モバP「………」 (40)


……
………

凛「…久しぶり。元気にしてた?って聞くのも変かな」

P「…」

凛「あれから、もう3年も経つんだね?時間の流れって、ほんと…早い。最近余計にそう感じるようになってきたんだ」

凛「ふふっ、私も…歳をとったってことかな…?」


奈緒「…凛」

凛「…っ」


凛「ご、ごめん…っ、本当は笑顔で逢うつもりだったけど、さ…」

凛「…あの頃、を…思い出しちゃって、ね」

凛「っ…。ごめん、ごめん、ね」ポロポロ

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P「凛…、そろそろ」

凛「…うん」


凛「それじゃ、また…逢いにくるから」


凛「…」


凛「加蓮」










加蓮「…」

加蓮「 な に を し て い る の ? 」


ギリギリギリ


凛「いたいいたいいたい。ほっぺつねらないでって」ギリギリ



P「だから、言ったのに…」

奈緒「あほ…」

加蓮「…Pさんー?」ジト目

P「は、はい」

加蓮「奈緒も、だよ?」

奈緒「ぐっ」

加蓮「止めるどころか…。一緒になって、何をやってるの?」ジト目

P「すまん…。面目無い、としか」

奈緒「…いや。本当、ごめんっ」


凛「加蓮、プロデューサーを責めるのはやめて」

奈緒(え、アタシは?)

凛「私がお願いしたんだ。明日の撮影に向けて、演技の練習がしたくて、ね」

凛「ちょっと無理言って、二人に付き合ってもらったんだよ」

加蓮「…。昨日台本見せてもらったよね?そんなシーン…あった?」



凛「…」

加蓮「…」ニコ

凛「…」ニコ



凛「いたいいたいいたい」ギリギリ

加蓮「も~っ、こんな写真立てまで用意して~っ」

凛「ヒドイ目に遭った…」頬サスサス

奈緒「ま、自業自得だからな。仕様がねぇって」

凛「…どうしてそんな冷たい事を言うの?奈緒。そんな子に育てた覚えないよ」

奈緒「そりゃ育ててもらってないからな!!つーか、アタシのが年上だしっ!!!」

凛「はいはい。そうだねー。すごいね~」

奈緒「ぐっ…ぅ~っ」ウルウル

P「こら凛。腹いせに奈緒をイジるのはやめなさい」

加蓮「そうだよ凛。奈緒をイジるのは私の役目なんだから。ね?」

奈緒「誰の役目でもねぇよ!!」

凛「加蓮には悪いけど…これだけは譲れないよ」キリッ

奈緒「お、お前らなぁ…」

ナデナデ

奈緒「っ」ビクッ

P「イイコイイコ」ナデナデ

奈緒「な、何してんだ…?Pさん」

P「いやぁ、今日も奈緒は可愛いなぁって思ってな~」

奈緒「か、可愛いって、急に何をっ///」


奈緒「……はっ」バッ


凛「…」ゴゴゴ

加蓮「むぅ…」ムスッ


奈緒「…」

加蓮「ねね、Pさんっ」

P「ん、どうした?」

凛「当然、私たちも」

加蓮「なでてくれるんだよね?」

P「えっ…、ど、どうしたんだ急に」

凛「可愛ければ撫でてくれるんでしょ。プロデューサーは」

P「い、いや。今のはちょっとした口実であって…だな」

加蓮「えっ、ダメ…なの? そっか。私たち…奈緒ほど可愛くないもんね…」グスッ(嘘泣き


P「  」


P(な、奈緒…助けっ)チラッ


奈緒 ( ̄人 ̄)合掌 (ごめん…)

―――――
――――
―――

P「こ、これで満足していただけましたか?」

凛「…ふぅ。まぁまぁ、かな」

加蓮「うん、ありがと。…もう少し、気持ちを込めて欲しかったけどね」ボソッ


奈緒「お、お疲れ。Pさん」っスタドリ

P「おっ、さんきゅー。気がきくなっ!」ゴクゴク

奈緒「助けれなかったから…、せめてこれくらいはな」

P「…頼むぜ奈緒ちゃん」

凛「やったね加蓮。プロデューサー、すっかり騙されてたよ?」

加蓮「ふふっ、凛と演技の練習していた成果があったみたいだね」


P「あのな…せめて本人の居ないところでネタバレしてくれる?…傷つくぞっ!」

加蓮「でもPさん、担当アイドルの演技が上手いことはいいことでしょ??」

P「そりゃ…そうだが」

凛「なら問題ないよね」

凛・加蓮 (*´・д・ )(・д・`*)ネー


奈緒(こ、これは敵に回したくないな…)


P「…」

P「ったく…さっきまでのアレは何だったんだと…。本当に仲良いよなー、お前ら」


加蓮「ふふっ、まぁね」

凛「これぐらい普通だよ?」


奈緒(…イイナァ)


加蓮「…。でも凛、これだけは言わせて」

凛「何?」

加蓮「………」ギュウ

奈緒「…へ?」

凛「!」

加蓮「奈緒は譲らないから」

奈緒「な、何してんだよ加蓮…」

加蓮「何って…ハグだけど?」

奈緒「そ、そういう事じゃなくって…」ギュッ

凛「加蓮…、奈緒は私のだよ?」ギュウ

奈緒「り、凛っ? 凛まで何言ってんだよ!?」


ワーワーダメダメ ワタシノダッテー
ワーワーキャッキャッ


奈緒「…モゥ、アツクルシイナァ//」



P『もしもし、ちひろさん?今のとこ撮ってくれてます?30000MC出しますよ』

P「ふむ」

加蓮「何?Pさん。考え事?」

P「…いやっ、さっきまで凛にネタにされてたってのに、特に気にしている様子もないし…加蓮は優しいなっと思ってな」

加蓮「別に…優しいってわけじゃないんだけど…ね」

P「……あれ?」

加蓮「どうしたの?Pさん」

P「か、加蓮ちゃん……いつの間に隣に?」

加蓮「…気付いてなかったの?」

加蓮「二人とジャレついてたら暑くなってきてね。ふふっ、抜けてきちゃった」

P「さ、さいですか…」


P(ぐ…無意識だったとはいえ、聞かれるとは迂闊だったな)

加蓮「でね、Pさん」

P「…おー、うん。どした?」


加蓮「話戻るんだけど。私、優しいってわけじゃないよ」


P「………。理由を聞いても良いか?」

加蓮「うん」


加蓮「…あの、Pさん」

P「…何だ?言いづらいのなら、無理して言わなくていいぞー?」

加蓮「えっと…私、ちょっと変なこと言っちゃうかもしれないけど…引かないでよ?」

P「…わかった。約束するよ」

加蓮「あの…。さっき凜にネタにされたとき…なんだけど、ね」



加蓮「私…ちょっと嬉しかったんだ」




P「  」





加蓮「Pさん…?」

P「な、なるほど…な。そういうことか。すまん、加蓮…今まで気付いてやれなくて…」


P(ど、ドMってレベルじゃないじゃないですかやだー!!!)

加蓮「…だから違うって。変な意味じゃないよ、ばかっ」

P「な、何も言ってませんけど?」

加蓮「顔に書いてあるの。もうっ!」

P「…すんません」

加蓮「ちょーっと過保護なPさんには、わからないかもね」


P「…?」


加蓮「ね。凛、奈緒」



凛・奈緒「!」

加蓮「…もうっ、聞き耳立ててないで、こっちに来ればいいのに」

奈緒「き、気付いてたのか。加蓮」

凛「…邪魔しちゃ悪いかなと思ってね」


加蓮「別に聞かれて困る話はしてないから平気だよ」


加蓮「ねぇ凛、今の聞いてたでしょ?」

凛「…。何のこと?」

加蓮「私が嬉しかったってこと!」

凛「…そっか。加蓮は特殊な感性を持ってるんだね。以後、考えを改めるようにするよ」

加蓮「だから違うって…。というか、そのネタはPさんがもうやったからね!」

加蓮「奈緒~…、奈緒ならわかるでしょ?」

奈緒「んー、まぁ…。合ってるか知らないけどな」

加蓮「大丈夫。だって奈緒だから、ね」

奈緒「ふっ、あははっ。なんだそれっ。説得力ないぞ?」

加蓮「信用してるってことだよ!ふふっ」


P(空気)


