京子「あまやどり」(99)






京子×普段絡みそうにない人たちの短編いくつか







~とある春先のこと~



ザーザー…


京子「ちっくしよー!今日雨が降るだなんて、ヨシ○ミの奴言ってなかったじゃんかーっ!!」タッタッタッ…

京子「うわ~ん!制服がびしょびしょになるー!」




京子「あっ、あのお店の前で雨宿りさせてもらおっと!」タッタッタッ…







ザーザー


京子「あーあ……こりゃ明日は結衣に制服借りなきゃいけないかもなぁ……」ビショビショ


京子「こんな日に限って、早く帰っちゃうんだもんなぁ結衣は……あいつがいたら、折りたたみ傘くらいは持ってたかもしれないし……」


京子「……ま、過ぎたことを悔やんでもしょうがないか!今は、この雨が上がるまでここで時間を潰さないと……」




ザーザー


京子「ああ……一人でこんなところに突っ立ってたって、何もすることないなぁ……」ヒマー

京子「こりゃあ、やっぱり雨の中でも走って帰った方がいいかもな……ん?あ、あれは……」



タッタッタッ…



???「………」フゥー

京子「会長も……傘忘れたんですね」ニコニコ



りせ「…………!」




ザーザー


京子「……」

りせ「……」



京子「……なんか私たち二人って、珍しい組み合わせですよね」クスッ

りせ「………」コクリ

京子「あっ……!!」



京子(そういえば会長って声が小さすぎて何言ってるかわかんなかったー!!)ガーン


京子「あ、あはは……そうですよねー、コラーゲンですよねぇ……!」アセアセ

りせ「……?」キョトン



京子(ま、まずい……これじゃ雨が上がるまで、気まずい沈黙が流れ続けかねない……!)

京子(この状況を打破する策はないものか……あっ!そうだ!)ガサゴソ




京子「……よし」カキカキ

りせ「……?」



『今から、このメモ帳に書いて会話しませんか?(キュッピーン☆)』



りせ「……!……!」コクコク

りせ「……」カキカキ




りせ『わかりました……けど、貴方は別に普通に会話してくれていいのよ?』クスクス

京子「あ……そっか」




ザーザー


京子「会長も、もしかして昨日のヨ○ズミの天気予報を見たクチですか?」

りせ『えぇ……もしかして、あなたも?』

京子「はい……あれ、なんでここまで見事に予報を外すんですかねー?ま、外すと分かっていて見てる自分もたいがいですけどね」クスクス

りせ『何故か見ちゃうのよねー』クスクス


京子「はぁ……いつになったら雨止みますかねぇ」

りせ『この様子だと、もうちょっとかかりそうね』



りせ『そういえば……』

京子「はい?」

りせ『このメモ帳、こんなに使っちゃってよかったかしら……?今度新しいのを買って返すね』

京子「いえ!別にいいんですよ!このメモ帳、安売りしてて大量に鞄の中に入ってますから」




ザーザー


りせ『ごめんなさいね……こんな風に会話するの、面倒でしょう?』

京子「それは……私の方は全然面倒だなんて思ってませんし、会長の方こそ……こんな私と話すの、いやじゃないですか?」

りせ『全然!むしろ逆に、ゆるゆりの主人公ってどんな人なんだろうって気になってたから!今こうやって話すことが出来て嬉しい!』



京子「あ……あの、これを言うのは憚られるんですが……」」

りせ「……?」

京子「私……別にこの作品の主人公じゃないんです」テヘッ

りせ「……!?!?」


りせ『あなたが主人公じゃないとしたら、いったい誰が主人公なの!?』

京子「えっと……赤座あかりっていう、おだんご2つの赤い髪の女の子です……」



りせ『見たことないわ……ゴメンナサイ』

京子「あかり……」ホロリ


京子「そうだ、せっかくなんで私から会長に質問してもいいですか?」

りせ「……」コクリ




京子「会長と西垣ちゃんって、結局どういう関係なんですか?」




りせ「……っ!?///」カァー


りせ『どういう関係って、ただの先生と生徒の間柄よ?』///

京子「けど、よく一緒にいるし、西垣ちゃんの実験も手伝ってるじゃないですか」

りせ『それは……』モジモジ



京子「まぁ、言いにくいことだったら別にいいですよ!ちょっと気になっただけですから」


りせ「……///」カキカキ



りせ『奈々さんとは……教師と生徒の垣根を越えたお付き合いをさせていただいてます……///』




京子「へえ~やっぱり」

りせ『反応薄い……』

京子「だって、端から見たら会長と西垣ちゃん、普通にいいカップルですもん」ニヤニヤ

りせ「……///」




ザーザー


京子「私、前々から疑問だったんですけど、西垣ちゃんはなんで会長の言うことが理解できるんでしょう?」

りせ『なんでって言われても……』

京子「あっ、すいません……なんか失礼な聞き方でしたよね……」

りせ『いえ、別にいいのよ?』ニコニコ



りせ『どうして理解できるのか、その理由は解らないけれど、いつから理解できるようになったのか、それは教えてあげられると思うわ』


京子「えっ、西垣ちゃんも最初はわからなかったんですか?」

りせ『解らないなりに、必死で私とコミュニケーションを取ろうとしてくれたけどね……今の貴方みたいに』ニコッ

京子「……で、いつから西垣ちゃんと会長は会話が出来るようになったんです?」

りせ『そうね、ちょうど1年くらい前の……今日みたいな雨の日だった』




りせ『あの人が……私のことを好きだって言ってくれたあの日から……///』



京子「へ~、最初は西垣ちゃんからの告白だったんですね」

りせ『だって、私が出来るのはラブレターを書くくらいでしょう?』

りせ『だから……奈々さんから告白された時は本当に嬉しかったわ……///』



りせ『私も前から奈々さんのことが好きだったから……///』



京子「……昔からラブラブだったんですねぇ」ニヤニヤ

りせ「……///」カァー

京子「……で、西垣ちゃんに告白されて、それから……」




りせ『告白されたその時からだったわ……あの人に、私の声が届くようになったのは……』




京子「なんだか……ロマンチック……!」キラキラ

りせ『奈々さんは愛の力だと言っているけれど……』クスクス



京子「でも……会長と気持ちが通じ合えば、もしかしたら誰でも自然と声が伝わるようになるかもしれないですよね!」ニコッ

りせ『そうなるといいわね』フフッ




ザーザー


京子「会長って、もうすぐ卒業しちゃうじゃないですかー……」

りせ「……?」

京子「卒業してから、西垣ちゃんとはどうするんですか?」



りせ『どうしてそんなこと聞くの……?///』

京子「いや!興味本位というか……今後の参考のために……///」


りせ『これはまだ誰にも言ってないんだけど……』

りせ『高校に入ったら、奈々さんと一緒に暮らそうって考えてるの……///』



京子「同棲っすか……///」

りせ『両親には許可を得てるから……あとは奈々さん自身に聞いてみないとわからないんだけどね///』

京子「はぁー……そういう時、相手が大人っていうのはいいですよねー……うらやましい」

りせ「……?」

京子「だって、例えば私に同い年の付き合ってる子がいたとして、高校に入ったからって二人で生活とか出来ないですもん……普通」



京子「経済力って……結構重要なんですよねー……」アハハ…




ザーザー


京子「……まだあがんないですね、雨」

りせ「……」コクリ



京子「そういえば、今更な話なんですけど……会長って西垣ちゃんのこと『奈々さん』って呼んでるんですね」クスッ

りせ「……!!///」カァー

京子「いや、大人なカップルって感じで……ほんと憧れますよ」

りせ『だって、先生って付けるのもおかしい気がして……///』カァー


京子「……けど、そうなると会長のその体質?って、意外と使えますよね」

京子「だって、好きな相手にしか声が聞こえないってことは……どんな状況だろうと、恥ずかしいこと言い放題じゃないですか」



りせ「!?///」ビクッ

京子「もしかして……やってました?」ニヤニヤ



りせ「……///」




サァー……


京子「大分雨が弱まってきましたねー」

りせ「……」コクリ

京子「このくらいだったら、帰るのにも問題なさそうですね!」



りせ「……」ソワソワ

京子「あ、そのメモ帳、会長が持っててください!」

りせ「……?」

京子「また、こうやって二人でお話しましょうよ……会長がよければなんですけど///」テレッ

りせ「……!」コクコク


京子「じゃあ、私こっちなんで」

りせ「……」バイバイ

京子「はい!また明日!」ニコッ





京子「ふ~んふんふ~ん♪」スキップ




「歳納さんっ」





京子「えっ……?」クルリ





りせ「今日はありがとー!!」ニコニコ





京子「……!!」パァ-


京子「こちらこそ!ありがとうございましたーっ!!」







おしまう

乙!


京子が敬語ってむずかしい



結衣にゃんのところに転がり込めばええって言っても、京子ちゃんなりに遠慮っつうか一緒に暮らすとこまで踏みきれない葛藤



会長って喘ぎ声はどうなんだろう




続きまして……


京子「メガネってずるい!」




~生徒会室~



ガララッ!


京子「杉浦綾乃ーっ!!……って、あれ……綾乃は?」


千歳「ああ、歳納さん、綾乃ちゃんなら今日は用事があるからって先に帰ったで~?」




向日葵「こんにちは、歳納先輩」

櫻子「先輩こんちわ!」

京子「やぁやぁ、おっぱいちゃんにちっぱいちゃん、いつもお仕事ご苦労!」



千歳「綾乃ちゃんに何か用やったかなぁ?」

京子「いや、ただ今日はごらく部もみんな用事があって無くなっちゃったから、暇つぶしに綾乃が仕事してるの邪魔しよっかな~って思って……」

千歳「今日はあんま仕事もないから、綾乃ちゃんがおっても邪魔にはならんかったと思うで?」クスッ

とりあえず乙
京鶴はあるけど京歳はないよな確かに


京子「じゃあ、綾乃がいない間にプリンでも……って、綾乃まだあのラムレーズン食べてなかったのか!」

京子「仕方がない……どれ、私がキッチリ処分してやろう……」

千歳「あっ、それだけは堪忍してあげてぇな……綾乃ちゃん、歳納さんから初めて貰うたからって、今まで大切に保管しとったんやから」ニコニコ

京子「そっか……じゃ、綾乃に早く食べろって言ってやって」

京子「また今度あげるからってさ」ニコッ




千歳「……ぐはぁっ!!」ブシャー!!

向日葵「い、池田先輩!大丈夫ですの!?」アワアワ


京子「じゃ、今日のところはプリンを……いっただっきまーす!」アーン



櫻子「あっ、先輩だけずるいです!私の分も取っておいてくださいよ!」

向日葵「こら櫻子っ!杉浦先輩のプリンなんですから、勝手に食べないの!」

櫻子「え~……歳納先輩だって杉浦先輩に無断で食べてんじゃん……」ブーブー

向日葵「あ、あれは……」アセッ



千歳「あれは綾乃ちゃんのためにもなるんやから、別にいいんやで~?」ニコニコ


櫻子「ぶぅ……歳納先輩ばっかりずるいです……」

千歳「大室さんにも今度うちから何か美味しいもん買うてきたるから、それで我慢してえな」ニコニコ

櫻子「ほんとですかっ!?やったー!!」ワーイ

向日葵「本当にすみません……こんな子のためにそこまでしていただいて……」



千歳「ええってええって、そのかわり……これからもしっかり仕事してくれたら、もっとご褒美あげるからな~」ニコニコ

櫻子「ラジャーです!!」ズバババッ

向日葵「はぁ……まったく、現金な子なんですから」

>>48
京子「ねぇ千歳ー、女同士でエッチってどうやるんだ?」
京子「千歳ちゅっちゅー」千歳「歳納さんは甘えん坊さんやなあ」


…………………


京子「千歳ってさぁ……」

千歳「ん?うちがどしたん?」

京子「ズルイよね……」



千歳「うちがずるい?はて、なんかしたかなぁうち……」

京子「まず、そのメガネがずるいっ!!」ビシッ



向日葵「メガネが何でずるいんですの?」

京子「だって、メガネかけてるだけで何か知的に見えるじゃん!」

向日葵「まぁ、池田先輩は普通に知的な方ですけど……」


京子「メガネだけじゃない……その柔らかい白髪に関西弁、それに双子だし声もかわいいし……な、なんだこの萌え要素の塊は!?」ガーン



千歳「萌え要素の塊て……」アハハ…

向日葵「それに、双子って萌え要素になるんですの?」

京子「十分に成り得るさ……!」



千歳「白髪もうちとしてはあまりいいイメージないんやけどなぁ……」

京子「ピンクとか赤よりよっぽどいいって!それに千歳に似合ってるしさ!」

千歳「そう……なんかなぁ……///」


京子「例えばだよ?……おっぱいちゃん、ちょっとこっち来て」クイックイッ

向日葵「先輩、私はおっぱいちゃんって名前じゃ……」

京子「いいからいいから、ひまっちゃんおいでって」



向日葵「はぁ……」テクテク




京子「こうやって、ひまっちゃんと千歳を並べて見る……するとどうだ!」

京子「千歳のずるさが際立つわけだっ!!」



千歳「どういうこと?」

京子「さっきも言った通り、千歳にはパッと見ただけでも萌え要素がたくさんあるって分かるんだけど……」

千歳「双子とかってパッと見じゃわからへんと思うけどなぁ」

京子「しかし、ひまっちゃんを見た時にパッと思い当たる要素は……」




櫻子「おっぱいしかねえ!!!」ガーン





向日葵「なっ……む、胸は別にそんな要素なんかじゃありませんわよっ!!///」ウガーッ



京子「もはや千歳に敵なし」ウンウン

千歳「なんて短絡的な物の考え方なんや……」アゼン

千歳「……あ、うちがフォローするんもなんやけど、古谷さんは胸だけやなくて、他にもたくさんうちよりかわいいとこあると思うで?」

向日葵「あ、ありがとうございます……先輩……」グスン


京子「あー、ちくしょう……千歳はかわいくてうらやましいぜ……」



千歳「けど、なんやかんや言うても、歳納さんはうちより千鶴の方が好きなんやろ?」

京子「うっ!?……そ、それは……」アセアセ

千歳「バレバレやで?」ニコニコ

京子「違うよっ!べ、別に千鶴はツンデレだからデレが見たかったってだけで……!」ワタワタ

千歳「ふふっ、別にうちに気ぃ使わんでもええよ」





京子「いや!ほんとに!私、千歳も千鶴も凄くかわいいなって思ってるんだって!!」



千歳「」ドキッ


千歳「ほ、ほんまにぃ?まぁ、ありがとうな……そう言うてくれて///」




千歳「けどうちだけやなくて、今度は綾乃ちゃんにも同じこと言うたげてや?」ニコニコ

京子「綾乃?あいつはかわいいって言ってあげても、怒ってばっかりで感謝とか全然してくれなさそうだしなぁ……」

千歳「典型的なツンデレやからなぁ綾乃ちゃんは……」


…………………


京子「さて、プリンも食い終わったし、何しよっかなぁ……」

千歳「そうやねぇ、うちらの仕事を手伝ってくれたらうれしいんやけど」

京子「任せろっ!……って、私にも出来るかな?」

千歳「大丈夫大丈夫、いくら生徒会って言うても、やっとることはたいてい誰にでもできることやから」

京子「そうなのな~……で、私は何すればいい?」



千歳「じゃあ、うちがプリントをこうやって一組ずつに揃えるから……」トントンッ

千歳「歳納さんはここんところをホチキスで留めて、まとめてくれんかな?」パチッ

京子「おけおけ!ばっちこーい!」


千歳「……」トントンッ

京子「……」パチッパチッ



京子「……あのさぁ」パチッ

千歳「なんやぁ?」トントンッ




京子「この生徒会ってさ、千歳がいなかったら大変だろうな……」パチンッ




誰かを褒める為に誰かを貶める展開にならないよう祈りたい


千歳「な、なんやの急に……?」

京子「だって、今綾乃がいなくても大丈夫なのは千歳がいるからだろ?」

京子「もし千歳がいなくって綾乃だけだったら……上手くいくかもだけど、私みたいなのが邪魔しにきたらそれだけでダメになりそうだしさ」

京子「その点千歳ってすげえよな、最後には邪魔しにきた私まで自然に手伝う流れになってるもん」パチッ




千歳「それは……うちかて、綾乃ちゃんや周りの先輩後輩がおらんかったら、何もできひんよ?」トントンッ

京子「ま、そりゃそうなんだけどさぁー……」パチッパチッ


向日葵「……私も歳納先輩の意見に同意しますわ」

京子「おお、わかってくれるか!」



向日葵「別に杉浦先輩がダメだと思ったことはありませんし、杉浦先輩と池田先輩、どちらも尊敬すべき先輩だと思っていますわ」

向日葵「しかし、池田先輩は櫻子への対応も長けてらっしゃいますし……」



向日葵「先輩はきっと誰が相手でも嫌な思い一つさせずに対応することができるのだと思いますわ」

向日葵「私もそういうところを見習いながら、これからも先輩方の下で働かさせていただきたいと思っていますわ」






千歳「もう……うちを褒めたかて、何も出てこんよ?///」カァー


京子「千歳がそんなに照れてるなんて、初めて見たな」エヘヘッ





…………………


京子「さて……これで終わりっと!」パチンッ

千歳「ほんまありがとなぁ、歳納さん」ニコニコ

京子「なぁに、いつもあくせく働いてる千歳に、私からのささやかなプレゼントだよ!」



櫻子「ふわぁーあ!こっちも大体終わりましたよ先輩!」

向日葵「あなたはほとんど寝てたじゃないの!」



京子「よし、じゃあこれからみんなで甘いものでも食べにいくか!もちろん、私たち先輩のおごりでな!」


櫻子「マジですか!!やったあ!!」

向日葵「そんな奢りだなんて……悪いですわ」

千歳「まぁまぁ、今日しっかり働いてくれたみんなへの、うちらからのご褒美やと思て……な?」ニコニコ



櫻子「じゃあ、駅前のクレープ屋さんとー……喫茶店のパフェとー……揚げまんじゅうとー……」

向日葵「あなたはいい加減『遠慮』ってモンを学びなさいなっ!!」






おしまい!


>>70を見てようやく目が覚めたんだけど修正が効かなかった綾乃ちゃんごめん僕は綾乃ちゃん以外の生徒会とからむ京子ちゃんが見たかっただけなんだ云々



言い訳は見苦しいのでここまで



綾乃ちゃんは大好きですよ?




続きまして……


京子「おまけ」




ガラッ


京子「西垣ちゃ~ん、絆創膏ちょうだ~い!」


西垣「ここは保健室じゃないんだぞ?歳納」







~理科準備室~



京子「けどさぁ、大体ここって何でもあるじゃん」

西垣「まぁな、私が持ち込んだ物がほとんどなんだが……ほれ、絆創膏」

京子「さんきゅー!」ハリハリ



西垣「その肘……どうしたんだ?」

京子「さっき体育の授業でこけちゃってさ」テヘッ

西垣「それなら尚更、ここじゃなくて保健室に行くべきだな」

京子「いーのいーの!これくらい、絆創膏貼っときゃ治るって!」


京子「あー、ここはほんと落ち着くなー」ホッコリ

西垣「おいおい、落ち着いてないでさっさと次の授業に行けよ」

京子「次はどうせ寝る授業だからべつにいーの」ダラダラ



西垣「……ったく」フフッ

西垣「コーヒーでも飲むか?」

京子「ビーカーで煎れたやつなら~」

西垣「はいはい」クスッ


京子「……」チビリチビリ

京子「美味い……」ホッ…

西垣「砂糖は入れなくてよかったのか?」

京子「うん、私いつもミルクだけだから」

西垣「そうか」




京子「そういえばさぁ、この間会長と話したよ」

西垣「ふーん……って、え!?」ビックリ

京子「いやー、雨宿りしてたら場所被ってねー……」チビチビ



西垣「い、今……あいつと話をしたって言ったか……?」

京子「うん、ほとんど筆談だけどね~」

西垣「……なんだ」ホッ


西垣「何の話をしたんだ?」

京子「ほとんど西垣ちゃんのことかなぁ……あとヨシズ○の天気予報のこととか」

西垣「なんで私の話なんかしてるんだよ……///」



京子「会長と西垣ちゃんって付き合ってるんですか~?って」

西垣「少しストレートすぎだな……その質問は///」

この組み合わせは多分初めてだ
さあ、どうなるか


京子「そうだ、私から西垣ちゃんに質問があります!」

西垣「なんだ?」

京子「会長ってもう卒業するじゃん?卒業したあと、二人はどうすんの?」

西垣「二人って……私と松本か?」

京子「Exactly.」キリッ




西垣「うーん……今まであんまり考えてはなかったな……」

京子「え~?会長、学校に来なくなっちゃうんだよ~?それでいいの~?」

西垣「あいつには……これからは学生らしく過ごしてほしいからなぁ」

京子「西垣ちゃん、なんかオッサン臭いんだけど」


京子「じゃあ例えばさ、会長から『奈々さんと一緒に暮らしたい』って言われたらどうするの?」

西垣「それは……って、お前が『奈々さん』とか言うな……なんか恥ずかしい///」

京子「会長は『奈々さん』って呼んでるんだよね~」ニヤニヤ



西垣「あいつが『一緒に暮らしたい』とか言い出すとは思えないんだがな」

京子「むー、例えばの話だよ!例えば!」

西垣「それは……私としては願ったり叶ったりなことだ」


西垣「私はこう見えて、あまり家事やなんかが得意ではないものでな……あいつがその辺を手伝ってくれるなら……」

西垣「しかしそれは、私たちだけの問題じゃ済まなくなるだろう……松本の両親にも許可を得ないといけなくなるし……」




京子「あ、その辺は会長大丈夫だってよ?」

西垣「ん?」



京子「あ、いや、なんでもないっ!」アセアセ


京子「……西垣ちゃん、会長とこれからも仲良くやっていってね」

西垣「そんなの……お前に言われなくとも私たちはずっと一緒だよ」

京子「そっか、それならいいんだ」フフン



西垣「なんでお前が満足そうなんだ」

京子「だって……仲の良い二人を見るのが大好きなんだもん」エヘヘッ

西垣「……もし私たちが結婚式を挙げることになった時は、いの一番にお前に教えてやるよ」フフッ

京子「じゃあ私スピーチやる!!」

西垣「あんまり変なこと言うようだと摘み出すからな?」クスクス







おしまう


期待していただいた方ごめんなさい、百合要素は皆無なんです



西垣ちゃんって呼ぶくらいだから、普段から軽口をたたき合うくらいはしてそう





というわけでおまけもおわりましたんでここでフィニィッシュ



どれも百合要素激薄だけど、京子ちゃんの日常って感じで見ていただければ



京ちとはいつも京鶴書いてる時に「京ちとイケんじゃね?」とか思ってたけど力量不足甚だしかった



京子ちゃん週間ってことで結京とか京綾とか書きたいな


支援激しく乙ですた


ではでは

乙!!

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