クリスタ「ずるい」ベルトルト「知らない」(36)

※ベルユミが出てきますがどちらかと言えばユミクリ・ベルアニです
※ギャラ崩壊注意


ゴソゴソ...

ベルトルト「……ん、うーん……」

フーヤットデキタ

ベルトルト(……?誰の声だろう……)

ベルトルト「」パチリ

クリスタ「あ、ベルトルト起きた?」

ベルトルト「あれ、クリスタなんでこんな所に……」

ベルトルト(取り敢えず、体を起こそ……)ガッチリ

ベルトルト「あれ……?」

ベルトルト「あれ、なんで僕縛られてるんだろう……?」

クリスタ「それね、スッゴく苦労したんだ
噂通り、本当に寝相悪いんだね」

クリスタ「亀甲縛りって言うんだって 因みに本で読んで実戦しました!」エヘン

ベルトルト「そ、そんな本どこで……?」

クリスタ「なんか、図書室の禁書の所にあったんだって。
ミーナが言ってた」

ベルトルト(訓練兵団って怖い)

ベルトルト「後ろの方にも縄があるけど、寝ている僕を持ち上げて結んだの?」

クリスタ「まっさかぁ!
私はベルトルトみたいな男の子一人持ち上げるほど力持ちじゃないよ」

ベルトルト「じゃあどうやって……?」

クリスタ「ベルトルトがころころ寝転がるのを使って」ニコニコ

ベルトルト(本当に僕って寝相悪いんだなあ……)

ベルトルト「で、僕を縛り上げて何をするつもりなんだ」

ベルトルト(まさか、クリスタに僕は巨人だとバレたのか……?
いや、だったら僕じゃなくても同性のアニや、クリスタにベタ惚れのライナーに聞けばいい)

ベルトルト(それに僕はちゃんと静かに暮らしていた。名前を覚えられない程度には地味に過ごした筈だ!)

クリスタ「だってベルトルト……」

ベルトルト「」ゴクリ




クリスタ「ずるい!!」

ベルトルト「……へ?」

クリスタ「最近ベルユミが流行っててずるい」

ベルトルト「そんな事言われても……」

クリスタ「良作ばかりでぐうの音も出ない
だからこうやって腹いせに縛った」

クリスタ「ずるい」

クリスタ「ベルトルトずるい」

ベルトルト「……」ハァ

ベルトルト(なんだそんな事か……
でも暫く解いてくれなさそうだなあ……)

クリスタ「読んでみたら、危うくハマる所だった」

ベルトルト「知らないよ」

クリスタ「ノーマルラブとガールズラブだったらノーマルラブの方が受けがいいもんね……」

クリスタ「やっぱりベルトルトもそう思う?」

ベルトルト「ノーコメントで」

クリスタ「こんな所で黙秘権を使うなんてずるい」

クリスタ「ベルトルトだけユミルからあだ名呼びでずるい」

ベルトルト「長いからじゃないかな……」

クリスタ「でもベルトルトとベルトルさんだったらベルトルさんの方が長いじゃない」

ベルトルト「彼女の気まぐれだよ(多分)」

クリスタ「それでもずるい」

クリスタ「私だってクリスタんとかクリスタっちとか呼ばれたい」

ベルトルト「その呼び方はユミルの性格に合わないね……」

クリスタ「ベルトルトだけずるい」

クリスタ「身長がちょっと私より45cmくらい高いからってずるい」

ベルトルト「45cmって結構変わるよね」

クリスタ「……背が高くてずるい」

クリスタ「私にも10cm分けて欲しい」

クリスタ「……ううん、10cmじゃなくてもっと欲しいかな
175cmになりたいから27cmほど欲しい」

ベルトルト「そうしたら僕が小さくなるよ」

ベルトルト「でもなんで175cm?」

クリスタ「ユミルよりも身長が高くなりたい。 そしてユミルを守りたい」

ベルトルト「成る程。 でもユミルより身長が高くなったら、彼女に頭なでなでして貰えないよ」

クリスタ「あっ……」

クリスタ「」ウーン

ベルトルト「それにクリスタ、君はその身長で十分だよ。
今の君が一番いい。」

クリスタ「ベルトルト……」

クリスタ「そうやって甘い言葉をかけてユミルを誘うんでしょ?」

ベルトルト「そんなつもりはないよ……」

ベルトルト(それに170もあるクリスタってなんか嫌だしなあ)

クリスタ「私はそんな言葉には騙されない」

ベルトルト「騙すつもりは無いってば」

クリスタ「そうやって逃げようとしてずるい」

クリスタ「そうだ!」

ベルトルト「」ギクッ

クリスタ「今ベルトルトは動けないから、刀でベルトルトの身長を削いでもぎとったらいいんだ!」

ベルトルト「いやいやいや」

ベルトルト「でもそうやってもクリスタの身長は大きくはならないよ…」

クリスタ「のーぷろぶれむ
削いだら気がすむような気がする」

ベルトルト「まってまってまって」

クリスタ「今ならミカサの気持ちが解る気がする!」

ベルトルト「そ、そう……」

クリスタ「ついでに項も削ごうかな」

ベルトルト「えっ」

ベルトルト「そ、それだけは勘弁を……(本当に死ぬ)」

クリスタ「冷静を装って自分の身が危なくなったら命を乞うなんてずるい」

ベルトルト「いや誰だってそうするよ」

クリスタ「そういえば」

ベルトルト「何?」

クリスタ「ベルトルトが立体起動の訓練の時、擦り傷作ったでしょ?」

ベルトルト「うん」

クリスタ「前、私見たんだよ。
次の日、その擦り傷はすっかり綺麗に治ってたのを……」

ベルトルト「」ギクッ

クリスタ「だから私気がついたんだ…」

ベルトルト「なななな何をかな?」

クリスタ「ユミルの怪我も1日で治っていたよ」

ベルトルト「なんだって!?」

クリスタ「その時、ユミルは『魔法を使ったんだ』って言ってたけど……」

ベルトルト(僕だけじゃないじゃん
じゃなくて……)

ベルトルト「それは本当の事?」

クリスタ「そうだよ
もしかして、ユミルも魔法じゃなくてそういう体質なのかな…」

ベルトルト「多分…」

ベルトルト(確信は無い。けれど……いやそんな筈は……)

期待

クリスタ「ずるい」

ベルトルト「ふぁっ!?」

クリスタ「こんな所がお揃いとかずるい
私だってそんな体質になりたい」

ベルトルト「こればっかりは……」

クリスタ「だからベルトルトの皮を削ぐ!」

ベルトルト「なんでそうなるの」

クリスタ「身に纏って治癒能力を身につける」

ベルトルト「無理だよ」

クリスタ「仕方ないから項を削ぐね」

ベルトルト「いやいやいや」

クリスタ「項をすぱんと削ぐだけだから。ね?」

ベルトルト「そういう意味じゃないから」

クリスタ「一瞬ちくっとするだけだから」

ベルトルト「注射じゃあるまいし……」

クリスタ「治癒できる体質なんでしょ?」

ベルトルト「そうだけど、やっぱりね……」

クリスタ「ベルトルトってなんだか巨人みたい」

ベルトルト「!!?」ビクッ

ベルトルト「そ、そんな訳ないよ
それにこんな小さな巨人がいるわけないじゃないか」ヒヤアセ

クリスタ「1.9m級……。確かにそれもそうだね……」

クリスタ「でも、それが仮の姿で、巨人になるには変身が必要だったりして」

ベルトルト「」ギクッ

ベルトルト「だったら今頃巨人になってこの縄から脱出するよ」

クリスタ「うーん……
だけど、私に隠したくて巨人になってないのかも……」

ベルトルト「」ギクギクッ

ベルトルト(女の勘って怖い)

ベルトルト(し、仕方ない。話題を変えよう!!)

ベルトルト「じ、実はクリスタ」

クリスタ「なあに?」

ベルトルト「僕には好きな人がいるんだ」

クリスタ「ユミルじゃないの?」

ベルトルト「ユミルじゃなくて」

クリスタ「ユミルじゃなくて」

クリスタ「うーん……
ベルトルトの好きな人かあ……」ナヤミ

ベルトルト(よ、よし話題が逸れた!! ナイス僕!!)

クリスタ「成績が良くてー…」

ベルトルト「うん」

クリスタ「金髪でー…」

ベルトルト「うん?」

クリスタ「背が小さいでしょ?」

ベルトルト「」

ベルトルト(女の勘って怖い)

クリスタ「えっ?図星!!?」

ベルトルト「いや、あの、その……」ヒヤアセ

クリスタ「ま、まさかベルトルト……」

ベルトルト「ま、待ってクリスタ……」



クリスタ「アルミンが好きだったなんて!!」


ベルトルト「えっ?」

クリスタ「えっ?」

クリスタ「金髪だし、身長低いし!ベルトルトに比べたらだけど」

ベルトルト「僕から見たら大抵皆身長低いよ……」

クリスタ「座学だけだったら成績優秀だし」

ベルトルト「ま、まあ確かに……
でも、アルミンっていう決定打は?」

クリスタ「ベルトルトとアルレルトって似てるから、そうなのかなーって」

ベルトルト「なんか……あやふやな理由だね……」

クリスタ「違うの?」

ベルトルト「違うよ……」

クリスタ「じゃあ……もしかして……」

ベルトルト(『もしかして私』とか言うんだろうか…
身長低いし金髪だし……)

