シンジ「アスカ、プリキュアなんてみてるの?」アスカ「!?」(405)

日曜日

アスカ「……」ガバッ

アスカ「……」トテトテ

アスカ「……」ピッ

テレビ『―――プリキュア!!このあとすぐ!!』

アスカ「……」

アスカ「……トイレ」トテトテ

シンジ「……ふわぁ」

シンジ「あれ?テレビがついてる」

アスカ「……ふぅ」トテトテ

シンジ「……」

アスカ「……シンジ!?」ビクッ

シンジ「お早う、アスカ」

アスカ「は、はやいじゃない……。珍しいわね」

シンジ「アスカこそ、早いね」

アスカ「わ、私は、早寝早起きを心がけてるから」

シンジ「そうなんだ」

アスカ「え、ええ……」ソワソワ

シンジ(なんだろう……アスカの様子が変だな)

アスカ(シンジがいたらプリキュア見れないじゃない……空気読みなさいよ……)

アスカ(うぅ……あと2分もしないうちに始まっちゃう……)

シンジ「アスカ、朝ごはんはどうする?」

アスカ「え、えーと……パンでいいわ」

シンジ「トースト?」

アスカ「ええ」

シンジ「うん。ちょっと待ってて」スタスタ

アスカ「……」ソワソワ

テレビ『―――今月号にはプリキュアのポーチがついてくる!!』

アスカ(幸いテレビはついたまま……)

アスカ(チラチラ見てれば……大丈夫……)ソワソワ

テレビ『私、星空みゆき!!』

アスカ「あ♪」

シンジ「あ、テレビつけっぱなしだった」

アスカ「え?」

シンジ「……よっと」ピッ

アスカ「なっ!??」

シンジ「え?」

アスカ「……ん?」

シンジ「もしかして……見てた?」

アスカ「見てない」

シンジ「そう」

アスカ「……」

アスカ(落ち着きなさいアスカ……まだ本編が始まるまで時間はあるわ……)

チクタク……チクタク……

シンジ「ふんふーん」ジュー

アスカ「……」

アスカ(バカシンジは朝食に一品を加えようとしている)

アスカ(つまり、完全にテレビはノーマーク)

アスカ(今なら……)ソーッ

シンジ「アスカ」

アスカ「な、なに!?」

シンジ「目玉焼きと他に何かいる?」

アスカ「さ、サラダでいいわ」

シンジ「うん」

アスカ「はぁ……」

アスカ(もう時間がない)

アスカ(62秒でケリをつけなきゃ……)ソワソワ

アスカ「……」コソコソ

アスカ「……」ピッ

テレビ『―――あなたもプリキュアになれる』

アスカ「……」

シンジ「アスカー?」

アスカ「な、なによ!!」

シンジ「そっちで食べる?」

アスカ「……」コクッ

シンジ「もうテレビが見たいならそういえばいいじゃないか」

アスカ(ここはもう偶然、プリキュアが放送してた感じでいくしかないわ)

シンジ「はい。ごはん」

テレビ『―――あかねちゃーん』

アスカ「……」モグモグ

シンジ「アニメだね」

アスカ「そうね」モグモグ

シンジ「……アスカ、プリキュアなんてみてるの?」

アスカ「!?」ビクッ

シンジ「……」

アスカ「な、なにいってるの?私がこんな低俗な番組を見るわけないでしょ」

シンジ「そうだよね」

アスカ「そうよ」

テレビ『やよいちゃん、今日もかわいいね!』

アスカ「……」ジーッ

シンジ「……ニュース、みてもいいかな?」

アスカ「え?」

シンジ「この時間帯だと他の局で……」

アスカ「シンジ?」

シンジ「なに?」

アスカ「ジュース、おかわり」

シンジ「う、うん……わかったよ」

シンジ「はい」

アスカ「ふんっ」ズズッ

シンジ「……まわすよ?」

アスカ「なんで?」

シンジ「なんでって、みてないんだろ?」

アスカ「なんで私がシンジの言うことを聞かなきゃいけないのかってことよ」

シンジ「いや、見てないなら……」

アスカ「あん?」

シンジ「アスカ……やっぱり、プリキュアみてるの?」

アスカ「み、みてないわよ!!」

シンジ「じゃあ、いいじゃないか」

アスカ「このテレビは私の!!アンタに触る権利なんてないの!!ふんっ!!」

シンジ「いや……ミサトさんの……テレビ……」

アスカ「なに?文句あるわけ?」

シンジ「な、ないけど……」

アスカ「……」ボゥ~

テレビ『―――キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!!』

アスカ「……」ボゥ~

シンジ「……」ズズッ

シンジ(アスカが口を半開きにして見てる……)

シンジ(やっぱり……)

テレビ『あう!!!』

テレビ『ハッピー!!』

アスカ「……あ」

シンジ「……」

アスカ「……」グッ

シンジ「アスカ、やっぱりすきなんでしょ?」

アスカ「すす、すきじゃないわよ!!なにいってるの!?」

シンジ「いや、でも……なんか緊張感をもってみてるっていうか……」

アスカ「たまたまテレビをつけたらプリキュアがやってただけの話じゃない。なにいってるの?アンタバカァ?」

テレビ『イェイ!イェイ!イェイ!イェイ!』

アスカ「……♪」ルンルン

シンジ「……」

シンジ「踊ってるね」

アスカ「そうね」

シンジ「アスカも」

アスカ「え!?お、おどってないわよ!?ど、どこが踊ってるようにみえるの!?」

シンジ「なんか微妙に体が揺れてたから」

アスカ「ゆれてない」

シンジ「ゆれてたよ」

アスカ「しっつこいわねぇ!!ゆれてないって!!」

シンジ「……」

アスカ「……」

テレビ『―――ウルトラハッピー!!』

アスカ「もういいわ。もう一度寝る」

シンジ「あれ?寝ちゃうの?」

アスカ「ええ」

シンジ「そう」

アスカ「なに?」

シンジ「いや、ほら、今日は訓練もないからどこかにいかないかなぁって」

アスカ「はぁ!?なんで私がアンタとデートにいかなきゃならないわけぇ!?」

シンジ「あ、いや……ごめん……」

アスカ「あの鉄面皮の女でも誘えばぁ?」

シンジ「綾波のこと?」

アスカ「それじゃ」スタスタ

シンジ「もう……」

アスカ自室

アスカ「よっと……さてと……」ピッ

アスカ「……プリキュア……プリキュア……あった」ピッピッ

『今週もプリキュアよかったなぁ!!!』

『ピースちゃんさいこぉぉぉ!!!』

アスカ「……」ピッピッ

アスカ『あかねが一番だとおもうで』

『同志よ』

『握手』

アスカ「ふふ……」ピッピッ

トントン

アスカ「ん?はい?」

シンジ「出かけてくるよ。なにか買ってきて欲しいものとかある?」

アスカ「ないわ。いってらっしゃい」

シンジ「うん……。いってきます」

正午

アスカ「はー……暇ね……」

アスカ「……」

アスカ「……」ピッ

アスカ(バカシンジ……今頃……)

アスカ「……」トゥルルル

シンジ『―――もしもし?』

アスカ「どこにいるの?」

シンジ『商店街だけど?』

アスカ「ふーん」

シンジ『何か用事?』

アスカ「別に。じゃあね」

シンジ『え?ちょ―――』

ピッ

アスカ「……昼寝でもしとこ」



ミサト「くぅー!!!うまい!!」

シンジ「どうぞ」

ミサト「ありがと、シンちゃん!」

アスカ「……シンジ?」モグモグ

シンジ「なに?」

アスカ「今日は……楽しかったの?」

シンジ「え?」

アスカ「……なんでもない」

ミサト「なんか甘い香りがするわねー?んー?」

アスカ「……うるさい」

翌日 学校

アスカ「はぁ……」

アスカ(月曜日がきたかぁ……)

アスカ(プリキュアが恋しい……)

ヒカリ「アスカー、おはよう」

アスカ「おはよう」

ヒカリ「ねえねえ、あのね―――」

アスカ(ヒカリとプリキュアの話ができれば、この一週間を軽く乗り切れるのに……)

ヒカリ「アスカ?きいてる?」

アスカ「え?あ、ごめん。なんの話?」

ヒカリ「もう……」ムスッ

火曜日 ネルフ エントリープラグ内

アスカ「はぁ……」

アスカ「……はぁ……」


リツコ「アスカの様子は?」

マヤ「芳しくありません」

ミサト「アスカ?聞こえる?」

アスカ『なに?』

ミサト「シンクロ率、低いわよ。大丈夫?」

アスカ『そう……』

リツコ「……」

マヤ「重症ですね」

ミサト「なにかあったの……?」

リツコ「……マヤ。ちょっと最近のテスト結果をだしてみて」

マヤ「わかりました」カタカタ

水曜日 学校

アスカ「ふぅ……」

レイ「……」

アスカ「ん?なに?」

レイ「テスト、あるから」

アスカ「ああ。今日は数学の小テストだったわね」

レイ「違うわ。シンクロテスト」

アスカ「あれ?昨日、やったじゃない」

レイ「明日、行うことになったから」

アスカ「そうなの。ありがと」

レイ「……大丈夫?」

アスカ「アンタに心配される筋合いはないわ」

レイ「そう……ごめんなさい」スタスタ

アスカ「ふん……」

木曜日 ネルフ

アスカ「しゃー!!!」

アスカ「気合だー!!!」


マヤ「すごいです。前回とは15%も上昇しています」

リツコ「やっぱり」

ミサト「どういうこと?」

リツコ「ここ最近、アスカのテスト結果に注目してみたのだけれど、週末にテストしたほうがいい結果がでているの」

ミサト「へえ。そうなの」

リツコ「でも、週の初め、月曜日、火曜日は著しくシンクロ率は低下している」

マヤ「なにか原因があるのでしょうか?」

リツコ「さぁ……」

ミサト「ふーん」

リツコ「次、シンクロテストができるのは……日曜日ね」

マヤ「その日もやりますか?」

リツコ「ええ。日曜日ならどんな結果になるか見ておきたいわ」

金曜日 葛城宅

アスカ「ふんふーん♪」

アスカ(明後日……明後日……)ルンルン

ミサト「アスカー?」

アスカ「なにー?」

ミサト「日曜日なんだけど、シンクロテストやるって」

アスカ「え?何時から?」

ミサト「早いほうがいいだろうって、9時からスタート」

アスカ「夜の?」

ミサト「朝のに決まってるでしょ?」

アスカ「ちょっと!?じゃあ、ここを8時にはでないといけないじゃない!!」

ミサト「そうね」

アスカ「……」

ミサト「ん?なんかあるの?」

アスカ「……別に、なにもない……」シュン

アスカ(録画……しとこ……)

アスカ「……」ピッ

シンジ「アスカ?なにやってるの?」

アスカ「な、なんでもないわよ!!」

シンジ「録画?なになに?なにかあるの?」

アスカ「うるさいわね!!どっかいって!!」

シンジ「なんだよ……」

アスカ「……」

アスカ「……」ピッピッ

アスカ「これで……よし……」

アスカ「リアルタイムで見れないのは痛いけど……まぁ、仕方ないわね」

日曜日

アスカ「いってきまーす」

バタン

シンジ「……」

シンジ「……」ピッ

シンジ「あれ?……録画……?」

シンジ「プリキュアだ……」

シンジ「誰かが間違って登録しちゃったのかな?」

シンジ「容量もったいないし、消しとこう」

テレビ『予約録画を消去しました』

シンジ「よし」

シンジ「さてと、洗濯しておこうかな」

ネルフ

アスカ「気合だ~!!!気合だ~!!!」

アスカ「わぁぁぁ!!!!」


マヤ「すごい!!シンクロ率68%です!!」

リツコ「すごいわね……」

マヤ「てっきり日曜が潰されると下がるかもしれないと思っていましたけど」

リツコ「私もよ」

リツコ「アスカ?」

アスカ『なっに~♪』

リツコ「今日はなにかあるの?」

アスカ『なにもないけど~♪』

マヤ「嘘ですね」

リツコ「まぁ、いいわ。いいデータがとれたしね」

マヤ「そうですね」

アスカ『ウルトラハッピー♪』

正午 葛城宅

アスカ「たっだいまー!!」

ペンペン「くぉ?」

アスカ「ふんふーん!!」トテトテ

ペンペン「くぉくぉ?」

アスカ「……だれもいないの?」

ペンペン「……」コクッ

アスカ「よーし。じゃあ、一緒に見ましょうか」ギュッ

ペンペン「くぉー?」

アスカ「ふんふふーん」ルンルン

アスカ「よっと」

ペンペン「くぉー?」

アスカ「……あれ?」ピッピッ

アスカ「あれ……?あれ……?ない……ない……。プリキュア……ない……」オロオロ

ペンペン「くぁー……」

夕方

シンジ「ただいまー」

シンジ「……」スタスタ

シンジ「ん?」

アスカ「はぁ……」

ペンペン「くぉー……」ナデナデ

シンジ「アスカ?どうしたの、テレビの前で座り込んで」

アスカ「……シンジ?」

シンジ「なに?」

アスカ「……」

アスカ(プリキュアの録画を消した?……なんて、いえるわけないじゃない……)

アスカ(シンジかミサトしかいないけど……)

