大学生「よーしニコ動で歌ってみた動画投稿するぞ!!」 (172)

大学生「最近ニコニコ動画ってよく聞くなぁ…」

大学生「最近になってやっとパソコンも手に入れたことだし、ちょっと検索してみよう」

大学生「に、こ、に、こ、ど、う、が、と」カタカタカタ…

大学生「うわぁあ~動画がいっぱいだあ!」

大学生「とりあえずランキグンでも見てみるか…」カチ

大学生「はぇ~面白そうな動画がいっぱいだぁ~…ん?」

大学生「『これがニコニコクオリティ歌ってみた』…?なんだこれ」カチ

歌ってみた動画「ふぁおあああんにいいこにこくおりぇえてえええん~オーイェーアハン♪」

大学生「な…なんなんだこれは…歌っているのは…うゅちこに??聞いたことないなぁ読みづらいし…」

大学生「しっかし…」

歌ってみた動画「にこにこさいこぉぉおうんんんベイベ♪」

大学生「俺でもこんくらいは歌えるじゃん?(じゃん?)」

大学生「すごい量のコメントが流れてる…」

PCモニター

         うおおおおおおおおおおお
                 うめええええええええええ
            すげええええ
                       くるぞ…
             俺の方がうまい すべてのニコ厨に…
                        ←じゃあ歌ってみろ
                
               イ ン テ ル 長 友

大学生「さ、さすがに臭すぎるんじゃないかこれは…」

大学生「動画の最後までコメントがびっしりついてるな…」

大学生「正直カラオケでちょっと盛り上がるぐらいの実力だと思うが」

大学生「ふーん…」

大学生「ふふふ」ゴゴゴゴ…

大学生「燃えてきたああああ!!」

大学生「こいつでこんなに人気が出るんなら俺だとやばいことになるぞ…(神の上か?)」

大学生「ニコニコ動画から歌手デビューとかしてる人もいるって聞いたことあるし」

大学生「これは俺氏歌手デビュー待ったなしかwwwwホホホwww」

大学生「そしたら女の子のニコニコ視聴者にもモテモテで…フホホwww」

大学生「そうと決まったらすぐにマイク買いに行くぞ!!」ドヒューン

………

大学生「よし、準備はおk!録音すっぞ!」

大学生「曲はどうしようか」

大学生「やっぱ俺の十八番しかねえな」

大学生「よっしゃ曲準備おk!録音スタート!」カチッ

チャンチャラララ…

大学生「らヴぃずおーばぁあ~…なくな男だろぉ~…」

………カチッ

大学生「録音完了」ビシッ

大学生「やっべえええこれうpした瞬間から俺は歌い手…いや、一人の歌手だ…」

大学生「いかん手が震えてきた」ガタガタ

大学生「じゃあ早速うpだ」カチカチカチッ

大学生「よし」

大学生「あと1クリックで俺は生まれ変わる…」

大学生「さよなら今までの俺こんにちは新たな時代を刻む俺!!」

カチッ!!!

シーン……

大学生「ハァッハアッ…うp…完了…です」

大学生「はぁあやべええ落ち着かねええ」

大学生「気を落ち着かせるためにコンビニでビールでも買ってくるか」タッタッタ…

………

大学生「ゴキュゴキュ…プハー…ふーさてと」

大学生「チェックするぞ…」カチ

大学生「…なっ!?なんだこれは…!?」

PCモニター


  
              