加蓮「奈緒…。過保護なPさんと、とぼけてる凛に言ってあげてよ」

奈緒「え…アタシが言うの?」

加蓮「お願い」

奈緒「わ、わかったよ…。間違ってても知らないからな?」

加蓮「うん。…ありがとね、奈緒」

奈緒「えっ…と」


奈緒「凛なりの、『加蓮は、もう健康だから。大丈夫だよ。』ってメッセージ…だろ?」


P(あっ…)

凛「……」


奈緒「そんなネタは使うべきじゃない、不謹慎だって。言う人も居るだろうけど…」

奈緒「普段、周りの皆が気にして避けてる事をあえて使う事で…『加蓮は大丈夫だから』って伝えたかったんだろうな」

奈緒「Pさんの過保護っぷりも、そうだけど…。皆。加蓮の体調を気遣ってるから所があるからな」

加蓮「…うん。さすが奈緒だね」



加蓮「…気遣ってくれるのは、さ。嫌なわけではないし、嬉しいって気持ちもあるんだけど…」

加蓮「それ以上に…申し訳ないって気持ちがあって…ね」

加蓮「入院していたのは、昔の事だから。今はアイドルになって、レッスンもこなして、体力もついて…人並み以上に健康になったつもりだったんだ」

加蓮「…クシャミや、咳、微熱や、疲労…その他にも。…少し体調崩すことなんて、誰にでもあるようなことでしょ?」

加蓮「けど、私がってなると…それだけで…うん。周りの見方は…なかなか、変わらないものだね」ニコ

加蓮「…皆厚意でしてくれてるわけだし、コレは私のワガママでしか無いのはわかってるんだけど…ね」



P・凛・奈緒「…」

加蓮「だから、だからね…」




加蓮「凛、ありがとね」ニコ

凛「っ//」



加蓮「ってこと!…ちょっと、照れくさいけどっ」ニッ



P(なるほど…)

奈緒「おっ、どうした凛。風邪でも引いたのか?顔が真っ赤だぞ」ニヤニヤ

凛「ばっ、なっ、なにいって//」

加蓮「ふふっ、いつもクールな凛が。これだけ取り乱すなんて…珍しいねっ」

P「だな。『知らないよ』と、でも言うと思ったのに…。しぶりん可愛い↑↑」


凛「ぷ、ぷろでゅーさーっ!?」


リンカワイイカワイイ、ワイワイ

…………
………
……

~~帰路~~



加蓮「…」

P「…」

加蓮「ん~、すっかり冬だね…」

P「……あぁ」

加蓮「…寒いね」

P「…そうだなー」

加蓮「………」


P「………なぁ、加蓮」

加蓮「…なに?」

P「今日加蓮が言ってた事をちょっと考えていたんだが、な…」

加蓮「うん」

P「あの、な…加蓮……」

加蓮「ちょっと待って」

P「…どうした?」

加蓮「Pさんが何を言おうとしてるのかはわからないけど…。私言ったよね?誰かが悪いわけじゃないって」

P「…」

加蓮「ただ『私のちょっと嬉しかった話をした。』それだけ、だよ?」

P「…そっか」

加蓮「ふふっ。うんっ、そうだっ」



P「ありがとな…っ」

加蓮「何のこと?」

P「別に深い意味はない。言いたくなっただけだから!」

加蓮「…それなら…仕様がないね」

加蓮「それで、Pさんは私に何の話をしようとしたのかな??」

P「んー……」

加蓮「忘れちゃった?」

P「……そうだなぁ」


P「…加蓮は…自分のことを優しいわけじゃないって言ってたけど」


P「オレは、そんな加蓮の優しさも好きだぞって話。だったかな~」



加蓮「ぇ…?」



P「ん、どうした?可愛い声出して」

加蓮「えっと……あの…そのっ………ふ、不意打ちは…ズルいよ?」


P「不意打ち?何の事かわからんなー」

加蓮「…もうっ」



…おわりん

くぅ疲ry 内容は無いよう。です。
中途半端な状態にしていたのを、無理やり終わらせたような感じになってしまい、すみませんでした

参考画像

渋谷凛
http://i.imgur.com/VJ8wJ5V.jpg

北条加蓮
http://i.imgur.com/W04eHHh.jpg

神谷奈緒
http://i.imgur.com/dIcbla5.jpg


以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
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