見崎鳴「メイのメイ探偵」恒一「えっ」(165)

鳴「犯人は榊原くん」

鳴「貴方はとんでもないものを盗んでいきました」

鳴「私の心です」

恒一「……」

恒一「えっ」

はよ

恒一「えっと見崎……?つまりどういうこと?」

鳴「榊原くんは私の心を盗んだの」

恒一「こ、心……?」

鳴「だから今から逮捕します」

恒一「えっ?逮捕って……」

鳴「逮捕っ」ギュ

恒一「うわっ!?ちょ、ちょっと見崎!?」

鳴「逃げちゃダメ」ギュー

やっぱりiPhoneだときついので誰かお願いしますね

夕方まで残ってたら帰って書くわ

恒一「み、見崎、離れてっ」

鳴「窃盗犯には抵抗権がありません」ギュー

恒一「だ、だから心当たりが無いんだけど……」

鳴「いいから、大人しく逮捕されてて」

恒一「……そもそもさ」

鳴「?」

恒一「た、探偵には逮捕権なんて無いよね?」

鳴「……」

恒一「……」

鳴「……そういう屁理屈こねる人、嫌い」

恒一「ええ!?」

鳴「榊原くんは大人しくしてればいいの」

恒一「そんなあ……」

鳴「ほら、じっとしてて」ギュ

恒一「わっ……み、見崎……」

鳴「……」ギュー

恒一「……」

鳴「……」ギュー

恒一「……」

鳴「……」ギュギュー

恒一「……み、見崎?もうそろそろいいんじゃない?」

鳴「……」ギュー

恒一「見崎さーん?聞いてるー?」

鳴「ん、そろそろいいでしょう」パッ

恒一「やっとか……」

鳴「……では次は署まで連行します」

恒一「え?連行?」

鳴「手錠をかけます」ガシッ

恒一「え、ちょっ、手錠ってこれ手を繋いだだけじゃ」

鳴「手錠、絶対に外しちゃダメだから」ギュ

恒一「え……」

鳴「わかった?」

恒一「あ……は、はい」

鳴「それじゃ、連行します」

恒一「はい……」

帰宅しながらiPhoneで書いてるから遅いの勘弁

鳴「署に到着しました」

恒一「……ここ、見崎の家だよね?」

鳴「警察署です」

恒一「そういう設定ってこと?」

鳴「警察署ですっ」キッ

恒一「は、はいっ!」

鳴「わかったら大人しくついてきて」

恒一「わっ、ちょっ、ちょっと!引っ張らないでよ!」

恒一(見崎の部屋まで連れてこられた……)

鳴「それじゃ、この取調室で待ってて」

恒一「あ、はい……」

鳴「大人しく待っててね?」

恒一「う……うん、わかった」

ガチャッ タタタタ

恒一「……」

恒一(見崎、なんのつもりなんだろう……)

恒一(家に連れて来たかったのかな……それならそうと言ってくれれば喜んで来るのに)

恒一「……ん?なんだろ、これ」

赤沢「そこまでよ!」ガラッ

恒一「……ビデオ?映画かな?」

恒一「見崎のやつ、映画なんか観るんだ、
ちょっと意外だな」

恒一「タイトル書いてある……えっと、カリオ○トロの城?」

恒一「あれ?これって確か……」

恒一「……もしかして、最初に言ってたセリフって……」

ガチャッ

恒一「うわっ!?」サッ

鳴「大人しくしてた?」

恒一「し、してたしてた!微動だにしてなかったよ!」

鳴「そう、ならいい」

恒一(咄嗟にビデオを隠してしまった……バレてないよな?)

鳴「~♪」カチャカチャ

恒一(……うん、バレてないみたいだ)

鳴「……はいどうぞ」スッ

恒一「えっ?あ、紅茶?」

鳴「取調べにはお茶が付き物」

恒一「……そうなの?」

鳴「お茶菓子もあるから」

恒一「あ、美味しそうなクッキー……いただきます」

鳴「召し上がれ」ニコ

恒一「……」モシャモシャ

鳴「……美味しい?」

恒一「うん、美味しいけど……これってもしかして手作り?」

鳴「うん」コクリ

恒一「そうなんだ……霧果さんが作ったの?」

鳴「違う、私が作ったの」

恒一「え?見崎が?」

鳴「うん」

恒一「でも料理はできないって前に……」

鳴「……あ、あれは嘘だったの」

恒一「う、嘘?」

鳴「そう、嘘。別にお菓子作りの練習なんてしてないから」

恒一「……そ、そうなんだ」

鳴「……それじゃ、お腹もいっぱいになったところで取調べを開始します」

恒一「あ、まだそれ続いてたんだ……」

鳴「全ての質問に対して正直に話すように。嘘吐いたり、解答を拒否した場合は……」

恒一「……ば、場合は?」

鳴「罰ゲームです」

恒一「罰ゲーム?」

鳴「そう、罰ゲーム」

恒一「ば、罰ゲームってなにをするの?」

鳴「それは実際に罰ゲームを受けてからのお楽しみ」

恒一「えぇぇ……」

鳴「では、最初の質問」

恒一「うん」

鳴「…………こ、好みの」ボソボソ

恒一「え?なんて?」

鳴「こ……好みの異性のタイプは?」

恒一「は?」

鳴「早く答えて」

恒一「え、ちょ、ちょっと待ってなにその質問」

鳴「はやくっ」

恒一「ちょ、ちょっと待ってってば!」

恒一「好みのタイプって……」

鳴「早く」

恒一「ちょっと待ってって……そうだなあ」

鳴「……」ドキドキ

恒一「……」

鳴「……」ドキドキ

恒一「……」ジー

鳴「……?」

恒一「……し、ショートヘアーの子、とか?」

鳴「!」

鳴「…………よしっ」グッ

恒一「み、見崎?なんでガッツポーズしてるの?」

鳴「ん……気にしないで。それで他には?」

恒一「他に?」

鳴「例えば……年上と年下だとどっちが好み?」

恒一「え?そ、そうだな……」

鳴「……」

恒一「……同年代がいいかなあ」

鳴「!!」

鳴「……よしっ、よしっ」グッグッ

恒一(またガッツポーズしてる……)

鳴「……それで、他は?」

恒一「まだ聞くの?うーん……あ、好みとかとはちょっと違うけど、趣味が合う人がいいかな」

鳴「趣味?」

恒一「うん、僕ホラー小説とかホラー映画が好きなんだ」

鳴「ほ、ホラー……!?」

恒一「言ってなかったっけ?」

鳴「き、聞いてない……」

鳴「ホラー……ホラー……」ブツブツ

恒一「……み、見崎?どうかした?ちょっと顔が青いけど……」

鳴「っ!だ、大丈夫……」

恒一「そう?」

鳴「……榊原くん、私頑張るから」

恒一「え?」

鳴「頑張るから」

恒一「え?そ、そう……頑張って」

鳴「……うん」

恒一(……なにを頑張るんだろう)

