勇者「……じゃあ、一回だけ魔王と戦わせてくれ!」

兄勇者「俺が負けたら引き下がってやるよ」

妹勇者「あんまり危険なことして欲しくないんだけど」

兄勇者「俺が勝ったら妹をこっちに帰してもらう上、」

兄勇者「人間の国と貿易してもらう」

魔王「…………こちらが勝利すれば、妹は俺の嫁だ」

魔王「ふん、一戦だけなら交えてやろう」

妹勇者「ちょっと魔王! 危ないよ」

魔王「相手の力量くらい見れば分かる」

妹勇者「勝てるんだね?」

魔王「ああ」

…………
……

兄勇者「負けた……」

魔王「ふん、雑魚が」

妹勇者「お兄ちゃんに勝っちゃうなんて魔王最強!」

魔王(……俺よりこいつの方が強いだなどと言えるわけがない)

兄勇者「うっぐすっ」

召喚士「男が泣くなよ」

魔法使い「兄くぅん、この事報告しに国まで帰ろっかぁv」

魔法使い「その後はずっとずぅっっっと兄君を縛り付けてでも一緒にいるからあぁ」

召喚士「すっかり病んだな」

兄勇者「ひぃぃぃぃぃいいい」

召喚士「美人の許婚がいて良かったな」

魔法使い「これで……あたしの所に帰って来てくれるよね…………?」

兄勇者「怖いよぉぉぉぉ」

兄勇者「でもよでもよ、人間が魔王に嫁ぐなんてどんな虐げをされるか分かったもんじゃないぞ!?」

側近「我々は種族に拘らず強い者に従います」

側近「そういう掟なので、ご友人のいらっしゃらない人間の国で一生を終えられるよりは幸せだと思いますよ」

召喚士「テラ玉の輿。妹の奴上手い事魔王の腰の玉ゲットしたな」

妹勇者「下品な言い方すんなし」

妹勇者「たまには会いに帰るからねー」

魔法使い「兄くぅぅん」

兄勇者「ひぃぃぃいい」

召喚士「元気でなー」


魔王「…………妹」

妹勇者「はい」

魔王「……俺の子を産んでくれ」

妹勇者「はい! 喜んで!」

その後、150年ぶりに魔族の人間の挙式が行われた。

オチなし山なし意味は子作りは本当に好きな人としましょうね的な。
息抜きで書いた。

昨日より人少なくてショボーン

エロ要素少ない軽めのを書きたかったのよごめんね
昨日のが重かったから

これから忙しくなるから次のは早くてゴールデンウィークになりそうだくそっ
さてヤンデレ少女勇者の魔王肉改造話書く作業に入るか

あんまり面白くなかったかなとも思ったけど
少しでも反応あって良かったわ

いや、面白かったよ。

>>94
そうか良かった

魔王様が性教育してるとかマジシュール

自分どのSSも同じ妄想と勢いでしか書いてないのに
何故に評価の差が出るのか分からん

やっぱ受けるネタと受けないネタでもあるのかね

やっぱそうか

専ブラよくわからん

うん


インコは元気?

それだったら適当にやってたら慣れるよ
各スレタブを→クリックでタブを削除できるから、それだけ覚えとければ
なんとかなるんじゃないかな

>>105
元気だよw
これから掃除しに行く
途中で行かなくても良いように早めにスレ立てたらVIP落ちたって言うね
マジビビったわ


立て直しってして良い物なの?

>>106
まだ他のブラウザのレベルの方が高いからそっちメインで使うけど
まあなんとか慣れてきた

うむ

インコの小屋掃除してくる

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