松井「榊原くん榊原くん榊原くん榊原くん榊原くん榊原くん」(826)

学校ーー

榊原「おはよう見崎」

鳴「おはよう」

榊原「……今日も来てないね、松井さん」

鳴「そうね」

榊原「あの時咄嗟にかばって、何とか助けられたけど……。金木さんを目の前で殺されて精神的に参っちゃてるらしくて」
   「何度か松井さんの家を訪ねてみたんだけどね。ほとんど何も喋ってくれないんだ」

鳴「……榊原君が責任を感じることじゃないと思うけど」

榊原「……見崎は優しいね。でも僕はこのまま黙って見てみぬふりなんてできないよ」

鳴「今日も行くの? 松井さんの家」

榊原「うん。放課後行ってみるつもりだけど」

鳴「私も行っていい?」

榊原「え?」

鳴「男の人だけより松井さんも安心できるかもしれないし……他の娘と二人っきりなんて……」ゴニョゴニョ

榊原「? 後半良く聞こえなかったんだけど」

鳴「とにかく放課後、よろしくね」

榊原「う、うん」

ガラガラ

勅使河原「おーっす。お、サカキ夫妻はお早い出勤で」

望月「二人ともおはよう」

榊原「おはよう。勅使河原……それはやめろって。望月も何か言ってよ」

望月「ははは」

榊原「なんで笑うんだよーー」

千曳「皆おはよう。出席確認をするから席について」

勅使河原「お。んじゃまた後でなー」

望月「うん。二人も早く着席しなきゃだよ」

榊原「はあ……」

鳴「夫婦……ふうふ……」

放課後ーー

鳴「それじゃ行こっか」

榊原「うん」

松井家ーー

榊原「」キンコーン

松井母「はいはい。あら、榊原君。また来てくれたの?」

榊原「はい。亜紀さんは……」

松井母「部屋よ。そっちの娘は……」

鳴「亜紀さんのクラスメイトの見崎です」

松井母「まあ、わざわざありがとう」
     「さあさ、上がってちょうだい」

榊原「松井さん、榊原だけど……」コンコン

……シーン

鳴「反応、ないね」

榊原「いつものことだよ。……松井さん、入るよー」

ガチャ

松井「……あ」

榊原「こんにちわ。今日は見崎も来てくれたんだーー」

松井「」ダダッ、ギュー

鳴(なにっ!?)

榊原「わっ! もう、また……」

鳴(また!?)

松井「……寂しかった」ギュー

榊原「昨日も来たじゃないか」

松井「でも……」

榊原「大丈夫。僕は居なくなったりしないから。ね?」

松井「……私には、もう榊原君しか居ないの」
   「だから、だから……」グス

榊原「うん。今日はできるだけ一緒に居るよ」ギュ

松井「あ……///」

鳴(…………なんだこれ)

榊原「部屋に入っていい? 見崎もいるから」

松井「見崎、さん……?」

鳴「(やっと気付いたみたい)こんにちは」

松井「……」ジー

鳴「?」

松井「邪魔者……」ボソッ

榊原「松井さん?」

鳴「とりあえず離れたら? 喋りにくそうよ、彼女」イライラ

榊原「あ、ああ。松井さん、放してくれるかな?」

松井「やだ」

鳴「」イラッ

榊原「やだって……もう」

松井「いつもみたいに、して?」ボソッ

榊原「うーん。じゃ、ちゃんと掴まっててね?」ヒョイ

鳴「なっ!!」

榊原「見崎? どうかした?」ダッコー

鳴「オホン……。な、何をしてるの?」

松井「榊原くぅん///」ダキツキー

榊原「えっと、ほら、松井さん体力も落ちてきてて」

鳴「私も、まだ手を繋いだぐらいしか……」ブツブツ

榊原「み、見崎? 部屋入らないと」

松井「」スリスリクンカクンカ

鳴「……私も、抱っこ」

榊原「へ!?」

鳴「う、嘘。冗談。早く入りましょ」

榊原「う、うん」

松井部屋ーー

榊原「はい。これ今日のノートと、連絡のプリント」

松井「ありがとう」

榊原「……学校、これそう? 皆心配してるよ?」

松井「……」フルフル
   「杏が居ない学校なんて、行きたくない」

榊原「で、でも。いくら待ってても金木さんは……」

松井「分かってるの。頭じゃ分かってる。……でもダメなの。あそこに行ったらきっと、また思い出して……」グスグス

榊原「松井さん……」

鳴(あ、漫画沢山ある。読んじゃおかな)

松井「あの席に座っても、後ろに杏が居ないなんて……私、私」

榊原「……僕じゃ、ダメかな?」

松井「え?」

鳴「え?」

榊原「僕なんかじゃ金木さんの代わりにもならないだろうけど……でもキミの泣く顔はもう見たくないんだ」キリッ

松井「榊原くん///」キュン
   「……うん。私頑張ってみる」ニコッ

榊原「良かった。やっと笑ってくれた」

鳴「榊原君。その子さっきニヤニヤしてたわ」

松井「あ、あのね。一つお願いしてもいい?」

榊原「僕に出来ることなら」

松井「亜紀……って、呼んで?」

榊原「亜紀」

松井「もっと」

榊原「亜紀。亜紀。亜紀ーー」

松井「はふぅ///」

鳴「」ギリギリ

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違うんだ俺は病んだ松井さんを書きたかったんだ
恒一に依存しまくって遂には肉体関係も持って、それが鳴ちゃんにバレてドロドロの展開を

>>26
お前エロパロ板から来ただろ

>>27
ミスコンssで出てたネタだったんだけど

誰か続きはよ

榊原「亜紀、亜紀……もう満足した?」

松井「ふはぁ……うん、ありがとう榊原くん」

榊原「……それじゃ、今日のところはもう帰るね」

松井「えぇ!?」

鳴「!」

榊原「もう遅い時間だし、これ以上お邪魔してるのも家の人に悪いから」

鳴「そうねその方がいいわ、もう夕方だし帰りましょ」

松井「やだやだやだ!! まだ帰らないで!!」

榊原「いやでも……」

鳴「ほら早く帰ろうよ榊原くん」グイグイグイ

榊原「見崎、あんまり引っ張ったら服伸びちゃうって」

松井「そうだ! なんなら今日泊まっていってよ!」

榊原「ええ!?」

鳴「は?」ピキッ

松井「お母さんには私から言っておくから! そうだよそれがいいよ!」

榊原「いやいや、流石に女の子の家に泊まるのは……」

鳴「そうよ、そんなの不純――」

松井「……榊原くんが泊まっていかないなら、私学校行かない」

榊原「なっ……!」

松井「榊原くんが一緒じゃなきゃいやだもん」

榊原「そ、そんなぁ……」

鳴(この女……)イライラ

>>30
いいよもっともっと

松井「それじゃ私お母さんに行ってくるね!」

榊原「ちょっちょっと待って! 僕まだ泊まるなんて一言も――」

ガチャッ パタパタパタ…

榊原「行っちゃった……」

鳴「……」

榊原「どうしよう、女の子の家に泊まるなんて……」

鳴「大丈夫よ、いきなり言われて家の人が許可するはず――」

バン!

松井「榊原くん! お母さんが泊まって言っても良いって!」

鳴「!?」

榊原「はやっ!?」

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ごめんやっぱ無理!

続きはよ!!

松井さん可愛いなぁ
鳴ちゃん有田さんの次ぐらいに可愛いよ

翌日ーー学校

勅使河原「おはよーっす」

望月「おはよう」

鳴「……」ボー

望月「おはよう見崎さん。榊原君は? 借りてた小説返そうかと思ってたんだけど……まだ来てないの?」

鳴「知らない」

勅使河原「おっ? どうした見崎。いつにもまして不愛想だなぁ。サカキと喧嘩したか?」ウシシ

望月「ちょっと、勅使河原くん」

鳴(榊原君……)

ガラガラ

榊原「おはよー」

勅使河原「お、夫が来たーーえ?」

榊原恒一の登場と共に、教室中の視線が「そこ」に集中した。
松井亜紀。約三週間ぶりに教室に現れた彼女は彼の右腕に自らの両腕を絡ませ、かつて金木杏へ向けていたような愛らしい笑顔で榊原に寄り添っていた。

ナンダナンダ エー ウラヤマシイ マカセロー

榊原「? おはよう。勅使河原?」

勅使河原「お、おう。おはようサカキ」

望月「さ、榊原君? それ、えっと、なんで松井さんが、その……」

榊原「あぁ、松井さん。ほら離れて。教室までって約束だったじゃない」

松井「やだ……寂しいよ……」

榊原「そうは言っても……。もう千曳先生も来るから、ね?」

望月(どういう事なの、これ)コソコソ

勅使河原(知らねぇわかんねぇ……おい、見崎。あいつどうしたんだよ)コソコソ

鳴「榊原君」

榊原「あ、おはよう見崎」

松井「……」ギュムー

鳴「一緒に登校してきたの?」

松井「そうだよ」

鳴「あなたには聞いてない。どうなの?」

榊原「う、うん。朝電話があって、一緒に行こうって」

鳴「ふぅん。そうなんだ」

松井「……」ギュ

鳴「……」

佐藤(く、空気が重いよぉ……)

有田(見崎さん、表情は変わらないけど雰囲気がっ……! 威圧感がっ!)

多々良(誰か! この状況を変えて!)

ガラガラ

千曳「おはよぉ」
   「おや。何をしているんだ。早く着席しなさい」

柿沼(キタ━━━(゚∀゚)━━━!!)

榊原「ほら。もう終わりだよ」

松井「……うん」パッ

鳴「」ホッ
望月「」ホッ
勅使河原「」ホッ

松井「榊原君」

榊原「ん?」

松井「……休み時間、また……ね?」

榊原「うん。またね」

鳴「」プッチーン

渡辺(あ、キレたな)

多々良「おはよ。元気だった?」

松井「うん。ありがとう」

多々良「それよりどうしたのアレ。亜紀って榊原君と仲良かったっけ?」

松井「…………うふ」

多々良「? 亜紀?」

松井「榊原君はね、私の王子様なの」
   「私を心配して、優しくして、抱きしめてくれるの」
   「私のなの。私の王子様。私の榊原君。恒一君。私の恒一君」
   「うふふ、うふ、ふふふふふ」

多々良「ちょ、ちょっと。亜紀? 大丈夫?」

松井「うん。大丈夫だよ? 平気だよ? だって榊原君が「大丈夫」って言ってたもん」

多々良「そう……。何かあったら言ってね? 友達なんだから」

松井「うん。ありがとう恵ちゃん」

休み時間

鳴「榊原君。ちょっと来て」グイ

榊原「え? どうしたの見崎」

鳴「いいから来て。あの子が来る」グイグイ

榊原「わ、分かったから」

屋上

鳴「ここならいいかな……」

榊原「どうしたの見崎。今日なんか変だよ?」

鳴「変なのは榊原君の方。あんな風に松井さんと……その……するなんて」

榊原「あ、あれは僕も恥ずかしいし、それにああしないと松井さんが……」

鳴「………………榊原君は、ああいう娘が好みなの?」

榊原「へ? い、いやいや! 確かに可愛いとは思うけど、好みとかそういうんじゃないよ!」

鳴「ほんとに?」

榊原「ほんとだってば。どうしてそう思ったの?」

鳴「だって、二人っきりで腕組んできたり……それに未咲が言ってたの。男の人は弱った女に弱いって」

榊原「……まぁ、否定は出来ないよね」チラッ

鳴「? 私の顔、何かついてる?」ムニムニ

榊原「う、ううん! いつ見ても綺麗でーーって」

鳴「……ふぅん。私の顔、綺麗なんだ」

榊原「ご、ごめんいきなり」

鳴「……今日は特別に認めます」

そう言って少しだけ微笑んだ鳴は本当に、思わず息を飲んでしまう程に美しくてーー思わず伸ばしてしまった手が、いつかの様に鳴の肩を引き寄せた。
小柄な体が僕の胸に収まる。抵抗は無い。

榊原「……ごめん、いきなり」

鳴「言ったでしょ。今日は特別に認めるって」

榊原「繋がるのは、まだ苦手?」

鳴「……うん。でもね、榊原君と一緒にいるのは、好き」

榊原「良かった。見崎ーー僕もキミと」


勅使河原「サカキィ!!!!!!」

望月「榊原くん!」


鳴「…………はぁ」

榊原(空気読めよ童貞)

望月「あ…………その、ごめん」

榊原「いいよ。それよりどうしたの二人とも。そんなに血相抱えて」

勅使河原「松井がお前探してんだよ! 泣きながら!」

教室

松井「榊原くん……どこぉ……寂しいよお……」エグエグ

ガララ

榊原「松井さん!」

松井「あ……あああああぁあぁ!!!」
   「榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君」

榊原「大丈夫!? どうしたのそんなに泣いてーーわっ」

松井「怖かったよ寂しかったよ榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君」ギュー

榊原「松井さん落ち着いて! 大丈夫、大丈夫だから。ね?」ギュ

松井「どこ行ってたの? ねぇ、今までどこにいたの? 誰といたの? 私より大事だったの? 嫌だ、嫌だよ。居なくなっちゃヤダよぉ」ポロポロ

榊原「松井さん……」

勅使河原「どうなってんだありゃあ……」

多々良「わからないの。いきなり泣き出しちゃって……」

望月(羨ましいよ松井さん)

鳴「」スタスタ

勅使河原「お、おい見崎!」

鳴「松井さん、大丈夫?」

榊原「うん。多分思い出しかけてたんだと思う。あの日の事。今までも何回かあったんだけど」

鳴「改竄も完璧じゃない、か。とりあえず保健室で休ませないとーー」

松井「……死者を死に」ボソッ

鳴「え?」

シュッーー

榊原「――いっ、たた……」

鳴「榊原君!?」

榊原「だ、大丈夫。少し擦りむいただけだから」

松井「あ――あああああああ!」
   「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

榊原「松井さん。落ち着いて、お願いだから。僕ならここに居るから」

松井「私、こ、怖くて。でも何が怖いのかわからなくて。杏ちゃんが、榊原君が、居なくなる気がして、それで」

榊原「うん。わかってる。「大丈夫」。もう終わったんだ。全部、終わったんだ」ギュウ
   「もう何も起こらない。恐いモノはもう居ない。どこにもいかないから」

松井「ほ、ほんと?」

榊原「信じて――」

鳴「……」

松井「…………もっと、抱きしめて」

榊原「うん」

松井「……ありが……とう……」スース

榊原「見崎、平気?」

鳴「私よりも、榊原君が」

榊原「爪でひっかかれただけだよ」

キーンコーンカーンコーン

ナンダナンダー マタサカキバラカチクショウ フェアジャナイ……ウグゥ マカセロー

鳴「あ……」

榊原「休み、終わっちゃったね。僕は松井さん保健室に運ぶから、多々良さん言っといてくれる?」

多々良「うん。……榊原君、亜紀の事お願いね。亜紀、杏が居なくなって参ってるみたいだから」

榊原「任せて」

望月「榊原君、さっきのは……」

榊原「あの時みたいには、ならないよ。きっと。――僕が、させない」

望月「」キュン

柿沼(キタ━━━(゚∀゚)━━━!!)

勅使河原「ま、あんま無茶すんなよな。おまえたまにスッゲー危なっかしいし」

榊原「あはは、ありがとう」

勅使河原「それと、後でさっき見崎と何してたかゆっくり聞かせろよ」ウシシ

鳴(空気読めよ童貞)

夢を見た。今は遠い、いつかはすぐそばにあった夢を。


松井「杏、ちゃん?」

榊原「あ。起きたんだね」

松井「榊原君?」
   「ここ、保健室? 私なんでこんなところに……」

榊原「無理しないほうがいいよ。軽い貧血だって。今日はもう帰ろう。送って行くから」

松井「うん。じゃあ――はい」

榊原「? どうしたの?」

松井「抱っこ」

榊原「はは、は……」

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人任せなやつ多すぎィ!!

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保守

松井家

松井「ただいまー」

シーン

榊原「誰も居ないのかな」
   (流石に今の松井さんを一人にしておくわけにはいかないし……)

松井「部屋、いこ?」グイ

榊原「……うん」

部屋

松井「榊原君、榊原君、榊原君」スリスリ

榊原「あ、あの。松井さん」

松井「ん? どうしたの?」

榊原「今日、久しぶりに学校行って、楽しかった?」

松井「……うん」

榊原「! 良かった。これで――」

松井「……」ダキッ

榊原「わぷ。ま、松井さん?」

松井「榊原君は、私のもの」
   「ずっとずっと私のものだよ?」
   「もう絶対に、離さない」ボソッ

榊原「あ……」ゾク

松井「好き。大好き。愛してるよぉ……」

榊原「ちょ、松井さんそれは――んぐッ!?」

松井「ん、ん――ちゅ、じゅる、んっ」

榊原「ま、まちゅ……は、放して!」グイッ

松井「んぁ」

榊原「なんで、どうしていきなりこんな――」

松井「? 変な榊原君。好きだからって、ちゃんと言ってるのに」
   「もっと、もっとしよ。ね?」

榊原「……駄目だよ松井さん。これは僕らがやっていいことじゃない」

松井「……どうして? どうしてそんな事言うの? 私の事、嫌いになっちゃったの? ねえ何で?」

榊原「だって、僕は――」

松井「……見崎さんがいいの?」
   「私より、見崎さんがいいの?」

榊原「違うんだ。そういうことじゃなくて。ただ……」

榊原「ゴムはつけなきゃ///」

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|||l | l|  ` |l ...    |   \   V´ ̄__ ̄      /彳__  |l
|l   |    |   `    .,  .:: ,   V´     `   ..\rイ,,,,,r´ ¨
   :・        .    ,  .:;    '.  |      、__jj_f/⌒`
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      ..   ・     , ....::::::;_ ......イ  /  、...   ヾ::. }:::|,,ノ)
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      ト::::::::イ, ,      ヽ .: ′/⌒ー __
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松井「今日も見崎さんと一緒にいたんでしょ? 居なくならないなんて言って、本当は私の事なんてどうでもいいんでしょ? ねぇ答えてよ。榊原君は私より見崎さんが大事で、大切で、大好きなんでしょ?」

榊原「……僕は松井さんも大切だよ」

松井「許さないから」ボソッ

榊原「え?」

松井「約束したのに。ずっと一緒って言ったのに、それなのに私を捨てるなんて許さないから。榊原君も――見崎さんも」ニヘラ
   「私、知ってるんだよ? 見崎さん、合宿の時みんなに疑われて、凄く恐い思いしたこと」

榊原「な――んで、それを」

松井「ふふ。あの時の杉浦さん、怖かったよねぇ……。あんなこと、もう起こってほしくないって思うよね? 榊原くん、優しいもんね」
   「榊原君、必死で見崎さんの事守ってて――嫉妬しちゃうな。あ、でも私も――」

榊原「松井さんっ!」ギュ

松井「ああ、初めて榊原君から抱きしめてくれた。嬉しいな」ギュギュー

榊原「もういい。何も思い出さなくていいから」
   「僕は、何をすればいいの?」

松井「うふ。ふふふ。抱きしめて。強く。見崎さんにするよりもずっと強く」
   「――その後は、分かってる、よね?」

帰り道

榊原「……」
   (やって、しまった)

榊原「唇、赤くなってないかな。松井さん激しすぎるよ」

prprpr

榊原「電話――見崎!?」
   「もしもし!」

鳴「もしもし、榊原君? どうしたの大声出して」

榊原「あ、いや、見崎からなんて珍しいから。ごめんね」
   
鳴「松井さんのこと、気になっちゃって。どうだった彼女」

榊原「少しずつだけど、合宿の事思い出してるみたい。まだ断片的にだけど」

鳴「……やっぱりか。改竄であの日の惨劇は全部火事って事になってるはずだけど」

榊原「うん。杉浦さんの放送のことも思い出してるみたいで」

鳴「どうするの?」

榊原「とりあえずは様子を見るしかないよ。明日千曳さんにも相談してみるつもり」
   「あんなこと、忘れてしまったほうがいいんだ」

鳴「そうね」

榊原「――見崎」

鳴「何?」

榊原「あの時、キミは平気な顔をしていたけれど……」

鳴「……うん。怖かったよ。私だって死にたくないもの」

  「でもあの時は、榊原君が手を握っていてくれたから」
  「一緒に居てくれたから」
  「ねぇ」
  「また、あんな事が起きても、榊原君は私と居てくれる?」

榊原「――もちろん。君は、見崎は僕が守るよ。絶対に、何があっても」


「もう離れないでね?」
「一杯、一杯、私を愛して」
「ん、あ――」
「じゃないと……見崎さん、今度はほんとに死んじゃうよ?」


鳴「榊原君?」

榊原「大丈夫。全部うまくいく」
   「今度また、二人で会おう」

ピッ。

榊原「うまくやるんだ。僕が。――何も忘れずに」

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松井さんとのシーンをカットしたのはどうかと思うが・・・・

保守
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>>216
        ___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l

        /rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
        ',i ,-三三三三三、   _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
        ',、、ヾ三三'" ̄ ̄   `ー‐"    ヾ-'"  .〉′  麻呂は「ZIPで欲しいなあ」と思いました。
        ヽ ヽヾ三,'    :::..,. -‐- 、     _,,..-‐、、,'  思っているだけで、要求はしている訳ではありません。
         `ー',ミミ     ::.弋ラ''ー、   i'"ィ'之フ l しかし、麻呂は「ZIPで欲しいなあ」と思っていたのでした。
         /:l lミミ     ::::.. 二フ´   l ヽ、.ノ ,'     
      ,.-‐フ:::::| |,ミ             l      /       
     /r‐'":::::::::| |ヾ        /__.   l    /      
 _,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \        ⌒ヽ、,ノ   /ヽ,_             
"    l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \   _,_,.、〃  /l |    ___,. -、

     ',\\:::::::::::::::ヽ\  \  、. ̄⌒" ̄/:::::| |    ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
     \\\;::::::::::::\\  `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l |    `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
       ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ    ̄フフ::::::::::::::ノ ./   ,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
          `ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ   / _,. く  / ゝ_/ ̄|
               ̄`ー─--─‐''" ̄      / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
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                              /  /  /   ̄   )  ノ__'-ノ
                             /      /    ゝニ--‐、‐   |
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         |    :::::;;;、",r'''゛゛~''i ` ,r'::゛ヘ〉
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           'ゝ -ー゙i   ゛'ト  _ ,_、,、,_,_,〈
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        ,rく__:.:.:.`丶ヽ、゛-..,,_   ゛'`゛' ゙{
      , -ゝ、`丶、:.:.:.:ヽヽ   ゛''--ー-´

  ,, - '"´   `丶、、`` ー`≧―`ミニ=-ァ≦ー--、

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{, /:.:.:.:.:.:.:.\    \ ヽ.`  ̄ ̄ ´  ヽ      \

翌日・朝――松井家

榊原「」ピンポーン

ガチャ

松井「おはよう恒一くん! 寂しかったよ」ギュ

榊原「お、おはよう松――亜紀。ごめんね、少し遅れちゃって」

松井「ううん、いいの。ちゃんと来てくれたんだもん」スリスリ


榊原(昨日帰り際に交わした約束――学校に行く前に、松井さんを迎えに行くこと……)
   (他にもいくつか……これ以上、松井さんを苦しめないように僕がやらなきゃいけない)


松井「恒一くん?」

榊原「え……ん!?」

松井「ちゅ、ちゅう……じゅる、ん――ぷは……。どうしたの? ぼーっとして」

榊原「い、いや、少し考えごとをね。それと亜紀、キスする時はちゃんと言ってって」

松井「ふふ。不意打ちです。それじゃ行こ?」

榊原「(周りに誰も居なくて良かった……)うん。はい、手」

松井「はーい」ギュウー

昇降口

オハヨーオハヨー

榊原(うう……視線が、視線が痛い……)

勅使河原「よーっすサカキ。お、今日は松井と一緒か」

榊原「おはよ」

松井「……おはよう」カクレカクレ

勅使河原「おお!? 警戒されてる? 何で?」

榊原「男の人が苦手なんだってさ」
   (まあ、あんな事もあったしな……)

勅使河原「じゃあ何でサカキにくっついてんだよ……」

榊原「……訂正しようかな。勅使河原が苦手なんだよ」

松井「」コクコク

勅使河原「ち、ちくしょー! 羨ましいぞサカキ! 昨日は屋上で愛しの鳴ちゃんと逢引したたくせに! この野郎!」グリグリ

榊原「ちょ! 勅使河原それは――」

松井「……」ボソッ

勅使河原「ん? 何か言ったか?」

松井「……ううん。何でも」


望月「おはよー。あれ? どうしたのこんな所で」

勅使河原「おう望月。実はサカキが二股を――」


鳴「――違うよ。それ」

勅使河原「うおっ……!? み、見崎か! 驚かせるなよ」

鳴「二股とか、そういうのじゃないから。ね、榊原君」

松井「……恒一君、行こ」ギュッ

榊原「あ、うん。ごめん皆、また後でね」スタスタ

望月「……どういうことなの、あれ」

勅使河原「お、俺にきくなよ」

鳴「榊原君も大変ね……」

勅使河原「なんか知ってんのか見崎」

鳴「まあね。ま、放って置いても平気でしょ。少し目に毒なだけで」

望月「あはは。余裕だね見崎さん」

鳴「な・に・が?」ジロ

望月「(やっべ地雷踏んだ)ううん。なんでも」

勅使河原「このまま松井に寝取られちまうかもしれねーぞ」ウシシ

望月(ホント馬鹿だなぁこの童貞)

鳴「……大丈夫だって、言ってたから」

勅使河原「おー。美しきかな」

望月「勅使河原くん、その辺で……ほら、チャイムなっちゃうよ」

勅使河原「おお! 急ぐぞ二人とも!」タタタ

望月「はあ」

鳴「はあ」

教室

勅使河原「あれ? サカキの奴いねーぞ」

望月「ホントだ。お手洗いかな」

鳴「」キョロキョロ
  (松井さんも居ない……これは)


女子便所

榊原「ん、んん……じゅ、ちゅる」

松井「ちゅ、ちゅ、ん……こういひひゅん、もっひょ……ん、んぁ」

榊原「ちょ、ま……んぅ、待って! 亜紀! 駄目だよ、こんな所で」アセアセ

松井「チャイムなっちゃったから、しばらく誰も来ないよ?」

榊原「そ、そうじゃなくて。なんでいきなり――」

松井「いきなりじゃないよ? しよって言ったもん」

榊原「だ、だから」

松井さんって可愛いな
わりとまじで

http://i.imgur.com/9gsfb.jpg
http://i.imgur.com/X63Vk.jpg
http://i.imgur.com/D6O0x.jpg
http://i.imgur.com/p5A66.jpg
http://i.imgur.com/sEErQ.jpg
http://i.imgur.com/N1j1J.jpg
http://i.imgur.com/AxgN1.jpg
http://i.imgur.com/Z0ZUr.jpg
http://i.imgur.com/ioAKs.jpg
http://i.imgur.com/CAIVf.jpg
http://i.imgur.com/eMez5.jpg
http://i.imgur.com/vc79E.jpg
全体的にレベル高過ぎだわ
誰か江藤さんの画像持ってたら恵んでくれ

榊原「サボってこういう事するのは良くないよ。ね?」

松井「……見崎さんとは、してたのに?」

榊原「え?」

松井「恒一君、よく見崎さんと二人で抜け出してたじゃない。あれって、そういう事でしょ?」

榊原「――違う!」

松井「……」

榊原「見崎は――」

松井「こんなこと、してくれないでしょ?」

榊原「んっ……まつ……」

松井「ちゅ、ちゅ……んぁ、恒一君の、おいし――じゅる」

教室

榊原「はぁ……」
   (あの後授業ギリギリまでキスされて、口に違和感が……)

トントン

榊原「ん?」

望月「これ、見崎さんから。すぐ見てって」コソコソ

榊原「あ、ありがとう」
   (丸めたノートの切れ端?)

望月「さっきどこにいたの?」

榊原「トイレ。お腹痛くなっちゃてさ」ガサゴソ

「三限目の時に、第二図書室に来て。 by見崎」

榊原(三限目は……体育か。ちょうどいいや)
   (それにしても見崎、もう「いないもの」じゃないんだからサボリは――)


「恒一君、よく見崎さんと二人で抜け出してたじゃない。あれって、そういう事でしょ?」


榊原(……そういうこと、か)
   (見崎と、鳴とキス………………舌とか…………)

望月「榊原君?」

榊原「ふお!?」

望月「うわっ! ど、どうしたの? なんだかすごい顔になってたけど」

榊原「いや、なんでもないよ。ほんと」
   (いかんいかん……しかし――むふふ)

松井「……」ジー

多々良「亜紀? おーい」フリフリ

松井「え? あ、なぁに恵ちゃん」

多々良「だから、次体育だよ。更衣室いこうよ」

松井「あ、うん」ガタ

勅使河原「今日もマラソンかぁー。サカキは見学か?」

榊原「ああ。でも少し体調悪いから、保健室行こうかなって」

勅使河原「まあ一人で座っててもつまんねぇだろうしな」

望月「勅使河原君、遅れるよ。もう」

勅使河原「おーう。今行くよ。先生には言っといてやるから、ゆっくりしとけよ」

榊原「ありがと」

榊原「」スタスタ

ガララ――

鳴「……」ボー

榊原「見崎。ごめん、待たせちゃった?」

鳴「あ……ううん。私もちょうど今きたとこだから」

榊原(なんかこの会話、待ち合わせたカップルみたいだな――っといかんいかん)
   「いきなり手紙なんて驚いたよ。携帯にかけてくれればいいのに」

鳴「まだ新しいの貰ってないの。昨日の電話も、家のからだったでしょ?」

榊原「ああ、確かに」
   「それで見崎。ここに呼び出したってことは――」

鳴「うん。昨日千曳先生に話聞くって言ってたでしょ。私も混ぜてもらおうかなって」

榊原「でも何でこんな時間に? 昼休みとかでも良かったんじゃ……」

鳴「私もそのつもりだったんだけどね。昼休みとかだと、松井さんも着いてきて話なんて出来ないだろうなって」
  「朝の様子を見たら、そう思って」

榊原「ああ。なるほどね」
   「でも見崎がサボる事ないのに。僕一人でも――」

鳴「ダメ」

榊原「ダメって……」

鳴「それに榊原君もサボってるじゃない」

榊原「僕はどうせ体育は見学だから。ちゃんと許可も取ってるし」
   「そういう風に授業サボったりするから、変な噂も立つんだよ?」

鳴「変な噂? 誰に聞いたの?」

榊原「――あ。それは、えっと……」

ガラ

千曳「おや。どうしたんだ君たち」

榊原(辰治GJ)
   「先生。実は――」

仕事おわた
5時ぐらいから再開する

千曳「――なるほど。記憶がね」

榊原「松井さん、凄く辛そうで……。金木さんのことを思い出したら碌に動けないほどだったんです。今は多少落ち着いていますけれど」

千曳「ふむ」

鳴「榊原君が傍に居ないと泣き出したり、怯えてるみたいだよね彼女」

榊原「多分、合宿所を一人で逃げていたせいだと思う。あの時は間一髪で助けられたけど、恐怖とか、そういうのが残ってるんじゃないかな?」

千曳「親しかった者の死と、自分もそうなってしまうかもしれない恐怖か。――確かに、一時的にでもそれを消して安心させてくれた榊原君に依存するのもおかしくはないが……」

榊原「でも僕だっていつも彼女と一緒にいられる訳じゃありませんから――何か上手い手はないでしょうか?」

千曳「それは……正直な話、難しいだろうね。我々には文字通り手の出しようがない。適切な病院を紹介し、時間をかけて見守るしかない。彼女がそれを乗り越えるか、忘れてしまうかをね」

榊原「やはり、そうですよね」ハァー

千曳「しかし現象の改竄すら逃れる程に強い記憶だ。簡単にはいかないだろう。キミが彼女を救いたいと願うのなら、傍にいて支えてあげることだ。煩わしい事もあるだろう。無理にとは言わないが――」

榊原「いえ、煩わしいなんて。一度やろうと思ったことですから……」

千曳「そうか。強いな、君は」

鳴「私も手伝います。ね、榊原君」

榊原「うん。ありがとう、見崎」

千曳「しかし……意外だな」

鳴「え?」

千曳「いや、私は君たちが恋仲だと思っていたんだがね……。そうか、君は松井くんか。わたし」

榊原(なにいってんだコイツ)

ピーンポーン
三年三組見崎鳴――至急グラウンドまでまで――

鳴「あ」

榊原「……何かしたの?」

鳴「授業、何も言わずにサボっちゃったから。ちょっと行ってくるね」

榊原「もう。そのまま体育してきなよ」

鳴「気がむいたらね。それじゃ、失礼します」

千曳「ああ」

ガララ

榊原「……じゃ、僕もそろそろ行きますね。保健室に行く事になっていたので」

千曳「無理をしないようにな。キミはあまり体が強い方ではないんだから、余計なストレスを貯めないにしなさい」

榊原「……大丈夫です。上手くやってみます」

廊下

鳴「面倒ね……。呼び出しが無ければもう少し一緒に――」

「……誰と?」

鳴「え……?」

松井「こんにちわ、見崎さん。なかなか来ないから、先生に言われて探しにきたの」

鳴「……」

松井「ああ。でもそんな事、どうでもいいよね」
  「ねえ見崎さん」
  「今までどこで、誰と一緒にいたの?」

鳴「私はただ、気分が悪かったから保健室に……」

松井「一人で?」

鳴「ええ」

松井「……」

鳴「もういい? 早く行かないと――」

松井「…………き」ボソッ

鳴「松井さん?」

松井「……私ね。聞いてたの」
   「教室を出る前にね。恒一君が話してるの」

鳴「――」ピクッ

松井「保健室に行くって言ってたの。ねぇ見崎さん。見崎さんもいたんだよね? 保健室に。一人で」
   「でもホントかなあ……。本当に一人だったのかなぁ……?」クスクス

松井「違うよね。本当は、恒一君と二人でいたんでしょ?」

鳴「……不毛ね。私は本当に、一人でいたの」

松井「? おかしいなぁ?」テクテク

鳴「何を……」ジリジリ

松井「だって。ほら、やっぱり」クンクン
   「見崎さんから、恒一君の匂い――一杯するのに」

鳴「――なんで、榊原君の匂いなんて」

松井「するよ? とってもいい香り……」
   「そっかぁ。見崎さん、そんな事も知らないんだね」
   「特にね、首元の匂いが最高なんだよ。抱き着いて、恒一君の胸元に顔を埋めて、ずっと嗅いでいたくなっちゃう――」
   「見崎さんは、知らないのかな?」クスッ

鳴「……別に、知ったところで何の意味があるの?」

松井「意味? うふふ。要らないよそんなの。幸せなら、それで良いの」
   「恒一君の事を知る度に、幸せになっていくの」
   「優しい声も。綺麗な目も。細い指に、意外とたくましい腕や胸板も。スラリとした足、柔らかい髪」
   「触れ合った唇の感触、絡めた舌、歯の硬い感覚、唾液の味……」ペロ
   「見崎さんの知らない恒一君の事。わたしは沢山知ってるよ? 何度も何度も、シたから」

鳴「まさか、擦り寄って――無理やり」

松井「あはは。まさか……。初めはそうだったかもしれないけどね。今じゃ何もしなくても恒一君からしてくれるの。わたしを抱きしめて、顎を上げさせて、そして――」

鳴「……止めて。もう聞きたくない」

松井「なんでぇ?」クスクス
   「ちゃんと聴いてよ。わたしと恒一君が、見崎さんの居ない場所で、何をしているのか」 

松井「今日もね登校してきてすぐに二人で――」

鳴「いや……いやぁ……」フルフル

榊原「見崎、もうグラウンド行っちゃったかなぁ……」スタスタ
   「いや、見崎のことだから面倒くさがってまだその辺にいたりして」

榊原(それにしても、やっぱり時間をかけるしかないのか……)
   (現状維持に努めて、少しずつ記憶の風化を待つしか)


「いや……いやぁ……」


榊原「!」
   「この声、見崎!?」
   「あっちか!」ダダダー

榊原「見崎!」

鳴「あ……」

松井「恒一くん!」

榊原「松井さん……これどういう事? 何で見崎が泣いてるの?」

松井「んふふ。いつもみたいに呼んで? そしたら教えてあげる」

鳴「いつも……?」

榊原「ッ――! ……あ、亜紀。これでいい?」

鳴「!」

松井「あぁん、ダメ。もっと愛を込めて」

榊原「亜紀。巫山戯てないで教えんぐっ!?」

松井「じゅる、んん――じゅ、ちゅる……んぁ……んぐ」

鳴「あ、あ……」

鳴「……」ダッ

榊原「ん――ま、待って! 見崎!」

松井「こういう事。わたしたちが愛し合ってるって。恒一くんはわたしのだった、教えたの」ギュー

榊原「放して! 松井さん!」

松井「もう。また名前……。ま、いいか」
   「でも放してあげないよ? 恒一君はわたしのなんだから」

榊原「……! いい加減にし――」


松井「約束したよね」
   「破ったら、酷い事になるかもって言ったよ」


榊原「」ゾクッ

松井「今回は、あれぐらいで許してあげる」ニコッ
   「でも、また今度あんなことがあったら――」

多々良「亜紀ー? 何して――って」

松井「んふふ。じゃあわたしも行くね? 休み時間、迎えに行くから」
   「――見崎さんの所、行っちゃ嫌だよ?」

タタタ

榊原「……」






そして、三日後――

教室

勅使河原「最近見崎の奴見ねぇなぁ」

望月「うん。学校に連絡もないみたいだし……榊原君は――」

ガラガラ

松井「――でね、そしたら――」

榊原「あはは」

イチャイチャ

勅使河原「毎日松井とべったりだもんな。くそー、羨ましいぞサカキ!」

望月「……でも、榊原君なんだか様子おかしいと思わない? 無理してるみたいな、焦ってるみたいな感じがするよ」

勅使河原「んー……確かに。あの鳴ちゃん鳴ちゃん言ってたサカキが一言も話題に出さないのは変だよなぁ」

望月「でしょ?」

望月「勅使河原くん。それとなく聞いて来てよ」

勅使河原「うーん。でも俺松井に嫌われてるらしいしなぁ。お前行ってこいよ」

望月「僕も何か警戒されちゃってて……」

勅使河原「そういえばここ何日かサカキとまともに話してねぇな」

望月「すぐ松井さんとどっか行っちゃうからね」
   「彼女をどうにかしないとね」

勅使河原「――お! 俺いーこと思いついた」

望月「え? どんなの?」

勅使河原「ふふ。将を狙うならまずは馬からだ。そして馬を狙うなら――多々良から、ってな」ドヤァ

望月「うわつまんねぇ(ああ、成程ね)」
   「確かに多々良さん松井さんと良く話してるし、事情を話せば協力してくれるかも」
   「それじゃ折を見て話そう。くれぐれも松井さんのいるときにはやらないでね」

勅使河原「おう!」

昼休み

榊原「亜紀、行こうか」

松井「うん!」ギュー


勅使河原「よし行くぞ」コソコソ

望月「おっけー」コソコソ


多々良「え? 話?」

勅使河原「おう。ちょっと来てくれね?」

多々良「ごめん私勅使河原はちょっとタイプじゃないから……」

望月「ぶふぅー」

勅使河原「ち、ちげーよ! 松井とサカキの事で話があるんだって」

多々良「! ちょうど良かった。聞いて欲しいことがあるの」
     「ここじゃなんだから、外出ましょ」スタスタ

勅使河原「ま、待てって」

望月「残念だったね」

勅使河原「うるせー!」

多々良「とりあえず、そっちから話してもらえる?」

望月「うん。あのね、ここ最近の榊原君と松井さんの事なんだけど」

勅使河原「あいつら最近おかしくねぇか? 何か見てて不自然っつーか」
      「なーんか見てて「ん?」ってなるんだよなぁ」

多々良「それで?」

望月「松井さん、最近変わった様子なかった? 些細な事でもいいんだけど……」

多々良「……あったわ。三日前の体育の時間」

勅使河原「おお! どんなんだ?」

多々良「あの日、榊原君と亜紀が抱き合ってるの見たの。その時のね、表情が……」

望月「表情?」

多々良「うん。あのね、そのときの亜紀――すごく、怖かったの」

勅使河原「怖かったって……」

多々良「なんて言うんだろう……口は笑ってるのに、目が笑ってないの」
    「それでね、榊原君の方は悔しそうな、悲しい顔してた」
    「それがどうしても気になっちゃって」

望月「うーん……」

多々良「ごめんね。大した話じゃなくて」

勅使河原「つーか体育の時間って……なんでそんな時に」

多々良「あぁ。授業始まって、見崎さんがフラッと居なくなっちゃったの。私たちは保健室かなー? とか思ってたんだけど、先生が誰か探してこいって言い始めて」

勅使河原「それで松井が探しに行ったと。んでその時にサカキと」

多々良「うん。放送でも呼んでたでしょ?」

勅使河原「ああ、そういえば……」


望月「ちょっと待って」

.     ′          /         ヽ ゚:.  .
    /          |: . / ./|    /  .  ト、 ゚.  :.
.   /        |: / ://! / , /.:   : ト、! ゚: :.  :.
   ′   .       |:' ///〃 // / : i:. | || ゚. !  :
   |   :       |: /l」/_儿// /: .: ハ:: |_|l  |:..|:  |
   |.  : :       l/,.ィ竓斥、 ー、/ ノ_」 リヽ.|::.|:  |
   |:  : :i     :  |ゞ r゚f::::j.}ヾ     ィ竓ミ、!イ  !
   |:  : .::l     :  | .乂辷ソ        ん::i| 〉.:  ′
   |: .: .:::|  :  :  |              夊ン '/:゙  |
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   ノ:::: :::::::::::. :::::.  : |:.      / ::::|::::::|::::::|:::::::| ::  │
  /.:::: ::::::::/ム::::::.  ゚. :.\__ />、::|::::::|::::::|:::::::| ::.  ||

  /.:::::_,..イi:i:i:ム::::::.   |  ス〕「i l:::|::::::|::::::|:::::::| :::. ∥
-‐ニ壬三/i:i:i:i:iム::::::. :. ゚。/:. 又l |心、::|::::::|:::::::| ::::.  |
ニニニ三/i:i:i:i:i:i:iム::::.:::.. ゚v:.:.|、:.Ⅴ\i:i≧-、__:::| :::::. 八

多々良「どうしたの?」

望月「松井さんが榊原君と抱き合っていたのが三日前で、その時彼女は見崎さんを探しに行ってたんだよね?」

多々良「ええ」

望月「見崎さんが学校来なくなったの、その次の日からだよ」

勅使河原「それが何か関係あるのかよ?」

望月「あるに決まってんだろ。多々良さん、その時見崎さんはその場にいた?」

多々良「……居なかった」

望月「僕あの日、マラソン中に女の子が走って校門から出るの見たんだ。遠目だったから断言は出来ないけど、見崎さんだった」

多々良「たしか見崎さん無断早退したって――まさか」

望月「うん。多分そうだよ」

勅使河原「つまり……どういう事だってばよ」

裏をかいて江藤さん√で

望月「見崎さんは、見ちゃったんだよ。授業中にも拘わらず抱き合う榊原君と松井さんを。それでショックを受けて学校に来なくなったと」

勅使河原「おお、成程なぁ。でも推測だろ? それ」

望月「それはそうなんだけど……」


多々良「――思い出した」


勅使河原「あ?」

多々良「亜紀を探してた時、「見崎」って叫び声が聞こえたの。遠かったからうろ覚えだったんだけど、今思えば榊原君の声だったよ」

望月「……これで確定だね」

勅使河原「マジかよ。あの見崎がそんな事で……」

多々良「あんたそんなんだからモテないのよ」

望月「乙女心を考えろよ童貞」

勅使河原「ま、まあこれで見崎の件については分かったとして……問題はあいつらだろう。何の解決もしてねえぞ」

望月「それはもう本人たちに聞くしかないよ」
   「多々良さん。ありがとうね。助かったよ」

多々良「いいよ。友達の事だしね」
     「また何か分かったら連絡するから、番号教えてよ」

勅使河原「お、俺のも」

多々良「いらない」

望月「じゃあ、はい。これね」

多々良「うん」
     「じゃ教室戻ろうかな。またね」フリフリ

望月「うん」フルフル

勅使河原「」ズーン

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松井さん
http://i.imgur.com/0dYYI.jpg

空き教室

榊原「……」ボー

松井「こういーちくん」スリスリ

榊原「ん? どうかしたの亜紀」

松井「えへへ。呼んでみただけ」クンカクンカ

榊原「そう……」
   (あれから僕たちは一日の殆どを共に過ごしている。朝は早くに松井さんを迎えに行き、放課後は彼女を家まで送り届けて。そのまま部屋でねだられるままに体を重ねる)
   (その甲斐もあって、松井さんの記憶は急速に安定していっているようだ。少なくとも僕と離れても取り乱すような事は無くなった……多分)
   (それでも油断は出来ない。一体何が切っ掛けで記憶が戻るか分からないのだ。慎重に、彼女の心を乱さないようにしなければ)
   (でも――)

松井「恒一君?」ヒョイ

榊原(見崎――キミに逢いたい)

松井「ちゅ」

榊原「ん――。どうしたの?」

松井「恒一君反応してくれないから。お姫様のキスで正気に戻してあげたの」ギュー

榊原「くすっ。ごめんね亜紀。今日の放課後はどうする?」

松井「うーん。いつもみたいにしたいんだけど、今日は病院の日だから。お母さんが迎えに来るらしいし、学校でお別れ」

榊原「そうなんだ」

松井「寂しい?」

榊原「うん。寂しいな。でもまた明日会えるから。亜紀は?」

松井「寂しいよぉ」ギュギュー 
   「だから、今のうちに恒一君の全部頂戴?」チュ

榊原「うん。亜紀……目、瞑って」

松井「ん――んちゅ、ちゅ……じゅるる」

榊原(……)

放課後――校門

松井「じゃあね、恒一くん。また明日ね」ニコニコ

榊原「うん。気を付けて」ニコッ

ブルル

榊原「…………ふう」
   「さて、今からどうしようかな――」


勅使河原「おーい。サカキ!」

望月「今帰り? 僕らもいいかな?」
   「ちょっと、聞きたいこともあるし」

榊原「――うん。いいよ。答えられる範囲でいいのなら」

川原

望月「合宿の記憶かぁ。確かにあれは、もう思い出したくないなぁ」

勅使河原「俺も、風見の事以外はほとんど覚えちゃいねぇ。惨劇が起こったってのは理解してても、火事って印象の方が強いぐらいだ」

榊原「強い記憶があれば改竄を免れられるらしいけどね。僕と見崎はまだ殆ど覚えてるし」

勅使河原「……どんなんなんだろうな。松井の奴」

望月「勅使河原くん……」

榊原「あんまり気にするなよ。松井さんならともかくお前に抱きつかれるなんて冗談じゃない」

勅使河原「――サンキューな」

望月「ねぇ、松井さんの記憶ってどれぐらいで消えそうなの?」

榊原「多分あと一週間……長くて一ヶ月、かな?」
   「まあ上手くやるよ」

勅使河原「体を使って記憶を消す、か。何かイヤらしいなぁサカキ」ニヤニヤ
      「鳴ちゃんに知られたら事だぜ」ニヤニヤ

榊原「……………………もう遅いよ」ズーン

望月「さ、榊原君!?」

勅使河原「さ、サカキ!? 大丈夫か!?」

勅使河原「つまり、見崎に関しちゃだいたい俺らの予想通りだってことか」

望月「抱き合って愛を呟かれてるのを間近で見せるなんて……」ムフー

榊原「うん。ごめんね、心配かけて」

勅使河原「ばーか。それを言うのは俺たちにじゃねぇだろ」
      「逢いにいけよ、鳴ちゃんに。逢いたいんだろ?」

望月「多分見崎さんも待ってると思うよ?」

榊原「そうしたいのは、山々なんだけどね……」


「見崎さん、死んじゃうかもよ?」


榊原(ここで下手に動けば、また見崎に危険が及ぶかもしれない。松井さんの記憶が戻る可能性もある)
   (でも――)


「榊原君」


榊原「見崎……」

おやすみ

見崎なんていらなかったんや!

>>421

      ヽ、,jトttツf( ノ         /  /:::::.::::::: .:::::::::: .::/:::::::. .:::: ::.::::. :.     ゚.
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   ``ミミ,   i'⌒!   ミミ=  /    .:::::::::::::::::::::|_,ィf≠ミ ヾ:|:::/!::.} l|゙|:: /:::: .    :.
  = -三t   f゙'ー'l   ,三`  /     /:::::::::::::::::::i≠ yr=ミ:、  |:/ |:/i | }::/|::::: .:     }
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>>420>>1じゃないよな?
ちゃんと書き切ってくれるよな?

>>423
ごめんね今日も仕事なんだ
帰宅次第書いて終わらせるから許してね

松井って誰だっけ

>>431
http://i.imgur.com/UUySp.jpg

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挙手

見崎とかどうでもいいから松井さんが幸せになれるように保守

>>498

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     昌 |: ̄ ̄ ̄ ̄:| 昌
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このまま1が戻らずに落ちたら松井さん大勝利

やっと仕事オワタ
帰るお

>>548
木村「待ってたぜ!」

>>548
松井「チッ…あのままにしておけば私が…」

鳴「…………早く戻ってきて…お願い。」

再開されずに落ちたら>548は偽者で見崎鳴大敗北

帰宅

風呂←
そろそろ書くか

希望は捨てない

勅使河原「何迷ってんだよ。さっさと会って、浮気してごめんなさい! って言えばいーじゃねぇか」

望月「そうだよ榊原君。見崎さんも待ってるよ、きっと」

榊原「……会うと、また見崎を危険に晒すかもしれない」
   「それにもし見崎に、拒絶されたら……」

勅使河原「サカキ……」

望月「……榊原君!」

バッチーン!

榊原「痛っつ!」

勅使河原「お、おい望月!?」

>>572
木村「お帰り」

                       _ _   ____
  ┏┓  ┏━━┓      / ) ) )/ \  /\.         ┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃      {   ⊂) (●) (●) \      ┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━|   / ///(__人__)/// \━━┓┃┃┃┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┃    !   !    `Y⌒y'´    |  ...┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┗┛┃┃┗━━|   l      ゙ー ′   ,/.━━┛┗┛┗┛
  ┃┃      ┃┃      |   ヽ   ー‐    ィ         ┏┓┏┓
  ┗┛      ┗┛      |          /  |   .       ┗┛┗┛
                      |         〆ヽ/
                      |         ヾ_ノ

望月「なにを言ってんだよ! 拒絶されるかもなんて、逃げてるだけじゃないか!」
   「僕の……見崎さんの好きな榊原君は、現象にだって立ち向かう強い人で、泣いてる人を見捨てたりしない優しい人で――きっとそんなキミだったはずだ!」
   「それなのに、一回恥ずかしい所見られたぐらいで! 今も泣いてるかもしれない見崎さんを見捨てるのか!」
   「それでいいのか! 恒一君!」

勅使河原「そ、そうだぜサカキ! このまま見崎に嫌われたままでいいのかよ!」

榊原「ぼ、僕は……」

望月「もう君の心は決まってるはずだ! 行ってこい榊原君!」

榊原「うん! ありがとう二人とも!」

ダダダー

望月になら掘られてもいい

望月「ふう……」

勅使河原「やるじゃねーか望月!」

望月「好きな人の恋路だからね。応援してあげるのが当然だよ」

勅使河原「だな!」

望月(頑張ってね榊原君――そして見崎さん)
   (今回は譲ってあげるよ。でももしまた、君が榊原君と離れたその時は――)

勅使河原「サカキー! 頑張れよー!」

夜見の黄昏の、うつろなる蒼き瞳の

榊原(ここに来るのも久しぶりだな……)
   (危険な目にあわせるかもしれない。拒絶されるかもしれない――でも! 今は見崎に会いたい! 話したい!)
   (誓ったじゃないか、見崎を守るって)

榊原「……よし。まずは天根さんに見崎が居るか聞いて鳴「」ガチャ

榊原「あ」

鳴「……あ」

榊原「ひ、久しぶりだ鳴「」ダッシュ

榊原「ま、待って見崎!」ダッシュ

榊原「待って見崎! 話を聞いて!」

鳴「いや!」

榊原「違うんだ! あれは――治療なんだよ!」

鳴「」ダッシュ

榊原「な、何で逃げるんだよ!」

鳴「知らない!」

榊原「――だったら」Start Up

鳴「あ!」ガシッ

榊原「捕まえたよ」Time Out

鳴「だ、だめ! 放して!」グイグイ

榊原「……ごめん」

鳴「――ッ! 何で謝るの!」

榊原「だって、見崎を泣かせちゃったから……」

鳴「なんで、何で榊原君は――」
  「そんなに、他人のことばっかり……」グスグス

榊原「み、見崎!?」オロオロ

鳴「ぐすっ」ゴシゴシ
  「」キリッ

鳴「……とりあえずいつもの公園にでも行きましょ。ちゃんと話、聞くから」

榊原「う、うん」

公園

榊原「落ち着いた?」ブランコー

鳴「私はいつでも落ち着いてる」ブランコー

榊原「ははっ。……じゃあ、聞いてくれる?」

鳴「」コクリ


そして僕は話した。ここ最近の僕と松井亜紀の事を全て。今更隠し立てできる事ではないし、鳴が聞いてくれると言ったのだ。不誠実な事はしたくなかった。
何度か彼女の反応を窺いつつ、話終わる頃にはすっかり日も落ちてしまった。


榊原「――こんな所かな。聞いてくれてありがとう見崎」

榊原「あの日は騎乗位で2回中出しさせられてそのまま口でお掃除されながらまた搾り出されて~」

鳴「」

鳴「……ごめんなさい。少し、混乱してるから」

榊原「ううん。結構急いで話しちゃったからね。ゆっくりでいいから、見崎の話しも聞かせてくれる?」

鳴「うん」

榊原「あの時、松井さんと話してたよね。何か言われたの?」

鳴「さっき言ってた事を、いやらしい表現で伝えられたの。あの時は少し、ほんの少しだけ気が動転してしまっただけ」
「二度も聞くことになるなんて思わなっかたけど」ジトー

榊原「ごめんね。でももう見崎に隠し事はしたくなかったから。今度は大丈夫?」

鳴「私も学校行かないで何もしてなかったわけじゃないもの。色々考えて、きちんと納得した」

榊原「納得?」

鳴「初めは嘘だ嘘だって思ってたけど、落ち着いて考えたら、ね」
  「榊原君、困った子にお願いされちゃったら何でもしちゃいそうだもの」

榊原「そ、そんな何でもってわけじゃ」

鳴「言える?」ズイ
「しない、って。言える?」ズズイ

榊原「…………言えない、かもしれない」

鳴「でしょ?」ドヤァ
  「榊原君は、初めてあった時からそうだよね」
「弱った娘にすぐ寄っていくっていうか、すぐに手を出して」
「なんなの? 狙ってやってるのなら、やめたほうがいいよそれ」
「いつか複数の女の子から刃物でグサって」

榊原「み、見崎。もうそのへんで……」

鳴「却下します。いい機会だし、ちょっと言わせて」
  「そもそも――」ペラペラ

榊原(ちょっとじゃないじゃん……)
   (――でも、なんだか楽しいような、嬉しいような)
   (嗚呼、やっぱり僕は――)

鳴「でもやっぱり、一番ダメだったのは私に話しかけちゃった事」
  「聞きたかったんだけど、なんであの時私に話しかけようだなんて思ったの?」

榊原「あの時って?」

鳴「屋上で絵を書いてた時。私あの時結構酷い事言っちゃったと思うんだけど、その後もずっと話しかけてきて……」

榊原「あはは。そうだね――初めて会った時の事、覚えてるよね?」
   「あの時は、なんだか凄い事を言う子だなぁって思った」

鳴「? 私なんか変な事言った?」

榊原「(やっぱり自覚はないのか……)まぁそれは置いておいて」

鳴「むぅ」

榊原「次に教室で君を見つけた時、なんでか話してみたくなったんだ」
   「それだけ」

鳴「……なんとなく答えになってないと思うんだけど」

榊原「あはは。一目惚れだったのかもね」

鳴「ひとッ!?」

榊原「見崎? 僕なんか変なこと……あ」

鳴「馬鹿!」

榊原「ご、ごめん!」

鳴「今日は特別に許します!」

榊原「ありがとう!」

榊原「え?」

鳴「え?」
  「………………あ///]

鳴ちゃんかわいい

書いててイライラしてきた
ちょっと抜いてくる

榊原「見崎……」スッ

鳴「待って、ちょっと、今私変な顔で」

榊原「見崎」ギュ

鳴「あ……」

榊原「見崎。見崎、見崎、見崎」ギュー

鳴「さかきばら、くん……」ギュ

榊原「見崎。もう少しだけ、待っててくれる? 今度はちゃんと、堂々と言うから」

鳴「……また、松井さんの所、行っちゃうの……?」

榊原「――うん。やっぱり、彼女をこのままにはしておけない」
   「でももう見崎を泣かせるようなことは絶対にしないから」
   「必ずまた、キミとこうして。そして――」

鳴「……絶対?」

榊原「うん。絶対に」ギュ

鳴「約束だよ?」ギュ
  「もし、わざとじゃなくても……私、許さないから」

榊原「約束するよ。――賭けても、いい」

鳴「じゃあ、約束の証を」
  「ちゃんと、信じさせて……?」スッ

榊原「……見崎」

目を閉じた鳴へ、僕は唇を寄せて――


「あ、あんまり押さないでよ」
「おお! おお! 行くか!? イっちまうのか!?」

榊原「………………」

鳴「………………」

榊原「…………場所、変える?」

鳴「…………ううん。今度にしましょ」サメー

榊原(コロス)

鳴「そんな残念な顔しないでよ。……私だって、したかったのに」
  「それにちゃんと信じてるから。ね?」

榊原「(デモコロス)うん」

鳴「じゃ、またね。明日からはちゃんと学校行くから」パッ

榊原「うん。また明日」

鳴「おやすみ、榊原君」スタスタ

鳴「……」ピタッ

鳴「やっぱり」スタスタ

榊原「? どうしたの?」

チュッ――

榊原「!?」

鳴「じゃ、じゃあね」スタタタ

榊原「……」ポワー

榊原「――はっ!」
   「危ない……いきなりすぎるよ見崎」ウヘヘ
   「でもこれで証は立った訳だし。明日からは――」
   (とりあえず、僕も帰ろう。でも何か忘れてるような……気のせいかな)スタスタ


望月「あ……二人とも帰っちゃったよ」

勅使河原「も、ももも望月! やったよな? あいつらやってたよな!? くー。羨ましいぜサカキー!」ムッハー

望月「うぜぇ……。ほら、僕らも帰ろうよ。今日僕ん家泊まるんでしょ?」

勅使河原「おう! でも俺興奮しちまって寝れねぇかも!」

望月「寝かせないよ?」

勅使河原「お! いいな、今日は徹夜でゲームでもするか?」

望月(これだから童貞は――でもそれも今夜までだよ)
   「うん。じゃ、行こっか」ニコッ

翌朝

松井「おはよう恒一くん!」

榊原「おはよう亜紀。ごめんね、少し遅れちゃって」

松井「ふふ。寝坊? 夜更しはダメだよー?」

そう言ってクスクスと笑う彼女に、もはや先日までの陰鬱とした雰囲気は無縁だった。直接迎えに行かなくとも、自分から外に出て学校へ行けるようにもなっている。
待ち合わせ時間に遅れた僕を笑うぐらいの余裕もある。回復は順調だ。後はいつ、僕と離れて居ても平気になるか――。それもまた、遠い話ではないのだろう。

榊原「ちょっとね。さ、送れるといけないし行こうか」

松井「はーい」ギュ
   「……あれ?」

榊原「? どうかしたの?」

松井「……ううん……なんでもない」ギュ


――そんな、余りにも致命的な油断が、いつの間にか僕の中にあったのだ。

ご飯食べてくる
今夜中に終わらせる

校門

望月「ふふ。ここだと昨日の事を思い出すね、直哉」

勅使河原「オシリガコウモンガアンナフウニメクレルメクレチャウ」

望月「素敵な夜だったよ……」

榊原「おはよう。今日は二人揃って登校か」

望月「榊原君。松井さんも、おはよう」

松井「」ペコッ

勅使河原「アアヤメロソンナトコロニニンジンナンテハイルワケ」

榊原「勅使河原? 風邪か?」

望月「ああ、昨日は一晩中ハダカだったから」

榊原「まだ暑いからね」

鳴「……」スタスタ

望月「あ。おはよう見崎さん」

鳴「おはよう」チラッ

榊原「お、おはよう」
   (目が合せずらいや。松井さんに気取られないようにしなきゃ)

鳴「……おはよ。松井さんも」

松井「……オハヨウゴザイマス」

勅使河原「アッー」

鳴「? 勅使河原君は……風邪?」

望月「うん。昨日は一杯汗かいて、そのまま寝ちゃったから」

鳴「まだ暑いものね」

望月「見崎さんこそ風邪でも引いてたの? 三日も休むなんて」

鳴「まぁね。でももう大丈夫だから」

望月「あまり無理しちゃ駄目だよ?」

鳴「昨日栄養沢山とったから」チラッ

榊原「へ、へぇ……」
   (なんだこれ。頼むからニヤついてくれるなよ僕の顔筋)

望月「それは良かった(このアバズレが)」

松井「……」ギュ

勅使河原「キノウハオタノシミデシタネ」

鳴「それじゃ。私先行くね」スタスタ

望月「僕らも行こうか直哉」テクテク

TSGWR「ムネニカケテムネニ」ブツブツ

松井「わたしたちも行こ」グイ

榊原「え? でもそっち教室じゃ――」

松井「いいから。少しだけ、ね?」

榊原「で、でも最近ちょっとサボり過ぎて千曳先生に注意されてるんだ。今日はもう教室行こう?」
   「アレは、何時でも出来るから」

松井「……うん。恒一くんがそう言うなら」

榊原「(べネ)じゃ、教室まで手、繋いで行こうか」

松井「うん」ニコッ


松井「やっぱり……ふふ」

教室

千曳「――で、あるからして平成ライダーシリーズ最高傑作は555であると……」

松井「」カリカリ

榊原(授業も普通に受けてるし……本当にあと一歩だな。その一歩がとてつもない大きさなんだけど)
   (まあ焦って良くなるわけでもないしなぁ……とりあえずアレの対策を練らないと)

鳴「」ボー

榊原(見崎は相変わらずか)クス

松井「……」ジー

多々良「? 亜紀?」

松井「……い」

多々良「え?」

千曳「余所見は関心しないよぉ」

多々良「す、すいません」

松井「」カリカリ

休み時間

榊原(トイレ行こ)

ガララ

松井「……こういちくん」

多々良「亜紀? どうしたのさっきから。体調悪いの?」

松井「恵ちゃん」

多々良「え?」

松井「わたし、がんばるから」
   「もう、なくしたりしないから」
   「うふふ。ふふ。うふふふ」

多々良「――うん。頑張ってね」
    (これは……)

昼休み

MTZK「ウチさぁ、屋上……あるんだけど……弁当たべない?」

TSGWR「アアーイイッスネェー」

松井「恒一くん。おべんと一緒に食べよ?」

榊原「うん、是非」

多々良「あ、じゃあ榊原くん私の机使いなよ。私ちょっと行くとこあるからさ」

榊原「そう? ありがとね多々良さん」

松井「今日のお弁当はね、私が作ったの……。恒一くん、食べてくれる?」

榊原「へぇ、すごいね松井さん」

松井「趣味なんだぁ。前はね、杏ちゃんにも作ってあげたりしてたの」

榊原「金木さんに?」

松井「うん。杏ちゃんは……もう、居ないから」
   「その代わり恒一くんに、沢山作ってあげるの」
   「杏ちゃんはね、わたしのご飯美味しいっていっつも言ってくれてね? わたしをお嫁に貰う人が羨ましーって」
   「恒一くんは、どうかな?」

榊原「そうだね。亜紀のお婿さんは、幸せだろうなぁ」

松井「はい。あーんして?」ヒョイ

榊原「あ、亜紀、自分で食べられるから」

松井「えい」ズボ

榊原「むぐ……あ、美味しい」モグモグ

松井「ホント?」

榊原「うん。凄く美味しいよこの唐揚げ。冷えてるのにサクサクしてて、味もしっかりついてる」
   「そっちの煮物も貰える?」

松井「えへへ。はい、あーん」

榊原「むぐむぐ――うん、これも美味しいよ。亜紀は料理上手だね」ニコ

松井「そ、そんなに褒めないでよぉ」テレテレ

榊原「それじゃあ……はい。お返しに僕のお弁当あげるね」
   「実は僕のも手作りなんだけど」

松井「へぇ、恒一くんって料理も出来るんだ」

榊原「そんなに意外かなぁ……。やっぱり男が料理するのって変?」

松井「ううん。ステキだよ」
   「はい。あーん」アー

榊原「あはは……はい」ヒョイ

松井「うーん。美味しいよあん――恒一くん」ニコ

榊原「良かった。口に合ったみたいで」ニコ
??「良かったー。不味いなんて言われたらどうしようかって」

松井「ねぇもう一……く、ち……」ポロポロ
   「あ、あれ?」ポロポロ

榊原「あ、亜紀? どうしたの!?」

松井「ち、違うの。これ、恒一くん、ちが、う、の」ポロポロ
   「わかんない。これ、なんで、なんで」

ナンダナンダー ドーシター マカセロー

榊原「と、とりあえず保健室行こう? どこか悪いのかも」

松井「うん――ごめん。ごめんね」

榊原「大丈夫。大丈夫だから」ギュ
   (なんだ。何でいきなりこんな)

松井「ごめん、ごめんね」ブツブツ

「ごめんね。杏ちゃん」


屋上

多々良「ここにいたのね」

望月「突然だったからびっくりしたよ」ゴソゴソ
   「それでどうしたの? 松井さんの事でしょ?」ハキハキ

多々良「……勅使河原はなんでお尻丸出しなのよ」

勅使河原「モームリ」

望月「」ニコッ
   「それでどうしたの? 松井さんの事でしょ?」

多々良「(暑いのかしら?)ええ。そうなの」
     「あの子ね、頑張るって言ってたの」

望月「頑張る?って、なにを?」

多々良「分からない」フルフル
     「でもね、頑張るって言った時の表情が」

望月「――前に見たのと一緒だったと」

多々良「うん。だから一応、あなたたちにも伝えた方がいいかなって」


望月(頑張る……? 一体なにを?)
   「松井さんは今何を?」

多々良「榊原君と教室にいるわ。そういえばあの時も、榊原君の方をじーっと見てた」
     「ねぇ。亜紀、大丈夫なのかな? やっぱり杏がいないと……」

望月「(恒一きゅんを独り占めしといて贅沢な)とりあえず今は様子を見よう。学校に居る間は派手なことはしないだろうし……」
   「放課後にもう一回、話し会おう。また何かあったら」

多々良「うん……」


??「亜紀は可愛いなぁ」

「杏ちゃんは美人だよねぇ」

??「私は美人とかより可愛いって言われたいんだよー」

「くすくす」

??「なんで笑うんだよー」

「杏ちゃん、可愛いよ」

??「……恥ずかしいな、これ」

「かわいい」

??「へへ。亜紀も可愛いぞー」

「ふふふ」

??「逃げよう亜紀」

「でも、死者を死にって……」

??「馬鹿。ほんとに見崎が死者か分かんないのに、殺そうだなんてダメだよ」
   「それに榊原が火事だって言ってたし。とりあえず外に――」

「あ」

??「どうした?」

「部屋に忘れ物しちゃった」

??「馬鹿! そんな事言ってる場合じゃ」

「でもあれ、杏ちゃんから貰ったやつだから……」
「大丈夫。すぐに追いつくから先に」

??「あー……もう、早く部屋行くよ。あんた危なっかしいから、一人にしといたら心配で死んじゃうよ」

「――うん。ありがとう」ニコ

「ごめんね。わたしがモタモタしなっかたら……」

??「ほら、そういうこと言うな! 本当に死んじゃうよ!?」
   「それに、あんたが居なかったら、誰が私を守るんだよ!」

「杏ちゃん……」

??「私が亜紀を守るから、亜紀が私を守るの。そしたらほら、無敵じゃん?」ニコ

「――うん。そうだね」ニコ


――――ザクッ

保健室

松井「――」パチ
   「あれ……? ここ……」ムクリ

榊原「――おはよう、亜紀」

松井「こういち、くん」
   「あれ? なんで……」

榊原「いきなり倒れたんだよ。気分はどう? 先生が居ないらしいから、とりあえずベッドまで運んだんだけど……。今水持ってくるから、少し待ってて――」

松井「いや!」
   「水なんていいから、一緒に居て?」
   「そしたら、無敵なんだから」
   「もう、絶対に、放さないから」

榊原「亜紀……」

松井「恒一くん。恒一くんは、わたしが守ってあげるから」ギュウ
   「もうわたしなんて守らなくたっていいから」
   「一緒に居てくれるだけでいいから」

授業中

鳴(結局、二人とも戻って来なかったな……)
  (約束もしたし、証も、ちゃんとしたし。大丈夫だとは思うけど)
 (――もしかして、今頃二人で……)

  (……嫌な想像しちゃった)フー
  (これが終わったら放課後だし、こっそり様子を見に行ってみようかな)

鳴「……いない者の方が楽だったなぁ」ボソ

放課後

松井「」スースー

榊原(よく寝てる……)
   「もう放課後だし、とりあえず鞄とって来るよ」ナデナデ

ガララ

鳴「あ」
榊原「あ」

榊原「……やあ」ニコ

鳴「うん」ニコ
 「松井さん、どんな感じ?」

榊原「少し混乱してたみたいだけど、今は良く寝てるよ。そろそろ帰ろうと思って、教室に鞄を――」

鳴「」スッ

榊原「あ、これ僕の鞄。とってきてくれたの?」

鳴「」コクリ

  「もしかして、一緒に帰れるかなって思って」
  「ま、榊原にその気はなかったみたいだけど」ジトー

榊原「あ、あはは」アセアセ

鳴「何で焦るの」

榊原「別に、焦ってるとかじゃ」
   「ねえ見崎。一つお願いしてもいい?」

鳴「内容によるけど」

榊原「……トイレ行きたいんだけど、ちょっと松井さんの様子見ててくれない?」

鳴「」フー
  「もう。早く行って来て」

榊原「う、うん!」タタタ

鳴「……ほんとに、何してたんだろ」ハァ


松井「」ジー

トイレ

榊原「ふぅ……」
   「そういえば見崎、僕の鞄しか持ってきてなかったな」
   「一回教室行くか――」

教室

ガララ

榊原「あれ? 望月に勅使河原、まだいたのか。それに多々良さんも」

多々良「榊原君、亜紀は?」

榊原「保健室で寝てるよ。今から帰ろうと思うんだけど……」

望月「見崎さんは一緒じゃないのかい? 確かキミの鞄を届けに行ったはずだけど」

榊原「ああ。見崎なら今松井さんを見ててもらってるよ」

多々良「え?」

榊原「? どうかしたの?」

望月「それやばいよ」

多々良「実は――」カクカクシカジカ

榊原「頑張る……?」


「死んじゃうよ?」
「見崎さん、死んじゃうよ?」


榊原「――しまった!」ダッ

多々良「榊原君!?」

望月「僕らも行こう!」

多々良「う、うん!」

勅使河原「イキスギィ!」

榊原(何をやってるんだ僕は!)
   (昨日の事で脳味噌緩んでたのか……クソッ!)
   (見崎――松井さん!)

ダダダー

保健室

榊原「! これって、僕と見崎の鞄……」
   「なんでこんなとこに」

ガラ

榊原「見崎! 亜紀!」

シーン

望月「榊原君! 二人は?」

榊原「居ない……」

多々良「亜紀……まさか本当に……」

???

鳴「――どうしたの? こんな所に連れてきて」

松井「? あはは。まだ気づかないの? 意外と鈍いのかなぁ?」クスクス
   「そうやって、恒一君も騙したの?」

鳴「何を」

松井「今日ね、恒一くんからまたアナタの匂いがしたの」
   「アナタが消えてから一回もしなかった、雌猫の……イヤらしい臭い」
   「くさい、くさいの。鼻が曲がっちゃいそう」クスクス

鳴「……確かに、昨日榊原君と会ったわ。けどそれは、私が病院に行った時に偶然――」

松井「あれぇ? おかしいなぁ?」
   「昨日は、わたしも病院に行ったんだけど。見崎さんの事なんて見なかったよ?」

鳴「っ! ……それは、たまたま入れ違いになっただけ」

松井「でも、恒一くんと病院で会ったんでしょ?」
   「それまで病院にいたんだよね?」
   「昨日はわたし、お母さんの車で病院に行ったの。恒一くんより、ずっと早く病院に着くよ」
   「恒一くんが病院に行くまでそこに居たアナタとは、絶対に入れ違いになんてならないよ」クスクス

鳴「……」

松井「嘘は駄目だよ? それもすぐバレちゃうような嘘はね?」
   「まぁでもいっか。――ふぅん。会ったんだ。わたしの恒一くんと、わたしの居ない間に、二人っきりで」


鳴「……あなたの榊原君じゃない」

松井「あ?」

松井「なに言ってるの? 恒一くんはわたしので、わたしは恒一くんのモノなの」
   「二人で一人なの。無敵なの」

鳴「違うわ。無敵なんかじゃない」

  「片方に寄りかかるような絆が、強いなんて有り得ない」
  「私は繋がりなんて苦手で、あなたみたいに榊原君と深く繋がった事もないけど」
  「それでも、違うって――そう思う」

松井「……ふふ」
   「ふふふ」
   「うふふふふふふふふふふふ」

鳴「……」

松井「もういいや」
   「本当はもうちょっとお話するつもりだったんだけど」
   「もういい」

鳴「……」ジリッ

松井「あの時みたいなのも、もう効き目なさそうだし」
   「だから、仕方ないよね」
   「恒一くんは、わたしを守ってくれる。凄くステキで、カッコいい人」
   「その人を守る為だもん。そうすれば、無敵なんだから」ニヤァ

鳴「待って。何を言ってるの? 落ち着いて」

松井「見崎さんは、いつも落ち着いてるよね」
   「それとも、それもフリだったり?」

鳴「……私だって混乱するし、怖がったり、悲しんだりする」
  「私は人間だもの。人形でも死者でも無いから」

松井「だったら、怖がっていいんだよ?」
   「アナタがなんだっていいの。ただ邪魔なの。わたしと恒一くんの間に入ってくるあなたが」

松井「見崎さんには足りないものがある」
   「危機感だよ」
   「あなたもしかして、まだ自分が死なないなんて思ってるの?」

望月「……はぁ」
   「榊原君、昨日言った事もう忘れたの?」
   「諦めちゃダメだ。屈しちゃダメだよ。キミはあの二人を守るんだろ? だったらこんな場所で立ち止まってる場合じゃない」
   「僕に任せて。キミを必ず、二人の所まで連れていくから」キリッ

榊原「望月……」

望月「そして、この件が終わったら――優矢って、呼んで欲しい。そして、君の事も名前で呼ばせてくれるかい?」キリリッ

榊原「……ああ。是非お願いするよ――優矢」

望月(っしゃああアアアアアアアアアアアア!)

みすた
>>770の前にこれ
榊原「二人ともどこに……ど、どうしよう」オロオロ

多々良「お、おちついて探しましょう。そんなに遠くには行ってないだろうし」ワタワタ

望月「落ち着け。榊原くん、携帯は?」

榊原「何度もかけてるんだけど……」
   「ああどうしよう――僕が目を離したから、僕のせいで二人が……」

多々良「でもどうやって? どこに居るかも分からないのに」

望月「ふふ。昨夜の調教の成果――見せるときだよ直哉」

勅使河原「アイアイサー」クンカクンカ

望月「あっちだ……上――屋上か」

榊原「え? もう分かったのかい?」

多々良「でも信用できるの?」

榊原「するよ。優矢が言うんだ」
   「それに躊躇ってる時間なんてない」

多々良「――わかった。いきましょう」

タタタ

望月「ふふ。よくやったね直哉。ご褒美は今夜――ゆっくりと、ね?」

勅使河原「アッー」

屋上

松井「あは。逃げないでよぉ」

鳴「馬鹿言わないで。それに私を殺したって榊原君は貴方のモノにはならないわよ」ジリジリ

松井「もうわたしのモノだよ? これはただの掃除。駆除なの」

鳴「違う。榊原君は誰のモノでもない」
  「あなたのモノなんかじゃ、絶対にない!」

松井「」イラッ
   「もう黙ってよ」

鳴「黙らない」

松井「――ああもう! 恒一くんはわたしのなの! 守ってくれるって言ったの! 大丈夫って抱きしめてくれたの! 何でそんな事言うの!?」

鳴「あなたは彼に依存して甘えているだけ。榊原君が好きなら――」

松井「うるさい! うるさいうるさい!」ドンッ

鳴「痛ッ」

松井「……もう逃げられないよ。あなたが居なくなれば、恒一君はわたしだけを見ててくれる」

鳴(どうしよう……足が)

松井「ばいばい。見崎鳴さん」

鳴「――こういちくん」


榊原「――――見崎! 亜紀!」

松井「こういちくん――なん、で」

榊原「亜紀、見崎から離れて」

松井「――いや。ちょっと待っててね。もう少しで終わるから」

榊原「ダメだ! こんなことする必要はない!」

松井「あるよ? 見崎さんがいると、恒一くんがわたしだけを見てくれないもん」

多々良「亜紀! もうやめようこんな事!」

松井「恵ちゃんまで……」

松井「――なんで」
   「なんでなんでなんで! なんで見崎さんを庇うの!?」
   「恒一くんが居ないものにされたのは見崎さんのせいじゃない! 体中傷だらけになったのも、合宿で皆が死んだのも――杏ちゃんが死んだのも――全部こいつのせいなのッ!」 

榊原「……そうかもしれない。見崎がもっと早く事実を伝えていたら、あの惨劇は防げたかもしれない」
   「――でも! それを見崎だけのせいだなんて、僕は思わない! いろんなすれ違いや思い違いがあったからなんだ! あれは誰か個人の罪なんかじゃ断じてない!」

多々良「榊原君……」

榊原「亜紀。もうやめよう。僕はいつだって、キミの傍に――」

松井「嘘だ! このままじゃ恒一くんが死んじゃう! わたし、もう一人は嫌なの!」


鳴「ふぅん。結局、あなたは怖がってるだけじゃない」

榊原「見崎!? 何を――」

鳴「松井さん。貴方はただ、一人ぼっちになるのが恐いだけなの? あんなことがあったんだから、分からないなんて言わないけど」
 
松井「この後に及んで何を……」ギリッ

鳴「私、繋がるのは苦手だから。友達なんて、榊原君ぐらいしか居ないんだけど」

  「それでも、貴方と金木さんの繋がりはステキだって思ってた。いつも一緒に居て、お互いの事を思いあっていて」
 
松井「お前が杏ちゃんのことを語るな!」ゲシッ

多々良「退いて! このままじゃ見崎さんも!」

榊原「見崎が何か伝えようとしてる。それまで待って」

多々良「でももし刃物とか持ってたら……」

榊原「ありえないよ。大丈夫。本当に危なくなったら僕が止める」

鳴「好きだったんでしょ? 大切だったんでしょ? 榊原君と同じぐらい」

松井「――そうだよ! 好きだった! 大切だったの!」
   「もう無くしたくないの! だから――」

鳴「だから殺すの? 金木さんの為榊原君の為って?」

  「ほんと……馬鹿ね」
  「そんな事をしても、二人は絶対に喜ばないって知ってるくせに」

松井「……違う。ありがとうって言ってくれる。抱きしめてくれるもの」

鳴「だったら聞いてみたらいいじゃない」チラッ

松井「こういちくん……」
   「わたしのこと――好き?」

榊原「僕は……僕は亜紀の笑顔が好きだ。はにかんでいるキミが好きだ。微笑むキミが好きだ。料理上手な所も、だ、大胆なところも」

鳴「」イラッ

榊原「僕が好きなキミはいつも笑ってた。だから――」
   「もう、こんな事終わりにしよう? 亜紀の恐い顔も泣いてる顔も……僕はもう見たくないんだ」


松井「…………あ」
   「ああああああああああ!」ブンッ


鳴「!」

ドカッ!

榊原「ぐッ!」

松井「――あ。な、何で」フルフル

多々良(いつの間に!?)

鳴「さ、榊原君!」

榊原「……亜紀。こんな事、僕は望んでいないんだ。きっと、金木さんも」

松井「こういちくん……」
   「杏ちゃん、何も言ってくれないの……」ポロポロ
   「ずっと、何も……」グスグス

榊原「……僕がいる」ギュ
   「大丈夫。心配しないで。もう厄災は終わったんだ」
   「僕はここにいる。君がまた、笑えるまでずっと――」ギュウ

松井「う……ううう――」ギュ
   「うわああああああああ!」ビエーン

榊原「……」ナデナデ

松井「榊原くん榊原くん榊原くん榊原くん榊原くん榊原くん」
   「ごめんなさい! ごめんなさい!」

榊原「ううん。気にしてないよ。今は、泣いてすっきりしよう?」

松井「うぅ……ひっく、でも、わたし――」グスグス

鳴「今日は譲ってあげるから、泣いておきなさい」

榊原「見崎、大丈夫?」

鳴「また誰かさんが助けてくれたからね」クスッ

松井「見崎さんも、ぐしゅ……ごめんなさい」

鳴「いいわよ。それより泣き止んだなら離れれば?」イライラ

松井「」
   「へへ」ギュウ

榊原「ちょ、亜紀?」

松井「まだ、名前で呼んでくれるんだ」ニコッ

鳴「」ジットー

榊原「い、いや、これは癖っていうか。こっちの方が呼びやすいし――そういうことじゃないんだよ!」

鳴「私帰る」スタスタ

多々良「私も。亜紀、元に戻ったみたいだし。後はご勝手に」ヒラヒラ

鳴「……榊原君の馬鹿!」ダダダー

松井「二人ともまたねー。えへへ……恒一くぅん」スリスリ

榊原「…………どうしてこうなった」ハァー


TSGWR「アンッアンッアンッアンッアンッアンッ」パンパン

MTZK(ふふ。君の思い通りにはならなかったね、見崎さん)パンパン
    「ほらご褒美だッ! 腸内(ナカ)に出すぞ直哉ッ!」

TSGWR「ンアッー!!」

エピローグ的なもの入れたかったけど今から2時まで仕事なんだよね
読んでくれた人ありがとう

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