           
             1   
           

大学生「」

大学生「いやいやいや」

大学生「おかしくない?おかしいでしょ?」

大学生「もう動画投稿してから1時間はたってるぞ…」

大学生「…」

大学生「ま、まあ初投稿だし」ガタガタ

大学生「!!そ、そうじゃん!曲がちょっと古すぎた!」

大学生「ワンチャン伝家の宝刀…抜いちゃいますか…ニヤリッ」

………

大学生「よしっ初音ミクの曲で録音したぜ…」

大学生「言わずと知れた初音ミクだ…この電子音声の歌を歌い上げれば
    再生数コメント数マイリス数うなぎのぼり間違いねぇ…!」

大学生「歌ってみたとかまじチョロイなwwww」カチカチカチッ

大学生「はいうp完了」

大学生「前よりは緊張しないな…うpすることにもなれとかないと
    今後バンバンうpするんだからなww」

大学生「適当に動画でも見て回って時間をおいてからコメントチェックすっぞ」

………

大学生『ちょwww可愛すぎるwwwマスク取って踊って!!』カタカタカタ

大学生『うp主顔真っ赤wwwwさっさと削除しろクズwww』カタカタカタ

大学生『ああん?ホイホイチャーハン?』カタタタタ

大学生『イ ン テ ル 長 友』カタタッ

大学生『イ  ン  テ  ル  長  友』カチャッターン!

………

大学生「おっともうこんな時間か…」

大学生「まじでくだらん動画ばっかりだな…俺の歌ってみただけでいいんじゃねもう」

大学生「さてと、俺の神聖なる動画のコメントチェックと行こうか…」

大学生「この瞬間はやっぱり緊張するな」

大学生「いくぞ!!!」カチャチャッターン!

PCモニター

       これがミクちゃんですか
      下手すぎ死ね
          きm         は?

         wwwwwww 
    wwwwwwwww   死ね 
      検索妨害死ね        もううpしなくていいよ 

大学生「…は?」

大学生「はあああああああああああ!?!?」

大学生「何こいつら!死ねやマジで!最高だろうが俺の歌よぉ!?」

大学生「あーまじksしかいねえだめだ話にならねえ」

大学生「馬鹿が…糞みたいなコメントした奴は全員死ね!」

大学生「くっそおおおおお!!まだまだあきらめねーぞ!!」

それから俺は来る日も来る日も歌ってみた動画のうpを続けた。

ところがコメントがつくことはほぼなく、ついたとしても罵倒コメントであった。。

俺は嫌気がさし、歌ってみた動画をうpするのをやめた。

季節は移り変わり…


大学生「あーそういえばニコ動最近全く見てないな」

大学生「ちょっくらコメント確認してみっか…」

大学生「…相変わらずクズどものカスコメしかな…ん?」

PCモニター

     
       死ねカスゴミ動画あげんな
               ほんときもい  
         私は好きです

           死ね      豚が鳴いてるのかと思っ      
          wwwwwwww

大学生「ッ!?!?」ガタッ 

大学生「私 は 好 き で す」フルフル…

大学生「天 使 降 臨 w w w」

大学生「ほ、他の動画には!?」カチャチャ

   『私はいいと思うけどなあ』

   『応援してます』

   『頑張って!o(^o^)o』

   『またうp待ってます』

大学生「なんだよこれ…こんな好意的なコメント…」フルフル

大学生「しかも私って書いてるし…女確定…」フルルル…

大学生「うっはwww童貞打開キタコレwwww」

大学生「いやいや待て待て焦ったら負けだ少しずつこの女とコンタクトをとるぞ…」

大学生「この女が最後にコメントしたのは奇跡的に昨日…」

大学生「相当熱心な俺ファンと見たwwwwうぇっwww」

大学生「っしゃああ気合入ってきた!久しぶりに動画上げてそこでコメントのやり取りをするぞ」

………

大学生「これでよし、久しぶりのうpだが一時期うpしまくってたこともあって体が覚えてるもんだな。」

大学生「女がコメントをしてたのは大抵夜9時ぐらいだった…」

大学生「その時間に合わせて9時ちょっと前にうpするというこの洞察力と用意周到さ…フッ」

大学生「さあこい女コメントォッ!!」

\ ⊂[J( 'ー`)し
  \/ (⌒マ´
  (⌒ヽrヘJつ

    > _)、
    し' \_) ヽヾ\
          丶_n.__

          https://www.hellowork.go.jp/
              ̄   (⌒
            ⌒Y⌒

PCモニター
          

           
         私もこの曲好きです
      

                

大学生「ッ…!!来た…」

大学生「すかさずコメントを打つべし打つべし!!」

大学生『いつも聞いてくださっている女性かな?ありがとううp主だよ☆』カチャカチャッターン

大学生「さあ返事…来てくれ…」

J( 'ー|

PCモニター



       うp主さんですか!嬉しいです!いつも聴いてます!

