次子「歓迎! アポ無し御一行様」(108)


次子「……仕事が忙しくて中々時間が取れなかったとはいえ」

次子「元々片付けが苦手とはいえ……」

次子「さすがにこの散らかりっぷりはなぁ」

次子「よしっ! 今日は掃除をして過ごすぞ!」

次子頑張るぞー!」ビシィ!


ピンポーン


次子「っととと、せっかく気合い入れたとこなのに」

次子「はいはいーっと」

次子「……仕事が忙しくて中々時間が取れなかったとはいえ」

次子「元々片付けが苦手とはいえ……」

次子「さすがにこの散らかりっぷりはなぁ」

次子「よしっ! 今日は掃除をして過ごすぞ!」

次子「頑張るぞー!」ビシィ!


ピンポーン


次子「っととと、せっかく気合い入れたとこなのに」

次子「はいはいーっと」


シャロ「おっはよーございまーす!」

エリー「……おはようございます」

次子「ゔぇ! シャーロックにエルキュール! どうしたのさ」

シャロ「暇だから遊びに来ましたー!」

次子「あのさぁ……、今から掃除するんだけど」

エリー「それなら……お手伝い、しましょうか?」

次子「え、いいのか?」

シャロ「ひとりよりふたり! 1たす1を3にも4にもするんです!」

次子「……(やばい意味わからん……)」


エリー「……まずは窓を開けて、空気の入れ替えから」

シャロ「らじゃーです!」ガラガラ

エリー「……次に、邪魔なものをしまいましょう」

次子「えーっと、これはここで、この箱は……」

シャロ「これは燃えるごみですか、エリーさん」

エリー「……うん」

次子「――――っと、次は掃除機だな」

エリー「……違います」

次子「えっ?」


エリー「コーデリアさんの受け売りですけど……『掃除は上から下』が基本です」

次子「へぇ」

エリー「……棚のほこりからとっていきましょう」

エリー「あっ、こんなに……たくさん……」

次子「このゴミは分別しないとダメだなー」

シャロ「押し入れも掃除しましょう!」

次子「あー! そこは見ちゃダメ! イロイロ入ってるから!」

シャロ「何かぶるぶるしてるのがありますー!」

次子「わー! わー!」

エリー「……」カァァ


エリー「お、おもちゃ……そんな……」

次子「誤解! 誤解だからそんな目で見ないでくれって! 猫のおもちゃだから!」

エリー「ネコの……」

次子「だからさああああああああああ!」

シャロ「あっ、ぶるぶるのリズムが変わりました! すごいですよエリーさん! ぐいぐい迫ってます!」

次子「頼むから黙っててくれえ――――ッ!」


――――・・・



次子「……結構片付いたなぁ」

次子「(色々と失った気もするが……)」

エリー「……水場は大丈夫でした」

次子「そっかぁ。二人ともありがとなー」

シャロ「えへへへ」

エリー「最後に、さっき買ってきたコタツを置いて」

シャロ「お掃除、終わりですー!」


次子「……そろそろお昼時かぁ。二人とも、ゴハン食べてくだろ?」

エリー「……いいんですか?」

次子「おうっ。どうせ人数増えるだけだし。……確か、そばとうどんがあったような」

次子「どっちにしようか」

エリー「私は……どちらでも……」

シャロ「多数決やりましょう! 多数決!」

次子「うーん、多数決でいっか」


次子「じゃあ、多数決取るぞ」

次子「うどんがいい人ー」

咲「はい」

次子「はい飛び入りで1名」

次子「よし、他にうどん派はいないな」

シャロ「いないですー!」

次子「なら、残りは全員そば派って事にするぞ」

次子「さーて、そばに決まったことだし湯掻いてくるか」

次子「4人だから4束かなー」


次子「っておい、いつの間に入って……」

咲「さっき」

シャロ「そんな……誰ひとり気づかないなんて……!」

エリー「実は瞬間移動の使い手だった……!?」

咲「ないない」

シャロ「ですよねー」

咲「そうそう、これお裾分け。生ものだから足早いし、あたし一人じゃ食べきれないからさ」

シャロ「おさしみです!」

次子「おっ、サンキュー」


――――・・・


次子「いい感じに茹で上がってきたなぁ」

エリー「あの……銭形さん、お箸はどこですか?」

次子「右から三段目の引き出しの奥にあるぞー。」

咲「シャーロック、おわん出しといてよ。あたしテーブル拭いとくから」

シャロ「了解です!」

次子「ありゃ……。手伝わせちゃったか。悪いね」

エリー「それは……言わない約束です」


シャロ「おおっ、おソバの香りがするんです! 食べてくれってお願いしてるみたいです!」

エリー「冷めないうちに……食べましょう」

咲「だね。……いただきます」

次子「いただきまーす。あ、七味忘れた」

エリー「お茶も、お願いします……」

次子「あいよー」

シャロ「あったかいです~。おいしいです~」ズズズズ


咲「まだまだおこたの季節だねー」ヌクヌク

シャロ「……ですねぇ」モフモフ

次子「そしてこれまた、お茶がウマい。やっぱ緑茶だよなぁ」

咲「エルキュール、何やってるの?」

エリー「トランプタワーを……作ってます」

シャロ「エリーさん! あたしも手伝いますー!」ガタガタガタン

次子「もっと静かに動けって! 崩れる! 崩れる!」


次子「シャーロックが壊すこと述べ69回……」

エリー「銭形さんの猫に倒されたりしたけど……」

エリー「ついに……最後の一段……」

咲「本当に、長かった。あまりにも、長すぎた……」

次子「最後の2枚、誰が持ってんの?」

シャロ「あたしですー!」

咲「え?」

エリー「!?」

次子「嘘ぉ!?」


シャロ「じゃあ、ラスト置きますよー」

エリー「シャロ、頑張って……」

次子「慎重に、慎重にな。そう、羽を置くような感じで」

咲「えっ、何その例えは……」

エリー「……そのまま重ねて……うん」

シャロ「……やったぁ! 完成です!」ドン

次子「あっ!」



グシャアアアアアアア


――――・・・


シャロ「あっ……そんな……エリーさん……」

シャロ「やだぁ……やめてくださいぃ……」

エリー「……ごめんなさい」つ[7][7]

シャロ「ダブルはやめてくださいー!」←9のシングルだけ

次子「お、ラッキー」つ[10][10]

次子「アガリー! 大富豪はあたしだなっ!」

シャロ「うわああああああああん!」

咲「一周待つか……パス」


シャロ「決めました……あたしは修羅になります」

咲「『修羅』の意味わかる?」

シャロ「当然です! ヤシの木のことです!」

咲「……それは『シュロ』」

次子「ま、何でもいいや。カード2枚ちょーだい」

シャロ「えええええええええん! あたしのジョーカーあああああん!」

次子「いきなり手札バラされた……」

咲「これはひどい。もう貧民でいいや」


シャロ「これで勝負!」[9][9][9][9]

次子「くっそー! 革命か! どうすっかなぁ」

咲「なうなうー」[6][6][6][6]

シャロ「え」

エリー「パ、パスで……」

次子「誰か出せる人いるー?」[11][11][11]

咲「パスパスアンドパス。無理に決まってるじゃん」

シャロ「……」

エリー「(そっとしておこう……)」


シャロ「……」←9連敗中

咲「連敗街道なう」

エリー「……もう、終わりましょうか」

次子「……だな」


ピンポーン


次子「ん、今度は誰だろ」

エリー「多分、ネロとコーデリアさん……」

次子「そっか。……うぅー、さむさむ」


ガチャ


ネロ「来たよー」

コーデリア「ごめんなさい、思ったより買い物が長引いちゃって」

次子「寒かったろー。上がって、どうぞ」


ネロ「いやー、寒かった寒かったっと」

次子「はい、お茶。きっと温まるぞー」

ネロ「ありがと」

コーデリア「……そういえば、手ぶらもなんだからって、お土産を持って来たんだったわ」

咲「キノコか何か?」

ネロ「なワケないだろー。はい、これ」

シャロ「わぁ、たい焼きですー!」


コーデリア「ネロがみんなに買おう、って言ったのよ」

ネロ「あっ! それは言っちゃダメって言っただろー!」

コーデリア「いいじゃないの。別に」

ネロ「……ったく」

ネロ「……とにかく、あんことカスタードがあるから、好きな方食べて。僕、最後に残ったの食べるから」

シャロ「ネロ……」

ネロ「?」

シャロ「頭でも打ったんですか?」

ネロ「打ってないよ!」


次子「おっ、しっぽまでアンコたっぷりじゃん」

エリー「……甘くて、つまってる」

シャロ「頭いきますよー」ガブ

咲「あ、これあんこじゃん。あたしカスタードが食べたかったのに」

ネロ「あー、これカスタードだ。僕あんこが食べたかったのに」

咲「……」

ネロ「……交換する?」

咲「なうなう」


ネロ「さて、ちゃんと4人以上いるし、やっちゃいますか」

シャロ「やっちゃいましょうよ~」

ネロ「そのための、ハード。あとそのためのソフト」

ネロ「桃鉄99年だあああああああああああああ!」

咲「却下」

ネロ「やっぱり?」

咲「残当」


コーデリア「そういえば、明智さんと長谷川さんが居ないわね」

咲「まあ、特に約束して集まってるワケじゃ無いし」

次子「みんな勝手に来ちゃってるからなぁ」

ネロ「あ、ハムあるじゃん。食っていい?」

シャロ「チーズもありますよ!」

次子「こらぁーっ! 勝手に冷蔵庫開けるなー!」

エリー「……みかんが……酸っぱい」

咲「良く揉むと甘くなるよー」


ネロ「そろそろ晩ごはんの時間だね。僕お腹ペコペコだよ」

コーデリア「でもコタツからは出たくないいいいいいいい」

シャロ「出られないいいいいいいいいいいいいい!」

咲「申し訳程度のオペラ要素はやめなって」

咲「けど、コタツから出たくない点は同意だし、平乃呼ぶかな」

ネロ「晩ごはん作ってもらおうよ!」

咲「あいあいさー」



trrrrrrrrrrr


咲「もしもし」

咲「うん。次子の部屋に来てほしいんだけど」

咲「夕飯の支度中だった? ならちょうどいいや。それ持って来て」

咲「んー。ミルキィホームズと次子とあたしで、6人かな」

咲「あ、さ、お菓子も買って来てよ。はい、よろしく」ピッ

次子「何だって?」

咲「今から来れるって」


――――・・・


平乃「ふぅ。3月なのに、まだ肌寒いですね」

シャロ「平乃さーん! こんばんはー!」

平乃「咲さん。電話で言われた通り、これ、持ってきましたよ。お口に合うかどうかは分かりませんけど」

ネロ「煮物だ!」

エリー「いい匂い……」

次子「いろいろあってさ、夕飯作る手伝いして欲しいんだけど」

平乃「お安い御用です。材料買ってきてますから、簡単な物で良ければ……」

コーデリア「あ、私も手伝うわ。銭形さん、台所借りていいかしら」

次子「ん、いいよ」

平乃「ありがとうございます」


平乃「人参、皮剥いておきましたよ」サッサッ

コーデリア「ありがと。じゃ、白菜の方をお願いするわ」トントントン

平乃「はい。適当に切りますけどいいですよね?」ザクザク

平乃「コーデリアさんって、料理、お上手ですね」

コーデリア「まあ、多少はね。女の子のたしなみですもの」

コーデリア「なんなら、手取り足取り、お花畑でゆっくりと個別授業と言うのも……むふふふふ」

平乃「……遠慮しときます」


平乃「……」キャッキャ

コーデリア「……」ウフフ



ネロ「あ、いい匂いがしてきたな~。お味噌汁かな~」

エリー「ネロ……よだれ、よだれ」

咲「次、シャーロックのターンだよ」

シャロ「……これです!」

咲「……」ニヤリ

シャロ「え゙ーっ! またジョーカーですかー!」


コーデリア「……うん、おいしいわ。これで完成ね」

平乃「みなさーん、ご飯出来ましたよー。お茶碗出してくださーい」

シャロ「はーいっ!」


ピンポーン


次子「お、来た来た。さっき呼んどいたんだよね~」

次子「はいはいはいはいー」


ガチャ


小衣「ヒーローは遅れてやってくる! 呼ばれて飛び出て明智小衣! ただ今――――」

次子「さ、入った入った」

小衣「ちょっと! 前口上くらい言わせなさいよ!」

シャロ「こころちゃーん!」

小衣「こころちゃんいうなッ!」ガッ!


