たったぞ

放課後プレイ読むのかと思った

はよ

春香「真ーお疲れー」

真「あ、春香。お疲れー」

春香「……」ｷｮﾛ

真「……千早だったらまだだよ」

春香「えっ！？なんで千早ちゃんが出てくるのかなー？」

真「いやぁ、ここ数日見てたら……ねぇ？」

春香「え、ちょっと待って？私達そんなおかしかった？」

真「いや、おかしくはないけどさ。今までこう、じゃれてるって感じだったのが……ね」

春香「うわー……すっごい恥ずかしいんだけど。他のみんなも気付いてるかなぁ」

真「どうだろ。まぁでも誰かに言うつもりはないから心配しないでよ」

春香「うー、助かります……お礼に今度お菓子作ってくるね」

真「じゃあチョコレートケーキで手を打とうか」

真「……でさ、プロデューサーには言ってるの？」

春香「んーん、まだ。ていうか、言い辛いし……」

真「けど内緒にしとくのもどうなのかなぁ」

春香「そうなんだけどね」

真「だって、その……本気なんでしょ？」

春香「それは……うん、そうだよ」

真「一般的とは言えないしさ」

春香「うん……そのうち、相談する」

真「それがいいよ。二人が真剣なんだったらきっと助けてくれるし」

春香「そうだよね。ありがと、真」

真「いやいや」

春香「ほんとありがたいです」

真「じゃ、お菓子追加ね？」

春香「喜んで！」

しえんしえん

④

春香「でも良かった。真がいつもどおりで」

真「え？」

春香「真も言ってたけど、私達も自覚あるんだ。普通じゃないって」

真「……」

春香「だけど、いつも通り接してくれて良かったってこと」

真「当たり前じゃん。春香は春香でしょ？」

春香「……真ぉ～」ｳﾙｳﾙ

真「泣かない泣かない。ていうか、羨ましいなって、さ」

春香「羨ましい？」

真「うん、羨ましい。二人がすっごく」

春香「な、なんか照れるね」

真「照れるな照れるな、うりうり」

春香「やめてよ～も～」

ｶﾞﾁｬｯ

千早「ただいま戻りました」

響「今帰ったぞ～！」

春香「千早ちゃん！響ちゃんもお疲れ様～」

千早「春香もお疲れ様。待っててくれたの？」

春香「うん。一緒に帰ろうよ」

千早「そうね……真もお疲れ様。私達はこれで帰るから」

真「プロデューサーには言っとくよ。でも後で自分でも連絡してね」

春香「うん、よろしくね！いこっ、千早ちゃん！」ｶﾞｼｯ

千早「ちょっと春香、引っ張らないでったら……」ﾊﾞﾀﾝ

響「あの二人はほんと仲いいな～、な、真！」

真「うん、羨ましいくらいだよね」


真「羨ましいよね……」

響「はいさーい、誰かいるか～……って、真かぁ」

真「ボクだけど、どうかした？」

響「いや、自分も休憩に来ただけだぞ」

真「そっか。談話室……作ってくれたはいいけど、あんまり利用者いないんだってさ」

響「あー、みんないつも通り事務室で騒いでるもんな」

真「あそこで十分といえば十分だけど……ここ、ゲーム機置いてあるんだよね」

響「えっ、真、ゲームとかするのか？」

真「あんまりやらなかったけど……」

響「プロデューサーのせいか」

真「プロデューサーのせいでさ」

響「……ま、自分もゲーム触りに来たんだけどな！」

真「お、何か一緒にやる？」

響「いいよ！自分、結構上手いんだぞ！」

真「それ意外かも」

真「響ってさー」

響「ん？」

真「レースゲーとかする時体動くタイプでしょ」

響「そんなことないさー！良く勘違いされるけど、自分結構インドア派なんだよね」

真「編み物とか好きなんだよね。イメージ無いけど」

響「そんなこと言ったら真だって体傾けてそうなイメージだぞ」

真「ボクだって……いや、多分動く」

響「だろー」

真「熱中しちゃうとどうしてもさー」

響「真はなんでも全力だからなぁ」

真「へへっ、褒めないでよ」

響「あれ、今のでそんなリアクションになるんだ」

真「え、褒めてなかった？」

響「褒めてたことにしとくさー」

真「あれぇ……？」

真「ていうか……ハードがなんか……」

響「これ持ち込んだの誰だっけ」

真「プロデューサーでしょ」

響「あー……だからこう、微妙にマイナーハードばっかりなんだな」

真「でもボクXboxのゲーム好きだよ」

響「自分も好きだけどさー。もっとこう、プレステとかさぁ」

真「そうだ、響がやってるとこ見せてよ」

響「え」

真「上手いって言ってたし、楽しみだなぁ」

響「ま、任せてよ！で、何やろっか」

真「これとかどう？」

響「あー……よ、よし！やってやるぞ！」

真「あはは」

支援

箱がマイナーだって？

響「これ設定むちゃくちゃだよなー」

真「そうだね、大統領が主人公って」

響「そもそも大統領が前線立っちゃダメだよな」

真「守りようがなくなるよね」

響「あとアメリカンジョークがすごいぞ」

真「お腹いっぱい詰め込んでくるしね」

響「お、OPだ」

真「これ！メカがかっこいいんだよ！」

響「……真、そんなこと言ってるから女の子らしくないとか言われるんじゃないか？」

真「え？いやこれはセーフでしょ」

響「自分もかっこいいと思うけど、ロボ担当は男の子でしょー」

真「えー……あ」

響「あ」

真・響「「レッツパーリィイイイイ！」」

響「この像を撃つとアイテムがもらえるんだー」

真「あ、それ知らなかった」

響「ぬっ、敵だ！おりゃああああ！」

真「いっけー！」

響「ははは、どーだー！アメリカ合衆国の前に敵は無し！」

真「響、ほんとに上手いんだ」

響「なっ、疑ってたのか？酷いぞ」

真「ごめんごめん。あ脇から敵」

響「くぬっ！？ぬりゃああああ」

真「響、体動いてる動いてる」

響「えっ！？あ、あー……」

真「……なんかごめんね？」

響「いや、いいけど……」

響「そういえばさー」

真「うん」

響「この間から春香と千早、すごい仲良いよなぁ」

真「あー、そうだね」

響「いいよな、ああいうの。なんか羨ましいぞ」

真「響……友達いないの？」

響「今ちょっと良い事言った感じだったのになんでそういう事言うのー！もー！」

真「ごめんごめん」

響「自分、ちゃんと友達いるぞ！学校にだって！」

真「わかってるってば」

響「……でも、こんな事言うとダメかもしれないけど。やっぱ事務所のみんなが一番好きだな」

真「響……」

響「そんなに見ないでよ、照れちゃうさー」

真「いや、友達に順序つけちゃいけないよって言おうと思って」

響「もー！ほんとに真は……うがー！」

響「でもほんとに急に仲良くなったよなぁ。何かあったのかな」

真「例えば……春香が千早に告白したとか！」

響「え、告白って何の……？」

真「……愛の？」

響「えー……あんまりおもしろくない冗談だなー」

真「あれ、そう？」

響「大体、二人は女同士だろ？あるわけないさー」

真「響……世の中にはそういう愛の形もあるんだよ」

響「いや、そうかもしれないけど……」

真「響……」

響「ちょ、真？なんでにじり寄ってくるんだ……？」

真「女同士だって、好きになる事はあるんだよ？」

響「そ、そうだな。で、真？」

真「ボクもそうだって言ったら響……どうする？」

響「やっ……ちょ、待って……ふぁ」

大盤振る舞いだ！のとこhow do you like me now!でいいのかな

真「……なんちゃってー」

響「……ぅえ？」

真「冗談だよ、冗談！びっくりした？」

響「な、あぅ、ぇえ？」

真「あはは、響は面白いなぁ」

響「な、なんだよー！ほんとにびっくりしたんだぞー！」

真「ごめんってば」

響「まったく……自分だから良かったけど、他の子にこんな悪戯しちゃダメなんだからね！」

真「しないしない」

響「特に雪歩な！」

真「うん、それは言われなくてもわかる」

響「はー、どきどきした……あ、自分もう帰らなきゃ」

真「そっか。じゃあまたね」

響「おー、また明日ー」ﾊﾞﾀﾝｯ

真「……ふぅ。冗談、ね」

響「はいさーい、ってまた真だけかぁ」

真「あ、響。はいさーい」

響「真は収録終わって疲れてたりしないのか？」

真「そりゃ疲れもするけど？」

響「の割りには最近毎日ここにいるけど……さっさと帰ったりしないの？」

真「家だとゲームとか出来ないしさ。ここが都合が良いんだよ」

響「あー、そうなのか。じゃあ今日もなんかやろっか」

真「ん、やろう」

響「……ほんとは自分が来るの待ってるんじゃないのか～？」

真「そうだよ。響に会いたくて」

響「うがっ！？」

真「へへっ、また引っかかった」

響「だからそういう冗談はやめてって言ってるでしょー！」

真「あっはっは」

響「んー……地味に難しいなこの面」

真「……」ｶﾘｶﾘ

響「うがー、ダメだ。詰まったー」ﾎﾟｲｯ

真「……」ｶﾘｶﾘ

響「真ー？」

真「んー？」ｶﾘｶﾘ

響「それ、何書いてるんだ？」

真「キャラクターシート」

響「キャラクターシート？って、なんだ？」

真「ボクもよくわかんないけど、なんかゲームに使うんだって」

響「へー……手書きなのにな」

真「うん。あ、でも絵が描けないんだよね……」

響「絵まで描くのか……」

真「なんかTRPGっていうのやるんだって。人数合わせに呼ばれたんだよ」

響「TRPGかー、聞いたことだけあるぞ」

真「そうなの？」

響「うん。自分、ラノベ好きなんだけど……そのコーナーにリプレイ本っていうのが置いてあったりするんだ」

真「リプレイって何だろ」

響「誰かが遊んだTRPGの様子を小説にしてまとめた感じ？だったかなぁ」

真「面白そうだね。響は読んだことないの？」

響「一冊だけあるけど……なんだろ、何故かすごい親近感ある人が出ててさ……」

真「親近感？」

響「知らない人な気がしないっていうか、そういうプレイヤーがいたんだ」

真「不思議だね。なんなんだろ」

響「なー。若林さんって言うんだけど」

真「……不思議とボクも知ってる気がする、それ」

響「だろ！」

お姉ちゃん？もしかしてお姉ちゃんでごじゃりますか！？

響「で、真はどんなキャラにするんだ？」

真「えーとね。エルフのお姫様！」

響「お姫様とか勝手に決めていいの？」

真「なんか自由に決めていいよって言われたからさ」

響「冒険とかするんだぞ」

真「……まぁ、お姫様だって旅に出たい時あるでしょ？」

響「そりゃ……ごめん、ちょっとわかんない」

真「ま、ゲームだし」

響「ゲームだからこそ設定しっかりやんないとダメだと思う」

真「んー……じゃあ響ならどうする？」

響「自分？自分なら……そうだな……」

真「エルフ無しね」

響「なんでだよ！」

真「ドワーフとか」

響「女の子に勧める種族じゃないよねそれ！」

響は魔物使いだろ

妖精の魔獣使いですか
魅力高めな

響「エルフかぁ」

真「設定は固まったんだけどな～」

響「……」ｶﾘｶﾘｶﾘ

真「スキル何取ろうかなぁ」

響「……」ｶﾘｶﾘｶﾘ

真「あ、あとステータス……」

響「……」ｶﾘｶﾘｶﾘ

真「響、何書いてるの？」

響「ん、エルフ」

真「え……うわ上手っ！」

響「結構得意なんだー」

真「可愛い……少女漫画みたいだ」

響「あんまり見られると恥ずかしいんだけど……」

真「いやすごいよこれ！」

響「……へへん！」

響「自分、やれば出来るんだ！」

真「うーん、ほんと上手い……けど」

響「けど？」

真「髪に消しゴムのカスついてる」

響「んなっ！」

真「取ったげるよ、じっとしてて」

響「う～……恥ずかしいぞ」

真「よっと」ｻﾜｯ

響「ん、はっ……」ﾋﾟｸｯ

真「っ！？」ﾋﾞｸｯ


真（なんて声出してんだよ響！）

響（なんて声出したんだ自分！？）

支援

真「……」

響「と、とれた？」

真「……ん」

響「そっか、ありがと！」

真「ん……」

響「……真？」

真「……」ｻﾜｻﾜ

響「か、髪触られたら、くすぐったいぞ」

真「響……」

響（うがああ顔が近い近い近い……あ、真睫毛長い……）

響「また冗談なんでしょ？そうなんだよね！？」

真「……ごめん」

響（なんのごめんなんだー！！）

これ何かの続き？

真「……」

響（髪……顔っ……）

真「響……響……」

響「っふ……ぅ……」

響（やば、ほっぺた……溶けてるかも……きもちいい……）

響「あっ……まこ、とぉ……」

響（髪の毛も……ひっ、左手！ふとももにっ……！？）

響「まって……まこ……」

響（唇っ……！ダメダメダメダメ）

響「待って、待って！真！」

真「……あ」

響「ちょっと、待ってよ……」

真「ご、め……」

響「……」

真「……ごめん」

響「……いいよ」

真「……」

響「……」

真「……ごめんね」

響「いいって……自分、大丈夫だから」

真「……ボク、今日はもう帰るね」

響「……」

真「……もう、来ないから」

響「え……」

真「じゃあね」

ﾊﾞﾀﾝ

真「……」

真「あ、公園……」

真「ちょっと、休んで行こうかな。うん」

真「……」

真「っぐす……なんだよ……」

真「ぅ、っぐ……ふっ……うぇえ……」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

「真ぉ！」

真「え……？」

響「ああもう、探しちゃったじゃないか！」

真「響……」

響「まったく……泣くくらいならあんな事言うなよなー」

真「……ほっといてよ」

響「最近変だぞ真。自分の事からかってばっかりだし」

真「だから、ほっといてってば！」

響「……真が来なくなるなら、自分も談話室使うのやめる」

真「えっ？」

響「真に会えるかなーって、毎日……でも、もう来ないなら自分も行かない」

真「ひび……」

響「ほっといてって言われたからほっとくぞ。でも自分、明日も談話室で待ってるからな！」ﾀﾞｯ

真「あ……響……」

ｶﾞﾁｬｯ

真「……」

響「……」

真「ごめん」

響「……そういえば、真のキャラシートに絵描いといたぞ」

真「あ、ほんとだ！ありがとう響！」

響「任せてよ！」

真「大好きだよ響」

響「だからそういう冗談は……」

真「冗談じゃない」

響「……」

真「本気だよ」

真かわいいよ真

響「正直、自分そういうのよくわかんないんだ」

真「……」

響「男の人相手にもあんまりそんなことないし、まして女の子なんて……」

真「でも……」

響「本気なのはわかった！でも……やっぱり、すぐ返事は出来ないよ」

真「そっか」

響「だから、とりあえず今までどおりにしないか？自分が準備出来るまでさ」

真「うん、いいよ」

響「真は納得いかないかもしれないけど……って、え？」

真「そんな簡単に受け入れられるとは思ってなかったしね。友達のままでも全然オッケー」

響「あ、そうなんだ……なんか拍子抜けだぞ」

真「ごめんね、色々悩ませて」

響「……好きだって言ってくれたのは、素直に嬉しかったさー」

真「そっか」

真は男だろ

真「……なんか、ゲームする感じじゃなくなっちゃったね」

響「うーん、帰ろっか？」

真「そうしよっか。あ、途中まで一緒に行こうよ」

響「もちろんいいぞ！」

真「あ……友達だったらしてもいいかな」

響「え？何を？」

真「キス」

響「んぷっ……！？」

真「……ん。さっ、帰ろ！」

響「……う、うがあああああ！」


GO！

二回目だけどやっぱり原作の空気が出ない。
千早「収録後プレイ」っていうのが前作になります。おやすみ。