恒一「なんだろう、この黒いネコ」黒ネコ「…」(279)

勅使河原「うーっすサカキ」

望月「おはよう榊原くん」

恒一「おはよう、二人とも」

黒ネコ「…」

勅使河原「おい、なんだその足元にいるネコは?サカキんちのネコか?」

恒一「ううん、ノラネコだよ、家はインコを飼ってるからネコはちょっとね」

勅使河原「ふーん…それにしてはえらい懐いてるように見えるな」

黒ネコ「にゃあ」スリスリ

恒一「うん、これから学校だから困ってるんだよね…」

望月「あ、このネコ、オッドアイだね」

勅使河原「オッドアイ?」

望月「うん、右目が赤くて左目が緑色だ」

望月「オッドアイのネコは珍しくないけど、なんだか綺麗だね」

恒一「うん、かわいいよね」

黒ネコ「! にゃー」スリスリスリスリ

恒一「あはは、なんだかすごく懐かれちゃったみたいだ」

勅使河原「ま、ネコと戯れるのはそれくらいにして、さっさと行こうぜ?遅刻しちまう」

恒一「うん、そうしようか」

恒一「ごめんね、学校が終わったら遊んであげるからね」

黒ネコ「にゃあ…」

これはめいちゃん

久保寺「えー、今日は赤沢さんと見崎さんがお休みですか…」

恒一(見崎はともかく、赤沢さんが休みなんて珍しいな)

ペルシャ「…」トコトコ

久保寺「おや、なんですかあのネコは」

ペルシャ「にゃ」

恒一(あれ、僕のほうに近づいてくるぞ)

ペルシャ「…」チョコン

恒一(膝の上に座られちゃった…)

久保寺「榊原くんの飼いネコですか?」

恒一「い、いえ、違います」

久保寺「…まぁいいでしょう。明日からは学校に連れて来てはいけませんからね」

恒一(本当に違うのに…)

ペルシャ「…」

休み時間

綾野「きゃーん!カワイイー!」

綾野「ね、ね、こーいっちゃん!撫でていい?撫でていい!?」

恒一「うん、いいよ…ていうか僕の飼ってるネコじゃないんだけどね」

綾野「えへへ、よしよし」ナデナデ

ペルシャ「…」

綾野「うふふふ、かわいいかわいい!」

勅使河原「サカキってネコにモテる体質なのか?」

勅使河原「朝の黒いのも全く知らないネコだったんだろ?」

恒一「うーん、そうなのかな」

恒一「東京じゃあネコなんてほとんど見たことなかったし、よく分からないよ」

勅使河原「どうせなら、ネコじゃなくて人間の女にモテる体質ならよかったのにな?」

恒一「ははは、そうだね」

ペルシャ「…」

勅使河原「なんだか触り心地よさそうだな。ちょっと俺にも撫でさせてくれよ」

恒一「どうぞ」

勅使河原「ふへへへ、よーしよーし可愛がってやるからなー?」

ペルシャ「っ!にゃっ!」バシッ

勅使河原「痛っ!なんだこいつ!」

ペルシャ「…」ツーン

綾野「まぁネコにだって触られる相手を選ぶ権利くらいあるよね~」

勅使河原「…くそっお高くとまりやがってー!」

望月「ペルシャネコは気性が激しいのもいるらしいからね」

恒一「よしよし」ナデナデ

ペルシャ「にゃああん」トローン

勅使河原「…なんだこの差は!」

支援

この後この二匹で恒一くんというナワバリを争う方向で誰か

これは良スレ

>>8
君がやるんだよ

>8が無ければ良スレだった

外山恒一…


ワイルドハーフか…

ここを今日のキャンプ地とする

よんでる

>>8
頼む

>>8
はやく

>>8
そういう丸投げって、嫌い

はよ

放課後

勅使河原「サカキー、帰ろうぜー」

榊原「あぁ、うん」

ペルシャ「にゃーん」

榊原(結局今日一日一緒だったな・・・流石にトイレにまでついてこようとした時は焦ったけど)

榊原(しかし結局見崎も赤沢さんも来なかったな・・・どうしたんだろう)

勅使河原「しかし帰り道にまでついてくるとは、お前相当懐かれてるな」

望月「動物に好かれるような体質なのかな?」

榊原「あはは・・意識したことなかったけどもしかするとそうなのかも」

黒猫「・・・・にゃーん」

榊原「ん?君は朝の・・・」

ペルシャ「!!」


みたいなのでオナシャス!

待つ

はよ

はよ

はよ

はよー

かわいい

おっす

勅使河原って鰤にいなかった?

おい

はよ

勅使河原「あれ?この猫今朝の猫じゃねーか」

望月「本当だ、もしかして榊原くんを待ってたのかな?」

黒猫「・・・にゃあ」スリスリ

榊原「ははっ、本当に待っててくれてたのかい?」

ペルシャ「!!フシャーー!」

榊原「わわっ!どうしたの?」

勅使河原「ははは、サカキを取られそうだから妬いてるんじゃねーのか?」

榊原「そんな・・こら、駄目だよ仲良くしないと」

ペルシャ「!・・うにゃあ」

黒猫「にゃおん」スリスリ

ペルシャ「・・・・」ムスッ


みたいなのでオナシャス!

>>32
いいから続き

>>32
はよ

お前ならできるだろ?

榊原「猫にも穴はあるんだよな・・・」ゴクリ

黒猫「!?」



みたいな

勅使河原「じゃ、俺と望月はこっちだから」

望月「また明日」

榊原「うん、じゃあね」


黒猫「にゃーん」トテトテ

ペルシャ「にゃうん」トテトテ

榊原「結局着いてきてしまった・・・どうしよう」

榊原「このまま何処かに捨てるのは・・・やっぱり可哀想だよね」

榊原「・・・思い切って相談してみるか」


おい誰か書けよ

>>37
いいからはよ

>>37
はよ

はよ

怜子「猫を飼いたい?」

恒一「はい、この子達なんですけど・・・」

怜子「あら、可愛いじゃない!」

恒一「それで、ですね。レーちゃんの事なんですが、この子達大人しいし(お互い仲は悪いみたいだけど)レーちゃんに害を与えたりする事は・・・」

怜子「ん?別にあの鳥の事なら構わないわよ?私嫌いだし」

恒一「」


おい

はよ

恒一「・・というわけで暫く様子を見ながらという形で許可が降りた訳だけど・・」

恒一「猫なんて飼った事ないから世話の仕方なんて分からないよ・・・」

恒一「取り敢えず餌は晩御飯の刺身あげたけど・・・」

恒一「問題はお風呂、だよね」

いいぞ

夜に変身するんですね それを夢だと思ってやっちゃうんですね わかります

プルルルガチャッ

榊原父「おうどうした恒一、インドは暑いぞぉ!」

恒一「急にごめんね、実は・・・」

~事情説明中~

榊原父「ほぉ、猫をなぁ・・・」

恒一「うん、僕は飼ったことないけどお父さんならあるかと思って」

榊原父「任せろ!父さんは子供の頃猫を飼っていたからな」

さげ

>>47
ツンデレなやつめ

なんで恒一くんが女子トイレの便器になってクラスの女子全員のおしっこ飲むSSがないの?