アスカ「……」ウルウル

シンジ「アスカ……?」

アスカ「部屋にいくわ……」トボトボ

アスカ自室

アスカ「はぁ……はぁ……ぁ……」ゴロゴロ

アスカ「だめ……やる気がでない……」

アスカ「今日一日……なんのためにがんばってきたんだろう……」

アスカ「……」ピッ

『今週はマーチがかわいぃぃぃぃ!!!!』

『このシーンまじかっこいい!!』

アスカ「どんな内容だったの……?」

アスカ「いいなぁ……私も見たかったなぁ……」

トントン

シンジ「アスカー、夕飯できたよー」

アスカ「いらない」

シンジ「でも……」

アスカ「食べたくないの。置いといて」

シンジ「う、うん……。じゃあ、テーブルに置いとくよ」

ミサト「あれ?アスカは?」

シンジ「それがいらないって」

ミサト「え?」

シンジ「すごく落ち込んでました」

ミサト「でも、リツコがすごく機嫌よかったっていってたけど」

シンジ「そうなんですか?夕方にはもうずっと俯いてましたけど……」

ミサト「そう……」

ミサト(日曜の朝から夕方にかけて……なにが……?)

シンジ「アスカ……大丈夫かな……」

ミサト「ちょっち私がきいてみるわ」

シンジ「お願いします」

アスカ「すぅ……すぅ……ままぁ……ままぁ……」

トントン

ミサト「アスカー?入るわよ?」

アスカ「ままぁ……ままぁ……」

ミサト「アスカ……」

アスカ「ぐす……すぅ……すぅ……」

ミサト「……風邪、ひくわよ」ファサァ

アスカ「うぅ……ん……」モゾモゾ

アスカ「ぷり……ゅ……」

ミサト「ん?」

アスカ「すぅ……すぅ……」

ミサト「プリ……?プリン?」

月曜日

ヒカリ「アスカ!!おっはよ!!」

アスカ「……」

ヒカリ「アスカ?アスカ?」ユサユサ

アスカ「んー?」ムクッ

ヒカリ「どうしたの?朝から寝てるなんて……」

アスカ「ちょっとね……」

ヒカリ「なにかあったの?」

アスカ「なんでもないわ……なんでも……」

ヒカリ「……」

アスカ「はぁ……」

アスカ「退屈よね……ほんと……」

ヒカリ「アスカ……」

火曜日 ネルフ

アスカ「……」


リツコ「どう?」

マヤ「酷い……起動ギリギリの数値ですよ」

ミサト「……」

リツコ「ミサト?原因は?」

ミサト「プリン」

リツコ「は?」

マヤ「プリン……ですか?」

ミサト「調べてみたら駅前のケーキ屋に日曜数量限定のプリンがあるみたい」

リツコ「それが?」

ミサト「アスカはそれを楽しみにしてるんじゃないかなーって」

リツコ「貴女のお酒みたいに?ありえないわ」

ミサト「そんなのわかんないって。アスカだって乙女だし」

マヤ「でも、そういうことで精神が左右されるのも十分に考えられますね」

水曜日

アスカ「ふぅ……」ボォ~

シンジ「アスカ?」

アスカ「ん?」

シンジ「大丈夫?昨日のテストもあんまり良くなかったって」

アスカ「べっつに……」

シンジ「……」

レイ「……これ」

アスカ「ん?なに?」

レイ「今後のテスト日程」

アスカ「……」ペラッ

アスカ「……!?」

レイ「貴女だけ日曜日も組まれたから。忘れないようにって赤木博士が」

アスカ「まって!!どうして!!」

レイ「そ、それは知らないわ」

木曜日 ネルフ

アスカ「……」


マヤ「変ですね。火曜日と数値が変わりません」

リツコ「やはり。日曜に組み込まれたことを気にしているのかもしれないわね」

ミサト「ふっふーん」

ミサト「アスカ?」

アスカ『なに?』

ミサト「ちゃんとプリン買っておくから安心して」

アスカ『プリン?』

ミサト「そう駅前のプリン。日向君に買いに行かせるから」

アスカ『ふーん』

マヤ「数値、変化ありません」

リツコ「……」

ミサト「ありゃ……?」

アスカ『はぁ……』

ゲンドウ「……弐号機パイロットは?」

リツコ「現状ではとても出撃できる状態ではありません」

冬月「原因は?」

リツコ「不明です」

ゲンドウ「……」

リツコ「いかがしますか?このまま登録を抹消するのも……」

ゲンドウ「いや。まだ、時期ではない」

リツコ「そうですか」

ゲンドウ「葛城一尉」

ミサト「はっ!」

ゲンドウ「……弐号機パイロットの日曜の朝の行動を細かく報告しろ」

ミサト「はっ!!」

ミサト「起床はいつも8時から8時30分の間で―――」

ゲンドウ「……」

ミサト「―――以上です」

ゲンドウ「ふむ……」

冬月「特に問題があるようには思えんが……碇、どう思う?」

ゲンドウ「……」

ミサト「……」ゴクッ

ゲンドウ「試してみたいことがある」

ミサト「なにをでしょうか?」

ゲンドウ「……」ゴソゴソ

ミサト「……?」

ゲンドウ「これを弐号機パイロットに渡せ」

ミサト「このディスクは……?」

ゲンドウ「……以上だ」

ミサト「わ、わかりました!!失礼いたします!!」

冬月「あれは?」

ゲンドウ「……」

葛城宅 アスカ自室

アスカ「……」ゴロゴロ

トントン

アスカ「はぁーい?」

ミサト「アスカ、碇司令から」スッ

アスカ「え?な、なに……?」

ミサト「内容はみてない。貴女にって」

アスカ「え、見るの怖いんだけど……」

ミサト「いいから見てみて」

アスカ「わかったわ……」

アスカ「……」

アスカ「これ……なんのディスクかしら……?」

アスカ「パソコンに入れてみましょう……」ウィーン

パソコン『―――私、星空みゆき!!』

アスカ「!??」

アスカ「こ、これって……」プルプル

パソコン『スマイルプーリキュア♪』

アスカ「おぉ……」

パソコン『一生懸命~♪ススメ、女の子~♪』

アスカ「……」

パソコン『ハッピー!サニー!ピース!マーチ!ビューティ!』

アスカ「……」ウルウル

アスカ「うぅ……」ポロポロ

パソコン『スマイル!プリキュア!!』

アスカ「うっ……ぐすっ……」ゴシゴシ

アスカ「スマイル……スマイル……」

アスカ「……」トテトテ

シンジ「あ、アスカ……?」

アスカ「ごはんは?」

シンジ「も、もうできてるよ!!」

アスカ「はやくしてよね」

ミサト「アスカ、なんだったの?」

アスカ「なんでもないわ。ただの激励メッセージ」

ミサト「司令の!?」

シンジ「え……?」ピクッ

アスカ「別にいいじゃないの。私はエースなんだから、当然でしょ?」

ミサト「そういうこともあるのか、な?」

シンジ「……」

シンジ(父さんの……激励……?)

シンジ(僕、もらったことないのに……)

アスカ「さーてと、お風呂はいろー」

シンジ「……」

アスカ「……」トテトテ

シンジ「……」スクッ

シンジ(どんな激励を父さんから……)

シンジ「……」スタスタ

シンジ「……」キョロキョロ

シンジ「パソコンが起動してる……」

シンジ「……」カチッ

パソコン『―――私、星空みゆき!!』

シンジ「え?」

シンジ「これ……?」

シンジ「どういうこと……?」

シンジ「……」ジーッ

パソコン『みんな笑顔でウルトラハッピー!!』

シンジ「終わり……?」

シンジ「意味が……」

アスカ「なにしてるのよ!!」

シンジ「わぁ!?」

アスカ「……見たの!?」

シンジ「あ、いや……父さんからの激励がきになって……」

アスカ「……」プルプル

シンジ「でも、これプリキュアだ、よね?」

アスカ「でていって……」

シンジ「アスカ、これどういうことなの?!教えてよ!?」

アスカ「出て行っていってるでしょ!!」

シンジ「……ごめん」

アスカ「……」

ゲンドウは毎週録画してるって事だよねこれ

アスカ「シンジに見られた……」

アスカ「どうしよう……」

アスカ「はぁ……そんな……」

アスカ「どうしよう……これからプリキュアみれない……」

アスカ「どうしたら……どうしたら……」オロオロ

アスカ「これから録画もできないじゃない……」

アスカ「あぁぁ……うぅぅ……」オロオロ

アスカ「そ、そうよ……碇司令に毎回……」

アスカ「だめだめ……なんかあの人苦手だし……」

アスカ「……」

アスカ「はぁ……もう……諦めるしかないの……」

アスカ「プリキュア……」

アスカ「あかねちゃん……」

金曜日 学校

アスカ「はぁ……」

ヒカリ「アスカ……」

アスカ「はぁ……ぁ……太陽……サンサン……」

ヒカリ「え?」


レイ「碇くん」

シンジ「なに?」

レイ「落ち込んでいる原因はわかったの?」

シンジ「それが父さんからの激励メッセージをきいた直後は元気になったんだけど……」

レイ「また落ち込んだの?」

シンジ「うん」

レイ「碇司令の激励って?」

シンジ「それがよくわからないんだけど……。プリキュアってアニメが録画されたディスクみたいなんだ」

レイ「そう」

シンジ「全然、父さんのこともアスカのことも分からない……」

ネルフ

ゲンドウ「どうだった?」

ミサト「はっ。それが一時的に安定したように見えたのですが……」

ゲンドウ「……そうか」

冬月「どうする?」

ゲンドウ「……」ゴソゴソ

ミサト「?」

ゲンドウ「これを」スッ

ミサト「またディスク……ですか?」

ゲンドウ「以上だ」

ミサト「は、はい!!」

冬月「あれは?」

ゲンドウ「……」

冬月「まぁいい……」

レイ「マグネットステイツはさすがに許容できないわ」

夜 アスカ自室

アスカ「このディスクは……?」ウィーン

パソコン『前回の仮面ライダーフォ―――』

ピッ

アスカ「はぁー……」

アスカ「……」ゴロゴロ

アスカ「……生きる糧だったのね……」

アスカ「プリキュア……ううん……あかねちゃんは……」

アスカ「……」

アスカ「もう……私……ダメかもね……」

アスカ「ふふ……」

アスカ「……」ウルウル

アスカ「ねよっと……」

ミサト「ニャップニャプ~」

>>151
ユイ「意外とカワイイところもあるんですよ」

ほんとだ!

日曜日

アスカ「……」ボゥ~


マヤ「もうモニターからでも分かるぐらいに生気がありません」

リツコ「なんなの……?先週とはまるで別人ね」

マヤ「エヴァの起動もままならない状態です」

リツコ「なにが……?」

ゲンドウ「……弐号機パイロットは?」

リツコ「だめです」

ゲンドウ「そうか……」

レイ「……碇司令」

ゲンドウ「レイ」

レイ「今日の分です」スッ

ゲンドウ「いつも悪いな」

レイ「いえ。私も好きですから」

ネルフの収入源のひとつが司令のガイアウィスパーってマジ?

アスカ「……」トボトボ

レイ「……」

アスカ「なに?笑いにきたの?」

レイ「帰り?」

アスカ「ええ」

レイ「じゃあ、時間ある?」

アスカ「どういう意味?」

レイ「私の家に来て欲しいの」

アスカ「なんで?」

レイ「いいから」ギュッ

アスカ「ちょっと!!なによ!!引っ張らないで!!」

レイ「……」スタスタ

アスカ「もう……こっちは遊ぶ気分じゃないっていうのに……」

プリキュアとエヴァ両方に出てるのって石田と子安だけかな

>>186
三石

アスカとレイとシンジとゲンドウがスイートセッションアンサンブルクレッシェンドする展開まだー?

レイ宅

アスカ「なんなの……?」

レイ「ここに座って」

アスカ「……?」

レイ「……」ピッ

アスカ「なによ……」

テレビ『―――私、星空みゆき』

アスカ「!??」

レイ「私、キュアマーチが好きなんだけど、あなたは?」

アスカ「え……これ……」プルプル

レイ「今日の分。私、好きだから」

アスカ「……」プルプル

レイ「……今、お茶でもいれるわ」スクッ

アスカ「……」プルプル

テレビ『スマイルプリキュア!!』

トウジ「ミップルー今日もかわいいメポー」

トウジ「ファァァァイナルウェイイイイイイイイイイイ↑ブゥゥ」

テレビ『イェイ!イェイ!イェイ!イェイ!』

アスカ「……♪」ルンルン

レイ「……」

アスカ「あ……な、なによ!!おかしい?!」

レイ「おどる?」

アスカ「は、はぁ?アンタ、バカァ?なにを―――」

レイ「私、マスターしてるから」キリッ

アスカ「え……?」

レイ「イェイ!イェイ!イェイ!イェイ!」フリフリ

アスカ「……」

レイ「どう?」

アスカ「……アンタ……ほんとに好きなの……?」

レイ「ええ。歴代で一番好きなのは、キュアブラックだもの」キリッ

アスカ「……こ、これから毎週……ここにきても……いい?」モジモジ

レイ「構わないわ。待ってる」

夜 葛城宅

アスカ「ただいまーっ!!!」

ペンペン「くぉー!!」バタバタ

アスカ「あはっ!!お出迎えありがとー、ペンペーン!!」ギュゥゥ

ペンペン「くぉー♪」

アスカ「ふふっ……」

ミサト「アスカ、おかえりー」

アスカ「ただいまっ!ミッサト!」

シンジ「おかえり」

アスカ「シンジー、ごはんー!!」

シンジ「う、うん!もうすぐできるよ!!」

アスカ「ふんふーん♪」ルンルン

ミサト「……なにがあったの?」

シンジ「わ、わかりません……」

レイとアスカの友情とかたまらないんですけど

月曜日 学校

アスカ「……」ガラッ

ヒカリ「あ、アスカー、おっはよ!」

アスカ「おはよう!ヒカリ」

ヒカリ「今日は元気だね」

アスカ「私はいつでも元気よ!」

アスカ「あ……」テテテッ

アスカ「おっはよ」

レイ「おはよう」

アスカ「ねえねえ、今度映画あるわよね?」

レイ「ええ」

アスカ「前売り券、買う?」

レイ「買うわ」

アスカ「じゃあ、一緒にいくわよ!!」

ヒカリ「え……え……?」

劇場でプリキュアを応援するレイとアスカとか可愛すぎる

マヤさんも見てそう
この世界にマリはいないんだな

放課後

シンジ「あ、アスカ、このあと―――」

アスカ「おっそーい!!はやく!!」

レイ「ちょっとまって……」ワタワタ

アスカ「ほら、はやく!!」ギュッ

レイ「あ……大丈夫、まだ売り切れないわ」

アスカ「そーいう問題じゃないの!!」

ヒカリ「アスカ!!」

アスカ「あ、ごめん。ヒカリ、ちょっと急ぐの」

ヒカリ「……綾波さんと映画って……もしかして……プリキュア?この時期だと……それぐらいしか……」

アスカ「え……ち、ちが……」

レイ「そうよ」

アスカ「ばっ!?なにいって……!!」

ヒカリ「はぁ……なんだぁ……。じゃあ、私もいく。キュアビューティいいよね?」

アスカ「ヒカリ……。うんっ!行きましょう!!」

なんか…だんだん腐っていくような展開かこれ…?

委員長キター

レイさん堂々としてはる
それに比べてアスカはキョドちゃってまだまだだな

ネルフ

マヤ「あれ?今週日曜のシンクロテストは中止ですか?」

リツコ「碇司令がやめておけって」

マヤ「はぁ……?」

リツコ「なんでも大事な用事がアスカにできたらしいわ。私は何も聞いてないけど」

マヤ「そうなんですか……」

リツコ「全く……何があるのか……」

マヤ「……あの」

リツコ「なに?」

マヤ「だったら、私もおやすみ……もらいたいんですけど」

リツコ「……いいわよ」

マヤ「ありがとうございます」

リツコ「全く……なんなの……?」

マヤ「やった」グッ

アスカ
ゲンドウ
レイ
ヒカリ
マヤ←NEW!

マヤさんが関西弁でツッコミ入れるのか

木曜日 ネルフ

アスカ「気合だぁ!!うおぉぉお!!!!」

レイ「直球勝負……!!」

シンジ「……」


マヤ「すごい……!!!」

リツコ「アスカとレイがずっと安定している……」

マヤ「しかも70%を越えてます!!」

リツコ「ありえないわ……」

ミサト「んー……シンジくんも60パーだから、別に悪くないんだけど……」

リツコ「どうしても見劣りするわね」

ミサト「……」

アスカ『ウルトラハッピー♪』

レイ『ウルトラハッピー♪』

シンジ『……』

隠す気ゼロじゃねーか

この時期の劇場アニメといえばスト…

>>254
シンジ「アスカ、パンツアニメなんてみてるの?」アスカ(パンツじゃないわよ!どう見てもズボンじゃない!)

こうですかわかりません

日曜日 葛城宅

アスカ「ふんふーん♪」

シンジ「アスカ?どこいくの?」

アスカ「ちょっとね」

シンジ「僕もいくよ」

アスカ「なんでアンタと一緒にいかなきゃいけないのよ。バカァ?」

シンジ「え……」

ピンポーン

アスカ「あ、きたきた♪」

レイ「おはよう」

ヒカリ「アスカ!おはよう!」

アスカ「じゃ、シンジ!留守番よろしく!!」

シンジ「あ、アスカ―――」

アスカ「ぶっちゃけありえなーい」

レイ「なーい」

映画館

マヤ「やっぱり、休日は人が……」

ドンッ!

マヤ「きゃっ?!」

マリ「あ、ごめんなさいにゃ」

マヤ「いえいえ」

マリ「お姉さんもプリキュア?」

マヤ「あ、えへへ」

マリ「わたしもぉ~。この光るスティッキ、ブンブンまわそうねっ!」

マヤ「はいっ!」


ゲンドウ「ポップコーン……Lサイズ」

「ありがとうございます」

冬月「……1年ぶりだな」

ゲンドウ「ああ……問題ない」

集結してやがる

プリキュアコミュニケーション・・・すばらしい

シンジ「僕をひとりにしないでよ・・・」

ミサト「ひゃっほー!!」

リツコ「なにを見るの?」

ミサト「しっらないのー?プリキュアよ!」

加持「葛城は本当にそういうアニメ好きだよな」

リツコ「変わらないわね」

ミサト「べっつにいいでしょー。わっかい証拠よー」

リツコ「はいはい」

加持「ふふ」

ミサト「いっそぐわよー!!!」


トウジ「ガキばっかやなぁ……」

ケンスケ「いいじゃない!!その為に妹さん、連れてきたんでしょ?」

トウジ「……」

ケンスケ「妹さんがトイレから帰ってきたらポップコーン買いにいこう!!」

トウジ「そうやな……」

使徒も見てるんだろ

アスカ「きたー!!」

ヒカリ「はやくいこ!満席になっちゃうかも!」

アスカ「そうね!」

レイ「こっち」

アスカ「やっほー」テテテッ

ガッ

アスカ「あ―――」

ヒカリ「アスカ、あぶな―――」

パシッ

アスカ「お……?」

カヲル「大丈夫かい?」

アスカ「あ、ありがとう」

カヲル「プリキュアは逃げないよ?焦らなくてもいいんだ」

アスカ「あ。はい」

カヲル「それじゃあね」スタスタ

コロン・・・

この映画館の平均年齢の高さやべぇw

>>299
実際大きいお友達が・・・

上映シアター内

アスカ「はぁ……何とか座れたわね」

レイ「ええ」

ヒカリ「この始まる直前の空気がなんか興奮するよね」

アスカ「するする。ちょっと暗いせいもあるのかも」

レイ「そうね。あと、この映画館のシートの感触もいい」

アスカ「あー……早く始まらないかしら……」ドキドキ

レイ「もうすぐよ」

アスカ「ふふ……」

ヒカリ「どうしたの?」

アスカ「ううん。もっと早く……プリキュアが好きだって言えていたら悩まなかったなぁって」

レイ「これからは大丈夫よ。映画が終わったら、私の家で今日のプリキュアを見ながら、映画の感想を言い合えばいいわ」

ヒカリ「それ楽しそう!!」

アスカ「そうねそれ……すごくいいわ」

レイ「あ……始まるわ……」

トウジ「なんやセンセwwプリキュアもしらんのかいwww」

>>305
物書き()ならやさしい目で見るかレスすんな

>>306
コピペ

>>306
コピペにマジレス…

『きゃぁぁ!!!』

アスカ「あぁ!!」

レイ「ブラック……助けにきて……」

ヒカリ「がんばって……!!」

マリ「おぉぉ……はやくベリーきてにゃ……」ブンブン

マヤ「……」ジーッ

ミサト「いいわねぇ……うんうん。王道よ」

リツコ「すぅ……すぅ……」

加持「葛城……いい笑顔だな……」

ゲンドウ「……」モグモグ

冬月「ブロッサムはまだか……」

トウジ「……そこやー!!いけー!!」

ケンスケ「トウジ!!静かに!!」

カヲル「プリキュアはいいね……リリンが生み出した文化の極みだよ……」

『私は負けないっ!!』

リッちゃん可愛い

レイ宅

アスカ「たのしかったー!!」

レイ「……」ウルウル

ヒカリ「綾波さん、まだ泣いてるの!?」

レイ「どうしてかしら……プリキュアを見たあとは胸がポカポカする……」

アスカ「うんうん!!わかる!!」

ヒカリ「ねえ、綾波さん。今日のスマプリみましょう!」

レイ「そうね」

アスカ「ふふ……」

レイ「……」ピッ

テレビ『スマイル!!プリキュア!!』

ヒカリ「……♪」

レイ「……」ルンルン

アスカ「……」

アスカ(なんか……すごく幸せ……)

こんな満たされてるアスカ見るの初めてかもしれない
もう量産機が束になってかかっても負ける気がしない

夕方 葛城宅

シンジ「……まだ、誰も帰ってこない」

ペンペン「くぉー」

シンジ「……」

ペンペン「くぉ……」ナデナデ

シンジ「みんな……どうしてるんだろう……」

シンジ「……」トゥルルル

アスカ『もっしー?』

シンジ「アスカ……?あの……今日の夕食は……?」

アスカ『いらない』ブツッ

シンジ「あ……」

ペンペン「くぉー……」

シンジ「……なんだよ……」

シンジ「……僕を一人にしないでよ……しないでよぉぉ!!!!」

ペンペン「くぉー……」
                       おしまい。

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

子供向けだから面白いんだよ

俺「僕はプリキュアを見るために生まれてきたのかもしれない」

シンジ「プリキュアwwwwwwwwおまえら何歳だよwwwwwwwww」
シンジ「まぁブタどもはブヒブヒ言いながらプリキュア(笑)観てればいいんじゃないwwwww」

ゼーレがそもそもプリキュアにハマってる可能性があるからな

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