シノの家

カレン「あやや！」

綾「それでアリスは？さっき変なこと言ってた気がするけど」

ﾎｯﾎｯﾎｯﾎｯ

綾「！？」

アリス「ｳﾎｯﾎｯﾎｯﾎｯ」ﾄﾞｽﾝ

カレン「さっきシノの家に遊びに来たらこうなってマシタ･･･」

綾「あ、ああ、あ、嘘よね？動物園から借りてきたドッキリよね？」

カレン「現実を見るデスあやや！あの金髪、あの青い目はどう見てもアリスそのものデスよ･･･」

アリス「ｳｯﾎｯﾎ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

綾「ごめんなさい、落ち着いたわ･･･ねえ、そういえばシノは？」

カレン「おかしいんデスよね、家中探したんデスが」

綾「勇さんとシノのお母さんも居ないの？」

カレン「絶対変デスヨ・・・」

綾「キッチンが料理の最中のままね、買い物ではなさそうだし･･････あら？」

カレン「日本人形が落ちてマスネ･･･」

綾「どうしてこんな所に･･････」

アリス「ｳﾎﾎｳﾎ？」

カレン「あやや、アリスが何か言ってマス！」

綾「え･････もしかして言葉がわかるの？」

アリス「ｳﾎ」

綾「本当にアリスなのね･･･？(取り乱してる間気持ち悪いとか言っちゃったけど大丈夫かな･･･)」

アリス「ｳﾎｫー」ﾀﾞｷｯ

綾「きゃああああ！」

カレン「気をつけて下サイ、ゴリラの握力は500キロもあるんデスヨ」

綾「へっ？ちょ、助けてカレン･･･毛が･･･！」

カレン「話が通じるなら聞きマスがアリスはシノがドコに行ったかわかりマスか？」

アリス「ｳﾎ!ﾎｯﾎｯﾎｯ」

綾「付いて来て･･･って言ってるのかしら？」

カレン「そうみたいデスネー」

アリス「ｳﾎﾎﾎ」

カレン「シノの部屋はさっき見マシタが･･･」

アリス「ｳﾎﾝﾎ!」

カレン「こけしを指さしてどうしたんデス？」

アリス「ｳﾎﾎﾎ」

カレン「ダメデスネー･･･話が解りません」

綾「ねえカレン･･････まさかとは思うけど」

綾(まだ使用中だったキッチン、そのキッチンに落ちていた日本人形、ドンキーアリスの指差すこけし･･･)

綾「そのこけしがシノなの･･･？」

こけし「･･･」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

カレン「う、動きマシタよ・・・シノ、大丈夫デスか？」

こけし「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

カレン「よ、よく解りマセン･･･」

綾「言葉は通じてるみたいだけどアリスは解る？」

アリス「ｳｯﾎｯﾎｯﾎｯﾎ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

綾「ダメだわ･･･このままじゃコミュニーケーションが出来ない･･･」

カレン「ペンと紙ならありマス！」

綾「でかしたわカレン・・・お願いアリス」

アリス「ｳｯﾎｯﾎｯﾎｯﾎ」ﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺ

綾「きゃあああああ！な、なんなの？」

カレン「マズイデスあやや・・・アリスが段々野生化してきてマス！」

綾「ここに居たら危ないわね･･･一旦逃げるわよカレン！」

カレン「シノはどうシマスカ？」

綾「お、置いてくしか･･･」

アリス「ﾎｯﾎｯﾎｯ」ﾄﾞｺﾄﾞｺﾄﾞｺ

綾「お、追いかけてくる・・･急いで！」

カレン「シノ・・・無事でいてくだサイ･･･」

こけし「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

玄関

カレン「ハァ、ハァ・・・」

綾「疲れた･･････」

ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ！

カレン「ドアが壊れないか心配デス」

綾「これからどうしたらいいの・・・？」

カレン「ヨーコに連絡しまショウ」

綾「せっかくの休日が･･･」

陽子「はいもしもし」

綾「陽子･･･今すぐシノの家に来てくれる？」

陽子「何かあったのか？」

綾「と、とにかく急いでよね！」ﾋﾟｯ

ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ

カレン「なんかへこんできてマスヨ・・・？あややー」ｷﾞｭｳｳ

綾「わ、私だって怖いのよ！後ろに隠れないで！」

ｶﾞｼｬｰﾝ

アリス「ｳﾎｳﾎｳﾎｳﾎ!!」

綾「う、うそ・・・」

カレン「･･･仕方ないです、あややは先に行って下サイ！」

綾「何言ってるのよカレン！死ぬわよ？」

カレン「ワタシはあややが大好きデス！傷つけたくありマセン！」

綾「さっき傷つけてたんだけど･･･」

カレン「さあ来るデスヨイギリス霊長類！」

アリス「ﾎｯﾎｯﾎｯﾎｯ!」

「私に任せろ！！」

綾「今の声は･･･！」

「アタック！」

アリス「ｳｳ･･･」ﾄﾞｻｯ

カレン「た、助かったデス・・・」

陽子「綾、カレン、怪我ないか？」

綾「ええ、ありがとう陽･･･」

陽子「んー？」ﾌﾞﾋｰ

カレン「ウリ坊･･･」

陽子「あー、この姿は別に気にするな」

綾(なにこれカワッ･･･もふもふしたい！)

カレン「ヨーコはフツーに喋れるんデスネ」

陽子「私だけ効果が中途半端みたいでな」

綾「え？待って、もしかして陽子はこうなった原因を知ってるの？」

陽子「ああ・・・」

陽子「カレンがくれたドリンクのせい」

カレン「・・・え」

陽子「輸入ドリンクだったっけ」

綾「あー、そういえば猫の絵のついたボトル貰ったわ・・・」

カレン「・・・ワタシのせいデスカ」

陽子「アリスに謝っとけよ？」

陽子「とにかく効果ならそろそろ切れると思うからさ」

綾(うーん･･･もふもふしたいなぁ･･･)

こけし「あのー、皆さん？」

カレン「わ、ビックリしたデス！なんで居るんデスカ！」

こけし「アリスはどうしたんですか？」

綾「そこで倒れてるわよ」

アリス「･･･」ｸﾞｯﾀﾘ

こけし「あれはただのゴリラでは？」

陽子「現実を認めろ忍、あれはどーみてもアリスだ」ﾌﾞﾋﾌﾞﾋ

カレン「見苦しいので早く戻って欲しいデスね･･･」

アリス「う･･････うーん･･･」ｳﾎ

忍「あ、目が覚めましたかゴ･･･アリス」

アリス「なんだかシノが小さく見えるね･･･それにこけしに見えるよ･･･」

カレン「早く辛い現実もとい鏡を見るデス！」

アリス「な、えっ･･･？なにこれ･･･？」

綾「あれ･･･アリスにはさっきまでの記憶がないの？」

陽子「んーたぶんな、ワタシも最初意識が危なかったし」

アリス「そんなあ･･･ひどいよこんなの･･･」ｳﾎ

忍「誰か私を起こして下さい」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

一時間後

陽子「ふう、やっと戻った」

綾「･･････そうね(もったいない)」

忍「どうせなら金髪少女がよかったですね」

綾「なんか疲れたわ･･････」

カレン「でもちょっぴり楽しかったデス！」

綾「どこがよ･･･」

カレン「せっかくなのであややもドリンク飲んでみマスカ？」

綾「え、私･･･？いいわよそんな･･･」

カレン「はんぶんこすればいいじゃないデスか」

綾「･･･カレン」

アリス「」

忍「あの、アリス・・・？」

陽子「おかしいな、ゴリラから戻らない･･･」

忍「どうするんですか！これじゃ動物園に保護されてしまいますよ！」

陽子「だ、大丈夫だ今日中には多分･･･」

アリス「ﾜﾀｼｶﾞﾅﾆｦｼﾀﾉ」

綾「ﾆｬｰ」

カレン「カワイイデスヨカレン！！」