クリスタ「やっぱりユミル……?」

ベルトルト「なんでそうなるのかな」

クリスタ「やっぱりユミルなんでしょ!!」

ベルトルト「金髪とか身長低いとか何処に行ったの……?」

クリスタ「いや、アルミンじゃなかったらユミルしか思いつかなかったから……」

クリスタ「この期に及んで言い訳なんてずるい」

ベルトルト「……」

クリスタ「項削いでやる」

ベルトルト「まってまってまって」

クリスタ「問答無用」チャキッ

ベルトルト「うわーっ!!それミカサミカサ!!」

ワーワー
バッタンバッタン

ユミル「クリスタ!!」バアン

クリスタ「ユミル……!」パアァア

ベルトルト(取り敢えず助かった)

ライナー「ベルトルト、お前こんな所にいたのか……」

ベルトルト「ライナー……、僕危うく死んじゃう所だったよ……」

ライナー「そ、そうか……」

ユミル「大丈夫かクリスタ、怪我してないか?ベルトルさんに嫌な事されてないか?」

ベルトルト「ねえユミル、僕のこの状況を見て欲しいんだけど」

クリスタ「うん、私逃げたから大丈夫だよ……」

ベルトルト「おーい逃げたのは僕だよー」

ユミル「そうか……
なにはともあれお前が無事で良かった……」

クリスタ「ユミルっ……!」

ベルトルト「……」

ライナー「ベルトルト」

ベルトルト「何?」

ライナー「俺、お前とかなりの年数つきあって来たが
まさかそんな趣味があったとは……」

ベルトルト「ないよないない、全然無い」

ライナー「ほら、あれだろ……
クリスタにやって欲しいと脅迫か何かしたんだろ……?」

ベルトルト「違うよ僕が一方的にやられたんだ」

ライナー「……クリスタがか?」

ベルトルト「他に誰が居るんだ……」

ライナー「そうか。変な風に見てすまん」

ベルトルト「いや、いいよ……」

ライナー「全く羨ましい」ボソッ

ベルトルト「」

ベルトルト(こっちの身にもなってみてよ……)

クリスタ「」ジー

ユミル「どうしたクリスタ」

クリスタ(金髪で、成績優秀で、身長低い……)ジー

クリスタ「ねえベルトルト」

ベルトルト「何?」

クリスタ「ベルトルトが好きな人ってまさか……」

ベルトルト「うわっ、待ってってばクリスタ!!駄目だってこんな所で!!」



クリスタ「ライナー……?」

ベルトルト「えっ」

ベルトルト「な、なんで……?」

ベルトルト(確かに友達としては好きだけど)

クリスタ「だって成績も次点だし、金髪だし
それにベルトルトから見たら身長低いし……」

ベルトルト「だから僕から見たら誰だって身長低いってば!!」

ユミル「そうか、ベルトルさん、だからいつもライナーと一緒に……」

ベルトルト「違うよ!!」

ライナー「お前、そうだったのか…… 俺はてっきり……
その、すまん……」

ベルトルト「やめてライナーそんな目で見ないで」

ユミル「ほらクリスタ、私達は邪魔だから帰るぞ」

クリスタ「うん。ごめんなさいベルトルト、私勘違いして」

ベルトルト「うん今凄く勘違いしてる」

ユミル「じゃあなベルトルさんにライナー いいランデブーを」

ベルトルト「ランデブーってなんだランデブーって」

クリスタ「大丈夫、ベルトルトなら!!」

ベルトルト「何が!!?」

トコトコトコ...


ライナー「……」

ベルトルト「なんか、うん、ごめん……」

ライナー「おう…… まさかお前こっちだったんだな……」

ベルトルト「違うってば!!」

終わり

短いですがここまで
コメント有難うございました

因みに自分はベルユミもベルアニもユミクリも好きだよ!!

乙 俺も好きだよ!

このSSはクスリと笑えて癒されたけど、実際の本編じゃユミルを奪われたクリスタが
本気でライベルを削ぎに行く展開になりそうで笑えねえw
104期の最高身長・最低身長の組み合わせ面白くて好きなんだがな
乙でした

みんなかわいい

ベルアニないじゃねえか!!!(血涙)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom