秋人「艦これやろうぜ」美月「は?」 (15)

美月「部室で何やってんのよ秋人。ここ文芸部、理解できてる?」

秋人「理解できてるよ、そういう美月こそ飴舐めてばっかじゃないか」

美月「あら秋人にも凡人並の理解力はあったのね」

美月「じゃあ何で文芸部の部室でPCゲームなんてやってるのかしら?」

美月「ていうか何よこのゲーム…」

秋人「艦これ」

美月「ああ、最近流行ってるっていう…」

秋人「何となくネットで検索してやってみたらハマってさー」
 
秋人「数少ないが… 眼 鏡 美 少 女 が い る ! 」

美月「現実でモテないからってついに二次元に走ったのね…可哀想すぎて見てられないわ」

博臣「お、アッキー、美月」ガチャ

秋人「博臣が部活くるなんて珍しいな」

博臣「最近外は冷えるからなー…美月温めてくれ」

美月「嫌よ、凍えて死んで」

博臣「ていうかアッキーは何やってるわけ?」

秋人「艦これ」

博臣「何それ」

美月「最近流行ってるオンラインゲームらしいわよ、変態属性にプラスしてゲーマー属性まで付いたみたい」

\ 作戦はまだなのぉ?ま、いいけどね /

美月「ちょ、何今の声…」

秋人「望月ちゃん可愛い…!見てみろよ博臣!」

博臣「俺は妹にしか興味がないんだが」

秋人「妹キャラだ、てか妹だ」

博美「 な ん だ と 」ガタッ

美月「この変態共が…」

秋人「このあどけない顔立ち…ふくらみかけの胸、そして何より眼鏡!眼鏡!!」

博臣「…アリだな」

秋人「他にもいるぞ、というか艦これの大半は妹設定だ」

秋人「シスコンなんてザラだぜ…」

博臣「よしアッキー、それを今すぐ俺にやらせろ」

秋人「嫌だね、新規着任するのにどんだけかかったと思ってんだ…」

美月「どうでもいいけど家でやってくれないかしら?」

~帰宅後

美月「まったく…変態兄貴もバカ秋人もうざったいったら…」

美月「艦これ、ね…」カタカタ

『新規提督着任可能』

美月「………」

(秋人「新規着任するのにどれだけ―」)

美月「……くだらないわね」カチッ

秋人「おっしゃあああああ望月ちゃん改きたああああああああ!」

美月「煩いわよ秋人…」ゲソッ

秋人「あ、悪い…って美月、お前クマできてないか?」

美月「秋人は頭だけじゃなく目も悪かったのね」

秋人「いやそんなに頭悪くないから!っていうか本当にできてるし!」

美月「…できてないわよ」

ガチャッ!

博臣「美月!やっぱりここにいたか!」

美月「叫ばないでよ変態糞兄貴、耳が腐る」

博臣「美月ィ…朝からどうしたんだ、美月の可愛い顔に!クマが!」

博臣「一体何があったんだ美月ィ!」

博臣「…いや待てよ、病弱なもやし系妹キャラ、アリかもしれん…」

博臣「だが美月の顔にクマなんて!クマなんてッ!!」

美月「クマクマと…熊にでもなったら?ああ球磨ならもうゲットしたわよ」

秋人「え?」

秋人「あのー…美月さん、今なんて?」

美月「えっ、い、いや、何も言ってないわよ!兄貴がクマクマうざかっただけ!」

博臣「アッキー、球磨って?」

秋人「球磨型一番艦の球磨だよ、艦これに出てくるんだけど…」

博臣「…美月?」

美月「………黙って死になさい」

ガチャッ!

栗山「遅れてすいませ…美月先輩!?顔にクマが!!」アワアワ

~~昨夜の事

美月「…大体ゲーム内容は分かったわ」

美月「どの子にしようかしら…」吹雪/叢雲/漣/電/五月雨

美月「とりえずこの娘でいっか」→叢雲

叢雲『あんたが司令官ね。ま、せいぜい頑張りなさい』

美月「……何かイラってくるわね」

美月「ええい…!初雪何体目よ!」

叢雲『ま、当然の結果よねぇ……何?不満なの?』

美月(この子ほんと上から目線ね…)

美月「まあ可愛いから…いいかしら」

美月「とりあえず電はドッグに入渠させて…叢雲に装備を付けようかしら」

叢雲『 これでもっと戦えるわ……な、何!感謝なんてしていないし! 』

美月「………」

美月(…案外可愛いじゃないこの娘)

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