榊原父「まず猫をシャワーする時はぬるめの温度でしてやるんだ。37℃、人間がちょっと冷たいんじゃないかと思うくらいの温度がいいな。猫は皮膚呼吸が出来ないから熱いお湯でやると熱がこもって危険なんだ」

榊原父「次に耳に水が入るのはよくないから気をつけろ。後顔に水がかかるのを猫は嫌うからそれも気をつけるんだ」

榊原父「拾った猫ならシャンプーまでしてやるのがいいんだろうが人間用のシャンプーで洗うのは猫の皮膚によくないからな、急なことみたいだからシャワーだけでやむを得まい」

榊原父「最後に猫は最初シャワーされるのを物凄く嫌がるからな、引っ掻かれたりしないように気をつけろよ?」

恒一「」ポカーン

榊原父「ん?どうした恒一」

恒一「いや、なんか普段からは想像出来ないような有能なアドバイスだったものだから」

榊原父「おいおいそりゃどういう意m」ブツッ

恒一「さて、じゃあ頑張ってみますか」


>>1はまだかよ

続けろ

続けろ

赤沢「マーオ」
御崎「マーオ」
赤沢「マーーオ」
御崎「マーオ」
赤沢「マーーーオ!」
御崎「マーーオ!」
赤沢「マーーーーーーーーオ!!!!!」
御崎「マーーーーーーーオ!!!!!」
赤沢&御崎「ギャフベロハギャベバブジョハバ」

頑張れよ

ToLOVEる思い出した

恒一「はぁ・・・どっと疲れた」

黒猫「にゃーん」ホッコリ

ペルシャ「うにゃう」ホッコリ

恒一「うん、でもさっぱりしてよかったね」ナデナデ

ペルシャ「にゃあ・・///」

黒猫「にゃう・・・///」


恒一(・・にしても思った以上にどっちも嫌がらなかったな)

恒一(というか初めて浴びたにしては落ち着き過ぎてた)

恒一(誰かに飼われてた・・という感じではないし)

恒一(なのにシャワー浴びるのに慣れてるような・・・そう、人間みたいに)

黒猫「・・・にゃあ・・」

ペルシャ「うにゅう・・・」

恒一「ごめんね、もう遅い時間だし眠いよね。今日は寝ようか」

支援

4円

???「・・さ・・ば・・ん・」

恒一「・・・うぅん」

???「起き・・・榊原・・ん」

恒一「・・この声は・・」

???「起きて、榊原くん」


誰の声だった?
>>62
①見崎
②赤沢

鳴ちゃん

めいちゃん

榊原君って呼ぶのは鳴ちゃん

よかった
赤沢とかいうクズじゃなくて

>>64
あ?

そもそも赤沢の需要がどこにあるのかわからん

恒一「見崎・・・?」

鳴(?)「やっと起きた」

恒一「あれ?なんでこんな時間に見崎が・・・ってどうしたのさその格好は!?」

鳴(猫耳&尻尾)「ちょっと・・・ね」

恒一「いや、ちょっとも何もなんで猫の耳なんか生えて・・」

鳴「いいから、これは気にしないで」

恒一(それはいくらなんでも難し過ぎる)

>>64
屋根裏

>>64
天井

Akather

>>64
便所

16777215

お前らID変えてまでクズ擁護するなよw

鳴「あのね、これはね、夢なの」

恒一「え?夢?」

鳴「だからね、私の格好は気にしないで・・・ね?」

恒一「いやでも」

鳴「ね?」

恒一「・・・分かったよ・・・ッ!?」

恒一(暗さに目が慣れてきて分かったけど見崎裸じゃないか!!)

鳴「それに・・あまり時間もなさそうだから」

恒一「?それはどういう・・・」

鳴「明日、図書室の千曳先生の所に行って」

恒一「千曳先生の所へ?なんでまた」

鳴「今はそれしか言えない・・・私と彼女を、大切に扱ってね?」

恒一「私と彼女?それって一体d」

支援

支援

チュンチュン

恒一「・・・・はっ!?」

恒一「夢か・・・・」

恒一「・・・にしてもあんな夢見るなんてどうかしてるよ・・ん?」モゾモゾ

ペルシャ「・・・うにゃあ」

恒一「布団に潜り込んでたのか・・おはよう」

黒猫「・・・・」

恒一「君もおはよう」




>>1はどうしたんだ

支援

黒猫「・・・・」ジー

恒一(そういえばこの子もオッドアイ・・・か)

~~

鳴(猫耳&尻尾)

~~

恒一(まさか・・・ね)

恒一(にしても自分の夢ながらあの見崎は可愛かったなぁ・・・)

黒猫「・・・・」ペシッ

恒一「いてっ」

支援

恒一(さて、学校に行こうと思うんだけれども)

黒猫「・・にゃあ」

ペルシャ「にゃーん」

恒一「案の定ついてこようとするし・・参ったな」

恒一「・・・そうだ!」ゴソゴソ

恒一「この大きめのバッグに入れたら一匹なら連れていけるぞ」

恒一「一匹だけ連れていくのはちょっと可哀想だけど、昨日の夢もどうしても気になるし・・・」

どっちを連れていく?
>>86
①黒猫
②ペルシャ
③どっちも連れていかない

ペルシャ

1

ぺるしゃ


恒一くんのいないところでいがみあい的な

いいぞ

恒一「・・・いや、やっぱり連れていくのはまずいよな。昨日注意されたし」

恒一「というわけで悪いけど留守番しててね?」

黒猫&ペルシャ「・・・」ショボーン

恒一「帰ってきたらいっぱい遊んであげるから、ね?」

黒猫&ペルシャ「・・・・!」パァァ

恒一「じゃ、行ってきまーす!」

支援

勅使河原「へぇ~、あの猫達を飼うことになったのか」

恒一「うん」

望月「よく許してくれたね、お家の人」

恒一「それがさ・・・」

久保寺「はい、席に着いてください。HRを始めますよ」

久保寺「・・・また赤沢さんと見崎さんが休み、ですか。まぁいいでしょう、始めて下さい」

桜木「きりーつ、礼。」

録画失敗して見られなかった俺に今週の内容kwsk

支援

>>93
赤沢さんが鳴ちゃんに嫉妬

>>93
鳴ちゃん可愛かった

>93
鳴の腹黒さが露呈

キーンコーンカーンコーン

桜木「きりーつ、礼。さようなら」

全員「さようなら」

恒一(結局見崎と赤沢さんは今日も来なかった)

恒一(何かあったんだろうか)

恒一「ねぇ、杉浦さん」

杉浦「?何かしら」

恒一「ここ2日赤沢さんが来てないことについて何か知らない?」

杉浦「それがね、よくわからないのよ」

恒一「え?」

>>97
そりゃクズ沢にあんなこと言われたらいくら性格が温厚でもイラっとくるわ

杉浦「連絡がとれないのよ、何故か」

杉浦「泉美の家や携帯には何度も電話してみたんだけど、いつも話し中だったり留守なの」

杉浦「何かの偶然だと思うけど、こう2日も続くとね・・・」

杉浦「また電話してみるけど、週明けに来ないようなら家に行ってみるわ」

恒一「わかった、ありがとう」

~~図書室~~

恒一「失礼します」

千曳「君は確か・・・榊原くん、だったかな」

恒一「はい、今日は先生に相談があって」

千曳「何かな?」

恒一「実は・・・・・」

~~~事情説明中~~~


もう終わってもいいかなこれ

悪いのは完全に鳴だけど敵意丸出しで攻撃するアカザーさんも性格悪いでっせ

>>95-97
ありがとん










ぢゃねーよ!ちっとも分からないよ(´;ω;`)鳴ちゃんかわいいの知ってるよ!!

>>101
おい続けろ

どっちもどっちだけどどの信者も気持ち悪いなって思いました

>>104
このまま続けるとオリジナル入った超展開()になるからやめとくわ

>>106
はやくしろ

別に誰がどうしようと現象さんは最初から始まってたのだから鳴が悪いとも思わないし、
兄貴死んだことで現象さんに敵愾心もってると思しい上に最初から始まってるとか知らないアカザーさんが
「おまえがわるい」っていうのも無理は無いと思うが

誰も悪くない

>>106
そういうのいいから早く書け

>>108
未咲が死んで現象始まってるの分かってたんならそう言えばよかったのに

>>111
たまたまかもしれないじゃない。現象だと信じたくなかったとも言ってたじゃん
4月時点で現象さん信じてるのなんて、アカザーさんくらいじゃないか?
この話、結局のところ現象さん信じないで転校生ぶち込んだ校長すら、根本的なところじゃ悪くないからな

>>111
席は足りてたから鳴は現象だって信じたくなかった
現象だとしても始まってしまったらもう止まらない なら言っても仕方ない
ちょうど同時期に転校生が来て対策されるならもうずっと言わないままでいい

>>106
いいんだよ。所詮二次創作なんてそんなモン
派手なオナニー晒したれ

千曳「・・・成る程、そんなことが」

千曳「君は、15年前に何が起こったか聞いているかな?」

恒一「15年前?・・・いえ、何も」

千曳「そうか・・・」

千曳「15年前の3年3組、担任していたのは私だったんだが」

千曳「その年にね、死んでしまったんだよ」

恒一「死んだ・・・もしかして生徒とか、ですか?」








千曳「いや、猫が」

恒一「えっ」

千曳「その年の・・秋くらいだったかな?一人の女生徒が野良猫を拾ってきた」

千曳「その女生徒は大層優しく、また動物が好きな子でね」

千曳「その子は母親が動物アレルギーだったものだから家でその猫を飼うことはできなかった」

千曳「そこで誰か貰い手を探そうとしたんだが、不運なことに誰も家で飼えそうな人はいなかったそうだ」

千曳「その子はとても落ち込んだそうでね、それをみるに見兼ねたある生徒が言ったそうだ」

千曳「担任である私に隠れてその猫を飼おう、とね」


おお良いじゃないか

ふう

千曳「勿論反対した生徒もいたようだが拾ってきた生徒はクラスでも非常に慕われている子でね、反対意見を押し切る形で秘密裏に学校の一角で飼われる事になった」

千曳「最初は反対していた生徒達も親心というのかな、飼育している内に段々懐いてきた猫を可愛がるようになった」

千曳「なんと世話はクラス全員が協力して当番制でやっていたそうだ」

千曳「そんなある日、偶然の事だったんだがね」

千曳「私は彼らが猫を飼育している現場を目撃してしまったんだ」


需要ないんじゃねこれ

あるよ

需要あるから最後まで書いてくだちゃい

トイレの世話とかまだたくさん書くことあるだろ

取り敢えず書けよ

頑張れ屋

千曳「最初は放課後教師の目に付かないようにこそこそとしている生徒を怪しんでつけてみたんだ」

千曳「そうしたら猫の世話をしていたなんてね、私も驚きだったよ」

千曳「勿論学校で勝手に動物を飼育することなんていけない事だ」

千曳「もし私がその時点で隠していたとしてもそうなったろうが、当然他の職員にもばれて職員会議になった」

千曳「生徒は必死に抗議してきたよ、「私達の大切な命を奪うのか、子供を指導する立場の人間が命を粗末にするようなことをするのか」とね・・」

千曳「私達職員はそれに言い返す言葉もなかった事を覚えているよ」

千曳「結果的に生徒達の必死の抗議が実り猫を飼うことを許す事になった」

千曳「学校から公式に認められたとなって生徒達は堂々と猫を飼育するようになった」

千曳「ある生徒達は住む場所を作り、ある生徒達は猫の遊び道具まで作った」

千曳「そのうちそれは校内にも波及しだしてね、猫は一気に学校の人気者となったんだ」

千曳「その年の冬に入った頃だった」

千曳「猫が妊娠していたんだ」

千曳「その猫は雌だった」

千曳「当然校内の人気者の妊娠だ。校内は猫の、いや彼女の妊娠に湧き立った」

千曳「私も柄になく嬉しくなったのを覚えているよ」

はよ

千曳「立て続けにめでたいことも起こるものだ、今度は彼女とその子供達の貰い手が見つかった」

千曳「まさに彼女達の人生は順風満帆というところだった」

千曳「でも、そうはいかなかった」

千曳「ある日、その日は大雪でね、警報が出て学校が休校になったんだ」

千曳「その時私も間が悪く風邪をひいていてね・・学校を休んでいた」

千曳「当然、心配した生徒達の何人かは彼女の様子を見に行こうとした。実際それまで何回かあった休校の際も誰かが彼女の様子は見にきていたんだ」

千曳「しかし彼等は受験を目前に控えた受験生、親がそれを許してくれなかった」

千曳「彼等も前日にちゃんと世話していたから大丈夫。そう自分に言い聞かせるしかなかった」

千曳「翌朝、朝一番に彼女の様子を見に行った生徒が見たものは・・・」






千曳「見るも無惨に食い荒らされた彼女と、その子供達の骸だった」



ぎゃああ

千曳「周囲の足跡から腹を空かせた野犬の仕業だということになった」

千曳「当然誰もが彼女とその子供達の死を悼み、哀しんだ」

千曳「しかし問題は私の担任していた子らだった」

千曳「彼等は当然責任を感じていた・・・が、それがいつしか責任のなすりつけ合いになった」

千曳「当然そのなすりつけ合いが帰結する先は猫を拾ってきた彼女になった」

千曳「理不尽な話だ、本当に悪いのは猫を捨てた飼い主なのにね」

千曳「でも、当時の彼等にそんなことは関係なかった。愛するものを失った哀しみを誰かにぶつけずにはいられなかった」

千曳「彼女は彼女でまた、その性格から責任を感じていた。だから反抗することなんてなかったそうだ」

千曳「当時の私はそんなクラスの異様な雰囲気に気付いてあげることが出来なかった・・・今となっては悔やむことしか出来ないがね」

千曳「そんな中、この状況を見るに見兼ねた生徒の一人がまた言い出したんだ」





千曳「『あいつは死んでなんかいない、ちゃんとここにいる』とね」

成る程…

予想以上に悲惨な事件だった

はよ

千曳「冷静になってみればおかしな話だ。狂っているといっても過言じゃない」

千曳「でもその時の精神の疲弊した彼等はそれを受け入れる、いやそう信じるしかなかった」

千曳「それから彼等は住処を再び整え、毎日餌をやり、住処を掃除し、まるで本当にそこに彼女がいるかのように振舞った」

千曳「お供えや墓参りにしても、傍から見れば異様な光景だったろう」

千曳「でもそれで彼等は自分達の罪を贖罪していると信じていた」

千曳「その様は痛々しいと言うしかなかったけれども私にはどうにもする事が出来なかった」

千曳「そうして卒業式の日になった」

千曳「彼等の『贖罪』はその日まで続いていた」

千曳「彼等が罪を償いきれたと思っていたかはわからないが、その日は流石にみんな晴れ晴れとした顔をしていたよ」

千曳「そしてその日に配布された卒業写真にね、写っていたんだよ」




千曳「生徒と一緒に『彼女とその子供達』がね」

ちょっと飯行ってくる

あにゃざー

千曳「気味悪がった生徒が大半だったようだが、中には泣いて喜んだ生徒もいたらしい」

千曳「そして問題はここからだ」

千曳「翌年の3年3組なんだが・・・彼等はね、やらなかったんだよ。『それ』をね」

千曳「彼等は『彼女達』の事を知ってはいても前年の生徒達ほど思い入れがなかったからね」

千曳「彼等も最初は気にしていなかったんだがね、ある日悲しい事が起こってしまった」

千曳「心ない生徒によって彼女達の住処が蹂躙されていたんだよ」

支援

千曳「実はそれも3-3内部の人間の仕業ということが後に分かったんだが、今はそれはいいだろう」

千曳「3-3生徒達は蹂躙された住処を放置した」

千曳「思えば前年が異常とも言えるんだからおかしくはなかったのかもしれない」

千曳「しかし卒業した生徒はそれをよしとしなかった」

千曳「最初にその話が伝わり動いたのは猫を拾ってきたあの生徒だった」

保守

千曳「その生徒は、放課後一人で猫達の住処を訪れ、掃除をして帰ったそうだ」

千曳「彼女を見かけたある生徒の証言によれば、彼女はとても悲しそうな顔をして帰ったらしいよ」

千曳「その帰路でね、彼女は交通事故にあってしまったんだ」

恒一「えっ?でも生徒から死人はでてないって」

千曳「そう、彼女は死んでいない」

千曳「彼女はその時から14年間意識不明のまま病院で眠っているよ」

恒一「そんな・・・」


そろそろ色々と限界っぽいんだが

がんばるでニャス!

さあ気合を入れろ

限界っぽいとかそういうのは終わってから言え

( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!

千曳「その、少し後かな」

千曳「一人の生徒が行方不明になった」

千曳「色々と素行に問題のある生徒でね、初めは誰も気にしなかった」

千曳「けど、彼は遂に1週間も見つからなかった」

千曳「流石に焦った家族と職員は警察にも依頼して彼を捜索した」

千曳「しかしついぞ彼が見つかる事はなかった」

誤爆

hô<フシャー!!

支援

千曳「そんな中、ある生徒が一匹の猫を拾ってきた」

千曳「しかしそれどころでなかった彼等は何も考えずにその猫を捨てたそうだ」

千曳「前年の言動を考えれば我々も止めるべきだったんだろうが何分此方も余裕がなかった」

千曳「捨てに行った生徒によれば、その猫は最後まで生徒に必死に縋り付いていたらしいよ」

千曳「業を煮やした生徒はあろうことか猫を蹴り飛ばし走って逃げたそうだ」






千曳「翌日、行方不明だった生徒の死体が見つかった・・・死因は頭部への強い衝撃による脳挫傷だった」

これは中尾

ほお

恒一「それってまさか・・・」

千曳「そう、その死体は件の生徒が猫を蹴り飛ばした場所だった」

千曳「あまりにも状況が一致し過ぎていたが流石にこの時点で生徒が猫になったとは思わなかったろうね」

恒一「だってそんなの・・」

千曳「あぁ、『あり得ない』」

千曳「最初は誰もがそう思っていた」

千曳「しかしそうも言っていられなくなった」

千曳「翌月、また一人の生徒が行方不明になってね」

千曳「こう行方不明が続くと警察も動かざるを得なかった」

千曳「あくる日、ある生徒が下校中に猫の轢死体を見つけたそうだ」

千曳「・・・・後は話さなくてもわかるんじゃないかな?」

恒一「・・・翌日、同じ場所で行方不明生徒の轢死体が、見つかった」

千曳「そういうことさ」

書ききってくれ

支援

恒一「・・・・それからもそんなことが?」

千曳「いや、流石にここまで来ると何かしらの行動を起こさざるを得なかった」

千曳「その内、さっきも言ったように猫達の住処を蹂躙した犯人が死亡した3-3の生徒だと判明した」

千曳「大抵の人間はこれを3-3にかけられた『呪い』だとか『祟り』としてね、お祓いを受けたり神社にお参りに行ったりもしたんだが、一向に効果はなかった」

千曳「クラスの方では『対策係』といってこの異常現象への対策を講じる係も出来たりしたんだがやはり成果は挙げられなかった」

千曳「一人、一人とクラスから人が消えて行った」

恒一「でも、猫になってしまった生徒を保護すればいいんじゃないですか?」

千曳「勿論やったさ。幸い猫になった生徒には元の生徒の特徴が現れてる場合も多かったからね」

千曳「しかし駄目だった。猫になってしまった生徒を保護していても3日目の晩にふっと何処かへ消えてしまうんだ。いかに厳重に保護していようとね」

千曳「そして翌日『猫の死体』として発見され、一晩するとその姿は元に戻っている」

千曳「まるでホラー映画のような話だが実際にあったんだよ。こういう『現象』がね」

それってマズくね?

つまりどういうことだってばよ

リトバス思い出した

シリアスだった

恒一「つまり一ヶ月に一人、3-3生徒からランダムに選ばれた人間が猫になる。その人間の寿命は3日、3日目の晩には死が確定する、ということですか・・・?」

千曳「そういうことになるね、もっとも最初の生徒に関してはランダム、という項からは外れるがね」

恒一「でも勅使河原も望月も、クラスのみんなもそんなことに怯えている素振りはなかったですよ!?」

千曳「そうだね、彼等にとってこの現象はあくまで『過去のもの』だからね」

恒一「どういう、事ですか?」

千曳「現象はね、『止まった』んだよ」

恒一「え・・・・・?」

千曳「さっき言った対策係が最後に講じた策が『彼女達の住処の復元とお参り』だった」

千曳「順当に考えれば一番最初にやるべきことなんだが、そんな事があった以上誰もそこには近づきたくなかったし、最早そんなことで解決するとは誰も思ってはいなかった」

千曳「でも住処を整備し、毎日縋るような気持ちでお参りを続けた結果、現象はぱたりと止んだ」

しえ

千曳「それからは生徒が一定のペースで住処の整備とお参りを繰り返すことで現象が起きることはなかったんだよ」

千曳「最も止められるのはそれを続けていた場合に限る」

千曳「長年の内に現象の事実が風化しその『義務』を怠った場合、現象が起きることはあった」

千曳「といっても最後に現象が起きたのは9年前、更に現象による死とは断定し辛いものだったからね・・・」

千曳「何しろ突拍子もない話だ、君のクラスメイト達が信じずに都市伝説のようなものだと思っていても何の不思議もない」

がんばれ

千曳「さて、話を元に戻そう」

千曳「君が拾ってきた猫は恐らく見崎くんと赤沢くんだろう」

千曳「過去に2人同時になったという事例はなかった筈だが・・・例外ということもあり得る」

千曳「腑に落ちないのは今年現象が起こってしまったと言うことだ」

千曳「今年の『お参り役』の役長は赤沢くんだった筈なんだよ」

千曳「責任感の強い彼女が役目を放棄するとは考えにくいのだが・・・」

千曳「兎に角時間がない。一刻も早くお参り場所を訪ねるのがいいだろう」

恒一「分かりました、失礼します!」ダッ

千曳(タイムリミットまでは後一日・・・)

千曳(生徒ではない私にはこうして伝えることしか出来ない・・すまん榊原くん)

はよ

