タロウ「頼む!力を貸してくれ!」 (24)

ウルトラボーナス! 「ッシャーキター」 ジャンジャンバリバリ

ウルトラマンタロウ(以下タロウ)「はぁ・・・・・」

ウルトラマン(以下マン)「どうしたタロウ?」

タロウ「あ、マン兄さん・・・実はボクのパチンコの事なんですが」

マン「ああ、大人気のようだな。未だに置いている店がある位だ」

タロウ「はい・・・」


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マン「かつてお前を見て育った世代の子ども達が大人になってもまた見てくれている。良い事じゃないか」

タロウ「ボクも最初はそう思っていました!でも・・・なにか違うんです」

マン「違う?」

タロウ「子ども時代の彼らは、ボクを・・・ボクたちヒーローを無邪気な眼差しで見てくれていました・・・でも、今ボクの前に来る人たちの目は違うんです」

マン「何が違うって言うんだ?」

タロウ「悪質な宇宙人にでも操られているような・・・精気がないっていうか」

マン「まぁ、それが大人になるってことだ、タロウ」

タロウ「そうなんでしょうか!?ボクを作ってくれた円谷さんや、円谷プロの人たちはあんな目をしてませんでした!」

マン「今は、日本も不景気だからな・・・そういった人たちの一時の安らぎの場がパチンコなんだよ。当たった時の彼らの嬉しそうな顔はいいものだろう?」

タロウ「・・・」

マン「それにな、お前がパチンコになることによって俺達の後輩がまた子ども達に見て貰えるようになるんだぞ?」

タロウ「それは・・・分かっているつもりです」

マン「なら胸を張れ!お前はウルトラ一族なんだ!自分の仕事に自信を持て」

タロウ「はい・・・兄さん」トボトボ

マン「・・・」

・・マン「・・・」

??マン「・・・もう、ダメかもしれないな」

タロウ「(兄さんは胸を張れって言ったけど・・・)」

タロウ「そうだ!!」

その日、日本全国のパチンコ店は「ぱちんこウルトラマンタロウ」の謎の大当たり連続により、大赤字を被ることになる。

 マン「バカ野郎!!!」殴

タロウ「うわっ!」

 マン「お前は何をしたか分かってるのか!!?」

タロウ「でも!お客さん達はとっても喜んでくれてました!」

 マン「そういう事じゃないんだよ!」殴

 ウルトラセブン(以下セブン)「落ち着けマン」止

タロウ「セブン兄さん・・・ボクは間違っていないでしょう!?」

 マン「てめぇ!!!」

 セブン「まぁまぁ。ここは任せてはくれないか?マン」

 マン「・・・ふぅぅ。分かった任せる・・・」スタスタ

 セブン「・・・大丈夫か?タロウ」

タロウ「はい・・・」

 セブン「なんであんなことしたんだ?」

タロウ「・・・せめて、ボクの前に来る人には子どもの頃の目になって欲しくて・・・」

 セブン「なるほどな。お前が悩んでたのはマンから聞いてるよ」

タロウ「ボクは間違ってたんでしょうか・・・」

 セブン「うむ・・・ある一点では間違っていない。しかし、一方だけ見ててもダメなんだ」

タロウ「どういうことですか?」

 セブン「確かにお前によってお客さん達は幸せになっただろう。しかし、お店の人は大赤字になってるんだ。そんなことが続くと、お店が潰れてしまう。そうすると・・・」

タロウ「失業者が出てしまう・・・」

 セブン「そうだ。それに潰れてしまうとお前の前に来てくれる人が居なくなってしまうんだぞ?」

タロウ「・・・」

 セブン「結局は確立通りが一番理にかなっているんだよ」

タロウ「何か・・・おかしくないですか?」

 セブン「おかしくなんかないさ!おかしかったら俺達ウルトラ一族がこの仕事をしないだろう?それに俺達だけじゃ無い。仮面ライダーやゴレンジャー、キカイダ—やガッチャマン他にも様々なヒーロー達がこの仕事をしているんだ」

タロウ「そんなに!?」

 セブン「ああ。嘘だと思うなら調べてみるといい」

タロウ「・・・はい・・・」

 セブン「じゃあな!もうあんなことするんじゃないぞ!」

タロウ「・・・」トボトボ

??セブン「・・・」

ニセマン「どうだった?」

ニセセブン「ちょろいもんさ」

「フザケンナ!」 バンバン!
「ア”ー コレ トウシ ナンボンメダ?」シンダメ

タロウ「・・・」

「コレ ガクヒ ダケド マァイイカ」シンダメ

「シゴトチュウニ ヤル パチンコハ サイコウダナ」リョ○ツ

タロウ「やっぱりなにかがおかしいよ・・・調べてみるか・・・」カタカタ

タロウ「・・・!?なんだよこれ!?」

何も知らないタロウを驚愕させるには十分なものであった。
もちろん、ネットの情報である。真偽は自分で判断するしかない。
しかしながら、パチンコを疑い始めているタロウには信用に値するものであった。
曰く、パチンコの収益金が北朝鮮の核ミサイルの製造資金になっている。
曰く、パチンコの収益金がテロリスト集団の活動資金になっている。
曰く、韓国自身は禁止令を出しながら、日本に対しパチンコ支援を強要している。
曰く、依存率が高く電子麻薬といわれる。
他にも調べれば幾らでも出てきた。

