デビルサマナー葛葉ライドウ対インキュベーター (136)

デビルサマナー葛葉ライドウシリーズと魔法少女まどか☆マギカのクロスSSです
稚拙な文ですが最後までお付き合いいただければ幸いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383910006

~病院~

ほむら「……」

ほむら「また、まどかを救えなかった……」

何度繰り返せば……まどかを救えるというの……

ほむら「落ち込んでる場合じゃないわ……」

ほむら「私は、まどかと約束したのだから……」


絶対にあなたを、この運命から救ってみせるって……

~志乃田 名も無き神社~

ヤタガラスの使者「よくぞ来てくれました、葛葉ライドウ」

ヤタガラスの使者「ヤタガラスから、あなたに依頼が入っています」

ヤタガラスの使者「あなたには『見滝原』という場所に向かってもらいます」

ライドウ「見滝原……?」

ゴウト「聞いたことのない地名だが……」

ヤタガラスの使者「それはそうでしょう、見滝原とは、異世界のこの国にある都市の名です」

ゴウト「異世界だと?だが、どうやってそこまで行くのだ?」

ライドウ「アカラナ回廊……」

ヤタガラスの使者「その通り、アカラナ回廊を進めば、辿り着くことが出来るはず」

ゴウト「その世界にはヤタガラスのような組織はおらぬのか」

ヤタガラスの使者「ええ、ですが我々とは全く異なる守護者がいるようです」

ヤタガラスの使者「この任務はかなりの危険を伴います、故に、依頼を受けるのはあなたの自由ですが……」

ライドウ「自分の使命は帝都を護ることだ」

ライドウ「そして、それは未来だろうと変わらない」

ゴウト「フ……それでこそ誉れ高き14代目葛葉ライドウだな」

ライドウ「それで、依頼の内容は?」

ヤタガラスの使者「はい、その世界で、時空の歪みが発生していることが確認されたのです」

ゴウト「時空の歪みだと?」

ヤタガラスの使者「我々の調査した結果、同じ時間を何度も繰り返していることがわかりました」

ヤタガラスの使者「あなたにはその原因を突き止め、それを阻止してもらいたい」

ライドウ「そんなことが……わかった……では行こう」

ゴウト「うむ……」

ヤタガラスの使者「それではお二人とも、お気をつけて……」

~お菓子の魔女 シャルロッテの結界~


ほむら「今回の獲物は私が狩る、あなたたちは手を引いて」

マミ「そうもいかないわ、美樹さんとQBを迎えに行かないと」

ほむら「その二人の安全は保証するわ」

マミ「信用すると思って?」ギュン!

ほむら「ば、馬鹿。こんなことやってる場合じゃ」

マミ「もちろん怪我させるつもりはないけど、あんまり暴れたら保障しかねるわ」

ほむら「今度の魔女は、これまでの奴らとはわけが違う」

マミ「おとなしくしていれば帰りにちゃんと解放してあげる」

マミ「行きましょう、鹿目さん」

まどか「えっ……はい」

ほむら「待っ……くっ……」


ほむら(まずいわ……何とかして拘束を……)

ほむら(このままではまた……!)

シュゥゥゥゥン……

ほむら「なっ!?」

ライドウ「アカラナ回廊を抜けたと思ったら……ここは……?」

ゴウト「少なくとも人の住む場所には見えんな……異界にも似ているが……」

ほむら「だ、誰……?それに……ね、猫が喋った……」

ほむら(今までの時間軸ではこんなことは無かった……一体……)

ゴウト「何?娘、我の声が聞こえるのか?いやそれよりもここはどこだ?」

ほむら「どこって……ここは見滝原市の病院の前……でも今は魔女の結界の中で……」

ライドウ「見滝原……どうやらここで間違いないようだな」

ほむら「それよりっ……このリボンを外してもらえないかしら……急がないとっ……」

ゴウト「ライドウ、やってやれ」

ライドウ「もちろんだ」スッ

ほむら「日本刀……?」

ライドウ「フッ!」ズバッ

『退魔刀 赤口葛葉』ライドウの持つ武器の一つである。

ほむら「……!ありがとう……」

ライドウ「礼には及ばない。できれば、魔女の結界とはなにか説明してくれるとありがたい」

ほむら「ごめんなさい……今はそんな時間は無いの……早くしないと皆がっ……!」ダッ

ゴウト「この先に何かあるようだな……追うぞ!ライドウ!」

ライドウ「ああ!」ダッ


~シャルロッテの結界 最深部~

マミ「せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせてもらうわよ!」ズアッ

さやか「やった!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」バシュン

マミ「――えっ!?」

まどか「あっ!」

QB「マミ!」

さやか「いやぁっ!」

ほむら(あれは……!くっ、間に合わない……!)

召喚 猛り狂え


ライドウ「バロン!」

バロン「全国の皆様っ!こんにちはであります!すわっ!」


バロン
バリ島に伝わる聖獣であり、善の化身。悪の化身であるランダと永遠に戦い続けるという


ライドウ「バロン!あの少女を助けろ!」

バロン「この出会い!吉と出るかは君次第!」

 ジ オ ダ イ ン

シャルロッテ「GYAAAAAAAAAAA!!!!!」ズガガガガ

マミ「ひっ!?」

ほむら「あれは……!?そうだ!巴マミ!掴まって!」

マミ「あ、暁美さん……」

ほむら「早く立って!退避するのよ!」

マミ「ご、ごめんなさい、腰が抜けて」ガクガク

ほむら「くっ、仕方ないわね……」

マミ「暁美さん……あの人……それに、あの怪物は……?」

ほむら「わからないわ……でも敵でないことは確かよ……」

ほむら「私の拘束を解いてくれたのはあの人だから……」

マミ「そうだったの……ごめんなさい……あなたの忠告を聞き入れなかったばっかりに……」

ほむら「謝罪なら後で聞くわ……」

バロン「これでトドメであります!」

 シ ョ ッ ク ウ ェ ー ブ

シャルロッテ「GUAAAAAAAAAA!!!!!!!!」

ほむら「ダメよ!そいつは何度でも復活する!叩くならあそこにいる本体を!」

ゴウト「本体……あれか!ライドウ!」

ライドウ「応!」

召喚 

ライドウ「デカラビア!」

デカラビア「バロンと口調が被ってるであります!すわっ!」


デカラビア
薬草、宝石の効能を詳しく知っている地獄の大公爵


ライドウ「デカラビア!あそこまで飛べ!」ガシッ

デカラビア「ライドウを連れての空中遊泳!」ヒュウウウ

ゴウト「あれだ!外すなよライドウ!」

ライドウ「わかっている!」

   魔を祓え

 赤 口 葛 葉

シャルロッテ「GYYYYYYYYY!?!?!?!?」

シュゥゥゥゥン

ライドウ「景色が……」

ゴウト「あの魔女とやらを倒して結界が解けたようだな」

ライドウ「バロン、デカラビア。ご苦労だった、管に戻れ」

バロン「今後ともよろしくお願い奉りたい所存!」

デカラビア「すわっ!」

ほむら「本当に助かったわ……まだ名乗ってなかったわね、私は暁美ほむら、あなたは?」

ライドウ「自分は葛葉ライドウだ、そしてこっちが」

ゴウト「業斗童子だ、ゴウトと呼べ」

ゴウト「それで先ほどの話の続きだが、娘。我の声が聞こえるんだな?」

ほむら「え、ええ。ゴウトさんでいいのよね?」

ゴウト「うむ……しかし我の声が聞こえるものがサマナー以外にもいるとはな……」

ほむら「サマナー?それは何かしら」

ライドウ「こちらも聞きたいことがある。場所を変えよう」

マミ「あの……」

さやか「……」

まどか「……」オドオド

ほむら「巴マミ……」

マミ「さっきは危ない所をありがとうございました……えっと……」

ライドウ「葛葉ライドウだ、ライドウでいい」

マミ「ライドウさん……本当にありがとうございました……」

マミ「それに、暁美さん……ごめんなさい……私が……あなたの忠告を……」

ほむら「……あなたたちが無事でよかったわ、私もあなた達に死んでほしくはないもの」

マミ「……!ありがとう……暁美さん……」

さやか「転校生……いや、ほむら。私、あんたのこと誤解してたみたい……ごめん……」

まどか「さやかちゃん……」

まどか「ほむらちゃん……私もごめんなさい!」

ほむら「いいのよ……私の態度にも問題があったのだから……」

さやか「それでえっと……ライドウ……さん?助けてくれてありがとうございました……」

まどか「ありがとうございました!」

ライドウ「礼には及ばない、それよりもあの魔女という怪物について聞きたい」

マミ「!……そうね!ここではなんだから私の家で話しましょう!ほら!皆も!」

* * *

QB「……」

QB「デビルサマナー、まさかここに現れるとはね」

QB「彼の力がどれほどのものかはわからないけど、まどかとの契約には邪魔だ、始末しておいた方がいいかな」

今日はここまでにしておきます、続きは明日の夜にでも

見滝原は群馬だから帝都じゃねえよ。

>>14
わかってたけど、なんかイチイチ言わせるの面倒だからいいかなと……申し訳ないです

マーラ様は!?マーラ様は出るんですか!?

大正時代の群馬ってどんなんだったんだろ?

伊勢崎市の当たりに近代建築が立ち並んで割とおしゃれだったっぽい

そのへん正直言うと全然考えてなかったので「異世界の未来の~」と脳内変換していただけたら幸いです……

見滝原は群馬を元にした場所が多いってだけで公式で群馬って言われたわけじゃないんじゃないの?
外国の場所も色々モデルになってるって見た気がするけどそんな厳密に群馬じゃなきゃダメなんか?


この組み合わせを待っていた

是非ともご立派様とミシャグジ様を!!



インキュベーターはメガテン元スタッフが作ったTRPGで言う
外神にピッタリだな

ゴウトにゃんも魔法少女マスコット黒猫ポジだな

漫画版っぽい感じか

これは気になる組み合わせ
モーショボーは出るかな?

乙です!
ライドウに出てくる悪魔たちはみんないい性格してて好きだ。
超力兵団のエンカウント率とお使いの多さを調整したリメイクとか出ないもんかなぁ

>>1です、投下します

ほむら「デビルサマナー……悪魔……魔女以外にもそんなものが……」

ほむら(そして……別の世界から来たですって……?)

ライドウ「魔法少女……ソウルジェム……そして魔女か……」

ゴウト「なるほど……恐らく我と話せるのも、悪魔が見えるのも魔法少女の力によるものだろう……」

ゴウト「魔法少女ではない娘二人も、素質によるものだろうな」

ほむら「そして……あなた達が魔女を見ることができるのもサマナーの能力というわけね……」

マミ「神話の神々や悪魔が実在するなんてすごいわ!ライドウさん!もっと詳しく聞かせてくれない!?」

ライドウ「……ゴウト、頼んだ」

ゴウト「わ、我か!?うむ……まあいいだろう……」

さやか「マミさん……こういうの好きなんだね……」

まどか「あはは……」

ほむら「それで、三週間後に『ワルプルギスの夜』という超弩級の魔女が現れ……」

ゴウト「魔人ホワイトライダーにはライドウも苦戦したな……」

マミ「ホワイトライダーと言うと、黙示録の四騎士ね!?」

ゴウト「娘……随分詳しいな……」

ほむら「巴さん……ひとまず私の話を聞いてくれるかしら」

マミ「ワルプルギスの夜……」

さやか「そんな魔女……マミさんとほむらだけじゃ……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「心配いらないわ……まだ戦力に当てはある、それに」

ほむら「葛葉ライドウ……あなたの力を貸してほしい」

ライドウ「……」

ほむら「お願いします……さっき見せてもらったあなたの力……悪魔の戦力さえあれば……」

まどか「ライドウさん!私からもお願いします!ほむらちゃんを助けて下さい!」

ライドウ「……自分の使命は……帝都を護ることだ……」

ライドウ「今は本部からの依頼を受けているが……」

ライドウ「別件依頼ということで、協力しよう」

ほむら「!」

まどか「あっありがとうございます!」

ほむら「ありがとう……本当に……」

さやか「ところで、ライドウさんはなんでこっちに来たんですか?」

ライドウ「先程言った本部からの依頼だ、すまないが依頼の内容は話すことは出来ない」

さやか「そっかぁ……」

まどか「ダメだよさやかちゃん、こういうのは『しゅひぎむ』っていうのがあるんだよ」

さやか「そうだよね……でもなんだか秘密組織みたいでかっこいいなー」

ライドウ「分かってくれるとありがたい」

マミさん「もうこんな時間ね……そろそろ解散にしましょうか」

まどか「あっ!もうこんな時間!?」

さやか「いっけなーい!帰らないと!」

ほむら「そうね……私も失礼するわ……」

マミ「あの……ライドウさん……」

ライドウ「?」

マミ「もしよかったら、その……泊まっていきませんか……?」

ライドウ「……」

マミ「あの…その…///」

マミ「も、もっと悪魔の話を聞きたいんです!」

ライドウ「……」

ゴウト「……」

ライドウ「いや、今日は活動の記録をまとめ今後の方針を決めるために宿をとるつもりだ」

マミ「そうですか……」シュン

ゴウト「悪魔の話なら我がまたしてやろう」

マミ「本当ですか!ありがとうございます!」

ゴウト「う、うむ。それではな」

ほむら(葛葉ライドウ……協力してくれるのはありがたいけど、何故見滝原に……)

ほむら(まさかまどかを……?それはなさそうだけど……)

ほむら「!」

ライドウ「……」

ほむら「ライドウ……さっき別れたばかりだけど、言い忘れたことでもあったのかしら」

ライドウ「自分がここに来た目的についてだ」

ライドウ「自分が探しているのは、この世界で同じ時間が何度も繰り返される現象の原因だ」

ライドウ「君なら心当たりがあるかもしれないと思い、後をつけさせてもらった」

ほむら「っ……!知らないわ……そんなこと」

ゴウト「何か隠しているようだな……」

ライドウ「君はマミが戦っていた魔女の能力も弱点も知っていた。それにワルプルギスの夜のことも」

ライドウ「君に対し使いたくはないが、悪魔の中には人間の心を読むことができる者もいる」

ほむら「……隠しても無駄なようね……それにあなたの信用を失いたくはない……」

ライドウ「君の魔法が原因か……しかし、何故そんなことを?」

ほむら「仕方がなかったのよ!まどかとの約束を果たすためには!」


ライドウ「ソウルジェムが魔法少女の本体……!」

ゴウト「そしてそのソウルジェムが濁りきったときに魔女が生まれるだとぉ……!?」

ほむら「そうよ……まどかはワルプルギスの夜を倒すために魔法少女になり、そして魔女になる……」

ほむら「私はそれだけは絶対に阻止しなければならない……!」

ライドウ「マミはそれを知っているのか……」

ほむら「知らないわ……こんなこと、話せるわけがない……」

ほむら「実際に過去の時間軸では、このことを知った彼女は絶望して仲間を殺したのだから……」

ほむら「だから……このことは他の人には……」

???「僕は説明した覚えはないのだけれど、何故君がそこまで知っているんだい?」

ほむら「っ!」

ゴウト「何者だ!」

ライドウ「貴様がインキュベーターか……」

QB「初めまして、十四代目葛葉ライドウ、それに業斗童子」

ゴウト「我らのことを知っているのか」

QB「僕らインキュベーターは異世界にもいるからね」

QB「でも、君の世界の僕らは遥か昔に滅びてしまったらしい」

QB「詳しい記録は残っていないけどね」

ほむら「それで……何の用かしら……私はあなたと話すことなど無いのだけれど」

QB「君じゃない、葛葉ライドウに用があるんだ」

QB「単刀直入に言う、君ではワルプルギスの夜に勝つことは出来ない」

QB「お菓子の魔女を倒した程度の力ではね」

QB「そもそも、別の世界の住人である君たちが何故戦う必要があるんだい?」

ライドウ「自分の使命は帝都と、そこに住む人々を守護すること」

ライドウ「異世界だろうと、それは変わらない」

QB「やれやれ、人間の持つ正義感、自己犠牲という感情か」

QB「他人のために自らの身を差し出すなんて、感情のない僕らには理解できないね」

ゴウト「用はそれだけか……」

ほむら「今すぐ消えなさい……!」

QB「そうだね、これ以上ここにいても意味は無いし」

QB「消えるとするよ、それじゃあね」

ほむら「くっ…!」ギリ

ライドウ「ほむら」

ゴウト「あのような奴の言葉に惑わされるな……」

ライドウ「君は絶対にまどかとの約束を果たすのだろう?」

ほむら「そうね……心配いらないわ」

ほむら「今日のところは帰るわ……」

ほむら「それと、魔法少女の真実についてだけど……」

ライドウ「わかっている、他の人間には話さない、もちろん彼女たちにも……」

ほむら「ありがとう……それじゃ……」

ゴウト「……」

ライドウ「インキュベーター……」

~翌日 学校~

さやか「あー終わった終わったー」

まどか「どこか寄ってく?」

さやか「あ、今日はちょっとね……病院に行こうと思ってて。ごめんねまどか」

まどか「そっか、昨日は上条君と会えなかったもんね」

さやか「そーそー。だから今日は行っときたくてさ」

まどか「今日は会えたらいいね。気を付けてね」

さやか「ありがと!じゃあね!」

まどか「……」

まどか(仁美ちゃんはお稽古の日だし……今日は一人かな)

まどか(あっ、あれは…)

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「あ……鹿目さん……」

まどか「もー……『鹿目さん』じゃなくて、まどかでいいよっ!」

ほむら「フフ……そうね、じゃあ……まどか」

まどか「うん!そういえばほむらちゃんも、こっちの方向だったんだね」

ほむら「ええ、そうよ」

まどか「……昨日のこと……皆無事でよかったね……」

まどか「ライドウさんはどうしてるの?」

ほむら「彼なら適当に宿をとると言っていたわ」

ほむら「ねえ、まどか……」

まどか「?」

ほむら「あなたは、昨日の光景を見ても、まだ魔法少女になりたいって思う……?」

ほむら「昨日はたまたま彼が助けてくれたからよかった。でも、次はそうじゃないかもしれない」

まどか「そうだね……魔法少女は危険なものだって、よくわかった」

まどか「それに、私には叶えてほしいお願いなんて、ないもん……」

ほむら「……なら約束して、決して魔法少女にはならないと」

ほむら「今は言えないけど、魔法少女になったら、絶対に後悔することになる」

まどか「わかったよ……ほむらちゃんがそこまで言うんだもんね。私、魔法少女にはならないよ」

ほむら「本当に……?私の言うことを信じてくれるの……?」

まどか「うん!だってほむらちゃんは、本当は優しいし、いい子だもん!」

ほむら「っ……まどか……まどかぁっ!」ダキッ

まどか「きゃっ!ほむらちゃん!ダメだよ……恥ずかしいよぉ……///」

ほむら「うう……まどかぁ……」

ほむら(絶対にあなたのことは私が護ってみせる……絶対に……)

~病院~

恭介「さやかは、僕を苛めてるのかい?」

さやか「え……?」

恭介「何で今でもまだ、僕に音楽なんか聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?」

さやか「だって恭介、音楽好きだから……」

恭介「もう聴きたくなんかないんだよ!」

恭介「自分で弾けもしない曲、ただ聴いてるだけなんて」

恭介「僕は……僕は……っ!」ガシャン

さやか「あっ……きょ、恭介!?」

恭介「動かないんだ…もう、痛みさえ感じない。こんな手なんて!」

さやか「大丈夫だよ、きっと何とかなるよ。諦めなければきっと、いつか……」

恭介「諦めろって言われたのさ……」

恭介「もう演奏は諦めろってさ。先生から直々に言われたよ。今の医学じゃ無理だって」

恭介「僕の手はもう二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らない」

さやか「あるよ」

恭介「え?」

さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ」

まどか「それでね、さやかちゃんがね」

ほむら「フフフ……」

まどか「あれ?仁美ちゃん……お稽古に向かう途中かな?」

まどか「おーい仁美ちゃ……」

ほむら「待って!まどか!」

ほむら「彼女の首筋……あれは魔女の口づけ……」

ほむら「彼女は魔女に操られてるわ……」

まどか「ど、どうしよう!止めないと!」

ほむら「後をつけましょう……魔女を倒せばあれも解けるわ……」

ほむら「危険だから、まどかは帰って……」

まどか「私も行くよ!仁美ちゃんは友達だもん!」

まどか「それに、ほむらちゃんも心配だもん……」

ほむら「分かったわ……でもこれだけは忘れないで、絶対に魔法少女にはならないと」

ほむら「あなたのことは絶対に私が護るから」

ほむら「この倉庫のようね……」

まどか「なにこれ……こんな大勢の人が魔女に……」

仁美「……」バタッ

その他「……」バタッ

まどか「えっ!?」

ほむら「これは……誰かが魔女を倒した……?」

ほむら「巴さんかしら……」

さやか「あたしだよ」

まどか「さやかちゃん!?」

ほむら「美樹さん……あなた……!」

さやか「ごめんね、ほむら……でも私、どうしても叶えたい願いがあったんだ……」

ほむら「くっ……」

~風見野市~

杏子「へぇ、マミの縄張りはそんなことになってんだ」

杏子「マミに、よくわかんない奴に、新人の魔法少女が三人に、それに……えーっと」

QB「デビルサマナーだよ」

杏子「そう、デビルサマナー、何なのさそれは」

QB「『悪魔召喚師』……簡単に言えば魔女のような怪物を使役する存在さ」

杏子「そんなのがいるとはねえ……でもグリーフシード目当てってわけじゃないんだろ?」

QB「そうだけど、君が彼女たちと敵対するなら、必然的に彼とも戦うことになるだろうね」

杏子「困るんだよね―、同じ街に魔法少女が三人もいられるとさ」

杏子「向こうの魔女を狩り尽くしたら、こっちに手を出してくるかもしれないじゃん?」

QB「可能性としてはないとも言い切れないね」

杏子「それにこっちも魔女が少なくなってきてるんだ、いつかはマミの縄張りも奪おうと思ってたしな」

QB(杏子の魔法少女としての実力はかなりのものだ、あのデビルサマナーさえ潰してくれれば……)

杏子「ところで、その新人ってやつはどんな願いで魔法少女になったんだ?」

QB「ああ、それはね……」

今日はここまで、続きはまた明日になると思います
書き忘れましたがライドウの口調は一応漫画のコドクノマレビトを参考にしてます
マーラ様とミシャグジさまは……今のところ出す予定ないですね……

悪魔に興味津々なマミさん可愛いな

そういやメガテン系って完全無欠のハッピーエンド少ないよね。
アバドン王もたしか二者択一だったし。

このクロスは俺得だな

完全無欠のハッピーエンドがあったら他のルート涙目じゃないか
最近はNルートがそれになり掛けてる気がするけど

秩序か混沌かそれ以外の3択がメガテンの基本だな

ペルソナとかデビルサマナーとか一本道の話でもそうなる傾向があるからなあ。
事件は解決したけど……
って感じで。

Nルートも結局皆殺しルートだからなぁ…
LにもCにも寄りたくないから全部消す!みたいな

一番最初の真女神転生でロウ相棒もカオス相棒も助けたいから2周目Nを選んだ結果皆殺しルートで殺伐とした気持ちになったプレイヤーは多いよ

でもその丸くおさまる解決なんて無いというのが
慣れると病み付きになるんだよなあ
どういう立場であれやってることの善悪なんて相対評価に過ぎないし
信じるものが違うならいつかは道を分かつ時が来る
それでも全員を納得させたいなら誰かが泥をかぶらないといけない

>>1です、投下します

さやか「というわけで!これからよろしくお願いします!」

マミ「あなたも魔法少女になったのね……美樹さん」

マミ「どんな願いを叶えたのかは聞かないわ、考えた末のことでしょうから……」

マミ「でもこれだけは忘れないで、一歩間違えたら命を落とすこともある」

マミ「私が言えたことじゃないかもしれないけどね……」

さやか「そ、そんなことないですよ!とにかく一緒に頑張りましょう!」

マミ「……ええ、そうね」

マミ「一緒に頑張りましょう、美樹さん」

さやか「まどかはあたしがしっかり守るからね!」

まどか「うん……でも、無理はしないでね!」

さやか「ここみたいだね」

QB「この結界は魔女ではなく使い魔のもののようだね」

さやか「楽に越した事ないよ。こちとらまだ初心者なんだし」

QB「油断は禁物だよ」

さやか「分かってるって」

マミ「あれね……」

まどか「逃げるみたいだよ!」

さやか「よし、私が!」ズバッ

キィン!

杏子「ちょっとちょっと。何やってんのさ、アンタたち」

さやか「あんた……何のつもり……?」

マミ「あなたは……」

杏子「チッ、マミまでいるのかよ……」

まどか「知ってる人なんですか?」

マミ「ええ、昔ね……」

シュゥゥゥゥン

さやか「結界が……」

QB「あの使い魔も逃げたようだね」

さやか「あんた!何のつもりって言ってるのよ!」

杏子「はぁ……見て分かんないの?あれは使い魔だよ。グリーフシードを持ってるわけないじゃん」

さやか「だって、あれほっといたら誰かが殺されるのよ!?」

杏子「だからさぁ、4、5人ばかり食って魔女になるまで待てっての。そうすりゃちゃんとグリーフシードも孕むんだからさ」

杏子「アンタ、卵産む前の鶏シメてどうすんのさ」

さやか「な…。魔女に襲われる人たちを…あんた、見殺しにするって言うの?」

杏子「アンタさぁ、何か大元から勘違いしてんじゃない?食物連鎖って知ってる?学校で習ったよねぇ」

杏子「弱い人間を魔女が食う。その魔女をアタシたちが食う」

「これが当たり前のルールでしょ、そういう強さの順番なんだから」

すいません、少し席を外すのでまた後で続きを投下します

乙です!
思えばマグネタイトも人間の感情エネルギーなわけだから悪魔とインキュベーターはそれの取り合いになるんだよな。
ライドウ世界のインキュベーターが滅んだのも悪魔との戦いに負けたせいなのかもね。閣下が本気出しゃQBの本拠地だってチョチョイのチョイ…なんじゃないかなw

まどか「そんな……」

マミ「佐倉さん……変わってないわね……!」

杏子「説教でもする気か?マミ」

さやか「あんたは……!」

杏子「まさかとは思うけど。やれ人助けだの正義だの、その手のおチャラケた冗談かますためにアイツと契約したわけじゃないよね?アンタ」

さやか「だったら、何だって言うのよ!」ギュン

杏子「ちょっとさ、やめてくれない?」ズバッ

杏子「遊び半分で首突っ込まれるのってさ、ホントムカつくんだわ」

まどか、マミ「さやかちゃん!(美樹さん!)」

杏子「ふん、トーシロが……ちったあ頭冷やせっての」

さやか「うう……」

杏子「おっかしいなあ。全治三ヶ月ってくらいにはかましてやったんだけどねえ」

さやか「マミさん、手をださないで……こいつはあたしが!」

ほむら「そこまでよ」

杏子「っ!?誰だてめえ!」

杏子「いや、それより……いきなりどうやって現れやがった!」

ほむら「答える必要はないわ」

さやか「ほむら!邪魔しないで!」

ほむら「ダメよ美樹さん、今のあなたでは彼女に勝てない」

ほむら「それに魔法少女同士の争いで無駄に魔翌力を消費することもないわ」

さやか「それは……」

杏子「あたしはいーんだけどね別に」

杏子「でも1対3じゃ流石に分が悪そうだ、今日のところは退かせてもらうよ」

さやか「っ……待てっ!」

まどか「行っちゃった……」

さやか「くっ……使い魔も逃して……」

ほむら「その心配はないわ」

マミ「え……?」

ほむら「あの使い魔ならライドウが追ってるはずよ」

~使い魔の結界~

使い魔「KUAAAAAAAAAA!!!!!!」

ライドウ「あれか……」

ゴウト「先日戦った魔女よりも小さいようだな。あれが『使い魔』か、放っておけば魔女になるらしい、ぬかるなよライドウ」

召喚

ライドウ「ポルターガイスト三兄弟!」

ポルターガイストA「わ~い!」
ポルターガイストB「ひっさびさのぉ~」
ポルターガイストC「サツリクだぁ~!」

ポルターガイスト
家の中でいたずらをする霊、物体を移動させたり、音を立てたりする

ライドウ「いくぞ!三兄弟!」

ポルターガイストA「おー!」
ポルターガイストB「ぼくらにー!」
ポルターガイストC「まかせろー!」

ライドウ「疾風剣!」

  魔を祓え

赤 口 葛 葉

使い魔「GUAAAAAAAAAAA!!!!!」

シュゥゥゥゥン

ゴウト「結界が解けたか、あっけなかったな……」

杏子「チッ……あいつらから逃げて、また結界を見つけたから入ってみれば……」

杏子「あんた……デビルサマナーってヤツだね」

ライドウ「……」

ポルターガイストA「おんなのこだー」
ポルターガイストB「なんだこいつー」
ポルターガイストC「ライドウしりあいー?」

杏子「そこに浮いてるのが悪魔かい」

杏子(随分とかわいいな……全然想像と違う……じゃなくて!)

杏子「あんたともどうせ戦うことになりそうだ……ここでやらせてもらうよ!」ビュン!

ライドウ「!」

杏子「へえ……今のを避けるとはね……ならこれはどうだ!」

ライドウ「くっ!」キィン!

ライドウ「……!」ズザァァァ

杏子「どうした!防戦一方かい!デビルサマナーってのも大したことないね!」

ライドウ「槍か……」

ライドウ「槍には槍だ……」

召喚

ライドウ「クー・フーリン!」バァァァ

クー・フーリン「我を喚ぶ者に応じここに見参す!」


クー・フーリン
ケルト神話の半神半人の英雄。魔槍ゲイ・ボルグを武器とする


ライドウ「クー・フーリン!相手は魔法少女だ!怪我はさせるな!」

クー・フーリン「御意!」

杏子(また新手が現れたと思ったら、人間と変わんないじゃないか……!なんなんだこいつらは……!)

クー・フーリン「来るがいい!魔法少女よ!」

杏子「くっ!舐めんじゃねえ!」ズアッ

クー・フーリン「浅い!そんな攻撃は我には届かんぞ!」キィン!

杏子「クソがっ……!」

クー・フーリン「ハァッ!」ガッ

杏子「なっ!」

ライドウ「今だ!三兄弟!」

ポルターガイストA「イエーイ!」
ポルターガイストB「ぼくたちをわすれてもらっちゃー!」
ポルターガイストC「こまるぜー!」

パシッ

クー・フーリン「勝負ありだな……」

ポルターガイストA「ライドウこれどうするー」
ポルターガイストB「おみせにうろうぜー!」
ポルターガイストC「まんじゅうかおうぜー!」

ライドウ「槍を奪ったがどうする、まだ続けるか」

杏子「やめだやめ、あたしの負けだ……武器があったってそこの槍使いには勝てそうもないしな……」パァァ

ライドウ「そうか……よくやった、三兄弟、クー・フーリン。管に戻れ」

三兄弟「「「え~もうおわり~!」」」シュゥゥゥゥン

クー・フーリン「ライドウよ、またいつでも喚ぶがよい」シュゥゥゥゥン

ゴウト「変身を解除したか……娘、何故ライドウを襲った……」

杏子「猫が喋った……?」

杏子「QBから聞いてね……あんたらがあたしの縄張りに来そうだって聞いたからさ……」

ライドウ「インキュベーター……」

ゴウト「奴が焚きつけたか……」

ほむら「いたわ!」

さやか「ライドウさん!」

マミ「佐倉さんもいるわね」

ゴウト「来たか」

ライドウ「さやか、あの使い魔は倒した、安心してくれ」

さやか「本当ですか!?ありがとうございます……でも……」キッ

杏子「な、なんだよ」

ライドウ「よせ、さやか。彼女に対する仕置きは既に済ませた」

杏子「仕置きって……」

ライドウ「……」

杏子「くっ……今日のところは退かせてもらうよ!」ダッ

ほむら「さっきも同じこと言ってたわね……」

* * *

QB「佐倉杏子では彼を倒せなかったか」

QB「まあいい、なかなか強力なサマナーのようだが、どちらにせよあの程度ではワルプルギスの夜には勝てないだろうからね」

今日はここまで、続きは来週の土日あたりになります

コドクノマレビトでクラリオン倒してたからワルプルギスは多分ライドウでも倒せる

マレビト読んでライドウやりたくなったけど、PS2持ってないからなぁ…PS3ででないのかな?

そもそも悪魔と力を合わせて戦ったとは言え超力戦艦ヤソマガツを生身で撃破してるしなぁ…

メガテンシリーズ主人公ってクリア後の状態なら天変地異くらいならどうにかしそうっていうか起こしそうというかそんなレベルだしな

大抵の主人公は神を殴り[ピーーー]からな・・・

>>1です、割と書き溜められたんで予定より早まりましたが投下します

~翌日 病院~


看護婦「あら?上条さんなら昨日退院したわよ」

看護婦「リハビリの経過も順調だったから予定が前倒しになって……」

さやか「そ、そうなんですか……」

さやか「恭介……なんで……」

~上条家前~

さやか「……」

杏子「よう」

さやか「お前は……」

杏子「会いもしないで帰るのかい?今日一日追いかけ回したくせに」

杏子「知ってるよ。この家の坊やなんだろ?アンタがQBと契約した理由って」

杏子「まったく。たった一度の奇跡のチャンスをくだらねぇことに使い潰しやがって」

さやか「お前なんかに何が分かる!」

杏子「わかってねえのはそっちだ、バカ」

杏子「魔法ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶えるためのもんなんだよ」

杏子「他人のために使ったところで、ロクなことにはならないのさ」

杏子「マミはそんなことも教えてくれなかったのかい?」

杏子「惚れた男をモノにするならもっと冴えた手があるじゃない。せっかく手に入れた魔法でさぁ」

さやか「何……?」

杏子「今すぐ乗り込んでいって、坊やの手も足も二度と使えないぐらいに潰してやりな」

杏子「アンタなしでは何もできない体にしてやるんだよ」

杏子「そうすれば今度こそ坊やはアンタのもんだ。身も心も全部ね」

杏子「気が引けるってんなら、アタシが代わりに引き受けてもいいんだよ?同じ魔法少女の好だ。お安い御用さ」

さやか「絶対に……お前だけは絶対に許さない。今度こそ必ず……!」

杏子「場所変えようか?ここじゃ人目につきそうだ」

まどか「~♪」入浴中

QB「まどか!」

まどか「ッキャアアアアアアア!って…QB?」

QB「さやかが危ない!着いてきて!」

まどか「さやかちゃんが……?」

QB「こっちだ!」

まどか「ま、待ってQB……」ハァハァ

まどか「でもどうして私を?さやかちゃんが危ないならマミさんやほむらちゃんをライドウさんを呼んだほうが……」ハァハァ

QB「!……二人共魔女と戦っているんだ……それに彼は魔法少女じゃないから居場所が掴めない」

QB「それよりまどか!さやかがいたよ!」

杏子「ここなら遠慮はいらないよね。いっちょ派手にいこうじゃない」

まどか「待って、さやかちゃん!」

さやか「まどか!?邪魔しないで!」

まどか「ダメだよこんなの、絶対おかしいよ」

杏子「ふん、ウザい奴にはウザい仲間がいるもんだねぇ」

杏子「ほら!さっさと変身してかかってきな!」

さやか「このっ!」

まどか「さやかちゃん、ゴメン!」ガシッ

まどか「えいっ!」バッ

さやか「まどか!あんたなんて事を!」

まどか「だって、こうしないと」

杏子「はっ、なんだ?仲間割れか?」

さやか「……」

まどか「え……さやかちゃん?」

QB「今のはマズかったよ、まどか」

QB「よりにもよって、友達を放り投げるなんて、どうかしてるよ」

杏子「どういうことだ……こいつ……死んでるじゃねぇかよ」

まどか「え……?」

ほむら「まどか!」

マミ「佐倉さん!あなたまた!」

ライドウ「っ!」

ゴウト「これは……!」

まどか「ほむらちゃん!さやかちゃんが!」

ライドウ「バロン!デカラビア!」

バロン、デカラビア「「出番の多さに我々感激!すわっ!」」

ライドウ「ほむら!デカラビアに乗れ!バロン!ソウルジェムを探し当てろ!」

バロン「了解であります!むむむ、あの自動車の荷台であります!すわっ!」

デカラビア「お嬢さん!私の背中に!」

ほむら「わかったわ!」ピョン

ほむら「時間停止!」カチッ

デカラビア「飛ばすであります!ワープスター!」ギュウウン

ほむら「よし、見つけたわ!早く戻って!」

デカラビア「了解であります!すわっ!」

ゴウト「見つけたか!」

ほむら「ええ!」

ライドウ「よくやった……管に戻れ」

バロン、デカラビア「来週もよろしく!すわっ!」

さやか「ん……何?何が起こったの?」

マミ「一体どうしたというの……?」

杏子「QB……説明してもらうぞ……」

さやか「私達を騙してたのね……」

マミ「ソウルジェムが……私達の本体……」

杏子「ふざけんじゃねぇ!それじゃあたしたち、ゾンビにされたようなもんじゃないか!」

QB「やれやれ……ただの人間と同じ、壊れやすい身体のままで、魔女と戦ってくれなんてとてもお願い出来ないからね」

QB「そもそも、どうして人間はそんなに、魂の在処にこだわるんだい?」

ライドウ「……!」

ゴウト「貴様……!」

QB「やれやれ、僕はあまり好ましく思われていないようだね、退散するよ」

ほむら「くっ……」

~翌日 夕方 さやかの部屋~

さやか「ん……」

さやか「そっか……あたし……眠れなくて……学校も休んで……」

さやか「夢なら……よかったのに……」

さやか「恭介……」

杏子(いつまでもショボくれてんじゃねーぞボンクラ)

杏子(ちょいとツラ貸しな、話がある)

~教会~
さやか「こんな所まで連れて来て、何の用なの?」

杏子「ちょっとばかり長い話になる」

杏子「食うかい?」サッ

さやか「……」

バシッ

さやか「ぐっ……」ギリギリ

杏子「……食い物を粗末にするんじゃねえ、殺すぞ……」

さやか「ぐ……」

ドサッ

杏子「……ここはね、あたしの親父の教会だった……」

* * *

さやか「あんたの事、色々と誤解してた。その事はごめん。謝るよ」

さやか「でもね、私は人の為に祈った事を後悔してない。そのキモチを嘘にしない為に、後悔だけはしないって決めたの。これからも」

杏子「何でアンタ……」

さやか「私はね、高すぎるものを支払ったなんて思ってない。この力は、使い方次第でいくらでもすばらしいモノに出来るはずだから」

さやか「それからさ、あんた。そのリンゴはどうやって手に入れたの?お店で払ったお金はどうしたの?」

杏子「え?これか?これはあのデビルサマナー……ライドウからもらった金で買ったんだ」

さやか「……え?」

杏子「アンタに突っかかった罰って言われて、あいつのやってる探偵稼業を無理やり手伝わされたのさ」

杏子「マミも手伝ってたけど……ライドウは何かしていた方が考えこまずに済むと思って手伝わせてたのかもな……」

杏子「さすがに一番堪えてたあんたには持ちかけなかったみたいだけどな」

さやか「ライドウさん……探偵なんてやってたんだ……」

杏子「正確には助手だったらしいけどな、そうだ……アンタもライドウに相談してみたらどうだ?」

杏子「あいつなら何かいい答えを出してくれるかもしれないよ」

さやか「うん……そうだね……ありがとう……わざわざあたしのためにこんな話まで……」

杏子「……なんつーかほっとけなかったのさ……昔の自分を見てるようで……」

さやか「そっか……」

さやか「……」テクテク

ライドウ「さやか……」

さやか「ライドウさん……調度良かった……」

ライドウ「ああ……」

さやか「ライドウさん、探偵なんでしょ……?」

さやか「恭介があたしのことどう思ってるか……調べてほしいの……」

ライドウ「わかっている、任せておけ」

召喚

ライドウ「ランダ!」

ランダ「久しぶりやねえ~ライドウちゃん!」


ランダ
バリ島に伝わる魔女であり、悪の化身。善の化身であるバロンと永遠に戦い続けるという

ランダ「ちなみにこの世界にいる魔女とは別物や!」

さやか「あはは……」(見た目怖っ……)

ランダ「それよりおばちゃんライドウちゃんに喚んでもらえてうれしいわ~!それで、何の用?」

ライドウ「読心術を使って上条恭介という少年が美樹さやかのことをどう思ってるか調べてほしい……」ボソボソ

ランダ「そんなことならお安いご用やわ、ほな行ってくるで」ボソボソ

さやか「?」

ライドウ「……今向かわせた、少し待てば帰ってくるだろう」

数分後


ランダ「ただいま~いや~簡単な仕事やったわぁ」

さやか「あの……それで、どうでした?」

ランダ「いや~彼なあ~さやかちゃんに謝りたいって言ってたわぁ」

ランダ「さやかちゃんにはすごい感謝してるけど、酷いことしちゃったし、合わせる顔がないみたいに言ってたわ」

さやか「そうですか……ありがとうございます……」

さやか「でも……合わせる顔がないのはあたしだって……」

ランダ「大丈夫やって!おばちゃんもこんな見た目やけど、こないだようやく恋が実ったんやもん!」

ライドウ「!?」

さやか「こ、恋!?」

ゴウト「そ、そうであったか……ちなみに相手は誰なのだ……?」

ランダ「それは秘密や!」

ライドウ「そうか……」

ランダ「もう早くあの子と合体したいわぁ~///」クネクネ

ライドウ「……」シュゥゥゥゥン

ランダ「あっライドウちゃんまだ話は終わってへんで!まあとにかくさやかちゃん!あんたならかわいい顔してるし大丈夫やって!」

ゴウト「まさか自分の惚気話を始めるとはな……」

さやか「フフフ……あははははは!」

さやか「なんだか自分の悩みが馬鹿らしく思えてきちゃった……」

さやか「ライドウさん、ありがとうございました、ランダさんにもお礼伝えておいてください」

ライドウ「ああ」ニコッ

ゴウト「立ち直れたようだな」

~翌日 学校~

さやか「おっはよーう!」

まどか「さやかちゃん!大丈夫なの?」

ほむら「美樹さん……あなた……」

さやか「あはは……もう色々吹っ切れちゃってね……」

ほむら「そう……それなら心配いらないわね」

まどか「さやかちゃんが元気になってくれてよかった……」

ガラッ

さやか「あ……」

ほむら「上条君……退院したのね」

まどか「さやかちゃん…行ってきなよ。まだ声かけてないんでしょ?」

さやか「……うん!そうだね!行ってくる!」

恭介「あ……さやか……」

さやか「……おはよう……恭介」

恭介「うん……おはよう……」

さやか「退院したんだね……」

恭介「ごめん……報告できなくて……」

さやか「ううん、いいの、あたしは……」

恭介「さやか、僕は君に謝らなくちゃいけないことがある……」

恭介「さやかはいつもお見舞いに来てくれたのに、あんな酷いことを言ってしまって……」

恭介「ごめん……本当に……」

さやか「……!い、いいんだって!あたしは恭介のバイオリンがまた聴けるだけで嬉しいから……」

恭介「さやか……」

さやか「恭介……」

まどか「なんかいい雰囲気かも」

ほむら「フフ……そうね……」


仁美「……」

さやか「それで、話って何?」

仁美「私、決めたんですの。もう自分に嘘はつかないって」

仁美「あなたはどうですか?さやかさん。あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?」

さやか「な、何の話をしてるのさ」

仁美「ずっと前から……私……上条恭介君のこと、お慕いしてましたの」

仁美「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの」

仁美「上条君のことを見つめていた時間は、私よりさやかさんの方が上ですわ」

仁美「だから、あなたには私の先を越す権利があるべきです」

さやか「仁美……」

仁美「私、明日の放課後に上条君に告白します」

仁美 「丸一日だけお待ちしますわ。さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上条君に気持ちを伝えるべきかどうか」

さやか「いいよ、そんなの不公平だ」

さやか「告白するのは同時にしよう、仁美」

仁美「さやかさん……」

さやか「明日の放課後で、いいんだよね」

~影の魔女 エルザマリアの結界~

さやか「えいっ!」ザンッ

マミ「いい調子わよ!美樹さん!」バシュッ

さやか「えっへっへ~マミさんも流石!」

ほむら(美樹さん……あの様子だともう心配いらないようね……)

さやか「うわっ!」

キィン!

杏子「魔女と戦ってる最中によそ見たぁ余裕だね」

さやか「あんた……」

マミ「佐倉さん!」

杏子「必要なさそうだが、助太刀させてもらうよ!」

さやか「……!うん!遅れるんじゃないわよ!」

杏子「それはこっちのセリフ!」

ほむら(そして……佐倉杏子……彼女との関係も修復できたわ……)

ほむら(これなら勝てる……!ワルプルギスの夜を越えられる……!)

ほむら(でも……まだ一つ懸念事項が……)

今日はここまで、次で終わると思うのでよろしくお願いします
投下時間ですがまた明日の夜になると思います

乙であります!すわっ!

>>1です、投下の前に>>95の訂正を


~影の魔女 エルザマリアの結界~

さやか「えいっ!」ザンッ

マミ「いい調子よ!美樹さん!」バシュッ

さやか「えっへっへ~マミさんも流石!」

ほむら(美樹さん……あの様子だともう心配いらないようね……)

さやか「うわっ!」

キィン!

杏子「魔女と戦ってる最中によそ見たぁ余裕だね」

さやか「あんた……」

マミ「佐倉さん!」

杏子「必要なさそうだが、助太刀させてもらうよ!」

さやか「……!うん!遅れるんじゃないわよ!」

杏子「それはこっちのセリフ!」

ほむら(そして……佐倉杏子……彼女との関係も修復できたわ……)

ほむら(これなら勝てる……!ワルプルギスの夜を越えられる……!)

ほむら(でも……まだ一つ懸念事項が……)

では投下します


~翌日 夜 マミの家~

まどか「あっ、さやかちゃん……」

さやか「えっとね……その……恭介に告白したんだけど……」

さやか「……恭介もあたしのこと好きだって言ってくれて……」

さやか「付き合うことにしたんだ……あたしたち……///」

まどか「ほんと!?おめでとう!さやかちゃん」

マミ「よかったわね、美樹さん」

ほむら「おめでとう、美樹さん」

杏子「まーこれもあたしのアドバイスのおかげだな!」

ライドウ「フフ……」

ゴウト「若いというのはいいものだ……我も昔は……」

ほむら「皆、今日ここに集まってもらったのには理由がある」

ほむら「聞いてほしい話があるの。そしてそれを聞いて動揺しないでほしい」

* * *

杏子「ワルプルギスの夜が……」

マミ「魔女の正体が魔法少女だったなんて……」

さやか「同じ時間を繰り返してた……」

まどか「それも……私のために……?」

ほむら「これが真実よ……」

ほむら「そして、真実を知ってもあなた達は私に協力してくれるかしら」

ライドウ「……」

ほむら(駄目なの……?今回もまた……)

マミ「そうね……暁美さんは今まで何度も頑張ってきたんですもの」

マミ「その努力を無駄にするわけにはいかないわ」

杏子「要は魔女にならなきゃ何も問題ないんだ、簡単なことじゃないか」

さやか「あたしだって恭介に想いが通じたんだから、魔女になんて絶対にならないよ!」

ほむら「皆……」

ほむら(これなら……!)

ほむら「……もうひとつ話しておくことがあるわ、それはQB……いえ、インキュベーターの目的」

ほむら「あいつの目的は魔法少女が魔女になるときに発生するエネルギー」

ほむら「そしてあいつが今狙っているのはまどかが魔法少女になり、魔女になったときのエネルギーよ」

ほむら「まどかがもし魔女になってしまったら、まず勝ち目はない」

ほむら「だから私達だけでワルプルギスの夜を倒さなければいけないの」

杏子「へへっ、そういうことか」

杏子「ライドウも手伝ってくれるんだろ?」

ライドウ「もちろんだ」

マミさん「これだけ戦力がいるんですもの、絶対に勝てるわ」

さやか「そーそー!ワルプルギスの夜なんてさやかちゃんにおまかせ!」

まどか「ごめんね……私は何も出来ないけど……応援してるから……」

ほむら「いいのよまどか……私はあなたを守るために戦ってきたのだから……」

ほむら(ワルプルギスの夜……絶対に打ち勝って見せる……!)

――――――――――――――――――――


杏子「さやか!いくぞ!」

さやか「りょーかい!」

マミ「今のうちにグリーフシードを集めて置かなきゃね!」

ほむら「……」

ほむら(ライドウは「決戦のための準備がある」行って元の世界に戻っていった……)

ほむら(彼がそういうのだから私は信じる……私もみんなのために準備をしないと……)

~帝都 業魔殿~

ヴィクトル「久しぶりだな葛葉よ!今までどこに行っていたのだ?」

ライドウ「任務だ、それよりも……」

ヴィクトル「わかっておる、悪魔合体だな?」

ヴィクトル「それで……今回はどの悪魔を合体させるのだ?」

ライドウ「……」スッ

ヴィクトル「これは……!うむ、わかった、早速始めよう」


ヴィクトル「……合体は成功だ、その悪魔がいれば向かうところ敵無しだろうな」

ライドウ「……」

ヴィクトル「また来るがいい、葛葉よ」

~???~

???「私に仲魔になれというのか……」

ライドウ「そうだ」

???「サマナー如きが、この私を使役しようとはな……」

???「ならばこの私を下してみせろ……」ゴゴゴゴゴゴ

ゴウト「来るぞ!ライドウ!」

ライドウ「!」

* * *

???「この私を打ち倒すとはな……」

???「いいだろう……貴様に従おう……」

???「今後ともよろしく……と言えばいいのか?」



一週間が、過ぎていった

~一週間後 見滝原~

マミ「ついにワルプルギスの夜が現れるのね……」

ほむら「ええ……作戦は説明したとおりよ、覚えてる?」

杏子「あたしが使い魔を掃討しつつ奴の体に風穴を開けて……」

ほむら「そこに地対艦誘導弾と巴さんの最大攻撃を撃ちこむ……」

さやか「あたしは杏子の援護だね」

マミ「大丈夫よ、分かってるわ」

杏子「ところで……ライドウはどうしたんだ?」

ほむら「それが……」

???「そこから先は私が説明するよ!」

ほむら「ええ、お願いするわ、モー・ショボー」

モー・ショボー「えっへん!」


モー・ショボー
モンゴルに伝わる鳥の魔物。名は「悪しき鳥」を意味する。 愛を知らずに死んだ少女が変じた姿であり、好物は人間の脳


マミ「こ、子供……?」

さやか「ちっちゃい……」

モー・ショボー「あー!今私のことバカにしたなー!」

モー・ショボー「あんまりバカにするとのーみそ吸っちゃうぞー!」

ほむら「モー・ショボー、説明をお願いしたいのだけれど」

モー・ショボー「そーだった!えっとねーライドウは、こっちに来るまでの道にいる悪魔がカッパツカ?してて遅れちゃうんだって!」

モー・ショボー「多分これから戦うマジョの影響だって言ってたよ!」

モー・ショボー「強い仲魔を戦わせればすぐ来れるけど、センリョクはオンゾンしたいんだってさ!」

杏子「そうなのか……」

マミ「ライドウさんがいないのは残念ね……」

さやか「大丈夫だって!ライドウさんが来る前に終わらせて、驚かせちゃおう!」

モー・ショボー「私も手伝うよ!」

ゴオオオオオオオオオオオオオ

マミ「来るわ……!」

 伍

杏子「武者震いがしてきたぜ……!」

 肆

さやか「絶対に勝ってみせる……街のみんなのためにも!」

 弐

ほむら「これで全てに決着をつける!」

 壱

モー・ショボー「サツリクだぁー!」



ワルプルギスの夜「KYAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

マミ「これがワルプルギスの夜……」

モー・ショボー「うっわーおっきーい!」

さやか「ここまでなんて……!」

杏子「ぼやぼやするな!作戦通り行くぜ!」

杏子「うおおおおおおおおッ!」ダッ

マミ「特大のを撃ち込んであげるわ!」キュイイイイイン

マミの作り出した大砲に魔力が充填されていく

使い魔「KYAHAHAHAHA!」

杏子「邪魔だっ!」ズバッ

さやか「このおっ!」ザンッ

ほむら「対戦車砲……発射!」シュパッ

ドゴオオオオオオオオン

杏子「ほむらか!?」

さやか「ヒューウやるじゃん!」

ほむら「油断しないで!奴はこの程度じゃ倒れないわ!」

 「KYAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!」ビュバッ

ワルプルギスの夜が黒い触手を数本放った!

杏子「おっと!」

さやか「ていっ!」

突如、その触手が使い魔へと変貌する!

使い魔「KYAHAHAHAHA!」

さやか「なっ!?」

杏子「後ろだと!?」

モー・ショボー「これでもくらえーっ!」

 真 空 刃

間一髪!モー・ショボーの放った烈風が使い魔を切り裂いた!

杏子「っ!ありがとよ、モー・ショボー、助かったぜ」

さやか「ちっちゃい割に結構やるじゃん!」

モー・ショボー「もー!またちっちゃいって言った―!」

マミ「魔力が溜まったわ!皆下がって!」

杏子「作戦通りか……なら!」

魔力を送り込まれた杏子の槍が巨大化する!

杏子「喰らいやがれ!」ビュンッ

杏子の放った槍が、ワルプルギスの夜に突き刺さった!

ほむら「今よ!88式地対艦誘導弾!全弾発射!」ズドドドドド

マミ「ボンバルダメント……ッ!」ゴオオオオオオオオ

ほむらの誘導弾とマミの魔力の大砲がワルプルギスの夜を穿つ!

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

さやか「すっごい……」

杏子「ほむらのミサイルにも驚いたが、マミの奴あんな隠し球を……」

ほむら(考えうる限りの最大火力……これなら……!)

 「KYAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!!!!」

ほむら「っ!そんな……!」

杏子「まだ倒れないのか……!」

さやか「嘘でしょ……!?」

マミ「これほどの強さなんて……」

モー・ショボー「う~……ヤバイかも……」

~避難所~

まどか「皆……大丈夫だよね……」

QB「やあ、鹿目まどか」

まどか「QB!今更何しに……」

QB「はっきり言おう、彼女たちでは、ワルプルギスの夜に勝つことは出来ない」

QB「現に今も追い詰められている、あのデビルサマナーも来てないしね」

QB「ワルプルギスの夜を倒せるのは、魔法少女になった君だけだ」

まどか「そんな……」

QB「信じられないならその目で確かめるといい、着いてくるんだ」ダッ

まどか「……!」ダッ

詢子「まどか……!?どこへ行くんだ!」

モー・ショボー「うう~……」

ほむら「くっ……まだ、まだよ……!」

さやか「こんなところで……」

杏子「てめえなんかに……」

マミ「負けてられないのよ……!」


まどか「皆……!」

QB「どうする?見ての通り、皆満身創痍だ、ソウルジェムも限界に近いだろうね」

QB「さっきも言ったけど、ワルプルギスの夜を倒せるのはまどか、君だけなんだよ」

ほむら「まどか……!なんでここに……」

まどか「QB……わかったよ……私……魔法少女に……」

ほむら「まどか!ダメよ!やめて……やめてえーっ!」

ライドウ「その必要はない」ザッ

ライドウ「消え失せろ、インキュベーター!」パン

QB「きゅぷっ!?」

ライドウの撃ったコルトライトニングの銃弾がインキュベーターの額を貫いた」

ゴウト「遅れたが……娘たちはまだ生きているようだな……」

モー・ショボー「ライドウ!ライドウだーっ!」

ライドウ「よくやってくれた、モー・ショボー、管で休んでくれ」シュウウウ

マミ「ライドウさん……」

さやか「やっと……来てくれた……」

杏子「おっせーぞライドウ!どれだけ待ったと思ってんだ!」

ライドウ「すまなかった、皆」

ライドウ「加勢させてもらう……!」

召喚

我が敵を滅せよ

ライドウ「シヴァ!」

シヴァ「ライドウよ……共に戦いましょう……」


シヴァ
ヒンドゥー教の3最高神の一柱。創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌに対して破壊を司る神


ライドウ「ベルゼブブ!」

ベルゼブブ「フン……あれが敵か……」


ベルゼブブ
その名に「蠅の王」という意味を持つ、地獄に君臨する魔王。カナンの主神バアルがおとしめられてなった姿であるとも言う

さやか「あれは……?もしかして……」

さやか「ランダさん……?ランダさんなの……?」

シヴァ「そうですよ……美樹さやか……ランダであった私と、バロンであった私が合体して、私が現界したのです」

さやか「私たちを助けてくれるの……?」

シヴァ「もちろんです、私は破壊神ですが、まずはあなた達を回復して差し上げましょう」

 メ デ ィ ア ラ ハ ン

さやか「えっ!?」

杏子「ソウルジェムの濁りが消えた……?」

マミ「傷も塞がっていくわ……」

ほむら(これは……!)

ベルゼブブ「小娘よ」

ほむら「っ!?」

ほむら(お……鬼……?)

ほむら(なんて威圧感なの……!)

ベルゼブブ「貴様が、暁美ほむらか?」

ほむら「は、はいっ!」

ベルゼブブ「私はベルゼブブ、魔王ベルゼブブだ」

ベルゼブブ「『悪魔召喚皇』であるサマナーの命令だ……気に食わんが……」





「力 を 貸 そ う」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ほむら(変身した……これは……蝿……?)

ライドウ「シヴァ、ベルゼブブ、敵はあの魔女だ」

シヴァ「破壊神の力、とくとご覧に入れましょう」

ベルゼブブ「フン……地獄の底に叩き落としてやるとするか……」

「KYAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!!!」

シヴァ「仕掛けさせてもらいますよ……」

 ア ン テ ィ ク ト ン

「KYAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA……!!!!」

ベルゼブブ「喰らうがいい……」

 メ ギ ド ラ ダ イ ン

「KYAHA……HA……HA……!」

ゴウト「効いているぞ!」

ライドウ「追い打ちをかける!」

シヴァ「私の力をライドウに……」ギュウウン

ベルゼブブ「なかなか悪魔使いの荒いサマナーだな……」ギュウウン

ライドウ「魔を祓え……!赤口葛葉……!」

 神 魔 忠 義 斬

「GYA……HA……!」

ライドウ「ほむら……とどめは君だ!」

ほむら「!」

ライドウ「君の手で決着をつけろ!」

ほむら「そうね……行くわよ!」

ほむら「対戦車砲!全段発射!」

杏子「ほむらだけにやらせるか!『最後の審判』!」

さやか「あたしだって!『スティンガー』!」

マミ「魔力はバッチリよ!『ティロ・フィナーレ』!」


  カ ッ

「GYA……AAAAAAAAAAAAAAAAAAAA……!」シュウウウン

ほむら「勝った……勝ったのね……?」

杏子「ああ……奴はもういない……!」

マミ「やったんだわ!私達!」

さやか「街の皆を守れたんだ……」

ライドウ「シヴァ……よくやった、戻ってくれ」

シヴァ「私は常にあなたと共に……」シュウウウ

ベルゼブブ「サマナーよ……先刻伝えたが、私は少し『単独行動』を取らせてもらう……」

ライドウ「ああ、分かっている」

「暁美ほむら……」

ほむら「え……!?」

ライドウ「これは……」

ノルン「あなたたちの戦い、見せてもらいましたよ……」


ノルン
北欧神話に登場する女神。「運命」を司るウルズ「現在」を司るヴェルザンディ「未来」を司るスクルドの三柱から成る


ゴウト「成る程……娘の時を操る魔法の魔力の源は、時間と運命の神であるノルンであったか……」

ノルン「あなたたちは過酷な『運命』に負けず、『現在』を乗り越え、そして『未来』を掴みました……」

ノルン「これは『未来』へ向かうあなたたちへの餞別です……」

ソウルジェムが輝き出し、光が魔法少女たちの体へと吸い込まれた

そして、ソウルジェムは、消滅した……

ほむら「え……?」

杏子「ソウルジェムが消えた……?」

さやか「でもあたしたちの体は……?」

マミ「何とも……ないわね……」

ノルン「魔法少女の魂を、あるべき場所へ戻したのです」

ノルン「魔女たちの魂は、あるべき場所を失っていたため天に召されたことでしょう……」

ほむら「奇跡が起こったのね……本当の奇跡が……」

ノルン「それではさらばです、これからのあなた達の未来……楽しみにしていますよ……」

QB「バカな……!葛葉ライドウがあれほどの力を持つデビルサマナーだったなんて……!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

QB「なっ……!」

ベルゼブブ「……貴様らの顔を見るのも何万年ぶりだろうか……」

QB「お前は……!」

ベルゼブブ「我々がいた『世界』の貴様らを滅ぼしたのは私だ……」

ベルゼブブ「『閣下』は自らが知恵を与えた人間が貴様らに利用されるのが気に入らんようでな……」

QB「ひ……」

ベルゼブブ「『感情』が芽生えたか……『恐怖』という感情が……」

ベルゼブブ「だが貴様達はもう終わりだ……その感情を胸に抱き、死ぬがよい」

 マ ハ ム ド オ ン

QB「そんな……!他の個体も崩壊している……!?こんなことが……!こんなことがぁっ……!」

~数日後 帝都 鳴海探偵社~

鳴海「……なるほどね、しばらく留守にすると言ってたけど、そんなことがあったのか」

鳴海「それで、ここに戻ってきたってことは依頼は達成したんだよな?」

ライドウ「ええ、無事に二件とも達成しましたよ」

鳴海「二件?ヤタガラスからの依頼は一件だけじゃなかったのか?」

ライドウ「途中で別件依頼を受けたんです」

ライドウ「そんなことより……こんなに部屋が散らかってちゃ依頼者も寄り付かなくなりますよ」

鳴海「分かった分かった、片付けるとするか」

ゴウト「まったくこ奴は……」

~数日後 見滝原中学校 校門前~

まどか「おはよう、ほむらちゃん」

マミ「おはよう、暁美さん」

ほむら「おはよう、まどか、マミさん」

ほむら「ところでさやかは?」

まどか「それがちょっと遅れるって……」

さやか「おっはよー!みんな!」

まどか「あっ、さやかちゃん……あっ!」

マミ「佐倉さん!?その制服……」

杏子「うう……」

さやか「今日から杏子も学校に通えることになったんだ!さすがに中学に行ってないのはマズイじゃん?」

ほむら「そうだったのね」ジロジロ

杏子「ばっ……あんまりジロジロ見るなよ!」

マミ「よかったわね、佐倉さん」ジロジロ

ほむら「それよりもうすぐチャイムが鳴るわ、急がないと」

まどか「ほんとだ!早くしないと!」

さやか「杏子は職員室だね!じゃあまた後で!」

杏子「おう!遅刻するなよ!」

マミ「みんな元気ね……って私も急がないと!」

ほむら「……」

ほむら(あの夜を乗り越えた私達は、普通の人間として暮らしていけるようになった……)

ほむら(それが出来たのは、仲間たちと)

ほむら(デビルサマナー葛葉ライドウのおかげ……)

ほむら(……私も急がないと、走らなければ間に合わないわね)

ほむら(『未来』へ向かって……)


終わりです、なんか結構な無双ものになってしまった……
あと悪魔は好きなのばかり出しました
それではHTML化依頼出してきます


メガテン系とのクロスは中々無いから面白かった

アオーン!オレサマ、コレ、オマエニ、ヤル!

乙!

最後あっさりだっな

天命滅門で決めたかったぜ!

凄く嫌味に見える最後のっはタイプミス

モーショボーたんが活躍してくれてよかったです(小並感

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom