雅枝「絹ーあんたレギュラーに選ばれたんやって」 絹恵「えっ…」 (69)

咲さんかわいい

では投下します

雅枝「何で教えてくれんかったんや・・・」

絹恵「他校の監督に教えるわけないやろ・・・ていうか何で知っとんねん」

雅恵「洋が教えてくれたんやで」

絹恵「お姉ちゃん・・・」

雅枝「自分の事のように嬉しそうに話してたで」

絹恵「・・・お姉ちゃん」

雅枝「おめでとう絹」

絹恵「ありがとう・・・でも私はレギュラーの中では一番弱くて・・・お姉ちゃんの足元にはとても・・・」

雅枝「そんなん当たり前やろ・・・」

絹恵「えっ・・・」

雅枝「誰だって最初っから強いってのはありえん事やで・・・」

絹恵「・・・・・・」

雅枝「ちょっとずつ追い付いていけばええんやで・・・」

絹恵「・・・そうやね」

絹恵「ところでお姉ちゃんは・・・」

雅枝「部長会議だか主将会議の準備があるから早めに行ったわ」

絹恵「じゃあ私ももう行くわ」

雅枝「気い付けてなー」

・・・・・・・・・

恭子「主将は会議で遅れますが練習を始めましょう」

由子「始めるのよー」

絹恵「(この半荘が終わる頃にお姉ちゃんが帰ってきて・・・私がトップだったらカッコエエな)」

・・・・・・・・・

絹恵「(結局私は3着やった・・・)」

漫「真瀬先輩のトップは珍しいですね」

由子「洋榎がいなくて漫ちゃんが不発ならこういう事もあるのよー」

恭子「・・・・・・」

のよーって実は姫松No.2説あるからな

ガチャ
洋榎「ただいま戻ったでー」

恭子「お疲れ様です」

漫「ラスの私が変わります」

由子「トップの私が変わるわ(絹ちゃんがどれだけ洋榎に近付けたか見させてもらおう)」

漫「そうですか」

絹恵「(今度こそいいとこ見せたる)」

・・・・・・・・・ここから雑な闘牌が始まります

南一局 親漫
漫・100
恭・14300
洋・49300
絹・36300

部員A「結局愛宕姉妹のワンツーか・・・」

部員B「ここを凌いでも上重と末原先輩の浮上は難しいやろ」

郁乃「でもここから面白いものが見られそうやで」

由子「そうなのよー」

部員A・B「ええっ!?」
恭子「(まさかチューレン張ってしまうとは・・・)」

恭子「(せやけど・・・この局に私の出番は無さそうや)」 オリ

絹恵「(待ちが良さそうなのにオリてもうた・・・誰かのあがりを止めたんか・・・)」

洋榎「(冷静やな)」

漫「ツモ6000オール」

部員A「まさかチューレンをオリるとは・・・」

部員B「でもオリなければ誰かに振ってたかも・・・」

郁乃「(危険牌を掴んだのと上重ちゃんの爆発気配を感じてのオリか・・・)」

由子「(私でもオリの一択だわ)」

漫・18100
恭・8300
洋・43300
絹・30300

南一局一本場 親漫

漫「リーチ」

洋榎「(確か三家和は流局やったな・・・)」バシーン

絹恵・漫「ロン」

洋榎「(あれ・・・)」

恭子「(・・・・・・)」

絹恵「頭ハネです12300(まさかお姉ちゃんから直撃できるとは・・・)」

洋榎「はい(・・・トップのウチを削るために見逃しとは・・・やってくれるわ)」

恭子「(失敗したら安めだから見逃したで済む話や)」

漫「(倍満が跳満にハネられた・・・)」

絹恵「(何でお姉ちゃんが末原先輩の方見とるんや・・・そういう事か・・・この直撃は私の実力じゃなかったんかな・・・)」

部員A「主将が2人に振り込んだ?」

部員B「末原先輩は安めだから見逃した?」

郁乃「まあ・・・普通はそう思うやろな」

由子「三家和を読んだ洋榎もさすがやけど・・・この局は恭子が上回った」

部員A「(ダメや・・・レベルが違いすぎる・・・)」

部員B「(これが姫松のレギュラークラスか・・・)」

漫・17100
恭・8300
洋・31000
絹・43600

南二局 親恭子

絹恵「(・・・とりあえずトップになったで・・・ここからリードを保っていればトップで終える事も・・・)」

絹恵「(だが配牌がバラバラ・・・国士でも狙えばええんか・・・)」

・・・・・・・・・数巡後・・・

絹恵「(まさか十三面待ちができるとは・・・)」

絹恵「リーチ」

洋榎「(役満ごまかすためにリーチしてもダメやで・・・)」

漫「(あれ・・・役満じゃないんかな・・・)」

恭子「リーチ」

洋榎「(ヤバいでこれは・・・)」

絹恵「(親に追っかけられた・・・だが十三面待ちで引き負けるはずがあらへん)」

絹恵「ドッ・・・ドラを掴んでしもうた・・・しかもこれは親の染め色・・・ヤバすぎるで・・・)」ガタガタガタガタ

洋榎「(絹・・・)」

漫「(あーあ・・・これはダメそうやな・・・)」

絹恵「(た・・・頼むで・・・何とか通ってくれや・・・)」ブルブルブルブル トッ

恭子「ロン・・・36000」

絹恵「は・・・はい(何で十三面待ちなんかになったんや・・・そうでなかったらリーチせんかったのに・・・)」

漫「(・・・これは折れたかな・・・)」

洋榎「(絹・・・だが助かったで・・・数えなら決まってたで・・・)」

恭子「(あと一歩及ばんかったか・・・)」

部員A「役満張って親の三倍満に振るとは・・・」

部員B「リーチしてなくても十三面待ちなんかそうそうオリれないやろ・・・」

郁乃「(あがれない役満はハッタリにしかならんで)」

由子「(まったく・・・子の役満と親の三倍満どっちが重いか考えろや)」

漫・17100
恭・45300
洋・31000
絹・6600

南二局一本場 親恭子

洋榎「(絹・・・これでもやるから元気出せや・・・まだラス親があるやろ)」ビシィッ

絹恵「ロン4200(これも私が実力で取った直撃ちゃう・・・)」

洋榎「はい」

恭子「(簡単に差し込みで親を流された)」

漫・17100
恭・45300
洋・26800
絹・10800

南三局 親洋榎

洋榎「ツモ4000オール」

恭子「(そしてこの回収速度・・・)」

絹恵「(このままやと私のラス親は無いんとちゃうか・・・)」

漫・13100
恭・41300
洋・38800
絹・6800

南三局一本場 親洋榎

漫「(・・・・・・)」

洋榎「(・・・ウチが親の時に・・・困ったもんやで)」

恭子「(倍満までならまだトップやが・・・)」

漫「リーチ」

漫「ツモ・・・6100・12100」

洋榎「(ここにきて三倍満の親被りは痛い・・・)」

恭子「(まくられてもうた・・・)」

漫・37400
恭・35200
洋・26700
絹・700

オーラス 親絹恵

絹恵「(とにかく早い手をつくらんと・・・この配牌は・・・テンパってる)」

絹恵「(ダブリーはできへんけどこれならあがれる・・・)」

絹恵「ツモ700オール」

漫・36700
恭・34500
洋・26000
絹・2800

オーラス一本場 親絹恵

絹恵「(またテンパってる・・・だが待ちが悪くてリーチかけれへん・・・)」

・・・・・・・・・数巡後・・・

絹恵「リーチ」

恭子「・・・・・・」チャ

漫「(末原先輩が回ったんか・・・という事はしばらくは点差的に主将だけを警戒でええんか・・・)」

洋榎「(などと思ってたら甘いで・・・二巡で合わせてくるかも知れんで・・・)」

絹恵「(全然あがれへん・・・誰か止めてんのやろか・・・)」

恭子「(追い付いたで・・・でも他の2人も手が進んどるはずや・・・)」

洋榎「(ほらもうきたで・・・)」

漫「(こうなったら絹ちゃんへの振り込みはやむなしで前に出るしかあらへんか・・・)」

絹恵「ロン」

洋榎「すまんな頭ハネや8300」

漫「はい・・・(チャンタに見せかけてイッツウか・・・完全にやられたで)」

恭子「(また頭ハネにやられてしもうた・・・)」

絹恵「(結局ラス親でもほとんど何もできへんかった)」

部員A「最後は上級生2人のワンツーか・・・」

部員B「8300じゃ足りんやろ」

由子「絹ちゃんのリーチ棒があるのよー」

郁乃「・・・末原ちゃんが勝つべき半荘やったかもしれんなー」

由子「(・・・そうならなかった理由はおそらく・・・絹ちゃんの2回のリーチ・・・)」

漫・28400
恭・34500
洋・35300
絹・1800

絹恵「・・・すいません末原先輩・・・私が安易にリーチしたばかりにトップから落ちる形になって・・・」

恭子「・・・いや・・・私も考えるべき所があったんで絹ちゃんを責められへん・・・」

絹恵「えっ・・・それは・・・」

洋榎「三倍満の場面やろ」

恭子「・・・はい」

洋榎「あの場面ウチは2つの役満を警戒してたんや」

絹恵「2つの役満・・・」

洋榎「恭子の数えや」

恭子「もう少し無理をすれば数えは狙えたんですが・・・それを躊躇わせたのは・・・」

洋榎「絹の役満リーチやろな・・・」

恭子「絹ちゃんは待ちが悪いとリーチかけないんでそれで十三面待ちかと・・・」

洋榎「役満をごまかすつもりかは知らんけどそれで逆に警戒されてしもうたな」

絹恵「・・・・・・」

洋榎「よほどあがれる自信があったんやろ」

絹恵「・・・でも結局あがれんかった・・・」

漫「でもそれって結果論やないですか・・・」

恭子「麻雀はちょっとの運や流れで後の展開が変わるんやで」

洋榎「だから点差程の実力差があるとは思わんでええで」

絹恵「(私は点差以上の実力差を感じとるで・・・)」

・・・・・・・・・帰り道・・・

絹恵「・・・結局私の力はお姉ちゃんはもちろん他のレギュラーにも通用せんのや・・・」

洋榎「・・・そんなに落ち込んだらアカンで」

絹恵「・・・えっ」

洋榎「ウチは絹が追い付いて来るのを・・・少し先で待っとるで・・・」

絹恵「・・・うん」

・・・・・・・・・・・・
しかし私が強くなればなるほど・・・
お姉ちゃんがどれだけ凄かったかを思い知らされる・・・
果たして本当に追い付ける日が来るのか・・・
でもいつか追い付いてみせる・・・
そして・・・

終わりです
続きは未定

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