~~~お参り場所

恒一「はぁっ、はぁっ・・・・」

恒一「これって・・・」


お参り場所、とされていた場所は「何も問題はなかった」
お供え物と思われる食べ物はしっかりと供えられていたし整備もきちんとされていた

恒一「そんな・・・一体どうしたら・・・」

整備がされていないから、もしくは何かの理由で破壊されるなりしたから現象が起こったのだと思い込んでいた
しかしそれは全くの見当違いだった
僕は、どうすればいいというのだろう・・・

~~~その日の晩

恒一(結局何も分からず帰ってきてしまった・・・・)

恒一(このままじゃ見崎と赤沢さんが・・・)

恒一(何か!何かないのかよ!)

黒猫「にゃあ・・・・」

ペルシャ「・・・・・」






どうなるんだ

鳴「榊原くん、榊原くん・・・」

恒一「ッ!見崎!?」

鳴「やっと起きt」

恒一「見崎っ!!」ガバッ

鳴「きゃっ!?」

恒一「見崎、見崎・・・ごめん・・!!」

鳴「榊原、くん・・・?」

恒一「僕の、僕のせいで・・・見崎は・・・ッ!!」

鳴「・・・まだ死んだ訳じゃないんだけど」

恒一「でもっ、分からないんだ!!何でこうなったのか、どうすればいいのか!このままじゃ見崎が・・・!」

鳴「・・・大丈夫、だよ。榊原くんなら」ギュッ

恒一「見崎・・・?」

鳴「・・貴方が入院してた病院の、○○○号室」

恒一「え・・・?」

鳴「其処へ、私と『彼女』を連れて其処へ行って?」

鳴「多分、貴方なら『彼女』の願いを叶える事が出来るから・・・・」

恒一「それはどういう意m」

紫煙

チュンチュン

恒一「・・・・はっ」

恒一「寝てた、のか?僕は」

恒一「時間がないのに・・・ッ!!」

黒猫「にゃあ・・・」

ペルシャ「・・・・・・」

恒一「僕が入院していた病院の○○○室・・・・」

恒一(水野さんに頼み込んで通して貰ったけど・・・○○○号室・・・ここか)

バッグ「ガサゴソ」

恒一「ちょ、ちょっと静かに!」


○○○号室 ミサキ

恒一「ミサキ・・・?」

支援

ピッ----ピッ-----

その女性はいくつもの機械を繋がれて一定の拍を打ち続けていた

ミサキ、という名前のその女性はまるで元からそうであったかのように、身動き一つ取らずそこで眠っていた

~~~~~~

未咲ちゃん!

ちょっと風呂入ってくる

保守

h

水野「○○○号室?」

恒一「はい、そこの患者さんとどうしても面会したいんですが・・・」

水野「いいけど・・あそこの患者さん、寝たきりよ?」

恒一「え・・・?」

水野「確か私がここで働き始める前からいる患者さんなんだけどね?・・・14年前くらいに起きた交通事故かなんかで意識不明になってしまったらしいの」

恒一「14年前の・・交通事故・・?」

~~~~~

千曳「その帰路でね、彼女は交通事故にあってしまったんだ」

千曳「彼女はその時から14年間意識不明のまま病院で眠っているよ」

~~~~~

恒一(まさか・・・・・・)

追いついた
支援

水野「で、そんな患者さんとどうして面会したい訳?」

恒一「えっ?えぇと・・それは・・・」

水野「・・・何か訳ありってことね。分かった。何とかとりあってみる」

恒一「本当ですか!?」

水野「でも、そのかわりあとでちゃんと理由、教えてね?」

~~~~~~~~~

眠っているミサキさんのそばにおいてある写真を見て僕は確信した

恒一「ミサキさん、やはり貴方は・・・・」

ペルシャ「にゃおん!」ピョン

恒一「わあっ!駄目だよ赤沢さん!」

ペルシャ「・・・・・・」ピョン

恒一「患者さんの上に乗ったりしたら駄目だって・・・」

ペルシャ「・・・・・・」

恒一「赤沢、さん・・・?」

黒猫「・・・・・・」

ペルシャ(赤沢?)「初めまして、ね。榊原恒一くん」


ふむ

どういうことだ

~~~~~~
プルルルルガチャッ

赤沢「はい、もしもし赤沢ですが・・・」

杉浦「あ、やっと出たわね」

赤沢「あら、多佳子じゃない・・・」

杉浦「もう、赤沢泉美ともあろう者が2日も無断欠席なんてどうしたの?」

赤沢「悪いわね、どうも酷い風邪をひいたみたいでね・・・ゲホッゲホッ」

杉浦「ちょっと大丈夫?ならすぐに学校なり私なりに連絡すればいいものを」

赤沢「それが急に電話線が繋がらなくなるわ携帯落として壊れるわで大変だったのよ・・・」

杉浦「それは災難だったわね・・・・」

赤沢「そっちはどう?」

杉浦「みんな心配してたわよ?・・・あぁ、榊原くんなんか私のところに直接聞きにきたくらいだったわ」

赤沢「!!・・・・それ本当?」

杉浦「本当も本当よ・・・あぁ、榊原くんといえばなんか教室で猫連れてたりもしたわね」

赤沢「猫・・・・ね」

赤沢(まさかとは思うけど・・・・)

杉浦「じゃ、由美と彩でも連れてお見舞い行くわね」

赤沢「え、えぇ」

~~~~~~

ひょ!?

ダスティじゃないのか

恒一「もしかして・・・ミサキさん、ですか?」

ペルシャ「えぇ、そうよ。私が15年前のミサキ」

ミサキ「はじめまして、榊原恒一くん」

四円

乗っ取りとは思えない程面白い

恒一「・・・・どういうことですか、これは」

ミサキ「そうね、順を追って説明すると長くなるのだけれど」

ミサキ「恒一くんは生き霊って知ってるかしら?」

恒一「はい、一応は・・・」

ミサキ「簡単に言うとね、私は今そうなの」

ミサキ「14年前、私に何が起こったかは聞いてると思うけれど」

ミサキ「私の魂はね、その時ここにある人の体から離れたの」

ミサキ「あの世とこの世の境で彷徨っていた私は地縛霊となっていたあの子の魂と再開したわ」

すまん、暫く色々考えたいから席外す

保守

この時間帯は落ちやすいから、せめていつ戻るか目安を教えてくれ

ほっほほお

ミサキ「あの世へと連れていかれそうだった私は藁をも掴む気持ちであの子の魂との一体化を図った」

ミサキ「あの子は快く私を受け入れてくれたわ」

ミサキ「結果的に猫の魂と一体化した私はこうして現世にとどまり、こうして猫の体を借りて歩き回る事も出来るってわけ」

ミサキ「もっともこうやって話すには元の入れ物である私の体にギリギリまで近づかなければならないし、こんなことするのは貴方が初めてだけれどね」

恒一「・・・・現象は貴方が起こしたんですか?」

ミサキ「ええ、そうよ」

恒一「なんでそんなことを・・!」

ミサキ「なんでって、決まってるじゃない」








ミサキ「3年3組が憎かったからよ」

保守

紫煙

恒一「・・・・・」

ミサキ「恒一くんは私があの子が死んだ後どんな仕打ちを受けたか知ってる?」

恒一「・・・・知りません・・・」

ミサキ「私はね・・『いないもの』にされたの」

ミサキ「みんなね、私をいないものとして扱うの。登下校の時、休み時間、昼休み放課後休日!ぜぇんぶ!」

ミサキ「誰も、私を見てくれない話しかけてくれない」

ミサキ「私は寂しかった、苦しかった、辛かった・・・3年3組が、憎かった」

ミサキ「でもね、それ以上にみんなが好きだったの・・・あの子を愛してくれた、みんなが」

ミサキ「地縛霊になった時、最初にあの時のクラスメイトを呪い殺してやろうかと思ったでも出来なかった!」

ミサキ「そんな事を考えて苦しんでいる時だった」

ミサキ「私達の作ったあの子達の住処が荒らされてるのを見たのは、そして荒らしている子が3-3の人間だと分かったのは」

ミサキ「あぁ、こいつらなら呪っていいんだ、祟っていいんだ・・・そう思えた」

ミサキ「だって彼等は私の好きだった3年3組じゃなかったもの」

ミサキ「あとは貴方の聞いた通りよ」

シエン

恒一「・・・でも現象は止まった」

ミサキ「あれは私の意思じゃなくてあの子の意思よ」

ミサキ「私はずっと3-3を呪い続け、根絶やしにしてやろうと思っていたわ」

ミサキ「でも私の魂とあの子の魂は完全に一体化してはいなかった」

ミサキ「そしてあの子の3-3への愛はより深かった」

ミサキ「あの子への祈りがある限りは私はどうすることも出来なかった」

ミサキ「それでも祈りが途絶えてあの子の意思が弱まれば必ず呪い殺していたわ」

ミサキ「あの子がどれだけ3-3を愛していても、それでも私は憎かったから」

今までのAnotherSSで一番面白い気がする

恒一「・・・じゃあ、なんで今年貴方はこうして現象を起こしたんですか?今年も祈りは続いていた筈だ」

ミサキ「・・この数年間、徐々に魂の占有権が私に移って行くのが分かったわ」

ミサキ「そしてそんな時貴方が、榊原さんの息子が現れた」


榊原の母親の名前って分かってたっけ

りつこくん

名前は理津子だけど姓は不明

>>222
㌧㌧

ミサキ「貴方のお母さんは、榊原律子さんはとても正義感の強い人だった」

ミサキ「みんなが私を無視する中一人だけ私に構ってくれた・・・」

ミサキ「律子ちゃんだけが、私の味方だった」

ミサキ「その息子の貴方がこうして再び夜見山に来て、更に3年3組になった」

ミサキ「ねぇ、恒一くん、私にできなかった、叶えられなかった夢を叶えてよ!」

ミサキ「私を苦しめたあいつらを懲らしめてよ!榊原さん!」






恒一「・・・・そんなの、できませんよ」

>>223
ミスっちまったよ

ミサキ「貴方のお母さんは、理津子さんはとても正義感の強い人だった」

ミサキ「みんなが私を無視する中一人だけ私に構ってくれた・・・」

ミサキ「理津子ちゃんだけが、私の味方だった」

ミサキ「その息子の貴方がこうして再び夜見山に来て、更に3年3組になった」

ミサキ「ねぇ、恒一くん、私にできなかった、叶えられなかった夢を叶えてよ!」

ミサキ「私を苦しめたあいつらを懲らしめてよ!理津子さん!」






恒一「・・・・そんなの、できませんよ」

支援

ミサキ「・・・・え?」

恒一「貴方は、貴方は逃げているだけじゃないですか、ミサキさん」

恒一「僕はお母さんじゃないから、お母さんがどんな気持ちで貴方に手を差し伸べたかは分からないでも!」

恒一「少なくとも貴方にそんな風に思って欲しくて手を差し伸べたのではないことだけは分かります!」

恒一「貴方は、ずっとお母さんの手に縋っていただけだ!一人で立とうとは少しもしていないじゃないですか!」

恒一「それどころか今、貴方はお母さんの愛した3-3組を呪っている」

恒一「一人じゃないのなら!手を差し伸べてくれる誰かがいたのなら!立ち向かうことだって出来た筈だ!」

恒一「貴方は・・目の前の事実から目を背けていただけですよ・・ミサキさん」

保守

さるさん喰らったぽい

ここまで来たら完結してくれよ……

age

追いついた、面白いから最後まで書いてくれ

即興でこいつは凄いぜ

ミサキ「う、るさい・・・」

ミサキ「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」

ミサキ「私は悪くない!悪いのはあいつらだ!私は!私は何もしてないのに!」

ミサキ「何も、してない・・?」

ミサキ「そうだ、私があんなものを拾わなければ・・・あんな、あんなあんなあんな!」

恒一「ミサキさん・・・貴方は・・ッ!」

ミサキ「ねぇ?見崎さん?貴方なら分かるわよね?私と同じミサキの名前を持つ貴方なら・・・・」

黒猫「・・・分からないわ」

黒猫「私が、仮に同じ状況になったとしても貴方のように呪って生きるだけの人生なんて御免だし」

黒猫「それに、私にも隣にいてくれる心強い人が、いるしね」チラッ

恒一「?」

ミサキ「・・・そう、貴方達もそうなのね」

ミサキ「もういい、もう沢山」

ミサキ「殺してやる・・・・」

ミサキ「みんなみぃんな殺してやる!!」

恒一「!!」



???「もうやめようよ、ミサキ」

しえ

     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
   /:::|  ___|       ∧∧    ∧∧
  /::::_|___|_    ( 。_。).  ( 。_。)
  ||:::::::( ・∀・)     /<▽>  /<▽>
  ||::/ <ヽ∞/>\   |::::::;;;;::/  |::::::;;;;::/
  ||::|   <ヽ/>.- |  |:と),__」   |:と),__」
_..||::|   o  o ...|_ξ|:::::::::|    .|::::::::|
\  \__(久)__/_\::::::|    |:::::::|
.||.i\        、__ノフ \|    |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\   |::::::|
.|| ゙ヽ i    ハ i ハ i ハ i ハ |  し'_つ
.||   ゙|i~^~^~^~^~^~^~

ミサキ「あなた・・・そんな・・・」

???「もう十分でしょ?人を呪って生きるのは」

恒一(僕は目を疑った)

恒一(何しろミサキさんらしいペルシャ猫とは別に何時の間にかもう一匹猫が窓際に鎮座していたからだ)

ミサキ「まだよ!まだ私の復讐は終わってない!」

???「さっき榊原くんに言われた事を聞いていなかったの?」

???「貴方は逃げていただけじゃない、みんなからも、自分からも」

???「でも貴方の言うとおり私も悪かった」

???「貴方を受け入れなければこんな事には・・・」

ネコとはホモ世界に於いては"受け"という意味である

支援

???「でもね、私は間違ったことをしたとは思ってない」

???「私があの時貴方を受け入れてなければこうして貴方を蘇らせる事も出来なかったのだから」

ミサキ「何を・・言って・・?」

???「今から貴方の魂を貴方の体へ返すわ」

ミサキ「そんな・・貴方はどうなるのよ!!」

???「私は・・今度こそ成仏出来るでしょうね」

ミサキ「っ!!で、でも私が人を呪い、殺したという事実は貴方のせいにもなるのよ!?」

???「構わないわ。ついでに貴方の罪も私が被る、そんな事が出来るかは知らないけどね」

ミサキ「え・・・?」

???「ふふっ、何でって顔をしてるわね」

???「・・・どんな人間であろうと、私はあの日捨てられていた私を拾ってくれた少女のことを世界で一番愛してるからよ」

ミサキ「あ・・・あぁ・・・・」

???「ごめんなさいね、榊原くん。それに見崎さん。この子が迷惑をかけて」

???「でもね、どうかこの子を恨まないであげてね」

???「きっと本当に悪かった人間なんていなかったのだから」

???「見崎さんも程なく戻ると思うわ」

???「・・・榊原くん、どうか私とこの子が愛した3-3をいい方向に導いてあげてね」

???「理津子ちゃんの息子なら、出来ると思うから」

ミサキ「待って、待ってよぉ・・・貴方の死を認めちゃったら、また、また私は一人になっちゃうじゃない!!」

???「大丈夫よ、ミサキ。きっと貴方の隣で支えになってくれる人がいるから。もう貴方は一人じゃないから」

???「じゃあね」




「大好きだったよ、ミサキ」

しぇ

支援

その後のことはよく覚えていない

急にぷつっと意識が途切れたと思ったら猫は消えていて傍には見崎が気を失っていた(服を着ていたのは幸いだった)

少し経ってミサキさんの意識が急に戻ったことで病院はてんやわんやとなり僕たちは病室から追い出された

心配だったので見崎を家に送った後(霧果さんはここ数日姿を見せなかったことを気にしてないようだった・・・やっぱりよく分からない人だ)家に帰ると怜子さんが猫用のシャンプーやらキャットフードやらを買い込んで猫を探し回っていた

里親が見つかったと言った時の怜子さんのあの心底残念そうな顔は忘れない

どうして服を着ていたんだ!!!!

支援

次の日勅使河原に呼び出されて見崎と行ってみると望月、それに赤沢さんと杉浦さんもいた

どうも用事があったのは赤沢さんだったようで今回の事を事細かに聞かれた

勅使河原や望月は疑い半分で聞いていたようだが赤沢さんの目は真剣そのものだった

説明が終わった後赤沢さんに2日間なんで休んでたのか聞くとどうも酷い風邪をひいていたり携帯壊したりと色々災難だったらしい

心配していたという旨を伝えると赤くなっていた、まだ治りきってないのではなかろうか(一方で横の見崎からは冷たい視線を送られていた、なんでだよ)

後日聞いた話によると、僕たちが出て行った少し後に千曳先生がミサキさんの意識が戻ったと聞いて飛んできたそうだ

自暴自棄になっているミサキさんを叱咤激励し、そして自分の不甲斐なさを詫び、最後に優しく抱きしめたらしい

先生の腕の中でミサキさんは14年分の涙を流したのだそうだ

『彼女』が言っていた支えになってくれる人とは千曳先生の事なのかもしれない

元3-3のクラスメイトとも関係が修復出来ればいいな、と思う

それはお母さんの願いでもあるだろうし

玲子さんかわいい

そうして僕たちは今こうして元・お参り場所にやって来ている

勅使河原「なーんで俺達までこにゃならんのだ・・・呪いはもう起こらないんd」

赤沢「つべこべ言うな」ボコッ

勅使河原「~~~~ッ!!何しやがる!」

赤沢「あんたがぐちぐち言うからでしょうが!」

勅使河原「あんだとこらぁ!?」

杉浦「はいはい、夫婦漫才はそこまでにしときなさい」

赤沢&勅使河原「誰が夫婦だっ!!」

望月「ははは、なんか賑やかなお参りになっちゃったね・・・」

榊原「まぁ、いいんじゃないかな?」


支援

見崎「・・・着いたわ」

見崎といえば、あの日から見崎の僕に対する接し方が変わった気がする

軟化したというか、なんというか、前ほどツンケンしなくなった

心なしか距離まで近くなった気がする(それを赤沢さんがなんだか色んな感情が篭った目で見ているのはなんなんだろうか)

そういえばあの日見崎が言っていた心強い人って誰なんだろう

僕だったりは・・・しないよな

赤沢「さ、お参りしましょ」

杉浦「はい、お供え物と線香」

赤沢さんと杉浦さんといえば、お参り係は再び対策係になるそうだ

なんでも生徒の悩みに対する対策を講じる係だとか

もう終わりそうだから最後まで見て寝ようと思いつつ2時間経過・・・
終わってから突っ込もうと思ったけどもう限界なんで
ミサキが昏睡した現象が15年前だと当時の生徒は理津子じゃなくて怜子だよ
理津子が中学妊娠もアリだけど

元お参り場所は正式にお墓になることが決まった

畏怖の対象である祈りを捧げる場所ではなく、ちゃんとした鎮魂の場所となるのだ

ちゃんとした碑が立つのはまだ先らしいが清掃等は引き続き対策係が行うらしい

>>260
こまけぇこたぁいいんだよ!パラレルなんだから!
というか地味にネタバレじゃねーか原作も読んでないアニメ派なのにヒドスwww

僕は、後期の生徒会長に立候補しようと思う

短い期間だしそもそも当選するとも限らない

何か残せるかは分からないけど、『彼女』との約束が果たせるよう頑張ろうと決めた

みんなで線香を立て、手を合わせる

急造された木で作られた墓碑には「トラ」と名前が彫ってある

千曳先生から聞いた猫の名前だ

勿論名もなき彼女の子供たちも一緒に供養されている

この数日間に起こったまるで小説かのような不思議な出来事を僕は忘れはしない

墓碑の前で手を合わせる僕らの耳には、楽しそうに戯れる子猫と親猫の声が聞こえた気がした

~~~~~~

鳴「・・・にゃう」

恒一「!?」

鳴「・・・・にゃーん」

恒一「・・・・」

鳴「・・・にゃ、にゃん///」

恒一「・・・・」ナデナデ

鳴「にゃーん♪」


あれから二人きりのとき、時々見崎が猫の様な甘え方をするようになったことは秘密だ

~~~~~~

おわり

乙!よかったよ

乙です

乙!
おもろかった

乙にゃん

にゃんにゃん鳴ちゃんで一作品できそう

全て最後の鳴ちゃんが持って行きやがった

ど う し て こ う な っ た

俺はただ猫鳴ちゃんとのイチャコラを見たかっただけなのに・・・!!

初SSが乗っ取りでしかもプロットなしの即興とか難易度高杉だろJK

もうね、原作読んでないアニメ派なのにこんなの無理があったのよ

ちなみによくわからない安価は1回目の方だけ意味がありました(鳴ちゃん選ぶと鳴ちゃん√、赤沢さん選ぶと鳴ちゃんのところが全部赤沢さんになってました)

2回目はあとあと考えると全く意味なかった


というかまだスレの半分も使ってないんだから猫鳴ちゃんとのイチャコラを誰かはよ

>>276
何言ってるんだ?
そのいちゃいちゃもお前が書くんだよほら早く

おいもしかしてもしもしに移ったか だれか>>1のID載せてくれ見えん

>>276
イチャコラはよ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom