あやせ「あ、ゴムに穴が開いてるんですけど!」(88)

余白 

あやせ「どういうことですかお兄さん!!!もしかしてわざとですか!?そうなんでしょう!!」

京介「待て待て落ち着けあやせ!!断じてわざとなんかじゃねえ!!」

あやせ「最ッ低ですね!!責任とってくださいよ!!」

京介「責任って、どうすりゃいいんだよ!!」

あやせ「結婚してくださいっていってるんですよ!!」

京介「」



つってね

京介「ま、まてまて、まだ出来ちゃった訳じゃないんだからさ、しばらく様子を」

あやせ「様子って本当に出来てたらどうするんですか!!子供服におもちゃも用意しないと!!」

京介「産む気まんまんじゃねぇか!!」

あやせ「あ!先走っていました!まずは式の準備でしたよね!そうと決まればドレスを見に行きましょう!」

京介「落ち着けあやせ!仮にできてたとしても無理に結婚せずに、不本意だが・・・堕ろすという手も」

あやせ「え?私は別に無理なんかしてませんよ京介さん」

京介「もう新婚ムードかよ!」

あやせ「私は京介さんと結婚したいですよ」ニコッ

京介「お・・・ぅ・・・」


つってね

あやせ「見てくださいよこのドレス!あ、これなんかも.......」

京介「・・・ははっ、こりゃもう降参だな」

京介「結婚なんて、まだまだ先の話だと思ってたんだけどなぁ」

あやせ「どうですか京介さん!」

京介「・・・あぁ、お前はなんでも似合うよ」

あやせ「もぉ~京介さんったら~///」

京介「よし、結婚しよう!!!!」

あやせ「・・・!」

京介「式を挙げたら旅行へ行こう、行き先はそうだなぁ、やっぱり海外だな!」

京介「子供は3人欲しいなぁ、そんでその時はみんなで旅行だ!」

京介「一生お前の隣にいてやる!!だから結婚しよう!!」

あやせ「うぅ・・・はいぃ・・・」

______
___
_

あやせ「そうやってあなたが生まれたのよ~」

子供「へぇーよくわかんない!!」

あやせ「ふふ、あなたもそのうちわかるわよ」

ピンポーン

京介「おーい、あけてくれー」

子供「パパだ!!」ダッ タタタ

あやせ「はいはーい」

京介「ただいまあやせ」

あやせ「おかえりなさい、京介さん」ニコッ


END

真奈美「あのね、京ちゃん。いまさらこんな事言うのも変だけど、破れてるよこれ。」

京介「悪い。不注意だった。」

真奈美「京ちゃんだけの責任じゃないよ。私も確認すればよかったんだよ。」

京介「そんな事はない。お前に責任は無いさ。」

真奈美「うん、ありがとう。でももし・・・だったらどうしよう。」

京介「結婚しよう」

あやせ「ちょっとお兄さん、何してくれるんですか!」

京介「す、すまん。気づかなかったんだ」

あやせ「気づく気づかないの問題じゃないでしょう! 子供が出来たらどうするんですか!?」

京介「その時は、お前と一緒に育てるよ」

あやせ「なっ……!」

京介「まあ冗談はさておき、大丈夫だろ? この前生理来たって言ってたじゃねえか」

あやせ「そ、それはそうですけど……万が一って場合も」

京介「ああ分かった分かった。それよりも早く二回戦やろうぜ」

あやせ「ちょっ、お兄さ……きゃあっ!」

自宅

京介「ただいまー」

桐乃「…………」

京介「おい、挨拶くらいしろよ」

桐乃「……またあやせのとこ行ってたの?」

京介「お前には関係ないだろ」

桐乃「あ、あやせは……私の友達だし……」

京介「俺の彼女でもある」

桐乃「ッ……第一あんた、妹の友達と付き合うとか……マジキモいんだけど」

京介「キモくて結構。お前には感謝してるよ。お前がいなかったらあやせとは会えなかったし」

桐乃「…………」

京介「そのせいで今お前とあやせの仲が悪くなってんなら……悪い」

桐乃「悪いで済むと思ってんの!?」

京介「思っちゃいねーよ。でもどうしようもないだろ。あやせはお前と仲直りしたがってるんだぜ?」

京介「それを肝心のお前が拒絶してるんじゃねーか」

桐乃「そ、それは……」

京介「俺としてもいろいろしてやりたいがな。他でもない妹のために」

京介「けどお前がその態度じゃ、どうしようもねえよ。正直お手上げだ」

桐乃「…………」

京介「……悪い、長くなったな。そんじゃ」

翌日

京介「すまん、あやせ。待たしちまったな」

あやせ「あ、いえ。そんなことないですけど」

京介「そんじゃ行こうぜ。今日はお前のショッピングだろ?」

あやせ「なんか無理に付き合わせてるみたいで、すみません」

京介「何言ってんだよ。俺たち彼氏彼女なんだから、当たり前だろ?」

京介「お前に似合う下着、ちゃんと見つけてやっからさ」

あやせ「もう、お兄さんはそんなことばっかり……」

京介「…………」

京介「おりゃっ」

あやせ「きゃあっ!? ちょ、急に私の胸揉まないでください! この変態! スケベッ!!」

京介「わわっ、いてぇっ! 分かったから蹴るのを止めてくれ!」

あやせ「何をどう分かったっていうんですか! 通報しますよ!?」

京介「へへっ……やっといつものあやせらしくなってきたな」

あやせ「な……す、すみません」

京介「何でお前が謝るんだよ。それより早く行こうぜ」

あやせ「……そうですね」

あやせ「あの、お兄さん」

京介「あん?」

あやせ「私のこと……好きですか?」

京介「好きだよ。じゃなかったら付き合わねえだろ」

あやせ「そうです、よね。すみません」

京介「謝んなって……お前は、俺のこと好きか?」

あやせ「っ……はい。どっちから告白したと思ってるんですか」

京介「お前が元気ないのは、桐乃と仲が悪いからか?」

あやせ「べ、別にそんなことないですけど」

京介「ふうん。まあそんな気負いすんなよ。あいつが意地っ張りなのが悪いんだからさ」

あやせ「そんなことありません。私が……」

京介「? お前が?」

あやせ「……いえ、何でもありません。行きましょう」

繁華街

京介「おっ、この服なんかお前にピッタリじゃねーか」

あやせ「ええ、なんか地味すぎませんか……?」

京介「そう? 似合うと思うけど」

あやせ「……じゃあ買います」

京介「わわっ、ちょい待てよ! 良いって言っただけで、買えとは言ってないだろ!」

あやせ「でも、似合うんでしょう?」

京介「まあ、な」

あやせ「これ着たら、私……可愛いですか?」

京介「そりゃもちろん。世界一だって狙えるぜ?」

あやせ「じゃあ買います」

京介「お、おい!」

京介「あーもう、分かった。ちょっとその服貸してくれ」

あやせ「? いいですけど……」

京介「よし、そんじゃ行ってくる」

あやせ「ってお兄さん! なんでレジに!」

京介「俺が似合うって言ったんだ。俺が買って、お前にプレゼントする」

あやせ「ななな何言ってるんですか! 貧乏学生のくせにッ!」

京介「年下のお前に言われると傷つくな……いいんだよ、ちょっとくらい格好つけさせてくれ」

あやせ「お兄さんが格好つけてもゴキブリ以下には変わりありません!」

京介「それはひどすぎね!?」

京介「……よし、買えた。ほら」

あやせ「あ、ありがとうございます」

京介「これで少しは機嫌直ったか?」

あやせ「私は元から機嫌悪くなんかありませんよ!」

京介「へいへい。いつの間にか、暗くなってきたな……この後、どうする?」

あやせ「え……」

京介「遅くなるとマズイし、家帰るか」

あやせ「……」

京介「次こそあやせの好感度をグーンッて上げられればいいんだけどな。そんじゃ、また」

あやせ「べ、別に低くなんかありませんよ」

京介「……そうかあ?」

あやせ「お、お兄さん。また帰らないでください。わ、わわわ私を……この後、だ、抱いてください」

京介「……何言ってるんだ、お前?」

あやせ「い、いいじゃないですか! 女子中学生を抱けるんですよ!? 普通だったらお兄さんなんて牢屋行きです!」

京介「……いいのか?」

あやせ「さっきからそう言ってるじゃないですか」

京介「ふうん……じゃ、行くか」

あやせ「……はい」

京介「一つ言っておきたいんだけどさ、」

あやせ「え?」

京介「体を合わせたからって、人を好きになれるわけじゃないんだぞ」

翌日

京介「ふぁ~あ」

桐乃「…………」

京介「おはよ、桐乃」

桐乃「…………ふん」

京介「まだあやせとは仲直りしてないのか?」

桐乃「……あんたには関係ないでしょ」

京介「何が不満なんだよ? ただ意地張ってるだけか?」

桐乃「うっさい。私に話しかけないで」

京介「ちぇっ。せっかく最近、仲良くなってきたかと思ってたのにさ」

桐乃「…………」

桐乃「……あんた、あやせのどこに惚れたの?」

京介「どこって……可愛いし、たまに怖いけど、思いやりもあるし」

京介「どっかの誰かさんみたく、意地っ張りでもねえしな」

桐乃「っ……。ふん、そう。よかったね」

京介「でももうなんか飽きてきたし、別れよーかな」

桐乃「……は?」

京介「あいつって何か重いんだよな。気軽に話せないっつうか、」

京介「体は十分堪能できたし、そろそろ捨てよっかな」

桐乃「あ、あんた何言って……ッ!」

京介「んだよ? 何か問題あるか? お前今、あやせと友達でもねえんだろ」

桐乃「……最ッ低」

京介「…………」

桐乃「あやせに言いつけてやるんだから……!」

京介「おいおいちょっと待ってくれ。別れたいってのは冗談だ」

桐乃「は?」

京介「あともう一、二回ベッドを共にしてから別れたいな」

桐乃「ッ! 死ね! この糞兄貴!!」

京介「ぐあ! いったた……」

桐乃「二度とあやせに近づかないで!」

京介「……ふん、分かったよ」

京介「あ、いつつ……あいつマジで蹴りやがって……」

京介「……ったく、面倒なこった」

prrrr prrrr

京介「電話? ……あやせからか」

京介「もしもし」

あやせ『お、お兄さん! 一体どういうつもりですか!?』

京介「桐乃から聞いたのか? どうもこうも、言った通りだよ」

あやせ『……っ』

京介「それを知られちまった異常、もうこの関係は続けらんねえな。そんじゃ」

あやせ『待ってください』

京介「……なんだよ」

あやせ『公園。分かりますよね? ……そこで待ってますから』

京介「おいおい、俺はお前に会うなって桐乃から……おわ、切りやがった」

公園

あやせ「お待ちしてました」

京介「悪いけど長居はできないぜ。桐乃にバレたら大変だ」

あやせ「分かってます。でもどうしても理由が知りたくて。……なんで、あんなことしたんですか」

京介「あんなこと?」

あやせ「私と体目当てで付き合ったとか……なんで、あんな嘘を」

京介「嘘じゃねーよ。お前自惚れすぎじゃねえの? 俺は最初から好意なんてなかったんだ」

あやせ「……服」

京介「あん?」

あやせ「服、買ってくれましたよね。あれも違うんですか」

京介「…………」

京介「……違うね。あーしとけばお前が離れずに、このまま利用できるかなって思ったんだ」

京介「現に俺は、お前とよくベッドに行ったじゃねえか」

あやせ「そ、それは……そうですけど」

京介「だろ? だから……」

あやせ「でも全部、私から誘ったものじゃないですか」

京介「…………」

あやせ「嘘はもうやめてください。なんであんなことを桐乃に言ったんですか?」

あやせ「私のこと……嫌いになったんですか?」

京介「…………好きだよ、今も」

あやせ「じゃあ何でッ!」

京介「自分を好きでもない女に、これ以上無理させられるかよ!」

あやせ「っ……!」

京介「お前はお人良しだな。普通、電話かけて、俺に怒りをぶつける場面だぜ、あそこは」

あやせ「……怒ったじゃないですか」

京介「ちげえよ。ふざけんなとか、最低だとか、お前なんか嫌いだ……とか。そういう言葉をぶつける場面だって言ってんだ」

あやせ「…………」

京介「なのにお前は、一体どういうことかって、俺が嘘をついてると信じきってるようなことを言ってきた」

京介「あやせのそんなとこが、俺は大好きだったよ」

京介「でも、お前は違うよな」

あやせ「……そんなことありません。現に私はお兄さんを信じていたじゃないですか」

京介「お前が信じてたのは、桐乃の兄貴である俺であって、彼氏の俺じゃないだろ?」

京介「ずっと呼び方がお兄さんってのが、その証拠だ」

あやせ「…………」

京介「お前は俺と付き合ってなんかいなかったんだよ。どこか物憂げな顔でいつも遊んで、たまたま体を重ねちまっただけだ」

あやせ「……わたしは」

京介「俺のこと好きでもないのに、付き合わせちまってごめんな。無理させて……ごめん」

あやせ「……謝らないでくださいよ。私から、全部誘ったんじゃないですか」

京介「だとしてもだ。もっと早く、こうするべきだった」

京介「お前と今まで付き合っていたのは、俺の勝手なわがままだったんだよ」

あやせ「……もしそうだったとしても、桐乃にそれを知らせる理由は、ないんじゃないですか?」

京介「確かにな。俺が直接お前にこう言って、終わらせることもできた……でもよ、ならあやせ、」

京介「なんでお前は、好きでもない相手に告白したんだ?」

あやせ「……」

京介「お前がそんな無理すんのは、大抵桐乃絡みのことだ」

京介「大方、俺が桐乃に手を出すんじゃないかと思って――代わりに自分を差し出した。違うか?」

京介「だから俺は、桐乃との仲も悪くして……そうすれば、全部丸く収まるはずだと」

あやせ「……違いますよ」

京介「え?」

あやせ「私は、そりゃ今でもお兄さんのことを変態で、鬼畜だと思っていますけど……」

あやせ「桐乃に手を出すなんてことは、もう思っていません」

しえ

あやせ「逆なんです」

京介「逆?」

あやせ「桐乃がお兄さんのことを――好きになりかけていたんです」

京介「へえ、あいつが俺のことを……ってハア!?」

京介「あ、あやせ! お前いきなり何言ってんだ!?」

あやせ「この前、桐乃が相談してきたんですよ。好きな人がいるかもって」

あやせ「それがまるきり、お兄さんそのもので……名前を出されなくても、しっかり判断できました」

あやせ「でもそれは……許されないことだから、だから私が先にお兄さんを奪って……桐乃に諦めさせようと」

京介「そう、だったのか……。いや、未だに信じらんねえけど」

あやせ「今考えてみると、最低ですよね、私。人の恋路を邪魔した挙句、お兄さんにまで迷惑かけて」

あやせ「本当、すみませんでした」

京介「……いいさ。気にすんな」

つってね

あやせ「でも……!」

京介「兄妹の仲ってのは、切っても切り離せねえもんなんだよ。現に昔は口もきかなかった俺と桐乃が、仲良くなれた時もあった」

京介「そん時に比べりゃあ、今の状況なんて危なくすらねえ。超イージーモードってとこだ」

あやせ「お兄さん……あの、私、桐乃に誤解を解きますから」

京介「おいおい、そんなことしたら、お前が本当に嫌われちまうかもしれないぞ?」

あやせ「いいんです。元はといえば、全部私のせいですし――それに、」

京介「それに?」

あやせ「桐乃のためだけにお兄さんと付き合った……それは違うと思うんです」

あやせ「確かに私は、遊んでいるときも常に罪悪感が圧し掛かって、それを振り落とすためにお兄さんと体を重ねたりして、無理をしているように見えたかもしれませんけど、」

あやせ「私は、お兄さんのこと……好きって気持ちも、少しあったんだと思います」

京介「マジでッ!?」

あやせ「わわっ! そんなにがっつかないでください! ブチ殺しますよ!?」

あやせ「あ、あくまで少しですから! 勘違いしないでくださいね!」

京介「ああ。……へへ、そうか。あんがとな」

あやせ「べ、別にお礼なんて……それじゃ、失礼します」

後日

桐乃「ちょっとあんた、まだ支度できないわけ?」

京介「す、すまん。髪型がどうも……」

桐乃「あんたが格好つけたところでゴキブリ以下には変わんないって。それより、あやせもう来てるよ?」

あやせ「お待たせしました~」

京介「うおおっ、マズイ! ええい、もうこれでいいや!」

桐乃「ちょっ、あんた寝癖……はあ、まあいいや」

あやせ「桐乃、お兄さん、まだですかー?」

京介「すまん! もう行く!」

桐乃「そんじゃ、荷物持ち頼むわよ?」

京介「誰が荷物持ちだ――よし、行くぜ」

あやせ「……あ、お兄さん」

京介「うん?」

あやせ「……今日も、その、かっこいいですね……っ」


                            END

おつってね

>>61
こいつの所為であやせって誘い受けなのかと思うようになった

>>80
なんの問題があるんだよ

あやせ「お兄さん、私とのエッチの時はちゃんとこのゴムを使ってください」

京介「あれ? なんか真ん中に穴が開いてるんですけど!?」

違和感がない

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