コーデリア「丁度ご飯が出来たところよ。空いてるところに座ってて」

小衣「あ、ええ。分かったわ」

小衣「つーかあんた達何やってんの」

シャロ「ネロが持って来たぷよぷよですー。小衣ちゃんもどうですか?」

ネロ「明智ってパズルゲー得意なの?」

小衣「このハーバード大学飛び級のIQ1400(ry」

シャロ「とにもかくにも勝負ですー」


小衣「ふふん、どんなもんよ」

シャロ「あうあうあうあう……」

次子「ま、シャーロックと小衣じゃこんなモンだよなぁ……」

ネロ「ああっ! シャロの頭が熱暴走を起こしてる!」

咲「あーあもう滅茶苦茶だよ」

平乃「もう、遊んでないで配膳くらい手伝ってくださいよ。エリーさん、ありがとうございます」

エリー「……私も……お腹空いてるから」


コーデリア「うん。これで完全に整ったわね」

平乃「結局私とコーデリアさん、エリーさんの3人で準備しました……」

ネロ「うわぁーっ、美味しそうだなぁ」

平乃「お米代は、後日お支払いしますね。次子さん」

次子「頼むわ」

エリー「……さ、みんな……座って」

シャロ「おこたぬくぬくですー!」


小衣「今日はみんな、感謝しなさいよね」

小衣「……なんと、プリンを買ってきたわ!」

平乃「えっ!」

次子「やばい、明日雪が降るかもわからん」

咲「天変地異とかガクブル」

小衣「……」

ネロ「あ、たい焼き残ってたはずだから、明智と長谷川は後で食べてね。あっためたらまた美味しくなるって聞いたから」

平乃「たい焼き! ……これはどうも。後でゆっくりといただきます」

シャロ「もうガマンできません! 早く晩ごはん食べましょう!」

コーデリア「そうね。手を合わせて――――」



全員「いただきまーす!」


シャロ「今日、次子さんの押し入れからぶるぶるするおもちゃが出て来たんですよ」

平乃「ぶっ! ……けほっ! ……けほん!」

小衣「ちょっともー、急に吹かないでよ。シャーロック、そこの布巾取ってくれる?」

コーデリア「銭形さん……私とタッグチームを組みませんか?」

次子「組まないよ! 勧誘やめろ!」

次子「だからあれは猫のおもちゃだって」

エリー「ネコの……」

次子「だからもうそれはいいって……」


小衣「まあ、何だっていいじゃないの。ご飯は美味しいし」

ネロ「あー! それ僕のお刺身だぞ!」

シャロ「え?」モグモグ

ネロ「返せー!」

シャロ「やー! 無理ですー!」

小衣「(え、やだこのお味噌汁……美味しいじゃない)」

コーデリア「私と長谷川さんで作ったのよ」

小衣「はぇー、すっごい意外……」


エリー「……この煮物、味が染みてて……あったかい」

平乃「レシピ、お教えしましょうか?」

エリー「……お願いします」

平乃「なら、今度私の家に来てください。みっちり教えてあげますよ」

咲「すっごい騒がしいねー」モグモグ

次子「突然押しかけてきてこれだもんなぁ」

咲「なんか……いいね、こういうの」

次子「……だなぁ」


次子「(でも、次にウチに来るときは……)」

次子「(来る前に連絡、入れて欲しいなぁ……)」






終わり


今回も投下終了か壊れるなぁ(憤怒)
9話のせいでノンケになりそうだった(小学生並みの感想)

それじゃギャラ貰って帰るから

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