タロウ「なんだよこれ!?なんなんだよ!?兄さん達に・・・いや、兄さん達は何かがおかしかった・・・そうだ!仮面ライダーに相談してみよう」

 仮面ライダー「おぉ!ウルトラの久しぶりだな!」

タロウ「お久しぶりです。それで、早速なんですけど、これを見てほしいんです」バサバサ

 仮面ライダー「ん?ネットのページを印刷してきたのか」

タロウ「はい!パチンコに疑問を持って調べたらこんな情報ばかりが・・・」

 仮面ライダー「・・・これは・・・ひどいな・・・。しかしなぜ、まず私に相談したんだ?」

タロウ「・・・兄さん達は・・・なにか・・・おかしいんです」

 仮面ライダー「・・・分かった。タロウこの情報を見る限り敵は巨悪だ。仲間を集める。タロウは気付かれないように普段通り振舞っていてくれないか?」

タロウ「わかりました!頑張りましょう!」スタスタ

 仮面ライダー「(通信)こちらライダー・・・タロウはもうダメなようだ・・・」

ライダーの首には黄色いマフラーがはためいていた

異次元

タロウ「・・・うっ・・・くっ・・・ここは?」

タロウ「そうだ・・・マン兄さん達にいきなり襲われて・・・」

マン「」

セブン「」

仮面ライダー「」

他ヒーロー達「」

タロウ「兄さん!?皆!?」

タロウ「お前は!?何者なんだ!?」

ニセマン・ニセセブン・ニセライダー「はっはっはっは!私達は『パチョンコ人』」

ニセ’s→パチョンコ人「同じ星の別の国を陥れたい そんな心から生まれる悪魔ニダ」

タロウ「何が目的なんだ!?」

パチョンコ人「朝鮮人からの要望ニダ。日本を壊滅させるニダ」

タロウ「なぜそんな事をすんだ!?」

パチョンコ人「さあね?朝鮮人が恩を仇で返すのが好きなだけニダ?俺はそれを手伝っているだけニダ」ウェーッハッハッハッハ

タロウ「くぅ・・・・ストリュウム光線!」

パチョンコ人「ウェーハッハッハッハ!俺に光線技を打つのは差別ニダよ?」カキーン

タロウ「なに!?」

パチョンコ人「ウェーッハッハッハッハ!日本は壊すのには良い国ニダ。差別と叫べばほとんどの日本人は黙るニダ。今となっては日本人の心に忍び込むのも容易いニダ」

パチョンコ人「さて、政権が代わって少しやりにくいニダが、真綿で首を絞めていくニダ。その様子をここで眺めているニダ」ウェーハッハッハ

タロウ「まてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!くそぉ!くそぉ!」

??「フン。無様だな」

タロウ「誰だ!?」

テンペラー星人「ワシの顔を忘れたか?」

タロウ「テンペラーなんで貴様が!?」

テンペラー星人「フン。パチョンコ人の姑息なやり方に反対してこの様よ。ワシも無様だな」

タロウ「・・・テンペラー手を貸してくれないか」

テンペラー星人「断る!ワシは武人だ!小僧の手など借りずともここから脱出してみせるわ!」

テンペラー星人「しかし、日の本の地に眠る気高き武人の魂が懇願しておるわ!一つだけ伝言をくれてやる。『貴様らは今まで貴様らだけで戦ってきたのか?』よく考えることだ。ではな」

タロウ「テンペラー・・・」

タロウはテンペラーを見送る。そして、封じられているヒーロー達をウルトラ兄弟達を見やる。今まで何度も共に闘って来た。何度も助けられた。自分の未熟さ故に何度も迷惑をかけた。彼らが居なければとても一人では勝てなかった・・・

『貴様らは今まで貴様らだけで戦ってきたのか?』

「・・・が・・・れ!・・・・・・」

いや、常に彼は、彼らは一人では無かった。

「がん・・れ!・・・マン!」

ヒーロー達が束になっても敵わない強敵が現れた時、それでも立ち上がれたのは『彼ら』が居たからだ

「がんばれ!ウルトラマン!」

『君達』の声援があったからだ!

タロウ「頼む!力を貸してくれ!」

タロウのウルトラサインが異次元すら突き破って突き進む。
『君達』の力を再び借りるため。
この物語は未完で終わる・・・この後はどうなるのか誰にも分からない。
しかし、忘れてはならない。僕達には彼らが居ることを
そして、彼らには僕達が居ることを

初投稿です。
思ったより短かった。
お目汚し失礼しました。
それでは!

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