大学生「キッタアアアアアキタキタキタアアアアアアア!!!!よっしゃあああ!!次だ!!」

大学生『君のような素敵な人初めてだよ!会いたいからメアド交換しよう!』カチャッチャ

大学生「さあこいっ!!!」

十数分後…

大学生「さすがに急すぎたか…クッソ…だめか…」

大学生「まあな…最初から無理を承知だっt…ッ!?!?!?」

PCモニター





        いいですよ…私のアドレスはniasheck-aatk@popomo.ne.jpです



 

J( 'ー`)し

大学生「…馬鹿かこの女!?!?」 

大学生「不特定多数が視聴可能なニコニコ動画に携帯のアドレスを投稿しやがったぞ…」

大学生「…ふふ」

大学生「…ふふふはははははあああああっはっはっは!!!!」

大学生「…確実にヤれるぞ…このバカ女…」

大学生「さてと、さっそく携帯にメールを送るぞ」

大学生『早速メール送ってみました!大学生だよ♪』シュッシュ

大学生「さあ返信来い…」

J( 'ー` )し

ブブブブ…

大学生「きたっ!!」バッ

メール『ありがとうございます!うp主さんと話せるなんてうれしいです』

大学生「よっしゃああ!返信だ!」

大学生『仲良くなったら会おうよ!!生歌聞かせてあげるよ!』シュシュシュッ

J( 'ー`)し おいたかし

ブブブブ…

メール『うれしい!もっともっと仲良くなったら会いましょう!』

大学生「…」

大学生「夢じゃないのかこれは…」ペチペチ

大学生「いや…紛れもなく現実だ…!!これは現実!!」

大学生「俺 氏 大 勝 利 w w w w」

大学生「しかしあまりことを急いでも失敗するリスクが高まる…」

大学生「じっくり攻めてやるぜ…」ペロリ

その後俺は毎日のようにメールを送り、相手も丁寧に返事を返してきた。

メールの内容は当初他愛もないことであったが

徐々に大学生活のこと、食事のこと、就職のことなど親密なものになっていった。

相手はネット関係には相当疎いようでメールアドレスをうpしたのも無知なためにやってしまったことだと分かった。

また、大学生は地元を離れ一人暮らしをしているのだが、相手とは地元が同じということも話していくうちにわかった。

そしていよいよ、夏休み。相手は会うことを了承した。

相手はかなり会うのを渋り、その話題は避けようとしていたが俺のあまりの執念に観念したのだろう。

俺は実家に帰省し、翌日彼女と会うことにした。

~帰省電車内~

ガタンゴトンガタンゴトン…

大学生「(長かった…本当に長かった…)」

大学生「(この数ヶ月、したくもないメールを延々とやらされ、くだらないやりとりを繰り返し…やっと会うまでこぎつけた…)」

大学生「(…るぞ…ヤるぞ…)ニヤリ…」

大学生「(絶対ヤってやるッ…!!)フゥーッフゥーッハァッハァッ」

子供「ママーあのひとこわーい…」

母親「シっ!!見ちゃいけません!!」

ガタンゴトン…

………




~実家~

大学生「やっと到着か…ただいまー」

カーチャン「おかえりたかし!久しぶりね!」

大学生「おー…もう疲れたから今日は寝る…」

カーチャン「寝る前に…ちょっと携帯の迷惑メールフィルターのかけ方だけ教えて!ね!お母さんこういうの疎くて…」

大学生「あぁ~…明日やるから…じゃ、おやすみ」スタスタ…

カーチャン「あーん…おやすみ」

カーチャン「…そうよね、はやく寝ないと…」
























カーチャン「明 日 は 会 う 日 だ も の」


おしまい

カーチャンAAを貼っている方がいてしかもたかしっていっててビビりました
しょっぱいオチですみませんでしたありがとうございました

名前は…普通に間違えてましたすみません

あとカーチャンは携帯を買ったばかりでそのことを大学生に知らせてなかったってことにしといてください

何度もでしゃばってすみません。ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom