穏乃「伝説のリンシャンマシーン?・・・」 晴絵「ああ・・・」 (43)

ID:pDn10/EL0代行

それでは投下します

・・・・・・・・・決勝大将戦後半戦・・・

淡「(今度こそトップで終わらせてみせる・・・けど・・・)」

恭子「(何とか2位になってはいるが・・・白糸台の大星とは相性が悪すぎる)」

穏乃「(今はまだ3位だけど・・・山の支配が進んでいけば勝機はある)」

咲「(決勝まできて相性の悪い人が2人もいるとはひどいよ・・・)」

淡「(ちょっと試合を面白くしてやるよ・・・)」

淡「あんたテルの妹なんだってねえ」

咲「(・・・・・・)」

恭子「(いきなり何を言い出すんや・・・)」

穏乃「(もしかしてそうなのか?)」

淡「でもテルは妹なんかいないって言ってたよ」

淡「それってあんたが勝手に言ってるだけじゃないの?」

咲「(・・・・・・)」ゴッ

恭子「おいっ・・・そろそろいいかげんに・・・」

穏乃「そうですよ・・・試合中ですよ・・・」

淡「それはストーカーだよね・・・ああキモい」

咲「(・・・・・・)」ゴゴゴゴゴゴ

淡「(サァ・・・早く本当の力を見せてみろ)」

咲「(・・・・・・)」シュー

淡「(えっ・・・)」

恭子「(宮永の闘気が消えてゆく・・・)」

穏乃「(これは・・・もしかして・・・)」

淡「なんだ・・・諦めたのか・・・)」

穏乃「(いや・・・そうじゃない・・・)」

咲「(・・・・・・)」

咲「(・・・ー・・・ー)」

咲「(ーーーー)」

・・・・・・・・・決勝前夜・・・

穏乃「伝説のリンシャンマシーン?・・・」

晴絵「ああ・・・」

穏乃「いったいどんな伝説なんですか・・・」

晴絵「50年程前に槓をしまくる・・・槓をして有効牌を引きまくる・・・嶺上開花をあがりまくる選手がいたらしい」

穏乃「まんま宮永咲じゃないですか・・・」

晴絵「いや・・・彼女はまだその予備軍にすぎない・・・」

穏乃「リンシャンマシーンになるとどうなるんですか?」

晴絵「普通強者は強い闘気やオーラを放つが・・・リンシャンマシーンはそれが逆に感じられなくなる・・・ただ目の前の敵を倒すだけの存在になる」

穏乃「もし宮永咲がリンシャンマシーンになったらどうすればいいんですか?」

晴絵「試合終盤ならば山の支配が進んで対応できると思うが・・・序盤や中盤ならば打つ手はない」

穏乃「・・・・・・」

晴絵「リンシャンマシーンには悲しい伝説がある」

晴絵「その選手は対戦相手を壊してしまった」

穏乃「・・・・・・」

晴絵「そしてその選手は正気を取り戻したが・・・自責の念に駆られて麻雀を止めてしまった」

穏乃「・・・大丈夫ですよ」

晴絵「何!?」

穏乃「悲しい伝説は私が繰り返させません」

咲「32000」 ドーン

淡「(くっ・・・まさかこれほどとは・・・)」ビリビリ

恭子「(四槓子の嶺上開花責任払いか・・・)」

穏乃「(本当に人形やロボットと戦っているみたいだ)」

咲「(ーーーー)」

咲「48000」 ドゴーン

淡「ぐわー・・・」バタッ

恭子「(今度は天江衣をオーラスでまくったあれか・・・)」

穏乃「(大星さんがもう持たない・・・)」

恭子「(それにしても宮永・・・本当に壊すつもりなんか・・・)」

・・・・・・・・・決勝大将戦前・・・

咲「末原さん・・・」

恭子「何や」

咲「私は2回戦の後次やったら末原さんには勝てないと思いました」

恭子「・・・実際そうやったな」

咲「でも・・・3度目は私が貰います」

恭子「私も学校を背負って戦うのは最後やけど・・・面白い戦いができそうや」

咲「私も強い人と戦えるのは楽しみです」

・・・・・・・・・

咲「(ーーーー)」

恭子「(なあ宮永・・・これが本当に楽しい麻雀なんか・・・)」

菫「おい・・・お前の妹はどうなってしまったんだ・・・」

照「・・・咲は過去に1度だけああなった事がある・・・」

菫「それで・・・どうなったんだ・・・」

照「・・・楽しい家族麻雀は終わりを告げてしまいました・・・」

菫「わかった・・・もう聞かん・・・」

菫「それよりこのままだと淡が壊されるんじゃないのか?」

照「・・・それはあの2人が何もしなかったらでしょ」

・・・・・・・・・

穏乃・恭子「(何とかしたいが私1人の力ではとても・・・)」

咲「(ーーーー)」

淡「・・・・・・」ゴロン

恭子「(遂に絶対安全圏とかいうやつも無くなってしもうた)」

穏乃「(次で大星さんが・・・)」

恭子「高鴨」

穏乃「何ですか?」

恭子「共闘や」

穏乃「えっ・・・でも・・・」

恭子「大丈夫や審判はザルやから・・・大星や宮永があんな状態なのに試合止めへんやろ・・・」

穏乃「そうか・・・それもそうですね」

審判「・・・・・・」

恭子「とにかく2人を助けるんや」

穏乃「はい」

恭子「お前の山の支配で何とかならんか・・・」

穏乃「それならあと2局程かかります・・・」

恭子「そんなら私が時間を稼ぐ」

穏乃「わかりました・・・お願いします」

淡「・・・・・・」ゴロン

咲「カン」

恭子「ロン8000槍槓や」 ザクッ

咲「(ーー・・・ー)」ヒリ

恭子「意識が無いから聞こえんかもしれんが言わせてもらう・・・お前たちはまだ1年やから壊されるのも壊す方にもまわらせたくないんや」

恭子「・・・という事でこれでもまだ大星を壊すつもりならまた・・・横槍を入れさせてもらうからな」

咲「(ーーーー)」

淡「・・・・・・」ピクッ

穏乃「(・・・もう少しだ)」

咲「32000」

恭子「・・・ぐはっ・・・」ズキズキ

淡「・・・姫松・・・私をかばって・・・」ムクッ

恭子「まだ1発目やから大丈夫や・・・それより起きたんなら絶対安全圏だけでも復活させてくれ・・・」ズキン

淡「は・・・はい」フラフラ

恭子「次局は高鴨を援護するんや・・・」ズキ

穏乃「・・・お待たせしました・・・」

恭子「いけー高鴨ー」

淡「いけいけー」

咲「カン」

穏乃「ロン32000」 グサー

咲「(・・・ー・・・ー)」バタッ

淡「暗槓にも対応できる国士槍槓・・・」

恭子「後は文字通りどれだけ高鴨が槍に魂を込められたかや・・・」

穏乃「(・・・・・・)」

・・・・・・・・・宮永咲の心の中・・・

魔物「クックックッやはりお前には破壊の衝動があるようだな・・・」

咲「・・・・・・」

魔物「もっとお前が沈めばより大きな・・・」

ヒューン
穏乃「・・・こらー」 グサー

魔物「グワー」バタッ

咲「・・・あなたは・・・」

穏乃「迎えに来たよ宮永さん」

咲「・・・私行けないよ」

穏乃「どうして?」

淡「大星さんや大星さんを助けようとした末原さんを傷つけてしまったし・・・」

穏乃「先に挑発したのは大星さんだし・・・末原さんは頑丈そうだから大丈夫だよ」

咲「・・・・・・」

穏乃「それに私1人の力でここに来られたわけじゃないし」

咲「えっ!?」

穏乃「ほらっこの槍を触ってみて・・・」スッ

咲「これは・・・槍に強い思いが・・・」

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