鳴「……じゃあ、この質問はこのぐらいでいい」

恒一「やっとか……」

鳴「それじゃ、次の質問」

恒一「あ、うん」

鳴「……だ、誰かと付き合った経験はありますか?」

恒一「え?」

鳴「だから、今まで恋人がいたことはある?」

恒一「ま、またそう言う質問か……」

恒一「まあ、付き合ったことはないよ」

鳴「っ!」パァアアア

恒一「あ……でも」

鳴「え?」

恒一「東京にいた頃、一度だけクラスの女子に告白されたことが……」

鳴「!?」

恒一「その時は恋愛とかよくわからなかったから断ったんだけどね」

鳴「……」

恒一「……って、あれ?見崎?」

鳴「……」プルプル

恒一「み、見崎?震えてるけどどうしたの?」

鳴「……ム」

恒一「え?」

鳴「罰ゲームです」

恒一「はぁ!?」

鳴「榊原くんは告白されたことがあるなんて嘘をついたので、罰ゲームです」

恒一「いや、嘘じゃないって!」

鳴「反抗すると罰ゲームが二倍になります」

恒一「り、理不尽だ……」

鳴「嘘をつくのが悪い」

恒一「だから嘘じゃないってば……」

鳴「では、罰ゲームの内容を今から決めます」

恒一「スルーか……」

恒一「と言うか、罰ゲーム内容って今から決めるんだ?」

鳴「うん。こう言うのを用意した」

恒一「え?なにこの段ボール箱?」

鳴「この中に罰ゲームの内容が書かれた紙が入ってるから」

恒一「あ、くじ引きってこと?」

鳴「そう」

恒一「この中から一つ取ればいいんだよね?よいしょ……」ガサゴソ

恒一「……じゃあ、これで」スッ

鳴「はい……それじゃ罰ゲーム内容を発表します」

恒一「うん」

鳴「罰ゲーム内容は……十分間私を撫で続ける」

恒一「は?」

恒一「え、なにその罰ゲーム?罰ゲームなのそれ?」

鳴「さ、どうぞ」スッ

恒一「またスルーか……」

鳴「このキッチンタイマーできっかり十分ね」

恒一「……はあ、わかったよ」

鳴「それじゃ、スタート」ピッ

恒一「……」ナデ

鳴「んっ……」

恒一「……」ナデナデ

鳴「ん……」

恒一「……」ナデナデ

鳴「……」

恒一「……」ナデナデ

鳴「……」

恒一「……」ナデナデ

鳴「……」

恒一「……(なんだこれ……)」ナデナデ

恒一「……見崎、これ楽しいの?」ナデナデ

鳴「静かにしてて、今頭に神経集中させてるから」

恒一「あ、はい……」ナデナデ

鳴「わかればよろしい……ん」

恒一「……」ナデナデ

鳴「……はふぅ」

恒一「……(見崎の髪の毛、柔らかいなあ)」ナデナデ

鳴「……ふはぁ」

恒一「……(なんか見崎が可愛がられてる家猫に見えてきた)」ナデナデ

鳴「ふにゃ……」

恒一「……(猫……猫耳見崎……)」ナデナデ

鳴「んあっ……」

ピピピピピピ

鳴「!」ハッ

恒一「あ、時間だね」スッ

鳴「あっ……」

恒一「撫で続けてると結構腕が疲れるもんなんだね」プラプラ

鳴「……」

恒一「……」

鳴「……」

恒一「……(おあずけ食らった犬みたいな表情をしている)」

恒一「……ほ、ほら見崎、取調べ続けないの?」

鳴「……ん、続ける」

鳴「……」

恒一「……(まだ名残惜しそうな顔をしている……)」

恒一「……え、えっとさ!ほら、また取調べ続けてれば罰ゲームのチャンスはあるかもだから……」

鳴「!」

恒一「ま、また僕が嘘をつけば罰ゲームできるんだから、そんな落ち込まないで」

鳴「……うん、そうね。それじゃ取調べを続けます」

恒一「……」

恒一(あれ?なんで罰ゲームを受けた側の僕が見崎を慰めてるんだ……?)

鳴「それじゃ、次の質問」

恒一(なにかおかしい気がする……)

鳴「……榊原くん?どうかした?」

恒一「あっ、いやなんでもないよ!ほら質問して」

鳴「そう?それじゃ、榊原くんの好きな料理は?」

恒一「え?好きな料理?」

鳴「そう、好きな料理」

恒一「……なんかいきなりハードルが下がった気がするんだけど」

鳴「そんなことない、これはとても重要な
質問」

恒一「そうなの?」

鳴「そうなの」

恒一「好きな料理か……うーん、基本好き嫌いはないんだけど」

恒一「あ、しいて上げるならカレーとかかな」

鳴「カレー?」

恒一「うん、カレーの甘口が好みかな」

鳴「そう、わかった…………またお婆ちゃんに教わらないと」ボソッ

恒一「え?お婆ちゃん?」

鳴「なんでもないから気にしないで」

恒一「う、うん」

鳴「それじゃ次……嫌いな料理は?」

恒一「いやさっき好き嫌いは基本無いって……あ」

鳴「?」

恒一「そういえば料理じゃないけど、コーヒーが苦手で飲めないんだよ」

鳴「そうなの?」

恒一「うん、苦いのがダメでね……あ、でも」

鳴「でも?」

恒一「この間赤沢さんに勧められたコーヒーは美味しかったな」

鳴「………………赤沢さん?」

恒一「うん、この間勅使河原に喫茶店に呼ばれた時にね」

鳴「……」

恒一「勅使河原たちを待つ間、二人の時に半ば無理矢理飲まされたんだけど」

鳴「二人……」

恒一「苦味の中にも甘味があるって言うのかな」

鳴「…………」

恒一「あれはとても美味しかったなあ……って見崎?」

鳴「…………」

恒一「ど、どうしたの?顔がいつにも増して無表情で怖いんだけど」

鳴「………ム」

恒一「え?」

鳴「罰ゲーム、パート2」

恒一「えええええ!?」

家ついたからPCに移動する


恒一「なんで!? 嘘はついてないよ!?」

鳴「もう嘘とかどうでもいいから。とにかく罰ゲーム」

恒一「さっきから理不尽に拍車がかかってるんだけど!?」

鳴「ほら、早く紙引いて」

恒一「えええ……」

鳴「早く」

恒一「……はあ、もうどうでもいいや」ガサゴソ

恒一「……ん、引いたよ」スッ

鳴「はい……それじゃ罰ゲームないよ、う、は……えっ」

恒一「……? どうかしたの? 罰ゲーム内容は?」

鳴「……罰ゲーム内容は……」

恒一「内容は?」

鳴「…………ス」ボソッ

恒一「え? なんて?」

鳴「き、キス」

恒一「……えっ?」

鳴「ほっぺに、キス」

恒一「……はぁああああああ!?」

恒一「な、な、えっ、なっ、なにそれ!?」

鳴「私だってなにそれ状態」

恒一「え? そ、それってどういうこと?」

鳴「私、こんな罰ゲーム書いた紙、入れた記憶無い……」

恒一「えっ? それってどういうこと?」

鳴「わからない……」

恒一「そ、そう……じゃあこれは無効ってこと?」

鳴「え?」

恒一「だって、見崎が記憶無いって言うなら……ノーカンじゃない?」

鳴「……」

鳴「……ううん、実行する」

恒一「え?」

鳴「罰ゲームは絶対。このまま実行します」

恒一「えぇええぇ……」

鳴「ほら、じっとしてるから早くして」スッ

恒一「ちょ、ちょっと待ってって」

鳴「……」

恒一「……また問答無用か」

鳴「……」

恒一「……」

鳴「……」

恒一「……えっと、それじゃ」

鳴「ん……」

恒一「……し、失礼します」

鳴「……どうぞ」

恒一「……」

チュッ

恒一「……えーっと、これでいいんだよね?」

鳴「……」

恒一「……? 見崎?」

鳴「……」ポケー

恒一「見崎!? 目の焦点あってないよ!?」

鳴「!」ハッ

恒一「あ、元に戻った……」

鳴「……ごめんなさい、少し遠い所に行ってた」

恒一「遠い所って……」

鳴「それじゃ……次で最後の質問です」

恒一「やっとこれで終わりか……」

鳴「今までお疲れ様」

恒一「あ、いや、別に疲れてはないけど」

鳴「ん……それじゃ、質問の内容言うね?」

恒一「うん」

鳴「……最後の質問の内容は」

恒一「内容は?」

鳴「……す、好きな人」

恒一「え?」

鳴「好きな人は、いますか?」

赤沢「そこまでよ!」ガラッ

恒一「す……好きな人?」

鳴「うん、好きな人」

恒一「……ライク? ラブ?」

鳴「もちろん、ラブの方」

恒一「え、な……なにその質問」

鳴「お願い、答えて」

恒一「す、好きな人って……」

鳴「いるの? いないの?」

恒一「えっと……」

鳴「……」ジッ

恒一「……い、いるよ」

鳴「!」

赤沢「そこまでよ!」ガラッ

鳴「それは……それは、私が知ってる人?」

恒一「……うん、よく知ってると思う」

鳴「……クラスの人?」

恒一「そう、だね。3組の人だよ」

鳴「そう……」

恒一「……」

鳴「……それは」

恒一「……うん」

鳴「その人は、もしかして――」


ガチャッ


鳴・恒一「!?」

赤沢「そこまでよ!」ガラッ

霧果「あら、榊原くん来てたのね」

鳴「お、お母さん……」

恒一「あ……お、お邪魔してます」

鳴「お母さん! 入るときはノックしてって言ってるじゃないですか!」

霧果「ああ、ごめんなさいね。それより鳴、私のビデオ知らない? 前鳴に貸してたと思ったんだけど……」

鳴「ビデオ?」

恒一「あ……もしかしてこれですか?」スッ

霧果「ああ、それそれ……ってなんで榊原くんが?」

恒一「えっと……ちょっと部屋の中で見かけたんで手に取っただけです」

霧果「あ、そうなの」

鳴「……」

恒一「……」

霧果「それじゃ、探し物見つかったから私は行くわね。ごゆっくりどうぞ」

ガチャッスタスタスタ…

鳴「……」

恒一「……」

鳴「……」

恒一「……えっと、それじゃもう遅いし、僕も帰るね?」

鳴「えっ……ちょ、ちょっと待って」

恒一「そ、それじゃ見崎、また明日!」ガチャッ

鳴「あっ……」

~恒一宅~

恒一「……はあ」

恒一(気まずくなって逃げたけど、明日見崎とどんな顔して会えばいいんだろう……)

恒一(と言うか、好きな人って……)

恒一(……そんなこと聞いてくるってことは、つまり……)

恒一(つまり、そういうことなんだよな……)

恒一(……)

恒一「う、うわぁああぁ……」カァアアア

玲子「? こ、恒一くんどうしたの?」

恒一「なんでも……なんでもないです……」カァアアアア

玲子「なんでもないって、顔真っ赤なんだけど……」

~見崎宅~

鳴「お母さんの馬鹿! お母さんの馬鹿!」

霧果「だからごめんなさいって言ってるじゃない」

鳴「昔からタイミングばっかり悪くって……それにあの箱に細工したのもお母さんでしょ!?」

霧果「あら、バレちゃった?」

鳴「やっぱり……!」

霧果「だってあの箱の中にあった罰ゲーム内容、全部ゆるゆるじゃない。あれじゃつまらないわよ」

鳴「つまらないとかそういう問題じゃ……!」

霧果「まあまあ。ほら、またおうちに榊原くんを呼べばいいじゃない」

鳴「~~~~~!」

霧果「なんなら、私が呼んであげましょうか?」

鳴「っ! い、いいです……自分で呼びますっ」

鳴「……はあ」

鳴(今日はお母さんのせいで失敗したけど……)

鳴(……次。次こそは絶対に……)

鳴(……)

鳴(とりあえず、今日はもういいや……)

鳴(またお母さんの部屋からビデオ借りようっと)テクテクテク

『くそー、一足遅かったかあ! まんまと盗みおって!』

『いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくれたのです』

『いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました』

『……?』

『……あなたの、心です』

『……はい!』



鳴「……やっぱり、このシーンいいなあ」



終わり

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!

恒一があの状態で鳴ちゃん好きならなかったら頭おかしい俺だったら好き過ぎて発狂する

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